JPH0616704B2 - フッ化物イオンに耐性な細菌カタラーゼ及びそれを生産するミクロコッカスsp.kwi‐5菌株 - Google Patents
フッ化物イオンに耐性な細菌カタラーゼ及びそれを生産するミクロコッカスsp.kwi‐5菌株Info
- Publication number
- JPH0616704B2 JPH0616704B2 JP12388190A JP12388190A JPH0616704B2 JP H0616704 B2 JPH0616704 B2 JP H0616704B2 JP 12388190 A JP12388190 A JP 12388190A JP 12388190 A JP12388190 A JP 12388190A JP H0616704 B2 JPH0616704 B2 JP H0616704B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalase
- micrococcus
- molecular weight
- resistant
- strain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規なフッ化物イオン耐性カタラーゼ及びそれ
を生産するミクロコッカス属に属する新菌株に関する。
を生産するミクロコッカス属に属する新菌株に関する。
(従来技術) 半導体プロセス等過酸化水素を含む排水の水処理分野、
カズノコの漂白に伴う残存過酸化水素の分野等の食品分
野においてカタラーゼは広く利用されている。カタラー
ゼは過酸化水素の分野を触媒する酵素であって、多くの
生物により生産されることが知られている。例えばウマ
(Deutsch、1952)、サッカロミセス セレ
ビシエ(Seahら、1973)、バチルス No.KU
1(Kuronoら、1973)、エスケリッチアコリ
(Claiborneら、1979)等が報告されてい
る。
カズノコの漂白に伴う残存過酸化水素の分野等の食品分
野においてカタラーゼは広く利用されている。カタラー
ゼは過酸化水素の分野を触媒する酵素であって、多くの
生物により生産されることが知られている。例えばウマ
(Deutsch、1952)、サッカロミセス セレ
ビシエ(Seahら、1973)、バチルス No.KU
1(Kuronoら、1973)、エスケリッチアコリ
(Claiborneら、1979)等が報告されてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) カタラーゼは一般にフッ化物イオン、シアンイオン、ア
ジ化ナトリウム、β−メルカプトエタノール等によって
阻害を受けることが知られている。水処理分野へのカタ
ラーゼの適用においては、排水に含まれるフッ化物イオ
ンに耐性なカタラーゼを使用することが求められてい
た。フッ化物イオンに耐性のあるカタラーゼとしてはB
acillus No.KU1が知られていたが作用至適
pHがアルカリのため、フッ化物イオンに耐性でかつ中
性で活性を有するカタラーゼを生産する菌株が求められ
ていた。
ジ化ナトリウム、β−メルカプトエタノール等によって
阻害を受けることが知られている。水処理分野へのカタ
ラーゼの適用においては、排水に含まれるフッ化物イオ
ンに耐性なカタラーゼを使用することが求められてい
た。フッ化物イオンに耐性のあるカタラーゼとしてはB
acillus No.KU1が知られていたが作用至適
pHがアルカリのため、フッ化物イオンに耐性でかつ中
性で活性を有するカタラーゼを生産する菌株が求められ
ていた。
(問題を解決するための手段) 本発明者らはフッ化物イオン耐性を有するカタラーゼを
生産する微生物を広く自然界より探索し、製紙工場排水
より単離したミクロコッカス sp.KWI−5菌株が前
述の要求を満たすカタラーゼを生産することを見いだし
本発明を完成した。
生産する微生物を広く自然界より探索し、製紙工場排水
より単離したミクロコッカス sp.KWI−5菌株が前
述の要求を満たすカタラーゼを生産することを見いだし
本発明を完成した。
次に活性測定法、本発明のフッ化物イオン耐性カタラー
ゼの理化学的性質、本発明のミクロコッカスsp.KWI
−5菌の菌学的性質について述べる。
ゼの理化学的性質、本発明のミクロコッカスsp.KWI
−5菌の菌学的性質について述べる。
(活性測定法) 過酸化水素350ppmを含むリン酸緩衝液(pH6.
