JPH0615225B2 - 構造膜材料および膜状構造物と、これらの製造方法 - Google Patents

構造膜材料および膜状構造物と、これらの製造方法

Info

Publication number
JPH0615225B2
JPH0615225B2 JP1097220A JP9722089A JPH0615225B2 JP H0615225 B2 JPH0615225 B2 JP H0615225B2 JP 1097220 A JP1097220 A JP 1097220A JP 9722089 A JP9722089 A JP 9722089A JP H0615225 B2 JPH0615225 B2 JP H0615225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
soft
tarpaulin
structural
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1097220A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02274534A (ja
Inventor
親史 川島
誠一 吉田
保文 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Glass Co Ltd filed Critical Central Glass Co Ltd
Priority to JP1097220A priority Critical patent/JPH0615225B2/ja
Publication of JPH02274534A publication Critical patent/JPH02274534A/ja
Publication of JPH0615225B2 publication Critical patent/JPH0615225B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐候性、防汚性、柔軟性、低燃焼性、気密性に
優れ特にエアードーム、倉庫、フレキシブルコンテナ
ー、自動車や大型機械などのカバーに適する柔軟性を有
するフッ素樹脂を使用した構造膜材料およびその接合物
からなる膜状構造物、ならびにこれらの製造方法に関す
る。
〔従来技術〕
エアードームなどの構造膜材料として、ガラス繊維クロ
スにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等をコー
ディングしたものなど一部のフッ素樹脂が使用されはじ
めている。これら膜製造の大面積化においては、テトラ
フルオロレチエン(TFE)−ヘキサフルオロプロペン
(HFP)共重合樹脂(FEP)のテープを介在させて
の熱溶着がおこなわれ、またさらに接合強度が要求され
る場合には、縫い合わせを併用している。
また、塩化ビニル樹脂などの軟質合成樹脂フィルムの表
面にフッ素系高分子〔PTFE、ポリフッ化ビニル(P
VF)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等〕のフィ
ルム層を形成して膜体とし、該膜体同志を帯状フィルム
を介して熱溶着する方法(特開昭60-125637号公報)。
さらに合成繊維系の粗密度織物を芯地とし、その両面に
軟質塩化ビニル樹脂皮膜を形成した軟質塩化ビニルシー
ト表面にPVDFとアクリル系樹脂との薄い積層フィル
ムをVDF層が最上層となるように融着一体化したシー
トをポリメチルメタクリル(PMMA)フィルムを介在
させるか、または該シートの接着すべき部分に溶液状ア
クリル系樹脂を塗布し熱風等にて乾燥したのち、該シー
ト同志を加熱、加圧溶着する方法(特開昭60-52328号公
報)等が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の構造膜材料として知られているフッ素樹脂は、耐
熱性、耐候性、気密性などに優れているが、柔軟性およ
び加工性に乏しく構造膜材料のトップ層として使用した
場合、気温の変化への追従ができないために長年使用し
ていると構造膜材料の基材との間での層剥離が生じた
