JPH0615221A - 単分子累積膜の製造方法 - Google Patents
単分子累積膜の製造方法Info
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- JPH0615221A JPH0615221A JP17550992A JP17550992A JPH0615221A JP H0615221 A JPH0615221 A JP H0615221A JP 17550992 A JP17550992 A JP 17550992A JP 17550992 A JP17550992 A JP 17550992A JP H0615221 A JPH0615221 A JP H0615221A
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Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 副相の水面の大きな乱れに伴う該水面上の単
分子膜の構造や配向の欠陥を防止できる単分子累積膜の
製造方法を提供する。 【構成】 副相1上の単分子膜3を一定表面圧に圧縮
し、単分子膜3の膜面を通過して浸漬した固体基板5を
必要回数垂直に上下させながら固体基板5の表面に副相
1上の単分子膜3を移し取って単分子累積膜を製造する
方法において、単分子膜3の膜面を通過して浸漬した固
体基板5を副相1と接触させたままの状態で垂直に連続
して必要回数上下させる。
分子膜の構造や配向の欠陥を防止できる単分子累積膜の
製造方法を提供する。 【構成】 副相1上の単分子膜3を一定表面圧に圧縮
し、単分子膜3の膜面を通過して浸漬した固体基板5を
必要回数垂直に上下させながら固体基板5の表面に副相
1上の単分子膜3を移し取って単分子累積膜を製造する
方法において、単分子膜3の膜面を通過して浸漬した固
体基板5を副相1と接触させたままの状態で垂直に連続
して必要回数上下させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は単分子累積膜の製造方法
に関し、より詳しくは、副相上の単分子膜を移し取る固
体基板の操作方法に関するものである。
に関し、より詳しくは、副相上の単分子膜を移し取る固
体基板の操作方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】1935年、米国のLangmuir,
Blodgettは、水面上の不溶性の単分子膜を固体
基板の表面に移し取り、この移し取った単分子膜に水面
上の単分子膜を何層にも積層して単分子累積膜を製造す
る単分子累積膜の製造方法を創始した。
Blodgettは、水面上の不溶性の単分子膜を固体
基板の表面に移し取り、この移し取った単分子膜に水面
上の単分子膜を何層にも積層して単分子累積膜を製造す
る単分子累積膜の製造方法を創始した。
【0003】この製造方法により製造される単分子累積
膜は、Langmuir−Blodgett膜、又はL
B膜と略称して呼ばれ、分子の次元で厚さと配向を制御
し得る有機超薄膜として、近年、新素材や先端技術等の
分野から注目を浴びている。
膜は、Langmuir−Blodgett膜、又はL
B膜と略称して呼ばれ、分子の次元で厚さと配向を制御
し得る有機超薄膜として、近年、新素材や先端技術等の
分野から注目を浴びている。
【0004】上記単分子累積膜の作成方法としては、通
常のLB法(以下、垂直浸漬法と言う)と水平付着法と
が広く知られている。垂直浸漬法は図3に示す如く、水
面8上の不溶性単分子膜3を一定表面圧に圧縮してお
き、その後、単分子膜3の膜面を通過して浸漬した固体
基板5を連続して必要回数垂直に上下させながら固体基
板5の表面に水面8上の単分子膜3を移し取って単分子
累積膜を積層(累積)製造する方法である。これに対
し、水平付着法は、水平に支えた基板を単分子膜に接触
させ、これを引き上げて移し取る方法である(図示せ
ず)。
常のLB法(以下、垂直浸漬法と言う)と水平付着法と
が広く知られている。垂直浸漬法は図3に示す如く、水
面8上の不溶性単分子膜3を一定表面圧に圧縮してお
き、その後、単分子膜3の膜面を通過して浸漬した固体
基板5を連続して必要回数垂直に上下させながら固体基
