JPH06170907A - 射出成形機の製品良否判別方法 - Google Patents

射出成形機の製品良否判別方法

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JPH06170907A
JPH06170907A JP35015392A JP35015392A JPH06170907A JP H06170907 A JPH06170907 A JP H06170907A JP 35015392 A JP35015392 A JP 35015392A JP 35015392 A JP35015392 A JP 35015392A JP H06170907 A JPH06170907 A JP H06170907A
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molding
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determination
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JP35015392A
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Inventor
Masao Kamiguchi
賢男 上口
Tetsuaki Neko
哲明 根子
Tatsuhiro Uchiyama
辰宏 内山
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良否判定の判別基準を適確に設定して確実な
良否判別を行うことのできる製品良否判別方法を提供す
ること。 【構成】 多数の成形サイクルを実行して成形データを
サンプリングし、CRT/MDI19のグラフィックデ
ィスプレイ上の直交座標系の各軸に良否判定項目となる
2種の成形データを対応させて各成形サイクルにおける
成形品の良否をプロットさせ、プロット表示を参照して
良品および不良品のばらつき状態を確認してから、良品
のばらつき状態に応じ、矩形または円形状からなる良否
判定領域の設定位置および大きさと設定個数を決め、全
体として良品および不良品のばらつき状態に応じた良否
判定領域を設定することにより、成形データのばらつき
状態に関わりなく良否判定の判別基準を適確かつ厳密に
設定できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機の製品良否
判別方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】成形品の品質に影響を与える成形デー
タ、例えば、最大射出圧力や最小クッション量等を成形
品の良否判定項目として選択し、該成形データに対して
所定の監視幅を設定して各成形サイクル毎の成形データ
の値を比較することにより成形品の良否を自動的に判定
するようにした射出成形機の製品良否判別装置が特開平
2−106315号,特開平3−155915号,特開
平4−168021号等として既に提案されている。
【0003】特開平2−106315号,特開平3−1
55915号として提案された製品良否判別装置は良品
成形時に検出された成形データの最大値と最小値を監視
幅として設定したり、成形データのばらつきが正規分布
に従うという前提に基いて標準偏差や平均値を監視幅と
して自動設定するものであり、また、特開平4−168
021号等として提案されたものにおいては、更に、良
否判定項目となる成形データを組み合わせて各々の成形
データを監視することにより成形品の良否判定が行える
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の製品良
否判別装置においては、良否判定の基準となる監視幅が
良品成形時における成形データの最大値や最小値または
標準偏差や平均値に基いて自動的に設定されるため、こ
の設定範囲内で発生する成形品の不良を検出することは
できず、必ずしも良否判定の基準が適切なものとはなら
ないため、場合によっては誤判別を生じる恐れがあっ
た。また、最大,最小または標準偏差や平均値による判
別基準の設定では、複数の項目を良否判定の基準として
選択した場合であっても、各項目毎に1組の上限値と下
限値を設定し、各項目における判定結果の論理積をとっ
て最終的な判定結果とする以外になく、良品を優先して
確実な良否判定を行おうとすると歩留まりが悪化すると
いう問題がある。
【0005】そこで本発明の目的は、これら従来技術の
欠点を解消し、良否判定の判別基準を適確に設定して確
実な良否判別を行うことができ、また、判別基準を厳密
に設定した場合であっても歩留まりが悪化することのな
い射出成形機の製品良否判別方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による射出成形機
の製品良否判別方法は、多数の成形サイクルを実行し各
成形サイクル毎に2種以上の項目の成形データをサンプ
リングして成形品の良否と共に記憶する工程と、選択さ
れた項目を直交座標系の各軸に各々対応させ各成形サイ
クルにおける選択項目の成形データの値で決まる座標位
置に成形品の良否をプロットする工程と、プロットされ
た座標系上に成形品の良否判別のための領域を設定する
工程と、成形サイクル毎に前記選択された項目の成形デ
ータをサンプリングし、得られたデータと前記設定領域
より成形品の良否を判別する工程とからなる構成によ
り、良否判定の判別基準を適確に設定できるようにし
た。
【0007】また、矩形,円,楕円,3以上の直線で囲
まれる閉鎖形状の組合わせによって前記領域を複数設定
することにより、判別基準を厳密に設定しても歩留まり
が悪化しないようにした。
【0008】
【作用】多数の成形サイクルを実行し各成形サイクル毎
に2種以上の項目の成形データをサンプリングして成形
品の良否と共に記憶する。良否判定項目となる2種の項
目を直交座標系の各軸に各々対応させ各成形サイクルに
おける選択項目の成形データの値で決まる座標位置に成
形品の良否をプロットする。プロットされた座標系上で
成形品の良否のばらつきを確認し、成形品の良否判別の
ための領域を設定する。以下、成形サイクル毎に前記選
択された項目の成形データをサンプリングし、得られた
データが前記設定領域に含まれるか否かにより成形品の
良否を判別する。
【0009】また、プロットされた座標系上における成
形品の良否のばらつき状態に応じ、矩形,円,楕円,3
以上の直線で囲まれる閉鎖形状の組合わせで成形品の良
否判別のための領域を複数設定することにより、判別基
準を厳密に設定して選別精度を増すと共に、歩留まりの
悪化を防止する。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明の方法を実施する一実施例の射出
成形機の制御装置100の要部を示すブロック図であ
る。実施例における射出成形機は型締軸,スクリュー回
転軸,エジェクタ軸および射出軸等の各軸をサーボモー
タにより駆動する通常の電動式射出成形機であり、射出
成形機自体のハードウェア構成およびスクリューに作用
する樹脂圧力を検出するための圧力検出器や各軸の現在
位置を記憶する現在位置記憶レジスタ等の構成および機
能に関しては既に周知となっているので、ここでは特に
説明しない。
【0011】射出成形機の制御装置100は、数値制御
用のマイクロプロセッサであるCNC用CPU15、プ
ログラマブルマシンコントローラ用のマイクロプロセッ
サであるPMC用CPU8、サーボ制御用のマイクロプ
ロセッサであるサーボCPU10、および、射出圧力等
の成形データをモニタするマイクロプロセッサである圧
力モニタ用CPU7を有し、バス12を介して相互の入
出力を選択することにより各マイクロプロセッサ間での
情報伝達が行えるようになっている。PMC用CPU8
には射出成形機のシーケンス動作を制御するシーケンス
プログラムや後述のデータサンプリング処理,判定領域
設定処理および製品良否判別処理を実施するためのプロ
グラム等を記憶したROM4および演算データの一時記
