JPH0617918A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH0617918A
JPH0617918A JP20035392A JP20035392A JPH0617918A JP H0617918 A JPH0617918 A JP H0617918A JP 20035392 A JP20035392 A JP 20035392A JP 20035392 A JP20035392 A JP 20035392A JP H0617918 A JPH0617918 A JP H0617918A
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JP
Japan
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shift
hydraulic
line
pressure
valve
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Pending
Application number
JP20035392A
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English (en)
Inventor
Takuji Fujiwara
卓治 藤原
Kozo Ishii
弘三 石居
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速時に所定の摩擦締結要素に対する締結用
油圧をアキュムレータを用いて棚圧状態で供給するよう
にした自動変速機において、当該摩擦締結要素が関与す
るシフトアップ変速時に変速動作を良好に行わせるよう
にすることを目的とする。 【構成】 1−2シフトアップ変速時に2−4ブレーキ
におけるサーボピストンのアプライポートに通じるライ
ン上のワンウェイオリフィスを、変速初期に所定時間の
間バイパスさせるようにする。そして、エンジン負荷の
低下によるシフトアップ変速時に、上記バイパス時間を
車速の上昇によるシフトアップ変速時よりも長くするよ
うに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機の変速制御装
置、特に変速時における摩擦締結要素に対する締結用油
圧をアキュムレータを用いて棚圧状態で供給するように
したものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車に搭載される自動変速機
は、トルクコンバータと変速歯車機構とを組み合わせ、
この変速歯車機構の動力伝達経路をクラッチやブレーキ
等の複数の摩擦締結要素の選択的作動により切り換え
て、所定の変速段に自動的に変速するように構成したも
ので、この種の自動変速機には、上記各摩擦締結要素の
アクチュエータに対する油圧の給排を制御する油圧制御
回路が設けられる。この油圧制御回路は、具体的には、
オイルポンプの吐出圧を所定のライン圧に調整するレギ
ュレータバルブと、手動操作によってレンジを切り換え
るマニュアルバルブと、運転状態に応じて作動して上記
各アクチュエータに通じる油路を切り換えることによ
り、複数の摩擦締結要素を選択的に作動させる複数のシ
フトバルブと、その他の補助的な作用を行う各種のバル
ブとで構成され、特に近年においては、上記シフトバル
ブをソレノイドバルブによって駆動することにより、変
速制御を運転状態に適合させてより高精度に行うように
する場合がある。
【0003】ところで、この種の自動変速機において
は、解放状態の摩擦締結要素が締結する際のショックを
和らげるために、変速時における締結用油圧を所謂棚圧
と称する中間圧力状態に設定する場合があるが、一般に
は、摩擦締結要素へ作動油圧を供給する油圧供給通路
に、アキュムレータとオリフィスとを設置し、オリフィ
スを通過した作動油をアキュムレータに導入させること
で、所定の棚圧を形成するようになっている。
【0004】しかし、このようにオリフィスによって流
量を絞った状態で締結用油圧を摩擦締結要素に供給する
ようにすると、変速動作初期のタイムラグが大きくなる
という問題があり、それに対処するために、例えば特開
平2−76968号公報に開示されているように、オリ
フィスをバイパスするバイパス通路と、該バイパス通路
を開閉するバルブとを設ける場合がある。これによれ
ば、変速時に例えば所定期間の間バイパス通路を開通さ
せることで作動油の流量が増量することになって変速動
作初期のタイムラグが減少すると共に、変速動作後半に
はオリフィスとアキュムレータとにより油圧が棚圧状態
で上昇することになるからショックも低減されることに
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の自
動変速機においては、例えば車速とスロットル開度とを
パラメータとして予め変速パターンを設定すると共に、
現実の運転状態(車速及びスロットル開度)が上記変速
パターンを構成する変速ラインを通過したときに変速段
をダウンシフトあるいはアップシフトさせる変速制御が
行われるようになっているが、このうちアップシフトの
形態として、車速の上昇に伴って行われる所謂スケジュ
ールアップ変速と、エンジン負荷の低下に伴って行われ
る所謂バックアウト変速とがある。その場合に、従来に
おいては、エンジン負荷に対応して棚圧が形成されるよ
うに圧力特性が設定されていたので次のような問題を発
生する可能性があった。
【0006】すなわち、例えば1−2変速を例にとる
と、図10に示すように、車速とスロットル開度とによ
って示される運転状態が、例えば車速の上昇によって変
速パターンを構成する1−2シフトアップラインL12を
横切ってP1点からR2点に変化したときにはスケジュー
ルアップ変速が行われることになる。一方、スロットル
開度の減少によって運転状態がP3点から1−2シフト
