JPH06153997A - 検出信号増幅による標的核酸の検出方法 - Google Patents
検出信号増幅による標的核酸の検出方法Info
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- JPH06153997A JPH06153997A JP4318958A JP31895892A JPH06153997A JP H06153997 A JPH06153997 A JP H06153997A JP 4318958 A JP4318958 A JP 4318958A JP 31895892 A JP31895892 A JP 31895892A JP H06153997 A JPH06153997 A JP H06153997A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡便な操作で、少量の試料の場合も感度良い
標的核酸の検出が行える分析方法を提供すること。 【構成】 2重らせん構造を介した相互作用により検出
可能な蓄積可能な不可逆的変化を起こす2種以上の試薬
物質の共存下で、試料とプローブを、該試料中の標的核
酸と該プローブと間でハイブリッド体の形成と形成され
たハイブリッド体の解離を繰り返し行われる条件で反応
させて、前記試薬物質の相互作用に基づく不可逆的変化
を蓄積(増幅)して検出する。
標的核酸の検出が行える分析方法を提供すること。 【構成】 2重らせん構造を介した相互作用により検出
可能な蓄積可能な不可逆的変化を起こす2種以上の試薬
物質の共存下で、試料とプローブを、該試料中の標的核
酸と該プローブと間でハイブリッド体の形成と形成され
たハイブリッド体の解離を繰り返し行われる条件で反応
させて、前記試薬物質の相互作用に基づく不可逆的変化
を蓄積(増幅)して検出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウイルス、微生物、動
植物、ヒトなどの核酸(DNAまたはRNA)の所望の
塩基配列を検出、同定、もしくは各種塩基配列における
変異の有無を検出する方法及びそれに用いるプローブに
関する。
植物、ヒトなどの核酸(DNAまたはRNA)の所望の
塩基配列を検出、同定、もしくは各種塩基配列における
変異の有無を検出する方法及びそれに用いるプローブに
関する。
【0002】
【従来の技術】核酸の分析技術の発達により種々の変異
遺伝子が数多く見つけ出され、遺伝子の変異に基づく各
種遺伝病の解明も進みつつある。そのなかには、遺伝子
中の塩基が部分的に欠失したものや塩基が点突然変異を
起こしたものがあり、それによって蛋白質に変異が生
じ、さまざまな症状を引き起こすものがあることが明ら
かにされてきている。現在のところ、これらの遺伝病
は、症状が現れてから、酵素によるアッセイや、抗体を
用いた免疫的な方法により発見されることが主流である
が、早期治療という観点から、重篤な症状が現れる前に
遺伝子上で変異の有無を早期に発見することの重要性が
指摘されている。
遺伝子が数多く見つけ出され、遺伝子の変異に基づく各
種遺伝病の解明も進みつつある。そのなかには、遺伝子
中の塩基が部分的に欠失したものや塩基が点突然変異を
起こしたものがあり、それによって蛋白質に変異が生
じ、さまざまな症状を引き起こすものがあることが明ら
かにされてきている。現在のところ、これらの遺伝病
は、症状が現れてから、酵素によるアッセイや、抗体を
用いた免疫的な方法により発見されることが主流である
が、早期治療という観点から、重篤な症状が現れる前に
遺伝子上で変異の有無を早期に発見することの重要性が
指摘されている。
【0003】このような変異遺伝子のDNA或はRNA
の変化を検出する手法としてはRFLP(Restriction
Fragment Length Polymorphism)法や、DNAの塩基配
列を決定する方法が一般的である。しかし上記の如き疾
患を診断しようとする時、場合によっては数10〜数1
000コピー程度のDNA、RNAしか得られない場合
があるが、RFLPや塩基配列決定法には、そのような
小コピー数のDNAやRNAを検出できるほどの高感度
を期待することが出来ない。
の変化を検出する手法としてはRFLP(Restriction
Fragment Length Polymorphism)法や、DNAの塩基配
列を決定する方法が一般的である。しかし上記の如き疾
患を診断しようとする時、場合によっては数10〜数1
000コピー程度のDNA、RNAしか得られない場合
があるが、RFLPや塩基配列決定法には、そのような
小コピー数のDNAやRNAを検出できるほどの高感度
を期待することが出来ない。
【0004】近年、このような小コピー数の試料でも検
出できる感度を有する方法がいくつか提案されてはいる
が、S/N比が悪い、信頼性に欠く等の理由でいまだ実
用化していない。従って、現在小コピー数の、DNAや
RNAを検出しようとする場合、標的のDNA、RNA
を増やす、すなわち増幅する方法を併用するのが一般的
である。
出できる感度を有する方法がいくつか提案されてはいる
が、S/N比が悪い、信頼性に欠く等の理由でいまだ実
用化していない。従って、現在小コピー数の、DNAや
RNAを検出しようとする場合、標的のDNA、RNA
を増やす、すなわち増幅する方法を併用するのが一般的
である。
【0005】このDNA、RNAを増幅する手段として
現在広く行なわれている方法がPCR(Polymerase Cha
in Reaction )法である。例えば、DNAのPCR法に
よる増幅は以下のような操作によって行われている。 (1)検出したい塩基配列を内部に含む標的二本鎖DN
Aの約200塩基対部分のそれぞれの鎖の5’側に相補
的な20量体程度のオリゴヌクレオチドプライマーを2
種用意する。 (2)適当な緩衝液約100μl中に、標的DNA、前
記2種のオリゴヌクレオチドプライマー(各 100p
mol)及び4種類塩基(アデニン、グアニン、シトシ
ン、チミン)のデオキシヌクレオチド三リン酸(各1.
25mM)を溶解する。 (3)溶液を94℃で5分間過熱し、標的二本鎖DNA
をディネーチャーする。 (4)耐熱性DNAポリメレース(例えば Taq DNA
polymerase )10ユニットを加える。 (5)50℃で2分間アニールする。 (6)72℃で3分間重合反応を行なう。 (7)上記(3)〜(6)の工程((4)の工程を除
く)を必要なサイクル(25〜30サイクル)繰り返
す。 (8)適当な処理をすることによって増幅されたDNA
を抽出する。
現在広く行なわれている方法がPCR(Polymerase Cha
in Reaction )法である。例えば、DNAのPCR法に
よる増幅は以下のような操作によって行われている。 (1)検出したい塩基配列を内部に含む標的二本鎖DN
Aの約200塩基対部分のそれぞれの鎖の5’側に相補
的な20量体程度のオリゴヌクレオチドプライマーを2
種用意する。 (2)適当な緩衝液約100μl中に、標的DNA、前
記2種のオリゴヌクレオチドプライマー(各 100p
mol)及び4種類塩基(アデニン、グアニン、シトシ
ン、チミン)のデオキシヌクレオチド三リン酸(各1.
