JP2000221696A - 平版印刷版用版面洗浄剤 - Google Patents

平版印刷版用版面洗浄剤

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JP2000221696A
JP2000221696A JP2718199A JP2718199A JP2000221696A JP 2000221696 A JP2000221696 A JP 2000221696A JP 2718199 A JP2718199 A JP 2718199A JP 2718199 A JP2718199 A JP 2718199A JP 2000221696 A JP2000221696 A JP 2000221696A
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plate
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Hiroshi Matsumoto
博 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種汚れ現象に優れた汚れ除去能力を有し、
かつ不感脂化作用を十分に持続して発揮でき、又、環境
安全性の高く作業性の良い平版印刷版用版面洗浄剤を提
供する。 【解決手段】 乳化型の平版印刷版用版面洗浄剤であっ
て、油相に、下記一般式[I]又は[II]で表される化
合物の少なくとも一種を含有することを特徴とする平版
印刷版用版面洗浄剤。 H3C−(CH2n−COOR1 [I] H3C−CH(OH)−COOR2 [II] (式中、R1及びR2はそれぞれ炭素原子数8〜18の脂
肪族炭化水素基を表し、nは0又は1〜2の整数を示
す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は平版印刷版の版面洗
浄剤に関し、より詳しくは平版印刷版の非画像領域の各
種汚れに対する汚れ除去能力、及び不感脂化作用を兼ね
備えた版面洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷は、水と油が本質的に混り合わ
ない性質を巧みに利用した印刷方式であり、印刷版面は
水を受容し油性インキを反撥する領域と水を反撥して油
性インキを受容する領域からなり、前者が非画像域であ
り、後者が画像域である。従ってその均衡が崩れ、例え
ば非画像域の親水性が何らかの原因で劣化するとしばし
ばその領域にインキが付着し、いわゆる「地汚れ」とな
る。このような地汚れが発生する場合は多種多様である
が、代表的なものは平版印刷版を高耐刷力とするために
施されるバーニング等の処置を施した場合や、平版印刷
版の版面を不感脂化ガムで保護することなく大気中に放
置した場合がある。このような減少は印刷時に印刷機の
トラブル又は休憩時間等で印刷機を停止した場合等にお
いても同様に起きることがある。従って通常、印刷機を
停止する場合、印刷関係者等は不感脂化ガム液を塗布す
る習慣がある。また、不感脂化ガムが塗布されていない
平版印刷版の平版印刷版の非画像域に親油性の物が付着
し放置された場合、その部分が感脂化され、汚れとな
る。例えば指紋等の跡が印刷物の背景に現れるのも同様
な原因によるものである。更にまた、非画像域に傷が付
いた場合であり、この場合は傷の中にインキが詰まり、
次第に感脂化されて汚れとなる。
【0003】上述のような、汚れの発生した平版印刷版
は、版面のインキを除去するとともに、非画像域の親水
性を回復せしめるためのいわゆる版面洗浄剤(プレート
クリーナーと呼ぶこともある。)で処理されるものが通
例である。かかる版面洗浄剤の一つとして、従来計算ナ
トリウム水溶液からなるものが知られていた。しかしな
がら、この版面洗浄剤は不感脂化作用が極めて高いとい
う効果を有するものの、アルカリ性のため水性アルカリ
現像液で現像される感光性平版印刷版、例えば特公昭4
3−28403号、米国特許第3,046,120号明
細書等に記載されているo−キノンジアジド化合物から
なる感光層を有するポジ作用感光性平版印刷版又は特開
昭54−98613号、英国特許1,350,521号
に記載されているような酸性基を有するバインダとジア
ゾ樹脂からなる感光層を有するネガ作用感光性平版印刷
版等から製版された平版印刷版に使用すると画像域の一
部が侵されたり、インキの付着性が劣化するという問題
があった。他方、米国特許第3,489,561号明細
