JPH06155959A - 平版印刷用ペースト版面洗浄剤 - Google Patents

平版印刷用ペースト版面洗浄剤

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JPH06155959A
JPH06155959A JP31709592A JP31709592A JPH06155959A JP H06155959 A JPH06155959 A JP H06155959A JP 31709592 A JP31709592 A JP 31709592A JP 31709592 A JP31709592 A JP 31709592A JP H06155959 A JPH06155959 A JP H06155959A
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JP
Japan
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parts
cleaning agent
plate surface
acid
plate
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Application number
JP31709592A
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English (en)
Inventor
Norio Ueda
憲夫 植田
Setsuo Nishida
節夫 西田
Shozo Sawada
昌三 澤田
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KOYO KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
KOYO KAGAKU KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高粘性を有すると共に、チキソト
ロピック性を有する平版印刷用ペースト版面洗浄剤を提
供することを目的とする。 【構成】 本発明の平版印刷用ペースト版面洗浄剤は、
有機溶媒を含有する油相と水溶性有機高分子化合物及び
酸を含有する水相とを界面活性剤で乳化してなる組成物
において、チキソトロピック性を有する平均粒径0.0
1〜15μの微粉末が配合されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷用ペースト版
面洗浄剤に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】平版印刷は、本質的に混り合わ
ない水と油の性質を利用した印刷システムであり、水を
受容する領域と油を受容する領域からなる印刷版面を作
成して利用している。
【0003】従って、水と油の均衡が崩れ、例えば非画
像部の親水性が何らかの物理的変化乃至化学的変化(引
掻き、磨耗、腐食等)により劣化するとしばしばその領
域にインキが付着し、地汚れとなる。また、画像部の親
油性が不感脂化ゴム、物理的磨耗等で不感脂化されて画
像部表面の親油性が劣化すると、しばしばその領域に水
が先に付着し、インキが乗り難くなり、インキ着肉性不
良となる。
【0004】このような地汚れやインキ着肉不良の原因
は多々あるが、代表的な場合として地汚れは平版印刷版
を高耐刷力とするために処理されるバーニング等の場合
や平版印刷版を不感脂化ゴムで保護することなく大気中
に放置した場合、更に印刷機のトラブル、休憩、再印刷
等で放置置版した場合にも発生することがある。従って
通常は不感脂化ゴム、バーニング処理液、置版処理薬品
等で表面処理をするのが習慣となっている。不感脂化ゴ
ム、置版処理薬品等で処理されていない場合、その部分
が感脂化され地汚れの発生する原因となる。例えば指紋
等の跡が印刷物に現れるのも同様な原因である。更に、
湿気によりアルミニウム表面が空気酸化されて汚れとな
る。
【0005】また、インキ着肉不良は不感脂化ゴムを付
したまま置版中に、熱、湿気等で変化したり、長期間経
過した場合に、画像表面にゴムが固着したり不感脂化が
行き過ぎて表面が親水化した場合にしばしば起こる。
【0006】上記のような地汚れやインキ着肉不良の発
生した平版印刷版は、版面のインキを灯油等のインキ溶
解性溶剤にて除去した後、酸、塩及び水溶性樹脂を含有
