JPH06261795A - ポリヌクレオチド検出法 - Google Patents
ポリヌクレオチド検出法Info
- Publication number
- JPH06261795A JPH06261795A JP4895593A JP4895593A JPH06261795A JP H06261795 A JPH06261795 A JP H06261795A JP 4895593 A JP4895593 A JP 4895593A JP 4895593 A JP4895593 A JP 4895593A JP H06261795 A JPH06261795 A JP H06261795A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- labeled probe
- polynucleotide
- target polynucleotide
- labeled
- fluorescent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高感度で精度の高い定量的なポリヌクレオチ
ドの検出法を提供する。 【構成】 蛍光体が2分子づつ結合した5種の塩基長の
短い蛍光標識プローブ2〜6と標的ポリヌクレオチド鎖
1をハイブリダイゼーション条件下で反応させ、反応液
を電気泳動担体の試料添加部21に添加し電気泳動する
と分子サイズの小さな未反応蛍光標識プローブ11は泳
動され除かれる。蛍光標識プローブと標的ポリヌクレオ
チド鎖の複合体10は分子サイズが大きく、試料添加部
付近に残ると同時に濃縮される。試料添加部を加熱し、
標的ポリヌクレオチド鎖に結合していた蛍光標識プロー
ブ20が解離し泳動し、蛍光標識プローブが電気泳動担
体の一定部位を照射するレーザー光を横切り螢光を発し
て検出器で検出される。 【効果】 100コピーオーダーの標的ポリヌクレオチ
ドが検出できる。
ドの検出法を提供する。 【構成】 蛍光体が2分子づつ結合した5種の塩基長の
短い蛍光標識プローブ2〜6と標的ポリヌクレオチド鎖
1をハイブリダイゼーション条件下で反応させ、反応液
を電気泳動担体の試料添加部21に添加し電気泳動する
と分子サイズの小さな未反応蛍光標識プローブ11は泳
動され除かれる。蛍光標識プローブと標的ポリヌクレオ
チド鎖の複合体10は分子サイズが大きく、試料添加部
付近に残ると同時に濃縮される。試料添加部を加熱し、
標的ポリヌクレオチド鎖に結合していた蛍光標識プロー
ブ20が解離し泳動し、蛍光標識プローブが電気泳動担
体の一定部位を照射するレーザー光を横切り螢光を発し
て検出器で検出される。 【効果】 100コピーオーダーの標的ポリヌクレオチ
ドが検出できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の目的は、疾病の原因とな
るウィルス、リケッチャ、細菌等の外来性ポリヌクレオ
チド、あるいは、生物中の特定の遺伝情報を担うポリヌ
クレオチドの有無およびその変異を検出する診断的方法
に関する。
るウィルス、リケッチャ、細菌等の外来性ポリヌクレオ
チド、あるいは、生物中の特定の遺伝情報を担うポリヌ
クレオチドの有無およびその変異を検出する診断的方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】標的となるポリヌクレオチド(DNAま
たはRNA)試料に標識物を結合した標識ポリヌクレオ
チドを会合させる従来のポリヌクレオチド検出法は、プ
ロシーディングス オブ ナチュラル アカデミー サ
イエンス ユー エス エー80巻(1983年)第2
78頁から282頁(Proc. Natl. Aca
d. Sci. USA(1983)80,278−2
82)に記載されている。この方法は、まず、電気泳動
により分子量分離したポリヌクレオチド断片試料をニト
ロセルロース膜に転写して固定した後に、この膜を放射
性同位元素標識されたポリヌクレオチドプローブを含む
溶液に浸してハイブリダイゼーション反応を行う。反応
後、未反応の標識プローブを洗浄により膜から洗い流
す。その後に、膜に結合した残留標識プローブの量をオ
ートラジオグラフィーにより検出することで標的ポリヌ
クレオチドの有無を判定する。
たはRNA)試料に標識物を結合した標識ポリヌクレオ
チドを会合させる従来のポリヌクレオチド検出法は、プ
ロシーディングス オブ ナチュラル アカデミー サ
イエンス ユー エス エー80巻(1983年)第2
78頁から282頁(Proc. Natl. Aca
d. Sci. USA(1983)80,278−2
82)に記載されている。この方法は、まず、電気泳動
により分子量分離したポリヌクレオチド断片試料をニト
ロセルロース膜に転写して固定した後に、この膜を放射
性同位元素標識されたポリヌクレオチドプローブを含む
溶液に浸してハイブリダイゼーション反応を行う。反応
後、未反応の標識プローブを洗浄により膜から洗い流
す。その後に、膜に結合した残留標識プローブの量をオ
ートラジオグラフィーにより検出することで標的ポリヌ
クレオチドの有無を判定する。
【0003】また、血液や排泄物等の試料中の細菌やウ
ィルス等の外来性の標的ポリヌクレオチドを検出する方
法が、特開昭58−31998号公報に開示されてい
る。この方法では、精製した試料中のポリヌクレオチド
を加熱等により変性させて一本鎖とした後、これを、ニ
トロセルロース膜に固定する。次に、検査したい細菌や
ウィルスのポリヌクレオチドと相補的な塩基配列を持つ
放射性同位元素標識されたポリヌクレオチドプローブを
反応させた後、この膜を洗浄する。もし、試料中に細菌
やウィルスのポリヌクレオチドが含まれていれば、これ
に標識ポリヌクレオチドプローブがハイブリダイゼーシ
ョン反応により会合して膜上に残る。これをオートラジ
オグラフィーにより検出することで標的ポリヌクレオチ
ドの有無を判定できる。
ィルス等の外来性の標的ポリヌクレオチドを検出する方
法が、特開昭58−31998号公報に開示されてい
る。この方法では、精製した試料中のポリヌクレオチド
を加熱等により変性させて一本鎖とした後、これを、ニ
トロセルロース膜に固定する。次に、検査したい細菌や
ウィルスのポリヌクレオチドと相補的な塩基配列を持つ
放射性同位元素標識されたポリヌクレオチドプローブを
反応させた後、この膜を洗浄する。もし、試料中に細菌
やウィルスのポリヌクレオチドが含まれていれば、これ
