JPH06184761A - 無電解金属被覆の過酷な条件下での特性の改良法 - Google Patents
無電解金属被覆の過酷な条件下での特性の改良法Info
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- JPH06184761A JPH06184761A JP5184547A JP18454793A JPH06184761A JP H06184761 A JPH06184761 A JP H06184761A JP 5184547 A JP5184547 A JP 5184547A JP 18454793 A JP18454793 A JP 18454793A JP H06184761 A JPH06184761 A JP H06184761A
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- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C18/00—Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating
- C23C18/16—Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating by reduction or substitution, e.g. electroless plating
- C23C18/31—Coating with metals
- C23C18/32—Coating with nickel, cobalt or mixtures thereof with phosphorus or boron
- C23C18/34—Coating with nickel, cobalt or mixtures thereof with phosphorus or boron using reducing agents
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- H05K1/0326—Organic insulating material consisting of one material containing O
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- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/10—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
- H05K3/18—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using precipitation techniques to apply the conductive material
- H05K3/181—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using precipitation techniques to apply the conductive material by electroless plating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 樹脂表面に優れた付着性を持ち、そして過酷
な温度湿度条件下で割れと表面抵抗の増加とに対し改良
された抵抗性を示す、無電解ニッケル被覆。 【構成】 ポリカーボネート含有基体上の無電解ニッケ
ル被覆の表面抵抗の増加は、二種の無電解ニッケル液の
使用によって防止される。第一の液は、燐を含有して
も、5重量%以下の燐含有量の金属層を析出させるもの
で、少なくとも約0.5ミクロンの膜厚の層を析出する
ために用いられる。第二の液は、少なくとも5重量%、
好ましくは少なくとも6重量%の燐含有量の層を析出さ
せるものである。二つのニッケル層の間に、もう一つの
金属層を介在させてもよい。
な温度湿度条件下で割れと表面抵抗の増加とに対し改良
された抵抗性を示す、無電解ニッケル被覆。 【構成】 ポリカーボネート含有基体上の無電解ニッケ
ル被覆の表面抵抗の増加は、二種の無電解ニッケル液の
使用によって防止される。第一の液は、燐を含有して
も、5重量%以下の燐含有量の金属層を析出させるもの
で、少なくとも約0.5ミクロンの膜厚の層を析出する
ために用いられる。第二の液は、少なくとも5重量%、
好ましくは少なくとも6重量%の燐含有量の層を析出さ
せるものである。二つのニッケル層の間に、もう一つの
金属層を介在させてもよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック表面の金
属被覆に関し、更に詳しくは主としてポリカーボネート
から成る熱可塑性樹脂ブレンドに有用な金属被覆方法に
関する。金属被覆されたプラスチックは、家庭用電気製
品、マイクロウエーブオーブン、事務用機器等の囲いの
ような物品に於いて金属の代替物として最近になって興
味を持たれるようになった。プラスチック単独で構成さ
れている場合には、このような囲いは、電磁妨害、特に
無線干渉、のような外部の放射源と静電気から内部を遮
蔽し、また内部で発生した放射線の漏出を防止するには
不十分である。このような妨害源は、プラスチック基体
の表面にニッケルのような金属被覆を一般には無電解的
又は電解的析出によって提供することによって遮断され
得る。金属被覆は、表面全体又は一部が、当該技術分野
で知られているアディティブ、セミ−アディティブまた
はサブトラクティブ法によって金属被覆される印刷回路
板の形成にも望ましい。
属被覆に関し、更に詳しくは主としてポリカーボネート
から成る熱可塑性樹脂ブレンドに有用な金属被覆方法に
関する。金属被覆されたプラスチックは、家庭用電気製
品、マイクロウエーブオーブン、事務用機器等の囲いの
ような物品に於いて金属の代替物として最近になって興
味を持たれるようになった。プラスチック単独で構成さ
れている場合には、このような囲いは、電磁妨害、特に
無線干渉、のような外部の放射源と静電気から内部を遮
蔽し、また内部で発生した放射線の漏出を防止するには
不十分である。このような妨害源は、プラスチック基体
の表面にニッケルのような金属被覆を一般には無電解的
又は電解的析出によって提供することによって遮断され
得る。金属被覆は、表面全体又は一部が、当該技術分野
