JPH06151987A - 超電導トランジスタ装置 - Google Patents
超電導トランジスタ装置Info
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- JPH06151987A JPH06151987A JP4292437A JP29243792A JPH06151987A JP H06151987 A JPH06151987 A JP H06151987A JP 4292437 A JP4292437 A JP 4292437A JP 29243792 A JP29243792 A JP 29243792A JP H06151987 A JPH06151987 A JP H06151987A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 超電導トランジスタ装置において、装置全体
としての消費電力を低減する。 【構成】 超電導性のソースおよびドレイン電極、半導
体性のチャネル層、絶縁性のゲート絶縁膜および金属伝
導性のゲート電極によって超電導トランジスタが構成さ
れ、半導体性のチャネル層の伝導性を生じせしめるキャ
リアがホールからなる超電導トランジスタと、電子から
なる超電導トランジスタを単一の基板上に形成すること
により超電導トランジスタ装置を構成する。 【効果】 定常的に消費する電力が単体の超電導トラン
ジスタよりさらに数十分の1、さらには数百分の1に低
減される。このために、超電導トランジスタ回路あるい
は装置としての消費電力が同様に低減される。超電導ト
ランジスタの1平方cm当たりの消費電力による集積密
度の限界が数万ゲートであったのが、数百万ゲートレベ
ルまで広げられる。このために単一の装置でより高機能
の処理を行うことができる。
としての消費電力を低減する。 【構成】 超電導性のソースおよびドレイン電極、半導
体性のチャネル層、絶縁性のゲート絶縁膜および金属伝
導性のゲート電極によって超電導トランジスタが構成さ
れ、半導体性のチャネル層の伝導性を生じせしめるキャ
リアがホールからなる超電導トランジスタと、電子から
なる超電導トランジスタを単一の基板上に形成すること
により超電導トランジスタ装置を構成する。 【効果】 定常的に消費する電力が単体の超電導トラン
ジスタよりさらに数十分の1、さらには数百分の1に低
減される。このために、超電導トランジスタ回路あるい
は装置としての消費電力が同様に低減される。超電導ト
ランジスタの1平方cm当たりの消費電力による集積密
度の限界が数万ゲートであったのが、数百万ゲートレベ
ルまで広げられる。このために単一の装置でより高機能
の処理を行うことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速デジタル回路、アナ
ログデータ処理回路、センサ回路装置、微小磁場信号検
出装置等、超電導性を用いることにより特有の性能を発
揮する超電導エレクトロニクスの分野にかかわり、とく
に高速で低消費電力性能を有する超電導トランジスタ装
置の動作方式および素子構造に関するものである。
ログデータ処理回路、センサ回路装置、微小磁場信号検
出装置等、超電導性を用いることにより特有の性能を発
揮する超電導エレクトロニクスの分野にかかわり、とく
に高速で低消費電力性能を有する超電導トランジスタ装
置の動作方式および素子構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の超電導トランジスタとしては、半
導体の電界効果トランジスタおよびバイポーラトランジ
スタに対応した動作方式の素子が得られている。超電導
の電界効果トランジスタはソースとドレイン電極間の超
電導電流の振幅をゲート電圧によって制御するものであ
り、超電導のバイポーラトランジスタは準粒子電流、す
なわち常伝導電流の値を超電導ベースに対する電圧バイ
アスによって制御するものである。これらの中で超電導
の電界効果トランジスタは超電導の近接効果と常伝導層
のキャリア分布に対する電界効果を利用するものであ
る。近接効果とは超電導体と常伝導体を接すると、超電
導キャリアが超電導体から常伝導体内にしみだす現象の
ことである。従って常伝導層を介して2個の超電導電極
を接続すると、超電導電極間で超電導電流が流れる。こ
の超電導電流は電界効果によって、ゲート電圧を印加す
ることにより制御される。このような動作方式を有する
超電導の電界効果トランジスタは従来、常伝導層にIn
As,あるいはSi,超電導層にNbを用いて作製さ
れ、動作が実現されている。このような超電導トランジ
スタの例としてInAs半導体層とNb超電導層を組み
合わせた素子に関してはフィジカル・レビュー・レター
ズ,1985年54巻2449頁(Physical
Review Letters, Vol.54,
p.2449 (1985))に記載されている。
導体の電界効果トランジスタおよびバイポーラトランジ
スタに対応した動作方式の素子が得られている。超電導
の電界効果トランジスタはソースとドレイン電極間の超
電導電流の振幅をゲート電圧によって制御するものであ
り、超電導のバイポーラトランジスタは準粒子電流、す
なわち常伝導電流の値を超電導ベースに対する電圧バイ
アスによって制御するものである。これらの中で超電導
の電界効果トランジスタは超電導の近接効果と常伝導層
のキャリア分布に対する電界効果を利用するものであ
る。近接効果とは超電導体と常伝導体を接すると、超電
導キャリアが超電導体から常伝導体内にしみだす現象の
ことである。従って常伝導層を介して2個の超電導電極
を接続すると、超電導電極間で超電導電流が流れる。こ
の超電導電流は電界効果によって、ゲート電圧を印加す
ることにより制御される。このような動作方式を有する
超電導の電界効果トランジスタは従来、常伝導層にIn
As,あるいはSi,超電導層にNbを用いて作製さ
れ、動作が実現されている。このような超電導トランジ
スタの例としてInAs半導体層とNb超電導層を組み
合わせた素子に関してはフィジカル・レビュー・レター
ズ,1985年54巻2449頁(Physical
