JPH06184807A - 糸条移送ロールの洗浄装置およびその洗浄方法 - Google Patents
糸条移送ロールの洗浄装置およびその洗浄方法Info
- Publication number
- JPH06184807A JPH06184807A JP33605492A JP33605492A JPH06184807A JP H06184807 A JPH06184807 A JP H06184807A JP 33605492 A JP33605492 A JP 33605492A JP 33605492 A JP33605492 A JP 33605492A JP H06184807 A JPH06184807 A JP H06184807A
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- Japan
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- yarn
- cleaning
- roll
- transfer roll
- yarn transfer
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製糸工程において、ロール表面に付着する油
剤等に汚れの成長を抑制して洗浄周期を紡糸用口金の洗
浄周期まで延ばし得ると共に、ロールの大きさと無関係
に使用でき、構成要素が少なく、洗浄作業が簡単で作業
性に優れ、かつ、安全に作業することが可能な糸条移送
ロールの洗浄装置およびその洗浄方法を提供する。 【構成】 糸条Tを巻き付け引き回しする糸条移送ロー
ル8a,8bを備え、糸条移送ロールへの汚れの付着を
抑制した糸条移送ロールの洗浄装置およびその洗浄方
法。糸条移送ロールに、糸条が糸条移送ロールにはじめ
て接触する近傍に、液体あるいは水蒸気を噴霧する噴霧
ノズル21を有する噴霧手段20を配置し、噴霧ノズルから
液体あるいは水蒸気を糸条移送ロールへ噴霧しながら糸
条移送ロールを洗浄する。
剤等に汚れの成長を抑制して洗浄周期を紡糸用口金の洗
浄周期まで延ばし得ると共に、ロールの大きさと無関係
に使用でき、構成要素が少なく、洗浄作業が簡単で作業
性に優れ、かつ、安全に作業することが可能な糸条移送
ロールの洗浄装置およびその洗浄方法を提供する。 【構成】 糸条Tを巻き付け引き回しする糸条移送ロー
ル8a,8bを備え、糸条移送ロールへの汚れの付着を
抑制した糸条移送ロールの洗浄装置およびその洗浄方
法。糸条移送ロールに、糸条が糸条移送ロールにはじめ
て接触する近傍に、液体あるいは水蒸気を噴霧する噴霧
ノズル21を有する噴霧手段20を配置し、噴霧ノズルから
液体あるいは水蒸気を糸条移送ロールへ噴霧しながら糸
条移送ロールを洗浄する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メルターによって溶融
された熱可塑性重合体を、紡糸口金より吐出、冷却させ
て給油した後、金属からなるロールや金属もしくはセラ
ミック等でコーティングされたロールにより所望の速度
で延伸、引き回して巻取機により巻取りを行う製糸工程
で使用される糸条移送ロールの洗浄装置およびその洗浄
方法に関する。
された熱可塑性重合体を、紡糸口金より吐出、冷却させ
て給油した後、金属からなるロールや金属もしくはセラ
ミック等でコーティングされたロールにより所望の速度
で延伸、引き回して巻取機により巻取りを行う製糸工程
で使用される糸条移送ロールの洗浄装置およびその洗浄
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、製糸工程においては、図10に示
すように、エクストルーダMによって熱可塑性重合体を
溶融,押出しした後、紡糸口金Kより吐出させて糸条T
を紡糸する。そして、口金K下方の空間で糸条Tを冷却
し、これらの糸条Tに糸通過性の向上を考慮して給油装
置OSで給油した後、ロールRTと一対のロールRE1,R
E2との間で巻回,延伸すると共に熱処理した後、図示し
ない巻取機で巻き取っている。
すように、エクストルーダMによって熱可塑性重合体を
溶融,押出しした後、紡糸口金Kより吐出させて糸条T
を紡糸する。そして、口金K下方の空間で糸条Tを冷却
し、これらの糸条Tに糸通過性の向上を考慮して給油装
置OSで給油した後、ロールRTと一対のロールRE1,R
E2との間で巻回,延伸すると共に熱処理した後、図示し
ない巻取機で巻き取っている。
【0003】また、他の製糸工程においては、図11に
示すように、ロールRE に糸条Tを半周だけ巻き掛けて
延伸,熱処理した後、図示しない巻取機で巻き取った
り、あるいは、図12に示すように、ロールRE によっ
て糸条Tを所望の速度で引取り、あるいは、延伸してか
らロールRT で移送し、同様に巻取機で巻き取る等、種
々の態様のものがある。
示すように、ロールRE に糸条Tを半周だけ巻き掛けて
延伸,熱処理した後、図示しない巻取機で巻き取った
り、あるいは、図12に示すように、ロールRE によっ
て糸条Tを所望の速度で引取り、あるいは、延伸してか
らロールRT で移送し、同様に巻取機で巻き取る等、種
々の態様のものがある。
【0004】これら糸条Tを移送するロールにおいて
は、ロールRE の直前で糸条Tが延伸されるため、糸条
Tに発生した白粉がロールRE に付着する。すなわち、
延伸直前に位置するロールRE が最も汚れ易く、糸条T
の原糸工程,高次加工工程における糸通過性向上のため
糸条Tの表面に塗布される油剤等が、ロールRE の糸条
Tと接触する部分やその周りに汚れとして付着する。ま
た、ロールRE が熱処理ロールの場合には、一層頑固な
汚れがロールRE の表面に付着する。
は、ロールRE の直前で糸条Tが延伸されるため、糸条
Tに発生した白粉がロールRE に付着する。すなわち、
延伸直前に位置するロールRE が最も汚れ易く、糸条T
の原糸工程,高次加工工程における糸通過性向上のため
糸条Tの表面に塗布される油剤等が、ロールRE の糸条
Tと接触する部分やその周りに汚れとして付着する。ま
た、ロールRE が熱処理ロールの場合には、一層頑固な
汚れがロールRE の表面に付着する。
【0005】このため、ロールRE を通過する糸条Tに
毛羽が発生したり、糸条Tの収縮性が低下する等、製糸
性に悪影響を及ぼすことから、ロールRE の表面は、糸
条Tの搬送速度、繊度及び油剤の種類等に応じて、通
常、図10,11に示すロールを用いた製糸装置では1
日あるいは数日周期で、図12に示すロールを使用した
製糸装置では10数日周期で、それぞれ定期的な洗浄を
施さなければならなかった。
毛羽が発生したり、糸条Tの収縮性が低下する等、製糸
性に悪影響を及ぼすことから、ロールRE の表面は、糸
条Tの搬送速度、繊度及び油剤の種類等に応じて、通
常、図10,11に示すロールを用いた製糸装置では1
日あるいは数日周期で、図12に示すロールを使用した
製糸装置では10数日周期で、それぞれ定期的な洗浄を
施さなければならなかった。
【0006】同様に、紡糸口金Kにおいては、その口金
面にモノマ,オリゴマ,ポリマー等の汚れが付着し、時
間とともに成長する。この汚れは、糸切れの発生,繊度
ムラ等、製糸性に悪影響を及ぼすことから、紡糸口金K
の表面は繊度,ポリマーの種類,口金タイプ等に応じ
て、汚れの除去(以下、「口金修正」という)が行われ
ている。この口金修正の周期は、一般的にロールの洗浄
周期より長く、数十日周期で行われている。
面にモノマ,オリゴマ,ポリマー等の汚れが付着し、時
間とともに成長する。この汚れは、糸切れの発生,繊度
ムラ等、製糸性に悪影響を及ぼすことから、紡糸口金K
の表面は繊度,ポリマーの種類,口金タイプ等に応じ
て、汚れの除去(以下、「口金修正」という)が行われ
ている。この口金修正の周期は、一般的にロールの洗浄
周期より長く、数十日周期で行われている。
【0007】かかる紡糸口金の洗浄処理のうち、口金は
糸条を切断すれば簡単に洗浄できるうえ、洗浄に代えて
口金を交換することも可能である。これに対し、ホット
ロールの洗浄作業においては、ホットロールの冷却や水
洗用の水、水酸化ナトリウム等の活性剤が入った洗浄
液、水や洗浄液用の受け皿、作業台、作業者用のゴム手
袋および綿布等を準備する。
糸条を切断すれば簡単に洗浄できるうえ、洗浄に代えて
口金を交換することも可能である。これに対し、ホット
ロールの洗浄作業においては、ホットロールの冷却や水
洗用の水、水酸化ナトリウム等の活性剤が入った洗浄
液、水や洗浄液用の受け皿、作業台、作業者用のゴム手
袋および綿布等を準備する。
【0008】そして、糸条を切断した後、先ず、綿布に