25mM)を溶解する。 (3)溶液を94℃で5分間過熱し、標的二本鎖DNA
をディネーチャーする。 (4)耐熱性DNAポリメレース(例えば Taq DNA
polymerase )10ユニットを加える。 (5)50℃で2分間アニールする。 (6)72℃で3分間重合反応を行なう。 (7)上記(3)〜(6)の工程((4)の工程を除
く)を必要なサイクル(25〜30サイクル)繰り返
す。 (8)適当な処理をすることによって増幅されたDNA
を抽出する。
【0006】このようにして増幅されたDNAを前述の
RFLP、塩基配列決定法等の手段で検出、分析する。
RFLP、塩基配列決定法等の手段で検出、分析する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記の如くPCR法に
よれば通常の検出法では検出不可能な程の微量の核酸を
増幅し、検出可能とすることができるが、以下に述べる
ような問題点がある。 (1)増幅と検出が全く別の手段によるものであるため
に、最終の検出までに増幅、核酸抽出、検出というよう
に手間と時間を必要とする。 (2)プライマーの塩基配列、長さ等によって重合の進
行に差があり、場合によっては重合が全く進まなかった
り、極端に重合速度が遅いことがある。また、プライマ
ーのミスプライミングによって不必要な増幅が行なわれ
ることがある。これらの理由はよくわかっていないが、
重合反応を酵素によって行なっていることと関係がある
と思われる。従って、プライマーの選定には多くの試行
錯誤的な実験が必要なことが多い。 (3)増幅に温度サイクルを用いているために、40℃
以上の温度差を高速で可変するために温度を時間的にプ
ログラム可能な装置が必要となる。具体的には、加熱
器、冷却器共に容量の大きなものが必要なために装置が
高価なものとなる。 (4)現在は検出システム側からの要請から200塩基
以上の核酸部分の増幅を行なっているのが実情である
が、PCRでは原理的にも20〜30塩基の核酸の増幅
は不可能である。特定の疾患の特定には20塩基程度の
配列を知れば十分である場合もあり、そのような場合、
PCR法を用いると、必要以上の長さの核酸を増幅する
ことになり、時間的なロスや、高価な試薬の浪費という
問題点を生じる。
よれば通常の検出法では検出不可能な程の微量の核酸を
増幅し、検出可能とすることができるが、以下に述べる
ような問題点がある。 (1)増幅と検出が全く別の手段によるものであるため
に、最終の検出までに増幅、核酸抽出、検出というよう
に手間と時間を必要とする。 (2)プライマーの塩基配列、長さ等によって重合の進
行に差があり、場合によっては重合が全く進まなかった
り、極端に重合速度が遅いことがある。また、プライマ
ーのミスプライミングによって不必要な増幅が行なわれ
ることがある。これらの理由はよくわかっていないが、
重合反応を酵素によって行なっていることと関係がある
と思われる。従って、プライマーの選定には多くの試行
錯誤的な実験が必要なことが多い。 (3)増幅に温度サイクルを用いているために、40℃
以上の温度差を高速で可変するために温度を時間的にプ
ログラム可能な装置が必要となる。具体的には、加熱
器、冷却器共に容量の大きなものが必要なために装置が
高価なものとなる。 (4)現在は検出システム側からの要請から200塩基
以上の核酸部分の増幅を行なっているのが実情である
が、PCRでは原理的にも20〜30塩基の核酸の増幅
は不可能である。特定の疾患の特定には20塩基程度の
配列を知れば十分である場合もあり、そのような場合、
PCR法を用いると、必要以上の長さの核酸を増幅する
ことになり、時間的なロスや、高価な試薬の浪費という
問題点を生じる。
【0008】本発明は、以上のような従来技術の問題に
鑑みなされたものであり、標的核酸の検出信号を増幅し
て検出する過程を同一系内で行うことができ、しかも反
応条件の制御も容易で、効率良く行うことのできる少量
の試料の分析に好適な標的核酸の検出方法を提供するこ
とにある。
鑑みなされたものであり、標的核酸の検出信号を増幅し
て検出する過程を同一系内で行うことができ、しかも反
応条件の制御も容易で、効率良く行うことのできる少量
の試料の分析に好適な標的核酸の検出方法を提供するこ
とにある。
【0009】本発明の他の目的は、簡易な構成の装置で
より低コストでの分析を可能とする標的核酸の検出方法
を提供することにある。
より低コストでの分析を可能とする標的核酸の検出方法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の標的核酸の検出
方法は、2重らせん構造を介した相互作用により検出可
能で、かつ蓄積可能な不可逆的変化を起こす2種以上の
試薬物質の共存下で、試料とプローブを、該試料中の標
的核酸と該プローブと間でハイブリッド体の形成と形成
されたハイブリッド体の解離を繰り返し行われる条件で
反応させて、前記試薬物質の相互作用に基づく不可逆的
変化を蓄積して検出することを特徴とする。
方法は、2重らせん構造を介した相互作用により検出可
能で、かつ蓄積可能な不可逆的変化を起こす2種以上の
試薬物質の共存下で、試料とプローブを、該試料中の標
的核酸と該プローブと間でハイブリッド体の形成と形成
されたハイブリッド体の解離を繰り返し行われる条件で
反応させて、前記試薬物質の相互作用に基づく不可逆的
変化を蓄積して検出することを特徴とする。
【0011】本発明の検出方法は、従来の方法とはまっ
たく異なる原理に基づくものであって、ハイブリッド体
の有する2重らせん構造自体を検出し、その検出信号を
増幅するものである。すなわち、PCR法を用いる場合
のように、標的核酸のコピー数を増幅する工程と、増幅
された標的核酸を検出する工程を別工程として行うのと
は本質的に異なり、本発明においては、2重らせん構造
の検出信号を増幅するので、増幅と検出を同一系内で行
え、また、より簡易な装置で、低コストでの効率良い分
析が可能となる。
たく異なる原理に基づくものであって、ハイブリッド体
の有する2重らせん構造自体を検出し、その検出信号を
増幅するものである。すなわち、PCR法を用いる場合
のように、標的核酸のコピー数を増幅する工程と、増幅
された標的核酸を検出する工程を別工程として行うのと
は本質的に異なり、本発明においては、2重らせん構造
の検出信号を増幅するので、増幅と検出を同一系内で行
え、また、より簡易な装置で、低コストでの効率良い分
析が可能となる。
【0012】また、プローブと標的核酸とのハイブリッ
ド体の検出という観点からは、本発明の方法は、ハイブ
リッド体形成にともなう二重らせん構造の形成を検出す
るものであり、従来のような過剰のプローブをプローブ
と標的核酸とのハイブリッド体と分離すること(B/F
分離)が不要である。さらに、本発明においては、正確
な2重らせん構造のみ検出できる条件を設定すること
で、非特異吸着やミスマッチが生じでいてもそのまま所
望の核酸ハイブリッド体の形成が検出可能であり、測定
精度を向上させることが可能である。
ド体の検出という観点からは、本発明の方法は、ハイブ
リッド体形成にともなう二重らせん構造の形成を検出す
るものであり、従来のような過剰のプローブをプローブ
と標的核酸とのハイブリッド体と分離すること(B/F
分離)が不要である。さらに、本発明においては、正確
な2重らせん構造のみ検出できる条件を設定すること
で、非特異吸着やミスマッチが生じでいてもそのまま所
望の核酸ハイブリッド体の形成が検出可能であり、測定
精度を向上させることが可能である。
【0013】なお、本発明は、DNA−DNAハイブリ
ダイゼーション、DNA−RNAハイブリダイゼーショ
ンなど2重らせん構造を形成する場合に適用される。
ダイゼーション、DNA−RNAハイブリダイゼーショ
ンなど2重らせん構造を形成する場合に適用される。
【0014】以下、本発明について詳細に説明する。
【0015】ハイブリダイゼ−ションという現象は、こ
れまで単に、互いに相補的な核酸塩基間の水素結合とい
う視点でとらえられていたにすぎない。それは、核酸
(DNAやRNA)を固定化させてからハイブリダイゼ
−ション反応を行なうことが一般的であったからであ
る。しかし、溶液中でのハイブリダイゼ−ション反応の
場合には、核酸がある長さで二本鎖を形成すれば、二重
らせん構造をとることが期待される。本発明者らは、核
酸が一本鎖の場合と二本鎖(ハイブリッド体)の場合
に、その高次構造や化学的性質が異なることに着目し、
その検出システムを確立し、本発明を完成した。
れまで単に、互いに相補的な核酸塩基間の水素結合とい
う視点でとらえられていたにすぎない。それは、核酸
(DNAやRNA)を固定化させてからハイブリダイゼ
−ション反応を行なうことが一般的であったからであ
る。しかし、溶液中でのハイブリダイゼ−ション反応の
場合には、核酸がある長さで二本鎖を形成すれば、二重
らせん構造をとることが期待される。本発明者らは、核
酸が一本鎖の場合と二本鎖(ハイブリッド体)の場合
に、その高次構造や化学的性質が異なることに着目し、
その検出システムを確立し、本発明を完成した。
【0016】2重らせん構造では、核酸塩基部分が水素
結合により塩基対を形成し、リン酸部分及び糖の部分は
外側に向いた形でらせんを巻く。核酸塩基はお互いに積
み重なりスタッキングにより安定化してらせん軸の中心
に位置する。二重らせん構造としては、A、B、C及び
Z型、そして、これらの変形が知られている。それぞれ
の構造は、塩基配列だけでなく、アニーリングの際に用
いるイオン種や塩濃度によって、ピッチ長、らせんの対
称性、溝の幅、溝の深さなどが異なり、同じ配列を用い
た場合でも条件によって2重らせん構造が変化するとい
われている。一般的には、DNAはB型構造をとるとい
われ、その場合、ピッチ長は33.8オングストロ−
ム、1ピッチ当たりの核酸塩基対数は10塩基といわれ
ている。
結合により塩基対を形成し、リン酸部分及び糖の部分は