する親水化処理液(版面洗浄剤、プレートクリーナー)
にて処理するか、インキ除去と整面作用を有する、油相
及び水相を界面活性剤で乳化したもの(乳化タイプ版面
洗浄剤、乳化タイププレートクリーナー)にて処理する
ことにより、通常印刷ができるように版を洗浄処理する
のが通例である。
【0007】このような版面洗浄剤として、従来、リン
酸又はその水溶性塩と界面活性剤とからなる組成物(特
開昭61−261095号公報)や更にこの組成にイン
キ除去能が付与されたインキ溶解作用を有する溶剤が配
合された可溶化、乳化タイプの組成物(特開昭53−2
102号公報)が知られている。
【0008】しかしながら、これらの版面洗浄剤には下
記(1)〜(5)に示す種々の欠点がある。
【0009】(1)従来の版面洗浄剤は、化学的な薬効
によるだけの整面洗浄作用しか有しておらず、頑固な汚
れの除去に問題がある。
【0010】(2)従来の版面洗浄剤は、速効性を得る
ためにより強力な薬効を有する処方になっており、水性
アルカリ現像で現像される感光性平版印刷版、例えばO
−キノンジアジド化合物からなる感光層を有するポジ型
感光性平版印刷版(特公昭43−28403号公報、米
国特許第3046120号明細書等)又は酸性基を有す
るバインダーとジアゾ樹脂からなる感光層を有するネガ
型感光性平版印刷版(特開昭54−98613号公報、
米国特許第1350521号明細書等)等から製版され
た平版印刷版に使用すると、処理時間がオーバーした
り、後洗浄が不充分である場合に画像域の一部が犯され
たり、インキの付着が悪くなる。
【0011】(3)従来の版面洗浄剤を使用すると、非
画像域ではエッチング過多となり、親水層が侵され過ぎ
て、かえって汚れ易くなる。
【0012】(4)従来の版面洗浄剤は、金属支持体を
エッチングする作用が強いため、アルミニウム版を支持
体とする通常の感光性平版印刷版(PS版と称される)
の支持体表面に施されている親水層が破壊され、汚れを
引き起こし易いので、金属支持体では細心の注意が必要
となる。
【0013】(5)従来の版面洗浄剤は、粘度が5〜3
00cps程度の比較的流動性のある液体であるので、
平版印刷用版面を洗浄処理に当っては、印刷機上でボト
ルを傾けスポンジ等に含浸させて版面に広げて処理する
のが一般的である。それ故使用に際してボトルの口を開
閉したりする必要がある等操作上繁雑であるし、更にス
ポンジ等に含浸させる際、ボトルを傾けて版面洗浄剤を
滴下する時に、誤って印刷機及び版面上に直接落下し、
不備を起こすという虞れがある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記
(1)〜(5)の欠点のない平版印刷版用版面洗浄剤を
開発すべく鋭意研究を重ねた結果、従来の版面洗浄剤に
チキソトロピック性を有する平均粒径0.01〜15μ
の微粉末を配合することにより上記欠点が悉く解消され
た所望の版面洗浄剤が得られることを見い出した。本発
明は、斯かる知見に基づき完成されたものである。
【0015】即ち、本発明は、有機溶媒を含有する油相
と水溶性有機高分子化合物及び酸を含有する水相とを界
面活性剤で乳化してなる組成物において、チキソトロピ
ック性を有する平均粒径0.01〜15μの微粉末が配
合されていることを特徴とする平版印刷用ペースト版面
洗浄剤に係る。
【0016】本発明の版面洗浄剤は、油相と水相とを界
面活性剤で乳化してなるものである。油相に配合される
有機溶媒としては、従来公知のものを広く使用でき、例
えば石油留分、キシレン、トルエン、n−ヘプタン、ジ
ブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジオクチル
フタレート等のフタル酸ジエステル類、ジオクチルアジ
ペート、ブチルグリコールアジペート、ジブチルセバケ
ート、ジ(2−エチルヘキシル)セバケート等の脂肪族
二塩基酸エステル類、オクタン、ノナン、デカン等の炭
素数6〜18のパラフィン類、プロピルベンゼン、ブチ
ルベンゼン等の炭素数1〜30のアルキル基を有するベ
ンゼン類、エポキシ化大豆油等のエポキシ化トリグリセ
ライド類、ステアリン酸エチル、ステアリン酸イソプロ
ピル、セチル酸エチル、セチル酸イソプロピル基等の脂
肪酸エステル類、ステアリルアルコールの酢酸エステル
等の脂肪族アルコールエステル類、トリクレジルホスフ
ェート、トリオクチルホスフェート等のリン酸エステル
類等が挙げられる。またこれら溶媒と共に、シクロヘキ