板5の表面に水面8上の単分子膜3を移し取って単分子
累積膜を積層(累積)製造する方法である。これに対
し、水平付着法は、水平に支えた基板を単分子膜に接触
させ、これを引き上げて移し取る方法である(図示せ
ず)。
【0005】ところで、上記垂直浸漬法は、固体基板5
の厚みが大きい場合や固体基板5の形状が直方体形、又
は円筒形の場合に大きな問題があり、以下、この問題点
を図4(a)、(b)、(c)に基づき説明する。
の厚みが大きい場合や固体基板5の形状が直方体形、又
は円筒形の場合に大きな問題があり、以下、この問題点
を図4(a)、(b)、(c)に基づき説明する。
【0006】従来における垂直浸漬法では、水面8上の
単分子膜3を移し取った固体基板5を基板支持棒62で
水面8から完全に引き上げるが、固体基板5の厚みが大
きい場合や固体基板5の形状が直方体形、又は円筒形の
場合、図4(a)に示す如く、水面8から固体基板5の
下端面5aを少々引き上げても、水の表面張力作用のた
め、水面8が固体基板5の下端面5aから離れなかっ
た。
単分子膜3を移し取った固体基板5を基板支持棒62で
水面8から完全に引き上げるが、固体基板5の厚みが大
きい場合や固体基板5の形状が直方体形、又は円筒形の
場合、図4(a)に示す如く、水面8から固体基板5の
下端面5aを少々引き上げても、水の表面張力作用のた
め、水面8が固体基板5の下端面5aから離れなかっ
た。
【0007】この状態で、固体基板5をさらに引き上げ
ると、図4(b)に示す如く、水面8と固体基板5の下
端面5aとの間に、水がさらに吸引された状態となる。
そしてこの吸引状態で、固体基板5の引き上げを続行す
ると、図4(c)に示す如く、吸引された水が自重によ
り固体基板5の下端5a面から急激に離れるが、この水
の離隔の際、水面8は大きく波立ち乱れて水面8上の単
分子膜3の構造や配向に欠陥を生じさせるという問題点
があった。
ると、図4(b)に示す如く、水面8と固体基板5の下
端面5aとの間に、水がさらに吸引された状態となる。
そしてこの吸引状態で、固体基板5の引き上げを続行す
ると、図4(c)に示す如く、吸引された水が自重によ
り固体基板5の下端5a面から急激に離れるが、この水
の離隔の際、水面8は大きく波立ち乱れて水面8上の単
分子膜3の構造や配向に欠陥を生じさせるという問題点
があった。
【0008】この水面8の乱れは、厚さ1ミリ程度のス
ライドガラスが単分子累積膜用基板として使用されてい
た垂直浸漬法では、殆ど問題にならなかったが、プリズ
ムや液晶セル用基板等、光学精度を要求される固体基板
5では、その厚みが数ミリから1センチメートル以上に
なるものが多いので、このような固体基板5上に垂直浸
漬法で単分子膜3を積層する場合、水が下端面5aに吸
引されやすいため水面8に乱れが生じ、水面8上の単分
子膜3の構造や配向に欠陥を生じさせるという問題点が
あった。そして、このような単分子膜3の構造や配向の
乱れは、液晶配向膜や電子材料として単分子累積膜を利
用する際、大きな障害とならざるを得なかった。
ライドガラスが単分子累積膜用基板として使用されてい
た垂直浸漬法では、殆ど問題にならなかったが、プリズ
ムや液晶セル用基板等、光学精度を要求される固体基板
5では、その厚みが数ミリから1センチメートル以上に
なるものが多いので、このような固体基板5上に垂直浸
漬法で単分子膜3を積層する場合、水が下端面5aに吸
引されやすいため水面8に乱れが生じ、水面8上の単分
子膜3の構造や配向に欠陥を生じさせるという問題点が
あった。そして、このような単分子膜3の構造や配向の
乱れは、液晶配向膜や電子材料として単分子累積膜を利
用する際、大きな障害とならざるを得なかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の単分子累積膜の
製造方法における垂直浸漬法は以上のように成され、ど
んなに固体基板5の上昇速度を遅くしても、固体基板5
が水面8から所定の高さに引き上げられてから水がその
自重により固体基板5の下端5a面から急激に離れるの
で、水の離隔に伴い水面8が大きく波立ち乱れて水面8
上の単分子膜3の構造や配向に重大な欠陥を生じさせる
という大きな問題点があった。
製造方法における垂直浸漬法は以上のように成され、ど
んなに固体基板5の上昇速度を遅くしても、固体基板5