Review Letters, Vol.54,
p.2449 (1985))に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】超電導トランジスタは
単体でマイクロワットレベルの低消費電力性能を有する
ものであるが、スイッチング回路において、単体素子の
組合せあるいは素子構造を工夫することにより、この低
消費電力性能を発揮させる必要がある。Si系のMOS
トランジスタ回路においては、nチャネルのMOSトラ
ンジスタとpチャネルのMOSトランジスタを組み合わ
せることにより、電圧信号は発生するが、電流はトラン
ジスタのリーク電流値に抑えられるコンプリメンタリ回
路が考案されている。超電導トランジスタにおいても同
様の原理によって、コンプリメンタリ回路を実現できれ
ば単体としての低消費電力性能のみならず、スイッチン
グ回路としてもさらに消費電力の低減を図ることができ
る。たとえば、Siをチャネル層とする超電導トランジ
スタにおいては、リンあるいはAsをドープしたn型S
i層と、ボロンをドープしたp型Si層をSi基板上に
形成することによってこのようなコンプリメンタリ回路
を実現することができる。
単体でマイクロワットレベルの低消費電力性能を有する
ものであるが、スイッチング回路において、単体素子の
組合せあるいは素子構造を工夫することにより、この低
消費電力性能を発揮させる必要がある。Si系のMOS
トランジスタ回路においては、nチャネルのMOSトラ
ンジスタとpチャネルのMOSトランジスタを組み合わ
せることにより、電圧信号は発生するが、電流はトラン
ジスタのリーク電流値に抑えられるコンプリメンタリ回
路が考案されている。超電導トランジスタにおいても同
様の原理によって、コンプリメンタリ回路を実現できれ
ば単体としての低消費電力性能のみならず、スイッチン
グ回路としてもさらに消費電力の低減を図ることができ
る。たとえば、Siをチャネル層とする超電導トランジ
スタにおいては、リンあるいはAsをドープしたn型S
i層と、ボロンをドープしたp型Si層をSi基板上に
形成することによってこのようなコンプリメンタリ回路
を実現することができる。
【0004】しかるに、従来技術の項で述べたNb等金
属系の超電導トランジスタではなく、液体窒素温度での
動作が可能な酸化物超電導材料を用いて超電導トランジ
スタを構成しようとする場合、コンプリメンタリ回路を
得ることは困難である。この理由はチャネル層としてS
iのような従来より知られている半導体材料を用いるこ
とができないからである。Si基板の上に直接YBaC
u酸化物のような酸化物系超電導薄膜を形成した場合、
YBaCu酸化物とSi基板との間で拡散反応を生じ、
界面でSiが酸化されるとともに、YBaCu酸化物の
超電導性が損なわれてしまう。このような問題点はチャ
ネル層として他の半導体材料、すなわちGaAs,In
As等を用いるとしても同様に生じ、超電導トランジス
タの形成を困難にする。超電導電極としてBiSrCa
Cu酸化物等他の酸化物超電導材料を用いても同様の問
題点を生じる。
属系の超電導トランジスタではなく、液体窒素温度での
動作が可能な酸化物超電導材料を用いて超電導トランジ
スタを構成しようとする場合、コンプリメンタリ回路を
得ることは困難である。この理由はチャネル層としてS
iのような従来より知られている半導体材料を用いるこ
とができないからである。Si基板の上に直接YBaC
u酸化物のような酸化物系超電導薄膜を形成した場合、
YBaCu酸化物とSi基板との間で拡散反応を生じ、
界面でSiが酸化されるとともに、YBaCu酸化物の
超電導性が損なわれてしまう。このような問題点はチャ
ネル層として他の半導体材料、すなわちGaAs,In
As等を用いるとしても同様に生じ、超電導トランジス
タの形成を困難にする。超電導電極としてBiSrCa
Cu酸化物等他の酸化物超電導材料を用いても同様の問
題点を生じる。
【0005】そこで本発明の目的は、酸化物超電導材料
を電極とする超電導トランジスタからなる超電導トラン
ジスタ装置において、コンプリメンタリ回路の構成が可
能で、これにより、低消費電力性能が実現できる超電導
トランジスタの構成、材料の組合せおよび製造方法を提
供することにある。
を電極とする超電導トランジスタからなる超電導トラン
ジスタ装置において、コンプリメンタリ回路の構成が可
能で、これにより、低消費電力性能が実現できる超電導
トランジスタの構成、材料の組合せおよび製造方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、本発
明の目的を達成するために以下に述べる技術的手段を採
用した。
明の目的を達成するために以下に述べる技術的手段を採
用した。
【0007】すなわち、超電導トランジスタ装置におい
て、超電導性のソースおよびドレイン電極、半導体性の
チャネル層、絶縁性のゲート絶縁膜および金属伝導性の
ゲート電極から構成される超電導トランジスタを複数個
配列する。超電導トランジスタ装置は半導体性のチャネ
ル層の伝導性を生じせしめるキャリアがホールからなる
超電導トランジスタ、および電子からなる超電導トラン
ジスタによって組み合わされ、これらが単一の基板上に
形成される。
て、超電導性のソースおよびドレイン電極、半導体性の
チャネル層、絶縁性のゲート絶縁膜および金属伝導性の
ゲート電極から構成される超電導トランジスタを複数個
配列する。超電導トランジスタ装置は半導体性のチャネ
ル層の伝導性を生じせしめるキャリアがホールからなる
超電導トランジスタ、および電子からなる超電導トラン
ジスタによって組み合わされ、これらが単一の基板上に
形成される。
【0008】超電導トランジスタの構造に関して、超電
導性のソースおよびドレイン電極がLaSrCu酸化
物、YBaCu酸化物、BiSrCaCu酸化物、Tl
BaCaCu酸化物をはじめとするCu系酸化物超電導
薄膜から成り、基板材がSrTi酸化物から成り、かつ
チャネル層が構成元素の一部をV,Nb,あるいはT
a,およびK,Na,RbあるいはCsで置換したSr