8)1mlを1mlの酵素溶液と混合し、30℃で5分
間反応させた後、1mlの硫酸チタン溶液(0.8%硫
酸第2チタン硫酸溶液を含む20%硫酸溶液)を加えて
反応停止及び発色を行い、440nmでの吸光度を測定
する。この測定値を下記の式に代入して活性(Kat-f
値)を求める。(赤堀四朗ら著「酵素研究法」第2巻、
朝倉書店1956年発行、第324〜325頁) Kat-f=log(A/B)×C/D [min]-1[ml]-1 ただし、A:対照(カタラーゼを含まない)の吸光度 B:試料(カタラーゼを入れて反応させた)の吸光度 C:酵素溶液の希釈率 D:反応時間 本発明のフッ化物イオン耐性カタラーゼの理化学的性質
は次のとおりである。
8)1mlを1mlの酵素溶液と混合し、30℃で5分
間反応させた後、1mlの硫酸チタン溶液(0.8%硫
酸第2チタン硫酸溶液を含む20%硫酸溶液)を加えて
反応停止及び発色を行い、440nmでの吸光度を測定
する。この測定値を下記の式に代入して活性(Kat-f
値)を求める。(赤堀四朗ら著「酵素研究法」第2巻、
朝倉書店1956年発行、第324〜325頁) Kat-f=log(A/B)×C/D [min]-1[ml]-1 ただし、A:対照(カタラーゼを含まない)の吸光度 B:試料(カタラーゼを入れて反応させた)の吸光度 C:酵素溶液の希釈率 D:反応時間 本発明のフッ化物イオン耐性カタラーゼの理化学的性質
は次のとおりである。
(理化学的性質) (1)作用及び基質特異性 過酸化水素に作用し、水と酵素に分解する。
パーオキシダーゼ活性はない。
(2)至適pH及び安定pH範囲 前記の活性測定法に基き、pHに対する影響を調べた。
第1図に活性の最大値を100とした各pHでの相対活
性を示した。至適pHはpH5.5〜11.0であるこ
とがわかる。
第1図に活性の最大値を100とした各pHでの相対活
性を示した。至適pHはpH5.5〜11.0であるこ
とがわかる。
次にpHの安定性について第2図に示した。酵素を各p
Hで30℃で1時間保持したのちpH6.8、30℃に
おいて測定した残存活性を、未処理の酵素活性を100
として示した。
Hで30℃で1時間保持したのちpH6.8、30℃に
おいて測定した残存活性を、未処理の酵素活性を100
として示した。
第2図から、本発明のカタラーゼはpH5.5〜10で
安定である。なお用いた緩衝液は、pH4.5〜5.5
(50mM酢酸緩衝液)、pH5.5〜8.0(50m
Mリン酸緩衝液)、pH7.5〜9.0(50mMトリ
ス緩衝液)、pH9.0〜13.0(50mMグリシン
緩衝液)である。
安定である。なお用いた緩衝液は、pH4.5〜5.5
(50mM酢酸緩衝液)、pH5.5〜8.0(50m
Mリン酸緩衝液)、pH7.5〜9.0(50mMトリ
ス緩衝液)、pH9.0〜13.0(50mMグリシン
緩衝液)である。
(3)作用適温の範囲 前記の活性測定法に従い、各温度にて5分間酵素反応を
行なった。第3図は30℃における活性を100とした
ときの各温度における活性比を表わす。第3図から本酵
素の作用最適温度は30〜35℃であることがわかる。
また、至適温度の80%以上の活性を示す作用温度は、
20〜50℃程度であることがわかる。
行なった。第3図は30℃における活性を100とした
ときの各温度における活性比を表わす。第3図から本酵
素の作用最適温度は30〜35℃であることがわかる。
また、至適温度の80%以上の活性を示す作用温度は、
20〜50℃程度であることがわかる。
(4)熱安定性 pH6.8で20分間各温度にて熱処理後、残存活性を
調べた。未処理の酵素活性を100とし、その残存活性
を第4図に示した。第4図から本酵素は10℃〜50℃
で安定であることがわかる。
調べた。未処理の酵素活性を100とし、その残存活性
を第4図に示した。第4図から本酵素は10℃〜50℃
で安定であることがわかる。
