JPH06183162A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JPH06183162A
JPH06183162A JP4349903A JP34990392A JPH06183162A JP H06183162 A JPH06183162 A JP H06183162A JP 4349903 A JP4349903 A JP 4349903A JP 34990392 A JP34990392 A JP 34990392A JP H06183162 A JPH06183162 A JP H06183162A
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JP
Japan
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ink layer
thermal transfer
recording medium
transfer recording
layer
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JP4349903A
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English (en)
Inventor
Yasumichi Kuga
康通 久我
Keiichi Shiokawa
恵一 塩川
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱転写記録媒体を用いて、定着性、耐摩耗
性、耐熱摩耗性、耐薬品性のすぐれた転写画像を得よう
とすると、樹脂バインダーのガラス転移点又は軟化点を
より高くし、基材上に形成されたインク層を強じんな膜
とする必要がある。しかしながら、従来の熱転写記録媒
体においては、転写時にインク層が熱溶融しにくい場合
や、膜の剪断力が大きくなる場合があり、その結果、熱
感度が劣るといった欠点があった。本発明はかかる欠点
を解消し、良質の転写画像が得られる熱転写記録媒体を
提供するものである。 【構成】 基材上に着色剤とアクリロニトリル及び/又
はメタクリロニトリルをモノマー成分として含むアクリ
ル共重合体樹脂とを主成分とするインク層を設けたもの
であって、該インク層が内部空隙構造を有している
か、あるいは多孔質構造を有していることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写記録媒体に関し、
詳しくは、耐熱摩耗性、耐薬品性に優れ、しかも熱感度
に優れた転写画像を得るのに好適な熱転写記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱転写記録媒体においては、
転写画像の定着性が良好であり、保存安定性、耐摩耗性
に優れた記録を得るための提案が数多くなされている。
そうした提案の殆どはインク層で用いられる結着樹脂に
関してであり、その幾つかをあげると、ガラス転移温
度(Tg)120℃以上の熱可塑性樹脂を用いる(特開
平3−211090号公報)、Tg50〜70℃、液
化温度70〜100℃及び分子量2000〜8000の
飽和ポリエステル樹脂を用いる(特開平3−99885
号公報)、数平均分子量1000〜10000で特定
構造を有するポリエステル樹脂を用いる(特開平2−5
9770号公報)などが例示される。そして、これら結
着樹脂をインク層に用いた熱転写記録媒体によれば、転
写画像に良好な定着性、耐摩耗性が与えられるとしてい
る。また、特開昭258295号公報には、インク層
の結着樹脂としてアクリロニトリル又はメタクリロニト
リルべースの共重合体を用いることで、転写画像に定着
性、耐摩耗性を与えると共に、耐熱摩耗性、耐薬品性を
も与える熱転写記録媒体の記載がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、熱転写記録
媒体を用いて、より優れた転写画像の定着性、耐摩耗
性、耐熱摩耗性、耐薬品性を得ようとすると、樹脂バイ
ンダーのガラス転移点または軟化点をより高くし、基材
上に形成されたインク層をより強じんな膜とする必要が
あった。しかしながら、従来の熱転写記録媒体において
は、転写時にインク層が熱溶融しにくい場合や、膜の剪
断力が大きくなる場合があり、その結果、熱感度が劣る
といった欠点があった。本発明の目的は定着性、耐摩耗
性、耐熱摩耗性、耐薬品性に特に優れた記録が得られる
熱転写記録媒体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の熱転写記録媒体
は、基材上に着色剤とアクリロニトリル及び/又はメタ
クリロニトリルをモノマー成分として含むアクリル共重
合体樹脂とを主成分とするインク層を設けたものであっ
て、そのインク層が内部に空隙を有しているが多孔質構
造を有しているをことを特徴とする。本発明の熱転写記
録媒体においては、前記インク層は内部空隙構造か多孔
質構造で形成され、好ましくは(i)前記インク層は剪
断強度が250gf/cm以下であり、(ii)前記イン
ク層は潤滑付与剤を含むか又は前記インク層と基材との
間に潤滑付与剤を含む層が設けられ、或いは(iii)前記
インク層上に接着剤層が設けられる。これら(i)から
(iii)までにあげた要件は2以上が重複していてもか
まわない。以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0005】本発明において上述のインク層を支持する
基材(支持体)としては、従来より公知のフィルムや紙
をそのまま使用することができ、例えばポリエステル、
ポリカーボネート、トリアセチルセルロース、ナイロ
ン、ポリイミド等の比較的耐熱性の良いプラスチックフ
ィルム、セロハンあるいは硝酸紙などが使用に使用でき
る。支持体の厚さは、熱転写に際しての熱源として熱ヘ
ッドを考慮する場合には2〜15μmであることが望ま
しいが、例えばレーザー光等の熱転写性インク層を選択
的に加熱できる熱源を使用する場合には特に制限されな
い。また、熱源として熱ヘッドを使用する場合には、熱
ヘッドと接触する支持体の表面にシリコン樹脂、フッ素
樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、ニトロセルロース等からなる耐熱性
保護層を設けることにより支持体の耐熱性を向上するこ
とができ、あるいは従来用いることのできなかった基材
を用いることもできる。
【0006】本発明のインク層は着色剤及び結着樹脂
(アクリロニトリル及び/又はメタクリロニトリルをモ
ノマー成分として含むアクリル共重合体樹脂)を主成分
としてなり、その内部に空隙を有するものである。
【0007】本発明で用いられる着色剤としては、要求
される色調などに応じ、カーボンブラック、有機顔料、
無機顔料、又は染料から適当なものを選択して用いるこ
とができる。
【0008】また、本発明で用いられるアクリル共重合
体樹脂はアクリロニトリル及び/又はメタクリロニトリ
ルをベースとして含有する下記一般式(I)で示される
ものを用いることができる。
【化1】 これら共重合体樹脂の具体例としては、アクリロニトリ
ル−メチルメタクリレート共重合体、アクリロニトリル
−メチルアクリレート共重合体、アクリロニトリル−エ
チルメタクリレート共重合体、アクリロニトリル−エチ
ルアクリレート共重合体、アクリロニトリル−n−ブチ
ルメタクリレート共重合体、アクリロニトリル−グリシ
ジルメタクリレート共重合体、アクリロニトリル−グリ
シジルアクリレート共重合体、アクリロニトリル−2−
ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体、アクリロニ
トリル−iso−ブチルメタクリレート共重合体、アク
リロニトリル−tert−ブチルメタクリレート共重合
体、アクリロニトリル−2−ヒドロキシプロピルメタク
リレート共重合体などの他、アクリロニトリルの代りに
メタクリロニトリルを用いた場合のすべての組合せの共
重合体があげられる。これらアクリル共重合体樹脂の中
で耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性の点で特に優れ、かつ工
業的にも容易に製造可能なものとしてはアクリロニトリ
ル−グリシジルメタクリレート共重合体、アクリロニト
リル−メチルメタクリレート共重合体、アクリロニトリ
ル−エチルメタクリレート共重合体などが代表例として
あげられる。
【0009】これらアクリル共重合体には前記のものの
他に、本発明の目的を逸脱しない範囲で他の種々のビニ
ルモノマーをさらに共重合させて三元共重合体としたも
のであってもかまわない。このような三元共重合体とし
ては下記一般式(II)で表わされるもが好ましい。
【化2】 (式中、R5:−H又は−CH3、 R6:−H又は−CH3、−C25、−C37、−C49
又は−C25OH、l、m、nは整数である。) それぞれのモノマー成分の機能は以下の通りである。 (メタ)アクリル酸エステル:熱可塑性の付与、Tgの
コントロール、耐薬品性の付与、 (メタ)アクリロニトリル:耐薬品性の付与、機械的強
度の付与、耐熱性の付与、グリシジル(メタ)アクリレ
ート:接着性の付与、架橋性の付与、耐熱性の付与。 これらの共重合体の組成比(重量比)は以下の範囲であ
るのが好ましい。 l:m:n=(1〜80):(10〜70):(1〜8
0)、好ましくは、(10〜60):(20〜60):
(10〜60)である。この組成のバランスがくずれる
と、充分な機械的強度の確保できず、また耐薬品性の劣
化、インク層のカール等の問題が発生する。
【0010】本発明におけるアクリル共重合体の分子量
は溶融粘着に影響し熱転写時の感度を左右する。従っ
て、これらの共重合体の分子量は、GPCによるポリス
チレン換算値において、重量平均分子量(以下MWと記
す)2000〜100万、数平均分子量(以下MNと記
す)1000〜50万、より好ましくはMW3000〜
50万、MN1500〜25万である。
【0011】本発明でのインク層は内部に空隙を有する
ものであるが、その形態は内部空隙構造(図1)とす
る場合と、一次元単孔又は三次元連通孔の多孔質構造
(図2)とするのが好ましく、特にの多孔質構造のも
のが有利である。図1及び図2においては、11は空隙
(内部空隙構造)、12は連通孔(多孔質構造)をそれ
ぞれ表わしている。
【0012】インク層を内部空隙構造とする手段として
は、本発明の構成樹脂であるアクリロニトリル及び/又
はメタクリロニトリルをモノマー成分として含むアクリ
ル共重合体樹脂と着色剤とを主成分とするインク液へ、
前記樹脂と相溶性の悪い溶剤を混入し、分散させ乾燥さ
せることにより形成される。相溶性の悪い溶剤の添加に
より、乾操時に前記樹脂が凝集状態となり内部空隙構造
を形成するようになる。ここでの前記“相溶性の悪い溶
剤”としては、メタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール等のアルコール類があげられる。一方、イン
ク層を多孔質構造とする手段としては、水より蒸発速度
の速い有機溶剤を用いたインク液に水を混入させ、有機
溶剤と水の蒸発速度差を利用してインク層に多孔質構造
を形成する。
【0013】インク層が前記の内部空隙構造となる
か、前記の多孔質構造となるかは、インク液中のアル
コール類または水の量により左右され、しかもその形態
も異なったものとなる。アルコール類の含有量を多くす
ると内部空隙構造化が促進され、水の含有量を多くする
と多孔質構造化が促進される。しかしながら、インク液
中の前記樹脂、着色剤の配合量に対して、アルコールま
たは水を多く含有させ過ぎると、前記樹脂がゲル化又は
沈澱を生じ、加えて、着色剤の分散性が悪化する場合が
ある。これらを考慮すれば、内部空隙構造、多孔質構造
の形態は任意に形成可能である。
【0014】インク層は剪断強度250gf/cm以下
好ましくは220gf/cm以下になるように調整され
ているのが望ましい。これは、インク液の調製、インク
層の形成において任意の乾燥条件を設定することにより
調整することができる。剪断強度が250gf/cm以
下であるとインク層脱落やブロッキングといった不都合
の生じることがある。
【0015】本発明においては、インク層中又は基材と
インク層との間に潤滑付与剤又はそれを含む層を設けて
おくのが望ましい。ここでの「潤滑付与剤」とは熱転写
された画像の表面の潤滑性をアップさせ得る物質のこと
を意味し、この潤滑性によって、あらゆる対象物例えば
金属、段ボール紙、木材に対する摩耗係数を小ならし
め、画像部のインクにかかる応力集中をさける役割をす
るものである。
【0016】このように、潤滑付与剤は本発明に係るア
クリル共重合体樹脂への潤滑性を付与させる動きをする
もので、例えば、ワックス状の脂肪酸アミド、リン酸エ
ステル等の滑剤、天然のパラフィンワックス、キャンデ
リラワックス、カルナバワックス等のワックス類、シリ
コーンオイル、パーフルオロアルキルエーテル等のオイ
ル類、シリコーン樹脂、パーフルオロアルキルエーテル
等のオイル類、シリコーン樹脂、フルオロアルキルエー
テル樹脂等の樹脂類、PTFE、SiC、SiO2等滑
性付与粒子などが挙げられる。これらのうちでインク層
の機械的強度と潤滑性を両立させるのに最も効果的な物
質はカルナバワックスである。潤滑付与剤がインク層中
に添加される場合、その添加量は前記アクリル共重合体
樹脂に対して1〜30重量%が適当である。
【0017】上述の潤滑付与剤はインク層中に添加して
用いても良いが、さらに機能アップを図る方策として、
既述のように、基材とインク層の間に潤滑付与剤層を設
けるのが良い。この潤滑付与剤層としては先にあげた潤
滑付与剤物質が用いられるが、最も好ましいのは、パラ
フィンワックス、カルナバワックスである。例えばカル
ナバワックスを用いた場合、0.3〜2.0μm厚の層
とすれば充分機能を発揮できる。なお、潤滑付与剤層に
弾力性をもたせる(熱転写記録媒体と被転写体(記録
紙)との密着性をよくする)ために、例えば、イソプロ
ピレンゴム、ブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴ
ム、ブチルゴム、ニトリルゴム等のゴム類が添加されて
もよく、及び/又は潤滑付与剤層に基材との接着性をも
たせる(潤滑付与剤層の脱落を防止する)ために、例え
ばエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルア
クリレート共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体を
添加させてもよい。この層を転写させる場合、適当な融
点を示すワックス類が30〜90重量%ブレンドされて
いると良い。
【0018】その他、インク層の添加剤として可撓性付
与剤、熱感度強整剤等を用いることができる。それらの
例としてDOP等の可塑剤、EVA、EEA、合成ゴム
等の柔軟剤、耐摩耗性を劣化させないアクリル樹脂、ポ
リエステル樹脂等の熱可塑性樹脂等を用いることができ
る。
【0019】インク層の厚みは後述する接着剤層と同様
に記録紙の平滑性によって適宜に設定される。ポリエス
テルフィルム等の平滑度無限大のものに対しては1.0
〜2.5μmで充分強靱な画像が形成でき、かつ熱感度
も良好である。また、コート紙、上質紙に対しては2.
5〜4.0μm程度を有するのが画質の点で良好であ
り、さらにインク層上に接着剤層を設けたタイプのもの
にあっては1.5〜3.0μm程度が好ましい。
【0020】インク層上に熱軟化性樹脂を主成分とした
接着剤層を設けることにより、さらに画像の定着性を向
上させることが可能である。熱軟化性物質としては、被
転写体への接着力の強いアクリル系樹脂、ポリアミド系
樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル系樹脂が使用でき、
特に分枝状ポリエステル樹脂が好適である。また、接着
剤層の表面性の改良、低平滑度紙への印字に対応するた
め、カルナバワックス、パラフィンワックス、キャンデ
リラワックス、ポリエチレンワックス類、脂肪酸アミド
等の熱溶融性物質を添加してもよい。該熱溶融性物質を
単独で使用することもできるが、ワックス類単独でイン
ク層上に形成すると、摩耗性が低下する場合があるの
で、ワックス類単独での構成は好ましくなく、上記の熱
軟化性樹脂を併用するとよい。熱溶融性物質/熱軟化性
物質の比は95/5〜0/100の範囲がであり、より
定着性を与えるためには50/50〜0/100が望ま
しい。接着剤層の厚みは、その目的から接着に必要な最
低の厚みだけあれば十分であり、0.1〜1.5μm更
に好ましくは0.3〜1.0μmである。
【0021】
【実施例】さらに実施例によって本発明をさらに具体的
に説明する。なお、ここでの部は重量基準である。下記
に示す実施例及び比較例はいずれも約4.5μm厚のポ
リエステルフィルム(基材)上にインク層などを塗工
し、熱転写記録媒体とした。
【0022】実施例1 カーボンブラック 5部 アクリロニトリル−メチルメタクリレート−グリシジル メタクリレート共重合体 (重量比25/55/20、 MW=6100、MN=3300) 20部 カルナウバワックス 5部 メチルエチルケトン 55部 メタノール 15部 からなるインク液を基材上に塗布した後、60℃で2分
乾燥して、内部空隙構造のインク層(約2.0μm厚)
を形成した熱転写記録体をつくった。
【0023】実施例2 カーボンブラック 5部 アクリロニトリル−メチルメタクリレート−グリシジル メタクリレート共重合体 (重量比25/55/20、 MW=6100、MN=3300) 20部 カルナウバワックス 5部 メチルエチルケトン 35部 メタノール 35部 からなるインク液を基材上に塗布して、60℃で2分乾
燥後、内部空隙構造のインク層(約2.0μm厚)を形
成した熱転写記録媒体をつくった。
【0024】実施例3 カーボンブラック 5部 アクリロニトリル−メチルメタクリレート−グリシジル メタクリレート共重合体(重量比25/55/20、 MW=6100、MN=3300) 20部 カルナウバワックス 5部 メチルエチルケトン 65部 水 5部 からなるインク液を基材上に塗布後、60℃で2分乾燥
して、多孔質構造のインク層(約2.0μm厚)を形成
した熱転写記録媒体をつくった。
【0025】実施例4 カーボンブラック 5部 アクリロニトリル−メチルメタクリレート−グリシジル メタクリレート共重合体(重量比25/55/20、 MW=6100、MN=3300) 20部 カルナウバワックス 5部 メチルエチルケトン 35部 水 15部 からなるインク液を基材上に塗布した後、60℃で2分
乾燥して、多孔質構造のインク層(約2.0μm厚)を
形成した熱転写記録媒体をつくった。
【0026】実施例5〜8 基材上に下記に示す潤滑付与剤層を乾燥後の厚さが約
1.0μm厚となるように設けた。 カルナウバワックス 9部 エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 1部 トルエン 90部 この潤滑付与剤層上に実施例1〜4インク層を設けて、
順に実施例5〜8とした4種の熱転写記録媒体をつくっ
た。
【0027】実施例9〜16 それぞれ実施例1〜8と同様にして基材上にインク層あ
るいは、潤滑付与剤層とインク層とを設けたものの上に
下記組成物からなる接着剤層を乾燥後の厚さが約0.5
μmとなるように設けて、順に実施例9〜16とした8
種の熱転写記録媒体をつくった。 ポリエステル樹脂 9部 カルナウバワックス 1部 トルエン 90部
【0028】比較例1 カーボンブラック 5部 アクリロニトリル−メチルメタクリレートグリシジル メタクリレート共重合体(重量比25/55/20、 MW=6100、MN=3300) 20部 カルナウバワックス 5部 メチルエチルケトン 70部 からなるインク液を基材上に塗布した後、60℃で2分
乾燥して、インク層(約2.0μm厚)を形成した比較
の熱転写記録媒体をつくった。図3はインク層のインク
が連続層構造となっている様子を表わしたものである。
【0029】比較例2 カーボンブラック 5部 メチルメタクリレート−グリシジルタクリレート共重合体 (重量比50/56、MW=6700、MN=3700) 20部 カルナウバワックス 5部 メチルエチルケトン 55部 メタノール 15部 からなるインク液を基材上に塗布した後、60℃で2分
乾燥して、インク層(約2.0μm厚)を形成した比較
の熱転写記録媒体をつくった。
【0030】比較例3 カーボンブラック 5部 アクリロニトリル−メチルメタクリレート−グリシジル メタクリレート共重合体(重量比25/55/20、 MW=6100、MN=3300) 25部 メチルエチルケトン 55部 メタノール 15部 からなるインク液を基材上に塗布した後、60℃で2分
乾燥して、インク層(約2.0μm厚)を形成した比較
の熱転写記録媒体をつくった。
【0031】以上のようにして作成した19種の熱転写
記録媒体の印字テストを行なった。このテストの被転写
紙には剥離面にのり付処理されラベル状としたポリエス
テルフィルム(PET)、ミラーコート紙(コート紙)
を用いた。印字条件は下記の通りである。 (印字条件) サーマルヘッド:薄膜ラインヘッドタイプ プラテン圧:150g/cm 熱転写記録媒体の引き出し角度:被転写紙に対し30
度、 引き剥がしトルク値:200g 印加エネルギー:10〜30mJ/mm2 印字速度:125:mm/sec
【0032】続いて、転写画像について下記の試験を行
った。 感熱度:ミラーコート紙において細線かすれの発生しな
い印加エネルギー。 耐熱摩耗性:100℃に設定された槽中でガラス板の上
に印字試料を置き、印字面を段ボール紙で60g/cm2
の荷重、30cm/secのスピードで50往復ラブテ
ストを行なった。 耐金属エッジ摩耗性:約1t/cm2のステンレスエッ
ジの対物で同様にしてラブテストを行った。 耐薬品性:各種溶剤(エタノール、灯油、ブレーキオイ
ル、トルエン)0.5mlを綿棒に含ませ、10g/m
2の荷重下にラブテストを行なった。ここでの印字画
像にはPETに印字したものを用いた。 評価基準:◎−画像がまったく破壊されない。 ○−画像がほとんど破壊されない。 △−画像がやや破壊される。 ×−画像が完全に破壊される。
【0033】実施例1〜4及び比較例1の熱感度、イン
ク層剪断力の測定結果を表1に示した。インク層剪断力
の測定は、ミネベア社製引張試験機により行なった。ま
た、実施例1〜16及び比較例1〜3についての耐熱摩
耗性、耐金属エッジ摩耗性、耐薬品性の評価結果を表2
に示した。図4に実施例1における内部空隙構造、図5
に実施例3における多孔質構造、および図6に比較例1
における連続層構造のそれぞれのインク層の電子顕微鏡
による表面写真(2000倍)を示す。これらの写真か
ら、凹凸はカルナウバワックスの粒子であるが、内部空
隙構造は凝集体の集合からなり、或いは、多孔質構造と
なりうることが確認できた。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】表1から明らかなように、インク層が連続
層である比較例1に対し、内部空隙構造である実施例1
及び2、多孔質構造である実施例3及び4の方が熱感度
が向上している。また、インク層剪断力を250gf/
cm以下とした実施例2及び4は、剪断力の大きい実施
例1及び3のそれぞれよりも熱感度が向上している。そ
して、表2から明らかなように、潤滑付与剤をインク層
中に含む実施例1、潤滑付与剤層を基材とインク層の間
に設けた実施例5〜8の方が、潤滑付与剤および潤滑付
与剤層の無い比較例3よりも耐熱摩耗性、耐金属エッ
ジ、耐薬品性等の画像耐性に優れている。更に、また、
インク層上に接着剤層を設けた実施例9〜16は、接着
剤層を設けていない実施例1〜8よりも画像耐性に優れ
ている。
【0037】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、インク
層が内部空隙構造或いは多孔質構造としたことから、転
写画像の耐熱摩耗性、耐熱性を損なわずに熱感度が向上
する。請求項3の発明によれば、インク層の剪断力を2
50gf/cm以下としたことから、感熱度はさらに向
上する。請求項4及び5の発明によれば、インク層へ潤
滑付与剤の含有、又は潤滑付与層を基材としたインク層
の間に設けたことから、転写画像へ滑性を与え耐摩耗性
をさらに向上する。請求項6の発明によれば、インク層
上に熱軟化性樹脂を主成分とする接着剤層を設けたこと
から、転写画像の定着性が向上し耐摩耗性をさらに向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】インク層が内部空隙構造であることを示す模式
図。
【図2】インク層が多孔質構造であることを示す模式
図。
【図3】インク層が連続層構造(内部空隙構造又は多孔
質構造のないもの)であることを示す模式図。
【図4】実施例1におけるインク層の電子顕微鏡による
表面写真(2000倍)。
【図5】実施例2におけるインク層の電子顕微鏡による
表面写真(2000倍)。
【図6】比較例1におけるインク層の電子顕微鏡による
表面写真(2000倍)。
【符号の説明】
11 空隙(内部空隙構造) 12 連通孔(多孔質構造)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】インク層が内部空隙構造であることを示す模式
図。
【図2】インク層が多孔質構造であることを示す模式
図。
【図3】インク層が連続層構造(内部空隙構造又は多孔
質構造のないもの)であることを示す模式図。
【図4】実施例1におけるインク層の電子顕微鏡による
粒子構造を示す写真(2000倍)。
【図5】実施例2におけるインク層の電子顕微鏡による
粒子構造を示す写真(2000倍)。
【図6】比較例1におけるインク層の電子顕微鏡による
粒子構造を示す写真(2000倍)。
【符号の説明】 11 空隙(内部空隙構造) 12 連通孔(多孔質構造)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に着色剤とアクリロニトリル及び
    /又はメタクリロニトリルをモノマー成分として含むア
    クリル共重合体樹脂とを主成分とするインク層を設けた
    ものであって、該インク層が内部空隙構造を有している
    ことを特徴とする熱転写記録媒体。
  2. 【請求項2】 基材上に着色剤とアクリロニトリル及び
    /又はメタクリロニトリルをモノマー成分として含むア
    クリル共重合体樹脂とを主成分とするインク層を設けた
    ものであって、該インク層が多孔質構造を有しているこ
    とを特徴とする熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記インク層の剪断強度が250gf/
    cm以下である請求項1又は2記載の熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記インク層がさらに潤滑付与剤を含む
    請求項1、2又は3記載の熱転写記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記の基材とインク層との間に潤滑付与
    剤を含む層を設けた請求項1、2、3、又は4記載の熱
    転写記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記インク層上に熱軟化性樹脂を主成分
    とする接着剤を設けた請求項1、2、3、4又は5記載
    の熱転写記録媒体。
JP4349903A 1992-12-02 1992-12-02 熱転写記録媒体 Pending JPH06183162A (ja)

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