外側に向いた形でらせんを巻く。核酸塩基はお互いに積
み重なりスタッキングにより安定化してらせん軸の中心
に位置する。二重らせん構造としては、A、B、C及び
Z型、そして、これらの変形が知られている。それぞれ
の構造は、塩基配列だけでなく、アニーリングの際に用
いるイオン種や塩濃度によって、ピッチ長、らせんの対
称性、溝の幅、溝の深さなどが異なり、同じ配列を用い
た場合でも条件によって2重らせん構造が変化するとい
われている。一般的には、DNAはB型構造をとるとい
われ、その場合、ピッチ長は33.8オングストロ−
ム、1ピッチ当たりの核酸塩基対数は10塩基といわれ
ている。
【0017】本発明は、ハイブリッド体の有する2重ら
せん構造を利用して検出可能な変化を起し得る試薬物質
を用い、該試薬物質の化学的変化を測定することで2重
らせん構造の形成を検出する方法である。
せん構造を利用して検出可能な変化を起し得る試薬物質
を用い、該試薬物質の化学的変化を測定することで2重
らせん構造の形成を検出する方法である。
【0018】この試薬物質としては、2重らせん構造を
介した相互作用により検出可能な不可逆的な変化を起す
2種以上の試薬物質が利用される。
介した相互作用により検出可能な不可逆的な変化を起す
2種以上の試薬物質が利用される。
【0019】本発明の方法は、この試薬物質を試料とプ
ローブの反応系に共存させて、試料中に含まれる標的核
酸とプローブの間でハイブリッド体の形成とその解離が
繰り返される条件でこれらを反応させた後、その結果蓄
積(増幅)された検出信号を検出するものである。
ローブの反応系に共存させて、試料中に含まれる標的核
酸とプローブの間でハイブリッド体の形成とその解離が
繰り返される条件でこれらを反応させた後、その結果蓄
積(増幅)された検出信号を検出するものである。
【0020】以下、相互作用として電荷移動を用いる場
合を代表例として本発明の方法を説明する。
合を代表例として本発明の方法を説明する。
【0021】例えば、試薬として、2重らせん構造を介
した電荷移動を行う電子供与体と電子受容体をプローブ
の両端に結合させて用いる。なお、電子供与体と電子受
容体の少なくとも一方が、電荷移動の結果消失しない検
出可能な変化を起すものを用いる。
した電荷移動を行う電子供与体と電子受容体をプローブ
の両端に結合させて用いる。なお、電子供与体と電子受
容体の少なくとも一方が、電荷移動の結果消失しない検
出可能な変化を起すものを用いる。
【0022】この2種の試薬物質を試料と反応させる
と、試料中に標的核酸が存在する場合には、プローブと
標的核酸のハイブリッド体が形成される。すると、この
ハイブリッド体において2重らせん構造を介した電子供
与体と電子受容体の間での電荷移動が起き、その少なく
とも一方が、検出可能な変化を起す。そこで、この反応
系を形成されたハイブリッド体が解離する条件に置く
と、標的核酸はフリーな状態になる。このとき、ハイブ
リッド体から解離したプローブに結合された試薬物質は
相互作用による検出可能な変化が不可逆的であるのでそ
の変化を保持していることになる。このような状態の反
応系を、再びハイブリッド体が形成される条件に置く
と、相互作用を起していない電子供与体と電子受容体が
結合されたプローブと標的核酸の反応も生じ、その結果
生じた2重らせん構造を介したこれらの相互作用が起り
これらの少なくとも一方が検出可能な変化を起す。更
に、以上のハイブリッド体の形成とその解離を繰り返し
おこなうと、標的核酸が触媒的な機能を発揮して、プロ
ーブに結合された試薬物質の相互反応を次々に生じさせ
て、その結果、検出可能な変化を保持する試薬物質の分
子数を増大させること、すなわち分析信号の増幅ができ
る。
と、試料中に標的核酸が存在する場合には、プローブと
標的核酸のハイブリッド体が形成される。すると、この
ハイブリッド体において2重らせん構造を介した電子供
与体と電子受容体の間での電荷移動が起き、その少なく
とも一方が、検出可能な変化を起す。そこで、この反応
系を形成されたハイブリッド体が解離する条件に置く
と、標的核酸はフリーな状態になる。このとき、ハイブ
リッド体から解離したプローブに結合された試薬物質は
相互作用による検出可能な変化が不可逆的であるのでそ
の変化を保持していることになる。このような状態の反
応系を、再びハイブリッド体が形成される条件に置く
と、相互作用を起していない電子供与体と電子受容体が
結合されたプローブと標的核酸の反応も生じ、その結果
生じた2重らせん構造を介したこれらの相互作用が起り
これらの少なくとも一方が検出可能な変化を起す。更
に、以上のハイブリッド体の形成とその解離を繰り返し
おこなうと、標的核酸が触媒的な機能を発揮して、プロ
ーブに結合された試薬物質の相互反応を次々に生じさせ
て、その結果、検出可能な変化を保持する試薬物質の分
子数を増大させること、すなわち分析信号の増幅ができ
る。
【0023】このように、本発明の方法では、標的核酸
ではなくて、検出信号を増幅するので、標的核酸が少量
でも感度良い分析を行うことができる。更に、標的核酸
を増幅する必要がないので、標的核酸の増幅に必要な高
価な各種試薬が不要となる。また、PCR法を用いる場
合のように標的核酸の増幅と増幅された標的核酸の検出
を別工程でおこなう場合と異なり、増幅と検出を同一系
内で行うことができ、分析工程の簡便が図れる。
ではなくて、検出信号を増幅するので、標的核酸が少量
でも感度良い分析を行うことができる。更に、標的核酸
を増幅する必要がないので、標的核酸の増幅に必要な高
価な各種試薬が不要となる。また、PCR法を用いる場
合のように標的核酸の増幅と増幅された標的核酸の検出
を別工程でおこなう場合と異なり、増幅と検出を同一系
内で行うことができ、分析工程の簡便が図れる。
【0024】本発明の方法におけるハイブリッド体の形
成とその解離を繰り返す工程には、種々の方法が利用で
きる、例えば、温度条件等によってハイブリッド体の形
成とその解離が平衡状態となる条件を用いれば、これら
の繰り返し反応を得ることができる。
成とその解離を繰り返す工程には、種々の方法が利用で
きる、例えば、温度条件等によってハイブリッド体の形
成とその解離が平衡状態となる条件を用いれば、これら
の繰り返し反応を得ることができる。
【0025】温度条件を用いる場合、この平衡状態が一
本鎖側に傾くか、二本鎖側に傾くかは、プローブや標的
核酸の長さ、溶液の塩濃度等に影響されるので、これら
の条件を適宜設定して効率の良い温度条件を採用する。
例えば、一般的に、低い温度(30℃以下)では一本鎖
状態に、高い温度(70℃)では二本鎖状態に偏ってい
る。しかしながら、効率良い増幅という点からは、核酸
の一本鎖状態と二本鎖状態の変化が最も早く行なわれる
核酸の融点、もしくは融点近傍で、望ましく±5℃の範
囲の温度を採用するのが好ましい。
本鎖側に傾くか、二本鎖側に傾くかは、プローブや標的
核酸の長さ、溶液の塩濃度等に影響されるので、これら
の条件を適宜設定して効率の良い温度条件を採用する。
例えば、一般的に、低い温度(30℃以下)では一本鎖
状態に、高い温度(70℃)では二本鎖状態に偏ってい
る。しかしながら、効率良い増幅という点からは、核酸
の一本鎖状態と二本鎖状態の変化が最も早く行なわれる
核酸の融点、もしくは融点近傍で、望ましく±5℃の範
囲の温度を採用するのが好ましい。
【0026】なお、核酸の融点の測定には誤差が避けれ
ない場合が多く、設定した融点と実際の融点に差がある
ことがある。また長い核酸においてはその塩基配列よる
高次構造等によってやはり測定し、設定した融点と実際
の融点に差が生ずることがある。このような誤差による
増幅効果の阻害を避けるために、或は、より積極的、安
定的に一本鎖状態と二本鎖状態の変化を喚起せしめると
いう意味で融点、もしくは融点近傍の一定の温度幅で、
望ましくは5℃以内の温度幅で温度を速やかに上下させ
てもよい。
ない場合が多く、設定した融点と実際の融点に差がある
ことがある。また長い核酸においてはその塩基配列よる
高次構造等によってやはり測定し、設定した融点と実際
の融点に差が生ずることがある。このような誤差による
増幅効果の阻害を避けるために、或は、より積極的、安
定的に一本鎖状態と二本鎖状態の変化を喚起せしめると
いう意味で融点、もしくは融点近傍の一定の温度幅で、
望ましくは5℃以内の温度幅で温度を速やかに上下させ
てもよい。
【0027】なお、相互作用として、上述のように、電
荷移動を利用する場合には、試薬物質は電子供与体と電
子受容体に限定されず、少なくとも電子供与体と電子受
容体のセットが含まれていれば良い。そして、両者の相
互作用は、例えばハイブリッド体形成前後における電子
受容体、電子供与体、または、これらの物質と相互作用
しうる第三の物質の化学構造の変化、電子状態の変化、
或はまた、変化した物質に由来する信号の変化として検
出される。
荷移動を利用する場合には、試薬物質は電子供与体と電
子受容体に限定されず、少なくとも電子供与体と電子受
容体のセットが含まれていれば良い。そして、両者の相
互作用は、例えばハイブリッド体形成前後における電子
受容体、電子供与体、または、これらの物質と相互作用
しうる第三の物質の化学構造の変化、電子状態の変化、
或はまた、変化した物質に由来する信号の変化として検
出される。
【0028】電子受容体と電子供与体の関係は、両者の
エネルギ−状態の関係で決まるものである。従って、本
発明においては、電子供与体または電子受容体として一
般に定義された物質が、その定義のとおりに用いられる
のではなく、2種以上の試薬物質の個々の組合せにおい
て、電子供与体及び電子受容体となり得る物質を適宜選
択して用いる。例えば、アントラセンは典型的な電子供
与体として、その酸化還元電位が測られている一方で、
電子受容体としてもその特性が調べられていることはよ
く知られたことである。
エネルギ−状態の関係で決まるものである。従って、本
発明においては、電子供与体または電子受容体として一
