JPH06184501A - 水溶性粘着剤組成物及びこれを用いた粘着テープもしくはラベル - Google Patents

水溶性粘着剤組成物及びこれを用いた粘着テープもしくはラベル

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JPH06184501A
JPH06184501A JP15053293A JP15053293A JPH06184501A JP H06184501 A JPH06184501 A JP H06184501A JP 15053293 A JP15053293 A JP 15053293A JP 15053293 A JP15053293 A JP 15053293A JP H06184501 A JPH06184501 A JP H06184501A
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JP
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water
weight
pressure
sensitive adhesive
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Application number
JP15053293A
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English (en)
Inventor
Nobuo Hanatani
信雄 花谷
Makoto Miura
誠 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被着体から容易に剥離でき、被着体への糊残
りが少なく、被着体に残った僅かの粘着剤を温水または
水で洗浄すると容易に除くことができる水溶性粘着剤組
成物及びこれを用いた粘着テープもしくはラベルを提供
する。 【構成】 K値が90のポリビニルピロリドン100
g、ジグリセリン160g、エタノール740gを攪拌
して粘着剤溶液を得た。この粘着剤溶液を離型処理した
ポリエステルフイルムの離型処理面に乾燥後の厚みが5
0μm となるように塗布し、120℃のオーブン中で5
分間乾燥した後、50μm のポリエチレン樹脂をラミネ
ートした40g/m2 のクレープ紙のポリエチレンラミ
ネート面と反対面に転写して粘着テープを得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水溶性粘着剤組成物、及
び特に剥離性を必要とする用途に使用して好適な粘着テ
ープもしくはラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来使用されている粘着テープやラベル
は、天然ゴム、合成ゴムをベースとし、これにロジン
系、テルペン系、C5 またはC9 系の石油系粘着付与樹
脂を混合したものに、必要に応じて可塑剤やオイルを添
加したゴム系粘着剤、アクリル酸のアルキルエステルに
アクリル酸等を共重合して得られるアクリル系の粘着剤
が使用されている。又、最近ではポリシロキサンを主成
分としたシリコーン系粘着剤が高温下でもよい接着性を
示すため、特殊な用途で用いられている。これらの粘着
剤はベースのゴムやアクリル系樹脂、シリコーン系樹脂
が有機溶剤にしか溶解しないので、粘着テープやラベル
を作るにはこれらを有機溶剤に溶解し、他の必要成分と
混合したものが基材に塗布・乾燥される。
【0003】水溶性粘着剤について、例えば特開昭60
−229972号公報により、アルコールないしその誘
導体を含むアクリル系水溶性ポリマーからなる水溶性感
圧接着剤組成物が、更に、特開昭63−112672号
公報により、マルチトールおよびポリビニルピロリドン
等の水溶性ポリマーを含有し、耐湿性、耐水性にすぐ
れ、人体に毒性や刺激性のない水溶性粘着剤組成物が知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ゴム系またはアク
リル系樹脂をべースとした粘着剤を用いた粘着テープは
粘着力が強いので、被着体に貼り付けた後、剥離できな
かったり、剥離しても被着体に粘着剤が残り、残った粘
着剤を容易に除くことができない。
【0005】特開昭60−229972号公報に記載の
水溶性感圧接着剤組成物も、アクリル系水溶性ポリマー
が有する多量のカルボン酸により、被着体に対する接着
昂進が著しくて剥離することは殆どできず、被着体によ
っては粘着剤と反応を起こし、剥離しても被着体に残っ