り、落下物などによるヒビ割れ、白化あるいは施工時に
生じるシワがそのまま残留するなどの欠点があった。
また該フッ素樹脂層は不活性で熱的、化学的に極めて安
定であるが構造膜材料として要求される接合強度を得る
ためには、加熱のみによる接着加工では不十分であり、
縫製等を併用せざるを得なかった。
本発明は、上記のような従来技術の欠点を解消するため
に創案されたものであり耐候性、防汚性、柔軟性、低燃
焼性、気密性を備えた構造膜材料および充分な機械的強
度、耐久性を備えて接合された構造膜材料としての積層
体の提供、ならびにその製造法、さらにはこれを利用し
た膜状構造物とその製造方法を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記のような問題点を解決するための手段の1つは、少
なくとも一種類の含フッ素単量体を含む一種類以上の単
量体と、分子内に二重結合とペルオキシ結合を同時に有
する単量体とを共重合させて、その分子内にペルオキシ
基を含有しかつガラス転移温度が室温下である含フッ素
弾性共重合体(幹ポリマー)を製造し、この幹ポリマー
100重量部に対してフッ化ビニリデン単量体を20〜80重
量部グラフト重合せしめた軟質フッ素樹脂を構造膜材料
として用いることである。
この軟質フッ素樹脂の製法については本発明者らが、特
公昭62-34324に開示しているが、本発明の目的とする構
造膜材料、および膜状構造物として用いる軟質フッ素樹
脂としては、その溶解性、耐候性、防汚性等の検討よ
り、幹ポリマーにフッ化ビニリデンをグラフト共重合し
たものが適しており、かつその割合は幹ポリマー100重
量部に対してフッ化ビニリデン単量体20〜80重量部のグ
ラフト重合をさせたものが望ましい。
この範囲よりフッ化ビニリデンが少ないとコーティン
グ、溶融成形によって得られる皮膜強度が弱く、曲げ時
に破断するといった不都合を生じ、多い場合には目的と
する皮膜の柔軟性が失われる。
ここで用いられる不飽和ペルオキシドとしては、t-ブチ
ルペルオキシメタクリレート、t-ブチルペルオキシクロ
トネート等の不飽和ペルオキシエステル類、およびt-ブ
チルペルオキシアリルカーボネート、Pメンタンペルオ
キシアリルカーボネート等の不飽和ペルオキシカーボネ
ート類が例示できる。
また、含フッ素単量体の一種以上の組成としては、フッ
素ゴムの組成を有する弾性重合体で、フッ化ビニリデン
(VDF)とヘキサフルオロプロペン(HFP)の二元
系、VDFとHFPとテトラフルオロエチレン(TF
E)の三元系、およびVDFとクロロトリフルオロエチ
レン(CTFE)の二元系などの単量体組成が例示でき
る。
該樹脂をポリエステル繊維クロスと軟質塩化ビニル樹脂
の組合わせから成るターボリンのトップ層として用いる
ことににより、構造膜に要求される一般的な特性である
耐候性、防汚性、柔軟性、防シワ性、低燃焼性および溶
接、接着などの二次加工性のいずれをも満足する構造膜
材料が得られる。
該軟質フッ素樹脂はサンシャインウェザォメータでの促
進曝露試験では5000時間経過後でも引張特性(破断強
度、伸び)の保持率は90%以上と良好であり、フィルム
の透明性もほとんど変化しない。また、柔軟性の尺度で
あるショア−D硬度は40〜55であり、従来知られている
一般的なフッ素樹脂であるPTFE(55〜65)、PVDF
(80)に比べるとかなり柔軟性に富んでおり、耐衝撃性お
よび耐屈曲性にすぐれた材料である。さらに該樹脂は融
点約165℃、低温使用限界(脆化温度)マイナス55℃、
また高温側はギャーオーブン中150℃での長期曝露試験
において1万時間経過後でも柔軟性、引張特性などの性
質はほとんど変化せず、熱劣化しにくい。
本発明に用いるターボリンクロスとしては、引張強力が
80kg/3cm以上のポリエステル繊維クロスが適しており、
ポリエステルクロスは耐シワ性、屈曲回復性、型保持
性、寸法安定性が良く高度の引張抵抗力をもち耐候性に
優れている。そしてこの繊維は、他の樹脂となじみやす
いという特性をも有している。またこのポリエステル繊
維クロスに防水性をもたせるための樹脂としては柔軟
性、加工性、経済性等を考慮して軟質塩化ビニル樹脂の
使用が好ましい。
なおポリエステル繊維クロス−軟質塩化ビニル樹脂製タ
ーポリンの製造方法としては、軟質塩化ビニル樹脂ペー
ストにポリエステル繊維クロスを浸漬し引き上げ乾燥、
加圧する方法、あるいは、軟質塩化ビニル樹脂のカレン
ダー成形によって得られるフィルムをポリエステル繊維
クロスの両面に接着する方法等、目的によって使いわけ
られる。これらの方法によって製造されるターポリンは
様々な用途に用いられており、これらは市場で容易に入
手でのるものであるがこのターポリンをテントなどの構
造膜材料ならびにこれを用いた膜状構造物として使用し
た場合には、使用中塩化ビニル樹脂の耐候性が低下する
ために引き起こされる強度低下、該シート表面への可塑
剤の移行、塵埃の付着による美観の低下、カビの発生な
どが認められ、膜材料としては不十分である。本発明は
これらのターポリン上に前記軟質フッ素樹脂の皮膜を生
成させることで上記欠点を解消したもので、皮膜として
は、軟質フッ素樹脂をそのまま押出成形するかあるいは
ジメチルホルムアミド(DMF)を主体とする溶剤に溶
解した通常5〜30重量%溶液を離型紙上に展開し、乾燥
することによって得られる0.5〜300μ厚のフィルムが使
用される。また、軟質フッ素樹脂のDMFを主体とした
溶液を基材上に直接コーディングし乾燥する方法でも該
樹脂の皮膜が得られる。皮膜の厚みが0.5μ以下の場合
には、軟質塩化ビニル樹脂からの可塑剤のしみ出しが充
分に防止できず、目的とする防汚性が発現しにくい。ま
た300μ以上では経済性の点から不適当である。
本発明におけるポリエステル繊維クロス−軟質塩化ビニ
ル樹脂ターポリンのもつ特長の一つに接合の容易さが挙
げられる。すなわち該ターポリンはその接合において新
たな接着剤の塗布あるいは接着テープ等を使用せずにそ
のまま熱風加圧溶着ならびに高周波ウェルダーによる溶
着の両方が可能という利点を持っている。
本発明は、該ターポリンの表面に軟質フッ素樹脂皮膜を
積層させるにあたり、上記接合特性の維持を図ることが
できる点において従来知られているPVFあるいはPV
DFフィルムを積層した構造膜材と大きく相違する点で
ある。
すなわち従来法の熱風加圧溶着法においては、積層シー
トの表面と裏面の樹脂が同一温度で溶融しかつ充分な接
着強度を発現しうる相溶性を有している必要がある。さ
らに表面皮膜の膜厚が薄い場合には表面皮膜とターポリ
ン間の接着層もこの溶着に関与してくるため、裏面の樹
脂と接着層の樹脂が同一かまたは相溶性の良いことが必
要となる。
また高周波ウェルダー溶着法は、その接合部の巾が目的
とする強度に応じて自由にかえられるあるいは曲線溶着
ができる有用な溶着法であるが、一般的にフッ素樹脂は
誘電正接の値が小さく高周波による発熱量が小さいため
にに高周波ウェルダーによる溶着は困軟か、できてもそ
の接合強度は低いことが知られている。
本発明者らは種々のフッ素樹脂にについて検討した結
果、本発明に用いた軟質フッ素樹脂がASTM D150
で測定した106Hzにおける誘電正接の値が0.28とPVD
Fの0.16、PTFEの2×105に比べて大きく、高周波
溶着特性に優れていることを見出したものである。な
お、従来提案されているPVFフィルムとターポリンの
組合わせについては、PVFの溶融温度と分解温度が接
近しているためいずれの溶着法も困難であることが知ら
れている。
以上のような事実をふまえ、溶着性能を満足する積層シ
ートの裏面樹脂ならびに軟質フッ素樹脂皮膜とターポリ
ン間の接着層樹脂について種々検討した結果、PMMA
系接着材のみが構造膜材料、さらにはこれを用いた膜状
構造物として要求される接着強度、接合強度を与えるこ
とを見出したものである。なお、PMMA系樹脂は軟質
フッ素樹脂の溶融温度180〜220℃で十分に溶融し、かつ
軟質フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂の双方に相溶性を有す
るものである。
本発明に有用なメタクリル酸メチル樹脂には、メタクリ
ル酸メチルの単独重合体およびメタクリル酸メチルと他
の不飽和単量体との共重合体(好ましくは他の不飽和単
量体の共重合比率は25モル%以下)が含まれ、共重合単
量体としては例えば、アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸メチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)
アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)ア
クリルグリシゾル、スチレン、α−メチルスチレン、メ
タクリル酸などが挙げられる。
また変性PMMA接着剤として市販されているものも使
用でき、PMMA系樹脂の変性の例としては側鎖にアミ
ノ基を導入したもの、エチレンイミン構造をもたせたも
のなどが知られており、これらは通常30〜40%の固形分
濃度の有機溶剤溶液の形としターポリン表面にコーティ
ングし乾燥することによってPMMA系樹脂の薄い皮膜
を生成させることができる。なお、これら接着剤層の厚
みは数μ程度で十分である。
本発明の構造膜材料の経済的な製造方法は、ターポリン
の両面にPMMA系接着剤を薄く塗布し乾燥後その一面
に軟質フッ素樹脂のDMF溶液をコーティングし乾燥さ
せるものである。
このようにして製造した積層シートは、軟質塩化ビニル
樹脂の可塑剤ブリードによるシート表面の粘着性、防汚
性、可塑剤の揮散性が改善され、撥水撥油性、耐汚染性
が付与される。
また該積層シートのターポリンと軟質フッ素樹脂皮膜と
の接着強度は構造膜材料として充分な強度を有してお
り、該積層シートの溶着強度は熱風加圧溶着、高周波ウ
ェルダー溶着のいずれかの方法を採用してもターポリン
−軟質フッ素樹脂間の接着強度より高く、充分な強度が
得られる。シート同時の接合溶着は形状、巾等には制約
がなく、従来提案されているテープ状フィルムを介在し
て熱溶着する方法や、接合個所に接着剤を塗布する方法
に比較してはるかに優れている。
以下実施例により本発明を詳述するが、これらによって
限定されるものではない。
実施例1 (A) 幹ポリマーの製造 30容量のステンレス製オークレーブに水15kg、過硫酸
カリウム30g、パーフロロオクタン酸アンモニウム40gお
よびt-ブチルペルオキシアリルカーボネート30gを加
え、排気後フッ化ビニリデン単量体3.8kg、クロロトリ
フルオロエチレン単量体2.3kgを仕込み、撹拌しながら5
1℃の温度で19時間重合反応を行ない、反応終了時に撹
拌の回転数を上げることによってポリマーを析出させ、
パウダー状のポリマーを得た。水洗、乾燥後の収量は5.
0kgで、共重合体中のt-ブチルヘルオキシアリルカーボ
ネートにもとづく活性酸素量は、ヨウ素滴定法により、
0.041%と測定された。
(B) グラフト重合体の製造 上記の共重合反応で得られた幹ポリマー144gとフロンR1
13 1500gを2容量のステンレス製オートクレーブに仕
込み排気後フッ化ビニリデンモノマー100gを仕込み98℃
で22時間グラフト重合を行なった。生成したポリマーを
溶媒と分離後、水洗、乾燥し白色粉末の軟質フッ素樹脂
224gを得た。このポリマーの融点はDSCにて167℃と
測定された。またこのポリマーを170℃に加熱した二本
ロールで混練して得られたシート状成形物を圧縮(温度
200℃、圧力80kgf/cm2)して2mm厚×160mm角のシート
を作成した。このシートのショアーD硬度は50であっ
た。
(C) 軟質フッ素樹脂の溶解 上記グラフト重合で得られた軟質フッ素樹脂45gを500ml
のステンレス製ビーカーに入れ、N.N-ジメチルホルムア
ミド(DMF)255gを加え50℃に加温しなながら特殊機
化工業(株)製T.Kホモディスパーにて1時間撹拌し、
その後放冷により室温まで冷却して軟質フッ素樹脂のD
MF溶液を得た。
この溶液の25℃における粘度はB型粘度計にて3000cpと
測定された。
(D) 積層シートの製造 ポリエステル繊維クロスと軟質塩化ビニル樹脂との複合
ターポリン((株)クラレ製 商品番号E-5厚み約500μ)
の両面にそれぞれPMMA系接着剤(ソニーケミカル
(株)製 商品番号SC-462、固形分濃度29〜31%、粘度30
0cp(25℃))を薄くコーティングし、常温で溶剤を揮
散させて2〜3μ厚の接着層を形成した。
次に(C)で製造した軟質フッ素樹脂溶液をコーティング
した。コーティング方法はタ−ポリン上に溶液を流し塗
りし、アプリケーターにて厚みをそろえた後、100℃の