Ti酸化物薄膜から成ることとする。
導性のソースおよびドレイン電極がLaSrCu酸化
物、YBaCu酸化物、BiSrCaCu酸化物、Tl
BaCaCu酸化物をはじめとするCu系酸化物超電導
薄膜から成り、基板材がSrTi酸化物から成り、かつ
チャネル層が構成元素の一部をV,Nb,あるいはT
a,およびK,Na,RbあるいはCsで置換したSr
Ti酸化物薄膜から成ることとする。
【0009】あるいは、超電導性のソースおよびドレイ
ン電極がLaSrCu酸化物、YBaCu酸化物、Bi
SrCaCu酸化物、TlBaCaCu酸化物をはじめ
とするCu系酸化物超電導薄膜から成り、LaCu酸化
物やNdCu酸化物等Pr,Sm,EuおよびGdを含
む希土類元素とCuを含む酸化物、これら希土類元素と
BaあるいはSr,CaおよびCuからなる酸化物から
成ることとする。
ン電極がLaSrCu酸化物、YBaCu酸化物、Bi
SrCaCu酸化物、TlBaCaCu酸化物をはじめ
とするCu系酸化物超電導薄膜から成り、LaCu酸化
物やNdCu酸化物等Pr,Sm,EuおよびGdを含
む希土類元素とCuを含む酸化物、これら希土類元素と
BaあるいはSr,CaおよびCuからなる酸化物から
成ることとする。
【0010】超電導トランジスタの配列に関しては、チ
ャネル層のキャリアをホールとする超電導トランジスタ
とキャリアを電子とする超電導トランジスタが直列に接
続され、かつ常に少なくとも、片一方の超電導トランジ
スタがオフ状態、すなわち高抵抗状態にあることとす
る。
ャネル層のキャリアをホールとする超電導トランジスタ
とキャリアを電子とする超電導トランジスタが直列に接
続され、かつ常に少なくとも、片一方の超電導トランジ
スタがオフ状態、すなわち高抵抗状態にあることとす
る。
【0011】超電導トランジスタ装置の製造方法に関し
ては、超電導トランジスタのチャネル層に供するところ
の、構成元素の一部がV,Nb,あるいはTa,および
K,Na,RbあるいはCsで置換されたSrTi酸化
物層がSrTi酸化物の単結晶基板上に薄膜形成されて
成ることとする。
ては、超電導トランジスタのチャネル層に供するところ
の、構成元素の一部がV,Nb,あるいはTa,および
K,Na,RbあるいはCsで置換されたSrTi酸化
物層がSrTi酸化物の単結晶基板上に薄膜形成されて
成ることとする。
【0012】さらには超電導トランジスタのチャネル層
に供するところの、SrTi酸化物の一部がV,Nb,
あるいはTa,およびK,Na,RbあるいはCsで置
換されたSrTi酸化物層がSrTi酸化物の単結晶表
面に対して選択的に、これら元素のイオン打ち込みによ
って形成されて成ることとする。
に供するところの、SrTi酸化物の一部がV,Nb,
あるいはTa,およびK,Na,RbあるいはCsで置
換されたSrTi酸化物層がSrTi酸化物の単結晶表
面に対して選択的に、これら元素のイオン打ち込みによ
って形成されて成ることとする。
【0013】あるいはチャネル層として供されるLaC
u酸化物やNdCu酸化物等Pr,Sm,EuおよびG
dを含む希土類元素とCuを含む酸化物、これら希土類
元素とBaあるいはSr,CaおよびCuからなる酸化
物等が場所的に選択されて、少なくとも表面層が酸化物
で絶縁性を有する単結晶性基板上に薄膜形成されて成る
こととする。
u酸化物やNdCu酸化物等Pr,Sm,EuおよびG
dを含む希土類元素とCuを含む酸化物、これら希土類
元素とBaあるいはSr,CaおよびCuからなる酸化
物等が場所的に選択されて、少なくとも表面層が酸化物
で絶縁性を有する単結晶性基板上に薄膜形成されて成る
こととする。
【0014】
【作用】上に述べた技術的手段は以下の理由により上記
課題を解決するものである。すなわち、上記超電導トラ
ンジスタ装置の構造および製造方法はホールおよび電子
をそれぞれのキャリアとする従来の超電導トランジスタ
に対して、酸化物超電導材料をソースおよびドレイン電
極に用いてコンプリメンタリ回路の構成を可能とし、こ
れにより、低消費電力性能が実現できるとともに、液体
窒素温度での動作を可能にするものである。
課題を解決するものである。すなわち、上記超電導トラ
ンジスタ装置の構造および製造方法はホールおよび電子
をそれぞれのキャリアとする従来の超電導トランジスタ
に対して、酸化物超電導材料をソースおよびドレイン電
極に用いてコンプリメンタリ回路の構成を可能とし、こ
れにより、低消費電力性能が実現できるとともに、液体
窒素温度での動作を可能にするものである。
【0015】ソースおよびドレイン電極がCu系酸化物
超電導薄膜から成り、基板材がSrTi酸化物から成
り、かつチャネル層がSrTi酸化物の一部をV,N
b,あるいはTa,およびK,Na,RbあるいはCs
で置換したSrTi酸化物薄膜から成る超電導トランジ
スタにおいて、これらSrTi酸化物薄膜はCu系酸化
物超電導薄膜を形成するべき酸化雰囲気中で熱的に安定
であり、YBaCu酸化物等の酸化物超電導膜と反応す
ることなく、超電導特性を劣化させることはない。さら
にSrTi酸化物の一部をV,Nb,あるいはTaで置
換したSrTi酸化物薄膜はキャリアが電子的な性質を
持ち、K,Na,RbあるいはCsで置換したSrTi
酸化物薄膜はホール的な性質を有する。したがってこれ
ら2種類のSrTi酸化物薄膜をチャネル層とする超電
導トランジスタを組み合わせることによりコンプリメン
タリな超電導トランジスタ装置を構成することができ
る。
超電導薄膜から成り、基板材がSrTi酸化物から成
り、かつチャネル層がSrTi酸化物の一部をV,N
b,あるいはTa,およびK,Na,RbあるいはCs
で置換したSrTi酸化物薄膜から成る超電導トランジ
スタにおいて、これらSrTi酸化物薄膜はCu系酸化
物超電導薄膜を形成するべき酸化雰囲気中で熱的に安定
であり、YBaCu酸化物等の酸化物超電導膜と反応す
ることなく、超電導特性を劣化させることはない。さら
にSrTi酸化物の一部をV,Nb,あるいはTaで置
換したSrTi酸化物薄膜はキャリアが電子的な性質を
持ち、K,Na,RbあるいはCsで置換したSrTi