サノン等のケトン類、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エ
チレングリコールモノブチルエーテル等のエチレングリ
コールエーテル類等を併用することもできる。これらの
有機溶媒は、本発明の組成物中に1〜40重量%(以下
単に「%」と記す)程度、好ましくは5〜35%程度配
合するのがよい。
【0017】水相には水溶性有機高分子化合物と酸とが
配合される。水溶性有機高分子化合物としては、従来公
知のものを広く使用でき、例えばメチルセルロース、エ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、リン酸化メチルセルロース等の
セルロース誘導体、培焼澱粉、α化澱粉、デキストリ
ン、リン酸化澱粉、ジアルデヒド澱粉、カルボキシル化
澱粉等の澱粉誘導体、アルギン酸及びその塩、ローカス
トビーンガム、ストラクタン、プルラン等の天然乃至半
合成高分子化合物又はその誘導体、ポリビニルアルコー
ル、リン酸化ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルメチルエーテル、ポリエチレングリコール、ビニルメ
チルエーテルと無水マレイン酸共重合体等の合成高分子
化合物等を挙げることができる。これらは単独で又は2
種以上混合して使用される。更にこれらと共にアラビア
ゴム、グリュー、ポリアクリル酸誘導体等を併用するこ
ともできる。これらの水溶性有機高分子化合物は、本発
明の組成物中に2〜25%程度、好ましくは4〜20%
程度配合するのがよい。
【0018】酸としては、従来公知のものを広く使用で
き、例えばリン酸、硫酸、硝酸等の無機酸、有機リン
酸、リン酸系変性化合物、フィチン酸、有機カルボン酸
等の有機酸等を挙げることができる。斯かる酸は、本発
明の組成物中に0.5〜30%程度、好ましくは2〜2
5%程度配合するのがよい。
【0019】本発明において、界面活性剤は、油相と水
相との乳化安定及び洗浄促進剤として使用される。界面
活性剤としては、従来公知のものを広く使用でき、例え
ばアニオン活性剤、ノニオン活性剤、カチオン活性剤等
の1種又は2種以上が用いられる。アニオン活性剤とし
ては、例えば脂肪酸塩類、アルキル硫酸エステル類、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンス
ルホン酸塩類、ジアルキルスルホこはく酸エステル塩
類、アルキルリン酸エステル塩類、ナフタレンスルホン
酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸
エステル塩類、ポリオキシエチレンフェニル硫酸エステ
ル塩類、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンフェニルリン酸エステル塩類等
が挙げられる。ノニオン活性剤としては、例えばポリオ
キシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル類、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル
類、ポリオキシプロピレンアルキルフェニルエーテル
類、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステル類、ソルビタ
ン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル類等の他、
ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレン共重合体を
アルキルエーテル化、アルキルフェニルエーテル化、脂
肪酸エステル化、ソルビタン脂肪酸エステル化した活性
剤等を挙げることができる。またカチオン活性剤として
は、例えばアルキルアミン塩類、第四級アンモニウム塩
類、ポリオキシエチレンアルキルアミン塩類、アルキル
イソキノリウム塩類等が挙げられる。これらの各種活性
剤の中でも、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類及びジ
アルキルスルホこはく酸エステル類が好適である。これ
ら界面活性剤は、本発明の組成物中に0.5〜15%程
度、好ましくは1〜10%程度含有されるように配合す
るのがよい。
【0020】本発明の組成物には、チキソトロピック性
を有する平均粒径0.01〜15μの微粉末を配合する