憶等に用いられるRAM5が接続されている。一方、C
NC用CPU15には射出成形機を全体的に制御するプ
ログラム等を記憶したROM17および演算データの一
時記憶等に用いられるRAM18が接続されている。ま
た、サーボCPU10および圧力モニタ用CPU7の各
々には、サーボ制御専用の制御プログラムを格納したR
OM11やデータの一時記憶に用いられるRAM9、お
よび、成形データの一種である樹脂圧力のモニタ処理等
に関する制御プログラムを格納したROM2やデータの
一時記憶に用いられるRAM3が接続されている。更
に、サーボCPU10には、該CPU10からの指令に
基いて型締用,スクリュー回転用,エジェクタ用,射出
用等のサーボモータを駆動する各軸毎のサーボアンプ6
が接続され、従来と同様、射出用サーボモータ等に配備
したパルスコーダからの出力がサーボCPU10に帰還
され、該サーボCPU10によりパルスコーダからのフ
ィードバックパルスに基いて算出されたスクリューの現
在位置等がRAM9の現在位置記憶レジスタに記憶され
る。
【0012】成形データ用RAM14は射出成形作業の
対象となる射出成形金型に対応する1組の成形条件と各
種設定値,パラメータ,マクロ変数等を記憶する設定メ
モリ部を有する不揮発性のメモリであり、また、成形デ
ータ用RAM14の成形データ記憶領域には、各成形サ
イクル毎のショットで検出される計量位置Smax.,最小
クッション量Smin.,最大射出圧力Pmax.,射出時間S
t,射出工程から保圧工程へと移行するときの射出/保
圧切替圧力VPpまたは射出/保圧切替スクリュー位置
VPsのいずれか一方,計量開始位置Sm,計量時間M
t等の成形データの各々を各ショット毎に対応させ、手
動データ入力手段としてのCRT/MDI19からオペ
レータによって入力された各ショット毎の成形品の良否
判定結果と共に記憶するためのデータファイルが設けら
れている。図2にデータファイル構成の概略を示す。な
お、実施例の射出成形機においては射出工程から保圧工
程への切替を決める成形条件として射出/保圧切替スク
リュー位置VPsまたは射出/保圧切替圧力VPpのい
ずれか一方を選択して成形データ用RAM14の設定メ
モリ部に設定することができるようになっており、射出
/保圧切替スクリュー位置VPsによって切替制御を行
う場合には射出/保圧切替圧力VPpの検出値が、ま
た、射出/保圧切替圧力VPpによって切替制御を行う
場合には射出/保圧切替スクリュー位置VPsの検出値
が前述のデータファイルに記憶される。
【0013】圧力モニタ用CPU7はA/D変換器1を
介して所定の処理周期で圧力検出器から入力される樹脂
圧力の現在値をリフレッシュメモリとしてのRAM3に
書き込むようになっており、RAM3に書き込まれた樹
脂圧力の値はPMC用CPU8の必要に応じ、該PMC
用CPU8により自在に読込まれる。
【0014】グラフィックディスプレイとなるCRT画
面を備えたCRT/MDI(CRT表示装置付手動デー
タ入力装置)19は、インターフェイスを兼ねるCRT
表示回路16を介してバス12に接続されており、ファ
ンクションキーによる画面選択操作やプロット表示、お
よび、カーソル移動キーによる良否判定領域の設定操作
等に用いられる。
【0015】また、入出力インターフェイス13は射出
成形機の各部に配備したリミットスイッチや操作盤から
の信号を受信したり、周辺装置と信号の送受を行うもの
である。
【0016】そして、CNC用CPU15がROM17
の制御プログラムに基づいて各軸のサーボモータに対し
てパルス分配を行い、サーボCPU10は各軸に対して
パルス分配された移動指令とパルスコーダ等の検出器で
検出された位置のフィードバック信号および速度のフィ
ードバック信号に基づいて、従来と同様に位置ループ制
御,速度ループ制御さらには電流ループ制御等のサーボ
制御を行い、いわゆるディジタルサーボ処理を実行す
る。
【0017】以上のような構成において、ROM17に
記憶された制御プログラムや成形データ用RAM14の
設定メモリ部に記憶された各種成形条件、および、RO
M4に格納されたシーケンスプログラム等により、PM
C用CPU8がシーケンス制御を行いながら、CNC用
CPU15が射出成形機各軸のサーボモータにパルス分
配し、サーボCPU10がディジタルサーボ制御を行っ
て射出成形機を駆動制御するものである。
【0018】図6〜図10はPMC用CPU8が半自動
運転モードにおける各軸のシーケンス制御と共に実施す
るデータサンプリング処理の概略を示すフローチャー
ト、図11〜図15はデータサンプリング処理で得られ
たデータを元に製品の良否をプロット表示して良否判定
領域を設定するための判定領域設定処理の概略を示すフ
ローチャート、また、図16〜図18は自動運転で成形
された成形品の良否を各成形サイクル毎に判定するため
の製品良否判定処理の概略を示すフローチャートであ
り、以下、これらのフローチャートを参照して本実施例
の射出成形機による製品良否判別方法について説明す
る。なお、半自動運転モードで成形サイクルを開始させ
る場合には、従来と同様、オペレータは手動の計量操作
により、成形データ用RAM14の設定メモリ部に成形
条件として設定した計量位置S0よりも後方に射出成形
機のスクリューを後退させてクランプを型開完了位置よ
りも後方に後退させ、射出成形機のフロントゲートを開
いて射出成形機を運転待機状態とする。半自動運転は、
この状態でオペレータが射出成形機本体の手動操作盤に
配備された半自動スイッチを操作した後、オペレータに
よるフロントゲートの手動閉鎖をPMC用CPU8が近
接スイッチ等により検出して型締,射出,保圧,計量お
よび冷却,型開,エジェクトの各工程を1サイクル実施
し、該PMC用CPU8のシーケンス制御でクランプ軸
や射出軸が設定型開完了位置,設定計量位置S0に復帰
させられ、以下、前記と同様の操作(以下、起動刺激と
いう)がPMC用CPU8によって検出さけれる毎に設
定メモリ部の成形条件に従って一連の成形サイクルが実
施されるものであって、この点は従来と同様である。
【0019】半自動運転モードの処理を開始したPMC
用CPU8は、まず、成形データ数記憶レジスタNの値
を0に初期化し(ステップS1)、判定領域設定処理の
実施を要求するオペレータの指令がCRT/MDI19
を介して入力されているか否かを判別するが(ステップ
S2)、判定領域設定処理の実施要求が検出されなけれ
ば、更に、前述の起動刺激によるサイクルスタートの要
求が入力されているか否かを判別することとなる(ステ
ップS3)。そして、サイクルスタート要求も検出され
なければ、以下、PMC用CPU8は前記と同様にして
ステップS2,ステップS3の判別処理を繰り返し実行
し、判定領域設定処理の実施要求もしくはサイクルスタ
ート要求が入力されるのを待機する。半自動運転開始前
の現段階では領域設定のために参照すべき成形データも
収集されていないので、オペレータは、まず、前述の起
動刺激によるサイクルスタート要求で半自動運転による
データサンプリング処理を必要回数だけ繰り返し実行
し、成形データの収集作業をPMC用CPU8に行わせ
る必要がある。
【0020】オペレータによるサイクルスタート要求を
ステップS3の判別処理で検出したPMC用CPU8
は、まず、成形データ用RAM14の設定メモリ部に設
定された型締完了位置に基いてCNC用CPU15に型
締のためのパルス分配処理を開始させ(ステップS
4)、型締軸のサーボモータで駆動されるクランプが型
締完了位置に到達するまで待機する(ステップS5)。
そして、CNC用CPU15によるパルス分配処理が完
了するとCNC用CPU15はPMC用CPU8に型締
完了信号を出力する。ステップS5の判別処理で型締完
了信号を検出したPMC用CPU8は、RAM9の現在
位置記憶レジスタからスクリュー現在位置Sn、即ち、
計量位置を示す射出動作開始直前のスクリュー現在位置
Snを読込み(ステップS6)、この値を計量位置記憶
レジスタSmax.に当該成形サイクルの成形データとして
記憶する一方、同様の値を最小クッション量記憶レジス
