JPH0616879A - エチレン系重合体組成物 - Google Patents
エチレン系重合体組成物Info
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- JPH0616879A JPH0616879A JP19474192A JP19474192A JPH0616879A JP H0616879 A JPH0616879 A JP H0616879A JP 19474192 A JP19474192 A JP 19474192A JP 19474192 A JP19474192 A JP 19474192A JP H0616879 A JPH0616879 A JP H0616879A
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Abstract
し、かつ溶融弾性、流動特性、機械的特性、特に高速成
形性と低温時の機械的特性等に優れたエチレン系重合体
組成物を提供することを目的とする。 【構成】 高分子量または中分子量を有し、かつ分子間
の短鎖分岐分布がきわめて広い特定のエチレン・α−オ
レフィン共重合体2種と、相対的に低分子量のエチレン
系重合体とを配合する。
Description
いエチレン系重合体組成物に関する。更に詳しくは、高
分子量成分または中分子量成分であって、かつ分子間の
短鎖分岐分布がきわめて広いエチレン・α−オレフィン
共重合体の2種類からなる第1成分および第2成分と、
相対的に低分子量のエチレン単独重合体またはエチレン
・α−オレフィン共重合体である第3成分とからなり、
溶融弾性、流動特性、機械的特性等の物性のバランスが
良く、特に高速成形性と低温時の機械的特性に優れたエ
チレン系重合体組成物に関する。
−LDPE)、すなわちエチレンを管型またはオートク
レーブ型反応器を用いて高温・高圧下でラジカル重合し
て得られる低密度ポリエチレンは、主鎖に匹敵する長さ
の長鎖分岐および炭素数1〜6個のアルキル基からなる
短鎖分岐を有する構造であるため、結晶性が低く、かつ
軟質である。このためHP−LDPEは、耐環境応力亀
裂性、引張衝撃値、ダート衝撃値、引裂強さ等の機械的
特性、特に高速成形性と低温時の機械的特性に劣る欠点
を有する。
DPE)は、気相法、スラリー法、溶液法、および高圧
イオン重合法の各種プロセスならびに各種の触媒、重合
条件を用いて製造されるエチレン・α−オレフィン共重
合体であって、使用するα−オレフィンの種類により一
義的に決まる短鎖分岐のみを有するため、機械的特性は
HP−LDPEより優れている。しかし、LLDPEは
一般に分子量分布が非常に狭いため、メルトテンション
などの溶融弾性およびN−値、フローパラメータ、臨界
剪断速度等の流動特性に劣る。溶融弾性および流動特性
に関する欠点は主として成形加工性に現れ、具体的には
成形加工時の押出量の低下、押出圧力の上昇、電力消費
量の上昇、高速成形性の不良、成形品の表面荒れ・フィ
ッシュアイの生成、押出機内の発熱に伴う熱劣化等の問
題点が挙げられる。
量を小さくすると、衝撃強度等の機械的特性や耐環境応
力亀裂性、特に低温時の機械的特性および溶融弾性が著
しく低下するという欠点が現れる。また、機械的特性を
改良するため密度を低くしても、溶融弾性はほとんど改
善されない。上記のように、LLDPEについては機械
的特性、特に低温時の機械的特性、流動特性および溶融
弾性をバランスよく同時に向上させることはきわめて困
難であった。
ン・α−オレフィン共重合体の分子量分布を広くする方
法が報告されている(例えば、特開昭57−21409
号公報、特公昭63−47741号公報等)が、このよ
うに単に分子量分布を広くするのみでは、溶融弾性や機
械的特性、特に低温時の機械的特性は、改善されるどこ
ろかかえって大幅に低下する。また機械的特性および流
動特性の改良については、高分子量成分と低分子量成分
とからなるエチレン・α−オレフィン共重合体におい
て、高分子量成分の短鎖分岐度を特定し、かつ高分子量
成分に短鎖分岐を多く導入することにより、機械的特
性、流動性のみならず、耐環境応力亀裂性(ESCR)
も改善する試みがなされている(特開昭54−1004
44号公報、特公昭64−7096号公報)。しかし、
機械的特性、 特に低温時の機械的特性が高分子量成分
の短鎖分岐分布によって大きく異なることから、上記の
方法でも若干の改良はみられるものの、特に低温時の機
械的特性と流動特性を改良する手段として満足し得るも
のではない。更に溶融弾性も含め、すべてをバランスよ
く改善することは不可能である。
み、耐熱性、ESCR、柔軟性等の物性を保持し、かつ
従来技術では未解決の溶融弾性、流動特性、 機械的特
性、 特に高速成形性と低温時の機械的特性等に優れた
エチレン系重合体組成物を提供することを目的とする。
に沿って鋭意検討した結果、高分子量成分または中分子
量成分であって、かつ分子間の短鎖分岐分布がきわめて
広い、特定のエチレン・α−オレフィン共重合体の2種
からなる第1成分および第2成分と、相対的に低分子量
のエチレン系重合体からなる第3成分とを配合すること
により、溶融弾性、流動特性、機械的特性、特に低温時
の機械的特性に優れ、かつ加工性に優れたエチレン系重
合体組成物が得られることを見出して本発明に到達し
た。
満足するエチレンと炭素数3〜18のα−オレフィンと
の共重合体5〜90重量%、(a)極限粘度(η1)2.0
〜9.0dl/g、(b)密度(d1)0.890〜0.935g/
cm3、(c)連続昇温溶出分別法による溶出温度−溶出量
曲線において、 溶出温度90℃以上の曲線下の面積I
aに対する溶出温度25〜90℃の該面積Ibの比S
(Ib/Ia)が次式から計算されるS1以下、 S1=20η1 -1exp[−50(d1−0.900)] (d)25℃オルソジクロロベンゼン可溶分 W重量%が
次式から計算されるW1以上、 W1=20exp(−η1)、 (II)下記(e)〜(h)を満足するエチレンと炭素数3〜
18のα−オレフィンとの共重合体5〜90重量%、
(e)極限粘度(η2)0.7〜7.0dl/g、(f)密度
(d2)0.890〜0.945g/cm3、(g)連続昇温溶出
分別法による溶出温度−溶出量曲線において、 溶出温
度90℃以上の曲線下の面積Iaに対する溶出温度25
〜90℃の該面積Ibの比S(Ib/Ia)が次式から
計算されるS2以下、 S2=20η2 -1exp[−50(d2−0.900)] (h)25℃オルソジクロロベンゼン可溶分 W重量%が
次式から計算されるW2以上、 W2=20exp(−η2)、ならびに (III) 下記(i)および(j)を満足するエチレン単独重
合体またはエチレンと炭素数3〜18のα−オレフィン
との共重合体5〜90重量%、(i)極限粘度(η3)0.
2 dl/g〜1.6dl/g、(j)密度(d3)0.890〜0.
980g/cm3からなり、かつ前記成分(I)、(II)およ
び(III)の合計は100重量%であり、 η1≠η2>η
3 の関係を満足する混合物であって、 同混合物の極限
粘度が0.7〜6.0dl/g、 密度が0.890〜0.95
0g/cm3および次式数2から計算されるN−値が1.7〜
3.5であるエチレン系重合体組成物を提供するもので
ある。
第1成分および第2成分の高分子量成分または中分子量
成分のエチレン・α−オレフィン共重合体は、エチレン
と炭素数3〜18のα−オレフィンとの共重合体からな
り、特に炭素数4〜10のものが機械的特性の点から好
ましい。具体的には、1−ブテン、1−ペンテン、1−
ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、
1−ノネン、1−デセン等が挙げられる。なおα−オレ
フィンは2種以上併用しても差し支えない。
フィン共重合体は、 (a)極限粘度(η1)が2.0〜
9.0dl/g、好ましくは2.0〜8.5dl/g、更に好ましく
は2.0〜8.0dl/gの範囲であり、 (b)密度(d1)
は、0.890〜0.935g/cm3の範囲であり、好まし
くは0.890〜0.930g/cm3の範囲である。
は、得られた組成物の溶融弾性および機械的特性が劣
り、 また9.0dl/gを超えると、成形品に表面荒れやフ
ィッシュアイが発生するなど成形加工性が低下する。ま
た密度(d1)が0.890g/cm3未満のものは製造が困
難である上に、 得られた組成物のベタつきの原因とな
るため好ましくない。 一方、d1 が0.935g/cm3を
超えるときは、溶融弾性および機械的特性が低下するた
め好ましくない。
フィン共重合体は、(e)極限粘度(η2)が0.7〜7.