ことが重要である。斯かる微粉末としては、例えば微粉
末シリカやその変成化合物、モンモリロナイトやその誘
導体、ベントナイトやその誘導体、ポリアクリル酸エス
テルのゲル化粉末、不溶性高分子化合物の微粉末等が挙
げられる。微粉末シリカやその変成化合物を用いる場合
には、平均粒径1〜15μのものが好ましく、2〜15
μのものが特に好ましい。またモンモリロナイトやその
誘導体、ベントナイトやその誘導体、ポリアクリル酸エ
ステルのゲル化粉末及び不溶性高分子化合物の微粉末を
用いる場合には、平均粒径0.01〜10μのものが好
ましく、0.05〜7μのものが特に好ましい。斯かる
微粉末は、インキ等の油性汚れを除去する溶剤やアルミ
版表面の酸化汚れ、傷汚れ、油性汚れの薄膜を除去する
ためのエッチング性を有する酸等の洗浄作用をより効果
ならしめる作用を有し、更に画像を犯すことなくアルミ
表面を物理的擦り作用にて、従来の化学的エッチングに
よる洗浄作用のみでは困難であったしつこい汚れを取除
く作用を有している。これら微粉末は、本発明の組成物
中に2〜40%程度、好ましくは5〜30%程度配合す
るのがよい。
【0021】本発明では、上記チキソトロピック性を有
する微粉末と共に、研磨剤を配合するのが望ましい。研
磨剤の併用により、上記チキソトロピック性を有する微
粉末使用による効果をより一層高めることができる。そ
のような研磨剤としては、例えばマイカ、タルク、珪藻
土、クレー、珪酸化合物、不溶性高分子化合物の粉末等
を挙げることができる。これらの中でもマイカ及び珪藻
土が好適である。これら研磨剤の平均粒子径は1〜70
μ程度が望ましく、5〜50μ程度がより望ましい。微
粉末は、本発明の組成物中に1〜40%程度、好ましく
は5〜30%程度配合するのがよい。
【0022】本発明では、油相に親油性樹脂を含有させ
ることができる。親油性樹脂は、ペーストの安定性の向
上と画像部の感脂性の向上(インキ着肉性の強化)とに
寄与するものである。親油性樹脂としては、例えばフェ
ノールホルムアルデヒド樹脂、t−ブチルフェノールホ
ルムアルデヒド樹脂等のノボラック型フェノール樹脂、
フェノールとキシレンをホルムアルデヒドで縮合させた
キシレン樹脂、フェノールとメシチレンをホルムアルデ
ヒドで縮合させた樹脂、ポリヒドロキシスチレン、ブロ
ム化ポリヒドロキシスチレン、カシュー樹脂、スチレン
と無水マレイン酸の共重合体、メラミン樹脂、アルキッ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ロジンやそ
の誘導体、ギルソナイト等の石油樹脂等が挙げられる。
これら親油性樹脂の中でノボラック型フェノール樹脂、
ロジン及び石油樹脂が好適である。更にこれら親油性樹
脂の代りに、オレイン酸、ラウリン酸、ノニル酸等の炭
素数6〜25の有機カルボン酸を配合してもよい。親油
性樹脂は、本発明の組成物中に1〜10%程度、好まし
くは2〜5%程度含有されるように配合するのがよい。
【0023】本発明では、水相に塩、湿潤保湿剤、防腐
剤等を含有させることができる。塩としては、上記水相
に配合される酸のアルカリ塩を例示できる。アルカリ塩
としては、具体的にはNa塩、K塩、NH3 塩、Mg
塩、Al塩、Va塩、Ti塩等が挙げられる。斯かる塩
は、本発明の組成物中に0.5〜30%程度、好ましく
は2〜25%程度含有されるように配合するのがよい。
【0024】湿潤保湿剤は、本発明の洗浄剤の水相が乾
燥し難く高粘度にも拘らず、平版印刷版の非画像部へ適
度に拡がる特性を本発明組成物に付与することができ
る。湿潤保湿剤としては、例えば多価アルコールが通常
用いられる。多価アルコールとしては、具体的にはエチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリ
コール、トリプロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、テトラ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセ
リン、ソルビトール、ペンタエリスリトール等を例示で
きる。これらの中でもエチレングリコール、プロピレン
グリール、ブチレングリコール及びグリセリンが特に好
適である。これら湿潤保湿剤は、本発明の組成物中に3
〜40%程度、好ましくは5〜35%程度含有されるよ
うに配合するのがよい。
【0025】防腐剤としては、例えば安息香酸及びその