タSmin.に初期値としてセットし、最大射出圧力記憶レ
ジスタPmax.の値を0に初期化する(ステップS7)。
次いで、PMC用CPU8はCNC用CPU15にスク
リュー前進指令を出力し、成形データ用RAM14の設
定メモリ部に設定された射出速度に基いてCNC用CP
U15に射出動作のためのパルス分配処理を開始させ、
射出軸のサーボモータで駆動されるスクリューの前進を
開始させると共に(ステップS8)、経過時間計測タイ
マTを作動して射出開始後の経過時間の計測を開始する
(ステップS9)。
【0021】以下、PMC用CPU8は、射出工程から
保圧工程への切替を決める成形条件として射出/保圧切
替スクリュー位置VPs0が成形データ用RAM14の
設定メモリ部に設定されている場合、即ち、ステップS
15の判別結果が真となる場合であれば、RAM9から
読込まれるスクリュー現在位置Snの検出値が射出/保
圧切替スクリュー位置VPs0に到達するまでの間(ス
テップS16)、また、射出工程から保圧工程への切替
を決める成形条件として射出/保圧切替圧力VPp0が
成形データ用RAM14の設定メモリ部に設定されてい
る場合、即ち、ステップS15の判別結果が偽となる場
合であれば、RAM3から読込まれる現在射出圧力Pn
の検出値が射出/保圧切替圧力VPp0に到達するまで
の間(ステップS17)、スクリュー現在位置Snおよ
び現在射出圧力PnをRAM9およびRAM3から繰り
返し読込み(ステップS10)、この間に検出されるス
クリュー現在位置Snの最小値を最小クッション量記憶
レジスタSmin.に更新記憶する一方(ステップS11,
ステップS12)、現在射出圧力Pnの最大値を最大射
出圧力記憶レジスタPmax.に更新記憶する(ステップS
13,ステップS14)。ここで、現在射出圧力Pnの
代わりに金型の型内圧力をA/D変換器1を介してRA
M3に書き込んでいれば、型内圧力の場合でも以下同様
にして処理ができる。
【0022】そして、射出工程から保圧工程への切替を
決める成形条件として射出/保圧切替スクリュー位置V
Ps0が成形データ用RAM14の設定メモリ部に設定
されている場合、つまり、ステップS15の判別結果が
真となる場合においてはスクリュー現在位置Snの検出
値が射出/保圧切替スクリュー位置VPs0に到達して
ステップS16の判別結果が真となった段階で該切替時
点における現在射出圧力Pnの検出値を射出/保圧切替
圧力記憶レジスタVPpに当該成形サイクルの成形デー
タとして記憶し(ステップS18)、また、射出工程か
ら保圧工程への切替を決める成形条件として射出/保圧
切替圧力VPp0が成形データ用RAM14の設定メモ
リ部に設定されている場合、つまり、ステップS15の
判別結果が偽となる場合においては現在射出圧力Pnの
検出値が射出/保圧切替圧力VPp0に到達してステッ
プS17の判別結果が真となった段階で該切替時点にお
けるスクリュー現在位置Snの検出値を射出/保圧切替
位置記憶レジスタVPsに当該成形サイクルの成形デー
タとして記憶する(ステップS19)。また、射出中は
ステップS14,ステップS15の間で、オペレータが
CRT/MDI19を介して設定した最大射出時間と経
過時間Tを比較し、経過時間Tが最大射出時間を越えた
時点でステップS18,ステップ19を実行しステップ
S20へ移行する。
【0023】ステップS16もしくはステップS17の
判別処理により射出工程の終了を検出し、ステップS1
8もしくはステップS19の処理で当該成形サイクルに
おける射出/保圧切替に関する成形データを記憶したP
MC用CPU8は、経過時間計測タイマTの現在値、即
ち、射出所要時間の値を当該成形サイクルの成形データ
として射出時間記憶レジスタStに記憶した後、経過時
間計測タイマTをリセットして再作動させ、保圧開始後
の経過時間の計測を開始すると共に(ステップS2
0)、成形データ用RAM14の設定メモリ部に設定さ
れた成形条件の保圧圧力に対応する圧力コマンドの値を
射出軸のサーボCPU10に出力し、保圧工程に移行す
る(ステップS21)。
【0024】以下、PMC用CPU8は、経過時間計測
タイマTの現在値が前記設定メモリ部に成形条件として
設定された保圧時間Rtに達するまでの間(ステップS
25)、スクリュー現在位置SnをRAM9から繰り返
し読込み(ステップS22)、この間に検出されるスク
リュー現在位置Snの最小値を最小クッション量記憶レ
ジスタSmin.に更新記憶する(ステップS23,ステッ
プS24)。
【0025】そして、ステップS25の判別結果が真と
なって設定保圧時間の保圧が完了したことが検出される
と、PMC用CPU8は、該時点におけるスクリュー現
在位置Snの検出値、即ち、保圧完了位置Snを当該成
形サイクルの成形データとして計量開始位置記憶レジス
タSmに記憶し(ステップS26)、スクリュー前進指
令を解除して保圧工程を終了させる(ステップS2
7)。
【0026】次いで、PMC用CPU8は経過時間計測
タイマTをリセットして再作動させ、計量時間の計測を
開始すると共に(ステップS28)、成形データ用RA
M14の設定メモリ部に設定された成形条件の背圧に対
応する圧力コマンドの値を射出軸のサーボCPU10に
出力し(ステップS29)、設定メモリ部に設定された
回転数でスクリュー回転軸のサーボモータの駆動を開始
させ、スクリューのエクストルードによる計量混練り動
作を開始させる(ステップS30)。以下、PMC用C
PU8は、スクリュー現在位置Snの値をRAM9から
逐次読込み(ステップS31)、スクリューの現在位置
Snが成形データ用RAM14の設定メモリ部に設定さ
れた計量完了位置S0に到達して計量混練り動作が完了
するまで待機する(ステップS32)。
【0027】そして、ステップS32の判別処理により
計量混練り動作の完了が検出されると、PMC用CPU
8は経過時間計測タイマTの現在値、即ち、計量時間を
当該成形サイクルの成形データとして計量時間記憶レジ
スタMtに記憶し(ステップS33)、成形データ用R
AM14の設定メモリ部に設定された型開完了位置に基
いてCNC用CPU15に型開のためのパルス分配処理
を開始させて型開動作を開始させる(ステップS3
4)。型開動作を開始させたPMC用CPU8は、CN
C用CPU15からの型開完了信号が入力されているか
否かを判別するが(ステップS35)、型開完了信号が
入力されていなければ、RAM9のクランプ現在位置記
憶レジスタから型締軸の現在位置を読込んで成形データ
用RAM14の設定メモリ部に設定されたエジェクト開
始位置に到達しているか否かを判別する(ステップS3
6)。そして、エジェクト開始位置に到達していなけれ
ば、PMC用CPU8は、以下、ステップS35,ステ
ップS36の判別処理を繰り返し実行し、型締軸がエジ
ェクト開始位置に到達するのを待機する。そして、型締
軸がエジェクト開始位置に到達してステップS36の判
別結果が真となると、PMC用CPU8はその都度CN
C用CPU15にエジェクト実行指令を出力し、成形デ
ータ用RAM14の設定メモリ部に設定されたエジェク
ト条件により、エジェクタ軸のサーボモータによるエジ
ェクタロッドの突出縮退動作を行わせて成形品を離型さ
せる(ステップS37)。
【0028】最終的にステップS35の判別結果が真と
なって成形品の離型操作およびクランプの型開動作が全
て完了すると、PMC用CPU8は成形データ数記憶レ
ジスタNの値をインクリメントした後(ステップS3
8)、離型した成形品を確認してその良否を判定したオ
ペレータがCRT/MDI19を介して良否判定結果を
入力するまで待機する(ステップS39)。そして、オ
ペレータが良否判定結果を入力すると、PMC用CPU
8はステップS39の判別処理でこれを検出し、成形デ
ータ数記憶レジスタNの値で示されるデータファイル
(図2参照)のアドレスに、当該成形サイクルで検出さ
れた各項目の成形データの値と良否判定結果とを対応さ
せて記憶し(ステップS40)、1成形サイクルの半自
動運転および当該成形サイクルに対するデータサンプリ
ング処理を終了して、再び、ステップS2の処理へと復
帰し、判定領域設定処理の実施要求もしくはサイクルス
