JPH06150944A - 燃料電池用電極 - Google Patents
燃料電池用電極Info
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- JPH06150944A JPH06150944A JP4302687A JP30268792A JPH06150944A JP H06150944 A JPH06150944 A JP H06150944A JP 4302687 A JP4302687 A JP 4302687A JP 30268792 A JP30268792 A JP 30268792A JP H06150944 A JPH06150944 A JP H06150944A
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- electrode
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Inert Electrodes (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 触媒層の構成を改良して、電極平面の電流密
度を均一化するかまたは活性成分の利用率を向上するこ
とにより、燃料電池の出力性能の向上に貢献可能な燃料
電池用電極を提供する。 【構成】 導電性の多孔質基体1a,2aの片側の表面
上に触媒層4を有し、燃料電池の運転時には、反対側の
表面上にその表面に沿った方向で反応ガスを流通して発
電に供する。触媒層4を、その活性成分の濃度が反応ガ
スの流通ラインの上流側から下流側に向かって段階的ま
たは連続的に上昇するように構成する。または、触媒層
4を、多孔質基体側の第1層4aと表面側の第2層4b
とからなる2層構造とし、第2層4bの活性成分の濃度
が第1層4aの活性成分の濃度より高くなるように構成
する。
度を均一化するかまたは活性成分の利用率を向上するこ
とにより、燃料電池の出力性能の向上に貢献可能な燃料
電池用電極を提供する。 【構成】 導電性の多孔質基体1a,2aの片側の表面
上に触媒層4を有し、燃料電池の運転時には、反対側の
表面上にその表面に沿った方向で反応ガスを流通して発
電に供する。触媒層4を、その活性成分の濃度が反応ガ
スの流通ラインの上流側から下流側に向かって段階的ま
たは連続的に上昇するように構成する。または、触媒層
4を、多孔質基体側の第1層4aと表面側の第2層4b
とからなる2層構造とし、第2層4bの活性成分の濃度
が第1層4aの活性成分の濃度より高くなるように構成
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池用電極に係
り、特に、触媒層の構成の改良に関するものである。
り、特に、触媒層の構成の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料の有しているエネルギーを直接電気
エネルギーに変換する装置として、燃料電池が知られて
いる。この燃料電池は、通常、電解質保持層を挟んで一
対の電極を配置すると共に、一方の電極の背面に水素な
どの燃料ガスを接触させ、他方の電極の背面に酸素など
の酸化剤ガスを接触させ、このときに起こる電気化学的
反応を利用して、一対の電極から電気エネルギーを取り
出すように構成したものである。
エネルギーに変換する装置として、燃料電池が知られて
いる。この燃料電池は、通常、電解質保持層を挟んで一
対の電極を配置すると共に、一方の電極の背面に水素な
どの燃料ガスを接触させ、他方の電極の背面に酸素など
の酸化剤ガスを接触させ、このときに起こる電気化学的
反応を利用して、一対の電極から電気エネルギーを取り
出すように構成したものである。
【0003】また、このような燃料電池においては、電
解質として、溶融炭酸塩、アルカリ溶液、酸性溶液など
の各種の電解質が使用されているが、代表的には、リン
酸が使用されている。したがって、以下には、リン酸を
電解質とする燃料電池を例として説明する。
解質として、溶融炭酸塩、アルカリ溶液、酸性溶液など
の各種の電解質が使用されているが、代表的には、リン
酸が使用されている。したがって、以下には、リン酸を
電解質とする燃料電池を例として説明する。
【0004】すなわち、図5に示すように、一対の電極
(アノード1およびカソード2)が対向して配置され、
その間にリン酸を保持してなるマトリックス層(電解質
保持層)3が配置されている。この場合、アノード1お
よびカソード2は、導電性の多孔質基体1a,2aと、
この多孔質基体1a,2a上に塗布された触媒層4から
構成されている。また、マトリックス層(電解質保持
層)3は、マトリックス基体と、この基体に含浸された
リン酸から構成されている。さらに、アノード1の背面
には、燃料ガスが流れる燃料ガス流路5が形成され、ま
た、カソード2の背面には、酸化剤ガスが流れる酸化剤
ガス流路6が形成されている。
(アノード1およびカソード2)が対向して配置され、
その間にリン酸を保持してなるマトリックス層(電解質
保持層)3が配置されている。この場合、アノード1お
よびカソード2は、導電性の多孔質基体1a,2aと、
この多孔質基体1a,2a上に塗布された触媒層4から
構成されている。また、マトリックス層(電解質保持
層)3は、マトリックス基体と、この基体に含浸された
リン酸から構成されている。さらに、アノード1の背面
には、燃料ガスが流れる燃料ガス流路5が形成され、ま
た、カソード2の背面には、酸化剤ガスが流れる酸化剤
ガス流路6が形成されている。
【0005】このような燃料電池(単位セル)は、具体
的には、次のようにして形成される。すなわち、多孔質
基体1a,2aとして、カーボンペーパーあるいはその
他のガス流路溝付きのカーボン製の多孔質基体1a,2
aを使用し、この多孔質基体1a,2a上にカーボン担
持の白金あるいは白金をベースとした合金触媒をテフロ
ン系の結着剤と混錬してなる材料を塗布し、この後、不
活性ガス中において焼成することにより、アノード1お
よびカソード2を形成する。この場合、アノード1およ
びカソード2上の触媒層4は、電極面全体に均一に形成