酸化物薄膜はホール的な性質を有する。したがってこれ
ら2種類のSrTi酸化物薄膜をチャネル層とする超電
導トランジスタを組み合わせることによりコンプリメン
タリな超電導トランジスタ装置を構成することができ
る。
【0016】ソースおよびドレイン電極がCu系酸化物
超電導薄膜から成り、チャネル層がLaCu酸化物やN
dCu酸化物等Pr,Sm,EuおよびGdを含む希土
類元素とCuを含む酸化物、これら希土類元素とBaあ
るいはSr,CaおよびCuからなる酸化物等から成る
超電導トランジスタにおいて、これらLaCu酸化物や
NdCu酸化物等Pr,Sm,EuおよびGdを含む希
土類元素とCuを含む酸化物、これら希土類元素とBa
あるいはSr,CaおよびCuからなる酸化物等はCu
系酸化物超電導薄膜を形成するべき酸化雰囲気中で熱的
に安定であり、YBaCu酸化物等の酸化物超電導膜と
反応して、超電導特性を劣化させることはない。さらに
これらCu系酸化物の中でLaCu酸化物、NdCu酸
化物さらにはPr,Sm,EuおよびGdを含む希土類
元素とCuを含む酸化物はキャリアが電子的な性質を持
ち、希土類元素とBaあるいはSr,CaおよびCuか
らなる酸化物等はキャリアがホール的な性質を持つ。
超電導薄膜から成り、チャネル層がLaCu酸化物やN
dCu酸化物等Pr,Sm,EuおよびGdを含む希土
類元素とCuを含む酸化物、これら希土類元素とBaあ
るいはSr,CaおよびCuからなる酸化物等から成る
超電導トランジスタにおいて、これらLaCu酸化物や
NdCu酸化物等Pr,Sm,EuおよびGdを含む希
土類元素とCuを含む酸化物、これら希土類元素とBa
あるいはSr,CaおよびCuからなる酸化物等はCu
系酸化物超電導薄膜を形成するべき酸化雰囲気中で熱的
に安定であり、YBaCu酸化物等の酸化物超電導膜と
反応して、超電導特性を劣化させることはない。さらに
これらCu系酸化物の中でLaCu酸化物、NdCu酸
化物さらにはPr,Sm,EuおよびGdを含む希土類
元素とCuを含む酸化物はキャリアが電子的な性質を持
ち、希土類元素とBaあるいはSr,CaおよびCuか
らなる酸化物等はキャリアがホール的な性質を持つ。
【0017】したがって、チャネル層のキャリアをホー
ルとする超電導トランジスタとキャリアを電子とする超
電導トランジスタを直列に接続することにより、常に少
なくとも、片一方の超電導トランジスタがオフ状態、す
なわち高抵抗状態にでき、このことにより超電導トラン
ジスタ装置の供給電流および電極を最小限にとどめるこ
とができる。
ルとする超電導トランジスタとキャリアを電子とする超
電導トランジスタを直列に接続することにより、常に少
なくとも、片一方の超電導トランジスタがオフ状態、す
なわち高抵抗状態にでき、このことにより超電導トラン
ジスタ装置の供給電流および電極を最小限にとどめるこ
とができる。
【0018】超電導トランジスタ装置の製造方法に関し
ては、超電導トランジスタのチャネル層に供するところ
の、SrTi酸化物の一部をV,Nb,あるいはTa,
およびK,Na,RbあるいはCsで置換し、個別に置
換されたSrTi酸化物層をSrTi酸化物の単結晶基
板上に蒸着法あるいはスパッタリング法などの成膜技術
を用いて薄膜形成させることは可能である。さらにはS
rTi酸化物の一部をV,Nb,あるいはTa,および
K,Na,RbあるいはCsで置換したSrTi酸化物
層はSrTi酸化物の単結晶表面に対して選択的に、こ
れら元素のイオン打ち込みによって形成させることも可
能である。LaCu酸化物やNdCu酸化物等Pr,S
m,EuおよびGdを含む希土類元素とCuを含む酸化
物、これら希土類元素とBaあるいはSr,Caおよび
Cuからなる酸化物等も場所的に選択し、少なくとも表
面層が酸化物で絶縁性を有する単結晶性基板上に薄膜形
成させることも可能である。
ては、超電導トランジスタのチャネル層に供するところ
の、SrTi酸化物の一部をV,Nb,あるいはTa,
およびK,Na,RbあるいはCsで置換し、個別に置
換されたSrTi酸化物層をSrTi酸化物の単結晶基
板上に蒸着法あるいはスパッタリング法などの成膜技術
を用いて薄膜形成させることは可能である。さらにはS
rTi酸化物の一部をV,Nb,あるいはTa,および
K,Na,RbあるいはCsで置換したSrTi酸化物
層はSrTi酸化物の単結晶表面に対して選択的に、こ
れら元素のイオン打ち込みによって形成させることも可
能である。LaCu酸化物やNdCu酸化物等Pr,S
m,EuおよびGdを含む希土類元素とCuを含む酸化
物、これら希土類元素とBaあるいはSr,Caおよび
Cuからなる酸化物等も場所的に選択し、少なくとも表
面層が酸化物で絶縁性を有する単結晶性基板上に薄膜形
成させることも可能である。
【0019】
【実施例】本発明を以下の実施例に基づいて説明する。
【0020】〔実施例1〕 図1に示されるように、超
電導性のソースおよびドレイン電極をYBaCu酸化物
とし、基板材をSrTi酸化物とし、かつチャネル層を
SrTi酸化物の一部をVおよびCsで置換したSrT
i酸化物薄膜から成る超電導トランジスタを以下の方法
で作製する。SrTi酸化物単結晶を基板材1として、
この上にVを0.01at.%含有するSrTi酸化物
薄膜21を300nmの膜厚に形成する。膜形成はVを
0.01at.%含有するSrTi酸化物の焼結体をタ
ーゲットとして用い、KrFのエキシマレーザを照射す
ることによる蒸着法によって形成する。薄膜が堆積され
る領域はステンレスのマスクによってあらかじめ覆われ
た以外の基板表面である。おなじく、エキシマレーザを
照射することによる蒸着法によってSrTi酸化物単結
晶基板1上にCsを0.01at.%含有するSrTi
酸化物薄膜31を300nmの膜厚に形成する。
電導性のソースおよびドレイン電極をYBaCu酸化物
とし、基板材をSrTi酸化物とし、かつチャネル層を
SrTi酸化物の一部をVおよびCsで置換したSrT
i酸化物薄膜から成る超電導トランジスタを以下の方法
で作製する。SrTi酸化物単結晶を基板材1として、