タート要求がオペレータによって入力されるのを待機す
る(ステップS2,ステップS3)。既に説明したが、
サンプリングされる成形データの項目は、計量位置Sma
x.,最小クッション量Smin.,最大射出圧力または最大
型内圧力Pmax.,射出時間St,射出/保圧切替圧力ま
たは射出/保圧切替型内圧力VPp,射出/保圧切替ス
クリュー位置VPs,計量開始位置Sm,計量時間Mt
の各々である。
【0029】以下、オペレータは前記と同様の操作手順
により各ショット毎の成形品の良否を判定しながら半自
動運転を必要回数だけ繰り返し実行し、PMC用CPU
8の処理により各成形サイクルの成形データと成形品の
良否判定結果とを各ショット毎に対応させてデータファ
イルに記憶させる。そして、判定領域設定処理の実施に
必要とされる数の成形データの収集を完了したならば、
CRT/MDI19を操作してPMC用CPU8に判定
領域設定処理の実施要求を入力し、該PMC用CPU8
による判定領域設定処理を開始させる。
【0030】ステップS2の判別処理で判定領域設定処
理の実施要求を検出したPMC用CPU8は、まず、図
4に示すように、CRT/MDI19のグラフィックデ
ィスプレイ下部にファンクションキーの機能割付けを示
すガイダンスを表示した後(ステップS41)、良否判
定項目となる成形データの種別選択の有無を記憶するフ
ラグFを0に初期化し(ステップS42)、機能割付け
された良否判定項目選択キーK0〜K6のいずれかが操
作されるのを待つ待機状態に入る(ステップS43)。
【0031】なお、この実施例においては、良否判定項
目となる成形データの項目を良否判定項目選択キーK0
〜K6の操作によって2種類選択し、各ショット毎の成
形品の良否をグラフィックディスプレイ上の直交座標系
にプロット表示させて成形品の良否のばらつき状態を確
認することにより、選択された2種の項目に対して最適
の良否判定領域を設定できるようにしており、以下の処
理は、これを実現するための操作である。
【0032】そこで、まず、オペレターが良否判定項目
選択キーK0〜K6のいずれかを操作して第1番目の良
否判定項目を選択すると、PMC用CPU8はステップ
S43の判別処理でこの操作を検出し、次いで、成形デ
ータ項目の種別選択の有無を記憶するフラグFがセット
されているか否か、即ち、良否判定項目選択キーK0〜
K6の操作による良否判定項目の選択操作が既に1回実
行されているか否かを判別することとなる(ステップS
44)。フラグFがセットされていなければ、PMC用
CPU8は、今回の操作で選択された良否判定項目に対
応するデータファイルの配列xを直交座標の横軸に対応
する成形データとして記憶してフラグFをセットした後
(ステップS45,ステップS46)、再びステップS
43の処理へと移行し、第2番目の良否判定項目に対応
する選択キーK0〜K6のいずれかがオペレータによっ
て操作されるまで待機する。そして、オペレータが良否
判定項目選択キーK0〜K6のいずれかを再び操作して
第2番目の良否判定項目を選択すると、PMC用CPU
8はステップS43の判別処理でこの操作を検出した
後、ステップS44の判別処理を実行してステップS4
7の処理に移行し、今回の操作で選択された良否判定項
目に対応するデータファイルの配列yを直交座標の縦軸
に対応する成形データとして記憶する。例えば、最初の
ステップS43の処理において最小クッション量Smin.
に対応する良否判定項目選択キーK1が操作され、第2
回目の操作で最大射出圧力Pmax.に対応する良否判定項
目選択キーK2が選択された場合であれば、x=2,y
=3である(図2,図4参照)。なお、選択された良否
判定項目x,yは各々その選択順序に従って判定項目
1,判定項目2として成形データ用RAM14に不揮発
記憶される。
【0033】このようにして、オペレータによって選択
された2種の成形データの項目を記憶したPMC用CP
U8は、次いで、アドレスカウンタiの値を0に初期化
した後(ステップS49)、該カウンタiの値をインク
リメントして(ステップS50)、データファイルの
(i,x)スポットの成形データ、即ち、良否判定項目
選択キーK0〜K6の第1回目の選択操作で選択された
項目xの成形データのうち第i回目のショットから検出
された成形データと、データファイルの(i,y)スポ
ットの成形データ、即ち、良否判定項目選択キーK0〜
K6の第2回目の選択操作で選択された項目yの成形デ
ータのうち第i回目のショットから検出された成形デー
タ、および、データファイルの(i,8)スポットのデ
ータ、即ち、第i回目のショットに関する成形品の良否
判定結果を読込み(ステップS51)、該成形品が良品
であったか否かを判別する(ステップS52)。
【0034】そして、PMC用CPU8は、グラフィッ
クディスプレイの横軸を項目xの成形データ(i,x)
の表示軸とし、縦軸を項目yの成形データ(i,y)の
表示軸として、良否判定結果が良品であった場合には
〔(i,x),(i,y)〕で規定されるグラフィック
ディスプレイ上の直交座標の位置に良品の判定結果を良
品表示色によりプロット表示する一方(ステップS5
3)、良否判定結果が不良品であった場合には〔(i,
x),(i,y)〕で規定されるグラフィックディスプ
レイ上の直交座標の位置に不良品の判定結果を不良品表
示色によりプロット表示する(ステップS54)。以
下、PMC用CPU8は、アドレスカウンタiの現在値
が成形データ数記憶レジスタNの値に達するまでの間
(ステップS55)、前記と同様の処理を繰り返し実行
して、各ショットi=1〜N毎の良否判定結果を全てグ
ラフィックディスプレイ上の直交座標にプロット表示す
る。そして、ステップS55の判別結果が真となってサ
ンプリングで得た全ショットの良否判定結果を表示した
なら、PMC用CPU8はアドレスカウンタiを初期化
し(ステップS56)、成形品の良否を判定するための
領域がグラフィックディスプレイ上の直交座標に矩形ま
たは円によって設定されるか、もしくは、領域設定操作
の終了を定義するCRT/MDI19の終了キーが操作
されるのを待つ待機状態に入る(ステップS57〜ステ
ップS59)。
【0035】図4は良否判定項目として最小クッション
量Smin.(良否判定項目選択キー=K1,配列x=2)
および最大射出圧力Pmax.(良否判定項目選択キー=K
2,配列y=3)を選択したときのプロット表示の一例
であり、丸印(良品表示色=緑)のプロットが良品の分
布を示し、×印(不良品表示色=赤)のプロットが不良
品の分布を示している。なお、図4では各軸のスケール
(目盛り)表示を省略しているが、選択された2つの良
否判定項目の成形データの各最大値に基き、夫々の最大
値を各軸の最大値と一致させるための自動スケーリング
処理が実施され、これに応じたスケール(目盛り)がグ
ラフィックディスプレイ上に自動的に表示されるように
なっている。
【0036】良品プロットの分布と不良品プロットの分
布が図4に示されるような状態で錯綜している場合、良
品成形時における成形データの最大値や最小値または標
準偏差や平均値に基いて良否判定の基準となる監視幅を
自動的に設定する従来の設定方法で2項目の良否判定項
目を組み合わせて選択すれば、各項目毎に1組の上限値
と下限値が自動的に設定され、各項目における判定結果
の論理積をとって最終的な判定結果が出力されるため、
製品良否判別時には、結果的に、図4に細い破線で示す
矩形の内部に含まれる成形データを有する全てのショッ
トが良品として判定されることになる。つまり、図4に
示される例では、良品成形時における最小クッション量
の最小値と良品成形時における最大射出圧力の最小値と
に対応する点P1(実際にはこのようなプロットは存在
しない)と良品成形時における最小クッション量の最大
値と良品成形時における最大射出圧力の最大値とに対応
する点P2(実際にはこのようなプロットは存在しな
い)とを結ぶ直線を対角線とする矩形の内部に含まれる
成形データを有する全てのショットが良品として判定さ
れることになるわけだが、図4に示される例のように、
この範囲内には不良品に関する成形データが多数含まれ
ている恐れがあり、良否判定のための領域設定としては
必ずしも適当でない。また、従来の設定方法では、良品
成形時における成形データの最大値や最小値または標準
偏差や平均値に基いて良否判定の基準となる監視幅が制
御装置の内部処理によって自動的に設定されるのみであ
り、オペレータが認識できるように成形データ自体を外
部出力するといった処理は何ら行われていなかったの
で、機械によって設定された監視幅が適当なものである
か否かをオペレータが知ること自体困難であった。
【0037】これに対し、本実施例の射出成形機では、
サンプリングで収集した各ショット毎の良否判定結果が
グラフィックディスプレイ上において識別可能な状態で
プロット表示されるため、オペレータはディスプレイを
確認するだけで良品および不良品のばらつき状態を簡単
に確認することができる。
【0038】しかし、良品および不良品のばらつき状態
を確認することができても、各項目毎に1組の上限値と
下限値を設定し、各項目における判定結果の論理積をと
って最終的な判定結果とする従来の方法では、特に、良
品を優先して良否判定を行おうとするような場合、その
判定基準を、例えば、図4の太い実線で示す矩形のよう
に極めてシビアに設定する必要が生じ、実際には良品で
ある多数の成形品が選別の段階で不良品として取り除か
れ、歩留まりが悪化するといった問題が生じる恐れがあ
る。そこで、本実施例では矩形および円の組み合わせに
よって複数の良否判定領域を設定することにより、全体
として良品および不良品のばらつき状態に応じた特異な
形状の良否判定領域を設定できるようにしている。
【0039】そこで、グラフィックディスプレイ上のプ
ロット表示を参照して良品および不良品のばらつき状態
を確認したオペレータは、以下、良品のばらつき状態に
応じてCRT/MDI19の矩形定義キーK7または円
定義キーK8を任意に選択操作して、設定すべき良否判
定領域の形状を決め、更に、CRT/MDI19のカー
ソル移動キー等を操作して、良否判定領域の設定位置お
よびその大きさ等を順次定義してゆくことになる。
【0040】オペレータが矩形定義キーK7を操作した
場合、ステップS57〜ステップS59の判別処理を繰
り返し実行するPMC用CPU8はステップS57の判
別処理でこの操作を検出し、オペレータがCRT/MD
I19の確定キーK9を操作するまでの間、矩形の設定
に関する処理を繰り返し実行することとなる(ステップ
S61,ステップS62)。ステップS61に示す矩形
設定処理はCRT/MDI19のカーソル移動キーの操
作によってグラフィックディスプレイ上の指標を移動さ
せることにより直交座標に矩形の頂点を指示した後、更
に、グラフィックディスプレイ上の指標を移動させて対
角となる頂点を指示することによって直交座標上におけ
る矩形の位置および長辺と短辺の長さを決めるための処
理であるが、この種の処理操作に関してはCADシステ
ム等の分野において既に慣用技術となっているので詳細
な説明は省略する。なお、位置決めのための頂点指示お
よび各辺の長さを決めるための頂点指示に関しては各々
リトライ操作が可能であり、また、その時点で仮設定さ
れている矩形の形状は逐次アニメ描画によってグラフィ
ックディスプレイ上に表示されるようになっている。そ
して、所望する位置に所望する形状および大きさの矩形
を仮設定したオペレータがCRT/MDI19の確定キ
ーK9を操作すると、PMC用CPU8はステップS6
2の判別処理でこの操作を検出して矩形設定処理を終了
し、アドレスカウンタiの値をインクリメントすると共
に(ステップS63)、最終段階で仮設定されていた矩
形の対角線をなす2つの頂点の座標値の要素(xmax.,
xmin.)と(ymax.,ymin.)の値、ならびに、この値
が矩形の良否判定領域に関するものであることを示す値
R=0をアドレスカウンタiの値に基いて図3に示され
るような判定ファイルの対応アドレス位置に記憶する
(ステップS64)。そして、PMC用CPU8は再び
ステップS57の処理に移行して前記と同様にしてステ
ップS57〜ステップS59の判別処理を繰り返し実行
し、矩形定義キーK7,円定義キーK8もしくは終了キ
ーが操作されるのを待つ待機状態に入る。
【0041】また、オペレータが円定義キーK8を操作
すると、ステップS57〜ステップS59の判別処理を
繰り返し実行するPMC用CPU8はステップS58の
判別処理でこの操作を検出し、オペレータがCRT/M
DI19の確定キーK9を操作するまでの間、円の設定
に関する処理を繰り返し実行することとなる(ステップ
S65,ステップS66)。ステップS65に示す円設
定処理はCRT/MDI19のカーソル移動キーの操作
によってグラフィックディスプレイ上の指標を移動させ
ることにより直交座標に円の中心を指示した後、更に、
グラフィックディスプレイ上の指標を移動させて半径の
端点を指示することによって直交座標上における円の中
心位置および半径の長さを決めるための処理であるが、
このような処理は通常の慣用技術であるから詳細な説明
は省略する。なお、位置決めのための中心位置の指示お
よび半径の長さを決めるための端点指示は各々リトライ
操作が可能であり、また、その時点で仮設定されている
円の形状は逐次アニメ描画によってグラフィックディス
プレイ上に表示されるようになっている。そして、所望
する位置に所望する大きさの円を仮設定したオペレータ
がCRT/MDI19の確定キーK9を操作すると、P
MC用CPU8はステップS66の判別処理でこの操作
を検出して円設定処理を終了し、アドレスカウンタiの
値をインクリメントすると共に(ステップS67)、最
終段階で仮設定されていた円の中心をなす座標値xc と
yc 、ならびに、円の半径Rをアドレスカウンタiの値
に基いて図3に示されるような判定ファイルの対応アド
レス位置に記憶する(ステップS68)。そして、PM
C用CPU8は再びステップS57の処理に移行して前
記と同様にしてステップS57〜ステップS59の判別
処理を繰り返し実行し、矩形定義キーK7,円定義キー
K8もしくは終了キーが操作されるのを待つ待機状態に
入る。
【0042】オペレータは、以下、前記と同様にして、
良品のばらつき状態に応じ、CRT/MDI19の矩形
定義キーK7または円定義キーK8を任意に選択操作し
て、設定すべき良否判定領域の形状を決め、また、CR
T/MDI19のカーソル移動キー等を操作して、良否
判定領域の設定位置およびその大きさ等を順次定義して
ゆく。そして、所望する良否判定領域に関する設定操作
を完了したオペレータがCRT/MDI19の終了キー
を操作すると、ステップS57〜ステップS59の判別
処理を繰り返し実行するPMC用CPU8はステップS
59の判別処理でこの操作を検出し、アドレスカウンタ
iの現在値、即ち、オペレータによって設定された良否
判定領域の個数iを設定領域数記憶レジスタMに不揮発
記憶して(ステップS60)、判定領域設定処理を終了
する。
【0043】なお、図4ではi=1〜Mの良否判定領域
を全て矩形で設定した場合の例について示しており、ま
た、図5および図3では最初の設定操作による良否判定
領域を矩形で設定する一方、第2回目および第3回目の
設定操作による良否判定領域を共に円で設定した場合の
例について示しているが、良否判定領域の設定個数や矩
形および円による良否判定領域の設定順序等に関しては
全てオペレータの自由である。図4および図5からも明
らかなように、良品プロットの分布と不良品プロットの
分布が複雑に錯綜しているような場合であっても、本実
施例のように複数の領域形状から所望する形状を選択し
てその設定位置や大きさを決めることにより、全体とし
て良品の分布に沿った良否判定領域の設定が可能とな
り、また、図5に示されるように単一または複数の形状
を部分的に重複させて定義することにより、良品のばら
つき状態に応じた特異形状の良否判定領域を適確に設定
することができるようになる。
【0044】このようにして、良品プロットの分布に沿
った良否判定領域を定義して成形データ用RAM14の
判定ファイルに記憶させた後、オペレータは、ROM1