オーブン中5分間乾燥して約20μ厚の皮膜を得た。
(E) シートの高周波ウェルダーによる接合ならびに接
着性試験 該シートを重ね合わせ3mm×300mmの平型電極を用い、高
周波ウェルダー(精電舎電子工業(株)製KV-3000TD)に
て出力調整目盛40、5秒間の条件で溶着した。次いでこ
の溶着シートから溶着部が長手方向の中央に位置するよ
うに25×125mmの試験片を切りとり、引張試験機にて23
℃にて50mm/minの速度で引張試験を行なった。引張破断
荷重は82kg/25mmと測定されE-5自体の引張破断荷重109k
g/25mmの約75%を示した。この試験における破断個所は
軟質フッ素樹脂とPMMA系接着剤層の界面およびPM
MA系接着剤層の界面であるため、上記破断荷重の値は
実質的にこれらの層の接着力を測定したことになり、高
周波ウェルダーにて溶着した部分の接合強度はそれ以上
あるといえる。
(F) 耐汚染性試験 (D)で製造したシートとクラレ(株)製E-5の100mm角試験
片を下記の組成の汚れ物質とともにボールミル中に入
れ、常温で一週間混合したのちとり出して水洗後の汚れ
度合を5段階で評価したころ、第1表に示す結果を得、
(D)で製造したシートの防汚性が明らかであった。
〈汚れ物質組成〉 重量% ピートモス 40 セメント 24 クレー 24 カーボンブラック 1.5 酸化鉄 0.5 流動パラフィン 10 実施例2 (イ) 軟質フッ素樹脂溶液の調整 実施例1の(A)〜(C)で製造した軟質フッ素樹脂溶液に15
重量部のメチルエチルケトン(MEK)を加え、25℃に
おけるB型粘度計での粘度を約1000cpに調整した。
(ロ) 積層シートの製造 ポリエステルクロスと軟質塩化ビニル樹脂との複合ター
ポリン(東レ(株)製:商品番号T-8000厚み約600μ)の
片面にPMMA系接着剤〔日本触媒(株)商品番号ポリメ
ントNK350〕固形分濃度35%、粘度500cp(25℃)〕をグ
ラビア印刷法にて薄くコーディングし、50〜60℃で溶剤
を揮散させて2〜3μ厚の接着層を形成した。次にに
(イ)で調整した軟質フッ素樹脂溶液を同様の方法で接着
層の上にコーディングした後140〜150℃の乾燥炉を通過
させて5〜6μ厚の軟質フッ素樹脂の皮膜を成形した。
その後もう一方の面にPMMA系接着剤をグラビア印刷
して目的とする積層シートを得た。
(ハ) 軟質フッ素樹脂皮膜の密着性の測定 JIS D0202ごばん目試験方法に規定されているセロハン
テープ引きはがし試験ににおける結果は100/100であり
軟質フッ素樹脂皮膜と、ターポリンの密着性は良好であ
った。
(ニ) 積層シートの接合 (ロ)で製造したシートを約30mm巾で重ね合わせ、熱風溶
接機(Karl Leister社製 ライスター1A型)にて重ね合
わせ部分のシートの内側に熱風(220〜250℃)を送りこ
みなながらハンドローラーで圧着してシート同志の接合
を行なった。
(ホ) 接合シートの特性 実施例1の(E)に示したものと同一の方法で接合部の引
張試験を行ったところ、引張破断荷重は78kg/25mmと測
定された。一方(ニ)と同様の方法で接合した東レ(株)製T
-8000シートの接合部強度は88kg/25mmであり、その両者
に大きな差異は認められなかった。
(ヘ) 屋外曝露試験 (ロ)で製造したシートならびに比較例として東レ(株)製T
-8000を垂直に保持して屋外に曝露して6ケ月後の表面
状態を観察したところ、軟質フッ素樹脂面にはホコリが
付着していたものの水洗により除去は簡単であった。一
方塩化ビニル樹脂面は表面の肌荒れが認められ、茶色の
スジ状の汚れが付着しており、該樹脂面の汚れは水洗に
ても除去不能であり、実施例における積層シートの耐候
性、防汚性が優れていることが明らかとなった。
比較例1 実施例2で用いた東レ(株)製ターポリン(T-8000)の表
面に、防汚性、耐候性付与のためのフィルムとして市販
されているPVDF複合フィルム(呉羽化学(株)製商品
番号ST-50Y.厚み約50μ)をプレス成形機にて180〜190
℃の温度、10kgf/cm2の圧力で熱溶着した。裏面はPM
MA系接着剤のSC-462を薄くコーディングし常温で溶剤
を揮散させて2〜3μ厚の接着層を形成した。
