JPH06175014A - 自動焦点機構を有するカメラ - Google Patents

自動焦点機構を有するカメラ

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Publication number
JPH06175014A
JPH06175014A JP35256692A JP35256692A JPH06175014A JP H06175014 A JPH06175014 A JP H06175014A JP 35256692 A JP35256692 A JP 35256692A JP 35256692 A JP35256692 A JP 35256692A JP H06175014 A JPH06175014 A JP H06175014A
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JP
Japan
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infrared light
variable
light
angle
camera
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Application number
JP35256692A
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English (en)
Inventor
Kazuki Yazawa
一樹 矢澤
Shinya Suzuka
真也 鈴鹿
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】焦点距離の変更可能なカメラにおいても、任意
の測距位置で正確な測距を可能とする。 【構成】赤外光投光部4aと赤外光受光部4bとによっ
て測距される自動焦点機構と、赤外光投光部4aの前側
に配置された可変頂角プリズム5とを有し、駆動手段6
a、6bによって、投光用可変頂角プリズム5を構成す
る平板51、52を2方向へ回転させて、赤外光の照射
方向を左右上下方向に修正可能とし、ファインダー画面
上に示される範囲の任意の位置で測距できる構成とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外光照射方式を採用
する自動焦点機構を有するカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンパクトカメラに搭載されてい
る自動焦点装置には、赤外光投光部から赤外光を被写体
へ向けて照射し、被写体で反射した赤外光を、カメラボ
ディの他の位置に設けられている赤外光受光部で受光
し、その赤外光の入射角度を検出して、その角度から三
角測距法により、カメラから被写体までの距離を測定す
るアクティブ方式が採用されているものがある。
【0003】このような自動焦点装置の赤外光受光部に
は、赤外光の入射角度に対応する入射した赤外光の集光
位置を検出する受光素子として、ポジションセンシティ
ブディバイス(PSD)が設けられており、この受光素
子での受光位置と、赤外光投光部および赤外光受光部間
の距離(基線長)とから、カメラから被写体までの距離
が求められる。
【0004】このような測距方式は、赤外光が照射され
る範囲が予め定められており、被写体を赤外光が照射さ
れている範囲内に位置させることが必要となる。従来の
カメラでは3本あるいは5本の赤外光を投光する投光部
を有し、左右方向に3つあるいは5つの所定の照射位置
に向けてそれぞれ投光し、その結果得られる被写体距離
データの内の最も近いデータに合わせて合焦点駆動がな
される。この3つあるいは5つの位置には、赤外光が別
々に照射される。
【0005】従来、上記のように赤外光を別々に異なる
方向へ照射する場合、その照射方向はファインダーを横
長にしてカメラを構えた場合、水平方向(ファインダー
の長辺方向)に散らされており、かつその範囲は予め決
められており任意に選択することはできなかった。
【0006】このため、カメラを縦長に構えて、即ち、
ファインダーが縦長となるようにカメラを構えて撮影し
ようとすると、赤外光は中央部分の縦方向の範囲にしか
照射されず、複数方向に赤外光を照射する効果は半減し
てしまうといった問題があった。このような問題を解決
するために、縦方向と横方向の両方に投光部と受光部を
配置すると、測距装置が大型となってしまい、カメラに
搭載することは事実上困難であった。
【0007】さらに、構図によっては、右隅や左隅な
ど、本来の照射範囲から外れた位置に焦点を合わせたい
場合もある。このような場合には、一度焦点を合わせた
い位置に照射位置を合致させて合焦点状態とし、この合
焦点状態をロックして、再び所望の構図に戻して撮影す
るため、撮影動作が緩慢となるといった欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、赤外
光投光部からの赤外光の照射方向を任意に選択すること
のできる自動焦点機構を有するカメラを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
の本発明により達成される。
【0010】(1) 被写体へ向けて赤外光を照射する
赤外光投光部と、前記赤外光投光部から照射され、被写
体で反射された赤外光を受光する赤外光受光部とを有す
る測距手段と、前記測距手段により得られた測距情報に
基づいて合焦状態を得るようレンズを駆動する自動焦点
機構と、前記赤外光投光部の光路上に設置され、対向す
る少なくとも一対の板間に光学的に透明で容易に変形可
能な物質を介挿し、前記両板のなす角度が変化し得る少
なくとも1つの投光用可変頂角プリズムと、前記投光用
可変頂角プリズムの前記板の基準面に対する角度を変化
させる駆動手段とを有し、前記基準面に対する板の角度
を変化させることによって、投光方向を任意に調節する
ことを特徴とする自動焦点機構を有するカメラ。
【0011】(2) 前記投光用可変頂角プリズムを構
成する少なくとも1対の板の基準面に対する角度を、異
なる方向へ各々変化させる上記(1)に記載の自動焦点
機構を有するカメラ。
【0012】(3) 投光用可変頂角プリズムを光路上
に複数配置し、少なくとも一対の可変頂角プリズムの板
と基準面との角度を、前記一対の可変頂角プリズム毎
に、異なる方向へ変化させる上記(1)に記載の自動焦
点機構を有するカメラ。
【0013】(4) さらに、前記赤外光受光部の光路
上に設けられ、対向する少なくとも一対の板間に光学的
に透明で容易に変形可能な物質を介挿し、前記両板のな
す角度が変化し得る少なくとも1つの受光用可変頂角プ
リズムと、前記受光用可変頂角プリズムの前記板の基準
面に対する角度を変化させる駆動手段とを有し、基準面
に対する前記板の角度は、赤外光受光部での集光位置が
前記赤外光受光部と前記赤外光投光部を結ぶ直線上に位
置するように調整されることを特徴とする上記(1)〜
(3)のいずれかに記載の自動焦点機構を有するカメ
ラ。
【0014】(5) 基準面に対する前記板の角度は、
同一距離にある被写体で反射された赤外光の前記赤外光
受光部での集光位置が一定となるように調整されること
を特徴とする上記(4)に記載の自動焦点機構を有する
カメラ。
【0015】(6) 前記受光用可変頂角プリズムを構
成する少なくとも1対の板の基準面に対する角度を、異
なる方向へ各々変化させる上記(4)または(5)に記
載の自動焦点機構を有するカメラ。
【0016】(7) 受光用可変頂角プリズムを光路上
に複数配置し、少なくとも一対の可変頂角プリズムの板
と基準面との角度を、前記一対の可変頂角プリズム毎
に、異なる方向へ変化させる上記(4)または(5)に
記載の自動焦点機構を有するカメラ。
【0017】(8) 前記基準面に対する前記板のなす
角度を変化させる方向は、投光部から照射された直後の
赤外光の光軸と垂直な平面への投影図において直交する
2方向である上記(1)〜(7)のいずれかに記載の自
動焦点機構を有するカメラ。
【0018】(9) さらに焦点距離可変機構と、焦点
距離を検出する焦点距離検出手段とを有し、画角に対す
る赤外光照射部分の相対位置が一定となるように、前記
焦点距離検出手段により得られた焦点距離情報に基づい
て、前記投光用可変頂角プリズムの頂角の調整を行う上
記(1)〜(8)のいずれかに記載の自動焦点機構を有
するカメラ。
【0019】(10) 前記投光用可変頂角プリズム
と、前記受光用可変頂角プリズムとを共通の可変頂角プ
リズムで構成した上記(4)〜(9)のいずれかに記載
の自動焦点機構を有するカメラ。
【0020】
【実施例】以下本発明の好適実施例について、添付図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の好適実施
例のコンパクトカメラにおける撮影制御系のブロック図
である。図1に示されている撮影制御系は、制御回路1
0、測光部11、測光レリーズスイッチ12、ズーミン
グ操作スイッチ13、測距部14、ズーム機構を駆動さ
せる駆動回路15、照射される赤外光の振り分け方向を
切り換える切換スイッチ16、および任意にファインダ
ー内での赤外光照射位置を選択するための測距位置選択
スイッチ17を有している。
【0021】制御回路10は、合焦動作に関する制御、
露出演算、シャッター駆動手段の制御、シーケンス制
御、表示デバイス制御、フラッシュ回路の制御、ワイン
ドモータの駆動制御、セルフタイマーの制御等を行い、
例えばマイクロコンピュータで構成される。測光部11
は、被写体の輝度を測定し、その値を制御回路10へ入
力する。測光レリーズスイッチ12は、二段スイッチと
なっている。測光レリーズスイッチ12を構成するスイ
ッチ部を押し込んで、その一段目をオンさせると、前記
測光部11がオン状態となる。さらに二段目をオンさせ
ると、シャッターが駆動する。ズーミング操作スイッチ
13は、テレ方向操作スイッチと、ワイド方向操作スイ
ッチの2つのスイッチを有している。この2つのスイッ
チを操作することによって、焦点距離可変機構がテレ方
向やワイド方向へ駆動する。測距部14は、カメラから
被写体までの距離を測距し、その測距情報を制御回路1
0へ入力する。
【0022】次に、焦点距離可変機構について説明す
る。駆動回路15はズーミング操作スイッチ13の操作
によって作動し、ズーミングモータ21を駆動させる。
ズーミングモータ21の駆動軸には小歯車22が接続さ
れており、ズーミングモータ21の駆動によって、前記
小歯車22が回動する。ズームレンズ3は、鏡筒30
と、鏡筒30に外装されたカム環31とを有し、カム環
31の後端部周面には、前記小歯車22と噛合するギヤ
32が形成されている。カム環31の外周面には、コー
ド部33が設けられている。このコード部33には、端
子を形成する導電板331が貼り付けられている。この
導電板331によって、導通可能な4つの端子が所定の
パターンで軸方向に配列され、ズームコードが構成され
ている。
【0023】このコード部33のズームコードには、カ
メラ本体側に固定されているズームコード読取部23の
4つのブラシが接触する。この4つの各ブラシがズーム
コードに接触した時のブラシ間のオン、オフのパターン
によって、周方向に1/16に分割されたカム環31の
回転位置が検出され、この位置に対応するズーム駆動後
の焦点距離が特定される。前記コード部33とズームコ
ード読取部23とによって、焦点距離検出手段が構成さ
れる。カム環31の外周面には、カム溝34が周方向に
対して斜めに形成され、このカム溝34と、カム溝34
に挿入されている図示しない突起とによって、カム環3
1を回動させることにより、バリエータ系レンズ群を軸
方向に移動させることができる。
【0024】次に、被写体までの距離を測定する測距手
段としての測距機構について説明する。測距機構は、測
定された測距データを測距部14へ入力する。この測距
機構は、図1に示されているように、赤外光投光部4a
と、赤外光受光部4bと、投光用可変頂角プリズム5
と、該投光用可変頂角プリズム5を駆動させる駆動手段
6a、6bと、受光用可変頂角プリズム8と、該受光用
可変頂角プリズム8を駆動させる駆動手段60a、60
bとを有している。赤外光投光部4aは、赤外光を発す
る光源41aと、光源41aの照射側に配置されている
投光レンズ42aとから構成され、赤外光受光部4b
は、入射する赤外光の受光位置を検出する受光素子(ポ
ジションセンシティブディバイス(PSD))41b
と、前記受光素子41bの光線入射側にある受光レンズ
42bとから構成されている。
【0025】光源41aから照射された赤外光は、投光
レンズ42aを介して、被写体へ照射され、被写体で反
射した赤外光は受光レンズ42bを介して、受光素子4
1b上に集光される。この受光素子41bは、赤外光受
光部4bと赤外光投光部4aとを結んだ直線上に、光電
変換素子を配列して構成されており、この光電変換素子
上に反射した赤外光が集光する。そして、受光素子41
bでは、集光した光電変換素子を特定することで、入射
した赤外光が当たった位置が特定される。この位置と、
赤外光投光部4aおよび赤外光受光部4b間の距離(基
線長)から、カメラから被写体までの距離情報が求めら
れる。この距離に基づいて、合焦駆動用のモータを駆動
させて、レンズ駆動を行い、合焦状態を得る。
【0026】ここで、赤外光投光部4aの光路中には、
図2および図3に示されているような投光用可変頂角プ
リズム5が設けられており、赤外光受光部4bの光路中
には、投光用可変頂角プリズム5と同様の受光用可変頂
角プリズム8が設けられている。この投光用可変頂角プ
リズム5および受光用可変頂角プリズム8は、それぞ
れ、対向する一対の板間に光学的に透明で容易に変形可
能な物質を介挿し、駆動手段により被写体側の板が左右
方向へ、光源側の板が上下方向へ回転するように構成さ
れたものである。以下、図示の投光用可変頂角プリズム
5の構成について代表的に説明する。
【0027】投光用可変頂角プリズム5は、対向する一
対の平板51および52を有する。両平板51および5
2の形状は、例えば、円形、楕円形、矩形等が挙げられ
る。これらの平板51および52の外周部同士は、全周
に渡って、伸縮自在な蛇腹状の接続部材54により液密
に連結されている。横断面が内向きに開放した溝形状と
なっているリング状の固定部材511、521が、平板
51、52の周縁に、接続部材54の端部を挟むように
して外嵌され、平板51、52と接続部材54とが液密
に接合されている。そして、両平板51、52および接
続部材54で囲まれる空間に、光学的に透明な液体53
が充填されている。平板51、52と接続部材54の構
成材料、液体53の種類等については、後に詳述する。
【0028】前記平板51、52の内、照射方向側の平
板52の周端部には、回転軸55が平板52の直径方向
で、かつカメラの上下方向に向けて突出して設けられ、
光源41a側の平板51の周端部には、回転軸58が直
径方向でかつ、カメラの左右方向に向けて突出して設け
られている。即ち、回転軸55と回転軸58とは、光源
41aから投光用可変頂角プリズム5へ入射する光軸方
向への投影図において、相互に直交している。この回転
軸55、58を中心として平板52、51は揺動し、平
板51と平板52との間に角度が形成される。さらに、
平板52には、アーム56が設けられている。このアー
ム56の軸線の延長線は前記回転軸55の軸線と、平板
52の中心で直交している。該アーム56の先端には後
述する駆動手段6aに接続される接続部57が設けられ
ている。また、この接続部57にはアーム56の軸方向
に形成されたスリット孔571が形成されている。
【0029】一方、平板51は、平板52と同様のアー
ムおよびアームの先端に設けられた接続部を有している
(図示しない)。この接続部には、前記駆動手段6aと
同様の構成を有する駆動手段6bが接続されている。駆
動手段6bは駆動手段6aと同じ構成なので、以下駆動
手段6aについて代表的に説明する。前記接続部57に
接続される駆動手段6は、ピニオン61と復動部材62
とを有しており、復動部材62には、前記ピニオン61
と噛合するラック63が形成されている。前記ピニオン
61は、モータ(図示せず)の駆動軸に接続されて回動
駆動し、該モータの駆動は測距部14によって制御され
る。
【0030】前記復動部材62は、赤外光投光部4aと
投光用可変頂角プリズム5とによって構成される光学系
の光軸に平行に配置されており、該光軸に対して平行方
向へ復動する。この復動部材62の復動は、ピニオン6
1の回動によってなされる。復動部材62の端部には、
ピン64が立設されている。このピン64は、前記接続
部57のスリット孔571内に挿入されており、復動部
材62の復動によって、アーム56が平板52と一体と
なって揺動する。
【0031】一方、前記復動部材62には、復動方向に
対して直角に形成された複数のスリット65が、復動方
向へ等間隔で配列されている。このスリット65の形成
位置に対向して、エンコーダ66が配置されている。こ
のエンコーダ66は、発光部と受光部とを有し、発光部
からの光を、前記スリット65を介して受光部で受光す
る。受光部の出力は制御回路10へ送られるようになっ
ており、復動部材62が移動することによって、前記複
数のスリット65が受光部と発光部の間を通過すること
で、受光部が受ける光が瞬間的に遮られ、受光部からの
出力が変化する。制御回路10はこの変化の回数をカウ
ントして、復動部材62の移動量を検出する。
【0032】以上説明した駆動手段6aと同様に駆動手
段6bにおける復動部材の移動量も検出される。このよ
うに、2つの駆動手段6a、6bによって、平板52と
平板51は、向きが90度異なる回転軸55、58を中
心として回転し、相互の相対位置の変化によって、投光
用可変頂角プリズム5の頂角が構成される。図2には、
平板51と平板52が平行に位置している状態から、平
板52が傾斜した状態がわかるように、投光用可変頂角
プリズム5の平面視における断面図が示されている。図
2および図3において、X軸は、カメラ本体の左右方向
を示し、Y軸は前後方向を示し、Z軸は上下方向を示し
ている。
【0033】ここで、平板51、52が互いに平行で、
光源41aからの入射光が、平板51、52に対して垂
直に入射する状態における前記平板51、52に平行な
面を基準面とする。平板52、51が各々回転軸55、
58を中心に回転すると、前記基準面と各平板52、5
1との間に回転角α、βが形成される。回転角αは図2
中のXY平面内に形成され、回転角βは図3中のYZ平
面内に形成される。この回転角α、βは、上記駆動手段
6a、6bの復動部材の移動量によって知ることができ
る。
【0034】このように、投光用可変頂角プリズム5の
頂角により、プリズム作用が生じる。平板52の回転に
よって、前方(被写体側)の光路は、図2に示されてい
るように、振れ角θ1 で左右方向へ屈曲し、図3に示さ
れているように、平板51の回転によって振れ角θ2
上下方向へ屈曲する。照射する赤外光を左右方向(ファ
インダー長辺方向)に振り分ける時は、平板52のみを
回転させて回転角αを調節し、上下方向(ファインダー
短辺方向)へ振り分ける時には、平板51のみを回転さ
せて回転角βを調整する。
【0035】上記のように、投光用可変頂角プリズム5
で光路を振り分けた時の振れ角θ1、θ2 は、例えば図
4に示されているように、ファインダー内での測距位置
表示部71に、常に赤外光が当たるように、測距時の焦
点距離に基づいて決定することができる。
【0036】例えば、本実施例のカメラでは、以下のよ
うに赤外光を照射して測距を行う。 正面と、正面方向から左右(ファインダー長辺方向)
に等しく振り分けた2方向の、合計3方向へ赤外光を振
り分け、各方向毎に、測距を行う。 正面と、正面方向から上下(ファインダー短辺方向)
に等しく振り分けた2方向の、合計3方向へ赤外光を振
り分け、各方向毎に、測距を行う。 ファインダー内の任意の位置を指定し、その位置に赤
外光を照射して測距を行う。
【0037】上記とは、切換スイッチ16によって
選択することができる。例えば、カメラを縦に構えて
(ファインダーの長辺方向に上下方向に合わせて)撮影
する時は、切換スイッチ16によって、赤外光の振り分
け方向を上記からへと切り換える。このような切り
換えは、切換スイッチ16によらず、傾斜センサーによ
って、カメラの姿勢を検出し、カメラを構えた姿勢によ
って自動的に切り換わる構成とすることもできる。
【0038】さらに、の場合には、図5に示されてい
るように、ファインダー内に、さらに測距位置表示部7
1を、縦横に配置して、この複数の測距位置表示部71
のなかから、測距位置選択スイッチ17によって測距す
る位置を選択し、その位置の測距のみを行う。あるい
は、全ての測距位置表示部71での測距を行うこともで
きる。
【0039】本実施例では、正面と、正面方向から左右
に等しく振り分けた2方向の、合計3方向へ赤外光を振
り分け、各方向毎に、測距を行っている。ここに、投光
用可変頂角プリズム5全体の屈折率nが1.6の場合に
ついて、上記焦点距離と振れ角θ1 および回転角αの関
係の一例を表1に、焦点距離と振れ角θ2 および回転角
βの関係の一例を表2示す(平板51、52、液体53
の屈折率をn=1.6として計算)。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】図4および図5は、ファインダー7に表示
された測距位置表示部71を表すものであるが、本発明
のカメラの場合には、焦点距離の変更に伴って、前記測
距位置表示部71に赤外光が照射されるように、赤外光
の振れ角θが調節される。即ち、ズームの駆動により焦
点距離を変更しても、測距位置表示部71と、実際に赤
外光が照射されている位置72とは、常に合致してい
る。従って、図4および図5に示されているように、赤
外光の照射位置を正確に表示することが可能となり、フ
ァインダー内で、赤外光の照射位置を考慮した構図の決
定が容易にできる。
【0043】赤外光投光部4aからの投光方向を以上の
ように振り分けると、赤外光受光部4bにおける集光位
置に誤差が生ずる。基線長方向の誤差は、制御回路10
内で補正演算することにより修正することができる。上
下方向に生ずる誤差を補正するには、上下方向にPSD
を複数配列するか、または、上下方向に幅広のPSDを
配置して、集光位置に必ず光電変換素子が位置するよう
にすればよい。
【0044】一方上記構成における平板51、52とし
ては、光学的に透明なものであって、その構成材料とし
ては、例えば、ホウ珪酸ガラス(BK系)、クラウンガ
ラス(SK系)または、SF系、BaSF系、LaSF
系、LaK系等の各種光学ガラスや、その他これらと同
等の機能を有するガラス(白板)等が挙げられる。
【0045】また、接続部材54の構成材料としては、
例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、
スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレ
ンゴムのようなジエン系ゴム、エチレン−プロピレンゴ
ム、ブチルゴムのようなオレフィン系ゴム、エーテル
系、ポリスルフィド系およびウレタン系の各種ゴム、フ
ッ素ゴム、シリコーンゴム等の各種ゴム材料や、ウレタ
ン系、エステル系、アミド系、オレフィン系、スチレン
系、塩化ビニル系、フッ素系、アイオノマー系、イソプ
レン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれら
の混合物(アロイ)等の弾性材料を用いることができ
る。
【0046】前記液体53としては、例えば、水、アル
コール、エチレングリコール、プロピレングリコール、
グリセリン、四塩化炭素、クロロホルム、臭化エチレン
等のハロゲン化アルキル類、ギ酸、酢酸等の有機酸、酢
酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、エーテル、ケト
ン、低分子量ポリエーテル、低分子量ポリエステル、芳
香族化合物等の有機物液体、流動パラフィン、シリコー
ンオイル、ポリビニルアルコール等の粘性液体、または
これらの2以上の混合液、あるいはこれらの液体に固体
を溶解した溶液等が挙げられる。
【0047】なお、平板51、52および接続部材54
の構成材料の選定にあたっては、使用する液体53に対
し不活性(例えば溶解、変質を生じないこと)なものを
用いる必要がある。以下、赤外光投光部4aの光路と赤
外光受光部4bの光路に、屈折率等の光学的性質が同一
の可変頂角プリズムを用いた場合について説明を行な
う。受光用可変頂角プリズム8の構成は、前述した投光
用可変頂角プリズム5の構成と同様であり、この受光用
可変頂角プリズム8を駆動する駆動手段60a、60b
の構成も前述した駆動手段6a、6bの構成と同様であ
る。
【0048】このような受光用可変頂角プリズム8を構
成する一対の平板は、前記投光用可変頂角プリズム5を
構成する一対の平板51、52と同様に、測距部14で
制御され、焦点距離に応じて、投光用可変頂角プリズム
5の平板51、52の回転方向と同一方向へ回転し、か
つ同一の角度で回転するように駆動される。このため、
カメラから被写体までの距離が同じ場合には、赤外光投
光部4aからの赤外光の照射方向を投光用可変頂角プリ
ズム5により変えても、これに追従して、受光用可変頂
角プリズム8により受光素子41bへの光路を変え、受
光素子41b上に集光される赤外光の位置を一定にする
ことができる。
【0049】従って、赤外光の照射方向を変えることに
よる集光位置の誤差の補正が不要となり、制御回路を簡
素化することができる。さらには、受光素子41bを小
さくできるため、カメラ内での実装スペースの減少によ
りカメラの小型化を図ることができる。以上の構成にお
ける撮影制御系の制御動作について、図6、図7および
図8に基づいて説明する。測光スイッチをオンする(ス
テップ101)と、撮影レンズの焦点距離の読み取りが
始まり、読み取った値を制御回路10に入力する(ステ
ップ102)。
【0050】測距位置選択スイッチ17によって、測距
位置の選択が行われたかどうかを判断する(ステップ1
03)。前記選択が行われていない場合には、切換スイ
ッチ16の位置を検出し、ビーム振り分け方向を、ファ
インダーの長辺方向とするか、短辺方向とするかを選択
する(ステップ104)。切換スイッチでなく、傾斜セ
ンサーを用いる場合には、傾斜センサーで検出されたカ
メラの姿勢に基づき、ビーム振り分け方向を決定する。
ビーム振り分け方向を、ファインダーの長辺方向(横方
向)とする場合には、以下のように動作する。
【0051】測定回数をカウントするメモリ(カウン
タ)nを、クリヤーにする(ステップ105)。制御回
路10においては、前記読み取った焦点距離から、デー
タテーブルより選定して赤外光を照射する振れ角θ1
と、前記振れ角をθ1 とするための投光用可変頂角プリ
ズム5の平板の回転角αを決定し、さらに、受光用可変
頂角プリズム8の平板の回転角を投光用可変頂角プリズ
ム5の平板の回転角と同一角度に決定する。そして、前
記回転角を得るために必要な駆動手段6aおよび駆動手
段60aのそれぞれの駆動量をエンコーダーからのパル
ス数に換算し、これらの値を測距部14へ出力する(ス
テップ106)。
【0052】投光用可変頂角プリズム5の駆動手段6a
を駆動させ、エンコーダーからのパルスをカウントしつ
つ、カウント数が入力されたパルス数に達したところで
停止する(ステップ107)。次に、受光用可変頂角プ
リズム8の駆動手段60aを駆動させ、エンコーダーか
らのパルスをカウントしつつ、カウント数が入力された
パルス数に達したところで停止する(ステップ10
8)。この動作によって、光路は左右方向へ振り分けら
れ、赤外光受光部4bへ入射する反射光について、左右
方向の集光位置の誤差補正が行われる。駆動手段6a、
60aの駆動によって、光路が振られた位置で、測距す
る(ステップ109)。ここで、一回の測距が完了した
ので、前記メモリnに1を加える(ステップ110)。
【0053】Ln として測定された距離sを記憶する
(ステップ111)。メモリnの値が、3となっている
かどうかを判断する(ステップ112)。即ち、測距が
3回行われたかどうかを判断する。メモリnが3となっ
ていない場合には、ステップ107へ戻り、振れ角θ1
分だけ光路が移動するように投光用可変頂角プリズム5
を駆動(ステップ107)させ、この投光用可変頂角プ
リズム5と同一角度の回転角αを形成するように受光用
可変頂角プリズム8の平板を回転駆動させ(ステップ1
08)、ステップ109〜112を再度実行する。
【0054】メモリnが3となった場合(正面および正
面から左右に振れ角θ1 の合計3方向について、測距が
完了した場合)、それぞれの向きで測距された距離を比
較する。これらの距離のうち最も短いもの(つまり、最
も近い被写体)に合焦駆動を行う。即ち、L1 とL2
大きさを比較する(ステップ113)。L1 が小さいと
きは、さらにL1 とL3 を比較する(ステップ11
4)。L1 が小さいときは、カメラと被写体との距離L
として、L1 を入力する(ステップ115)。
【0055】L3 が小さいときは、カメラと被写体との
距離Lとして、L3 を入力する(ステップ118)。ス
テップ113の結果、L2 が小さい場合には、L2 とL
3 の大きさを比較する(ステップ116)。L2 が小さ
いときは、カメラと被写体との距離Lとして、L2 を入
力する(ステップ117)。L3 が小さいときは、カメ
ラと被写体との距離Lとして、L3 を入力する(ステッ
プ118)。このような動作によって、最も短い測定値
が被写体までの距離Lとして採用される。
【0056】測光し(ステップ119)た後、レリーズ
スイッチのオン、オフを判断し(ステップ120)、オ
ンされた時には、フォーカスレンズを、被写体との距離
Lに合致するように合焦駆動させて(ステップ121)
合焦状態を得、レリーズ動作を行って撮影が行われる
(ステップ122)。このとき、投光用可変頂角プリズ
ム5および受光用可変頂角プリズム8の各平板の姿勢は
リセットされて、各平板の基準面に対する角度は零に戻
される。
【0057】一方、ステップ104で上下方向に赤外光
を振り分けるものと判断した場合には、以下のように動
作する。測定回数をカウントするメモリ(カウンタ)n
を、クリヤーにする(ステップ123)。制御回路10
においては、前記読み取った焦点距離から、データテー
ブルより選定して赤外光を照射する振れ角θ2 と、前記
振れ角をθ2 とするための投光用可変頂角プリズム5の
平板の回転角βを決定し、さらに、受光用可変頂角プリ
ズム8の平板の回転角を投光用可変頂角プリズム5の平
板の回転角と同一角度に決定する。そして、前記回転角
を得るために必要な駆動手段6bおよび駆動手段60b
のそれぞれの駆動量をエンコーダーからのパルス数に換
算し、これらの値を測距部14へ出力する(ステップ1
24)。
【0058】投光用可変頂角プリズム5の駆動手段6b
を駆動させ、エンコーダーからのパルスをカウントしつ
つ、カウント数が入力されたパルス数に達したところで
停止する(ステップ125)。次に、受光用可変頂角プ
リズム8の駆動手段60bを駆動させ、エンコーダーか
らのパルスをカウントしつつ、カウント数が入力された
パルス数に達したところで停止する(ステップ12
6)。この動作によって、光路は左右方向へ振り分けら
れ、赤外光受光部4bへ入射する反射光について、上下
方向の集光位置の誤差補正が行われる。
【0059】駆動手段6b、60bの駆動によって、光
路が振られた位置で、測距する(ステップ127)。こ
こで、一回の測距が完了したので、前記メモリnに1を
加える(ステップ128)。Ln として測定された距離
sを記憶する(ステップ129)。メモリnの値が、3
となっているかどうかを判断する(ステップ130)。
即ち、測距が3回行われたかどうかを判断する。
【0060】メモリnが3となっていない場合には、ス
テップ125へ戻り、振れ角θ2 分だけ光路が移動する
ように投光用可変頂角プリズム5を駆動(ステップ12
5)させ、この投光用可変頂角プリズム5と同一角度の
回転角を形成するように受光用可変頂角プリズム8の平
板を回転駆動させ(ステップ126)、ステップ127
〜130を再度実行する。メモリnが3となった場合
(正面および正面から上下に振れ角θ2 の合計3方向に
ついて、測距が完了した場合)、それぞれの向きで測距
された距離を比較する(ステップ113以降)。
【0061】なお、上記実施例の他、最初に投光用可変
頂角プリズム5の左右方向および上下方向駆動を行い、
後に受光用可変頂角プリズム8の左右方向および上下方
向駆動を行う構成としてもよく、また最初に上下駆動を
行った後、左右駆動を行うようにしてもよい。さらに
は、投光用可変頂角プリズム5と受光用可変頂角プリズ
ム8とを同時に駆動させてもよい。以上のような構成と
することによって、焦点距離を任意に変更しても、それ
に応じて自動的に赤外光の振れ角θが変更されるので、
ファインダー内では、常に同じ位置に赤外光の照射位置
72(フォーカシング位置)が位置する。
【0062】従って、テレ、ワイドの違いで、ファイン
ダー内のフォーカシング位置に気を配ることなく、構図
を決めることができる。一方、ステップ103におい
て、測距位置の選択があった場合には、左右方向のビー
ム角と上下方向のビーム角をそれぞれ演算し(ステップ
131、ステップ132)、前記ステップ107、10
8、125、126と同様に、各可変頂角プリズム5、
8の平板を所望の姿勢に駆動させる(ステップ133〜
136)。この動作によって、赤外光の照射位置は、フ
ァインダー7内で選択された測距位置72と合致する。
この状態で測距を行い(ステップ137)、ステップ1
13以降の動作を行う。