(5)失活の条件 第2図に示したようにpH4.0において、30℃1時
間処理すると本発明のカタラーゼは完全に失活する。ま
た第3図に示すようにpH6.8において、70℃20
分の処理にて完全に失活する。
間処理すると本発明のカタラーゼは完全に失活する。ま
た第3図に示すようにpH6.8において、70℃20
分の処理にて完全に失活する。
(6)阻害 第1表に示す薬品の存在下にカタラーゼ活性を測定し、
非存在下の活性を100として、残存活性を百分率で示
した。表からわかるように本酵素はフッ化物イオンに対
し著しい耐性を有する。
非存在下の活性を100として、残存活性を百分率で示
した。表からわかるように本酵素はフッ化物イオンに対
し著しい耐性を有する。
(7)等電点 pH3.5〜9.5のグラジエントポリアクリルアミド
ゲルを用いて等電点電気泳動を行なった結果、等電点は
pH4.4であった。なお、標準物質としてBIO R
AD社のIEFスタンダードを用いた。
ゲルを用いて等電点電気泳動を行なった結果、等電点は
pH4.4であった。なお、標準物質としてBIO R
AD社のIEFスタンダードを用いた。
(8)分子量 Pharmacia社のスーパーローズ10を用いたゲ
ルろ過により、分子量210,000を得た。なお分子
量マーカーとしてチログロブリン(分子量664,00
0)、アポフェリチン(分子量446,000)、β−
アミラーゼ(分子量200,000)、γ−グロブリン
(分子量150,000)、ウシ血清アルブミン(分子
量67,000)、オバルブミン(分子量45,00
0)、シトクロームC(分子量12,400)を用い
た。
ルろ過により、分子量210,000を得た。なお分子
量マーカーとしてチログロブリン(分子量664,00
0)、アポフェリチン(分子量446,000)、β−
アミラーゼ(分子量200,000)、γ−グロブリン
(分子量150,000)、ウシ血清アルブミン(分子
量67,000)、オバルブミン(分子量45,00
0)、シトクロームC(分子量12,400)を用い
た。
(9)サブユニット構造 SDS−ポリアクリルアミド電気泳動の結果、本発明の
カタラーゼ1分子は分子量58,000のサブユニット
4個から構成されていた。なお分子量マーカーとしてウ
シ血清アルブミン(分子量67,000)、オバルブミ
ン(分子量45,000)、α−キモトリプシノーゲン
(分子量25,700)、リボヌクレアーゼ(分子量1
4,700)、シトクロームC(分子量12,400)
を用いた。
カタラーゼ1分子は分子量58,000のサブユニット
4個から構成されていた。なお分子量マーカーとしてウ
シ血清アルブミン(分子量67,000)、オバルブミ
ン(分子量45,000)、α−キモトリプシノーゲン
(分子量25,700)、リボヌクレアーゼ(分子量1
4,700)、シトクロームC(分子量12,400)
を用いた。
(10)比活性 精製された本酵素の比活性は、4,000Kat-f/m
g蛋白である。
g蛋白である。
酵素の精製は、培養終了後の培養液に溶菌剤を加えて抽
出した後、当分野公知の分離精製手段、例えばイオン交
換体、ゲルろ過材等を用いて精製することができる。本
酵素の製造法については後記実施例で具体的に説明す
る。
出した後、当分野公知の分離精製手段、例えばイオン交
換体、ゲルろ過材等を用いて精製することができる。本
酵素の製造法については後記実施例で具体的に説明す
る。
上記各特性を示す本発明により得られるカタラーゼと従
来公知のカタラーゼとの比較を、第2表に示す。
来公知のカタラーゼとの比較を、第2表に示す。
本発明のカタラーゼを生産するにはミクロコッカス属に
属するミクロコッカス sp.KWI−5菌株を利用する
ことができる。
属するミクロコッカス sp.KWI−5菌株を利用する
ことができる。
この菌株の菌学的性質を以下に示す。なお、菌学的性質
の試験及び分類方法は下記の文献に基づいて行なった。