書に記載されている蓚酸を用いたプレートクリーナーは
不感脂化力が弱く、金属支持体を腐食する作用が強いた
め、アルミニウム板を支持体とする通常の感光性平版印
刷版(PS版と称されている。)の支持体表面に施され
ている親水層(例えば米国特許第2,714,066号
明細書に記載されているような親水化処理により形成さ
れた層)が破壊され、汚れを引起し易いので金属支持体
には適性がない。
【0004】一般に印刷中に汚れが発生した場合は先ず
版面のインキを洗浄剤(灯油又は炭化水素系溶剤)で除
去し、次いで不感脂化処理剤で処理する。上記のような
従来の版面洗浄剤も、版面をインキ洗浄剤で洗浄した後
に施こす必要があるため、版面洗浄剤処理をするときに
は処理工程が2工程となり繁雑である。そのため近年両
機能を統合させた、即ち、インキ洗浄剤作用及び不感脂
化作用を兼ね備えた乳化型版面洗浄剤も開発されてい
る。例えば特開昭52−15702号にはアルカリ性の
乳化型版面洗浄剤が開示されており、特開昭53−21
02号には酸性の乳化型版面洗浄剤が開示されている。
又、一方乳化型版面洗浄剤の油相には、一般的に芳香族
炭化水素を多く含んだ炭化水素系の溶剤が、平版印刷版
に付着しているインキを溶出除去する作用を有するもの
として使用されている。近年、この芳香族炭化水素系の
溶剤は、人体に悪影響を与える化合物といわれ、大きい
問題を有している。そこで、この芳香族炭化水素系の代
替溶剤として脂肪族炭化水素系等の提案がなされてい
る。しかしながら、これらの脂肪族炭化水素は特殊なイ
ンキ例えばUVインキ、金属インキ等に対する清浄除去
性が不十分である等の問題がでてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、各種
汚れ現象に優れた汚れ除去能力を有し、かつ不感脂化作
用を十分に接続して発揮でき、また、環境安全性が高く
作業性の良い平版印刷版用版面洗浄剤を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは種々研究を
重ねた結果、乳化型の平版印刷版用版面洗浄剤におい
て、その油相に特定の化合物を含有させることによっ
て、上記諸目的を達成できることを見出し、本発明を完
成するに至った。従って、本発明は、乳化型の平版印刷
版用版面洗浄剤であって、油相に、下記一般式[I]又
は[II]で表される化合物の少なくとも一種を含有する
ことを特徴とする平版印刷版用版面洗浄剤に関する。 H3C−(CH2n−COOR1 [I] H3C−CH(OH)−COOR2 [II] (式中、R1及びR2はそれぞれ炭素原子数8〜18の脂
肪族炭化水素基を表し、nは0又は1〜2の整数を示
す。)
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の平版印刷版用版面洗浄剤に使用する上記一般式
[I]又は[II]で表される脂肪族カルボン酸エステル
化合物は具体的に、酢酸、プロピオン酸、酪酸又は乳酸
のエステルである。式中、R1及びR2で示される炭素原
子数8〜18の脂肪族炭化水素基は具体的に、不飽和又
は飽和でもよく、直鎖状でも分岐状でもよい。該脂肪族
炭化水素基の炭素原子数が8未満であると、インキ溶出
性は優れているが、印刷版の感光層の印刷耐刷力を劣化
しやすいという問題を有している。一方炭素原子数が1
8を超えると、インキに対する溶出性が劣化する傾向が
あり好ましくない。
【0008】本発明に使用するのに好ましいカルボン酸
エステル化合物はとして、酢酸、酪酸、乳酸などのオク
チル、2−エチルヘキシル、カプリル、ノニル、デシ
ル、ウンデシル、ラウリル、トリデシル、ミリスチル、
ペンタデシル、セチル、オレイルの各エステルが挙げら
れる。特に好ましいものとしては、乳酸オクチル、乳酸
2−エチルヘキシル、乳酸カプリル、乳酸ノニル、乳酸
デシル、乳酸ラウリル、乳酸セチル、酪酸2−エチルヘ
キシル、酪酸セチルなどである。これらのうち、乳酸エ
ステル化合物は特に、各種のインキに対して溶出性が優
れた効果を発揮し、また、一方、印刷版の感光層に対し
ても影響が少ないので、好ましく使用することができ
る。これら脂肪族カルボン酸エステル化合物は1種単独
でも、あるいは2種以上併用して使用することもでき
る。
【0009】本発明の乳化型の平版印刷版用版面洗浄剤
におけるカルボン酸エスエル化合物の含有量は、経済性
を考慮して、版面洗浄剤の全重量に基づいて0.5〜15
重量%が適当であり、好ましくは1〜10重量%の範囲
