JPH0617045U - 交流用NbTi超電導線 - Google Patents
交流用NbTi超電導線Info
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- JPH0617045U JPH0617045U JP5500092U JP5500092U JPH0617045U JP H0617045 U JPH0617045 U JP H0617045U JP 5500092 U JP5500092 U JP 5500092U JP 5500092 U JP5500092 U JP 5500092U JP H0617045 U JPH0617045 U JP H0617045U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 より高い交流臨界電流値を示すことができる
交流用NbTi超電導線を提供する。 【構成】 高抵抗の常電導マトリックスからなる中心線
と、中心線の周りに設けられる複数本のNbTi超電導
線とからなり、NbTi超電導線は、少なくとも1本の
NbTiフィラメントと常電導マトリッマスを含み、中
心線と複数本のNbTi超電導線とが撚り合わされて構
成され、NbTi超電導線のNbTiフィラメント径が
0.05μm以上、0.30μm以下であり、NbTi
超電導線のマトリックスと中心線を構成するマトリック
スとが同一組成を有する銅合金からなり、マトリックス
として用いられる銅合金の電気抵抗率が4.2Kから室
温の範囲内で1×10-8(Ω・m)以上である。
交流用NbTi超電導線を提供する。 【構成】 高抵抗の常電導マトリックスからなる中心線
と、中心線の周りに設けられる複数本のNbTi超電導
線とからなり、NbTi超電導線は、少なくとも1本の
NbTiフィラメントと常電導マトリッマスを含み、中
心線と複数本のNbTi超電導線とが撚り合わされて構
成され、NbTi超電導線のNbTiフィラメント径が
0.05μm以上、0.30μm以下であり、NbTi
超電導線のマトリックスと中心線を構成するマトリック
スとが同一組成を有する銅合金からなり、マトリックス
として用いられる銅合金の電気抵抗率が4.2Kから室
温の範囲内で1×10-8(Ω・m)以上である。
Description
【0001】
本考案は、送電線、限流器、変圧器および発電機などに使用される交流用Nb Ti超電導線に関するものである。
【0002】
液体ヘリウム温度で用いられる合金系の交流用超電導線材としては、これまで NbTi超電導線材が主に用いられている。
【0003】 一般に、超電導線材を交流(50/60Hz)で用いるためには、交流損失を 低減する必要がある。この交流損失の低減のためには、細径化が必要であり、超 電導線材1本に流せる電流の量は限られてくる。したがって、交流用超電導線等 の大電流容量導体では、電流の大容量化を実現するために、超電導素線を複数本 束ねて撚線化する方法が用いられてきた。
【0004】 たとえば、超電導変圧器に用いる1kA級超電導線は、0.2〜0.5mmφ の線径の素線を7本撚りにした一次撚線または7×7本撚りにした二次撚線、さ らには補強材の太径線材の上に12本など複数本同芯撚りにした多重撚線構成と なる。
【0005】 しかしながら、これらの超電導撚線において、臨界電流値が、超電導素線の臨 界電流値の撚線本数倍にならない、という問題があった。
【0006】 従来この問題は、撚線化した場合の各素線のインピーダンスが異なることに起 因すると考えられており、撚線を複数次行なう場合には、インピーダンスの小さ くなる中心の素線をSUS等の補強材料(常電導体)で置き換えた撚線構造とす る場合が多かった。
【0007】
しかしながら、このように各超電導素線のインピーダンスの整合をとった撚線 構造とした場合でも、撚線の臨界電流値は素線の臨界電流値の撚線本数倍になら ないという問題は、未解決であった。特に、この問題は、交流用途として開発さ れたCuNiやCuMn等の高抵抗マトリックスを用いたNbTi超電導線にお いて著しいことがわかっていた。
【0008】 この考案の目的は、上述の問題点を解決し、より高い交流臨界電流値を示すこ とができる交流用NbTi超電導線を提供することにある。
【0009】
この考案に従う交流用NbTi超電導線は、高抵抗の常電導マトリックスから なる中心線と、中心線の周りに設けられる複数本のNbTi超電導線とからなり 、NbTi超電導線は少くとも1本のNbTiフィラメントと常電導マトリック スを含み、中心線と複数本のNbTi超電導線とが撚り合されて構成され、Nb Ti超電導線のNbTiフィラメント径が0.05μm以上、0.30μm以下 であり、NbTi超電導線のマトリックスと中心線を構成するマトリックスとが 同一組成を有する銅合金からなり、マトリックスとして用いられる銅合金の電気 抵抗率が4.2Kから室温の範囲内で1×10-8(Ω・m)以上である。
【0010】