の試験及び分類方法は下記の文献に基づいて行なった。
長谷部武治ら著、学会出版センター発行「<改訂版>微
生物の同定」(1984)及びバージェーズ・マニュア
ル・オブ・システマチィック・バクテリオロジー(Be
rgey’S Manual of Systemat
ic Bacteriology)(1984) (1)形態 細胞の形及び大きさ 0.8〜1.2μmの球菌で鞭毛を持たない。
生物の同定」(1984)及びバージェーズ・マニュア
ル・オブ・システマチィック・バクテリオロジー(Be
rgey’S Manual of Systemat
ic Bacteriology)(1984) (1)形態 細胞の形及び大きさ 0.8〜1.2μmの球菌で鞭毛を持たない。
運動性:なし。
胞子:なし。
グラム染色は陽性である。
抗酸性は陰性である。
(2)生育状態(培地pH:6.8) 肉汁寒天平板培養 円形、偏平状または隆起状で縁はなめらかで光沢があ
る。培養時間の経過につれて黄色を呈する。
る。培養時間の経過につれて黄色を呈する。
肉汁寒天斜面培養 拡帯状に生育し、縁はなめらかで光沢がある。培養時間
の経過につれて黄色を呈する。培地には色素を分必しな
い。
の経過につれて黄色を呈する。培地には色素を分必しな
い。
肉汁液体培養 生育良好でうすい黄色を呈する。
リトマスミルク アルカリ性を呈する。
(3)生理学的性質 硝酸塩の還元:陽性。
脱窒反応:陰性 MRテスト:陰性。
VPテスト:陰性。
インドールの生成成:陰性。
硫化水素の生成:陰性。
デンプンの加水分解:陰性。
クエン酸の利用 Koserの培地:利用する。
Christensenの培地:利用する。
Simonsの培地:利用する。
無機窒素源の利用 硝酸塩:陰性。
アンモニウム塩:陽性。
色素の生成:陰性。
ウレアーゼ:弱い陽性。
オキシダーゼ:陰性。
カタラーゼ:陽性。
生育の範囲 pH:6〜11で生育。6〜8で最適。
温度:15−30℃で生育。30℃で最適。
酸素に対する態度:好気性。
O−Fテスト(Hugh Leifson法によ
る):O。
る):O。
糖類から酸及びガスの生成の有無 D−グルコース、D−フルクトース、D−マルトース、
グリセロールを利用し、酸を生成するが、ガスの発生は
認められない。D−アラビノース、D−キシロース、D
−マンノース、D−ガラクトース、D−トレハロース、
D−シュークロース、D−ラクトース、D−ソルビトー
ル、D−マンニトール、D−イノシトールおよびデンプ
ンは利用しない。
グリセロールを利用し、酸を生成するが、ガスの発生は
認められない。D−アラビノース、D−キシロース、D
−マンノース、D−ガラクトース、D−トレハロース、
D−シュークロース、D−ラクトース、D−ソルビトー
ル、D−マンニトール、D−イノシトールおよびデンプ
ンは利用しない。
(4)その他の性質 塩化ナトリウムの耐性:10%塩化ナトリウム存在下
でも生育する。
でも生育する。
ゼラチンの液化:陽性。
Tweenの分解:Tween40、60及び80を
分解する。
分解する。
チロシン分解:陽性。
カゼイン分解:陽性。
上記の菌学的性質から前記した文献の分類方法に従つて
ミクロコッカス属の公知の菌種と比較すると、本発明の
菌株はミクロコッカスバリアンスと類似している。しか
しながらグリセロールの利用(ミクロコッカスバリアン
スは利用しない)、食塩の耐性(ミクロコッカスバリア
ンスは10%の塩化ナトリウムに耐性を持たない)とい
う点で明らかに相違する。また本発明の菌株はミクロコ
ッカスロゼウスともその生理学的性質がよく似ている
が、コロニーの色(ミクロコッカスロゼウスは赤色に対
し、本菌株は黄色)、ゼラチンの分解(ミクロコッカス
ロゼウスはしない)、クエン酸の利用(ミクロコッカス
ロゼウスはSimons培地で増殖しない)という点で
明らかに異なる。
ミクロコッカス属の公知の菌種と比較すると、本発明の
菌株はミクロコッカスバリアンスと類似している。しか
