JPH0615683A - トランスファ成形装置およびその被成形体 - Google Patents

トランスファ成形装置およびその被成形体

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JPH0615683A
JPH0615683A JP17356192A JP17356192A JPH0615683A JP H0615683 A JPH0615683 A JP H0615683A JP 17356192 A JP17356192 A JP 17356192A JP 17356192 A JP17356192 A JP 17356192A JP H0615683 A JPH0615683 A JP H0615683A
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JP
Japan
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cavity
molten resin
pot
semiconductor element
mold
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Application number
JP17356192A
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English (en)
Inventor
Satoshi Honda
智 本田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】本発明のトランスファ成形装置は、ポット5中
の空気を排出するためのエアベント18を特設したもの
である。 【効果】本発明のトランスファ成形装置は、キャビティ
3中に充填される溶融樹脂に空気が巻き込まれることが
なくなるので、成形欠陥としてのボイドの発生を防止す
るこができる。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばICカード、半
導体装置の封止などに好適するトランスファ成形装置お
よびその被成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子部品は、プラスチック中に
閉じ込められ、このプラスチックを介して、気密性を保
持して外気、環境から保護されるとともに、その機械的
安定性を高めて、一層安定した電気的性能を発揮させる
ことができる。ところで、この電子部品の封止は、当
初、液状のエポキシレジンを用いたポッティング法また
はキャスティング法が主流であったが、IC,LSIの
時代になると、入出力ピンの数が増え、パッケージ外形
の精密さを要求されるようになったこと、またその量が
増えたため、大量生産に向く生産方式が要求されるよう
になったこと、また信頼性もより高いものに対する要求
が強くなったことなどから、粉末のエポキシレジンを用
いたトランスファ成形法が導入されるようになった。そ
の後、今日に至るまで、このトランスファ成形法が主流
になっている。このトランスファ成形法による封止は、
キャン封止やセラミック封止に比べ気密性には劣るもの
の、安く大量に生産できること、また素子のパッシベー
ション技術の向上、封止材料の飛躍的な向上などによ
り、信頼性が大幅に改善されたこともあり、今日の電子
部品封止の主流となっている。
【0003】しかるに、近時、高密度実装化のニーズか
ら、例えばSOP(Small OutlinePackage )などの面
実装型パッケージと呼ばれる薄型、小型のパッケージの
比率が高まってきている。そこで、これに対応して、ト
ランスファ成形用の金型、リードフレームの形状、封止
樹脂などが改良されてきている。しかしながら、面実装
型パッケージは、厚さが数mm以下であるので、樹脂が
キャビティに充填されない未充填不良、クラックやボイ
ドの発生、リードの変形等の成形欠陥の発生率が高くな
り、製品歩留の低下の原因となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、高密度
実装化の要請による薄型、小型の半導体装置のトランス
ファ成形法による封止においては、種々の成形欠陥が多
発する傾向がある。
【0005】この発明は、上記事情を顧慮してなされた
もので、上述した従来のトランスファ成形方法がもって
いる技術的課題を解決し、面実装型半導体装置などをは
じめとする薄型の電子部品の封止を確実かつ能率的に行
うことができるトランスファ成形装置およびその被成形
体を提供することを目的とする。 [発明の構成]
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のトランスファ成
形装置は、ポット中の空気を排出するためのエアベント
を特設したものである。本発明のトランスファ成形装置
は、キャビティの内壁面がダイパッドに対向する部位を
除いて粗面に形成したものである。本発明のトランスフ
ァ成形装置は、ゲートの中途にくびれ部を設けたもので
ある。本発明のトランスファ成形装置は、減圧成形する
場合において、少なくともキャビティに連設されたエア
ベントを開閉自在としたものである。
【0007】本発明の被成形体は、リードフレームと、
このリードフレーム上に搭載された半導体素子と、この
半導体素子を封止する樹脂部とからなり、かつ、上記リ
ードフレームは、外枠と、この外枠に囲まれた中央部に
配設され上記半導体素子が搭載されるダイパッドと、こ
のダイパッドと外枠とを橋絡する吊りピンと、外枠の内
側からダイパッドに向かって複数本櫛歯状に突設された
リードと、これらリードと半導体素子を電気的に接続す
る細線とを有し、リードの細線接続部位以外の部分並び
に吊りピンの横断面は屈曲又は湾曲形状に形成したもの
である。
【0008】本発明の被成形体は、リードフレームの半
導体素子搭載部位に半導体素子を格納する凹部を形成
し、かつ、この凹部の深さを、半導体素子の厚さとほぼ
同じに設定し、凹部に格納された半導体素子とリードフ
レームとが面一となるようにしたものである。
【0009】
【作用】本発明のトランスファ成形装置は、キャビティ
中に充填される溶融樹脂に空気が巻き込まれることがな
くなるので、成形欠陥としてのボイドの発生を防止する
こができる。
【0010】本発明のトランスファ成形装置は、溶融樹
脂がゲートからキャビティに流入する際の、溶融樹脂の
流動速度は均一化することにより、溶融樹脂の未充填不
良の発生を抑止することができる。
【0011】本発明のトランスファ成形装置は、ゲート
の中途にくびれ部を設けたので、被成形体の樹脂部とイ
ンサート部との剥離やゲート部近傍におけるクラックの
発生を防止でき、成形品質や歩留の向上に寄与すること
ができる。
【0012】本発明のトランスファ成形装置は、樹脂成
形前の減圧雰囲気形成のための排気速度を著しく高くす
ることが可能となり、成形能率の向上に寄与することが
可能となる。
【0013】本発明の被成形体は、リード及び吊りピン
の剛性が強化されことにより、トランスファ成形時に、
溶融樹脂の流入圧力により変形することがなくなり、金
属細線の断線、短絡、リードフレームの樹脂部からの露
出等の信頼性を損なう不良の発生を防止することができ
る。
【0014】本発明の被成形体は、ゲートから流入した
溶融樹脂は流動の妨げとなるものがなくなり、溶融樹脂
の流動速度が均一化する結果、未充填不良の発生を抑止
することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
述する。
【0016】図1及び図2は、この実施例のトランスフ
ァ成形装置Mを示している。このトランスファ成形装置
は、上型1と下型2からなる金型部M0と、この金型部
M0により形成される複数のキャビティ3…(上型1と
下型2の内底面1a,2a間の距離は例えば900μ
m)<図3及び図4参照>と、下型2に設けられ円柱状
に成形された例えばエポキシ樹脂などからなるレジンタ
ブレット4を格納し溶融するポット5と、このポット5
にてレジンタブレット4が溶融して生成した溶融樹脂R
をキャビティ3…に案内するランナ6と、このランナ6
から各キャビティ3…に対応して分岐し溶融した溶融樹
脂Rをキャビティ3…に案内するゲート7…と、上型1
及び下型2に内設されポット5中のレジンタブレット4
を誘導加熱により溶融させるヒータ(図示せず。)と、
ポット5に摺動自在に嵌入するプランジャ9と、このプ
ランジャ9をその軸方向に駆動するプランジャ駆動機構
10と、上型1を下型2に対して接離させる型開き機構
11と、ランナ6中の空気を抜くためのエアベント機構
12と、下型2に設けられ被成形体L(図3及び図4参
照)を突き出す離型機構14とからなっている。しかし
て、ランナ6は、下型2の中央を横切るように直線状に
設けられている。そして、このランナ6の一端は、エア
ベント機構12の一部をなしているエアベント15を介
して外部に開口している。また、ランナ6の他端は、下
型2の一側部にてポット5に連結している。そして、ゲ
ート7…は、ランナ6の両側部にて一対ずつほぼ等間隔
で分岐している。さらに、ゲート7…には、キャビティ
3…が連設されている。しかして、ゲート7…は、キャ
ビティ3…の厚さ方向の中央部に位置するように、上型
1と下型2のパーティングライン位置に設けられてい
る。そして、これらキャビティ3…の内壁面は、図3及
び図4に示すように、後述するダイパッド24…に対向
する部位を除いて粗面3a…に形成されている。しかし
て、離型機構14は、ポット5の周囲に等配して設けら
れた4本のエジェクタピン16…と、これらエジェクタ
ピン16…をそれらの軸方向に進退駆動する図示せぬエ
ジェクタピン駆動手段とからなっている。さらに、エア
ベント機構12は、前述したエアベント15と、ポット
5の周囲に刻設されたリング状の溝17と、この溝17
とポット5を連通させるリング状のエアベント18とか
らなっている。
【0017】一方、図3及び図4は、この実施例のトラ
ンスファ成形装置Mにより成形される被成形体Lを示し
ている。この被成形体Lは、厚さ例えば100μmの薄
板状のリードフレーム19と、このリードフレーム19
上に搭載された厚さ例えば200μmの半導体素子20
…と、この半導体素子20…を封止する厚さ例えば90
0μmの樹脂部21…とからなっている。しかして、上
記リードフレーム19は、図5に示すように、全体とし
て帯状をなすものであって、半導体素子20…ごとのユ
ニット22…が長手方向に繰り返し形成してなるもので
ある。そして、このユニット22は、矩形状をなす外枠
23と、この外枠23に囲まれた中央部に配設された矩
形状のダイパッド24と、このダイパッド24と外枠2
3とを橋絡する一対の吊りピン25,25と、外枠23
の内側からダイパッド24に向かって複数本櫛歯状に突
設されたリード26…とからなっている。すなわち、樹
脂部21は、リードフレーム19並びに半導体素子20
がインサート成形されてなるものである。しかして、吊
りピン25,25の長手方向は、リードフレーム19の
長手方向と一致するようにダイパッド24の両側に設け
られている。そして、吊りピン25,25は中途部にて
下方に折曲され、ダイパッド24は、外枠23よりもΔ
Lだけ低くなっていて、このダイパッド24に搭載され
た半導体素子20の厚さ方向中心部と外枠23が同じ高
さとなるように設定されている。また、リード26…の
長手方向は、リードフレーム19の長手方向と直交する
ように設けられている。そして、半導体素子20の端子
と各リード26…の先端との間には金属細線G…がワイ
ヤボンディングにより接続されている。ところで、上記
吊りピン25,25並びにリード26…は、金属細線G
…が接合される部分を除いて、図6又は図7に示すよう
に、その横断面がV字状又はU字状(波状又は鋸歯状で
もよい。)に形成され(図5の二点鎖線領域)、剛性が
高くなっている。しかして、このトランスファ成形装置
Mにより被成形体Lを成形する場合、まず、型開き機構
11により、上型1を下型2に対して離間させる。つい
で、下型2のキャビティ3…上にリードフレーム19を
所定の位置に位置決めする。つぎ、型開き機構11によ
り上型1を下型2に対して密接させ、型締めする。そし
て、ポット5にレジンタブレット4を装填し、ヒータに
よりこのレジンタブレット4を溶融させる。このレジン
タブレット4は、エポキシ樹脂(例えばビススフェノー
ルA型エポキシ樹脂)、硬化剤(例えばアミン類)、硬
化促進剤(例えば含窒素化合物類)、可撓化剤(例えば
シリコーンオイル、ゴム)、充填剤(例えば溶融シリ
カ)、カップリング剤(例えばエポキシシラン)、難燃
助剤(例えば三酸化アンチモン)、着色剤(例えばカー
ボンブラック)、離型剤(例えばワックス類)等の混合
物である。なお、このときの金型温度は、160〜19
0°Cが最適である。ついで、プランジャ9を矢印A1
方向に前進させ、ポット5中の溶融樹脂Rを例えば30
〜100kgf/mm2 で加圧する。すると、溶融樹脂
Rは、ポット5から、ランナ6及びゲート7…を経由し
てキャビティ3…に充填される。この溶融樹脂Rの流動
に伴って、ランナ6の中の空気は、ランナ6の末端に設
けられたエアベント15から排出される。さらに、ポッ
ト5内において、このポット5と溶融樹脂Rとの間に滞
留している空気は、エアベント18を介して、溝17側
