JPH09265992A - 燃料電池の電極構造 - Google Patents
燃料電池の電極構造Info
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- JPH09265992A JPH09265992A JP8077013A JP7701396A JPH09265992A JP H09265992 A JPH09265992 A JP H09265992A JP 8077013 A JP8077013 A JP 8077013A JP 7701396 A JP7701396 A JP 7701396A JP H09265992 A JPH09265992 A JP H09265992A
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Abstract
効にすることができ、しかもコスト的にも有利な燃料電
池の電極構造を提供する。 【解決手段】第2触媒層432については、重量比20
パーセントの白金を担持したカーボンブラックを80m
g、重量比55%のPTFE分散溶液(TEFLON FEP120-
J)を79mgとを調製し、これを純水40mlおよび
イソプロパノール40mlと混合し超音波洗浄器を用い
て分散させた。第1触媒層431については、40%の
白金を担持したカーボンブラックを40mgおよびPT
FE分散溶液(TEFLON FEP120-J)29mgを混合して
分散溶液を調製した。アノード側電極接合体およびカソ
ード側電極接合体を構成した後、カソード側電極接合体
およびアノード側電極接合体をそれぞれ触媒層側が対面
する姿勢で向き合わせ、その間に固体高分子電解質膜を
挟んで接合した。そして、プレス治具を用いて固定し、
約155℃の温度で電極接合体の単位面積当たり約25
kgf/cm2 の圧力でホットプレスすることにより固
体高分子電解質膜電極接合体を製造した。
Description
電極の構造に関する。
応に基づく電力をさまざまな用途に利用しようとするも
のであって、このために電解質の両側に電極を配し反応
ガスを供給するとともに、電力を回収できるように構成
している。燃料電池の1つの形態として固体高分子型燃
料電池が知られている。固体高分子型燃料電池は、一般
的に、水素イオン導電性の固体高分子を白金触媒を担持
したカーボン電極で挟み込んで構成される発電素子すな
わち固体高分子−電極接合体及び反応ガスを供給するた
めのガス通路溝が設けられ、発電素子を両側から支持す
るガス分離部材とを積層した構造を有する。そして、一
方の電極に燃料ガスを供給し、他方の電極に酸化剤ガス
を供給して、燃料ガスと酸素の化学エネルギーを直接電
気エネルギーに変換することによって電気エネルギーを
抽出するようになっている。固体高分子型燃料電池にお
いて、水素と酸素による電気化学反応が生じると電極間
に電流が発生するとともに、カソード側に水が生成す
る。そして、固体高分子型燃料電池においては、他の燃
料電池と比較して動作温度が約80℃と比較的低温であ
るために、可搬型の電源、特に電気自動車用のパワーソ
ースに適している。
燃料である水素ガスは、可搬型のタンク又は可搬型の改
質装置等により自動車で確保する必要がある。一方、酸
化剤ガスとしては、システムの軽量化、コスト面等の理
由から空気が使用される。この場合、純酸素に比較して
酸素分圧が約1/5と低下するので、燃料電池の反応の
中で酸素還元反応速度及び物質移動の問題が生じる。こ
の問題に対して、一般的には、空気を圧縮して燃料電池
に供給する方法が取られる。しかし、この場合、空気圧
縮装置を駆動するためのエネルギーを消費するために、
その分、燃料電池全体のエネルギー効率は低下すること
に注意すべきである。このような事情に鑑み、低酸素分
圧下でも高いエネルギー効率を達成するために、さまざ
まな手法が提案されている。たとえば、触媒物質(80
℃程度の低温状態で活性を有するのは通常は白金触媒で
ある)を微粒化させることによって触媒活性を向上させ
ること、触媒物質密度を増加すること、触媒担持カーボ
ンを増加すること等が提案されている。触媒活性を向上
させることによって酸素還元反応速度を改善することが
でき、したがって燃料電池の性能を改善することができ
る。