水を含ませて高温のホットロールに巻き付けて温度を下
げる。次に、別の綿布に洗浄液を含ませて、ホットロー
ルの表面に付着した油剤等の汚れを払拭する。次いで、
水を含ませた更に別の綿布でホットロール表面を払拭
し、汚れを払拭した際に残った洗浄液を拭い去り、最後
に乾いた布でホットロール表面の仕上げ拭きをしてホッ
トロールの洗浄作業が終了する。
水を含ませて高温のホットロールに巻き付けて温度を下
げる。次に、別の綿布に洗浄液を含ませて、ホットロー
ルの表面に付着した油剤等の汚れを払拭する。次いで、
水を含ませた更に別の綿布でホットロール表面を払拭
し、汚れを払拭した際に残った洗浄液を拭い去り、最後
に乾いた布でホットロール表面の仕上げ拭きをしてホッ
トロールの洗浄作業が終了する。
【0009】このような、人手によるロールの洗浄作業
では、高温のホットロールや蒸気等によって火傷の危険
性が高く、ホットロールの加熱源や製糸装置の機台周辺
を水や洗浄液で汚損するため、製糸装置の寿命が短くな
るうえ、作業時間がかかるという問題があった。このた
め、ホットロールを機械的に洗浄する洗浄装置が種々提
供されており、例えば、特開昭61−231233号公
報や実開平2−78585号公報に開示された第一およ
び第二の洗浄装置が提案されている。
では、高温のホットロールや蒸気等によって火傷の危険
性が高く、ホットロールの加熱源や製糸装置の機台周辺
を水や洗浄液で汚損するため、製糸装置の寿命が短くな
るうえ、作業時間がかかるという問題があった。このた
め、ホットロールを機械的に洗浄する洗浄装置が種々提
供されており、例えば、特開昭61−231233号公
報や実開平2−78585号公報に開示された第一およ
び第二の洗浄装置が提案されている。
【0010】特開昭61−231233号公報に開示さ
れた第一の洗浄装置は、軸に片持ち状に支持されたホッ
トロールに、断面形状がコ字型のボックス、前記ホット
ロールの外周面に当接するブラシ、洗浄液の噴射ノズ
ル、前記ブラシを回転させるモータ及びゴムパッド等で
一体に成形された洗浄部を装着したものである。この洗
浄装置は、前記ゴムパッドをホットロールの端面に当接
し、負圧によって前記洗浄部をホットロールに固定した
後、前記モータでブラシを回転させながら、前記ノズル
から洗浄液を噴射してホットロール表面に付着した汚れ
を洗浄する。
れた第一の洗浄装置は、軸に片持ち状に支持されたホッ
トロールに、断面形状がコ字型のボックス、前記ホット
ロールの外周面に当接するブラシ、洗浄液の噴射ノズ
ル、前記ブラシを回転させるモータ及びゴムパッド等で
一体に成形された洗浄部を装着したものである。この洗
浄装置は、前記ゴムパッドをホットロールの端面に当接
し、負圧によって前記洗浄部をホットロールに固定した
後、前記モータでブラシを回転させながら、前記ノズル
から洗浄液を噴射してホットロール表面に付着した汚れ
を洗浄する。
【0011】また、実開平2−78585号公報に開示
された第二の洗浄装置は、軸に片持ち状に支持されたホ
ットロールに、中央に貫通孔を有する筐体、この筐体を
支持するガイドロール、ホットロールの外周面に密着す
るシール部材、このシール部材と筐体との間に介装して
前記ホットロールを筐体に対して回転させるベアリング
及び洗浄液の噴射ノズル等で一体に構成される洗浄部を
装着したものである。この洗浄装置は、前記ホットロー
ルを、図示しないモータで回転させると共に、前記噴射
ノズルから洗浄液を噴出させ、前記筐体をホットロール
の回転軸方向に手作業で移動させることにより、ホット
ロールの表面を洗浄する。
された第二の洗浄装置は、軸に片持ち状に支持されたホ
ットロールに、中央に貫通孔を有する筐体、この筐体を
支持するガイドロール、ホットロールの外周面に密着す
るシール部材、このシール部材と筐体との間に介装して
前記ホットロールを筐体に対して回転させるベアリング
及び洗浄液の噴射ノズル等で一体に構成される洗浄部を
装着したものである。この洗浄装置は、前記ホットロー
ルを、図示しないモータで回転させると共に、前記噴射
ノズルから洗浄液を噴出させ、前記筐体をホットロール
の回転軸方向に手作業で移動させることにより、ホット
ロールの表面を洗浄する。
【0012】更に、これらの洗浄装置の他に、ホットロ
ールの表面に汚れを付き難くするという観点から捉えた
装置として、例えば、特開平1−52494号公報に開
示された第三の洗浄装置が知られている。この洗浄装置
は、装置全体を覆うボックス、全面は前板で塞がれ、後
面は図示しないパッキン等を介して前記ボックスに密着
される内部カバー、軸に回転自在に支持され、前記ボッ
クスと内部カバーとによって形成される空間内に配置さ
れるホットロールおよび該ホットロールの軸方向中央付
近に設けられ、先端がT字状の吹出しノズルを備え、前
記吹出しノズルからホットロールの軸方向中央付近に向
けて加熱蒸気を噴出させ、ホットロール全体を加熱蒸気
の雰囲気で覆うことにより、ホットロールに汚れが付着
し難くすることを目的とする。
ールの表面に汚れを付き難くするという観点から捉えた
装置として、例えば、特開平1−52494号公報に開
示された第三の洗浄装置が知られている。この洗浄装置
は、装置全体を覆うボックス、全面は前板で塞がれ、後
面は図示しないパッキン等を介して前記ボックスに密着
される内部カバー、軸に回転自在に支持され、前記ボッ
クスと内部カバーとによって形成される空間内に配置さ
れるホットロールおよび該ホットロールの軸方向中央付
近に設けられ、先端がT字状の吹出しノズルを備え、前
記吹出しノズルからホットロールの軸方向中央付近に向
けて加熱蒸気を噴出させ、ホットロール全体を加熱蒸気
の雰囲気で覆うことにより、ホットロールに汚れが付着
し難くすることを目的とする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記第一の
洗浄装置(特開昭61−231233号)は、構造上、
片持ちタイプのホットロールにしか使用できないうえ、
使用し得るホットロールの長さが決まってしまい、長さ
の異なるホットロールには適用できないこと。また、洗
浄効果が高く、その洗浄効果を長期に亘って維持し得る
ブラシの材質選定が困難であること。更に、構成が複雑
で装置の総重量が10kgと重く、洗浄作業がし難く、
安全に作業できないこと等の問題がある。
洗浄装置(特開昭61−231233号)は、構造上、
片持ちタイプのホットロールにしか使用できないうえ、
使用し得るホットロールの長さが決まってしまい、長さ
の異なるホットロールには適用できないこと。また、洗
浄効果が高く、その洗浄効果を長期に亘って維持し得る
ブラシの材質選定が困難であること。更に、構成が複雑
で装置の総重量が10kgと重く、洗浄作業がし難く、
安全に作業できないこと等の問題がある。
【0014】また、第二の洗浄装置(実開平2−785
85号)は、シール部材をホットロールの外周面に密着
させる関係上、異なる外径のホットロール毎に洗浄装置
を用意しなければならないこと。また、ホットロールの
表面を傷つけることなく筐体を支持し、軸方向に移動し
得るガイドロールの材質の選定が難しいこと。更に、ホ
ットロールが露出した状態で洗浄作業を行うことから、
ホットロールへの巻き込まれや火傷等の危険性を伴って
いること等の問題がある。
85号)は、シール部材をホットロールの外周面に密着
させる関係上、異なる外径のホットロール毎に洗浄装置
を用意しなければならないこと。また、ホットロールの
表面を傷つけることなく筐体を支持し、軸方向に移動し
得るガイドロールの材質の選定が難しいこと。更に、ホ
ットロールが露出した状態で洗浄作業を行うことから、
ホットロールへの巻き込まれや火傷等の危険性を伴って
いること等の問題がある。
【0015】更に、第三の洗浄装置(特公平1−524
94号)は、吹出しノズルをホットロールの軸方向中央
付近に設けるため、糸条による汚れが最もひどいホット
ロールの基端側付近における洗浄処理が不十分となり、
汚れを付着し難くするという目的は達成できないこと。
また、ボックスと内部カバーとによって形成される空間
内にホットロールを配置する関係上、糸条の糸掛け作業
が非常に難しいこと。
94号)は、吹出しノズルをホットロールの軸方向中央
付近に設けるため、糸条による汚れが最もひどいホット
ロールの基端側付近における洗浄処理が不十分となり、
汚れを付着し難くするという目的は達成できないこと。
また、ボックスと内部カバーとによって形成される空間
内にホットロールを配置する関係上、糸条の糸掛け作業
が非常に難しいこと。
【0016】しかも、上記した紡糸用の口金やホットロ
ールの洗浄においては、作業の安全性や容易性を考慮し
