JPH06161798A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JPH06161798A
JPH06161798A JP4336615A JP33661592A JPH06161798A JP H06161798 A JPH06161798 A JP H06161798A JP 4336615 A JP4336615 A JP 4336615A JP 33661592 A JP33661592 A JP 33661592A JP H06161798 A JPH06161798 A JP H06161798A
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JP
Japan
Prior art keywords
circuit
processor
comparison circuit
information processing
signal
Prior art date
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Pending
Application number
JP4336615A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuaki Takagi
克明 高木
Koichi Ihara
廣一 井原
Nobuo Hamano
亘男 浜野
Tatsuhiro Nozue
辰裕 野末
Nobukage Takahashi
宣景 高橋
Seiji Kubo
征治 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マシンサイクルでの自己診断機能を備えた情
報処理装置と簡単な構成により高信頼化を実現した情報
処理システムを提供する。 【構成】 論理的機能、物理的構成要素及び物理的配置
が実質的に同一にされた2個のプロセッサと、上記2個
のプロセッサの対応する信号の一致/不一致を検出する
比較回路を同一の半導体チップ内又は同一パッケージ内
に形成し、比較回路の出力信号を外部に出力させる。 【効果】 外部からは1個のプロセッサとして扱うこと
ができるとともに、半導体チップ或いはパッケージ内で
の信号比較を行うものであるので、マシンサイクルでの
故障診断機能を持たせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報処理装置に関
し、例えば宇宙用のように高信頼性が要求される情報処
理装置に利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高信頼化のための耐故障システムは、装
置の多重化やチップの多重化により行われている。例え
ば、3つのプロセッサの出力の多数決を採ることによっ
て、1個が故障してもマスクすることができるようにし
た高信頼化システムの例として、米国特許4,375,
683号がある。半導体チップレベルでの高信頼化を行
っている例として、米国特許4,849,657号があ
る。この技術は、カウンタに使用するフリップフロップ
を2重化し、出力の論理和を採ることによって、一方の
故障が全体に影響しないようにするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者において
は、宇宙用や金融用のように故障によるシステムダウン
が一瞬も許されない用途に適したプロセッサの検討を行
った結果、プロセッサ自身にマシンサイクルの単位での
エラー検出を行う機能を持たせればよいことに気が付い
た。このように、プロセッサ自身がマシンサイクルでの
故障判定ができれば、システムの2重化によって故障排
除も可能になるからである。
【0004】この発明の目的は、マシンサイクルでの自
己診断機能を備えた情報処理装置を提供することにあ
る。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特
徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになる
であろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、論理的機能、物理的構成要
素及び物理的配置が実質的に同一にされた2個のプロセ
ッサと、上記2個のプロセッサの対応する信号の一致/
不一致を検出する比較回路を同一の半導体チップ内又は
同一パッケージ内に形成し、比較回路の出力信号を外部
に出力させる。
【0006】
【作用】上記した手段によれば、外部からは1個のプロ
セッサとして扱うことができるとともに、半導体チップ
或いはパッケージ内での信号比較を行うものであるの
で、マシンサイクルでの故障診断機能を持たせることが
できる。
【0007】
【実施例】図1には、この発明に係るプロセッサの一実
施例の概略レイアウト図が示されている。同図の各回路
ブロックは、公知の半導体集積回路の製造技術によっ
て、単結晶シリコンのような1個の半導体基板上におい
て形成される。
【0008】半導体チップには、論理機能、物理的構成
要素及び物理的配置を全く同一にする2つのプロセッサ
モジュール1と2が搭載される。これらのプロセッサモ
ジール1と2は、半導体チップを左右に分けるほぼ中心
線を対称線として、各回路が幾何学的に左右対称的(ミ
ラー反転)に配置される。上記対称線上には比較回路が
設けられる。
【0009】図3には、上記線対称にされるプロセッサ
モージュール1と2の一実施例の内部ブロック図が示さ
れている。同図の各回路ブロックは、半導体チップ上に
おける幾何学的な配置に合わせて描かれている。
【0010】プロセッサモジュール1においては、上か
ら第1段目に命令バッファが、第2段目にデコーダが順
に配置される。第3段目においては、左側に制御部が、
右側にアドレスの算出を行うためのアドレス演算部が並
んで配置される。第4段目には、左側にデータ演算部
が、右側に汎用レジスタが並んで配置される。そして、
最下段には入出力インターフェイスが配置される。
【0011】これに対して、プロセッサモジュール2に
おいては、上記同様に上から第1段目に命令バッファ、
第2段目にデコーダが順に配置されるが、第3段目にお
いては、プロセッサモジュール1とは左右が逆に右側に
制御部が、左側にアドレス演算部が並んで配置される。
第4段目においても、プロセッサモジュール1とは左右
が逆に右側にデータ演算部が、左側に汎用レジスタが並
んで配置される。そして、最下段には上記プロセッサモ
ジュール1と同様に入出力インターフェイスが配置され
る。
【0012】同図において、各回路ブロックを構成する
回路素子及び配線は、上記のような対称配置に対応して
左右対称的に配置される。すなわち、プロセッサモジュ
ール1を基準にすると、プロセッサモジュール2はミラ
ー反転された回路パターンにより構成される。このよう
に2つのプロセッサモジュール1と2は、論理的機能、
物理的構成要素及び物理的配置が同一で、かつ物理的配
置の相対的関係が線対称とされる。
【0013】この実施例のように2つのプロセッサモジ
ュール1と2を、対称線を基準にして左右対称に配置す
るのは、次のような理由によるものである。比較回路