この考案において、交流用NbTi超電導撚線は、中心線として超電導素線の マトリックス材料と同一の高抵抗の常電導マトリックスが配置されることにより 、より高い交流臨界電流値を示すことができる。
【0011】 本考案では、中心線を構成する銅合金の組成は、NbTi超電導線のマトリッ クスと同一組成であることが重要である。この理由は、多重撚線構造となるため に、コイル巻線後、室温から4.2Kへ冷却する過程で、素線と中心線の材料の 収縮差が発生するとこれがあそびとなり、撚線の剛性が著しく低下してしまう。 この剛性の低下によって撚線内の素線が動きやすくなり、通電した場合にクエン チしやすくなる。同一組成とすることによって熱収縮差をほとんどなくすことが 可能であり、製造時と同じ剛性を保持したままコイル巻線を維持することができ る。この効果は、特に抵抗値が高い(1×10-8Ω・m以上)場合に、著しいこ とが明らかとなっている。
【0012】 さらに、本考案では、NbTiフィラメント径は、0.05μmから0.30 μmの間である。交流用で低い交流損失を達成するためには、フィラメント径は 必然的に0.30μm以下にする必要がある。0.30μmより太い場合には、 電気抵抗率が1×10-8Ω・m以上の銅合金マトリックスを用いる場合、素線で の臨界電流値そのものが、フィラメント自体の自己磁界不安定により、大幅に低 くなる。また、0.05μm以下では、フィラメントのソーヤジングによって、 高い臨界電流は得られない。
【0013】 したがって、この考案による交流用NbTi超電導線は、超電導素線を撚線化 することによる臨界電流の低下を防ぎ、電流の大容量化が可能となるので、送電 線、変圧器および発電機などの電力応用機器に、有効に用いることができる。
【0014】
以下に、3つの実験例を示し、その中で、この考案に従う交流用NbTi超電 導線である実施例、および比較のための交流用NbTi超電導線である比較例の 構成を説明する。
【0015】 実験例1 図1は、本考案に従う交流用NbTi超電導線(実施例1)の構成を示す断面 図である。図1を参照して、実施例1は、中心に高抵抗の常電導マトリックスと してCu−30wt%Ni線1が配置され、さらにその周りにCu−30wt% Niをマトリックスとする6本の交流用NbTi超電導素線2が配置されて、こ れらが撚り合わされて構成される。このNbTi超電導素線2のNbTiフィラ メント径は、0.14μmである。すなわち、実施例1は、6本の交流用NbT i超電導素線2と1本のCu−30wt%Ni線1を含む、7本撚り合わせ撚線 である。
【0016】 一方、図2は、比較のための交流用NbTi超電導線(比較例1)の構成を示 す断面図である。図2を参照して、比較例1は、中心がSUS304線3に置き 換えられ、6本の交流用NbTi超電導素線2がより合わされて構成される。す なわち、比較例1は、6本の交流用NbTi超電導素線2と1本のSUS304 線3を含む、7本撚り合わせ撚線である。
【0017】 また、図3は、比較のための交流用NbTi超電導線(比較例2)の構成を示 す断面図である。図3を参照して、比較例2は、交流用NbTi超電導素線2を 7本撚りした構成になっており、中心もNbTi超電導素線2である。
【0018】 図4は、このように作製された3種類の交流用NbTi超電導線の、50Hz の交流臨界電流値の磁界依存性を示す図である。図4において、横軸は磁界の強 さ(T)を示し、縦軸は50Hzの交流臨界電流値(A)を示している。
【0019】 図4から明らかなように、本考案に従い、中心にNbTi超電導素線のマトリ ックスと同一の組成のCu−30wt%Ni線1が配置される実施例1は、比較 例1および比較例2より、高い交流臨界電流値を示すことが確められた。
【0020】 実験例2 実験例1で用いた実施例1を一次撚線として、これをさらに撚り合わせること により、二次撚線を作製し、実施例2とした。図5に、この実施例2の構成を示 す。また、同様に、実験例1で用いた比較例1および比較例2を一次撚線として 、これらをさらに撚り合わせることにより、二次撚線を作製し、それぞれ比較例 3および比較例4とした。図6に比較例3の構成を、図7に比較例4の構成をそ れぞれ示す。
【0021】 このように作製された各超電導線について、直流と交流の臨界電流値を測定し た。その結果を、表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】 3種類のNbTi超電導線を比較すると、直流の臨界電流値はほぼ同等である が、交流(50Hz)では、実施例2の値が最も優れており、比較例3と比較し て「マトリックスの材料と同一組成の銅合金」の効果が、また比較例4と比較し て、「インピーダンスの整合」による効果が認められた。
【0024】 実験例3 実施例1と構造的に全く同一のもので、マトリックスの材料を変えたものを7 種類作製し、50Hzの臨界電流値の磁界依存性を測定した。その結果を、表2 に示す。実施例3〜6は、一次撚線と二次撚線の中心材とNbTi超電導線のマ トリックス組成を同一としている。また、実施例7〜9は、中心材を一次、二次 撚線ともSUS線として、マトリックス材料の電気抵抗を変えた場合の効果を調 べている。
【0025】
【表2】
【0026】 また、図8は、NbTi超電導線のマトリックスの電気抵抗率と、50Hzの 交流臨界電流値の関係を示す図である。
【0027】 図8において、横軸はNbTi超電導線のマトリックスの電気抵抗率(Ω・m )を示し、縦軸は撚線の臨界電流値(Ic)と、素線の臨界電流値(Ic)の撚 線本数倍との割合(%)を示している。
【0028】 表2および図8より、中心がNbTi超電導線のマトリックス材と異なるSU S線の場合(実施例7〜9)は、いずれも50Hzでの撚線Icは素線Icの撚 線本数倍より大きく低減している。一方、中心材をマトリックス材と同一組成と した場合(実施例3〜6)では、マトリックスの抵抗率が大きくなるにつれて、 撚線Icは大きくなった。目安として、撚線Icは、素線Icの撚線本数倍の6 0%以上となることが好ましいが、これは、マトリックスの抵抗率が1×10-8 (Ω・m)以上であることに相当している。
【図1】本考案に従う交流用NbTi超電導線の一例の
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図2】比較のための交流用NbTi超電導線の一例の
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図3】比較のための交流用NbTi超電導線の他の例
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図4】7本撚り合わせ撚線の、50Hzの交流臨界電
流値の磁界依存性を示す図である。
流値の磁界依存性を示す図である。
【図5】本考案に従う交流用NbTi超電導線の他の例
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図6】比較のための交流用NbTi超電導線の他の例
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図7】比較のための交流用NbTi超電導線の他の例
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図8】NbTi超電導線のマトリックスの電気抵抗率
と、50Hzの交流臨界電流値の関係を示す図である。
と、50Hzの交流臨界電流値の関係を示す図である。
1 Cu−30wt%Ni線 2 交流用NbTi超電導素線 3 SUS304線
Claims (1)
- 【請求項1】 高抵抗の常電導マトリックスからなる中
心線と、 前記中心線の周りに設けられる複数本のNbTi超電導
線とからなり、 前記NbTi超電導線は、少くとも1本のNbTiフィ
ラメントと常電導マトリックスを含み、 前記中心線と前記複数本のNbTi超電導線とが撚合わ
されて構成される、交流用NbTi超電導線であって、 前記NbTi超電導線のNbTiフィラメント径が、
0.05μm以上、0.30μm以下であり、 前記NbTi超電導線のマトリックスと前記中心線を構
成するマトリックスとが、同一組成を有する銅合金から
なり、 マトリックスとして用いられる銅合金の電気抵抗率が、
4.2Kから室温の範囲内で1×10-8(Ω・m)以上
である、交流用NbTi超電導線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5500092U JPH0617045U (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 交流用NbTi超電導線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5500092U JPH0617045U (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 交流用NbTi超電導線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0617045U true JPH0617045U (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=12986391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5500092U Pending JPH0617045U (ja) | 1992-08-05 | 1992-08-05 | 交流用NbTi超電導線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0617045U (ja) |
-
1992
- 1992-08-05 JP JP5500092U patent/JPH0617045U/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19991214 |