が水面8から所定の高さに引き上げられてから水がその
自重により固体基板5の下端5a面から急激に離れるの
で、水の離隔に伴い水面8が大きく波立ち乱れて水面8
上の単分子膜3の構造や配向に重大な欠陥を生じさせる
という大きな問題点があった。
【0010】換言すれば、水面8の大きな波立ちに伴い
単分子膜3の単分子層が乱れて(2層、3層の部分がで
きる)元に戻らなくなり、この乱れた単分子層を固体基
板5に堆積せざるを得ず、固体基板5上に綺麗で上質な
単分子膜3を作成することができなかった。そして、こ
のような単分子膜3の構造や配向の乱れは、液晶配向膜
や電子材料として単分子累積膜を利用する際、大きな障
害とならざるを得なかった。
単分子膜3の単分子層が乱れて(2層、3層の部分がで
きる)元に戻らなくなり、この乱れた単分子層を固体基
板5に堆積せざるを得ず、固体基板5上に綺麗で上質な
単分子膜3を作成することができなかった。そして、こ
のような単分子膜3の構造や配向の乱れは、液晶配向膜
や電子材料として単分子累積膜を利用する際、大きな障
害とならざるを得なかった。
【0011】本発明は上記に鑑みなされたもので、水面
の大きな乱れに伴う水面上の単分子膜の構造や配向の欠
陥を防止できる単分子累積膜の製造方法を提供すること
を目的としている。
の大きな乱れに伴う水面上の単分子膜の構造や配向の欠
陥を防止できる単分子累積膜の製造方法を提供すること
を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては上述の
目的を達成するため、副相上の単分子膜を一定表面圧に
圧縮し、単分子膜の膜面を通過して浸漬した固体基板を
複数回上下させながら固体基板の表面に副相上の単分子
膜を移し取って単分子累積膜を製造する方法において、
単分子膜の膜面を通過して浸漬した上記固体基板を副相
と接触させたままの状態で上下させることを特徴として
いる。
目的を達成するため、副相上の単分子膜を一定表面圧に
圧縮し、単分子膜の膜面を通過して浸漬した固体基板を
複数回上下させながら固体基板の表面に副相上の単分子
膜を移し取って単分子累積膜を製造する方法において、
単分子膜の膜面を通過して浸漬した上記固体基板を副相
と接触させたままの状態で上下させることを特徴として
いる。
【0013】
【作用】本発明によれば、浸漬された固体基板が副相の
水面と同位、或いは副相の水面よりも少々下方で停止
し、所定の時間が経過した後に再び副相内に浸漬されて
副相上の単分子膜を移し取るので、固体基板が絶えず副
相と接触したままの状態にあり、副相の離隔に伴い副相
の水面が大きく波立ち乱れて該水面上の単分子膜の構造
や配向に欠陥を生じさせるという問題点を解消すること
ができる。
水面と同位、或いは副相の水面よりも少々下方で停止
し、所定の時間が経過した後に再び副相内に浸漬されて
副相上の単分子膜を移し取るので、固体基板が絶えず副
相と接触したままの状態にあり、副相の離隔に伴い副相
の水面が大きく波立ち乱れて該水面上の単分子膜の構造
や配向に欠陥を生じさせるという問題点を解消すること
ができる。
【0014】
【実施例】以下、図1及び図2に示す一実施例に基づき
本発明を詳述すると、本発明に係る単分子累積膜の製造
方法は、副相1上の不溶性単分子膜3の膜面を通過して
浸漬した上記固体基板5を副相1と接触させたままの状
態で必要回数垂直に上下させ、同一物質からなる単分子
累積膜を積層製造するようにしている。
本発明を詳述すると、本発明に係る単分子累積膜の製造
方法は、副相1上の不溶性単分子膜3の膜面を通過して
浸漬した上記固体基板5を副相1と接触させたままの状
態で必要回数垂直に上下させ、同一物質からなる単分子
累積膜を積層製造するようにしている。
【0015】上記副相(不溶性の単分子膜3を支持する
液相)1は図1に示す如く、水や水溶液等からなり、液
槽2の内部に貯えられており、この液槽2の内部上方右
側には、副相1上に形成された単分子膜3を一定表面圧
に圧縮維持する仕切り板4が配設されている。尚、本実
施例では水や水溶液等からなる副相1を使用するものを
示すが、メタノール、エタノール、アセトン、グリセリ
ン、水銀等の非水溶液からなる副相1を使用しても良
い。
液相)1は図1に示す如く、水や水溶液等からなり、液
槽2の内部に貯えられており、この液槽2の内部上方右
側には、副相1上に形成された単分子膜3を一定表面圧
に圧縮維持する仕切り板4が配設されている。尚、本実
施例では水や水溶液等からなる副相1を使用するものを
示すが、メタノール、エタノール、アセトン、グリセリ
ン、水銀等の非水溶液からなる副相1を使用しても良
い。
【0016】また、上記固体基板5は、液槽2の上方左
側に位置する固体基板上下機構6に上下動可能に吊持さ
れ、この固体基板上下機構6が予めプログラムされたコ
ントローラ7の制御に基づき動作して固体基板5を液槽
2内の副相1に浸漬する機能を有している。
側に位置する固体基板上下機構6に上下動可能に吊持さ
れ、この固体基板上下機構6が予めプログラムされたコ
ントローラ7の制御に基づき動作して固体基板5を液槽
2内の副相1に浸漬する機能を有している。
【0017】固体基板上下機構6は図1に示す如く、コ
ントローラ7の制御に基づき低速で回転駆動するモータ
60を備え、このモータ60の回転軸には、ピニオン6
1が嵌着されており、このピニオン61には、垂直方向
に指向した基板支持棒62の上側部のラック63が歯合
されるとともに、基板支持棒62の下端のクリップ64
には、固体基板5が吊持されている。
ントローラ7の制御に基づき低速で回転駆動するモータ
60を備え、このモータ60の回転軸には、ピニオン6
1が嵌着されており、このピニオン61には、垂直方向
に指向した基板支持棒62の上側部のラック63が歯合
されるとともに、基板支持棒62の下端のクリップ64
には、固体基板5が吊持されている。
【0018】そして、コントローラ7は図2に示す如
く、液槽2の上方における基本位置から液槽2内の副相
1に固体基板5を浸漬させた後、従来例とは異なり、副
相1上の単分子膜3の膜面を通過して浸漬した上記固体
基板5を副相1と接触させたままの状態で必要回数垂直
に上下させるよう予めプログラムされている。そこで、
固体基板5と副相1の相対位置の検出が重要となるが、
この固体基板5と副相1の相対位置は、数値的にコント
ローラ7に入力されたり、図示しない機械的なストッパ
ーにより規制されたり、或いは図示しない光源と光検出
器等によって確認される。
く、液槽2の上方における基本位置から液槽2内の副相
1に固体基板5を浸漬させた後、従来例とは異なり、副
相1上の単分子膜3の膜面を通過して浸漬した上記固体
基板5を副相1と接触させたままの状態で必要回数垂直
に上下させるよう予めプログラムされている。そこで、
固体基板5と副相1の相対位置の検出が重要となるが、
この固体基板5と副相1の相対位置は、数値的にコント
ローラ7に入力されたり、図示しない機械的なストッパ
ーにより規制されたり、或いは図示しない光源と光検出
器等によって確認される。
【0019】従って、単分子累積膜を製造するには、固
体基板上下機構6を作動させれば良い。すると、モータ
60がコントローラ7の制御に基づき低速で回転駆動し
てピニオン61を回転させ、このピニオン61にラック
63を歯合させた基板支持棒62が下降して吊持した固
体基板5を基本位置から単分子膜3の膜面を通過させて
液槽2内の副相1に極めて低速で浸漬し、この固体基板
5の表面に副相1上の単分子膜3が移し取られる。固体
基板5が極めて低速で液槽2内の副相1に浸漬されるの
で、副相1上の単分子膜3の乱れは確実に防止される。
体基板上下機構6を作動させれば良い。すると、モータ
60がコントローラ7の制御に基づき低速で回転駆動し
てピニオン61を回転させ、このピニオン61にラック
63を歯合させた基板支持棒62が下降して吊持した固
体基板5を基本位置から単分子膜3の膜面を通過させて
液槽2内の副相1に極めて低速で浸漬し、この固体基板
5の表面に副相1上の単分子膜3が移し取られる。固体
基板5が極めて低速で液槽2内の副相1に浸漬されるの
で、副相1上の単分子膜3の乱れは確実に防止される。
【0020】次いで、膜面を通過して浸漬した固体基板
5を連続して必要回数垂直に上下させながら固体基板5
の表面に副相1上の単分子膜3を移し取って単分子累積
膜を積層(累積)製造するのであるが、従来例とは異な
り上昇する固体基板5は図2に点線で示す如く、副相1
の水面と同位、或いは副相1の水面よりも少々下方で停
止し、所定の時間が経過した後に、再び副相1内に浸漬