で知られているアディティブ、セミ−アディティブまた
はサブトラクティブ法によって金属被覆される印刷回路
板の形成にも望ましい。
【0002】金属被覆は、電気メッキ、無電解メッキ、
化学的蒸着及び物理的蒸着を含む各種の方法で達成して
よい。ニッケルのような金属の無電解メッキは特に有利
な場合が多い。代表的な無電解メッキ浴は、ニッケル
塩;次亜燐酸塩、水素化硼素又はヒドラジンのようなそ
の還元剤;及び各種添加剤から成る溶液である。プラス
チックの金属被覆、特に無電解法で発生する問題は、金
属層の基体への付着性の欠除である。付着性は以下に詳
細を述べるクロス−ハッチ法で測られ得る。
化学的蒸着及び物理的蒸着を含む各種の方法で達成して
よい。ニッケルのような金属の無電解メッキは特に有利
な場合が多い。代表的な無電解メッキ浴は、ニッケル
塩;次亜燐酸塩、水素化硼素又はヒドラジンのようなそ
の還元剤;及び各種添加剤から成る溶液である。プラス
チックの金属被覆、特に無電解法で発生する問題は、金
属層の基体への付着性の欠除である。付着性は以下に詳
細を述べるクロス−ハッチ法で測られ得る。
【0003】付着性を改良するために各種の方法が開発
され、その目標を達成している。しかし、時には、付着
性を改良するための処置がなされた後も、金属層のある
種の特性が比較的過酷な温度と湿度条件下で劣化するこ
とが認められている。過酷な促進老化試験で例示されよ
うな条件下での安定性が多くの購買者から要求されてい
る。しかし、高い温度と湿度への長時間の暴露は、時に
は、少なくとも二つの認められる結果、即ち樹脂質物品
への付着性の減少並びに本質的に金属の導電性の減少を
意味する表面抵抗の増加を伴う金属の割れの形成、に至
る。
され、その目標を達成している。しかし、時には、付着
性を改良するための処置がなされた後も、金属層のある
種の特性が比較的過酷な温度と湿度条件下で劣化するこ
とが認められている。過酷な促進老化試験で例示されよ
うな条件下での安定性が多くの購買者から要求されてい
る。しかし、高い温度と湿度への長時間の暴露は、時に
は、少なくとも二つの認められる結果、即ち樹脂質物品
への付着性の減少並びに本質的に金属の導電性の減少を
意味する表面抵抗の増加を伴う金属の割れの形成、に至
る。
【0004】燐を含有しないか、或いは燐があっても一
般に約5重量%未満の燐含有量の比較的低い金属層を提
供する溶液から無電解的にニッケルメッキされる時に、
割れの形成が特に深刻である。そのような溶液は、還元
剤が次亜燐酸塩であるもの、並びに他の還元剤が使用さ
れているものを含む。しかし、低燐層は、高燐層よりも
一般に導電性で優れている。一方、後者は、腐食抵抗性
と低い多孔性で優れている。
般に約5重量%未満の燐含有量の比較的低い金属層を提
供する溶液から無電解的にニッケルメッキされる時に、
割れの形成が特に深刻である。そのような溶液は、還元
剤が次亜燐酸塩であるもの、並びに他の還元剤が使用さ
れているものを含む。しかし、低燐層は、高燐層よりも
一般に導電性で優れている。一方、後者は、腐食抵抗性
と低い多孔性で優れている。
【0005】本発明は、燐含有量が一つは低くそして他
は高い無電解ニッケルメッキ液の組み合わせを用いるこ
とによって、割れ形成が減少されるという発見に基づい
ている。このようにして作られた金属被覆は、強固に密
着し、高度に導電性であって、上記の過酷な条件に暴露
された時に導電性が比較的不変である。更に、それら
は、そのような条件下で実質的に低減された割れを発生
する性質を示す。
は高い無電解ニッケルメッキ液の組み合わせを用いるこ
とによって、割れ形成が減少されるという発見に基づい
ている。このようにして作られた金属被覆は、強固に密
着し、高度に導電性であって、上記の過酷な条件に暴露
された時に導電性が比較的不変である。更に、それら
は、そのような条件下で実質的に低減された割れを発生
する性質を示す。
【0006】従って、その一面で、本発明は、第一段階
として燐を含有しないか或いは燐があっても5重量%以
下の燐含有量の低燐無電解ニッケル被覆を少なくとも約
0.5ミクロンの総膜厚に析出させ、次段階として少な
くとも5重量%の燐を含有する高燐無電解ニッケル被覆
を析出させることより成る、芳香族ポリカーボネートを
含む樹脂質物品の上にニッケル被覆を生成する方法であ
る。
として燐を含有しないか或いは燐があっても5重量%以
下の燐含有量の低燐無電解ニッケル被覆を少なくとも約
0.5ミクロンの総膜厚に析出させ、次段階として少な
くとも5重量%の燐を含有する高燐無電解ニッケル被覆
を析出させることより成る、芳香族ポリカーボネートを
含む樹脂質物品の上にニッケル被覆を生成する方法であ
る。
【0007】本発明に従って処理される樹脂質物品中の
芳香族ポリカーボネートは、一般的には、式 の構成単位を持ち、式中、Rは独立した二価の芳香族系
有機基である。R基は異なってもよいが通常は同じであ
る。適当なR基はm−フェニレン、p−フェニレン、
4,4´−ビスフェニレン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン及び開示内容が本明細書中に参
考文献として取り入れられている米国特許第4,21
7,438号に名称と式(属名又は具体名)が開示され
ている芳香族ジヒドロキシ化合物に相当するような類似
の基を含む。同様に含まれるのは、非炭化水素部を含有
する基である。これらは、クロロ、ニトロ、アルコキシ
等の置換基並びにチオ、スルホキシ、スルホン、エステ
ル、アミド、エーテル及びカルボニルのような連結基で
あってよい。しかし、最も多くの場合は、全てのR基は
炭化水素基である。
芳香族ポリカーボネートは、一般的には、式 の構成単位を持ち、式中、Rは独立した二価の芳香族系
有機基である。R基は異なってもよいが通常は同じであ
る。適当なR基はm−フェニレン、p−フェニレン、
4,4´−ビスフェニレン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン及び開示内容が本明細書中に参
考文献として取り入れられている米国特許第4,21
7,438号に名称と式(属名又は具体名)が開示され
ている芳香族ジヒドロキシ化合物に相当するような類似
の基を含む。同様に含まれるのは、非炭化水素部を含有
する基である。これらは、クロロ、ニトロ、アルコキシ
等の置換基並びにチオ、スルホキシ、スルホン、エステ
ル、アミド、エーテル及びカルボニルのような連結基で
あってよい。しかし、最も多くの場合は、全てのR基は