この上にVを0.01at.%含有するSrTi酸化物
薄膜21を300nmの膜厚に形成する。膜形成はVを
0.01at.%含有するSrTi酸化物の焼結体をタ
ーゲットとして用い、KrFのエキシマレーザを照射す
ることによる蒸着法によって形成する。薄膜が堆積され
る領域はステンレスのマスクによってあらかじめ覆われ
た以外の基板表面である。おなじく、エキシマレーザを
照射することによる蒸着法によってSrTi酸化物単結
晶基板1上にCsを0.01at.%含有するSrTi
酸化物薄膜31を300nmの膜厚に形成する。
【0021】つぎに同じく、エキシマレーザを照射する
ことによる蒸着法によってYBaCu酸化物薄膜4を1
00nmの膜厚に形成する。超電導トランジスタのチャ
ネル層に相当する部分は電子線描画法およびArを用い
たイオンビームエッチング法によりYBaCu酸化物薄
膜にサブミクロンの溝を形成する。チャネル層以外の領
域のYBaCu酸化物薄膜部分、すなわちソースおよび
ドレイン電極部、配線部も同じくパターン形成を行って
おく。
ことによる蒸着法によってYBaCu酸化物薄膜4を1
00nmの膜厚に形成する。超電導トランジスタのチャ
ネル層に相当する部分は電子線描画法およびArを用い
たイオンビームエッチング法によりYBaCu酸化物薄
膜にサブミクロンの溝を形成する。チャネル層以外の領
域のYBaCu酸化物薄膜部分、すなわちソースおよび
ドレイン電極部、配線部も同じくパターン形成を行って
おく。
【0022】さらに常伝導層と同じく、エキシマレーザ
を照射することによる蒸着法によって、不純物を含まな
いSrTi酸化物薄膜5を300nmの膜厚に形成す
る。薄膜が堆積される領域はステンレスのマスクによっ
てあらかじめ覆われた以外の基板表面である。この成膜
工程により、ゲート絶縁膜を得る。
を照射することによる蒸着法によって、不純物を含まな
いSrTi酸化物薄膜5を300nmの膜厚に形成す
る。薄膜が堆積される領域はステンレスのマスクによっ
てあらかじめ覆われた以外の基板表面である。この成膜
工程により、ゲート絶縁膜を得る。
【0023】さらに超電導トランジスタのチャネル層の
部分にAuゲート電極膜6を形成する。ゲート電極のミ
クロン精度の位置あわせ、およびパターン形成は電子線
描画法によって行う。Auゲート電極膜の形成は真空蒸
着法によって行う。
部分にAuゲート電極膜6を形成する。ゲート電極のミ
クロン精度の位置あわせ、およびパターン形成は電子線
描画法によって行う。Auゲート電極膜の形成は真空蒸
着法によって行う。
【0024】以上の工程により、図1に示される如き超
電導トランジスタ装置が得られる。図1にはキャリアが
電子からなるNチャネルとホールからなるPチャネルの
2個の超電導トランジスタからなる装置構成を示した。
より複雑で高度の機能を有する超電導トランジスタ装置
も同様の方法により作製することができる。
電導トランジスタ装置が得られる。図1にはキャリアが
電子からなるNチャネルとホールからなるPチャネルの
2個の超電導トランジスタからなる装置構成を示した。
より複雑で高度の機能を有する超電導トランジスタ装置
も同様の方法により作製することができる。
【0025】作製されたPチャネル超電導トランジスタ
のゲート電圧−抵抗特性を図2に示した。図に示される
ように、負の電圧あるいは十分な正電圧を印加すること
によりソースードレイン間の抵抗が零になる。これらは
チャネル層に蓄積層あるいは反転層が形成され、キャリ
ア濃度が高くなったことによるものである。抵抗状態は
チャネル層に空乏層が形成されたことによるものであ
る。
のゲート電圧−抵抗特性を図2に示した。図に示される
ように、負の電圧あるいは十分な正電圧を印加すること
によりソースードレイン間の抵抗が零になる。これらは
チャネル層に蓄積層あるいは反転層が形成され、キャリ
ア濃度が高くなったことによるものである。抵抗状態は
チャネル層に空乏層が形成されたことによるものであ
る。
【0026】作製されたNチャネル超電導トランジスタ
のゲート電圧−抵抗特性を図3に示した。図に示される
ように、正の電圧あるいは十分な負電圧を印加すること
によりソースードレイン間の抵抗が零になる。これらは
チャネル層に蓄積層あるいは反転層が形成され、キャリ
ア濃度が高くなったことによるものである。抵抗状態は
チャネル層に空乏層が形成されたことによるものであ
る。これらPチャネル超電導トランジスタ42とNチャ
ネル超電導トランジスタ43を図4に示すごとく、直列
接続した回路を構成することにより、常に一方の超電導
トランジスタがオフの状態にあり、回路にほとんど電流
の流れない超電導トランジスタ装置を得ることができ
る。
のゲート電圧−抵抗特性を図3に示した。図に示される
ように、正の電圧あるいは十分な負電圧を印加すること
によりソースードレイン間の抵抗が零になる。これらは
チャネル層に蓄積層あるいは反転層が形成され、キャリ
ア濃度が高くなったことによるものである。抵抗状態は
チャネル層に空乏層が形成されたことによるものであ
る。これらPチャネル超電導トランジスタ42とNチャ
ネル超電導トランジスタ43を図4に示すごとく、直列
接続した回路を構成することにより、常に一方の超電導
トランジスタがオフの状態にあり、回路にほとんど電流
の流れない超電導トランジスタ装置を得ることができ
る。
【0027】〔実施例2〕 図5に示されるように、超
電導性のソースおよびドレイン電極をYBaCu酸化物
とし、基板材をSrTi酸化物とし、かつチャネル層を
NdCeCu酸化物薄膜およびPrBaCu酸化物薄膜
から成る超電導トランジスタを以下の方法で作製する。
SrTi酸化物単結晶を基板材1として、この上にNd
CeCu酸化物薄膜22を300nmの膜厚に形成す
る。膜形成はNdCeCu酸化物の焼結体をターゲット
として用い、KrFのエキシマレーザを照射することに
よる蒸着法によって形成する。薄膜が堆積される領域は
ステンレスのマスクによってあらかじめ覆われた以外の
基板表面である。おなじく、エキシマレーザを照射する
ことによる蒸着法によってSrTi酸化物単結晶基板上
にPrBaCu酸化物薄膜33を300nmの膜厚に形
成する。
電導性のソースおよびドレイン電極をYBaCu酸化物
とし、基板材をSrTi酸化物とし、かつチャネル層を
NdCeCu酸化物薄膜およびPrBaCu酸化物薄膜
から成る超電導トランジスタを以下の方法で作製する。
SrTi酸化物単結晶を基板材1として、この上にNd
CeCu酸化物薄膜22を300nmの膜厚に形成す
る。膜形成はNdCeCu酸化物の焼結体をターゲット
として用い、KrFのエキシマレーザを照射することに
よる蒸着法によって形成する。薄膜が堆積される領域は
ステンレスのマスクによってあらかじめ覆われた以外の
基板表面である。おなじく、エキシマレーザを照射する
ことによる蒸着法によってSrTi酸化物単結晶基板上
にPrBaCu酸化物薄膜33を300nmの膜厚に形
成する。
【0028】つぎに同じく、エキシマレーザを照射する
ことによる蒸着法によってYBaCu酸化物薄膜4を1
00nmの膜厚に形成する。超電導トランジスタのチャ
ネル層に相当する部分は電子線描画法およびArを用い
たイオンビームエッチング法によりYBaCu酸化物薄
膜にサブミクロンの溝を形成する。チャネル層以外の領
域のYBaCu酸化物薄膜部分、すなわちソースおよび
ドレイン電極部、配線部も同じくパターン形成を行って
おく。
ことによる蒸着法によってYBaCu酸化物薄膜4を1
00nmの膜厚に形成する。超電導トランジスタのチャ
ネル層に相当する部分は電子線描画法およびArを用い
たイオンビームエッチング法によりYBaCu酸化物薄
膜にサブミクロンの溝を形成する。チャネル層以外の領
域のYBaCu酸化物薄膜部分、すなわちソースおよび
ドレイン電極部、配線部も同じくパターン形成を行って
おく。
【0029】さらに常伝導層と同じく、エキシマレーザ
を照射することによる蒸着法によって、不純物を含まな
いSrTi酸化物薄膜5を300nmの膜厚に形成す
る。薄膜が堆積される領域はステンレスのマスクによっ
てあらかじめ覆われた以外の基板表面である。この成膜
工程により、ゲート絶縁膜を得る。
を照射することによる蒸着法によって、不純物を含まな
いSrTi酸化物薄膜5を300nmの膜厚に形成す
る。薄膜が堆積される領域はステンレスのマスクによっ
てあらかじめ覆われた以外の基板表面である。この成膜
工程により、ゲート絶縁膜を得る。
【0030】さらに超電導トランジスタのチャネル層の
部分にAuゲート電極膜6を形成する。ゲート電極のミ
クロン精度の位置あわせ、およびパターン形成は電子線
描画法によって行う。Auゲート電極膜の形成は真空蒸
着法によって行う。
部分にAuゲート電極膜6を形成する。ゲート電極のミ
クロン精度の位置あわせ、およびパターン形成は電子線
描画法によって行う。Auゲート電極膜の形成は真空蒸
着法によって行う。
【0031】以上の工程により、図5に示される如き超
電導トランジスタ装置が得られる。作製されたPチャネ
ル42およびNチャネル超電導トランジスタ41のゲー
ト電圧ー抵抗特性は図2,図3とほぼ同様である。これ
らPチャネル超電導トランジスタとNチャネル超電導ト
ランジスタを図4に示すごとく、直列接続した回路を構
成することにより、常に一方の超電導トランジスタがオ
フの状態にあり、回路にほとんど電流の流れない超電導
トランジスタ装置を得ることができる。
電導トランジスタ装置が得られる。作製されたPチャネ
ル42およびNチャネル超電導トランジスタ41のゲー
ト電圧ー抵抗特性は図2,図3とほぼ同様である。これ
らPチャネル超電導トランジスタとNチャネル超電導ト
ランジスタを図4に示すごとく、直列接続した回路を構
成することにより、常に一方の超電導トランジスタがオ
フの状態にあり、回路にほとんど電流の流れない超電導
トランジスタ装置を得ることができる。
【0032】さらに図4に示される回路を単位として順
序回路や組合せ回路、プロセッサ等より機能性を持たせ
た回路を構成することもできる。
序回路や組合せ回路、プロセッサ等より機能性を持たせ
た回路を構成することもできる。
【0033】〔実施例3〕 図6に示される構成の超電
導トランジスタを以下の方法で作製する。SrTi酸化
物単結晶を基板材1として用い、この表面層に面密度に
して10の16乗個から17乗個のV原子をイオン打ち
込み法により注入する。この領域をN型半導体層23と
する。打ち込む領域はあらかじめレジストマスクのパタ
ーンを形成し、マスクによって覆われていないSrTi
酸化物単結晶の表面層に限定されるようにする。さらに
マスクによって覆われない別の領域に面密度にして10
の16乗個から17乗個のCs原子をイオン打ち込み法
により注入する。この領域をP型半導体層33とする。
以上の方法により超電導トランジスタの半導体層を形成
する。
導トランジスタを以下の方法で作製する。SrTi酸化
物単結晶を基板材1として用い、この表面層に面密度に
して10の16乗個から17乗個のV原子をイオン打ち
込み法により注入する。この領域をN型半導体層23と
する。打ち込む領域はあらかじめレジストマスクのパタ
ーンを形成し、マスクによって覆われていないSrTi
酸化物単結晶の表面層に限定されるようにする。さらに
マスクによって覆われない別の領域に面密度にして10
の16乗個から17乗個のCs原子をイオン打ち込み法
により注入する。この領域をP型半導体層33とする。
以上の方法により超電導トランジスタの半導体層を形成
する。
【0034】つぎにエキシマレーザを照射することによ
る蒸着法によってYBaCu酸化物薄膜4を100nm
の膜厚に形成する。超電導トランジスタのチャネル層に
相当する部分は電子線描画法およびArを用いたイオン
ビームエッチング法によりYBaCu酸化物薄膜にサブ
ミクロンの溝を形成する。YBaCu酸化物薄膜により
なるソースおよびドレイン電極部、配線部も同じくパタ
ーン形成を行っておく。 さらに超伝導層と同じく、エ
キシマレーザを照射することによる蒸着法によって、不
純物を含まないSrTi酸化物薄膜5を300nmの膜
厚に形成する。薄膜が堆積される領域はステンレスのマ
スクによってあらかじめ覆われた以外の基板表面であ
