JPH0615971A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JPH0615971A
JPH0615971A JP5000587A JP58793A JPH0615971A JP H0615971 A JPH0615971 A JP H0615971A JP 5000587 A JP5000587 A JP 5000587A JP 58793 A JP58793 A JP 58793A JP H0615971 A JPH0615971 A JP H0615971A
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JP
Japan
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thermal transfer
heat
recording medium
fine particles
transfer recording
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Pending
Application number
JP5000587A
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English (en)
Inventor
Masanori Minato
雅則 湊
Teiji Ueda
定司 上田
Atsushi Suzuki
淳 鈴木
Shuji Maruyama
修司 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基材上に少なくとも一層の熱溶融性インク層
を含む塗工層を形成してなる熱転写記録媒体において、
前記塗工層の最上層中に、その平均塗工厚若しくは全塗
工層の合計の平均塗工厚よりも大きな平均粒子径を有す
る微粒子を含有する熱転写記録媒体。 【効果】 耐熱保存安定性に優れているためブロッキン
グの発生がなく、また粗表面紙に対する解像度が良く、
しかも高速追随性の良い印字ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、ファクシミ
リ等の熱転写記録装置に用いられる熱転写記録媒体に関
し、さらに詳しくは耐熱保存安定性、高速追随性、高印
字品質を同時に満足する熱転写記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】熱転写記録方式は、シート上の基材上に
少なくとも一層の熱溶融性インクを塗布してなる熱転写
記録媒体を用い、この熱転写記録媒体をその熱溶融性イ
ンク層が被転写紙に接するように重ね合わせ、熱転写記
録媒体の基材側より加熱ヘッドによりインク層を加熱溶
融して被転写紙上に転写像を得る記録方式である。この
方法によれば、使用する装置が低騒音で操作性、保守性
に優れ、かつ普通紙を被転写紙として使用可能であるた
め、近年広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱転写
プリンターの高性能化が進むにつれ、粗表面紙への高速
印字といった複合化された機能が要求されるようになっ
てきた。プリンターの高速化を考えた場合、リボンの高
速追随性(高感度化)が大きな課題となる。粗表面紙の被
覆を保ったまま高速追随性を上げるため、従来はバイン
ダーへの樹脂成分の導入(特開昭54−87234 号、同54−
163044号、同56− 98269号、同62−130887号)等で対処
してきたが、更に高感度化を達成するには、インクの軟
化開始温度を下げる必要が生じてきた。
【0004】従来、熱溶融性インクのバインダー材とし
ては、約50℃から約150 ℃程度の温度領域に融点を有す
るワックス類と、接着性及び塗膜柔軟性を付与する樹脂
類の混合物が用いられてきた。このようなバインダー材
を用いる場合、印字速度の高速化に対しても粗表面紙に
解像度の良い印字を得るためにはワックス類の低融点化
や樹脂類の低ガラス転移温度化、又は樹脂類の配合比率
の増加、更には低融点の第三成分の添加等による溶融開
始温度の低温度化が考えられる。
【0005】一方、熱転写記録媒体の要求特性として、
高温での保存安定性が挙げられる。即ち、夏期の輸送等
の条件ではかなりの高温状態にさらされることになる。
一般に熱転写記録媒体はロール状で供されるため、巻物