炭化水素基である。
【0008】R基は好ましくは式、 (II) −A1 −Y−A2 − を持ち、式中、A1 とA2 の各々は単環式二価の芳香族
基で、Yは一個又は二個の原子がA1 とA2 を分離して
いる連結基である。式IIに於ける自由原子価結合は通常
はYに対してA1 とA2 のメタ又はパラ位である。
基で、Yは一個又は二個の原子がA1 とA2 を分離して
いる連結基である。式IIに於ける自由原子価結合は通常
はYに対してA1 とA2 のメタ又はパラ位である。
【0009】式IIでは、A1 とA2 基は非置換フェニレ
ン又はその置換誘導体であってよく、(一種又はそれ以
上の)例示的置換基には、アルキル、アルケニル、ハロ
(特にクロロ及び/又はブロモ)、ニトロ、アルコキシ
等がある。非置換フェニレン基が好まれる。両方がo−
又はm−フェニレンであっても、片方がo−又はm−フ
ェニレンで他方がp−フェニレンであってもよいが、A
1 とA2 は共に好ましくはp−フェニレンである。
ン又はその置換誘導体であってよく、(一種又はそれ以
上の)例示的置換基には、アルキル、アルケニル、ハロ
(特にクロロ及び/又はブロモ)、ニトロ、アルコキシ
等がある。非置換フェニレン基が好まれる。両方がo−
又はm−フェニレンであっても、片方がo−又はm−フ
ェニレンで他方がp−フェニレンであってもよいが、A
1 とA2 は共に好ましくはp−フェニレンである。
【0010】連結基Yは、一個又は二個、好ましくは一
個、の原子によってA1 とA2 が分離されている基であ
る。それは、最も多くの場合は炭化水素基、特にメチレ
ン、シクロヘキシルメチレン、2−[2.2.1]ビシ
クロヘプチルメチレン、エチレン、イソプロピリデン、
ネオペンチリデン、シクロヘキシリデン、シクロペンタ
デシリデン、シクロドデシリデン又はアダマンチリデ
ン、特にgem−アルキレン(アルキリデン)基のよう
な飽和基である。しかし、不飽和基及び炭素と水素以外
の原子を含む基、例えば2,2−ジクロロエチリデン、
カルボニル、フタリジリデン、オキシ、チオ、スルホキ
シ及びスルホンもまた含まれる。入手の容易さと本発明
の目的への格別の適合性の故に、式IIの好ましい基は、
ビスフェノールAから由来しYがイソプロピリデンでA
1 とA2 が夫々p−フェニレンである2,2−ビス(4
−フェニレン)プロパン基である。
個、の原子によってA1 とA2 が分離されている基であ
る。それは、最も多くの場合は炭化水素基、特にメチレ
ン、シクロヘキシルメチレン、2−[2.2.1]ビシ
クロヘプチルメチレン、エチレン、イソプロピリデン、
ネオペンチリデン、シクロヘキシリデン、シクロペンタ
デシリデン、シクロドデシリデン又はアダマンチリデ
ン、特にgem−アルキレン(アルキリデン)基のよう
な飽和基である。しかし、不飽和基及び炭素と水素以外
の原子を含む基、例えば2,2−ジクロロエチリデン、
カルボニル、フタリジリデン、オキシ、チオ、スルホキ
シ及びスルホンもまた含まれる。入手の容易さと本発明
の目的への格別の適合性の故に、式IIの好ましい基は、
ビスフェノールAから由来しYがイソプロピリデンでA
1 とA2 が夫々p−フェニレンである2,2−ビス(4
−フェニレン)プロパン基である。
【0011】樹脂質物品は本質的にポリカーボネートか
ら成っていてよい。しかし、それはオレフィン系ニトリ
ルと共役ジエンから由来する構成単位を含む付加ポリマ
ーを含有してもよい。代表的なオレフィン系ニトリルは
アクリロニトリルとメタクリロニトリルであって、手に
入り易さと特別の適合性の故に前者が一般に好まれる。
好ましいジエンはブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ン及び1,3−ヘキサジエンを含み、ブタジエンが好ま
れる。
ら成っていてよい。しかし、それはオレフィン系ニトリ
ルと共役ジエンから由来する構成単位を含む付加ポリマ
ーを含有してもよい。代表的なオレフィン系ニトリルは
アクリロニトリルとメタクリロニトリルであって、手に
入り易さと特別の適合性の故に前者が一般に好まれる。
好ましいジエンはブタジエン、イソプレン、クロロプレ
ン及び1,3−ヘキサジエンを含み、ブタジエンが好ま
れる。
【0012】その付加ポリマーは、通常スチレン、α−
メチルスチレンや4−メチルスチレンのようなアルケニ
ル芳香族化合物から由来する構成単位をも含む。スチレ
ンが一般に好まれる。簡略化するために、以後はアクリ
ロニトリル、スチレン及びブタジエンが、使用モノマー
として頻繁に言及される。しかし、上で定義された各属
の中の他のモノマーで適宜置き換え得ることを理解すべ
きである。
メチルスチレンや4−メチルスチレンのようなアルケニ
ル芳香族化合物から由来する構成単位をも含む。スチレ
ンが一般に好まれる。簡略化するために、以後はアクリ
ロニトリル、スチレン及びブタジエンが、使用モノマー
として頻繁に言及される。しかし、上で定義された各属
の中の他のモノマーで適宜置き換え得ることを理解すべ
きである。
【0013】このように、適当な付加ポリマーは、AB
S樹脂を含み、これが本発明で一般に好まれる。前述の
ように、好ましいABS樹脂は、予め形成されたポリブ
タジエンラテックスにスチレンとアクリロニトリルをグ
ラフトして製造される。このような製造法に於ける一つ
の可能な中間体は、スチレン−アクリロニトリル共重合
体であって、以後、時には「SAN共重合体」と称され
る。ABS樹脂として、SAN共重合体と、以後「ハイ
ラバーグラフト」と称される比較的高いブタジエン単位
割合で予め形成された、一般にブタジエン単位約40乃
至75重量%、好ましくは少なくとも約50重量%のA
BSポリマーと、のブレンドを用いることも本発明の範
囲内である。いずれにしても、ABS樹脂の中のスチレ
ンとアクリロニトリルを組合せた割合は、最も頻繁には
約60乃至90重量%、好ましくは70乃至80重量%
である。
S樹脂を含み、これが本発明で一般に好まれる。前述の
ように、好ましいABS樹脂は、予め形成されたポリブ
タジエンラテックスにスチレンとアクリロニトリルをグ
ラフトして製造される。このような製造法に於ける一つ
の可能な中間体は、スチレン−アクリロニトリル共重合
体であって、以後、時には「SAN共重合体」と称され
る。ABS樹脂として、SAN共重合体と、以後「ハイ
ラバーグラフト」と称される比較的高いブタジエン単位
割合で予め形成された、一般にブタジエン単位約40乃
至75重量%、好ましくは少なくとも約50重量%のA
