JPH06158107A - 射出成形用組成物 - Google Patents

射出成形用組成物

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JPH06158107A
JPH06158107A JP4341555A JP34155592A JPH06158107A JP H06158107 A JPH06158107 A JP H06158107A JP 4341555 A JP4341555 A JP 4341555A JP 34155592 A JP34155592 A JP 34155592A JP H06158107 A JPH06158107 A JP H06158107A
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degreasing
weight
composition
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kneading
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JP4341555A
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Jiro Nagarego
治朗 流郷
Hideo Kitagawa
英男 北川
Tadahiro Osanaga
忠宏 長永
Toru Minami
融 南
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温短時間脱脂が可能で、かつ脱脂時に変形
しにくいといったポリアセタール系バインダーを使用し
た射出成形用組成物の特長を維持したまま、混練、成形
時の熱安定性を増した射出成形用組成物を提供するこ
と。 【構成】 金属粉末および/またはセラミック粉末とポ
リアセタールを主要成分とする有機バインダーからなる
組成物において、該組成物がさらに有機バインダーの重
量に基づいて0.01〜0.5重量%の酸化防止剤を含
有することを特徴とする射出成形用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形用組成物に関
する。さらに詳しくは、金属粉末やセラミック粉末の射
出成形用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複雑形状の金属部品あるいはセラ
ミック部品の製造技術として射出成形法が注目されてい
る。この射出成形法は一般に以下の工程からなってい
る。 (1)金属粉末あるいはセラミック粉末と有機バインダ
ーとを加熱下で混練した後、粉砕あるいはペレット状に
成形して射出成形用組成物(コンパウンド)とする混練
工程。 (2)上記コンパウンドを射出成形することによって成
形体を得る成形工程。 (3)射出成形で得られた成形体を加熱し、バインダー
分を熱分解除去(脱脂)する脱脂工程。 (4)脱脂後の成形体(脱脂体)を高温で焼結する焼結
工程。 ここで、バインダーの役割はコンパウンドに流動性を与
え、成形体に強度を与えることであり、役割を果たした
後は脱脂工程で容易に除去され、脱脂体や焼結体に悪影
響を及ぼさないことが要求される。従来、射出成形用組
成物に用いられるこの種のバインダーとしては、メタク
リル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体等の熱可塑性樹脂やワックスなどが用いられている
(例えば、特開昭59−121150号公報、特開昭5
9−229403号公報)。しかしこのようなバインダ
ー系を用いた場合、成形体の脱脂に長時間かかったり、
脱脂時に成形体が自重で変形しやすい等の問題があっ
た。この問題を解決するものとして、本発明者らはポリ
アセタールをバインダーの主要成分として用いた射出成
形用組成物を先に提案した(特開平2−145704号
公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ポ
リアセタール系バインダーは比較的低温で熱分解するた
め、混練、成形工程中に一部熱分解が起こり、有害で強
い刺激臭のするホルムアルデヒドが発生するので作業環
境の維持に問題があった。また、コンパウンドをリサイ
クル使用する場合品質が安定しにくい等の問題点を有し
ていた。本発明は低温短時間脱脂が可能で、かつ脱脂時
に変形しにくいといったポリアセタール系バインダーを
使用した射出成形用組成物の特長を維持したまま、混
練、成形時の熱安定性を増した射出成形用組成物を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定量の酸化防止剤
を組成物中に含有させることにより、上記問題点が解決
できることを見出し、本発明に至った。すなわち本発明
は、金属粉末および/またはセラミック粉末と、ポリア
セタールを主要成分とする有機バインダーからなる組成
物において、該組成物がさらに有機バインダーの重量に
基づいて0.01〜0.5重量%の酸化防止剤を含有す
ることを特徴とする射出成形用組成物である。
【0005】本発明において、金属粉末としては粉末冶
金法で用いられものと同様のもの、例えば鉄、ニッケ
ル、コバルト、アルミニウム、銅、チタン、モリブデ
ン、クロム、タングステン等の金属粉、これらの金属を
2種以上含む合金粉(例えば、ステンレス粉、鉄−ニッ
ケル合金粉、鉄−シリコン合金粉、超硬合金粉等)が用
いられる。セラミック粉末としては、アルミナ粉末、ジ
ルコニア粉末、窒化ケイ素粉末、炭化ケイ素粉末等が用
いられる。また、必要に応じてこれら各種金属粉末およ
びセラミック粉末の2種以上を適宜混合して用いること
もできる。また、金属やセラミックの短繊維で混合して
射出成形可能なものも本発明の範囲に含まれる。金属粉
末あるいはセラミック粉末の射出成形用組成物中に占め
る割合は、通常30〜65体積%、好ましくは40〜6
0体積%である。30体積%未満では脱脂時に変形しや
すく、焼結後の密度が上がりにくい。また、65体積%
を超えると混練、成形が困難となる。
【0006】本発明において、ポリアセタールとして
は、オキシメチレン単位のみからなるホモポリマー、オ
キシエチレン単位やオキシプロピレン単位を主鎖中に一
部有するコポリマー、水酸基、カルボキシル基、アミノ
基等の活性水素を有するポリマーとの反応によって得ら
れるブロックコポリマー等があり、これらのうちから1
種以上を適宜選んで用いることができる。有機バインダ
ー中に占めるポリアセタールの割合は通常20〜100
重量%、好ましくは30〜60重量%である。20重量
%より少ないと、成形体強度が不足したり脱脂時に変形
しやすくなる。
【0007】本発明において有機バインダーとして、上
記ポリアセタールとともに他の有機化合物を使用するこ
とができる。他の有機化合物としては、ポリオレフィン
(ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリスチレン
等)、メタクリル酸エステル(共)重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、水溶性セルロース、ポリアルキレ
ングリコール類{ポリアルキレンオキサイドの(共)重
合物(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレングリコール、ポリエチレンプ
ロピレングリコールおよびこれらの変性物(エステル化
物、エーテル化物、アミノ化物等):通常数平均分子量
1000〜20000}、ワックス類(石油ワックス、
天然ワックス、合成ワックス等)、高級脂肪酸(ステア
リン酸、ベヘニン酸等)、高級脂肪族アミン(ジステア
リルアミン等)、高級脂肪族アミド(スレアリン酸アミ
ド等)およびこれらの混合物等があげられる。これらの
うち好ましいものは、融点が30〜100℃である、ポ
リアルキレングリコール類、ワックス類、高級脂肪酸、
高級脂肪族アミンおよびこれらの混合物である。さらに
好ましいものは、ポリアセタールとの相溶性に優れるた
め、ポリアルキレングリコール類であり、特に好ましい
ものはポリアルキレングリコールである。バインダー中
に占めるポリアセタール以外のバインダーの割合は、通
常0〜80重量%、好ましくは40〜70重量%であ
る。80重量%を越えると成形体の強度が不足する。有
機バインダーにはジブチルフターレート等の可塑剤、カ
ップリング剤等を併用してもよい。
【0008】本発明において、酸化防止剤としては樹脂
用として通常使用されているものを使用できるが、ポリ
アセタールの熱安定性効果の優れたものがより好まし
い。このような酸化防止剤としては、2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェノール、2,2’−メチレンビ
ス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)等のフェ
ノール系酸化防止剤、ジ−β−ナフチル−p−フェニレ
ンジアミン、4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジ
ル)ジフェニルアミン等のアミン系酸化防止剤等が挙げ
られる。これらの酸化防止剤はそれぞれ単独で使用して
も、2種以上を適宜混合してもよく、また他の酸化防止
効果のある薬剤、あるいは酸化防止剤の効果を高める役
目をする助剤を併用してもよい。酸化防止剤の量は、有
機バインダーの重量に基づいて通常0.01〜0.5重
量%、好ましくは0.05〜0.2重量%である。0.
01重量%未満では混練・成形工程中のコンパウンドの
熱安定性が不十分であり、0.5重量%を越えると、混
練・成形工程中の熱安定性は増すものの、低温短時間脱
脂が可能で脱脂工程中に成形体が変形しない、といった
ポリアセタール系バインダーの特長が失われ、自重によ
る成形体の変形(へたり)が起こりやすくなる。
【0009】本発明の組成物は、各成分を加熱下で混練
後、粉砕(粗砕)あるいはペレット状に成形することに
より製造できる。上記において、混練はバンバリーミキ
サー、プラストミル、ニーダー、加圧ニーダー、ロール
ミル、スクリュー式押出機等の通常の混練機を用いて行
うことができる。混練温度は通常150〜250℃、好
ましくは150〜200℃で、混練時間は通常30分〜
3時間、好ましくは30分〜2時間である。混練の方法
としては、全成分を一度に仕込み混練する方法、バイン
ダー成分および酸化防止剤をあらかじめ混練しておき、
ついで金属粉末やセラミック粉末と混練する方法、粉末
と酸化防止剤をあらかじめ混合した後、バインダー成分
と混練する方法等が挙げられる。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。本実施例
および比較例におけるポリアセタール(以下、POM)
としては、三菱瓦斯化学工業製のユピタールF40−0
3を、ポリエチレングリコール(以下、PEG)として
は三洋化成工業製のPEG4000(平均分子量400
0、融点56℃)を、ワックス(以下、WX)としては
ヘキスト社製のヘキストワックス−E(融点約80℃)
を用いた。また、酸化防止剤としては、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノール(以下、BHT)、
4,4’−ビス(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニ
ルアミン(以下、BDPA)を用いた。なお、本実施例
および比較例中の評価項目の意味、方法は以下のとおり
である。 脱脂率:脱脂工程で熱分解除去されたバインダーの割合
を示す; {(成形体重量−脱脂体重量)/成形体中のバインダー
重量}×100(%) 相対密度:焼結体の緻密さを示す; (焼結体密度/原料粉末の真密度)×100(%) なお、焼結体密度の測定は、島津製作所製の比重測定装
置(SGM−210U型)を用い、JIS Z8807
に準じて行った 熱安定性:混練、成形時の熱安定性の良否を示す;混
練、成形時発生する熱分解生成物のホルムアルデヒドの
臭気の程度および成形体重量変化(分解に伴ってバイン
ダーの割合が減り、比重の大きな粉末の割合が増すので
成形体重量が増える)で判定 変形:脱脂中の成形体の変形の程度を示す;図1に示す
ように、30mmの間隔をあけて置かれた支持台の上に
バー状の成形体を載せて脱脂を行うと、変形しやすいも
のは、図2に示すように支持台間の成形体部分が下側に
自重で垂れてくる
【0011】実施例1〜5 (1)コンパウンド組成 金属粉末(SUS304L粉末、平均粒径10μm)/
有機バインダー=53/47(体積比)とし、有機バイ
ンダーの組成をPOM/PEG/WX=40/55/5
(重量比)とした。また、酸化防止剤の量は有機バイン
ダー全量に対する重量%で表1に示した。混練〜焼結ま
での各工程は実施例1〜5とも同様に下記方法で行っ
た。 (2)混練 上記組成物を加圧ニーダー(トーシン製、TD0.3−
3M型)を用い170℃で60分間混練し、次いで冷却
しながら破砕して射出成形用のコンパウンドを得た。 (3)成形 次に射出成形機(日精樹脂工業製、PS40E5ASE
型)を用い、加熱筒温度:175℃、金型温度:40
℃、射出圧力:1000kg/cm2の条件で上記コン
パウンドの成形を行い、バー状(長さ100mm、幅1
0mm、厚さ4mm)の成形体を得た。 (4)脱脂 上記成形体を空気循環式の脱脂炉(鵬製作所製、SHK
S−2型)に入れ、室温〜130℃まで昇温速度60℃
/hrで、130℃〜170℃まで昇温速度5℃/hr
で、170℃〜210℃まで20℃/hrで昇温した後
冷却するという方法で脱脂を行った(合計脱脂時間12
時間)。 (5)焼結 次に、真空焼結炉(東京真空製、FU−11200型)
に上記工程で得た脱脂体を入れ、昇温速度5℃/min
で1350℃まで昇温し、1350℃で2時間保持する
ことによって焼結を行った。以上の実施例の結果を表1
に示す。混練、成形中のホルムアルデヒド臭の発生はほ
とんどなく、この工程中の熱安定性は問題なかった。ま
た脱脂は正常に行われ、脱脂率は全て95%以上で、割
れ、膨れ等の外観の異常もなく、また変形(へたり)も
認められなかった。得られた焼結体の相対密度は全て9
6%以上であった。
【0012】比較例1 コンパウンド組成として酸化防止剤を添加しなかった以
外は実施例1〜5と同様にして、混練、成形、脱脂を行
った。脱脂は正常に行われ、脱脂時の変形も認められな
かったが、混練、成形中にコンパウンドが一部熱分解
し、かなり強いホルムアルデヒド臭がした。
【0013】比較例2、3 酸化防止剤を有機バインダー全量に対して1.0重量%
または3.0重量%添加した以外は、実施例1〜5と同
様にして、混練、成形、脱脂を行った。混練、成形時の
熱分解は認められなかったが、脱脂中に図2に示すよう
に成形体の変形が大きく起こり、脱脂率も低かった。
【0014】実施例1〜5および比較例1〜3の配合成
分、評価項目および評価結果を表1に示す。
【表1】
【0015】実施例6 金属粉末に替えてセラミック粉末(アルミナ粉末、平均
粒径0.02μm)を用い上記と同様の検討を行った。 (1)コンパウンド組成 セラミック粉末(アルミナ粉末、平均粒径0.02μ
m)/有機バインダー=50/50(体積比)とし、有
機バインダーの組成をPOM/PEG/WX=40/5
5/5(重量比)とした。酸化防止剤としてBDPAを
用い、有機バインダー全量に対して0.1重量添加し
た。混練〜焼結までの各工程は下記方法で行った。 (2)混練、成形、脱脂 上記組成物を、実施例1〜5と同様の条件で混練、成
形、脱脂した。 (3)焼結 上記脱脂体を、5℃/minの昇温速度で1600℃ま
で昇温し、1600℃に2時間保持して、空気中で焼結
した。混練、成形中のホルムアルデヒド臭の発生はな
く、熱安定性は良好であった。また脱脂率は94%、焼
結後の相対密度は99%で正常な製品が得られた。
【0016】比較例4 コンパウンド組成として酸化防止剤を添加しなかった以
外は実施例6と同様にして、混練、成形、脱脂を行っ
た。脱脂は正常に行われ、脱脂時の変形も認められなか
ったが、混練、成形中にコンパウンドが一部熱分解し、
強いホルムアルデヒド臭がした。
【0017】比較例5 酸化防止剤を有機バインダー全量に対して1.0重量%
添加した以外は、実施例6と同様にして、混練、成形、
脱脂を行った。混練、成形時の熱分解は認められなかっ
たが、脱脂中に成形体の変形が起こり、脱脂率も76%
と低かった。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の射出成形用組成物は、特定量の酸化防止剤を添加する
ことにより、低温短時間脱脂が可能で、かつ脱脂時に変
形しないといったポリアセタール系バインダー使用の射
出成形用組成物の特長を維持したまま、混練、成形時の
熱安定性を増すことができる。その結果、以下に示すよ
うな量産時に特に有益な効果を奏する。 低温短時間脱脂が可能。 脱脂時に変形しない。 有害で刺激臭の強いホルムアルデヒドの発生を防止で
き、作業環境を悪化しない。 混練、成形中の熱分解を防止できるのでコンパウンド
や成形体の品質が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱脂工程における成形体のセット方法を示す説
明図である。
【図2】脱脂中の成形体の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 成形体 2 支持台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 融 京都市東山区一橋野本超11番地の1 三洋 化成工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属粉末および/またはセラミック粉末
    と、ポリアセタールを主要成分とする有機バインダーか
    らなる組成物において、該組成物がさらに有機バインダ
    ーの重量に基づいて0.01〜0.5重量%の酸化防止
    剤を含有することを特徴とする射出成形用組成物。
  2. 【請求項2】 前記有機バインダーが、30〜60重量
    %のポリアセタールおよび40〜70重量%のポリアル
    キレングリコール類、ワックス類、高級脂肪酸類および
    高級脂肪族アミンからなる群より選ばれる1種以上の有
    機化合物からなる請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 該有機化合物がポリアルキレングリコー
    ル類である請求項1または2記載の組成物。
JP4341555A 1992-11-28 1992-11-28 射出成形用組成物 Pending JPH06158107A (ja)

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