され、その中に含まれる活性成分、すなわち、白金微粒
子あるいは白金をベースとした合金微粒子も均一に分布
されている。また、SiCなどの耐電解質性の微粒子ま
たは繊維質シートからなる多孔質性のマトリックス基体
中にリン酸を含浸、保持させてマトリックス層3を形成
する。そして、前記のようにして形成されたアノード1
およびカソード2間に、マトリックス層3を介在させ
て、これらを一体化し、図5に示すような燃料電池(単
位セル)を形成する。
的には、次のようにして形成される。すなわち、多孔質
基体1a,2aとして、カーボンペーパーあるいはその
他のガス流路溝付きのカーボン製の多孔質基体1a,2
aを使用し、この多孔質基体1a,2a上にカーボン担
持の白金あるいは白金をベースとした合金触媒をテフロ
ン系の結着剤と混錬してなる材料を塗布し、この後、不
活性ガス中において焼成することにより、アノード1お
よびカソード2を形成する。この場合、アノード1およ
びカソード2上の触媒層4は、電極面全体に均一に形成
され、その中に含まれる活性成分、すなわち、白金微粒
子あるいは白金をベースとした合金微粒子も均一に分布
されている。また、SiCなどの耐電解質性の微粒子ま
たは繊維質シートからなる多孔質性のマトリックス基体
中にリン酸を含浸、保持させてマトリックス層3を形成
する。そして、前記のようにして形成されたアノード1
およびカソード2間に、マトリックス層3を介在させ
て、これらを一体化し、図5に示すような燃料電池(単
位セル)を形成する。
【0006】一方、この燃料電池の運転にあたっては、
アノード1およびカソード2の背面の燃料ガス流路5お
よび酸化剤ガス流路6に、水素を主成分とする燃料ガス
および酸化剤ガス(通常は空気)をそれぞれ流通させる
ことにより、前述したように、電気化学的反応を利用し
て、電極1,2間から電気エネルギーを取り出すことが
できる。この場合、図中7は燃料ガス流、8は酸化剤ガ
ス流をそれぞれ示している。そして、このように燃料ガ
スおよび酸化剤ガスが供給されている限り、高い変換効
率で電気エネルギーを取り出すことができるが、一般的
に、一枚の電池(単位セル)の出力電圧は小さい(0.
8V程度)ため、実用機では、複数の単位セルを直列に
積層して電池スタックを形成している。
アノード1およびカソード2の背面の燃料ガス流路5お
よび酸化剤ガス流路6に、水素を主成分とする燃料ガス
および酸化剤ガス(通常は空気)をそれぞれ流通させる
ことにより、前述したように、電気化学的反応を利用し
て、電極1,2間から電気エネルギーを取り出すことが
できる。この場合、図中7は燃料ガス流、8は酸化剤ガ
ス流をそれぞれ示している。そして、このように燃料ガ
スおよび酸化剤ガスが供給されている限り、高い変換効
率で電気エネルギーを取り出すことができるが、一般的
に、一枚の電池(単位セル)の出力電圧は小さい(0.
8V程度)ため、実用機では、複数の単位セルを直列に
積層して電池スタックを形成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うな従来の燃料電池用電極には、次に示すような問題点
が存在している。
うな従来の燃料電池用電極には、次に示すような問題点
が存在している。
【0008】まず、特に大型の電極においては、ガス流
通ラインの下流側で局部的に反応ガスが消費され、その
分圧が低下してくる。例えば、カソードに供給する酸化
剤ガスとして、空気を供給した場合、下流側において局
部的に酸素が消費され、同部の酸素分圧が低下し、活性
化分極および濃度分極が増大する。この結果、電極の下
流側の電流密度が上流側よりも小さくなり、電極平面に
おける電流密度が不均一になる可能性が高くなる。そし
て、このような電極平面における電流密度の不均一化
は、燃料電池の出力性能の低下につながる。
通ラインの下流側で局部的に反応ガスが消費され、その
分圧が低下してくる。例えば、カソードに供給する酸化
剤ガスとして、空気を供給した場合、下流側において局
部的に酸素が消費され、同部の酸素分圧が低下し、活性
化分極および濃度分極が増大する。この結果、電極の下
流側の電流密度が上流側よりも小さくなり、電極平面に
おける電流密度が不均一になる可能性が高くなる。そし
て、このような電極平面における電流密度の不均一化
は、燃料電池の出力性能の低下につながる。
【0009】例えば、文献「Electrochimi
ca Acta」(S.C.Yang他、 35 86
9、 1990年)においては、上記のような状態を模
擬した場合の電圧損解析についての報告が記載されてい
る。すなわち、この文献においては、上流側のカソード
流通ガスの組成が、[21%O2 +79%N2 ]…ガス
組成(1)であり、下流側のカソード流通ガスの組成
が、[10.08%O2+89.92%N2 ]…ガス組
成(2)である場合の、200mA/cm2 の一定負荷
電流における電極各部の電圧損解析が記載されている。
そして、この解析の結果、ガス組成が、前記(1)から
(2)へ移行すると、電極の基体、触媒層などの各部に
おける拡散分極が増大し、全体の電圧損が、28.2m
Vから33.5mVへと増大したことが報告されてい
る。
ca Acta」(S.C.Yang他、 35 86
9、 1990年)においては、上記のような状態を模
擬した場合の電圧損解析についての報告が記載されてい
る。すなわち、この文献においては、上流側のカソード
流通ガスの組成が、[21%O2 +79%N2 ]…ガス
組成(1)であり、下流側のカソード流通ガスの組成
が、[10.08%O2+89.92%N2 ]…ガス組
成(2)である場合の、200mA/cm2 の一定負荷
電流における電極各部の電圧損解析が記載されている。
そして、この解析の結果、ガス組成が、前記(1)から
(2)へ移行すると、電極の基体、触媒層などの各部に
おける拡散分極が増大し、全体の電圧損が、28.2m
Vから33.5mVへと増大したことが報告されてい
る。
【0010】このように、電極に一定の負荷電流を流し
た場合、電極の下流側においては、電圧損が増大し、電
流密度が低下することになる。なお、前述の解析例にお
いては、一例として、負荷電流を200mA/cm2 と