る。この成膜工程により、ゲート絶縁膜を得る。
る蒸着法によってYBaCu酸化物薄膜4を100nm
の膜厚に形成する。超電導トランジスタのチャネル層に
相当する部分は電子線描画法およびArを用いたイオン
ビームエッチング法によりYBaCu酸化物薄膜にサブ
ミクロンの溝を形成する。YBaCu酸化物薄膜により
なるソースおよびドレイン電極部、配線部も同じくパタ
ーン形成を行っておく。 さらに超伝導層と同じく、エ
キシマレーザを照射することによる蒸着法によって、不
純物を含まないSrTi酸化物薄膜5を300nmの膜
厚に形成する。薄膜が堆積される領域はステンレスのマ
スクによってあらかじめ覆われた以外の基板表面であ
る。この成膜工程により、ゲート絶縁膜を得る。
【0035】さらに超電導トランジスタのチャネル層の
部分にAuゲート電極膜6を形成する。ゲート電極のミ
クロン精度の位置あわせ、およびパターン形成は電子線
描画法によって行う。Auゲート電極膜の形成は真空蒸
着法によって行う。
部分にAuゲート電極膜6を形成する。ゲート電極のミ
クロン精度の位置あわせ、およびパターン形成は電子線
描画法によって行う。Auゲート電極膜の形成は真空蒸
着法によって行う。
【0036】以上の工程により、図6に示される如き超
電導トランジスタ装置が得られる。図4にはキャリアが
電子からなるNチャネルとホールからなるPチャネルの
2個の超電導トランジスタ41、42からなる装置構成
を示した。より複雑で高度の機能を有する超電導トラン
ジスタ装置も同様の方法により作製することができる。
電導トランジスタ装置が得られる。図4にはキャリアが
電子からなるNチャネルとホールからなるPチャネルの
2個の超電導トランジスタ41、42からなる装置構成
を示した。より複雑で高度の機能を有する超電導トラン
ジスタ装置も同様の方法により作製することができる。
【0037】以上実施例に示される超電導トランジスタ
装置は単体の超電導トランジスタの消費電力が数マイク
ロワットという小さい値であるだけでなく、本実施例に
よって実現できる回路構成によって、定常的に消費する
電力はさらにこの数十分の1、さらには数百分の1に低
減される。
装置は単体の超電導トランジスタの消費電力が数マイク
ロワットという小さい値であるだけでなく、本実施例に
よって実現できる回路構成によって、定常的に消費する
電力はさらにこの数十分の1、さらには数百分の1に低
減される。
【0038】
【発明の効果】以上実施例において述べた如く、本発明
にかかる超電導トランジスタ装置においては以下の効果
を有する。
にかかる超電導トランジスタ装置においては以下の効果
を有する。
【0039】(1)定常的に消費する電力が単体の超電
導トランジスタよりさらに数十分の1、さらには数百分
の1に低減される。
導トランジスタよりさらに数十分の1、さらには数百分
の1に低減される。
【0040】(2)このために、超電導トランジスタ回
路あるいは装置としての消費電力が同様に低減される。
路あるいは装置としての消費電力が同様に低減される。
【0041】(3)超電導トランジスタの1平方cm当
たりの消費電力による集積密度の限界が数万ゲートであ
ったのが、数百万ゲートレベルまで広げられる。このた
めに単一の装置でより高機能の処理を行うことができ
る。
たりの消費電力による集積密度の限界が数万ゲートであ
ったのが、数百万ゲートレベルまで広げられる。このた
めに単一の装置でより高機能の処理を行うことができ
る。
【図1】本発明の超電導トランジスタ装置の構造であ
る。
る。
【図2】本発明のPチャネル超電導トランジスタのゲー
ト電圧−抵抗特性である。
ト電圧−抵抗特性である。
【図3】本発明のNチャネル超電導トランジスタのゲー
ト電圧−抵抗特性である。
ト電圧−抵抗特性である。
【図4】本発明の超電導トランジスタ装置の回路構成で
ある。
ある。
【図5】本発明の超電導トランジスタ装置の構造であ
る。
る。
【図6】本発明の超電導トランジスタ装置の構造であ
る。
る。
1…基板,4…超電導電極,5…ゲート絶縁膜,6…ゲ
ート電極,21,22,23…N型半導体層,31,3
2,33…P型半導体層,41…Nチャネル超電導トラ
ンジスタ,42…Pチャネル超電導トランジスタ。
ート電極,21,22,23…N型半導体層,31,3
2,33…P型半導体層,41…Nチャネル超電導トラ
ンジスタ,42…Pチャネル超電導トランジスタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤松 正一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 塚本 晃 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 平谷 正彦 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 岡本 政邦 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内
Claims (7)
- 【請求項1】基板上に、半導体性のチャネル層、超電導
性のソース及びドレイン電極、絶縁性のゲート絶縁膜お
よび金属伝導性のゲート電極を順次積層した構成を有す
る超電導トランジスタが複数個配列された超電導トラン
ジスタ装置において、上記複数個の超電導トランジスタ
は、上記半導体性のチャネル層の伝導性を生じせしめる
キャリアがホールからなる超電導トランジスタと上記半
導体性のチャネル層の伝導性を生じせしめるキャリアが
電子からなる超電導トランジスタとによって組み合わさ
れる構成となっていることを特徴とする超電導トランジ
スタ装置。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項における超電導トラ
ンジスタ装置において、超電導性のソースおよびドレイ
ン電極がLaSrCu酸化物、YBaCu酸化物、Bi
SrCaCu酸化物、TlBaCaCu酸化物をはじめ
とするCu系酸化物超電導薄膜から成り、基板材がSr
Ti酸化物から成り、かつチャネル層が構成元素の一部