である。本発明の乳化型版面洗浄剤は、pH1〜4の酸
性版面洗浄剤と、pH10〜13のアルカリ版面洗浄剤
に分類され、いずれも好ましく使用することができる。
【0010】本発明の酸性乳化型版面洗浄剤は、(1)
水溶性高分子化合物、(2)リン酸、重合リン酸、その
アルカリ金属塩、有機ホスホン酸及びその塩からなる群
から選ばれた少なくとも一種の化合物、(3)硝酸塩、
(4)硫酸塩又は重硫酸塩、(5)水を含む水相と、上
述の脂肪族カルボン酸エステルと更にインキに対する溶
解作用を具備する(6)炭化水素系溶剤を含んでもよい
油相から成る。この組成物には更に、(7)界面活性
剤、(8)湿潤剤、(9)チキソトロピィー剤、(1
0)pH調整剤を必要に応じて含有させることができ
る。本発明の版面洗浄剤には、上記成分の他に防腐剤、
殺菌剤、着色剤等を添加してもよい。
【0011】上記成分(1)の水溶性高分子化合物の具
体例としては、デキストリン、サイクロデキストリン、
アルギン酸塩、繊維素誘導体(例えば、カルボキシメチ
ルセルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、メチルセルロース等)、アラビア
ゴム、大豆多糖類等の天然物とその変性体及びポリビニ
ルアルコール及びその誘導体、ポリビニルピロリドン、
ポリアクリルアミド及びその共重合体、アクリル酸共重
合体、ビニルメチルエーテル/無水マレイン酸共重合
体、酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体、スチレン/
無水マレイン酸共重合体等の合成物が挙げられる。これ
らの物質は単独又は混合して使うことができ、版面洗浄
剤を好ましい粘度範囲(200cps 〜2000cps 程
度)とするため、その使用量は版面洗浄剤の総重量に基
づいて1〜24重量%が適当であり、より好ましくは3
〜20重量%の範囲から選ぶことができる。
【0012】上記成分(2)としては例えばリン酸、リ
ン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸リチウム、ピ
ロ燐酸、ピロ燐酸ナトリウム、ピロ燐酸カリウム、ピロ
燐酸リチウム、トリポリ燐酸、トリポリ燐酸ナトリウ
ム、トリポリ燐酸カリウム、トリポリ燐酸リチウム、テ
トラ燐酸、テトラ燐酸ナトリウム、テトラ燐酸カリウ
ム、テトラ燐酸リチウム、ヘキサメタ燐酸、ヘキサメタ
燐酸ナトリウム、ヘキサメタ燐酸カリウム、ヘキサメタ
燐酸リチウム、メチレンジホスホン酸、1−ヒドロキシ
エタン1,1−ジスルホン酸、ニトリロトリスホスホン
酸、N−カルボキシメチルN,N−ジ(メチレンホスホ
ン酸)、ヘキサメチレンジアミン−テトラ(メチレンホ
スホン酸)、エチレンジアミン−テトラ(メチレンホス
ホン酸)、ジエチレントリアミン−ペンタ(メチレンホ
スホン酸)、N,N−ジ(カルボキシメチル)−N−メ
チレンホスホン酸、N−(2−ヒドロキシエチル)−
N,N−ジ(メチレンホスホン酸)、N−ヒドロキシメ
チル−N,N’N’−エチレンジアミントリス(メチレ
ンホスホン酸)、N−ヒドロキシエチル−N’,N’−
ジエチルエチレンジアミン−N,N,N’,N’−テト
ラ(メチレンホスホン酸)、ジ(2−ヒドロキシプロピ
レン)トリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、トリ
(2−ヒドロキシプロピレン)テトラアミンヘキサ(メ
チレンホスホン酸)等を挙げることができる。これらの
化合物は市販品として入手でき、例えばモンサント・ケ
ミカル・カンパニー (Monsanto Chemical Company)から
「DEQUEST類」としてまたフィリップ・A・ハン
ト・ケミカル・コーポレーション (Philip A Hant Chem
ical Corp)のウエイランドケミカル部門 (Wayland Chem
ical Division ) から「WAYPLEX」類として市販
されている。上記のような化合物は、単独又は2種以上
組み合わせて用いることができ、本発明による版面洗浄
剤の総重量を基準に0.1〜15重量%、より好ましくは
0.5〜10重量%の範囲となるように含有させられる。
【0013】本発明に使用される成分(3)の硝酸塩と
しては、硝酸亜鉛、硝酸コバルト、硝酸マグネシウム、
硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ニッケル、硝酸ビ
スマス、硝酸錫、硝酸ストロンチウム、硝酸セシウム、
硝酸セリウムのような硝酸の金属塩および硝酸アンモニ
ウムが挙げられる。本発明で使用される水溶性の硝酸金
属塩の使用範囲は全組成物重量の0.5〜10重量%、よ
り好ましくは1〜5重量%である。
【0014】本発明に使用される成分(4)の硫酸塩又
は重硫酸塩は例えば硫酸塩としては硫酸ナトリウム、硫
酸カリウム、硫酸アルミニウム等を挙げることができ
る。重硫酸塩は一般式M(HSO4)n(但し、Mは金属を
示し、nはMの価数を示す。)で表わされ、例えば硫酸
水素ストロンチウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素カル
シウム、硫酸水素タリウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸
水素鉛、硫酸水素ビスマス、硫酸水素マグネシウム、硫
酸水素ロジウム等が挙げられる。これらの化合物は、単
独又は2種以上組み合わせて使用でき、本発明による版
面洗浄剤の総重量を基準として0.01〜5重量%、より
好ましくは0.1〜3重量%の範囲で含有させられる。本
発明の版面洗浄剤の水相の残余の成分は水であるが、そ
の量は本発明の版面洗浄剤の総重量に対して45〜85
重量%が適しており、より好ましくは50〜80重量%
である。
【0015】一方、本発明の版面洗浄剤の油相には、成
分(6)の炭化水素系溶剤を併用することができる。成
分(6)としては、通常印刷インキの洗浄に使われてい
る石油留分で沸点が120〜350℃のものが特に有用
である。そのような炭化水素系溶剤の具体例としては例
えば、日本石油化学(株)の製品で、沸点150〜20
0℃のクレンゾル、ドライソルベント、Aソルベント、
Kソルベント、ミネラルスピリットA及びハイアロム2
5、沸点200〜250℃の殺虫ソルベント、フォッグ
ソルベント及びノンサルファーソルベント、沸点250
〜300℃の3号ソルベント、4号ソルベント、5号ソ
ルベント、6号ソルベント及び7号ソルベントなどがあ
る。この炭化水素系溶剤の使用範囲は全組成物重量の5
〜40重量%、より好ましくは10〜30重量%であ
る。成分(6)は、成分(5)の水と混ざり合わないた
め、使用する時に充分混合分散した状態で用いる。この
とき分散の安定性を高める目的で成分(7)の界面活性
剤を添加することが有用である。本発明に使用できる界
面活性剤としてはアニオン型界面活性剤およびノニオン
型界面活性剤がある。
【0016】アニオン型界面活性剤としては、脂肪酸塩
類、アビエチン酸塩類、ヒドロキシアルカンスルホン酸
塩類、アルカンスルホン酸塩類、ジアルキルスルホコハ
ク酸塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、分岐
鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩類、アルキルフェノキシポリオキシエチ
レンプロピルスルホン酸塩類、ポリオキシエチレンアル
キルスルホフェニルエーテル塩類、N−メチル−N−オ
レイルタウリンナトリウム塩類、N−アルキルスルホコ
ハク酸モノアミド二ナトリウム塩類、石油スルホン酸塩
類、硫酸化ヒマシ油、硫酸化牛脂油、脂肪酸アルキルエ
ステルの硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル
塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸
エステル塩類、アルキル燐酸エステル塩類、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル燐酸エステル塩類、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸エステル塩
類、スチレン−無水マレイン酸共重合物の部分ケン化物
類、オレフィン−無水マレイン酸共重合物の部分ケン化
物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物類等が
挙げられる。これらの中でもジアルキルスルホコハク酸
塩類、アルキル硫酸エステル塩類及びアルキルベンゼン
スルホン酸塩類が特に好ましく用いられる。
【0017】また、ノニオン型界面活性剤としては、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン
ポリスチリルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、グリセリン