は、2つのプロセッサモジュール1と2の対応する信号
を比較する。この場合、比較回路においては、マシンサ
イクルで高速に変化する信号をリアルタイムでの比較動
作を行うようにするため、プロセッサモジュール1から
の信号伝播時間と、プロセッサモジュール2からの信号
伝播時間とを一致させることが必要になるからである。
【0014】図1において、半導体チップは2つのプロ
セッサモジュール1及び2と、比較回路を内蔵してい
る。この半導体チップは、公知のパッケージ技術により
1つの半導体集積回路装置として構成され、外部入力端
子からは2つのプロセッサモジュール1と2に対して同
じ入力信号が供給され、2つのプロセッサモジュール1
と2は全く同じ動作を行うようにされる。半導体集積回
路装置の外部出力端子には、一方のプロセッサモジュー
ルの信号が出力される。これにより、半導体集積回路装
置にあっては、外部からは1つのプロセッサモジュール
としてしか見えないが、比較回路から比較出力信号が出
力される点において従来の1個のプロセッサのみからな
るものとは異なるだけである。
【0015】上記プロセッサモジュール1と2が、外部
から供給されるクロックパルスにより動作させられると
き、このクロックパルスが供給される外部端子は、上記
対称線上に近く配置される。これにより、2つのプロセ
ッサモジュール1と2とを実質的に同一のクロックタイ
ミングで動作させることができる。
【0016】上記プロセッサモジュール1と2を後述す
るように半導体チップに内蔵のクロックパルス発生回路
により形成されたクロックパルスで動作させる場合に
は、比較回路と同様にクロックパルス発生回路は、上記
対称線上に配置される。これにより、クロックパルス発
生回路と2つのプロセッサモジュール1と2へのクロッ
クパルス供給配線の長さが実質的に同じになるようにさ
れる。この構成に代え、個々のプロセッサモジュール1
と2がそれぞれクロックパルス発生回路を内蔵するもの
であってもよい。この場合、プロセッサモジュール1と
2において、クロックパルス発生回路が設けられる位置
が、対称線を基準にして左右対称に配置され、互いに同
期したクロックパルスを形成するようにされる。
【0017】図2には、この発明に係るプロセッサの他
の一実施例の概略レイアウト図が示されている。同図に
おける各回路ブロックは、前記同様に公知の半導体集積
回路の製造技術によって、単結晶シリコンのような1個
の半導体基板上において形成される。
【0018】半導体チップには、論理機能、物理的構成
要素及び物理的配置を全く同一にする2つのプロセッサ
モジュール1と2が搭載される。これらのプロセッサモ
ジュール1と2は、半導体チップのほぼ中心点に対して
点対称的に配置される。すなわち、プロセッサモジュー
ル1を中心的に基準にして180°回転させるとプロセ
ッサモジュール2と等価になる。上記中心点上には比較
回路が設けられる。
【0019】図4には、上記点対称にされるプロセッサ
モージュール1と2の一実施例の内部ブロック図が示さ
れている。同図の各回路ブロックは、半導体チップ上に
おける幾何学的な配置に合わせて描かれている。
【0020】プロセッサモジュール1においては、上か
ら第1段目に命令バッファが、第2段目にデコーダが順
に配置される。第3段目においては、左側に制御部が、
右側にアドレス演算部が並んで配置される。第4段目に
は、左側にデータ演算部が、右側に汎用レジスタが並ん
で配置される。そして、最下段には入出力インターフェ
イスが配置される。
【0021】これに対して、プロセッサモジュール2に
おいては、上記のプロセッサモジュール1に対しては1
80°回転させられている関係にあるので、上下と左右
が逆転しており、上から第1段目に入出力インターフェ
イス、第2段目に汎用レジスタとデータ演算部が、第3
段目においては、アドレス演算部と制御部が配置され、
4段目にはデコーダが、最終段目には命令バッファが配
置される。そして、第2段目と第3段目において、プロ
セッサモジュール1とは左右が逆に右側にデータ演算部
と制御部が、左側に汎用レジスタとアドレス演算部が配
置される。
【0022】同図において、2つのプロセッサモジュー
ル1と2の対応する各回路ブロックを構成する回路素子
及び配線は、上記のような点対称に対応して上下左右が
反転させられた関係に設けられる。プロセッサモジュー
ル1を基準にすると、プロセッサモジュール2は、ミラ
ー反転と上下反転された回路パターンにより構成され
る。このように2つのプロセッサモジュール1と2は、
論理的機能、物理的構成要素及び物理的配置が同一で、
かつ物理的配置の相対的関係が点対称にされる。
【0023】この実施例のように2つのプロセッサモジ
ュール1と2を、中心点を基準にして点対称的に配置す
るのは、上記同様にプロセッサモジュール1からの信号
伝播時間と、プロセッサモジュール2からの信号伝播時
間とを一致させるためものである。これにより、比較回
路においては、マシンサイクルで高速に変化する信号の
一致/不一致の比較動作をリアルタイムで行うようする
ことができる。
【0024】上記のような線対称又は点対称に2つのプ
ロセッサモジュールを配置するとき、1つのプロセッサ
モジュールのレイアウト設計を行い、それを元に半導体
集積回路の自動設計処理を行うコンピュータのメモリ等
においてミラー反転させれば線対称になる他方のプロセ
ッサモジュールを形成でき、180°の回転又は上記ミ
ラー反転(左右反転)と上下反転を行うことにより点対
称となる他方のプロセッサモジュールを形成することが
できる。そして、その対称の基準となる対称線又は中心
点の部分に比較回路を配置して、1つの半導体チップの
レイアウトを行うことができる。
【0025】図5には、上記比較回路の出力信号と、そ
れに対応した2つのプロセッサモジュール1と2の動作
の一例を説明するための動作図が示されている。処理1
ないし処理3は、それぞれが1つの命令に対応してい
る。処理2の命令実行中において、2つのプロセッサモ
ジュール1と2の対応する複数からなる信号のうち、い
ずれか1つでも不一致のものがあると、比較回路はハイ
レベルの再実行指示信号を出力する。プロセッサモジュ
ール1と2のおのおのの制御部は、ハイレベルの再実行
指示信号が供給されることにより、上記処理2の命令を
最初からやり直すという再実行処理の制御に移る。
【0026】一般に、1つの命令は、複数からなるマイ
クロプログラムステップからなり、各マイクロ命令の単
位での比較照合が行われるので、その中で不一致のもの
があれば、その処理がいったんクリアされて最初のマイ
クロプログラムステップから処理2に対応した命令のや
り直しが行われる。この処理2の再実行において比較回
路が一致すれば、処理3に移行する。このように再実行
によって正しく動作する場合には、不一致の原因が外来
ノイズ等による起因しているとみなされ、外部に対して
は比較一致信号を出力しつづける。これにより、外部か
らはプロセッサが正常に動作したものと見えるようにさ
れる。
【0027】図6には、上記比較回路の出力信号と、そ
れに対応した2つのプロセッサモジュール1と2の動作
の他の一例を説明するための動作図が示されている。処
理1ないし処理3は、それぞれが1つの命令に対応して