この積層シートを実施例1の(E)に示したと同様な方法
で、高周波ウェルダーによる接合を試みたが高周波ウェ
ルダーの条件を種々変化させても充分な接合強度を有す
るものは得られなかった。
さらに上記で得られた積層シートと、実施例2で得た積
層シートの防シワ度をJISL1096に規定されている針金法
によって測定した(23℃、無処理)。その結果を第2表
に示す。
この結果、本発明による構造膜材は従来提唱されている
PVDF等の硬い軟質フッ素樹脂フィルムの積層体に比
べて、高周波溶着性なならびに防シワ性に優れているこ
とが明らかである。
比較例2 (A) グラフト重合を伴わない軟質フッ素樹脂の製造 10量のステンレス製オークレーブに水5kg、過硫酸カ
リウム10g、パーフルオロオクタン酸アンモニウム10gを
加え、排気後フッ化ビニリデン単量体2400g、クロロト
リフルオロエチレン単量体598gを仕込み撹拌しながら48
℃の温度で14時間重合反応を行ない、乳白色のラテック
スを得た。このラテックスを塩析し濾過洗浄後乾燥して
白色粉末2.6kgを得た。このポリマーの融点はDSCにて11
9℃と測定された。またこのポリマーを120℃に加熱した
二本ロールで混練して得られたシート状成形物を圧縮成
形(温度140℃、圧力80kgf/cm2)して2mm厚×160mm×16
0mmのシートを製造した。このシートのショアーD硬度
は53であった。実施例1における軟質フッ素樹脂とほぼ
同様の柔軟性を有していた。
(B) 溶解 実施例1の(C)に示したのと同様な方法で前記ポリマー
をDMFに溶解した。この溶液の25℃における粘度はB
型粘度計にて5100cpsと測定された。
(C) 積層シートの製造 実施例1の(D)に示したのと同様な方法で積層シートを
製造した。
(D) シートの高周波ウェルダーによる接合試験ななら
びに接着性試験 実施例1の(E)に示したのと同様な方法でシートの高周
波溶着を行なった。高周波ウェルダーの条件は実施例1
と同一条件では充分な溶着強度が得られなかったため出
力調整目盛50で8秒間行なった。
実施例1の(E)に示した方法で引張試験を常温および屋
外での使用を考慮して80℃で行なった。その結果を第3
表に示すが、実施例1との差異は明らかであり、軟質フ
ッ素樹脂として、本発明の提唱するグラフト共重合体が
優れていることがわかる。
〔発明の効果〕 本発明の構造膜材料更にはこれを用いた膜状構造物は、
上記のように構成されているので従来のように接着テー
プや溶接棒を使用することなく、直接の熱風溶着、高周
波溶着することにより充分な膜接合強度が得られるた
め、施工の簡易化、大面積化に資するところが大であ
る。
また表面材として軟質フッ素樹脂を使用しているため、
防汚性、耐候性、透明性、防シワ性、低燃焼性、気密性
に優れており、層間はくりやキレツが生じることがな
い。また本発明の構造膜材料は前記のような一貫生産方
式により大量にかつ高速に生産することが可能であると
云う特徴を有する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステル繊維クロスの両面を、軟質塩
    化ビニルで被覆したターポリンの両面にPMMA系接着剤層
    を設けたのち、その一面に軟質フッ素樹脂を積層した構
    造膜材料。
  2. 【請求項2】少なくとも一種類の含フッ素単量体を含む
    一種類以上の単量体と、分子内に二重結合とペルオキシ
    結合を同時に有する単量体とを共重合させて、その分子
    内にペルオキシ基を含有し、かつガラス転移温度が室温
    以下である含フッ素共重合体からなる幹ポリマーを製造
    し、これにフッ化ビニリデンをグラフト重合させた軟質
    フッ素樹脂を使用する請求項1記載の構造膜材料。
  3. 【請求項3】ポリエステル繊維クロスを軟質塩化ビニル
    樹脂ペーストに浸漬、引上げ、乾燥してターポリンを製
    造し、該ターポリンの両面にPMMA系接着剤を塗布乾燥
    し、その一面に軟質フッ素樹脂を含む溶液をコーディン
    グすることを特徴とする構造膜材料の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の構造膜材料を複数枚熱融着