され、副相1上の単分子膜3を移し取る。
5を連続して必要回数垂直に上下させながら固体基板5
の表面に副相1上の単分子膜3を移し取って単分子累積
膜を積層(累積)製造するのであるが、従来例とは異な
り上昇する固体基板5は図2に点線で示す如く、副相1
の水面と同位、或いは副相1の水面よりも少々下方で停
止し、所定の時間が経過した後に、再び副相1内に浸漬
され、副相1上の単分子膜3を移し取る。
【0021】然して、この固体基板5の副相1と接触し
たままの状態で垂直に上下する動作は、単分子累積膜の
積層が終了するまで連続して必要回数継続される。こう
して、単分子累積膜の積層が終了したら、固体基板5は
液槽2から図示しない次工程に搬送される。
たままの状態で垂直に上下する動作は、単分子累積膜の
積層が終了するまで連続して必要回数継続される。こう
して、単分子累積膜の積層が終了したら、固体基板5は
液槽2から図示しない次工程に搬送される。
【0022】上記方法によれば、浸漬された固体基板5
が副相1の水面と同位、或いは副相1の水面よりも少々
下方で停止し、所定の時間が経過した後に再び副相1内
に浸漬されて副相1上の単分子膜3を移し取るので、固
体基板5が絶えず副相1と接触したままの状態にあり、
副相1の離隔に伴い副相1の水面が大きく波立ち乱れて
該水面上の単分子膜3の構造や配向に欠陥を生じさせる
という問題点を解消することができる。
が副相1の水面と同位、或いは副相1の水面よりも少々
下方で停止し、所定の時間が経過した後に再び副相1内
に浸漬されて副相1上の単分子膜3を移し取るので、固
体基板5が絶えず副相1と接触したままの状態にあり、
副相1の離隔に伴い副相1の水面が大きく波立ち乱れて
該水面上の単分子膜3の構造や配向に欠陥を生じさせる
という問題点を解消することができる。
【0023】詳言すれば、副相1の大きな波立ちに伴い
単分子膜3の単分子層が乱れて(2層、3層の部分がで
きる)元に戻らなくなるのを防止できるとともに、乱れ
た単分子層を固体基板5に堆積せざるを得ないという状
態を排除でき、固体基板5上に綺麗で上質な単分子膜3
を容易に作成することが可能となる。
単分子膜3の単分子層が乱れて(2層、3層の部分がで
きる)元に戻らなくなるのを防止できるとともに、乱れ
た単分子層を固体基板5に堆積せざるを得ないという状
態を排除でき、固体基板5上に綺麗で上質な単分子膜3
を容易に作成することが可能となる。
【0024】従って、光学材料等からなる肉厚の固体基
板5や形状が直方体形、又は円筒形の固体基板5にも、
構造や配向に欠陥のない単分子膜3を極めて容易に積層
することができる。副相1の水面の大きな波立ちに伴う
単分子層の乱れは、どんなに固体基板5の上昇速度を遅
くしても防止し得ないので、本発明は上質の単分子累積
膜を製造する際、極めて有効である。
板5や形状が直方体形、又は円筒形の固体基板5にも、
構造や配向に欠陥のない単分子膜3を極めて容易に積層
することができる。副相1の水面の大きな波立ちに伴う
単分子層の乱れは、どんなに固体基板5の上昇速度を遅
くしても防止し得ないので、本発明は上質の単分子累積
膜を製造する際、極めて有効である。
【0025】次に、本発明に係る単分子累積膜の製造方
法の実験結果を従来の先行技術と対比しつつ具体的に説
明する。特開平3−164655号公報に開示されてい
るように、ポリシラン誘導体単分子累積膜は、強誘電性
液晶素子における液晶配向膜として有効に機能する。
法の実験結果を従来の先行技術と対比しつつ具体的に説
明する。特開平3−164655号公報に開示されてい
るように、ポリシラン誘導体単分子累積膜は、強誘電性
液晶素子における液晶配向膜として有効に機能する。
【0026】しかしながら、従来の製造方法では、肉厚
の基板(35ミリ×30ミリ×5ミリ)を使用すると、
ポリシラン誘導体単分子累積膜の配向に乱れが生じ、そ
の配向膜を用いた強誘電性液晶素子においては、液晶素
子に著しい乱れが発生するのが偏光顕微鏡写真により確
認された。
の基板(35ミリ×30ミリ×5ミリ)を使用すると、
ポリシラン誘導体単分子累積膜の配向に乱れが生じ、そ
の配向膜を用いた強誘電性液晶素子においては、液晶素
子に著しい乱れが発生するのが偏光顕微鏡写真により確
認された。
【0027】これに対し、本発明に係る単分子累積膜の
製造方法で製造したポリシラン誘導体単分子累積膜を配
向膜とする強誘電性液晶素子においては、液晶の配向が
大幅に改善されるのが偏光顕微鏡写真により明瞭に確認
できた。
製造方法で製造したポリシラン誘導体単分子累積膜を配
向膜とする強誘電性液晶素子においては、液晶の配向が
大幅に改善されるのが偏光顕微鏡写真により明瞭に確認
できた。
【0028】尚、上記実施例では同一物質からなる単分
子膜3を積層するものを示したが、複数種の単分子膜を
積層して複合累積膜を製造するものにも適用できる。ま
た、上記実施例では固体基板上下機構6を作動させて固
体基板5を上下させるものを示したが、上記構造の固体
基板上下機構6に何等限定されるものではない。
子膜3を積層するものを示したが、複数種の単分子膜を
積層して複合累積膜を製造するものにも適用できる。ま
た、上記実施例では固体基板上下機構6を作動させて固
体基板5を上下させるものを示したが、上記構造の固体
基板上下機構6に何等限定されるものではない。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、浸漬され
た固体基板が副相の水面と同位、或いは副相の水面より
も少々下方で停止し、所定の時間が経過した後に再び副
相内に浸漬されて副相上の単分子膜を移し取るので、固
体基板が絶えず副相と接触したままの状態にあり、副相
の離隔に伴い副相の水面が大きく波立ち乱れて該水面上
の単分子膜の構造や配向に重大な欠陥を生じさせるとい
う問題を確実に解消することができるという顕著な効果
がある。
た固体基板が副相の水面と同位、或いは副相の水面より
も少々下方で停止し、所定の時間が経過した後に再び副
相内に浸漬されて副相上の単分子膜を移し取るので、固
体基板が絶えず副相と接触したままの状態にあり、副相
の離隔に伴い副相の水面が大きく波立ち乱れて該水面上
の単分子膜の構造や配向に重大な欠陥を生じさせるとい
う問題を確実に解消することができるという顕著な効果
がある。
【0030】詳言すれば、副相の大きな波立ちに伴い単
分子層が乱れて元に戻らなくなるのを確実に防止できる
とともに、乱れた単分子層を固体基板に堆積せざるを得
ないという状態を容易に排除でき、固体基板上に綺麗で
しかも上質な単分子膜を極めて容易に作成することが可
能になるという顕著な効果がある。
分子層が乱れて元に戻らなくなるのを確実に防止できる
とともに、乱れた単分子層を固体基板に堆積せざるを得
ないという状態を容易に排除でき、固体基板上に綺麗で
しかも上質な単分子膜を極めて容易に作成することが可
能になるという顕著な効果がある。
【0031】従って、光学材料等からなる肉厚の固体基
板や形状が直方体形、又は円筒形の固体基板にも、構造
や配向に欠陥のない単分子膜を極めて容易に積層するこ
とができるという顕著な効果がある。副相の水面の大き
な波立ちに伴う単分子層の乱れは、どんなに固体基板の
上昇速度を遅くしても防止し得ないので、本発明は上質
の単分子累積膜を製造する際、極めて有効な効果を発揮
する。
板や形状が直方体形、又は円筒形の固体基板にも、構造
や配向に欠陥のない単分子膜を極めて容易に積層するこ
とができるという顕著な効果がある。副相の水面の大き
な波立ちに伴う単分子層の乱れは、どんなに固体基板の
上昇速度を遅くしても防止し得ないので、本発明は上質
の単分子累積膜を製造する際、極めて有効な効果を発揮
する。
【図1】本発明に係る単分子累積膜の製造方法の一実施
例を示す全体説明図である。
例を示す全体説明図である。
【図2】本発明に係る単分子累積膜の製造方法の一実施
例を示す要部説明図である。
例を示す要部説明図である。
【図3】従来の単分子累積膜の製造方法における垂直浸
漬法を示す要部説明図である。
漬法を示す要部説明図である。
【図4】従来の単分子累積膜の製造方法における垂直浸
漬法の欠点を示す要部説明図である。
漬法の欠点を示す要部説明図である。
1…副相、2…液槽、3…単分子膜、4…仕切り板、5
…固体基板、6…固体基板上下機構、7…コントロー
ラ。
…固体基板、6…固体基板上下機構、7…コントロー
ラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 利昭 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 副相上の単分子膜を一定表面圧に圧縮
し、単分子膜の膜面を通過して浸漬した固体基板を複数
回上下させながら固体基板の表面に副相上の単分子膜を
移し取って単分子累積膜を製造する単分子累積膜の製造
方法において、単分子膜の膜面を通過して浸漬した上記
固体基板を副相と接触させたままの状態で上下させるこ
とを特徴とする単分子累積膜の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17550992A JPH0615221A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 単分子累積膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17550992A JPH0615221A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 単分子累積膜の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0615221A true JPH0615221A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=15997296
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17550992A Pending JPH0615221A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 単分子累積膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0615221A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6343208B1 (en) | 1998-12-16 | 2002-01-29 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Printed multi-band patch antenna |
| JP2010142745A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Canon Inc | 膜の製造方法および多孔性膜の製造方法 |
| JP2022135004A (ja) * | 2021-03-04 | 2022-09-15 | 栗田工業株式会社 | 脂質膜の製造方法 |
| GB2617144A (en) * | 2022-03-30 | 2023-10-04 | Nicholas Huw Cartwright | Method and apparatus for synthesizing two-dimensional materials |
-
1992
- 1992-07-02 JP JP17550992A patent/JPH0615221A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6343208B1 (en) | 1998-12-16 | 2002-01-29 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Printed multi-band patch antenna |
| JP2010142745A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Canon Inc | 膜の製造方法および多孔性膜の製造方法 |
| JP2022135004A (ja) * | 2021-03-04 | 2022-09-15 | 栗田工業株式会社 | 脂質膜の製造方法 |
| GB2617144A (en) * | 2022-03-30 | 2023-10-04 | Nicholas Huw Cartwright | Method and apparatus for synthesizing two-dimensional materials |
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