7に記憶された制御プログラムや成形データ用RAM1
4の設定メモリ部に記憶された各種成形条件、および、
ROM4に格納されたシーケンスプログラム等に基いて
制御装置100による射出成形機の自動運転を開始さ
せ、製品となる成形品を製造させながら各成形サイクル
毎に、該成形サイクルで成形された成形品の良否を判別
するための処理を行わせる。なお、前述の半自動運転時
の処理動作で説明したようなデータサンプリング処理が
自動運転の際にも実行されるが、PMC用CPU8の制
御の下でステップS4〜ステップS37に示されるよう
な処理が自動的に繰り返される点、および、ステップS
35に対応する判別処理の結果が真となった段階で図1
6〜図18に示されるような製品良否判別処理が実施さ
れる点において前述の半自動運転の場合とは異なる。ま
た、自動運転の場合にはサンプリングデータの値をデー
タファイルに書込むような処理は行われず、次の成形サ
イクルが開始されるまでの間、計量位置Smax.,最小ク
ッション量Smin.,最大射出圧力または最大型内圧力P
max.,射出時間St,射出/保圧切替圧力または射出/
保圧切替型内圧力VPp,射出/保圧切替スクリュー位
置VPs,計量開始位置Sm,計量時間Mt等のサンプ
リングデータが各々の対応レジスタにそのまま保持され
る。
【0045】以下、自動運転時の成形品の良否判定に関
する処理動作について説明する。まず、型開き完了信号
の検出により1サイクルの自動運転が終了したことを確
認したPMC用CPU8は、前述の判定領域設定処理で
選択された良否判定項目の数に対応する値、即ち、この
場合においては2次元の直交座標を示す値2を配列要素
数記憶レジスタmにセットし(ステップS101)、良
否判定フラグgに不良品を示す値0を初期設定すると共
に(ステップS102)、アドレスカウンタiに1をセ
ットし(ステップS103)、更に、判定項目1〜mに
対応する良否判定項目のサンプリングデータを記憶した
レジスタから当該成形サイクルに関する成形データの値
を読み込んで一時記憶する(ステップS104)。従っ
て、前述のように最小クッション量Smin.を判定項目
1,最大射出圧力Pmax.を判定項目2として選択した場
合であれば、最小クッション量記憶レジスタSmin.およ
び最大射出圧力記憶レジスタPmax.の現在値が読み込ま
れることになる。
【0046】次いで、PMC用CPU8は、アドレスカ
ウンタiの現在値が設定領域数記憶レジスタMの値を越
えているか否かを判別するが(ステップS105)、カ
ウンタiの現在値がレジスタMの値を越えていなけれ
ば、PMC用CPU8は配列記憶レジスタjに1をセッ
トすると共にレジスタΣの値を0に初期化し(ステップ
S106,ステップS107)、判定ファイルの第iア
ドレスに記憶された半径Rの値を読み込んで一時記憶す
る(ステップS108)。次いで、PMC用CPU8は
配列記憶レジスタjの現在値が配列要素数記憶レジスタ
mに記憶された良否判定項目の数を越えているか否かを
判別するが(ステップS109)、レジスタjの値がレ
ジスタmの値を越えていなければ、判定ファイルの
(i,j)スポットに記憶された判定データの値を読み
込んで一時記憶する(ステップS110)。そして、P
MC用CPU8は、判定ファイルの第iアドレスに記憶
された半径Rの値が0であるか否か、即ち、判定ファイ
ルの第iアドレスに記憶された判定データが矩形の良否
判定領域に関するものであるのか円の良否判定領域に関
するものであるのかを判別する(ステップS111)。
そして、半径Rの値が0であって判定ファイルの第iア
ドレスに記憶された判定データが矩形に関するものであ
れば、PMC用CPU8は、ステップS104の処理で
レジスタから読み込んだ判定項目jのサンプリングデー
タの現在値が判定ファイルの(i,j)スポットに記憶
された判定データの下限値と上限値との間にあるか否か
を判別し(ステップS112)、その間にあれば配列記
憶レジスタjの値をインクリメントしてステップS10
9の処理へと移行する一方(ステップS113)、判定
項目jのサンプリングデータの現在値が判定ファイルの
(i,j)スポットの下限値と上限値との間になけれ
ば、アドレスカウンタiの値をインクリメントしてステ
ップS105の処理へと移行する(ステップS11
5)。
【0047】例えば、今、アドレスカウンタiおよび配
列記憶レジスタjの値が共に1であるものとし、図5に
示されるような領域設定操作によって図3に示されるよ
うな判定ファイルが作成されているとするならば、ま
ず、判定ファイルの第i=1アドレスから半径R=0の
値が読み込まれ(ステップS108)、また、判定ファ
イルの(i,j)=(1,1)スポットから図5に示さ
れるi=1の矩形に関する横軸成分の最大値xmax.と最
小値xmin.、つまり、最小クッション量に対して設定さ
れた上限値と下限値の値が判定データとして読み込まれ
ることとなる(ステップS110)。このときRの値は
0であるから、PMC用CPU8はステップS111の
判別処理を経てステップS112の処理へと移行し、ス
テップS104の処理でレジスタから読み込んだ判定項
目j=1のサンプリングデータの現在値、つまり、最小
クッション量記憶レジスタSmin.に記憶された当該成形
サイクルの最小クッション量Smin.の値が、図5におけ
るi=1の矩形で定義された最小クッション量の上限値
と下限値との間にあるか否かを判別することとなる。
【0048】このときステップS112の判別結果が真
であれば、当該成形サイクルで検出された判定項目j=
1の最小クッション量Smin.と判定項目j=2の最大射
出圧力Pmax.によって構成されるデータの組(Smin.,
Pmax.)が図5に示されるような座標系においてi=1
の矩形内に位置する可能性があるので、PMC用CPU
8は、配列記憶レジスタjの値を2にインクリメントし
た後(ステップS113)、再びステップS109の処
理へと移行し、判定項目j=2の最大射出圧力Pmax.に
関して前記と同様の処理を繰り返し実行する。
【0049】即ち、PMC用CPU8は、判定ファイル
の(i,j)=(1,2)スポットから図5に示される
i=1の矩形に関する縦軸成分の最大値ymax.と最小値
ymin.、つまり、図5におけるi=1の矩形によって設
定された最大射出圧力の上限値と下限値の値を判定デー
タとして読み込んだ後(ステップS110)、ステップ
S111の判別処理を経てステップS112の処理へと
移行し、ステップS104の処理でレジスタから読み込
んだ判定項目j=2のサンプリングデータの現在値、つ
まり、最大射出圧力記憶レジスタPmax.に記憶された当
該成形サイクルの最大射出圧力Pmax.の値が、図5にお
けるi=1の矩形で定義された最小クッション量の上限
値と下限値との間にあるか否かを判別することとなる。
このとき再びステップS112の判別結果が真であれ
ば、PMC用CPU8は配列記憶レジスタjの値を3に
インクリメントし(ステップS113)、再びステップ
S109の処理に移行して、配列記憶レジスタjの現在
値が配列要素数記憶レジスタmに記憶された良否判定項
目の数を越えているか否かを判別することとなる。この
場合、j=3,m=2であってステップS109の判別
結果は偽となり、当該成形サイクルで検出された判定項
目j=1の最小クッション量Smin.と判定項目j=2の
最大射出圧力Pmax.によって構成されるデータの組(S
min.,Pmax.)の位置が図5においてi=1で示される
良否判定領域の矩形内に位置することが確認され、PM
C用CPU8は、良否判定フラグgに良品を示す値1を
セットして(ステップS114)、当該成形サイクルに
対する製品良否判別処理を終了する。
【0050】また、配列記憶レジスタjの現在値が配列
要素数記憶レジスタmに記憶された良否判定項目の数を
越えるまでの間にステップS112の判別結果が偽とな
った場合には、当該成形サイクルで検出された判定項目
j=1〜mのサンプリングデータのうち少なくとも一つ
が判定ファイルの第iアドレスで設定された許容値の範
囲を越えていることを意味する。つまり、図5および図
3の例でいえば、最小クッション量Smin.もしくは最大
射出圧力Pmax.のうち少なくともその一方が判定領域設
定処理で設定された上限値もしく下限値の許容限度を越
えるため、(Smin.,Pmax.)で示される座標上の位置
が図5においてiで示される良否判定領域から外れるこ
とを意味する。この場合、PMC用CPU8は、アドレ
スカウンタiの値をインクリメントし(ステップS11
5)、再び、ステップS105の処理へと移行して、以
下、前記と同様にして、判定ファイルにおける次のアド
レスiで定義された良否判定領域内に当該成形サイクル
で検出された判定項目j=1〜mの各サンプリングデー
タが含まれているか否かを判定することとなる。
【0051】一方、ステップS111の判別結果が偽と
なった場合、即ち、判定ファイルの第iアドレスに記憶
された半径Rの値が0以外の値であって該アドレスiに
記憶された判定データが円で設定された良否判定領域に
関するものである場合、PMC用CPU8は、ステップ
S104の処理で対応レジスタより読み込んだ判定項目
jのサンプリングデータの現在値からステップS110
で判定ファイルの(i,j)スポットより読み込んだ座
標値の値を減じて得た値を自乗してレジスタΣに加算し
(ステップS116)、判定ファイルの第iアドレスに
記憶された半径Rを自乗した値でレジスタΣの値を除し
た値が1以下であるか否かを判別する(ステップS11
7)。そして、この値が1以下であればPMC用CPU
8は配列記憶レジスタjの値をインクリメントしてステ
ップS109の処理へと移行し(ステップS118)、
また、1以上であればアドレスカウンタiの値をインク
リメントしてステップS105の処理へと移行する(ス
テップS119)。
【0052】例えば、今、アドレスカウンタiの値が
2,配列記憶レジスタjの値が1であるものとし、図5
に示されるような領域設定操作によって図3に示される
ような判定ファイルが作成されているとするならば、ま
ず、判定ファイルの第i=2アドレスから半径Rの値が
読み込まれ(ステップS108)、また、判定ファイル
の(i,j)=(2,1)スポットから図5に示される
i=2の円の中心に関する横軸成分の座標値xc が判定
データとして読み込まれるが(ステップS110)、こ
のときの半径Rは0以外の値であるから、PMC用CP
U8はステップS111の判別処理を経てステップS1
16の処理へと移行し、ステップS104の処理でレジ
スタから読み込んだ判定項目j=1のサンプリングデー
タの現在値、つまり、最小クッション量記憶レジスタS
min.に記憶された当該成形サイクルの最小クッション量
Smin.の値から図5におけるi=2の円の中心座標値x
c の値を減じて自乗した値を初期値0のレジスタΣに加
算すると共に、判定ファイルの第i=2アドレスに記憶
された半径Rを自乗した値でレジスタΣの値を除した値
が1以下であるか否かを判別することとなる(ステップ
S117)。
【0053】ここで、当該成形サイクルで検出された判
定項目j=1の最小クッション量Smin.と判定項目j=
2の最大射出圧力Pmax.の現在値によって構成されるデ
ータの組(Smin.,Pmax.)が図5に示されるような座
標系においてi=2の円内に位置するか否かは、(Smi
n.−xc )2 +(Pmax.−yc )2 ≦R2 、即ち、
〔(Smin.−xc )2 +(Pmax.−yc )2 〕/R2
1が満たされているか否かによって決まるから、この段
階で、(Smin.−xc )2 /R2 ≦1が成り立てば、つ
まり、ステップS117の判別結果が真となるのであれ
ば、判定項目j=1の最小クッション量Smin.と判定項
目j=2の最大射出圧力Pmax.の現在値によって構成さ
れるデータの組(Smin.,Pmax.)が図5に示されるよ
うな座標系においてi=2の円内に位置する。そこで、
ステップS117の判別結果が真となった場合、PMC
用CPU8は配列記憶レジスタjの値を2にインクリメ
ントした後(ステップS118)、再びステップS10
9の処理へと移行し、判定項目j=2の最大射出圧力P
max.に関して前記と同様の処理を繰り返し実行する。
【0054】即ち、PMC用CPU8は、判定ファイル
の(i,j)=(2,2)スポットから図5に示される
i=2の円の中心に関する縦軸成分の座標値yc を判定
データとして読み込み(ステップS110)、ステップ
S111の判別処理を経てステップS116の処理へと
移行し、ステップS104の処理でレジスタから読み込
んだ判定項目j=2のサンプリングデータの現在値、つ
まり、最大射出圧力記憶レジスタPmax.に記憶された当
該成形サイクルの最大射出圧力Pmax.の値から図5にお
けるi=2の円の中心座標値yc の値を減じて自乗した
値をレジスタΣに加算し、判定ファイルの第iアドレス
に記憶された半径Rを自乗した値でレジスタΣの現在値
(Smin.−xc )2 +(Pmax.−yc )2 を除し、その
値が1以下であるか否かを判別することとなる(ステッ
プS117)。このとき再びステップS117の判別結
果が真であれば、PMC用CPU8は配列記憶レジスタ
jの値を3にインクリメントし(ステップS118)、
再びステップS109の処理に移行して、配列記憶レジ
スタjの現在値が配列要素数記憶レジスタmに記憶され
た良否判定項目の数を越えているか否かを判別すること
となる。この場合、j=3,m=2であってステップS
109の判別結果は偽となり、当該成形サイクルで検出
された判定項目j=1の最小クッション量Smin.と判定
項目j=2の最大射出圧力Pmax.によって構成されるデ
ータの組(Smin.,Pmax.)で示される座標上の位置が
図5においてi=2で示される良否判定領域の円内に位
置することが確認され、PMC用CPU8は、良否判定
フラグgに良品を示す値1をセットして(ステップS1
14)、当該成形サイクルに対する製品良否判別処理を
終了する。
【0055】また、配列記憶レジスタjの現在値が配列
要素数記憶レジスタmに記憶された良否判定項目の数を
越えるまでの間にステップS117の判別結果が偽とな
った場合には、当該成形サイクルで検出された判定項目
j=1〜mのサンプリングデータの組が判定ファイルの
第iアドレスで設定された円の範囲を越えていることを
意味する。つまり、図5および図3の例でいえば、(S
min.,Pmax.)の位置が判定領域設定処理で設定された
アドレスi=2の円の半径を越えるため、(Smin.,P
max.)で示される座標上の位置が図5においてiで示さ
れる良否判定領域から外れることを意味する。この場
合、PMC用CPU8は、アドレスカウンタiの値をイ
ンクリメントし(ステップS119)、再び、ステップ
S105の処理へと移行して、以下、前記と同様にし
て、判定ファイルにおける次のアドレスiで定義された
良否判定領域内に当該成形サイクルで検出された判定項
目j=1〜mの各サンプリングデータが含まれているか
否かを判定することとなる。
【0056】そして、アドレスカウンタiの値が設定さ
れた良否判定領域の個数Mを越えるまでの間に、ステッ
プS109の判別結果が偽となる条件を有する良否判定
領域が1つでも検出されれば、PMC用CPU8は良否
判定フラグgに良品を示す値1をセットして当該成形サ
イクルに対する製品良否判別処理を終了し(ステップS
114)、また、ステップS109の判別結果が偽とな
る条件を有する良否判定領域が全く検出されない場合
は、不良品を示す初期設定値0を良否判定フラグgにそ
のまま保持し、アドレスカウンタiの値がMを越えた段
階で当該成形サイクルに対する製品良否判別処理を終了
する(ステップS105)。即ち、当該成形サイクルで
検出された判定項目j=1の最小クッション量Smin.と
判定項目j=2の最大射出圧力Pmax.によって構成され
るデータの組(Smin.,Pmax.)で示される座標上の位
置がi=1〜Mで示されるいずれかの良否判定領域の内
側に位置することが確認されれば良否判定フラグgには
良品を示す値1がセットされ、これ以外の場合において
は、不良品を示す初期設定値0が良否判定フラグgにそ
のまま保持されることになる。
【0057】以下、PMC用CPU8はCNC用CPU
15からの型開き完了信号を検出する度に前記と同様の
処理を繰り返し実行し、連続運転時における各成形サイ
クル毎に当該成形サイクルで成形された成形品の良否を
判定し、良否判定フラグgの値に応じて製品振り分け装
置等を作動させ、成形品の振り分け作業を行わせる。
【0058】以上に述べたように、本実施例の製品良否
判別方法によれば、グラフィックディスプレイ上のプロ
ット表示を参照して良品および不良品のばらつき状態を
確認してから、良品のばらつき状態に応じ、様々な形状
の良否判定領域を様々な位置に様々な大きさで複数個設
定することにより、全体として良品および不良品のばら
つき状態に応じた特異な形状の良否判定領域を任意に設
定することができるので、良品および不良品に関する成
形データのばらつき状態に何ら拘束されず、良否判定の
判別基準を適確に設定して確実な良否判別を行うことが
でき、また、判別基準を厳密に設定した場合であっても
良品が不良品として判定されるといった誤選別が防止さ
れる。
【0059】以上、良否判定項目となる成形データを2
種類選択し、前述の判定領域設定処理により矩形または
円の良否判定領域を設定して判定ファイルを作成した場
合を例にとって製品良否判定処理の処理動作を説明した
が、成形データを3種類選択して3次元座標上に直方体
または球で良否判定領域を設定したような場合であって
も、ステップS101の初期化処理で配列要素数記憶レ
ジスタmに3をセットすることにより、前記と同様にし
てし3次元データに対する製品良否判定処理を実施させ
ることができる。
【0060】また、判定領域設定処理においては、矩形
および円による判定領域の設定に加え楕円等の形状によ
る領域設定操作や任意数の直線の組み合わせによる閉鎖
形状を用いた領域設定操作を行えるようにしても良い。
例えば、楕円による領域設定の場合、ディスプレイ画面
に楕円を描画させることにより楕円の中心座標(x0,
y0),x軸(横軸)方向の径(長径または短径)a,
Y軸(縦軸)方向の径(短径または長径)bを設定し、
検出されたデータx,yが(x−x0)2 /a2 +(y
−y0)2 /b2 ≦1の式を満足しているか否かによっ
て製品の良否判別を行えば良い。なお、楕円による領域
設定操作に対応する製品良否判定処理は楕円の方程式を
適用した判定処理により円の場合とほぼ同様にして実施
することができる。また、直線による場合は、複数の直
線をディスプレイ画面に描画して、該直線で囲まれる領
域を判定領域として設定する。この場合、設定された直
線による領域設定が、例えば、y≦a1x+b1,y≧
a2x+b2,y≦a3x+b3であるとすると、検出
されたデータ(xr,yr)がyr≦a1xr+b1,
yr≧a2xr+b2,yr≦a3xr+b3を満足す
るか否かによって製品の良否を判別することになる。
【0061】
【発明の効果】本発明による射出成形機の製品良否判別
方法は、多数の成形サイクルを実行して成形データをサ
ンプリングし、良否判定項目となる2種の成形データを
直交座標に対応させて各成形サイクルにおける成形品の
良否をプロットすると共に、プロットされた座標系上で
成形品の良否のばらつきを確認して成形品の良否判別の
ための領域を設定するようにしたので、良否判定の判別
基準を適確に設定することができ、正確な良否判定を行
うことができる。また、矩形,円,楕円,3以上の直線
で囲まれる閉鎖形状およびその組合わせによって領域を
複数設定することにより、良品および不良品のプロット
のばらつき状態に応じて良否判定の判別基準を適確に設
定できるようにしたので、誤選別、および、誤選別によ
る歩留まりの悪化や不良品の混入を確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を適用した一実施例の射出成形機
の制御装置の要部を示すブロック図である。
【図2】同実施例の制御装置が備えるデータファイルの
構成を示す概念図である。
【図3】同実施例の制御装置が備える判定ファイルの構
成を示す概念図である。
【図4】同実施例の制御装置が備えるグラフィックディ
スプレイの一表示例を示す図である。
【図5】同実施例の制御装置が備えるグラフィックディ
スプレイの一表示例を示す図である。
【図6】同実施例の制御装置によるデータサンプリング
処理の概略を示すフローチャートである。
【図7】データサンプリング処理の概略を示すフローチ
ャートの続きである。
【図8】データサンプリング処理の概略を示すフローチ
ャートの続きである。
【図9】データサンプリング処理の概略を示すフローチ
ャートの続きである。
【図10】データサンプリング処理の概略を示すフロー
チャートの続きである。
【図11】同実施例の制御装置による判定領域設定処理
の概略を示すフローチャートである。
【図12】判定領域設定処理の概略を示すフローチャー
トの続きである。
【図13】判定領域設定処理の概略を示すフローチャー
トの続きである。
【図14】判定領域設定処理の概略を示すフローチャー
トの続きである。
【図15】判定領域設定処理の概略を示すフローチャー
トの続きである。
【図16】同実施例の制御装置による製品良否判別処理
の概略を示すフローチャートである。
【図17】製品良否判別処理の概略を示すフローチャー
トの続きである。
【図18】製品良否判別処理の概略を示すフローチャー
トの続きである。
【符号の説明】
4 ROM 5 RAM 7 圧力モニタ用CPU 8 PMC用CPU 10 サーボCPU 12 バス 14 成形データ用RAM 15 CNC用CPU 19 CRT/MDI

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の成形サイクルを実行し各成形サイ
    クル毎に2種以上の項目の成形データをサンプリングし
    て成形品の良否と共に記憶する工程、選択された項目を
    直交座標系の各軸に各々対応させ各成形サイクルにおけ
    る選択項目の成形データの値で決まる座標位置に成形品
    の良否をプロットする工程、プロットされた座標系上に
    成形品の良否判別のための領域を設定する工程、成形サ
    イクル毎に前記選択された項目の成形データをサンプリ
    ングし、得られたデータと前記設定領域より成形品の良
    否を判別する工程、とからなる射出成形機の製品良否判
    別方法。
  2. 【請求項2】 前記領域を複数設定するようにした請求
    項1記載の射出成形機の製品良否判別方法。
  3. 【請求項3】 前記領域は矩形で設定される請求項1ま
    たは請求項2記載の射出成形機の製品良否判別方法。
  4. 【請求項4】 前記領域は円で設定される請求項1また
    は請求項2記載の射出成形機の製品良否判別方法。
  5. 【請求項5】 前記領域は楕円で設定される請求項1ま
    たは請求項2記載の射出成形機の製品良否判別方法。
  6. 【請求項6】 前記領域は3以上の直線で囲まれる閉鎖
    形状で設定される請求項1または請求項2記載の射出成
    形機の製品良否判別方法。
  7. 【請求項7】 前記領域は矩形,円,楕円,3以上の直
    線で囲まれる閉鎖形状の2以上の組合わせによって設定
    される請求項2記載の射出成形機の製品良否判別方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997029898A1 (en) * 1996-02-15 1997-08-21 Fanuc Ltd Method of collecting molding data for injection molding machines and method of obtaining molding condition
JP2001321959A (ja) * 2000-05-12 2001-11-20 Sekisui Chem Co Ltd プロジェクション溶接の非破壊検査方法

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