JPH061755A - 2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールの製造法 - Google Patents
2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールの製造法Info
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- JPH061755A JPH061755A JP18281892A JP18281892A JPH061755A JP H061755 A JPH061755 A JP H061755A JP 18281892 A JP18281892 A JP 18281892A JP 18281892 A JP18281892 A JP 18281892A JP H061755 A JPH061755 A JP H061755A
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- nitromethane
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 2−ヒドロキシメチル−2−ニトロ−1,3
−プロパンジオールと、これに対し0.6倍モルを越え
るニトロメタンを含有する反応原料を、水溶液中で苛性
アルカリを反応させ、次いでこの反応物に臭素を反応さ
せる2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールの製造
法。 【効果】 比較的コストの低廉で、入手しやすい化合物
である2−ヒドロキシルメチル−2−ニトロ−1,3−
プロパンジオールとニトロメタンを原料にして、2,2
−ジブロモ−2−ニトロエタノールを高収率で、かつ、
高純度で得ることができる。
−プロパンジオールと、これに対し0.6倍モルを越え
るニトロメタンを含有する反応原料を、水溶液中で苛性
アルカリを反応させ、次いでこの反応物に臭素を反応さ
せる2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールの製造
法。 【効果】 比較的コストの低廉で、入手しやすい化合物
である2−ヒドロキシルメチル−2−ニトロ−1,3−
プロパンジオールとニトロメタンを原料にして、2,2
−ジブロモ−2−ニトロエタノールを高収率で、かつ、
高純度で得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2−ヒドロキシメチル−
2−ニトロ−1,3−プロパンジオールとニトロメタン
を出発原料とし高純度の2,2−ジブロモ−2−ニトロ
エタノールを工業的に製造する方法に関する。
2−ニトロ−1,3−プロパンジオールとニトロメタン
を出発原料とし高純度の2,2−ジブロモ−2−ニトロ
エタノールを工業的に製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノー
ルは工業用の殺菌剤や硫化物の除去剤として有効であ
り、これは例えば特開平2−2134302号、特開平
2−135138号等に記載されている。2,2−ジブ
ロモ−2−ニトロエタノールの製造法としては、 2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール
に次亜臭素酸カリウムを反応させる方法(Chemische Be
richte 57B、2127〜2128(1924))、 2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール
にアルコール溶液中アルコラートを反応させ、生成物を
取り出して乾燥エーテルに懸濁させて、これに臭素のク
ロロホルム溶液を臭素化する方法(Chemische Berichte
56B、611〜620(1923))、 ニトロメタン1モルに対し、1.5モル以上のホルム
アルデヒドを用い縮合させた後、臭素により臭素化する
方法(特開昭61−289063号)、 ニトロメタンに臭素をアルカリの存在下で反応させた
後、ホルムアルデヒドを反応させる方法(特開平1−1
32549号)、等が知られている。
ルは工業用の殺菌剤や硫化物の除去剤として有効であ
り、これは例えば特開平2−2134302号、特開平
2−135138号等に記載されている。2,2−ジブ
ロモ−2−ニトロエタノールの製造法としては、 2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール
に次亜臭素酸カリウムを反応させる方法(Chemische Be
richte 57B、2127〜2128(1924))、 2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール
にアルコール溶液中アルコラートを反応させ、生成物を
取り出して乾燥エーテルに懸濁させて、これに臭素のク
ロロホルム溶液を臭素化する方法(Chemische Berichte
56B、611〜620(1923))、 ニトロメタン1モルに対し、1.5モル以上のホルム
アルデヒドを用い縮合させた後、臭素により臭素化する
方法(特開昭61−289063号)、 ニトロメタンに臭素をアルカリの存在下で反応させた
後、ホルムアルデヒドを反応させる方法(特開平1−1
32549号)、等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来の製造方法は次のような欠点を有し、工業的に実
施する方法としては必ずしも満足しうるものではない。
まず上記の2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパ
ンジオールに次亜臭素酸カリウムを反応させる方法は、
収率が10.7%(文献値)と著しく低く、工業的生産
に適さない。の2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プ
ロパンジオールを出発原料とする方法は操作が煩雑であ
るばかりでなく、これも、収率21%(文献値)と著し
く低く、工業的生産に適さない。のニトロメタンにホ
ルムアルデヒドを縮合させた後、臭素により臭素化する
方法は特開昭61−289063号の実施例1の方法の
追試を行ったところ、分液した油状物の2,2−ジブロ
モ−2−ニトロエタノール含有率が57.3〜62.2
%で、かつ、ニトロメタン基準の収率は36.6〜3
7.2%であり、品質及び収率面で工業的生産に十分と
はいえない。さらにのニトロメタン臭素化物にホルム
アルデヒドを反応させる方法は特開平1−132549
号の実施例1に基づいて追試を行ったところ、同公報の
記載にもかかわらず、2,2−ジブロモ−2−ニトロエ
タノールがほとんど生成しなかった。また、これら〜
の方法のうち原料及び副生成物としてホルムアルデヒ
ドが関与するものがあり、これが残存した場合2,2−
ジブロモ−2−ニトロエタノールの品質、廃棄物処理、
環境対策等に問題が生ずる。
の従来の製造方法は次のような欠点を有し、工業的に実
施する方法としては必ずしも満足しうるものではない。
まず上記の2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパ
ンジオールに次亜臭素酸カリウムを反応させる方法は、
収率が10.7%(文献値)と著しく低く、工業的生産
に適さない。の2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プ
ロパンジオールを出発原料とする方法は操作が煩雑であ
るばかりでなく、これも、収率21%(文献値)と著し
く低く、工業的生産に適さない。のニトロメタンにホ
ルムアルデヒドを縮合させた後、臭素により臭素化する
方法は特開昭61−289063号の実施例1の方法の
追試を行ったところ、分液した油状物の2,2−ジブロ
モ−2−ニトロエタノール含有率が57.3〜62.2
%で、かつ、ニトロメタン基準の収率は36.6〜3
7.2%であり、品質及び収率面で工業的生産に十分と
はいえない。さらにのニトロメタン臭素化物にホルム
アルデヒドを反応させる方法は特開平1−132549
号の実施例1に基づいて追試を行ったところ、同公報の
記載にもかかわらず、2,2−ジブロモ−2−ニトロエ
タノールがほとんど生成しなかった。また、これら〜
の方法のうち原料及び副生成物としてホルムアルデヒ
ドが関与するものがあり、これが残存した場合2,2−
ジブロモ−2−ニトロエタノールの品質、廃棄物処理、
環境対策等に問題が生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の工
業化の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、2−
ヒドロキシルメチル−2−ニトロ−1,3−プロパンジ
オールとニトロメタンを出発原料とし、水溶液中アルカ
リ分解後、臭素化し、その後pH調整を行うことによ
り、副生成物としてのホルムアルデヒドの問題も解決し
高純度の2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールが得
られることを見いだし、この知見に基づき本発明をなす
に至った。
業化の問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、2−
ヒドロキシルメチル−2−ニトロ−1,3−プロパンジ
オールとニトロメタンを出発原料とし、水溶液中アルカ
リ分解後、臭素化し、その後pH調整を行うことによ
り、副生成物としてのホルムアルデヒドの問題も解決し
高純度の2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールが得
られることを見いだし、この知見に基づき本発明をなす
に至った。
【0005】すなわち、本発明は2−ヒドロキシメチル
−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールと、これに対
し0.6倍モルを越えるニトロメタンを含有する混合物
に、水溶液中で苛性アルカリを反応させ次いでこの反応
物に臭素を反応させることを特徴とする2,2−ジブロ
モ−2−ニトロエタノールの製造法を提供するものであ
る。本発明方法の反応は、次式に従うと考えられる。
−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールと、これに対
し0.6倍モルを越えるニトロメタンを含有する混合物
に、水溶液中で苛性アルカリを反応させ次いでこの反応
物に臭素を反応させることを特徴とする2,2−ジブロ
モ−2−ニトロエタノールの製造法を提供するものであ
る。本発明方法の反応は、次式に従うと考えられる。
【0006】式1 (HOCH2)3 CNO2 + 2Br2 + 3NaOH + HCl → HOCH2C(Br)2NO2 + 2HCHO + 2NaBr + NaCl + 3H2O 式2 CH3NO2 + 2HCHO + Br2 + NaOH→ (HOCH2)2C(Br)NO2 + NaBr + H2O 式3 (HOCH2)3 CNO2 + CH3NO2 + 3Br2 + 4NaOH + HCl→ HOCH2C(Br)2NO2 + (HOCH2)2C(Br)NO2 + 3NaBr + NaCl +
4H2O
4H2O
【0007】本発明の反応は式1及び式2によって表わ
すことができる。まず式1に示すように2−ヒドロキシ
ルメチル−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールを苛
性アルカリの存在下、臭素にて臭素化することにより
2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールを生成する
が、この時、2モルのホルムアルデヒドが副生する。式
2に示すように、このホルムアルデヒドがニトロメタン
と反応し、さらに苛性アルカリの存在下臭素化すること
により2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオ
ールに変換される。このように、本発明においては、副
生成物であるホルムアルデヒドをニトロメタンと反応さ
せ、さらに臭素化することにより有用な化合物に変換す
ることも特徴とする。式3は式1及び2を合わせて示す
式であり、本発明方法における全反応を表わす。
すことができる。まず式1に示すように2−ヒドロキシ
ルメチル−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールを苛
性アルカリの存在下、臭素にて臭素化することにより
2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールを生成する
が、この時、2モルのホルムアルデヒドが副生する。式
2に示すように、このホルムアルデヒドがニトロメタン
と反応し、さらに苛性アルカリの存在下臭素化すること
により2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオ
ールに変換される。このように、本発明においては、副
生成物であるホルムアルデヒドをニトロメタンと反応さ
せ、さらに臭素化することにより有用な化合物に変換す
ることも特徴とする。式3は式1及び2を合わせて示す
式であり、本発明方法における全反応を表わす。
【0008】さらに式2における反応において、ホルム
アルデヒドとニトロメタン及び苛性アルカリ、臭素の割
合を変えることにより生成物を変えることができる。例
えば、2モルのホルムアルデヒドに対し2モルのニトロ
メタン、4モルの臭素及び6モルの苛性アルカリを用い
れば2モルの2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール
の塩を製造することができる。しかしながら、この反応
を厳密に制御することは困難であり2,2−ジブロモ−
2−ニトロエタノールを目的とするとさらに臭素化され
た化合物が不純物として生成する。このことより高純度
の2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールを得るため
には2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオー
ルを残存させたほうが有利である。従って理論的にはニ
トロメタンの使用量は2−ヒドロキシルメチル−2−ニ
トロ−1,3−プロパンジオールに対し2倍モル以下で
あり、通常は0.6倍モルを越える量、好ましくは0.
8〜1.1倍モルの範囲で使われる。さらに臭素と苛性
アルカリも対応量が使用される。ここで得られた2−ブ
ロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールも産業用
薬剤として有用であり、多くの特許が出願されている。
アルデヒドとニトロメタン及び苛性アルカリ、臭素の割
合を変えることにより生成物を変えることができる。例
えば、2モルのホルムアルデヒドに対し2モルのニトロ
メタン、4モルの臭素及び6モルの苛性アルカリを用い
れば2モルの2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノール
の塩を製造することができる。しかしながら、この反応
を厳密に制御することは困難であり2,2−ジブロモ−
2−ニトロエタノールを目的とするとさらに臭素化され
た化合物が不純物として生成する。このことより高純度
の2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールを得るため
には2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオー
ルを残存させたほうが有利である。従って理論的にはニ
トロメタンの使用量は2−ヒドロキシルメチル−2−ニ
トロ−1,3−プロパンジオールに対し2倍モル以下で
あり、通常は0.6倍モルを越える量、好ましくは0.
8〜1.1倍モルの範囲で使われる。さらに臭素と苛性
アルカリも対応量が使用される。ここで得られた2−ブ
ロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールも産業用
薬剤として有用であり、多くの特許が出願されている。
【0009】本発明において、2−ヒドロキシルメチル
−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールとニトロメタ
ンを水溶液中、苛性アルカリと反応させる。この第1段
階の反応は、2−ヒドロキシルメチル−2−ニトロ−
1,3−プロパンジオールとニトロメタンの苛性アルカ
リによる造塩反応である。アルカリとしては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カ
ルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム等の苛
性アルカリがあげられるが、反応性などの上から水酸化
ナトリウムや水酸化カリウム等の苛性アルカリが好まし
い。アルカリ処理の反応温度は、−10〜40℃、好ま
しくは−5〜5℃で、アルカリ量は2−ヒドロキシルメ
チル−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールとニトロ
メタンの和に対し、好ましくは2.0〜3.0倍モル用
いる。苛性アルカリは生成する2,2−ジブロモ−2−
ニトロエタノールが塩を形成する作用をする。アルカリ
が不足すると反応が十分進行しないことがある。従っ
て、後処理として塩酸等の鉱酸による中和が求められ
る。反応溶媒としては、水のみ、あるいは水・アルコー
ル混合系を用いることができるが、副生する臭化金属塩
の溶解度の関係から水単独系が好ましい。また爆発等の
危険があるので安全面からも水単独系が好ましい。
−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールとニトロメタ
ンを水溶液中、苛性アルカリと反応させる。この第1段
階の反応は、2−ヒドロキシルメチル−2−ニトロ−
1,3−プロパンジオールとニトロメタンの苛性アルカ
リによる造塩反応である。アルカリとしては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カ
ルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム等の苛
性アルカリがあげられるが、反応性などの上から水酸化
ナトリウムや水酸化カリウム等の苛性アルカリが好まし
い。アルカリ処理の反応温度は、−10〜40℃、好ま
しくは−5〜5℃で、アルカリ量は2−ヒドロキシルメ
チル−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールとニトロ
メタンの和に対し、好ましくは2.0〜3.0倍モル用
いる。苛性アルカリは生成する2,2−ジブロモ−2−
ニトロエタノールが塩を形成する作用をする。アルカリ
が不足すると反応が十分進行しないことがある。従っ
て、後処理として塩酸等の鉱酸による中和が求められ
る。反応溶媒としては、水のみ、あるいは水・アルコー
ル混合系を用いることができるが、副生する臭化金属塩
の溶解度の関係から水単独系が好ましい。また爆発等の
危険があるので安全面からも水単独系が好ましい。
【0010】次に、第2段の反応として臭素化を行う。
これは第1段の反応液から生成物を分離することなく、
そのまま、臭素を滴下して行うことができる。この臭素
化剤は2−ヒドロキシルメチル−2−ニトロ−1,3−
プロパンジオールとニトロメタンの和のモル数に対し、
好ましくは1.5〜2.0倍モル用いる。この場合、臭
素化剤と苛性アルカリとを過剰に用いれば2,2−ジブ
ロモ−2−ニトロエタノールの収量が増加するかもしく
は反応が先に進み不純物の量も増える傾向が認められ
る。臭素化の反応温度は−10〜15℃、好ましくは0
℃以下で行う。臭素化後の反応液を酸によりpH調整し
てpH7以下、好ましくはpH3以下として終了する。
反応液をアルカリ性のまま終了すると、生成した2,2
−ジブロモ−2−ニトロエタノール及び2−ブロモ−2
−ニトロ−1,3−プロパンジオールのアルカリ分解が
起こり、収率低下の要因となることがある。中和に用い
る酸は、特に制限はないが塩酸や硫酸等の無機酸が好ま
しい。
これは第1段の反応液から生成物を分離することなく、
そのまま、臭素を滴下して行うことができる。この臭素
化剤は2−ヒドロキシルメチル−2−ニトロ−1,3−
プロパンジオールとニトロメタンの和のモル数に対し、
好ましくは1.5〜2.0倍モル用いる。この場合、臭
素化剤と苛性アルカリとを過剰に用いれば2,2−ジブ
ロモ−2−ニトロエタノールの収量が増加するかもしく
は反応が先に進み不純物の量も増える傾向が認められ
る。臭素化の反応温度は−10〜15℃、好ましくは0
℃以下で行う。臭素化後の反応液を酸によりpH調整し
てpH7以下、好ましくはpH3以下として終了する。
反応液をアルカリ性のまま終了すると、生成した2,2
−ジブロモ−2−ニトロエタノール及び2−ブロモ−2
−ニトロ−1,3−プロパンジオールのアルカリ分解が
起こり、収率低下の要因となることがある。中和に用い
る酸は、特に制限はないが塩酸や硫酸等の無機酸が好ま
しい。
【0011】かくして、得られる2,2−ジブロモ−2
−ニトロエタノール油状物及び水層をトルエン等の溶剤
で抽出する。この場合の溶剤としては、水層の2−ブロ
モ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールを抽出せ
ず、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールを優先的
に抽出するものが好ましい。トルエン層を水洗精製すれ
ば、容易に高純度の2,2−ジブロモ−2−ニトロエタ
ノールを高収率で得ることができる。さらに水層を酢酸
エステル、メチルイソブチルケトン等の溶剤で抽出する
ことにより2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパン
ジオールを得ることができる。また逆に、最初両化合物
を溶剤で抽出し、濃縮後、水とトルエン等の溶剤を用い
て2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールと2−ブロ
モ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールとを分離す
ることもできる。
−ニトロエタノール油状物及び水層をトルエン等の溶剤
で抽出する。この場合の溶剤としては、水層の2−ブロ
モ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールを抽出せ
ず、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールを優先的
に抽出するものが好ましい。トルエン層を水洗精製すれ
ば、容易に高純度の2,2−ジブロモ−2−ニトロエタ
ノールを高収率で得ることができる。さらに水層を酢酸
エステル、メチルイソブチルケトン等の溶剤で抽出する
ことにより2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパン
ジオールを得ることができる。また逆に、最初両化合物
を溶剤で抽出し、濃縮後、水とトルエン等の溶剤を用い
て2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールと2−ブロ
モ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールとを分離す
ることもできる。
【0012】
【発明の効果】本発明方法によれば、比較的コストの低
廉で、入手しやすい化合物である2−ヒドロキシルメチ
ル−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールとニトロメ
タンを原料にして、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタ
ノールを高収率で、かつ、高純度で得ることができる。
さらに反応溶媒が水性であるので、工程の安全性が高
く、また、ホルムアルデヒド等の問題となる副生成物が
少ない。したがって本発明方法は工業的に実施する方法
として極めて好適である。
廉で、入手しやすい化合物である2−ヒドロキシルメチ
ル−2−ニトロ−1,3−プロパンジオールとニトロメ
タンを原料にして、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタ
ノールを高収率で、かつ、高純度で得ることができる。
さらに反応溶媒が水性であるので、工程の安全性が高
く、また、ホルムアルデヒド等の問題となる副生成物が
少ない。したがって本発明方法は工業的に実施する方法
として極めて好適である。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づきさらに詳細に
説明する。 実施例1 2−ヒドロキシルメチル−2−ニトロ−1,3−プロパ
ンジオールの50%水溶液151g(0.5モル)とニ
トロメタン24.4g(0.4モル)を水360gに仕
込み、寒剤にて0℃以下に冷却した。この溶液に48%
水酸化ナトリウム167g(2.0モル)を0〜−2℃
にて滴下した。滴下終了後、同温度にて30分間撹拌
し、次に臭素264g(1.65モル)を−2〜−6℃
にて滴下した。その後、35%塩酸にてpH3に調整し
た。室温にて1時間撹拌した後、反応溶液から目的物を
トルエン各200gで3回抽出した。トルエン層を水洗
後、減圧下留去し、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタ
ノールを得た。さらに、水層をメチルイソブチルケトン
各150gで3回抽出した。この抽出液から減圧下メチ
ルイソブチルケトンを留去し、2−ブロモ−2−ニトロ
−1,3−プロパンジオールを得た。結果を表1に示し
た。なお、水洗前のトルエン溶液、メチルイソブチルケ
トン抽出液及び水層のホルムアルデヒド含有量を測定し
たところ、それぞれ0.2g、0.2g、5.4gであ
った。これは理論的ホルムアルデヒド発生量の20%以
下であった。
説明する。 実施例1 2−ヒドロキシルメチル−2−ニトロ−1,3−プロパ
ンジオールの50%水溶液151g(0.5モル)とニ
トロメタン24.4g(0.4モル)を水360gに仕
込み、寒剤にて0℃以下に冷却した。この溶液に48%
水酸化ナトリウム167g(2.0モル)を0〜−2℃
にて滴下した。滴下終了後、同温度にて30分間撹拌
し、次に臭素264g(1.65モル)を−2〜−6℃
にて滴下した。その後、35%塩酸にてpH3に調整し
た。室温にて1時間撹拌した後、反応溶液から目的物を
トルエン各200gで3回抽出した。トルエン層を水洗
後、減圧下留去し、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタ
ノールを得た。さらに、水層をメチルイソブチルケトン
各150gで3回抽出した。この抽出液から減圧下メチ
ルイソブチルケトンを留去し、2−ブロモ−2−ニトロ
−1,3−プロパンジオールを得た。結果を表1に示し
た。なお、水洗前のトルエン溶液、メチルイソブチルケ
トン抽出液及び水層のホルムアルデヒド含有量を測定し
たところ、それぞれ0.2g、0.2g、5.4gであ
った。これは理論的ホルムアルデヒド発生量の20%以
下であった。
【0014】実施例2 実施例1のニトロメタンの使用量を27.6g(0.4
5モル)に変えた以外は、実施例1と同様に行った。結
果を表1に示した。 実施例3 2−ヒドロキシルメチル−2−ニトロ−1,3−プロパ
ンジオールの50%水溶液151g(0.5モル)とニ
トロメタン24.4g(0.4モル)を水320gに仕
込み、寒剤にて0℃に冷却した。この溶液に48%水酸
化ナトリウム225g(2.7モル)を0〜5℃にて滴
下した。滴下終了後、同温度にて30分間撹拌し、次に
臭素288g(1.8モル)を0〜2℃にて滴下した。
その後、35%塩酸にてpH2に調整した。室温にて3
0分間撹拌し、反応液から目的物をトルエン各400g
で3回抽出した。トルエン層を水洗後、減圧下溶媒を留
去し、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールを得
た。さらに、水層を酢酸イソプロピル各300gで4回
抽出した。減圧下溶媒を留去し、2−ブロモ−2−ニト
ロ−1,3−プロパンジオールを得た。結果を表1に示
した。
5モル)に変えた以外は、実施例1と同様に行った。結
果を表1に示した。 実施例3 2−ヒドロキシルメチル−2−ニトロ−1,3−プロパ
ンジオールの50%水溶液151g(0.5モル)とニ
トロメタン24.4g(0.4モル)を水320gに仕
込み、寒剤にて0℃に冷却した。この溶液に48%水酸
化ナトリウム225g(2.7モル)を0〜5℃にて滴
下した。滴下終了後、同温度にて30分間撹拌し、次に
臭素288g(1.8モル)を0〜2℃にて滴下した。
その後、35%塩酸にてpH2に調整した。室温にて3
0分間撹拌し、反応液から目的物をトルエン各400g
で3回抽出した。トルエン層を水洗後、減圧下溶媒を留
去し、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールを得
た。さらに、水層を酢酸イソプロピル各300gで4回
抽出した。減圧下溶媒を留去し、2−ブロモ−2−ニト
ロ−1,3−プロパンジオールを得た。結果を表1に示
した。
【0015】比較例1 2−ヒドロキシルメチル−2−ニトロ−1,3−プロパ
ンジオールの50%水溶液151g(0.5モル)を水
150gに仕込み、寒剤にて0℃に冷却した。この溶液
に48%水酸化ナトリウム137.5g(1.65モ
ル)を0〜−2℃にて滴下した。滴下終了後、同温度に
て30分間撹拌し、次に臭素176.0g(1.1モ
ル)を−2〜−6℃にて滴下した。滴下終了後実施例1
と同様に処理した。結果を表1に示した。
ンジオールの50%水溶液151g(0.5モル)を水
150gに仕込み、寒剤にて0℃に冷却した。この溶液
に48%水酸化ナトリウム137.5g(1.65モ
ル)を0〜−2℃にて滴下した。滴下終了後、同温度に
て30分間撹拌し、次に臭素176.0g(1.1モ
ル)を−2〜−6℃にて滴下した。滴下終了後実施例1
と同様に処理した。結果を表1に示した。
【0016】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀井 徹夫 静岡県磐田郡福田町塩新田浜野328番地 ケイ・アイ化成株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 2−ヒドロキシメチル−2−ニトロ−
1,3−プロパンジオールと、これに対し0.6倍モル
を越えるニトロメタンを含有する混合物に、水溶液中で
苛性アルカリを反応させ次いでこの反応物に臭素を反応
させることを特徴とする2,2−ジブロモ−2−ニトロ
エタノールの製造法。 - 【請求項2】 2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロ
パンジオールを併産する請求項1記載の2,2−ジブロ
モ−2−ニトロエタノールの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18281892A JPH061755A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18281892A JPH061755A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールの製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH061755A true JPH061755A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=16124995
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18281892A Pending JPH061755A (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノールの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH061755A (ja) |
-
1992
- 1992-06-18 JP JP18281892A patent/JPH061755A/ja active Pending
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