脂肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル
類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル類、プロ
ピレングリコールモノ脂肪酸エステル類、ショ糖脂肪酸
部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪
酸部分エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリオ
キシエチレン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセ
リン脂肪酸部分エステル類、脂肪酸ジエタノールアミド
類、N,N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン類、
ポリオキシエチレンアルキルアミン類、トリエタノール
アミン脂肪酸エステル類、トリアルキルアミンオキシド
類などが挙げられる。その中でもポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン−ポリ
オキシプロピレンブロックポリマー類等が好ましく用い
られる。これらの界面活性剤は二種以上併用してもよ
い。又使用量は特に限定されるものではないが、好まし
い範囲は全組成物重量の0.5〜10重量%である。
【0018】上記成分の他、版面洗浄剤には良好な広が
り特性を与え、乾燥を抑えて使用適性を良好ならしめる
一種又はそれ以上の湿潤剤(成分(8))も有用であ
る。適当な湿潤剤は一般式:HO−(R−O)n−H(式中
RはCm2m(m=2〜6)であり、nは1〜500で
ある)で表される化合物である。好ましい化合物の具体
例としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ペンタンジオール、ヘキシレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレング
リコール等であ、り他の湿潤剤としてはグリセリン、ソ
ルビトール、ペンタエリスリトールが有用である。湿潤
剤の使用量は全組成物重量の5〜30重量%の範囲で効
果が認められより好ましくは10〜25重量%の範囲で
ある。
【0019】成分(9)のチキソトロピー剤、は動的圧
力によって液の粘度が低下し静のときは粘度が上昇して
スポンジ等で版面を処理するときの作業特性を良好にす
る。適当なチキソトロピー剤としては、珪酸の微粉末、
パミス、炭酸カルシウム、ゼオライト等が挙げられる。
使用量は全組成物重量の0.5〜10重量%の範囲が適当
であり、好ましくは1〜7重量%の範囲である。本発明
の版面洗浄剤は、前述のように酸性のものは pH1〜4
の範囲に調整される。このような pH範囲に調整するた
めに使用される pH調整剤(成分(10))としては硫
酸、亜りん酸、くえん酸、酢酸、蓚酸、マロン酸、酒石
酸、りんご酸、乳酸、レブリン酸、酪酸、マレイン酸、
ピコリン酸などの酸が使用され、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化リチウムなどのアルカリを併用し
てもよい。
【0020】上記成分の他、防腐剤(殺菌剤)、着色剤
等を添加することができる。防腐剤として、フェノール
又はその誘導体、ホルマリン、イミダゾール誘導体、ジ
ヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリン−3−オン
誘導体、ベンズイソチアゾリン−3−オン誘導体、ベン
ズトリアゾール誘導体、アミジングアニジン誘導体、四
級アンモニウム塩類ピリジン、キノリングアニジン等の
誘導体、ダイアジン、トリアゾール誘導体、オキザゾー
ル、オキサジン誘導体、ブロモニトロアルコール系の例
えば2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオー
ル等が挙げられる。防腐剤の好ましい添加量は、細菌、
カビ、酵母等に対して安定に効力を発揮する量であっ
て、一般的に版面洗浄剤の総重量に基づいて0.01〜3
重量%付近で添加され、また、種々のカビや細菌に効力
のあるように2種以上の防腐剤を併用することが好まし
い。
【0021】着色剤は本発明の版面洗浄剤に所望の色調
を付与して視覚的コントラストを与えるために使用され