般に定義された物質が、その定義のとおりに用いられる
のではなく、2種以上の試薬物質の個々の組合せにおい
て、電子供与体及び電子受容体となり得る物質を適宜選
択して用いる。例えば、アントラセンは典型的な電子供
与体として、その酸化還元電位が測られている一方で、
電子受容体としてもその特性が調べられていることはよ
く知られたことである。
【0029】電子供与体と電子受容体の相互作用とし
て、いわゆるthrough spaceの場合と、t
hrough bondの場合とが考えられる。前者に
は、例えば、核酸塩基対のスタッキングを介して電子供
与体と電子受容体が相互作用するような場合と、二重ら
せん構造への変化に伴う電子供与体と電子受容体の近接
効果に基づくような場合とが含まれる。後者(thro
ugh bond)では、核酸を構成する塩基、リン酸
部分、或は、糖の部分をも含めた電荷の移動が考えられ
る。いずれの場合もそれらの相互作用が、二重らせんを
形成したことに由来するものであればその形態はなんら
限定されない。
て、いわゆるthrough spaceの場合と、t
hrough bondの場合とが考えられる。前者に
は、例えば、核酸塩基対のスタッキングを介して電子供
与体と電子受容体が相互作用するような場合と、二重ら
せん構造への変化に伴う電子供与体と電子受容体の近接
効果に基づくような場合とが含まれる。後者(thro
ugh bond)では、核酸を構成する塩基、リン酸
部分、或は、糖の部分をも含めた電荷の移動が考えられ
る。いずれの場合もそれらの相互作用が、二重らせんを
形成したことに由来するものであればその形態はなんら
限定されない。
【0030】核酸塩基間のスタッキングを介する場合と
は、2重らせん構造と反応できる位置に置かれた電子供
与体と電子受容体の距離が本来相互作用できないほど離
れている時、電子供与体から放出された電子が、核酸塩
基対上に広がる電子雲を介して、電子を次々隣接する核
酸塩基対に受け渡され、最終的に電子受容体にまで電子
を到達させるというものである。また、逆に、電子受容
体が核酸塩基対から電子を引き抜き、それが連鎖的に行
われて最終的に電子供与体から電子が奪い取られるとい
う機構も成り立つ。つまり、電荷移動におけるメディエ
−タ−が、核酸塩基対ということになる。
は、2重らせん構造と反応できる位置に置かれた電子供
与体と電子受容体の距離が本来相互作用できないほど離
れている時、電子供与体から放出された電子が、核酸塩
基対上に広がる電子雲を介して、電子を次々隣接する核
酸塩基対に受け渡され、最終的に電子受容体にまで電子
を到達させるというものである。また、逆に、電子受容
体が核酸塩基対から電子を引き抜き、それが連鎖的に行
われて最終的に電子供与体から電子が奪い取られるとい
う機構も成り立つ。つまり、電荷移動におけるメディエ
−タ−が、核酸塩基対ということになる。
【0031】これに対し、電子供与体と電子受容体の近
接効果に基づく場合とは、2重らせん構造に形成によっ
て電子供与体と電子受容体の距離がこれらの相互作用な
可能な程度に近くなる場合である。例えば、電子供与体
と電子受容体の両方をプローブに結合させ、これらの距
離をプローブが一本鎖の状態のときにはこれらが相互作
用を起さず、標的核酸とハイブリダイズして2重らせん
構造を形成して近接した場合にこれらの相互作用が生じ
るように設定れば、2重らせん構造の形成をこれらの相
互作用が生じたかどうかによって検出できる。
接効果に基づく場合とは、2重らせん構造に形成によっ
て電子供与体と電子受容体の距離がこれらの相互作用な
可能な程度に近くなる場合である。例えば、電子供与体
と電子受容体の両方をプローブに結合させ、これらの距
離をプローブが一本鎖の状態のときにはこれらが相互作
用を起さず、標的核酸とハイブリダイズして2重らせん
構造を形成して近接した場合にこれらの相互作用が生じ
るように設定れば、2重らせん構造の形成をこれらの相
互作用が生じたかどうかによって検出できる。
【0032】なお、2重らせん構造を介した電子供与体
と電子受容体の間での電荷移動が起こりにくい場合に
は、これらの間に電荷移動を仲介するようなメディエー
ター、或は、センシタイザーと称される物質を介在させ
てもよい。
と電子受容体の間での電荷移動が起こりにくい場合に
は、これらの間に電荷移動を仲介するようなメディエー
ター、或は、センシタイザーと称される物質を介在させ
てもよい。
【0033】上記のように、本発明においては電子供与
体と電子受容体が2重らせん構造と反応できる位置に配
置されて、これらの相互作用が生じる必要がある。試薬
物質が二重らせん構造と反応可能な位置に配置される方
式としては、インターカレーターのように核酸塩基対の
間に入り込む場合、二重らせん構造の溝に埋め込まれる
場合、更に、二重らせん構造に寄り添う形で配置される
場合等が利用できる。いずれの場合も、一本鎖であるプ
ロ−ブと標的核酸とによって形成されたハイブリッド体
の2重らせん構造に特異的に配置されることが本発明に
とって本質的に必要なことである。
体と電子受容体が2重らせん構造と反応できる位置に配
置されて、これらの相互作用が生じる必要がある。試薬
物質が二重らせん構造と反応可能な位置に配置される方
式としては、インターカレーターのように核酸塩基対の
間に入り込む場合、二重らせん構造の溝に埋め込まれる
場合、更に、二重らせん構造に寄り添う形で配置される
場合等が利用できる。いずれの場合も、一本鎖であるプ
ロ−ブと標的核酸とによって形成されたハイブリッド体
の2重らせん構造に特異的に配置されることが本発明に
とって本質的に必要なことである。
【0034】これらの中では、インターカレーターは、
スタッキングを介する電荷移動を利用する場合に最も有
利である。つまり、インターカレーターは、一般には、
電子の広がりを持つ平面状の化合物で、核酸塩基対の積
み重なりの延長線上に、核酸塩基対間の距離と同じよう
な距離で、核酸塩基対と平行な位置に配向する。例え
ば、電子供与体としてインターカレーターを用い、2重
らせん構造の反対側に電子受容体を配置すれば、電子供
与体から放出された電子が、隣接する核酸塩基対に電子
が送られ、それがそれぞれの核酸塩基対の電子雲を経由
して、一直線に電子受容体に向かって流れ得る。或は、
この逆に、電子受容体としてインターカレーターを用
い、2重らせん構造を挟んだ反対側に電子受容体を配置
すれば、電子受容体上の電子孔により隣接する核酸塩基
対から電子を引き抜き、この電子の引き抜きが他の核酸
塩基対間に次々と生じて最終的に最終的に電子供与体か
ら電子を引き抜き、電荷移動が行われる場合もある。こ
れらの点を考慮すると、スタッキングを介する電荷移動
の場合には、電子供与体、電子受容体のうち、少なくと
もひとつがインターカレーターであることが好ましく、
両者が共にインターカレーターである場合には、さらに
電荷移動効率を上げることが可能であるのでより好まし
い。インターカレーターは二重らせん構造を安定化さ
せ、その融解温度を上昇させることが知られており、電
子供与体や電子受容体がインターカレーターであること
は、プロ−ブと標的核酸間のハイブリッド体を安定化さ
せるという点でも有利である。
スタッキングを介する電荷移動を利用する場合に最も有
利である。つまり、インターカレーターは、一般には、
電子の広がりを持つ平面状の化合物で、核酸塩基対の積
み重なりの延長線上に、核酸塩基対間の距離と同じよう
な距離で、核酸塩基対と平行な位置に配向する。例え
ば、電子供与体としてインターカレーターを用い、2重
らせん構造の反対側に電子受容体を配置すれば、電子供
与体から放出された電子が、隣接する核酸塩基対に電子
が送られ、それがそれぞれの核酸塩基対の電子雲を経由
して、一直線に電子受容体に向かって流れ得る。或は、
この逆に、電子受容体としてインターカレーターを用
い、2重らせん構造を挟んだ反対側に電子受容体を配置
すれば、電子受容体上の電子孔により隣接する核酸塩基
対から電子を引き抜き、この電子の引き抜きが他の核酸
塩基対間に次々と生じて最終的に最終的に電子供与体か
ら電子を引き抜き、電荷移動が行われる場合もある。こ
れらの点を考慮すると、スタッキングを介する電荷移動
の場合には、電子供与体、電子受容体のうち、少なくと
もひとつがインターカレーターであることが好ましく、
両者が共にインターカレーターである場合には、さらに
電荷移動効率を上げることが可能であるのでより好まし
い。インターカレーターは二重らせん構造を安定化さ
せ、その融解温度を上昇させることが知られており、電
子供与体や電子受容体がインターカレーターであること
は、プロ−ブと標的核酸間のハイブリッド体を安定化さ
せるという点でも有利である。
【0035】二重らせん形成に伴う二種以上の試薬物質
の相互作用の変化を電子受容体の変化としてとらえる方
法は、その検出手段に応じていくつかの種類に分類でき
る。
の相互作用の変化を電子受容体の変化としてとらえる方
法は、その検出手段に応じていくつかの種類に分類でき
る。
【0036】例えば、スピンラベル化剤を用いると、ス
ピン解消法等により、移動してきた電荷をESR等でス
ペクトル変化としてとらえることができる。また、電荷
移動吸収帯のように、新しい吸収スペクトルの出現、或
は、変化としてとらえることもできる。電荷移動の結
果、溶液が着色、変色するような系は、直接その変化を
目でとらえることができ、簡便な系として、さらに有効
である。蛍光やリン光のような発光系も利用できる。こ
の場合、蛍光やリン光が新たに生じる反応や、発光して
いたものが相互作用の結果消失する反応を利用できる。
また、電子受容体が電荷移動の結果、別の物質に化学変
化し、それを検出するという方法も利用できる。この
時、変化した物質に、後から第三の物質を加え、両者の
化学反応により化学発光を起こし検出することも可能で
ある。第三の物質として酵素や抗体のような蛋白質を利
用する場合には生物発光による検出方法が利用できる。
ピン解消法等により、移動してきた電荷をESR等でス
ペクトル変化としてとらえることができる。また、電荷
移動吸収帯のように、新しい吸収スペクトルの出現、或
は、変化としてとらえることもできる。電荷移動の結
果、溶液が着色、変色するような系は、直接その変化を
目でとらえることができ、簡便な系として、さらに有効
である。蛍光やリン光のような発光系も利用できる。こ
の場合、蛍光やリン光が新たに生じる反応や、発光して
いたものが相互作用の結果消失する反応を利用できる。
また、電子受容体が電荷移動の結果、別の物質に化学変
化し、それを検出するという方法も利用できる。この
時、変化した物質に、後から第三の物質を加え、両者の
化学反応により化学発光を起こし検出することも可能で
ある。第三の物質として酵素や抗体のような蛋白質を利
用する場合には生物発光による検出方法が利用できる。
【0037】検出方法として、電子受容体の変化の他
に、電子供与体の変化で相互作用を検出しても良い。そ
して、それは基本的には、電子受容体の場合に用いられ
る方法のほとんどがそのまま適応できる。蛍光物質を電
子供与体として用いる場合には、電荷移動に伴って蛍光
の量子収率が減少するものを用いて、蛍光消光のような
直接の変化を検出することもできるし、生じた変化をさ
らにいくつかの反応と組み合わせて可視化する方法も利
用できる。
に、電子供与体の変化で相互作用を検出しても良い。そ
して、それは基本的には、電子受容体の場合に用いられ
る方法のほとんどがそのまま適応できる。蛍光物質を電
子供与体として用いる場合には、電荷移動に伴って蛍光
の量子収率が減少するものを用いて、蛍光消光のような
直接の変化を検出することもできるし、生じた変化をさ
らにいくつかの反応と組み合わせて可視化する方法も利
用できる。
【0038】本発明では、電子供与体が光によって活性
化されて電子を放出し電荷移動が開始される場合のほ
か、第三の物質として、電子供与体を刺激して電子を発
生させるような物質が存在してもよい。
化されて電子を放出し電荷移動が開始される場合のほ
か、第三の物質として、電子供与体を刺激して電子を発
生させるような物質が存在してもよい。
【0039】さらに、電子受容体の方を活性化して、そ
れに誘起されて電子が電子受容体から引き抜かれてもよ
い。そして、その開始剤としては、電子供与体の時と同
様、光の他、何らかの開始剤であってもよい。
れに誘起されて電子が電子受容体から引き抜かれてもよ
い。そして、その開始剤としては、電子供与体の時と同
様、光の他、何らかの開始剤であってもよい。
【0040】また、先に述べたように、電子供与体、電
子受容体の他に、第三の物質として、電荷移動を仲介す
るようなメディエ−タ−、或は、センシタイザ−と称さ
れる物質が介在しても良い。そして、これらの物質が二
重らせんと相互作用し、直接二重らせんとは結合してい
ない電子供与体、電子受容体に電荷移動を促しても良
い。
子受容体の他に、第三の物質として、電荷移動を仲介す
るようなメディエ−タ−、或は、センシタイザ−と称さ
れる物質が介在しても良い。そして、これらの物質が二
重らせんと相互作用し、直接二重らせんとは結合してい
ない電子供与体、電子受容体に電荷移動を促しても良
い。
【0041】電子供与体と電子受容体は、非結合状態で
これらを反応系に添加した場合にこれらの相互作用が2
重らせん構造に特異的に生じるものであれば、非結合状
態でそのまま利用可能である。
これらを反応系に添加した場合にこれらの相互作用が2
重らせん構造に特異的に生じるものであれば、非結合状
態でそのまま利用可能である。
【0042】しかしながら、電子供与体及び電子受容体
が、これらの一方または両方が反応系にフリ−に共存し
ている場合に、標的核酸の存在の有無に関係なく、両者
間での相互作用が起こってしまい、バックグランドが上
昇してS/N比が悪くなるものである場合には、これら
の一方または両方をプローブに結合させて用いるのが好
ましい。なお、反応系中での濃度を選択することで、こ
のようなバックグランドの上昇が生じないものであれ
ば、これらの濃度を選択すれば、非結合状態で用いるこ
とも可能である。電子供与体や電子受容体のプローブへ
の結合は、必要に応じて(CH2 )n のようなリンカー
を介して行い、その際これらの相互作用が最も効率よく
なされるようにこれらの位置関係等を配慮する。
が、これらの一方または両方が反応系にフリ−に共存し
ている場合に、標的核酸の存在の有無に関係なく、両者
間での相互作用が起こってしまい、バックグランドが上
昇してS/N比が悪くなるものである場合には、これら
の一方または両方をプローブに結合させて用いるのが好
ましい。なお、反応系中での濃度を選択することで、こ
のようなバックグランドの上昇が生じないものであれ
ば、これらの濃度を選択すれば、非結合状態で用いるこ
とも可能である。電子供与体や電子受容体のプローブへ
の結合は、必要に応じて(CH2 )n のようなリンカー
を介して行い、その際これらの相互作用が最も効率よく
なされるようにこれらの位置関係等を配慮する。
【0043】最も望ましい形態としては、先に例示した
ように両方がプロ−ブに結合している場合であり、その
場合には、相互作用する試薬物質間の位置関係が明確と
なるため、その相互作用の制御を、プローブでのこれら
の位置関係によって行うことができるので有利である。
この場合、電子供与体と電子受容体のプローブ上での距
離は、用いる電子供与体と電子受容体の種類に応じて適
宜選択されるが、例えば、近接効果を利用する場合に
は、例えば、近接効果に基づく相互作用を得る場合に
は、電子供与体と電子受容体の距離は、20〜120オ
ングストロームであることが好ましく、50〜80オン
グストロームであることがより好ましい。また、2重ら
せん構造を介した電荷移動を行う場合には、これらの距
離は、20〜120オングストロームであることが好ま
しく、50〜80オングストロームであることがより好
ましい。これらをプローブに結合させる場合の位置は、
プローブの長さにもよるが、プローブの両端に分けて結
合させるのが、結合の容易性の点から有利である。
ように両方がプロ−ブに結合している場合であり、その
場合には、相互作用する試薬物質間の位置関係が明確と
なるため、その相互作用の制御を、プローブでのこれら
の位置関係によって行うことができるので有利である。
この場合、電子供与体と電子受容体のプローブ上での距
離は、用いる電子供与体と電子受容体の種類に応じて適
宜選択されるが、例えば、近接効果を利用する場合に
は、例えば、近接効果に基づく相互作用を得る場合に
は、電子供与体と電子受容体の距離は、20〜120オ
ングストロームであることが好ましく、50〜80オン
グストロームであることがより好ましい。また、2重ら
せん構造を介した電荷移動を行う場合には、これらの距
離は、20〜120オングストロームであることが好ま
しく、50〜80オングストロームであることがより好
ましい。これらをプローブに結合させる場合の位置は、
プローブの長さにもよるが、プローブの両端に分けて結
合させるのが、結合の容易性の点から有利である。
【0044】なお、プローブの長さは、標的核酸との良
好なハイブリダイゼーションが可能で、安定した2重ら
せん構造が得られる長さが個々のケースにおいて適宜選
択されるが、電子供与体と電子受容体の両方を結合させ
る場合でこれらが近接していると2重らせん構造の存在
しない場合でも相互作用を起こすものである場合にはこ
れらの距離を考慮して決定されるが、例えば、8塩基長
以上、好ましくは12塩基長以上とされる。
好なハイブリダイゼーションが可能で、安定した2重ら
せん構造が得られる長さが個々のケースにおいて適宜選
択されるが、電子供与体と電子受容体の両方を結合させ
る場合でこれらが近接していると2重らせん構造の存在
しない場合でも相互作用を起こすものである場合にはこ
れらの距離を考慮して決定されるが、例えば、8塩基長
以上、好ましくは12塩基長以上とされる。
【0045】しかしながら、2重らせん構造の安定化に
は、プローブ長の他に、塩基配列自体、反応系の塩濃度
やイオン強度も大きく影響する。G−C塩基対は、A−
T塩基対よりも水素結合数が多いため、GCが多い配列
ではより安定な2重らせん構造が形成される。また、K
Clのモル濃度を0.01Mから1Mに上昇させるとD
NAの融点温度は30℃上昇するといわれている。ま
た、インターカレーターの存在も安定に大きく寄与す
る。従って、これらの安定化因子を適宜利用することに
よって、8塩基長未満のプローブを用いることも可能で
ある。
は、プローブ長の他に、塩基配列自体、反応系の塩濃度
やイオン強度も大きく影響する。G−C塩基対は、A−
T塩基対よりも水素結合数が多いため、GCが多い配列
ではより安定な2重らせん構造が形成される。また、K
Clのモル濃度を0.01Mから1Mに上昇させるとD
NAの融点温度は30℃上昇するといわれている。ま
た、インターカレーターの存在も安定に大きく寄与す
る。従って、これらの安定化因子を適宜利用することに
よって、8塩基長未満のプローブを用いることも可能で
ある。
【0046】以上、電荷移動を行う電子供与体と電子受
容体を試薬物質として用いる場合を用いて本発明の方法
を説明したが、試薬物質としては、電荷移動による相互
作用を行うものに限られず、2重らせん構造を介した相
互作用により検出可能な不可逆的変化を生じるものであ
れば、制限なく利用できる。
容体を試薬物質として用いる場合を用いて本発明の方法
を説明したが、試薬物質としては、電荷移動による相互
作用を行うものに限られず、2重らせん構造を介した相
互作用により検出可能な不可逆的変化を生じるものであ
れば、制限なく利用できる。
【0047】
実施例1 [1]スピンラベル化剤であるTEMPO(4−ヒドロ
キシ−2、2、6、6−テトラメチルピペリジン)を結
合させた20量体オリゴヌクレオチドプロ−ブの作製 (1)4−アミノヘキシルアミノ−2,2,6,6,−