に排出され、さらにエジェクタピン16…が嵌挿されて
いる孔を介して外部に排出される。その結果、溶融樹脂
R中にポット5内の空気が巻き込まれ、この溶融樹脂R
とともに空気がキャビティ3…中に流入しボイドが発生
することを防止することができる。
【0018】一方、キャビティ3…の内壁面がダイパッ
ド24…に対向する部位を除いて粗面3a…となってい
ることにより、溶融樹脂Rがゲート7…からキャビティ
3…に流入する際の、溶融樹脂Rの流動速度は均一化す
る。すなわち、もしキャビティ3…の内壁面が粗面3a
…でなかったとすると、ダイパッド24…の表裏部分は
他の部分よりも狭隘であるので、溶融樹脂Rの流動速度
は、ダイパッド24…の表裏部分にて減速してしまう。
この結果、キャビティ3…内で溶融樹脂Rが不均一に充
填する結果、未充填不良を惹起することになる。しか
し、この実施例においては、粗面3a…が形成されてい
ることにより、溶融樹脂Rの流動速度は均一化するの
で、未充填不良の発生を抑止することができる。
【0019】さらに、溶融樹脂Rがキャビティ3…に流
入する際に、吊りピン25,25並びにリード26…に
は過大な圧力が加わるが、この実施例においては、これ
ら吊りピン25,25並びにリード26…は、横断面が
V字状又はU字状に形成され、剛性が高められているの
で、溶融樹脂Rの流入に伴う変形に耐えることができ
る。その結果、金属細線の断線、短絡、リードフレーム
19の樹脂部21からの露出等の信頼性を損なう不良の
発生を防止することができる。
【0020】なお、上記実施例においては、エアベント
18を通過した空気は、溝17を経由して、エジェクタ
ピン16…が嵌挿されている孔を介して外部に排出され
るようになっているが、図8に示すように、金型の外部
に開口する空気排出溝27を介して、エアベント18を
通過した空気を排出するようにしてもよい。
【0021】また、図9及び図10に示すように、本発
明の他の実施例における被成形体L1を示すもので、こ
の被成形体L1は、厚さ例えば400μmの薄板状のリ
ードフレーム30と、このリードフレーム30上に搭載
された厚さ例えば200μmの半導体素子31と、この
半導体素子31を封止する樹脂部32とからなってい
る。そして、リードフレーム30の半導体素子31搭載
部位には、この半導体素子31を格納する凹部33が形
成されている。これら凹部33の深さは、半導体素子3
1の厚さと同じ200μmに設定され、この凹部33に
格納された半導体素子31とリードフレーム30とが面
一となっている。
【0022】このような構成の被成形体L1を前記トラ
ンスファ成形装置Mを用いて成形する場合、上型1の内
底面1aと半導体素子31上面との距離D1と、リード
フレーム30の上面と上型1の内底面1aとの距離D2
と、下型2の内底面2aと半導体素子31を搭載してい
るダイパッド31a下面との距離D3と、下型2の内底
面2aとリードフレーム30の下面との距離D4は等し
くなる。よって、ゲート7から流入した溶融樹脂Rは流
動の妨げとなるものがないので、流動速度が均一化する
結果、未充填不良の発生を抑止することができる。
【0023】なお、この場合、リードフレーム30の厚
さをすべて等しくすることなく、例えば、図11及び図
12に示す被成形体L2のように、キャビティ3内にお
いてのみ、リードフレーム30の厚さを例えば400μ
mとし、上型1と下型2とにより介挿されるリードフレ
ーム30の厚さを例えば100μmとしても同様の作用
効果を奏することができる。さらに、図13に示す被成
形体L3のように、リードフレーム30のリード26…
のワイヤG…接続部位のみ厚さを例えば100μmと薄
くしてもよい。
【0024】また、図14及び図15は、本発明の他の
実施例のトランスファ成形装置M1を示すものであっ
て、このトランスファ成形装置M1は、上型41と下型
42からなる金型部42と、この金型部42により形成
される複数のキャビティ43…(上型41と下型42の
内底面41a,42a間の距離は例えば900μm)
と、上型41に設けられ円柱状に成形された例えばエポ
キシ樹脂などからなるレジンタブレット(図示せず。)
を格納し溶融するポット(図示せず。)と、このポット
(図示せず。)にて溶融したレジンタブレット(図示せ
ず。)をキャビティ43…に案内するランナ46と、こ
のランナ46から各キャビティ43…に対応して分岐し
溶融樹脂Rをキャビティ43…に案内するゲート47…
と、上型41及び下型42に内設されポット中のレジン
