JPH06181695A - L−アスコルビン酸−2−リン酸類、またはその塩類を含有する飼料添加物粒剤 - Google Patents

L−アスコルビン酸−2−リン酸類、またはその塩類を含有する飼料添加物粒剤

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JPH06181695A
JPH06181695A JP4336354A JP33635492A JPH06181695A JP H06181695 A JPH06181695 A JP H06181695A JP 4336354 A JP4336354 A JP 4336354A JP 33635492 A JP33635492 A JP 33635492A JP H06181695 A JPH06181695 A JP H06181695A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 L−アスコルビン酸−2−リン酸類、または
その塩類に牛脂極度硬化油等で芯粒剤とし、更に牛脂極
度硬化油等と中性で難溶解性で酸性で易溶解性の物質を
用いて被覆することを特徴とする飼料添加物粒剤。 【効果】 飼料中で安定であり、L−アスコルビン酸−
2−リン酸成分を動物に投与でき、生産効率、品質向上
に寄与できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水産動物及び陸上動物
用飼料添加物粒剤に関するものである。特にL−アスコ
ルビン酸−2−リン酸類、またはその塩類を含有する芯
粒剤を油脂類と平均粒径5〜30μmの中性で難溶解性
で、酸性で易溶解性の物質を用いて被覆を行うことによ
り、L−アスコルビン酸−2−リン酸類、またはその塩
類をクランブルペレットやモイストペレット等の製造条
件の異なる多様な飼料中で安定に保つための動物用飼料
添加物粒剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】L−アスコルビン酸は、動物のコラーゲ
ン合成にとって不可欠な栄養素の一つであり、水産動物
や陸上動物飼料等に栄養補給やストレス対策等の目的で
添加されている。L−アスコルビン酸は、生体内のコラ
ーゲン前駆体のプロリン残基をヒドロキシル化して、ヒ
ドロキシプロリン残基に変えることによりコラーゲン生
成に深く関与している。したがって、L−アスコルビン
酸が不足すると結合組織の細胞間物質に含まれるムコ多
糖類の性質が変化し結果的にコラーゲン繊維が健全な状
態を保てなくなり、病理学的には、血管からの出血、骨
の発育不全、表皮組織の発育不良等の壊血病症状を呈す
ることになる。
【0003】また、最近ではL−アスコルビン酸を体内
で自己合成すると言われる、ニワトリ、ブタ、牛等の陸
上動物用飼料、及び犬、ネコ、ウサギ、鳥類のようなペ
ット用飼料にもストレス対策等の目的で、L−アスコル
ビン酸が飼料に添加されている。これは、動物の飼育環
境に由来する温度、高密度飼育等のストレスに対し、L
−アスコルビン酸の飼料への添加が、ストレス軽減に効
果があるためである。
【0004】また、飼料中の過酸化脂質等に起因する肝
障害等の予防や、血液中のラジカル補足剤、免疫増強剤
としても、飼料中へのL−アスコルビン酸の添加が効果
があると言われている。
【0005】このように、L−アスコルビン酸は経済動
物の飼育にとって、きわめて重要な栄養素の一つであ
り、従来より動物飼料に添加されてきたが、L−アスコ
ルビン酸は、きわめて酸化されやすく不安定であり、飼
料製造中や、保管中に大部分が分解されてしまうという
問題があり、これに対し従来より様々な安定化技術が用
いられてきた。これらの技術を大別すると、L−アスコ
ルビン酸やその塩類を有機酸や抗酸化剤とともに添加す
る方法や、L−アスコルビン酸やその塩類に特殊なコー
ティングを施し、物理的に酸素や飼料中のL−アスコル
ビン酸分解酵素から、L−アスコルビン酸を保護する方
法(特願昭57−88103、特願昭56−10356
4)、更にL−アスコルビン酸のエンジオール基を化学
的に置換し、L−アスコルビン酸の化学的に安定な誘導
体を合成し、これを飼料へ添加することにより、生体内
で、L−アスコルビン酸としての活性を発現させる方法
等が用いられてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】L−アスコルビン酸
や、その塩類を抗酸化剤とともに飼料中へ添加する方法
や、特殊なコーティングを施し、酸化からL−アスコル
ビン酸やその塩類を保護する方法では、クランブルペレ
ットやモイストペレット等のように、70℃以下の比較
的低温で製造される飼料については、製造工程中でのL
−アスコルビン酸の分解は少ないが、これらL−アスコ
ルビン酸のコーティング品では、ペレット飼料中での安
定性が悪い。また、環境保護対策や、省力化等で、最近
急速に需要が増加しているエクストルージョンペレット
(EP飼料)においては、ペレット原料を110℃〜20
0℃の高温にすることによって原料中のデンプンをα化
し製造する。そのためこれらの方法では、製造工程中の
高温高圧の条件によって、L−アスコルビン酸やその塩
類のほとんどが分解してしまうという問題点がある。ま
た製造工程中での分解を防ぐためにコーティングを強固
にすると、それに比例してL−アスコルビン酸類の吸収
が妨げられ、フンとともに体外に排出されてしまうとい
う問題点がある。
【0007】これらの問題点を解決するために、近年L
−アスコルビン酸の誘導体を飼料に添加する方法が開発
された。L−アスコルビン酸の化学的に安定な誘導体と
しては、L−アスコルビン酸の2位または、3位のヒド
ロキシル基の置換によって酸化に対して安定化されてい
るものが最も適しており、代表的な例として、2位また
は3位の硫酸エステル類やリン酸エステル類がある。こ
れらの誘導体は、EP飼料製造工程でもほとんど分解す
ることなく残存することが確認されている。これらの誘
導体を飼料に添加した例としては、L−アスコルビン酸
−2−硫酸エステルを水産動物飼料へ添加した例(Halve
r, etc., Federation proc., 31, 705,1972)、L−ア
スコルビン酸−2−モノリン酸エステルを飼料へ添加し
た例(特開昭61−175142、62−19861
5、62−285759)、L−アスコルビン酸−2−
ポリリン酸エステルを飼料へ添加した例(特願昭61−
503565)、等が公知となっている。
【0008】しかし、これらのL−アスコルビン酸安定
化誘導体においてもいくつかの重大な問題点がある。例
えば、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルは、魚類
及び甲殻類においては活性を示すが(Halver, N.Y. Acd.
sci., 285, 81, 1975)、モルモット及びモンキーで
は、L−アスコルビン酸活性を示さない(アクリン, Am.
J. clin. Nutr., 29, 825, 1976)。また、L−アスコル
ビン酸−2−硫酸エステルの活性は、アメリカナマズで
は、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルよりも著
しく低い(proc. 3Int. Symp. on Feeding and Nutr. in
Fish, 1989)等があり、全ての生物に共通の活性がある
わけではなく、飼料への添加については、動物の種類別
に効果を確認する必要がある。
【0009】これに対しほとんどの生物において高いL
−アスコルビン酸活性があるといわれるL−アスコルビ
ン酸−2−リン酸エステル類の欠点としては、飼料に添
加されることがある小麦の胚芽やフスマ及び飼料原料中
の魚粉等の生体成分等に存在する酵素及び酸性物質やF
e等の金属やある種の細菌によってアスコルビン酸−2
−リン酸類の分解が促進されL−アスコルビン酸−2−
リン酸類の濃度が低下するという問題がある。これらの
問題はモイストペレットや牛やブタ等のミルクリプレイ
サー等の飼料に添加される場合に発生することが多く、
アスコルビン酸−2−リン酸類を安定的に飼料中で維持
することができないという問題点があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、飼料中の
L−アスコルビン酸−2−リン酸のエステル類分解物質
を含む飼料中でL−アスコルビン酸−2−リン酸類、ま
たはその塩類を安定に保つために、L−アスコルビン酸
−2−リン酸の分解物質を含む飼料中での安定化の検討
を行った結果、L−アスコルビン酸−2−リン酸類、ま
たはその塩類を、炭素数12〜22の脂肪酸あるいは脂
肪酸エステル、融点40℃以上の動植物性油脂あるいは
硬化動植物性油脂、融点40℃以上のロウ・ワックスか
ら選ばれた1種あるいは2種以上の混合物と、場合によ
っては2−ヒドロキシカルボン酸、あるいはその塩、あ
るいはキレート剤を用いてL−アスコルビン酸−2−リ
ン酸類、またはその塩類を含有する芯粒剤を造粒し、こ
の粒剤を炭素数12〜22の脂肪酸あるいは脂肪酸エス
テル、融点40℃以上の動植物性油脂あるいは硬化動植
物性油脂、融点40℃以上のロウ・ワックスから選ばれ
た1種あるいは2種以上の混合物と平均粒径5〜30μ
mの中性で難溶解性で酸性で易溶解性の物質を用いて被
覆したL−アスコルビン酸−2−リン酸類、またはその
塩類を含有する飼料添加物粒剤が、L−アスコルビン酸
−2−リン酸類の分解物質が含有される飼料中でL−ア
スコルビン酸−2−リン酸類、またはその塩類を安定に
保つことを見い出し、本発明を完成した。
【0011】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明に於けるL−アスコルビン酸−2−リン酸類、または
その塩類とは、例えばL−アスコルビン酸−2−モノリ
ン酸、L−アスコルビン酸−2−ピロリン酸、L−アス
コルビン酸−2−トリリン酸及び、L−アスコルビン酸
−2−ポリリン酸等の単体、混合物または複合体が挙げ
られ、その塩類とは、ナトリウム、カリウム、マグネシ
ウム、カルシウム、アルミニウム等のアルカリ金属また
はアルカリ土類金属、及び第3級アミン等の塩が挙げら
れる。
【0012】本発明に於ける炭素数12〜22の脂肪酸
あるいは脂肪酸エステル、融点40℃以上の動植物性油
脂あるいは硬化動植物性油脂、融点40℃以上のロウ・
ワックスから選ばれた1種あるいは2種以上の混合物と
は、例えば融点40℃以上の動植物性油脂あるいは硬化
動植物性油脂としては、パーム油、牛脂、54硬化牛
脂、牛脂極度硬化油、豚脂、硬化ヒマシ油、硬化菜種油
等を、ロウ・ワックスとして、密ロウ、カルナバロウ、
木ロウ等が挙げられる。
【0013】また、中性で難溶解性で酸性で易溶解性の
物質としては、例えば炭酸カルシウム、第3リン酸カル
シウム、第2リン酸カルシウム、第3リン酸マグネシウ
ム、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、ケイ酸カルシウ
ム、ピロリン酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸
鉛、炭酸コバルト等が挙げられる。これらは造粒時、あ
るいは被覆時に用いることができ、その結晶形も任意の
ものが用いられるが、被覆に用いる場合は板状晶が好ま
しい。
【0014】また本発明に於ける2−ヒドロキシカルボ
ン酸あるいはその塩とは、ショウ酸、乳酸、クエン酸、
リンゴ酸等の炭素数が1〜20の有機酸類またはそのカ
リウム、ナトリウム等のアルカリ金属またはアルカリ土
類金属塩等が挙げられる。
【0015】また、本発明に於けるキレート剤とは、例
えばポリリン酸、メタリン酸、ピロリン酸、モノリン
酸、トリメタン酸等のリン酸類、エチレンジアミンテト
ラ酢酸(EDTA)またはそのアルカリ金属またはアルカ
リ土類金属等が挙げられる。これらは、任意に用いるこ
とができるが2−ヒドロキシカルボン酸類及びキレート
剤類の添加量は、L−アスコルビン酸−2−リン酸類、
またはその塩類の10-9〜105重量倍の範囲が適当で
ある。
【0016】また、L−アスコルビン酸−2−リン酸
類、またはその塩類を含有する飼料添加物粒剤の造粒法
は、公知の任意の方法が用いられる。例えば、スプレー
クーリング法、撹拌造粒法、押し出し造粒法、圧縮造粒
法等が挙げられる。また、このとき通常使用される賦形
剤を用いることができる。
【0017】また、これら芯粒剤の被覆方法は、転動造
粒機、撹拌造粒機等を用い、L−アスコルビン酸−2−
リン酸類、またはその塩類を含有する芯粒剤に対して、
上記油脂類を溶融液として添加し、平均粒径5〜30μ
mの中性で難溶解性で酸性で易溶解性の物質とを交互に
添加し冷却固化させながら被覆層を形成させる。また、
このとき中性で難溶解性で酸性で易溶解性の物質は、そ
の板状晶を用いた方が好ましい。
【0018】また、L−アスコルビン酸−2−リン酸
類、またはその塩類を含有する飼料添加物粒剤の造粒時
の油脂類の使用量、及び被覆層中の油脂類の使用量は、
出来上がり粒剤全量に対し10重量%以上である。10
重量%未満では、L−アスコルビン酸−2−リン酸類、
またはその塩類の安定性が劣り効果がない。また、極端
に多量に用いた場合には、L−アスコルビン酸−2−リ
ン酸類、またはその塩類の含量が少なくなること等の問
題点がある。
【0019】またこれらの粒剤の大きさは、小さいほど
好ましく、通常1mm以下、好ましくは0.5mm以下であ
る。
【0020】本発明に於いて、造粒あるいは被覆層中の
油脂類は、飼料中においてL−アスコルビン酸−2−リ
ン酸類、またはその塩類の溶出、飼料からの酸化物質、
水分各種酵素類等の浸入を防止するためのものである。
また、2−ヒドロキシカルボン酸、あるいはその塩、ま
たはキレート剤は、L−アスコルビン酸−2−リン酸
類、またはL−アスコルビン酸、デヒドロアスコルビン
酸の酸素類による分解を防止するものであり、中性で難
溶解性で酸性で易溶解性の物質は、生体中でのL−アス
コルビン酸−2−リン酸類、またはその塩類の溶出促進
剤として作用する。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例により、更に
詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例によ
り限定されるものではない。
【0022】(1)実施例1 L−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム450
g、第2リン酸カルシウム330g、炭酸カルシウム4
0g、牛脂極度硬化油180gを撹拌造粒機に投入し、
溶融加熱造粒を行い、20〜42メッシュの粒剤を得
た。得られた粒剤800gを、撹拌造粒機に投入し、品
温50℃とし、溶融した牛脂極度硬化油160g、第2
リン酸カルシウム・2水塩の板状晶240gを交互に添
加し被覆を行った。この粒剤に対して各種飼料中での安
定性試験を行った。
【0023】(2)実施例2 L−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム450
g、第2リン酸カルシウム240g、炭酸カルシウム4
0g、乳酸カルシウム90g、牛脂極度硬化油190g
を撹拌造粒機に投入し、溶融加熱造粒を行い、20〜4
2メッシュの粒剤を得た。得られた粒剤800gを、撹
拌造粒機に投入し、品温50℃とし、溶融した牛脂極度
硬化油160g、第2リン酸カルシウム・2水塩の板状
晶240gを交互に添加し被覆を行った。得られた粒剤
に対して各種飼料中での安定性試験を行った。
【0024】(3)実施例3 L−アスコルビン酸−2−リン酸カルシウム450g、
第2リン酸カルシウム240g、炭酸カルシウム40
g、メタリン酸カリウム90g、牛脂極度硬化油185
gを撹拌造粒機に投入し、溶融加熱造粒を行い、20〜
42メッシュの粒剤を得た。得られた粒剤800gを、
撹拌造粒機に投入し、品温50℃とし、溶融した牛脂極
度硬化油160g、第2リン酸カルシウム・2水塩の板
状晶240gを交互に添加し被覆を行った。この粒剤に
対して各種飼料中での安定性試験を行った。
【0025】(4)実施例4 L−アスコルビン酸−2−リン酸ナトリウム450g、
第2リン酸カルシウム240g、炭酸カルシウム40
g、乳酸カルシウム45g、メタリン酸カリウム45
g、牛脂極度硬化油185gを撹拌造粒機に投入し、溶
融加熱造粒を行い、20〜42メッシュの粒剤を得た。
得られた粒剤800gを、撹拌造粒機に投入し、品温5
0℃とし、溶融した牛脂極度硬化油160g、第2リン
酸カルシウム・2水塩の板状晶240gを交互に添加し
被覆を行った。この粒剤に対して各種飼料中での安定性
試験を行った。
【0026】(5)比較例1 L−アスコルビン酸300g、第2リン酸カルシウム4
80g、炭酸カルシウム40g、牛脂極度硬化油180
gを撹拌造粒機に投入し、溶融加熱造粒を行い、20〜
42メッシュの粒剤を得た。得られた粒剤に対して各種
飼料中での安定性試験を行った。
【0027】(6)比較例2〜4 飼料中での安定性試験の対照として、L−アスコルビン
酸(比較例2)、L−アスコルビン酸カルシウム(比較
例3)、L−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム
(比較例4)単独の安定性試験を行った。
【0028】(7)モイストペレット飼料中での安定性
試験の方法 マイワシミンチと粉末配合飼料を1:1の割合で混合
し、試験粒剤及び飼料がL−アスコルビン酸として0.
05%(出来上がり基準)となるよう各々の飼料を添加
し、良く混合しペレット化を行った。この時の粉末配合
飼料組成を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】配合時のL−アスコルビン酸あるいはL
−アスコルビン酸−2−リン酸エステル含量を基準に、
室温放置24時間後の残存率を求めその結果を表2に示
した。 L−アスコルビン酸あるいはL−アスコルビン酸−2
−リン酸エステルの分析は、表1に付記する高速液体ク
ロマトグラフィーの条件により行った。
【0031】
【表2】
【0032】(8)クランブル飼料中の安定性試験 下記表3の組成の飼料原料に試験粒剤及び飼料をL−ア
スコルビン酸として0.05%(出来上がり基準とし
て)添加し、通常の市販飼料製造工程により水産動物用
クランブル飼料を作製した。
【0033】
【表3】
【0034】調製後の飼料の乾燥減量(105℃、3時
間の値)はいずれも、7%前後であった。この飼料を温
室に保存し、配合時の添加量を100%として100日
後の飼料中残存率を下記の分析方法で求めた。結果を表
4に示した。
【0035】
【表4】
【0036】(9)EP飼料中の安定性試験 下記の表5の組成の飼料原料に試験粒剤及び試料をL−
アスコルビン酸として0.05%(出来上がり基準とし
て)添加し、通常の市販飼料製造工程により二軸エクス
トルーダーで水産動物用EP飼料を作製した。
【0037】
【表5】
【0038】この飼料を室温に保存し、配合時の添加量
を100%として30日後の飼料中残存率を下記の分析
方法で求めた。結果を表6に示した。 (APMの分析)飼料サンプルをメノウ鉢ですり潰し、
その0.3gを精秤して水10mlを加え激しく振盪し
た。これを遠心分離して上澄みを得、メンブランフィル
ター(0.45ニクロン)で濾過した後次の表6の高速
液体クロマトグラフ(HPLC)法条件で分析した。
【0039】
【表6】
【0040】(10)哺乳期仔牛用配合飼料 下記の表7の組成の飼料原料に試験粒剤及び飼料をL−
アスコルビン酸として0.05%(出来上がり基準とし
て)添加し、通常の市販飼料製造工程により配合した。
【0041】
【表7】
【0042】この飼料を温度40℃に保存し、配合時の
L−アスコルビン酸あるいはL−アスコルビン酸−2−
リン酸エステルマグネシウムを、基準に30日後の残存
率を求め、その結果を表8に示した。L−アスコルビン
酸あるいはL−アスコルビン酸マグネシウムの分析は
(9)の条件により高速液体クロマトグラフィーにより
行った。
【0043】
【表8】
【0044】
【発明の効果】本発明により、得られたL−アスコルビ
ン酸−2−リン酸類、またはその塩類を含有する飼料添
加物粒剤は、各種飼料中で安定であり、L−アスコルビ
ン酸成分を動物に有効に投与でき、動物の生産効率、品
質向上に寄与でき、産業上有用な技術である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 L−アスコルビン酸−2−リン酸類、ま
    たはその塩類を炭素数12〜22の脂肪酸あるいは脂肪
    酸エステル、融点40℃以上の動植物性油脂あるいは硬
    化動植物性油脂、融点40℃以上のロウ・ワックスから
    選ばれた1種あるいは2種以上の混合物を用いてL−ア
    スコルビン酸−2−リン酸類、またはその塩類を含有す
    る芯粒剤を造粒し、炭素数12〜22の脂肪酸あるいは
    脂肪酸エステル、融点40℃以上の動植物性油脂あるい
    は硬化動植物性油脂、融点40℃以上のロウ・ワックス
    から選ばれた1種あるいは2種以上の混合物と平均粒径
    5〜30μmの中性で難溶解性で酸性で易溶解性の物質
    を用いて被覆したことを特徴とするL−アスコルビン酸
    −2−リン酸類、またはその塩類を含有する飼料添加物
    粒剤。
  2. 【請求項2】 L−アスコルビン酸−2−リン酸類、ま
    たはその塩類を含有する芯粒剤が2−ヒドロキシカルボ
    ン酸、またはその塩、あるいはキレート剤を含有する請
    求項1記載のL−アスコルビン酸−2−リン酸類、また
    はその塩類を含有する飼料添加物粒剤。
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EP1046345A3 (en) * 1999-04-23 2002-07-10 Showa Denko Kabushiki Kaisha Preparation for administration to animals and feeding method thereof
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