に標識ポリヌクレオチドプローブがハイブリダイゼーシ
ョン反応により会合して膜上に残る。これをオートラジ
オグラフィーにより検出することで標的ポリヌクレオチ
ドの有無を判定できる。
【0004】また、標的ポリヌクレオチドの特定部分を
一組のDNAプライマーとDNAポリメラーゼにより増
殖する方法が、特開昭61−274697号公報に記載
されている。この方法では、標的となる二本鎖DNAの
センス鎖とアンチセンス鎖のお互いに200〜1000
塩基程度離れた部位に相補的な一組のDNAプライマ
ー、4種のデオキシヌクレオチド3リン酸、耐熱性DN
Aポリメラーゼを含む反応液に標的ポリヌクレオチドを
を加え、反応液の温度を繰返し上下させ、ポリヌクレオ
チドの変性、標的ポリヌクレオチドとDNAプライマー
とのアニーリング、相補鎖合成反応を繰返すことにより
標的ポリヌクレオチドの特定部位を増殖する。この方法
によれば、4時間程度で特定部位のポリヌクレオチド断
片を10万倍程度に増幅できる。増幅生成物の検出は、
上記第1あるいは第2の方法、あるいは生成物の量が十
分多いときには電気泳動後にエチジウムブロマイド染色
し、この色素の発する螢光を検出することによる。
一組のDNAプライマーとDNAポリメラーゼにより増
殖する方法が、特開昭61−274697号公報に記載
されている。この方法では、標的となる二本鎖DNAの
センス鎖とアンチセンス鎖のお互いに200〜1000
塩基程度離れた部位に相補的な一組のDNAプライマ
ー、4種のデオキシヌクレオチド3リン酸、耐熱性DN
Aポリメラーゼを含む反応液に標的ポリヌクレオチドを
を加え、反応液の温度を繰返し上下させ、ポリヌクレオ
チドの変性、標的ポリヌクレオチドとDNAプライマー
とのアニーリング、相補鎖合成反応を繰返すことにより
標的ポリヌクレオチドの特定部位を増殖する。この方法
によれば、4時間程度で特定部位のポリヌクレオチド断
片を10万倍程度に増幅できる。増幅生成物の検出は、
上記第1あるいは第2の方法、あるいは生成物の量が十
分多いときには電気泳動後にエチジウムブロマイド染色
し、この色素の発する螢光を検出することによる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第1および第2の
従来技術は、標的ポリヌクレオチドと標識プローブのハ
イブリダイゼーション反応を膜担体上で行っていた。ま
た、標識プローブの標識に放射性同位元素を必要とし
た。このため、標的ポリヌクレオチドの膜担体への固
定、ハイブリダイゼーション反応を個体表面で行うので
反応時間が長い上に、オートラジオグラフィーを必要と
するために分析に通常数日という長時間を要した。ま
た、この方法は検出に長時間を要する上に感度が足りな
い場合がある。これは、トレーサー量の放射性同位元素
しか標識することができないため、プローブ当たりの比
放射活性を高くとれないこと、プローブがニトロセルロ
ース膜に非特異的に吸着することに依存するバックグラ
ンドの放射線が原因である。また、従来法では定量的な
計測は難しくほとんどが標的ポリヌクレオチドの有無の
判定かオートラジオグラムのフィルムの黒化度より半定
量的な測定が行われるにすぎない。さらにオートラジオ
グラフィーを用いるため自動化することが難しく、作業
者が放射線被爆を受けるため、臨床フィールドで多量の
検体を検査するには難があった。
従来技術は、標的ポリヌクレオチドと標識プローブのハ
イブリダイゼーション反応を膜担体上で行っていた。ま
た、標識プローブの標識に放射性同位元素を必要とし
た。このため、標的ポリヌクレオチドの膜担体への固
定、ハイブリダイゼーション反応を個体表面で行うので
反応時間が長い上に、オートラジオグラフィーを必要と
するために分析に通常数日という長時間を要した。ま
た、この方法は検出に長時間を要する上に感度が足りな
い場合がある。これは、トレーサー量の放射性同位元素
しか標識することができないため、プローブ当たりの比
放射活性を高くとれないこと、プローブがニトロセルロ
ース膜に非特異的に吸着することに依存するバックグラ
ンドの放射線が原因である。また、従来法では定量的な
計測は難しくほとんどが標的ポリヌクレオチドの有無の
判定かオートラジオグラムのフィルムの黒化度より半定
量的な測定が行われるにすぎない。さらにオートラジオ
グラフィーを用いるため自動化することが難しく、作業
者が放射線被爆を受けるため、臨床フィールドで多量の
検体を検査するには難があった。
【0006】上記第3の方法では、標的ポリヌクレオチ
ドの特定部位を増殖出来るものの、検出手段は第1およ
び第2のオートラジオグラフィーを用いる場合が多く、
上記と同様な問題点がある。また、エチジウムブロマイ
ド染色を用いる方法は時間短縮が可能であるが、自動化
には適さない。増殖方法も精密に温度を上下させる必要
がある。反応条件や試料の状態により増幅量が異なるう
え、増幅が非直線的であるために定量測定が難しい問題
点があった。
ドの特定部位を増殖出来るものの、検出手段は第1およ
び第2のオートラジオグラフィーを用いる場合が多く、
上記と同様な問題点がある。また、エチジウムブロマイ
ド染色を用いる方法は時間短縮が可能であるが、自動化
には適さない。増殖方法も精密に温度を上下させる必要
がある。反応条件や試料の状態により増幅量が異なるう
え、増幅が非直線的であるために定量測定が難しい問題
点があった。
【0007】本発明の目的は、第一に、ハイブリダイゼ
ーション反応および検出を短時間で行える高感度で精度
の高い定量的なポリヌクレオチドの検出法を提供するこ
とにある。また、本発明の他の目的は、ポリヌクレオチ
ドプローブの非放射性同位元素化を実現することにあ
る。
ーション反応および検出を短時間で行える高感度で精度
の高い定量的なポリヌクレオチドの検出法を提供するこ
とにある。また、本発明の他の目的は、ポリヌクレオチ
ドプローブの非放射性同位元素化を実現することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的のうち標識プロ
ーブの非放射性同位元素化を実現するために、本発明で
は、標識物に蛍光体を用いることにした。本発明では、
電気泳動と蛍光検出を組み合わせて用いるが、蛍光体の
検出限界は10-20〜10-21mol/バンドである。遺
伝子診断で検出すべき最小のコピー数は当面100コピ
ーといわれており、現在の蛍光検出能力を10倍程度高
める必要がある。そこで、標的ポリヌクレオチドを高感
度で短時間に検出するに当たり、本発明で特に留意した
点は、標的ポリヌクレオチドにいかに多くの蛍光体を導
入するかにあった。そこで、測定対象ポリヌクレオチド
の異なる部位に会合しうる複数の標識プローブを用い、
これを同時に測定対象ポリヌクレオチド鎖に会合させ
る、また、各々の標識プローブには複数の蛍光体が結合
した物を用いる方法を考案した。さらに、高感度検出に
は未反応蛍光標識プローブの除去が重要なポイントとな
る。本発明では、複数の標識プローブを測定対象ポリヌ
クレオチド鎖に会合させた後、標識プローブの結合した
測定対象ポリヌクレオチド鎖と標識プローブを分子サイ
ズで除去する担体を用いて未反応の標識プローブを除去
する工程と、測定対象ポリヌクレオチド鎖に結合した複
数のプローブを変性条件下で解離させる工程を設け、解
離した標識プローブを検出することとした。具体的に
は、ハイブリダイゼーション反応の終了した試料をポリ
アクリルアミド等の電気泳動担体に添加し、電気泳動を
行い未反応蛍光標識プローブを除去する。標的ポリヌク
レオチドとハイブリダイゼーションした蛍光標識プロー
ブは分子量が大きいので電気泳動担体の試料添加部付近
に留まる。次に、電気泳動担体の温度を標的ポリヌクレ
オチドと蛍光標識プローブの複合体の変性温度以上にす
ると、標的ポリヌクレオチドに結合していた蛍光標識プ
ローブが解離し泳動されるようになる。この標的ポリヌ
クレオチドに結合していた蛍光標識プローブを螢光検出
することで達成される。螢光検出は電気泳動担体の一定
部分を照射する光源と検出器を用いて検出する。本発明
では、検出に電気泳動を用いるため、複数の標識プロー
ブの泳動速度が等しく1本のバンドとして検出されるこ
とが高感度化にとって必要である。本発明で使用される
電気泳動は未反応蛍光標識プローブの分離除去用なので
分離能は低くてよい。よって、各標識プローブの塩基長
の違いが10%以下望ましくは均一の塩基長にすること
で均一のバンドが得られる。また、標識プローブの長さ
はハイブリダイゼーション効率の制約から12塩基以上
が望ましい。また、電気泳動分離のしやすさや化学合成
の点から、100塩基以下が望ましい。
ーブの非放射性同位元素化を実現するために、本発明で
は、標識物に蛍光体を用いることにした。本発明では、
電気泳動と蛍光検出を組み合わせて用いるが、蛍光体の
検出限界は10-20〜10-21mol/バンドである。遺
伝子診断で検出すべき最小のコピー数は当面100コピ
ーといわれており、現在の蛍光検出能力を10倍程度高
める必要がある。そこで、標的ポリヌクレオチドを高感
度で短時間に検出するに当たり、本発明で特に留意した
点は、標的ポリヌクレオチドにいかに多くの蛍光体を導
入するかにあった。そこで、測定対象ポリヌクレオチド
の異なる部位に会合しうる複数の標識プローブを用い、
これを同時に測定対象ポリヌクレオチド鎖に会合させ
る、また、各々の標識プローブには複数の蛍光体が結合
した物を用いる方法を考案した。さらに、高感度検出に
は未反応蛍光標識プローブの除去が重要なポイントとな
る。本発明では、複数の標識プローブを測定対象ポリヌ
クレオチド鎖に会合させた後、標識プローブの結合した
測定対象ポリヌクレオチド鎖と標識プローブを分子サイ
ズで除去する担体を用いて未反応の標識プローブを除去
する工程と、測定対象ポリヌクレオチド鎖に結合した複
数のプローブを変性条件下で解離させる工程を設け、解
離した標識プローブを検出することとした。具体的に
は、ハイブリダイゼーション反応の終了した試料をポリ
アクリルアミド等の電気泳動担体に添加し、電気泳動を
行い未反応蛍光標識プローブを除去する。標的ポリヌク
レオチドとハイブリダイゼーションした蛍光標識プロー
ブは分子量が大きいので電気泳動担体の試料添加部付近
に留まる。次に、電気泳動担体の温度を標的ポリヌクレ
オチドと蛍光標識プローブの複合体の変性温度以上にす
ると、標的ポリヌクレオチドに結合していた蛍光標識プ
ローブが解離し泳動されるようになる。この標的ポリヌ
クレオチドに結合していた蛍光標識プローブを螢光検出
することで達成される。螢光検出は電気泳動担体の一定
部分を照射する光源と検出器を用いて検出する。本発明
では、検出に電気泳動を用いるため、複数の標識プロー
ブの泳動速度が等しく1本のバンドとして検出されるこ
とが高感度化にとって必要である。本発明で使用される
電気泳動は未反応蛍光標識プローブの分離除去用なので
分離能は低くてよい。よって、各標識プローブの塩基長
の違いが10%以下望ましくは均一の塩基長にすること
で均一のバンドが得られる。また、標識プローブの長さ
はハイブリダイゼーション効率の制約から12塩基以上
が望ましい。また、電気泳動分離のしやすさや化学合成
の点から、100塩基以下が望ましい。
【0009】本発明の概念を、図1の概念図を用いて説
明する。塩基長の等しい複数の蛍光標識プローブ2〜6
と標的ポリヌクレオチド鎖1をハイブリダイゼーション
条件下で反応させる。この時点で反応液中に存在するの
は蛍光標識プローブと標的ポリヌクレオチド鎖の複合体
10と未反応蛍光標識プローブ11である。蛍光体が2
分子づつ結合した5種のプローブを用いることで標的ポ
リヌクレオチド1分子に10分子の蛍光体を導入でき
る。これによりえられる蛍光強度は約一桁向上するの
で、電気泳動と蛍光検出の組合せで100コピーオーダ
ーの標的ポリヌクレオチドが検出できるようになる。蛍
光検出法をより具体的に述べる。ハイブリダイゼーショ
ンの終了した反応液を電気泳動担体の試料添加部21に
添加し電気泳動すると分子サイズの小さな未反応蛍光標
識プローブ11は泳動され除かれる。蛍光標識プローブ
と標的ポリヌクレオチド鎖の複合体10は分子サイズが
大きいので、試料添加部付近に残ると同時に濃縮され
る。試料添加部を加熱すると、標的ポリヌクレオチド鎖
に結合していた蛍光標識プローブ20が解離し泳動され
る。解離した蛍光標識プローブが電気泳動担体の一定部
位を照射するレーザー光を横切ると螢光を発し、検出器
で検出される。
明する。塩基長の等しい複数の蛍光標識プローブ2〜6
と標的ポリヌクレオチド鎖1をハイブリダイゼーション
条件下で反応させる。この時点で反応液中に存在するの
は蛍光標識プローブと標的ポリヌクレオチド鎖の複合体
10と未反応蛍光標識プローブ11である。蛍光体が2
分子づつ結合した5種のプローブを用いることで標的ポ
リヌクレオチド1分子に10分子の蛍光体を導入でき
る。これによりえられる蛍光強度は約一桁向上するの
で、電気泳動と蛍光検出の組合せで100コピーオーダ
ーの標的ポリヌクレオチドが検出できるようになる。蛍
光検出法をより具体的に述べる。ハイブリダイゼーショ
ンの終了した反応液を電気泳動担体の試料添加部21に
添加し電気泳動すると分子サイズの小さな未反応蛍光標
識プローブ11は泳動され除かれる。蛍光標識プローブ
と標的ポリヌクレオチド鎖の複合体10は分子サイズが
大きいので、試料添加部付近に残ると同時に濃縮され
る。試料添加部を加熱すると、標的ポリヌクレオチド鎖
に結合していた蛍光標識プローブ20が解離し泳動され
る。解離した蛍光標識プローブが電気泳動担体の一定部
位を照射するレーザー光を横切ると螢光を発し、検出器
で検出される。
【0010】
【作用】標的ポリヌクレオチド上に相補的に結合しうる
複数の標識プローブと標的ポリヌクレオチドをハイブリ
ダイゼーション条件下で反応させると、標的ポリヌクレ
オチドと標識プローブのハイブリッドが形成される。未
反応標識プローブは前記したように電気泳動で分離除去
できる。標的ポリヌクレオチドと標識プローブのハイブ
リッドは電気泳動中に試料添加部に濃縮される。1つの
標的ポリヌクレオチドに複数の蛍光標識プローブをハイ
ブリダイズすることにより高感度化が可能である。分離
された標的ポリヌクレオチドと標識プローブのハイブリ
ッドを変性温度以上に加熱すると、標的ポリヌクレオチ
ドと標識プローブが解離するので未反応標識プローブか
ら標的ポリヌクレオチドに結合していた標識プローブを
分離して検出することが可能である。
複数の標識プローブと標的ポリヌクレオチドをハイブリ
ダイゼーション条件下で反応させると、標的ポリヌクレ
オチドと標識プローブのハイブリッドが形成される。未
反応標識プローブは前記したように電気泳動で分離除去
できる。標的ポリヌクレオチドと標識プローブのハイブ
リッドは電気泳動中に試料添加部に濃縮される。1つの
標的ポリヌクレオチドに複数の蛍光標識プローブをハイ
ブリダイズすることにより高感度化が可能である。分離
された標的ポリヌクレオチドと標識プローブのハイブリ
ッドを変性温度以上に加熱すると、標的ポリヌクレオチ
ドと標識プローブが解離するので未反応標識プローブか
ら標的ポリヌクレオチドに結合していた標識プローブを
分離して検出することが可能である。
【0011】ポリヌクレオチドプローブ標識用の蛍光体
としては、ローダミン、フルオレッセイン、4−ニトロ
ベンゾ−2−オキサ−1、3−ジアゾール、フタロシア
ニン等とこれらの誘導体、ならびにこれら蛍光体を含む
ポリマーを用いることができる。電気泳動担体の散乱光
の問題から、望ましくは長波長蛍光体がよく、また、励
起用のレーザー光の制約からスルホローダミン101と
He/Neレーザーの組合せがよい。
としては、ローダミン、フルオレッセイン、4−ニトロ
ベンゾ−2−オキサ−1、3−ジアゾール、フタロシア
ニン等とこれらの誘導体、ならびにこれら蛍光体を含む
ポリマーを用いることができる。電気泳動担体の散乱光
の問題から、望ましくは長波長蛍光体がよく、また、励
起用のレーザー光の制約からスルホローダミン101と
He/Neレーザーの組合せがよい。
【0012】
実施例1 本実施例では、標的ポリヌクレオチド試料としてM13
mp8 1本鎖DNAを用いた。この標的DNAに相
補的なプローブは、配列番号1、2、3、4及び5のそ
れぞれ24塩基よりなる一本鎖ポリヌクレオチドであ
る。各プローブは5’末端と12番目のTにアミノ基を
介してスルホローダミン101が結合している。これら
のプローブは、それぞれ、M13 mp8の200〜2
23、510〜533、6272〜6295、6312
〜6335、6561〜6584番目の塩基部分に相補
的に結合する。この螢光標識プローブの調製法を示す。
mp8 1本鎖DNAを用いた。この標的DNAに相
補的なプローブは、配列番号1、2、3、4及び5のそ
れぞれ24塩基よりなる一本鎖ポリヌクレオチドであ
る。各プローブは5’末端と12番目のTにアミノ基を
介してスルホローダミン101が結合している。これら
のプローブは、それぞれ、M13 mp8の200〜2
23、510〜533、6272〜6295、6312
〜6335、6561〜6584番目の塩基部分に相補
的に結合する。この螢光標識プローブの調製法を示す。
【0013】配列番号1〜3の構造の24塩基のポリヌ
クレオチドをホスホアミダイト法(マック ブライド、
エル.ジェー.、カルサーズ、エム.エッチ.、テトラ
ヘドロン レターズ(Mc Bride,L.J. a
nd Caruthers,M.H.,Tetrahe
dron Letters,vol.24,245−3
48(1983))に従い合成する。この際、合成の最
終段において、N−モノメトキシトリチルアミノヘキサ
−6−オキシ−β−シアノエチル−N,N−ジイソプロ
ピルアミノホスホアミダイトを反応させてアミノ基を
5’末端に導入する。また、12番、のチミン残基に
は、ウリジンの5位にアミノ基を導入した式1記載のア
ミノ化チミジンの5’水酸基を4、4’−ジメトキシト
リチル基保護したものを用いる。この構造のアミノ化チ
ミジンはジィフリー ビー.他、プロシーディング ナ
ショナル アカデミー サイエンス ユーエスエ(Ge
offrey B. et al,Proc. Nat
l. Acad. Sci.USA 82,968−9
72(1985))の方法に従い調製する。遊離のアミ
ノ基をトリフルオロアセチル化し、3’水酸基をクロロ
−N,N−ジイソプロピルアミノメトキシホスフィンで
活性化して用いる。上記手法により合成した粗製ポリヌ
クレオチドは30%アンモニア水に溶解している。氷冷
下酢酸で中和した後2.5倍容量のエタノールを加え合
成ポリヌクレオチドを回収する。沈殿を1M NaCl
に溶解し再度2.5倍容量のエタノールで沈殿させる。
この操作をさらに2回繰り返すことにより、アンモニア
や未反応ヌクレオチド等の低分子の反応夾雑物が除かれ
る。次に合成ポリヌクレオチドを0.5M 炭酸緩衝液
(pH9)に溶解し、250倍molのスルホローダミ
ン101酸クロライドを添加する。スルホローダミン1
01酸クロライドはあらかじめアセトニトリルに溶解し
て使用するが、アセトニトリルは反応時に20%前後に
なることが重要である。アセトニトリル濃度が高すぎる
とポリヌクレオチドが沈殿しやすく、低すぎるとスルホ
ローダミン101酸クロライドが沈殿しやすくなる。遮
光下16時間室温で反応させた後、塩酸で中和し、2.
5倍容量のエタノールを加え沈殿を回収する。このよう
にして調製した粗製のスルホローダミン101標識プロ
ーブを7M尿素を含む19%ポリアクリルアミドゲル電
気泳動により精製する。このようにして調製した標識プ
ローブは電気泳動的に単一バンドの純品である。
クレオチドをホスホアミダイト法(マック ブライド、
エル.ジェー.、カルサーズ、エム.エッチ.、テトラ
ヘドロン レターズ(Mc Bride,L.J. a
nd Caruthers,M.H.,Tetrahe
dron Letters,vol.24,245−3
48(1983))に従い合成する。この際、合成の最
終段において、N−モノメトキシトリチルアミノヘキサ
−6−オキシ−β−シアノエチル−N,N−ジイソプロ
ピルアミノホスホアミダイトを反応させてアミノ基を
5’末端に導入する。また、12番、のチミン残基に
は、ウリジンの5位にアミノ基を導入した式1記載のア
ミノ化チミジンの5’水酸基を4、4’−ジメトキシト
リチル基保護したものを用いる。この構造のアミノ化チ
ミジンはジィフリー ビー.他、プロシーディング ナ
ショナル アカデミー サイエンス ユーエスエ(Ge
offrey B. et al,Proc. Nat
l. Acad. Sci.USA 82,968−9
72(1985))の方法に従い調製する。遊離のアミ
ノ基をトリフルオロアセチル化し、3’水酸基をクロロ
−N,N−ジイソプロピルアミノメトキシホスフィンで
活性化して用いる。上記手法により合成した粗製ポリヌ
クレオチドは30%アンモニア水に溶解している。氷冷
下酢酸で中和した後2.5倍容量のエタノールを加え合
成ポリヌクレオチドを回収する。沈殿を1M NaCl
に溶解し再度2.5倍容量のエタノールで沈殿させる。
この操作をさらに2回繰り返すことにより、アンモニア
や未反応ヌクレオチド等の低分子の反応夾雑物が除かれ
る。次に合成ポリヌクレオチドを0.5M 炭酸緩衝液
(pH9)に溶解し、250倍molのスルホローダミ
ン101酸クロライドを添加する。スルホローダミン1
01酸クロライドはあらかじめアセトニトリルに溶解し
て使用するが、アセトニトリルは反応時に20%前後に
なることが重要である。アセトニトリル濃度が高すぎる
とポリヌクレオチドが沈殿しやすく、低すぎるとスルホ
ローダミン101酸クロライドが沈殿しやすくなる。遮
光下16時間室温で反応させた後、塩酸で中和し、2.
5倍容量のエタノールを加え沈殿を回収する。このよう
にして調製した粗製のスルホローダミン101標識プロ
ーブを7M尿素を含む19%ポリアクリルアミドゲル電
気泳動により精製する。このようにして調製した標識プ
ローブは電気泳動的に単一バンドの純品である。
【0014】次に、標的ポリヌクレオチド試料であるM
13 mp8の測定手順を示す。調整した5種の螢光標
識プローブ(各1fmol)1μl(マイクロリット
ル)をいれた図2に記載の反応容器201に各種濃度の
標的M13 mp8 1本鎖DNA溶液を1μl(マイ
クロリットル)加える。95℃で30秒間加熱した後6
5℃で5分間保温する。さらに45℃で30分間保温し
ハイブリダイゼーション反応を終了する。次に、反応液
を電気泳動担体203に添加する。電気泳動担体は内径
が0.2mmの石英管に12%のポリアクリルアミドゲ
ルが充填されており、先端の試料添加部から4cmの位
置にHe/Neレーザーが照射される構造になってい
る。また、レーザー照射部近傍には蛍光検出用の光電子
増倍管が配置されている。ここで、反応容器201表面
は電気泳動用の電極を兼ねるために金あるいは白金製で
ある。容器と電極を一体化することで微量溶液でもロス
なく直接電気泳動担体に添加できる利点がある。反応容
器中の反応液に電気泳動担体203を図2のように直接
接触させ、容器表面の電極と電気泳動担体の他端との間
に電界をかけると反応溶液中の標的ポリヌクレオチドと
標識プローブの複合体や未反応の標識プローブは電気泳
動担体中に取り込まれる。一定時間後、電気泳動担体の
反応容器側を89mM Tris−89mM ほう酸、
2.5mM EDTAからなるpH8.3の電極液を含
む電極槽に入替え、45℃で電界をかけ続ける。ここで
は電気泳動担体の温度上昇を防ぐため、40v/cmで
泳動を行なった。約30分間で未反応の標識プローブは
除かれる。この時点では、標的ポリヌクレオチドと標識
プローブの複合体は電気泳動担体の試料添加部近傍にト
ラップされている。次に、電気泳動担体の試料添加部近
傍を70℃に加熱する。30秒間電圧を200v/cm
に上げた後、40v/cmで泳動を続行する。検出器で
検出される蛍光強度の経時変化の結果を図3に示した。
未反応の標識プローブの電気泳動分離バンド301とは
明らかに異なる溶出時間に標的ポリヌクレオチドから解
離した標識プローブ由来の電気泳動分離バンド302が
検出された。図3ではコントロールとして、5’末端の
みを蛍光標識した配列番号1の標識プローブ1種のみを
標的ポリヌクレオチドに反応させた結果も併せて記載し
た。5種の標識プローブを用いた時に得られる標的ポリ
ヌクレオチド由来の蛍光強度302は1種の標識プロー
ブを用いた時の蛍光強度303の約8倍であった。本実
施例では、それぞれ2分子の蛍光体が結合した5種の蛍
光標識プローブを用いるので、最大10分子の蛍光体が
標的ポリヌクレオチドに導入される。本来ならば、従来
法に比べ10倍の蛍光強度が得られるはずであるが、蛍
光分子間の距離が近いため約20%の濃度消光が起きて
いると考えられる。
13 mp8の測定手順を示す。調整した5種の螢光標
識プローブ(各1fmol)1μl(マイクロリット
ル)をいれた図2に記載の反応容器201に各種濃度の
標的M13 mp8 1本鎖DNA溶液を1μl(マイ
クロリットル)加える。95℃で30秒間加熱した後6
5℃で5分間保温する。さらに45℃で30分間保温し
ハイブリダイゼーション反応を終了する。次に、反応液
を電気泳動担体203に添加する。電気泳動担体は内径
が0.2mmの石英管に12%のポリアクリルアミドゲ
ルが充填されており、先端の試料添加部から4cmの位
置にHe/Neレーザーが照射される構造になってい
る。また、レーザー照射部近傍には蛍光検出用の光電子
増倍管が配置されている。ここで、反応容器201表面
は電気泳動用の電極を兼ねるために金あるいは白金製で
ある。容器と電極を一体化することで微量溶液でもロス
なく直接電気泳動担体に添加できる利点がある。反応容
器中の反応液に電気泳動担体203を図2のように直接
接触させ、容器表面の電極と電気泳動担体の他端との間
に電界をかけると反応溶液中の標的ポリヌクレオチドと
標識プローブの複合体や未反応の標識プローブは電気泳
動担体中に取り込まれる。一定時間後、電気泳動担体の
反応容器側を89mM Tris−89mM ほう酸、
2.5mM EDTAからなるpH8.3の電極液を含