て糸条を切断して行う必要があるが、紡糸用の口金やホ
ットロールを洗浄する周期は、必ずしも一致していな
い。この場合、上記のように、ホットロールの洗浄作業
は口金の洗浄に比べて非常に煩雑で手間がかかる。しか
も、ホットロールの洗浄においては、口金の洗浄の場合
と同様に、糸条を切断しなければならず、糸条の生産性
が低下したり、製糸作業の工数が増加する等の問題があ
ることから、口金の洗浄とあわせてホットロールが洗浄
できるように、ホットロールの洗浄周期を口金の洗浄周
期まで延ばすことが望ましい。
ールの洗浄においては、作業の安全性や容易性を考慮し
て糸条を切断して行う必要があるが、紡糸用の口金やホ
ットロールを洗浄する周期は、必ずしも一致していな
い。この場合、上記のように、ホットロールの洗浄作業
は口金の洗浄に比べて非常に煩雑で手間がかかる。しか
も、ホットロールの洗浄においては、口金の洗浄の場合
と同様に、糸条を切断しなければならず、糸条の生産性
が低下したり、製糸作業の工数が増加する等の問題があ
ることから、口金の洗浄とあわせてホットロールが洗浄
できるように、ホットロールの洗浄周期を口金の洗浄周
期まで延ばすことが望ましい。
【0017】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、製糸工程において、ロール表面に付着する油剤等に
汚れの成長を抑制して洗浄周期を紡糸用口金の洗浄周期
まで延ばし得ると共に、ロールの大きさと無関係に使用
でき、構成要素が少なく、洗浄作業が簡単で作業性に優
れ、かつ、安全に作業することが可能な糸条移送ロール
の洗浄装置およびその洗浄方法を提供することを目的と
する。
で、製糸工程において、ロール表面に付着する油剤等に
汚れの成長を抑制して洗浄周期を紡糸用口金の洗浄周期
まで延ばし得ると共に、ロールの大きさと無関係に使用
でき、構成要素が少なく、洗浄作業が簡単で作業性に優
れ、かつ、安全に作業することが可能な糸条移送ロール
の洗浄装置およびその洗浄方法を提供することを目的と
する。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者は製糸過程における油剤等によるロールの
汚れについて鋭意検討を加えた。その結果、糸条に塗布
された油剤等によるロールの汚れは、糸条がロールに初
めて接触する部分で付着し易く、この汚れは糸条がロー
ルに初めて接触する部分に水,温水あるいは水蒸気を噴
霧することにより著しく減少し、これによりロールの洗
浄周期が紡糸用口金の洗浄周期まで延びるという事実を
見出し、本発明をなすに到ったものである。
め、本発明者は製糸過程における油剤等によるロールの
汚れについて鋭意検討を加えた。その結果、糸条に塗布
された油剤等によるロールの汚れは、糸条がロールに初
めて接触する部分で付着し易く、この汚れは糸条がロー
ルに初めて接触する部分に水,温水あるいは水蒸気を噴
霧することにより著しく減少し、これによりロールの洗
浄周期が紡糸用口金の洗浄周期まで延びるという事実を
見出し、本発明をなすに到ったものである。
【0019】本発明の第一の発明によれば、糸条を巻き
付け引き回しする糸条移送ロールを備え、該糸条移送ロ
ールへの汚れの付着を抑制した糸条移送ロールの洗浄装
置において、前記糸条移送ロールに、前記糸条が前記糸
条移送ロールにはじめて接触する近傍に、液体あるいは
水蒸気を噴霧する噴霧ノズルを有する噴霧手段を備えた
構成としたものである。
付け引き回しする糸条移送ロールを備え、該糸条移送ロ
ールへの汚れの付着を抑制した糸条移送ロールの洗浄装
置において、前記糸条移送ロールに、前記糸条が前記糸
条移送ロールにはじめて接触する近傍に、液体あるいは
水蒸気を噴霧する噴霧ノズルを有する噴霧手段を備えた
構成としたものである。
【0020】好ましくは、前記糸条移送ロールに、加圧
洗浄液を噴射する噴射ノズルを有し、該噴射ノズルを前
記糸条移送ロールのロール軸方向に往復移動させる洗浄
手段を設ける。また、好ましくは、前記噴霧ノズルおよ
び噴射ノズルを一体に設ける。また、更に好ましくは、
前記糸条移送ロールを加熱手段を有するホットロールと
する。
洗浄液を噴射する噴射ノズルを有し、該噴射ノズルを前
記糸条移送ロールのロール軸方向に往復移動させる洗浄
手段を設ける。また、好ましくは、前記噴霧ノズルおよ
び噴射ノズルを一体に設ける。また、更に好ましくは、
前記糸条移送ロールを加熱手段を有するホットロールと
する。
【0021】そして、本発明の第二の発明によれば、糸
条を巻き付け引き回しする糸条移送ロールを備え、該糸
条移送ロールへの汚れの付着を抑制する糸条移送ロール
の洗浄方法であって、前記糸条移送ロールに、前記糸条
が前記糸条移送ロールにはじめて接触する近傍に、液体
あるいは水蒸気を噴霧する噴霧ノズルを有する噴霧手段
を配置し、前記噴霧ノズルから液体あるいは水蒸気を前
記糸条移送ロールへ噴霧しながら該糸条移送ロールを洗
浄する構成とする。
条を巻き付け引き回しする糸条移送ロールを備え、該糸
条移送ロールへの汚れの付着を抑制する糸条移送ロール
の洗浄方法であって、前記糸条移送ロールに、前記糸条
が前記糸条移送ロールにはじめて接触する近傍に、液体
あるいは水蒸気を噴霧する噴霧ノズルを有する噴霧手段
を配置し、前記噴霧ノズルから液体あるいは水蒸気を前
記糸条移送ロールへ噴霧しながら該糸条移送ロールを洗
浄する構成とする。
【0022】好ましくは、前記噴霧液体を水または温水
とする。
とする。
【0023】
【作用】製糸工程における糸条移送ロールの洗浄装置や
その洗浄方法において、糸条が糸条移送ロールにはじめ
て接触する近傍に配置した噴霧手段から、水,温水ある
いは水蒸気を糸条がロールに初めて接触する部分に噴霧
すると、ロールに巻回されて引き回される糸条に塗布さ
れた油剤のロールへの付着が著しく減少する。
その洗浄方法において、糸条が糸条移送ロールにはじめ
て接触する近傍に配置した噴霧手段から、水,温水ある
いは水蒸気を糸条がロールに初めて接触する部分に噴霧
すると、ロールに巻回されて引き回される糸条に塗布さ
れた油剤のロールへの付着が著しく減少する。
【0024】水,温水あるいは水蒸気は、糸条からロー
ルへの油剤の付着を抑制し、ロールの洗浄周期を紡糸用
口金の洗浄周期まで延ばす。特に、糸条移送ロールの洗
浄装置において、ロールに設けた洗浄手段は、製糸中は
ロールと干渉しない位置に移動しておき、洗浄の際にロ
ール部分に沿って往復移動させながらロール表面を加圧
洗浄液で洗浄する。
ルへの油剤の付着を抑制し、ロールの洗浄周期を紡糸用
口金の洗浄周期まで延ばす。特に、糸条移送ロールの洗
浄装置において、ロールに設けた洗浄手段は、製糸中は
ロールと干渉しない位置に移動しておき、洗浄の際にロ
ール部分に沿って往復移動させながらロール表面を加圧
洗浄液で洗浄する。
【0025】ここにおいて、噴霧手段の噴霧ノズルと洗
浄手段の噴射ノズルを個々に設けると、各ノズルを目的
とする位置に適切に配置することができるが、一体に設
けると構成部品数を低減できる。
浄手段の噴射ノズルを個々に設けると、各ノズルを目的
とする位置に適切に配置することができるが、一体に設
けると構成部品数を低減できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の第一の実施例を図1乃至図4
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の糸条移送
ロールの洗浄装置を上方から見た概略構成図で、糸条移
送ロールの洗浄装置は、ハウジング1及び噴霧手段2
0,20を備えている。
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の糸条移送
ロールの洗浄装置を上方から見た概略構成図で、糸条移
送ロールの洗浄装置は、ハウジング1及び噴霧手段2
0,20を備えている。
【0027】ハウジング1は、本体1aの前部に把手2
a,3aを有する扉2,3がヒンジ2b,3bで開閉自
在に取付けられ、本体1aと扉2,3との間及び扉2と
扉3との間は弾性体からなるシール材4で液密的にシー
ルされ、後述する円筒体8が、例えば、ホットロールで
ある場合の保温を兼ねている。また、本体1aの上部に
は糸道口1bが、本体1aの側部には糸道口1cがそれ
ぞれ設けられている。これら糸道口1b,1cの近傍に
はレール1d,1d及びレール1e,1eが設けられ、
液漏れ防止用のカバー5,5が挿着されている。一方、
本体1aの底壁は、中央が低くなるように僅かに傾斜し
ており、中央には排出口1fが設けられている。排出口
1fは、後述する噴霧手段20から噴霧される液体や水
蒸気を、図2に示すように、排出管6から排出ピット7