0dl/g、好ましくは0.8〜6.5dl/g、更に好ましくは
0.9〜6.0dl/gの範囲であり、 (f)密度(d2)は、
0.890〜0.945g/cm3の範囲であり、好ましくは
0.890〜0.940g/cm3の範囲である。
へ低温で溶解するが、短鎖分岐の少ない低分岐度成分は
高温でなければ溶剤に溶解しない性質を利用して、分岐
分布を定量的に測定することができる。本発明で用いる
成分(I)および(II)は、それぞれ前記(c)および(g)
に示す通り、 溶剤への溶解温度から分岐分布を測定す
る L. Wild らの連続昇温溶出分別法(Temperature Ris
ing Elution Fractionation(TREF);Journal of Polyme
rScience: Polymer Physics Edition, Vol.20, 441-45
5(1982))による溶出温度−溶出量曲線において、溶出
温度90℃以上の曲線下の面積Iaと溶出温度25〜9
0℃の同面積Ibとの間に特定の関係が成立することが
必要である。すなわち図1の模式図に示される面積比S
=Ib/Iaの値が、成分(I)および(II)において、
それぞれ次式から求められるS1およびS2以下でなけれ
ばならない。 S1=20η1 -1 exp[−50(d1−0.900)] S2=20η2 -1 exp[−50(d2−0.900)] Sの値がS1またはS2を超えると、分岐分布がほぼ均一
に近づく結果、溶融弾性および機械的特性、特に低温時
の機械的特性に対してきわめて有効な高分岐度成分が相
対的に減少することとなり好ましくない。
成分(II)の(h) 25℃オルソジクロロベンゼン可溶
分は、溶出温度が低過ぎて上記の連続昇温溶出分別法で
は定量され得ない程度にきわめて高い分岐分布度を有す
る成分であるため、特定の値以上であることが必要であ
る。すなわち、同可溶分 W重量%が、成分(I)および
(II)においてそれぞれ次式から求められるW1および
W2以上でなければならない。好ましくはそれぞれW3お
よびW4以上である。 W1=20exp[-η1]、 W2=20exp[-η2] W3=22exp[-η1]、 W4=22exp[-η2] Wの値がW1またはW2未満では、溶融弾性および機械的
特性、特に低温時の機械的特性に対してきわめて有効な
高分岐度成分が過少となり、前記と同様に好ましくな
い。
は、 エチレン単独重合体またはエチレン・α−オレフ
ィン共重合体である。エチレン・α−オレフィンを使用
する際のα−オレフィンとしては、 成分(I)および
(II)の場合と同様に炭素数3〜18のものが使用さ
れ、好ましくは炭素数4〜10であり、特に前記同様1
−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、 4−メチル
−1−ペンテン、 1−オクテン、1−ノネン、1−デ
セン等が機械的特性などの点で好ましい。なおα−オレ
フィンは2種以上併用しても差し支えない。
0.2〜1.6dl/g の範囲が用いられ、好ましくは0.
3〜1.5dl/g、更に好ましくは0.4〜1.4dl/gの範
囲である。η3が0.2dl/g未満では、得られた組成物の
機械的特性、特に低温時の機械的特性が劣り、 一方1.
