JPH0617113A - 溶鋼の真空脱ガス処理方法 - Google Patents
溶鋼の真空脱ガス処理方法Info
- Publication number
- JPH0617113A JPH0617113A JP17351992A JP17351992A JPH0617113A JP H0617113 A JPH0617113 A JP H0617113A JP 17351992 A JP17351992 A JP 17351992A JP 17351992 A JP17351992 A JP 17351992A JP H0617113 A JPH0617113 A JP H0617113A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten steel
- gas
- degassing
- ladle
- content
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 還流式脱ガス処理により的中率よく溶鋼中に
溶存する窒素含有量を調整する。 【構成】 還流ガス吹き込み管8から上昇浸漬管6に吹
き込む還流ガスとしてArとN2 とを混合したガスを用
い、この混合ガス中のN2 ガス混合割合を、取鍋3内に
おける溶鋼4の脱ガス処理前の測定〔N〕含有量と脱ガ
ス終了後の目標〔N〕含有量との差に基づいて決定し、
この決定したN2 ガス混合割合を有するArとの混合ガス
を上昇浸漬管6に吹き込んで脱ガス処理終了時の溶鋼の
〔N〕を的中率よく加窒する。
溶存する窒素含有量を調整する。 【構成】 還流ガス吹き込み管8から上昇浸漬管6に吹
き込む還流ガスとしてArとN2 とを混合したガスを用
い、この混合ガス中のN2 ガス混合割合を、取鍋3内に
おける溶鋼4の脱ガス処理前の測定〔N〕含有量と脱ガ
ス終了後の目標〔N〕含有量との差に基づいて決定し、
この決定したN2 ガス混合割合を有するArとの混合ガス
を上昇浸漬管6に吹き込んで脱ガス処理終了時の溶鋼の
〔N〕を的中率よく加窒する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、還流式真空脱ガス装置
を用いて溶鋼の窒素N含有量を調整する溶鋼の真空脱ガ
ス処理方法に関するものである。
を用いて溶鋼の窒素N含有量を調整する溶鋼の真空脱ガ
ス処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に転炉により吹錬した溶鋼には窒
素、酸素および水素等のガス成分が含まれており、溶鋼
中にガス成分が多量に溶存すると鋼の性質に悪影響を及
ぼすことになる。このため転炉から出鋼した取鍋内の溶
鋼を減圧下の脱ガス槽内にて脱ガス処理している。たと
えば還流式真空脱ガス装置では、脱ガス槽の下部に配設
された上昇浸漬管と下降浸漬管とを取鍋内の溶鋼中に浸
漬し、減圧された脱ガス槽内に取鍋から溶鋼を吸い上
げ、上昇浸漬管に還流ガスを吹き込むことにより溶鋼を
上昇させ、下降浸漬管を介して脱ガス槽内の溶鋼を取鍋
に戻すことによって溶鋼を取鍋と脱ガス槽との間に循環
させる。この場合、脱ガス槽内のガスを排気することに
より槽内を数トールに減圧してあるので、溶鋼中に溶存
する窒素N、酸素O、水素Hが低減される。
素、酸素および水素等のガス成分が含まれており、溶鋼
中にガス成分が多量に溶存すると鋼の性質に悪影響を及
ぼすことになる。このため転炉から出鋼した取鍋内の溶
鋼を減圧下の脱ガス槽内にて脱ガス処理している。たと
えば還流式真空脱ガス装置では、脱ガス槽の下部に配設
された上昇浸漬管と下降浸漬管とを取鍋内の溶鋼中に浸
漬し、減圧された脱ガス槽内に取鍋から溶鋼を吸い上
げ、上昇浸漬管に還流ガスを吹き込むことにより溶鋼を
上昇させ、下降浸漬管を介して脱ガス槽内の溶鋼を取鍋
に戻すことによって溶鋼を取鍋と脱ガス槽との間に循環
させる。この場合、脱ガス槽内のガスを排気することに
より槽内を数トールに減圧してあるので、溶鋼中に溶存
する窒素N、酸素O、水素Hが低減される。
【0003】ところで窒素は、鋼の靱性に悪影響を及ぼ
すことから、従来から窒素を低減することがなされてい
たが、鋼種によっては必ずしも有害であるとは限らず、
たとえば特殊鋼分野では、鋼を強化するための元素とし
て窒素が注目されており、鋼強度を高めるということ、
窒素が安価で豊富に存在するなどの理由から溶鋼のN含
有量を調整することが試みられている。
すことから、従来から窒素を低減することがなされてい
たが、鋼種によっては必ずしも有害であるとは限らず、
たとえば特殊鋼分野では、鋼を強化するための元素とし
て窒素が注目されており、鋼強度を高めるということ、
窒素が安価で豊富に存在するなどの理由から溶鋼のN含
有量を調整することが試みられている。
【0004】また鋼中の窒素は、オーステナイト形成元
素であるので鋼の強度を高めるために添加されており、
非金属介在物を少なくし、かつ微細結晶化する効果を持
つことから疲労強度が高い機械構造用の高窒素鋼を溶製
するために還流式真空脱ガス装置を用いて、溶鋼中の溶
存窒素を富化し、鋼の窒素含有量を積極的に高めること
が行われている。
素であるので鋼の強度を高めるために添加されており、
非金属介在物を少なくし、かつ微細結晶化する効果を持
つことから疲労強度が高い機械構造用の高窒素鋼を溶製
するために還流式真空脱ガス装置を用いて、溶鋼中の溶
存窒素を富化し、鋼の窒素含有量を積極的に高めること
が行われている。
【0005】従来、還流式真空脱ガス装置を用いて溶鋼
の窒素含有量Nを調整する場合には、上昇浸漬管に吹き
込む還流ガスの種類を脱ガス処理過程の途中で、N2 か
らArガスに切り換えることにより、吸窒と脱窒を制御し
て溶鋼中のNを調整していた。この場合、鋼中の目標N
値に対してN2 ガス吹き込み時間のみが決定され、残り
のAr吹き込みによる脱ガス処理中は、溶鋼温度が所定温
度になるまでArガスの吹き込みを行っていた。
の窒素含有量Nを調整する場合には、上昇浸漬管に吹き
込む還流ガスの種類を脱ガス処理過程の途中で、N2 か
らArガスに切り換えることにより、吸窒と脱窒を制御し
て溶鋼中のNを調整していた。この場合、鋼中の目標N
値に対してN2 ガス吹き込み時間のみが決定され、残り
のAr吹き込みによる脱ガス処理中は、溶鋼温度が所定温
度になるまでArガスの吹き込みを行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする場合】前記従来の方法では、
図3に示すように溶鋼の窒素を富化するN2 ガス吹き込
みによる処理時間(N2 処理)のみが決められ、脱窒さ
れる後半のArガス吹き込みによる処理時間(Ar処理)
は、溶鋼の温度が所定の温度になるように決定されるの
で、最初に予定していた処理時間と異なる処理時間とな
り、たとえば処理時間が予定よりオーバすると目標N値
範囲より低い値になってしまう。このようにAr処理時間
がばらつくと鋼中N値のばらつきも大きくなり、目標N
値範囲に的中しなくなるという問題があった。
図3に示すように溶鋼の窒素を富化するN2 ガス吹き込
みによる処理時間(N2 処理)のみが決められ、脱窒さ
れる後半のArガス吹き込みによる処理時間(Ar処理)
は、溶鋼の温度が所定の温度になるように決定されるの
で、最初に予定していた処理時間と異なる処理時間とな
り、たとえば処理時間が予定よりオーバすると目標N値
範囲より低い値になってしまう。このようにAr処理時間
がばらつくと鋼中N値のばらつきも大きくなり、目標N
値範囲に的中しなくなるという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
かんがみて、上昇浸漬管に吹き込む還流ガスとしてArと
N2 との混合ガスを用いることによって溶鋼のNをばら
つき少なく調整することができる溶鋼の真空脱ガス処理
方法を提供するものである。
かんがみて、上昇浸漬管に吹き込む還流ガスとしてArと
N2 との混合ガスを用いることによって溶鋼のNをばら
つき少なく調整することができる溶鋼の真空脱ガス処理
方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、脱ガス槽の下部に配設された上昇浸漬管と
下降浸漬管とを取鍋内の溶鋼中に浸漬し、減圧された脱
ガス槽内に取鍋から溶鋼を吸い上げ、上昇浸漬管に還流
ガスを吹き込むことにより取鍋と脱ガス槽との間に溶鋼
を循環させるようにした溶鋼の真空脱ガス処理方法にお
いて、前記上昇浸漬管に吹き込む還流ガスとしてArとN
2 とを混合したガスを用い、該混合ガスのN2 ガス混合
割合を、取鍋内における溶鋼の脱ガス処理前の測定N含
有量と脱ガス処理終了後の目標N含有量との差に基づい
て決定し、この決定したN2 ガス混合割合を有するArと
の混合ガスを上昇浸漬管に吹き込むことによって脱ガス
処理終了後の溶鋼のN含有量を目標N含有量範囲に的中
させることを特徴とする溶鋼の真空脱ガス処理方法であ
る。
の本発明は、脱ガス槽の下部に配設された上昇浸漬管と
下降浸漬管とを取鍋内の溶鋼中に浸漬し、減圧された脱
ガス槽内に取鍋から溶鋼を吸い上げ、上昇浸漬管に還流
ガスを吹き込むことにより取鍋と脱ガス槽との間に溶鋼
を循環させるようにした溶鋼の真空脱ガス処理方法にお
いて、前記上昇浸漬管に吹き込む還流ガスとしてArとN
2 とを混合したガスを用い、該混合ガスのN2 ガス混合
割合を、取鍋内における溶鋼の脱ガス処理前の測定N含
有量と脱ガス処理終了後の目標N含有量との差に基づい
て決定し、この決定したN2 ガス混合割合を有するArと
の混合ガスを上昇浸漬管に吹き込むことによって脱ガス
処理終了後の溶鋼のN含有量を目標N含有量範囲に的中
させることを特徴とする溶鋼の真空脱ガス処理方法であ
る。
【0009】
【作用】本発明では、取鍋内における溶鋼の脱ガス処理
前に測定したN含有量と脱ガス処理終了後の目標N含有
量に基づき溶鋼中のN含有量の増減分を求めて、そのN
値増減分に合うように、ArとN2 とを混合したガス中の
N2 混合割合を0〜 100%の範囲に決定する。還流式真
空脱ガス装置により溶鋼の脱ガス処理中は、混合ガス中
のN2 混合割合を一定に保って上昇浸漬管中に吹き込む
ため、脱ガス処理時間がばらついても鋼中のNのばらつ
きを従来より小さくすることができる。
前に測定したN含有量と脱ガス処理終了後の目標N含有
量に基づき溶鋼中のN含有量の増減分を求めて、そのN
値増減分に合うように、ArとN2 とを混合したガス中の
N2 混合割合を0〜 100%の範囲に決定する。還流式真
空脱ガス装置により溶鋼の脱ガス処理中は、混合ガス中
のN2 混合割合を一定に保って上昇浸漬管中に吹き込む
ため、脱ガス処理時間がばらついても鋼中のNのばらつ
きを従来より小さくすることができる。
【0010】Arとの混合ガス中のN2 混合割合は、たと
えば取鍋内の溶鋼を脱ガス処理中に窒素を添加して加窒
する場合には、図2に示すように予め脱ガス処理終了後
の取鍋目標Nと脱ガス処理前に分析で測定した脱ガス処
理前Nとの差ΔNとArとの混合ガス中のN2 ガス混合割
合との関係をグラフ表示しておき、これに基づいて決定
することができる。このN2 ガス混合割合を決定する手
法としては図2に示すようなグラフを予め作成しておく
ものに限定するものではなく、表で示してもよく、また
予め定めた算出式を用いて計算により決定することもで
きる。真空脱ガス処理時間のバラツキ、処理前Nレベル
により加窒の効率が変動する、などにより混合比に幅を
持たせて管理する方が好ましく、目標値を中央とするN
含有量の上限値と下限値との範囲で管理するのが実際的
である。
えば取鍋内の溶鋼を脱ガス処理中に窒素を添加して加窒
する場合には、図2に示すように予め脱ガス処理終了後
の取鍋目標Nと脱ガス処理前に分析で測定した脱ガス処
理前Nとの差ΔNとArとの混合ガス中のN2 ガス混合割
合との関係をグラフ表示しておき、これに基づいて決定
することができる。このN2 ガス混合割合を決定する手
法としては図2に示すようなグラフを予め作成しておく
ものに限定するものではなく、表で示してもよく、また
予め定めた算出式を用いて計算により決定することもで
きる。真空脱ガス処理時間のバラツキ、処理前Nレベル
により加窒の効率が変動する、などにより混合比に幅を
持たせて管理する方が好ましく、目標値を中央とするN
含有量の上限値と下限値との範囲で管理するのが実際的
である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は還流式真空脱ガス装置1の概略縦断面であ
り、図1に示すように脱ガス槽2は竪型の円筒容器であ
り、その内部に耐火物が内張りされている。一般に脱ガ
ス槽2は動かないように建屋内に固定されており、その
直下に取鍋3が搬入されリフトテーブル(図示せず)に
載置されると脱ガス槽2に向かって上昇し、脱ガス槽2
の下部に配設された上昇浸漬管6と下降浸漬管7とが取
鍋3内の溶鋼4中に浸漬される。
する。図1は還流式真空脱ガス装置1の概略縦断面であ
り、図1に示すように脱ガス槽2は竪型の円筒容器であ
り、その内部に耐火物が内張りされている。一般に脱ガ
ス槽2は動かないように建屋内に固定されており、その
直下に取鍋3が搬入されリフトテーブル(図示せず)に
載置されると脱ガス槽2に向かって上昇し、脱ガス槽2
の下部に配設された上昇浸漬管6と下降浸漬管7とが取
鍋3内の溶鋼4中に浸漬される。
【0012】脱ガス槽2の上部には排気ダクト5を介し
て排気ブロワ(図示せず)に連通され、槽内のガスを外
部に排出して減圧すると、取鍋3内の溶鋼4が脱ガス槽
2内に吸い上げられる。上昇浸漬管6は還流ガス吹き込
み管8を具え、溶鋼を上昇させる働きを持っている。す
なわち還流ガス吹き込み管8の上流側は流量調節弁(図
示せず)を経由して窒素ガス(N2 ガス)供給源および
アルゴンガス(Arガス)供給源に連通されN2 およびAr
の混合ガスが、還流ガス吹き込み管8を介して上昇浸漬
管6の溶鋼流通路に吹き込まれると溶鋼の見掛けの比重
が低下して溶鋼が上昇する。
て排気ブロワ(図示せず)に連通され、槽内のガスを外
部に排出して減圧すると、取鍋3内の溶鋼4が脱ガス槽
2内に吸い上げられる。上昇浸漬管6は還流ガス吹き込
み管8を具え、溶鋼を上昇させる働きを持っている。す
なわち還流ガス吹き込み管8の上流側は流量調節弁(図
示せず)を経由して窒素ガス(N2 ガス)供給源および
アルゴンガス(Arガス)供給源に連通されN2 およびAr
の混合ガスが、還流ガス吹き込み管8を介して上昇浸漬
管6の溶鋼流通路に吹き込まれると溶鋼の見掛けの比重
が低下して溶鋼が上昇する。
【0013】次に取鍋3内の溶鋼4を脱ガス処理しつ
つ、溶鋼4の窒含有量Nを調整する場合について説明す
る。転炉の吹錬が終了すると、溶鋼を取鍋3に出鋼す
る。この溶鋼を収容した取鍋3を脱ガス槽2の直下に搬
入し、これをリフトテーブルにより上昇させ上昇浸漬管
6と下降浸漬管7とを溶鋼4に浸漬させる。この時、脱
ガス処理前における取鍋3内の溶鋼4のNを分析により
測定する。
つ、溶鋼4の窒含有量Nを調整する場合について説明す
る。転炉の吹錬が終了すると、溶鋼を取鍋3に出鋼す
る。この溶鋼を収容した取鍋3を脱ガス槽2の直下に搬
入し、これをリフトテーブルにより上昇させ上昇浸漬管
6と下降浸漬管7とを溶鋼4に浸漬させる。この時、脱
ガス処理前における取鍋3内の溶鋼4のNを分析により
測定する。
【0014】排気ダクト5を介して槽内を排気して減圧
し、取鍋3内の溶鋼4が脱ガス槽2内に吸い上げられる
ので、引き続き窒素ガス供給源およびアルゴンガス源の
各流量調節弁の開度を調節してN2 ガス流量とアルゴン
ガス流量を制御してArとの混合ガス中のN2 ガス混合割
合を所定の割合にして還流ガス吹き込み管8に供給す
る。この場合の混合ガス供給流量を約 1000l/分とす
る。かくして還流ガス吹き込み管8を介して上昇浸漬管
6の溶鋼流通路に混合ガスを吹き込むと、溶鋼の見掛け
の比重が減少して溶鋼4が上昇し、脱ガス槽2内の湯面
が盛り上がる。
し、取鍋3内の溶鋼4が脱ガス槽2内に吸い上げられる
ので、引き続き窒素ガス供給源およびアルゴンガス源の
各流量調節弁の開度を調節してN2 ガス流量とアルゴン
ガス流量を制御してArとの混合ガス中のN2 ガス混合割
合を所定の割合にして還流ガス吹き込み管8に供給す
る。この場合の混合ガス供給流量を約 1000l/分とす
る。かくして還流ガス吹き込み管8を介して上昇浸漬管
6の溶鋼流通路に混合ガスを吹き込むと、溶鋼の見掛け
の比重が減少して溶鋼4が上昇し、脱ガス槽2内の湯面
が盛り上がる。
【0015】溶鋼4と共に上昇する混合ガスに含まれる
N2 ガスが溶鋼4中に溶け込み、窒素含有量Nが上昇す
る。溶鋼4と共に上昇した混合ガスが溶鋼4から分離す
るときに湯面が激しく泡立ち、スプラッシュが発生す
る。このようにして脱ガス槽2内に上昇した溶鋼4は他
方の下降浸漬管7を下降して取鍋3内に戻される。本発
明では脱ガス処理開始時間から終了までArとの混合ガス
中のN2 ガス混合割合を一定にして還流ガス吹き込み管
から溶鋼4中に吹き込むことによって溶鋼中の溶存窒素
Nを取鍋目標Nに調整する。
N2 ガスが溶鋼4中に溶け込み、窒素含有量Nが上昇す
る。溶鋼4と共に上昇した混合ガスが溶鋼4から分離す
るときに湯面が激しく泡立ち、スプラッシュが発生す
る。このようにして脱ガス槽2内に上昇した溶鋼4は他
方の下降浸漬管7を下降して取鍋3内に戻される。本発
明では脱ガス処理開始時間から終了までArとの混合ガス
中のN2 ガス混合割合を一定にして還流ガス吹き込み管
から溶鋼4中に吹き込むことによって溶鋼中の溶存窒素
Nを取鍋目標Nに調整する。
【0016】図1に示す還流式真空脱ガス装置を用い
て、取鍋内溶鋼の脱ガス終了後の取鍋目標N含有量を 7
0ppm、脱ガス処理前の測定N含有量が 60ppmとする場
合、すなわちその差ΔN= 10ppmに基づいて、還流ガス
流量1000l /分でArとの混合ガス中のN2 ガス混合割合
を図2に基づき、N2 混合割合85%、Ar混合割合15%と
決定する。
て、取鍋内溶鋼の脱ガス終了後の取鍋目標N含有量を 7
0ppm、脱ガス処理前の測定N含有量が 60ppmとする場
合、すなわちその差ΔN= 10ppmに基づいて、還流ガス
流量1000l /分でArとの混合ガス中のN2 ガス混合割合
を図2に基づき、N2 混合割合85%、Ar混合割合15%と
決定する。
【0017】このようなN2 ガス混合割合一定の混合ガ
スを還流ガスとして還流ガス吹き込み管から上昇浸漬管
内に吹き込んで溶鋼を20分間脱ガス処理することによ
り、脱ガス処理終了時の溶鋼N含有量を 71ppmに調整す
ることができ、的中率よく加窒することができた。な
お、前記実施例では脱ガス処理前の溶鋼に窒素を添加し
て加窒する場合を主体にして説明したが取鍋内の溶鋼の
脱ガス処理前の測定N含有量が取鍋目標Nより高い場合
にはArとの混合ガス中の窒素ガス混合割合を低くするこ
とによりN2ガスからの加窒と脱ガス処理時の溶鋼の脱
窒とのバランスにより溶鋼Nを低下させることも可能で
ある。
スを還流ガスとして還流ガス吹き込み管から上昇浸漬管
内に吹き込んで溶鋼を20分間脱ガス処理することによ
り、脱ガス処理終了時の溶鋼N含有量を 71ppmに調整す
ることができ、的中率よく加窒することができた。な
お、前記実施例では脱ガス処理前の溶鋼に窒素を添加し
て加窒する場合を主体にして説明したが取鍋内の溶鋼の
脱ガス処理前の測定N含有量が取鍋目標Nより高い場合
にはArとの混合ガス中の窒素ガス混合割合を低くするこ
とによりN2ガスからの加窒と脱ガス処理時の溶鋼の脱
窒とのバランスにより溶鋼Nを低下させることも可能で
ある。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明では還流式真
空脱ガス装置の上昇浸漬管に吹き込む還流ガスとしてAr
とN2 との混合ガスを用いて溶鋼中のN含有量を調整す
るようにしたから、脱ガス処理時間がばらついた場合で
も溶鋼中のN含有量を±5ppm程度で的中率よく調整する
ことができる。
空脱ガス装置の上昇浸漬管に吹き込む還流ガスとしてAr
とN2 との混合ガスを用いて溶鋼中のN含有量を調整す
るようにしたから、脱ガス処理時間がばらついた場合で
も溶鋼中のN含有量を±5ppm程度で的中率よく調整する
ことができる。
【図1】本発明に係る還流式真空脱ガス装置の縦断面図
である。
である。
【図2】ΔN=〔取鍋目標N−脱ガス処理前N〕とArと
の混合ガス中の混合割合との関係を示すグラフである。
の混合ガス中の混合割合との関係を示すグラフである。
【図3】従来のRH脱ガス過程における鋼中のNの推移
を示すグラフである。
を示すグラフである。
1 還流式真空脱ガス装置 2 脱ガス槽 3 取鍋 4 溶鋼 5 排気ダクト 6 上昇浸漬管 7 下降浸漬管 8 還流ガス吹き込み管
Claims (1)
- 【請求項1】 脱ガス槽の下部に配設された上昇浸漬管
と下降浸漬管とを取鍋内の溶鋼中に浸漬し、減圧された
脱ガス槽内に取鍋から溶鋼を吸い上げ、上昇浸漬管に還
流ガスを吹き込むことにより取鍋と脱ガス槽との間に溶
鋼を循環させるようにした溶鋼の真空脱ガス処理方法に
おいて、前記上昇浸漬管に吹き込む還流ガスとしてArと
N2 とを混合したガスを用い、該混合ガスのN2 ガス混
合割合を、取鍋内における溶鋼の脱ガス処理前の測定N
含有量と脱ガス処理終了後の目標N含有量との差に基づ
いて決定し、この決定したN2 ガス混合割合を有するAr
との混合ガスを上昇浸漬管に吹き込むことによって脱ガ
ス処理終了後の溶鋼のN含有量を目標N含有量範囲に的
中させることを特徴とする溶鋼の真空脱ガス処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17351992A JPH0617113A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 溶鋼の真空脱ガス処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17351992A JPH0617113A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 溶鋼の真空脱ガス処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0617113A true JPH0617113A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=15962034
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17351992A Pending JPH0617113A (ja) | 1992-06-30 | 1992-06-30 | 溶鋼の真空脱ガス処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0617113A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009263783A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Jfe Steel Corp | Rh真空脱ガス装置における溶鋼の精錬方法 |
| CN101611182B (zh) | 2006-12-15 | 2012-08-01 | 帝人高科技产品株式会社 | 含杂环芳族聚酰胺纤维及其制备方法以及由该纤维构成的布帛和经该纤维补强的纤维强化复合材料 |
| KR101456448B1 (ko) * | 2013-02-05 | 2014-10-31 | 주식회사 포스코 | 강의 정련 방법 |
| KR20160063096A (ko) * | 2014-11-26 | 2016-06-03 | 현대제철 주식회사 | 탈가스 처리 장치 및 방법 |
-
1992
- 1992-06-30 JP JP17351992A patent/JPH0617113A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101611182B (zh) | 2006-12-15 | 2012-08-01 | 帝人高科技产品株式会社 | 含杂环芳族聚酰胺纤维及其制备方法以及由该纤维构成的布帛和经该纤维补强的纤维强化复合材料 |
| JP2009263783A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Jfe Steel Corp | Rh真空脱ガス装置における溶鋼の精錬方法 |
| KR101456448B1 (ko) * | 2013-02-05 | 2014-10-31 | 주식회사 포스코 | 강의 정련 방법 |
| KR20160063096A (ko) * | 2014-11-26 | 2016-06-03 | 현대제철 주식회사 | 탈가스 처리 장치 및 방법 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6966029B1 (ja) | 減圧下における溶鋼の脱炭精錬方法 | |
| JPH0617113A (ja) | 溶鋼の真空脱ガス処理方法 | |
| KR101104799B1 (ko) | 고 티타늄 고 질소를 함유한 법랑강의 정련 방법 | |
| KR100270109B1 (ko) | 진공탱크를 이용한 용강중의 질소 제거방법 | |
| KR200278673Y1 (ko) | 정련능력향상을위한침적관 | |
| JP2985643B2 (ja) | Rh型真空槽による溶鋼中炭素濃度の推定方法 | |
| JPH02156015A (ja) | 脱ガス精錬方法 | |
| JP3487183B2 (ja) | 溶鋼中窒素濃度の調整方法 | |
| JP2001020010A (ja) | 真空脱ガス処理中の溶鋼への添加剤の添加方法 | |
| JP4062213B2 (ja) | Rh脱ガス装置における溶鋼の成分調整方法 | |
| JPH02101110A (ja) | 真空脱ガス精錬における炭素濃度推定方法 | |
| JPH06212244A (ja) | 極低窒素鋼の溶製方法 | |
| JP3282487B2 (ja) | ホーロー用鋼の製造方法 | |
| JP2001064719A (ja) | 溶鋼の真空精錬方法 | |
| JPH01298111A (ja) | Rh脱ガス精錬方法 | |
| JPH02209417A (ja) | 脱ガス精錬方法 | |
| JPH0361310A (ja) | 脱ガス精錬方法及び脱ガス槽 | |
| JP2005350718A (ja) | 含窒素鋼の溶製方法 | |
| JPH028316A (ja) | 真空循環脱ガス方法ならびにその装置 | |
| JPH0696738B2 (ja) | 極低炭素鋼製造用真空脱ガス装置および操業方法 | |
| JPH0741838A (ja) | Rh真空脱ガス処理方法 | |
| JPH07224313A (ja) | Co脱酸を利用した高清浄度鋼の製造方法 | |
| JPH01198418A (ja) | 溶鋼の真空脱ガス設備および真空脱ガス方法 | |
| JPH07166230A (ja) | 極低窒素鋼の製造方法 | |
| JPH05295419A (ja) | 溶鋼の脱炭方法 |