した場合の電圧損の値を示したが、この電圧損は、負荷
電流が大きくなるにしたがってさらに増大することにな
る。
た場合、電極の下流側においては、電圧損が増大し、電
流密度が低下することになる。なお、前述の解析例にお
いては、一例として、負荷電流を200mA/cm2 と
した場合の電圧損の値を示したが、この電圧損は、負荷
電流が大きくなるにしたがってさらに増大することにな
る。
【0011】また、従来、電極の触媒層については、そ
の厚さの均一化を図ること、表面層に亀裂などが生じて
いないことなどの外観面あるいは形態面についてのみ、
各種の改善策が提案されている反面、触媒層内における
白金微粒子あるいは白金をベースとした合金微粒子など
の活性成分の利用率の向上に関しては、具体的な改善策
はほとんど提案されていない。
の厚さの均一化を図ること、表面層に亀裂などが生じて
いないことなどの外観面あるいは形態面についてのみ、
各種の改善策が提案されている反面、触媒層内における
白金微粒子あるいは白金をベースとした合金微粒子など
の活性成分の利用率の向上に関しては、具体的な改善策
はほとんど提案されていない。
【0012】本発明は、上記のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、触
媒層の構成を改良して、電極平面の電流密度を均一化す
るかまたは活性成分の利用率を向上することにより、燃
料電池の出力性能の向上に貢献可能な燃料電池用電極を
提供することである。
解決するために提案されたものであり、その目的は、触
媒層の構成を改良して、電極平面の電流密度を均一化す
るかまたは活性成分の利用率を向上することにより、燃
料電池の出力性能の向上に貢献可能な燃料電池用電極を
提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電性の多孔
質基体の片側の表面上に触媒層を有し、燃料電池の運転
時には、反対側の表面上にその表面に沿った方向で反応
ガスを流通して発電に供する燃料電池用電極において、
触媒層の構成を改善したものである。
質基体の片側の表面上に触媒層を有し、燃料電池の運転
時には、反対側の表面上にその表面に沿った方向で反応
ガスを流通して発電に供する燃料電池用電極において、
触媒層の構成を改善したものである。
【0014】まず、請求項1の発明においては、触媒層
を、その活性成分の濃度が反応ガスの流通ラインの上流
側から下流側に向かって段階的または連続的に上昇する
ように構成したことを特徴としている。また、請求項2
の発明においては、触媒層を、多孔質基体側の第1層と
表面側の第2層とからなる2層構造とし、第2層の活性
成分の濃度が第1層の活性成分の濃度より高くなるよう
に構成したことを特徴としている。
を、その活性成分の濃度が反応ガスの流通ラインの上流
側から下流側に向かって段階的または連続的に上昇する
ように構成したことを特徴としている。また、請求項2
の発明においては、触媒層を、多孔質基体側の第1層と
表面側の第2層とからなる2層構造とし、第2層の活性
成分の濃度が第1層の活性成分の濃度より高くなるよう
に構成したことを特徴としている。
【0015】
【作用】以上のように構成された本発明の作用は次の通
りである。すなわち、まず、請求項1の発明において
は、電極の触媒層の活性成分の濃度を上流側から下流側
に向かって段階的または連続的に上昇させているため、
電極平面内のガス流通ラインの下流部における濃度分極
を低下させ、同部における電圧損を低下させることがで
きる。そのため、電極平面の全体にわたって均一な電流
密度を得ることができ、それによって、燃料電池の出力
性能を向上できる。
りである。すなわち、まず、請求項1の発明において
は、電極の触媒層の活性成分の濃度を上流側から下流側
に向かって段階的または連続的に上昇させているため、
電極平面内のガス流通ラインの下流部における濃度分極
を低下させ、同部における電圧損を低下させることがで
きる。そのため、電極平面の全体にわたって均一な電流
密度を得ることができ、それによって、燃料電池の出力
性能を向上できる。
【0016】次に、請求項2の発明においては、電極の
触媒層における表面側の第2層の活性成分の濃度を、第
1層の活性成分の濃度より高くしているため、電極の表
面における反応速度を上昇させることができ、それによ
って、燃料電池の出力性能を向上できる。以下には、こ
の点について、より詳細に説明する。
触媒層における表面側の第2層の活性成分の濃度を、第
1層の活性成分の濃度より高くしているため、電極の表
面における反応速度を上昇させることができ、それによ
って、燃料電池の出力性能を向上できる。以下には、こ
の点について、より詳細に説明する。
【0017】すなわち、請求項2の発明は、燃料電池用
のガス拡散電極の作動モデルについて理論的に解析した
Cutlipらの報告(S.C.Yang,M.B.C
utlip and P.Stonehart、 El
ectrochimicsActes 35,869,
1990)を参考にして以下のような検討を行った結果
提案されたものである。
のガス拡散電極の作動モデルについて理論的に解析した
Cutlipらの報告(S.C.Yang,M.B.C
utlip and P.Stonehart、 El
ectrochimicsActes 35,869,
1990)を参考にして以下のような検討を行った結果
提案されたものである。
【0018】まず、上記文献中において、Cutlip
らはPAFCのカソードとして使われる多孔質ガス拡散
電極への実際的モデルの体系的な適用を示している。こ
のモデル式においては、電極反応に関与するまでのプロ
セスが、次のような複数のステップ(1)〜(7)とし
て認識されている。
らはPAFCのカソードとして使われる多孔質ガス拡散
電極への実際的モデルの体系的な適用を示している。こ
のモデル式においては、電極反応に関与するまでのプロ
セスが、次のような複数のステップ(1)〜(7)とし
て認識されている。
【0019】すなわち、(1)多孔質基体内のガス拡
散、(2)電極の撥水層を通してのガス拡散、(3)触
媒を覆っている電解質薄膜表面上の電解質中の反応体と
ガス状反応体との間の相平衡、(4)溶解した反応体の
液膜を通しての拡散、(5)触媒層間における電気化学
反応を伴う溶解反応体の拡散、(6)電極の電解質相を
通してのイオン輸送、(7)電極の固相を通しての電子
輸送、という複数のステップである。
散、(2)電極の撥水層を通してのガス拡散、(3)触
媒を覆っている電解質薄膜表面上の電解質中の反応体と
ガス状反応体との間の相平衡、(4)溶解した反応体の
液膜を通しての拡散、(5)触媒層間における電気化学
反応を伴う溶解反応体の拡散、(6)電極の電解質相を
通してのイオン輸送、(7)電極の固相を通しての電子
輸送、という複数のステップである。
【0020】このような一連のステップの存在を前提と
した上で、このプロセス中に含まれる種々の物性パラメ
ータとして、実験値から見積もられる妥当な値を代入
し、実際のカソード反応をシミュレートして解析を行っ
たところ、以下のような結論(1)〜(4)が得られ
た。
した上で、このプロセス中に含まれる種々の物性パラメ
ータとして、実験値から見積もられる妥当な値を代入
し、実際のカソード反応をシミュレートして解析を行っ
たところ、以下のような結論(1)〜(4)が得られ
た。
【0021】(1)電極内のイオン輸送がかなりの抵抗
を与えている。 (2)電極内における反応速度の分布を調べると、電極
/電解質界面における反応速度が最大となっている。 (3)電極性能に対する電極の厚さの効果を検討する
と、最適な電極の厚さが存在する。 (4)ガス利用率の電極特性に与える効果を考慮する
と、ガス流の下流側における電極構造を改善する余地が
ある。
を与えている。 (2)電極内における反応速度の分布を調べると、電極
/電解質界面における反応速度が最大となっている。 (3)電極性能に対する電極の厚さの効果を検討する
と、最適な電極の厚さが存在する。 (4)ガス利用率の電極特性に与える効果を考慮する
と、ガス流の下流側における電極構造を改善する余地が
ある。
【0022】シミュレーションによる解析から得られた
上記の結論(1)〜(4)のうち、電極触媒層の改善と
いう観点から結論(2)に着目し、以下のような改善策
を見出した。
上記の結論(1)〜(4)のうち、電極触媒層の改善と
いう観点から結論(2)に着目し、以下のような改善策
を見出した。
【0023】すなわち、上記の結論(2)の結果を定量
的に図示したものが図4である。図4は電極触媒層内の
カソード反応の反応速度を位置の関数として、各分極電
流密度において示したものである。なお、同図におい
て、X/L=1の点は電極/電解質界面の位置を表して
おり、X/L=0は電極サブストレート/ガス相界面の
位置を表している。
的に図示したものが図4である。図4は電極触媒層内の
カソード反応の反応速度を位置の関数として、各分極電
流密度において示したものである。なお、同図におい
て、X/L=1の点は電極/電解質界面の位置を表して
おり、X/L=0は電極サブストレート/ガス相界面の
位置を表している。
【0024】図4より明らかなように、カソード反応の
速度は電極/電解質界面相において最も高く、触媒層内
部に進行するに従ってその速度は低下している。したが
って、電極触媒層においては、その表面部における反応
速度が最も高い。このことは、電極触媒層における活性
成分の利用率が、その表面部において最も高くなってい
ることを表している。したがって、この触媒層表面部に
おける活性成分の濃度を触媒層内部における活性成分の
濃度よりも高くすることにより、触媒層内の活性成分の
利用率を最大限に高め、その触媒機能を最大限に発揮で
きると考えられる。
速度は電極/電解質界面相において最も高く、触媒層内
部に進行するに従ってその速度は低下している。したが
って、電極触媒層においては、その表面部における反応
速度が最も高い。このことは、電極触媒層における活性
成分の利用率が、その表面部において最も高くなってい
ることを表している。したがって、この触媒層表面部に
おける活性成分の濃度を触媒層内部における活性成分の
濃度よりも高くすることにより、触媒層内の活性成分の
利用率を最大限に高め、その触媒機能を最大限に発揮で
きると考えられる。
【0025】
【実施例】以下には、本発明による燃料電池用電極の実
施例について、図面を参照して説明する。
施例について、図面を参照して説明する。
【0026】(1)第1実施例…図1 まず、請求項1に基づく第1実施例について、図1を参
照して説明する。この場合、図1は、本発明に基づく燃
料電池用電極を使用した燃料電池(単位セル)の構成を
模式的に示す分解斜視図である。なお、図5に示した従
来例と同一部分には、同一符号を付し、説明を省略す
る。
照して説明する。この場合、図1は、本発明に基づく燃
料電池用電極を使用した燃料電池(単位セル)の構成を
模式的に示す分解斜視図である。なお、図5に示した従
来例と同一部分には、同一符号を付し、説明を省略す
る。
【0027】この図1に示すように、本実施例において
は、カソード2の触媒層4のみを3分割構造として、活
性成分である白金の濃度を段階的に上昇させ、アノード
1の触媒層4は、従来と同様な均一の濃度とした。すな
わち、カソード2については、撥水処理を施した100
mm平方のカーボンペーパーを多孔質基体2aとして、
その平面を、酸化剤ガス流8の上流側から22%の面積
の第1領域21と、中間部分の55%の面積の第2領域
22と、最下流部分の23%の面積の第3領域23とに
分け、第1領域21に5wt%白金含有のカーボン担持
白金触媒0.1gをスプレー塗布し、第2領域22に1
0wt%白金含有のカーボン担持白金触媒0.25gを
スプレー塗布し、第3領域23に20wt%の白金含有
のカーボン担持白金触媒0.1gをスプレー塗布し、表
面全体を圧着して触媒層4を形成した。この場合、各領
域21〜23における触媒中のPTFE接着剤含有量
は、40wt%とした。そして、N2 雰囲気中350℃
で20分間焼成して、カソード2を作製した。また、ア
ノード1については、カソード2と同じ100mm平方
のカーボンペーパーを多孔質基体1aとして、その上
に、5wt%白金含有のカーボン担持白金触媒0.25
g(PTFE接着剤含有量40wt%)を一様にスプレ
ー塗布し圧着して均一な触媒層4を形成し、これを焼成
してアノード1を作製した。そして、これらのアノード
1およびカソード2を、SiCを基材としたリン酸保持
のマトリックス層3を介在させて一体化し、単位セル
(本発明セル)を作製した。
は、カソード2の触媒層4のみを3分割構造として、活
性成分である白金の濃度を段階的に上昇させ、アノード
1の触媒層4は、従来と同様な均一の濃度とした。すな
わち、カソード2については、撥水処理を施した100
mm平方のカーボンペーパーを多孔質基体2aとして、
その平面を、酸化剤ガス流8の上流側から22%の面積
の第1領域21と、中間部分の55%の面積の第2領域
22と、最下流部分の23%の面積の第3領域23とに
分け、第1領域21に5wt%白金含有のカーボン担持
白金触媒0.1gをスプレー塗布し、第2領域22に1
0wt%白金含有のカーボン担持白金触媒0.25gを
スプレー塗布し、第3領域23に20wt%の白金含有
のカーボン担持白金触媒0.1gをスプレー塗布し、表
面全体を圧着して触媒層4を形成した。この場合、各領
域21〜23における触媒中のPTFE接着剤含有量
は、40wt%とした。そして、N2 雰囲気中350℃
で20分間焼成して、カソード2を作製した。また、ア
ノード1については、カソード2と同じ100mm平方
のカーボンペーパーを多孔質基体1aとして、その上
に、5wt%白金含有のカーボン担持白金触媒0.25
g(PTFE接着剤含有量40wt%)を一様にスプレ
ー塗布し圧着して均一な触媒層4を形成し、これを焼成
してアノード1を作製した。そして、これらのアノード
1およびカソード2を、SiCを基材としたリン酸保持
のマトリックス層3を介在させて一体化し、単位セル
(本発明セル)を作製した。
【0028】一方、比較のために、本発明セルと同じ多
孔質基体2aの上に、本発明セルのカソードの全体の白
金含有量と同じ白金含有量を有するカーボン担持白金触
媒、すなわち、10wt%白金含有のカーボン担持白金
触媒0.5g(PTFE接着剤含有量40wt%)を一
様に塗布し圧着して均一な触媒層4を形成し、これを焼
成してカソード2を作製するとともに、本発明セルと同
じアノード1を作製した。これらのアノード1およびカ
ソード2を、SiCを基材としたリン酸保持のマトリッ
クス層3を介在させて一体化し、単位セル(従来セル)
を作製した。
孔質基体2aの上に、本発明セルのカソードの全体の白
金含有量と同じ白金含有量を有するカーボン担持白金触
媒、すなわち、10wt%白金含有のカーボン担持白金
触媒0.5g(PTFE接着剤含有量40wt%)を一
様に塗布し圧着して均一な触媒層4を形成し、これを焼
成してカソード2を作製するとともに、本発明セルと同
じアノード1を作製した。これらのアノード1およびカ
ソード2を、SiCを基材としたリン酸保持のマトリッ
クス層3を介在させて一体化し、単位セル(従来セル)
を作製した。
【0029】そして、以上のように形成した本発明セル
と従来セルとについて、酸化剤として空気を、燃料ガス
としてH2 70%+CO2 30%の天然ガス改質模擬ガ
スを流通し、常圧、207℃の条件における出力特性を
調べたところ、図2に示すような結果が得られた。この
図2に示すように、本発明セルは、負荷電流200mA
/cm2 における端子電圧が、従来セルに比べて約5m
V上昇した。
と従来セルとについて、酸化剤として空気を、燃料ガス
としてH2 70%+CO2 30%の天然ガス改質模擬ガ
スを流通し、常圧、207℃の条件における出力特性を
調べたところ、図2に示すような結果が得られた。この
図2に示すように、本発明セルは、負荷電流200mA
/cm2 における端子電圧が、従来セルに比べて約5m
V上昇した。
【0030】このように、本発明セルのカソード中の白
金含有量が従来セルの白金含有量と同一であるにもかか
わらず、本発明セルの特性が向上したのは、本発明セル
のカソード2における白金の濃度が、下流側に向かって
段階的に上昇していることから、カソード2のガス流の
下流部における濃度分極が低下し、その結果、電圧損が
低下し、カソード2の電極平面全体としての性能が向上
したためであると考えられる。そして、このような方法
を用いることにより、白金などの活性成分の使用量を増
やすことなく電池性能を向上させることができ、電池本
体のコストダウンが可能となる。また、カソード中の全
白金含有量を従来より減らしても、上記のように白金の
濃度を下流側に向かって段階的に上昇させることによ
り、従来と同等の電池性能を実現することができる。
金含有量が従来セルの白金含有量と同一であるにもかか
わらず、本発明セルの特性が向上したのは、本発明セル
のカソード2における白金の濃度が、下流側に向かって
段階的に上昇していることから、カソード2のガス流の
下流部における濃度分極が低下し、その結果、電圧損が
低下し、カソード2の電極平面全体としての性能が向上
したためであると考えられる。そして、このような方法
を用いることにより、白金などの活性成分の使用量を増
やすことなく電池性能を向上させることができ、電池本
体のコストダウンが可能となる。また、カソード中の全
白金含有量を従来より減らしても、上記のように白金の
濃度を下流側に向かって段階的に上昇させることによ
り、従来と同等の電池性能を実現することができる。
【0031】なお、前記第1実施例においては、カソー
ド2の電極平面を3分割し、ガス流の下流側に向かって
その活性成分である白金の濃度を段階的に上昇させるよ
うに形成したが、活性成分の濃度を連続的に上昇させる
ようにし、かつ、カソード2全体の白金含有量は、前記
第1実施例のセルおよび従来セルの白金含有量と同一と
なるようにして形成した電極を使用することも可能であ
る。このように構成した場合にも、前記第1実施例と同
様に、従来セルよりも出力特性を向上することができ
る。この変形例において、具体的には、負荷電流200
mA/cm2 における端子電圧が、従来セルに比べて約
7mV上昇することが確認されている。
ド2の電極平面を3分割し、ガス流の下流側に向かって
その活性成分である白金の濃度を段階的に上昇させるよ
うに形成したが、活性成分の濃度を連続的に上昇させる
ようにし、かつ、カソード2全体の白金含有量は、前記
第1実施例のセルおよび従来セルの白金含有量と同一と
なるようにして形成した電極を使用することも可能であ
る。このように構成した場合にも、前記第1実施例と同
様に、従来セルよりも出力特性を向上することができ
る。この変形例において、具体的には、負荷電流200
mA/cm2 における端子電圧が、従来セルに比べて約
7mV上昇することが確認されている。
【0032】(2)第2実施例…図3 次に、請求項2に基づく第2実施例について、図3を参
照して説明する。この場合、図3は、本発明に基づく燃
料電池用電極を使用した燃料電池(単位セル)の構成を
模式的に示す分解斜視図である。
照して説明する。この場合、図3は、本発明に基づく燃
料電池用電極を使用した燃料電池(単位セル)の構成を
模式的に示す分解斜視図である。
【0033】この図3に示すように、本実施例において
は、カソード2の触媒層4のみを2層構造とし、アノー
ド1の触媒層4は、従来と同様に単層構造とした。すな
わち、カソード2については、撥水処理を施した100
mm平方のカーボンペーパーを多孔質基体2aとして、
その上に、40wt%のPTFE接着剤を含有した5w
t%白金含有のカーボン担持白金触媒0.3gをスプレ
ー塗布し圧着して触媒層4の第1層4aを形成した後、
この第1層4aと同一量のPTFE接着剤を含有した2
0wt%白金含有のカーボン担持白金触媒0.175g
をスプレー塗布し圧着して第2層4bを形成し、これを
N2 雰囲気中350℃で20分間焼成して、カソード2
を作製した。このカソード2において、活性成分である
白金の含有量の多い表面側の第2層4bの厚さは、第1
層4aの厚さよりも薄くなった。また、アノード1につ
いては、カソード2と同じ100mm平方のカーボンペ
ーパーを多孔質基体1aとして、その上に、5wt%白
金含有のカーボン担持白金触媒0.25gに、PTFE
接着剤をその含有量が50wt%となるように添加して
なる混合物をスプレー塗布し圧着して単層の触媒層4を
形成し、これを焼成してアノード1を作製した。そし
て、これらのアノード1およびカソード2を、SiCを
基材としたリン酸保持のマトリックス層3を介在させて
一体化し、単位セル(本発明セル)を作製した。
は、カソード2の触媒層4のみを2層構造とし、アノー
ド1の触媒層4は、従来と同様に単層構造とした。すな
わち、カソード2については、撥水処理を施した100
mm平方のカーボンペーパーを多孔質基体2aとして、
その上に、40wt%のPTFE接着剤を含有した5w
t%白金含有のカーボン担持白金触媒0.3gをスプレ
ー塗布し圧着して触媒層4の第1層4aを形成した後、
この第1層4aと同一量のPTFE接着剤を含有した2
0wt%白金含有のカーボン担持白金触媒0.175g
をスプレー塗布し圧着して第2層4bを形成し、これを
N2 雰囲気中350℃で20分間焼成して、カソード2
を作製した。このカソード2において、活性成分である
白金の含有量の多い表面側の第2層4bの厚さは、第1
層4aの厚さよりも薄くなった。また、アノード1につ
いては、カソード2と同じ100mm平方のカーボンペ
ーパーを多孔質基体1aとして、その上に、5wt%白
金含有のカーボン担持白金触媒0.25gに、PTFE
接着剤をその含有量が50wt%となるように添加して
なる混合物をスプレー塗布し圧着して単層の触媒層4を
形成し、これを焼成してアノード1を作製した。そし
て、これらのアノード1およびカソード2を、SiCを
基材としたリン酸保持のマトリックス層3を介在させて
一体化し、単位セル(本発明セル)を作製した。
【0034】一方、比較のために、本発明セルと同じ多
孔質基体2aの上に、本発明セルのカソードの全体の白
金含有量と同じ白金含有量を有するカーボン担持白金触
媒、すなわち、10wt%白金含有のカーボン担持白金
触媒0.5g(PTFE接着剤含有量40wt%)を一
様に塗布し圧着して単層の触媒層4を形成し、これを焼
成してカソード2を作製するとともに、本発明セルと同
じアノード1を作製した。これらのアノード1およびカ
ソード2を、SiCを基材としたリン酸保持のマトリッ
クス層3を介在させて一体化し、単位セル(従来セル)
を作製した。
孔質基体2aの上に、本発明セルのカソードの全体の白
金含有量と同じ白金含有量を有するカーボン担持白金触
媒、すなわち、10wt%白金含有のカーボン担持白金
触媒0.5g(PTFE接着剤含有量40wt%)を一
様に塗布し圧着して単層の触媒層4を形成し、これを焼
成してカソード2を作製するとともに、本発明セルと同
じアノード1を作製した。これらのアノード1およびカ
ソード2を、SiCを基材としたリン酸保持のマトリッ
クス層3を介在させて一体化し、単位セル(従来セル)
を作製した。
【0035】そして、以上のように形成した本発明セル
と従来セルとについて、前記第1実施例と同様に、酸化
剤として空気を、燃料ガスとしてH2 70%+CO2 3
0%の天然ガス改質模擬ガスを流通し、常圧、207℃
の条件における出力特性を調べたところ、本発明セルに
おいては、前記第1実施例と同様、従来セルに比べて格
段に高い出力特性が得られた。たとえば、定格負荷22
0mA/cm2 における端子電圧は約7mV向上した。
と従来セルとについて、前記第1実施例と同様に、酸化
剤として空気を、燃料ガスとしてH2 70%+CO2 3
0%の天然ガス改質模擬ガスを流通し、常圧、207℃
の条件における出力特性を調べたところ、本発明セルに
おいては、前記第1実施例と同様、従来セルに比べて格
段に高い出力特性が得られた。たとえば、定格負荷22
0mA/cm2 における端子電圧は約7mV向上した。
【0036】このように、本発明セルのカソード中の白
金含有量が従来セルの白金含有量と同一であるにもかか
わらず、本発明セルの特性が向上したのは、本発明セル
のカソード2においては、触媒利用率の高い表面側の白
金の濃度を高くすることにより、カソード反応が大幅に
促進されたためと考えられる。そして、このような方法
を用いることにより、前記第1実施例と同様に、白金な