6dl/gを超えると、その流動特性が低下するのでいずれ
も好ましくない。
890〜0.980g/cm3の範囲が用いられ、好ましくは
0.900〜0.975g/cm3の範囲である。d3が0.8
90g/cm3未満のものは製造が困難である上に、 得られ
た組成物のベタつきの原因となるので好ましくない。他
方0.980g/cm3を超えるときは、製造が困難であるの
みならず、得られた組成物の機械的特性が低下するため
同様に好ましくない。
(III)の配合割合は、 成分(I)5〜90重量%、 成
分(II)5〜90重量%および成分(III)5〜90重
量%であり、ただし成分(I)、(II)および(III)の合
計量は100重量%であって、組成物に対する要求性能
によりこれらの配合量が選択される。成分(I)または
成分(II)の量が5重量%未満では、 溶融弾性および
機械的特性、特に低温時の機械的特性が十分でなく、一
方90重量%を超えるときは流動特性が低くなるため、
いずれも使用できない。なお上記組成物を構成する各成
分の極限粘度は、η1≠η2>η3 の関係を満足すること
が肝要であり、これが満足されない場合には、本発明の
目的の1つである低温時の機械特性を向上することが難
しい。
記のように成分(I)、(II)および(III)を配合する
ことにより得られるが、 配合後の組成物の性状は特定
の範囲になければならない。 すなわち、エチレン系重
合体組成物の極限粘度は0.7〜6.0dl/gであり、好ま
しくは1〜4dl/gである。極限粘度が0.7dl/g未満で
は溶融粘度および機械的特性、 特に低温時の機械的特
性が不十分であり、 一方、6.0dl/gを超えるときは流
動特性が低くなるためいずれも好ましくない。またエチ
レン系重合体組成物の密度は0.890〜0.950g/cm
3であり、 好ましくは0.900〜0.945g/cm3であ
る。 密度が0.890g/cm3未満では製造が困難である
上に、同組成物のベタつきの原因となり、また0.95
0g/cm3を超えるときは溶融弾性および機械的特性が低
くなる。更に、エチレン系重合体組成物のN−値が1.
7〜3.5であることが必要であり、好ましくは1.7〜
3.0である。N−値が1.7未満では高速成形性が低
く、3.5以上ではメルトフラクチャーが生じやすい。
る方法について、特に制限はない。例えば、成分
(I)、(II)および(III)をそれぞれ1段重合で単独
に製造した後、公知の方法でこれらを混合してもよく、
または2段重合もしくはそれ以上の多段重合により公知
の重合方法で製造してもよい。前者の混合によって製造
する場合には、一軸もしくは二軸押出機またはバンバリ
ーミキサーなどで混練する方法、あるいは溶液混合法な
ど公知の方法を使用することができる。
反応器を使用して2段または3段以上の重合を行う方法
であって、例えば3段重合の場合であれば第1段および
第2段の反応器を、 それぞれ成分(I)および(II)に
相当する高分子量または中分子量のエチレン・α−オレ
フィン共重合体の重合条件に保持し、第3段の反応器を
成分(III)の低分子量重合体の重合条件に保持して、
第1段の重合体を連続的に第2段を経て第3段に流通さ
せ、エチレン重合体組成物を製造する方法である。この
場合(I)、(II)および(III)の各成分はいずれの反
応器において製造されてもよく、 また製造順序・段数
は特に限定されるものではない。 上記1段または多段
の重合方法については特に制限はなく、スラリー法、気
相法、溶液法、高圧イオン法など各種の方法を用いるこ
とができる。
チタンおよび/またはバナジウム等の遷移金属を主体と
するチグラー型触媒、クロム系触媒を主体とするフィリ
ップス型触媒、ジルコニウム、メタロセン等を主体とす
るカミンスキー型触媒などいずれも使用することができ
る。触媒のうちで特に好ましいのは固体担体に担持され
た高活性を有するチグラー型触媒であり、以下にその詳
細を述べる。
体、例えば金属マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭
酸マグネシウム、酸化マグネシウム、各種アルミナ、シ
リカ、シリカアルミナ、塩化マグネシウム等、またはマ
グネシウムと、ケイ素、アルミニウム、カルシウムから
選ばれる元素とを含む複塩、複酸化物、含水炭酸塩、含
水ケイ酸塩等、 更にこれらの無機質固体担体を含酸素
化合物、 含硫黄化合物、炭化水素、ハロゲン含有物質
で処理または反応させたものなどの無機質固体担体に、
遷移金属化合物、例えばチタン、バナジウム、ジルコニ
ウム、クロム等の金属のハロゲン化物、アルコキシハロ
ゲン化物、酸化物、ハロゲン化酸化物等を担持させたも
のを固体成分として用い、 これに第 I〜IV 族金属の有
機化合物、好ましくは亜鉛またはアルミニウムの有機金
属化合物を組み合わせたもの、あるいはこれらを更にα
−オレフィンと接触させて前処理したものなどであり、
通常触媒活性が 50g-ポリマー/g-触媒・hr・kg/cm2-オ
