JPH06163476A - ドライエッチング方法 - Google Patents
ドライエッチング方法Info
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- JPH06163476A JPH06163476A JP30910292A JP30910292A JPH06163476A JP H06163476 A JPH06163476 A JP H06163476A JP 30910292 A JP30910292 A JP 30910292A JP 30910292 A JP30910292 A JP 30910292A JP H06163476 A JPH06163476 A JP H06163476A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 SiO2 層間絶縁膜3に微細なコンタクト・
ホール5を開口する際のドライエッチングにおいて、マ
イクロローディング効果を防止する。 【構成】 カルボニル基を有する炭素数2以上のフルオ
ロカーボン系化合物をエッチング・ガスとして用いる。
この化合物は、(a)SiO2 のエッチング種であるF
* ,CFx + を放出し、(b)気相中に生成する炭素系
ポリマーに>C=O基やC−O結合を導入してその膜質
を強化し、(c)還元性のCO* を供給してエッチング
を高速化し、(d)O* の供給により過剰な炭素系ポリ
マーの堆積を抑制する、という4大効果を有し、基本的
に単独組成で1段階エッチングにより高速・高選択加工
を可能とする。上記化合物の具体例としては、CF3 C
OCF3 (ヘキサフルオロアセトン)、CF3 COF
(フッ化トリフルオロアセチル)等がある。
ホール5を開口する際のドライエッチングにおいて、マ
イクロローディング効果を防止する。 【構成】 カルボニル基を有する炭素数2以上のフルオ
ロカーボン系化合物をエッチング・ガスとして用いる。
この化合物は、(a)SiO2 のエッチング種であるF
* ,CFx + を放出し、(b)気相中に生成する炭素系
ポリマーに>C=O基やC−O結合を導入してその膜質
を強化し、(c)還元性のCO* を供給してエッチング
を高速化し、(d)O* の供給により過剰な炭素系ポリ
マーの堆積を抑制する、という4大効果を有し、基本的
に単独組成で1段階エッチングにより高速・高選択加工
を可能とする。上記化合物の具体例としては、CF3 C
OCF3 (ヘキサフルオロアセトン)、CF3 COF
(フッ化トリフルオロアセチル)等がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造分野等
において適用されるドライエッチング方法に関し、特に
微細な接続孔(ホール)加工等においてマイクロローデ
ィング効果を抑制しながら高速・高選択エッチングを実
現する方法に関する。
において適用されるドライエッチング方法に関し、特に
微細な接続孔(ホール)加工等においてマイクロローデ
ィング効果を抑制しながら高速・高選択エッチングを実
現する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のVLSIにみられるように半導体
装置の高集積化および高性能化が進展するに伴い、酸化
シリコン(SiO2 )に代表されるシリコン化合物層の
ドライエッチングに対する技術的要求も厳しさを増して
いる。まず、高集積化によりデバイス・チップの面積が
拡大しウェハが大口径化していること、形成すべきパタ
ーンが高度に微細化されウェハ面内の均一処理が要求さ
れていること、またASICに代表されるように多品種
少量生産が要求されていること等の背景から、ドライエ
ッチング装置の主流は従来のバッチ式から枚葉式に移行
しつつある。この際、従来と同等の生産性を維持するた
めには、ウェハ1枚当たりのエッチング速度を大幅に向
上させなければならない。
装置の高集積化および高性能化が進展するに伴い、酸化
シリコン(SiO2 )に代表されるシリコン化合物層の
ドライエッチングに対する技術的要求も厳しさを増して
いる。まず、高集積化によりデバイス・チップの面積が
拡大しウェハが大口径化していること、形成すべきパタ
ーンが高度に微細化されウェハ面内の均一処理が要求さ
れていること、またASICに代表されるように多品種
少量生産が要求されていること等の背景から、ドライエ
ッチング装置の主流は従来のバッチ式から枚葉式に移行
しつつある。この際、従来と同等の生産性を維持するた
めには、ウェハ1枚当たりのエッチング速度を大幅に向
上させなければならない。
【0003】また、デバイスの高速化や微細化を図るた
めに不純物拡散領域の接合深さが浅くなり、また各種の
材料層も薄くなっている状況下では、従来以上に下地選
択性に優れダメージの少ないエッチング技術が要求され
る。たとえば、半導体基板に形成された不純物拡散領域
やSRAMの抵抗負荷素子として用いられるPMOSト
ランジスタのソース・ドレイン領域に臨んで接続孔を開
口する(ホール加工)ために、シリコン基板や多結晶シ
リコン層の上でSiO2 層間絶縁膜のエッチングを行う
場合等が、その例である。
めに不純物拡散領域の接合深さが浅くなり、また各種の
材料層も薄くなっている状況下では、従来以上に下地選
択性に優れダメージの少ないエッチング技術が要求され
る。たとえば、半導体基板に形成された不純物拡散領域
やSRAMの抵抗負荷素子として用いられるPMOSト
ランジスタのソース・ドレイン領域に臨んで接続孔を開
口する(ホール加工)ために、シリコン基板や多結晶シ
リコン層の上でSiO2 層間絶縁膜のエッチングを行う
場合等が、その例である。
【0004】従来からSiO2 系材料層のエッチング
は、強固なSi−O結合を切断するために、イオン性を
高めたモードで行われている。典型的なエッチング・ガ
スは、CHF3 ,CF4 等であり、これらから生成する
CFx + の入射イオン・エネルギーを使用している。し
かし、高速エッチングを行うためにはこの入射イオン・
エネルギーを高めることが必要であり、エッチング反応
が物理的なスパッタ反応に近くなるため、高速性への要
求と高選択性・低ダメージ性への要求とが常に背反して
いた。
は、強固なSi−O結合を切断するために、イオン性を
高めたモードで行われている。典型的なエッチング・ガ
スは、CHF3 ,CF4 等であり、これらから生成する
CFx + の入射イオン・エネルギーを使用している。し
かし、高速エッチングを行うためにはこの入射イオン・
エネルギーを高めることが必要であり、エッチング反応
