JPH06183768A - 光ファイバ用多孔質母材の製造方法 - Google Patents
光ファイバ用多孔質母材の製造方法Info
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- JPH06183768A JPH06183768A JP5440793A JP5440793A JPH06183768A JP H06183768 A JPH06183768 A JP H06183768A JP 5440793 A JP5440793 A JP 5440793A JP 5440793 A JP5440793 A JP 5440793A JP H06183768 A JPH06183768 A JP H06183768A
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- C03B37/01—Manufacture of glass fibres or filaments
- C03B37/012—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
- C03B37/0128—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments starting from pulverulent glass
- C03B37/01288—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments starting from pulverulent glass by extrusion, e.g. of glass powder and binder
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- C03B2203/30—Polarisation maintaining [PM], i.e. birefringent products, e.g. with elliptical core, by use of stress rods, "PANDA" type fibres
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- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B2203/00—Fibre product details, e.g. structure, shape
- C03B2203/32—Eccentric core or cladding
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- Materials Engineering (AREA)
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- Glass Melting And Manufacturing (AREA)
- Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
- Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な装置により、光ファイバ用多孔質母材
を、歪み、密度ムラ、コアの位置ずれを生ずることな
く、かつ偏心コア光ファイバ用や偏波面保存光ファイバ
用等の種々の光ファイバ用母材を歩留まりよく製造する
ことの可能な光ファイバ用多孔質母材の製造方法を提供
すること。 【構成】 コア用ガラスロッドを通すためのガラスロッ
ド用通路と、コア用ガラスロッド通路の周囲に配置さ
れ、可塑性材料を通すための可塑性材料用通路を有する
押出ヘッドを準備し、ガラスロッド用通路に挿入された
コア用ガラスロッドの周囲に、可塑性材料を供給するこ
とにより前記コア用ガラスロッドと可塑性材料とを一体
化させて成形体を得る光ファイバ用多孔質母材の製造方
法であって、押出ヘッドを、押出ヘッドが設置される押
出成形機に、可塑性材料の押出方向がスクリューの軸方
向と平行になるように設置することを特徴とする。
を、歪み、密度ムラ、コアの位置ずれを生ずることな
く、かつ偏心コア光ファイバ用や偏波面保存光ファイバ
用等の種々の光ファイバ用母材を歩留まりよく製造する
ことの可能な光ファイバ用多孔質母材の製造方法を提供
すること。 【構成】 コア用ガラスロッドを通すためのガラスロッ
ド用通路と、コア用ガラスロッド通路の周囲に配置さ
れ、可塑性材料を通すための可塑性材料用通路を有する
押出ヘッドを準備し、ガラスロッド用通路に挿入された
コア用ガラスロッドの周囲に、可塑性材料を供給するこ
とにより前記コア用ガラスロッドと可塑性材料とを一体
化させて成形体を得る光ファイバ用多孔質母材の製造方
法であって、押出ヘッドを、押出ヘッドが設置される押
出成形機に、可塑性材料の押出方向がスクリューの軸方
向と平行になるように設置することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信、光学、およびセ
ンサの分野で広範に用いられる光ファイバの製造方法に
関する。
ンサの分野で広範に用いられる光ファイバの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】シリカ粉末を原料として用い、粉末成形
法により光ファイバ用母材を製造する方法として、従
来、特願平2−244815号に開示されている方法が
知られている。この方法は、図15に示すようなクロス
ヘッド100を用い、コアまたはコアとクラッドの一部
からなるコア用ガラスロッド101を、押出ヘッドを備
えた押出装置とは別に設けられたコア用ガラスロッド支
持装置を用いて、押出ヘッドのコア用ガラスロッド通路
に挿入し、そのコア用ガラスロッドの周囲に、シリカを
主成分とする粉末と成形助剤及び水とを混練したクラッ
ド用可塑性材料102を押し出して、一体成形して光フ
ァイバ用母材103を得る方法である。
法により光ファイバ用母材を製造する方法として、従
来、特願平2−244815号に開示されている方法が
知られている。この方法は、図15に示すようなクロス
ヘッド100を用い、コアまたはコアとクラッドの一部
からなるコア用ガラスロッド101を、押出ヘッドを備
えた押出装置とは別に設けられたコア用ガラスロッド支
持装置を用いて、押出ヘッドのコア用ガラスロッド通路
に挿入し、そのコア用ガラスロッドの周囲に、シリカを
主成分とする粉末と成形助剤及び水とを混練したクラッ
ド用可塑性材料102を押し出して、一体成形して光フ
ァイバ用母材103を得る方法である。
【0003】これとは別に、偏心コア光ファイバ用母材
や偏波面保存光ファイバ用母材は、一度作製した光ファ
イバ用母材に他の加工を施すことにより製造される。例
えば、偏心コア光ファイバを製造する場合、気相法によ
りコアが母材の中心に位置する光ファイバ用母材を作製
し、これに透明ガラス化処理を施した後に、さらに研削
加工を施してコアの位置を設計位置に合わせている。ま
た、偏波面保存光ファイバには、いわゆるパンダ型光フ
ァイバと、断面が楕円形状である応力付与部を有する光
ファイバとがある。パンダ型光ファイバ用母材は、シン
グルモード型光ファイバ用母材のコアの両側にコアと平
行に穴を形成し、この穴内に応力付与部材を挿入するこ
とにより製造される。楕円応力付与部を有する光ファイ
バ用母材は、気相法で作製した光ファイバ用母材に切削
・研削加工を施したり、楕円ジャケット層を形成するこ
とにより製造される。
や偏波面保存光ファイバ用母材は、一度作製した光ファ
イバ用母材に他の加工を施すことにより製造される。例
えば、偏心コア光ファイバを製造する場合、気相法によ
りコアが母材の中心に位置する光ファイバ用母材を作製
し、これに透明ガラス化処理を施した後に、さらに研削
加工を施してコアの位置を設計位置に合わせている。ま
た、偏波面保存光ファイバには、いわゆるパンダ型光フ
ァイバと、断面が楕円形状である応力付与部を有する光
ファイバとがある。パンダ型光ファイバ用母材は、シン
グルモード型光ファイバ用母材のコアの両側にコアと平
行に穴を形成し、この穴内に応力付与部材を挿入するこ
とにより製造される。楕円応力付与部を有する光ファイ
バ用母材は、気相法で作製した光ファイバ用母材に切削
・研削加工を施したり、楕円ジャケット層を形成するこ
とにより製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特願平2−2
44815号に開示されている方法では、クラッド用可
塑性材料は、コア用ガラスロッドの進行方向に対し、直
交する方向からクロスヘッドに進入し、クロスヘッド内
でその方向を90°転換する。
44815号に開示されている方法では、クラッド用可
塑性材料は、コア用ガラスロッドの進行方向に対し、直
交する方向からクロスヘッドに進入し、クロスヘッド内
でその方向を90°転換する。
【0005】このような可塑性材料の方向の転換時に、
外側の材料は内側の材料よりも移動距離が大きくなるた
め、外側の材料は内側の材料よりも流速が速くなり、可
塑性材料内における流れが不均一となる。そのため、材
料内に剪断応力が発生し、成形体中の歪みの原因とな
る。また、流速の速いところでは材料が粗になり、流速
の速いところでは材料が密になることから、成形体に密
度ムラが生ずる。
外側の材料は内側の材料よりも移動距離が大きくなるた
め、外側の材料は内側の材料よりも流速が速くなり、可
塑性材料内における流れが不均一となる。そのため、材
料内に剪断応力が発生し、成形体中の歪みの原因とな
る。また、流速の速いところでは材料が粗になり、流速
の速いところでは材料が密になることから、成形体に密
度ムラが生ずる。
【0006】このような成形体中の歪み、密度ムラは、
後の乾燥、脱脂、透明ガラス化の各工程において、母材
の割れ、曲りの原因となり、歩留りの低下をもたらして
しまう。
後の乾燥、脱脂、透明ガラス化の各工程において、母材
の割れ、曲りの原因となり、歩留りの低下をもたらして
しまう。
【0007】押出成形法を利用して光ファイバ用多孔質
母材を製造する方法では、最終製品の光ファイバのコア
の位置ずれを実質的になくすために、押出されたクラッ
ド用可塑性材料の成形体の所定の位置にコア用ガラスロ
ッドを正確に配置しなければならない。しかしながら、
押出装置と別に設けられたコア用ガラスロッド支持装置
を用いてコア用ガラスロッドを成形体内に配置する場
合、押出装置または支持装置のうち少なくとも一方がわ
ずかに傾くことにより、両装置の相対的な位置関係が容
易に変わってしまうため、押出ヘッドのコア用ガラスロ
ッド通路の中心軸と該支持装置によるコア用ガラスロッ
ドの挿入方向とを正確に一致させること非常に困難であ
る。また、この困難性は、それらの装置を設置する床の
平坦性等にも依存する。
母材を製造する方法では、最終製品の光ファイバのコア
の位置ずれを実質的になくすために、押出されたクラッ
ド用可塑性材料の成形体の所定の位置にコア用ガラスロ
ッドを正確に配置しなければならない。しかしながら、
押出装置と別に設けられたコア用ガラスロッド支持装置
を用いてコア用ガラスロッドを成形体内に配置する場
合、押出装置または支持装置のうち少なくとも一方がわ
ずかに傾くことにより、両装置の相対的な位置関係が容
易に変わってしまうため、押出ヘッドのコア用ガラスロ
ッド通路の中心軸と該支持装置によるコア用ガラスロッ
ドの挿入方向とを正確に一致させること非常に困難であ
る。また、この困難性は、それらの装置を設置する床の
平坦性等にも依存する。
【0008】特開平4−124042号に示されている
方法では、押出ヘッドのコア用ガラスロッド通路の内面
が該ヘッドの材質である金属面であると、コア用ガラス
ロッド通路にコア用ガラスロッドを挿入する際に、コア
用ガラスロッドが金属面と擦れて、表面に傷が付いた
り、金属不純物が付着して汚染される恐れがある。
方法では、押出ヘッドのコア用ガラスロッド通路の内面
が該ヘッドの材質である金属面であると、コア用ガラス
ロッド通路にコア用ガラスロッドを挿入する際に、コア
用ガラスロッドが金属面と擦れて、表面に傷が付いた
り、金属不純物が付着して汚染される恐れがある。
【0009】また、偏心コア光ファイバ用母材や偏波面
保存光ファイバ用母材を製造する場合には、透明ガラス
化された母材に切削や研削等の機械加工を施したり、変
形させたりしなければならず、生産性や歩留りが低下す
る。
保存光ファイバ用母材を製造する場合には、透明ガラス
化された母材に切削や研削等の機械加工を施したり、変
形させたりしなければならず、生産性や歩留りが低下す
る。
【0010】本発明の目的は、簡単な装置により、光フ
ァイバ用多孔質母材を、歪み、密度ムラ、コアの位置ず
れを生ずることなく、かつ偏心コア光ファイバ用や偏波
面保存光ファイバ用等の種々の光ファイバ用母材を歩留
まりよく製造することの可能な、光ファイバ用多孔質母
材の製造方法を提供することにある。
ァイバ用多孔質母材を、歪み、密度ムラ、コアの位置ず
れを生ずることなく、かつ偏心コア光ファイバ用や偏波
面保存光ファイバ用等の種々の光ファイバ用母材を歩留
まりよく製造することの可能な、光ファイバ用多孔質母
材の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、コア用ガラス
ロッドを通すためのガラスロッド用通路と、前記コア用
ガラスロッド通路の周囲に配置され、シリカ粉末を主原
料とする可塑性材料を通すための可塑性材料用通路を有
する押出ヘッドを準備し、前記ガラスロッド用通路に挿
入された前記コア用ガラスロッドの周囲に、前記可塑性
材料用通路を通して可塑性材料を供給することにより前
記コア用ガラスロッドと前記可塑性材料とを一体化させ
て成形体を得る光ファイバ用多孔質母材の製造方法であ
って、前記押出ヘッドを、前記押出ヘッドが設置される
押出成形機に、前記可塑性材料の押出方向がスクリュー
の軸方向と平行になるように設置することを特徴とする
光ファイバ用多孔質母材の製造方法を提供する。
ロッドを通すためのガラスロッド用通路と、前記コア用
ガラスロッド通路の周囲に配置され、シリカ粉末を主原
料とする可塑性材料を通すための可塑性材料用通路を有
する押出ヘッドを準備し、前記ガラスロッド用通路に挿
入された前記コア用ガラスロッドの周囲に、前記可塑性
材料用通路を通して可塑性材料を供給することにより前
記コア用ガラスロッドと前記可塑性材料とを一体化させ
て成形体を得る光ファイバ用多孔質母材の製造方法であ
って、前記押出ヘッドを、前記押出ヘッドが設置される
押出成形機に、前記可塑性材料の押出方向がスクリュー
の軸方向と平行になるように設置することを特徴とする
光ファイバ用多孔質母材の製造方法を提供する。
【0012】本発明においては、押出ヘッドに固定さ
れ、押出ヘッドのクラッド用可塑性材料の押出領域の周
囲にガラスロッド通路の軸方向に対して平行に配置され
たガイド棒と、ガイド棒に案内されてガイド棒に沿って
移動し、コア用ガラスロッドの押出先端部を支持する支
持具とを押出ヘッドに取り付け、支持具によりコア用ガ
ラスロッドの押出先端部を支持した状態でクラッド用可
塑性材料を押出すことが好ましい。
れ、押出ヘッドのクラッド用可塑性材料の押出領域の周
囲にガラスロッド通路の軸方向に対して平行に配置され
たガイド棒と、ガイド棒に案内されてガイド棒に沿って
移動し、コア用ガラスロッドの押出先端部を支持する支
持具とを押出ヘッドに取り付け、支持具によりコア用ガ
ラスロッドの押出先端部を支持した状態でクラッド用可
塑性材料を押出すことが好ましい。
【0013】また、本発明においては、ガラスロッド用
通路の内面が樹脂材料により被覆されていること、ガラ
スロッド用通路が、押出ヘッドの断面において、中心に
一つおよびそれ以外に複数設けられていること、および
押出ヘッドの断面形状が円または楕円であることが好ま
しい。
通路の内面が樹脂材料により被覆されていること、ガラ
スロッド用通路が、押出ヘッドの断面において、中心に
一つおよびそれ以外に複数設けられていること、および
押出ヘッドの断面形状が円または楕円であることが好ま
しい。
【0014】
【作用】本発明の方法では、例えば図1又は図4に示す
ように、押出成形機のスクリュ−の延長直線上に配置さ
れた押出ヘッドにより、コア用ガラスロッドの進入通路
と同心円状に配置された通路を通して、可塑性原料をガ
ラスロッドの周囲に押出し、一体化成形している。
ように、押出成形機のスクリュ−の延長直線上に配置さ
れた押出ヘッドにより、コア用ガラスロッドの進入通路
と同心円状に配置された通路を通して、可塑性原料をガ
ラスロッドの周囲に押出し、一体化成形している。
【0015】そのため、押出機における可塑性原料の流
路は直線状であって方向の変更はなく、従って、可塑性
原料の移動距離の差は極めて少ない。そのため、可塑性
原料の流れが極めて均質になる。その結果、光ファイバ
用多孔質母材の歪みや密度ムラの発生を効果的に防止す
ることが可能であり、このことにより、母材の成形後、
及びその後の加熱処理による、クラックの発生や反りが
抑制され、歩留まりよく光ファイバ用多孔質母材を製造
することが可能である。
路は直線状であって方向の変更はなく、従って、可塑性
原料の移動距離の差は極めて少ない。そのため、可塑性
原料の流れが極めて均質になる。その結果、光ファイバ
用多孔質母材の歪みや密度ムラの発生を効果的に防止す
ることが可能であり、このことにより、母材の成形後、
及びその後の加熱処理による、クラックの発生や反りが
抑制され、歩留まりよく光ファイバ用多孔質母材を製造
することが可能である。
【0016】また、ガイド棒を押出ヘッドに固定してガ
ラスロッド用通路の軸方向に対して平行に設け、さらに
ガイド棒に案内されてガイド棒に沿って移動し、コア用
ガラスロッドの押出先端部を支持する支持具を設けるこ
とにより、押出装置の設置場所の状態により、あるいは
押出装置の保守のための分解、移動により押出装置自体
が傾いても、押出ヘッドと支持具との相対的な位置関係
は変わらず、支持具によりコア用ガラスロッドの移動方
向をガラスロッド用通路の中心軸に正確に、かつ容易に
合わせることができる。その結果、コア用ガラスロッド
の位置ずれが実質的にない光ファイバ用多孔質母材を高
い歩留りで製造することができる。
ラスロッド用通路の軸方向に対して平行に設け、さらに
ガイド棒に案内されてガイド棒に沿って移動し、コア用
ガラスロッドの押出先端部を支持する支持具を設けるこ
とにより、押出装置の設置場所の状態により、あるいは
押出装置の保守のための分解、移動により押出装置自体
が傾いても、押出ヘッドと支持具との相対的な位置関係
は変わらず、支持具によりコア用ガラスロッドの移動方
向をガラスロッド用通路の中心軸に正確に、かつ容易に
合わせることができる。その結果、コア用ガラスロッド
の位置ずれが実質的にない光ファイバ用多孔質母材を高
い歩留りで製造することができる。
【0017】さらに、押出ヘッドのガラスロッド通路の
内面に樹脂材料を被覆することにより、コア用ガラスロ
ッドが該通路を通るときに、その表面に傷が付いたり、
金属不純物等が付着して汚染したりすることを防止でき
る。したがって、光ファイバ用多孔質母材を高い歩留り
で製造することができる。
内面に樹脂材料を被覆することにより、コア用ガラスロ
ッドが該通路を通るときに、その表面に傷が付いたり、
金属不純物等が付着して汚染したりすることを防止でき
る。したがって、光ファイバ用多孔質母材を高い歩留り
で製造することができる。
【0018】加えて、ガラスロッド用通路を押出ヘッド
の中心だけでなく、他の適当な位置に設けることによ
り、複数のガラスロッドを任意の位置に挿入した母材を
作製することができる。例えば、中心から所定の距離だ
け離れた位置にガラスロッド用通路を設けることによ
り、偏心コア光ファイバ用母材を製造することができ
る。また、中心のコアロッド用通路の両側に応力付与部
材用の通路を設けることにより、パンダ型光ファイバ用
母材を製造することができる。また、押出ヘッドの断面
形状を楕円にすることにより、成形する母材の断面形状
を楕円にすることができ、楕円応力付与部を有する光フ
ァイバ用母材を製造することができる。いずれの場合の
光ファイバ用母材の製造においても機械加工が不必要と
なり、生産性が向上する。
の中心だけでなく、他の適当な位置に設けることによ
り、複数のガラスロッドを任意の位置に挿入した母材を
作製することができる。例えば、中心から所定の距離だ
け離れた位置にガラスロッド用通路を設けることによ
り、偏心コア光ファイバ用母材を製造することができ
る。また、中心のコアロッド用通路の両側に応力付与部
材用の通路を設けることにより、パンダ型光ファイバ用
母材を製造することができる。また、押出ヘッドの断面
形状を楕円にすることにより、成形する母材の断面形状
を楕円にすることができ、楕円応力付与部を有する光フ
ァイバ用母材を製造することができる。いずれの場合の
光ファイバ用母材の製造においても機械加工が不必要と
なり、生産性が向上する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し、本発明につい
てより具体的に説明する。
てより具体的に説明する。
【0020】実施例1 図1は、本発明の方法に使用される押出ヘッドの断面
図、図2は、図1のA−A断面図を示す。図1及び2に
示す押出ヘッドは、オ−ガシリンダ21の先端に取付け
られ、オ−ガスクリュ−22の軸に対して、その延長直
線上に配置されている。押出ヘッドの胴部12の中心に
は、吊り具13により中玉14が吊されており、中玉1
4の中心には、コア用ガラスロッドの通路11が設けら
れている。このコア用ガラスロッドの通路11とクラッ
ド用可塑性材料の通路とは、同心円状に配置されてい
る。なお、胴部12と吊り具13とは、ボルト16によ
り固定されている。また、口金17は、直線部18とテ
−パ−部19とから構成され、これらは分割可能とされ
ている。
図、図2は、図1のA−A断面図を示す。図1及び2に
示す押出ヘッドは、オ−ガシリンダ21の先端に取付け
られ、オ−ガスクリュ−22の軸に対して、その延長直
線上に配置されている。押出ヘッドの胴部12の中心に
は、吊り具13により中玉14が吊されており、中玉1
4の中心には、コア用ガラスロッドの通路11が設けら
れている。このコア用ガラスロッドの通路11とクラッ
ド用可塑性材料の通路とは、同心円状に配置されてい
る。なお、胴部12と吊り具13とは、ボルト16によ
り固定されている。また、口金17は、直線部18とテ
−パ−部19とから構成され、これらは分割可能とされ
ている。
【0021】次に、図1に示す押出ヘッドを用いた多孔
質母材の作製方法について、図3を参照して説明する。
質母材の作製方法について、図3を参照して説明する。
【0022】まず、図3(a)に示すように、クラッド
用可塑性材料35を、通路15を通してコア用ガラスロ
ッド31の通路11の先端部まで押し出すとともに、コ
ア用ガラスロッド31を、口金の直線部18を通して通
路11に挿入する。なお、コア状ガラスロッド31は、
コア又はコア及びクラッドの一部からなる石英系ガラス
ロッド本体32と、このガラスロッド本体32の一端に
溶接された、石英系ガラスロッド本体と径の等しいダミ
−用ガラスロッド33と、ガラスロッド本体32の他端
に溶接された、石英系ガラスロッド本体と径が等しい又
はそれ以上の径を有する支持用ロッド34とから構成さ
れる。
用可塑性材料35を、通路15を通してコア用ガラスロ
ッド31の通路11の先端部まで押し出すとともに、コ
ア用ガラスロッド31を、口金の直線部18を通して通
路11に挿入する。なお、コア状ガラスロッド31は、
コア又はコア及びクラッドの一部からなる石英系ガラス
ロッド本体32と、このガラスロッド本体32の一端に
溶接された、石英系ガラスロッド本体と径の等しいダミ
−用ガラスロッド33と、ガラスロッド本体32の他端
に溶接された、石英系ガラスロッド本体と径が等しい又
はそれ以上の径を有する支持用ロッド34とから構成さ
れる。
【0023】次に、図3(b)に示すように、クラッド
用可塑性材料35を、口金17の直線部18まで押出
す。このとき、クラッド用可塑性材料35とコア用ガラ
スロッド31とは、コア用ガラスロッド31の通路11
の先端で一体化する。更にクラッド用可塑性材料35を
押出すと、図3(c)に示すように、口金17の先端か
ら多孔質成形体36が押出され、コア用ガラスロッド3
1は後退する。
用可塑性材料35を、口金17の直線部18まで押出
す。このとき、クラッド用可塑性材料35とコア用ガラ
スロッド31とは、コア用ガラスロッド31の通路11
の先端で一体化する。更にクラッド用可塑性材料35を
押出すと、図3(c)に示すように、口金17の先端か
ら多孔質成形体36が押出され、コア用ガラスロッド3
1は後退する。
【0024】ガラスロッド本体32の長さの多孔質母材
36が押出されたところで、図3(d)に示すように、
口金の先端において多孔質母材36を切断し、ダミ−用
ガラスロッド33を口金から抜き取る。そして最後に、
口金17の直線部18を分割して取り外し、図3(e)
に示すように、直線部18内に存在している余剰の可塑
性材料37を、口金17のテ−パ−部19の先端、即ち
コア用ガラスロッド31の通路11の先端に沿って切
断、除去する。その後、口金17の直線部18を取付
け、工程(a)に戻ることにより、続けて多孔質部材を
作製することが可能である。
36が押出されたところで、図3(d)に示すように、
口金の先端において多孔質母材36を切断し、ダミ−用
ガラスロッド33を口金から抜き取る。そして最後に、
口金17の直線部18を分割して取り外し、図3(e)
に示すように、直線部18内に存在している余剰の可塑
性材料37を、口金17のテ−パ−部19の先端、即ち
コア用ガラスロッド31の通路11の先端に沿って切
断、除去する。その後、口金17の直線部18を取付
け、工程(a)に戻ることにより、続けて多孔質部材を
作製することが可能である。
【0025】なお、図1に示す押出ヘッドでは、コア用
ガラスロッド31の通路11は、中玉14の端部で閉塞
しているが、図4に示すように、中玉14の中心軸を貫
通し、オ−ガ−スクリュ−22の回転軸内にまで設ける
ことも可能である。この場合、中玉14内の通路11
と、オ−ガ−スクリュ−22の回転軸内の通路41と
は、オ−ガ−スクリュ−22の先端で接続される。従っ
て、通路11、41内に可塑性材料が入り込まないよう
に、中玉14とオ−ガ−スクリュ−22との間は、グラ
ンドパッキン又はOリング42等によりシ−ルされる。
但し、オ−ガ−スクリュ−22が回転するのに対し、中
玉14は固定されていて回転しない。
ガラスロッド31の通路11は、中玉14の端部で閉塞
しているが、図4に示すように、中玉14の中心軸を貫
通し、オ−ガ−スクリュ−22の回転軸内にまで設ける
ことも可能である。この場合、中玉14内の通路11
と、オ−ガ−スクリュ−22の回転軸内の通路41と
は、オ−ガ−スクリュ−22の先端で接続される。従っ
て、通路11、41内に可塑性材料が入り込まないよう
に、中玉14とオ−ガ−スクリュ−22との間は、グラ
ンドパッキン又はOリング42等によりシ−ルされる。
但し、オ−ガ−スクリュ−22が回転するのに対し、中
玉14は固定されていて回転しない。
【0026】以上のようにして得た多孔質母材に、脱
脂、脱水、ガラス化を施すことにより、それぞれの光フ
ァイバ用母材が得られる。
脂、脱水、ガラス化を施すことにより、それぞれの光フ
ァイバ用母材が得られる。
【0027】なお、本発明において使用される可塑性原
料としては、シリカ粉末に、バインダ−、水、界面活性
剤を加え、混練して得たものが望ましい。
料としては、シリカ粉末に、バインダ−、水、界面活性
剤を加え、混練して得たものが望ましい。
【0028】まず、クラッド用可塑性材料として、平均
粒径が約8μmのシリカ粒子100重量部に対し、バイ
ンダ−としてメチルセルロ−ス3重量部、溶媒として純
水22重量部、更に界面活性剤(SNウェット366:
サンノプコ社製、商品名)を0.3重量部加え、均質に
混練することにより、クラッド用の可塑性材料を得た。
粒径が約8μmのシリカ粒子100重量部に対し、バイ
ンダ−としてメチルセルロ−ス3重量部、溶媒として純
水22重量部、更に界面活性剤(SNウェット366:
サンノプコ社製、商品名)を0.3重量部加え、均質に
混練することにより、クラッド用の可塑性材料を得た。
【0029】コア用ガラスロッドとしては、VAD法に
より作製し、クラッド/コア比が約3倍、比屈折差が約
0.3%、、外径が約8.5mm、長さが約300mmのも
のを用いた。このコア用ガラスロッドの一端に、直径約
8.5mm、長さ50mmの石英ガラスからなるダミ−用ロ
ッドを、他端に、直径約25mm、長さ150mmの支持用
ガラスロッドをそれぞれ溶接した。
より作製し、クラッド/コア比が約3倍、比屈折差が約
0.3%、、外径が約8.5mm、長さが約300mmのも
のを用いた。このコア用ガラスロッドの一端に、直径約
8.5mm、長さ50mmの石英ガラスからなるダミ−用ロ
ッドを、他端に、直径約25mm、長さ150mmの支持用
ガラスロッドをそれぞれ溶接した。
【0030】以上のクラッド用可塑性材料及びコア用ガ
ラスロッドを用い、図1に示す押出ヘッドにより、図3
に示す工程に従って、多孔質母材を成形した。
ラスロッドを用い、図1に示す押出ヘッドにより、図3
に示す工程に従って、多孔質母材を成形した。
【0031】得られた多孔質母材を、110℃で12時
間乾燥し、大気中、500℃で5時間脱脂し、次いで、
常法により1200℃のCl2 、He雰囲気中で脱水
し、更に1600℃のHe雰囲気中で透明ガラス化し、
光ファイバ用母材を得た。これまでの工程では、多孔質
母材にクラックや反りは生じなかった。
間乾燥し、大気中、500℃で5時間脱脂し、次いで、
常法により1200℃のCl2 、He雰囲気中で脱水
し、更に1600℃のHe雰囲気中で透明ガラス化し、
光ファイバ用母材を得た。これまでの工程では、多孔質
母材にクラックや反りは生じなかった。
【0032】得られた光ファイバ用母材を常法により線
引きし、外径125μmのシングルモ−ドファイバを得
た。このシングルモ−ドファイバの特性は、気相法によ
り得たものと同等に優れたものであった。
引きし、外径125μmのシングルモ−ドファイバを得
た。このシングルモ−ドファイバの特性は、気相法によ
り得たものと同等に優れたものであった。
【0033】比較例1 実施例1で用いたものと同一の可塑性材料とコア用ガラ
スロッドを用い、図15に示す従来のクロスヘッドによ
って、特願平2−244815号に記載された方法に従
って一体成形し、多孔質母材を得た。得られた多孔質母
材には、成形時の密度ムラ及び歪により、乾燥、脱脂、
脱水及び透明ガラス化等の加熱工程において、クラック
が発生するものがあった。また、クラックを生じないも
のでも、透明ガラス化の際に母材が反るものが多かっ
た。
スロッドを用い、図15に示す従来のクロスヘッドによ
って、特願平2−244815号に記載された方法に従
って一体成形し、多孔質母材を得た。得られた多孔質母
材には、成形時の密度ムラ及び歪により、乾燥、脱脂、
脱水及び透明ガラス化等の加熱工程において、クラック
が発生するものがあった。また、クラックを生じないも
のでも、透明ガラス化の際に母材が反るものが多かっ
た。
【0034】以下の表に、比較例の方法により得た20
本の多孔質母材についての、各工程において発生した不
良の結果を示す 工程 不良(本数) 原因 乾燥 1 − 脱脂 4 クラック 脱水 1 クラック 透明ガラス化 5 反り 1 クラック 合計 12(全作製本数20本) 上記表から、比較例1の方法により得た多孔質母材は、
各工程において不良が発生していることがわかる。
本の多孔質母材についての、各工程において発生した不
良の結果を示す 工程 不良(本数) 原因 乾燥 1 − 脱脂 4 クラック 脱水 1 クラック 透明ガラス化 5 反り 1 クラック 合計 12(全作製本数20本) 上記表から、比較例1の方法により得た多孔質母材は、
各工程において不良が発生していることがわかる。
【0035】実施例2 図5は本実施例で使用される押出装置の一例を示す説明
図、図6は図5のB−B線に沿う拡大断面図である。こ
の押出装置は、実施例1と同じ直線型の押出ヘッド51
と4本のガイド棒52とコア用ガラスロッド支持具53
とを具備する。
図、図6は図5のB−B線に沿う拡大断面図である。こ
の押出装置は、実施例1と同じ直線型の押出ヘッド51
と4本のガイド棒52とコア用ガラスロッド支持具53
とを具備する。
【0036】押出ヘッド51は、オーガシリンダ54の
先端に取付けられ、オーガスクリュー55の軸に対し
て、その延長直線上に配置されている。押出ヘッド51
の胴部56の中心には、吊り具57により中玉58が吊
されている。中玉58の中心には、コア用ガラスロッド
を押出時に押出方向に移動させるための通路59が設け
られている。中玉58の外周には、コア用ガラスロッド
通路59と同心円状に配置され、かつクラッド用可塑性
材料を通すための通路60が設けられている。押出ヘッ
ド51の胴部56の先端には、口金61が胴部56と分
割可能に取り付けられている。
先端に取付けられ、オーガスクリュー55の軸に対し
て、その延長直線上に配置されている。押出ヘッド51
の胴部56の中心には、吊り具57により中玉58が吊
されている。中玉58の中心には、コア用ガラスロッド
を押出時に押出方向に移動させるための通路59が設け
られている。中玉58の外周には、コア用ガラスロッド
通路59と同心円状に配置され、かつクラッド用可塑性
材料を通すための通路60が設けられている。押出ヘッ
ド51の胴部56の先端には、口金61が胴部56と分
割可能に取り付けられている。
【0037】ガイド棒52は、押出ヘッド51の吊り具
57の周縁部に固定されており、コア用ガラスロッド通
路59に対して平行に設けられている。
57の周縁部に固定されており、コア用ガラスロッド通
路59に対して平行に設けられている。
【0038】コア用ガラスロッド支持具53は、ガイド
棒52を通す4つの穴53aを有し、穴53aにガイド
棒52を通した状態でガイド棒52に沿って移動可能と
なっている。また、コア用ガラスロッド支持具53は、
コア用ガラスロッド通路59の延長線上に位置する部分
に、チャッキング等の手段によりコア用ガラスロッドの
押出し先端部を支持する支持部材53bを有する。コア
用ガラスロッド支持具53の支持部材53bの押出ヘッ
ド51側先端部には、クラッド用可塑性材料を押えるた
めの当板53cを有する。
棒52を通す4つの穴53aを有し、穴53aにガイド
棒52を通した状態でガイド棒52に沿って移動可能と
なっている。また、コア用ガラスロッド支持具53は、
コア用ガラスロッド通路59の延長線上に位置する部分
に、チャッキング等の手段によりコア用ガラスロッドの
押出し先端部を支持する支持部材53bを有する。コア
用ガラスロッド支持具53の支持部材53bの押出ヘッ
ド51側先端部には、クラッド用可塑性材料を押えるた
めの当板53cを有する。
【0039】次に、上述した押出装置を用いた多孔質母
材の製造方法を図7,8を参照して説明する。
材の製造方法を図7,8を参照して説明する。
【0040】まず、図7(a)に示すように、クラッド
用可塑性材料62を通路60を通してコア用ガラスロッ
ド通路59の先端部まで押出すと共に、コア用ガラスロ
ッド63を、コア用ガラスロッド支持具53の支持部材
53bにより該ガラスロッド63の押出し先端部を支持
した状態で口金61を通して通路59に挿入する。クラ
ッド用可塑性材料62は、シリカ粉末を主原料とする可
塑性材料からなる。コア用ガラスロッド63は、図8
(a)に示すようにコア又はコアとクラッドの一部とか
らなる石英系ガラスロッド本体63aと、このガラスロ
ッド本体63aの一端に溶接され、かつガラスロッド本
体63aと径の等しいダミー用ガラスロッド63bと、
ガラスロッド本体63aの他端に溶接され、かつガラス
ロッド本体63aよりも大きい径を有する押出し先端部
となる支持用ロッド63cとから構成されている。支持
用ロッド63cは、ガラスロッド本体63aと径が等し
くてもよい。
用可塑性材料62を通路60を通してコア用ガラスロッ
ド通路59の先端部まで押出すと共に、コア用ガラスロ
ッド63を、コア用ガラスロッド支持具53の支持部材
53bにより該ガラスロッド63の押出し先端部を支持
した状態で口金61を通して通路59に挿入する。クラ
ッド用可塑性材料62は、シリカ粉末を主原料とする可
塑性材料からなる。コア用ガラスロッド63は、図8
(a)に示すようにコア又はコアとクラッドの一部とか
らなる石英系ガラスロッド本体63aと、このガラスロ
ッド本体63aの一端に溶接され、かつガラスロッド本
体63aと径の等しいダミー用ガラスロッド63bと、
ガラスロッド本体63aの他端に溶接され、かつガラス
ロッド本体63aよりも大きい径を有する押出し先端部
となる支持用ロッド63cとから構成されている。支持
用ロッド63cは、ガラスロッド本体63aと径が等し
くてもよい。
【0041】次いで、図7(b)に示すように、クラッ
ド用可塑性材料62を口金61の先端部まで押出す。こ
の時、クラッド用可塑性材料62は、コア用ガラスロッ
ド通路59の先端でコア用ガラスロッド63の周囲に一
体化される。更にクラッド用可塑性材料62を押出す
と、図7(c)に示すように、口金61の先端からコア
用ガラスロッド63とその周囲に一体化成形したクラッ
ド用可塑性材料62とからなる多孔質母材64が押出さ
れる。この時、コア用ガラスロッド63は、コア用ガラ
スロッド支持具53の支持部材53bにより該ガラスロ
ッド63の押出し先端部を支持した状態でクラッド用可
塑性材料62と同時に押出されて通路59を後退する。
ド用可塑性材料62を口金61の先端部まで押出す。こ
の時、クラッド用可塑性材料62は、コア用ガラスロッ
ド通路59の先端でコア用ガラスロッド63の周囲に一
体化される。更にクラッド用可塑性材料62を押出す
と、図7(c)に示すように、口金61の先端からコア
用ガラスロッド63とその周囲に一体化成形したクラッ
ド用可塑性材料62とからなる多孔質母材64が押出さ
れる。この時、コア用ガラスロッド63は、コア用ガラ
スロッド支持具53の支持部材53bにより該ガラスロ
ッド63の押出し先端部を支持した状態でクラッド用可
塑性材料62と同時に押出されて通路59を後退する。
【0042】ガラスロッド本体63aの長さの多孔質母
材64が押出されたところで、図8(a)に示すよう
に、口金61の先端において多孔質母材64を切断し、
ダミー用ガラスロッド63bを口金61から抜き取る。
そして最後に、口金61を胴部56と分割して取り外
し、図8(b)に示すように、口金61内に存在してい
る余剰の可塑性材料65を、胴部56の先端、即ちコア
用ガラスロッド通路59の先端に沿って切断、除去す
る。その後、口金61を取付け、前述した図7(a)に
示す工程に戻ることにより、続けて多孔質母材64を製
造することが可能である。
材64が押出されたところで、図8(a)に示すよう
に、口金61の先端において多孔質母材64を切断し、
ダミー用ガラスロッド63bを口金61から抜き取る。
そして最後に、口金61を胴部56と分割して取り外
し、図8(b)に示すように、口金61内に存在してい
る余剰の可塑性材料65を、胴部56の先端、即ちコア
用ガラスロッド通路59の先端に沿って切断、除去す
る。その後、口金61を取付け、前述した図7(a)に
示す工程に戻ることにより、続けて多孔質母材64を製
造することが可能である。
【0043】このような多孔質母材の製造方法では、押
出装置の設置場所の状態によって、あるいは押出装置の
保守のための分解,移動によって押出装置自体が傾いた
としても、押出ヘッド51とコア用ガラスロッド支持具
53との相対的な位置関係は変わらず、コア用ガラスロ
ッド支持具53によってコア用ガラスロッド63の移動
方向をコア用ガラスロッド通路59の中心軸に正確に、
かつ容易に合わせることができる。その結果、コア用ガ
ラスロッド63の偏心が小さな多孔質母材64を高い歩
留りで製造することができる。
出装置の設置場所の状態によって、あるいは押出装置の
保守のための分解,移動によって押出装置自体が傾いた
としても、押出ヘッド51とコア用ガラスロッド支持具
53との相対的な位置関係は変わらず、コア用ガラスロ
ッド支持具53によってコア用ガラスロッド63の移動
方向をコア用ガラスロッド通路59の中心軸に正確に、
かつ容易に合わせることができる。その結果、コア用ガ
ラスロッド63の偏心が小さな多孔質母材64を高い歩
留りで製造することができる。
【0044】なお、上記実施例では、4本のガイド棒5
2を具備する押出装置を用いた場合について説明した
が、これに限らずガイド棒52は1本以上であればよ
い。例えばガイド棒52を3本とする押出装置では、図
9に示すコア用ガラスロッド支持具53を備え、図10
に示すようにクラッド用可塑性材料62を押出す。
2を具備する押出装置を用いた場合について説明した
が、これに限らずガイド棒52は1本以上であればよ
い。例えばガイド棒52を3本とする押出装置では、図
9に示すコア用ガラスロッド支持具53を備え、図10
に示すようにクラッド用可塑性材料62を押出す。
【0045】次に、上述した多孔質母材の製造方法の具
体的な例について説明する。
体的な例について説明する。
【0046】まず、平均粒径が約8μmのシリカ粒子1
00部に対して、バインダーとしてメチルセルロース3
部、溶媒として純水22部を加え、更に界面活性剤(S
Nウェット366:サンノプコ社製商品名)を0.3部
加え、これらを均質に混練することにより、クラッド用
可塑性材料を調製した。
00部に対して、バインダーとしてメチルセルロース3
部、溶媒として純水22部を加え、更に界面活性剤(S
Nウェット366:サンノプコ社製商品名)を0.3部
加え、これらを均質に混練することにより、クラッド用
可塑性材料を調製した。
【0047】一方、VAD法及びこれに続く脱水、透明
ガラス化工程を経て、クラッド/コア比が約3倍、屈折
率差((コア−クラッド)/コア)が約0.3%、直径
が約8.5mm、長さが約300mmである石英系のガラス
ロッド本体を作製した。このガラスロッド本体の一端
に、直径が約8.5mm、長さが50mmの石英ガラスから
なるダミー用ガラスロッドを、他端に、直径が約25m
m、長さが150mmの支持用ガラスロッドをそれぞれ溶
接することにより、コア用ガラスロッドを作製した。
ガラス化工程を経て、クラッド/コア比が約3倍、屈折
率差((コア−クラッド)/コア)が約0.3%、直径
が約8.5mm、長さが約300mmである石英系のガラス
ロッド本体を作製した。このガラスロッド本体の一端
に、直径が約8.5mm、長さが50mmの石英ガラスから
なるダミー用ガラスロッドを、他端に、直径が約25m
m、長さが150mmの支持用ガラスロッドをそれぞれ溶
接することにより、コア用ガラスロッドを作製した。
【0048】以上のクラッド用可塑性材料及びコア用ガ
ラスロッドを用い、上述した図9に示すコア用ガラスロ
ッド支持具53を備える押出装置(ガイド棒52を3本
具備する)を用いた方法により、多孔質母材を20本製
造した。なお、多孔質母材を10本製造したところで押
出装置を分解し掃除を行なった。
ラスロッドを用い、上述した図9に示すコア用ガラスロ
ッド支持具53を備える押出装置(ガイド棒52を3本
具備する)を用いた方法により、多孔質母材を20本製
造した。なお、多孔質母材を10本製造したところで押
出装置を分解し掃除を行なった。
【0049】得られた多孔質母材を110℃で12時間
乾燥し、つづいて、500℃の大気中で5時間脱脂した
後、常法により1200℃のCl2 、He雰囲気中で脱
水し、更に1600℃のHe雰囲気中で透明ガラス化す
ることにより、光ファイバ用母材を製造した。更に、得
られた光ファイバ用母材を常法により線引きすることに
より、直径125μmの光ファイバを製造した。こうし
て得られた光ファイバは、いずれもコアの偏心(コア中
心軸のずれの距離)が0.3μm以下であって実質的に
無くなってた。この理由は、多孔質母材の製造時におけ
る押出装置の分解前から分解後に亘って、コア用ガラス
ロッド支持具によるコア用ガラスロッドの移動方向が押
出ヘッドのコア用ガラスロッド通路の中心軸に正確に合
わされていたため、多孔質母材のコア用ガラスロッドの
偏心が実質的に無くなっていたことによるものである。
乾燥し、つづいて、500℃の大気中で5時間脱脂した
後、常法により1200℃のCl2 、He雰囲気中で脱
水し、更に1600℃のHe雰囲気中で透明ガラス化す
ることにより、光ファイバ用母材を製造した。更に、得
られた光ファイバ用母材を常法により線引きすることに
より、直径125μmの光ファイバを製造した。こうし
て得られた光ファイバは、いずれもコアの偏心(コア中
心軸のずれの距離)が0.3μm以下であって実質的に
無くなってた。この理由は、多孔質母材の製造時におけ
る押出装置の分解前から分解後に亘って、コア用ガラス
ロッド支持具によるコア用ガラスロッドの移動方向が押
出ヘッドのコア用ガラスロッド通路の中心軸に正確に合
わされていたため、多孔質母材のコア用ガラスロッドの
偏心が実質的に無くなっていたことによるものである。
【0050】比較例2 直線型の押出ヘッドを具備し、かつガイド棒及びコア用
ガラスロッド支持具を具備しない押出装置と、この押出
装置とは別に設けられたコア用ガラスロッド支持装置と
を用いた以外、実施例1と同様にして多孔質母材を20
本製造した。なお、実施例2と同様に多孔質母材を10
本製造したところで押出装置を分解し掃除を行なった。
更に、得られた多孔質母材を用いて実施例2と同様にし
て乾燥、脱脂、脱水、透明ガラス化、線引の各工程を行
なうことにより、直径125μmの光ファイバを製造し
た。こうして得られた光ファイバは、押出装置の分解前
に製造された10本のコアの偏心が平均0.6μm(最
小0.2μm、最大1.1μm)であり、押出装置の分
解後に製造された10本のコアの偏心が平均1.5μm
(最小0.6μm、最大2.3μm)であった。押出装
置の分解後に製造された光ファイバのコアの偏心が大き
くなった理由は、押出装置とコア用ガラスロッド支持装
置との相対的な位置精度が押出装置の分解によって低下
したため、多孔質母材のコア用ガラスロッドの偏心が大
きくなったことによるものである。
ガラスロッド支持具を具備しない押出装置と、この押出
装置とは別に設けられたコア用ガラスロッド支持装置と
を用いた以外、実施例1と同様にして多孔質母材を20
本製造した。なお、実施例2と同様に多孔質母材を10
本製造したところで押出装置を分解し掃除を行なった。
更に、得られた多孔質母材を用いて実施例2と同様にし
て乾燥、脱脂、脱水、透明ガラス化、線引の各工程を行
なうことにより、直径125μmの光ファイバを製造し
た。こうして得られた光ファイバは、押出装置の分解前
に製造された10本のコアの偏心が平均0.6μm(最
小0.2μm、最大1.1μm)であり、押出装置の分
解後に製造された10本のコアの偏心が平均1.5μm
(最小0.6μm、最大2.3μm)であった。押出装
置の分解後に製造された光ファイバのコアの偏心が大き
くなった理由は、押出装置とコア用ガラスロッド支持装
置との相対的な位置精度が押出装置の分解によって低下
したため、多孔質母材のコア用ガラスロッドの偏心が大
きくなったことによるものである。
【0051】実施例3 図11に示すように、コア用ガラスロッド通路59の内
面には、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂などの樹脂被膜7
1がコーティングされている。この樹脂被膜71の厚さ
は、約100〜200μmである。中玉58の外周に
は、コア用ガラスロッド通路59と同心円状に配置さ
れ、かつクラッド用可塑性材料を通すための通路60が
設けられている。また、口金80は、直線部81とテー
パー部82とから構成され、これらは分割可能とされて
いる。
面には、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂などの樹脂被膜7
1がコーティングされている。この樹脂被膜71の厚さ
は、約100〜200μmである。中玉58の外周に
は、コア用ガラスロッド通路59と同心円状に配置さ
れ、かつクラッド用可塑性材料を通すための通路60が
設けられている。また、口金80は、直線部81とテー
パー部82とから構成され、これらは分割可能とされて
いる。
【0052】上述した押出ヘッドを用いた多孔質母材の
製造方法は、実施例1と同じである。
製造方法は、実施例1と同じである。
【0053】このような多孔質母材の製造方法では、コ
ア用ガラスロッド通路59の内面に樹脂被膜71がコー
ティングされているため、コア用ガラスロッド63が通
路59に挿入されたり、通路59を後退する時に、コア
用ガラスロッド63表面に傷が生じたり、金属不純物等
が付着して汚染されることを防止することができる。従
って、多孔質母材64を高い歩留りで製造することがで
きる。
ア用ガラスロッド通路59の内面に樹脂被膜71がコー
ティングされているため、コア用ガラスロッド63が通
路59に挿入されたり、通路59を後退する時に、コア
用ガラスロッド63表面に傷が生じたり、金属不純物等
が付着して汚染されることを防止することができる。従
って、多孔質母材64を高い歩留りで製造することがで
きる。
【0054】また、樹脂被膜を設ける方法として、薄肉
の樹脂パイプを通路59に内接させて挿入する方法もあ
る。
の樹脂パイプを通路59に内接させて挿入する方法もあ
る。
【0055】次に、上述した図11に示す押出ヘッドを
用いた多孔質母材の製造方法の具体的な例について説明
する。
用いた多孔質母材の製造方法の具体的な例について説明
する。
【0056】まず、平均粒径が約8μmのシリカ粒子1
00部に対して、バインダーとしてメチルセルロース3
部、溶媒として純水22部を加え、更に界面活性剤(S
Nウェット366:サンノプコ社製商品名)を0.3部
加え、これらを均質に混練することにより、クラッド用
可塑性材料を調製した。
00部に対して、バインダーとしてメチルセルロース3
部、溶媒として純水22部を加え、更に界面活性剤(S
Nウェット366:サンノプコ社製商品名)を0.3部
加え、これらを均質に混練することにより、クラッド用
可塑性材料を調製した。
【0057】一方、VAD法及びこれに続く脱水、透明
ガラス化工程を経て、クラッド/コア比が約3倍、屈折
率差((コア−クラッド)/コア)が約0.3%、直径
が約8.5mm、長さが約300mmである石英系のガラス
ロッド本体を作製した。このガラスロッド本体の一端
に、直径が約8.5mm、長さが50mmの石英ガラスから
なるダミー用ガラスロッドを、他端に、直径が約25m
m、長さが150mmの支持用ガラスロッドをそれぞれ溶
接することにより、コア用ガラスロッドを作製した。
ガラス化工程を経て、クラッド/コア比が約3倍、屈折
率差((コア−クラッド)/コア)が約0.3%、直径
が約8.5mm、長さが約300mmである石英系のガラス
ロッド本体を作製した。このガラスロッド本体の一端
に、直径が約8.5mm、長さが50mmの石英ガラスから
なるダミー用ガラスロッドを、他端に、直径が約25m
m、長さが150mmの支持用ガラスロッドをそれぞれ溶
接することにより、コア用ガラスロッドを作製した。
【0058】以上のクラッド用可塑性材料及びコア用ガ
ラスロッドを用い、上述した図11に示す押出ヘッドを
用いた方法により、多孔質母材を20本製造した。
ラスロッドを用い、上述した図11に示す押出ヘッドを
用いた方法により、多孔質母材を20本製造した。
【0059】得られた多孔質母材を110℃で12時間
乾燥し、つづいて、500℃の大気中で5時間脱脂した
後、常法により1200℃のCl2 、He雰囲気中で脱
水し、更に1600℃のHe雰囲気中で透明ガラス化す
ることにより、光ファイバ用母材を20本製造した。得
られた光ファイバ用母材は、いずれもコア用ガラスロッ
ドと成形したクラッド部との界面に気泡や介在物の発生
が皆無であった。この理由は、多孔質母材の製造工程に
おいてコア用ガラスロッド表面に傷が生じたり、金属不
純物などが付着することが防止されていたことによるも
のである。その後、得られた光ファイバ用母材を常法に
より線引きすることにより、直径125μmの光ファイ
バを製造した。こうして得られた光ファイバは気相法に
より製造したシングルモードの光ファイバと同等の特性
を有していた。
乾燥し、つづいて、500℃の大気中で5時間脱脂した
後、常法により1200℃のCl2 、He雰囲気中で脱
水し、更に1600℃のHe雰囲気中で透明ガラス化す
ることにより、光ファイバ用母材を20本製造した。得
られた光ファイバ用母材は、いずれもコア用ガラスロッ
ドと成形したクラッド部との界面に気泡や介在物の発生
が皆無であった。この理由は、多孔質母材の製造工程に
おいてコア用ガラスロッド表面に傷が生じたり、金属不
純物などが付着することが防止されていたことによるも
のである。その後、得られた光ファイバ用母材を常法に
より線引きすることにより、直径125μmの光ファイ
バを製造した。こうして得られた光ファイバは気相法に
より製造したシングルモードの光ファイバと同等の特性
を有していた。
【0060】比較例3 コア用ガラスロッド通路の内面に樹脂をコーティングし
ていない押出ヘッドを用いた以外、実施例1と同様にし
て多孔質母材を20本製造した。更に、得られた多孔質
母材を用いて実施例1と同様にして光ファイバ用母材を
20本製造したところ、乾燥、脱脂、脱水、透明ガラス
化する一連の加熱工程でクラックを発生することはなか
ったが、得られた20本のうち5本の光ファイバ用母材
はコア用ガラスロッドと成形したクラッド部との界面に
密着不良による気泡が存在した。この理由は、多孔質母
材の製造工程においてコア用ガラスロッド表面に傷が生
じたり、金属不純物などが付着したことによるものであ
る。その後、この気泡が存在する光ファイバ用母材を常
法により線引して光ファイバを製造したところ、光ファ
イバに段差が生じ、伝送損失が約0.2〜0.5dB/km
増大して透過率が低下した。
ていない押出ヘッドを用いた以外、実施例1と同様にし
て多孔質母材を20本製造した。更に、得られた多孔質
母材を用いて実施例1と同様にして光ファイバ用母材を
20本製造したところ、乾燥、脱脂、脱水、透明ガラス
化する一連の加熱工程でクラックを発生することはなか
ったが、得られた20本のうち5本の光ファイバ用母材
はコア用ガラスロッドと成形したクラッド部との界面に
密着不良による気泡が存在した。この理由は、多孔質母
材の製造工程においてコア用ガラスロッド表面に傷が生
じたり、金属不純物などが付着したことによるものであ
る。その後、この気泡が存在する光ファイバ用母材を常
法により線引して光ファイバを製造したところ、光ファ
イバに段差が生じ、伝送損失が約0.2〜0.5dB/km
増大して透過率が低下した。
【0061】次に、偏心コア光ファイバ用母材等を作製
する場合に使用される押出ヘッドについて説明する。
する場合に使用される押出ヘッドについて説明する。
【0062】図12は、偏心コア光ファイバ用母材を製
造する本実施例に使用される押出ヘッドの断面図であ
り、図13は図12にC−Cに沿う断面図である。図1
2および図13に示す押出ヘッドは、実施例1と同様に
オーガーシリンダ21の先端に取り付けられている。た
だし、中玉14には、その中心に支持用ガラスロッドの
通路11とそれとは別に通路11の軸方向に平行にコア
用ガラスロッドの通路20が設けられている。
造する本実施例に使用される押出ヘッドの断面図であ
り、図13は図12にC−Cに沿う断面図である。図1
2および図13に示す押出ヘッドは、実施例1と同様に
オーガーシリンダ21の先端に取り付けられている。た
だし、中玉14には、その中心に支持用ガラスロッドの
通路11とそれとは別に通路11の軸方向に平行にコア
用ガラスロッドの通路20が設けられている。
【0063】次に、図12に示す押出ヘッドを用いた多
孔質母材の作製方法を図14(a)〜(e)に示す。手
順は、基本的には実施例1と同じであるが、中心の通路
11に挿入する支持用ガラスロッド38は、クラッド部
分と同じ組成の石英ガラスロッドであり、成形後のハン
ドリングを容易にするために、あるいは加熱処理を行う
際に電気炉中に成形体を保持するために用いる。また、
コア用ガラスロッドの通路20に挿入されるガラスロッ
ドは、コアまたはコアとクラッドの一部とからなる石英
ガラスロッド31である。
孔質母材の作製方法を図14(a)〜(e)に示す。手
順は、基本的には実施例1と同じであるが、中心の通路
11に挿入する支持用ガラスロッド38は、クラッド部
分と同じ組成の石英ガラスロッドであり、成形後のハン
ドリングを容易にするために、あるいは加熱処理を行う
際に電気炉中に成形体を保持するために用いる。また、
コア用ガラスロッドの通路20に挿入されるガラスロッ
ドは、コアまたはコアとクラッドの一部とからなる石英
ガラスロッド31である。
【0064】以下、具体例について説明する。
【0065】実施例4 クラッド用材料として、平均粒径が約8μmのシリカ粒
子100重量部に対して、バインダーとしてメチルセル
ロース3重量部、溶媒として純水22重量部を加え、さ
らに、界面活性剤(SNウェット366)を0.3重量
部加え、これを均質に混練して可塑性材料を得た。
子100重量部に対して、バインダーとしてメチルセル
ロース3重量部、溶媒として純水22重量部を加え、さ
らに、界面活性剤(SNウェット366)を0.3重量
部加え、これを均質に混練して可塑性材料を得た。
【0066】コア用ガラスロッドとしては、VAD法で
作製し、クラッド/コア比は約2倍、比屈折率差は約
0.3%、直径約4.1mmφ、長さ約300mmの石英系
ガラスロッドを用いた。支持用ガラスロッドとしては、
直径約8.5mmφ、長さ350mmの石英ガラスロッド
と、一端に直径25mmφ、長さ150mmの石英ガラスロ
ッドを溶接したものを用いた。
作製し、クラッド/コア比は約2倍、比屈折率差は約
0.3%、直径約4.1mmφ、長さ約300mmの石英系
ガラスロッドを用いた。支持用ガラスロッドとしては、
直径約8.5mmφ、長さ350mmの石英ガラスロッド
と、一端に直径25mmφ、長さ150mmの石英ガラスロ
ッドを溶接したものを用いた。
【0067】以上の材料を用いて、先に述べた図12の
押出ヘッドを用い、図14に示す方法にしたがって多孔
質母材を成形した。
押出ヘッドを用い、図14に示す方法にしたがって多孔
質母材を成形した。
【0068】成形された多孔質母材を110℃で12時
間乾燥し、大気中500℃で5時間脱脂した後、常法に
より脱水(1200℃のCl2 、He雰囲気中)、並び
に透明ガラス化(1600℃のHe雰囲気中)して光フ
ァイバ用母材を得た。この母材の外径は32mmφであ
り、コアの中心は母材の中心から28.7mm偏心してい
た。これを通常の方法で線引きすることにより、外径1
25μm、ファイバ外周とコアとの間隔が5μmの偏心
コア光ファイバを得た。
間乾燥し、大気中500℃で5時間脱脂した後、常法に
より脱水(1200℃のCl2 、He雰囲気中)、並び
に透明ガラス化(1600℃のHe雰囲気中)して光フ
ァイバ用母材を得た。この母材の外径は32mmφであ
り、コアの中心は母材の中心から28.7mm偏心してい
た。これを通常の方法で線引きすることにより、外径1
25μm、ファイバ外周とコアとの間隔が5μmの偏心
コア光ファイバを得た。
【0069】実施例5 次に、実施例1あるいは実施例2の押出ヘッドの口金の
断面形状を楕円としたものを用いて楕円コア偏波面保存
光ファイバの製造方法について説明する。
断面形状を楕円としたものを用いて楕円コア偏波面保存
光ファイバの製造方法について説明する。
【0070】クラッド用材料として、平均粒径が約8μ
mのシリカ粒子100重量部に対して、バインダーとし
てメチルセルロース3重量部、溶媒として純水を22重
量部を加え、さらに界面活性剤(SNウェット366)
を0.3重量部を加え、これを均質に混練して可塑性材
料を得た。
mのシリカ粒子100重量部に対して、バインダーとし
てメチルセルロース3重量部、溶媒として純水を22重
量部を加え、さらに界面活性剤(SNウェット366)
を0.3重量部を加え、これを均質に混練して可塑性材
料を得た。
【0071】コア用ガラスロッドとしては、VAD法で
作製し、クラッド/コア比は約3倍、クラッドの一部に
はフッ素がドープされており、コア部の比屈折率差は
0.5%、フッ素が含まれたクラッド部の比屈折率差は
−0.2%である。このコア用ガラスロッドの一端に石
英ガラスの支持用ガラスロッドを、他端にダミーの石英
ガラスロッドを溶接したものを用いた。
作製し、クラッド/コア比は約3倍、クラッドの一部に
はフッ素がドープされており、コア部の比屈折率差は
0.5%、フッ素が含まれたクラッド部の比屈折率差は
−0.2%である。このコア用ガラスロッドの一端に石
英ガラスの支持用ガラスロッドを、他端にダミーの石英
ガラスロッドを溶接したものを用いた。
【0072】以上の材料を用いて、実施例1あるいは実
施例2の押出ヘッドを用いて多孔質母材を成形した。こ
のとき、押出ヘッドの口金の楕円度は、光ファイバにし
た際のコアの楕円度が0.9になるように設計した。
施例2の押出ヘッドを用いて多孔質母材を成形した。こ
のとき、押出ヘッドの口金の楕円度は、光ファイバにし
た際のコアの楕円度が0.9になるように設計した。
【0073】成形された多孔質母材を110℃で12時
間乾燥し、大気中500℃で5時間脱脂した後、常法に
より脱水(1200℃のCl2 、He雰囲気中)、並び
に透明ガラス化(1600℃のHe雰囲気中)して光フ
ァイバ用母材を得た。このとき、光ファイバ用母材の断
面外形は楕円であった。これを通常の方法で線引きし
た。線引きの際の高温により母材が溶融され、表面張力
によりクラッドの断面外形が真円となり、それに伴いコ
アの断面形状が楕円となった。得られた光ファイバは、
モード複屈折が4.0×10-4の偏波面保存光ファイバ
となった。この光ファイバのクロストークは−27dB a
t 1km であった。
間乾燥し、大気中500℃で5時間脱脂した後、常法に
より脱水(1200℃のCl2 、He雰囲気中)、並び
に透明ガラス化(1600℃のHe雰囲気中)して光フ
ァイバ用母材を得た。このとき、光ファイバ用母材の断
面外形は楕円であった。これを通常の方法で線引きし
た。線引きの際の高温により母材が溶融され、表面張力
によりクラッドの断面外形が真円となり、それに伴いコ
アの断面形状が楕円となった。得られた光ファイバは、
モード複屈折が4.0×10-4の偏波面保存光ファイバ
となった。この光ファイバのクロストークは−27dB a
t 1km であった。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
ると、押出機における可塑性原料の流路は直線状であっ
て方向の変更はなく、従って、可塑性原料の移動距離の
差は極めて少ない。そのため、可塑性原料の流れが極め
て均質になり、その結果、光ファイバ用多孔質母材の歪
みや密度ムラの発生を効果的に防止することが可能であ
り、このことにより、母材の成形後、及びその後の加熱
処理による、クラックの発生や反りが抑制され、歩留ま
りよく光ファイバ用多孔質母材を製造することが可能で
ある。
ると、押出機における可塑性原料の流路は直線状であっ
て方向の変更はなく、従って、可塑性原料の移動距離の
差は極めて少ない。そのため、可塑性原料の流れが極め
て均質になり、その結果、光ファイバ用多孔質母材の歪
みや密度ムラの発生を効果的に防止することが可能であ
り、このことにより、母材の成形後、及びその後の加熱
処理による、クラックの発生や反りが抑制され、歩留ま
りよく光ファイバ用多孔質母材を製造することが可能で
ある。
【0075】また、本発明の製造方法によれば、コア用
ガラスロッドの位置ずれが実質的にない光ファイバ用多
孔質母材を高い歩留りで製造することができ、ひいては
最終製品である光ファイバのコアの位置ずれを実質的に
なくすことができる。
ガラスロッドの位置ずれが実質的にない光ファイバ用多
孔質母材を高い歩留りで製造することができ、ひいては
最終製品である光ファイバのコアの位置ずれを実質的に
なくすことができる。
【0076】また、本発明の製造方法によれば、コア用
ガラスロッドの表面の傷や汚染を防止して光ファイバ用
多孔質母材を高い歩留りで製造でき、ひいては多孔質母
材の製造後に透明ガラス化して得られる光ファイバ用母
材におけるコア用ガラスロッドと成形したクラッド部と
の界面での気泡の発生等を防止できる。
ガラスロッドの表面の傷や汚染を防止して光ファイバ用
多孔質母材を高い歩留りで製造でき、ひいては多孔質母
材の製造後に透明ガラス化して得られる光ファイバ用母
材におけるコア用ガラスロッドと成形したクラッド部と
の界面での気泡の発生等を防止できる。
【0077】さらに、本発明の製造方法によれば、得ら
れた光ファイバ用母材を機械加工することなしに、偏心
コア光ファイバあるいは偏波面保存光ファイバを得るこ
とができるような母材を生産性良く製造することができ
る。
れた光ファイバ用母材を機械加工することなしに、偏心
コア光ファイバあるいは偏波面保存光ファイバを得るこ
とができるような母材を生産性良く製造することができ
る。
【図1】本発明の一実施例に使用される押出ヘッドを示
す断面図。
す断面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】本発明の多孔質母材の製造工程を示す断面図。
【図4】本発明に使用される押出ヘッドの他の例を示す
断面図。
断面図。
【図5】本発明で使用される押出装置の一例を示す説明
図。
図。
【図6】図5のB−B線に沿う拡大断面図。
【図7】本発明の光ファイバ用多孔質母材の製造工程を
示す説明図。
示す説明図。
【図8】本発明の光ファイバ用多孔質母材の製造工程を
示す説明図。
示す説明図。
【図9】本発明で使用される別の押出装置におけるコア
用ガラスロッド支持具の形状を示す断面図。
用ガラスロッド支持具の形状を示す断面図。
【図10】本発明で使用される別の押出装置におけるク
ラッド用可塑性材料を押出す状態を示す斜視図。
ラッド用可塑性材料を押出す状態を示す斜視図。
【図11】押出ヘッドの要部拡大説明図。
【図12】偏心コア光ファイバ用母材を製造する際に使
用される押出ヘッドの断面図。
用される押出ヘッドの断面図。
【図13】図12のC−C線に沿う断面図。
【図14】図12の押出ヘッドを用いて多孔質母材を作
製する方法を示す図。
製する方法を示す図。
【図15】従来の光ファイバ用母材を製造するためのク
ロスヘッドを示す図。
ロスヘッドを示す図。
11…コア用ガラスロッド通路、12,56…胴部、1
3,57…吊り具、14,58…中玉、15,60…ク
ラッド用可塑性材料通路、16…ボルト、17,61,
80…口金、18,81…直線部、19,82…テ−パ
−部、21,54…オ−ガ−シリンダ−、22,55…
オ−ガ−スクリュ−、31,63,73…コア用ガラス
ロッド、32…石英系ガラスロッド、33,63b…ダ
ミ−用ガラスロッド、34,38…支持用ガラスロッ
ド、35,62…クラッド用可塑性材料、36,64…
多孔質母材、37,65…余剰材料、20,41…コア
用ガラスロッド通路、42…シ−ル材、51…押出ヘッ
ド、52…ガイド棒、53…コア用ガラスロッド支持
具、53a…コア用ガラスロッド支持具のガイド棒を通
す穴、53b…コア用ガラスロッド支持具の支持部材、
53c…コア用ガラスロッド支持具の当板、59…コア
用ガラスロッド通路、63a…ガラスロッド本体、63
c…コア用ガラスロッドの押出し先端部(支持用ロッ
ド)、71…樹脂被膜。
3,57…吊り具、14,58…中玉、15,60…ク
ラッド用可塑性材料通路、16…ボルト、17,61,
80…口金、18,81…直線部、19,82…テ−パ
−部、21,54…オ−ガ−シリンダ−、22,55…
オ−ガ−スクリュ−、31,63,73…コア用ガラス
ロッド、32…石英系ガラスロッド、33,63b…ダ
ミ−用ガラスロッド、34,38…支持用ガラスロッ
ド、35,62…クラッド用可塑性材料、36,64…
多孔質母材、37,65…余剰材料、20,41…コア
用ガラスロッド通路、42…シ−ル材、51…押出ヘッ
ド、52…ガイド棒、53…コア用ガラスロッド支持
具、53a…コア用ガラスロッド支持具のガイド棒を通
す穴、53b…コア用ガラスロッド支持具の支持部材、
53c…コア用ガラスロッド支持具の当板、59…コア
用ガラスロッド通路、63a…ガラスロッド本体、63
c…コア用ガラスロッドの押出し先端部(支持用ロッ
ド)、71…樹脂被膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 和昭 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】コア用ガラスロッドを通すためのガラスロ
ッド用通路と、前記コア用ガラスロッド通路の周囲に配
置され、シリカ粉末を主原料とする可塑性材料を通すた
めの可塑性材料用通路を有する押出ヘッドを準備し、 前記ガラスロッド用通路に挿入された前記コア用ガラス
ロッドの周囲に、前記可塑性材料用通路を通して可塑性
材料を供給することにより前記コア用ガラスロッドと前
記可塑性材料とを一体化させて成形体を得る光ファイバ
用多孔質母材の製造方法であって、前記押出ヘッドを、
前記押出ヘッドが設置される押出成形機に、前記可塑性
材料の押出方向がスクリューの軸方向と平行になるよう
に設置することを特徴とする光ファイバ用多孔質母材の
製造方法。 - 【請求項2】前記押出ヘッドに固定され、前記押出ヘッ
ドのクラッド用可塑性材料の押出領域の周囲に前記ガラ
スロッド通路の軸方向に対して平行に配置されたガイド
棒と、前記ガイド棒に案内されて前記ガイド棒に沿って
移動し、前記コア用ガラスロッドの押出先端部を支持す
る支持具とを前記押出ヘッドに取り付け、 前記支持具により前記コア用ガラスロッドの押出先端部
を支持した状態でクラッド用可塑性材料を押出す請求項
1記載の光ファイバ用多孔質母材の製造方法。 - 【請求項3】 前記ガラスロッド用通路の内面が樹脂材
料により被覆されている請求項1記載の光ファイバ用多
孔質母材の製造方法。 - 【請求項4】 前記ガラスロッド用通路が、前記押出ヘ
ッドの断面において、中心に一つおよびそれ以外に複数
設けられている請求項1記載の光ファイバ用多孔質母材
の製造方法。 - 【請求項5】 前記押出ヘッドの断面形状が円または楕
円である請求項1記載の光ファイバ用多孔質母材の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5440793A JPH06183768A (ja) | 1992-03-13 | 1993-03-15 | 光ファイバ用多孔質母材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5557292 | 1992-03-13 | ||
| JP4-55572 | 1992-03-13 | ||
| JP23054992 | 1992-08-28 | ||
| JP4-230549 | 1992-10-16 | ||
| JP27860792 | 1992-10-16 | ||
| JP4-278607 | 1992-10-16 | ||
| JP5440793A JPH06183768A (ja) | 1992-03-13 | 1993-03-15 | 光ファイバ用多孔質母材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06183768A true JPH06183768A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=27463051
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5440793A Pending JPH06183768A (ja) | 1992-03-13 | 1993-03-15 | 光ファイバ用多孔質母材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06183768A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015071500A (ja) * | 2013-10-01 | 2015-04-16 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバ母材の製造方法、光ファイバ母材、光ファイバ、およびマルチモード光ファイバ |
| CN112939444A (zh) * | 2021-02-22 | 2021-06-11 | 宁波大学 | 高保偏微结构光纤预制棒挤压制备方法 |
-
1993
- 1993-03-15 JP JP5440793A patent/JPH06183768A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015071500A (ja) * | 2013-10-01 | 2015-04-16 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバ母材の製造方法、光ファイバ母材、光ファイバ、およびマルチモード光ファイバ |
| CN112939444A (zh) * | 2021-02-22 | 2021-06-11 | 宁波大学 | 高保偏微结构光纤预制棒挤压制备方法 |
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