タブレットを誘導加熱により溶融させるヒータ(図示せ
ず。)と、ポットに摺動自在に嵌入するプランジャ(図
示せず。)と、ランナ46中の空気を抜くためのエアベ
ント機構50と、上型41と下型42により形成される
ランナ46及びキャビティ43…及びゲート47…を気
密に密封する密封機構51と、この密封機構51により
形成される密封空間51aを減圧する減圧機構52とか
らなっている。しかして、エアベント機構50は、ラン
ナ46のポットとは反対側の端部に設けられた第1のエ
アベント53と、キャビティ43…のランナ6とは反対
側の端部に設けられた第2のエアベント54…と、上端
部にこれら第2のエアベント54…が形成され上型41
に対して摺動自在に下型42に嵌挿されたサイドピン5
5…(図16参照)と、これらのサイドピン55…を軸
方向に進退駆動するエアシリンダ(図示せず。)とから
なっている。ここで、サイドピン55…の幅は、キャビ
ティ43…の幅とほぼ等しく設定されている。一方、密
封機構51は、上型41にその側壁を包囲するように一
体的に取付けられた上型枠56と、下型42にその側壁
を包囲するように一体的に取付けられた下型枠57とか
らなり、上型41と下型42が密着すると同時にこれら
上型枠56と下型枠57が気密に密着するように設けら
れている。さらに、減圧機構52は、真空ポンプ58
と、この真空ポンプ58と密封機構51との間に接続さ
れ密封空間51a内の空気を真空ポンプ58に案内する
ための減圧ダクト59とを有している。
【0025】しかして、このトランスファ成形装置M1
においては、まず上型41と下型42を型締めする。し
かして、図示せぬエアシリンダによりサイドピン55…
を矢印B1方向に下降させる。すると、サイドピン55
…と上型41との間には、図16に示すような通気孔6
0…が形成される。この通気孔60…は、第2のエアベ
ント54…よりもはるかに大きい。ついで、真空ポンプ
58を起動して密封空間51a内の空気を減圧ダクト5
9を介して除去する。これに伴って、ランナ6及びゲー
ト47…及びキャビティ43…の中の空気は、第1のエ
アベント53並びに通気孔60…を介して排気される。
この排気完了後に、サイドピン55…を矢印B2方向に
上昇させ原位置に復帰させる。このような排気作業にお
いては、通気孔60…が、第2のエアベント54…より
もはるかに大きいので、第2のエアベント54…を介し
て排気する場合に比べて、排気速度が著しく高くなるの
で、この後にトランスファ成形装置Mと同様にして行わ
れる成形作業に迅速に移行することができる利点を有し
ている。
【0026】なお、上記実施例においては、複数のサイ
ドピン55…を各キャビティ43…ごとに設けている
が、第17図に示すように、一本のサイドブロック61
を上型41に対して進退自在に下型42に取付けても同
様の作用効果を奏することができる。
【0027】また、上記実施例においては、複数のサイ
ドピン55…の幅はキャビティ43…の幅とほぼ等しく
設定されているが、特にこれに制約されることはなく、
サイドピン55…の幅をキャビティ43…の幅よりも小
さくしてもよい。
【0028】さらにまた、上記実施例においては、サイ
ドピン55…の上端部に第2のエアベント54…を設け
ているが、この第2のエアベント54…を省略し、サイ
ドピン55…の位置調整によりエアベントを形成するよ
うにしてもよい。また、第1のエアベント53を第2の
エアベント54…と同様に開閉自在としてもよい。
【0029】つぎに、図18及び図19は本発明の他の
実施例のトランスファ成形装置M2の要部を示すもので
あって、このトランスファ成形装置M2は、上型71と
下型72からなる金型部M2Oと、この金型部M2Oに
より形成される複数のキャビティ73と、上型71に設
けられ円柱状に成形された例えばエポキシ樹脂などから
なるレジンタブレット(図示せず。)を格納し溶融する
ポット(図示せず。)と、このポットにてレジンタブレ
ット(図示せず。)が溶融した溶融樹脂Rをキャビティ
73に案内するランナ76と、このランナ76からキャ
ビティ73に対応して分岐し溶融樹脂Rをキャビティ7
3に案内するゲート77と、上型71及び下型72に内
設されポット中のレジンタブレットを誘導加熱により溶
融させるヒータ(図示せず。)と、ポットに摺動自在に
嵌入するプランジャ(図示せず。)と、ランナ76中の
空気を抜くためのエアベント機構(図示せず。)と、こ
のプランジャをその軸方向に駆動するプランジャ駆動機
構(図示せず。)と、下型72を上型71に対して接離
させる型開き機構(図示せず。)と、下型72に設けら
れ被成形体L4を突き出す離型機構78とからなってい
る。この離型機構78は、上型71に摺動自在に嵌挿さ
れたエジェクタピン79と、このエジェクタピン79を
その軸方向に駆動するエジェクタピン駆動機構80と、
成形終了後にこのエジェクタピン駆動機構80の作動と
同期してゲート77を切断するゲートカット機構77a
とからなっている。そして、エジェクタピン79は、ラ
ンナ76の一部に当接し、被成形体L4を上型71から
離型させるようになっている。さらに、ゲート77…
は、中途にくびれ部81が形成されている。すなわち、
ゲート77…の厚さは、ランナ76側からくびれ部81
に近付くにつれて減少し、このくびれ部81からキャビ
ティ73側にいくにつれて厚さが増加するように設けら
れている。また、ゲート77…の幅は、ランナ76側か
らくびれ部81に近付くにつれて減少し、このくびれ部
81からキャビティ73側にいくにつれて幅が増加する
ように設けられている。そして、ゲートカット機構は、
このくびれ部81を切断するように設定されている。
【0030】しかして、このトランスファ成形装置M2
により成形される被成形体L4は、例えばICカードで
あって、基板82と、この基板82上に搭載された半導
体素子(図示せず。)と、この半導体素子(図示せ
ず。)を気密に封止する樹脂部84とからなっている。
つまり、この被成形体L4はトランスファ成形装置M2
によりインサート成形されてなるものである。
【0031】このような被成形体L4をトランスファ成
形装置M2によりインサート成形する場合、まず、半導
体素子を搭載した基板82を、上型71と下型72との
間に介挿する。つぎに、ポットから溶融樹脂Rを、ラン
ナ76及びゲート77を経由してキャビティ73に流入
させ、キャビティ73に溶融樹脂Rを充填させ、半導体
素子を樹脂部84により封止する。そして、この樹脂部
84が固化した後、型開き機構により下型72を上型7
1から離間させる。ついで、離型機構78のエジェクタ
ピン79をランナ76に当接させ、下型72から被成形
体L4を離型させると同時に、ゲートカット機構により
前記くびれ部81を切断する。この場合、切断に伴う応
力は、くびれ部81に集中するので、基板82からの樹
脂部84の剥離91(図20参照)や樹脂部84のゲー
ト77近傍のクラック92(図21参照)の発生を防止
することができる。その結果、成形品質や歩留の向上に
大幅に寄与することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明のトランスファ成形装置は、ポッ
ト中の空気を排出するためのエアベントを特設したの
で、キャビティ中に充填される溶融樹脂に空気が巻き込
まれることがなくなる。したがって、成形欠陥としての
ボイドの発生を防止するこができる。
【0033】また、本発明のトランスファ成形装置は、
キャビティの内壁面がダイパッドに対向する部位を除い
て粗面に形成されていることにより、溶融樹脂がゲート
からキャビティに流入する際の、溶融樹脂の流動速度は
均一化する。よって、溶融樹脂の未充填不良の発生を抑
止することができる。
【0034】また、本発明のトランスファ成形装置は、
ゲートの中途にくびれ部を設けたので、被成形体の樹脂
部とインサート部との剥離やゲート部近傍におけるクラ
ックの発生を防止でき、成形品質や歩留の向上に寄与す
ることができる。
【0035】さらに、本発明のトランスファ成形装置
は、減圧成形する場合において、少なくともキャビティ
に連設されたエアベントを開閉自在としたので、樹脂成
形前の減圧雰囲気形成のための排気速度を著しく高くす
ることが可能となり、成形能率の向上に寄与することが
可能となる。
【0036】一方、本発明の被成形体は、リードフレー
ムと、このリードフレーム上に搭載された半導体素子
と、この半導体素子を封止する樹脂部とからなり、か
つ、上記リードフレームは、外枠と、この外枠に囲まれ
た中央部に配設され上記半導体素子が搭載されるダイパ
ッドと、このダイパッドと外枠とを橋絡する吊りピン
と、外枠の内側からダイパッドに向かって複数本櫛歯状
に突設されたリードと、これらリードと半導体素子を電
気的に接続する細線とを有し、リードの細線接続部位以
外の部分並びに吊りピンの横断面は屈曲形状に形成され
ているので、直線状に比べて剛性が高くなっている。そ
の結果、これらリード及び吊りピンが、トランスファ成
形時に、溶融樹脂の流入圧力により変形することがなく
なり、金属細線の断線、短絡、リードフレームの樹脂部
からの露出等の信頼性を損なう不良の発生を防止するこ
とができる。
【0037】さらにまた、本発明の被成形体は、リード
フレームの半導体素子搭載部位に半導体素子を格納する
凹部を形成し、かつ、この凹部の深さを、半導体素子の
厚さとほぼ同じに設定し、凹部に格納された半導体素子
とリードフレームとが面一となるようにしているので、
ゲートから流入した溶融樹脂は流動の妨げとなるものが
なくなり、溶融樹脂の流動速度が均一化する結果、未充
填不良の発生を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のトランスファ成形装置の要
部断面正面図である。
【図2】本発明の一実施例のトランスファ成形装置の要
部平面図ある。
【図3】本発明の一実施例の被成形体の断面図である。
【図4】本発明の一実施例の被成形体の図3のIV−I
V線に沿う矢視断面図である。
【図5】本発明の一実施例の被成形体の要部平面図であ
る。
【図6】本発明の一実施例の被成形体の要部断面図であ
る。
【図7】本発明の一実施例の被成形体の変形例を示す要
部断面図である。
【図8】本発明の一実施例のトランスファ成形装置の変
形例を示す要部断面正面図である。
【図9】本発明の他の実施例における被成形体の断面図
である。
【図10】本発明の他の実施例における被成形体の図9
のX−X線に沿う矢視断面図である。
【図11】本発明の他の実施例における被成形体の変形
例を示す要部断面図である。
【図12】本発明の他の実施例の被成形体の図11のX
II−XII線に沿う矢視断面図である。
【図13】本発明の他の実施例における被成形体の変形
例を示す要部断面図である。
【図14】本発明の他の実施例のトランスファ成形装置
の要部断面正面図である。
【図15】本発明の他の実施例のトランスファ成形装置
の要部平面図ある。
【図16】本発明の他の実施例のトランスファ成形装置
の作動説明図である。
【図17】本発明の他の実施例のトランスファ成形装置
の変形例を示す要部平面図ある。
【図18】本発明の他の実施例のトランスファ成形装置
の要部平面図ある。
【図19】本発明の他の実施例のトランスファ成形装置
の要部断面正面図である。
【図20】従来のトランスファ成形装置の成形欠陥を示
す要部断面正面図である。
【図21】従来のトランスファ成形装置の成形欠陥を示
す要部断面正面図である。
【符号の説明】
1:上型,2:下型,3:キャビティ,5:ポット,
6:ランナ,7:ゲート,18:エアベント,19:リ
ードフレーム,20:半導体素子,21:樹脂部,2
4:ダイパッド,25:吊りピン,26:リード,3
0:リードフレーム,31:半導体素子,33:凹部,
41:上型,42:下型,43:キャビティ,46:ラ
ンナ,47:ゲート,51:密封機構,52:減圧機
構,53:第1のエアベント,54:第2のエアベン
ト,55:サイドピン,60:通気孔,71:上型,7
2:下型,73:キャビティ,76:ランナ,77:ゲ
ート,79:エジェクタピン,81:くびれ部,L1,
L2,L3,L4:被成形体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:34 4F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上型と下型からなる金型部と、この金型部
    の上記上型と上記下型の接離面に沿って形成されるキャ
    ビティと、溶融樹脂を格納するポットと、このポットか
    らの溶融樹脂を案内するランナと、このランナと上記キ
    ャビティとの間に介設され溶融樹脂を上記キャビティに
    案内するゲートと、上記ポットに摺動自在に嵌入し溶融
    樹脂を上記キャビティ側に圧送するプランジャと、上記
    ランナ及び上記キャビティ内の空気の排出通路となる第
    1のエアベントと、上記ポットに隣接して設けられこの
    ポット内の空気の排出通路となる第2のエアベントとを
    具備することを特徴とするトランスファ成形装置。
  2. 【請求項2】上型と下型からなる金型部と、この金型部
    の上記上型と上記下型の接離面に沿って形成されるキャ
    ビティと、溶融樹脂を格納するポットと、このポットか
    らの溶融樹脂を案内するランナと、このランナと上記キ
    ャビティとの間に介設され溶融樹脂を上記キャビティに
    案内するゲートと、上記ポットに摺動自在に嵌入し溶融
    樹脂を上記キャビティ側に圧送するプランジャとを具備
    し、上記キャビティ内にインサートされる基板上に固着
    された被封止体を樹脂封止するトランスファ成形装置に
    おいて、上記キャビティの上記被封止体に対向する部位
    を除く部分が粗面に形成されていることを特徴とするト
    ランスファ成形装置。
  3. 【請求項3】上型と下型からなる金型部と、この金型部
    の上記上型と上記下型の接離面に沿って形成されるキャ
    ビティと、溶融樹脂を格納するポットと、このポットか
    らの溶融樹脂を案内するランナと、このランナと上記キ
    ャビティとの間に介設され溶融樹脂を上記キャビティに
    案内するゲートと、上記ポットに摺動自在に嵌入し溶融
    樹脂を上記キャビティ側に圧送するプランジャとを具備
    し、上記ゲートの中途にくびれ部を設けたことを特徴と
    するトランスファ成形装置。
  4. 【請求項4】上型と下型からなる金型部と、この金型部
    の上記上型と上記下型の接離面に沿って形成されるキャ
    ビティと、溶融樹脂を格納するポットと、このポットか
    らの溶融樹脂を案内するランナと、このランナと上記キ
    ャビティとの間に介設され溶融樹脂を上記キャビティに
    案内するゲートと、上記ポットに摺動自在に嵌入し溶融
    樹脂を上記キャビティ側に圧送するプランジャと、上記
    ランナ及び上記キャビティ内の空気の排出通路となるエ
    アベントと、上記エアベントが開口するとともに少なく
    とも上記上型と上記下型の密接部位を気密に封止する密
    封手段と、この密封手段により包囲された空間を減圧す
    る減圧手段とを具備し、上記エアベントを開口量調整自
    在に設けたことを特徴とするトランスファ成形装置。
  5. 【請求項5】薄板状のリードフレームと、このリードフ
    レーム上に搭載された半導体素子と、この半導体素子を
    封止する樹脂部とを具備し、かつ、上記リードフレーム
    は、外枠と、この外枠に囲まれた部位に配設され上記半
    導体素子が固着されたダイパッドと、上記外枠と上記ダ
    イパッドを橋絡する複数の吊りピンと、外枠の内側から
    ダイパッドに向かって複数本櫛歯状に突設され先端部と
    上記半導体素子とが金属細線を介して電気的に接続され
    たリードとを有し、上記リードの上記金属細線接続部位
    以外の部分並びに上記吊りピンの横断面は屈曲又は湾曲
    形状に形成され剛性が強化されていることを特徴とする
    被成形体。
  6. 【請求項6】外枠と、この外枠に囲まれた部位に配設さ
    れたダイパッドと、上記外枠と上記ダイパッドを橋絡す
    る複数の吊りピンと、外枠の内側からダイパッドに向か
    って複数本櫛歯状に突設されたリードと、ダイパッド上
    にダイボンディングにより接着された半導体素子と、上
    記リードの先端部と上記半導体素子を電気的に接続する
    金属細線と、上記ダイパッド上に形成され且つ上記半導
    体素子を封止する樹脂部とを具備し、上記ダイパッドの
    上記半導体素子搭載部位にこの半導体素子を格納する凹
    部を形成し、かつ、この凹部の深さを、半導体素子の厚
    さとほぼ同じに設定し、上記凹部に格納された上記半導
    体素子と上記ダイパッドとを面一にしたことを特徴とす
    る被成形体。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5578261A (en) * 1993-05-17 1996-11-26 Lucent Technologies Inc. Method of encapsulating large substrate devices using reservoir cavities for balanced mold filling
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CN115121781A (zh) * 2022-07-11 2022-09-30 南通兆通模具制造有限公司 一种具有密封隔离区域腔室的压铸模具

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