む電極槽に入替え、45℃で電界をかけ続ける。ここで
は電気泳動担体の温度上昇を防ぐため、40v/cmで
泳動を行なった。約30分間で未反応の標識プローブは
除かれる。この時点では、標的ポリヌクレオチドと標識
プローブの複合体は電気泳動担体の試料添加部近傍にト
ラップされている。次に、電気泳動担体の試料添加部近
傍を70℃に加熱する。30秒間電圧を200v/cm
に上げた後、40v/cmで泳動を続行する。検出器で
検出される蛍光強度の経時変化の結果を図3に示した。
未反応の標識プローブの電気泳動分離バンド301とは
明らかに異なる溶出時間に標的ポリヌクレオチドから解
離した標識プローブ由来の電気泳動分離バンド302が
検出された。図3ではコントロールとして、5’末端の
みを蛍光標識した配列番号1の標識プローブ1種のみを
標的ポリヌクレオチドに反応させた結果も併せて記載し
た。5種の標識プローブを用いた時に得られる標的ポリ
ヌクレオチド由来の蛍光強度302は1種の標識プロー
ブを用いた時の蛍光強度303の約8倍であった。本実
施例では、それぞれ2分子の蛍光体が結合した5種の蛍
光標識プローブを用いるので、最大10分子の蛍光体が
標的ポリヌクレオチドに導入される。本来ならば、従来
法に比べ10倍の蛍光強度が得られるはずであるが、蛍
光分子間の距離が近いため約20%の濃度消光が起きて
いると考えられる。
【0015】本発明を用いれば、強い信号強度が得られ
るので、標的ポリヌクレオチドをより精度良く検出でき
る利点がある。また、ハイブリダイゼーション反応を溶
液中で行なうので反応効率が良く、従来数時間ないし1
日かかっていたハイブリダイゼーション反応を約35分
間の短時間で行なえる利点がある。さらに、本発明では
次の利点がある。本実施例で用いたM13 mp8のよ
うな1本鎖DNAは泳動速度が極端に遅いため、ポリア
クリルアミドを用いた電気泳動では通常分析は困難であ
る。しかし、本発明では、M13 mp8 1本鎖DN
Aにハイブリダイズした標識プローブを遊離させて分析
するので、M13 mp8のような泳動速度の遅いポリ
ヌクレオチドでも標識プローブを用いて分析できる利点
がある。さらに本方法では、一端試料を電気泳動担体の
試料添加部に濃縮できる利点があるので高感度検出に適
している。
るので、標的ポリヌクレオチドをより精度良く検出でき
る利点がある。また、ハイブリダイゼーション反応を溶
液中で行なうので反応効率が良く、従来数時間ないし1
日かかっていたハイブリダイゼーション反応を約35分
間の短時間で行なえる利点がある。さらに、本発明では
次の利点がある。本実施例で用いたM13 mp8のよ
うな1本鎖DNAは泳動速度が極端に遅いため、ポリア
クリルアミドを用いた電気泳動では通常分析は困難であ
る。しかし、本発明では、M13 mp8 1本鎖DN
Aにハイブリダイズした標識プローブを遊離させて分析
するので、M13 mp8のような泳動速度の遅いポリ
ヌクレオチドでも標識プローブを用いて分析できる利点
がある。さらに本方法では、一端試料を電気泳動担体の
試料添加部に濃縮できる利点があるので高感度検出に適
している。
【0016】実施例2 本実施例では複数の蛍光標識プローブを標的ポリヌクレ
オチドにハイブリダイゼーションさせた後、さらに蛍光
標識プローブの3’末端を蛍光標識することで、より多
くの蛍光体を標的ポリヌクレオチドに導入し、高感度で
定量的に標的ポリヌクレオチドを検出する方法について
説明する。本実施例でも、実施例1と同様にM13 m
p8 1本鎖DNAを標的ポリヌクレオチド試料として
用いた。
オチドにハイブリダイゼーションさせた後、さらに蛍光
標識プローブの3’末端を蛍光標識することで、より多
くの蛍光体を標的ポリヌクレオチドに導入し、高感度で
定量的に標的ポリヌクレオチドを検出する方法について
説明する。本実施例でも、実施例1と同様にM13 m
p8 1本鎖DNAを標的ポリヌクレオチド試料として
用いた。
【0017】この標的DNAに相補的なプローブは、配
列番号1〜5のそれぞれ24塩基よりなる一本鎖ポリヌ
クレオチドで、実施例1と同様に5’末端と12番目の
Tにアミノ基を介してスルホローダミン101が結合し
ている。実施例1の方法に従い上記3種の蛍光標識プロ
ーブ(各1fmol)を各種濃度のM13 mp8にハ
イブリダイゼーションさせる。次に蛍光体の結合した4
種のダイデオキシヌクレオチド3リン酸とTaq DN
Aポリメラーゼを20mMTris−HCl、50mM
NaCl、2mM MnCl2、15mM イソクエ
ン酸のpH8.5の溶液条件下で反応させ、標的ポリヌ
クレオチドにハイブリダイゼーションした各蛍光標識プ
ローブの3’末端に蛍光体の結合した塩基を導入する。
ここで、蛍光体の結合した4種のダイデオキシヌクレオ
チド3リン酸の蛍光体は、蛍光標識プローブに用いたの
と同じスルホローダミン101でヌクレイック アシッ
ドレサーチ 第20巻(10)2471−2483頁
(Nucleic Acids Research,V
ol.20,No.10 2471−2483)記載の
3−アミノ−1プロピル−1イル リンカーを持つダイ
デオキシヌクレオチド3リン酸と結合している。この状
態で標的DNA1分子あたり最大15分子の蛍光体が導
入されることになる。実施例1と同様に、反応液を電気
泳動担体に添加し、電気泳動分析する。未反応の、蛍光
標識プローブや蛍光体の結合した4種のダイデオキシヌ
クレオチド3リン酸由来の蛍光が検出されなくなった後
に、試料添加部近傍を70℃に加熱する。30秒間電圧
を200v/cmに上げた後、40v/cmで泳動を続
行する。検出器で検出される蛍光強度を試料溶液中の標
的ポリヌクレオチドであるM13 mp8の量に対して
プロットした結果を図4に示す。図4より明らかなよう
に、約0.3zmol(0.0003amol)のM1
3 mp8が検出できた。
列番号1〜5のそれぞれ24塩基よりなる一本鎖ポリヌ
クレオチドで、実施例1と同様に5’末端と12番目の
Tにアミノ基を介してスルホローダミン101が結合し
ている。実施例1の方法に従い上記3種の蛍光標識プロ
ーブ(各1fmol)を各種濃度のM13 mp8にハ
イブリダイゼーションさせる。次に蛍光体の結合した4
種のダイデオキシヌクレオチド3リン酸とTaq DN
Aポリメラーゼを20mMTris−HCl、50mM
NaCl、2mM MnCl2、15mM イソクエ
ン酸のpH8.5の溶液条件下で反応させ、標的ポリヌ
クレオチドにハイブリダイゼーションした各蛍光標識プ
ローブの3’末端に蛍光体の結合した塩基を導入する。
ここで、蛍光体の結合した4種のダイデオキシヌクレオ
チド3リン酸の蛍光体は、蛍光標識プローブに用いたの
と同じスルホローダミン101でヌクレイック アシッ
ドレサーチ 第20巻(10)2471−2483頁
(Nucleic Acids Research,V
ol.20,No.10 2471−2483)記載の
3−アミノ−1プロピル−1イル リンカーを持つダイ
デオキシヌクレオチド3リン酸と結合している。この状
態で標的DNA1分子あたり最大15分子の蛍光体が導
入されることになる。実施例1と同様に、反応液を電気
泳動担体に添加し、電気泳動分析する。未反応の、蛍光
標識プローブや蛍光体の結合した4種のダイデオキシヌ
クレオチド3リン酸由来の蛍光が検出されなくなった後
に、試料添加部近傍を70℃に加熱する。30秒間電圧
を200v/cmに上げた後、40v/cmで泳動を続
行する。検出器で検出される蛍光強度を試料溶液中の標
的ポリヌクレオチドであるM13 mp8の量に対して
プロットした結果を図4に示す。図4より明らかなよう
に、約0.3zmol(0.0003amol)のM1
3 mp8が検出できた。
【0018】本実施例では、複数の蛍光体の結合した複
数種のプローブを用い、さらに標的ポリヌクレオチドに
ハイブリダイゼーションした蛍光プローブの3’末端に
ポリメラーゼを用いて蛍光体を導入し、標的ポリヌクレ
オチドになるべく多くの蛍光体を導入している。これに
より得られる信号強度が、従来用いられている蛍光体1
分子が結合した1種のプローブに比べ、約12倍強くな
る。よって、より高感度で精度のよい測定が可能になる
利点がある。
数種のプローブを用い、さらに標的ポリヌクレオチドに
ハイブリダイゼーションした蛍光プローブの3’末端に
ポリメラーゼを用いて蛍光体を導入し、標的ポリヌクレ
オチドになるべく多くの蛍光体を導入している。これに
より得られる信号強度が、従来用いられている蛍光体1
分子が結合した1種のプローブに比べ、約12倍強くな
る。よって、より高感度で精度のよい測定が可能になる
利点がある。
【0019】
【発明の効果】本発明を用いれば、短いプローブでも標
的ポリヌクレオチドに複数の蛍光体を導入できる利点が
ある。また、本発明では、ハイブリダイズした蛍光標識
プローブを電気泳動で分離して検出するので、非特異的
に伸長したプローブは泳動速度が異なるために除去でき
る利点がある。このため、高感度で、信頼性の高い定量
検出が可能である。本方法でえられる感度は、遺伝子診
断で必要となる感度をほぼクリアーしている。また、短
時間で分析ができるため、実際の遺伝子診断に有用であ
る。
的ポリヌクレオチドに複数の蛍光体を導入できる利点が
ある。また、本発明では、ハイブリダイズした蛍光標識
プローブを電気泳動で分離して検出するので、非特異的
に伸長したプローブは泳動速度が異なるために除去でき
る利点がある。このため、高感度で、信頼性の高い定量
検出が可能である。本方法でえられる感度は、遺伝子診
断で必要となる感度をほぼクリアーしている。また、短
時間で分析ができるため、実際の遺伝子診断に有用であ
る。
【0020】[配列表] 配列番号 :1 配列の長さ:24 配列の型 :核酸 鎖の数 :1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の構造体を含む合成ポリマー 配列 :GCTGAATCTG GTGCTGTAGC TCAA 配列番号 :2 配列の長さ:24 配列の型 :核酸 鎖の数 :1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の構造体を含む合成ポリマー 配列 :ATAGCGTCCA ATACTGCGGA ATCG 配列番号 :3 配列の長さ:24 配列の型 :核酸 鎖の数 :1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の構造体を含む合成ポリマー 配列 :TCACGACGTT GTAAAACGAC GGCC 配列番号 :4 配列の長さ:24 配列の型 :核酸 鎖の数 :1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の構造体を含む合成ポリマー 配列 :TGCAAGGCGA TTAAGTTGGG TAAC 配列番号 :5 配列の長さ:24 配列の型 :核酸 鎖の数 :1本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の構造体を含む合成ポリマー 配列 :CGGATTGACC GTAATGGGAT AGGT
【図1】本発明の概念を示す図。
【図2】本発明に使用した反応容器と電気泳動担体の関
係を示す概念図。
係を示す概念図。
【図3】本発明の実施例1で検出された蛍光強度の経時
変化の結果を示す図。
変化の結果を示す図。
【図4】本発明の実施例2で得られた標的ポリヌクレオ
チドの検量線の一例を示す図。
チドの検量線の一例を示す図。
1…標的ポリヌクレオチド、2〜6…蛍光標識プロー
ブ、10…標的ポリヌクレオチドと蛍光標識プローブの
複合体、11…未反応蛍光標識プローブ、20…標的ポ
リヌクレオチドと蛍光標識プローブの複合体から遊離し
た蛍光標識プローブ、21…試料添加部、201…反応
容器兼陰電極、202…陰電極リード線、203…電気
泳動担体、204…陽極、301…未反応蛍光標識プロ
ーブの電気泳動分離バンド、302…標的ポリヌクレオ
チドと複数種の蛍光標識プローブの複合体から遊離した
蛍光標識プローブの電気泳動分離バンド、303…標的
ポリヌクレオチドと1種の蛍光標識プローブの複合体か
ら遊離した蛍光標識プローブの電気泳動分離バンド。
ブ、10…標的ポリヌクレオチドと蛍光標識プローブの
複合体、11…未反応蛍光標識プローブ、20…標的ポ
リヌクレオチドと蛍光標識プローブの複合体から遊離し
た蛍光標識プローブ、21…試料添加部、201…反応
容器兼陰電極、202…陰電極リード線、203…電気
泳動担体、204…陽極、301…未反応蛍光標識プロ
ーブの電気泳動分離バンド、302…標的ポリヌクレオ
チドと複数種の蛍光標識プローブの複合体から遊離した
蛍光標識プローブの電気泳動分離バンド、303…標的
ポリヌクレオチドと1種の蛍光標識プローブの複合体か
ら遊離した蛍光標識プローブの電気泳動分離バンド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 啓一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 村川 克二 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 杉浦 正彦 東京都杉並区高円寺南1丁目34番5号 株 式会社ビー・エム・エル内 (72)発明者 山口 敏和 東京都杉並区高円寺南1丁目34番5号 株 式会社ビー・エム・エル内
Claims (4)
- 【請求項1】被測定物である測定対象ポリヌクレオチド
に標識プローブをハイブリダイゼーションさせる工程と
会合したプローブの量を測定する工程からなるポリヌク