が物理的なスパッタ反応に近くなるため、高速性への要
求と高選択性・低ダメージ性への要求とが常に背反して
いた。
【0005】そこで通常は、エッチング・ガスにH2 や
堆積性の炭化水素系ガス等を添加してエッチング反応系
の見掛け上のC/F比(炭素原子数とフッ素原子数の
比)を増大させ、エッチング反応と競合して起こる炭素
系ポリマーの堆積を促進することにより高選択性を達成
している。
堆積性の炭化水素系ガス等を添加してエッチング反応系
の見掛け上のC/F比(炭素原子数とフッ素原子数の
比)を増大させ、エッチング反応と競合して起こる炭素
系ポリマーの堆積を促進することにより高選択性を達成
している。
【0006】これら従来のエッチング・ガスに代わり、
本願出願人は先に特開平3−276626号公報におい
て、炭素数2以上の飽和ないし不飽和の高次鎖状フルオ
ロカーボン系ガスを使用するシリコン化合物層のドライ
エッチング方法を提案している。これは、C2 F6 ,C
3 F8 ,C4 F8 等のフルオロカーボン系ガスを使用す
ることにより1分子から大量のCFx + を効率良く生成
させ、エッチングの高速化を図ったものである。
本願出願人は先に特開平3−276626号公報におい
て、炭素数2以上の飽和ないし不飽和の高次鎖状フルオ
ロカーボン系ガスを使用するシリコン化合物層のドライ
エッチング方法を提案している。これは、C2 F6 ,C
3 F8 ,C4 F8 等のフルオロカーボン系ガスを使用す
ることにより1分子から大量のCFx + を効率良く生成
させ、エッチングの高速化を図ったものである。
【0007】ただし、高次鎖状フルオロカーボン系ガス
を単独で使用するとF* の生成量も多くなり、レジスト
選択比およびシリコン下地選択比を十分に大きくとるこ
とが難しい。そこで上記公報では、高次鎖状フルオロカ
ーボン系ガス単独によるエッチングを下地が露出する直
前で停止し、シリコン化合物層の残余部をエッチングす
る際にはエチレン(C2 H4 )等の炭化水素系ガスを添
加するという、2段階エッチングも提案している。これ
は、エッチング反応系のC/F比を高めて炭素系ポリマ
ーの堆積を促進するためである。
を単独で使用するとF* の生成量も多くなり、レジスト
選択比およびシリコン下地選択比を十分に大きくとるこ
とが難しい。そこで上記公報では、高次鎖状フルオロカ
ーボン系ガス単独によるエッチングを下地が露出する直
前で停止し、シリコン化合物層の残余部をエッチングす
る際にはエチレン(C2 H4 )等の炭化水素系ガスを添
加するという、2段階エッチングも提案している。これ
は、エッチング反応系のC/F比を高めて炭素系ポリマ
ーの堆積を促進するためである。
【0008】一方、パーティクル汚染を低減させる観点
からは、炭素系ポリマーの生成量はできるだけ少ない方
が望ましい。炭素系ポリマーの堆積量を抑えながら高選
択エッチングを実現するため、本発明者は先に特開平4
−170026号公報において、オクタフルオロブテン
(C4 F8 )やヘキサフルオロプロペン(C3 F6 )
等、分子内に不飽和結合を有する鎖状不飽和フルオロカ
ーボン化合物を用いる方法を開示している。これらのガ
スは、放電解離により高活性なラジカルを生成させ易
く、炭素系ポリマーの重合を促進する。この重合度の高
い炭素系ポリマーが優れたエッチング耐性を示すため、
選択性の確保に必要な堆積量が少なくて済み、堆積性ガ
スを併用する必要もなくなった。
からは、炭素系ポリマーの生成量はできるだけ少ない方
が望ましい。炭素系ポリマーの堆積量を抑えながら高選
択エッチングを実現するため、本発明者は先に特開平4
−170026号公報において、オクタフルオロブテン
(C4 F8 )やヘキサフルオロプロペン(C3 F6 )
等、分子内に不飽和結合を有する鎖状不飽和フルオロカ
ーボン化合物を用いる方法を開示している。これらのガ
スは、放電解離により高活性なラジカルを生成させ易
く、炭素系ポリマーの重合を促進する。この重合度の高
い炭素系ポリマーが優れたエッチング耐性を示すため、
選択性の確保に必要な堆積量が少なくて済み、堆積性ガ
スを併用する必要もなくなった。
【0009】さらに、本発明者は先に特開平4−258
177号公報において、分子構造の少なくとも一部に環
状部を有する飽和ないし不飽和フルオロカーボン化合物
を含むエッチング・ガスを用いる技術を提案している。
環状フルオロカーボン化合物は少なくとも炭素数が3以
上であり、しかも炭素数の等しい鎖状フルオロカーボン
化合物と比べてC/F比が高いので、大量のCFx + に
よる高速エッチングと、効率良いポリマー生成による高
選択エッチングが可能となった。
177号公報において、分子構造の少なくとも一部に環
状部を有する飽和ないし不飽和フルオロカーボン化合物
を含むエッチング・ガスを用いる技術を提案している。
環状フルオロカーボン化合物は少なくとも炭素数が3以
上であり、しかも炭素数の等しい鎖状フルオロカーボン
化合物と比べてC/F比が高いので、大量のCFx + に
よる高速エッチングと、効率良いポリマー生成による高
選択エッチングが可能となった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、炭素数2
以上の高次フルオロカーボン化合物を用い、かつこの化
合物の構造を選択することにより、シリコン化合物層の
高速・高選択エッチングを基本的に単独組成のエッチン
グ・ガスで行うことが可能となった。しかしながら、近
年の微細なデザイン・ルールの下では、上述の技術をホ
ール加工に適用した場合に、マイクロローディング効果
が顕在化され易くなることが明らかとなってきた。
以上の高次フルオロカーボン化合物を用い、かつこの化
合物の構造を選択することにより、シリコン化合物層の
高速・高選択エッチングを基本的に単独組成のエッチン
グ・ガスで行うことが可能となった。しかしながら、近
年の微細なデザイン・ルールの下では、上述の技術をホ
ール加工に適用した場合に、マイクロローディング効果
が顕在化され易くなることが明らかとなってきた。
【0011】16MDRAMクラスの集積度を有する半
導体装置では、ホール加工時の被エッチング面積がウェ
ハ面積の5%にも満たなくなっている。一般にSiO2
系材料層のエッチングでは、入射イオンにスパッタアウ
トされたO原子が炭素系ポリマーの一部を燃焼除去する
ことで、選択性の確保に必要な炭素系ポリマーの堆積量
が実用的なエッチング速度を損なわない程度に適度に維
持されている。しかし、上述のように被エッチング面積
が少なくなると、スパッタアウトされるO原子が極端に
少なくなる。しかも、アスペクト比の大きなホールの底
部では、イオンの入射確率も減少する。これらの理由に
より、ホールの内部では炭素系ポリマーの堆積が過剰に
なり、エッチング速度が著しく低下してしまうのであ
る。これが、マイクロローディング効果であり、枚葉式
エッチングが主流となる今後の半導体装置の製造分野で
は、生産性の低下に直接悪影響を及ぼす要因となる。
導体装置では、ホール加工時の被エッチング面積がウェ
ハ面積の5%にも満たなくなっている。一般にSiO2
系材料層のエッチングでは、入射イオンにスパッタアウ
トされたO原子が炭素系ポリマーの一部を燃焼除去する
ことで、選択性の確保に必要な炭素系ポリマーの堆積量
が実用的なエッチング速度を損なわない程度に適度に維
持されている。しかし、上述のように被エッチング面積
が少なくなると、スパッタアウトされるO原子が極端に
少なくなる。しかも、アスペクト比の大きなホールの底
部では、イオンの入射確率も減少する。これらの理由に
より、ホールの内部では炭素系ポリマーの堆積が過剰に
なり、エッチング速度が著しく低下してしまうのであ
る。これが、マイクロローディング効果であり、枚葉式
エッチングが主流となる今後の半導体装置の製造分野で
は、生産性の低下に直接悪影響を及ぼす要因となる。
【0012】そこで本発明は、微細なホール加工等にお
いてもマイクロローディング効果を抑制しながら高速、
高選択、低汚染、低ダメージ・エッチングを可能とする
ドライエッチング方法を提供することを目的とする。
いてもマイクロローディング効果を抑制しながら高速、
高選択、低汚染、低ダメージ・エッチングを可能とする
ドライエッチング方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のシリコン化合物
層のドライエッチング方法は、上述の目的を達成するた
めに提案されるものであり、分子内にカルボニル基とフ
ッ素原子とを有する炭素数2以上のフルオロカーボン系
化合物を含むエッチング・ガスを用いるものである。
層のドライエッチング方法は、上述の目的を達成するた
めに提案されるものであり、分子内にカルボニル基とフ
ッ素原子とを有する炭素数2以上のフルオロカーボン系
化合物を含むエッチング・ガスを用いるものである。
【0014】本発明はまた、前記エッチング・ガスが一
酸化炭素を含むものである。
酸化炭素を含むものである。
【0015】本発明はさらに、前記エッチング・ガスが
放電解離条件下で遊離のイオウを放出するイオウ系化合
物を含むものである。
放電解離条件下で遊離のイオウを放出するイオウ系化合
物を含むものである。
【0016】
【作用】本発明では、エッチング・ガスの構成成分とし
て、分子内にカルボニル基とフッ素原子とを有する炭素
数2以上のフルオロカーボン系化合物を用いる。このフ
ルオロカーボン系化合物は、(a)F* ,CFx + を供
給できること、(b)カルボニル基の供給により自身の
分解生成物およびレジスト・マスクの分解生成物に由来
する炭素系ポリマーを強化できること、(c)CO* の
供給によりエッチングを高速化できること、(d)O*
の供給により過剰な炭素系ポリマーの堆積を抑制できる
こと、の4つの効果を、基本的に単独組成により達成す
ることができる。これらの効果について順次説明する。
て、分子内にカルボニル基とフッ素原子とを有する炭素
数2以上のフルオロカーボン系化合物を用いる。このフ
ルオロカーボン系化合物は、(a)F* ,CFx + を供
給できること、(b)カルボニル基の供給により自身の
分解生成物およびレジスト・マスクの分解生成物に由来
する炭素系ポリマーを強化できること、(c)CO* の
供給によりエッチングを高速化できること、(d)O*
の供給により過剰な炭素系ポリマーの堆積を抑制できる
こと、の4つの効果を、基本的に単独組成により達成す
ることができる。これらの効果について順次説明する。
【0017】まず、上記フルオロカーボン系化合物の構
成元素は、C,F,Oである。したがって、上記(a)
の項で述べたように、この化合物は放電解離条件下でF
* を放出することができる。F* ,CFx + は、言うま
でもなくSiO2 系材料層に代表されるシリコン化合物
層の主エッチング種として寄与する。
成元素は、C,F,Oである。したがって、上記(a)
の項で述べたように、この化合物は放電解離条件下でF
* を放出することができる。F* ,CFx + は、言うま
でもなくSiO2 系材料層に代表されるシリコン化合物
層の主エッチング種として寄与する。
【0018】(b)の項で述べた炭素系ポリマーの強化
については、重合度の増大と化学結合の強化の両方の側
面から可能である。上記フルオロカーボン系化合物は、
分子中にカルボニル基を有しているが、このカルボニル
基の分極構造が炭素系ポリマーの重合反応を促進し、イ
オン入射やラジカルの攻撃に対する耐性を高める働きを
する。また、炭素系ポリマーにC−O結合やカルボニル
基が導入されると、単に−CX2 −(Xはハロゲン原子
を表す。)の繰り返し構造からなる従来の炭素系ポリマ
ーよりも化学的,物理的安定性が増すことも、近年の研
究により明らかとなっている。これは、2原子間の結合
エネルギーを比較すると、C−O結合(1077kJ/
mol)がC−C結合(607kJ/mol)より遙か
に大きいことからも直観的に理解される。さらに、カル
ボニル基の導入により炭素系ポリマーの極性が増大し、
負に帯電しているエッチング中のウェハに対してその静
電吸着力が高まることによっても、炭素系ポリマーの表
面保護効果は向上する。
については、重合度の増大と化学結合の強化の両方の側
面から可能である。上記フルオロカーボン系化合物は、
分子中にカルボニル基を有しているが、このカルボニル
基の分極構造が炭素系ポリマーの重合反応を促進し、イ
オン入射やラジカルの攻撃に対する耐性を高める働きを
する。また、炭素系ポリマーにC−O結合やカルボニル
基が導入されると、単に−CX2 −(Xはハロゲン原子
を表す。)の繰り返し構造からなる従来の炭素系ポリマ
ーよりも化学的,物理的安定性が増すことも、近年の研
究により明らかとなっている。これは、2原子間の結合
エネルギーを比較すると、C−O結合(1077kJ/
mol)がC−C結合(607kJ/mol)より遙か
に大きいことからも直観的に理解される。さらに、カル
ボニル基の導入により炭素系ポリマーの極性が増大し、
負に帯電しているエッチング中のウェハに対してその静
電吸着力が高まることによっても、炭素系ポリマーの表
面保護効果は向上する。
【0019】このように、炭素系ポリマー自身の膜質が
強化されることは、選択性の確保に必要な炭素系ポリマ
ーの堆積量を低減できることを意味しており、結果とし
てプロセスの低汚染化を実現することができる。
強化されることは、選択性の確保に必要な炭素系ポリマ
ーの堆積量を低減できることを意味しており、結果とし
てプロセスの低汚染化を実現することができる。
【0020】また、上記フルオロカーボン系化合物は、
放電解離条件下でCO* を生成することができる。この
ラジカルは強い還元作用を有しており、SiO2 中のO
原子を引き抜くことができる。つまり本発明ではSi−
O結合の切断を、CFx + による物理的なイオン・スパ
ッタ作用のみに頼るのではなく、化学的な作用も利用し
て行うことができる。この結果、上記(c)の項に述べ
たようなエッチングの増速が可能となる。このことは、
C−O結合の原子間結合エネルギーがSi−O結合(4
65kJ/mol)より大きいことからも理解できる。
O原子が引き抜かれた後のSi原子は、エッチング反応
系に存在するF* と結合し、SiFx の形で速やかに除
去される。
放電解離条件下でCO* を生成することができる。この
ラジカルは強い還元作用を有しており、SiO2 中のO
原子を引き抜くことができる。つまり本発明ではSi−
O結合の切断を、CFx + による物理的なイオン・スパ
ッタ作用のみに頼るのではなく、化学的な作用も利用し
て行うことができる。この結果、上記(c)の項に述べ
たようなエッチングの増速が可能となる。このことは、
C−O結合の原子間結合エネルギーがSi−O結合(4
65kJ/mol)より大きいことからも理解できる。
O原子が引き抜かれた後のSi原子は、エッチング反応
系に存在するF* と結合し、SiFx の形で速やかに除
去される。
【0021】このようにエッチングが高速化されること
により、実用的なエッチング速度を得るために必要な入
射イオン・エネルギーを減ずることができ、優れた高選
択性と低ダメージ性とが達成される。また、下地選択性
を向上させるための手法として、従来からエッチング・
プロセスをジャストエッチングとオーバーエッチングの
2段階に分けることがしばしば行われているが、本発明
によれば基本的には1段階エッチングでも十分に高い選
択性が達成される。
により、実用的なエッチング速度を得るために必要な入
射イオン・エネルギーを減ずることができ、優れた高選
択性と低ダメージ性とが達成される。また、下地選択性
を向上させるための手法として、従来からエッチング・
プロセスをジャストエッチングとオーバーエッチングの
2段階に分けることがしばしば行われているが、本発明
によれば基本的には1段階エッチングでも十分に高い選
択性が達成される。
【0022】さらに、上記フルオロカーボン系化合物
は、放電解離条件下でO* も生成することができる。こ
のO* は、炭素系ポリマーの燃焼に寄与する化学種であ
る。前述したように、近年の微細化されたデザイン・ル
ールの下ではSiO2 系材料層からスパッタアウトされ
るO* が極端に減少するが、本発明ではこのO* を気相
中から補うことができるので、(d)の項で述べたよう
に炭素系ポリマーの過剰な堆積が防止され、この結果、
マイクロローディング効果を抑制してエッチングを高速
化することができる。
は、放電解離条件下でO* も生成することができる。こ
のO* は、炭素系ポリマーの燃焼に寄与する化学種であ
る。前述したように、近年の微細化されたデザイン・ル
ールの下ではSiO2 系材料層からスパッタアウトされ
るO* が極端に減少するが、本発明ではこのO* を気相
中から補うことができるので、(d)の項で述べたよう
に炭素系ポリマーの過剰な堆積が防止され、この結果、
マイクロローディング効果を抑制してエッチングを高速
化することができる。
【0023】以上が、本発明の基本的な考え方である。
本発明ではこれに加えて、さらに高速性、高選択性、低
ダメージ性、低汚染性を精密に制御する技術も提案す
る。そのひとつは、エッチング・ガスに一酸化炭素を添
加することである。これは、気相中のCO* 生成量を増
加させることによりSiO2 中のO原子の引き抜き反応
を促進し、エッチングを高速化させることを意図したも
のである。これにより、選択性、低ダメージ性が一層改
善される。
本発明ではこれに加えて、さらに高速性、高選択性、低
ダメージ性、低汚染性を精密に制御する技術も提案す
る。そのひとつは、エッチング・ガスに一酸化炭素を添
加することである。これは、気相中のCO* 生成量を増
加させることによりSiO2 中のO原子の引き抜き反応
を促進し、エッチングを高速化させることを意図したも
のである。これにより、選択性、低ダメージ性が一層改
善される。
【0024】いまひとつは、ウェハの表面保護に寄与す
る炭素系ポリマーの一部を、パーティクル汚染源となる
虞れのない他の物質で代替することである。具体的に
は、放電解離条件下で遊離のイオウ(S)を放出するイ
オウ系化合物をエッチング・ガスに添加する。生成した
Sは、昇華温度より低温域に維持されたウェハに吸着
し、レジスト・マスクの表面や下地のシリコン系材料層
の露出面等において表面保護効果を発揮する。これは、
これらの表面においてSの堆積過程とスパッタ除去過程
とが競合するからである。しかし、SはSiO2 のエッ
チングを大きく減速させることはない。これは、SiO
2 の被エッチング面からスパッタアウトされるO原子に
より、Sが直ちに燃焼除去されるからである。しかもS
は、エッチング終了後にレジスト・マスクの除去を目的
とした通常のO2 プラズマ・アッシングを行えば、同時
に燃焼除去することができる。あるいは、ウェハをおお
よそ90℃以上に加熱するだけでも昇華除去することが
できる。いずれにしても、Sがパーティクル汚染源とな
る虞れはない。
る炭素系ポリマーの一部を、パーティクル汚染源となる
虞れのない他の物質で代替することである。具体的に
は、放電解離条件下で遊離のイオウ(S)を放出するイ
オウ系化合物をエッチング・ガスに添加する。生成した
Sは、昇華温度より低温域に維持されたウェハに吸着
し、レジスト・マスクの表面や下地のシリコン系材料層
の露出面等において表面保護効果を発揮する。これは、
これらの表面においてSの堆積過程とスパッタ除去過程
とが競合するからである。しかし、SはSiO2 のエッ
チングを大きく減速させることはない。これは、SiO
2 の被エッチング面からスパッタアウトされるO原子に
より、Sが直ちに燃焼除去されるからである。しかもS
は、エッチング終了後にレジスト・マスクの除去を目的
とした通常のO2 プラズマ・アッシングを行えば、同時
に燃焼除去することができる。あるいは、ウェハをおお
よそ90℃以上に加熱するだけでも昇華除去することが
できる。いずれにしても、Sがパーティクル汚染源とな
る虞れはない。
【0025】また、かかるSの堆積を利用すれば、選択
性の確保に必要な炭素系ポリマーの堆積量を相対的に減
少させることができるため、パーティクル汚染を極めて
効果的に抑制することが可能となる。
性の確保に必要な炭素系ポリマーの堆積量を相対的に減
少させることができるため、パーティクル汚染を極めて
効果的に抑制することが可能となる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
する。
【0027】実施例1 本実施例は、本発明をコンタクト・ホール加工に適用
し、CF3 COCF3 (ヘキサフルオロアセトン;沸点
−27.4℃)を用いてSiO2 層間絶縁膜をエッチン
グした例である。このプロセスを、図1を参照しながら
説明する。本実施例においてサンプルとして使用したウ
ェハは、図1(a)に示されるように、予め下層配線と
しての不純物拡散領域2が形成された単結晶Si基板1
上にSiO2 層間絶縁膜3が形成され、さらにこの上に
所定の形状にパターニングされたレジスト・マスク4が
形成されてなるものである。上記レジスト・マスク4に
は、開口径約0.35μmの開口部4aが形成されてい
る。
し、CF3 COCF3 (ヘキサフルオロアセトン;沸点
−27.4℃)を用いてSiO2 層間絶縁膜をエッチン
グした例である。このプロセスを、図1を参照しながら
説明する。本実施例においてサンプルとして使用したウ
ェハは、図1(a)に示されるように、予め下層配線と
しての不純物拡散領域2が形成された単結晶Si基板1
上にSiO2 層間絶縁膜3が形成され、さらにこの上に
所定の形状にパターニングされたレジスト・マスク4が
形成されてなるものである。上記レジスト・マスク4に
は、開口径約0.35μmの開口部4aが形成されてい
る。
【0028】上記ウェハを、マグネトロンRIE(反応
性イオン・エッチング)装置のウェハ載置電極上にセッ
トした。ここで、上記ウェハ載置電極は冷却配管を内蔵
しており、装置外部に接続されるチラー等の冷却設備か
ら該冷却配管に冷媒を供給して循環させることにより、
エッチング中のウェハ温度を室温以下に制御することが
可能となされている。一例として、下記の条件でSiO
2 層間絶縁膜3のエッチングを行った。
性イオン・エッチング)装置のウェハ載置電極上にセッ
トした。ここで、上記ウェハ載置電極は冷却配管を内蔵
しており、装置外部に接続されるチラー等の冷却設備か
ら該冷却配管に冷媒を供給して循環させることにより、
エッチング中のウェハ温度を室温以下に制御することが
可能となされている。一例として、下記の条件でSiO
2 層間絶縁膜3のエッチングを行った。
【0029】 CF3 COCF3 流量 50 SCCM ガス圧 2.0 Pa RFパワー密度 2.0 W/cm2 (1
3.56 MHz) 磁場強度 1.50×10-2 T(=150
G) ウェハ温度 −30 ℃(アルコール系
冷媒使用)
3.56 MHz) 磁場強度 1.50×10-2 T(=150
G) ウェハ温度 −30 ℃(アルコール系
冷媒使用)
【0030】このエッチング過程では、CF3 COCF
3 からF* ,CFx + ,CO* ,O * 等の化学種が生成
する。F* はSiO2 層間絶縁膜3からのSi原子の引
き抜き、CO* は同じくO原子の引き抜きにそれぞれ関
与し、CFx + はこれらのラジカル反応をその入射イオ
ン・エネルギーを与えることによりアシストした。上記
エッチング過程では高選択性が達成されるが、これはカ
ルボニル基やC−O結合を取り込んだ強固な炭素系ポリ
マーが生成し、これによりレジスト・マスク4の表面や
不純物拡散領域2の露出面が保護されること、およびウ
ェハが低温冷却されているためにレジスト・マスク4や
単結晶Si基板1のように主としてラジカル反応により
エッチングされる材料層のエッチング速度が相対的に低
下したこと、等の理由によるものである。
3 からF* ,CFx + ,CO* ,O * 等の化学種が生成
する。F* はSiO2 層間絶縁膜3からのSi原子の引
き抜き、CO* は同じくO原子の引き抜きにそれぞれ関
与し、CFx + はこれらのラジカル反応をその入射イオ
ン・エネルギーを与えることによりアシストした。上記
エッチング過程では高選択性が達成されるが、これはカ
ルボニル基やC−O結合を取り込んだ強固な炭素系ポリ
マーが生成し、これによりレジスト・マスク4の表面や
不純物拡散領域2の露出面が保護されること、およびウ
ェハが低温冷却されているためにレジスト・マスク4や
単結晶Si基板1のように主としてラジカル反応により
エッチングされる材料層のエッチング速度が相対的に低
下したこと、等の理由によるものである。
【0031】ただし、上記炭素系ポリマーの生成量はそ
れ程多くはない。これは、CO* の寄与により高速エッ
チングに必要な入射イオン・エネルギーが少なくて済む
ため、RFパワー密度が低く設定されレジスト・マスク
4のスパッタリングが抑制されていること、および気相
中から供給されるO* により炭素系ポリマーの一部が燃
焼除去されること、等の理由による。したがって、マイ
クロローディング効果を抑制することができた。さら
に、かかる炭素系ポリマーの低減によりパーティクル・
レベルが従来よりも大幅に改善された他、エッチング・
チャンバのクリーニングに必要なメンテナンスの頻度を
低減することができ、生産性も著しく向上した。
れ程多くはない。これは、CO* の寄与により高速エッ
チングに必要な入射イオン・エネルギーが少なくて済む
ため、RFパワー密度が低く設定されレジスト・マスク
4のスパッタリングが抑制されていること、および気相
中から供給されるO* により炭素系ポリマーの一部が燃
焼除去されること、等の理由による。したがって、マイ
クロローディング効果を抑制することができた。さら
に、かかる炭素系ポリマーの低減によりパーティクル・
レベルが従来よりも大幅に改善された他、エッチング・
チャンバのクリーニングに必要なメンテナンスの頻度を
低減することができ、生産性も著しく向上した。
【0032】なお、本プロセスにおけるSiO2 層間絶
縁膜3のエッチング速度は約850nm/分、対レジス
ト選択比は約7、対Si選択比は約25と良好であっ
た。また、オーバーエッチング後でもレジスト・マスク
4の後退や浅い接合の破壊等は認められなかった。
縁膜3のエッチング速度は約850nm/分、対レジス
ト選択比は約7、対Si選択比は約25と良好であっ
た。また、オーバーエッチング後でもレジスト・マスク
4の後退や浅い接合の破壊等は認められなかった。
【0033】実施例2 本実施例では、同じコンタクト・ホール加工をCF3 C
OCF3 /CO混合ガスを用いて行った。すなわち、図
1(a)に示したウェハをマグネトロンRIE装置にセ
ットし、一例として下記の条件でSiO2 層間絶縁膜3
をエッチングした。
OCF3 /CO混合ガスを用いて行った。すなわち、図
1(a)に示したウェハをマグネトロンRIE装置にセ
ットし、一例として下記の条件でSiO2 層間絶縁膜3
をエッチングした。
【0034】 CF3 COCF3 流量 35 SCCM CO流量 35 SCCM ガス圧 2.0 Pa RFパワー密度 1.5 W/cm2 (1
3.56 MHz) 磁場強度 1.50×10-2 T(=150
G) ウェハ温度 0 ℃(アルコール系
冷媒使用)
3.56 MHz) 磁場強度 1.50×10-2 T(=150
G) ウェハ温度 0 ℃(アルコール系
冷媒使用)
【0035】本実施例におけるエッチング機構は、ほぼ
実施例1で上述したとおりである。ただし、本実施例で
はCO* の生成量が増大していることから、SiO2 層
間絶縁膜3からのO原子の引き抜き反応が促進され、実
施例1よりもRFパワー密度を低下させたにもかかわら
ず、ほぼ同等の高速エッチングが進行した。また、この
ようにして入射イオン・エネルギーが低減されることに
より、実施例1ほどウェハを低温冷却していないにもか
かわらず、レジスト・マスク4や単結晶Si基板1(正
確には不純物拡散領域2)に対して十分な選択性を確保
することができた。
実施例1で上述したとおりである。ただし、本実施例で
はCO* の生成量が増大していることから、SiO2 層
間絶縁膜3からのO原子の引き抜き反応が促進され、実
施例1よりもRFパワー密度を低下させたにもかかわら
ず、ほぼ同等の高速エッチングが進行した。また、この
ようにして入射イオン・エネルギーが低減されることに
より、実施例1ほどウェハを低温冷却していないにもか
かわらず、レジスト・マスク4や単結晶Si基板1(正
確には不純物拡散領域2)に対して十分な選択性を確保
することができた。
【0036】実施例3 本実施例では、同じコンタクト・ホール加工をCF3 C
OCF3 /S2 F2 混合ガスを用いて行った。すなわ
ち、図1(a)に示したウェハをマグネトロンRIE装
置にセットし、一例として下記の条件でSiO2 層間絶
縁膜3をエッチングした。
OCF3 /S2 F2 混合ガスを用いて行った。すなわ
ち、図1(a)に示したウェハをマグネトロンRIE装
置にセットし、一例として下記の条件でSiO2 層間絶
縁膜3をエッチングした。
【0037】 CF3 COCF3 流量 35 SCCM S2 F2 流量 15 SCCM ガス圧 2.0 Pa RFパワー密度 1.5 W/cm2 (1
3.56 MHz) 磁場強度 1.50×10-2 T(=150
G) ウェハ温度 0 ℃(アルコール系
冷媒使用)
3.56 MHz) 磁場強度 1.50×10-2 T(=150
G) ウェハ温度 0 ℃(アルコール系
冷媒使用)
【0038】ここで、上記S2 F2 は、本願出願人が先
に特開平4−84427号公報において、SiO2 系材
料層のエッチング用に提案した4種類のフッ化イオウの
うちのひとつである。S2 F2 から生成する主エッチン
グ種は、SFx + とF* である。また上記フッ化イオウ
は、従来からエッチング・ガスとして実用化されている
SF6 に比べてS/F比(1分子中のS原子数とF原子
数の比)が大きく、放電解離条件下でプラズマ中に遊離
のSを放出することができる。
に特開平4−84427号公報において、SiO2 系材
料層のエッチング用に提案した4種類のフッ化イオウの
うちのひとつである。S2 F2 から生成する主エッチン
グ種は、SFx + とF* である。また上記フッ化イオウ
は、従来からエッチング・ガスとして実用化されている
SF6 に比べてS/F比(1分子中のS原子数とF原子
数の比)が大きく、放電解離条件下でプラズマ中に遊離
のSを放出することができる。
【0039】上記エッチング過程では、S2 F2 から生
成するF* やSFx + がエッチング種として利用できる
他、同じくS2 F2 から効率良く生成するSをウェハ上
に堆積させ、表面保護に利用できる点が大きな特色であ
る。つまり、CF3 COCF 3 やレジスト・マスク4に
由来する炭素系ポリマーに加えて、S2 F2 からもSを
供給して表面保護効果を増強することができる。これに
より、実施例1に比べて入射イオン・エネルギーが低
く、またウェハ温度が高い条件であるにもかかわらず、
良好な高速・高選択エッチングを行うことができた。
成するF* やSFx + がエッチング種として利用できる
他、同じくS2 F2 から効率良く生成するSをウェハ上
に堆積させ、表面保護に利用できる点が大きな特色であ
る。つまり、CF3 COCF 3 やレジスト・マスク4に
由来する炭素系ポリマーに加えて、S2 F2 からもSを
供給して表面保護効果を増強することができる。これに
より、実施例1に比べて入射イオン・エネルギーが低
く、またウェハ温度が高い条件であるにもかかわらず、
良好な高速・高選択エッチングを行うことができた。
【0040】なお、ウェハ上に堆積したSは、エッチン
グ終了後に通常のO2 プラズマ・アッシングを行ったと
ころ、レジスト・マスク4や堆積していた炭素系ポリマ
ーと共に燃焼除去され、ウェハ上に何らパーティクル汚
染を残すことはなかった。
グ終了後に通常のO2 プラズマ・アッシングを行ったと
ころ、レジスト・マスク4や堆積していた炭素系ポリマ
ーと共に燃焼除去され、ウェハ上に何らパーティクル汚
染を残すことはなかった。
【0041】以上、本発明を3例の実施例にもとづいて
説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。たとえば、分子内にカルボニル基とフッ
素原子とを有する炭素数2以上のフルオロカーボン系化
合物として、上述の実施例ではCF3 COCF3 を用い
たが、この構造異性体であるCF3 CF2 COF(フッ
化ペンタフルオロプロピオニル;沸点−27℃)を用い
て同じ条件でエッチングを行った場合にも、ほぼ同様の
結果を得ることができた。さらに、CF3 COF(フッ
化トリフルオロアセチル;沸点−59℃)、(CF3 C
O)2 O(無水トリフルオロ酢酸;沸点40℃)、FO
C(CF2 )3 COF(フッ化ヘキサフルオログルタリ
ル;沸点46℃)等も同様に用いることができる。この
うち、常温で液体である化合物については、Heガス・
バブリング等の手段を用いて気化させた後に、エッチン
グ・チャンバ内へ導入すれば良い。
説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。たとえば、分子内にカルボニル基とフッ
素原子とを有する炭素数2以上のフルオロカーボン系化
合物として、上述の実施例ではCF3 COCF3 を用い
たが、この構造異性体であるCF3 CF2 COF(フッ
化ペンタフルオロプロピオニル;沸点−27℃)を用い
て同じ条件でエッチングを行った場合にも、ほぼ同様の
結果を得ることができた。さらに、CF3 COF(フッ
化トリフルオロアセチル;沸点−59℃)、(CF3 C
O)2 O(無水トリフルオロ酢酸;沸点40℃)、FO
C(CF2 )3 COF(フッ化ヘキサフルオログルタリ
ル;沸点46℃)等も同様に用いることができる。この
うち、常温で液体である化合物については、Heガス・
バブリング等の手段を用いて気化させた後に、エッチン
グ・チャンバ内へ導入すれば良い。
【0042】放電解離条件下で遊離のSを放出するイオ
ウ系化合物としては、上述のS2 F 2 の他、SF2 ,S
F4 ,S2 F10等を用いることができる。Sを放出でき
る点のみに着目すれば、S2 Cl2 ,S2 Br2 ,H2
S等、他にも該当する化合物は存在するが、特にSiO
2 系材料層のエッチングを想定した場合には、エッチン
グ種としてF* を生成できる化合物の方が有利である。
ウ系化合物としては、上述のS2 F 2 の他、SF2 ,S
F4 ,S2 F10等を用いることができる。Sを放出でき
る点のみに着目すれば、S2 Cl2 ,S2 Br2 ,H2
S等、他にも該当する化合物は存在するが、特にSiO
2 系材料層のエッチングを想定した場合には、エッチン
グ種としてF* を生成できる化合物の方が有利である。
【0043】シリコン化合物層は、上述のSiO2 層間
絶縁膜の他、PSG,BSG,BPSG,AsSG,A
sPSG,AsBSG等のSiO2 シリコン系材料、あ
るいはSiNx からなるものであっても良い。エッチン
グ・サンプルとして用いたウェハの構成も上述の構成に
限られるものではなく、たとえばSiO2 層間絶縁膜の
下地は単結晶Si基板以外にも、多結晶シリコン層、ポ
リサイド膜、あるいはAl−1%Si層等の金属材料層
等である場合が考えられる。
絶縁膜の他、PSG,BSG,BPSG,AsSG,A
sPSG,AsBSG等のSiO2 シリコン系材料、あ
るいはSiNx からなるものであっても良い。エッチン
グ・サンプルとして用いたウェハの構成も上述の構成に
限られるものではなく、たとえばSiO2 層間絶縁膜の
下地は単結晶Si基板以外にも、多結晶シリコン層、ポ
リサイド膜、あるいはAl−1%Si層等の金属材料層
等である場合が考えられる。
【0044】エッチング・ガスには、スパッタリング効
果、希釈効果、冷却効果等を得る目的でHe,Ar等の
希ガスが適宜添加されていても構わない。その他、使用
するエッチング装置、エッチング条件等が適宜変更可能
であることは言うまでもない。
果、希釈効果、冷却効果等を得る目的でHe,Ar等の
希ガスが適宜添加されていても構わない。その他、使用
するエッチング装置、エッチング条件等が適宜変更可能
であることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明ではシリコン化合物層のエッチング・ガスの構成成分
として分子内にカルボニル基とフッ素原子とを有する炭
素数2以上のフルオロカーボン系化合物を用いることに
より、基本的には単独組成のエッチング・ガスを用い、
1段階プロセスにより高速、高選択、低汚染、低ダメー
ジ・エッチングを実現することができる。さらに、CO
やイオウ系化合物をエッチング・ガスに添加することに
より、これらの諸要件をさらに高いレベルで満足させる
ことも可能である。
明ではシリコン化合物層のエッチング・ガスの構成成分
として分子内にカルボニル基とフッ素原子とを有する炭
素数2以上のフルオロカーボン系化合物を用いることに
より、基本的には単独組成のエッチング・ガスを用い、
1段階プロセスにより高速、高選択、低汚染、低ダメー
ジ・エッチングを実現することができる。さらに、CO
やイオウ系化合物をエッチング・ガスに添加することに
より、これらの諸要件をさらに高いレベルで満足させる
ことも可能である。
【0046】本発明は微細なデザイン・ルールにもとづ
いて設計され、高集積度、高性能、高信頼性を要求され
る半導体装置の製造において、歩留りや生産性を大きく
改善することに貢献する。
いて設計され、高集積度、高性能、高信頼性を要求され
る半導体装置の製造において、歩留りや生産性を大きく
改善することに貢献する。
【図1】本発明をコンタクト・ホール加工に適用したプ
ロセス例をその工程順にしたがって示す概略断面図であ
り、(a)はSiO2 層間絶縁膜上にレジスト・マスク
が形成された状態、(b)はコンタクト・ホールが形成
された状態をそれぞれ表す。
ロセス例をその工程順にしたがって示す概略断面図であ
り、(a)はSiO2 層間絶縁膜上にレジスト・マスク
が形成された状態、(b)はコンタクト・ホールが形成
された状態をそれぞれ表す。
1 ・・・単結晶Si基板 2 ・・・不純物拡散領域 3 ・・・SiO2 層間絶縁膜 4 ・・・レジスト・マスク 4a・・・開口部 5 ・・・コンタクト・ホール
Claims (3)
- 【請求項1】 分子内にカルボニル基とフッ素原子とを
有する炭素数2以上のフルオロカーボン系化合物を含む
エッチング・ガスを用いてシリコン化合物層をエッチン
グすることを特徴とするドライエッチング方法。 - 【請求項2】 前記エッチング・ガスが一酸化炭素を含
むことを特徴とする請求項1記載のドライエッチング方
法。 - 【請求項3】 前記エッチング・ガスが放電解離条件下
で遊離のイオウを放出するイオウ系化合物を含むことを
特徴とする請求項1または請求項2に記載のドライエッ
チング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30910292A JPH06163476A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | ドライエッチング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30910292A JPH06163476A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | ドライエッチング方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06163476A true JPH06163476A (ja) | 1994-06-10 |
Family
ID=17988916
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30910292A Withdrawn JPH06163476A (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | ドライエッチング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06163476A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08291299A (ja) * | 1995-04-21 | 1996-11-05 | Central Glass Co Ltd | クリーニングガス、エッチングガス |
| KR970003478A (ko) * | 1995-06-23 | 1997-01-28 | 김주용 | 반도체 소자의 콘택홀 형성방법 |
| WO1998001899A1 (fr) * | 1996-07-10 | 1998-01-15 | Daikin Industries, Ltd. | Gaz nettoyant |
| EP0776032A3 (en) * | 1995-10-26 | 1998-04-15 | Tokyo Electron Limited | Plasma etching method |
| WO2002005338A1 (fr) * | 2000-07-07 | 2002-01-17 | Research Institute Of Innovative Technology For The Earth | Gaz de nettoyage et gaz d'attaque |
| WO2002086192A1 (en) * | 2001-04-24 | 2002-10-31 | 3M Innovative Properties Company | Use of perfluoroketones as vapor reactor cleaning, etching, and doping gases |
| JP2007059759A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Victor Co Of Japan Ltd | 半導体レーザ素子の製造方法 |
| KR100833724B1 (ko) * | 2001-11-13 | 2008-05-29 | 인텔 코오퍼레이션 | 고밀도 sram을 위한 바이어싱 기술 |
| JP2019091890A (ja) * | 2017-11-14 | 2019-06-13 | セントラル硝子株式会社 | ドライエッチング方法 |
| CN110832623A (zh) * | 2017-06-27 | 2020-02-21 | 乔治洛德方法研究和开发液化空气有限公司 | 蚀刻方法和等离子体蚀刻材料 |
-
1992
- 1992-11-18 JP JP30910292A patent/JPH06163476A/ja not_active Withdrawn
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08291299A (ja) * | 1995-04-21 | 1996-11-05 | Central Glass Co Ltd | クリーニングガス、エッチングガス |
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| KR100497884B1 (ko) * | 1996-07-10 | 2005-06-29 | 다이낑 고오교 가부시키가이샤 | 세정기체 |
| WO2002005338A1 (fr) * | 2000-07-07 | 2002-01-17 | Research Institute Of Innovative Technology For The Earth | Gaz de nettoyage et gaz d'attaque |
| US6540930B2 (en) | 2001-04-24 | 2003-04-01 | 3M Innovative Properties Company | Use of perfluoroketones as vapor reactor cleaning, etching, and doping gases |
| WO2002086192A1 (en) * | 2001-04-24 | 2002-10-31 | 3M Innovative Properties Company | Use of perfluoroketones as vapor reactor cleaning, etching, and doping gases |
| KR100833724B1 (ko) * | 2001-11-13 | 2008-05-29 | 인텔 코오퍼레이션 | 고밀도 sram을 위한 바이어싱 기술 |
| JP2007059759A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Victor Co Of Japan Ltd | 半導体レーザ素子の製造方法 |
| CN110832623A (zh) * | 2017-06-27 | 2020-02-21 | 乔治洛德方法研究和开发液化空气有限公司 | 蚀刻方法和等离子体蚀刻材料 |
| CN110832623B (zh) * | 2017-06-27 | 2024-01-19 | 乔治洛德方法研究和开发液化空气有限公司 | 蚀刻方法和等离子体蚀刻材料 |
| JP2019091890A (ja) * | 2017-11-14 | 2019-06-13 | セントラル硝子株式会社 | ドライエッチング方法 |
| JP2023001302A (ja) * | 2017-11-14 | 2023-01-04 | セントラル硝子株式会社 | ドライエッチング方法 |
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