テトラメチルピペリジン−N−オキシル(4−アミノヘ
キシルアミノ−TEMPO)の合成 4−オキソ−TEMPOの0.5mmoleとヘキサメ
チレンジアミンニ塩酸塩5mmoleをメタノール30
mlに溶解し、これにシアノ化ホウ素ナトリウム0.4
mmole、モレキュラーシーブ3Aを加えて室温下2
4時間攪拌してこれらを反応させた。次に、反応溶液を
グラスフィルターで濾過しモレキュラーシーブを除去
し、続いて濾液から溶媒を減圧下で除去した。次に得ら
れた残留物に1N塩酸30mlを加えて溶解した後、ク
ロロホルムで抽出した。クロロホルム相を水で洗浄後減
圧下でクロロホルムを減圧下で留去した。得られた残留
物に水を加え不溶物を濾過して得た濾液を再度減圧下で
溶媒を留去し赤色の油状物を得た。
キシ−2、2、6、6−テトラメチルピペリジン)を結
合させた20量体オリゴヌクレオチドプロ−ブの作製 (1)4−アミノヘキシルアミノ−2,2,6,6,−
テトラメチルピペリジン−N−オキシル(4−アミノヘ
キシルアミノ−TEMPO)の合成 4−オキソ−TEMPOの0.5mmoleとヘキサメ
チレンジアミンニ塩酸塩5mmoleをメタノール30
mlに溶解し、これにシアノ化ホウ素ナトリウム0.4
mmole、モレキュラーシーブ3Aを加えて室温下2
4時間攪拌してこれらを反応させた。次に、反応溶液を
グラスフィルターで濾過しモレキュラーシーブを除去
し、続いて濾液から溶媒を減圧下で除去した。次に得ら
れた残留物に1N塩酸30mlを加えて溶解した後、ク
ロロホルムで抽出した。クロロホルム相を水で洗浄後減
圧下でクロロホルムを減圧下で留去した。得られた残留
物に水を加え不溶物を濾過して得た濾液を再度減圧下で
溶媒を留去し赤色の油状物を得た。
【0048】(2)オリゴヌクレオチドの合成 標的DNAとしてのM13mp18DNA(一本鎖)と
部分的に相補的な塩基配列を有する20量体オリゴヌク
レオチドをABI社製381A DNA自動合成基を用
いて合成した。5’末端ジメトキシトリチル基は自動合
成機上で除去した。その塩基配列は以下のとおりであ
る。
部分的に相補的な塩基配列を有する20量体オリゴヌク
レオチドをABI社製381A DNA自動合成基を用
いて合成した。5’末端ジメトキシトリチル基は自動合
成機上で除去した。その塩基配列は以下のとおりであ
る。
【0049】5’−GTTGTAAAACGACGGC
CAGT−3’ (3)スピンラベルオリゴヌクレオチドプローブの合成 上記(2)の工程で、合成したオリゴヌクレオチド(1
μmole)をCPGサポートに結合したままガスタイ
トシリンジに移した。以下の反応はシリンジ内で行なっ
た。CPGサポートにカルボニル−N,N’−ジイミダ
ゾール(CDI)50mgを溶解したジオキサン1ml
を加え室温下1時間放置した。ジオキサンで洗浄後減圧
乾燥し、続いて4−アミノヘキシルアミノ−TEMPO
のDMSO溶液(0.2M 0.4ml)を加え55℃
で24時間放置した。DMSO、ジオキサン、メタノー
ルの順で洗浄し減圧乾燥した。
CAGT−3’ (3)スピンラベルオリゴヌクレオチドプローブの合成 上記(2)の工程で、合成したオリゴヌクレオチド(1
μmole)をCPGサポートに結合したままガスタイ
トシリンジに移した。以下の反応はシリンジ内で行なっ
た。CPGサポートにカルボニル−N,N’−ジイミダ
ゾール(CDI)50mgを溶解したジオキサン1ml
を加え室温下1時間放置した。ジオキサンで洗浄後減圧
乾燥し、続いて4−アミノヘキシルアミノ−TEMPO
のDMSO溶液(0.2M 0.4ml)を加え55℃
で24時間放置した。DMSO、ジオキサン、メタノー
ルの順で洗浄し減圧乾燥した。
【0050】常法に従って濃アンモニア水によるスピン
ラベルオリゴヌクレオチドの切り出しと脱保護を行ない
RPLCによって精製した。
ラベルオリゴヌクレオチドの切り出しと脱保護を行ない
RPLCによって精製した。
【0051】[2]TEMPOプロ−ブとM13mp1
8DNAとのハイブリッド体の形成反応 上記[1]で作製されたTEMPOが導入されたオリゴ
ヌクレオチドプロ−ブの0.2μMと、M13mp18
DNA(0.2pM、宝酒造社製)を1mMリン酸緩衝
溶液(pH7.0)/145mM NaCl/5mM
KCl中で80℃に加熱し、その後融点(63℃)まで
徐々に冷却して、プロ−ブと標的DNAを一本鎖と二本
鎖の平衡状態においた。この反応液にフルオレセイン
(コダック社製)を最終濃度10μMになるように加え
て試料とし、同様の試料を計7本用意した。これらの試
料を一本鎖と二本鎖の平衡状態が維持される条件に保
ち、それぞれに0、20、40、60、80、100、
120分間、下記光照射装置で490nmの光りを照射
した後、室温まで冷却しESRの測定を行なった。
8DNAとのハイブリッド体の形成反応 上記[1]で作製されたTEMPOが導入されたオリゴ
ヌクレオチドプロ−ブの0.2μMと、M13mp18
DNA(0.2pM、宝酒造社製)を1mMリン酸緩衝
溶液(pH7.0)/145mM NaCl/5mM
KCl中で80℃に加熱し、その後融点(63℃)まで
徐々に冷却して、プロ−ブと標的DNAを一本鎖と二本
鎖の平衡状態においた。この反応液にフルオレセイン
(コダック社製)を最終濃度10μMになるように加え
て試料とし、同様の試料を計7本用意した。これらの試
料を一本鎖と二本鎖の平衡状態が維持される条件に保
ち、それぞれに0、20、40、60、80、100、
120分間、下記光照射装置で490nmの光りを照射
した後、室温まで冷却しESRの測定を行なった。
【0052】また、M13mp18DNAを用いずに上
記と同様の操作を行い、ESRスペクトルの測定用のサ
ンプル(プローブ単独)を作成し、同様にESRの測定
を行なった。
記と同様の操作を行い、ESRスペクトルの測定用のサ
ンプル(プローブ単独)を作成し、同様にESRの測定
を行なった。
【0053】[3]ESRスペクトルの測定 ESR測定は一つのサンプルにつき20分間隔でsweep
し、強度比および線幅の測定を行った。ESRは日本電
子社製、測定には人工石英の扁平セルを用いた。
し、強度比および線幅の測定を行った。ESRは日本電
子社製、測定には人工石英の扁平セルを用いた。
【0054】ESRおよび光照射装置は以下の設定で行
なった。
なった。
【0055】
【表1】 光照射装置 モノクロメ−タ− 490nm Power supply 88.5V-89V / 22A 図1にTEMPO−オリゴヌクレオチドプロ−ブ単独に
光照射した場合、フルオレセイン/TEMPO−オリゴ
ヌクレオチドプロ−ブ/M13mp18DNAに光照射
した場合、光り照射しない場合のESRシグナル強度の
経時変化を示す。また図2にフルオレセイン/TEMP
O−オリゴヌクレオチドプロ−ブ/M13mp18DN
Aに光り照射した場合のESRシグナの線幅の経時変化
を示す。図1、図2からわかるように、TEMPO−オ
リゴヌクレオチドプロ−ブ単独の場合には、光照射を行
なっても、強度比に変化は見られなかった。また、フル
オレセイン/TEMPO−オリゴヌクレオチドプロ−ブ
/M13mp18DNAの場合にも、光照射しなかった
場合には、強度比に変化は見られなかった。
光照射した場合、フルオレセイン/TEMPO−オリゴ
ヌクレオチドプロ−ブ/M13mp18DNAに光照射
した場合、光り照射しない場合のESRシグナル強度の
経時変化を示す。また図2にフルオレセイン/TEMP
O−オリゴヌクレオチドプロ−ブ/M13mp18DN
Aに光り照射した場合のESRシグナの線幅の経時変化
を示す。図1、図2からわかるように、TEMPO−オ
リゴヌクレオチドプロ−ブ単独の場合には、光照射を行
なっても、強度比に変化は見られなかった。また、フル
オレセイン/TEMPO−オリゴヌクレオチドプロ−ブ
/M13mp18DNAの場合にも、光照射しなかった
場合には、強度比に変化は見られなかった。
【0056】これに対し、フルオレセイン/TEMPO
−オリゴヌクレオチドプロ−ブ/M13mp18DNA
に光(490nm)を照射した場合、時間と共にESR
の強度は減少した(図1)ので、スピンが解消されたT
EMPOの量が時間ととも増加し、検出信号が増幅され
たことが分かった。また、線幅に変化が観測されなかっ
た(図2)ことから、ESRでの強度変化が化学変化に
よるものではないといえる。従って、プロ−ブ/M13
DNA二本鎖を介してフルオレセインからTEMPOへ
電荷が移動した結果、TEMPOのスピンが解消され
た、それによって表われる検出信号が増幅されることが
分かった。
−オリゴヌクレオチドプロ−ブ/M13mp18DNA
に光(490nm)を照射した場合、時間と共にESR
の強度は減少した(図1)ので、スピンが解消されたT
EMPOの量が時間ととも増加し、検出信号が増幅され
たことが分かった。また、線幅に変化が観測されなかっ
た(図2)ことから、ESRでの強度変化が化学変化に
よるものではないといえる。従って、プロ−ブ/M13
DNA二本鎖を介してフルオレセインからTEMPOへ
電荷が移動した結果、TEMPOのスピンが解消され
た、それによって表われる検出信号が増幅されることが
分かった。
【0057】実施例2 プロ−ブの塩基配列として下記の配列を用いる以外は、
実施例1と同様の実験を行った。
実施例1と同様の実験を行った。
【0058】5’−GTTGTAAAAGGACGGC
CAGT−3’ なお、このプローブの配列は、実施例1で用いたプロー
ブの配列の5’末端から第10番目の塩基をCからGに
変換したもので、実施例1のものと1塩基異なり、M1
3mp18DNAとはミスマッチするようになってい
る。
CAGT−3’ なお、このプローブの配列は、実施例1で用いたプロー
ブの配列の5’末端から第10番目の塩基をCからGに
変換したもので、実施例1のものと1塩基異なり、M1
3mp18DNAとはミスマッチするようになってい
る。
【0059】このミスマッチ配列を有するプロ−ブ0.