【0063】なお、以上の実施例では、投光用可変頂角
プリズム5と受光用可変頂角プリズム8として、光学的
性質が同一の可変頂角プリズムを用いているが、本発明
では、投光用可変頂角プリズム5と受光用可変頂角プリ
ズム8として、光学的性質が互いに異なる可変頂角プリ
ズムを用いてもよい。このような場合には、受光用可変
頂角プリズム8の平板は、投光用可変頂角プリズム5に
おける照射光の振れ角θと受光用可変頂角プリズム8に
おける入射光の振れ角とが同一角度となるように、すな
わち、カメラから同一距離にある被写体で反射された赤
外光の受光素子41b上の集光位置が一定となるよう
に、回転角が調整される。
【0064】すなわち、受光用可変頂角プリズム8の上
下方向の振れによって、受光素子41bに入射する赤外
光は、赤外光投光部4aと赤外光受光部4bを結んだ直
線上に集光するように光路が修正される。受光用可変頂
角プリズム8の左右方向の振れは、受光素子41b上の
前記直線方向の誤差を補正するように光路を修正する。
図9および図10には、赤外光投光部4aの他の実施例
が示されている。図示されている例は、投光用可変頂角
プリズム5a、5bを赤外光投光部4aの光路上に配置
した構造を示すものである。
【0065】投光用可変頂角プリズム5aは、被写体側
に配置されている。平板51a、52a、接続部材54
aおよび液体53aとから構成される構造は、既述の投
光用可変頂角プリズム5と同様であるが、被写体側の平
板52aのみが回転する構造となっている。これは、投
光用可変頂角プリズム5bについても同様である。被写
体側の投光用可変頂角プリズム5aの平板52aには、
周縁部から上下方向(Z軸方向)に突出した回転軸55
aが設けられ、この回転軸55aを中心として、平板5
2aは回動し、図9に示されているように、照射される
赤外光のビームは、この平板52aによって左右方向へ
振り分けられる。
【0066】一方、光源41a側の投光用可変頂角プリ
ズム5bの被写体側の平板52bには、周縁部から左右
方向(X軸方向)に突出した回転軸55bが設けられ、
この回転軸55bを中心として、平板52bが回動し、
図10に示されているように、照射される赤外光のビー
ムは、この平板52bによって上下方向へ振り分けられ
る。上記投光用可変頂角プリズム5a、5bは、それぞ
れ駆動手段6a、6bによって、駆動される。これらの
駆動手段6a、6bの構成は、既述の実施例の構成と同
様であるので省略する。以上の構成は、受光用可変頂角
プリズム8についても用いることができる。
【0067】図11は、本発明の他の実施例を示す断面
図である。同図に示すカメラの構成は、測距手段以外は
前記図1の実施例と同じであり、測距手段は、前記図1
の実施例において、投光用可変頂角プリズム5と受光用
可変頂角プリズム8とを共通の可変頂角プリズム9で構
成したものである。この実施例では、可変頂角プリズム
9およびこれを駆動する駆動手段90a、90bを各々
1つずつ設ければよいため、駆動機構等の構成の簡素
化、小型化が図られ、また、可変頂角プリズム9の駆動
制御も容易となる。
【0068】以上の構成における撮影制御系の制御動作
について、図12、図13および図14に基づいて説明
する。測光スイッチをオンする(ステップ101)と、
撮影レンズの焦点距離の読み取りが始まり、読み取った
値を制御回路10に入力する(ステップ102)。測距
位置選択スイッチ17によって、測距位置の選択が行わ
れたかどうかを判断する(ステップ103)。前記選択
が行われていない場合には、切換スイッチ16の位置を
検出し、ビーム振り分け方向を、ファインダーの長辺方
向とするか、短辺方向とするかを選択する(ステップ1
04)。切換スイッチでなく、傾斜センサーを用いる場
合には、傾斜センサーで検出されたカメラの姿勢に基づ
き、ビーム振り分け方向を決定する。ビーム振り分け方
向を、ファインダーの長辺方向(横方向)とする場合に
は、以下のように動作する。
【0069】測定回数をカウントするメモリ(カウン
タ)nを、クリヤーにする(ステップ105)。制御回
路10においては、前記読み取った焦点距離から、デー
タテーブルより選定して赤外光を照射する振れ角θ1
と、前記振れ角をθ1 とするための可変頂角プリズム9
の平板の回転角を決定する。そして、前記回転角を得る
ために必要な駆動手段90aの駆動量をエンコーダーか
らのパルス数に換算し、これらの値を測距部14へ出力
する(ステップ106)。
【0070】可変頂角プリズム9の駆動手段90aが駆
動し、エンコーダーからのパルスをカウントしつつ、カ
ウント数が入力された各パルス数に達したところで停止
する(ステップ107)。この動作によって、光路は左
右方向へ振り分けられ、赤外光受光部4bへ入射する反
射光について、左右方向の集光位置の誤差補正が行われ
る。
【0071】駆動手段90aの駆動によって、光路が振
られた位置で、測距する(ステップ109)。ここで、
一回の測距が完了したので、前記メモリnに1を加える
(ステップ110)。Ln として測定された距離sを記
憶する(ステップ111)。メモリnの値が、3となっ
ているかどうかを判断する(ステップ112)。即ち、
測距が3回行われたかどうかを判断する。メモリnが3
となっていない場合には、ステップ107へ戻り、振れ
角θ1 分だけ光路が移動するように可変頂角プリズム9
を駆動(ステップ107)させ、ステップ109〜11
1を再度実行する。
【0072】メモリnが3となった場合(正面および正
面から左右に振れ角θ1 の合計3方向について、測距が
完了した場合)、それぞれの向きで測距された距離を比
較する。これらの距離のうち最も短いもの(つまり、最
も近い被写体)に合焦駆動を行う。即ち、L1 とL2
大きさを比較する(ステップ113)。L1 が小さいと
きは、さらにL1 とL3 を比較する(ステップ11
4)。L1 が小さいときは、カメラと被写体との距離L
として、L1 を入力する(ステップ115)。
【0073】L3 が小さいときは、カメラと被写体との
距離Lとして、L3 を入力する(ステップ118)。ス
テップ113の結果、L2 が小さい場合には、L2 とL
3 の大きさを比較する(ステップ116)。L2 が小さ
いときは、カメラと被写体との距離Lとして、L2 を入
力する(ステップ117)。
【0074】L3 が小さいときは、カメラと被写体との
距離Lとして、L3 を入力する(ステップ118)。こ
のような動作によって、最も短い測定値が被写体までの
距離Lとして採用される。次に測光し(ステップ11
9)た後、レリーズスイッチのオン、オフを判断し(ス
テップ120)、オンされた時には、フォーカスレンズ
を、被写体との距離Lに合致するように合焦駆動させて
(ステップ121)合焦状態を得、レリーズ動作を行っ
て撮影が行われる(ステップ122)。このとき、可変
頂角プリズム9の平板の姿勢はリセットされて、各平板
の基準面に対する角度は零に戻される。
【0075】一方、ステップ104で上下方向に赤外光
を振り分けるものと判断した場合には、以下のように動
作する。測定回数をカウントするメモリ(カウンタ)n
を、クリヤーにする(ステップ123)。制御回路10
においては、前記読み取った焦点距離から、データテー
ブルより選定して赤外光を照射する振れ角θ2 と、前記
振れ角をθ2 とするための可変頂角プリズム9の平板の
回転角βを決定する。そして、前記回転角を得るために
必要な駆動手段90bの駆動量をエンコーダーからのパ
ルス数に換算し、これらの値を測距部14へ出力する
(ステップ124)。
【0076】可変頂角プリズム9の駆動手段90bを駆
動させ、エンコーダーからのパルスをカウントしつつ、
カウント数が入力されたパルス数に達したところで停止
する(ステップ125)。この動作によって、光路は左
右方向へ振り分けられ、赤外光受光部4bへ入射する反
射光について、上下方向の集光位置の誤差補正が行われ
る。駆動手段90b、の駆動によって、光路が振られた
位置で、測距する(ステップ127)。
【0077】ここで、一回の測距が完了したので、前記
メモリnに1を加える(ステップ128)。Ln として
測定された距離sを記憶する(ステップ129)。メモ
リnの値が、3となっているかどうかを判断する(ステ
ップ130)。即ち、測距が3回行われたかどうかを判
断する。メモリnが3となっていない場合には、ステッ
プ125へ戻り、振れ角θ2 分だけ光路が移動するよう
に可変頂角プリズム9を駆動(ステップ125)させ、
ステップ127〜130を再度実行する。
【0078】メモリnが3となった場合(正面および正
面から上下に振れ角θ2 の合計3方向について、測距が
完了した場合)、それぞれの向きで測距された距離を比
較する(ステップ113以降)。一方、ステップ103
において、測距位置の選択があった場合には、左右方向
のビーム角と上下方向のビーム角をそれぞれ演算し(ス
テップ131、ステップ132)、前記ステップ10
7、125と同様に、可変頂角プリズム9の平板を所望
の姿勢に駆動させる(ステップ133、135)。この
動作によって、赤外光の照射位置は、ファインダー7内
で選択された測距位置72と合致する。この状態で測距
を行い(ステップ137)、ステップ113以降の動作
を行う。なお、上記実施例の他、可変頂角プリズム9の
駆動順序は、最初に上下駆動を行った後、左右駆動を行
うようにしてもよい。
【0079】以上のような構成とすることによって、焦
点距離を任意に変更しても、それに応じて自動的に赤外
光の振れ角θが変更されるので、ファインダー内では、
常に同じ位置に赤外光の照射位置72(フォーカシング
位置)が位置するといった、上記第1の実施例と同様の
効果が発揮される。
【0080】以上説明した実施例において、赤外光の照
射方向と、反射した赤外光が入射する可変頂角プリズム
の頂角との関係は、例えば、入射側の可変頂角プリズム
8、9全体の屈折率nが1.6であり、正面に照射した
赤外光の光路と、左右方向に照射した赤外光の光路との
なす角がそれぞれ±5.0度のとき、回転角αは8.3
度とされる。
【0081】なお、この本発明のカメラは、前記焦点距
離可変機構を有さなくてもよい。以上、本発明のカメラ
を、図示のいくつかの構成例について説明したが、本発
明はこれらに限定されるものではない。例えば、可変頂
角プリズム5の対向する板は、前記平板に限らず、湾曲
板やレンズの機能を有するものであってもよい。
【0082】また、投光用可変頂角プリズム5におい
て、対向する板間に介挿される光学的に透明で容易に変
形可能な物質は、前記液体53に限らず、例えば、シリ
コーンゴムのような透明な弾性体等の固体であってもよ
い。なお、図示の構成例では、投光用可変頂角プリズム
5の頂角を調整するに際し、平板51、52の双方を偏
位させていたが、一方の平板のみを、直交する2方向に
偏位させる構成とすることもできる。
【0083】また、図示の構成例では、赤外光投光部4
a内において投光用可変頂角プリズム5は、最も前方
(被写体側)に設置されているが、このような位置関係
に限定されず、例えば、投光用可変頂角プリズム5は、
光源41aと投光レンズ42aとの間に設置されていて
もよい。なお、受光用可変頂角プリズム8および可変頂
角プリズム9についても、それぞれ投光用可変頂角プリ
ズム5と同様に前記各種の構成材料を用いたものでもよ
い。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカメラで
は、縦横の撮影姿勢にかかわりなく、同じ測距位置で多
点測距ができ、カメラの撮影姿勢が変更されても測距位
置に気を使うことなく、撮影することができる。
【0085】また、測距位置を任意に決定することがで
きるので、任意の位置に焦点を合わせることができると
いった利点があり、ファインダー内での構図を決定する
際の合焦点位置の制約が解消され、操作性が向上する。
さらに、可変頂角プリズムを用いることによって、1点
測距方式のカメラの赤外光投光部と赤外光受光部を用い
て、多点測距をすることが可能となる。なお可変頂角プ
リズム部がユニット化されれば、汎用性が増す。
【0086】さらに、受光位置に可変頂角プリズムを配
置すれば、任意の位置で多点測距を行なう際の、赤外光
の照射方向の変更に伴う赤外光受光部での受光位置の補
正が不要となる。さらには、受光素子を小さくできるた
め、実装スペースの減少によるカメラの小型化を図るこ
とができる。
【0087】また、焦点距離可変機構を有するカメラに
用いれば、例えば、テレとワイドの違いに関わりなく、
画角に対する赤外光照射部分の相対位置を一定にするこ
とができ、テレとワイドの変化による赤外光照射部分の
変動を考慮してファインダー内での構図を決めなればな
らないなどといった制約が少なくなり、操作性が向上す
る。その結果、フォーカスポイントの位置のズレによる
ピンボケなどのトラブルの発生や、シャッターチャンス
を逃がすといった不都合が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例のコンパクトカメラにおけ
る撮影制御系のブロック図である。
【図2】測距手段の構造を示す平面断面図である。
【図3】測距手段の構造を示す側面断面図である。
【図4】ファインダー画面に表示された表示部と、実際
の赤外光の照射範囲との関係を示すファインダーの平面
図である。
【図5】ファインダー画面に表示された表示部と、実際
の赤外光の照射範囲との関係を示すファインダーの平面
図である。
【図6】制御手段の作動順序を示すフローチャートであ
る。
【図7】制御手段の作動順序を示すフローチャートであ
る。
【図8】制御手段の作動順序を示すフローチャートであ
る。
【図9】可変頂角プリズムを2つ直列に配置した場合の
測距機構の構造を示す平面断面図である。
【図10】可変頂角プリズムを2つ直列に配置した場合
の測距機構の構造を示す側面断面図である。
【図11】本発明における測距手段の他の構成例を示す
模式図である。
【図12】他の測距手段の場合の制御手段の作動順序を
示すフローチャートである。
【図13】他の測距手段の場合の制御手段の作動順序を
示すフローチャートである。
【図14】他の測距手段の場合の制御手段の作動順序を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 制御回路 11 測光部 12 測光レリーズスイッチ 13 ズーミング操作スイッチ 14 測距部 15 駆動回路 16 切換スイッチ 17 測距位置選択スイッチ 21 ズーミングモータ 22 小歯車 23 ズームコード読取部 3 ズームレンズ 30 鏡筒 31 カム環 32 ギヤ 33 コード部 331 導電板 34 カム溝 4a 赤外光投光部 4b 赤外光受光部 41a 光源 42a 投光レンズ 41b 受光素子 42b 受光レンズ 5 投光用可変頂角プリズム 5a、5b 投光用可変頂角プリズム 51、51a、51b 平板 52、52a、52b 平板 53、53a、53b 液体 54、54a、54b 接続部材 55、55a、55b 回転軸 56 アーム 57 接続部 571 スリット孔 58 回転軸 6a,b、60a,b、90a,b 駆動手段 61 ピニオン 62 復動部材 63 ラック 64 ピン 65 スリット 66 エンコーダ 7 ファインダー画面 71 表示部 72 実際の赤外光照射部分 8 受光用可変頂角プリズム 9 可変頂角プリズム 101〜137 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/36

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体へ向けて赤外光を照射する赤外光
    投光部と、前記赤外光投光部から照射され、被写体で反
    射された赤外光を受光する赤外光受光部とを有する測距
    手段と、 前記測距手段により得られた測距情報に基づいて合焦状
    態を得るようレンズを駆動する自動焦点機構と、 前記赤外光投光部の光路上に設置され、対向する少なく
    とも一対の板間に光学的に透明で容易に変形可能な物質
    を介挿し、前記両板のなす角度が変化し得る少なくとも
    1つの投光用可変頂角プリズムと、 前記投光用可変頂角プリズムの前記板の基準面に対する
    角度を変化させる駆動手段とを有し、 前記基準面に対する板の角度を変化させることによっ
    て、投光方向を任意に調節することを特徴とする自動焦
    点機構を有するカメラ。
  2. 【請求項2】 前記投光用可変頂角プリズムを構成する
    少なくとも1対の板の基準面に対する角度を、異なる方
    向へ各々変化させる請求項1に記載の自動焦点機構を有
    するカメラ。
  3. 【請求項3】 投光用可変頂角プリズムを光路上に複数
    配置し、少なくとも一対の可変頂角プリズムの板と基準
    面との角度を、前記一対の可変頂角プリズム毎に、異な
    る方向へ変化させる請求項1に記載の自動焦点機構を有
    するカメラ。
  4. 【請求項4】 さらに、前記赤外光受光部の光路上に設
    けられ、対向する少なくとも一対の板間に光学的に透明
    で容易に変形可能な物質を介挿し、前記両板のなす角度
    が変化し得る少なくとも1つの受光用可変頂角プリズム
    と、 前記受光用可変頂角プリズムの前記板の基準面に対する
    角度を変化させる駆動手段とを有し、 基準面に対する前記板の角度は、赤外光受光部での集光
    位置が前記赤外光受光部と前記赤外光投光部を結ぶ直線
    上に位置するように調整されることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の自動焦点機構を有するカメ
    ラ。
  5. 【請求項5】 基準面に対する前記板の角度は、同一距
    離にある被写体で反射された赤外光の前記赤外光受光部
    での集光位置が一定となるように調整されることを特徴
    とする請求項4に記載の自動焦点機構を有するカメラ。
  6. 【請求項6】 前記受光用可変頂角プリズムを構成する
    少なくとも1対の板の基準面に対する角度を、異なる方
    向へ各々変化させる請求項4または5に記載の自動焦点
    機構を有するカメラ。
  7. 【請求項7】 受光用可変頂角プリズムを光路上に複数
    配置し、少なくとも一対の可変頂角プリズムの板と基準
    面との角度を、前記一対の可変頂角プリズム毎に、異な
    る方向へ変化させる請求項4または5に記載の自動焦点
    機構を有するカメラ。
  8. 【請求項8】 前記基準面に対する前記板のなす角度を
    変化させる方向は、投光部から照射された直後の赤外光
    の光軸と垂直な平面への投影図において直交する2方向
    である請求項1〜7のいずれかに記載の自動焦点機構を
    有するカメラ。
  9. 【請求項9】 さらに焦点距離可変機構と、焦点距離を
    検出する焦点距離検出手段とを有し、画角に対する赤外
    光照射部分の相対位置が一定となるように、前記焦点距
    離検出手段により得られた焦点距離情報に基づいて、前
    記投光用可変頂角プリズムの頂角の調整を行う請求項1
    〜8のいずれかに記載の自動焦点機構を有するカメラ。
  10. 【請求項10】 前記投光用可変頂角プリズムと、前記
    受光用可変頂角プリズムとを共通の可変頂角プリズムで
    構成した請求項4〜9のいずれかに記載の自動焦点機構
    を有するカメラ。
JP35256692A 1992-12-10 1992-12-10 自動焦点機構を有するカメラ Pending JPH06175014A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009270856A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Nikon Corp 測距装置

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JP2009270856A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Nikon Corp 測距装置

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