いる。処理2の命令実行中において、2つのプロセッサ
モジュール1と2の対応する複数からなる信号のうち、
いずれか1つでも不一致のものがあると、上記処理2の
命令を最初からやり直すという再実行処理に移る。ここ
までは、上記図5と同様であるが、一方のプロセッサモ
ジュールにおいて故障が生じると、比較回路は再実行の
毎に不一致を示す内部比較信号を出力する。このような
不一致の信号がn回連続して出力されると、復旧不能な
故障が発生したと判断されて、比較回路は不一致信号を
示す比較出力信号及び再実行指示信号を外部に出力す
る。この比較回路の内部構成については、図24より詳
細に説明する。
【0028】上記のような比較回路の不一致出力によ
り、直ちにプロセッサの故障と判断すると、外来ノイズ
等により一時的な動作が生じた場合でも故障が発生した
と判定され、以後システムから切り離す等が行われてし
まう。これに対して、上記のような再実行機能を設ける
ことにより、回復不能な故障に対してのみ不一致信号を
出力させることができる。
【0029】宇宙用や金融用等のように高信頼化が要求
されるシステムを構築するために、外部からは1つのプ
ロセッサとしか見えない本願発明に係るプロセッサを用
いて多重構成とすると、上記1つのプロセッサにおいて
不一致に伴う命令の再実行処理が入ると、そのプロセッ
サでは再実行の分だけ処理が遅くなる。そこで、上記再
実行に入ると不一致信号を出力させて、他の同時動作を
行っているプロセッサに対してウエイトをかけるように
して、再実行を行っているプロセッサの処理2の終了を
待って処理3に入るようにして同期化を図る。この場合
には、比較回路の出力信号は定常的に出力される。そし
て、1つのプロセッサでの故障を他のプロセッサがウエ
イト時間のオバーフローにより検知して、故障プロセッ
サをシステムから切り離すようにしてもよい。
【0030】図24には、上記の比較回路の一実施例の
内部構成図が示されている。比較回路は、プロセッサモ
ジュール1及び2から供給されたデータの比較を行い、
その結果を内部比較信号として出力する比較器及び内部
比較信号を受けて判定をする判定部からなる。判定部
は、フリップフロップ回路FF,セット回路STC、カ
ウンタ回路COUNT及び結果信号出力回路OCを有す
る。
【0031】フリップフロップ回路FFは、クロック信
号CLKに従って内部比較信号を入力し、またセット回
路STC及び結果信号出力回路OCに出力する。セット
回路STCは、フリップフロップ回路FFから供給され
た信号が不一致を示す信号ならばカウンタ回路COUN
Tの値をデクリメント(−1)する信号を出力する。ま
た、セット回路STCは、フリップフロップ回路FFか
ら供給された信号が一致を示す信号ならば、カウンタ回
路COUNT内の値を所定値にセットする信号を出力す
る。
【0032】結果信号出力回路OCは、フリップフロッ
プ回路FF及びカウンタ回路COUNTの出力を受け
る。結果信号出力回路OCは、フリップフロップ回路F
Fから一致を示す信号が供給されるならば、カウンタ回
路COUNTからの出力に関係なく一致を示す比較出力
信号及びロウレベルの再実行指示信号を出力する。ま
た、結果信号出力回路OCは、フリップフロップ回路F
Fから不一致を示す信号が供給されるならば、ハイレベ
ルの再実行指示信号を出力し、カウンタ回路COUNT
の値が0(ゼロ)になるまで一致を示す比較出力信号を
出力する。結果信号出力回路OCは、カウンタ回路CO
UNTの値が0になってもフリップフロップ回路FFか
ら不一致を示す信号が供給されているならば、不一致を
示す比較出力信号を出力する。フリップフロップ回路F
F及びカウンタ回路COUNTは、リセット信号RSE
Tによってその内部がリセットされる。
【0033】図7には、この発明に係るプロセッサの一
実施例の概略ブロック図が示されている。同図の各回路
ブロックは、比較回路を基準にした前記のような線対称
又は点対称配置に合わせて描かれている。
【0034】プロセッサ1と2は、それぞれが3つの内
部バスS1,S2とDを持ち、演算器にはバスS1とS
2から入力されたデータを演算して、その演算結果をバ
スDに出力させる。レジスタ等のデータ保持回路は、制
御回路により指定されたアドレスのデータが上記バスS
1とS2に出力され、上記演算器等に入力される。上記
演算結果が得られるバスDの情報は、必要に応じてデー
タ保持回路の指定されたレジスタに取り込まれる。演算
器は、フラグレジスタに対して動作状態等を示すフラグ
を出力する。制御回路は、命令に従ってデータ保持回路
のレジスタの指定や、演算器に対する動作モードを指示
する。
【0035】プロセッサ2においても、上記プロセッサ
1と同様にバスS1,S2及びDからなる3バス方式と
され、データ保持回路及び演算器、フラグレジスタを持
つ。これらのバスS1,S2及びDや、データ保持回路
及び演算器等は、比較回路を基準にして対称的に配置さ
れている。比較回路は、比較すべき信号として、プロセ
ッサ1と2におけるバスDの書込みデータ、制御回路か
ら出力されるアドレス信号、及び演算器が出力する演算
フラグの対応するものの一致/不一致の比較動作を行
う。
【0036】比較回路は、その具体的構成は省略する
が、それぞれの比較信号の数に対応して設けられる複数
の排他的論理和回路と、これらの排他的論理和回路の出
力を受ける論理和回路から構成される。これにより、上
記のような複数ビットからなる書き込みデータ、複数ビ
ットからなるアドレス信号、複数ビットからなる演算フ
ラグの中で1ビットでも不一致のものがあると、上記論
理和回路を通して不一致信号が出力される。
【0037】図8には、この発明に係るプロセッサの他
の一実施例のブロック図が示されている。同図には、上
記のように1つの半導体チップに設けられる2つのプロ
セッサのうちの一方と比較回路が代表として例示的に示
されている。
【0038】この実施例では、特定の命令語を用いて、
データ保持回路を構成するレジスタのうちの特定のレジ
スタを指定してそのデータの一致/不一致を予め検出し
ようとするものである。すなわち、この命令は、それ自
体では特定のデータ処理を行わないで、専らこれから処
理しようとするレジスタの内容にエラーが存在しないか
否かをテストするために用いられる。
【0039】命令レジスタに格納された命令語をデコー
ダが解読し、制御回路によりデータ保持回路中の特定の
レジスタを選択して、そのデータを内部バスS2に出力
させる。2つのプロセッサにおいて上記同じ命令が実行
されるので、比較回路は2つのプロセッサ1と2の同じ
レジスタの内容を比較し、一致/不一致の判定を行う。
この判定結果は、外部に出力させるものの他、必要に応
じてプロセッサ1と2が読み出して、一致のときには上
記レジスタに格納されたデータを用いて処理を行い、不
一致のときには改めて上記データを形成するための処理
に移行する。
【0040】このような自己チェック機能を用いること
により、データ処理の事前にデータの誤りを検出できる
ので、信頼性の高いデータ処理の実行が行える。このよ
うな事前チェック機能は、例えば、一連の状態設定を行
って1つの結果を得るときにおいて、結果が判明してか
ら上記状態設定の誤りを見い出すことが手遅れとなる場