    してなる膜状構造物。
  5. 【請求項5】請求項3記載の方法により製造した構造膜
    材料の複数枚を、高周波ウェルダーにより接合溶着する
    ことを特徴とする膜状構造物の製造方法。
JP1097220A 1989-04-17 1989-04-17 構造膜材料および膜状構造物と、これらの製造方法 Expired - Lifetime JPH0615225B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1097220A JPH0615225B2 (ja) 1989-04-17 1989-04-17 構造膜材料および膜状構造物と、これらの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1097220A JPH0615225B2 (ja) 1989-04-17 1989-04-17 構造膜材料および膜状構造物と、これらの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02274534A JPH02274534A (ja) 1990-11-08
JPH0615225B2 true JPH0615225B2 (ja) 1994-03-02

Family

ID=14186550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1097220A Expired - Lifetime JPH0615225B2 (ja) 1989-04-17 1989-04-17 構造膜材料および膜状構造物と、これらの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0615225B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06160939A (ja) * 1992-11-25 1994-06-07 Nitto Denko Corp カメラ用遮光フィルム
JP3309238B2 (ja) * 1994-04-14 2002-07-29 広島化成株式会社 ターポリンの製造方法
JP3855579B2 (ja) * 2000-03-01 2006-12-13 東海ゴム工業株式会社 車両用制振装置
JP2001241499A (ja) * 2000-03-01 2001-09-07 Tokai Rubber Ind Ltd 車両用制振装置
JP2001241496A (ja) * 2000-03-01 2001-09-07 Tokai Rubber Ind Ltd 車両用制振装置およびその製造方法
JP3896797B2 (ja) * 2000-09-08 2007-03-22 東海ゴム工業株式会社 車両用制振装置
JP2002206593A (ja) * 2001-01-09 2002-07-26 Tokai Rubber Ind Ltd 車両用の支持構造体および車両用の支持構造体に用いられる防振装置
EA007513B1 (ru) * 2003-04-07 2006-10-27 ЛАЙФ ШИЛД ИНДЖИНИИРД СИСТЕМЗ, ЭлЭлСи Система для сдерживания распространения шрапнели и способ её производства
KR100572173B1 (ko) * 2004-11-12 2006-04-18 한화폴리드리머 주식회사 방오성 및 내후성 향상용 천막지의 제조방법
FR2894602B1 (fr) * 2006-04-19 2010-06-11 Arkema Textile protege par un polymere fluore
KR101309756B1 (ko) * 2011-09-07 2013-09-17 (주)나라산업 점착성 타포린 보호지 및 그 제조방법
US9790406B2 (en) 2011-10-17 2017-10-17 Berry Plastics Corporation Impact-resistant film
JP2013177549A (ja) * 2012-01-30 2013-09-09 Nitto Denko Corp 加熱剥離型摺動用保護テープ
CN102673058B (zh) * 2012-05-25 2015-09-23 成都远见复合材料有限公司 耐盐卤织物涂覆布及其在盐卤沟渠中的应用
CN103215774B (zh) * 2013-05-02 2015-12-23 思嘉环保材料科技(上海)有限公司 一种膜材料的表面处理方法
WO2018116447A1 (ja) * 2016-12-22 2018-06-28 平岡織染株式会社 防汚性シート、防汚性シート接合体、及び防汚性シート接合体の製造方法
JP6426231B1 (ja) * 2017-05-17 2018-11-21 東レ・デュポン株式会社 複合膜

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59176016A (ja) * 1983-03-25 1984-10-05 Maruyama Kogyo Kk シ−ト類の高周波接着方法
JPS60252781A (ja) * 1984-05-30 1985-12-13 Hiraoka & Co Ltd 熱融着縫製可能な防水シ−トおよびその縫製方法
JPS62193824A (ja) * 1986-02-20 1987-08-26 セントラル硝子株式会社 柔軟性のあるガラス繊維強化フツ素樹脂複合材料
JPS6422547A (en) * 1987-07-17 1989-01-25 Central Glass Co Ltd Fluoroplastic covered material

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02274534A (ja) 1990-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0615225B2 (ja) 構造膜材料および膜状構造物と、これらの製造方法
US4749610A (en) Glass fiber reinforced flexible composite material using soft fluororesin
CN101616801B (zh) 层叠片材
EP2244878B1 (en) Multi-layer article
US20070276107A1 (en) Vinylidene Fluoride-Based Resin Film
US6096428A (en) Multi-layer compositions comprising a fluoropolymer
JPWO1997021779A1 (ja) 含フッ素接着剤ならびにそれを用いた接着性フィルムおよび積層体
JP2010120386A (ja) フルオロポリマー物品
JPH06170950A (ja) 積層シートおよびテント用布
CN109153247A (zh) 自吸粘合剂
JPH08283516A (ja) カレンダー成形用熱可塑性フッ素樹脂組成物
JP2505327B2 (ja) 軟質フッ素樹脂を含む積層材料
US5898051A (en) Elastic fluorohydrocarbon resin-based polymer blend with graft copolymers of rubbers
JPH06255050A (ja) 透明樹脂積層体
JPH02135269A (ja) コーティング用フッ素樹脂溶液
JPS60252781A (ja) 熱融着縫製可能な防水シ−トおよびその縫製方法
JPH0812957A (ja) フッ化ビニリデン系樹脂用接着剤
JPH052503B2 (ja)
JPS59219316A (ja) 粘着剤用支持体
JPH034381B2 (ja)
JP3878346B2 (ja) 多層積層体及びフッ素樹脂フィルム
JPH0765018B2 (ja) コーティング用フッ素樹脂溶液
US4748210A (en) Vinyl chloride-grafted ethylene copolymer and process for producing same
JP3993317B2 (ja) 積層フィルム
JP2918086B2 (ja) 軟質フッ素樹脂組成物