JPH06163232A - 高密度磁気記録媒体用磁性粉末 - Google Patents

高密度磁気記録媒体用磁性粉末

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JPH06163232A
JPH06163232A JP43A JP30891892A JPH06163232A JP H06163232 A JPH06163232 A JP H06163232A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 30891892 A JP30891892 A JP 30891892A JP H06163232 A JPH06163232 A JP H06163232A
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JP
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magnetic
powder
magnetic powder
ratio
amount
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JP43A
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Isao Ota
勇夫 太田
Takeshi Iwata
武史 岩田
Kuniharu Imura
邦晴 井村
Kazuhiro Takahashi
和弘 高橋
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Nissan Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気記録媒体の高密度、高出力化及びSN比を
向上させる、Al及びSi化合物で被着した金属磁性粉
末の提供にある。 【構成】本発明はAl及びSi化合物で被着した金属磁
性粉末において、Al及びSi化合物の被着量がFeに
対しそれぞれ、Siとして3〜10モル%、Alとして
0.1〜3モル%で、平均長軸径が300〜500n
m、軸比が5〜10、比表面積が40〜60m2 /g
で、保磁力が1100〜1300Oe、飽和磁化が12
0〜160emu/gである事を特徴とする高密度磁気
記録媒体用金属磁性粉末に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度磁気記録媒体用
磁性粉末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気記録媒体用磁性粉末は、針状
或いは紡錘状の含水酸化鉄、又は酸化鉄を出発原料と
し、これらの形状を保ち、かつ粒子間の焼結を防ぐ為
に、含水酸化鉄、又は酸化鉄に珪素ないしアルミニウム
化合物を主体とする表面処理を施した後還元する事によ
り製造されるものが主流を占めている(特公昭56−2
8967号公報、特公昭57−29523号公報、特公
昭61−18323号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、磁気テープや磁
気ディスク等の磁気記録媒体に対してより一層の高密度
化、高出力化及びSN比の向上が求められている。高密
度化を達成する為には、磁気記録媒体の磁性層を形成す
る磁性粉末粒子を微細化する必要がある。又、塗料に対
する分散性を向上させ、磁性層に於ける充填密度を高く
する事も不可欠である。
【0004】又、SN比は磁性層の単位体積当たりの粒
子数の平方根に比例する事が一般に知られている(色
材,58〔4〕204−210 1985等)ので、磁
性粉末粒子を微細化し、かつ粒子の充填密度を高くする
事はSN比向上の為にも効果的である。更に、高出力化
を達成するためには、これらに加え磁性粉末自体の飽和
磁化の向上及び配向性の向上が必要となる。
【0005】従って、これからの高密度磁気記録媒体用
磁性粉末に求められる性能は、微細化、高分散、
高飽和磁化、高配向の四つであるといえる。しかしな
がら、の磁性粉末粒子の微細化には不可避的に磁性粉
末の高保持力化が供なってくる。又、の磁性粉末の高
配向化には磁性粉末の高軸比化が必要となり、これに伴
った磁性粉末の高保持力化も必然的に起こる事となる。
【0006】ところが、磁性粉末の高保持力化は一般的
には高密度記録には好ましいが、磁気記録装置に使用さ
れるヘッド材料による制約、記録媒体の規格がある為、
磁性粉末の保持力の制御技術が必要となる。従来から、
含水酸化鉄、又は酸化鉄にニッケル化合物を添加或いは
被着処理する事により磁性粉末の保持力が低下する事は
知られているが、要求される保持力を有する磁性粉末を
得るにはニッケル化合物が多量に必要となる場合が多
い。この場合、含水酸化鉄、又は酸化鉄の還元中に磁性
粉末の粒子形状の悪化、粒子間の焼結が起こり易く磁性
粉末の分散性の低下が起こる。
【0007】その他、含水酸化鉄、又は酸化鉄合成時に
クロム化合物、マンガン化合物、アンチモン化合物、等
を添加する事によって保磁力を制御する方法(特公平3
−43325号公報)、アルミニウム化合物を添加する
事によって保磁力を制御する方法(特公平3−4332
4号公報)、コバルト化合物、ニッケル化合物等を添加
する事によって保磁力を制御する方法(特公平3−43
323号公報)、含水酸化鉄、又は酸化鉄にアンチモン
化合物を被着処理する事によって保磁力を制御する方法
(特開昭63−302420号公報)等が公知である。
【0008】しかしながら、前三者は磁気テープ化した
場合の特性について何ら検討されておらず、後者に於い
ても磁気テープのSN比及び配向性の検討はなされてい
ない。又、いずれの場合に於いても、原料含水酸化鉄又
は酸化鉄、及び得られた磁性粉末のサイズ等に対し具体
的な検討がなされていない。従って、前に述べた高密度
磁気記録媒体用磁性粉末に求められる性能、即ち、その
磁性粉末によって作られる高密度磁気記録媒体に求めら
れている性能が満たされているとは到底いえないのであ
る。次に、の飽和磁化を向上させるためには還元温度
を高くする等して還元度を高める必要がある。
【0009】しかし、還元温度を高くすると磁性粉末の
粒子形状の悪化、粒子間の焼結が起こり、比表面積も減
少する。これに伴い、磁性粉末の分散性、配向性が低下
する。従って、の高分散及びの高配向という要求を
も満たす為には高温での還元に於いても粒子間の焼結や
比表面積の減少を防止する技術が必要となる。本発明者
らは、上記の従来の問題点の無い、磁性粉末のSN比の
向上、保持力の制御及び比表面積の減少防止が可能であ
る事を見い出し本発明を完成するに至った。
【0010】本発明の目的は磁気記録媒体の高密度、高
出力化及びSN比を向上させる、磁性粉の提供にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、珪素化
合物及びアルミニウム化合物を被着した金属磁性粉末に
おいて、珪素化合物及びアルミニウム化合物の被着量が
Feに対しそれぞれ、Siとして3〜10モル%、Al
として0.1〜3モル%で、平均長軸径が300〜50
0nm、軸比が5〜10、比表面積が40〜60m2 /
gで、保磁力が1100〜1300Oe、飽和磁化が1
20〜160emu/gである事を特徴とする高密度磁
気記録媒体用金属磁性粉末に関する。以下、本発明を更
に詳細に説明する。
【0012】本発明で用いる含水酸化鉄は、目的とする
磁性粉末の粒子形状が平均長軸径が300〜500n
m、軸比が5〜10、比表面積が40〜60m2 /gで
ある為以下の形状の粒子を用いる必要がある。即ち、平
均長軸径が400〜700nm、軸比が5〜15、比表
面積が50〜80m2 /gの範囲である含水酸化鉄を用
いる事により目的とする粒子形状の磁性粉末を得る事が
できる。
【0013】本発明に使用される含水酸化鉄の製造方法
は特に限定はないが、含水酸化鉄粒子の物性を上記の範
囲にする事が条件となる。例えば、硫酸第1鉄を炭酸ア
ルカリで中和後、酸化性ガスを吹き込む含水酸化鉄の製
法において、その酸化速度をコントロールする、より具
体的には、酸化の際の温度、酸化性ガスの吹き込み速度
をコントロールすることにより目的とする物性の含水酸
化鉄を得ることができる。
【0014】含水水酸化鉄にNi、Cu、Co等を含
有、或いは被着せしめる事が還元を促進する事から非常
に有効であり、その量はFeに対し0.1〜8モル%が
望ましい。なお、これらの化合物をアルミニウム化合
物、或いは珪素化合物被着処理段階に於いて添加しても
差し支えない。含水酸化鉄へのアルミニウム化合物の被
着は、表面処理工程のどの時期に行っても良く、アルミ
ニウム化合物が被着していれば保持力の制御効果が現れ
る。生成した磁性粉末の保持力はアルミニウム化合物の
被着量に応じて変化し、被着量がFe/Al原子比1%
で約130Oe低下する。
【0015】従って、磁性粉末に要求される保持力に応
じてアルミニウム化合物の被着量を変化させれば良い。
更に、このアルミニウム化合物の被着により、含水酸化
鉄表面の酸化珪素水和物が安定化し水洗時の溶出が抑制
される為、酸化珪素水和物の被着量が安定する。加え
て、アルミニウム化合物にも焼結防止効果が有る為還元
中の粒子形状の悪化や粒子間焼結、比表面積の減少等の
防止効果を高める。特に、比表面積の減少防止効果は珪
素化合物のみの場合より著しく高い。
【0016】含水酸化鉄の表面処理に使用するアルミニ
ウム化合物としては含水アルミナ、アルミナゾル等の酸
化物、塩化アルミニウム、塩基性塩化アルミニウム、硝
酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウ
ム、みょうばん等のアルミニウム塩、アルミン酸ナトリ
ウム等のアルミン酸塩、アルミニウムアルコキサイド、
水酸化アルミニウム等が挙げられる。
【0017】アルミニウム化合物の被着量としてはFe
に対しAlとして0.1〜3モル%、好ましくは0.5
〜3モル%である。ここでアルミニウム化合物の被着量
は、必要とする保磁力に応じて調節すれば良いが、Fe
に対しAlとして0.1モル%未満では十分な保磁力制
御効果が得られず、3モル%を越えると他の磁気特性等
を悪化させる。
【0018】珪素化合物としてはシリカ、含水シリカ、
コロイダルシリカ等の酸化物、珪酸ナトリウム、珪酸カ
リウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸バリ
ウム等の珪酸塩化合物、シリコーンオイル、アルコキサ
イド等の有機珪素化合物等が挙げられる。被着量として
はFeに対しSiとして3〜10モル%、好ましくは3
〜8モル%が望ましい。
【0019】還元方法に関しては、限定されるものでは
なく、公知の方法を用いれば良い。又、高密度磁気記録
媒体用磁性粉末として十分な飽和磁化を得るために、還
元温度としては450〜550℃が望ましい。このよう
にして得た、本発明の高密度磁気記録媒体用磁性粉末
は、平均長軸径が300〜500nm、軸比が5〜1
0、比表面積が40〜60m2 /g、保磁力が1100
〜1300Oe、飽和磁化が120〜160emu/g
である。
【0020】以下の実施例に示すように、本発明によっ
て得られた磁性粉末は優れたSN比を実現し、平均長軸
径が300〜500nmと微細であるにも関わらず分散
性、配向性に優れ、かつ保磁力が1100〜1300O
eに制御されており、更には120〜160emu/g
と高い飽和磁化を持つ高密度磁気記録媒体用磁性粉末で
ある。
【0021】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 攪拌機付10lの反応容器に窒素ガスの流通下、0.5
モル/lの炭酸ナトリウム水溶液4lを仕込み、この溶
液に0.25モル/lの硫酸第1鉄水溶液4lをゆっく
り滴下し中和した。得られた懸濁液に50℃で空気を
2.5l/分の割合いで吹き込みゲーサイトを得た。得
られたゲーサイトは平均長軸径600nm、軸比12、
比表面積60m2/gであった。このゲーサイト100g
を5lの純水中に分散した。この分散液にNi/Fe原
子比で3.0%相当の硝酸ニッケルを添加した後、攪拌
しながら徐々にpH11とした。
【0022】次に、Si/Fe原子比10%相当の水ガ
ラス及びAl/Fe原子比3.0%相当のアルミン酸ナ
トリウムを添加した後、攪拌しながら徐々にpH7とし
た。これを水洗、ろ過後乾燥し、表面処理ゲーサイト粉
末を得た。この粉末を460℃水素気流中にて還元し、
還元終了後、冷却し、窒素と空気の混合ガス中の窒素と
空気の比を段階的に変化させ徐酸化処理を行い目的とす
る磁性粉末を得た。
【0023】得られた磁性粉末100部に対し、ポリウ
レタン系バインダー20部、硬化剤3部、研磨材(アル
ミナ)12部、分散剤3部並びにトルエン、メチルエチ
ルケトンからなる溶剤300部をサンドミルで混合して
塗料化した。この塗料をポリエステルフィルム上に乾燥
塗膜厚4.0μmになるように塗布し、磁場配向後乾燥
し、磁気テープを得た。被着物の量、磁性粉末の物性並
びに磁気特性(外部磁場10KOe)、及び磁気テープ
の磁気特性(外部磁場5KOe)並びにSN比を表1に
示す。
【0024】実施例2 アルミン酸ナトリウムの量をAl/Fe原子比1.8%
とする以外は実施例1と同様にして磁性粉末及び磁気テ
ープを得た。被着物の量、磁性粉末の物性並びに磁気特
性(外部磁場10KOe)、及び磁気テープの磁気特性
(外部磁場5KOe)並びにSN比を表1に示す。
【0025】実施例3 アルミン酸ナトリウムの量をAl/Fe原子比1.2%
とする以外は実施例1と同様にして磁性粉末及び磁気テ
ープを得た。被着物の量、磁性粉末の物性並びに磁気特
性(外部磁場10KOe)、及び磁気テープの磁気特性
(外部磁場5KOe)並びにSN比を表1に示す。
【0026】実施例4 アルミン酸ナトリウムの量をAl/Fe原子比0.5%
とする以外は実施例1と同様にして磁性粉末及び磁気テ
ープを得た。被着物の量、磁性粉末の物性並びに磁気特
性(外部磁場10KOe)、及び磁気テープの磁気特性
(外部磁場5KOe)並びにSN比を表1に示す。
【0027】実施例5 水ガラスの量をSi/Fe原子比15%とする以外は実
施例3と同様にして磁性粉末及び磁気テープを得た。被
着物の量、磁性粉末の物性並びに磁気特性(外部磁場1
0KOe)、及び磁気テープの磁気特性(外部磁場5K
Oe)並びにSN比を表1に示す。
【0028】実施例6 水ガラスの量をSi/Fe原子比12%とする以外は実
施例3と同様にして磁性粉末及び磁気テープを得た。被
着物の量、磁性粉末の物性並びに磁気特性(外部磁場1
0KOe)、及び磁気テープの磁気特性(外部磁場5K
Oe)並びにSN比を表2に示す。
【0029】実施例7 水ガラスの量をSi/Fe原子比7.0%とする以外は
実施例3と同様にして磁性粉末及び磁気テープを得た。
被着物の量、磁性粉末の物性並びに磁気特性(外部磁場
10KOe)、及び磁気テープの磁気特性(外部磁場5
KOe)並びにSN比を表1に示す。
【0030】実施例8 実施例1と同じゲーサイト100gを5lの純水中に分
散する。この分散液にNi/Fe原子比3.0%相当の
硝酸ニッケル及びAl/Fe原子比1%相当の硝酸アル
ミニウムを添加した後、攪拌しながら徐々にpH11と
した。次に、Si/Fe原子比10%相当の水ガラスを
添加した後、攪拌しながら徐々にpH7とした。これを
水洗、ろ過後乾燥し、表面処理ゲーサイト粉末を得た。
【0031】得られたゲーサイト粉末は水素気流中46
0℃で還元し、冷却後に窒素と酸素の混合気流中で徐酸
化処理を行う事により目的とする磁性粉末を得た。得ら
れた磁性粉末は実施例1と同様にして磁気テープ化し
た。被着物の量、磁性粉末の物性並びに磁気特性(外部
磁場10KOe)、及び磁気テープの磁気特性(外部磁
場5KOe)並びにSN比を表2に示す。
【0032】実施例9 実施例1と同じゲーサイト100gを5lの純水中に分
散する。この分散液にNi/Fe原子比3.0%相当の
硝酸ニッケルを添加した後、攪拌しながら徐々にpH1
1とした。次に、Si/Fe原子比10%相当の水ガラ
スを添加した後、攪拌しながら徐々にpH6とした。
【0033】更に、Al/Fe原子比1.2%相当の硝
酸アルミニウムを添加した後、攪拌しながら徐々にpH
9とした。これを水洗、ろ過後乾燥し、表面処理ゲーサ
イト粉末を得た。得られたゲーサイト粉末は水素気流中
460℃で還元し、冷却後に窒素と酸素の混合気流中で
徐酸化処理を行う事により目的とする磁性粉末を得た。
【0034】得られた磁性粉末は実施例1と同様にして
磁気テープ化した。被着物の量、磁性粉末の物性並びに
磁気特性(外部磁場10KOe)、及び磁気テープの磁
気特性(外部磁場5KOe)並びにSN比を表2に示
す。
【0035】比較例1 アルミン酸ナトリウムの量をAl/Fe原子比4.0%
とする以外は実施例1と同様にして磁性粉末及び磁気テ
ープを得た。被着物の量、磁性粉末の物性並びに磁気特
性(外部磁場10KOe)、及び磁気テープの磁気特性
(外部磁場5KOe)並びにSN比を表2に示す。
【0036】比較例2 アルミン酸ナトリウムの量をAl/Fe原子比0.8%
とする以外は実施例1と同様にして磁性粉末及び磁気テ
ープを得た。被着物の量、磁性粉末の物性並びに磁気特
性(外部磁場10KOe)、及び磁気テープの磁気特性
(外部磁場5KOe)並びにSN比を表2に示す。
【0037】比較例3 実施例1と同じゲーサイト100gを5lの純水中に分
散する。この分散液にNi/Fe原子比で3.0%相当
の硝酸ニッケルを添加した後、攪拌しながら徐々にpH
11とした。次に、Si/Fe原子比10%相当の水ガ
ラスを添加した後、攪拌しながら徐々にpH7とした。
これを水洗、ろ過後乾燥し、表面処理ゲーサイト粉末を
得た。
【0038】得られたゲーサイト粉末は水素気流中46
0℃で還元し、冷却後に窒素と酸素の混合気流中で徐酸
化処理を行う事により目的とする磁性粉末を得た。得ら
れた磁性粉末は実施例1と同様にして磁気テープ化し
た。 被着物の量、磁性粉末の物性並びに磁気特性(外
部磁場10KOe)、及び磁気テープの磁気特性(外部
磁場5KOe)並びにSN比を表2に示す。
【0039】比較例4 実施例1と同じゲーサイト100gを5lの純水中に分
散する。この分散液にNi/Fe原子比で3%相当の硝
酸ニッケルを添加した後、攪拌しながら徐々にpH11
とした。次に、Si/Fe原子比10%相当の水ガラス
及びSb/Fe原子比2%相当の塩化アンチモンを添加
した後、攪拌しながら徐々にpH7とした。これを水
洗、ろ過後乾燥し、表面処理ゲーサイト粉末を得た。
【0040】得られたゲーサイト粉末は水素気流中46
0℃で還元し、冷却後に窒素と酸素の混合気流中で徐酸
化処理を行う事により目的とする磁性粉末を得た。得ら
れた磁性粉末は実施例1と同様にして磁気テープ化し
た。被着物の量、磁性粉末の物性並びに磁気特性(外部
磁場10KOe)、及び磁気テープの磁気特性(外部磁
場5KOe)並びにSN比を表2に示す。
【0041】比較例5 原料となるゲーサイトが、平均長軸径1000nm、軸
比13、比表面積48m2 /gである以外は実施例1と
同様にして磁性粉末及び磁気テープを得た。
【0042】被着物の量、磁性粉末の物性並びに磁気特
性(外部磁場10KOe)、及び磁気テープの磁気特性
(外部磁場5KOe)並びにSN比を表2に示す。表中
の被着量の単位はFeに対するモル%。磁性粉末物性の
うちHcは保磁力(単位:Oe)、σsは飽和磁化(単
位:emu/g)、SQは角型比、Lは長軸径(単位:
nm)、ARは軸比、Swは比表面積(単位:m2/
g)を表す。テープ特性のうちBrは残留磁化(単位:
G)、Rsは角型比、MRは配向度、S/Nは比較例5
を基準とした場合のSN比(単位:dB)を表す。
【0043】
【表1】
【0044】注;S/Nは比較例5を基準とした場合の
SN比(単位:dB)を表す。
【0045】
【表2】
【0046】注;S/Nは比較例5を基準とした場合の
SN比(単位:dB)を表す。
【0047】
【発明の効果】本発明によって得られた磁性粉末は次の
特徴を有している。第一に、磁性粉末粒子は平均長軸径
300〜500nmと微細である為、これにより得られ
る磁気テープのSN比が向上する。第二に、磁性粉末の
保持力はアルミニウム化合物の被着量に応じて低下させ
る事ができ、任意の保持力を有する磁性粉末が得られ
る。
【0048】第三に、得られた磁性粉末は原料酸化鉄の
高い軸比を保持しており、これにより得られる磁気テー
プの配向性が向上する。第四に、磁性粉末は粒子同士の
焼結が少なく、かつ比表面積が40〜60m2/gに保
たれている為、各粒子が塗料樹脂を十分に吸着できると
共に塗料への分散性に優れ、これにより得られる磁気テ
ープの配向性及び磁性層に於ける磁性粉末の充填密度が
向上する。第五に、磁性粉末は高い飽和磁化及び角型比
を有しており、得られる磁気テープの残留磁化が向上す
る。
【0049】これらの効果により、本発明の高密度磁気
記録媒体用磁性粉末を使用した磁気テープは、高密度、
高出力、高SN比化が高度に達成される。
フロントページの続き (72)発明者 高橋 和弘 富山県婦負郡婦中町笹倉635日産化学工業 株式会社富山工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 珪素化合物及びアルミニウム化合物を被
    着した鉄を主体とする磁性粉末において、珪素化合物及
    びアルミニウム化合物の被着量がFeに対しそれぞれ、
    Siとして3〜10モル%、Alとして0.1〜3モル
    %で、平均長軸径が300〜500nm、軸比が5〜1
    0、比表面積が40〜60m2 /gで、保磁力が110
    0〜1300Oe、飽和磁化が120〜160emu/
    gである事を特徴とする高密度磁気記録媒体用磁性粉
    末。
JP43A 1992-11-18 1992-11-18 高密度磁気記録媒体用磁性粉末 Pending JPH06163232A (ja)

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JP (1) JPH06163232A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6506264B1 (en) 1998-12-18 2003-01-14 Dowa Mining Co., Ltd. Ferromagnetic powder

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6506264B1 (en) 1998-12-18 2003-01-14 Dowa Mining Co., Ltd. Ferromagnetic powder

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