レフィン圧 以上、 好ましくは100g-ポリマー/g-触
媒・hr・kg/cm2-オレフィン圧 以上のものである。
明の要旨を逸脱しない範囲で、他のオレフィン系重合
体、ゴム等や酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑
剤、帯電防止剤、防曇剤、ブロッキング防止剤、加工助
剤、着色顔料、架橋剤、発泡剤、無機・有機充填剤、難燃
剤等の公知の添加剤を配合して用いることができる。
るが、本発明はそれらに限定されるものではない。先
ず、本発明で使用する試験法を示す。 (1)極限粘度 135℃デカリン溶液で極限粘度[η]を測定した。 (2)密度 JIS K6760の規定による密度勾配管法(23
℃)で測定した。 (3)連続昇温溶出分別法(TREF) 前記の通り、L. Wild らの方法に従った。測定法の詳細
は次の通りである。 〔測定法〕セライト545を充填した容量 8.5リット
ルのステンレス鋼製カラム内に、試料を濃度 0.05重
量%となるように135℃で加熱溶解して調製したオル
ソジクロロベンゼン溶液5ml を注入した後、4℃/min
の冷却速度で25℃まで冷却し、試料をセライト表面に
沈着する。次にこのカラムにオルソジクロロベンゼンを
1ml/min の一定速度で流しながら50℃/hr の一定速
度で昇温し、 試料を順次溶出させる。この際、溶剤中
に溶出する試料について、メチレンの非対称伸縮振動の
波数2925cm-1に対する吸収を赤外検出器で検出し、
記録することにより溶出温度と溶出量の関係すなわち組
成分布を求める。 (4)連続昇温溶出分別法による面積比S 前記および図1の通り計算して求めた。 (5)25℃オルソジクロロベンゼン可溶分W 試料 0.5g を20ml のオルソジクロロベンゼン(O
DCB) 中において、135℃で2時間加熱し、試料
を完全に溶解した後、25℃まで2時間で冷却する。こ
の溶液を室温25℃で一晩放置後、テフロン製フィルタ
ーで濾過して濾液を採取し、赤外分光光度計でメチレン
の非対称伸縮振動の波数2950cm-1に対する吸収を測
定し、この結果からあらかじめ作成した検量線により濾
液中の試料濃度を定量する。 (6)N−値 高化式フローテスター((株)島津製作所製)を使用し、
樹脂温度170℃で2mmφ×40mm のダイから押出
し、 低位試験圧力20kg/cm2および高位試験圧力15
0kg/cm2における見かけの剪断速度を求め、次式数3に
より算出する。
190℃、荷重2.16kg) (8)ハイロードメルトフロレート(HLMFR) JIS K6760に準拠して測定した。(測定温度1
90℃、荷重21.6kg) (9)フローパラメーター(FP) FPは次式から求めた計算値で示す。 FP=log(HLMFR/MFR) (10)引張降伏強さ(YTS) JIS K6760の規定により測定した。(引張速度
50mm/min、試験片厚み2mm) (11)引張衝撃値(TIS) ASTM D1822に準拠して測定した。(試験片厚
み1.5mm) (12)アイゾット衝撃値(IIS) JIS K7110に準拠し、 23℃および−40℃で
以下の方法により測定した。試料からプレスにより、2
3℃で測定する場合は厚み3mm、−40℃で測定する場
合は厚み4mm のシートを作製し、試験片の形状は2号
Aとした。 試料の調整は23℃、湿度50%で88時
間行い、23℃および−40℃で測定した。ただし、−
40℃で測定する試料については、上記の条件で調整を
行った後、更にあらかじめ−40℃に温度調節した低温
室中に約3時間保持して、低温室内で測定した。試験片
はそれぞれ5個作製し、5回の測定の平均値を測定値と
して用いた。 (13)曲げこわさ JIS K7106の規定により測定した。(東洋精機
(株)製の曲げこわさ試験機を使用) (14)メルトテンション(MT) 東洋精機(株)製のメルトテンションテスターにより測定
した。(測定温度190℃) (15)臨界剪断速度(γc) INTESCO(株)製のキャピラリーレオメーターによ
り測定した。(測定温度190℃) (16)融点(Tm) 理学電機(株)製の示差走査型熱量計を用いて測定した最
大ピークの温度を用いた。(厚み0.2mmのプレスシー
トより試験片を作製) (17)耐環境応力亀裂性(ESCR) JIS K6760の規定による定ひずみESCRのF
50の値を測定した。
段重合プロセスにおいて、第1段反応器として内容積3
0リットルの撹拌型反応器を使用し、無水塩化マグネシ
ウムを一成分とする固体担体に四塩化チタンを担持した
固体触媒をライン2から供給し、またトリエチルアルミ
ニウム(TEA)を助触媒としてライン3から供給し
て、表1に示す重合条件で連続的にエチレンとコモノマ
ーとの重合を行った。図中で、符号4はエチレン供給ラ
イン、同5はコモノマー供給ライン、同6は水素供給ラ
イン、および同7は溶媒供給ラインを示す。α−オレフ
ィンの種類や重合条件を変えて2段重合(A1〜A6)を