るものであり、広範囲の染料から選択することができ
る。特に好ましい着色剤としては青色、紫色、紅色等の
色調が好適に使用される。具体的にはクリスタルバイオ
レット、サフラニン、ブリリアントブルー、マラカイト
グリーン、アシドローダミンB等が挙げられる。その使
用量は、本発明の版面洗浄剤の総重量に対して0.000
1〜0.1重量%が適当であり、より好ましくは0.000
3〜0.05重量%の範囲である。
【0022】本発明の版面洗浄剤をアルカリ性版面洗浄
剤とする場合は、(1)水溶性高分子化合物、(11)
一般式M2O・nSiO2〔Mはアルカリ金属、−N(C
3)4、−N(CH2CH3)4、−N(CH2OH)4又は−N
(C24OH)4、nは1〜3.2〕で表わされるケイ酸塩
の水溶液又コロイド溶液、(5)水を含む水相と、上述
した脂肪族カルボン酸エステルと更にインキに対する溶
解作用を具備する(6)炭化水素系溶剤を含んでもよい
油相からなる。この組成物には更に成分(7)界面活性
剤、(8)湿潤剤、(12)モリブデン酸、ホウ酸、硝
酸、硫酸、リン酸、ポリリン酸及びこれらの水溶性塩か
ら選ばれた少くとも一種、(10) pH調整剤を必要に
応じて含有させることができる。
【0023】成分(11)のケイ酸塩としては、ケイ酸
ナトリウム、ケイ酸リチウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸
ルビジウム、ケイ酸セシウム、テトラメチルアンモニウ
ムシリケート、テトラエチルアンモニウムシリケート、
テトラメタノールアンモニウムシリケート、テトラエタ
ノールアンモニウムシリケートなどがあげられる。又、
コロイド溶液としては LuDoxという商品名で DuPont 社
より入手できる、コロイダルシリカも同様に使用でき
る。本発明で使用される珪酸塩の使用範囲は全組成物重
量の1〜30重量%、より好ましくは2〜20重量%で
ある。アルカリ性版面洗浄剤において、任意成分(6)
の炭化水素系溶剤の使用範囲は全組成物重量の10〜5
0重量%、より好ましくは15〜40重量%である。こ
の水相と油相は混ざり合わないため使用するときは充分
に混合分散した状態で用いる。分散の安定性を高める目
的で成分(7)の界面活性剤の添加が有用である。成分
(1)、(7)、(8)の種類及び使用量は、酸性の版
面洗浄剤と同じである。
【0024】版面洗浄剤の作用効果としては、親水層に
発生した傷のために生じる地汚れを防止する作用や回復
した親水性を維持強化する働きがある。この作用は成分
(12)のモリブデン酸、ホウ酸、硝酸、硫酸、リン
酸、ポリリン酸及びそれらの水溶性塩、好ましくはアル
カリ金属塩及びアンモニウム塩から選ばれた少くとも一
種類を併用することによって強化される。例えばモリブ
デン酸ナトリウム、モリブデン酸カリウム、モリブデン
酸リチウム、モリブデン酸アンモニウム、ホウ酸ナトリ
ウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸リチウム、ホウ酸アンモ
ニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸リチウ
ム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸リチウ
ム、リン酸アンモニウム、ピロリン酸ナトリウム、ピロ
リン酸カリウム、ピロリン酸リチウム、トリポリリン酸
ナトリウム、トリポリリン酸カリウム、トリポリリン酸
リチウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ヘキサメタリ
ン酸カリウム、ヘキサメタリン酸リチウム等を挙げるこ
とができる。該化合物は全組成物重量の0.1〜10重量
%の範囲で使用され、より好ましくは0.2〜5重量%の
範囲である。
【0025】一般式M2O・nSiO2で表わされる成分
(11)はpH10〜13の範囲で版面洗浄剤の汚れ除
去能力を最も高くする。このpH範囲に調整するため、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の pH調整剤(1
0)を用いる。アルカリ性版面洗浄剤には、上記の成分
の他にパミス、シリカ粉末、ゼオライト等の粒状粉末、
防腐剤、殺菌剤、着色剤等を添加してもよい。アルカリ
性版面洗浄剤は水相のpH値が11〜14、より好まし
くは11.5〜13の範囲で特にすぐれた性能を発揮す
る。従ってこのようなpH範囲となるよう pH調整剤、
例えばリン酸や水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が
必要に加えられる。
【0026】本発明の平版印刷版用版面洗浄剤は、一般
的乳化のO/W型又はW/O型の乳化物として常法に従
って製造することができる。本発明の平版印刷版用版面
洗浄剤を使用するには、布、あるいはスポンジ等に含ま
せて、汚れ箇所を拭きこすり、次いで30秒程度放置し
た後、水で拭き取ればよい。
【0027】
【発明の効果】本発明の版面洗浄剤は製版時又はその後
の保存、印刷中その他、製版から印刷迄の全ての段階に
於いて発生した原因に基づく地汚れを除去するためのも
のである。例えば、特定の版にのみ適性を有する、一部
の版に対しては画像を傷つけたり着肉性を悪化させたり
或いは非画像部の親水層を腐食し破壊する、非画像部の
親水層の傷に起因する汚れの回復能力が劣る、といった
ような既存の版面洗浄剤の欠点を克服したものであり、
ネガ又はポジのいずれのPS版から作成された平版印刷
版にも有用である。更に本発明の版面洗浄剤の特徴は、
平版印刷版の非画像部の親水層に発生した傷等のために
生じる地汚れを防止する作用や、回復した親水性を維
持、強化する働きが極めて強力であるということであ
る。本発明の版面洗浄剤はまた、環境上安全性の高いイ
ンキ溶出成分として、脂肪酸エステル化合物を使用す
る。これによって、従来乳化しにくかった脂肪族系炭化
水素をよりよく乳化することができ、且つ芳香族系炭化
水素溶剤を使用するよりも臭気の上で改良でき、環境的
にも人体的にも安全性を高めることができる。また、版
面洗浄剤中に油性成分を比較的多く含ませることができ
るので、作業時間の短縮にもつながる。
【0028】
【実施例】次に本発明の乳化型平版印刷版版面洗浄剤を
実施例をもって説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。なお「部」及び「%」は他に
指定のない限り、それぞれ重量部および重量%を示す。 実施例1 純水563gにアラビアゴム(グレードHPタイプ)8
0gを加温しながら溶解した。次にヘキサメタリン酸ナ
トリウム30gを攪拌しながら溶解し、順次硝酸マグネ
シウム20g、硫酸水素ナトリウム5gを添加し、リン
酸(85%)15g、湿潤剤としてグリセリン50g、
防腐剤として4−イソチアゾリン-3−オン誘導体2.0
gを混合して水相を調製した。一方乳酸2−エチルヘキ
シル60g、脂肪族炭化水素溶剤エクゾールD−80
(エクソン化学(株)製)140g、乳化剤としてペレ
ックスOT−P(花王(株)ジアルキルスルホン酸塩)
20g、ネオペレックスF−60(花王(株)ドデシル
ベンゼンスルホン酸塩)10g、エマルゲン105(花
王(株)ポリオキシエチレンラウリルエーテル)5gを
溶解した油相を調製した。
【0029】次に、上記のように調製した水相を攪拌加
温し35〜40℃に調整し、この水相にゆっくりと油相
を滴下し分散液を作成し、ホモジナイザーを通して、乳
白色の乳化溶液に純水で1000mlに補正して乳化型の
版面洗浄剤を作成した。一方平版印刷版としてVPS−
II(富士写真フィルム(株)製陽極酸化マルチグレンタ
イプポジ型PS版)を画像露光し、PS自動現像機80
0EIIを用いて、ポジ用現像液DP−4(水で8倍に希
釈)水溶液で現像後、水洗、乾燥した。上記印刷版を4
分割し表1に示す条件で版を処理し、汚れ除去能力につ
いてテストを実施した。
【0030】
【表1】
【0031】このように作成した版をハイデルベルグS
OR−M型印刷機上で、先に調製した版面洗浄剤で約3
0秒間処理したのち、水で拭き取り印刷した。印刷スタ
ート後、7〜10枚で完全にインキが着肉した正常な印
刷物が得られた。そして3万枚印刷しても一度も汚れを
発生することはなかった。印刷上の画像部の網点を観察
したが、洗浄剤で処理しないDと比較しても網点の大き
さ、摩耗の度合いの違いは見られなかった。なお、上記
洗浄剤処理しなった正常プレートDと比較して、インキ
付着汚れなどすべてに正常な印刷物が得られた。また、
上記版面洗浄剤を処理後、水拭きした場合と、水拭きせ
ずにそのまま吸水ロールをタッチさせた場合とでは、印
刷開始から正常印刷物を得るのにほとんど差を見出すこ
とができず、8〜10枚で完全にインキが着肉した印刷
物が得られた。
【0032】実施例2 下記処方(単位:グラム(g))の水相と油相を実施例
1と同様な方法で調製し、全量1000mlの乳化型版面