レオチド検出法において、前記測定対象ポリヌクレオチ
ドの異なる部位に会合しうる複数の標識プローブを用
い、これを前記測定対象ポリヌクレオチド鎖に会合させ
ることを特徴とするポリヌクレオチド検出法。 - 【請求項2】前記複数の標識プローブを前記測定対象ポ
リヌクレオチド鎖に会合させた後、前記標識プローブの
結合した前記測定対象ポリヌクレオチド鎖と未反応の前
記標識プローブを分子サイズで除去する担体を用いて未
反応の前記標識プローブを除去する工程と、前記測定対
象ポリヌクレオチド鎖に結合した前記複数の標識プロー
ブを変性条件下で解離させる工程を設け、解離した前記
標識プローブを検出することを特徴とする請求項1に記
載のポリヌクレオチド検出法。 - 【請求項3】前記複数の標識プローブのポリヌクレオチ
ド塩基長が12塩基以上100塩基以下で、各々の標識
プローブの塩基長の違いが10%以下望ましくは均一の
塩基長であることを特徴とする請求項1あるいは請求項
2に記載のポリヌクレオチド検出法。 - 【請求項4】前記標識プローブの標識物が蛍光体であ
り、各々の標識プローブに複数の蛍光体が結合している
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記
載のポリヌクレオチド検出法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4895593A JPH06261795A (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | ポリヌクレオチド検出法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4895593A JPH06261795A (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | ポリヌクレオチド検出法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06261795A true JPH06261795A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=12817705
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4895593A Pending JPH06261795A (ja) | 1993-03-10 | 1993-03-10 | ポリヌクレオチド検出法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06261795A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2024003255A (ja) * | 2013-08-14 | 2024-01-11 | ジェン-プローブ・インコーポレーテッド | Hev核酸を検出するための組成物および方法 |
-
1993
- 1993-03-10 JP JP4895593A patent/JPH06261795A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2024003255A (ja) * | 2013-08-14 | 2024-01-11 | ジェン-プローブ・インコーポレーテッド | Hev核酸を検出するための組成物および方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US9938573B2 (en) | Methods and kits for nucleic acid sequencing | |
| CA1180647A (en) | Light-emitting polynucleotide hybridization diagnostic method | |
| US6365400B1 (en) | Electrochemical denaturation of double-stranded nucleic acid | |
| US5650274A (en) | DNA analyzing method | |
| JP4457001B2 (ja) | ドナー/アクセプター部分が相補鎖上となる標的核酸検出のmet/fretに基づく方法 | |
| US20030235854A1 (en) | Methods for analyzing a nucleic acid | |
| JPH06153997A (ja) | 検出信号増幅による標的核酸の検出方法 | |
| JP2001512699A (ja) | 低コピー数rnaの直接定量 | |
| JP3752466B2 (ja) | 遺伝子検査方法 | |
| JP3665707B2 (ja) | Dnaセンサおよびdnaの検出方法 | |
| KR20130094498A (ko) | 리가제 반응과 절단효소 증폭반응을 이용한 표적 유전자 또는 이의 돌연변이 검출방법 | |
| JPS5840099A (ja) | 光−放射ポリヌクレオチドの交雑診断方法 | |
| KR100482718B1 (ko) | 핵산 프로브 고정화 기체 및 그것을 이용한 표적 핵산의존재를 검출하는 방법 | |
| JP7756602B2 (ja) | 遺伝子分析方法、遺伝子分析装置、及び遺伝子分析用キット | |
| Suprun et al. | Artificial modified nucleotides for the electrochemical detection of nucleic acid amplification products | |
| JPH06261795A (ja) | ポリヌクレオチド検出法 | |
| JPWO2004035829A1 (ja) | 遺伝子検出用プローブと電気化学的遺伝子検出方法 | |
| JP2003144152A (ja) | ターゲット核酸断片の検出方法及びターゲット核酸断片の検出キット | |
| JPH06138090A (ja) | キャピラリー電気泳動法を用いた遺伝子多型解析方法および解析装置 | |
| JP2002125694A (ja) | Pcr−sscp法による腸内菌の検出方法 | |
| JP2025007748A (ja) | 遺伝子変異の定量分析方法、定量分析装置、及び定量分析キット | |
| JP3790194B2 (ja) | 核酸プローブ固定化基体 | |
| CN120536608A (zh) | 一种实时荧光pcr检测啮齿动物鼠棒状杆菌的方法及应用 | |
| JP4227139B2 (ja) | 生体試料の分析方法、反応液、及び分析装置 | |
| KR20240175344A (ko) | 한우 판별용 재조합-중합효소 증폭 프라이머 세트 |