へ排出する。そして、このハウジング1内には、円筒体
8、例えば、糸条Tを巻回して熱延伸処理するホットロ
ール8a,8bが設けられている。
a,3aを有する扉2,3がヒンジ2b,3bで開閉自
在に取付けられ、本体1aと扉2,3との間及び扉2と
扉3との間は弾性体からなるシール材4で液密的にシー
ルされ、後述する円筒体8が、例えば、ホットロールで
ある場合の保温を兼ねている。また、本体1aの上部に
は糸道口1bが、本体1aの側部には糸道口1cがそれ
ぞれ設けられている。これら糸道口1b,1cの近傍に
はレール1d,1d及びレール1e,1eが設けられ、
液漏れ防止用のカバー5,5が挿着されている。一方、
本体1aの底壁は、中央が低くなるように僅かに傾斜し
ており、中央には排出口1fが設けられている。排出口
1fは、後述する噴霧手段20から噴霧される液体や水
蒸気を、図2に示すように、排出管6から排出ピット7
へ排出する。そして、このハウジング1内には、円筒体
8、例えば、糸条Tを巻回して熱延伸処理するホットロ
ール8a,8bが設けられている。
【0028】円筒体8、即ち、ホットロール8a,8b
は、図示しない機台に取付けられた駆動モータにより、
予め設定した速度で回転され、上流側に配置されるホッ
トロール8aと下流側に配置されるホットロール8bと
の間に糸条Tを複数回巻回して引き回し、所定の速度で
熱延伸処理しながら搬送する。糸条Tは、図2に示すよ
うに、本体1aの上部に設けた糸道口1bからハウジン
グ1内へと導入され、ホットロール8a,8bで延伸処
理された後、本体1aの側部に設けた糸道口1cからハ
ウジング1の外部へと導出される。
は、図示しない機台に取付けられた駆動モータにより、
予め設定した速度で回転され、上流側に配置されるホッ
トロール8aと下流側に配置されるホットロール8bと
の間に糸条Tを複数回巻回して引き回し、所定の速度で
熱延伸処理しながら搬送する。糸条Tは、図2に示すよ
うに、本体1aの上部に設けた糸道口1bからハウジン
グ1内へと導入され、ホットロール8a,8bで延伸処
理された後、本体1aの側部に設けた糸道口1cからハ
ウジング1の外部へと導出される。
【0029】噴霧機構20は、糸条Tがホットロール8
a,8bに初めて接触する近傍にそれぞれ配置されてい
る。従って、以下の説明においては、一方のホットロー
ル8aに配置される噴霧機構20について説明し、他方
のホットロール8bに配置される噴霧機構20について
は、図中同一の構成要素に同一の符合を付して詳細な説
明は省略する。
a,8bに初めて接触する近傍にそれぞれ配置されてい
る。従って、以下の説明においては、一方のホットロー
ル8aに配置される噴霧機構20について説明し、他方
のホットロール8bに配置される噴霧機構20について
は、図中同一の構成要素に同一の符合を付して詳細な説
明は省略する。
【0030】噴霧機構20は、噴霧ノズル21、水パイ
プ22及び空気パイプ23を備え、ホットロール8aの
表面に水,温水あるいは水蒸気を噴霧する。水パイプ2
2は、図3に示すように、水,温水あるいは水蒸気を供
給する配管PW に電磁弁VWを介して接続され、空気パ
イプ23は、加圧空気の配管PA と電磁弁VA を介して
接続されている。ここにおいて、電磁弁VW , VA は、
制御盤30と電気的に接続され、制御盤30から出力さ
れる制御信号により作動が制御される。
プ22及び空気パイプ23を備え、ホットロール8aの
表面に水,温水あるいは水蒸気を噴霧する。水パイプ2
2は、図3に示すように、水,温水あるいは水蒸気を供
給する配管PW に電磁弁VWを介して接続され、空気パ
イプ23は、加圧空気の配管PA と電磁弁VA を介して
接続されている。ここにおいて、電磁弁VW , VA は、
制御盤30と電気的に接続され、制御盤30から出力さ
れる制御信号により作動が制御される。
【0031】従って、噴霧機構20においては、噴霧ノ
ズル21の間隙部21aにおけるエジェクタ効果によ
り、図4に示すように、配管PW から供給される水ある
いは温水が、配管PA から供給される加圧空気と混合領
域AM で混合され、ホットロール8aの表面に霧状に噴
霧される。尚、水蒸気を噴霧する場合は、配管PW に水
蒸気を供給して噴霧する。
ズル21の間隙部21aにおけるエジェクタ効果によ
り、図4に示すように、配管PW から供給される水ある
いは温水が、配管PA から供給される加圧空気と混合領
域AM で混合され、ホットロール8aの表面に霧状に噴
霧される。尚、水蒸気を噴霧する場合は、配管PW に水
蒸気を供給して噴霧する。
【0032】以上のように構成される糸条移送ロールの
洗浄装置においては、製糸工程において搬送されてくる
糸条Tは、ホットロール8a,8bによって熱延伸処理
されてハウジング1の外部へと搬出される。この間、各
噴霧手段20においては、噴霧ノズル21から水、温水
あるいは水蒸気が、糸条Tが初めてホットロール8aあ
るいはホットロール8bに接する近傍に噴霧される。
洗浄装置においては、製糸工程において搬送されてくる
糸条Tは、ホットロール8a,8bによって熱延伸処理
されてハウジング1の外部へと搬出される。この間、各
噴霧手段20においては、噴霧ノズル21から水、温水
あるいは水蒸気が、糸条Tが初めてホットロール8aあ
るいはホットロール8bに接する近傍に噴霧される。
【0033】この水、温水あるいは水蒸気の噴霧によ
り、ホットロール8a,8bへの油剤等の汚れの付着が
著しく低減され、ホットロール8a,8bの洗浄周期が
紡糸用口金の洗浄周期近くまで延びる。上記構成の糸条
移送ロールの洗浄装置において、各噴霧手段20によ
り、水パイプ22から水あるいは温水を180cc/h
r、空気パイプ23から1.5kg/cm2 の加圧空気を
噴霧ノズル21に圧送し、ホットロール8a,8bの表
面に噴霧したところ、紡糸用口金の洗浄周期である20
日を経過しても、ホットロール8a,8bの表面には何
ら汚れが付着していなかった。
り、ホットロール8a,8bへの油剤等の汚れの付着が
著しく低減され、ホットロール8a,8bの洗浄周期が
紡糸用口金の洗浄周期近くまで延びる。上記構成の糸条
移送ロールの洗浄装置において、各噴霧手段20によ
り、水パイプ22から水あるいは温水を180cc/h
r、空気パイプ23から1.5kg/cm2 の加圧空気を
噴霧ノズル21に圧送し、ホットロール8a,8bの表
面に噴霧したところ、紡糸用口金の洗浄周期である20
日を経過しても、ホットロール8a,8bの表面には何
ら汚れが付着していなかった。
【0034】また、水パイプ22から、圧力1.5kg/
cm2 ・G、240℃の水蒸気を2kg/hrの流量で
噴霧しても、同様の結果が得られた。次に、本発明の第
二の実施例を以下に説明する。尚、以下の説明におい
て、第一の実施例と同一の構成要素には同一符合を付し
て説明する。図5は、本発明の糸条移送ロールの洗浄装
置を上方から見た概略構成図で、糸条移送ロールの洗浄
装置は、ハウジング1、洗浄手段10,10及び噴霧手
段20,20を備えている。
cm2 ・G、240℃の水蒸気を2kg/hrの流量で
噴霧しても、同様の結果が得られた。次に、本発明の第
二の実施例を以下に説明する。尚、以下の説明におい
て、第一の実施例と同一の構成要素には同一符合を付し
て説明する。図5は、本発明の糸条移送ロールの洗浄装
置を上方から見た概略構成図で、糸条移送ロールの洗浄
装置は、ハウジング1、洗浄手段10,10及び噴霧手
段20,20を備えている。
【0035】ハウジング1は、本体1aの前部に把手2
a,3aを有する扉2,3がヒンジ2b,3bで開閉自
在に取付けられ、本体1aと扉2,3との間及び扉2と
扉3との間は弾性体からなるシール材4で液密的にシー
ルされ、後述する円筒体8が、例えば、ホットロールで
ある場合の保温を兼ねている。また、本体1aの上部に
は糸道口1bが、本体1aの側部には糸道口1cがそれ
ぞれ設けられている。これら糸道口1b,1cの近傍に
はレール1d,1d及びレール1e,1eが設けられ、
液漏れ防止用のカバー5,5が挿着されている。一方、
本体1aの底壁は、中央が低くなるように僅かに傾斜し
ており、中央には排出口1fが設けられている。排出口
1fは、後述する洗浄機構10から噴射される加圧洗浄
液や噴霧手段20から噴霧される液体や水蒸気を、図6
に示すように、排出管6から排出ピット7へ排出する。
そして、このハウジング1内には、円筒体8、例えば、
糸条Tを巻回して熱延伸処理するホットロール8a,8
bが設けられている。
a,3aを有する扉2,3がヒンジ2b,3bで開閉自
在に取付けられ、本体1aと扉2,3との間及び扉2と
扉3との間は弾性体からなるシール材4で液密的にシー