2μMにM13mp18DNA0.2pMを加え、実施
例1と同様な操作で融点に置き、さらに、フルオレセイ
ンを加えて光照射後、室温まで冷却し、ESRシグナル
の強度比及び線幅の経時変化を調べた。
2μMにM13mp18DNA0.2pMを加え、実施
例1と同様な操作で融点に置き、さらに、フルオレセイ
ンを加えて光照射後、室温まで冷却し、ESRシグナル
の強度比及び線幅の経時変化を調べた。
【0060】その結果、実施例1で見られた強度変化は
観測されず、TEMPO−オリゴヌクレオチドプロ−ブ
単独の場合と同じ強度を保ったままであった。このこと
は、ミスマッチしたオリゴヌクレオチドプロ−ブとDN
Aのハイブリッド体の場合には、正確な二本鎖が形成さ
れされないため、電荷が移動せず、結果として信号が増
幅されなかったことを示す。
観測されず、TEMPO−オリゴヌクレオチドプロ−ブ
単独の場合と同じ強度を保ったままであった。このこと
は、ミスマッチしたオリゴヌクレオチドプロ−ブとDN
Aのハイブリッド体の場合には、正確な二本鎖が形成さ
れされないため、電荷が移動せず、結果として信号が増
幅されなかったことを示す。
【0061】実施例3 両末端ラベル(5’−TEMPO,3’- FITC)オ
リゴヌクレオチドプローブの合成 (1)3’アミノ基結合オリゴヌクレオチドの合成 グレンリサーチ社製の3’−アミノモディファイアーC
PG(1μmol)を担体として実施例1で用いた標的
DNAのモデルとしてのM13mp18DNAの一本鎖
DNAと部分的に相補的な塩基配列を有する20量体オ
リゴヌクレオチドをABI社製381A DNA自動合
成基で合成した。5’末端ジメトキシトリチル基は自動
合成機上で除去した。 (2)スピンラベルオリゴヌクレオチドプローブの合成 上記(1)で合成したオリゴヌクレオチド(1μmo
l)をCPGサポートに結合したままガスタイトシリン
ジに移した。以下の反応はシリンジ内で行なった。CP
Gサポートにカルボニル−N,N’−ジイミダゾール
(CDI)50mgを溶解したジオキサン1mlを加え
室温下1時間放置した。ジオキサンで洗浄後減圧乾燥
し、続いて実施例1で示した4−アミノヘキシルアミノ
−TEMPOのDMSO溶液(0.2M 0.4ml)
を加え55℃で24時間放置した。DMSO、ジオキサ
ン、メタノールの順で洗浄し減圧乾燥した。
リゴヌクレオチドプローブの合成 (1)3’アミノ基結合オリゴヌクレオチドの合成 グレンリサーチ社製の3’−アミノモディファイアーC
PG(1μmol)を担体として実施例1で用いた標的
DNAのモデルとしてのM13mp18DNAの一本鎖
DNAと部分的に相補的な塩基配列を有する20量体オ
リゴヌクレオチドをABI社製381A DNA自動合
成基で合成した。5’末端ジメトキシトリチル基は自動
合成機上で除去した。 (2)スピンラベルオリゴヌクレオチドプローブの合成 上記(1)で合成したオリゴヌクレオチド(1μmo
l)をCPGサポートに結合したままガスタイトシリン
ジに移した。以下の反応はシリンジ内で行なった。CP
Gサポートにカルボニル−N,N’−ジイミダゾール
(CDI)50mgを溶解したジオキサン1mlを加え
室温下1時間放置した。ジオキサンで洗浄後減圧乾燥
し、続いて実施例1で示した4−アミノヘキシルアミノ
−TEMPOのDMSO溶液(0.2M 0.4ml)
を加え55℃で24時間放置した。DMSO、ジオキサ
ン、メタノールの順で洗浄し減圧乾燥した。
【0062】次に、常法に従って濃アンモニア水による
スピンラベルオリゴヌクレオチドの切り出しと脱保護を
行ないRPLCによって精製し、5’末端にTEMPO
をラベルしたスピンラベルオリゴヌクレオチドを得た。 (3)両末端ラベルオリゴヌクレオチドプローブの合成 上記(2)で合成したスピンラベルオリゴヌクレオチド
の3’末端には3−アミノ−2−ヒドロキシ基が結合し
ているので、このアミノ基とFITC(フルオレセイン
イソチオシアネート、Sigma 社製)を以下の操作によっ
て結合させた。
スピンラベルオリゴヌクレオチドの切り出しと脱保護を
行ないRPLCによって精製し、5’末端にTEMPO
をラベルしたスピンラベルオリゴヌクレオチドを得た。 (3)両末端ラベルオリゴヌクレオチドプローブの合成 上記(2)で合成したスピンラベルオリゴヌクレオチド
の3’末端には3−アミノ−2−ヒドロキシ基が結合し
ているので、このアミノ基とFITC(フルオレセイン
イソチオシアネート、Sigma 社製)を以下の操作によっ
て結合させた。
【0063】上記(2)で合成したスピンラベルオリゴ
ヌクレオチド0.2μmol(700μl水溶液)と1
M炭酸ナトリウム緩衝液(pH9)100μlを混合
し、得られた溶液にFITCの2mgのDMF溶液を加
え35℃で24時間反応させた。ファルマシア社製ゲル
濾過カラムNAP−25で処理し大過剰のFITCを除
去した後RPLCによって精製し、5’末端にTEMP
Oが結合され、3’末端にFITCが結合されたプロー
ブを得た。
ヌクレオチド0.2μmol(700μl水溶液)と1
M炭酸ナトリウム緩衝液(pH9)100μlを混合
し、得られた溶液にFITCの2mgのDMF溶液を加
え35℃で24時間反応させた。ファルマシア社製ゲル
濾過カラムNAP−25で処理し大過剰のFITCを除
去した後RPLCによって精製し、5’末端にTEMP
Oが結合され、3’末端にFITCが結合されたプロー
ブを得た。
【0064】(4)ESRスペクトルの測定 このプロ−ブとM13mp18DNA(それぞれ0.2
μM、0.2pM)を用い、ESRシグナルの強度比と
線幅の経時変化を実施例1の場合と同様な方法で調べ
た。プロ−ブ単独、光非照射時のプロ−ブと標的核酸と
のハイブリッド体では、強度の変化が見られなかったの
に対し、プロ−ブと標的核酸とのハイブリッド体にフル
オレセインの励起波長である490nmの光をあてた場
合にのみシグナルは時間と共に減少し、電荷移動が確認
できた(図2)。さらに、スピン解消の度合いはフルオ
レセインがプロ−ブに結合されていない場合よりも大き
く、両末端に電子供与体、電子受容体を結合させた方が
効果的に電子移動が起き、結果として効率的な核酸プロ
ーブの信号増幅が行なわれたことになる。
μM、0.2pM)を用い、ESRシグナルの強度比と
線幅の経時変化を実施例1の場合と同様な方法で調べ
た。プロ−ブ単独、光非照射時のプロ−ブと標的核酸と
のハイブリッド体では、強度の変化が見られなかったの
に対し、プロ−ブと標的核酸とのハイブリッド体にフル
オレセインの励起波長である490nmの光をあてた場
合にのみシグナルは時間と共に減少し、電荷移動が確認
できた(図2)。さらに、スピン解消の度合いはフルオ
レセインがプロ−ブに結合されていない場合よりも大き
く、両末端に電子供与体、電子受容体を結合させた方が
効果的に電子移動が起き、結果として効率的な核酸プロ
ーブの信号増幅が行なわれたことになる。
【0065】実施例4 プロ−ブの真ん中にM13DNAとは1塩基異なる塩基
配列を持つオリゴヌクレオチド(実施例2と同じ配列)
を合成し、実施例3と同様な方法で、その両末端にTE
MPOとフルオレセインとを結合させた。
配列を持つオリゴヌクレオチド(実施例2と同じ配列)
を合成し、実施例3と同様な方法で、その両末端にTE
MPOとフルオレセインとを結合させた。
【0066】このプロ−ブとM13mp18DNA(そ
れぞれ0.2μM、0.2pM)を定法に従って操作し
た後、ESRシグナルの強度比及び線幅の経時変化を実
施例1の場合と同様な方法で調べた。プロ−ブ/DNA
複合体にフルオレセインの励起波長である490nmの
光をあてた場合にも、プロ−ブ単独、光非照射時のプロ
−ブ/DNA複合体の場合と同様、ESRシグナルの強
度、及び、線幅の変化は観測されなかった。
れぞれ0.2μM、0.2pM)を定法に従って操作し
た後、ESRシグナルの強度比及び線幅の経時変化を実
施例1の場合と同様な方法で調べた。プロ−ブ/DNA
複合体にフルオレセインの励起波長である490nmの
光をあてた場合にも、プロ−ブ単独、光非照射時のプロ
−ブ/DNA複合体の場合と同様、ESRシグナルの強
度、及び、線幅の変化は観測されなかった。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、核酸プローブによる2
重らせん構造の検出を同一の系内で検出信号を増幅して
行なうことができるため、非常に簡便な操作による標的
核酸の感度良い検出が可能となった。
重らせん構造の検出を同一の系内で検出信号を増幅して
行なうことができるため、非常に簡便な操作による標的
核酸の感度良い検出が可能となった。
【0068】また、増幅がPCR法のように酵素によら
ず、純粋に化学的な反応によって行なわれるので、酵素
反応に伴う不正確な増幅、或は、増幅の遅延といった問
題点を回避できる。
ず、純粋に化学的な反応によって行なわれるので、酵素
反応に伴う不正確な増幅、或は、増幅の遅延といった問
題点を回避できる。
【0069】特に塩基核酸のスタッキングを介しての電
荷移動の結果、二種以上の物質の相互作用が可能となる
場合には、塩基配列の一つのミスマッチの存在によって
増幅の進行が左右され結果として一つのミスマッチが検
出が可能となった。
荷移動の結果、二種以上の物質の相互作用が可能となる
場合には、塩基配列の一つのミスマッチの存在によって
増幅の進行が左右され結果として一つのミスマッチが検
出が可能となった。
【0070】また増幅時の温度の上下幅がないか、或
は、5℃程度なので装置的に小容量、安価なものを提供
で来ることになる。
は、5℃程度なので装置的に小容量、安価なものを提供
で来ることになる。
【0071】更に本発明によれば原理的に20〜30塩
基の核酸を増幅できるので、PCRのように短い核酸を
増幅できないという問題点を解決できる。
基の核酸を増幅できるので、PCRのように短い核酸を
増幅できないという問題点を解決できる。
【図1】実施例1において得られたESRシグナル強度
比の経時変化を示すグラフである。なお、□は反応系に
プローブ、標的DNA及びフルオレセインを含み、光照
射を行った場合を、■は反応系にプローブ、標的DNA
及びフルオレセインを含み、光照射を行わなかった場合
を、◆は反応系にプローブ及びフルオレセインを含み、
光照射を行った場合をそれぞれ表わす。
比の経時変化を示すグラフである。なお、□は反応系に
プローブ、標的DNA及びフルオレセインを含み、光照
射を行った場合を、■は反応系にプローブ、標的DNA
及びフルオレセインを含み、光照射を行わなかった場合
を、◆は反応系にプローブ及びフルオレセインを含み、
光照射を行った場合をそれぞれ表わす。
【図2】実施例1において、反応系にプローブ、標的D
NA及びフルオレセインを含み、光照射を行った場合に
得られたESRシグナル線幅の経時変化を示すグラフで
ある。
NA及びフルオレセインを含み、光照射を行った場合に
得られたESRシグナル線幅の経時変化を示すグラフで
ある。
【図3】実施例3において得られたESRシグナル強度
比の経時変化を示すグラフである。なお、□は反応系に
両末端結合プローブ、標的DNA及びフルオレセインを
含み、光照射を行った場合を、■は反応系に両末端結合
プローブ、標的DNA及びフルオレセインを含み、光照
射を行わなかった場合を、◆は反応系に両末端結合プロ
ーブ及びフルオレセインを含み、光照射を行った場合を
それぞれ表わす。
比の経時変化を示すグラフである。なお、□は反応系に
両末端結合プローブ、標的DNA及びフルオレセインを
含み、光照射を行った場合を、■は反応系に両末端結合
プローブ、標的DNA及びフルオレセインを含み、光照
射を行わなかった場合を、◆は反応系に両末端結合プロ
ーブ及びフルオレセインを含み、光照射を行った場合を
それぞれ表わす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61B 10/00 (72)発明者 川口 正浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 村上 章 京都府京都市左京区岩倉中町363−1 (72)発明者 牧野 圭祐 京都府京都市左京区上高野西明寺山33−24
Claims (12)
- 【請求項1】 2重らせん構造を介した相互作用により
検出可能で、かつ蓄積可能な不可逆的変化を起こす2種
以上の試薬物質の共存下で、試料とプローブを、該試料
中の標的核酸と該プローブと間でハイブリッド体の形成
と形成されたハイブリッド体の解離を繰り返し行われる
条件下で反応させて、前記試薬物質の相互作用に基づく
不可逆的変化を蓄積して検出することを特徴とする標的
核酸の検出方法。 - 【請求項2】 試料中の標的核酸とプローブの間でハイ
ブリッド体の形成と、形成されたハイブリッド体の解離
の反応を繰り返し行なわせる条件が、標的核酸とプロー
ブの融点もしくは融点近傍の温度条件である請求項1に
記載の方法。 - 【請求項3】 2種以上の試薬物質間の相互作用がこれ
ら試薬物質間の電荷移動に基づくものである請求項1ま
たは2に記載の方法。 - 【請求項4】 2種以上の試薬物質が、少なくとも電子
供与体と電子受容体を含む請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 電荷移動が、2重らせん構造を構成する
塩基対のスタッキングを介して行われる請求項4に記載
の方法。 - 【請求項6】 電荷移動が2重らせん構造の形成にとも
なう電子供与体と電子受容体の近接効果による請求項4
に記載の方法。 - 【請求項7】 電子供与体が電子の供与によって、ある
いは電子受容体が電子の受容によってEPR(電子スピ
ン共鳴)スペクトルに変化を起こす物質である請求項4
に記載の方法。 - 【請求項8】 試薬物質間の相互作用に基づく変化が光
学的に検出可能である請求項4に記載の方法。 - 【請求項9】 試薬物質間の相互作用に基づく変化が化
学的に検出可能である請求項4に記載の方法。 - 【請求項10】 試薬物質が、2重らせん構造を構成す
る核酸塩基に対するインターカレーターである請求項4
に記載の方法。 - 【請求項11】 試薬物質間の相互作用が、光照射によ
り開始される請求項4に記載の方法。 - 【請求項12】 試薬物質の少なくとも1種がプローブ
に結合されている請求項3または4に記載の方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4318958A JPH06153997A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 検出信号増幅による標的核酸の検出方法 |
| EP93119104A EP0599338B1 (en) | 1992-11-27 | 1993-11-26 | Method for detecting target nucleic acid |
| DE69334173T DE69334173T2 (de) | 1992-11-27 | 1993-11-26 | Verfahren zum Nachweis einer Zielnukleinsäure |
| US08/671,829 US5705346A (en) | 1992-11-27 | 1996-06-25 | Method for detecting a target nucleic acid by using an interaction of two kinds of reagents |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4318958A JPH06153997A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 検出信号増幅による標的核酸の検出方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06153997A true JPH06153997A (ja) | 1994-06-03 |
Family
ID=18104895
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4318958A Pending JPH06153997A (ja) | 1992-11-27 | 1992-11-27 | 検出信号増幅による標的核酸の検出方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5705346A (ja) |
| EP (1) | EP0599338B1 (ja) |
| JP (1) | JPH06153997A (ja) |
| DE (1) | DE69334173T2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100792065B1 (ko) * | 2000-05-08 | 2008-01-04 | 도시바 기카이 가부시키가이샤 | 위치제어장치 및 위치제어방법 |
| WO2008020589A1 (en) * | 2006-08-14 | 2008-02-21 | Sony Corporation | Nucleic acid strand useful in detecting substance and method thereof |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5952172A (en) | 1993-12-10 | 1999-09-14 | California Institute Of Technology | Nucleic acid mediated electron transfer |
| US5824473A (en) | 1993-12-10 | 1998-10-20 | California Institute Of Technology | Nucleic acid mediated electron transfer |
| US6071699A (en) | 1996-06-07 | 2000-06-06 | California Institute Of Technology | Nucleic acid mediated electron transfer |
| JPH07233065A (ja) | 1993-12-27 | 1995-09-05 | Canon Inc | ピリリウム塩又はピリリウム類似塩を含む光化学治療薬 |
| US5491063A (en) * | 1994-09-01 | 1996-02-13 | Hoffmann-La Roche Inc. | Methods for in-solution quenching of fluorescently labeled oligonucleotide probes |
| US5620850A (en) * | 1994-09-26 | 1997-04-15 | President And Fellows Of Harvard College | Molecular recognition at surfaces derivatized with self-assembled monolayers |
| CA2219891C (en) | 1995-05-05 | 2002-01-29 | Applied Biosystems, Llc | Methods and reagents for combined pcr amplification and hybridization probing assay |
| US6444423B1 (en) | 1996-06-07 | 2002-09-03 | Molecular Dynamics, Inc. | Nucleosides comprising polydentate ligands |
| US7393645B2 (en) * | 1996-11-05 | 2008-07-01 | Clinical Micro Sensors, Inc. | Compositions for the electronic detection of analytes utilizing monolayers |
| US7014992B1 (en) | 1996-11-05 | 2006-03-21 | Clinical Micro Sensors, Inc. | Conductive oligomers attached to electrodes and nucleoside analogs |
| US6485901B1 (en) * | 1997-10-27 | 2002-11-26 | Boston Probes, Inc. | Methods, kits and compositions pertaining to linear beacons |
| AU1366299A (en) | 1997-10-27 | 1999-05-17 | Boston Probes, Inc. | Methods, kits and compositions pertaining to pna molecular beacons |
| US6686150B1 (en) | 1998-01-27 | 2004-02-03 | Clinical Micro Sensors, Inc. | Amplification of nucleic acids with electronic detection |
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| EP1051517A2 (en) | 1998-01-27 | 2000-11-15 | Clinical Micro Sensors, Inc. | Amplification of nucleic acids with electronic detection |
| WO1999049293A2 (en) | 1998-03-24 | 1999-09-30 | Boston Probes, Inc. | Methods, kits and compositions pertaining to detection complexes |
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