JPH0617833U - 傾斜テーブルにおけるパレット落下防止装置 - Google Patents

傾斜テーブルにおけるパレット落下防止装置

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JPH0617833U
JPH0617833U JP5729992U JP5729992U JPH0617833U JP H0617833 U JPH0617833 U JP H0617833U JP 5729992 U JP5729992 U JP 5729992U JP 5729992 U JP5729992 U JP 5729992U JP H0617833 U JPH0617833 U JP H0617833U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パレットを固定すべきクランプ装置の異常時
等において起き得るパレットの脱落を完全且つ確実に阻
止することができる、傾斜テーブルにおけるパレット落
下防止装置を安価且つ簡易に実現する。 【構成】 パレット3のクランプ用プルスタッド5を流
体圧を利用して解放自在に牽引して傾斜テーブルの回転
ベース9上にパレット3を固定するクランプ装置13を
備えた傾斜テーブルにおいて、パレット3に落下防止用
プルスタッド27を設けると共に、前記流体圧を利用し
て落下防止用プルスタッド27を解放自在に保持し得る
ボールコレット式の保持手段28と、常時保持手段28
を落下防止用プルスタッド27を把持する方向に付勢す
るばね40とを設ける。クランプ装置13の異常なアン
クランプ時には、ばね40の付勢力で保持手段28が落
下防止用プルスタッド27を把持し続ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、工作機械のテーブルや測定用定盤等に装置される傾斜テーブルにお ける非常時のパレット落下防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の傾斜テーブルの一例を示す図3を参照すると、この傾斜テーブル51は 、台座部53とその両側に立設された支持部54とから成るベース56と、ベー ス56に対しX軸(図3に垂直な軸線)周りに傾斜・旋回(A軸)し得るように 支承された傾斜ベース58と、X軸に垂直なY軸周りに回動(B軸)し得るよう に傾斜ベース58上に載置された回転ベース60とを有し、回転ベース60上に は、ワーク等を固定するためのT溝62をその上面に有するパレット63が、位 置決め用のテーパーコーン65及び固定用のクランプ装置(図示せず)を介して 着脱自在に位置決め・固定される。
【0003】 パレット63(回転ベース60、及び傾斜ベース58)は、内部を図示しない 駆動装置67により、実線で示す水平位置から一方向(図では、反時計方向)に 90度程度傾いた傾斜位置(二点鎖線位置(イ))に、あるいは同水平位置から 他方向に20度程度傾いた傾斜位置(別の二点鎖線位置(ロ))に位置するよう に傾動される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかるに、上記従来の傾斜テーブル51においては、例えばパレット63が9 0度程度傾斜している時にクランプ装置(図示せず)が故障等によって解除状態 になったような非常の場合、パレット63が下方に脱落(落下)する可能性があ る。
【0005】 本考案は、このような点に鑑みて為されたものであり、パレットを固定すべき クランプ装置の異常時等において起き得るパレットの脱落を完全且つ確実に阻止 し得る、構造が簡単でコンパクトなパレット落下防止装置を提供することをその 課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案に係る、傾斜テーブルにおけるパレット落下 防止装置は、前記流体圧を利用して前記落下防止用プルスタッドを前記クランプ 装置のクランプ、アンクランプ動作と連動して把持、解放可能に保持するコレッ ト式保持手段と、該コレット式保持手段を常時把持側に付勢する弾性手段とを具 備したことを構造上の特徴とする。
【0007】
【作用】
クランプ装置の異常なクランプ解除時には、弾性手段の付勢力によりクランプ 装置と連動せずにコレット式の保持手段が落下防止用プルスタッドを把持し続け る。これにより、パレットは脱落・落下し得ない。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。 図1及び図2は、本考案に係るパレット落下防止装置の一実施例の要部断面側 面図、図3は、従来の傾斜テーブルの概略側面図である。 先ず図1を参照すると、矩形状のパレット3の下面の四隅部分(同図では両側 部分)にはそれぞれ、クランプ用の小型のプルスタッド5が螺着されると共に、 該プルスタッド5がその中央を貫通するような位置関係でテーパーブッシュ6が 取着されている。
【0009】 他方、回転ベース9の上面の対応する位置には、テーパーブッシュ6の傾斜内 周面と密着・係合してパレットの実質的な位置決め機能を奏する相補的な傾斜外 周面を有するテーパーコーン11が設けられると共に、プルスタッド5を解放自 在に引き込んで(牽引して)パレット3を回転ベース9に固定する機能を奏する クランプ装置13が、該テーパーコーン11と同軸的に配設されている。
【0010】 クランプ装置13は、進退自在にプルスタッド5に係合し得る輪状に均等配置 された複数のボール15を備えた円筒状のボールコレット部16をその先端側に 有するピストン18を有し、該ピストン18は、ガイドブロック20に案内され 回転ベース9内に形成された円柱状のシリンダ21内を並進的に上下動し得る。 ピストン18の上下動について更に詳細に説明すると、空圧用の常時閉形3ポ ート弁(以下、空圧弁)23の切り換えによって空気源(AIR)からいわゆる シリンダヘッド側に空気が送り込まれ(このとき、シリンダロッド側の作動油は 、タンク(T)に回収され)、これによりピストン18が上昇し(図1)、他方 、油圧用の4ポート弁(以下、油圧弁)24の切り換えによってポンプ(P)か らいわゆるシリンダロッド側に作動油が送り込まれ(このとき、シリンダヘッド 側の空気は、大気中に放出され)、これによりピストン18が下降する。尚、こ れらの空圧弁23及び油圧弁24はそれぞれ、図1に示す切り換え位置から図2 に示すそれに、あるいはこの逆に連動して切り換わるように制御される。
【0011】 図1(左側)に示すピストン18上昇時においては、ピストン18上端のボー ルコレット部16のボール15の高さ位置と、その外側のテーパーコーン11の 内周溝11aのそれとが一致し、ボール15が放射状に外方(横方向)に退避し 得るため、ボール15の輪の中を延びるプルスタッド5 はクランプされない、す なわちクランプ状態にない。
【0012】 図2(左側)に示すピストン18下降時においては、テーパーコーン11の狭 い孔部の側壁によってボール15が内方に進出されてプルスタッド5の引っ掛け 部に係合し、そのままプルスタッド5を下方に引き込む、すなわちクランプ状態 となる。 以上説明したクランプ装置13により、平常の機械稼動時においては、パレッ ト3は解除自在に確実に位置決め・固定されることになる。
【0013】 しかしながら、上記クランプ時において、プルスタッド5を引き込む力(ある いはクランプ力)は、ボール15を介してピストン18からダイレクトに伝達さ れ、油圧力の低下が引き込み力にダイレクトに関係するために、場合によっては プルスタッド5の脱孔、従ってパレット3の脱落・落下が起きる可能性がある。 すなわち、パレット3は、正常時には全く問題無くクランプ及びアンクランプ( クランプ解除)が為されるのであるが、例えば故障が生じた場合、具体的には油 圧関係の問題が生じてプルスタッド5の引き込みが低下ないし不能になったよう な場合、パレット3の固定がないまま作業が継続されることになり好ましくなく 、特に、パレット3が90度傾斜されているような時には、それが脱落・落下す る危険性が高い。
【0014】 これを回避するために、本実施例においては、パレット3の下面の中心部分に 、パレット落下防止用の大型のプルスタッド27が取着され、対応する回転テー ブル9の中央位置には、このプルスタッド27を保持し得る保持装置(保持手段 )28が配設される。 保持装置28は、進退自在にプルスタッド27に係合し得る輪状に均等配置さ れた複数のボール30を備えた円筒状のボールコレット部31をその先端側に有 するコレット部材33、このコレット部材33の外側に可動に被装された円筒状 のスリーブピストン35、及びスリーブピストン35の外側に配置されスリーブ ピストン35駆動のためのシリンダ36を形成するガイドブロック38から基本 的に構成される。コレット部材33は、ガイドブロック38に押さえ込まれるよ うにしてガイドブロック38と共に回転ベース9に一体的に固定される。スリー ブピストン35は、コレット部材33及びガイドブロック38に案内されガイド ブロック38内に形成されたシリンダ36内を並進的に上下動し得るが、いわゆ るシリンダロッド側のシリンダ36内に装着された圧縮コイルばね40によって 下降方向に常時付勢されている。
【0015】 スリーブピストン35の上下動について更に詳細に説明すると、クランプ装置 13がクランプ状態になる時、空圧弁23の切り換えによって空圧源(AIR) からいわゆるシリンダヘッド側に空気が送り込まれ(このとき、シリンダロッド 側の作動油は、タンク(T)に回収され)、これによりスリーブピストン35が 上昇し(図1)、他方、クランプ装置13がクランプ解除状態になる時、油圧弁 の切り換えによってポンプ(P)からいわゆるシリンダロッド側に作動油が送り 込まれ(このとき、シリンダヘッド側の空気は、大気中に放出され)、これによ りスリーブピストン35が下降する。
【0016】 図1(中央)に示すスリーブピストン35上昇時においては、コレット部材3 3上端のボールコレット部31のボール30の高さ位置と、その外側のスリーブ ピストン35の内周溝35aのそれとが一致し、ボール30が放射状に外方(横 方向)に退避し得るため、ボール30の輪の中を延びるプルスタッド27は保持 されない、すなわち保持状態にない。
【0017】 図2(中央)に示すスリーブピストン35下降時においては、スリーブピスト ン35の狭い孔部の側壁によってボール30が内方に進出されてプルスタッド2 7の引っ掛け部に係合ないし嵌合する、すなわち保持状態となる。尚、言うまで もないが、ボール30ないしボールコレット部31(保持手段)は、上記クラン プ装置13におけるそれとは全く異なり、プルスタッド27を下方側に引き込む ものではなく、係止部を形成してそこからプルスタッド27が単に抜け出ないよ うにするものである。
【0018】 以上説明した保持装置28が設けられることにより、機械稼働中に油圧関係の トラブルが生じた場合においても、パレット3の脱落・落下等の不都合を安全且 つ確実に回避することができる。 すなわち、例えば、クランプ装置13のピストン18及び保持装置28のスリ ーブピストン35を駆動すべき油圧力(あるいは、シリンダロッド側に供給され ている油圧)が突発的・事故的に低下ないし消失したような場合、クランプ装置 13にあっては、プルスタッド5の引き込み力がなくなる結果、不可避的にクラ ンプ不能ないし解除状態になってしまう。これに対して、保持装置28にあって は、スリーブピストン35の孔部側壁が邪魔になってボール30が外方(横方向 )に退出し得ない結果、プルスタッド27がコレット部材33のボールコレット 部31から抜け出ることができない。尚、このときスリーブピストン35自体は 、当該油圧力の有無に拘わらず、圧縮コイルばね40によって下側に安定して付 勢され続けることになる。
【0019】 従って、パレット3(回転ベース9)が例えば90度傾いている時に上記油圧 トラブルが発生し、非常時的なクランプ解除状態になったとしても、それに連動 することなく、あるいはそれに影響されることなく、保持装置28によって落下 防止用のプルスタッド27を安定的・継続的に保持でき、従って、パレット3の 脱落・落下といった事態の発生を効果的に防止できる。
【0020】 また、本パレット落下防止装置では、油圧弁及び空圧弁をクランプ装置と共用 しているため、部品の削減、制御の簡素化が図れる。なお、油圧のみまたは空圧 のみを利用しても良い。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、パレットを固定すべきクランプ装置の異 常時等において起き得るパレットの脱落を安全且つ確実に阻止することができる 。しかも、それを安価且つ簡易に実現でき、極めて実用的・実際的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案に係るパレット落下防止装置の
一実施例の要部断面側面図であって、クランプ解除状態
を示す図である。
【図2】図2は、本考案に係るパレット落下防止装置の
一実施例の要部断面側面図であって、クランプ状態を示
す図である。
【図3】図3は、従来の傾斜テーブルの概略側面図であ
る。
【符号の説明】
3…パレット 5,27…プルスタッド 6…テーパーブッシュ 9…回転ベース 11…テーパーコーン 13…クランプ装置 15,30…ボール 16,31…ボールコレット部 18…ピストン 20,38…ガイドブロック 21,36…シリンダ 23…空圧弁 24…油圧弁 28…保持装置 33…コレット部材 35…スリーブピストン 40…圧縮コイルばね

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレット底面に設けたクランプ用プルス
    タッドを流体圧を利用して解放自在に牽引して傾斜テー
    ブル上にパレットを固定するクランプ装置を備えた傾斜
    テーブルにおいて、 前記パレット底面に設けた落下防止用プルスタッドと、 前記流体圧を利用して前記落下防止用プルスタッドを前
    記クランプ装置のクランプ、アンクランプ動作と連動し
    て把持、解放可能に保持するコレット式保持手段と、該
    コレット式保持手段を常時把持側に付勢する弾性手段と
    を具備したことを特徴とする、傾斜テーブルにおけるパ
    レット落下防止装置。
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