をV,Nb,あるいはTa,およびK,Na,Rbある
いはCsで置換したSrTi酸化物薄膜から成ることを
特徴とする超電導トランジスタ装置。 - 【請求項3】特許請求の範囲第1項における超電導トラ
ンジスタ装置において、超電導性のソースおよびドレイ
ン電極がLaSrCu酸化物、YBaCu酸化物、Bi
SrCaCu酸化物、TlBaCaCu酸化物をはじめ
とするCu系酸化物超電導薄膜から成り、かつチャネル
層がLaCu酸化物やNdCu酸化物等Pr,Sm,E
uおよびGdを含む希土類元素とCuを含む酸化物、こ
れら希土類元素とBaあるいはSr,CaおよびCuか
らなる酸化物とから成ることを特徴とする超電導トラン
ジスタ装置。 - 【請求項4】特許請求の範囲第1項における超電導トラ
ンジスタ装置において、チャネル層のキャリアをホール
とする超電導トランジスタ少なくとも一個とキャリアを
電子とする超電導トランジスタ少なくとも一個が直列に
接続され、かつ常に少なくとも、片一方の超電導トラン
ジスタがオフ状態、すなわち高抵抗状態にあることを特
徴とする超電導トランジスタ装置。 - 【請求項5】特許請求の範囲第2項における超電導トラ
ンジスタ装置において、超電導トランジスタのチャネル
層に供するところの、構成元素の一部がV,Nb,ある
いはTa,およびK,Na,RbあるいはCsで置換さ
れたSrTi酸化物層がSrTi酸化物の単結晶基板上
に薄膜形成されて成ることを特徴とする超電導トランジ
スタ装置。 - 【請求項6】特許請求の範囲第2項における超電導トラ
ンジスタ装置において、超電導トランジスタのチャネル
層に供するところの、構成元素の一部がV,Nb,ある
いはTa,およびK,Na,RbあるいはCsで置換さ
れたSrTi酸化物層がSrTi酸化物の単結晶表面に
対して選択的に、これら元素のイオン打ち込みによって
形成されて成ることを特徴とする超電導トランジスタ装
置。 - 【請求項7】特許請求項の範囲第3項における超電導ト
ランジスタ装置において、チャネル層として供されるL
aCu酸化物やNdCu酸化物等Pr,Sm,Euおよ
びGdを含む希土類元素とCuを含む酸化物、これら希
土類元素とBaあるいはSr,CaおよびCuからなる
酸化物等が場所的に選択されて、少なくとも表面層が酸
化物で絶縁性を有する単結晶性基板上に薄膜形成されて
成ることを特徴とする超電導トランジスタ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4292437A JP2586370B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 超電導トランジスタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4292437A JP2586370B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 超電導トランジスタ装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06151987A true JPH06151987A (ja) | 1994-05-31 |
| JP2586370B2 JP2586370B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=17781785
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4292437A Expired - Fee Related JP2586370B2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 超電導トランジスタ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2586370B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100434278B1 (ko) * | 2001-10-10 | 2004-06-05 | 엘지전자 주식회사 | 초전도체를 이용한 전계효과 트랜지스터의 제작 방법 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01223782A (ja) * | 1988-03-03 | 1989-09-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 超伝導トランジスタ回路 |
| JPH04196183A (ja) * | 1990-11-26 | 1992-07-15 | Hitachi Ltd | 超電導素子 |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP4292437A patent/JP2586370B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01223782A (ja) * | 1988-03-03 | 1989-09-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 超伝導トランジスタ回路 |
| JPH04196183A (ja) * | 1990-11-26 | 1992-07-15 | Hitachi Ltd | 超電導素子 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100434278B1 (ko) * | 2001-10-10 | 2004-06-05 | 엘지전자 주식회사 | 초전도체를 이용한 전계효과 트랜지스터의 제작 방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2586370B2 (ja) | 1997-02-26 |
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