た粘着剤を温水を使用して洗浄しても落とすことができ
ない。
【0006】特開昭63−112672号公報に記載の
ものは、水に濡れあるいは水分を吸収することにより粘
着性が発現するものであり、乾燥状態では粘着力を示さ
ないので通常の粘着テープとしての使用には適さない。
又、被着体に貼り付けた後、これを剥離するためには水
に接触させる必要がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の問
題点を解消し、被着体から容易に剥離でき(以下「易剥
離性」という)、被着体への粘着剤の残留(以下「糊残
り」という)が少なく、被着体に残った僅かの粘着剤を
温水または水で洗浄すると容易に除くことができる水溶
性粘着剤組成物及びこれを用いた粘着テープもしくはラ
ベルを提供することを目的とする。
【0008】請求項1に記載の水溶性粘着剤組成物は、
K値が80以上であるポリビニルピロリドン100重量
部と、50重量部以上、300重量部以下のポリエーテ
ルポリオールからなるものである。
【0009】請求項2に記載の水溶性粘着剤組成物は、
K値が50以上であるポリビニルピロリドン100重量
部と、50重量部以上、480重量部以下のポリエーテ
ルポリオール、1重量部以上、100重量部以下の澱粉
とからなるものである。
【0010】請求項3に記載の水溶性粘着剤組成物は、
K値が30以上であるポリビニルピロリドン100重量
部と、1重量部以上、200重量部以下のメチルセルロ
ース、50重量部以上、480重量部以下のポリエーテ
ルポリオールとからなるものである。
【0011】請求項4に記載の粘着テープもしくはラベ
ルは、上記請求項1乃至請求項3に記載の水溶性粘着剤
組成物が基材の片面に積層されたものである。
【0012】以下に本発明を詳細に説明する。K値と
は、 log(ηrel )/c=75K0 2/(1+1.5K0
c)+K0 但し ηrel =相対粘度(=溶液のフロー時間/水の
フロー時間) c =溶液の濃度(g/100ml) におけるK0 により、K=1000K0 で表され、ポリ
ビニルピロリドンの分子量に相当する。
【0013】先ず、請求項1に記載の発明を説明する。
粘着剤成分としてK値の大きいポリビニルピロリドンを
用いると、粘着剤は水溶性となり、粘着剤の易剥離性が
向上し、これを用いた粘着テープを剥離したあと、被着
体への糊残りが少なくなる。そして、被着体に残った粘
着剤も温水や水で容易に洗い落とすことができる。易剥
離性が向上する理由は明らかではないが、分子量が大き
くなることにより耐熱性が大となり、接着昂進が少なく
なるためと考えられる。K値が80未満のものでは被着
体への糊残りが多くなるので、本発明においては所望の
剥離性を得るためにK値を80以上とする。
【0014】ポリエーテルポリオールとしては、分子量
が1000以下のものが好ましく、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリ
セリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリ
セリン等が挙げられる。
【0015】ポリビニルピロリドン100重量部に対す
るポリエーテルポリオールの量は、50重量部未満では
初期のタックが小さく、初期接着力が不足する。300
重量部を超えると凝集力がなくなるので、50〜300
重量部の範囲とすることにより、初期接着力、凝集力の
バランスがとれた粘着剤とすることができる。好ましく
は70〜200重量部である。
【0016】上記粘着剤組成物には粘着剤成分として他
の水溶性ポリマー、例えば、ポリビニルアルコール、ポ
リエチレンイミン、セルロース誘導体等の1種もしくは
2種以上のものを5〜100重量部加えてもよい。これ
により粘着剤のコストを下げることができる。更に、ポ
リエチレンオキサイドノニルフェニルエーテル、ポリエ
チレンオキサイドポリプロピレンオキサイドブロック共
重合体等の水分散性可塑剤、脂肪酸塩、ドデシルスルホ
ン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキル3級アミン塩等の界
面活性剤、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードフエノー
ル系、ヒンダードアミン系、リン酸系等の銅の腐食防止
剤、老化防止剤、顔料等の添加剤を適宜添加してもよ
い。
【0017】以上の粘着剤成分を混合し、粘着剤溶液と
するための溶媒はこれら粘着剤成分が溶解もしくは分散