どの活性成分の使用量を増やすことなく電池性能を向上
させることができ、電池本体のコストダウンが可能とな
る。また、カソード中の全白金含有量を従来より減らし
ても、上記のように表面側の白金担持量を高くすること
により、従来と同等の電池性能を実現することができ
る。
金含有量が従来セルの白金含有量と同一であるにもかか
わらず、本発明セルの特性が向上したのは、本発明セル
のカソード2においては、触媒利用率の高い表面側の白
金の濃度を高くすることにより、カソード反応が大幅に
促進されたためと考えられる。そして、このような方法
を用いることにより、前記第1実施例と同様に、白金な
どの活性成分の使用量を増やすことなく電池性能を向上
させることができ、電池本体のコストダウンが可能とな
る。また、カソード中の全白金含有量を従来より減らし
ても、上記のように表面側の白金担持量を高くすること
により、従来と同等の電池性能を実現することができ
る。
【0037】(3)他の実施例 なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、たとえば、前記の実施例を組み合わせて、触媒層を
2層構造とし、その表面側の第2層の活性成分の濃度を
第1層よりも高くするとともに、この第2層、あるいは
両方の層ともに、ガス流通ラインの下流側に向かって、
活性成分の濃度を上昇させるように構成することも可能
である。このように構成した場合には、電極平面の全体
にわたって均一な電流密度を得ることができるととも
に、電極の表面における反応速度を上昇させることがで
きるため、燃料電池の出力性能をさらに向上できる。
く、たとえば、前記の実施例を組み合わせて、触媒層を
2層構造とし、その表面側の第2層の活性成分の濃度を
第1層よりも高くするとともに、この第2層、あるいは
両方の層ともに、ガス流通ラインの下流側に向かって、
活性成分の濃度を上昇させるように構成することも可能
である。このように構成した場合には、電極平面の全体
にわたって均一な電流密度を得ることができるととも
に、電極の表面における反応速度を上昇させることがで
きるため、燃料電池の出力性能をさらに向上できる。
【0038】また、前記第1、第2実施例においては、
電解質としてリン酸を使用した場合について説明した
が、本発明は、リン酸以外の電解質を使用した場合にも
同様に適用可能である。さらに、この技術分野の当業者
であれば、本発明に基づく多種多様の実施例をさらに提
案可能であるが、それらの実施例もまた本発明の範囲に
包含されるものである。
電解質としてリン酸を使用した場合について説明した
が、本発明は、リン酸以外の電解質を使用した場合にも
同様に適用可能である。さらに、この技術分野の当業者
であれば、本発明に基づく多種多様の実施例をさらに提
案可能であるが、それらの実施例もまた本発明の範囲に
包含されるものである。
【0039】
【発明の効果】以上述べたように、本発明においては、
電極の触媒層の活性成分の濃度を、ガス流通ラインの上
流側から下流側に向かって上昇させるか、または、触媒
層を2層構造として、表面側の活性成分の濃度を高くす
ることにより、電極平面の電流密度を均一化するかまた
は活性成分の利用率を向上することができるため、燃料
電池の出力性能の向上に貢献可能な燃料電池用電極を提
供することができる。
電極の触媒層の活性成分の濃度を、ガス流通ラインの上
流側から下流側に向かって上昇させるか、または、触媒
層を2層構造として、表面側の活性成分の濃度を高くす
ることにより、電極平面の電流密度を均一化するかまた
は活性成分の利用率を向上することができるため、燃料
電池の出力性能の向上に貢献可能な燃料電池用電極を提
供することができる。
【図1】本発明による燃料電池用電極を使用した単位セ
ルの第1実施例を示す分解斜視図。
ルの第1実施例を示す分解斜視図。
【図2】図1の単位セルと図5の単位セルとにおける出
力特性を比較的に示すグラフ。
力特性を比較的に示すグラフ。
【図3】本発明による燃料電池用電極を使用した単位セ
ルの第2実施例を示す分解斜視図。
ルの第2実施例を示す分解斜視図。
【図4】カソード触媒層の深さ方向の反応速度の分布を
示すグラフ。
示すグラフ。
【図5】従来の単位セルの一例を模式的に示す斜視図。
1…アノード 1a,2a…多孔質基体 2…カソード 3…マトリックス層 4…触媒層 4a…第1層 4b…第2層 5…燃料ガス流路 6…酸化剤ガス流路 7…燃料ガス流 8…酸化剤ガス流 21…第1領域 22…第2領域 23…第3領域
Claims (2)
- 【請求項1】 導電性の多孔質基体の片側の表面上に触
媒層を有し、燃料電池の運転時には、反対側の表面上に
その表面に沿った方向で反応ガスを流通して発電に供す
る燃料電池用電極において、 前記触媒層を、その活性成分の濃度が前記反応ガスの流
通ラインの上流側から下流側に向かって段階的または連
続的に上昇するように構成したことを特徴とする燃料電
池用電極。 - 【請求項2】 導電性の多孔質基体の片側の表面上に触
媒層を有し、燃料電池の運転時には、反対側の表面上に
その表面に沿った方向で反応ガスを流通して発電に供す
る燃料電池用電極において、 前記触媒層を、前記多孔質基体側の第1層と表面側の第
2層とからなる2層構造とし、第2層の活性成分の濃度
が第1層の活性成分の濃度より高くなるように構成した
ことを特徴とする燃料電池用電極。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4302687A JPH06150944A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 燃料電池用電極 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4302687A JPH06150944A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 燃料電池用電極 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06150944A true JPH06150944A (ja) | 1994-05-31 |