BSポリマーと、のブレンドを用いることも本発明の範
囲内である。いずれにしても、ABS樹脂の中のスチレ
ンとアクリロニトリルを組合せた割合は、最も頻繁には
約60乃至90重量%、好ましくは70乃至80重量%
である。
【0014】アクリロニトリルとスチレンの個々の割合
は、樹脂質物品に望まれる性質によって広範囲に変動す
る。最も多くの場合、スチレンが二種のモノマー混合物
の約60乃至約90重量%を構成する。特別な条件が用
いられない限り、共重合混合物中のモノマー比に拘ら
ず、スチレン−アクリロニトリル共重合体は一般に約7
5%のスチレンと約25%のアクリロニトリル構成単位
より成り、従ってこれが最もしばしば採用される比率で
ある。
は、樹脂質物品に望まれる性質によって広範囲に変動す
る。最も多くの場合、スチレンが二種のモノマー混合物
の約60乃至約90重量%を構成する。特別な条件が用
いられない限り、共重合混合物中のモノマー比に拘ら
ず、スチレン−アクリロニトリル共重合体は一般に約7
5%のスチレンと約25%のアクリロニトリル構成単位
より成り、従ってこれが最もしばしば採用される比率で
ある。
【0015】ポリカーボネートは、一般に本発明で使用
されるポリカーボネート−ABSブレンドの主要な比
率、即ち65乃至95重量%、好ましくは約70乃至9
0重量%を構成する。このような条件下では、ポリカー
ボネートが通常は樹脂ブレンドの中の連続層であって、
ABS樹脂がその中に分散されている。ポリカーボネー
トとABS樹脂の間には共重合は普通見られないが、共
重合は本発明の目的に対しては排除されない。
されるポリカーボネート−ABSブレンドの主要な比
率、即ち65乃至95重量%、好ましくは約70乃至9
0重量%を構成する。このような条件下では、ポリカー
ボネートが通常は樹脂ブレンドの中の連続層であって、
ABS樹脂がその中に分散されている。ポリカーボネー
トとABS樹脂の間には共重合は普通見られないが、共
重合は本発明の目的に対しては排除されない。
【0016】樹脂質物品は、上記の樹脂に追加して、更
に他の材料を含有してもよい。これらは、難燃剤、重合
開始剤、抑制剤、安定剤、可塑剤、顔料、静電防止剤、
耐衝撃性改良剤、充填剤及び離型剤を含む。本発明の方
法による処理前に、表面を、代表的には1,1,2−ト
リクロロトリフルオロエタンのようなハロ炭化水素であ
る脱脂剤或いは通常の洗剤で清浄にすることが好まし
い。
に他の材料を含有してもよい。これらは、難燃剤、重合
開始剤、抑制剤、安定剤、可塑剤、顔料、静電防止剤、
耐衝撃性改良剤、充填剤及び離型剤を含む。本発明の方
法による処理前に、表面を、代表的には1,1,2−ト
リクロロトリフルオロエタンのようなハロ炭化水素であ
る脱脂剤或いは通常の洗剤で清浄にすることが好まし
い。
【0017】その樹脂質物品は、それから本明細書中で
既に述べたタイプの付着改良処理を受ける。ポリカーボ
ネート物品に対する適当な処理は、係属中の共有米国特
許出願第07/603,648号に開示され特許請求さ
れているものである。その第一工程は、表面のポリマー
分子を硝酸と硫酸の混合物のようなニトロ化剤により、
一般的には約10乃至80℃の範囲で処理することによ
るニトロ化である。第二工程は、代表的にはアンモニヤ
水であるアンモノリシス液で通常は約5乃至65℃の範
囲での処理による、ニトロ化されたポリマー分子のアン
モノリシス的切断である。
既に述べたタイプの付着改良処理を受ける。ポリカーボ
ネート物品に対する適当な処理は、係属中の共有米国特
許出願第07/603,648号に開示され特許請求さ
れているものである。その第一工程は、表面のポリマー
分子を硝酸と硫酸の混合物のようなニトロ化剤により、
一般的には約10乃至80℃の範囲で処理することによ
るニトロ化である。第二工程は、代表的にはアンモニヤ
水であるアンモノリシス液で通常は約5乃至65℃の範
囲での処理による、ニトロ化されたポリマー分子のアン
モノリシス的切断である。
【0018】樹脂質物品がポリカーボネートとABS樹
脂或いは類似した付加ポリマーの混合物より成る時は、
幾分穏やかな付着改良処理が好まれる。一つの例は、係
属中の共有米国特許出願第07/822,771号に開
示されている方法である。それは、アルカリ金属水酸化
物の濃度が少なくとも約30重量%であるアルカリ金属
水酸化物の水溶液との約30乃至90℃の範囲での接触
と、それに続く、代表的には濃い濃度での硝酸との一般
には約10乃至50℃の範囲での接触を含む。
脂或いは類似した付加ポリマーの混合物より成る時は、
幾分穏やかな付着改良処理が好まれる。一つの例は、係
属中の共有米国特許出願第07/822,771号に開
示されている方法である。それは、アルカリ金属水酸化
物の濃度が少なくとも約30重量%であるアルカリ金属
水酸化物の水溶液との約30乃至90℃の範囲での接触
と、それに続く、代表的には濃い濃度での硝酸との一般
には約10乃至50℃の範囲での接触を含む。
【0019】ポリカーボネートとABS樹脂のブレンド
が約85重量%までのポリカーボネートを含有する時
は、係属中の共有米国特許出願第07/822,773
号に開示されている方法を用いてもよい。その方法の第
一工程は、上に述べた方法で用いられるものと類似のア
ルカリ金属水酸化物の水溶液との類似の条件下での少な
くとも1分間の接触である。第二工程は、好ましくは過
マンガン酸ナトリウム又はカリウムである水溶性過マン
ガン酸塩のアルカリ性水溶液との一般には約75℃での
接触である。最終工程は、マンガン残留物の除去のため
のヒドロキシルアミン塩のような還元剤との接触であ
る。
が約85重量%までのポリカーボネートを含有する時
は、係属中の共有米国特許出願第07/822,773
号に開示されている方法を用いてもよい。その方法の第
一工程は、上に述べた方法で用いられるものと類似のア
ルカリ金属水酸化物の水溶液との類似の条件下での少な
くとも1分間の接触である。第二工程は、好ましくは過
マンガン酸ナトリウム又はカリウムである水溶性過マン
ガン酸塩のアルカリ性水溶液との一般には約75℃での
接触である。最終工程は、マンガン残留物の除去のため
のヒドロキシルアミン塩のような還元剤との接触であ
る。
【0020】この後に詳述する異なる燐濃度の二種の無
電解メッキ液の使用を除いては、本発明は当該技術分野
で知られ、商業的に入手可能な反応物を含む通常の無電
解メッキ法に向けられている。このような方法は、代表
的には有機化合物を含有するアルカリ性溶液であるシッ