合等に有効である。
【0041】図9には、この発明に係るプロセッサの更
に他の一実施例のブロック図が示されている。同図に
は、上記のように1つの半導体チップに設けられる2つ
のプロセッサのうちの一方と比較回路が代表として例示
的に示されている。
【0042】この実施例では、特定の命令語を用いて、
内蔵のキャッシュメモリ格納されている特定のデータ
(アドレス)を指定してそのデータの一致/不一致を予
め検出しようとするものである。すなわち、この命令
は、それ自体では特定のデータ処理を行わないで、専ら
これから処理しようとするキャッシュメモリの内容にエ
ラーが存在しないか否かをテストするために用いられ
る。
【0043】命令レジスタに格納された命令語をデコー
ダが解読し、制御回路によりキャッシュメモリ中の特定
のアドレスを指定し、そのデータを内部バスS2に出力
させる。2つのプロセッサにおいて上記同じ命令が実行
されるので、比較回路は2つのプロセッサ1と2のそれ
ぞれが内蔵するキャッシュメモリの同じアドレスのデー
タを比較し、一致/不一致の判定を行う。この判定結果
は、外部に出力させるものの他、必要に応じてプロセッ
サ1と2が読み出して、一致のときには上記キャッシュ
メモリに格納されたデータを用いて処理を行い、不一致
のときには改めてメインメモリ等からデータを転送させ
るか改めてそのデータの作成を行う等の処理に移行す
る。
【0044】このような自己チェック機能を用いること
により、データ処理の事前にデータの誤りを検出できる
ので、信頼性の高いデータ処理の実行が行える。このよ
うな事前チェック機能は、例えば、一連の状態設定を行
って1つの結果を得るときにおいて、結果が判明してか
ら上記状態設定の誤りを見い出すことが手遅れとなる場
合に有効である。
【0045】図10には、この発明に係るプロセッサの
更に他の一実施例のブロック図が示されている。同図に
は、上記のように1つの半導体チップに設けられる2つ
のプロセッサのうちの一方が代表として例示的に示され
ている。
【0046】この実施例では、プロセッサにおいて扱わ
れるデータは、データビットDATAと誤り検出用のパ
テリィビットECCから構成される。それ故、データ保
持回路には、データビットの格納部分DATAと、パリ
ティビットの格納部分ECCから構成される。それに対
応して、内部バスS1,S2及びDにおいても太い線で
示されたデータビットDATA用のバスと細い線で示さ
れたパリティビットECC用のバスから構成される。
【0047】内部バスS1とS2に読み出された信号
は、誤り検出訂正デコーダECCDECによりデータビ
ットのエラーの検出と訂正がパリティビットを用いて行
われ、エラーがあると正しく訂正されたデータが演算器
に入力される。演算器では、上記データの演算を行って
結果を出力させる。このとき、出力部には誤り検出訂正
エンコーダECCENCが設けられ、データDATAを
元にパリティビットECCが生成されてDバスに出力さ
れる。このDバスのデータビットDATA及びパリティ
ビットECCは、データ保持回路の指定されたレジスタ
に格納され、あるいはキャッシュメモリ等に書き込まれ
る。
【0048】上記のようなプロセッサが2つ設けられ、
比較回路で比較される。この場合、図7のように書き込
みデータとしては、データビットDATAとパリティビ
ットECCとが比較回路に入力されて一致/不一致の判
定が行われる。このような誤り訂正機能を付加すること
により、一定の範囲でのデータエラーが訂正されるので
いっそう信頼性を高くすることができる。
【0049】図11には、この発明に係るプロセッサの
更に他の一実施例のブロック図が示されている。同図に
は、大規模集積回路により構成されるプロセッサの他
に、データ処理システムの概略ブロック図が示されてい
る。この実施例では、プロセッサの多機能化が図られ
る。2つのプロセッサ1と2は、高信頼性のために用い
られるものの他、マルチプロセッサとしても用いられる
ようにされる。このような機能の変更は、モードレジス
タへのモード設定により行われる。
【0050】プロセッサ1と2は、それぞれがキャッシ
ュメモリを持ち、内部バス獲得用の論理回路LOG1と
LOG2を通して内部共通バスに接続される。上記2つ
のプロセッサ1と2を独立して動作させるときの内部共
通バスの調停を行うために、アービタが設けられ上記論
理回路LOG1とLOG2を制御して、バスの獲得調整
を行うようにされる。
【0051】モードレジスタにより、高信頼プロセッサ
モードにされると比較回路の動作が有効になる反面、ア
ービタや論理回路LOG1とLOG2の動作が無効にさ
れて2つのプロセッサ1と2は、内部共通バスに対して
並列に接続され、同時に同じデータ処理動作を行うよう
にされる。
【0052】モードレジスタにより、マルチプロセッサ
モードにされると、比較回路の動作が無効にされ、代わ
ってアービタ及び論理回路LOG1とLOG2の動作が
有効にされる。プロセッサ1が内部共通バスを獲得した
いときには、論理回路LOG1を介してアービタにバス
要求信号を出力する。アービタは、他方のプロセッサ2
がバスを使用してないときは、許可信号を出すのでプロ
セッサ1が内部共通バスを獲得することになる。もし
も、バス要求信号が競合すると、アービタは予め決めら
れた優先順序にしたがって一方のプロセッサに許可信号
を出力し、他方は待ち状態になる。
【0053】モードレジスタの設定は、ハードウェア的
に行うようにするものであってもよい。すなわち、ユー
ザーにおいて、マルチプロセッサとして使うときには、
プロセッサを実装基板に搭載させるときに特定の端子に
ハイレベルを供給するような結線を行うようにする。モ
ードレジスタの設定をソフトウェア的に行う場合には、
初期設定においてモードレジスタの設定を行うようにす
ればよい。
【0054】図12には、この発明に係るプロセッサの
更に他の一実施例のブロック図が示されている。この実
施例では、2つのプロセッサ1と2は、半導体チップ上
に非対称に配置される。すなわち、2つのプロセッサ1
と2は、左右、上下が同じ配置のものが2つ並んで設け
られる。2つのプロセッサ1と2の間に、比較回路が設
けられる。
【0055】この場合には、右側のプロセッサ2の汎用
レジスタと比較回路との距離が、左側のプロセッサ1の
汎用レジスタと比較回路との距離に比べて長くなる。そ
こで、この距離の長さによる信号伝播の遅延時間を補正
するために、比較回路とプロセッサ1との間には、伝達
遅延補正部分が設けられる。この伝達遅延補正部分は、
信号線の引回しにより伝播遅延を生じさせたり、あるい
はダミーの伝送ゲートMOSFET等の遅延素子を用い
て伝播遅延を生じさせるものである。この構成では、一
方のプロセッサモジュールの回路パターンをそのままコ
ピーすることにより、他方のプロセッサモジュールを形
成することができる。
【0056】図13には、この発明に係るプロセッサの
更に他の一実施例のブロック図が示されている。この実
施例では、2つのプロセッサ1と2は、線対称的に配置
されるが、比較回路がその対称線の延長上の位置に配置
される。すなわち、2つのプロセッサ1と2の比較すべ
き信号は、上記対称線にそって下側に延びて比較回路に
導かれる。この構成においても、比較回路に対して、2
つの信号伝達経路がほぼ等しくなるようにすることがで
き、信号遅延の影響を少なくすることができるものであ
る。
【0057】図14には、この発明に係るプロセッサの
更に他の一実施例のブロック図が示されている。この実
施例では、前述のようにクロック発生回路CPGが半導
体チップに搭載される。クロック発生回路CPGは、比
較回路が設けられる対称線上に配置され、クロックパル
スCKを同じ配線長さにより2つのプロセッサ1と2に
伝達する。これにより、クロックパルスの信号伝達経路
も左右対称となって対称関係にある回路ブロックでは、
ほぼ同じ遅延時間をもってクロックパルスCKが供給さ
れる。
【0058】比較回路には、ラッチ回路FFが設けられ
る。このラッチ回路FFは、クロック発生回路CPGに
より形成されたラッチクロックLCKを受けて、比較出
力をクロックエッジに同期して取り込むようにするもの
である。これにより、比較回路において比較される信号
の遅延時間のズレによるヒゲ状のパルスが出力されるこ
とがなく、安定した比較出力信号を得ることができる。
【0059】ラッチ回路FFの出力信号は、前記図5又
は図6に示したような再実行信号RTとしてプロセッサ
1と2に伝達される。同図には、省略されているが、上
記ラッチ回路FFの再実行信号RTが連続して複数回
(n回)にわたって出力されたことを検出するカウンタ
回路が設けられ、そのカウンタ回路の出力により比較出
力信号が形成される。すなわち、このカウンタ回路は、
上記RT信号を計数するものであり、比較一致信号によ
りリセットされる。これにより、連続してn回にわたっ
てRT信号が出力されると、比較出力信号をハイレベル
のような不一致信号として出力させる。
【0060】図15には、上記比較動作を説明するため
のタイミング図が示されている。クロックのハイレベル
への立ち上がりエッジに同期してレジスタアドレスと書
き込みデータが出力される。上記クロックに対して半周
期遅れたタイミングで発生される書き込み許可信号によ
り指定されたレジスタに書き込み動作が行われ、レジス
タの出力が書き込まれたデータに変化する。演算フクグ
は演算器による演算時間だけ遅れて変化する。
【0061】上記書き込み許可信号に同期し、それより
少し遅れたタイミングでラッチクロックが発生され、排
他的論理和回路及び論理和回路を通した比較出力を取り
込む。この比較結果が不一致のときにはハイレベルにさ
れた再実行指示信号RTが出力される。比較結果が一致
ならばロウレベルが出力される。このように、ラッチク
ロックに同期して、比較結果を取り込むのでレジスタア
ドレス、書き込みデータあるいはレジスタ出力やフラグ
の比較される信号に多少のズレがあっても、それに影響
されないで、安定した比較出力を得ることができる。
【0062】このようにクロック単位で一致検出をする
ことにより、故障発生から検出までの時間間隔をより小
さくすることができる。また、クロック単位での故障を
検出することができるから、上記のような再実行処理機
能を付加することも可能となり、一時故障に対して強い
プロセッサを得ることができる。
【0063】図16には、この発明に係るプロセッサの
更に他の一実施例の概略レイアウト図が示されている。
CMOS回路等の半導体集積回路においては、ノイズ等
により論理回路が誤動作を起こすことの他に、寄生サイ
リスタ素子が作動することより生じるラッチアップの対
策が必要である。従来は、回路に流れる電流をセンスし
て過剰電流が流れると電源保護回路等により電源遮断を
行って素子破壊を防止するようにしている。この構成で
は、正常に作動している他の半導体集積回路装置等にお
いても電源遮断が行われてしまうという不都合が生じ
る。特に、宇宙用や金融用といったようにシステムの一
時的な停止が許されないものでは、電源装置を含めて多
重系にする必要があるので、システム全体の規模が大き
くなってしまう。
【0064】この実施例では、半導体チップ上におい
て、それに形成されるプロセッサ1と2及び比較回路の
全体を取り囲むようにラッチアップ対策インターフェイ
ス領域が設けられる。このラッチアップ対策インターフ
ェイス領域の外側に、ラッチアップ回復制御回路が設け
られる。このラッチアップ回復制御回路は、自身がラッ
チアップしないようにするため、レイアウトルールを緩
和するなどの対策を施した素子あるいは回路で構成され
る。上記ラッチアップ対策インターフェイス領域は、ラ
ッチアップ回復制御回路がプロセッサ1,2又は比較回
路において生じたラッチアップの影響を受けない一定の
緩衝領域であればよい。
【0065】図17には、図16のプロセッサの一実施
例のブロック図が示されている。外部から供給される電
源電圧VCCは、スイッチaと過電流検出抵抗を介して
内部のプロセッサ1,2及び比較回路に供給される。上
記プロセッサ1,2に入力される信号は、スイッチbを
介して供給される。ラッチアップ回復制御回路は、上記
検出抵抗の電圧降下Vrを監視し、図18に示した波形
図に示すように、ラッチアップと見做されるような過電
流に対応した電圧Vrを検出すると、スイッチaとbを
直ちに遮断させる。これにより、ラッチアップによる内
部回路の素子破壊が防止できる。
【0066】ラッチアップ回復制御回路は、一定期間経
過後にスイッチaをオン状態にして内部回路に電源電圧
VCCを再投入する。そして、遅れてスイッチbをオン
状態にして入力信号の供給を開始する。これにより、内
部のプロセッサ1,2及び比較回路は、再び動作が可能
にされる。
【0067】この構成では、電源装置を共通とする複数
の半導体集積回路装置において、ラッチアップが生じた
半導体集積回路装置においてのみ自身で電源遮断を行っ
て素子破壊を防止する。したがって、上記電源装置を共
通とする他の半導体集積回路装置では動作を継続するこ
とができる。このように半導体集積回路装置においてラ
ッチアップ対策回路を内蔵させることにより、多重系の
システムを構成する場合でも、電源装置を共通にできる
のでシステム全体の簡素化が図られる。
【0068】図19には、この発明に係るプロセッサの
一実施例の実装配置図が示されている。この実施例で
は、1つの半導体集積回路装置の中に複数の半導体チッ
プが実装される。すなわち、セラミック等のような配線
基板上に3つの半導体チップが実装されて、外部からは
1つの半導体集積回路装置と同様に扱うようにすること
ができるものである。
【0069】プロセッサモジュール1と2を構成する半
導体チップは、論理機能、物理的構成要素を全く同一に
するものであり、上記実装基板上の対称線に対して2つ
のプロセッサモジュール1と2が左右対称に配置され
る。すなわち、これらのプロセッサモジュール1を基準
にすると、プロセッサモジュール2は、それと左右が逆
にレイアウトされた半導体チップとされる。これらの半
導体チップとしてのプロセッサモジュール1と2を左右
に分ける実装基板上における対称線上には、1つの半導
体チップからなる比較回路が設けられる。
【0070】上記2つの半導体チップからなるプロセッ
サモジュール1と2は、前記3に示した1つの半導体チ
ップ内に形成される2つのプロセッサモージュールと同
様な関係にされる。すなわち、代表として例示的に示さ
れいてる汎用レジスタは、上記比較回路が設けられる対
称線に対して対称的な位置になるように構成される。例
えば、プロセッサモジュール1を基準にすると、プロセ
ッサモジュール2はミラー反転された回路パターンを持
つ半導体チップとされる。このように2つのプロセッサ
モジュール1と2は、セラミック基板等の実装基板上に
おいて論理的機能、物理的構成要素及び物理的配置が同
一で、かつ物理的配置の相対的関係が線対称とされる。
【0071】この実施例のように2つのプロセッサモジ
ュール1と2を、対称線を基準にして左右対称に配置す
るのは、次のような理由によるものである。比較回路
は、2つのプロセッサモジュール1と2の対応する信号
を比較する。この場合、比較回路においては、マシンサ
イクルで高速に変化する信号をリアルタイムでの比較動
作を行うようにするため、プロセッサモジュール1から
の信号伝播時間と、プロセッサモジュール2からの信号
伝播時間とを略一致させることが必要になるからであ
る。
【0072】図19において、これらの半導体チップ
は、公知のパッケージ技術により1つの半導体集積回路
装置として構成され、外部入力端子からは2つのプロセ
ッサモジュール1と2に対して同じ入力信号が供給さ
れ、2つのプロセッサモジュール1と2は全く同じ動作
を行うようにされる。半導体集積回路装置の外部出力端
子には、一方のプロセッサモジュールの信号が出力され
る。これにより、半導体集積回路装置にあっては、外部
からは1つのプロセッサモジュールとしてしか見えない
が、比較回路から比較出力信号が出力される点において
従来の1つのプロセッサからなるものと異なるのみであ
る。
【0073】上記プロセッサモジュール1と2が、外部
から供給されるクロックパルスにより動作させられると
き、このクロックパルスが供給される外部端子は、上記
対称線上に近く配置される。これにより、2つのプロセ
ッサモジュール1と2とを実質的に同一のクロックタイ
ミングで動作させることができる。
【0074】上記プロセッサモジュール1と2を、上記
のような実装基板上に形成された1つのクロックパルス
発生回路により形成されたクロックパルスで動作させる
場合には、比較回路と同様にクロックパルス発生回路
は、上記実装基板上の対称線上に配置される。これによ
り、クロックパルス発生回路と2つのプロセッサモジュ
ール1と2へのクロックパルス供給配線の長さが実質的
に同じになるようにされる。この構成に代え、個々のプ
ロセッサモジュール1と2がそれぞれクロックパルス発
生回路を内蔵するものであってもよい。この場合、それ
ぞれが半導体チップからなるプロセッサモジュール1と
2において、クロックパルス発生回路が設けられる位置
が、対称線を基準にして左右対称に配置され、互いに同
期したクロックパルスを形成するようにされる。
【0075】図20には、この発明に係るプロセッサの
一実施例の実装配置図示されている。この実施例におい
ても、上記同様に1つの半導体集積回路装置の中に複数
の半導体チップが実装される。すなわち、セラミック等
のような配線基板上に3つの半導体チップが実装され
て、外部からは1つの半導体集積回路装置と同様に扱う
ようにすることができるものである。
【0076】半導体チップには、論理機能、物理的構成
要素及び物理的配置を全く同一にする2つのプロセッサ
モジュール1と2が用いられる。これらのプロセッサモ
ジール1と2を構成する半導体チップは、実装基板のほ
ぼ中心点に対して点対称的に配置される。すなわち、プ
ロセッサモジュール1を中心的に基準にして180°回
転させるとプロセッサモジュール2と等価になる。上記
中心点上には比較回路を構成する半導体チップが設けら
れる。
【0077】この構成では、全く同一の半導体チップを
セラミック基板等の実装基板に対して点対称的に配置す
ることにより形成できる。これにより、プロセッサモジ
ュール1と2が全く同一のものを用いることができるの
で、前記図19の実施例のように内部回路が左右対称に
なるように形成される2種類の半導体チップを用いる場
合に比べて簡単となる。
【0078】図21には、この発明に係るプロセッサを
用いた多重系多数決システムの一実施例のブロック図が
示されている。この実施例では、同じ機能を以て同時に
動作させられる複数の情報処理システムが構成される。
プロセッサは前記実施例のように2つのプロセッサモジ
ュールと比較回路、あるいは2つのプロセッサチップと
比較チップが1つのパッケージに実装されたものであ
り、同図のように実装ボード上では1つのプロセッサと
して扱われる。
【0079】エラー検出回路は、プロセッサの処理によ
るエラーを検出するものであり、従来より公知のフォー
ルト・トレラント方式において用いられるチェック回路
である。この実施例の自己診断回路では、上記のような
従来のエラー検出の他に、プロセッサ自身が判定した比
較結果が入力される。
【0080】自己診断において、エラーが検出されると
自身でスイッチを制御して不良ボードとして切り離され
る。このような不良ボードを除いた残りのボードにおい
て多数決演算が実行されて、処理データが出力される。
【0081】図22には、この発明に係るプロセッサが
用いられる多重系多数決システムにおける1つの系の一
実施例のブロック図が示されている。この実施例では、
故障発生時のボード回復機能が付加される。
【0082】上記のような自己診断により、故障が検出
されると、直ちにスイッチSWを切断して自己のボード
をシステムから切り離す。この切り離された状態で、自
己診断回路は、周辺機能及びプロセッサに対してリセッ
トをかける。システム全体では、管理プログラムによっ
て一定の処理の区切り毎に、故障状態を監視しており、
故障ボードが存在するときには、メモリの内容の確認、
データの再設定のような回復処理を行った後にシステム
に復帰させる。このとき、プロセッサが比較回路を持っ
ているので、プロセッサ自身に故障の原因が無いか否か
を、試験用のプログラムの実行により簡単に把握するこ
とができる。すなわち、このようなプロセッサ自身の故
障が無いときには、上記のようなメモリの内容の確認と
データの再設定を行って故障ボードのシステムへの復帰
を行わせるようにする。これにより、高い信頼性のもと
で故障とされたボードを回復させることができる。
【0083】上記のような故障が生じたボードの監視
は、別に設けられる管理用のプロセッサによって専門的
に行うようにしてもよい。すなわち、通信機能を用いて
管理プロセッサと接続し、ボード内部のプロセッサの故
障判定やメモリの内容の確認及びデータの再設定を行う
ようにしてもよい。このような管理プロセッサを設けた
場合には、一定の処理の区切りにおいて直ちに故障ボー
ドを再復帰させることができるから、システムの処理効
率が犠牲にならない。
【0084】この発明に係るプロセッサは、それ自身が
故障を判定するものであるから、2つのプロセッサを持
つ2重系のシステムにおいても、故障が発生したプロセ
ッサ側を簡単に判別してマスクできるのでシステムの簡
素化を図ることができる。なお、予備のプロセッサによ
り1つの系のシステムを用意しておいて、上記プロセッ
サの自己診断によって故障とされたプロセッサが自身で
システムから切り離されると、予備のプロセッサがシス
テムに接続されるようにしてもよい。
【0085】図23には、この発明に係るプロセッサを
用いた多重系多数決システムの他の一実施例のブロック
図が示されている。この実施例では、同じ機能を以て同
時に動作させられる複数の情報処理システムが構成され
る。プロセッサは前記図5及び図6のように再実行機能
を持つ2つのプロセッサモジュールPM1 ,PM2と比
較回路、あるいは2つのプロセッサチップと比較チップ
が1つのパッケージに実装されたものであり、同図のよ
うに実装ボード上では1つのプロセッサとして扱われ
る。
【0086】上記のような再実行機能により、比較回路
において不一致信号が検出されたプロセッサでは再実行
処理が行われる。このとき、ウエイトタイミング制御回
路は、各ボードのプロセッサからハイレベルの再実行指
示信号を受けて、他のボード上のプロセッサに対してウ
エイト信号を発行する。これにより、他のプロセッサで
は再実行の間は、ウエイト状態となって同期がとられ
る。このようにどれかのプロセッサからの再実行指示信
号が発行されていれば、その期間に対応する長さのウエ
イト信号が各プロセッサに発行されて同期が採られる。
【0087】このような比較再実行機能の付加により、
ボード上の1つのプロセッサにおいてノイズ等によるエ
ラーが発生した場合、直ちに故障と判定されてボードが
切り離されてしまうことがないので、高い信頼性の耐故
障システムを得ることができるようになる。
【0088】上記の実施例より得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1) 論理的機能、物理的構成要素及び物理的配置が
実質的に同一にされた2個のプロセッサと、上記2個の
プロセッサの対応する信号の一致/不一致を検出する比
較回路を同一の半導体チップ内又は同一パッケージ内に
形成して比較回路の出力信号を外部に出力させることに
より、外部からは1個のプロセッサとして扱うことがで
きるとともに、半導体チップ或いはパッケージ内での信
号比較を行うものであるのでマシンサイクルでの故障診
断機能を持たせることができるという効果が得られる。
【0089】(2) みかけ上1つの半導体集積回路装
置に2つのプロセッサと比較回路が搭載されているの
で、システムの小型・軽量化を実現することができると
いう効果が得られる。
【0090】(3) 2個のプロセッサモジュールを半
導体チップ又は実装基板上に比較回路に対して対称的に
配置させたり、あるいは両信号の伝播遅延時間を等しく
させる遅延手段を用いることにより、比較回路に対する
信号伝搬遅延時間がほぼ等しくされるので、より高い周
波数でのクロックパルスにより動作させることができる
という効果が得られる。
【0091】(4) 2個のプロセッサモュージルにお
ける各回路ブロックのうち、比較回路に信号を送出させ
るブロックを比較回路に近くなるように配置して信号伝
達経路を短くすることにより、動作クロックの周波数を
いっそう高くできるという効果が得られる。
【0092】(5) 比較回路の検出動作は、その不一
致出力により予め決めれた回数を限度として2個のプロ
セッサモジュールに対して同一の情報処理動作を繰り返
して再実行させ、上記回数を超えてもなお不一致となっ
たときに外部に対して不一致出力を送出させる機能を持
たせることにより、ノイズ等による外乱に対して強いプ
ロセッサを得ることができるという効果が得られる。
【0093】(6) 2個のプロセッサモジュールにお
いて、データのエラー検出と訂正機能を持たせることに
より、いっそう高い信頼性を得ることができるという効
果が得られる。
【0094】(7) 2個のプロセッサモジュールは、
データ保持回路又は内蔵のキャッシュメモリの中に格納
されている特定のデータを指定して比較回路に送出させ
る特定の命令機能を持たせることにより、事前にデータ
エラー等を検出することができるという効果が得られ
る。
【0095】(8) ラッチアップ回復制御回路を設け
て、内部回路の過電流を検出して外部から供給される電
源電圧VCCと入力信号を遮断し、一定期間後にこれら
を再投入することにより、電源装置を共通とする複数の
半導体集積回路装置において、ラッチアップが生じた半
導体集積回路装置においてのみ自身で電源遮断を行って
素子破壊を防止するものであるから、多重系のシステム
でも電源装置を共通にできるという効果が得られる。
【0096】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、プロ
セッサは、所定のプログラムに従ってデータ処理を行う
汎用的なプロセッサの他、乗算や除算等のように専門的
なデータ処理を行う特殊プロセッサであってもよい。比
較回路において比較される信号は、そのプロセッサの持
つ機能に合わせて適宜に選ばれるものである。この発明
は、外観上1つの半導体集積回路装置で構成される情報
処理装置に広く利用できる。
【0097】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、論理的機能、物理的構成要
素及び物理的配置が実質的に同一にされた2個のプロセ
ッサと、上記2個のプロセッサの対応する信号の一致/
不一致を検出する比較回路を同一の半導体チップ内又は
同一パッケージ内に形成して比較回路の出力信号を外部
に出力させることにより、外部からは1個のプロセッサ
として扱うことができるとともに、半導体チップ或いは
パッケージ内での信号比較を行うものであるのでマシン
サイクルでの故障診断機能を持たせることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るプロセッサの一実施例を示す概
略レイアウト図である。
【図2】この発明に係るプロセッサの他の一実施例を示
す概略レイアウト図である。
【図3】図1のように線対称にされるプロセッサモジュ
ール1と2の一実施例を示す内部ブロック図である。
【図4】図2のように点対称にされるプロセッサモジュ
ール1と2の一実施例を示す内部ブロック図である。
【図5】比較回路の出力信号と、それに対応した2つの
プロセッサモジュール1と2の動作の一例を説明するた
めの動作図である。
【図6】比較回路の出力信号と、それに対応した2つの
プロセッサモジュール1と2の動作の他の一例を説明す
るための動作図である。
【図7】この発明に係るプロセッサの一実施例を示す概
略ブロック図である。
【図8】この発明に係るプロセッサの他の一実施例を示
すブロック図である。
【図9】この発明に係るプロセッサの他の一実施例を示
すブロック図である。
【図10】この発明に係るプロセッサの更に他の一実施
例を示すブロック図である。
【図11】この発明に係るプロセッサの更に他の一実施
例を示すブロック図である。
【図12】この発明に係るプロセッサの更に他の一実施
例を示すブロック図である。
【図13】この発明に係るプロセッサの更に他の一実施
例を示すブロック図である。
【図14】この発明に係るプロセッサの更に他の一実施
例を示すブロック図である。
【図15】図14の比較回路の比較動作の一例を説明す
るためのタイミング図である。
【図16】この発明に係るプロセッサの更に他の一実施
例を示す概略レイウト図である。
【図17】図16のプロセッサの一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図18】図16の回路の動作の一例を説明するための
波形図である。
【図19】この発明に係るプロセッサの一実施例を示す
実装配置図である。
【図20】この発明に係るプロセッサの他の一実施例を
示す実装配置図である。
【図21】この発明に係るプロセッサが用いられる多重
系多数決システムの一実施例を示すブロック図である。
【図22】この発明に係るプロセッサが用いられる多重
系多数決システムにおける1つの系の一実施例を示すブ
ロック図である。
【図23】この発明に係るプロセッサが用いられる多重
系多数決システムの他の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図24】上記の比較回路の一実施例を示す内部構成図
てある。
【符号の説明】
S1,S2,D……内部バス、ECCDEC…誤り検出
訂正デコーダ、ECCENC…誤り検出訂正エンコー
ダ、DATA…データビット、ECC…エラー検出・訂
正ビット、CPG…クロック発生回路、CK…クロック
パルス、LCK…ラッチクロック、RT…再実行信号、
LOG1,LOG2…論理回路、PM1,PM2…プロ
セッサモジュール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野末 辰裕 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 高橋 宣景 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 久保 征治 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 論理的機能、物理的構成要素及び物理的
    配置が実質的に同一にされた2個のプロセッサモジュー
    ルと、上記2個のプロセッサモジュールにおける対応す
    る信号の一致/不一致を検出して外部に出力させる比較
    回路とが同一の半導体チップ上に形成されてなることを
    特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 上記2個のプロセッサモジュールは、比
    較回路に対して対称的に配置されることにより、比較回
    路に対する信号伝搬遅延時間がほぼ等しくされるもので
    あることを特徴とする請求項1の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 上記2個のプロセッサモジュールのう
    ち、比較回路に対して近接されて設けられた一方のプロ
    セッサモジュール側の信号経路には、他方のプロセッサ
    モジュールと比較回路との信号伝搬遅延時間差を補償す
    る遅延手段が設けられるものであることを特徴とする請
    求項1の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 上記2個のプロセッサモージルにおける
    各回路ブロックのうち、比較回路に信号を送出させるブ
    ロックは、比較回路に近くなるように配置され、かつ信
    号伝達経路が短くされるものであることを特徴とする請
    求項1又は請求項2の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 上記比較回路の検出動作は、その不一致
    出力により予め決めれた回数を限度として2個のプロセ
    ッサモジュールに対して同一の情報処理動作を繰り返し
    て再実行させ、上記回数を超えてもなお不一致となった
    ときに外部に対して不一致出力を送出させるものである
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請
    求項4の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 上記2個のプロセッサモジュールは、デ
    ータのエラー検出と訂正機能を持つものであり、比較回
    路には訂正されたデータが供給されるものであることを
    特徴とす請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は
    請求項5の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 上記比較回路は、データ保持回路に対す
    るデータ、アドレス信号及び演算フラグであることを特
    徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請
    求項5又は請求項6の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 2個のプロセッサモージュールは、デー
    タ保持回路の中に格納されている特定のデータを指定し
    て比較回路に送出させる特定の命令機能を持つものであ
    ることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請
    求項4、請求項5、請求項6又は請求項7の情報処理装
    置。
  9. 【請求項9】 2個のプロセッサモージュールはキャシ
    ュメモリを持つとともに、それぞれのキャッシュメモリ
    の中に格納されている特定のデータを指定して比較回路
    に送出させる特定の命令機能を持つものであることを特
    徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請
    求項5、請求項6又は請求項7の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 上記2個のプロセッサモジュール及び
    比較回路が形成される半導体チップには、それらと電気
    的に切り離された位置にラッチアップ回復制御回路と、
    このラッチアップ回復制御回路により形成されたラッチ
    アップ検出信号により2個のプロセッサモジュール及び
    比較回路を含む内部回路に供給される電源電圧と入力信
    号を切断させるスイッチとが設けられるものであること
    を特徴とする請求項1の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 論理的機能、物理的構成要素及び物理
    的配置が実質的に同一にされた2個のプロセッサチップ
    と、上記2個のプロセッサチップにおける対応する信号
    の一致/不一致を検出して外部に出力させる比較回路チ
    ップとが同一の半導体集積回路装置のパッケージ内に実
    装されてなることを特徴とする情報処理装置。
  12. 【請求項12】 2個のプロセッサチップは、比較回路
    チップに対して対称的に配置されることにより、比較回
    路チップに対する信号伝搬遅延時間がほぼ等しくされる
    ものであることを特徴とする請求項11の情報処理装
    置。
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