ルされ、後述する円筒体8が、例えば、ホットロールで
ある場合の保温を兼ねている。また、本体1aの上部に
は糸道口1bが、本体1aの側部には糸道口1cがそれ
ぞれ設けられている。これら糸道口1b,1cの近傍に
はレール1d,1d及びレール1e,1eが設けられ、
液漏れ防止用のカバー5,5が挿着されている。一方、
本体1aの底壁は、中央が低くなるように僅かに傾斜し
ており、中央には排出口1fが設けられている。排出口
1fは、後述する洗浄機構10から噴射される加圧洗浄
液や噴霧手段20から噴霧される液体や水蒸気を、図6
に示すように、排出管6から排出ピット7へ排出する。
そして、このハウジング1内には、円筒体8、例えば、
糸条Tを巻回して熱延伸処理するホットロール8a,8
bが設けられている。
【0036】円筒体8、即ち、ホットロール8a,8b
は、図示しない機台に取付けられた駆動モータにより、
予め設定した速度で回転され、上流側に配置されるホッ
トロール8aと下流側に配置されるホットロール8bと
の間に糸条Tを複数回巻回して引き回し、所定の速度で
熱延伸処理しながら搬送する。糸条Tは、図6に示すよ
うに、本体1aの上部に設けた糸道口1bからハウジン
グ1内へと導入され、ホットロール8a,8bで延伸処
理された後、本体1aの側部に設けた糸道口1cからハ
ウジング1の外部へと導出される。
は、図示しない機台に取付けられた駆動モータにより、
予め設定した速度で回転され、上流側に配置されるホッ
トロール8aと下流側に配置されるホットロール8bと
の間に糸条Tを複数回巻回して引き回し、所定の速度で
熱延伸処理しながら搬送する。糸条Tは、図6に示すよ
うに、本体1aの上部に設けた糸道口1bからハウジン
グ1内へと導入され、ホットロール8a,8bで延伸処
理された後、本体1aの側部に設けた糸道口1cからハ
ウジング1の外部へと導出される。
【0037】洗浄機構10は、糸条Tを搬送するホット
ロール8a,8bの表面に付着する油剤を高圧の液体で
洗浄するもので、ホットロール8a,8bのそれぞれに
設けられている。従って、ホットロール8aに設けた一
方の洗浄機構10について説明し、ホットロール8bに
設けた他方の洗浄機構10については、図中同一の構成
要素に同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
ロール8a,8bの表面に付着する油剤を高圧の液体で
洗浄するもので、ホットロール8a,8bのそれぞれに
設けられている。従って、ホットロール8aに設けた一
方の洗浄機構10について説明し、ホットロール8bに
設けた他方の洗浄機構10については、図中同一の構成
要素に同一の符合を付して詳細な説明を省略する。
【0038】洗浄機構10は、噴射ノズル11、この噴
射ノズル11をホットロール8aに沿って移動させるエ
アシリンダ12、位置検出スイッチS1,S2及びコント
ローラC1,C2等を備えている。噴射ノズル11は、中
空ロッド13の先端に取付けてホットロール8aの側部
に配置され、ホットロール8aの表面に高圧の加圧洗浄
液を噴射する。噴射ノズル11は、糸条Tがホットロー
ル8a,8bに巻回されて製糸作業が行われている間
は、図5に示す位置に待機している。加圧洗浄液として
は、水で十分であるが、例えば、水酸化ナトリウム等の
活性剤を含む水溶液や砥粒を混ぜた混合水等を使用して
もよく、特に限定されるものではない。この噴射ノズル
11は、図6及び図7に示すように、エアシリンダ12
を貫通してハウジング1内へ出没自在な中空ロッド13
に接続した可撓管14により、高圧配管15を介して洗
浄液の貯蔵タンク16と接続され、高圧配管15に設け
た高圧ポンプ17で加圧された洗浄液が圧送されてく
る。噴射ノズル11は、口径及び口数が円筒体8が洗浄
処理すべき糸条T、用いる油剤の種類、洗浄周期等に応
じて異なるが、一般に、口径は0.5〜3.0mm、口数は
円筒体8当たり少なくとも1個あればよい。そして、噴
射ノズル11から噴射される加圧洗浄液による円筒体8
表面の洗浄効果を高めるためには、噴射流による破壊効
果の大きい遷移領域が円筒体8の表面に位置するよう
に、噴射ノズル11と円筒体8との間隔G(図5参照)
を決める。この場合、噴射ノズル11の口径及び加圧洗
浄液の後述する圧力等から、噴射ノズル11と円筒体8
との間隔Gは、10〜100mm程度に設定することが
望ましい。
射ノズル11をホットロール8aに沿って移動させるエ
アシリンダ12、位置検出スイッチS1,S2及びコント
ローラC1,C2等を備えている。噴射ノズル11は、中
空ロッド13の先端に取付けてホットロール8aの側部
に配置され、ホットロール8aの表面に高圧の加圧洗浄
液を噴射する。噴射ノズル11は、糸条Tがホットロー
ル8a,8bに巻回されて製糸作業が行われている間
は、図5に示す位置に待機している。加圧洗浄液として
は、水で十分であるが、例えば、水酸化ナトリウム等の
活性剤を含む水溶液や砥粒を混ぜた混合水等を使用して
もよく、特に限定されるものではない。この噴射ノズル
11は、図6及び図7に示すように、エアシリンダ12
を貫通してハウジング1内へ出没自在な中空ロッド13
に接続した可撓管14により、高圧配管15を介して洗
浄液の貯蔵タンク16と接続され、高圧配管15に設け
た高圧ポンプ17で加圧された洗浄液が圧送されてく
る。噴射ノズル11は、口径及び口数が円筒体8が洗浄
処理すべき糸条T、用いる油剤の種類、洗浄周期等に応
じて異なるが、一般に、口径は0.5〜3.0mm、口数は
円筒体8当たり少なくとも1個あればよい。そして、噴
射ノズル11から噴射される加圧洗浄液による円筒体8
表面の洗浄効果を高めるためには、噴射流による破壊効
果の大きい遷移領域が円筒体8の表面に位置するよう
に、噴射ノズル11と円筒体8との間隔G(図5参照)
を決める。この場合、噴射ノズル11の口径及び加圧洗
浄液の後述する圧力等から、噴射ノズル11と円筒体8
との間隔Gは、10〜100mm程度に設定することが
望ましい。
【0039】ここで、貯蔵タンク16には、液面検出用
のバルブ16aが設けられ、このバルブ16aにより洗
浄液の液面が予め設定した位置に保持されている。ま
た、噴射ノズル11から噴出する加圧洗浄液は、高圧配
管15に設けた電磁弁Vを制御盤30に設けたスイッチ
30aでオン・オフ切替することにより噴出が制御され
る。高圧ポンプ17は、噴射ノズル11から噴出する加
圧洗浄液の圧力を50kg/cm2 ・G以上、より好まし
くは200 kg/cm2 ・G以上に加圧し得ることが望ま
しく、例えば、プランジャポンプやギアポンプ等が使用
できる。
のバルブ16aが設けられ、このバルブ16aにより洗
浄液の液面が予め設定した位置に保持されている。ま
た、噴射ノズル11から噴出する加圧洗浄液は、高圧配
管15に設けた電磁弁Vを制御盤30に設けたスイッチ
30aでオン・オフ切替することにより噴出が制御され
る。高圧ポンプ17は、噴射ノズル11から噴出する加
圧洗浄液の圧力を50kg/cm2 ・G以上、より好まし
くは200 kg/cm2 ・G以上に加圧し得ることが望ま
しく、例えば、プランジャポンプやギアポンプ等が使用
できる。
【0040】また、制御盤30は、位置検出スイッチS
1,S2 、コントローラC1,C2 、高圧配管15に設けた
高圧ポンプ17や電磁弁V及び後述する噴霧機構20の
電磁弁VW , VAと電気的に接続され、位置検出スイッ
チS1,S2 からの信号により高圧ポンプ17,電磁弁
V及び電磁弁VW,VAの作動を制御するコントローラが
内蔵されている。
1,S2 、コントローラC1,C2 、高圧配管15に設けた
高圧ポンプ17や電磁弁V及び後述する噴霧機構20の
電磁弁VW , VAと電気的に接続され、位置検出スイッ
チS1,S2 からの信号により高圧ポンプ17,電磁弁
V及び電磁弁VW,VAの作動を制御するコントローラが
内蔵されている。
【0041】エアシリンダ12は、中空ロッド13を、
図5に二点鎖線で示すようにハウジング2内へ出没作動
させるもので、図7に示すように、加圧空気の配管PA
と切替弁18及びコントローラC1,C2 を介して接続さ
れ、切替弁18は位置検出スイッチS1,S2 からの信号
により作動が正・逆に切り替わる。位置検出スイッチS
1,S2 は、エアシリンダ12によって出没作動される中
空ロッド13の往復動位置を検出し、図5に示すよう
に、噴射ノズル11によるホットロール8a表面を洗浄
すべき洗浄ストロークLa 及び加圧洗浄液の噴射タイミ
ングを決定するスイッチで、配置間隔LB を洗浄ストロ
ークLa と等しく設定できるように位置調整可能であ
る。
図5に二点鎖線で示すようにハウジング2内へ出没作動
させるもので、図7に示すように、加圧空気の配管PA
と切替弁18及びコントローラC1,C2 を介して接続さ
れ、切替弁18は位置検出スイッチS1,S2 からの信号
により作動が正・逆に切り替わる。位置検出スイッチS
1,S2 は、エアシリンダ12によって出没作動される中
空ロッド13の往復動位置を検出し、図5に示すよう
に、噴射ノズル11によるホットロール8a表面を洗浄
すべき洗浄ストロークLa 及び加圧洗浄液の噴射タイミ
ングを決定するスイッチで、配置間隔LB を洗浄ストロ
ークLa と等しく設定できるように位置調整可能であ
る。
【0042】コントローラC1,C2 は、エアシリンダ1
2によって駆動される中空ロッド13の出没速度、即
ち、噴射ノズル11の移動速度を調節するもので、エア
シリンダ12の近傍に設けた速度検出器SV から制御盤
30に出力される信号に基づいて、制御盤30から出力
される制御信号により噴射ノズル11の移動速度を調節
する。
2によって駆動される中空ロッド13の出没速度、即
ち、噴射ノズル11の移動速度を調節するもので、エア
シリンダ12の近傍に設けた速度検出器SV から制御盤
30に出力される信号に基づいて、制御盤30から出力
される制御信号により噴射ノズル11の移動速度を調節
する。
【0043】噴霧機構20は、糸条Tがホットロール8
a,8bに初めて接触する近傍にそれぞれ配置されてい
るので、前記洗浄機構10と同様に、ホットロール8a
に配置される噴霧機構20のみについて説明し、他方の
ホットロール8bに配置される洗浄機構20について
は、図中同一の構成要素に同一の符合を付して説明を省
略する。
a,8bに初めて接触する近傍にそれぞれ配置されてい
るので、前記洗浄機構10と同様に、ホットロール8a
に配置される噴霧機構20のみについて説明し、他方の
ホットロール8bに配置される洗浄機構20について
は、図中同一の構成要素に同一の符合を付して説明を省
略する。
【0044】噴霧機構20は、噴霧ノズル21、水パイ
プ22及び空気パイプ23を備え、ホットロール8aの
表面に水,温水あるいは水蒸気を噴霧する。水パイプ2
2は、図7に示すように、水,温水あるいは水蒸気を供
給する配管PWに電磁弁VWを介して接続され、空気パイ
プ23は、加圧空気の配管PA と電磁弁VA を介して接
続されている。ここにおいて、電磁弁VW , VA は、制
御盤30から出力される制御信号により作動が制御され
る。
プ22及び空気パイプ23を備え、ホットロール8aの
表面に水,温水あるいは水蒸気を噴霧する。水パイプ2
2は、図7に示すように、水,温水あるいは水蒸気を供
給する配管PWに電磁弁VWを介して接続され、空気パイ
プ23は、加圧空気の配管PA と電磁弁VA を介して接
続されている。ここにおいて、電磁弁VW , VA は、制
御盤30から出力される制御信号により作動が制御され
る。
【0045】従って、噴霧機構20においては、噴霧ノ
ズル21の間隙部21aにおけるエジェクタ効果によ
り、図4に示したように、配管PW から供給される水あ
るいは温水が、配管PA から供給される加圧空気と混合
領域AM で混合され、ホットロール8aの表面に霧状に
噴霧される。尚、水蒸気を噴霧する場合は、配管PW に
水蒸気を供給して噴霧する。
ズル21の間隙部21aにおけるエジェクタ効果によ
り、図4に示したように、配管PW から供給される水あ
るいは温水が、配管PA から供給される加圧空気と混合
領域AM で混合され、ホットロール8aの表面に霧状に
噴霧される。尚、水蒸気を噴霧する場合は、配管PW に
水蒸気を供給して噴霧する。
【0046】以上のように構成される糸条移送ロールの
洗浄装置においては、製糸工程において搬送されてくる
糸条Tは、ホットロール8a,8bで熱延伸処理されて
ハウジング1の外部へと搬出される。この間、各噴霧手
段20においては、噴霧ノズル21から水、温水あるい
は水蒸気が、糸条Tが初めてホットロール8aあるいは
ホットロール8bに接する近傍に噴霧される。
洗浄装置においては、製糸工程において搬送されてくる
糸条Tは、ホットロール8a,8bで熱延伸処理されて
ハウジング1の外部へと搬出される。この間、各噴霧手
段20においては、噴霧ノズル21から水、温水あるい
は水蒸気が、糸条Tが初めてホットロール8aあるいは
ホットロール8bに接する近傍に噴霧される。
【0047】この水、温水あるいは水蒸気の噴霧によ
り、ホットロール8a,8bへの油剤等の汚れの付着が
著しく低減され、ホットロール8a,8bの洗浄周期が
紡糸用口金の洗浄周期近くまで延びる。そして、ホット
ロール8a,8bが洗浄周期に達したときは、糸条Tを
切断して以下のようにしてホットロール8a,8bを洗
浄する。
り、ホットロール8a,8bへの油剤等の汚れの付着が
著しく低減され、ホットロール8a,8bの洗浄周期が
紡糸用口金の洗浄周期近くまで延びる。そして、ホット
ロール8a,8bが洗浄周期に達したときは、糸条Tを
切断して以下のようにしてホットロール8a,8bを洗
浄する。
【0048】先ず、作業者は、図示しない前記駆動モー
タを作動させてホットロール8a,8bを回転させる。
次に、制御盤30のスイッチ30aをオンすると、コン
トローラC1,C2によって設定された速度でエアシリン
ダ12,12が中空ロッド13,13を前進させる。こ
れにより、先ず、位置検出スイッチS2 が作動し、次に
位置検出スイッチS1 が作動するまで、噴射ノズル1
1,11は、図5に示す待機位置からホットロール8
a,8bに沿って洗浄ストロークLa だけ前進させる。
タを作動させてホットロール8a,8bを回転させる。
次に、制御盤30のスイッチ30aをオンすると、コン
トローラC1,C2によって設定された速度でエアシリン
ダ12,12が中空ロッド13,13を前進させる。こ
れにより、先ず、位置検出スイッチS2 が作動し、次に
位置検出スイッチS1 が作動するまで、噴射ノズル1
1,11は、図5に示す待機位置からホットロール8
a,8bに沿って洗浄ストロークLa だけ前進させる。
【0049】そして、位置検出スイッチS1 が作動する
と、制御盤30に信号が出力され、制御盤30はエアシ
リンダ12,12により中空ロッド13,13を後退さ
せると共に、電磁弁Vを開いて高圧ポンプ17を作動さ
せる。これにより、貯蔵タンク16から高圧配管15、
可撓管14及び中空ロッド13を経て噴射ノズル11に
加圧洗浄液が圧送され、ホットロール8a,8bの表面
に加圧洗浄液が噴射される。このとき、ホットロール8
a,8bの表面に噴射された加圧洗浄液は、ハウジング
1内で回収され、排出口1fから排出ピット7に導かれ
る。
と、制御盤30に信号が出力され、制御盤30はエアシ
リンダ12,12により中空ロッド13,13を後退さ
せると共に、電磁弁Vを開いて高圧ポンプ17を作動さ
せる。これにより、貯蔵タンク16から高圧配管15、
可撓管14及び中空ロッド13を経て噴射ノズル11に
加圧洗浄液が圧送され、ホットロール8a,8bの表面
に加圧洗浄液が噴射される。このとき、ホットロール8
a,8bの表面に噴射された加圧洗浄液は、ハウジング
1内で回収され、排出口1fから排出ピット7に導かれ
る。
【0050】このようにして、噴射ノズル11から加圧
洗浄液をホットロール8a,8bに噴射しながら中空ロ
ッド13,13が位置検出スイッチS2 の位置まで後退
すると、制御盤30は、上記と同様にして、エアシリン
ダ12,12により中空ロッド13,13を前進させ
て、洗浄操作を繰り返す。この繰り返しの回数は予め制
御盤30に入力しておくことができ、また、洗浄時間も
任意に設定できる。
洗浄液をホットロール8a,8bに噴射しながら中空ロ
ッド13,13が位置検出スイッチS2 の位置まで後退
すると、制御盤30は、上記と同様にして、エアシリン
ダ12,12により中空ロッド13,13を前進させ
て、洗浄操作を繰り返す。この繰り返しの回数は予め制
御盤30に入力しておくことができ、また、洗浄時間も
任意に設定できる。
【0051】そして、洗浄が完了し、エアシリンダ1
2,12が、中空ロッド13,13を後退させて噴射ノ
ズル11,11が待機位置まで後退すると、位置検出ス
イッチS2 からの信号により、制御盤30は高圧ポンプ
17の作動を停止させて加圧洗浄液の圧送を停止させる
と同時に、電磁弁Vを閉じる。かかるホットロール8
a,8bの洗浄においては、ホットロール8a,8bを
所定速度で回転させながら洗浄を行ってもよいし、回転
駆動させる前記駆動モータへの電力供給を停止したとき
の惰性回転を利用して洗浄を行ってもよい。
2,12が、中空ロッド13,13を後退させて噴射ノ
ズル11,11が待機位置まで後退すると、位置検出ス
イッチS2 からの信号により、制御盤30は高圧ポンプ
17の作動を停止させて加圧洗浄液の圧送を停止させる
と同時に、電磁弁Vを閉じる。かかるホットロール8
a,8bの洗浄においては、ホットロール8a,8bを
所定速度で回転させながら洗浄を行ってもよいし、回転
駆動させる前記駆動モータへの電力供給を停止したとき
の惰性回転を利用して洗浄を行ってもよい。
【0052】このように、製糸工程において、糸条Tを
巻回して取り回すロール上に噴霧手段20によって水、
温水あるいは水蒸気を噴霧すると、ロールの洗浄周期を
紡糸用口金の洗浄周期まで延ばすことができ、ロールの
洗浄時は、噴射ノズルをロール表面に沿って移動させ、
加圧洗浄液でロール表面に付着した油汚れやゴミ等を粗
い流すことにより、十分な洗浄効果が得られると同時に
糸条の生産性を高めることができる。
巻回して取り回すロール上に噴霧手段20によって水、
温水あるいは水蒸気を噴霧すると、ロールの洗浄周期を
紡糸用口金の洗浄周期まで延ばすことができ、ロールの
洗浄時は、噴射ノズルをロール表面に沿って移動させ、
加圧洗浄液でロール表面に付着した油汚れやゴミ等を粗
い流すことにより、十分な洗浄効果が得られると同時に
糸条の生産性を高めることができる。
【0053】上記構成の糸条移送ロールの洗浄装置にお
いて、各噴霧手段20により、水パイプ22から水ある
いは温水を180cc/hr、空気パイプ23から1.5
kg/cm2 ・Gの加圧空気を噴霧ノズル21に圧送
し、ホットロール8a,8bの表面に噴霧したところ、
紡糸用口金の洗浄周期である20日を経過しても、ホッ
トロール8a,8bの表面には何ら汚れが付着していな
かった。
いて、各噴霧手段20により、水パイプ22から水ある
いは温水を180cc/hr、空気パイプ23から1.5
kg/cm2 ・Gの加圧空気を噴霧ノズル21に圧送
し、ホットロール8a,8bの表面に噴霧したところ、
紡糸用口金の洗浄周期である20日を経過しても、ホッ
トロール8a,8bの表面には何ら汚れが付着していな
かった。
【0054】また、水パイプ22から、圧力1.5kg/
cm2 ・G、240℃の水蒸気を2kg/hrの流量で
噴霧しても、同様の結果が得られた。一方、上記糸条移
送ロールの洗浄装置において、口径1.2mmの噴射ノズ
ルを使用し、ホットロール8a,8b間の間隔Gを40
mmに設定し、高圧ポンプ17としてプランジャポンプ
を用い、加圧水の圧力を100kg/cm2 ・Gに設定
し、従来の洗浄装置では長過ぎて洗浄ができなかった、
長さ350mm、外径220mmの梨地ロールに、移動
速度100mm/秒、ローラの表面温度を100℃に設
定してローラを5000rpm で回転させて洗浄処理を行
った。その結果、水酸化ナトリウム水溶液を含ませた綿
布で洗浄した場合に比べて、優れた効果が得られた。
cm2 ・G、240℃の水蒸気を2kg/hrの流量で
噴霧しても、同様の結果が得られた。一方、上記糸条移
送ロールの洗浄装置において、口径1.2mmの噴射ノズ
ルを使用し、ホットロール8a,8b間の間隔Gを40
mmに設定し、高圧ポンプ17としてプランジャポンプ
を用い、加圧水の圧力を100kg/cm2 ・Gに設定
し、従来の洗浄装置では長過ぎて洗浄ができなかった、
長さ350mm、外径220mmの梨地ロールに、移動
速度100mm/秒、ローラの表面温度を100℃に設
定してローラを5000rpm で回転させて洗浄処理を行
った。その結果、水酸化ナトリウム水溶液を含ませた綿
布で洗浄した場合に比べて、優れた効果が得られた。
【0055】また、外径220mm、長さ250mmの
表面を鏡面仕上げしたロールに、蒸気と同様の条件で洗
浄処理を施したところ、同様の洗浄効果が得られた。更
に、上記糸条移送ロールの洗浄装置においては、洗浄作
業が自動化できることから、従来の手作業で行う場合に
は1ロール当たり3工数/日を必要としていた人員を、
1ロール当たり0.8工数/日に短縮でき、洗浄作業を安
全に行うことができるうえ、上記のようにサイズの異な
る異径あるいは異長ロールであっても容易に洗浄処理で
き、ブラシを用いなくとも十分な洗浄効果が得られた。
表面を鏡面仕上げしたロールに、蒸気と同様の条件で洗
浄処理を施したところ、同様の洗浄効果が得られた。更
に、上記糸条移送ロールの洗浄装置においては、洗浄作
業が自動化できることから、従来の手作業で行う場合に
は1ロール当たり3工数/日を必要としていた人員を、
1ロール当たり0.8工数/日に短縮でき、洗浄作業を安
全に行うことができるうえ、上記のようにサイズの異な
る異径あるいは異長ロールであっても容易に洗浄処理で
き、ブラシを用いなくとも十分な洗浄効果が得られた。
【0056】ここで、噴射ノズル11と噴霧ノズル21
は、図8及び図9に示すように一体化してもよい。尚、
以下の説明において前記各実施例と同一の構成要素には
同一の符合を付して説明する。即ち、図8に示すよう
に、ハウジング1内に配置されたホットロール8a,8
bの、糸条Tが初めてホットロール8a,8bに接触す
る近傍に、ホットロール8a,8bに沿って移動自在な
処理ノズル40,40を設ける。
は、図8及び図9に示すように一体化してもよい。尚、
以下の説明において前記各実施例と同一の構成要素には
同一の符合を付して説明する。即ち、図8に示すよう
に、ハウジング1内に配置されたホットロール8a,8
bの、糸条Tが初めてホットロール8a,8bに接触す
る近傍に、ホットロール8a,8bに沿って移動自在な
処理ノズル40,40を設ける。
【0057】この処理ノズル40は、図9に示すよう
に、可撓管14を介して高圧配管15に接続された中空
ロッド14の先端に取付けられ、高圧配管15は、可撓
管14の上流側で水,温水あるいは水蒸気を供給する配
管PW と電磁弁VW を介して接続されると共に、中空ロ
ッド14の上流側が加圧空気の配管PA と電磁弁VA を
介して接続されている。
に、可撓管14を介して高圧配管15に接続された中空
ロッド14の先端に取付けられ、高圧配管15は、可撓
管14の上流側で水,温水あるいは水蒸気を供給する配
管PW と電磁弁VW を介して接続されると共に、中空ロ
ッド14の上流側が加圧空気の配管PA と電磁弁VA を
介して接続されている。
【0058】そして、製糸工程で糸条Tをホットロール
8a,8bに巻回して熱延伸処理するときには、制御盤
30からの信号により、電磁弁Vを閉じて電磁弁VW ,
VAを開く。これにより、糸条Tが初めてホットロール
8a,8bに接触する近傍に処理ノズル40から水ある
いは温水が噴霧される。このとき、水蒸気を噴霧すると
きには、配管PW に水蒸気を供給し、電磁弁VA を閉じ
る。
8a,8bに巻回して熱延伸処理するときには、制御盤
30からの信号により、電磁弁Vを閉じて電磁弁VW ,
VAを開く。これにより、糸条Tが初めてホットロール
8a,8bに接触する近傍に処理ノズル40から水ある
いは温水が噴霧される。このとき、水蒸気を噴霧すると
きには、配管PW に水蒸気を供給し、電磁弁VA を閉じ
る。
【0059】一方、ホットロール8a,8bを洗浄する
ときには、制御盤30からの信号によってエアシリンダ
12を作動させて、中空ロッド13を往復動させると共
に、電磁弁V及び電磁弁VA を開いて電磁弁VW を閉じ
る。これにより、高圧ポンプ17で加圧された貯蔵タン
ク16内の洗浄液が処理ノズル40の先端からホットロ
ール8aあるいはホットロール8bの表面に噴射され、
油剤等の汚れが洗浄される。
ときには、制御盤30からの信号によってエアシリンダ
12を作動させて、中空ロッド13を往復動させると共
に、電磁弁V及び電磁弁VA を開いて電磁弁VW を閉じ
る。これにより、高圧ポンプ17で加圧された貯蔵タン
ク16内の洗浄液が処理ノズル40の先端からホットロ
ール8aあるいはホットロール8bの表面に噴射され、
油剤等の汚れが洗浄される。
【0060】ここで、図8においては、位置検出スイッ
チS1,S2、コントローラC1, C2及び速度検出器SV
は図示していない。なお、本発明の糸条移送ロールの洗
浄装置およびその洗浄方法が適用できる糸条移送ロール
としては、上記実施例では図1および図2に示したよう
に、一対のホットロール8a,8aに糸条Tを巻回して
移送する態様のものを示したが、本発明はこの態様のも
のに限定されるものではない。例えば、糸条移送ロール
は、上記図11および図12に示した糸条移送用のロー
ルRE のように、単一のロールに糸条Tを半周だけ巻き
掛ける態様のものにも適用することができ、このような
態様の糸条移送ロールも本発明の糸条移送ロールの洗浄
装置およびその洗浄方法に含まれる。また、糸条移送ロ
ールは、ホットロールである必要はなく、加熱手段を具
備しない通常のロールであってもよいことは勿論であ
る。
チS1,S2、コントローラC1, C2及び速度検出器SV
は図示していない。なお、本発明の糸条移送ロールの洗
浄装置およびその洗浄方法が適用できる糸条移送ロール
としては、上記実施例では図1および図2に示したよう
に、一対のホットロール8a,8aに糸条Tを巻回して
移送する態様のものを示したが、本発明はこの態様のも
のに限定されるものではない。例えば、糸条移送ロール
は、上記図11および図12に示した糸条移送用のロー
ルRE のように、単一のロールに糸条Tを半周だけ巻き
掛ける態様のものにも適用することができ、このような
態様の糸条移送ロールも本発明の糸条移送ロールの洗浄
装置およびその洗浄方法に含まれる。また、糸条移送ロ
ールは、ホットロールである必要はなく、加熱手段を具
備しない通常のロールであってもよいことは勿論であ
る。
【0061】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
糸条移送ロールの洗浄装置及びその洗浄方法によれば、
製糸工程において、ロール表面に付着する油剤等に汚れ
の成長を抑制して洗浄周期を紡糸用口金の洗浄周期まで
延ばし得ると共に、ロールの大きさと無関係に使用で
き、構成要素が少なく、洗浄作業が簡単で作業性に優
れ、かつ、安全に作業することができる等の優れた効果
を奏する。
糸条移送ロールの洗浄装置及びその洗浄方法によれば、
製糸工程において、ロール表面に付着する油剤等に汚れ
の成長を抑制して洗浄周期を紡糸用口金の洗浄周期まで
延ばし得ると共に、ロールの大きさと無関係に使用で
き、構成要素が少なく、洗浄作業が簡単で作業性に優
れ、かつ、安全に作業することができる等の優れた効果
を奏する。
【図1】本発明の第一の実施例を示すもので、糸条移送
ロールの洗浄方法を適用した糸条移送ロールの洗浄装置
の平面図である。
ロールの洗浄方法を適用した糸条移送ロールの洗浄装置
の平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】糸条移送ロールの洗浄装置の配管系並びに電気
接続系統を示す概略構成図である。
接続系統を示す概略構成図である。
【図4】噴霧ノズルにおける水あるいは温水と加圧空気
とのエジェクタ効果を説明する図2のIV−IV線に沿った
断面図である。
とのエジェクタ効果を説明する図2のIV−IV線に沿った
断面図である。
【図5】本発明の第二の実施例を示すもので、糸条移送
ロールの洗浄装置の平面図である。
ロールの洗浄装置の平面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿った断面図である。
【図7】糸条移送ロールの洗浄装置の配管系並びに電気
接続系統を示す概略構成図である。
接続系統を示す概略構成図である。
【図8】第二の実施例の変形例を示すもので、糸条移送
ロールの洗浄装置の平面図である。
ロールの洗浄装置の平面図である。
【図9】糸条移送ロールの洗浄装置の配管系並びに電気
接続系統を示す概略構成図である。
接続系統を示す概略構成図である。
【図10】本発明の糸条移送ロールの洗浄装置およびそ
の洗浄方法が適用される製糸装置の模式図である。
の洗浄方法が適用される製糸装置の模式図である。
【図11】本発明の糸条移送ロールの洗浄装置およびそ
の洗浄方法が適用される他の実施態様を示す製糸装置の
模式図である。
の洗浄方法が適用される他の実施態様を示す製糸装置の
模式図である。
【図12】本発明の糸条移送ロールの洗浄装置およびそ
の洗浄方法が適用される更に他の実施態様を示す製糸装
置の模式図である。
の洗浄方法が適用される更に他の実施態様を示す製糸装
置の模式図である。
1 ハウジング 2,3 扉 4 シール材 6 排出管 7 排出ピット 8 円筒体 8a,8b ホットロール 10 洗浄機構 11 噴射ノズル 12 エアシリンダ 13 中空ロッド 14 可撓管 15 高圧配管 16 貯蔵タンク 17 高圧ポンプ 18 切替弁 20 噴霧機構 21 噴霧ノズル 22 水パイプ 23 空気パイプ 30 制御盤 40 処理ノズル S1, S2 位置検出スイッチ C1, C2 コントローラ V 電磁弁 VA, VW 電磁弁 SV 速度検出器 PA 配管( 水, 温水あるいは水蒸気の) PW 配管( 加圧空気の)
Claims (6)
- 【請求項1】 糸条を巻き付け引き回しする糸条移送ロ
ールを備え、該糸条移送ロールへの汚れの付着を抑制し
た糸条移送ロールの洗浄装置において、前記糸条移送ロ
ールに、前記糸条が前記糸条移送ロールにはじめて接触
する近傍に、液体あるいは水蒸気を噴霧する噴霧ノズル
を有する噴霧手段を備えたことを特徴とする糸条移送ロ
ールの洗浄装置。 - 【請求項2】 前記糸条移送ロールに、加圧洗浄液を噴
射する噴射ノズルを有し、該噴射ノズルを前記糸条移送
ロールのロール軸方向に往復移動させる洗浄手段が設け
られている、請求項1記載の糸条移送ロールの洗浄装
置。 - 【請求項3】 前記噴霧ノズルおよび噴射ノズルが一体
に設けられる、請求項1記載の糸条移送ロールの洗浄装
置。 - 【請求項4】 前記糸条移送ロールが加熱手段を有する
ホットロールである、請求項1および請求項2記載の糸
条移送ロールの洗浄装置。 - 【請求項5】 糸条を巻き付け引き回しする糸条移送ロ
ールを備え、該糸条移送ロールへの汚れの付着を抑制す
る糸条移送ロールの洗浄方法であって、前記糸条移送ロ
ールに、前記糸条が前記糸条移送ロールにはじめて接触
する近傍に、液体あるいは水蒸気を噴霧する噴霧ノズル
を有する噴霧手段を配置し、前記噴霧ノズルから液体あ
るいは水蒸気を前記糸条移送ロールへ噴霧しながら該糸
条移送ロールを洗浄することを特徴とする、糸条移送ロ
ールの洗浄方法。 - 【請求項6】 前記噴霧液体が水または温水である、請
求項5の糸条移送ロールの洗浄方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33605492A JPH06184807A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 糸条移送ロールの洗浄装置およびその洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33605492A JPH06184807A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 糸条移送ロールの洗浄装置およびその洗浄方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06184807A true JPH06184807A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18295229
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33605492A Pending JPH06184807A (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | 糸条移送ロールの洗浄装置およびその洗浄方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06184807A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108311478A (zh) * | 2018-01-30 | 2018-07-24 | 海宁市金雅特纺织有限公司 | 一种分条整经机的清理方法 |
| CN114575012A (zh) * | 2022-03-12 | 2022-06-03 | 江苏合源纺织科技有限公司 | 一种防止打结的纺织机用线层梳理装置 |
-
1992
- 1992-12-16 JP JP33605492A patent/JPH06184807A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108311478A (zh) * | 2018-01-30 | 2018-07-24 | 海宁市金雅特纺织有限公司 | 一种分条整经机的清理方法 |
| CN114575012A (zh) * | 2022-03-12 | 2022-06-03 | 江苏合源纺织科技有限公司 | 一种防止打结的纺织机用线层梳理装置 |
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