行った。各重合条件を表1に示し、物性評価結果を表2
に示す。
具体的に説明する。第1段反応器1の重合条件は、重合
温度60℃、全圧力9.0kg/cm2Gとし、反応器1内は液充
満に保った。 熱収支から計算した重合物生成量E1は
1.62kg/hrであった。第1段反応器の重合生成物を一
部採取し、重合物を回収して物性を測定した。次いで、
第1段反応器からのスラリー状重合生成物を、ライン8
を経て内容積70リットルの第2段撹拌型反応器9へ差
圧により導入した。エチレン、1−ブテンおよび水素を
表1に示すように追加し、重合温度65℃、全圧8.8kg
/cm2G、液量50リットルに保って、重合を継続した。第
2段反応器9から出た重合生成物を次にフラッシング槽
10へライン11を経て導入した。熱収支から計算した
重合物生成量E2は1.98kg/hrであった。 重合生成物
を連続的にライン12から抜き出して重合物を回収し、
その物性を評価した。最終的に回収した重合物生成量E
は3.60kg/hrであり、E1+E2の計算値と一致した。
また、第1段反応器1および第2段反応器9の平均重合
時間はそれぞれ25分および40分であった。
重合プロセスにおいて、内容積70リットルの撹拌型反
応器を使用し、無水塩化マグネシウムを一成分とする固
体担体に四塩化チタンを担持した固体触媒とトリエチル
アルミニウムの助触媒とを用いて、表3に示す重合条件
で連続的に1段重合を行い、高分子量成分(B1〜B3)お
よび低分子量成分(B4)を製造した。この際、反応器の
重合圧力を全圧8.4〜12kg/cm2G、液量を50リット
ルに保って重合した。これらの重合物の物性を評価した
結果を表3に示す。
用いて窒素雰囲気下で1段重合を行ない、中分子量成分
を製造した。その重合条件を表4に示す。得られた中分
子量成分(B5〜B8)の物性を評価した結果を表4に示
す。
合物を用いて、表5に示す割合で配合し、以下のブレン
ド条件により混合を行ってエチレン系重合体組成物を得
た。それらの物性を評価した結果を表5に示す。 (ブレンド条件)窒素雰囲気下、試料仕込量70g、 回
転数20rpm、混練時間7分、 混練温度160 ℃。
合物を用いて、表6に示す割合で配合し、上記のブレン
ド条件により混合を行って重合体組成物を得た。それら
の物性を評価した結果を表6に示す。
低密度ポリエチレンについて評価した結果を表7および
表8に示す。 (1)フィリップス #10 (フィリップス社製) (2)NUC G5221 (日本ユニカー社製) (3)モアテック 0234H (出光石化社製) (4)DSM 1016 (DSM社製) (5)CdF FW1290 (CdF社製) (6)Dow XD6000 8−130 (Dow Chemical社製) (7)Ultzex 2520L (三井石油化学社製)
販の線状低密度ポリエチレンはいずれも、TREFによ
る面積比Sおよび25℃オルソジクロロベンゼン可溶分
Wの少なくとも一方において本発明の要件を満足するこ
とができない。従って、これらの線状低密度ポリエチレ
ンを本発明の成分(I)または成分(II) として使用す
ることはできない。
度−溶出量曲線に、更にパラメータとして分子量を加
え、かつ溶出量を等高線で表した模式図を図4に示す。
同図において実施例と比較例とを対比すると、実施例の
組成物は比較例のものに比べ、分子量が大きく(約1
0,000以上)、かつ溶出温度が低い、すなわち短鎖分
岐の多い成分(25℃オルソジクロロベンゼン可溶分)
をより多く含有していることがわかる。この成分が本発
明の組成物の低温時における機械的特性を向上させる主
な要因であると推察している。
ポリエチレン組成物が持つ耐熱性、ESCR、柔軟性等
の諸物性を保持する他に、以下の特長を有する。 (1)特に低温アイゾット衝撃値などの低温時の機械的
特性、耐寒性に優れている。 (2)引張特性、曲げこわさ、耐環境応力亀裂性、耐ク
リープ特性等の機械的特性が良好である。 (3)メルトテンションなどの溶融弾性および臨界剪断
速度などの流動特性に優れているため、高速成形性など
の成形加工性が良好である。 上記の長所を有する結果、各種フィルム、シート、パイ
プ、中空容器、各種被覆材料、発泡材料などに使用され
る。また押出成形、中空成形、射出成形等のすべての成
形法に好適に使用することができるため、広範な成形品
の得られることが明かとなった。
度−溶出量曲線における、面積比Sの模式図である。
フロー概略図である。
フロー概略図である。
ある。(a)実施例1、(b)比較例1
Claims (1)
- 【請求項1】 (I)下記 (a)〜(d)を満足するエチレ
ンと炭素数3〜18のα−オレフィンとの共重合体5〜
90重量%、 (a)極限粘度(η1)2.0〜9.0dl/g、 (b)密度(d1)0.890〜0.935g/cm3、 (c)連続昇温溶出分別法による溶出温度−溶出量曲線に
おいて、 溶出温度90℃以上の曲線下の面積Iaに対
する溶出温度25〜90℃の該面積Ibの比S(Ib/
Ia)が次式から計算されるS1以下、 S1=20η1 -1exp[−50(d1−0.900)] (d)25℃オルソジクロロベンゼン可溶分 W重量%が
次式から計算されるW1以上、 W1=20exp(−η1)、 (II)下記(e)〜(h)を満足するエチレンと炭素数3〜
18のα−オレフィンとの共重合体5〜90重量%、 (e)極限粘度(η2)0.7〜7.0dl/g、 (f)密度(d2)0.890〜0.945g/cm3、 (g)連続昇温溶出分別法による溶出温度−溶出量曲線に
おいて、 溶出温度90℃以上の曲線下の面積Iaに対
する溶出温度25〜90℃の該面積Ibの比S(Ib/
Ia)が次式から計算されるS2以下、 S2=20η2 -1exp[−50(d2−0.900)] (h)25℃オルソジクロロベンゼン可溶分 W重量%が
次式から計算されるW2以上、 W2=20exp(−η2)、ならびに (III) 下記(i)および(j)を満足するエチレン単独重
合体またはエチレンと炭素数3〜18のα−オレフィン
との共重合体5〜90重量%、 (i)極限粘度(η3)0.2 dl/g〜1.6dl/g、 (j)密度(d3)0.890〜0.980g/cm3 からなり、かつ前記成分(I)、(II)および(III)の
合計は100重量%であり、 η1≠η2>η3 の関係を
満足する混合物であって、 該混合物の極限粘度が0.7
〜6.0dl/g、 密度が0.890〜0.950g/cm3およ
び次式数1から計算されるN−値が1.7〜3.5である
エチレン系重合体組成物。 【数1】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19474192A JP3375149B2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | エチレン系重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19474192A JP3375149B2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | エチレン系重合体組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0616879A true JPH0616879A (ja) | 1994-01-25 |
| JP3375149B2 JP3375149B2 (ja) | 2003-02-10 |
Family
ID=16329459
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19474192A Expired - Fee Related JP3375149B2 (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | エチレン系重合体組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3375149B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9250273B2 (en) | 2012-09-20 | 2016-02-02 | Fujitsu Component Limited | Current sensor |
| US9354280B2 (en) | 2011-02-25 | 2016-05-31 | Fujitsu Component Limited | Current sensor, table tap with current sensor, and magnetic substance cover for current sensor |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP19474192A patent/JP3375149B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9354280B2 (en) | 2011-02-25 | 2016-05-31 | Fujitsu Component Limited | Current sensor, table tap with current sensor, and magnetic substance cover for current sensor |
| US9250273B2 (en) | 2012-09-20 | 2016-02-02 | Fujitsu Component Limited | Current sensor |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3375149B2 (ja) | 2003-02-10 |
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