しながらグリセロールの利用(ミクロコッカスバリアン
スは利用しない)、食塩の耐性(ミクロコッカスバリア
ンスは10%の塩化ナトリウムに耐性を持たない)とい
う点で明らかに相違する。また本発明の菌株はミクロコ
ッカスロゼウスともその生理学的性質がよく似ている
が、コロニーの色(ミクロコッカスロゼウスは赤色に対
し、本菌株は黄色)、ゼラチンの分解(ミクロコッカス
ロゼウスはしない)、クエン酸の利用(ミクロコッカス
ロゼウスはSimons培地で増殖しない)という点で
明らかに異なる。
以上の通り、本菌株は公知の菌株とは区別されるため、
ミクロコッカス属に属する新菌株と判断し、ミクロコッ
カスsp.KWI−5と命名した。本菌株は、平成2年
2月6日に通商産業省工業技術院微生物工業技術研究所
に寄託した。
ミクロコッカス属に属する新菌株と判断し、ミクロコッ
カスsp.KWI−5と命名した。本菌株は、平成2年
2月6日に通商産業省工業技術院微生物工業技術研究所
に寄託した。
微生物受託番号は、微工研菌寄第11258号である。
(作用) 本発明のフッ化物イオン耐性カタラーゼは10mMのフ
ッ化物イオン存在下でも活性があり、しかも広範囲のp
Hで作用する。従ってフッ化物イオンを含む排水中で過
酸化水素を分解することができる。また、本発明のミク
ロコッカスsP.KWI−5菌を用いて、本発明のフッ化
物イオン耐性カタラーゼを生産することができる。
ッ化物イオン存在下でも活性があり、しかも広範囲のp
Hで作用する。従ってフッ化物イオンを含む排水中で過
酸化水素を分解することができる。また、本発明のミク
ロコッカスsP.KWI−5菌を用いて、本発明のフッ化
物イオン耐性カタラーゼを生産することができる。
フッ化物イオン耐性カタラーゼを生産するための培養条
件は、次の通りである。まず培地としては炭素源、窒素
源、無機塩等、微生物の生育に必要な成分を含むものを
用いる。炭素源としては、グルコース、オレイン酸、リ
ンゴ酸、グリセロール等が使用でき、窒素源としては魚
肉エキス、ペプトン、カザミノ酸、コーンスチープリカ
ー、大豆粉等、無機塩としては、リン酸二水素カリウ
ム、硫酸マグネシウム、塩化第二鉄等を用いる。培地の
pHは6.8付近にすることが望ましい。
件は、次の通りである。まず培地としては炭素源、窒素
源、無機塩等、微生物の生育に必要な成分を含むものを
用いる。炭素源としては、グルコース、オレイン酸、リ
ンゴ酸、グリセロール等が使用でき、窒素源としては魚
肉エキス、ペプトン、カザミノ酸、コーンスチープリカ
ー、大豆粉等、無機塩としては、リン酸二水素カリウ
ム、硫酸マグネシウム、塩化第二鉄等を用いる。培地の
pHは6.8付近にすることが望ましい。
上記の培地で30℃で本菌株を好気的に培養すれば、培
養開始後約24時間でカタラーゼの生産量が最大とな
る。培養温度が高いと、例えば37℃では生産量が30
℃の60%になり、また温度が低くてもその生産量が低
下する。
養開始後約24時間でカタラーゼの生産量が最大とな
る。培養温度が高いと、例えば37℃では生産量が30
℃の60%になり、また温度が低くてもその生産量が低
下する。
このようにして得られた培養液は、溶菌酵素、核酸分解
酵素、有機溶媒などで処理して菌体を破壊した後、遠心
分離などで固形分を分離して粗酵素液とすることができ
る。粗酵素液は、限外ろ過、ゲルろ過、イオン交換、電
気泳動などの公知の手段によって精製し、精製酵素を得
ることができる。
酵素、有機溶媒などで処理して菌体を破壊した後、遠心
分離などで固形分を分離して粗酵素液とすることができ
る。粗酵素液は、限外ろ過、ゲルろ過、イオン交換、電
気泳動などの公知の手段によって精製し、精製酵素を得
ることができる。
(実施例) 実施例1 グルコース2%、ポリペポプトン1.6%、酵母エキス
0.4%よりなる滅菌された液体培地(pH6.8)1
00mlを坂口フラスコに入れ、ミクロコッカスsp.