洗浄剤を得た。 [水相] 純水 593.0 セロゲン6A(第1工業薬品(株)カルボキシメチルセルロース) 10.0 水溶性大豆多糖類(分析値:ガラクトース 43.6%、 アラビノース 22.5%、ガラクツロン酸 2.2%など含有) 50.0 リン酸 30.0 ピロリン酸カリウム 20.0 硝酸アンモニウム 10.0 グリセリン 50.0 4−イソチアゾリン−3−オン誘導体 2.0 (苛性ソーダでpH2.0に調整) [油相] エクゾールD−80 150.0 乳酸2−エチルヘキシル 30.0 乳酸ラウリル 20.0 ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル 10.0 (エマルゲン705 花王(株)製) ジアルキルスルホコハク酸塩 15.0 (ラピゾールB−80 日本油脂(株)製) ソルビタンモノオレート 10.0 (ノニオンOP−80 日本油脂(株)製)
【0033】実施例3 下記処方(単位:g)の水相と油相を実施例1と同様の
方法で調製し、全量1000mlのアルカリ性版面洗浄剤
を得た。 [水相] 純水 565.0 セロゲン6A(第1工業薬品(株)カルボキシメチルセルロース) 60.0 3号ケイ酸ナトリウム(40%) 30.0 ピロリン酸カリウム 10.0 水酸化ナトリウム 5.0 プロピレングリコール 70.0 [油相] ソルベントK(日本石油化学(株)製) 150.0 乳酸2−エチルヘキシル 50.0 ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル 25.0 (エマルゲン705 花王(株)製) ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム 15.0 (ラピゾールB−80 日本油脂(株)製) プルロニック P−85 20.0 (旭電化(株)製 ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンブロック重合 体)
【0034】一方平版印刷版としてFNS−A(富士写
真フィルム(株)製、陽極酸化、親水化処理を施したネ
ガ型PS版)を画像露光し、PS自動現像機800EII
を用い、ネガ用現像液DN−3C(水で2倍希釈)水溶
液で現像、水洗、乾燥した。上記印刷版を4分割し、表
1に示す条件で版を処理し、汚れ除去能力についてテス
トを実施した。ハイデルベルグSOR−M型印刷機上
で、前記の版面洗浄剤で30秒間処理し、水を含ませた
スポンジを用いて拭き取った後印刷した。鮮明な印刷物
を得るまでの不良印刷物数は10〜20枚であり、処理
なしの版と比較して殆ど差は認められず、良好な結果で
あった。また、3万枚印刷しても一度も汚れは発生せ
ず、版面上の画像の網点を観察した結果、洗浄剤を処理
しないDと比較しても網点の大きさ、摩耗の度合いの違
いは見られなかった。
【0035】実施例4〜7 下記表2に示す処方(単位:グラム(g))で水相と油
相を調液し、実施例1と同様にして、酸性の版面洗浄剤
(実施例4及び5、比較例1)を調製し、同様のテストを
実施した。また、表3に示す処方(単位:グラム
(g))で水相と油相を調液し、実施例3と同様に、ア
ルカリ性の版面洗浄剤(実施例6及び7、比較例2)を
調製し、同様のテストを行った。その結果を表4に示
す。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】 A 優れている △ やや劣る × 劣る
【0039】表4の結果から判るように、本発明の平版
印刷版用版面洗浄剤はいずれも満足のいく効果を示し
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳化型の平版印刷版用版面洗浄剤であっ
    て、油相に、下記一般式[I]又は[II]で表される化
    合物の少なくとも一種を含有することを特徴とする平版
    印刷版用版面洗浄剤。 H3C−(CH2n−COOR1 [I] H3C−CH(OH)−COOR2 [II] (式中、R1及びR2はそれぞれ炭素原子数8〜18の脂
    肪族炭化水素基を表し、nは0又は1〜2の整数を示
    す。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020090638A (ja) * 2018-12-07 2020-06-11 日油株式会社 印刷版用水性洗浄剤組成物
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