するものであればよく、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール等のアルコール、または水が挙げら
れる。特に水を使用すると粘着テープもしくはラベルの
製造時に引火の危険性がなく、環境も衛生的で好まし
い。
【0018】次に、請求項2に記載の水溶性粘着剤組成
物を説明する。この粘着剤組成物は、K値が50以上で
あるポリビニルピロリドン100重量部と、50重量部
以上、480重量部以下のポリエーテルポリオール、1
重量部以上、100重量部以下の澱粉の3成分からな
る。そして、澱粉の存在により請求項1記載の水溶性粘
着剤組成物とは異なる粘着物性を示す。即ち、澱粉を加
えることにより被着体から剥離したあと被着体への糊残
りがより少なくなるという傾向が現れる。
【0019】ポリビニルピロリドンに澱粉を加えること
により、ポリビニルピロリドンのK値を50以上とする
ことができる。ポリビニルピロリドンと澱粉の系に水溶
性可塑剤(ポリエーテルポリオール)を添加していく
と、添加量に伴い粘着力は大きくなり、ピーク値を過ぎ
て減少する。タックについても同様の傾向であるがピー
ク値は異なる。保持力は水溶性可塑剤の添加量とともに
小さくなる。
【0020】ポリビニルピロリドンのK値と、上記3成
分の量関係においてこれら諸物性の最適値をバランスよ
く安定して得ることができる。しかし、K値が50より
も小さいと、水溶性可塑剤の添加量の設定範囲が非常に
狭く、僅かな変量でも上記諸物性のバランスをくずすこ
とになり、物性の最適値を安定して得ることは非常に困
難である。
【0021】水溶性可塑剤としてのポリエーテルポリオ
ールは分子量が1000以下のもので、請求項1で用い
たものと同じものが使用できる。ポリビニルピロリドン
100重量部に対するポリエーテルポリオールの量は、
50重量部未満では初期のタックが小さく、初期接着力
が不足する。480重量部を超えると凝集力が小さくな
るので50〜480重量部の範囲とすることにより初期
接着力、凝集力のバランスのとれた粘着剤とすることが
できる。好ましくは100重量部以上、300重量部以
下である。
【0022】本発明で用いられる澱粉は特に限定するも
のではなく、ばれいしょ、さつまいも、とうもろこし、
こむぎ等植物の種子、根、地下茎等から得られるもので
あり、α澱粉が水溶性で扱い易いので好ましい。又、ア
セチル化された澱粉、エステル化された澱粉、エーテル
化された澱粉、グラフト化された澱粉、架橋された澱粉
等の澱粉誘導体、又、ハイアミロース澱粉、ワキシー澱
粉等、放射線(α線、β線、中性子線等)を照射した
り、高周波処理、湿熱処理等を施して澱粉分子を切断、
水溶化したものも挙げられる。
【0023】α澱粉とは例えば55〜60℃で水ととも
に加熱することにより糊化された状態のもので、これを
熱により急速乾燥、または凍結状態のまま乾燥すること
により得られ、冷水にも溶解する。又、β澱粉でも混
合、塗工、加熱等の工程を経るうちにα化される場合に
は使用が可能である。
【0024】澱粉をエステル化又はエーテル化すること
により糊化温度を低くすることができ、高度にエステル
化又はエーテル化をすすめたものは冷水にも溶解し、糊
液の安定性もよくなる。一般にエステル化は酢酸によっ
て行われるが、燐酸、硝酸、こはく酸、キサントゲン
酸、その他の酸などによってエステルされたものでもよ
い。エーテル化はカルボキシメチル化、メチル化、ヒド
ロキシアルキル化、アリルエーテル化が一般的である
が、その他のエーテル化されたものでもよい。澱粉を架
橋すると糊化温度が高くなる。架橋方法には、燐酸によ
るもの、エピクロルヒドリンによるもの、ホルムアルデ
ヒドによるものなどが挙げられるが、これに限られるも
のではない。
【0025】ポリビニルピロリドン100重量部に対す
る澱粉の量は、1重量部未満では易剥離性を発現するに
は十分でなく、100重量部を超えると粘着剤の他の成
分との相溶性が悪くなり、混合できなくなったり、粘着
力が著しく低下するので実用的ではない。従って、澱粉
の量は1〜100重量部の範囲で使用可能であり、好ま
しくは5重量部以上、40重量部以下である。
【0026】上記粘着剤組成物には粘着剤成分として、
請求項1で記載したような他の水溶性ポリマー、水分散
性可塑剤、界面活性剤、銅の腐食防止剤、老化防止剤、
顔料等の添加剤を適宜添加してもよい。
【0027】以上の粘着剤成分を混合し粘着剤溶液とす
るための溶媒も請求項1の発明で使用するものと同じも
のが利用できる。
【0028】K値が50以上であるポリビニルピロリド
ンとポリエーテルポリオールからなる組成物に澱粉を加
えることにより、通常の粘着テープが有する程度の粘着
力を備えながらよりすぐれた易剥離性を示し、被着体か
ら剥離しても被着体への糊残りがより少なくなるという
傾向が現れる。よりすぐれた易剥離性が得られる理由は
明らかではないが、澱粉を加えることにより粘着剤の
弾性率が低くなり、剥離力が小さくなる。澱粉を可塑
化している水溶性の可塑剤が被着体との界面に滲出して
易剥離性層を形成するということが考えられる。
【0029】請求項3記載の水溶性粘着剤組成物として
K値が30以上のポリビニルピロリドンを用いるのは、
粘着物性を安定させるためであり、K値が30未満のポ
リビニルピロリドンを用いると、水溶性可塑剤のわずか
な変量で物性が変化してしまうからである。前記請求項
1記載のように、ポリビニルピロリドンとポリエーテル
ポリオールとの2成分でも水溶性可塑剤を得ることはで
きるが、メチルセルロースをこの系に加えることによ
り、更に糊残りしない剥離性を付与することができる。
【0030】メチルセルロースはセルロースのメチルエ
ーテルであるが、その置換度は0.5以上であればよ
い。置換度0.5ではグルコース2個の水酸基6個のう
ち、統計的には1個の水酸基がメトキシ基になったもの
である。規格品のメチルセルロースは置換度が1.7〜
2.6であり、これらを使用すれば充分である。
【0031】メチルセルロースを添加することにより、
易剥離性が更に向上されるメカニズムは明らかではない
が、次の2つのことが考えられる。即ち、(1)メチル
セルロースを添加することにより、耐熱性を低下させる
ことなく粘着剤の弾性率が低くなり高速度での剥離力が
下がる。(2)メチルセルロースを可塑化している水溶
性可塑剤がブリードして、粘着剤と被着体との界面に易
剥離性層が形成される。
【0032】このような機能を発現するメチルセルロー
スの添加量は、ポリビニルピロリドン100重量部と、
50重量部以上で480重量部以下のポリエーテルポリ
オールに対し、1重量部以上で200重量部以下であ
り、5重量部以上、120重量部以下で添加するのが、
他の粘着物性とのバランスを取り易いので好ましい。メ
チルセルロースの添加量が1重量部未満では易剥離性が
充分に現れず、200重量部を超えると粘着剤の他の成
分との相溶性が悪くなって混合できなかったり、極端に
粘着力が低下したりして実用的でない。
【0033】水溶性可塑剤としてのポリエーテルポリオ
ールは分子量が1000以下のもので、請求項1の発明
で用いたものと同じものが使用できる。ポリビニルピロ
リドン100重量部に対するポリエーテルポリオールの
量は、50重量部未満では初期のタックが弱く、初期接
着力が不足する。480重量部を超えると、凝集力がな
くなるので50〜480重量部の範囲とすることにより
初期接着力、凝集力のバランスのとれた粘着剤とするこ
とができる。好ましくは100重量部以上、300重量
部以下である。
【0034】上記粘着剤組成物には粘着剤成分として、
請求項1で記載したような他の水溶性ポリマー、水分散
性可塑剤、界面活性剤、銅の腐食防止剤、老化防止剤、
顔料等の添加剤を適宜添加してもよい。
【0035】以上の粘着剤成分を混合し粘着剤溶液とす
るための溶媒は、請求項1の発明で挙げたものが使用で
きる。しかし、メチルセルロースを含む粘着剤組成物
は、溶媒がアルコールだけではメチルセルロースが溶解
し難いため、少量の水または温水でメチルセルロースを
溶解してからアルコールと混合すればよい。又、上記粘
着剤組成物を溶媒に溶解することなく、150〜200
℃で融解して混合した状態で基材に塗工して用いてもよ
い。
【0036】請求項4記載の粘着テープもしくはラベル
は、上記請求項1乃至請求項3記載の水溶性粘着剤組成
物が長尺のフイルム状基材の片面に塗布されて粘着テー
プとされ、もしくはこれを一定の形状に打ち抜いたりし
てラベルとなされたものである。
【0037】基材としては一般に粘着テープやラベルに
用いられているものが使用でき、クレープ紙(樹脂を含
浸したものも含む)、和紙、合成紙、織布、不織布、こ
れらに樹脂をラミネートしたもの、セロハン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リ塩化ビニル等の各種合成樹脂のフイルムもしくは発泡
体、アルミニウム等の金属箔等があげられる。
【0038】クラフト紙、和紙等の紙の場合には粘着剤
塗布面と反対面にポリエチレン樹脂等をラミネートして
離型性を備えたものが好ましく、必要に応じて上記基材
表面にシリコーン処理を施したものでもよい。
【0039】特に請求項3記載の水溶性粘着剤組成物を
加熱融解した状態で塗工する場合には、基材は耐熱性に
すぐれたものが必要である。このようなものとしては、
クレープ紙、和紙、耐熱性繊維を用いた不織布や織布、
ポリアミド、ボリイミド、ポリエーテルエーテルケト
ン、アラミド、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂フ
イルムが挙げられる。
【0040】基材に粘着剤を塗布するには、各種のロー
ルコーター、ナイフコーターを用いて粘着剤溶液を基材
に直接塗布・乾燥させる方法、離型紙に粘着剤溶液を塗
布・乾燥させて粘着剤層を形成し、この粘着剤層を基材
面に圧着して転写する方法、溶媒を加えることなく加熱
溶融させた状態で基材面に塗布する方法等、公知の方法
が採用でき、特に限定するものではない。
【0041】上記水溶性粘着剤組成物は長尺のフイルム
に塗布して粘着テープとする他、これを一定の形状に打
ち抜いたりして剥離を必要とするラベルとして使用でき
る。本発明の水溶性粘着剤組成物を用いた粘着テープ
は、使用後に剥離され、被着体に糊残りを許されない、
例えば、プリント基板のハンダ浴用のマスキングテープ
等の用途には特に好適である。
【0042】
【作用】請求項1の水溶性粘着剤組成物は、易剥離性を
発揮する。この粘着剤を用いた粘着テープもしくはラベ
ルは初期接着力、凝集力のバランスがとれ、被着体への
糊残りが少なく、被着体に残った糊を水または温水で容
易に洗浄できる。
【0043】請求項2の水溶性粘着剤組成物は、澱粉の
存在により、さらに易剥離性がよくなり、この粘着剤を
用いた粘着テープもしくはラベルは初期接着力、凝集力
のバランスがとれ、被着体への糊残りが更に少なくな
り、被着体に残った糊を水または温水で一層容易に洗浄
できる。
【0044】請求項3記載の水溶性粘着剤組成物は、メ
チルセルロースの添加により、耐熱性を低下させること
なく、剥離力を低下させることができ、被着体へ糊残り
しなくなる。
【0045】請求項4記載の粘着テープもしくはラベル
は、被着体から剥離し易く、被着体に糊残りしないの
で、多用途に使用できる。
【0046】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 (実施例1〜3)K値が90と120のポリビニルピロ
リドンと、ポリエーテルポリオールとしてジグリセリ
ン、ポリエチレングリコール、テトラグリセリンを使用
し、表1に示す配合の粘着剤溶液を離型処理したポリエ
ステルフイルム上に乾燥後の厚みが50μm となるよう
に塗布し、120℃のオーブン中で5分間乾燥した後、
表1に示す基材のポリエチレンラミネート面と反対面に
転写して粘着テープを得た。
【0047】(実施例4)表1に示す配合の粘着剤溶液
を表1に示す基材のポリエチレンラミネート面と反対面
に直接塗布・乾燥して粘着テープを得た。
【0048】(比較例1)K値が60のポリビニルピロ
リドンと、ポリエチレングリコールを使用した表1に示
す配合の粘着剤溶液を基材のポリエチレンラミネート面
と反対面に転写により積層して粘着テープを得た。
【0049】(実施例5〜7)K値が60、90、12
0のポリビニルピロリドンと、ポリエーテルポリオール
としてジグリセリン、ポリエチレングリコール、テトラ
グリセリン、及び澱粉を使用した表1に示す配合の粘着
剤溶液を実施例1と同様に基材に積層して粘着テープを
得た。
【0050】(実施例8)K値が120のポリビニルピ
ロリドンと、ポリエチレングリコールを使用した粘着剤
溶液を基材のポリエチレンラミネート面と反対側に直接
塗布・乾燥して粘着テープを得た。
【0051】(比較例2)ポリビニルピロリドンの代わ
りにポリアクリル酸の20%水溶液と、ポリエーテルポ
リオールとしてジグリセリンを使用した粘着剤溶液を実
施例1と同様に基材に転写して粘着テープを得た。
【0052】(実施例9〜14)K値が30、40、6
0、90、120の5種類のポリビニルピロリドンと、
ポリエーテルポリオールとしてジグリセリン、ポリエチ
レングリコール、テトラグリセリンを使用し、これにメ
チルセルロースを添加して表1に示す配合の粘着剤溶液
を、離型処理したポリエステルフイルム上に乾燥後の厚
みが50μmとなるように塗布し、120℃のオーブン
中で5分間乾燥した後、表1に示す基材のポリエチレン
ラミネート面とは反対面に転写して粘着テープを得た。
【0053】(比較例3)K値が60のポリビニルピロ
リドンと、ポリエチレングリコールを使用した表1に示
す配合の粘着剤溶液を基材のポリエチレンラミネート面
と反対面に転写により積層して粘着テープを得た。
【0054】(比較例4)ブチルアクリレートとアクリ
ル酸とが重量比で60:40で重合されてなる重合体を
用いて表1に示す配合の粘着剤溶液を実施例1と同様に
基材に転写して粘着テープを得た。
【0055】粘着テープの評価 上記実施例1〜14、及び比較例1〜4の粘着テープの
それぞれを15mm×300mmの大きさに切取り、これを
プリント基板上にラミネーターを使用して貼り合わせ、
300℃のハンダ中に5秒間浸漬した後、プリント基板
を室温まで冷却して該粘着テープを剥がして基板上の残
存する粘着剤の面積比を観察した結果を表2に示す。
【0056】離型処理したポリエステルフイルム面に塗
布・乾燥して得られた厚み50μmの粘着剤をプリント
基板に転写したものを300℃のハンダ中に5秒間浸漬
した後40℃の温水中でナイロンブラシを用いて洗浄
し、洗い落とされた粘着剤の面積比を観察した結果を表
2に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【発明の効果】本発明は以上の構成となされているの
で、以下の効果を奏する。請求項1に記載の本発明水溶
性粘着剤組成物は、K値が80以上のポリビニルピロリ
ドン100重量部と、50重量部以上、300重量部以
下のポリエーテルポリオールとからなるので、易剥離性
を有し、これを用いた粘着テープもしくはラベルは被着
体から容易に剥離することができ、剥離した後被着体に
糊残りが著しく少ない。又、この粘着剤は初期接着力、
凝集力のバランスがとれ、水溶性であるから被着体に残
った粘着剤を水又は温水で洗浄して容易に洗い落とすこ
とができる。
【0060】請求項2に記載の本発明水溶性粘着剤組成
物は、K値が50以上であるポリビニルピロリドン10
0重量部と、50重量部以上、480重量部以下のポリ
エーテルポリオールに、1重量部以上、60重量部以下
の澱粉を加えることにより、初期接着力、凝集力のバラ
ンスがとれ、粘着の諸物性のバランスが安定して保たれ
たものとなる。さらにこの粘着剤を用いた粘着テープも
しくはラベルは、易剥離性がよく、被着体から容易に剥
離することができ、剥離した後被着体に糊残りが更に少
ない。又、この粘着剤は水溶性であるから粘着剤が被着
体に残ったとしても水又は温水で洗浄して容易に洗い落
とすことができる。
【0061】請求項3に記載の本発明水溶性粘着剤組成
物は、K値が30以上であるポリビニルピロリドン10
0重量部と、50重量部以上、480重量部以下のポリ
エーテルポリオール1重量部に、1重量部以上、200
重量部以下のメチルセルロースを加えることにより、被
着体からの剥離性が更によくなり、被着体へ糊残りしな
くなる。
【0062】従って、本発明による粘着テープは、使用
後に剥離され、被着体に糊残りを許されない、例えば、
プリント基板のハンダ浴用のマスキングテープ等の用途
には特に好適に使用される。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 K値が80以上であるポリビニルピロリ
    ドン100重量部と、50重量部以上、300重量部以
    下のポリエーテルポリオールからなる水溶性粘着剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 K値が50以上であるポリビニルピロリ
    ドン100重量部と、50重量部以上、480重量部以
    下のポリエーテルポリオール、1重量部以上、100重
    量部以下の澱粉とからなる水溶性粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】 K値が30以上であるポリビニルピロリ
    ドン100重量部と、1重量部以上、200重量部以下
    のメチルセルロース、50重量部以上、480重量部以
    下のポリエーテルポリオールとからなる水溶性粘着剤組
    成物。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載の水溶性粘
    着剤組成物が基材の片面に積層されてなる粘着テープも
    しくはラベル。
JP15053293A 1992-10-23 1993-06-22 水溶性粘着剤組成物及びこれを用いた粘着テープもしくはラベル Pending JPH06184501A (ja)

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