アップラインL12を横切ってR4点に変化したときには
バックアウト変速が行われることになる。
【0007】その場合に、前者のスケジュールアップ変
速に際しては停車速域でギヤ比が減少するので、図11
の実線で示すように当該自動変速機における変速歯車機
構に入力されるトルクコンバータのタービン回転数も相
対的に小さく変動することになる。一方、後者のバック
アウト変速に際しては高車速域においてギヤ比が減少す
るため、図の破線で示すようにタービン回転数がスケジ
ュールアップ変速に比べて相対的に大きく変動すること
になる。その場合に、一般にアキュムレータの動作特性
は固定の特性であるため、上記スケジュールアップ変
速、バックアウト変速の両方を満足させるためには棚圧
状態を長く設定し、スケジュールアップ変速では棚圧の
前半、またバックアウト変速では棚圧の後半で変速動作
が完了するようになっている。したがって、バックアウ
ト変速時においては、アキュムレータによって得られる
棚圧の前半部分で摩擦締結要素が不必要にスリップする
と共に、当該摩擦要素がスケジュールアップ変速時より
も相対的に長いスリップ状態を経て締結されることにな
って、耐久性の点で問題を生じることになるのである。
【0008】この問題に対しては、棚圧レベルを大きく
設定することも考えられるが、そうすると通常のスケジ
ュールアップ変速に際して締結ショックが大きくなって
好ましくない。
【0009】この発明は変速時に所定の摩擦締結要素に
対する締結用油圧をアキュムレータを用いて棚圧状態で
供給するようにした自動変速機における上記の問題に対
処するもので、当該摩擦締結要素が関与するシフトアッ
プ変速時に変速動作を良好に行わせるようにすることを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1に係る発明(以下、第1発明という)に係る自動変速
機の変速制御装置は、変速歯車機構の動力伝達経路を切
り換える複数の摩擦締結要素と、これらの摩擦締結要素
の油圧アクチュエータに対する作動油圧の給排を制御す
る油圧制御回路とを有し、この油圧制御回路における所
定の摩擦締結要素へ作動油圧を供給する油圧供給通路
に、作動油を貯留するアキュムレータと、該アキュムレ
ータの上流側に配置されて作動油の流量を調整する流量
調整手段とを設けた自動変速機において、上記所定摩擦
締結要素が締結される変速初期に、所定期間の間作動油
の流量が増量するように上記流量調整手段を作動させる
制御手段と、エンジン負荷の低下によるシフトアップ変
速時に、上記増量期間を車速の上昇によるシフトアップ
変速時よりも長くする増量期間変更手段とを設けたこと
を特徴とする。
【0011】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
第2発明という)に係る自動変速機の変速制御装置は、
変速歯車機構の動力伝達経路を切り換える複数の摩擦締
結要素と、これらの摩擦締結要素の油圧アクチュエータ
に対する作動油圧の給排を制御する油圧制御回路とを有
し、この油圧制御回路における所定の摩擦締結要素へ作
動油圧を供給する油圧供給通路に、作動油を貯留するア
キュムレータと、このアキュムレータの上流側に配置さ
れた絞り要素と、該絞り要素をバイパスするバイパス通
路と、該バイパス通路を開閉する開閉手段とを設けた自
動変速機において、上記所定摩擦締結要素が締結される
変速初期に、所定期間の間上記バイパス通路が開通する
ように開閉手段を作動させる制御手段と、エンジン負荷
の低下によるシフトアップ変速時に、上記バイパス通路
の開通期間を車速の上昇によるシフトアップ変速時より
も長くする開通期間変更手段とを設けたことを特徴とす
る。
【0012】そして、本願の請求項3に係る発明(以
下、第3発明という)に係る自動変速機の変速制御装置
は、変速歯車機構の動力伝達経路を切り換える複数の摩
擦締結要素と、これらの摩擦締結要素の油圧アクチュエ
ータに対する作動油圧の給排を制御する油圧制御回路と
を有し、この油圧制御回路における所定の摩擦締結要素
へ作動油圧を供給する油圧供給通路に、作動油を貯留す
るアキュムレータと、該アキュムレータの上流側に配置
されて作動油の流量を調整する流量調整手段とを設けた
自動変速機において、変速歯車機構の入力回転数を検出
する入力回転数検出手段と、上記所定摩擦締結要素が締
結される変速初期に、所定期間の間作動油の流量が増量
するように上記流量調整手段を作動させる制御手段と、
エンジン負荷の低下によるシフトアップ変速時に、上記
増量期間を車速の上昇によるシフトアップ変速時よりも
長くすると共に、その増量期間をシフトアップ変速が開
始したときの入力回転数が大きいほど長くする増量期間
変更手段とを設けたことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記の構成によれば、次のような作用が得られ
る。
【0014】すなわち、第1〜第3発明のいずれにおい
ても、エンジン負荷の低下によるシフトアップ時におい
ては、車速の上昇によるシフトアップ変速時よりも摩擦
締結要素に供給される締結用油圧の初期増量時間が長く
なるので、その分アキュムレータに流入する作動油が多
くなって摩擦締結要素に供給される棚圧が上昇すること
になる。したがって、この増量期間を適切に設定するよ
うにすれば、いずれのシフトアップ変速時においても伝
達トルクに対応した棚圧が形成されることになるので、
当該摩擦要素の締結動作が良好に行われて耐久性が向上
することになる。
【0015】特に、第3発明においては、エンジン負荷
の低下によるシフトアップ変速時に、上記増量期間を当
該自動変速機における変速歯車機構の入力回転数が大き
いほど長く変更するようになっているので、棚圧が伝達
トルクに更に精度よく対応して形成されることになっ
て、当該摩擦要素の耐久性がより一層向上することにな
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0017】まず、図1によりこの実施例に係る自動変
速機の機械的構成を説明すると、この自動変速機10
は、主たる構成要素として、トルクコンバータ20と、
該コンバータ20の出力により駆動される変速歯車機構
30と、該機構30の動力伝達経路を切り換えるクラッ
チやブレーキ等の複数の摩擦締結要素41〜46及びワ
ンウェイクラッチ51,52とを有し、これらにより走
行レンジとしてのD,S,L,Rの各レンジと、Dレン
ジでの1〜4速、Sレンジでの1〜3速、Lレンジでの
1〜2速とが得られるようになっている。
【0018】上記トルクコンバータ20は、エンジン出
力軸1に連結されたケース21内に固設されたポンプ2
2と、該ポンプ22に対向状に配置されて該ポンプ22
により作動油を介して駆動されるタービン23と、該ポ
ンプ22とタービン23との間に介設されると共に変速
機ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持さ
れてトルク増大作用を行うステータ25と、上記ケース
21とタービン23との間に設けられ、該ケース21を
介してエンジン出力軸1とタービン23とを直結するロ
ックアップクラッチ26とで構成されている。そして、
上記タービン23の回転がタービンシャフト27を介し
て上記変速歯車機構30側に出力されるようになってい
る。ここで、上記エンジン出力軸1にはタービンシャフ
ト27内を貫通するポンプシャフト12が連結され、該
シャフト12により変速機後端部に備えられたオイルポ
ンプ13が駆動されるようになっている。
【0019】一方、上記変速歯車機構30はラビニョ型
プラネタリギヤ装置で構成され、上記タービンシャフト
27上に遊嵌合された小径のスモールサンギヤ31と、
該サンギヤ31の後方において同じくタービンシャフト
27上に遊嵌合された大径のラージサンギヤ32と、上
記スモールサンギヤ31に噛合された複数個のショート
ピニオンギヤ33と、前半部が該ショートピニオンギヤ
33に噛合されると共に後半部が上記ラージサンギヤ3
2に噛合されたロングピニオンギヤ34と、該ロングピ
ニオンギヤ34及び上記ショートピニオンギヤ33を回
転自在に支持するキャリヤ35と、ロングピニオンギヤ
34の前半部に噛合されたリングギヤ36とで構成され
ている。
【0020】そして、上記タービンシャフト27とスモ
ールサンギヤ31との間に、フォワードクラッチ41と
第1ワンウェイクラッチ51とが直列に介設され、また
これらのクラッチ41,51に並列にコーストクラッチ
42が介設されていると共に、タービンシャフト27と
キャリヤ35との間には3−4クラッチ43が介設さ
れ、さらに該タービンシャフト27とラージサンギヤ3
2との間にリバースクラッチ44が介設されている。ま
た、上記ラージサンギヤ32とリバースクラッチ44と
の間にはラージサンギヤ32を固定するバンドブレーキ
でなる2−4ブレーキ45が設けられていると共に、上
記キャリヤ35と変速機ケース11との間には、該キャ
リヤ35の反力を受け止める第2ワンウェイクラッチ5
2と、キャリヤ35を固定するローリバースブレーキ4
6とが並列に設けられている。そして、上記リングギヤ
36が出力ギヤ14に連結され、該出力ギヤ14から差
動装置を介して左右の車輪(図示せず)に回転が伝達さ
れるようになっている。
【0021】ここで、上記各クラッチやブレーキ等の摩
擦締結要素41〜46及びワンウェイクラッチ51,5
2の作動と変速段との関係をまとめると、表1に示すよ
うになる。
【0022】
【表1】 次に、図2により上記各摩擦締結要素41〜46のアク
チュエータに対して油圧を給排する油圧制御回路につい
て説明する。ここで、上記各アクチュエータのうち、2
−4ブレーキ45の油圧アクチュエータ45aはアプラ
イポート45bとリリースポート45cとを有するサー
ボピストンで構成され、アプライポート45bのみに油
圧が供給されているときに2−4ブレーキ45を締結
し、両ポート45b,45cとも油圧が供給されていな
いとき及び両ポート45b,45cとも油圧が供給され
ているときに、2−4ブレーキ45を解放するようにな
っている。また、その他の摩擦締結要素41〜44,4
6のアクチュエータは通常の油圧ピストンで構成され、
油圧が供給されたときに当該摩擦締結要素を締結するよ
うになっている。
【0023】この油圧制御回路60には、主たる構成要
素として、図1に示すオイルポンプ13からメインライ
ン110に吐出された作動油の圧力を所定のライン圧に
調整するレギュレータバルブ61と、手動操作によって
レンジの選択を行うマニュアルバルブ62と、変速段に
応じて作動して各摩擦締結要素(アクチュエータ)41
〜46に対する油圧の給排を行う1−2,2−3,3−
4の各シフトバルブ63,64,65とが備えられてい
る。
【0024】上記マニュアルバルブ62は、メインライ
ン110からライン圧が導入される入力ポートeと、第
1〜第4出力ポートa〜dとを有し、スプールの移動に
より、上記入力ポートeが、Dレンジ及びSレンジでは
第1、第2出力ポートa,bに、Lレンジでは第1、第
3出力ポートa,cに、またRレンジでは第4出力ポー
トdにそれぞれ連通されるようになっている。そして、
各出力ポートa〜dには、それぞれ第1〜第4出力ライ
ン111〜114が接続されている。
【0025】また、上記1−2,2−3,3−4シフト
バルブ63,64,65は、それぞれスプールをスプリ
ング(図示省略)により図面上、右側に付勢した構成
で、これらのスプールの右側にパイロットポート63
a,64a,65aが設けられている。そして、1−2
シフトバルブ63のパイロットポート63aには上記メ
インライン110から導かれた第1パイロットライン1
15が、2−3、3−4シフトバルブ64,65のパイ
ロットポート64a,65aには上記第1出力ライン1
11からライン116を介して分岐された第2、第3パ
イロットライン117,118がそれぞれ接続されてい
ると共に、これらのパイロットライン115,117,
118には、それぞれ変速用の第1、第2、第3ソレノ
イドバルブ66,67,68が設けられている。これら
のソレノイドバルブ66〜68は、それぞれONのとき
に当該パイロットライン115,117,118の作動
油を排出させて、各対応するシフトバルブ63〜65の
パイロットポート63a〜65a内のパイロット圧を排
圧することにより、スプールを図面上、右側に位置さ
せ、またOFFのときに上記パイロットポート63a〜
65aに各パイロットライン115,117,118か
らパイロット圧を導入させて、スプールをそれぞれ左側
に位置させるようになっている。
【0026】ここで、この自動変速機10には、図3に
示すように、上記ソレノイドバルブ66〜68、並びに
後述するロックアップ用及びバイパス制御用ソレノイド
バルブ94,104及びライン圧制御用デューティソレ
ノイドバルブ96の作動を制御するコントローラ200
が備えられ、このコントローラ200に、当該自動車の
車速を検出する車速センサ201からの信号と、エンジ
ンのスロットル開度を検出するスロットル開度センサ2
02からの信号と、当該自動変速機に備えられたシフト
レバーの位置(レンジ)を検出するシフト位置センサ2
03からの信号と、トルクコンバータ20のタービン回
転数を検出するタービン回転数センサ204からの信号
とが入力されるようになっている。そして、このコント
ローラ200は、シフトレバーで選択された各レンジご
とに、当該自動車の車速とエンジンのスロットル開度と
に応じて予め設定された変速マップに基づいて上記変速
用ソレノイドバルブ66〜68をON−OFF制御す
る。これにより、各シフトバルブ63〜65のスプール
の位置が切り換わって各摩擦締結要素41〜46に通じ
る油路が選択的に連通され、これらの摩擦締結要素41
〜46が表1に示す組合せで締結されて、変速段が運転
状態に応じて切り換えられる。その場合に、D、S、L
の前進レンジにおける各変速段と各ソレノイドバルブ6
6〜68のON,OFFの組合せパターンとの関係は表
2に示すように設定されている。
【0027】
【表2】 一方、上記マニュアルバルブ62における各出力ポート
a〜dに接続された第1〜第4出力ライン111〜11
4のうち、D、S、Lの各前進レンジでメインライン1
10に連通される第1出力ライン111からは上記ライ
ン116が分岐され、このライン116がフォワードク
ラッチラインとされて、ワンウェイオリフィス71を介
してフォワードクラッチ41に導かれている。したがっ
て、D,S,Lレンジで、フォワードクラッチ41が常
時締結されることになる。ここで、上記フォワードクラ
ッチライン116には、ライン119を介してフォワー
ドクラッチ締結時の緩衝用のN−Dアキュムレータ72
が接続されている。
【0028】また、第1出力ライン111は上記1−2
シフトバルブ63に導かれ、上記第1ソレノイドバルブ
66がONとなってスプールが右側へ位置した時にサー
ボアプライライン120に連通し、ワンウェイオリフィ
ス73を介してサーボピストン45aのアプライポート
45bに至る。したがって、D,S,Lレンジで第1ソ
レノイドバルブ66がONのとき、すなわちDレンジで
の2,3,4速、Sレンジの2,3速及びLレンジの2
速で、上記アプライポート45bに油圧(サーボアプラ
イ圧)が導入され、リリースポート45cに油圧(サー
ボリリース圧)が導入されていないときに2−4ブレー
キ45が締結される。なお、上記サーボアプライライン
120にも、2−4ブレーキ締結時の緩衝用の1−2ア
キュムレータ74が接続されている。
【0029】また、D,Sレンジでメインライン110
に連通する上記第2出力ライン112は、2−3シフト
バルブ64に導かれている。そして、該ライン112
は、第2ソレノイドバルブ67がOFFでスプールが左
側に位置するときに、ワンウェイオリフィス75を介し
て3−4クラッチライン121に連通する。そして、こ
のライン121はさらにワンウェイオリフィス76を介
して3−4クラッチ43に至る。したがって、D,Sレ
ンジで第2ソレノイドバルブ67がOFFのとき、すな
わちDレンジの3,4速及びSレンジの3速で3−4ク
ラッチ43が締結されることになる。
【0030】ここで、上記3−4クラッチライン121
からは第1、第2ドレンライン122,123が分岐さ
れ、これらのうち第1ドレンライン122は3−4シフ
トバルブ65に導かれ、第3ソレノイドバルブ68がO
FF(スプールが左側)のときにライン124に連通し
て、2−3シフトバルブ64のドレンポートに通じる。
また、第2ドレンライン123は、ワンウェイオリフィ
ス77、固定オリフィス78及びワンウェイオリフィス
79を介して同じく3−4シフトバルブ65に導かれ、
第3ソレノイドバルブ68がON(スプールが右側)の
ときに上記ライン124に連通して、2−3シフトバル
ブ64のドレンポートに通じる。なお、第2ドレンライ
ン123のワンウェイオリフィス77と固定オリフィス
78との間には、3−4クラッチ作動時の緩衝用の2−
3アキュムレータ80が接続されている。
【0031】また、上記第1ドレンライン122に接続
されて、3−4クラッチライン121と同様に、第2ソ
レノイドバルブ67がOFFで、2−3シフトバルブ6
4のスプールが左側に位置するときに第2出力ライン1
12に連通するライン125は、3−4シフトバルブ6
5に導かれ、第3ソレノイドバルブ68がOFFでスプ
ールが左側に位置するときにサーボリリースライン12
6に連通する。このライン126は、ワンウェイオリフ
ィス81,82を介してサーボピストン45aのリリー
スポート45cに至る。したがって、D,Sレンジで第
2、第3ソレノイドバルブ67,68がともにOFFの
時、すなわちDレンジの3速及びSレンジの3速で、サ
ーボピストン45aのリリースポート45cにサーボリ
リース圧が導入され、2−4ブレーキ45が解放され
る。
【0032】さらに、上記サーボリリースライン126
の2つのワンウェイオリフィス81,82間から分岐さ
れたライン127は、コーストコントロールバルブ8
3、ワンウェイオリフィス84及びボールバルブ85を
介してコーストクラッチライン128に通じ、コースト
クラッチ42に至っている。したがって、サーボリリー
スライン126内に油圧が導入されるDレンジの3速及
びSレンジの3速でコーストクラッチ42が締結され
る。一方、上記第3ソレノイドバルブ68がOFFで3
−4シフトバルブ65のスプールが左側に位置し、かつ
第2ソレノイドバルブ67がONで2−3シフトバルブ
64のスプールが右側に位置するときに、上記フォワー
ドクラッチライン116が、その分岐ライン129、3
−4シフトバルブ65、ライン130及び2−3シフト
バルブ64を介してライン131に連通する。このライ
ン131は、上記ボールバルブ85を介してさらにコー
ストクラッチライン128に通じ、したがって、コース
トクラッチ42は、第2ソレノイドバルブ67がON
で、第3ソレノイドバルブ68がOFFのとき、すなわ
ちSレンジの2速及びLレンジの1,2速でも締結され
る。
【0033】また、マニュアルバルブ62によりLレン
ジでメインライン110に連通する第3出力ライン11
3は、減圧バルブとしてのローレデューシングバルブ8
6及びライン132を介して1−2シフトバルブ63に
導かれている。そして、このライン132は、第1ソレ
ノイドバルブ66がOFFでスプールが左側に位置する
ときに、ワンウェイオリフィス87及びボールバルブ8
8を介してローリバースブレーキライン133に連通
し、ローリバースブレーキ46に至る。したがって、L
レンジで第1ソレノイドバルブ66がOFFのとき、す
なわちLレンジの1速でローリバースブレーキ46が締
結される。
【0034】さらに、Rレンジでメインライン110に
連通する第4出力ライン114は、該ライン114から
分岐されたライン134、ワンウェイオリフィス89及
び上記ボールバルブ88を介して上記ローリバースブレ
ーキライン133に連通する一方、リバースクラッチラ
イン135となって、ワンウェイオリフィス90を介し
てリバースクラッチ44に至る。したがって、Rレンジ
では、常にローリバースブレーキ46とリバースクラッ
チ44とが締結される。ここで、上記リバースクラッチ
ライン135には、リバースクラッチ締結時の緩衝用の
N−Rアキュムレータ91が接続されている。
【0035】また、この油圧制御回路60には、図1に
示すトルクコンバータ20内のロックアップクラッチ2
6を作動させるためのロックアップバルブ92が備えら
れている。このバルブ92には、レギュレータバルブ6
1からトルクコンバータライン136が導かれていると
共に、一端に設けられたパイロットポート92aには、
メインライン110から分岐されてソレノイドレデュー
シングバルブ93により減圧された油圧が導入されるパ
イロットライン137が接続されている。そして、この
ライン137にロックアップ用のソレノイドバルブ94
が設けられ、該バルブ94がONのときにスプールが右
側に位置することにより、上記トルクコンバータライン
136がトルクコンバータ20内に通じるトルクコンバ
ータインライン138に連通し、これにより該トルクコ
ンバータ20の内圧が高まってロックアップクラッチ2
6が締結される。また、上記ソレノイドバルブ94がO
FFとなってスプールが左側へ移動すれば、上記トルク
コンバータライン136がロックアップ解放ライン13
9に連通し、トルクコンバータ20内にロックアップ解
放圧が導入されて、ロックアップクラッチ26が解放さ
れるようになっている。
【0036】さらに、この油圧制御回路60には、上記
レギュレータバルブ61によって調整さるライン圧の制
御用として、スロットルモデュレータバルブ95、該バ
ルブ作動用のデューティソレノイドバルブ96及びカッ
トバックバルブ97が備えられている。
【0037】上記スロットルモデュレータバルブ95に
は、上記ソレノイドレデューシングバルブ93を介して
メインライン110に通じるライン137から分岐され
たライン140が導かれていると共に、周期的に開閉す
るデューティソレノイドバルブ96によって調整された
パイロット圧がスプールの一端に導入され、このデュー
ティソレノイドバルブ96のデューティ率(1周期中に
おける開弁時間比率)に応じたスロットルモデュレータ
圧を生成するようになっている。その場合に、上記デュ
ーティ率はエンジンのスロットル開度に応じて設定され
ると共に、これに対応するスロットルモデュレータ圧が
ライン141によってレギュレータバルブ61の増圧ポ
ート61aに導入されることにより、該バルブ61で調
整されるライン圧がエンジンのスロットル開度の増大に
応じて増大されることになる。
【0038】また、上記カッットバックバルブ97に
は、上記スロットルモデュレータ圧をレギュレータバル
ブ61に供給するライン141から分岐されたライン1
42が導かれていると共に、第1〜第3ポート97a,
97b,97cが設けられ、第1ポート97aには、上
記第1ソレノイドバルブ66がOFFのときに発生され
るパイロット圧がライン143を介して、第2ポート9
2bには、上記第2ソレノイドバルブ67がOFFのと
きに発生されるパイロット圧がライン144を介して、
また第3ポート97cには、上記第3ソレノイドバルブ
68がOFFのときに発生されるパイロット圧がライン
145を介してそれぞれ導入されるようになっている。
そして、これらのパイロット圧の導入状態に応じてスプ
ールが移動し、第1ポート97aのみにパイロット圧が
導入される(第1ソレノイドバルブ66のみがOFF
の)Dレンジの1速及びSレンジの1速、第1、第3ポ
ート97a,97cにパイロット圧が導入される(第
1、第3ソレノイドバルブ66,68がOFFの)Lレ
ンジの1速並びに第3ポート97cにのみパイロット圧
が導入される(第3ソレノイドバルブ68のみがOFF
の)のSレンジの2速及びLレンジの2速で上記ライン
142が遮断されると共に、これらの変速段以外では該
ライン142がライン146に通じて、レギュレータバ
ルブ61の減圧ポート61bに上記スロットルモデュレ
ータ圧が導入されることにより、ライン圧が減圧される
ようになっている。
【0039】以上の構成に加えて、この油圧制御回路6
0には、各変速時における油圧の給排タイミングの調整
用として、前記のコーストコントロールバルブ83の他
に、バイパスバルブ101、2−3コントロールバルブ
102及びタイミングバルブ103が備えられている。
【0040】上記コーストコントロールバルブ83は、
前述のように、サーボリリースライン126から分岐さ
れてコーストクラッチライン128にボールバルブ85
を介して通じるライン127上に設けられていると共
に、フォワードクラッチライン116から分岐されたラ
イン147により、ライン圧(フォワードクラッチ圧)
がスプールの一端に導かれている。そして、上記ライン
127によってスプールの他端に導入されるサーボリリ
ース圧とスプリングの付勢力とがライン圧に打ち勝った
ときに該ライン127を連通させるようになっている。
【0041】また、上記バイパスバルブ101は、3−
4クラッチライン121に設けられたワンウェイオリフ
ィス76をバイパスするバイパスライン148上に設け
られていると共に、上記3−4クラッチライン121の
ワンウェイオリフィス76より下流の油圧(3−4クラ
ッチ圧)がスプール101aの一端に、上記スロットル
モデュレータバルブ95から導かれたライン149,1
50によりモデュレータ圧がスプールの他端にそれぞれ
導入され、3−4クラッチ圧が所定値以上に上昇してス
プールが左側に移動したときに上記バイパスライン14
8を遮断するようになっている。したがって、3−4ク
ラッチ圧は、供給開始時にはバイパスライン148によ
り速かに供給されるが、その後ワンウェイオリフィス7
6によって供給が緩やかになり、このようにして2−3
シフトアップ変速時における3−4クラッチ43の締結
タイミングが調整され、またそのタイミングがエンジン
のスロットル開度に応じて変更されることになる。
【0042】さらに、上記2−3コントロールバルブ1
02は、サーボリリースライン126上の油圧供給方向
に絞り作用を行うワンウェイオリフィス81をバイパス
するバイパスライン151上に設けられていると共に、
スプールの一端部に上記3−4クラッチライン121内
の油圧(3−4クラッチ圧)が、中央部に上記ライン1
49及びライン152を介して前述のスロットルモデュ
レータ圧が、また他端部に当該バイパスライン151の
下流におけるサーボリリース圧がそれぞれ導入されるよ
うになっている。そして、3−4クラッチ圧、スロット
ルモデュレータ圧及びサーボリリース圧の作用により上
記バイパスライン151を開通もしくは排圧させて、サ
ーボリリース圧を3−4クラッチ圧に対応させて調圧す
るようになっている。
【0043】また、上記タイミングバルブ103は、サ
ーボアプライライン120上のワンウェイオリフィス7
3をバイパスする第1バイパスライン153と、上記サ
ーボリリースライン126上のワンウェイオリフィス8
2(及び81)をバイパスする第2バイパスライン15
4と、上記3−4クラッチ圧の第2ドレンライン123
における固定オリフィス78(及びワンウェイオリフィ
ス79)をバイパスする第3バイパスライン155とに
跨って設けられている。そして、スプールの一端にメイ
ンライン110から導かれたパイロットライン156が
接続されていると共に、該ライン156にバイパス制御
用のソレノイドバルブ104が設けられている。
【0044】このタイミングバルブ103は、上記ソレ
ノイドバルブ104の作動により上記第1〜第3バイパ
スライン153,154,155を開通、遮断するよう
になっている。
【0045】本実施例に係る自動変速機10は以上の構
成であるが、この自動変速機10においては、例えば1
−2変速時に際して次のような制御が行われる。
【0046】つまり、この1−2変速時においては、前
記表1に示すところに従って2−4ブレーキ45が締結
されることになるが、その場合に通常のスケジュールア
ップ変速とバックアウト変速とで2−4ブレーキ45に
おけるサーボピストン45aのアプライポート45cに
伝達トルクに対応した適切な油圧(サーボアプライ圧)
が供給されないと、特に回転変動の大きいバックアウト
変速時にトルク伝達容量の不足によって2−4ブレーキ
45のスリップ時間が長くなって耐久性を悪化させるこ
とになるのである。
【0047】そこで、この実施例においては、1−2変
速の初期に上記バイパス制御用のソレノイドバルブ10
4を作動させることにより、タイミングバルブ103を
介してサーボアプライライン120上のワンウェイオリ
フィス73をバイパスする第1バイパスライン153を
開通させて作動油の流量を増量させるバイパス制御を行
うようになっているが、このバイパス制御は具体的には
図4のフローチャートに従って次のように行われる。
【0048】すなわち、コントローラ200は、ステッ
プS1で各種信号を読み込んだ上で、ステップS2で1
−2変速中であることを示すシフトフラグFの値を判定
すると共に、シフトフラグFが1にセットされていると
判定したときにステップS3に進んで1サンプリング時
間△t前にシフトフラグFが1にセットされているか否
かを判定する。つまり、1−2変速指令が出力された瞬
間か否かを発生するのである。そして、ステップS3に
おいてシフトフラグFが1サンプリング時間△t前に1
にセットされていないと判定したときには、ステップS
4に進んでそのときの実時間tを変速開始時間tSとし
て記憶すると共に、ステップS5でスロットル開度θの
今回値θ(t)から前回値(θー△t)を減算して求め
たスロットル変化率△θが所定のバックアウト判定値α
よりも小さいか否かを判定する。ここで、バックアウト
判定値αはスロットル変化率△θが0に近い負の値に設
定されており、スロットル開度θがバックアウト判定値
αよりも大きく変化したときにバックアウト変速である
と判定されることになる。
【0049】そして、コントローラ200は上記ステッ
プS5においてスロットル変化率△θがバックアウト判
定値αよりも小さくないと判定したときにはステップS
6に進んでバイパス時間tXとして所定値t0をセットし
た上で、ステップS7でバイパス制御用ソレノイドバル
ブ104にON信号を出力した後ステップS1に復帰す
る。
【0050】ここで変速動作中においてはシフトフラグ
Fは1にセットされていることから、コントローラ20
0は2回目以降はステップS3からステップS8に分岐
して実時間tから変速開始時間tSを減算した値が上記
バイパス時間tXよりも大きいか否かを判定する。つま
り、1−2変速が開始してから設定されたバイパス時間
tXが経過したかどうかを判定するのである。そして、
コントローラは200は、上記ステップS8においてY
ESと判定したときにステップS9に進んで上記バイパ
ス制御用ソレノイドバルブ104にOFF信号を出力し
てステップS1へ復帰する。
【0051】一方、コントローラ200は上記ステップ
S5においてスロットル変化率△θがバックアウト判定
値αよりも小さいと判定したときには、ステップS10
を実行して図5に示すようにタービン回転数をパラメー
タとして設定されたバイパス時間関数f(NT)に現実
のタービン回転数NTを当てはめることによりバイパス
時間tXを設定する。ここで、上記バイパス時間関数f
(NT)はタービン回転数NTが大きくなるほどバイパス
時間が長くなるように設定されていると共に、最低でも
上記所定値t0よりも長くなるように設定されている。
【0052】上記の構成により、次のような作用が得ら
れる。
【0053】すなわち、1−2スケジュールアップ変速
時においては、図6に示すように変速開始時間tSから
実時間tが所定値t0に到達するまでバイパス制御用ソ
レノイドバルブ104がONされる。つまり、図7に示
すようにタイミングバルブ103のスプールが右側に位
置することになって、サーボアプライライン120上の
ワンウェイオリフィス73をバイパスする第1バイパス
ライン153が開通することになる。
【0054】その場合に、この1−2シフトアップ変速
時においては、第1ソレノイドバルブ66がOFFから
ONに切り換わることにより、1−2シフトバルブ63
のスプールが右側に位置することになる。したがって、
第1出力ライン111がサーボアプライライン120に
連通することにより、サーボアプライ圧がサーボピスト
ン45aのアプライポート45bに供給されることにな
るのであるが、上記したようにタイミングバルブ103
のスプールが右側に位置することから、作動油の大半は
第1バイパスライン153を通ってサーボピストン45
aのアプライポート45bと1−2用アキュムレータ7
4とに分配供給される。これにより、図6の符号(a)
で示すようにサーボアプライ圧が急速に立ち上がること
になる。
【0055】一方、実時間tが所定値t0に達するとバ
イパス制御用ソレノイドバルブ104がOFFされる。
したがって、図8に示すように、タイミングバルブ10
3のスプールが右側から左側に移動することになって、
第1バイパスライン153が遮断される。したがって、
サーボアプライ圧は上記ワンウェイオリフィス73と1
−2アキュムレータ74との作用によって、図6の符号
(b)で示すように緩やかな棚圧状態で上昇し、その過
程で2−4ブレーキ45が締結することになる。
【0056】これに対して、バックアウト変速時におい
ては、上記所定値t0よりも長いバイパス時間t1が設定
されることになる。したがって、図9に示すようにスケ
ジュールアップ変速時よりも上記ワンウェイオリフィス
73をバイパスしている時間が長くなり、タイミングバ
ルブ103によって第1バイパスライン153が遮断さ
れたときには棚圧レベルがスケジュールアップ変速時よ
りも相対的に高くなる。これにより、タービン回転数N
Tの変動量が多くても2−4ブレーキ45が速やかに締
結されることになる。その場合に、タービン回転数NT
が大きいほどバイパス時間が長く設定されることになる
ので、伝達トルクに適切に対応した棚圧が形成されるこ
とになって2−4ブレーキ45が確実に締結されること
になる。
【0057】なお、この実施例においては3−4クラッ
チライン上におけるワンウェイオリフィス76をバイパ
スするバイパスライン148をフィードバック式のバイ
パスバルブ101によって開通、遮断させるようになっ
ているが、これを上記タイミングバルブ103と同様な
開閉方式に変更すれば、3−4クラッチ43が締結され
る2−3変速時においてもスケジュールアップ変速とバ
ックアウト変速とで棚圧レベルを変更することが可能と
なる。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、エンジン
負荷の低下によるシフトアップ時においては、車速の上
昇によるシフトアップ変速時よりも摩擦締結要素に供給
される締結用油圧の初期増量時間が長くなるので、その
分アキュムレータに流入する作動油が多くなって摩擦締
結要素に供給される棚圧が上昇することになる。したが
って、この増量期間を適切に設定するようにすれば、い
ずれのシフトアップ変速時においても伝達トルクに適切
に対応した棚圧が形成されることになるので、当該摩擦
要素の締結動作が良好に行われて耐久性が向上すること
になる。
【0059】特に、第3発明においては、エンジン負荷
の低下によるシフトアップ変速時に、上記増量期間を当
該自動変速機における変速歯車機構の入力回転数が大き
いほど長く変更するようになっているので、棚圧が伝達
トルクに更に精度よく対応して形成されることになっ
て、当該摩擦要素の耐久性がより一層向上することにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動変速機の機械的構成を示す骨子図であ
る。
【図2】 油圧制御回路を示す回路図である。
【図3】 自動変速機の制御システム図である。
【図4】 コントローラによるバイパス制御を示すフロ
ーチャート図である。
【図5】 該制御に用いるマップの説明図である。
【図6】 スケジュールアップ変速時における実施例の
作用を示すタイムチャート図である。
【図7】 1−2変速動作中における油圧制御回路の要
部の拡大図である。
【図8】 同じく1−2変速動作中における油圧制御回
路の要部の拡大図である。
【図9】 バックアウト変速時の作用を示すタイムチャ
ート図である。
【図10】 1−2変速の種類を示す運転領域図であ
る。
【図11】 従来の問題点を示す変速動作中のタービン
回転数の変化を示すタイムチャート図である。
【符号の説明】
10 自動変速機 30 変速歯車機構 45 2−4ブレーキ 45a サーボピストン 45b アプライポート 63 1−2シフトバルブ 66 第1ソレノイドバルブ 74 1−2アキュムレータ 103 タイミングバルブ 104 ソレノイドバルブ 200 コントローラ 204 タービン回転数センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速歯車機構の動力伝達経路を切り換え
    る複数の摩擦締結要素と、これらの摩擦締結要素の油圧
    アクチュエータに対する作動油圧の給排を制御する油圧
    制御回路とを有し、この油圧制御回路における所定の摩
    擦締結要素へ作動油圧を供給する油圧供給通路に、作動
    油を貯留するアキュムレータと、該アキュムレータの上
    流側に配置されて作動油の流量を調整する流量調整手段
    とを設けた自動変速機の変速制御装置であって、上記所
    定摩擦締結要素が締結される変速初期に、所定期間の間
    作動油の流量が増量するように上記流量調整手段を作動
    させる制御手段と、エンジン負荷の低下によるシフトア
    ップ変速時に、上記増量期間を車速の上昇によるシフト
    アップ変速時よりも長くする増量期間変更手段とが設け
    られていることを特徴とする自動変速機の変速制御装
    置。
  2. 【請求項2】 変速歯車機構の動力伝達経路を切り換え
    る複数の摩擦締結要素と、これらの摩擦締結要素の油圧
    アクチュエータに対する作動油圧の給排を制御する油圧
    制御回路とを有し、この油圧制御回路における所定の摩
    擦締結要素へ作動油圧を供給する油圧供給通路に、作動
    油を貯留するアキュムレータと、このアキュムレータの
    上流側に配置された絞り要素と、該絞り要素をバイパス
    するバイパス通路と、該バイパス通路を開閉する開閉手
    段とを設けた自動変速機の変速制御装置であって、上記
    所定摩擦締結要素が締結される変速初期に、所定期間の
    間上記バイパス通路が開通するように開閉手段を作動さ
    せる制御手段と、エンジン負荷の低下によるシフトアッ
    プ時に、上記バイパス通路の開通期間を車速の上昇によ
    るシフトアップ変速時よりも長くする開通期間変更手段
    とが設けられていることを特徴とする自動変速機の変速
    制御装置。
  3. 【請求項3】 変速歯車機構の動力伝達経路を切り換え
    る複数の摩擦締結要素と、これらの摩擦締結要素の油圧
    アクチュエータに対する作動油圧の給排を制御する油圧
    制御回路とを有し、この油圧制御回路における所定の摩
    擦締結要素へ作動油圧を供給する油圧供給通路に、作動
    油を貯留するアキュムレータと、該アキュムレータの上
    流側に配置されて作動油の流量を調整する流量調整手段
    とを設けた自動変速機の変速制御装置であって、変速歯
    車機構の入力回転数を検出する入力回転数検出手段と、
    上記所定摩擦締結要素が締結される変速初期に、所定期
    間の間作動油の流量が増量するように上記流量調整手段
    を作動させる制御手段と、エンジン負荷の低下によるシ
    フトアップ変速時に、上記増量期間を車速の上昇による
    シフトアップ変速時よりも長くすると共に、その増量期
    間をシフトアップ変速が開始したときの入力回転数が大
    きいほど長くする増量期間変更手段とが設けられている
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
JP20035392A 1992-07-02 1992-07-02 自動変速機の変速制御装置 Pending JPH0617918A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5976057A (en) * 1996-09-27 1999-11-02 Jatco Corporation Gear shift time automatic adjusting apparatus in automatic transmission

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5976057A (en) * 1996-09-27 1999-11-02 Jatco Corporation Gear shift time automatic adjusting apparatus in automatic transmission

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