誘導体、フェノール、クレゾール等のフェノール類及び
その誘導体、ホルマリン及びその誘導体、ジヒドロ酢酸
ナトリウム、ヒドロキシクロルベンゼン及びその誘導体
等の他、沃素化ベンゼン系、チオール系、アミン系の各
種化合物を挙げることができる。これら防腐剤は、本発
明の組成物中に0.001〜3%程度含有されるように
配合するのがよい。
【0026】本発明の組成物には、通常使用されている
着色剤、香料、粘度調整剤、安定剤、酸化防止剤等を必
要に応じて更に添加することができる。
【0027】本発明の版面洗浄剤は、高粘性のペースト
状であり、粘度は通常20〜1000ポイズの範囲にあ
る。
【0028】本発明の版面洗浄剤を製造するに当って
は、特に制限はなく、従来の版面洗浄剤と同様の方法で
製造することができる。例えば30〜60℃に加温溶解
調製した水相に油分を混合し、50〜90℃に加温溶解
した油相を徐々に滴下して分散液を作成し、ホモミキサ
ー、ホモジナイザー等を用いて乳白色乳液化した後、シ
リカ微粉末等を加え、ニーダや羽攪拌、撹拌棒の付帯し
た攪拌機にて混練りすればよい。
【0029】本発明の版面洗浄剤を使用するに当って
は、特に制限がなく、従来の版面洗浄剤と同じように使
用すればよい。例えば地汚れ、インキ着肉不良が発生し
た平版印刷版を平らな台に置くか、又は印刷機に取付け
たまま、本発明洗浄剤を充分量、水で洗浄したスポンジ
等で取り、版面の地汚れ、インキ着肉不良発生部分にそ
の洗浄剤の付いたスポンジで軽く擦る様にしてインキを
除去し、更に非画像部不感脂化処理を同時に行ない、余
分な洗浄剤及び使用済洗浄剤を水洗いした綺麗なスポン
ジ等にて拭き取ればよい。
【0030】
【発明の効果】
(a)本発明の版面洗浄剤は、化学的なエッチングによ
る整面洗浄作用のみならず物理的擦り研磨作用をも有し
ており、これらの相乗作用により、優れた汚れ除去能力
及び汚れ防止効果を発現する。従って、本発明の版面洗
浄剤を用いれば頑固な汚れも容易に取除くことができ
る。
【0031】(b)従来の版面洗浄剤では化学的なエッ
チングによる整面洗浄作用だけで版面の汚れを除去する
ために、強酸や画像部の感光剤塗膜を犯す薬剤が配合さ
れていたが、本発明の版面洗浄剤では該洗浄作用の他、
物理的擦り研磨作用をも有しているため、強酸等を配合
する必要はなく、穏やかなエッチングによる整面作用を
有する酸(例えばpH2〜4.5)等を配合するだけで
足り、そのためポジ型及びネガ型のいずれの感光性平版
印刷版にも好適に適用できる。
【0032】(c)本発明の版面洗浄剤は、上記(b)
で述べたように穏やかなエッチングによる整面作用を有
するために、画像領域の親油層表面や非画像部領域の親
水層表面を破壊する虞れがないばかりでなく、非画像部
に発生する酸化による汚れ、経時的に発生する汚れ等を
防止する作用や回復した親水性を保持する作用及び画像
部の親油性を回復したり、これを維持する作用等にも優
れたものである。
【0033】(d)本発明の版面洗浄剤は、金属支持体
をエッチングする作用が穏やかであり、そのためPS版
にも好適に適用できる。
【0034】(e)本発明の版面洗浄剤は、高粘性のペ
ースト状のもので、更にチキソトロピック性(非ニュー
トン流動性)を有している。そのため、該版面洗浄剤を
従来の版面洗浄剤のようにボトルに充填する必要はな
く、チューブやワックスの容器のような広口容器に充填
することができ、該洗浄剤の取り出し、取扱いが容易に
なる。更に本発明の版面洗浄剤は、ペースト状であるた
めに、スポンジへの分取時に液だれにより印刷機や版面
上に誤って落下させる虞れもなく、作業を簡便に行ない
得る。
【0035】(f)本発明の版面洗浄剤は、乳化安定
性、経時安定性に極めて優れたものである。
【0036】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明をより一層明ら
かにする。尚、以下単に「部」とあるのは「重量部」
を、「%」とあるのは「重量%」をそれぞれ意味する。
【0037】実施例1 純水345部にリン酸30部、リン酸二アンモン40部
及びクエン酸30部を攪拌下に加えて溶解した。更にク
リームデキストリン#5〔水溶性高分子の増粘・乳化安
定剤,松谷化学(株)製〕50部を攪拌下に加えて溶解
した。その後湿潤剤としてグリセリン及び1,2−ブチ
レングリコールの1:1混合物90部を加えて、水相を
調製した。
【0038】ハイゾール150〔沸点181〜201℃
の炭化水素系溶剤,日本石油化学(株)製〕250部に
乳化剤としてイオネットS−85〔ソルビタントリオレ
ート,三洋化成(株)製〕20部、ニコールBC30T
X〔ポリエチレンオキサイドセチルエーテル,日光化学
(株)製〕12部及びペレックスOT−P〔ジアルキル
スルホこはく酸ナトリウム,花王アトラス(株)製〕5
部を溶解して、油相を調製した。
【0039】次に上記で調製した水相を攪拌加温して4
0℃に調整し、これに80℃に加温した油相を徐々に滴
下してホモミキサーで乳化攪拌後、乳白色粘性液体を得
た。更に羽攪拌機にて攪拌しながら、珪藻土〔Celi
te,Manville Sales corp.製〕
200部及びトクシールN〔合成非晶質シリカ,平均粒
径7μ,徳山曹達(株)製〕80部を加えて、80ポイ
ズの粘度を有する本発明のペースト版面洗浄剤を得た。
【0040】実施例2 水相 純水 345部 リン酸 30部 リン酸二アンモン 40部 クエン酸 30部 クリームデキストリン#5 50部 グリセリン 45部 1,2−ブチレングリコール 45部 油相 ハイゾール150 250部 イオネットS−85 20部 ニコールBC30TX 12部 ペレックスOT−P 5部 実施例1と同様にして、上記処方の水相及び油相を調製
した。次に水相と油相とをホモミキサーで乳化後、羽攪
拌しながら珪藻土200部及びトクシールN80部を加
えて、80ポイズの粘度を有する本発明の版面洗浄剤を
得た。
【0041】使用例1 ポジPS版〔FPS版,ナフトキノンジアジド系,富士
写真フイルム(株)製〕を網点ポジフィルムを用いて露
光し、ポジプレート用現像液DP−4〔富士写真フイル
ム(株)製〕の8倍希釈水溶液を用いて現像後、水洗、
乾燥した。その版表面を4等分し、下記(イ)〜(ニ)
に示した処理を行ない、地汚れ、インキ着肉不良の発生
したテスト版を得た。
【0042】(イ)ガム塗布なしで、100℃の乾燥機
中に一昼夜放置して空気酸化汚れを調べた。
【0043】(ロ)ゴム引きパフドライ乾燥後、100
g、200g、300gの加重を掛けた鉄筆にて引掻き
キズを付け、大気中に5日間放置して、スリキズ汚れを
調べた。
【0044】(ハ)ステアリン酸とオレイン酸との混合
物1gを灯油10gに溶解し、ウエスに浸漬させてパフ
ドライ後、2日間放置して、油汚れを調べた。
【0045】(ニ)比較のため、通常の製版後ガム塗
布、パフドライをした。
【0046】このようにして得たテスト版を実施例1で
得られた版面洗浄剤で処理し、その汚れ除去性やインキ
着肉不良の回復性を調べた。即ち、テスト版をハイデル
KORD型印刷機で50枚印刷し、一旦印刷機を停止
し、実施例1の版面洗浄剤を水で洗浄、絞ったスポンジ
に付けてインキの付いた版面を全面擦るようにして30
秒間整面処理を行なった。次いで綺麗に洗浄したスポン
ジにて版面を拭いて、清浄にして再印刷を行なった。そ
の結果、スタート後5〜6枚で正常な印刷物が得られ、
地汚れ、インキ着肉不良は解消していた。次いで3万枚
印刷したが、汚れが出ることもなく、インキ着肉不良も
起こらず、正常な印刷物を得ることができた。また、版
面上の画像部網点を比較したが、洗浄剤で処理しなかっ
た通常版(比較版)と網点の大きさ、磨耗程度は変わら
なかった。
【0047】使用例2 ネガPS版〔FNS版,p−ジアゾジフェニルアミンの
パラホルムアルデヒド縮合物とヒドロキシエチル基を含
有するアクリレート共重合体混合系,富士写真フイルム
(株)製〕を網点ネガフィルムを用いて露光し、水性現
像液〔DN−3C,富士写真フイルム(株)製〕の2倍
希釈水溶液を用いて現像後、水洗、乾燥した。その版表
面を4等分し、上記(イ)〜(ニ)に示した処理を行な
い、地汚れ、インキ着肉不良の発生したテスト版を得
た。
【0048】このようにして得たテスト版を実施例2で
得られた版面洗浄剤で処理し、その汚れ除去性やインキ
着肉不良の回復性を調べた。即ち、テスト版をハイデル
KORD型印刷機で50枚印刷し、一旦印刷機を停止
し、実施例1の版面洗浄剤を水で洗浄、絞ったスポンジ
に付けてインキの付いた版面を全面擦るようにして30
秒間整面処理を行なった。次いで綺麗に洗浄したスポン
ジにて版面を拭いて、清浄にして再印刷を行なった。そ
の結果、スタート後8〜9枚で正常な印刷物が得られ、
地汚れ、インキ着肉不良は解消していた。次いで3万枚
印刷したが、汚れが出ることもなく、インキ着肉不良も
起こらず、正常な印刷物を得ることができた。また、版
面上の画像部網点を比較したが、洗浄剤で処理しなかっ
た通常版(比較版)と網点の大きさ、磨耗程度は変わら
なかった。
【0049】実施例3 水相 純水 345部 リン酸 25部 クエン酸アンモン 35部 パインデキストリン#2〔分解デキス トリン,松谷化学(株)製〕 70部 アラビアゴム 10部 エチレングリコール 80部 油相 シェルゾール#71〔沸点170〜207℃, シェル石油化学(株)製〕 220部 イオネットS−85 25部 ノニポール100〔ポリエチレングリコールノニル フェニルエーテル,三洋化成(株)製〕 18部 ラピゾールB80〔ジオクチルスルホ こはく酸ソーダ,日本油脂(株)製〕 12部 実施例1と同様にして、上記処方の水相及び油相を調製
した。次に水相と油相とをホモミキサーで乳化後、羽攪
拌しながらラポナイトRD〔合成ヘクトライト,合成ク
レー系チキソトロピーゲル化剤,日本シリカ工業(株)
製〕90部及びスゾライト・マイカ325−HK〔平均
粒径65μ,米国Marietta Resource
s International社製〕80部を投入
し、120ポイズの粘度を有する本発明の版面洗浄剤を
得た。
【0050】実施例4 水相 純水 345部 デイクエスト〔アミノトリメチレン ホスホン酸,日本モンサント(株)製〕 35部 硝酸カリウム 30部 メトローズSM−15〔水溶性メチル セルロース,信越化学工業(株)製〕 30部 パインデキストリン#2 40部 アラビアゴム 20部 ソルビトール 80部 油相 LAソルベント〔沸点150〜210℃, 日本石油(株)製〕 200部 パルー2520〔ポリエチレンオキサイドステ アリルエーテル,丸菱油化工業(株)製〕 25部 イオネットS−85 25部 タマノル510〔アルキルフェノール樹脂, 荒川化学(株)製〕 15部 実施例1と同様にして、上記処方の水相及び油相を調製
した。次に水相と油相とをホモミキサーで乳化後、羽攪
拌しながら珪藻土130部及びファインシールT−32
〔合成非晶質シリカ,平均粒径約4μ,徳山曹達(株)
製〕110部を投入し、80ポイズの粘度を有する本発
明の版面洗浄剤を得た。
【0051】実施例5 水相 純水 345部 ポリリン酸 20部 濃硫酸 15部 硼酸ナトリウム 30部 PVA GL05〔ポリビニルアルコール, クラレ(株)製〕 30部 30%アラビアゴム 50部 ブチレングリコール 80部 油相 イソプロピルベンゼン 80部 EXSOL D 100 〔エクソン化学(株)製〕 120部 エマゾールL−130〔ポリエチレン オキサイドソルビタンモノラウレート, 花王アトラス(株)製〕 15部 イオネットS−85 25部 スチレン樹脂〔ホルムアルデヒド縮合物〕 15部 実施例1と同様にして、上記処方の水相及び油相を調製
した。次に水相と油相とをホモミキサーで乳化後、羽攪
拌しながらトクシールN 200部を投入し、40ポイ
ズの粘度を有する本発明の版面洗浄剤を得た。
【0052】実施例6 水相 純水 345部 リン酸一カリウム 30部 リン酸二アンモン 20部 クリームデキストリン#5 40部 アルギン酸ソーダ 25部 30%アラビアゴム 50部 エチレングリコール 80部 油相 3号ソルベント〔沸点255〜287℃, 石油溶剤,日本石油(株)製〕 200部 ジオクチルフタレート 15部 ステアリン酸 10部 ノニオライトS−100〔ポリエチレン グリコールステアレート, 共栄社油脂化学工業(株)製〕 15部 イオネットS−85 27部 ソルバライトS−80〔ジアルキルマレートスル ホン酸ソーダ,共栄社油脂化学工業(株)製〕5部 実施例1と同様にして、上記処方の水相及び油相を調製
した。次に水相と油相とをホモミキサーで乳化後、羽攪
拌しながらトクシールN 200部及び珪藻土150部
を投入し、110ポイズの粘度を有する本発明の版面洗
浄剤を得た。
【0053】実施例7 水相 純水 300部 ポリリン酸 20部 リン酸 10部 硼酸ナトリウム 30部 PVA GL0の25%水溶液〔ポリビニル アルコール,クラレ(株)製〕 60部 ブチレングリコール 80部 油相 イソプロピルベンゼン 100部 EXSOL D 100 100部 エマゾールL−130 15部 イオネットS−85 25部 スチレン樹脂〔ホルムアルデヒド縮合物〕 15部 実施例1と同様にして、上記処方の水相及び油相を調製
した。次に水相と油相とをホモミキサーで乳化後、羽攪
拌しながらトクシールN 200部を投入し、50ポイ
ズの粘度を有する本発明の版面洗浄剤を得た。
【0054】実施例8 水相 純水 345部 リン酸一カリウム 30部 リン酸 15部 クリームデキストリン#5 40部 アルギン酸ソーダ5%水溶液 25部 トリプロピレングリコール 60部 油相 ソルベッソ150〔沸点180〜217℃, エクソン化学(株)製〕 100部 アルキルベンゼン 100部 ジブチルフタレート 20部 ステアリン酸イソプロピル 10部 ポリヒドロキシスチレン 20部 イオネットS−85 25部 BHTスワノックス〔2,6−ジ−t−ブチル− 4−メチルフェノール,精工化学(株)製〕 4部 実施例1と同様にして、上記処方の水相及び油相を調製
した。次に水相と油相とをホモミキサーで乳化後、羽攪
拌しながらトクシールN 250部を投入し、90ポイ
ズの粘度を有する本発明の版面洗浄剤を得た。
【0055】比較例 水相 純水 665部 アラビアゴム〔14゜ボーメ水溶液〕 150部 硝酸カリウム 10部 リン酸 15部 ヘキサメタリン酸ナトリウム 20部 油相 EXSOL D 100 160部 エマルゲン#404〔ポリオキシエチレン オレイルエーテル,花王アトラス(株)製〕10部 エマルゲン#911〔ポリオキシエチレンノニル フェニルエーテル,花王アトラス(株)製〕30部 オレイン酸モノグリセライド 5部 ハーコリンD〔水添ロジンエステル, 荒川化学(株)製〕 3部 上記処方の水相に80℃に加熱溶解した油相を投入しな
がらホモミキサーにて混合、乳化して版面洗浄剤を得
た。
【0056】試験例1 上記実施例1〜8の版面洗浄剤をチューブ又は広口容器
に充填した本発明品及び比較例の版面洗浄剤をボトルに
充填した比較品を、印刷機上に装着された版上で、水に
より一度洗浄されたスポンジを用いて洗浄処理操作を行
ない、操作性を調べた。
【0057】(1)容器キャップの開閉頻度 実施例1〜8の本発明品では、朝一度開けた後、作業終
了時に閉めただけであったが、比較品では、こぼす危険
性があるため、朝から版処理の都度に開閉の必要が生じ
た。
【0058】(2)洗浄剤の取出し性 実施例1〜8の本発明品(チューブ)では、チューブよ
り押出すことにより、全量スポンジにて確実に分取でき
た。実施例1〜8の本発明品(広口容器)では、スポン
ジを上から洗浄剤に押付けることにより確実に必要量分
取できた。これに対して、比較品では、ボトルを傾けな
がら注意深くスポンジに垂らし必要量を取ろうとしが、
注意を怠ると必要量以上滴下し、スポンジから溢れて印
刷機の周辺や版上にこぼれるという不都合が生じた。
【0059】試験例2 スポンジの上に実施例1〜8の版面洗浄剤及び比較例の
版面洗浄剤を付けた後、スポンジ面をひっくり返して、
洗浄剤の付いたスポンジ面を下に向けて洗浄剤のたれ具
合を調べた。実施例1〜8の版面洗浄剤はスポンジに完
全に付着していたが、比較例の版面洗浄剤は落下して印
刷機周辺や版上を汚すという不都合が生じた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶媒を含有する油相と水溶性有機高
    分子化合物及び酸を含有する水相とを界面活性剤で乳化
    してなる組成物において、チキソトロピック性を有する
    平均粒径0.01〜15μの微粉末が配合されているこ
    とを特徴とする平版印刷用ペースト版面洗浄剤。
  2. 【請求項2】 研磨能を有する不溶性粉末が更に配合さ
    れている請求項1記載の洗浄剤。
  3. 【請求項3】 粘度が20〜1000ポイズの範囲にあ
    る請求項1記載の洗浄剤。
JP31709592A 1992-11-26 1992-11-26 平版印刷用ペースト版面洗浄剤 Pending JPH06155959A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100454084B1 (ko) * 2002-03-07 2004-10-26 (주)케이엘코퍼레이션 옵셋 인쇄용 피에스판 세정 및 보호제
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WO2023054210A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 富士フイルム株式会社 平版印刷方法、及び、機上現像型平版印刷版用版面洗浄剤

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