プリ・クリーナー/コンディショナー(Shipley
Cleaner/Conditioner)1175
Aのような試薬による無電解メッキ触媒の吸収を助長す
るための処理で、一般に開始される。この処理に続いて
成されるのは、錫と触媒種として主体をなすパラジウム
化合物を含んで成る、シップリ・キャタポジット(Sh
ipley CATAPOSIT)(登録商標)44で
例示される、触媒としての酸性パラジウム含有液による
処理である。触媒による処理は、例えば硫酸水素ナトリ
ウムと各種の界面活性剤を含有するシップリ・キャタプ
レプ(Shipley CATAPREP)(登録商
標)404を用いる表面活性化処理によって先行及び/
又は後続されてもよい。水洗の後に、基体は、錫又はそ
の同等物の除去用のフッ素ホウ酸含有配合物であるシッ
プリ・アクセラレイター(Shipley Accel
erator)19の溶液に浸漬してもよい。基体はそ
の後に更に水洗をして一種又はそれ以上の無電解メッキ
液で処理され得る。
電解メッキ液の使用を除いては、本発明は当該技術分野
で知られ、商業的に入手可能な反応物を含む通常の無電
解メッキ法に向けられている。このような方法は、代表
的には有機化合物を含有するアルカリ性溶液であるシッ
プリ・クリーナー/コンディショナー(Shipley
Cleaner/Conditioner)1175
Aのような試薬による無電解メッキ触媒の吸収を助長す
るための処理で、一般に開始される。この処理に続いて
成されるのは、錫と触媒種として主体をなすパラジウム
化合物を含んで成る、シップリ・キャタポジット(Sh
ipley CATAPOSIT)(登録商標)44で
例示される、触媒としての酸性パラジウム含有液による
処理である。触媒による処理は、例えば硫酸水素ナトリ
ウムと各種の界面活性剤を含有するシップリ・キャタプ
レプ(Shipley CATAPREP)(登録商
標)404を用いる表面活性化処理によって先行及び/
又は後続されてもよい。水洗の後に、基体は、錫又はそ
の同等物の除去用のフッ素ホウ酸含有配合物であるシッ
プリ・アクセラレイター(Shipley Accel
erator)19の溶液に浸漬してもよい。基体はそ
の後に更に水洗をして一種又はそれ以上の無電解メッキ
液で処理され得る。
【0021】無電解ニッケルメッキ液は当該技術分野で
周知であり、例えば、カーク・オスマー「エンサイクロ
ペディア・オブ・ケミカルテクノロジー」(Kirk−
Othmer Encyclopedia of Ch
emical Technology)第3版、第8巻
に一般的に記述されており、その内容は本明細書中に参
考文献として取り入れられている。特定の無電解ニッケ
ルメッキ液或いは方法の選定は、殆どの点で特に重要で
はない。液の内容並びに温度、pH及び浸漬時間のよう
なメッキ上のパラメーターは、無論、樹脂質基体の正確
な性質に依存する。
周知であり、例えば、カーク・オスマー「エンサイクロ
ペディア・オブ・ケミカルテクノロジー」(Kirk−
Othmer Encyclopedia of Ch
emical Technology)第3版、第8巻
に一般的に記述されており、その内容は本明細書中に参
考文献として取り入れられている。特定の無電解ニッケ
ルメッキ液或いは方法の選定は、殆どの点で特に重要で
はない。液の内容並びに温度、pH及び浸漬時間のよう
なメッキ上のパラメーターは、無論、樹脂質基体の正確
な性質に依存する。
【0022】本発明の特に重要な特徴は、析出された金
属中に異なる燐濃度を提供する二種の無電解ニッケルメ
ッキ液を用いることである。まず最初に、燐を含有しな
いか或いは燐があっても5重量%以下の燐含有量の低燐
(以後簡略化のために時には単に「低燐」と言う)メッ
キ液が用いられる。このタイプの溶液はヒドラジンのよ
うな還元剤を含有する溶液を含む。
属中に異なる燐濃度を提供する二種の無電解ニッケルメ
ッキ液を用いることである。まず最初に、燐を含有しな
いか或いは燐があっても5重量%以下の燐含有量の低燐
(以後簡略化のために時には単に「低燐」と言う)メッ
キ液が用いられる。このタイプの溶液はヒドラジンのよ
うな還元剤を含有する溶液を含む。
【0023】殆どの条件下で好まれる溶液は、例えばオ
ージェ(Auger)分光分析或いは誘導的に結合され
たプラズマ分析で測定した場合に、比較的少量の燐が金
属層に発生する条件下で使用され還元剤が次亜燐酸塩で
ある液である。無電解ニッケルメッキに対する製品文献
は、推奨される使用条件下での析出金属に対する燐含有
範囲を決まって提供している。代表的な低燐液は、1乃
至3重量%の燐を含有する被覆を析出させるとその製品
文献に記載されているエンソーン・エンプレート(En
thone ENPLATE)(登録商標)NI−42
6である。
ージェ(Auger)分光分析或いは誘導的に結合され
たプラズマ分析で測定した場合に、比較的少量の燐が金
属層に発生する条件下で使用され還元剤が次亜燐酸塩で
ある液である。無電解ニッケルメッキに対する製品文献
は、推奨される使用条件下での析出金属に対する燐含有
範囲を決まって提供している。代表的な低燐液は、1乃
至3重量%の燐を含有する被覆を析出させるとその製品
文献に記載されているエンソーン・エンプレート(En
thone ENPLATE)(登録商標)NI−42
6である。
【0024】低燐ニッケル被覆の厚さは少なくとも約
0.5ミクロンである。そのような厚さは、50乃至6
0℃の範囲での10乃至60分間程度の無電解メッキ液
との接触で得られ、同業者は要求される厚さの被膜を析
出する時間と温度条件を決定できるであろう。低燐ニッ
ケル被覆の析出の後に、基体は更に高燐液で処理され
る。しかし、その二種のニッケル被覆の間に代表的には
銅である他の金属を析出(最も多くの場合は無電解法で
あるが電解法も使用可能)させることは本発明の範囲内
にある。銅は、例えばシップリ・キュポジット(CUP
OSIT)(登録商標)250と251のような任意の
入手可能な無電解銅メッキ液を用いて通常に析出され得
る。もし存在すれば、、銅層の厚さは一般に0.8乃至
1.25ミクロンの範囲内にある。
0.5ミクロンである。そのような厚さは、50乃至6
0℃の範囲での10乃至60分間程度の無電解メッキ液
との接触で得られ、同業者は要求される厚さの被膜を析
出する時間と温度条件を決定できるであろう。低燐ニッ
ケル被覆の析出の後に、基体は更に高燐液で処理され
る。しかし、その二種のニッケル被覆の間に代表的には
銅である他の金属を析出(最も多くの場合は無電解法で
あるが電解法も使用可能)させることは本発明の範囲内
にある。銅は、例えばシップリ・キュポジット(CUP
OSIT)(登録商標)250と251のような任意の
入手可能な無電解銅メッキ液を用いて通常に析出され得
る。もし存在すれば、、銅層の厚さは一般に0.8乃至
1.25ミクロンの範囲内にある。
【0025】高燐液は、少なくとも5重量%、好ましく
は少なくとも6重量%の燐を含有するニッケル被覆を析
出させる液である。これは、次亜燐酸塩を還元剤として
用い、比較的大量の燐が金属層中に発生する条件下で使
用するメッキ液によって、一般的に達成される。製品文
献によるこのタイプの代表的な液と析出ニッケル被覆中
の燐パーセント(重量)は、表Iに表示されている。
は少なくとも6重量%の燐を含有するニッケル被覆を析
出させる液である。これは、次亜燐酸塩を還元剤として
用い、比較的大量の燐が金属層中に発生する条件下で使
用するメッキ液によって、一般的に達成される。製品文
献によるこのタイプの代表的な液と析出ニッケル被覆中
の燐パーセント(重量)は、表Iに表示されている。
【0026】 表I 液 燐% エンソーン・エンプレートNI−422 10.5 − 12 〃 〃 NI−424 9.0 − 11.0 〃 〃 NI−425 10.5 − 12 〃 〃 NI−433 7.0 − 8.0 シップリ・ジュラポジット 84 9.0 〃 〃 90 12.0 − 13.0 〃 〃 92 5.0 第二工程の高燐ニッケル被覆の厚さは特に重要ではな
い。必要なことは、ニッケル層の総合厚みが物品の意図
される目的に十分であることだけである。一般に、少な
くとも0.5ミクロンの高燐層が受け入れられる。
い。必要なことは、ニッケル層の総合厚みが物品の意図
される目的に十分であることだけである。一般に、少な
くとも0.5ミクロンの高燐層が受け入れられる。
【0027】上記の金属被覆の後の基体に、更に追加し
て金属被覆をして析出してもよい。その追加金属被覆の
析出は、無電解法でも電解法であってもよく、その詳細
はやはり同業者に知られている。本発明のもう一つの面
は、芳香族ポリカーボネートを含んで成り、その表面に
第一段階として燐を含有しないか或いは燐があっても5
重量%以下の燐含有量の低燐無電解ニッケル被覆を少な
くとも約0.5ミクロンの総膜厚に析出させ、次段階と
して少なくとも5重量%の燐を含有する高燐無電解ニッ
ケル被覆を析出させた樹脂質物品である。このような物
品は、過酷な温度と湿度条件下で、割れ形成と表面抵抗
の増加とに対する、本質的に改良された抵抗性によって
特徴づけられる。
て金属被覆をして析出してもよい。その追加金属被覆の
析出は、無電解法でも電解法であってもよく、その詳細
はやはり同業者に知られている。本発明のもう一つの面
は、芳香族ポリカーボネートを含んで成り、その表面に
第一段階として燐を含有しないか或いは燐があっても5
重量%以下の燐含有量の低燐無電解ニッケル被覆を少な
くとも約0.5ミクロンの総膜厚に析出させ、次段階と
して少なくとも5重量%の燐を含有する高燐無電解ニッ
ケル被覆を析出させた樹脂質物品である。このような物
品は、過酷な温度と湿度条件下で、割れ形成と表面抵抗
の増加とに対する、本質的に改良された抵抗性によって
特徴づけられる。
【0028】加えて、その無電解ニッケル層は、樹脂表
面に優れた付着性を持つ。このことは、ASTM手順D
3359から改変されたクロス−ハッチテープ法(以後
は単にテープ法と言う)の結果で示される。その改変に
於いては、道具を用いてその金属表面に一連の直交する
線を刻んで格子を形成する。感圧テープ(3M社の「パ
ーマセル(Permacel)610」を金属表面の格
子の上に付着させ、約90°をなして一気に引き剥が
す。格子の部分を目視で金属層の除去について検査し
て、5を実質的に金属剥離無しとし、0を65%以上の
金属剥離有りとして、0乃至5の段階で評価する。
面に優れた付着性を持つ。このことは、ASTM手順D
3359から改変されたクロス−ハッチテープ法(以後
は単にテープ法と言う)の結果で示される。その改変に
於いては、道具を用いてその金属表面に一連の直交する
線を刻んで格子を形成する。感圧テープ(3M社の「パ
ーマセル(Permacel)610」を金属表面の格
子の上に付着させ、約90°をなして一気に引き剥が
す。格子の部分を目視で金属層の除去について検査し
て、5を実質的に金属剥離無しとし、0を65%以上の
金属剥離有りとして、0乃至5の段階で評価する。
【0029】本発明は以下の実施例によって説明され
る。実施例で使用されたニッケルメッキ液はエンソーン
・エンプレートNI−426(低燐)とNI−422
(高燐)であった。百分率は特に指定がない限り全て重
量による。各試料は、夫々65℃と100相対湿度であ
る高温高湿(以後「T/H」と記す)室へ或る時間暴露
した。
る。実施例で使用されたニッケルメッキ液はエンソーン
・エンプレートNI−426(低燐)とNI−422
(高燐)であった。百分率は特に指定がない限り全て重
量による。各試料は、夫々65℃と100相対湿度であ
る高温高湿(以後「T/H」と記す)室へ或る時間暴露
した。
【0030】
(実施例1)重量平均分子量(ゲルパーミエーション・
クロマトグラフィーで測定)24,000を持つビスフ
ェノールAポリカーボネート88.4%、SAN共重合
体5.5%、ハイラバーグラフト6.1%及び全樹脂含
有量を基準にして難燃剤としてのテトラフェニルレゾル
シノルジホスフェート8.9%を含む各種の通常の添加
剤より成り、総SAN共重合体含有量8.6%でブタジ
エン単位含有量3.0%、のポリマーブレンドから、
2.5×15.2×0.3cmのサイズの試験用基体を
成型した。その基体の表面を商業的に入手可能な洗剤で
洗浄し、それから45%の水酸化カリウム水溶液に75
℃で2分間浸漬した。続いて、2分間浸漬により水洗
し、空気吹きで乾燥してから室温で濃硝酸に2分間浸漬
した。
クロマトグラフィーで測定)24,000を持つビスフ
ェノールAポリカーボネート88.4%、SAN共重合
体5.5%、ハイラバーグラフト6.1%及び全樹脂含
有量を基準にして難燃剤としてのテトラフェニルレゾル
シノルジホスフェート8.9%を含む各種の通常の添加
剤より成り、総SAN共重合体含有量8.6%でブタジ
エン単位含有量3.0%、のポリマーブレンドから、
2.5×15.2×0.3cmのサイズの試験用基体を
成型した。その基体の表面を商業的に入手可能な洗剤で
洗浄し、それから45%の水酸化カリウム水溶液に75
℃で2分間浸漬した。続いて、2分間浸漬により水洗
し、空気吹きで乾燥してから室温で濃硝酸に2分間浸漬
した。
【0031】その試験片に、それから、以下の操作手順
により無電解ニッケルメッキを施した: 水洗 − 5分、シップリ・クリーナー/コンディショ
ナー1175A− 75℃で5分、2.5容量%にて、
水洗 − 2分、シップリ・キャタプレプ404 −
1分、270g/lにて、シップリ・キャタポジット4
4 − 44℃で3分、1.5容量%にて、並びに、キ
ャタプレプ404 −270g/lにて、44℃で、水
洗 − 2分、シップリ・アクセラレイター19 −
3分、16容量%にて、水洗 − 2分、エンプレート
NI−426液− 30分、53℃、pH6.2にて、
エンプレートNI−422液− 30分、63℃、pH
4.8にて(約0.5ミクロン) 低及び高燐無電解ニッケル層を形成した後に、試料は評
点5でテープ試験をパスした。その表面抵抗は、0.5
8オーム/平方であった。T/H室に4日間暴露後に、
付着はまだ5と評価され、表面抵抗は、0.5オーム/
平方に低下した、即ち14%の低下であった。
により無電解ニッケルメッキを施した: 水洗 − 5分、シップリ・クリーナー/コンディショ
ナー1175A− 75℃で5分、2.5容量%にて、
水洗 − 2分、シップリ・キャタプレプ404 −
1分、270g/lにて、シップリ・キャタポジット4
4 − 44℃で3分、1.5容量%にて、並びに、キ
ャタプレプ404 −270g/lにて、44℃で、水
洗 − 2分、シップリ・アクセラレイター19 −
3分、16容量%にて、水洗 − 2分、エンプレート
NI−426液− 30分、53℃、pH6.2にて、
エンプレートNI−422液− 30分、63℃、pH
4.8にて(約0.5ミクロン) 低及び高燐無電解ニッケル層を形成した後に、試料は評
点5でテープ試験をパスした。その表面抵抗は、0.5
8オーム/平方であった。T/H室に4日間暴露後に、
付着はまだ5と評価され、表面抵抗は、0.5オーム/
平方に低下した、即ち14%の低下であった。
【0032】二個の対照試料が同様な条件下に処理され
た。対照1にあっては、高燐NI−422液が単独で6
0℃、pH4.8で20分の条件で使用された。試験片
の両面のテープ試験結果は、夫々5と3であった。T/
H室に1時間暴露後には、両面共に、その試験に不合格
となった。対照2にあっては、低燐NI−426液が単
独で53℃、pH6.2で30分の条件で使用された。
初期の表面抵抗は、1.16オーム/平方であった。T
/H室に3時間暴露後には、抵抗は9.06オーム/平
方に増加した、即ち681%の増加であった。 (実施例2)実施例1のように、試験基体を低燐NI−
426液で被覆した。次いで、シップリ・キュポジット
Cu−251液で48℃で20分処理して約1ミクロン
の厚みの無電解銅層で被覆した。銅被覆の析出後、試料
は評点5でテープ試験をパスし、表面抵抗は0.045
オーム/平方であった。
た。対照1にあっては、高燐NI−422液が単独で6
0℃、pH4.8で20分の条件で使用された。試験片
の両面のテープ試験結果は、夫々5と3であった。T/
H室に1時間暴露後には、両面共に、その試験に不合格
となった。対照2にあっては、低燐NI−426液が単
独で53℃、pH6.2で30分の条件で使用された。
初期の表面抵抗は、1.16オーム/平方であった。T
/H室に3時間暴露後には、抵抗は9.06オーム/平
方に増加した、即ち681%の増加であった。 (実施例2)実施例1のように、試験基体を低燐NI−
426液で被覆した。次いで、シップリ・キュポジット
Cu−251液で48℃で20分処理して約1ミクロン
の厚みの無電解銅層で被覆した。銅被覆の析出後、試料
は評点5でテープ試験をパスし、表面抵抗は0.045
オーム/平方であった。
【0033】試料を二つに切断し、一個は更に、63
℃、pH4.8で10分の条件で高燐NI−422溶液
でニッケルメッキした。試料は評点5でテープ試験をパ
スし、その表面抵抗は、0.059オーム/平方であっ
た。T/H室に24時間暴露後に、表面抵抗は、0.0
47オーム/平方であった、即ち20%の低下であっ
た。
℃、pH4.8で10分の条件で高燐NI−422溶液
でニッケルメッキした。試料は評点5でテープ試験をパ
スし、その表面抵抗は、0.059オーム/平方であっ
た。T/H室に24時間暴露後に、表面抵抗は、0.0
47オーム/平方であった、即ち20%の低下であっ
た。
【0034】対照として用いられた他の一個は、更に、
低燐NI−426溶液で10分のメッキをした。この試
料もテープ試験をパスし、その表面抵抗は、0.059
オーム/平方であった。しかし、T/H室に24時間暴
露後に、表面抵抗は、0.094オーム/平方であり、
59%の増加であった。 (実施例3)重量平均分子量(ゲルパーミエーション・
クロマトグラフィーで測定)24,000を持つビスフ
ェノールAポリカーボネート80.4%、SAN共重合
体10.4%、ハイラバーグラフト9.2%及び全樹脂
含有量を基準にして商業的に入手可能な難燃化添加剤1
3.3%を含む各種の通常の添加剤より成り、総SAN
共重合体含有量15.0%でブタジエン単位含有量4.
6%、のポリマーブレンドから、実施例1のそれと同じ
サイズの試験用基体を成型した。その試験片を同様に洗
浄し、それから45%(重量)の水酸化カリウム水溶液
に75℃で90秒間浸漬し、続いて1.2N水酸化カリ
ウムで0.5Nアルカリ金属過マンガン酸塩であるシッ
プリ・サーキポジット(CIRCUIPOSIT)ML
B−213水溶液に75℃で、15分間浸漬した。2分
間の水洗後に、シップリ・サーキポジットMLB−21
6と言う名称のヒドロキシルアミン塩溶液に50℃で、
5分間浸漬してマンガン残留物を除去した。
低燐NI−426溶液で10分のメッキをした。この試
料もテープ試験をパスし、その表面抵抗は、0.059
オーム/平方であった。しかし、T/H室に24時間暴
露後に、表面抵抗は、0.094オーム/平方であり、
59%の増加であった。 (実施例3)重量平均分子量(ゲルパーミエーション・
クロマトグラフィーで測定)24,000を持つビスフ
ェノールAポリカーボネート80.4%、SAN共重合
体10.4%、ハイラバーグラフト9.2%及び全樹脂
含有量を基準にして商業的に入手可能な難燃化添加剤1
3.3%を含む各種の通常の添加剤より成り、総SAN
共重合体含有量15.0%でブタジエン単位含有量4.
6%、のポリマーブレンドから、実施例1のそれと同じ
サイズの試験用基体を成型した。その試験片を同様に洗
浄し、それから45%(重量)の水酸化カリウム水溶液
に75℃で90秒間浸漬し、続いて1.2N水酸化カリ
ウムで0.5Nアルカリ金属過マンガン酸塩であるシッ
プリ・サーキポジット(CIRCUIPOSIT)ML
B−213水溶液に75℃で、15分間浸漬した。2分
間の水洗後に、シップリ・サーキポジットMLB−21
6と言う名称のヒドロキシルアミン塩溶液に50℃で、
5分間浸漬してマンガン残留物を除去した。
【0035】その試験片は、それから、以下の操作手順
により無電解ニッケルメッキを施した: 水洗 − 2分、シップリ・クリーナー/コンディショ
ナー1175A− 75℃で5分、2.5容量%にて、
水洗 − 2分、シップリ・キャタプレプ404 −
1分、270g/lにて、シップリ・キャタポジット4
4 − 44℃で3分、1.5容量%にて、並びに、キ
ャタプレプ404 − 270g/lにて、44℃で、
水洗 − 2分、シップリ・アクセラレイター19 −
3分、16容量%にて、水洗 − 2分、エンプレー
トNI−426液− 55分、63℃、pH6.2にて
(約4.0ミクロン)、エンプレートNI−422液−
5分、63℃、pH4.8にて(約0.2ミクロン) 試料は評点5でクロス−ハッチテープ試験をパスし、そ
の表面抵抗は、0.32オーム/平方であった。T/H
室に24時間暴露後に、付着はまだテープ試験をパス
し、表面抵抗は、0.23オーム/平方(28%の低
下)であった。低燐液のみでメッキされた対照試料は、
T/H室に24時間暴露後の表面抵抗は、0.52オー
ム/平方(63%の増加)であった。 (実施例4)実施例1のそれと同じサイズのビスフェノ
ールAポリカーボネート基体を同様に洗浄し、硝酸と硫
酸の混合物でニトロ化し、それから米国特許出願第07
/603,648号に記載の方法に従ってアンモノリシ
ス溶液で処理した。それから、低燐液及び高燐液との接
触時間が夫々30分と5分であることを除いては実施例
1に記載の方法で低燐液及び高燐液で無電解ニッケルメ
ッキをした。
により無電解ニッケルメッキを施した: 水洗 − 2分、シップリ・クリーナー/コンディショ
ナー1175A− 75℃で5分、2.5容量%にて、
水洗 − 2分、シップリ・キャタプレプ404 −
1分、270g/lにて、シップリ・キャタポジット4
4 − 44℃で3分、1.5容量%にて、並びに、キ
ャタプレプ404 − 270g/lにて、44℃で、
水洗 − 2分、シップリ・アクセラレイター19 −
3分、16容量%にて、水洗 − 2分、エンプレー
トNI−426液− 55分、63℃、pH6.2にて
(約4.0ミクロン)、エンプレートNI−422液−
5分、63℃、pH4.8にて(約0.2ミクロン) 試料は評点5でクロス−ハッチテープ試験をパスし、そ
の表面抵抗は、0.32オーム/平方であった。T/H
室に24時間暴露後に、付着はまだテープ試験をパス
し、表面抵抗は、0.23オーム/平方(28%の低
下)であった。低燐液のみでメッキされた対照試料は、
T/H室に24時間暴露後の表面抵抗は、0.52オー
ム/平方(63%の増加)であった。 (実施例4)実施例1のそれと同じサイズのビスフェノ
ールAポリカーボネート基体を同様に洗浄し、硝酸と硫
酸の混合物でニトロ化し、それから米国特許出願第07
/603,648号に記載の方法に従ってアンモノリシ
ス溶液で処理した。それから、低燐液及び高燐液との接
触時間が夫々30分と5分であることを除いては実施例
1に記載の方法で低燐液及び高燐液で無電解ニッケルメ
ッキをした。
【0036】得られた金属被覆物品は、表面抵抗0.2
3オーム/平方を持っていた。T/H室に24時間暴露
後に、表面抵抗は、0.20オーム/平方(13%の低
下)であった。エンプレートNI−426液のみでメッ
キされた対照は、初期の表面抵抗は同じであったが、T
/H室で一晩の処理後には、0.28オーム/平方(2
2%の増加)に増加した。
3オーム/平方を持っていた。T/H室に24時間暴露
後に、表面抵抗は、0.20オーム/平方(13%の低
下)であった。エンプレートNI−426液のみでメッ
キされた対照は、初期の表面抵抗は同じであったが、T
/H室で一晩の処理後には、0.28オーム/平方(2
2%の増加)に増加した。
フロントページの続き (72)発明者 ドナルド・フランクリン・フォウスト アメリカ合衆国、ニューヨーク州、スコテ ィア、スプリング・バレイ・サークル、1 番
Claims (20)
- 【請求項1】 第一段階として燐を含有しないか或いは
燐があっても5重量%以下の燐含有量の低燐無電解ニッ
ケル被覆を少なくとも約0.5ミクロンの総膜厚に析出
させ、次段階として少なくとも5重量%の燐を含有する
高燐無電解ニッケル被覆を析出させることより成る芳香
族ポリカーボネートを含む樹脂質物品の上にニッケル被
覆を生成する方法。 - 【請求項2】 該樹脂質物品が最初に付着改良処理を受
ける請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 該第一段階ニッケル被覆が燐を含有する
請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 該次段階析出ニッケル被覆が燐を少なく
とも6重量%含有する請求項3記載の方法。 - 【請求項5】 該樹脂質物品がポリカーボネートより本
質的に成る請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 該ポリカーボネートがビスフェノールA
ポリカーボネートである請求項5記載の方法。 - 【請求項7】 該樹脂質物品がオレフィン系ニトリルと
共役ジエンから由来する構成単位を含む付加ポリマーを
も含有する請求項4記載の方法。 - 【請求項8】 該付加ポリマーがABS樹脂である請求
項7記載の方法。 - 【請求項9】 該樹脂質物品がポリカーボネート約65
乃至95重量%を含有する請求項8記載の方法。 - 【請求項10】 該ポリカーボネートがビスフェノール
Aポリカーボネートである請求項9記載の方法。 - 【請求項11】 前記二種のニッケル被覆の間に他金属
を無電解的に析出させる請求項1記載の方法。 - 【請求項12】 該他金属が銅である請求項11記載の
方法。 - 【請求項13】 第一段階として燐を含有しないか或い
は燐があっても5重量%以下の燐含有量の低燐無電解ニ
ッケル被覆を少なくとも約0.5ミクロンの膜厚に析出
させ、次段階として少なくとも5重量%の燐を含有する
高燐無電解ニッケル被覆を表面に析出させられた芳香族
ポリカーボネートを含む樹脂質物品。 - 【請求項14】 該第一段階ニッケル被覆が燐を含有す
る請求項13記載の物品。 - 【請求項15】 該次段階析出ニッケル被覆が燐少なく
とも6重量%含有する請求項14記載の物品。 - 【請求項16】 該樹脂質物品がポリカーボネートより
本質的に成る請求項15記載の物品。 - 【請求項17】 該ポリカーボネートがビスフェノール
Aポリカーボネートである請求項16記載の物品。 - 【請求項18】 該樹脂質物品がABS樹脂をも含有す
る請求項15記載の物品。 - 【請求項19】 前記二種のニッケル被覆の間に他金属
の被膜が析出されている請求項13記載の物品。 - 【請求項20】 該他金属が銅である請求項19記載の
物品。
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-
1994
- 1994-01-26 US US08/186,489 patent/US5397599A/en not_active Expired - Lifetime
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