KWI−5を接種し、ロータリーシェイカーにて30℃
で培養した。この培養液を溶菌酵素、核酸分解酵素、有
機溶媒で処理後、遠心分離して固形分を除き、粗酵素液
を得た。カタラーゼ活性は400Kat-f/mgであっ
た。
0.4%よりなる滅菌された液体培地(pH6.8)1
00mlを坂口フラスコに入れ、ミクロコッカスsp.
KWI−5を接種し、ロータリーシェイカーにて30℃
で培養した。この培養液を溶菌酵素、核酸分解酵素、有
機溶媒で処理後、遠心分離して固形分を除き、粗酵素液
を得た。カタラーゼ活性は400Kat-f/mgであっ
た。
実施例2 実施例1の粗酵素液20mlを、分取用液体クロマトグ
ラフィーにてゲルろ過(カラムは東ソーKK、TSKg
elG3000SW)分画した。得られた酵素画分を
0.05mMリン酸緩衝液中で24時間透析後、分取用
液体クロマトグラフィーにてイオン交換(カラムは東ソ
ーKK、TSKgelDEAE5PW)分画した。こう
して得られた酵素はポリアクリルアミド電気泳動におい
て単一バンドを示した。なお、比活性は4,000Kat
-f/mg蛋白であった。
ラフィーにてゲルろ過(カラムは東ソーKK、TSKg
elG3000SW)分画した。得られた酵素画分を
0.05mMリン酸緩衝液中で24時間透析後、分取用
液体クロマトグラフィーにてイオン交換(カラムは東ソ
ーKK、TSKgelDEAE5PW)分画した。こう
して得られた酵素はポリアクリルアミド電気泳動におい
て単一バンドを示した。なお、比活性は4,000Kat
-f/mg蛋白であった。
(効果) 本発明によれば、ミクロコッカスsp.KWI−5菌株
を培養し、その培養液からフッ化物イオン耐性カタラー
ゼを得ることができる。このカタラーゼはフッ化物イオ
ンに対する優れた耐性を有しているので、半導体工業を
はじめとする過酸化水素を含む排水の水処理に広く利用
することができる。
を培養し、その培養液からフッ化物イオン耐性カタラー
ゼを得ることができる。このカタラーゼはフッ化物イオ
ンに対する優れた耐性を有しているので、半導体工業を
はじめとする過酸化水素を含む排水の水処理に広く利用
することができる。
第1図は、本発明の酵素の至適pHを表わし、第2図は
本発明の酵素の安定pH範囲を表わす。 第3図は、本発明の酵素の作用適温の範囲を表わし、第
4図は、本発明の酵素の熱安定性を表わす。
本発明の酵素の安定pH範囲を表わす。 第3図は、本発明の酵素の作用適温の範囲を表わし、第
4図は、本発明の酵素の熱安定性を表わす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:265)
Claims (2)
- 【請求項1】下記の理化学的性質を有するフッ化物イオ
ンに耐性な細菌カタラーゼ。 作用及び基質特異性 過酸化水素に作用し、水と酸素に分解する反応を触媒す
る。 至適pH及び安定pH範囲 至適pHは5.5〜11.0、安定pHは5.0〜10
である。 作用適温の範囲 至適温度は30〜35℃である。 阻害 アジ化ナトリウム(1mM)で著しい阻害を受ける。フ
ッ化カリウム、ヒドラジン、β−メルカプトエタノー
ル、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム(各1mM)で
は阻害されない。 分子量 SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によると本酵素
は分子量58,000のサブユニット4個からなり、ゲルろ過
法による分子量は210,000である。 等電点 等電点電気泳動による等電点は、pH4.4である。 比活性 比活性は4,000Kat-f/mg蛋白である。 - 【請求項2】ミクロコッカス属に属し、請求項(1)記
載のフッ化物イオン耐性カタラーゼ生産能を有するミク
ロコッカスsp.KWI−5菌株。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12388190A JPH0616704B2 (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | フッ化物イオンに耐性な細菌カタラーゼ及びそれを生産するミクロコッカスsp.kwi‐5菌株 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12388190A JPH0616704B2 (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | フッ化物イオンに耐性な細菌カタラーゼ及びそれを生産するミクロコッカスsp.kwi‐5菌株 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0420288A JPH0420288A (ja) | 1992-01-23 |
| JPH0616704B2 true JPH0616704B2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=14871678
