JPH06182237A - 精米タンク外の米重量を推定して行う高度精白方法 - Google Patents

精米タンク外の米重量を推定して行う高度精白方法

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JPH06182237A
JPH06182237A JP18880592A JP18880592A JPH06182237A JP H06182237 A JPH06182237 A JP H06182237A JP 18880592 A JP18880592 A JP 18880592A JP 18880592 A JP18880592 A JP 18880592A JP H06182237 A JPH06182237 A JP H06182237A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動精米装置を用いて、予め設定した製品の
精白度にできるだけ近い精白度に米を高度精白するとと
もに、必要な精米条件デ−タ作成の際、精米タンク外の
米重量の見込み作成、米重量計測のための精米中止を不
要とする。 【構成】 運転中に常時検出する精米タンク内の米重量
と、推定される精米タンク外の米重量との和算値を、運
転開始前に張り込んだ米重量で除して得られる現在歩留
値とし、精白歩留り値と対応した精米のための主軸回転
数、負荷電流値、抵抗蓋開度等の制御デ−タで構成され
る精米条件の中から、有効な制御に供する条件の選択、
選択のための設定情報として処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、醸造用精米を高度精
白するための方法に関し、より詳細には高度精白を自動
的に行うために必要な、精米中に於ける米重量の計測を
目的とした精米作業の停止がもたらす無効精米時間の削
減と、予め設定した製品精白度への仕上げ精度の向上を
達成するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】醸造用に米を高度精白するためには、米
の内部層まで精米する必要があり、この高度精白する過
程で、米の表層部から内層部までそれぞれ異なる性状の
層を精米していくことになる。
【0003】従って高度精白にあたって、米の各層の性
状に最適の精米条件(精米機の精白ロ−ル主軸の回転
数、前記主軸を駆動するモ−タの負荷電流値、抵抗蓋開
度又は精白室への米の流入量)を維持しなければならな
い。このような精米装置として、例えば特開平3−72
961号の「全自動精米装置」や、特公平1−1993
8号の「自動精米装置」がある。
【0004】上記装置はいずれも、予め設定した設定歩
留り(製品精白度)を達成するために、精米中の歩留り
に応じた最適の精米条件をみたすよう、精米中の米重量
を検出して製品歩留りへの達成度を判定し、上記主軸回
転数、負荷電流値、開度(又は流入量)を自動制御する
ものである。
【0005】
【従来技術の問題点】しかし精米中の米重量の検出は、
吊りタンクと呼ばれる精米タンクにロ−ドセルなどの重
量検出センサを設けて、常時又は一定時間ごとに行う。
従って万石や昇降機などにある米の重量、即ち精米タン
ク外のタンク外米重量は無視されることになる。この結
果、例えば設定歩留りと精米後の製品歩留りとの間に差
が生じたり、設定歩留りに対して準備する精米条件も、
精米タンク外の米重量分を予め考慮したデ−タ作成の必
要性が生じる。
【0006】これらは、熟練した精米士の経験と勘によ
ってある程度補正できるが、長時間にわたる精米中常に
装置を監視する必要があり、練達した精米士の不足に加
え、人手不足のおりから労働強化につながって現実には
極めて困難である。又一定時間ごとに白米を精米タンク
に全て張り込み計測する装置では、その間精米作業を停
止することになり、とくに高度精白の場合には無効精米
時間の増大という欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、精米タン
ク内の米重量、即ちタンク内重量と推定したタンク外米
重量、即ちタンク外重量とから歩留りを算定することに
より、仕上がり製品歩留りを設定歩留りに限り無く近づ
けることを課題とする。又予め準備する精米条件のデ−
タ作成に於いて、精米タンク外の循環米重量分の見込み
作成を不要とすること、米重量を計測するための精米作
業停止による無効精米時間を短縮することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は以下の特徴を
有する。自動精米装置を運転中に常時検出する精米タン
ク内の米重量と、予め推定した精米タンク外の米重量と
の和算値を、運転開始前に精米タンクに張り込んだ米の
重量で除して得られる値を精米過程に於ける現在歩留り
とする。そしてこの現在歩留り値を、予め精白歩留り値
と対応した、精米機の精白ロ−ル主軸の回転数、前記主
軸を駆動するモ−タの負荷電流値、抵抗蓋開度又は精白
室への米の流入量等の制御デ−タで構成される精米条件
の中から、精米にとって有効な制御に供する条件の選
択、及び前記条件の設定情報として処理する。
【0009】
【実施例】図1により自動精米装置の1例について説明
すると、1は吊りタンクを用いた精米タンクで、その下
部にはシャッタ2が設けられている。3は精米機で、そ
の上部には給穀弁調整装置を内蔵する給穀口4が設けら
れていて、シャッタ2を開くと精米タンク1から給穀口
4を介して米が精米機3の精白室へ流入する。前記給穀
弁調整装置は、精白室への米の流入量を調整するもので
ある。
【0010】精米機3の精白室内には精白ロ−ルが、又
精白室の下部には排出口5が設けられている。この排出
口5には、抵抗蓋と、抵抗蓋に取付けられて抵抗蓋の開
度を調整する分銅とで構成されている抵抗蓋開度調整装
置が設けられている。
【0011】6は万石で、精白室と万石6とは、排出口
5を介して連通し、精白室を出た米は、万石6で糠を分
離されて排出筒7から受け箱8へ排出される。9は昇降
機であって、受け箱8内の米を精米タンク1ヘ搬送す
る。
【0012】又M1は精白ロ−ル主軸を駆動する主軸モ
−タ、M2は昇降機9を駆動する昇降機モ−タ、M3は
給穀弁調整装置を駆動する給穀弁モ−タ、M4は抵抗蓋
の分銅を移動させる分銅モ−タである。
【0013】S1はロ−ドセルを用いた精米タンク内の
米の重量検出センサ、S2は精白ロ−ル主軸の回転数を
検出する回転数検出センサ、S3は主軸モ−タM1の負
荷電流値を検出する電流検出センサ、S4は、例えばポ
テンショメ−タを用いて抵抗蓋開度を検出する開度検出
センサである。なお10は精白ロ−ル主軸の回転数制御
器で、静止型周波数変換器が用いられている。
【0014】中央制御装置へは、設定歩留りと使用する
精米デ−タとが設定される。又精米デ−タに示される制
御デ−タ、即ち精白歩留りに対応した最適な主軸回転
数、負荷電流値、抵抗蓋開度等が設定でき、これらの値
は中央制御装置の記憶装置に格納される。
【0015】運転中には、重量検出センサS1からの精
米タンク1内の米重量が、回転数検出センサS2からの
精白ロ−ル主軸の回転数が、電流検出センサS3からの
主軸モ−タM1の負荷電流値が、開度検出センサS4か
らの抵抗蓋開度が、それぞれ中央制御装置へ常時取り込
まれる。
【0016】そして中央制御装置は、前記重量検出セン
サS1からの値に基づいて、設定歩留りに対する精米中
の現在歩留りの達成度を判定し、精米条件、即ち精白歩
留りに対応した最適精米制御デ−タをみたすよう、主軸
モ−タM1、回転数制御器10、分銅モ−タM4へ指令
して主軸回転数、負荷電流値、抵抗蓋開度をそれぞれ制
御する。
【0017】ここで従来では精米タンク内の米重量、即
ちタンク内米重量のみを検出し、精米タンク1外で精白
室、万石6、昇降機9などを循環している米の重量、即
ちタンク外米重量は検出されていなかった。この結果前
述のように設定歩留りと仕上がり製品歩留りとに差が生
じる結果となり、その補正は人手による外はなかった。
この発明では、タンク外米重量をこれまで蓄積したデ−
タを基に推定し、タンク外米重量を精米条件の現在歩留
りを算出する要件として加えるものである。以下、詳細
に説明する。
【0019】精米作業を開始する前に、精米タンク1へ
張り込んだ米の重量、即ち張り込み重量Wsを重量検出
センサS1で計測し、原料米重量Wo=Ws/A1 (但
しA1 は原料米の精白度で、玄米はA1 =1)とする。
次にシャッタ2を開いて運転を開始すると、米は給穀口
4、精米機3の精白室、排出口5、万石6、排出筒7、
受け箱8、昇降機9、精米タンク1を循環して精米作業
が行われる。
【0020】循環精米作業を開始してからは、常時計測
可能なタンク内重量W′と、常時計測が不可能な循環中
のタンク外米重量wの和算値W(=W′+w)を推定米
重量として取り扱う。この推定米重量Wと原料米重量W
oとから、精白中の歩留り、即ち現在歩留りAはA=W
/Woと常時計算される。
【0021】一方予め中央制御装置に記憶させてある精
白歩留りに応じた、主軸回転数、負荷電流値、抵抗蓋開
度の各デ−タ、即ち精米デ−タの中からW/Woで計算
される現在歩留りAに適応する制御デ−タを読み出す。
【0022】この読み出した制御デ−タと、常時運転状
況を監視している各検出センサS1、S2、S3、S4
からのデ−タとを中央制御装置で比較して、制御デ−タ
に近づけ保持するよう、主軸回転数、負荷電流値、抵抗
蓋開度を制御する。このようにタンク外米重量wと、常
時計測するタンク内米重量W′との和算値を、精米過程
の現在米重量をWとして導入することにより、精米作業
を中断することなく現在歩留りA=(W′+w)/Wo
が設定歩留りAoに近づくまで精白を進める。
【0023】又精米が進んで現在歩留りAが設定歩留り
Aoになれば精米も終了に近づくので、より精度の高い
正確な重量計測による歩留り確認が必要となる。そこで
W′+w=Wo・Aoになると精米タンク1外の米を全
部精米タンク1内に張り込み、その重量Wを直接計測す
ることにより、タンク外米重量wの補正をする。
【0024】直接計測したWとW′とから補正後のタン
ク外米重量wo=W−W′を決め、以降の精米はこのw
oをタンク外米重量としてW′+wo=Wo・Aoまで
精米作業を進め、再び米の全重量を直接計測する。そし
て例えばW−Wo・Ao≦Nの条件をみたせば、設定歩
留りに達したとして精米作業を終了する。但し前記N
は、精米終了後の白米揚げ及び磨き工程での循環中に削
られる見込み重量で、範囲の選択は任意である。
【0025】
【発明の効果】精米タンク内の米重量と推定した精米タ
ンク外の米重量とから、精米中の現在歩留りを算定する
ことにより、仕上がり製品歩留りを設定歩留りに限り無
く近づけられる。
【0026】又予め準備する精米条件デ−タ作成に於い
て、精米タンク外の循環米重量分の見込み作成が不要と
なる。
【0027】さらに、精米中の米重量を計測するための
精米停止による無効精米時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動精米装置の概略図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動精米装置を運転中に常時検出する精
    米タンク内の米重量と、予め推定した精米タンク外の米
    重量との和算値を、運転開始前に精米タンクに張り込ん
    だ米の重量で除して得られる値を精米過程に於ける現在
    歩留りとし、この現在歩留り値を、予め精白歩留り値と
    対応した、精米機の精白ロ−ル主軸の回転数、前記主軸
    を駆動するモ−タの負荷電流値、抵抗蓋開度又は精白室
    への米の流入量等の制御デ−タで構成される精米条件の
    中から、精米にとって有効な制御に供する条件の選択、
    及び前記条件の設定情報として処理することを特徴とす
    る精米タンク外の米重量を推定して行う高度精白方法。
  2. 【請求項2】 設定歩留り値に近づいた所定の段階で、
    循環中の米を全て精米タンク内に張り込んでその重量を
    計測して、精米タンク外の推定米重量を補正し、以降の
    精米を前記補正推定米重量として扱う請求項1の精米タ
    ンク外の米重量を推定して行う高度精白方法。
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