の中心部ではかなりの荷重がかかっている。そのため、
基材の熱溶融性インクを塗布した面が室温では接着性を
示さなくても、高温、高圧での保存時には接着性を帯
び、その反対側の面に融着してしまい、熱転写記録シー
トを引き出す際に剥離する部分に抵抗が生じたり、反対
側に転写を起こしてしまうという問題(ブロッキング)
があり、これを解決する必要がある。
【0006】しかし、前述のように溶融開始温度を下げ
たインクを用いた場合、ブロッキングが顕著に発生して
しまい、実用には適さないため、更に改良が望まれてい
た。従って本発明の目的は、耐熱保存安定性に優れ、粗
表面紙に対し解像度(被覆)が良く、しかも高速追随性
の良い印字ができるようにした熱転写記録媒体を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、熱転写記録媒体の熱溶融性インク層を含む塗工層
の最上層に、当該の最上層の平均塗工厚若しくは塗工層
全体の平均塗工厚よりも大きな平均粒子径を有する微粒
子を含有させることにより、前記の目的が達成し得るこ
とを確認し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、基材上に少なくとも一
層の熱溶融性インク層を含む塗工層を形成してなる熱転
写記録媒体において、前記塗工層の最上層中に、その平
均塗工厚よりも大きな平均粒子径を有する無機もしくは
有機微粒子を含有することを特徴とする熱転写記録媒
体、及び、基材上に少なくとも一層の熱溶融性インク層
を含む塗工層を形成してなる熱転写記録媒体において、
前記塗工層の最上層中に、塗工層全体の平均塗工厚より
も大きな平均粒子径を有する無機もしくは有機微粒子を
含有することを特徴とする熱転写記録媒体を提供するも
のである。
【0009】本発明の熱転写記録媒体には、転写感度を
高めた溶融開始温度の低い熱溶融性インクを使用でき、
熱溶融性インク層が形成された面の最上層の平均塗工厚
若しくは塗工層全体の平均塗工厚よりも粒径の大きい無
機若しくは有機の微粒子が最上層に含有されて、最上層
から当該微粒子が露出しているため、熱溶融性インクと
基材の反対側の面との接触面積が少ない状態でロールに
巻き込むことができ、高温保存時にもブロッキングが発
生することがない。
【0010】本発明の熱転写記録媒体の実施態様の1例
を図1に示す。図1は基材4上に形成された離型層3
と、当該離型層3上に形成された熱溶融性インク層2か
らなる熱転写記録媒体であり、最上層である熱溶融性イ
ンク層2中に微粒子1が含有されている。ここで、図1
中の微粒子1は便宜上円で示してあるが、微粒子の形状
は球形でも不定形でもよく或いはその混合であってもよ
い。ここで、微粒子1の平均粒子径r1 は、熱溶融性イ
ンク層2の平均塗工厚αよりも大きい(r1 >α)た
め、最上熱溶融性インク層2から当該微粒子1が露出
し、熱溶融性インク層と基材の裏面との接触面積が少な
い状態でロールに巻き込むことができる。
【0011】本発明の熱転写記録媒体の他の実施態様の
例を図2に示す。図2も基材4上に形成された離型層3
と、当該離型層3上に形成された熱溶融性インク層2か
らなる熱転写記録媒体であり、最上層である熱溶融性イ
ンク層2中に微粒子1が含有されている。ここで、微粒
子1の平均粒子径r2 は熱溶融性インク層2の平均塗工
厚αと離型層3の平均塗工厚βの合計よりも大きくなっ
ており(r2 >α+β)、最上熱溶融性インク層から当
該微粒子が露出している。
【0012】尚、本発明に係る微粒子の平均粒子径の測
定方法の一例を示すが、もちろんこの方法に限定される
ものではない。 <平均粒子径の測定方法>サンプル0.5 gを200 mlビー
カーに量りとり、イオン交換水150 mlを加え攪拌下、超
音波で1分間分散させる。次に電解液(ISTON II) 150ml
に上記分散液をスポイトで滴下し、コールターカウンタ
ーにて測定する。測定チャートから平均粒子径を求め
る。
【0013】無機もしくは有機微粒子は熱溶融性インク
に添加するのが一般的である。本発明で熱溶融性インク
に添加する無機もしくは有機微粒子の平均粒子径は、単
一粒子であっても、微粒子同士が凝縮して新たに1つの
粒子を形成したものであっても、それらの粒子が平均と
して最上の熱溶融性インクの平均塗工厚若しくは全塗工
層の合計の平均塗工厚よりも大きいことが必要である。
なぜなら、これらの塗工厚よりも小さな粒径の粒子で
は、表面に露出する粒子の数が少なく、耐熱保存安定性
を維持するには粒径の大きな粒子を用いる時よりも必要
以上の微粒子を添加する必要がある。しかし、微粒子の
添加量が多いと熱溶融性インクの溶融粘度が上昇し、粗
表面紙への被覆等が低下してしまう。すなわち、微粒子
の添加量が多いほど耐熱安定性は向上するが、過剰に添
加すると熱溶融性インクの溶融粘度が上昇し、印字品質
が低下してしまう。そのため、微粒子の添加量は耐熱安
定性が確保できる最低量に抑えることが望ましい。本発
明において、最上層中に含まれる微粒子の量は、塗工層
の最上層の重量に対して 0.1〜20%、好ましくは0.5〜2
0%、更に好ましくは 0.1〜10%が望ましい。
【0014】本発明の熱転写記録媒体の必須成分である
微粒子は、無機、有機のいずれでもよく、両者の混合物
であってもよい。例えば無機物として石英や含水珪酸等
の二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸化鉄
等の金属酸化物、マンガン、鉄、コバルト等の金属、カ
ーボンブラック、黒鉛等の微粉末が用いられ、有機物と
しては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、シリコーン等のプラスチック類の微粒子やバインダ
ーと相溶性のない高融点の低分子化合物の微粒子が用い
られるが、これらに限定されるものではなく、二種以上
の混合物であってもよい。
【0015】尚、本発明では微粒子として球状のものを
使用するのが好ましい。前述したように、微粒子の粒子
径と塗工層の平均塗工厚との関係が耐熱保存安定性を大
きく左右するが、微粒子の形状が異方性のない球状であ
ると、添加量に対してその粒子径を有効に活用できるた
め、少量の添加で良好な耐熱安定性を得ることができ
る。
【0016】上記微粒子を添加する熱溶融性インクのバ
インダー材としては、スチレン、ビニルトルエン、α−
メチルスチレン、クロルスチレン、ビニル安息香酸、ビ
ニルベンゼンスルホン酸ソーダ、アミノスチレン等のス
チレン及びその誘導体、置換体の単独重合体や共重合
体、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブ
チルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート等のメタクリル酸エステル及びメタクリル酸、メチ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等の
アクリル酸エステル及びアクリル酸、ブタジエン、イソ
プレン等のジエン類、アクリロニトリル、ビニルエーテ
ル類、マレイン酸及びマレイン酸エステル類、無水マレ
イン酸、ケイ皮酸、塩化ビニル等のビニル系単量体の単
独或いは他の単量体との共重合体を用いることができ
る。もちろん、前記ビニル系樹脂の場合も、ジビニルベ
ンゼン等の多官能単量体を用いて架橋ポリマーとして使
用してもよい。更にまた、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリウレタン、シリコーン系樹脂、
フッ素系樹脂、フェノール樹脂、テルペン樹脂、石油樹
脂、水添石油樹脂、アルキド樹脂、ケトン樹脂、セルロ
ース誘導体等を用いてもよい。これらのポリマーもしく
はオリゴマーを共重合体の形で使用する場合、その共重
合体はランダム共重合体の他、要求用途に合わせて、交
互共重合体、ブロック共重合体、相互貫入型共重合体等
の共重合を適宜選択して用いることができる。また、二
種以上のポリマー、オリゴマーを混合して用いる場合に
は、溶融混合、溶液混合、エマルジョン混合等の機械的
混合の他、ポリマー、オリゴマー成分重合時に共存重
合、多段重合法等で混合してもよい。
【0017】更に必要に応じて従来の熱溶融性インクで
用いられるようなワックス類、オイル類、液体可塑剤類
を添加混合してもよい。
【0018】着色剤は最上層以外の層に含有されている
場合は、最上層には添加しなくてもよいが、最上層以外
の層が着色剤を含有しない場合は最上層に添加する必要
がある。着色剤としては、例えば、カーボンブラック、
オイルブラック、黒鉛等の黒色系の染顔料、C.I.Pigmen
t Yellow1、同3、同74、同97、同98のアセト酢酸アリ
ールアミド系モノアゾ黄顔料(ファストイエロー)、C.I.
Pigment Yellow12、同13、同14等のアセト酢酸アリール
アミド系ビスアゾ黄染料、C.I.Pigment Yellow19、同7
7、同79、C.I.Disperse Yellow164等の黄顔料、C.I.Pig
ment Red48 、同49:1、同53:1、同57:1、同81、
同122 、同5等の赤もしくは紅顔料、C.I.Solvent Red
52、同58、同8等の赤系顔料、C.I.Pigment Blue15:3
等の銅フタロシアニン及びその誘導体、変性体等の青系
染顔料などが使用できる。さらに、有色もしくは無色の
昇華性染料等、従来印刷インク、その他の着色用途で周
知の染顔料が使用できる。これらの着色剤は単独でも二
種以上を混合して用いてもよい。もちろん、体質顔料や
白色顔料と混合し、色調を調整してもよい。更にまた、
バインダー材成分に対する分散性を改善するために着色
剤表面を界面活性剤、シランカップリング剤等のカップ
リング剤、高分子材料で処理したり、高分子系染料や高
分子グラフト顔料を用いてもよい。
【0019】本発明の熱転写記録媒体は、通常前記微粒
子とバインダー樹脂及び着色剤、更に必要に応じて前述
の各種添加剤を混合した熱溶融性インクを基材上に塗布
し、少なくとも一層の熱溶融性インク層を形成すること
により製造される。熱溶融性インク層の数としては、1
〜2層が好ましい。また、熱溶融性インク層の平均塗工
厚の合計は1〜5μm が好ましい。
【0020】更に基材と最も基材に近い熱溶融性インク
層の間に離型層を設けると、より高感度な熱転写記録媒
体が得られる。離型層の厚さは特に限定されないが、
0.3〜3μm が好ましい。かかる離型層はワックス類を
主成分とするのが好ましく、パラフィンワックス、マイ
クロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、カ
ルナバワックス、キャンデリラワックス、ライスワック
ス、モンタンワックス等、従来の熱溶融性インクに用い
られるようなワックス類が好適に使用される。これらの
ワックス類は、単独でも二種以上を混合して用いてもよ
い。更に必要に応じてエチレン酢酸ビニル共重合体、エ
チレンアクリル酸エステル共重合体等の樹脂類を添加し
てもよい。
【0021】また、基材上に形成された熱応答性の良い
着色インク層の上に、更に着色剤を含有するか或いは含
有しない前記熱溶融性インクを設けることにより、より
高感度な熱転写記録媒体が得られる。更に必要に応じて
熱溶融性インク層の反対の面には耐熱潤滑層等を形成す
ることができる。
【0022】本発明に係る熱溶融性インクの製造は、バ
インダー材を溶解もしくは安定に分散し得る溶媒もしく
は分散媒中で溶液もしくは分散エマルジョンとし、ボー
ルミル、サンドミル、アトライター、バスケットミル、
三本ロール等の混合分散機による調製することができ
る。また、着色剤の分散を上記の方法で行なった後、微
粒子を添加し、ホモミキサー、ディスパー、ディゾルバ
ー等により攪拌混合してもよい。更に溶媒等を特に用い
ることなく、加熱型三本ロール、加熱型ニーダー、加熱
型サンドミル、加熱型アトライター等で溶融混合しても
よい。
【0023】このようにして調製された熱溶融性インク
は、基材上にグラビアコーター、ワイヤーバー等を用い
て溶液もしくは溶融コート法で塗布、印刷される。
【0024】また、熱溶融性インクをスプレードライ
法、粉砕法等で粉砕化し、その後、静電コート法等によ
って基材上に粉体コートしてもよい。この場合、粉体コ
ート後更に必要に応じて加熱、加圧、溶剤処理等を行
い、熱溶融性インクを基材上に定着されて用いてもよ
い。
【0025】
【実施例】以下、実施例をもって、本発明の有効性を例
示するが、もちろん本発明はこれらに限定されるもので
はない。なお、例中、部は特に指定のない限り重量部を
表す。
【0026】実施例1,2及び比較例1〜3 片面に耐熱潤滑層、他の面にワックス離型層(平均塗工
厚 1.5μm )を形成したPET(ポリエチレンテレフタ
レート)フィルムのワックス離型層側に、下記の組成で
作成したインクをいずれも平均塗工厚が2μm になるよ
うにワイヤーバーコーターにより塗布し、インクフィル
ムを作成した。
【0027】(実施例1) ・エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル41重量%) 35部 〔EVAFLEX 40Y 、三井デュポンポリケミカル (株) 製〕 ・パラフィンワックス(融点75℃) 15部 〔HNP-10、日本精蝋 (株) 製〕 ・カルナバワックス(融点84℃) 15部 ・カーボンブラック 35部 ・二酸化珪素微粒子(平均粒径 2.2μm ) 1部 〔Mizukasil P-707 、水澤化学工業 (株) 製〕 ・トルエン 400部。
【0028】(実施例2) ・エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル28重量%) 40部 〔EVAFLEX 220 、三井デュポンポリケミカル (株) 製〕 ・パラフィンワックス(融点75℃) 15部 〔HNP-10、日本精蝋 (株) 製〕 ・カルナバワックス(融点84℃) 10部 ・カーボンブラック 35部 ・二酸化珪素微粒子(平均粒径 3.0μm ) 2部 〔Mizukasil P-78A 、水澤化学工業 (株) 製〕 ・トルエン 400部。
【0029】(実施例3) ・エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル41重量%) 35部 〔EVAFLEX 40Y 、三井デュポンポリケミカル (株) 製〕 ・パラフィンワックス(融点75℃) 15部 〔HNP-10、日本精蝋 (株) 製〕 ・カルナバワックス(融点84℃) 15部 ・カーボンブラック 35部 ・シリコーン樹脂球状微粒子(平均粒径 3.0μm ) 0.5部 〔トスパール 130、東芝シリコーン (株) 製〕 ・トルエン 400部。
【0030】(比較例1) ・エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル41重量%) 15部 〔EVAFLEX 40Y 、三井デュポンポリケミカル (株) 製〕 ・パラフィンワックス(融点75℃) 15部 〔HNP-10、日本精蝋 (株) 製〕 ・カルナバワックス(融点84℃) 15部 ・カーボンブラック 35部 ・トルエン 400部。
【0031】(比較例2) ・エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル41重量%) 15部 〔EVAFLEX 40Y 、三井デュポンポリケミカル (株) 製〕 ・パラフィンワックス(融点75℃) 60部 〔HNP-10、日本精蝋 (株) 製〕 ・カルナバワックス(融点84℃) 10部 ・カーボンブラック 15部 ・トルエン 400部。
【0032】(比較例3) ・エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル41重量%) 35部 〔EVAFLEX 40Y 、三井デュポンポリケミカル (株) 製〕 ・パラフィンワックス(融点75℃) 15部 〔HNP-10、日本精蝋 (株) 製〕 ・カルナバワックス(融点84℃) 15部 ・カーボンブラック 35部 ・二酸化珪素微粒子(平均粒径 1.6μm ) 1部 〔Mizukasil P-527 、水澤化学工業 (株) 製〕 ・トルエン 400部。
【0033】これらのインクフィルムを所定の幅に切断
してインクリボンを作製し、耐熱潤滑層と重ね合わせ1
kg/m2の加荷重をかけ、60℃で10時間保存し、耐熱保存
安定性の評価を行なった。また、印字品質は富士通
(株) 製のパーソナルワープロ(OASYS 30AX II )で、
解像度、粗表面紙被覆、感度(高速追随性)を以下のよ
うな基準で評価した。その結果を表1に示す。
【0034】評価基準 感度(高速追随性) ◎:印刷濃度目盛が中央設定でも十分にインクの転写が
行われる。 ○:印刷濃度目盛が最高設定でも十分にインクの転写が
行われる。 ×:印刷濃度目盛が最高設定でも全体的にインクの転写
不良が目立ち、細線等のパターンが不連続になる。 解像度 ◎:網点、細線等のパターンで極めてドット再現性が良
い。 ○:網点、細線等のパターンでドット再現性が良い。 △:網点、細線等のパターンでかすれ、尾引きが発生す
る。 ×:印字にかすれ、尾引きが多く、判読しずらい。 粗表面紙被覆 ○:黒ベタ印字部分のボイド率(白抜け率)が10%未
満。 ×:黒ベタ印字部分のボイド率(白抜け率)が10%以
上。 耐熱保存安定性 ○:60℃、10時間の保存試験において耐熱潤滑層との融
着が発生しない。 ×:60℃、10時間の保存試験において耐熱潤滑層との融
着が発生する。
【0035】
【表1】
【0036】表1に示した各熱溶融性インクの評価結果
について、以下に捕捉説明する。微粒子を添加しない比
較例1では、印字品質には問題ないが、耐熱保存安定性
に問題がある。それに対して実施例1、3では印字品
質、耐熱保存安定性の両方の要求が満足できる。微粒子
を添加しなくても耐熱保存安定性が保持できる比較例2
では耐熱保存安定性を向上させるために接着成分である
エチレン酢酸ビニル共重合体の配合量を減少したため、
転写感度が悪く、解像度、粗表面紙被覆も実施例1より
も劣っていた。
【0037】また、熱溶融性インクの平均塗工厚よりも
小さな平均粒子径の微粒子を添加した比較例3では添加
量を増やしても十分な耐熱保存安定性が得られないばか
りでなく、微粒子の添加による解像度の低下及び粗表面
紙に対する被覆の低下を引き起こしてしまった。更に、
接着成分であるエチレン酢酸ビニル共重合体の配合量を
実施例1よりも増加した実施例2では実施例1よりも解
像度が更に向上し、耐熱保存安定性も問題がなかった。
【0038】実施例4〜7及び比較例4〜6 片面に耐熱潤滑層、他の面にパラフィンワックスを主成
分とする離型層を平均塗工厚1μm で形成したPET
(ポリエチレンテレフタレート)フィルムのワックス離
型層側に、下記の組成で作成した熱溶融性インクを、熱
溶融性インク層の平均塗工厚がいずれも2μm になるよ
うにワイヤーバーコーターにより塗布し、インクフィル
ムを作成した。得られたインクフィルムの離型層と熱溶
融性インク層の平均塗工厚の合計は3μm である。
【0039】(実施例4) ・エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル41重量%) 35部 〔EVAFLEX 40Y 、三井デュポンポリケミカル(株)製〕 ・パラフィンワックス(融点66℃) 15部 〔HNP-3、日本精蝋 (株) 製〕 ・キャンデリラワックス(融点70℃) 15部 ・カーボンブラック 35部 ・低密度ポリエチレン球状微粒子(平均粒子径5μm ) 0.5部 〔フロービーズ LE-1080、製鉄化学工業 (株) 製〕 ・トルエン 400部。
【0040】(実施例5) ・エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル41重量%) 35部 〔EVAFLEX 40Y 、三井デュポンポリケミカル(株)製〕 ・パラフィンワックス(融点66℃) 15部 〔HNP-3、日本精蝋 (株) 製〕 ・キャンデリラワックス(融点70℃) 15部 ・カーボンブラック 35部 ・シリコーンゴム球状微粒子(平均粒子径5μm ) 0.5部 〔トレフィル E-600、東レダウコーニングシリコーン (株) 製〕 ・トルエン 400部。
【0041】(実施例6) ・エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル41重量%) 35部 〔EVAFLEX 40Y 、三井デュポンポリケミカル(株)製〕 ・パラフィンワックス(融点66℃) 15部 〔HNP-3、日本精蝋 (株) 製〕 ・キャンデリラワックス(融点70℃) 15部 ・カーボンブラック 35部 ・シリコーン樹脂球状微粒子(平均粒子径 4.5μm ) 0.5部 〔トスパール 145、東芝シリコーン (株) 製〕 ・トルエン 400部。
【0042】(実施例7) ・エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル28重量%) 45部 〔EVAFLEX 220 、三井デュポンポリケミカル(株)製〕 ・パラフィンワックス(融点66℃) 15部 〔HNP-3、日本精蝋 (株) 製〕 ・キャンデリラワックス(融点70℃) 5部 ・カーボンブラック 35部 ・シリコーン樹脂球状微粒子(平均粒径 4.5μm ) 1部 〔トスパール 145、東芝シリコーン (株) 製〕 ・トルエン 400部。
【0043】(比較例4) ・エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル41重量%) 35部 〔EVAFLEX 40Y 、三井デュポンポリケミカル(株)製〕 ・パラフィンワックス(融点66℃) 15部 〔HNP-3、日本精蝋 (株) 製〕 ・キャンデリラワックス(融点70℃) 15部 ・カーボンブラック 35部 ・トルエン 400部。
【0044】(比較例5) ・エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル41重量%) 10部 〔EVAFLEX 40Y 、三井デュポンポリケミカル(株)製〕 ・パラフィンワックス(融点75℃) 60部 〔HNP-10、日本精蝋 (株) 製〕 ・カルナバワックス(融点84℃) 15部 ・カーボンブラック 15部 ・トルエン 400部。
【0045】(比較例6) ・エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル41重量%) 35部 〔EVAFLEX 40Y 、三井デュポンポリケミカル(株)製〕 ・パラフィンワックス(融点66℃) 15部 〔HNP-3、日本精蝋 (株) 製〕 ・キャンデリラワックス(融点70℃) 15部 ・カーボンブラック 35部 ・シリコーン樹脂球状微粒子(平均粒径2μm ) 30部 〔トスパール 120、東芝シリコーン (株) 製〕 ・トルエン 400部。
【0046】これらのインクフィルムを所定の幅に切断
してインクリボンを作製し、耐熱潤滑層と重ね合わせ1
kg/m2の加荷重をかけ、60℃で10時間保存し、耐熱保存
安定性の評価を行なった。また、印字品質は富士通
(株) 製のパーソナルワープロ(OASYS 30AX II )で、
解像度、粗表面紙被覆、感度(高速追随性)を前記実施
例1〜3及び比較例1〜4と同様に評価した。その結果
を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】表2に示した各熱溶融性インクの評価結果
について、以下に補足説明する。球状微粒子を添加しな
い比較例4では、印字品質には問題ないが、耐熱保存安
定性に問題がある。それに対して実施例4〜7では印字
品質、耐熱保存安定性の両方の要求を満足している。更
に実施例4〜7では実施例1〜3よりも低融点のワック
スをバインダー材として用いても耐熱保存安定性が保持
できるため、より感度(高速追随性)の良いインクリボ
ンとなっている。球状微粒子を添加しなくても耐熱保存
安定性が保持できる比較例5では、耐熱保存安定性を向
上させるために接着成分であるエチレン酢酸ビニル共重
合体の配合量を減少し、更に高融点ワックスを使用した
ため、転写感度が悪く、解像度、粗表面紙被覆も実施例
4〜7よりも劣っていた。
【0049】また、熱溶融性インク層全体と離型層の合
計の平均塗工厚よりも小さな平均粒子径の球状微粒子を
添加した比較例6では、球状微粒子の添加量を増やして
も十分な耐熱保存安定性が得られないばかりでなく、球
状微粒子の添加による解像度の低下及び粗表面紙に対す
る被覆の低下を引き起こしてしまった。更に、接着成分
であるエチレン酢酸ビニル共重合体の配合量を実施例4
〜6よりも増加させた実施例7では実施例4〜6よりも
解像度が更に向上し、耐熱保存安定性も問題がなかっ
た。
【0050】
【発明の効果】本発明の熱転写記録媒体は耐熱保存安定
性に優れており、高感度で解像度の優れた印字が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写記録媒体の1例を示す断面略示
図である。
【図2】本発明の熱転写記録媒体の他の例を示す断面略
示図である。
【符号の説明】
1…微粒子 2…熱溶融性インク層 3…離型層 4…基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 修司 栃木県芳賀郡市貝町大字赤羽2606番地 花 王株式会社情報科学研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に少なくとも一層の熱溶融性イン
    ク層を含む塗工層を形成してなる熱転写記録媒体におい
    て、前記塗工層の最上層中に、その平均塗工厚よりも大
    きな平均粒子径を有する無機もしくは有機微粒子を含有
    することを特徴とする熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記微粒子が二酸化珪素であることを特
    徴とする請求項1記載の熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 二酸化珪素の含有量が最上層の重量に対
    し 0.1〜10%であることを特徴とする請求項2記載の熱
    転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 基材上に少なくとも一層の熱溶融性イン
    ク層を含む塗工層を形成してなる熱転写記録媒体におい
    て、前記塗工層の最上層中に、塗工層全体の平均塗工厚
    よりも大きな平均粒子径を有する無機もしくは有機微粒
    子を含有することを特徴とする熱転写記録媒体。
  5. 【請求項5】 最上層中の前記無機もしくは有機微粒子
    の含有量が最上層の重量に対し 0.5〜20%である請求項
    4記載の熱転写記録媒体。
  6. 【請求項6】 少なくとも1層の離型層が、最も基材に
    近い熱溶融性インク層の下に設けられている請求項1〜
    5の何れか1項記載の熱転写記録媒体。
  7. 【請求項7】 微粒子の形状が球状である請求項1〜6
    の何れか1項記載の熱転写記録媒体。
JP5000587A 1992-05-07 1993-01-06 熱転写記録媒体 Pending JPH0615971A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6623589B2 (en) 2000-07-03 2003-09-23 Fujicopian Co., Ltd. Color thermal transfer recording medium
JP2011062824A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Toppan Printing Co Ltd 昇華型熱転写媒体
JP2015028537A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 シャープ株式会社 光拡散部材及びその製造方法、並びに表示装置

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US6623589B2 (en) 2000-07-03 2003-09-23 Fujicopian Co., Ltd. Color thermal transfer recording medium
JP2011062824A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Toppan Printing Co Ltd 昇華型熱転写媒体
JP2015028537A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 シャープ株式会社 光拡散部材及びその製造方法、並びに表示装置

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