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12388190A Expired - Fee Related JPH0616704B2 (ja) | 1990-05-14 | 1990-05-14 | フッ化物イオンに耐性な細菌カタラーゼ及びそれを生産するミクロコッカスsp.kwi‐5菌株 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0616704B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH07246092A (ja) * | 1994-01-18 | 1995-09-26 | Showa Denko Kk | カタラーゼ及びその製造方法 |
| JP5448317B2 (ja) * | 2007-09-12 | 2014-03-19 | デンカ生研株式会社 | アジ化物によるカタラーゼの阻害に起因する測定誤差の低減方法 |
-
1990
- 1990-05-14 JP JP12388190A patent/JPH0616704B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0420288A (ja) | 1992-01-23 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4039384A (en) | Creatinine amidohydrolase and creatine amidinohydrolase and process for producing them | |
| US4770997A (en) | Thermostable bilirubin oxidase and production process thereof | |
| US4315988A (en) | Thermophilic collagenases, thermophilic bacteria capable of producing thermophilic collagenases, and process for producing said collagenases | |
| HU202918B (en) | Process for producing acidic urease | |
| JPH0665300B2 (ja) | フルクトシルアミノ酸オキシダーゼ | |
| US4420562A (en) | Method for producing creatinase | |
| US5281527A (en) | Process for producing pullalanase | |
| JPH0616704B2 (ja) | フッ化物イオンに耐性な細菌カタラーゼ及びそれを生産するミクロコッカスsp.kwi‐5菌株 | |
| JPH0117674B2 (ja) | ||
| EP0206595B1 (en) | Thermally stable tryptophanase process for producing the same, and thermally stable tryptophanase-producing microorganism | |
| EP0091810A2 (en) | Aldehyde oxidase, process for its production and microorganism therefor | |
| US4259446A (en) | Process for preparation of deoxyribonucleases | |
| JPH03127985A (ja) | L―カルニチンデヒドロゲナーゼおよびその製造法 | |
| JP2882652B2 (ja) | アルカリプロテアーゼ及びその生産性微生物 | |
| JPH02234678A (ja) | アミノ酸アミド加水分解酵素及びその使用 | |
| JPS6243671B2 (ja) | ||
| JP3735956B2 (ja) | キサンチンデヒドロゲナーゼ及び該酵素の製造方法 | |
| JPS6291182A (ja) | クレアチン・アミジノ−ロラ−ゼの製造法 | |
| JP3055041B2 (ja) | α−1,2−マンノシダーゼ、その製造方法およびその生産菌 | |
| JPH05236955A (ja) | 耐熱性アルカリホスファターゼの製造法 | |
| KR960007741B1 (ko) | 신규 α-1, 6-글루코시다제 및 그의 제조방법 | |
| JPH0614772A (ja) | 新規エステル分解酵素aおよびその製造方法 | |
| JPH0127714B2 (ja) | ||
| JPS6248379A (ja) | セフアロスポリンcアシラ−ゼの製造法 | |
| JPS6123994B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 14 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080309 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090309 Year of fee payment: 15 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |