JPH06174727A - 活性型血液凝固第xii因子の製造方法 - Google Patents
活性型血液凝固第xii因子の製造方法Info
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- JPH06174727A JPH06174727A JP32918092A JP32918092A JPH06174727A JP H06174727 A JPH06174727 A JP H06174727A JP 32918092 A JP32918092 A JP 32918092A JP 32918092 A JP32918092 A JP 32918092A JP H06174727 A JPH06174727 A JP H06174727A
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- fx11a
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ウシ血漿より工業的規模でFXIIaを簡便に、
効率よく、再現性をもって回収、精製する製造方法を提
供する。 【構成】 血漿を塩析により分画し精製血漿を得る工程
と、得られた精製血漿を陽イオン交換体とpH7〜9の
条件下で反応させ、pHを4〜7に調節した後、上清を
除去し、次に、0.2〜0.4Mの塩濃度条件で溶出を
行ってFXII aを含む画分を得る工程と、得られたFXI
I a含有画分を陰イオン交換体にpH7〜9の条件下で
吸着させた後、0.1〜0.4Mの塩濃度の条件で溶出
を行って精製FXII aを含む画分を得る工程と、得られ
た精製FXII a含有画分を、分画分子量1000〜10
0万のゲル濾過用担体でゲル濾過により分画し高純度の
FXII aを得る工程からなるウシ活性型血液凝固FXII
aの製造方法である。
効率よく、再現性をもって回収、精製する製造方法を提
供する。 【構成】 血漿を塩析により分画し精製血漿を得る工程
と、得られた精製血漿を陽イオン交換体とpH7〜9の
条件下で反応させ、pHを4〜7に調節した後、上清を
除去し、次に、0.2〜0.4Mの塩濃度条件で溶出を
行ってFXII aを含む画分を得る工程と、得られたFXI
I a含有画分を陰イオン交換体にpH7〜9の条件下で
吸着させた後、0.1〜0.4Mの塩濃度の条件で溶出
を行って精製FXII aを含む画分を得る工程と、得られ
た精製FXII a含有画分を、分画分子量1000〜10
0万のゲル濾過用担体でゲル濾過により分画し高純度の
FXII aを得る工程からなるウシ活性型血液凝固FXII
aの製造方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウシ活性型血液凝固第
XII 因子の製造方法に関し、より詳細には、ウシ血漿よ
り工業的規模でFXIIaを簡便に、効率よく、再現性をも
って回収、精製する製造方法に関する。
XII 因子の製造方法に関し、より詳細には、ウシ血漿よ
り工業的規模でFXIIaを簡便に、効率よく、再現性をも
って回収、精製する製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景】血液凝固は、最終的にフィブリンクロッ
トを生じさせる種々の血液成分または因子の複雑な相互
作用からなる過程である。一般に、凝固カスケードと称
される現象に関与する血液成分は、酵素的に不活性なタ
ンパク質であるプロエンザイム(proenzyme )であり、
これらのタンパク質は、活性化された別の凝固因子の作
用によりタンパク質分解酵素に転換される。こうして転
換された凝固因子は一般に「活性化された因子」と称さ
れる。
トを生じさせる種々の血液成分または因子の複雑な相互
作用からなる過程である。一般に、凝固カスケードと称
される現象に関与する血液成分は、酵素的に不活性なタ
ンパク質であるプロエンザイム(proenzyme )であり、
これらのタンパク質は、活性化された別の凝固因子の作
用によりタンパク質分解酵素に転換される。こうして転
換された凝固因子は一般に「活性化された因子」と称さ
れる。
【0003】血液の凝固を助長し、それによって清浄な
止血に関与する2つの独立した系が存在する。これらの
系は各々、「内因系経路」および「外因系経路」と称さ
れる。内因系経路は、血漿中にのみ存在する因子の利用
を介してトロンビンの形成を導く反応を意味する。諸経
路における初期反応現象には凝固第XII 因子(FXII)、
凝固第XI因子、高分子キニノーゲンおよびプレカリクレ
インが関与していると言われている。とくにこの現象
は、FXII が活性化されてFXII aとなることから開始
されていると言われている。また、FXII は線溶系や補
体系にも作用することから、これらの機構の解析や活性
測定の試薬として用いられている。
止血に関与する2つの独立した系が存在する。これらの
系は各々、「内因系経路」および「外因系経路」と称さ
れる。内因系経路は、血漿中にのみ存在する因子の利用
を介してトロンビンの形成を導く反応を意味する。諸経
路における初期反応現象には凝固第XII 因子(FXII)、
凝固第XI因子、高分子キニノーゲンおよびプレカリクレ
インが関与していると言われている。とくにこの現象
は、FXII が活性化されてFXII aとなることから開始
されていると言われている。また、FXII は線溶系や補
体系にも作用することから、これらの機構の解析や活性
測定の試薬として用いられている。
【0004】
【従来技術および解決すべき課題】FXII を製造する方
法としては、B.A.McMullen & K.Fujikawa(J.Biol.Chem.
260:5328,1985)およびK.Fujikawa & B.A.McMullen(J.Bi
ol.Chem.258:10924,1983)記載の方法がある。これらの
方法によると、新鮮凍結血漿からのFXII の単離は、硫
安沈澱や陰イオン交換クロマトグラフィーを組み合わせ
て行い、次いで、プロテアーゼによってFXII からFXI
Iaの消化を行い、さらに高速液体クロマトグラフィーを
含む各種クロマトグラフィーを組み合わせてFXII を得
ていた。
法としては、B.A.McMullen & K.Fujikawa(J.Biol.Chem.
260:5328,1985)およびK.Fujikawa & B.A.McMullen(J.Bi
ol.Chem.258:10924,1983)記載の方法がある。これらの
方法によると、新鮮凍結血漿からのFXII の単離は、硫
安沈澱や陰イオン交換クロマトグラフィーを組み合わせ
て行い、次いで、プロテアーゼによってFXII からFXI
Iaの消化を行い、さらに高速液体クロマトグラフィーを
含む各種クロマトグラフィーを組み合わせてFXII を得
ていた。
【0005】これらの操作の過程ではプロテアーゼイン
ヒビターを存在させてFXII の精製を行い、また消化に
は厳密な条件を設定し、かつこれらの数段階の精製操作
においては、高価な試薬の使用や複雑な操作を必要と
し、しかも長い時間がかかっていた。とくに、精製過程
においてカリクレインの分離が困難であった。さらに工
業的規模でFXIIaを簡便に、効率よく、再現性をもって
回収、精製することができなかった。
ヒビターを存在させてFXII の精製を行い、また消化に
は厳密な条件を設定し、かつこれらの数段階の精製操作
においては、高価な試薬の使用や複雑な操作を必要と
し、しかも長い時間がかかっていた。とくに、精製過程
においてカリクレインの分離が困難であった。さらに工
業的規模でFXIIaを簡便に、効率よく、再現性をもって
回収、精製することができなかった。
【0006】また、モノクロナール抗体を利用した方法
があるが(特公表平4−503006号公報参照)、こ
れは高価な試薬を必要とする上に汎用性に乏しい方法で
ある。
があるが(特公表平4−503006号公報参照)、こ
れは高価な試薬を必要とする上に汎用性に乏しい方法で
ある。
【0007】本発明者は、上記の点に鑑み、ウシ血漿よ
り工業的規模でFXIIaを簡便に、効率よく、再現性をも
って回収、精製する製造方法について鋭意研究を重ねた
結果、本発明を完成した。
り工業的規模でFXIIaを簡便に、効率よく、再現性をも
って回収、精製する製造方法について鋭意研究を重ねた
結果、本発明を完成した。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、以
下を要旨とするものである。
下を要旨とするものである。
【0009】本発明による方法は、下記の工程からなる
ことを特徴とするウシ活性型血液凝固第XII 因子(FXI
I a)の製造方法である。
ことを特徴とするウシ活性型血液凝固第XII 因子(FXI
I a)の製造方法である。
【0010】第1工程:血漿を塩析により分画し精製血
漿を得る工程、 第2工程:第1工程で得られた精製血漿を陽イオン交換
体とpH7〜9の条件下で反応させ、pHを4〜7に調
節した後、上清を除去し、次に、0.2〜0.4Mの塩
濃度条件で溶出を行ってFXII aを含む画分を得る工
程、 第3工程:第2工程で得られたFXII a含有画分を陰イ
オン交換体にpH7〜9の条件下で吸着させた後、0.
1〜0.4Mの塩濃度の条件で溶出を行って精製FXII
aを含む画分を得る工程、 第4工程:第3工程で得られた精製FXII a含有画分
を、分画分子量1000〜100万のゲル濾過用担体で
ゲル濾過により分画し高純度のFXII aを得る工程。
漿を得る工程、 第2工程:第1工程で得られた精製血漿を陽イオン交換
体とpH7〜9の条件下で反応させ、pHを4〜7に調
節した後、上清を除去し、次に、0.2〜0.4Mの塩
濃度条件で溶出を行ってFXII aを含む画分を得る工
程、 第3工程:第2工程で得られたFXII a含有画分を陰イ
オン交換体にpH7〜9の条件下で吸着させた後、0.
1〜0.4Mの塩濃度の条件で溶出を行って精製FXII
aを含む画分を得る工程、 第4工程:第3工程で得られた精製FXII a含有画分
を、分画分子量1000〜100万のゲル濾過用担体で
ゲル濾過により分画し高純度のFXII aを得る工程。
【0011】本発明は、大量のウシ血漿から工業的規模
で試薬用に適する高純度のFXIIaを得るための製造方法
であって、上記第1工程から第4工程までの工程からな
るものである。
で試薬用に適する高純度のFXIIaを得るための製造方法
であって、上記第1工程から第4工程までの工程からな
るものである。
【0012】以下、さらに本発明について各工程ごとに
詳しく説明する。
詳しく説明する。
【0013】第1工程:血漿を塩析により分画し精製血
漿を得る工程 この工程は、大量の血漿からFXIIaを精製するに際し、
FXII およびFXIIaを含む成分を抽出するために塩析を
行うものである。使用される塩類としては、硫酸アンモ
ニウム、硫酸ナトリウムなどが例示される。塩の種類は
上記のものに限定されるものではないが、FXII および
FXIIaを効果的に回収、精製するために、それぞれの添
加量、添加条件などを吟味する必要がある。例えば、硫
酸アンモニウム(ナカライテスク社製)の場合は、血漿
1リットルに対して固形状の硫安114gを加え、スタ
ーラーにて好ましくは30分から3時間、より好ましく
は1時間、好ましくは0℃から30℃、より好ましくは
4℃の温度にて攪拌をした後、遠心分離処理(4000
回転、20分)により20%硫安での沈殿物を取り除く
ため、上清のFXII およびFXIIa成分を含む画分を得
る。
漿を得る工程 この工程は、大量の血漿からFXIIaを精製するに際し、
FXII およびFXIIaを含む成分を抽出するために塩析を
行うものである。使用される塩類としては、硫酸アンモ
ニウム、硫酸ナトリウムなどが例示される。塩の種類は
上記のものに限定されるものではないが、FXII および
FXIIaを効果的に回収、精製するために、それぞれの添
加量、添加条件などを吟味する必要がある。例えば、硫
酸アンモニウム(ナカライテスク社製)の場合は、血漿
1リットルに対して固形状の硫安114gを加え、スタ
ーラーにて好ましくは30分から3時間、より好ましく
は1時間、好ましくは0℃から30℃、より好ましくは
4℃の温度にて攪拌をした後、遠心分離処理(4000
回転、20分)により20%硫安での沈殿物を取り除く
ため、上清のFXII およびFXIIa成分を含む画分を得
る。
【0014】引き続いて、例えば、上清1リットルに対
して189gの固形状の硫安を添加し、スターラーにて
好ましくは30分から3時間、より好ましくは1時間、
好ましくは0℃から30℃、より好ましくは4℃の温度
にて攪拌をした後、再び遠心分離(4000回転、20
分)を行う。分離後、上清を取り除き、FXII およびF
XIIa成分を含む硫安20〜50%の分画の沈渣の画分を
得る。沈渣は、第2工程の前段階に用いる緩衝液で透析
する。
して189gの固形状の硫安を添加し、スターラーにて
好ましくは30分から3時間、より好ましくは1時間、
好ましくは0℃から30℃、より好ましくは4℃の温度
にて攪拌をした後、再び遠心分離(4000回転、20
分)を行う。分離後、上清を取り除き、FXII およびF
XIIa成分を含む硫安20〜50%の分画の沈渣の画分を
得る。沈渣は、第2工程の前段階に用いる緩衝液で透析
する。
【0015】こうして、血漿の塩析によりFXII および
FXIIaを含む精製血漿を含む画分を得る。
FXIIaを含む精製血漿を含む画分を得る。
【0016】第2工程:第1工程で得られた精製血漿を
陽イオン交換体とpH7〜9の条件下で反応させ、pH
を4〜7に調節した後、上清を除去し、次に、0.2〜
0.4Mの塩濃度条件で溶出を行ってFXII aを含む画
分を得る工程。
陽イオン交換体とpH7〜9の条件下で反応させ、pH
を4〜7に調節した後、上清を除去し、次に、0.2〜
0.4Mの塩濃度条件で溶出を行ってFXII aを含む画
分を得る工程。
【0017】この工程は、第1工程で得られた精製血漿
中のFXII を酵素活性のあるFXIIaに活性化し、さらに
FXIIaを精製するものである。
中のFXII を酵素活性のあるFXIIaに活性化し、さらに
FXIIaを精製するものである。
【0018】活性化は、精製血漿を陽イオン交換体と接
触させ、反応させることにより行う。使用される陽イオ
ン交換体としては、CM−Sephadex,Sp−S
ephadex(ファルマシア社製、SP:スルホプロ
ピル、CM:カルボキシメチル)などが例示される。交
換体の種類は上記のものに限定されるものではないが、
FXII をFXIIaに活性化し、これを精製するために、そ
れぞれの添加量、反応条件などを吟味する必要がある。
例えば、SP−Sephadexの場合は、前工程で得
られた精製血漿1リットルに対して膨潤させたSP−S
ephadex700mlおよび緩衝液300mlをp
H7〜9の条件下で混合し、これを上記血漿と反応させ
た後、上清を除去する。この緩衝液としては、pH7〜
9、好ましくはpH8.0程度のものが用いられる。反
応温度は好ましくは0〜50℃、より好ましくは30〜
40℃である。緩衝液の組成はトリス系、バルビタール
系、グリシン系などいずれでもよいが、好ましくはトリ
ス系で0.01M以上、好ましくは0.05〜0.1M
のものが用いられる。緩衝液の塩濃度は、塩化ナトリウ
ムであれば、好ましくは0.05〜0.2M、より好ま
しくは0.15M程度である。攪拌方法は特に制限はな
いが、好ましくはスターラーによるものがよい。反応時
間は37℃の場合、好ましくは30分以上、より好まし
くは約1時間である。
触させ、反応させることにより行う。使用される陽イオ
ン交換体としては、CM−Sephadex,Sp−S
ephadex(ファルマシア社製、SP:スルホプロ
ピル、CM:カルボキシメチル)などが例示される。交
換体の種類は上記のものに限定されるものではないが、
FXII をFXIIaに活性化し、これを精製するために、そ
れぞれの添加量、反応条件などを吟味する必要がある。
例えば、SP−Sephadexの場合は、前工程で得
られた精製血漿1リットルに対して膨潤させたSP−S
ephadex700mlおよび緩衝液300mlをp
H7〜9の条件下で混合し、これを上記血漿と反応させ
た後、上清を除去する。この緩衝液としては、pH7〜
9、好ましくはpH8.0程度のものが用いられる。反
応温度は好ましくは0〜50℃、より好ましくは30〜
40℃である。緩衝液の組成はトリス系、バルビタール
系、グリシン系などいずれでもよいが、好ましくはトリ
ス系で0.01M以上、好ましくは0.05〜0.1M
のものが用いられる。緩衝液の塩濃度は、塩化ナトリウ
ムであれば、好ましくは0.05〜0.2M、より好ま
しくは0.15M程度である。攪拌方法は特に制限はな
いが、好ましくはスターラーによるものがよい。反応時
間は37℃の場合、好ましくは30分以上、より好まし
くは約1時間である。
【0019】以上の条件下で反応を行った後、酢酸や塩
酸などの酸の添加によりpHを4〜7、より好ましくは
約6.0に調節する。放置後、FXIIa含有量の少ない上
清をデカンテーションまたは吸引などの操作で除く。
酸などの酸の添加によりpHを4〜7、より好ましくは
約6.0に調節する。放置後、FXIIa含有量の少ない上
清をデカンテーションまたは吸引などの操作で除く。
【0020】次いで、FXIIaを含む陽イオン交換体懸濁
液をカラムに移し、洗浄後、緩衝液の塩濃度を高めて、
FXIIaを含む画分を溶出させる。この場合、緩衝液とし
ては、好ましくはpH5〜8、より好ましくは約6.0
のものが用いられる。反応温度は好ましくは0〜30
℃、より好ましくは0〜15℃である。緩衝液の組成は
トリス系、酢酸系、バルビタール系、グリシン系などい
ずれでもよいが、好ましくは酢酸ナトリウム系で0.0
1M以上、好ましくは0.05〜0.1Mのものが用い
られる。緩衝液の塩濃度は、塩化ナトリウムであれば、
好ましくは0.05〜0.2M、より好ましくは約0.
10Mである。FXIIaの溶出する塩化ナトリウム濃度
は、好ましくは0.2〜0.4Mである。
液をカラムに移し、洗浄後、緩衝液の塩濃度を高めて、
FXIIaを含む画分を溶出させる。この場合、緩衝液とし
ては、好ましくはpH5〜8、より好ましくは約6.0
のものが用いられる。反応温度は好ましくは0〜30
℃、より好ましくは0〜15℃である。緩衝液の組成は
トリス系、酢酸系、バルビタール系、グリシン系などい
ずれでもよいが、好ましくは酢酸ナトリウム系で0.0
1M以上、好ましくは0.05〜0.1Mのものが用い
られる。緩衝液の塩濃度は、塩化ナトリウムであれば、
好ましくは0.05〜0.2M、より好ましくは約0.
10Mである。FXIIaの溶出する塩化ナトリウム濃度
は、好ましくは0.2〜0.4Mである。
【0021】こうして、FXIIaを含む画分を得る。
【0022】第3工程:第2工程で得られたFXIIa含有
画分を陰イオン交換体にpH7〜9の条件下で吸着させ
た後、0.1〜0.4Mの塩濃度の条件で溶出させてF
XIIa含む画分を得る工程。
画分を陰イオン交換体にpH7〜9の条件下で吸着させ
た後、0.1〜0.4Mの塩濃度の条件で溶出させてF
XIIa含む画分を得る工程。
【0023】この工程は、第2工程で得られたFXIIa含
有画分を、陰イオン交換体を用いて処理し、さらにFXI
Iaを精製するものである。
有画分を、陰イオン交換体を用いて処理し、さらにFXI
Iaを精製するものである。
【0024】第2工程で得られたFXIIaを含む精製画分
をpH6〜10の緩衝液に対して透析し、次いで予め同
緩衝液で平衡化しておいた陰イオン交換体に吸着させ、
充分な洗浄後、塩濃度を高めてFXIIaを溶出させる。陰
イオン交換体としては、DEAE(ジエチルアミノエチ
ル)基、QAE(クオータナライズアミノエチル)基を
有するものが一般的ではあるが、これらに限定するもの
ではない。透析用およびカラム平衡化緩衝液には、0.
05〜0.10M程度の塩化ナトリウムを添加しておい
てもよい。精製FXIIaを溶出させる塩濃度は好ましくは
0.1〜0.4Mである。
をpH6〜10の緩衝液に対して透析し、次いで予め同
緩衝液で平衡化しておいた陰イオン交換体に吸着させ、
充分な洗浄後、塩濃度を高めてFXIIaを溶出させる。陰
イオン交換体としては、DEAE(ジエチルアミノエチ
ル)基、QAE(クオータナライズアミノエチル)基を
有するものが一般的ではあるが、これらに限定するもの
ではない。透析用およびカラム平衡化緩衝液には、0.
05〜0.10M程度の塩化ナトリウムを添加しておい
てもよい。精製FXIIaを溶出させる塩濃度は好ましくは
0.1〜0.4Mである。
【0025】第4工程:第3工程で得られたFXIIa含有
画分を、分画分子量1000〜100万のゲル濾過用担
体でゲル濾過により分画し高純度のFXIIaを得る工程。
画分を、分画分子量1000〜100万のゲル濾過用担
体でゲル濾過により分画し高純度のFXIIaを得る工程。
【0026】この工程は第3工程で得られた精製FXIIa
含有画分を透析し、濃縮した後、ゲル濾過用担体を用い
てゲル濾過により分画し、高純度のFXIIaを得る工程で
ある。この場合、ゲル濾過用担体は特に限定されず、分
画分子量1000〜100万の可能なゲル濾過用担体で
あればよい。この担体としてはSephadex G−
100、G−150(ファルマシア社製)などが一般的
であるが、これらに限定するものではない。透析用およ
びカラム平衡化用の緩衝液には、0.05〜0.10M
程度の塩化ナトリウムを添加しておいてもよい。緩衝液
の組成はトリス系、酢酸系、バルビタール系、グリシン
系などいずれでもよいが、好ましくはトリス系のものが
用いられる。pHは好ましくは7〜9である。溶出した
FXIIaは必要に応じて限界濾過などの濃縮法により濃縮
することができる。
含有画分を透析し、濃縮した後、ゲル濾過用担体を用い
てゲル濾過により分画し、高純度のFXIIaを得る工程で
ある。この場合、ゲル濾過用担体は特に限定されず、分
画分子量1000〜100万の可能なゲル濾過用担体で
あればよい。この担体としてはSephadex G−
100、G−150(ファルマシア社製)などが一般的
であるが、これらに限定するものではない。透析用およ
びカラム平衡化用の緩衝液には、0.05〜0.10M
程度の塩化ナトリウムを添加しておいてもよい。緩衝液
の組成はトリス系、酢酸系、バルビタール系、グリシン
系などいずれでもよいが、好ましくはトリス系のものが
用いられる。pHは好ましくは7〜9である。溶出した
FXIIaは必要に応じて限界濾過などの濃縮法により濃縮
することができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【0028】実施例1 第1工程 65mMクエン酸、85mMクエン酸ナトリウム、
2%ブドウ糖を含む300mlの抗凝固剤液にウシけい
動脈から採取した血液を2.7リットル混合した。次い
で冷却遠心機にて3000rpmで20分間遠心処理を
行い、上清の血漿を採取した。
2%ブドウ糖を含む300mlの抗凝固剤液にウシけい
動脈から採取した血液を2.7リットル混合した。次い
で冷却遠心機にて3000rpmで20分間遠心処理を
行い、上清の血漿を採取した。
【0029】 血漿を4℃に放置し、血漿1.7リッ
トルに対して固形硫安を194g加え、スターラーにて
1時間攪拌した。次いで、混合物を冷却遠心機にて遠心
処理(4000rpm、30分間)し、上清をデカンテ
ーションにより採取した。
トルに対して固形硫安を194g加え、スターラーにて
1時間攪拌した。次いで、混合物を冷却遠心機にて遠心
処理(4000rpm、30分間)し、上清をデカンテ
ーションにより採取した。
【0030】上清の1.5リットルに対して固形硫安を
284g添加し、スターラーにて1時間攪拌した。次い
で、混合物を冷却遠心機にて遠心処理(4000rp
m、30分間)し、上清をデカンテーションにより廃棄
した後、残った沈殿物に純水を1リットル加え、これを
溶解した。
284g添加し、スターラーにて1時間攪拌した。次い
で、混合物を冷却遠心機にて遠心処理(4000rp
m、30分間)し、上清をデカンテーションにより廃棄
した後、残った沈殿物に純水を1リットル加え、これを
溶解した。
【0031】 沈殿物溶液を純水20リットルに対し
て透析した後、0.15M塩化ナトリウムを含む0.0
2Mトリス塩酸緩衝液(pH8.0)20リットルに対
して透析した。得られた抽出液は15リットルであっ
た。
て透析した後、0.15M塩化ナトリウムを含む0.0
2Mトリス塩酸緩衝液(pH8.0)20リットルに対
して透析した。得られた抽出液は15リットルであっ
た。
【0032】第2工程 で得られた液1.5リットルを、0.15M塩化
ナトリムウを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH
8.0)にて平衡化されたSP−Sephadex1リ
ットルと混合し、37℃で1時間攪拌しながら反応させ
た。反応時間とFXIIa活性との関係を図1に示す。反応
終了後、0.5Nの塩酸の添加により反応液のpHを
5.4とした。
ナトリムウを含む0.02Mトリス塩酸緩衝液(pH
8.0)にて平衡化されたSP−Sephadex1リ
ットルと混合し、37℃で1時間攪拌しながら反応させ
た。反応時間とFXIIa活性との関係を図1に示す。反応
終了後、0.5Nの塩酸の添加により反応液のpHを
5.4とした。
【0033】 さらに、0.1M酢酸ナトリウム緩衝
液pH5.4を3リットル加え、4℃にて、スターラー
にて30分間攪拌した後、1時間静置した。そして、上
清をデカンテーションにて捨てた。得られた陽イオン交
換体懸濁液は1.2リットルあった。
液pH5.4を3リットル加え、4℃にて、スターラー
にて30分間攪拌した後、1時間静置した。そして、上
清をデカンテーションにて捨てた。得られた陽イオン交
換体懸濁液は1.2リットルあった。
【0034】 上記懸濁液をカラムに移した後、0.
05M塩化ナトリウムを含む0.1M酢酸ナトリウム緩
衝液(pH5.4)10リットルでこれを充分に洗浄し
た。 次いで0.05M塩化ナトリウムを含む0.1M酢
酸ナトリウム緩衝液(pH5.4)2リットルと0.4
M塩化ナトリウムを含む0.1M酢酸ナトリウム緩衝液
(pH5.4)を用い、塩濃度勾配によってFXIIaを含
む画分を溶出した。この溶出パターンを図2に示す。
05M塩化ナトリウムを含む0.1M酢酸ナトリウム緩
衝液(pH5.4)10リットルでこれを充分に洗浄し
た。 次いで0.05M塩化ナトリウムを含む0.1M酢
酸ナトリウム緩衝液(pH5.4)2リットルと0.4
M塩化ナトリウムを含む0.1M酢酸ナトリウム緩衝液
(pH5.4)を用い、塩濃度勾配によってFXIIaを含
む画分を溶出した。この溶出パターンを図2に示す。
【0035】第3工程 第2工程で得られたFXIIa活性画分の溶液を0.0
5M塩化ナトリウムを含む0.05Mトリス塩酸緩衝液
(pH7.2)にて透析した。次いで同様の緩衝液で予
め平衡化しておいたDEAE−Sephadex(ファ
ルマシア社製)カラムに、透析した溶液を給送した。さ
らに、0.10M塩化ナトリウムを含む0.05Mトリ
ス塩酸緩衝液(pH7.2)にて洗浄した後、0.10
M塩化ナトリウムを含む0.05Mトリス塩酸緩衝液
(pH7.2)と0.3M塩化ナトリウムを含む0.0
5Mトリス塩酸緩衝液(pH7.2)、を用いて、塩濃
度勾配による精製FXIIaの溶出を行った。
5M塩化ナトリウムを含む0.05Mトリス塩酸緩衝液
(pH7.2)にて透析した。次いで同様の緩衝液で予
め平衡化しておいたDEAE−Sephadex(ファ
ルマシア社製)カラムに、透析した溶液を給送した。さ
らに、0.10M塩化ナトリウムを含む0.05Mトリ
ス塩酸緩衝液(pH7.2)にて洗浄した後、0.10
M塩化ナトリウムを含む0.05Mトリス塩酸緩衝液
(pH7.2)と0.3M塩化ナトリウムを含む0.0
5Mトリス塩酸緩衝液(pH7.2)、を用いて、塩濃
度勾配による精製FXIIaの溶出を行った。
【0036】第4工程 FXIIa活性の画分を0.15M塩化ナトリウムを含
む0.05Mトリス塩酸緩衝液にて透析した。次いで、
透析物を限外濾過にて濃縮し、さらに同様の緩衝液にて
平衡化したSephadex G−150でゲル濾過を
行い、高純度FXIIaを分取した。得られたFXIIaのタン
白量は5.0mgであった。
む0.05Mトリス塩酸緩衝液にて透析した。次いで、
透析物を限外濾過にて濃縮し、さらに同様の緩衝液にて
平衡化したSephadex G−150でゲル濾過を
行い、高純度FXIIaを分取した。得られたFXIIaのタン
白量は5.0mgであった。
【0037】なお、実施例1におけるFXIIa活性、FXI
I 活性、たんぱく定量および純度検定は、それぞれ以下
の方法により行った。
I 活性、たんぱく定量および純度検定は、それぞれ以下
の方法により行った。
【0038】1.FXIIa活性:S.Iwanaga らの方法(KI
NINS-II:Biochemistry, Pathophysilogy and Clinical
Aspects, Edited by S.Fujii and T.Suzuki, Plenum Pu
blishing Co.,1979,pl49) に準拠してBoc-Glu(OBzl) −
Gly-Arg-MCA によるアミダーゼ活性により測定した。
NINS-II:Biochemistry, Pathophysilogy and Clinical
Aspects, Edited by S.Fujii and T.Suzuki, Plenum Pu
blishing Co.,1979,pl49) に準拠してBoc-Glu(OBzl) −
Gly-Arg-MCA によるアミダーゼ活性により測定した。
【0039】2.FXII 活性:J.Griffin らの方法(Me
thod Enzymology Vol.45,Edited by L.Lorand, Academi
c Press, 1979,p56 )に準拠した凝固活性法にて測定し
た。
thod Enzymology Vol.45,Edited by L.Lorand, Academi
c Press, 1979,p56 )に準拠した凝固活性法にて測定し
た。
【0040】3.たんぱく定量:280nmの吸収によ
り求めた。
り求めた。
【0041】4.純度検定 電気泳動法:SDS−ポリアクリルアミド電気泳動泳動
(SDS−PAGE)によりクマシー・ブリリアントブ
ルー染色にて行った。
(SDS−PAGE)によりクマシー・ブリリアントブ
ルー染色にて行った。
【0042】実施例2 実施例1の第2工程のSP−Sephadexの代わり
にCM−Sephadexを用い、その他の操作は全て
実施例1と同様に操作を行った。得られたFXII a のタ
ン白量は5.6mgであった。
にCM−Sephadexを用い、その他の操作は全て
実施例1と同様に操作を行った。得られたFXII a のタ
ン白量は5.6mgであった。
【0043】
【発明の効果】本発明方法によると、ウシ血漿より工業
的規模でFXIIaを簡便に、効率よく、再現性をもって回
収、精製することができるばかりでなく、試薬として使
用できる高純度のFXIIaを得ることができる。
的規模でFXIIaを簡便に、効率よく、再現性をもって回
収、精製することができるばかりでなく、試薬として使
用できる高純度のFXIIaを得ることができる。
【図1】図1は、実施例1の第2工程で濃縮血漿をSP
−Sephadexにて活性化させた際のデータを示す
グラフである。
−Sephadexにて活性化させた際のデータを示す
グラフである。
【図2】図2は実施例1の第2工程でFXIIaを精製する
時のSP−Sephadexクロマトグラフィーの溶出
パターンを示すグラフである。
時のSP−Sephadexクロマトグラフィーの溶出
パターンを示すグラフである。
【図3】図3は実施例1の第3工程でFXIIaを精製する
時のDEAE−Sephadexクロマトグラフィーの
溶出パターンを示すグラフである。
時のDEAE−Sephadexクロマトグラフィーの
溶出パターンを示すグラフである。
【図4】図4は実施例2で精製されたFXIIaのSDSポ
リアクリルアミドゲル電気泳動のパターンを示すグラフ
である。
リアクリルアミドゲル電気泳動のパターンを示すグラフ
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の工程からなることを特徴とするウ
シ活性型血液凝固第XII 因子(FXII a)の製造方法。 第1工程:血漿を塩析により分画し精製血漿を得る工
程、 第2工程:第1工程で得られた精製血漿を陽イオン交換
体とpH7〜9の条件下で反応させ、pHを4〜7に調
節した後、上清を除去し、次に、0.2〜0.4Mの塩
濃度条件で溶出を行ってFXII aを含む画分を得る工
程、 第3工程:第2工程で得られたFXII a含有画分を陰イ
オン交換体にpH7〜9の条件下で吸着させた後、0.
1〜0.4Mの塩濃度の条件で溶出を行って精製FXII
aを含む画分を得る工程、 第4工程:第3工程で得られた精製FXII a含有画分
を、分画分子量1000〜100万のゲル濾過用担体で
ゲル濾過により分画し高純度のFXII aを得る工程。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04329180A JP3112757B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 活性型血液凝固第xii因子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04329180A JP3112757B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 活性型血液凝固第xii因子の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06174727A true JPH06174727A (ja) | 1994-06-24 |
| JP3112757B2 JP3112757B2 (ja) | 2000-11-27 |
Family
ID=18218550
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04329180A Expired - Fee Related JP3112757B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 活性型血液凝固第xii因子の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3112757B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-09 JP JP04329180A patent/JP3112757B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3112757B2 (ja) | 2000-11-27 |
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Legal Events
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