Family
ID=17911990
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4302687A Pending JPH06150944A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 燃料電池用電極 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06150944A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09265992A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-10-07 | Mazda Motor Corp | 燃料電池の電極構造 |
| JP2007513466A (ja) * | 2003-11-03 | 2007-05-24 | ゼネラル・モーターズ・コーポレーション | 流れ領域形状に基づく可変の触媒量 |
| JP2008226690A (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Nissan Motor Co Ltd | 固体電解質型燃料電池セルユニット及びスタック構造体 |
| WO2010050199A1 (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-06 | パナソニック株式会社 | 燃料電池、燃料電池システム及び燃料電池の運転方法 |
| US7901836B2 (en) | 2004-11-25 | 2011-03-08 | Nissan Motor Co., Ltd. | Polymer electrolyte fuel cell |
| WO2011036834A1 (ja) * | 2009-09-28 | 2011-03-31 | パナソニック株式会社 | 直接酸化型燃料電池 |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP4302687A patent/JPH06150944A/ja active Pending
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09265992A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-10-07 | Mazda Motor Corp | 燃料電池の電極構造 |
| US7927761B2 (en) | 2003-11-03 | 2011-04-19 | GM Global Technology Operations LLC | Variable catalyst loading based on flow field geometry |
| JP2007513466A (ja) * | 2003-11-03 | 2007-05-24 | ゼネラル・モーターズ・コーポレーション | 流れ領域形状に基づく可変の触媒量 |
| US8227124B2 (en) | 2003-11-03 | 2012-07-24 | GM Global Technology Operations LLC | Variable catalyst loading based on flow field geometry |
| JP4764346B2 (ja) * | 2003-11-03 | 2011-08-31 | ゼネラル・モーターズ・コーポレーション | 流れ領域形状に基づく可変の触媒量 |
| JP2010251331A (ja) * | 2003-11-03 | 2010-11-04 | General Motors Corp <Gm> | 流れ領域形状に基づく可変の触媒量 |
| US7829239B2 (en) | 2003-11-03 | 2010-11-09 | Gm Global Technology Operations, Inc. | Variable catalyst loading based on flow field geometry |
| US7901836B2 (en) | 2004-11-25 | 2011-03-08 | Nissan Motor Co., Ltd. | Polymer electrolyte fuel cell |
| US8329359B2 (en) | 2004-11-25 | 2012-12-11 | Nissan Motor Co., Ltd. | Polymer electrolyte fuel cell |
| JP2008226690A (ja) * | 2007-03-14 | 2008-09-25 | Nissan Motor Co Ltd | 固体電解質型燃料電池セルユニット及びスタック構造体 |
| WO2010050199A1 (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-06 | パナソニック株式会社 | 燃料電池、燃料電池システム及び燃料電池の運転方法 |
| US8492043B2 (en) | 2008-10-29 | 2013-07-23 | Panasonic Corporation | Fuel cell, fuel cell system, and method for operating fuel cell |
| JP5425092B2 (ja) * | 2008-10-29 | 2014-02-26 | パナソニック株式会社 | 燃料電池、燃料電池システム及び燃料電池の運転方法 |
| WO2011036834A1 (ja) * | 2009-09-28 | 2011-03-31 | パナソニック株式会社 | 直接酸化型燃料電池 |
| JPWO2011036834A1 (ja) * | 2009-09-28 | 2013-02-14 | パナソニック株式会社 | 直接酸化型燃料電池 |
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