上させることは酸素還元反応速度を高めることには寄与
するものの、物質の移動抵抗を増大させる結果となると
いう問題がある。また、別の問題として比較的低温状態
において触媒活性を有する白金系触媒は高価であるの
で、その使用量を抑えつつ燃料電池の性能改善を図るこ
とができることがコスト的な観点から望ましい。特開平
7−134993号公報には、カソード電極側で発生す
る生成水を効率的に除去することによって燃料電池の性
能を向上させるようにした技術が開示されている。上記
公報に開示された燃料電池は、固体高分子からなる電解
質膜とこの電解質膜の両側に配置した燃料極と空気極と
を備えている。そして、上記燃料極と空気極は、電解質
膜面に面接して配置された触媒層とその反対側に配置さ
れたガス拡散層を有しており、空気極のガス拡散層に
は、触媒層側ほど疎水性が高くなるように疎水性の傾斜
が設けられ、燃料極のガス拡散層には、触媒層側ほど疎
水性が低くなるように疎水性の傾斜が設けられている。
この開示された燃料電池においては、上記の構成により
燃料極側では、燃料極側電解質の水素イオンとともにに
移動して減少する水を補充でき、電解質の含水率の低下
を抑制できるとともに、空気極側では、触媒層での水の
フラッディングによるガス拡散疎外が起こりにくくなっ
て電池性能を改善することができると記載されている。
号に開示される燃料電池は、電極のアノード側またはカ
ソード側の水分の供給及び排除を効果的に制御する構造
を提供するものであって、いわば物質移動の面から電池
性能を改善しようとするものである。この構成では、1
面的には一定の効果を奏することができるものの、上記
したような触媒活性及び物質移動の問題の両方の要因を
総合的に勘案したものではなく、電池性能改善効果にお
いて一定の限界性を有するものである。本発明は、以上
のような事情に鑑みて構成されたもので、上記特開平7
−34993号公報等に開示される公知のものとは異な
る手法によって、性能を改善することができ、しかもコ
スト的にも有利な燃料電池の電極構造を提供することを
目的とする。
め、本発明は以下のように構成される。すなわち、本発
明は電解質膜を有し該電解質膜の両側に配置される触媒
電極とを備えた燃料電池の電極構造において、前記触媒
電極における触媒物質の密度が、上記電解質膜との界面
近傍において極大値を有することを特徴とする燃料電池
の電極構造である。好ましい態様では、前記触媒電極が
触媒物質の密度の異なる複数の触媒電極層を積層して構
成される。この場合、好ましくは、電解質膜との界面か
ら離れた触媒電極層ほど厚くなるように形成される。ま
た、触媒電極のイオン伝導体、触媒物質及び反応ガスと
からなる三界相反応領域におけるイオン伝導体の密度を
電解室膜との界面近傍において極大値を有することが好
ましい。前記触媒物質は白金、または白金合金であっ
て、該触媒物質の密度は、触媒担持体に対して10〜6
0重量%の範囲であるのが好ましい。触媒物質の含有量
が低すぎると、所望の触媒活性を得るとが困難となり、
重量比が多すぎる場合には白金量に見合った活性が得ら
れずコスト的に不利となる。発明者らの経験では触媒物
質の含有量が担持体に対して約60重量%を越える場合
には、良好な触媒分散状態を得ることはできず、性能面
での改善が期待できない。また、前記電解質膜は固体高
分子電解質膜であることが好ましい。
の両側の触媒層の内部で生じ、その反応が活発であるほ
ど燃料電池から取り出すことができるエネルギーは増大
する。すなわち、燃料電池の性能は向上する。しかし、
上記電極反応によって生じる電流は、触媒層の厚さ方向
に一様ではなく、電解質膜の界面に近い位置ほど活発で
あり、界面から離れるにしたがって、反応活性は低下す
る。本発明はこのような燃料電池における電極反応現象
の実態に着目してなされたものであって、電極反応の最
も活発に生じる電解質膜界面近傍の触媒層領域において
より活発な反応を促すように構成するものである。すな
わち、触媒層の電解質膜近傍においては、電極反応が促
進される環境を作るために触媒物質密度を高めるととも
に、これに対応してイオン伝導体密度を高めることによ
ってこの領域での高い反応活性を維持し、かつ電解質膜
界面から離れるにしたがって、両物質の密度を低下させ
ることによって触媒層における物質移動抵抗を極力少な
くしている。すなわち、電解質膜から離れるにしたがっ
て、触媒物質密度及びイオン伝導体密度を減少させるこ
とによって、物質移動抵抗を低下させることができる。
さらに、別の観点において、イオン伝導体密度の減少に
よってカソード側の電極反応によって発生する水分の拡
散性を向上させることができる。
電解質膜を介して移動してきたプロトンすなわちH+ と
アノード電極において集電されて外部仕事をして外部回
路を経由してカソード電極に供給される電子とのカソー
ド側における結合を最も効率的に行わせることができる
ものである。すなわち本発明によって酸化還元反応速度
を高く維持することができるとともに、燃料電池の電解
質膜及びその両側に配置される触媒層、拡散層を通じて
の物質移動抵抗を極力低く抑えることができるものであ
る。触媒物質は、代表的には白金または白金合金(Pt/C
r,Pt/Co,Pt/Rh,Pt/Ni)等であり、塩還元法などで導電性
と耐腐食性を有するカーボンブラックを担持体として上
記触媒物質を担持させたものを使用する。触媒物質密度
は触媒物質と担持体との重量比を変化させることによっ
て調節する。また、上記のイオン伝導体としてはスルホ
ン酸基を有するフッ素樹脂などがあげられる。
体)全体構造 図1には、本発明の1実施例にかかる単一の固体高分子
電解質膜電極接合体からなる燃料電池の断面の概略が示
されている。本例の燃料電池1は中央に固体高分子電解
質膜2を備えその一方の側に燃料としての水素が供給さ
れる酸化電極すなわちアノード電極3、他方の側に還元
反応用の酸素源としての空気が供給される還元極すなわ
ちカソード電極4を備える基本構造になっている。アノ
ード電極3は、カーボンクロス31、その内側に拡散層
32さらにその内側に触媒層33を積層して接合するこ
とによって構成されている。そして、アノード電極3の
外側には、ガスの分離及び発電した電力の集電機能を有
する溝付ガス分離板30が設けられている。そして、ア
ノード電極3と溝付ガス分離板30とでアノード電極側
接合体が構成される。
ある水素ガスがプロトンH+ を電解質膜側に供給しつつ
流通するアノードガス通路34を画成するための溝を備
えている。カーボンクロス31の拡散層32との面接触
部は、水素分子から発生する電子を集電する集電部を構
成する。カソード電極側も同様な構成になっており、カ
ーボンクロス41、拡散層42、触媒層43の積層接合
構造を有する。そしてカーボンクロス41の外側には溝
付ガス分離板40を備えており、酸素ガスが外部に漏れ
出ないようにまた、カーボンクロス表面を屈曲しつつ延
びる溝をガスがショートパスしないように分離を行なう
役割をもつ。そして、溝付ガス分離板40は、電解質膜
側からのプロトンH+ と接触して水を生成する酸素を流
通させるカソードガス通路44を画成する約1mm程度
の深さを有する溝を有している。そして、カソード電極
4と溝付ガス分離板40とでカソード側電極接合体が構
成される。
にアノード側から電解質膜2を介して移動してきたプロ
トンすなわちH+ とアノード電極3において集電されて
外部仕事をして外部回路を経由してカソード電極4に供
給される電子とのカソード電極側で結合される。すなわ
ちアノード電極側では、水素分子が電子を奪われること
によってプロトンH+ が発生し、カソード電極側では、
電解質膜2を介して伝導されたプロトンH+ と外部負荷
を有する外部回路からの電子とカソードガス通路から供
給される酸素分子とが反応して水分子が生成する。カソ
ード電極4の中間の電解質膜2から各電極3、4に至る
積層状態の詳細が図2に示されており、電解質膜2の外
側には触媒層が第1触媒層431、第2触媒層432の
2層が隣接接合状態で設けられている。そして、その外
側に拡散層42が設けられ、さらにその外側にカーボン
クロス41が接合されて電極が構成される。なお、その
外側に上記のように溝付ガス分離板40が接合されて全
体の接合体が構成される。カーボンクロス カーボンクロス31、41は、固体高分子電解質膜電極
接合体において、溝付ガス分離板30、40のすぐ内側
に配置される電極部分の基層を成す部分であって、基本
的に上記のアノード電極反応、カソード電極反応にかか
る電子の移動を担う集電部材としての役割を持つ。さら
に、各電極3、4における物質移動、特にアノードガ
ス、カソードガスをイオン伝導体、触媒物質及び反応ガ
スとからなる三界相反応領域に対して効果的に供給する
ことができるようになっていること、およびカソード電
極4において発生する水分の排出を効果的に行うことが
できるようになっていることが望ましい。
ス31およびカソード側カーボンクロス41はいずれも
カーボン繊維を織って構成されるカーボンクロスを用い
る。本例において電極として使用されるカーボンクロス
は米国E−TEK社製の商品名: “A”Cloth であり、
重量は、116g/m2 、厚さは、0.35mmであ
る。本例の電極を構成するに当たってフッ素樹脂(ポリ
テトラフルオロエチレン(以下PTFEという))分散
溶液(約0.2μm程度の粒径のPTFEが54〜55
重量パーセント含まれており、所定量の界面活性剤とと
もに安定分散している(三井・デュポンフロロケミカル
(株)から商品名TEFLON FEP120-Jとして提供されてい
る))によってカーボンクロスの表面処理を行い撥水性
を付与した。このカーボンクロスの撥水化処理は、PT
FEを界面活性剤とともに分散させた溶液を49wtパ
ーセントに希釈した溶液中に上記カーボンクロスを5分
間浸した後濾紙で余分な溶液を拭き取り、その後、窒素
雰囲気の電気炉中で温度340℃で1時間PTFEを焼
結させた。拡散層 拡散層は、カーボンクロスの内側に触媒層と接触するよ
うに設けられるものであって、電極と同様に触媒層に対
し、および触媒層からの物質移動が効果的に行われるよ
うに機能する必要があるとともに、触媒層と電極との間
に介在する媒体として集電機能を効果的に発揮するもの
でなければならない。
PTFEとの焼結体として構成されている。両者の重量
比は、6:4であり、その単位面積当たりの密度は、そ
れぞれ2.4mg、1.6mgである。なお、カーボン
ブラックとしては、Cabot Corporation から提供されて
いる商標名Vulcan XC-72( 表面積250m2 /g)を用
いた。 拡散層の製造 カーボンブラック315mgと上記市販のPTFE分散
溶液389mgを40mlの純水および40mlのイソ
プロパノールとともに混合し、超音波洗浄器を用いて分
散させた。この分散調製液を上記の電極として撥水処理
したカーボンクロス上にスプレーを用いドライヤーを用
いて乾燥させながら吹きつけた。上記分散溶液がカーボ
ンクロス上に付着する率は5〜30%である。吹きつけ
完了後、約50kgのローラーによって拡散層を形成し
たカーボンクロスを約0.2〜0.5mmの厚さに圧縮
した。次に、上記の窒素雰囲気の電気炉中で約300℃
〜350℃で約1時間PTFEを焼結させることによっ
てのカーボンクロス上に拡散層を形成した。
は2層から構成されており、電解質膜側の第1触媒層
は、本例では、ほぼ10μmであり、その外側に隣接す
る拡散層側の第2触媒層は、は20μmの厚さに仕上げ
られている。触媒としては、上記カーボンブラック(Vu
lcan XC-72)に白金を担持させたものを用いた。しか
し、触媒金属である白金の密度は第1触媒層の方が高く
白金/カーボン比で第1触媒層は40パーセントPt/
C(重量パーセント)、第2触媒層は20パーセントP
t/C(重量パーセント)である。なお白金の平均粒径
は約2.5nmである。各触媒層の組成は、図3に示す
通りである。なお、図3において、Nafionは、デュポン
社から提供される電解質膜の商品名ポリマー含有液であ
り、そのポリマーの構造は、図4に示すAciplex-S(100
4) と同様のものである。このポリマー含有液Nafion
は、水とエタノールを等量混合した溶液中に所定量のポ
リマーを分散させたものである。本例では、ポリマーの
濃度は、5wtパーセントのものを使用している。カソ
ード電極側の触媒層の製造について説明する。触媒層を
形成するに当たってまず、所定量の原料を含む分散溶液
を調製する。第2触媒層432については、重量比20
パーセントの白金を担持したカーボンブラックを160
mg、重量比55%のPTFE分散溶液(TEFLON FEP12
0-J)を158mgとを調製し、これを純水40mlお
よびイソプロパノール40mlと混合し超音波洗浄器を
用いて分散させた。第1触媒層431については、40
%の白金を担持したカーボンブラックを40mgおよび
PTFE分散溶液(TEFLON FEP120-J)29mgを混合
して分散溶液を調製する。上記PTFE分散溶液中にお
いては約0.2μm程度の粒径のPTFEが54〜55
重量パーセント含まれており、所定量の界面活性剤とと
もに安定分散している。
の分散溶液の内、先ず第2触媒層用の分散溶液をスプレ
ーを用いて上記の拡散層を形成した半製品の拡散層の面
上に吹きつけて、第2触媒層432を形成した。そし
て、上記拡散層形成の場合と同様に、窒素雰囲気の電気
炉中でPTFEのガラス転移温度付近(約300〜35
0℃)でPTFEの焼結処理を約1時間かけて行った。
次に同様な要領で、白金密度のやや高い第1触媒層用分
散溶液を上記で形成した第2触媒層431の表面にスプ
レーを用いて吹きつけ、裏側触媒層用の分散溶液を塗布
した。次に同様な拡散層、第2触媒層と同様な要領で焼
結処理を行って、第2触媒層432の上に第1触媒層4
31を形成した。次に上記のようにして形成したカーボ
ンクロス41、このカーボンクロス41上の拡散層4
2、拡散層上の第2、第1各触媒層432、431から
なる固体高分子電解質膜電極接合体半製品の第1触媒層
431の表面上から上記の高分子電解質溶液Nafionを塗
布する。本例では、Nafionを適当なブラシに浸漬してNa
fionを含ませて第1触媒層431の表面に塗布した。塗
布量は約0.6mg/cm2であった。 (アノード電極側)本例のアノード電極側の触媒層は触
媒密度を均一とした単一層から構成されている。そし
て、上記のカーボンブラック(Vulcan XC-72)に白金を
担持したもの(20%Pt/C、平均白金粒径2.5n
m)を0.4mg/cm2 となるように触媒層を上記カ
ソード側の触媒層を形成する手法と同じ要領で、分散液
の拡散層表面への吹きつけおよびその後のPTFEの焼
結処理を行なうことによって形成した。この場合、カー
ボンブラックの量は、触媒層、拡散層あわせて約4.0
mg/cm2 程度となるように調製した。そして、溝付
ガス分離板30を除くアノード側電極接合体全体として
約0.35mm程度とした。
フッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン(以下PTF
Eという))から構成することができる。本例の電解質
膜は、旭化成(株)から提供される商品名: Aciplex-S
(1004) である。その厚さは、約2〜6mil(約50
〜150μm)程度である。この化学構造は、図4に示
す通りである。上記したように固体高分子型燃料電池に
おける基本的な動作によれば、アノード電極で燃料ガス
である水素から電子が奪われる反応が生じ、これによっ
て電子と水素イオン(プロトンH+ )が発生し、電子は
負荷を通り、一方プロトンH+は、電解質膜中を伝導し
てカソード電極に到達する。カソード電極において、プ
ロトンH+ は、酸素の反応することによって反応水を生
成する。すなわち、電解質膜は上記の基本動作から明ら
かなようにプロトンH+ をカソード側に伝導する役割を
果たすとともに、未反応水素ガスが分子状態でカソード
側に進入することを防止する役割を持つものである。な
おプロトンH+ が電解質膜中をカソード側に向かって移
動する場合には水分子を伴って移動するので、電解質膜
は、このための水分子を保有する水分子保有機能も有し
ていなければならない。また、イオン伝導体基(本例で
はスルホン酸基)を有する電解質膜では単位重量当たり
のスルホン酸基の重量の比すなわちスルホン酸基当量
は、約500〜1500(g/eq)でことが好まし
い。電解質膜は、(1)プロトンH+ の伝導機能、
(2)アノードガス通路の水素ガスとカソードガス通路
の酸素ガス(空気)とを隔離するためのセパレーション
機能、および(3)所定の保水機能を有する必要がある
この条件を満たすものであれば、任意のものを使用する
ことができる。電解質膜のアノード側にはアノード側触
媒層、カソード側にはカソード側触媒層が形成される。
側電極接合体を構成した後、カソード側電極接合体およ
びアノード側電極接合体をそれぞれ触媒層側が対面する
姿勢で向き合わせ、その間に固体高分子電解質膜を挟ん
で接合した。そして、プレス治具を用いて固定し、約1
55℃の温度で電極接合体の単位面積当たり約25kg
f/cm2 の圧力でホットプレスすることにより固体高
分子電解質膜電極接合体を製造した。
接合体)比較例の構成では、カソード側電極もアノード
側電極と同様に単一の触媒層から構成した。触媒層を形
成するために実施例と同様に分散溶液を調製した。この
場合、白金担持カーボンブラック(Vulcan XC-72)は白
金重量比Pt/C20パーセントを160mg、PTF
E分散溶液(FEP120-J) 158mgを用いて上記と同様
に分散液を調製し、スプレーによる吹きつけによって触
媒層を形成した。なお、吹きつけによる分散液の付着率
は吹きつけ量の15〜20%である。その後同様に焼結
処理を行なった。他の構成は、実施例と同じである。こ
のようにして形成した実施例および比較例にかかる固体
高分子電解質膜電極接合体からなる燃料電池による発電
の実験を行った。その結果を図5に示す。図5に示す結
果から明らかなように本発明の実施例にかかる燃料電池
では、比較例にかかるものに比して発生電圧に関し、5
00mA/cm2 において約25mV程度高くなること
が判明した。このことは、燃料電池の発電効率が約60
%から62%に向上することを意味するものである。単
一の固体高分子電解質膜電極接合体からなる燃料電池構
成におけるこの実験結果によれば、多数の積層構造から
成る燃料電池においては発電効率の向上は顕著なものと
なる。
を触媒密度が異なる2層によって構成したが、さらに多
くの密度が異なる層を積層して構成することもできる。
この場合、電解質膜側の触媒密度が高くなるように積層
する。また、本例では、アノード電極は単一の均一な触
媒密度を有する触媒層によって形成したが、かならずし
もこのようにする必要はなく、カソード電極と同様に複
数の触媒密度の異なる層を積層して構成することもでき
る。さらに、本例では、触媒密度の異なる層をそれぞれ
積層することによって、触媒層を構成したが、触媒密度
勾配が電解質膜側から拡散層側に向かって減少するよう
な構成であれば単一の層であってもよい。さらに、触媒
層の製造において、上記のような触媒勾配が得られる手
法であれば、スプレー、ブラシ塗布によらず薄い10〜
100μm程度の薄い層を形成するために、公知の任意
の手段を用いることができる。
子電解質膜燃料電池において、簡単な構成でしかも製造
コストを増大させることなく、発電効率の向上を図るこ
とができる。
池の電極接合体の概略断面図、
を示す図、
の関係を示すグラフである。
Claims (6)
- 【請求項1】電解質膜を有し該電解質膜の両側に配置さ
れる触媒電極とを備えた燃料電池の電極構造において、 前記触媒電極における触媒物質の密度が、上記電解質膜
との界面近傍において極大値を有することを特徴とする
燃料電池の電極構造。 - 【請求項2】請求項1において、前記触媒電極が触媒物
質の密度の異なる複数の触媒電極層を積層して構成され
ていることを特徴とする燃料電池の電極構造。 - 【請求項3】請求項2において、電解質膜との界面から
離れた触媒電極層ほど厚くなっていることを特徴とする
燃料電池の電極構造。 - 【請求項4】請求項1または請求項2において、触媒電
極のイオン伝導体、触媒物質及び反応ガスとからなる三
界相反応領域におけるイオン伝導体の密度を電解室膜と
の界面近傍において極大値を有することを特徴とする燃
料電池の電極構造。 - 【請求項5】請求項1において、前記触媒物質が白金、
または白金合金であって、該触媒物質の密度は、触媒担
持体に対して10〜60重量%の範囲であることを特徴
とする燃料電池の電極構造。 - 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれかにおい
て、前記電解質膜が固体高分子電解質膜であることを特
徴とする燃料電池の電極構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8077013A JPH09265992A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 燃料電池の電極構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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