JPH0618085B2 - 電子部品用不燃性無機被覆材料の製造方法 - Google Patents
電子部品用不燃性無機被覆材料の製造方法Info
- Publication number
- JPH0618085B2 JPH0618085B2 JP59003948A JP394884A JPH0618085B2 JP H0618085 B2 JPH0618085 B2 JP H0618085B2 JP 59003948 A JP59003948 A JP 59003948A JP 394884 A JP394884 A JP 394884A JP H0618085 B2 JPH0618085 B2 JP H0618085B2
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- Japan
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- parts
- coating material
- electronic parts
- inorganic coating
- inorganic
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、過負荷や自己発熱を伴う電子部品、すなわち
抵抗器、フィルムコンデンサ、セラミックコンデンサ、
コイル、各種ヒータ等に使用される電子部品用不燃性無
機被覆材料の製造方法に関するものである。
抵抗器、フィルムコンデンサ、セラミックコンデンサ、
コイル、各種ヒータ等に使用される電子部品用不燃性無
機被覆材料の製造方法に関するものである。
従来例の構成とその問題点 一般の電子部品用被覆材料(塗料)は、有機系を主と
し、エポキシ系、フェノール系及び難燃性に優れるシリ
コン系が知られ、実用化されている。この中で電子部品
の不燃化対策被覆材料として使われているシリコン系
は、電気的特性、耐熱性、耐水性等において優秀なる性
能を有しているが、資源の欠乏及び臭い、発煙量、引火
量、溶剤規制等の欠点を有し、一方電子部品の製作工程
上、高温(180℃)かつ長時間(60分)焼付しなけ
ればならず、量産性にも欠点を有し、これらの解決が目
下の急務となっている。例えば、不燃性レベルの向上と
してシリコンの減量が実施されているが、本来の電気的
性能、塗膜強度において性能悪化に連がっている。
し、エポキシ系、フェノール系及び難燃性に優れるシリ
コン系が知られ、実用化されている。この中で電子部品
の不燃化対策被覆材料として使われているシリコン系
は、電気的特性、耐熱性、耐水性等において優秀なる性
能を有しているが、資源の欠乏及び臭い、発煙量、引火
量、溶剤規制等の欠点を有し、一方電子部品の製作工程
上、高温(180℃)かつ長時間(60分)焼付しなけ
ればならず、量産性にも欠点を有し、これらの解決が目
下の急務となっている。例えば、不燃性レベルの向上と
してシリコンの減量が実施されているが、本来の電気的
性能、塗膜強度において性能悪化に連がっている。
発明の目的 本発明は上記のような点に鑑みなされたものであり、定
温(約160℃)かつ短時間(約10分)の焼付硬化を
可能とし、無毒、無臭にして、かつ不燃性に良好な特性
(発炎なし、発煙量の減少)を示す電子部品用不燃性無
機被覆材料の製造方法を提供しようとするものである。
温(約160℃)かつ短時間(約10分)の焼付硬化を
可能とし、無毒、無臭にして、かつ不燃性に良好な特性
(発炎なし、発煙量の減少)を示す電子部品用不燃性無
機被覆材料の製造方法を提供しようとするものである。
発明の構成 この目的を達成するために本発明の電子部品用無機被覆
材料の製造方法は、シリカ固形成分1〜40%を有する
水性コロイダルシリカ100部に、エチルシリケート単
量体1〜10部とシランカップリング剤1〜5部を結合
剤として添加して加水分解し、さらに無機フィラーを混
合するものである。これは、まず最初にシリカ固形成分
1〜40%を有する水性コロイダルシリカ100部に対
し、エチルシリケート単量体1〜10部とシランカップ
リング剤1〜5部を無機質結合剤として添加し加水分解
させたものであり、生成物は均一で透明なワニス状のも
のになる。次に上記ワニス状のものを、バインダー成分
として、それに厚塗り塗料化するためシリカ粉、アルミ
ナ粉等の無機質フィラー及び必要に応じて無機顔料を混
合して均一な完全無機質で厚塗り専用の液状スラリーと
して塗料化することができる。
材料の製造方法は、シリカ固形成分1〜40%を有する
水性コロイダルシリカ100部に、エチルシリケート単
量体1〜10部とシランカップリング剤1〜5部を結合
剤として添加して加水分解し、さらに無機フィラーを混
合するものである。これは、まず最初にシリカ固形成分
1〜40%を有する水性コロイダルシリカ100部に対
し、エチルシリケート単量体1〜10部とシランカップ
リング剤1〜5部を無機質結合剤として添加し加水分解
させたものであり、生成物は均一で透明なワニス状のも
のになる。次に上記ワニス状のものを、バインダー成分
として、それに厚塗り塗料化するためシリカ粉、アルミ
ナ粉等の無機質フィラー及び必要に応じて無機顔料を混
合して均一な完全無機質で厚塗り専用の液状スラリーと
して塗料化することができる。
ここで本発明のコロイダルシリカは負に帯電した無定形
シリカ粒子が水中に分散してコロイド状をなしており、
コロイド粒子の表面には−SiOH基及び−OHイオン
が存在し、アルカリイオンにより電気二重層が形成さ
れ、粒子間の反発により安定化されている。
シリカ粒子が水中に分散してコロイド状をなしており、
コロイド粒子の表面には−SiOH基及び−OHイオン
が存在し、アルカリイオンにより電気二重層が形成さ
れ、粒子間の反発により安定化されている。
上記コロイダルシリカ中の水分子とエチルシリケート及
びシランカップリング剤との加水分解反応は、次式で示
される。
びシランカップリング剤との加水分解反応は、次式で示
される。
Si(OC2H5)4+4H2O→Si(OH)4+4C2H5OH エチルシルケート シラノール RSi(OCH3)3+3H2O→RSi(OH)3+3CH3OH シランカップリング剤 シラノール 両者の加水分解反応生成物であるシラノールが媒体とな
って相溶性のあるものになる。
って相溶性のあるものになる。
コロイダルシリカとカップリング剤との反応機構は、以
下の様に考えられている。
下の様に考えられている。
この反応ではコロイダルシリカはシラノールの一種と考
えられており、最終的には脱水、縮合によりSiO2の
硬い無機塗料膜になる。ここで、シラノールの密度をで
きるだけ多くするには、(コロイダルシリカ+シランカ
ップリング剤)に架橋剤として有機チタン化合物(特に
ブチルチタネートが効果あり)を重量比にて0.1〜
1.0%添加すると効果的である。このようなバインダ
ー成分に無機質フィラーと必要に応じて無機顔料を混合
してなる塗料は、焼付温度150℃〜170℃、焼付時
間10〜15分の硬化処理により脱水縮合し、有害ガス
の発生もなく、セラミック状のシロキサンとなり、緻密
でしかも厚塗りの塗膜を形成する。
えられており、最終的には脱水、縮合によりSiO2の
硬い無機塗料膜になる。ここで、シラノールの密度をで
きるだけ多くするには、(コロイダルシリカ+シランカ
ップリング剤)に架橋剤として有機チタン化合物(特に
ブチルチタネートが効果あり)を重量比にて0.1〜
1.0%添加すると効果的である。このようなバインダ
ー成分に無機質フィラーと必要に応じて無機顔料を混合
してなる塗料は、焼付温度150℃〜170℃、焼付時
間10〜15分の硬化処理により脱水縮合し、有害ガス
の発生もなく、セラミック状のシロキサンとなり、緻密
でしかも厚塗りの塗膜を形成する。
実施例の説明 以下、本発明の実施例について説明する。まず水性コロ
イダルシリカ(シリカ固形成分20%)100部に対
し、エチルシリケート2部と、シランカップリング剤2
部を無機質結合剤として添加し加水分解させたものをバ
インダー成分として使用し、このバインダー成分30部
に対し、無機質フィラー70部及び無機顔料1部を混合
して均一な完全無機質の厚塗り塗料として塗料化した。
イダルシリカ(シリカ固形成分20%)100部に対
し、エチルシリケート2部と、シランカップリング剤2
部を無機質結合剤として添加し加水分解させたものをバ
インダー成分として使用し、このバインダー成分30部
に対し、無機質フィラー70部及び無機顔料1部を混合
して均一な完全無機質の厚塗り塗料として塗料化した。
上記塗料を電子部品に塗布して特性調査を行った。ここ
において電子部品で一番発熱量が大なるものは抵抗器で
あり、不燃性の点で要求の強いものであるため、電子部
品の代表例として抵抗器を使用した。そして、抵抗器に
は金属酸化物皮膜抵抗器で、2W・22KΩのものを用
い、160℃で15分間の硬化乾燥を行ったものを試験
試料とした。下記に特性試験の結果を示すが、十分規格
値を満足し、かつ従来のシリコン系塗料よりも不燃性、
表面硬度、耐熱性、耐溶剤性の点で良好な結果が得られ
た。
において電子部品で一番発熱量が大なるものは抵抗器で
あり、不燃性の点で要求の強いものであるため、電子部
品の代表例として抵抗器を使用した。そして、抵抗器に
は金属酸化物皮膜抵抗器で、2W・22KΩのものを用
い、160℃で15分間の硬化乾燥を行ったものを試験
試料とした。下記に特性試験の結果を示すが、十分規格
値を満足し、かつ従来のシリコン系塗料よりも不燃性、
表面硬度、耐熱性、耐溶剤性の点で良好な結果が得られ
た。
<試験方法> 不燃特性:抵抗器に定格の16倍の過負荷電力を破壊す
るまで印加し、その時に発炎するかどうか調べる。また
煙の発生度合を比較する。
るまで印加し、その時に発炎するかどうか調べる。また
煙の発生度合を比較する。
耐溶剤性:トリクロルエタンに浸漬し、超音波洗浄を1
0分間行い、塗膜の外観状態を比較する(但し、両者と
も乾燥条件を、160℃で15分間とする。)。
0分間行い、塗膜の外観状態を比較する(但し、両者と
も乾燥条件を、160℃で15分間とする。)。
乾燥性:比較データである。
負荷寿命:EIAJ規格(RC−645A)を適用。
耐湿負荷寿命:EIAJ規格(RC−645A)を適
用。
用。
湿度特性:MIL−STD−202規格を適用。
温度サイクル:JIS−C−6402規格を適用。
ここで、本発明の製造方法に関する材料は、上記実施例
に限定されるものではなく、シリカ固形成分1〜40%
を有する水性コロイダルシリカ100部に対し、エチル
シリケート単量体1〜10部、シランカップリング剤1
〜5部の範囲で、所期の目的、効果を達成することがで
きる。すなわち、水性コロイダルシリカのシリカ固形成
分が0%(シリカなし)では、コロイダルシリカを形成
できないため不可であり、1%未満でも焼付後の塗膜強
度が劣化し、一方シリカ固形成分が40%を超えた場合
には、コロイダル液のゲル化が始まって好ましくない。
また、エチルシリケート単量体の限定理由は、1部未満
では結合力がなくなり、10部を超えた時にはゲル化し
て塗膜にクラックが発生するためである。また、シラン
カップリング剤の限定理由は、1部未満では結合剤とし
ての効力がなく、5部を超えた場合にはゲル化し、塗膜
にクラックが発生するためである。
に限定されるものではなく、シリカ固形成分1〜40%
を有する水性コロイダルシリカ100部に対し、エチル
シリケート単量体1〜10部、シランカップリング剤1
〜5部の範囲で、所期の目的、効果を達成することがで
きる。すなわち、水性コロイダルシリカのシリカ固形成
分が0%(シリカなし)では、コロイダルシリカを形成
できないため不可であり、1%未満でも焼付後の塗膜強
度が劣化し、一方シリカ固形成分が40%を超えた場合
には、コロイダル液のゲル化が始まって好ましくない。
また、エチルシリケート単量体の限定理由は、1部未満
では結合力がなくなり、10部を超えた時にはゲル化し
て塗膜にクラックが発生するためである。また、シラン
カップリング剤の限定理由は、1部未満では結合剤とし
ての効力がなく、5部を超えた場合にはゲル化し、塗膜
にクラックが発生するためである。
発明の効果 以上のように本発明の製造方法で生産された電子部品用
無機被覆材料は低温、かつ短時間の焼付硬化が可能なた
め、量産性に富むと共に省エネルギーの面でも有利なも
のである。また、電子部品に被覆した際に、塗膜強度も
硬く、耐溶剤性に優れ、しかも厚塗りにもかかわらず過
負荷に対し発炎や引火を伴わず、かつ耐熱性に優れてい
るため、電子部品の被覆材としての安全性を十分確保す
ることができるものである。そして、耐湿性等の品質特
性も良好で、かつ有機溶剤を使用しない無公害、無毒、
無臭の完全無機質の厚塗り用被覆材料を提供する製造方
法であり、その産業性は誠に大なるものである。
無機被覆材料は低温、かつ短時間の焼付硬化が可能なた
め、量産性に富むと共に省エネルギーの面でも有利なも
のである。また、電子部品に被覆した際に、塗膜強度も
硬く、耐溶剤性に優れ、しかも厚塗りにもかかわらず過
負荷に対し発炎や引火を伴わず、かつ耐熱性に優れてい
るため、電子部品の被覆材としての安全性を十分確保す
ることができるものである。そして、耐湿性等の品質特
性も良好で、かつ有機溶剤を使用しない無公害、無毒、
無臭の完全無機質の厚塗り用被覆材料を提供する製造方
法であり、その産業性は誠に大なるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 進藤 泰宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石田 英基 兵庫県尼崎市塚口町3丁目38番地43 株式 会社石田化学研究所内 (56)参考文献 特開 昭55−121210(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】シリカ固形成分1〜40%を有する水性コ
ロイダルシリカ100部に、エチルシリケート単量体1
〜10部とシランカップリング剤1〜5部を結合剤とし
て添加して加水分解し、さらに無機フィラーを混合する
ことを特徴とする電子部品用不燃性無機被覆材料の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59003948A JPH0618085B2 (ja) | 1984-01-12 | 1984-01-12 | 電子部品用不燃性無機被覆材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59003948A JPH0618085B2 (ja) | 1984-01-12 | 1984-01-12 | 電子部品用不燃性無機被覆材料の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60148004A JPS60148004A (ja) | 1985-08-05 |
| JPH0618085B2 true JPH0618085B2 (ja) | 1994-03-09 |
Family
ID=11571334
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59003948A Expired - Lifetime JPH0618085B2 (ja) | 1984-01-12 | 1984-01-12 | 電子部品用不燃性無機被覆材料の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0618085B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001213662A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-08-07 | Kenzo Naoi | 電気絶縁性を有するセメント組成物 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2619905B2 (ja) * | 1987-02-27 | 1997-06-11 | 株式会社中戸研究所 | 複合材料およびその製造方法 |
| US20030148019A1 (en) * | 2001-11-19 | 2003-08-07 | Hwang Byung Keun | Compositions and methods for forming dielectric layers using a colloid |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS55121210A (en) * | 1979-03-13 | 1980-09-18 | Matsushita Electric Industrial Co Ltd | Nonncombustible inorganic coating material for electronic part |
-
1984
- 1984-01-12 JP JP59003948A patent/JPH0618085B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001213662A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-08-07 | Kenzo Naoi | 電気絶縁性を有するセメント組成物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60148004A (ja) | 1985-08-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |