JPH07186048A - 糸条移送ロールの洗浄方法及びその装置 - Google Patents

糸条移送ロールの洗浄方法及びその装置

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JPH07186048A
JPH07186048A JP33513593A JP33513593A JPH07186048A JP H07186048 A JPH07186048 A JP H07186048A JP 33513593 A JP33513593 A JP 33513593A JP 33513593 A JP33513593 A JP 33513593A JP H07186048 A JPH07186048 A JP H07186048A
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roll
cleaning
yarn transfer
blast material
yarn
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JP33513593A
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Koji Shimada
浩司 島田
Kunihiko Ueda
邦彦 上田
Hideyuki Arakane
秀行 荒金
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】糸条移送ロールを洗浄する際に何ら周囲を汚染
させず、またロール表面を傷付けることなく、速やかに
洗浄することのできる糸条移送ロールの洗浄方法及びそ
の装置を提供すること。 【構成】糸条移送ロール8a、8bの汚れが付着したロ
ール表面に対し、ブラスト材である例えばドライアイス
等の昇華性を有する固体粒子を、粒子製造手段で調節す
ることによりその粒子径を2〜5mmに調節したうえ
で、これを圧空等の圧縮性ガスを噴射媒体としてその噴
射速度を混合機及び減圧弁で調節して200〜400m
/秒の速度で噴射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、口金から溶融紡糸され
た熱可塑性重合体を冷却・固化させた後、金属ロール
や、金属またはセラミック等でコーティングされた、い
わゆる糸条移送ロールにより所望の速度で延伸、引き回
して巻取機により巻取りを行う糸条移送ロールの洗浄方
法及びその装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、製糸工程においては、図5に示す
ように、エクストルーダEX によって熱可塑性重合体を
溶融した後、紡糸口金Kより吐出させて冷却し、これら
の糸条Tに糸通過性の向上を考慮して給油装置OS で給
油した後、ロールRT とロールRE1、RE2との間で延伸
すると共に、ハウジング1で囲われたロールRE1、RE2
で熱処理した後、図示しない巻取機で巻き取っている。
この場合、ロールRE に糸条Tを半周だけ巻き掛けて延
伸、熱処理した後、巻き取ったり、あるいはロールRE
によって糸条Tを所望の速度で延伸してからロールRT
で移送し、同様に巻取機で巻き取る等、種々の態様のも
のがある。
【0003】ところが、これら糸条Tを移送するロール
においては、ロールRE の直前で糸条Tが延伸されるた
め、糸条Tに発生した白粉がロールRE に付着する。つ
まり、延伸直前に位置するロールRE が最も汚れ易く、
糸条Tの原糸工程、高次加工工程における糸通過性向上
のために糸条Tの表面に塗布される油剤等がロールRE
の糸条Tと接触する部分及びその周りに汚れとして付着
する。ロールRE が熱処理ロールの場合には、一層頑固
な汚れがロールRE の表面に付着する。このような汚れ
がロール表面に付着すると、ロールRE を通過する糸条
Tに毛羽が発生したり、糸条Tの物性が悪化する等、製
糸性に悪影響を及ぼす。したがって、ロールRE の表面
は、糸条Tの搬送速度、繊度及び油剤の種類等に応じ
て、通常、図に示すロールを用いた製糸装置では1日あ
るいは数日周期で定期的な洗浄を施さなければならなか
った。ところが、上記洗浄作業においては、ロールの冷
却や水洗用の水、水酸化ナトリウム等の活性剤が入った
洗浄液、水や洗浄液用の受け皿、作業台、作業者用のゴ
ム手袋、綿布及びブラシ等を準備する必要があり洗浄作
業が非常に危険、かつ、面倒な作業であった。
【0004】また、洗浄するロールがホットロールの場
合には、糸条を切断した後、ロールの回転を停止させ、
先ず、綿布に水を含ませて高温のホットロールに巻き付
けて温度を下げる。次に、別の綿布に洗浄液を含ませ
て、ホットロールの表面に付着した油剤等の汚れを払拭
する。次いで、水を含ませた更に別の綿布でホットロー
ル表面を払拭し、汚れを払拭した際に残った洗浄液を拭
い去り、最後に乾いた布でホットロール表面の仕上げ拭
きをしてホットロールの洗浄作業が終了する。
【0005】一方、洗浄するロールがホットロールでな
い場合には、糸条を切断した後、ロールの回転を停止さ
せ、ブラシでロール表面に洗浄液を塗布して汚れを浮き
上がらせる。次に、水を含ませた綿布で洗浄液を拭き去
り、最後に乾いた布でロール表面を仕上げ拭きする。
【0006】このような、人手によるロールの洗浄作業
は、製糸工程の機台周辺を水や洗浄液で汚損するため製
糸装置の寿命が短くなるうえ、複数の洗浄工程を経なけ
ればならないため、非常な手間と作業時間がかかり、ま
たロールへの巻き込まれによる怪我や、ロールがホット
ロールの場合にはさらに火傷による怪我等の危険があっ
た。
【0007】このような従来の糸条移送ロールの洗浄を
改善する技術としては、例えば、本発明の発明者らによ
り特願平4−286432号で提案された洗浄方法、装
置や、特開昭61−152368号公報に開示された方
法、装置がある。
【0008】前者の洗浄装置は、洗浄手段としてホット
ロール軸方向に移動可能な、ロール表面に向けて洗浄液
を噴射するノズルと、洗浄液を供給する液体圧送手段と
を設けたもので、ホットロールをモータで回転させると
共にノズルから洗浄液を噴出させ、ノズルをホットロー
ルの軸方向にトラバースしつつロールの表面を洗浄する
ものである。一方、後者の洗浄方法は、高圧空気を噴射
媒体としてドライアイス等の昇華性物質を被処理物表面
に向け噴射して汚れを除去するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
願平4−286432号の洗浄方法及び装置は、直接高
圧水をホットロール表面に向けて噴射するためロール表
面に錆が発生すること、水の飛散を防止するためのボッ
クスや洗浄液がホットロール内に設けられたヒータ部に
侵入することを防ぐためのシール機構が必要となること
等の欠点があり、また、洗浄液の回収機構や水に有機溶
剤等が含まれている場合には中和するための廃液処理手
段が必要となるという面倒な手間とそのための作業時間
がかかるという欠点があった。
【0010】一方、上記特開昭61−152368号公
報に開示された洗浄方法は、高圧空気を噴射媒体として
ドライアイス等の昇華性物質をロール表面に向けて噴射
するため、洗浄後の回収機構を必要とせず発錆も防止で
きるという長所はあるものの、粒子径と粒子速度が制御
できないため、1条件下であっても、ある時はロール表
面を傷付けたり、また、ある時は、洗浄性が落ちたりす
るという欠点があった。さらに、洗浄しようとするロー
ルは複数の機台に配列されている場合が多く、そのた
め、ブラスト材を供給するための手段(以下、供給手段
という)を各々の機台に設ける必要があり、それに伴う
設備費が高くなること、また、設備費を下げるため、1
つの供給手段より複数機台に配給する方法があるが遠く
離れた機台へブラスト材を供給する場合、長い配管内で
ブラスト材が昇華し、粒径が小さくなり、目標とする洗
浄性能が得られないという欠点があった。
【0011】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、糸条移送ロールを洗浄する際に何ら周囲を汚染
させないことは勿論のこととして、ロール表面を傷付け
ることなく、速やかに洗浄することのできる糸条移送ロ
ールの洗浄方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る糸条移送ロールの洗浄方法は、糸条移
送ロールの表面に対し、粒子径が2〜5mmの昇華性を
有する固体粒子を、圧縮性ガスを噴射媒体として200
〜400m/秒の噴射速度で噴射して洗浄することを特
徴とする。
【0013】また、上記目的を達成するため、本発明に
係る糸条移送ロールの洗浄装置は、糸条移送ロールの表
面にブラスト材を圧縮性ガスと共に噴射させる噴射ノズ
ルと、前記噴射ノズルを前記糸条移送ロールの軸方向に
トラバースさせるトラバース手段とを備え、前記噴射ノ
ズルを前記糸条移送ロールの軸方向にトラバースさせつ
つ、前記噴射ノズルからブラスト材を噴射させて前記ロ
ール表面を洗浄する糸条移送ロールの洗浄装置であっ
て、前記噴射ノズルの噴射系に、前記ブラスト材の粒子
径を所定の粒子径にする粒子製造手段と、前記ブラスト
材の噴射速度を所定の噴射速度に調節する噴射速度調節
手段とを設けたことを特徴とする。
【0014】この場合、前記糸条移送ロールの洗浄装置
は、前記糸条移送ロールが組み込まれた装置の機台が複
数配列され、前記機台間に移動可能に設けられ前記粒子
製造手段を備えた可般手段と、前記機台に、ブラスト材
を取り込み、かつ離脱が自在な取り込み継手を有するブ
ラスト材供給配管とを設けるのが好ましい。
【0015】ここで、前記糸条移送ロールとは、口金か
ら溶融紡糸された熱可塑性重合体を冷却・固化させた
後、所望の速度で延伸、引き回す、いわゆる製糸工程で
用いられる金属ロールや、セラミック等でコーティング
されたロールをいうことは勿論のこととして、製糸工程
とは切り離され、単に糸条を搬送する工程に用いられる
ロールも含まれるものとする。
【0016】
【作用】本発明の糸条移送ロールの洗浄方法によれば、
製糸工程のロール表面に付着した油剤等の汚れに対し、
粒子径が2〜5mmの昇華性を有するブラスト材である
固体粒子を圧縮性ガスを噴射媒体として200〜400
m/秒の噴射速度で噴射する。汚れに衝突するブラスト
材は、汚れを落すに最適の粒子径を有する固体粒子であ
るから、ロール表面の汚れを強力に剥落させる作用が働
き、しかもその衝突エネルギーは圧縮性ガスを噴射媒体
としてロール表面に傷が付かない最適速度で衝突する。
したがって、ロール表面上の汚れは、ロールを傷付ける
ことなく、速やかに除去される。一方、ロール表面に衝
突した後のブラスト材は、それ自身昇華性を有するの
で、残存することがなく、何ら周囲を汚染させることが
ない。また、本発明の糸条移送ロールの洗浄装置によれ
ば、粒子製造手段は、ブラスト材の粒子径を上記最適の
粒子径のもののみを製造し噴射ノズルに供給する。ま
た、噴射速度調節手段は、圧縮性ガスの供給圧力及び、
ブラスト材の供給量を調節することにより、上記最適粒
子径のブラスト材をロール表面を傷付けない最適の噴射
速度に調節する。したがって、何らロール表面を傷付け
ることなく、速やかに洗浄することができる。
【0017】さらに、本発明の糸条移送ロールの洗浄装
置によれば、供給手段は可般手段上に設け、糸条移送ロ
ールが組み込まれた機台に対し移動可能に設けることも
でき、前記機台と離脱が自在な取り込み継手で接合する
ことにより、ブラスト材供給配管を短くできるため、配
管内でのブラスト材の昇華を最低限に押さえることがで
き、洗浄不良を起こすことなく確実に汚れが除去でき
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係る糸条移送ロールの洗浄方
法及びその装置の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0019】図1は、糸条移送ロールの洗浄装置の概略
平面図、図2は、図1の装置の配管系統及び電気接続系
統を示した概略構成図である。
【0020】図において、糸条移送ロールの洗浄装置M
は、例えば、ドライアイスまたは、氷の様な昇華性のあ
るブラスト材(図示せず)を糸条移送ロールであるホッ
トロール8a、8bの表面に噴射させる噴射ノズル1
1、この噴射ノズルを糸条移送ロールの軸方向にトラバ
ースさせるトラバース手段10、ブラスト材の飛散を防
止するためのハウジング1を備え、ブラスト材は、図2
に示すようにブラスト材製造手段23(詳細後述)から
所定粒径のものが供給されるようになっている。ハウジ
ング1は、本体1aの前部に把手2a、3aを有する扉
2、3がヒンジ2b、3bにより開閉自在に取付けられ
ている。なお、本実施例においてはハウジングは、ブラ
スト材の飛散によって作業者が怪我をすることや火傷を
することを防止するために設けるのであって必ずしも必
要ではない。ホットロール8a、8bは、図示しない機
台に取付けられた駆動モータにより、予め設定した速度
で回転することができ、上流側に配置されているホット
ロール8aと下流側に配置されているホットロール8b
との間に糸条Tを複数回巻回し、所定の速度で熱延伸処
理しながら移送するようになっている。このような糸条
Tの移送経路は、勿論このような態様のものに限定され
ず、従来技術の項で説明したように種々の経路のもので
あってもよい。糸条Tは、図3に示すように、本体1a
の底部に設けた一方の糸道口1bからハウジング1内へ
と導入され、ホットロール8a、8bで延伸処理された
後、本体1aの底部に設けた他方の糸道口1cからハウ
ジング1の外部へと導出されるようになっている。
【0021】噴射ノズル11のトラバース手段10は、
噴射ノズルをホットロールの軸方向にトラバースさせる
もので、ホットロール8a、8bのそれぞれに設けられ
ている。従ってここではホットロール8aに設けた一方
のトラバース手段10のみについて説明し、ホットロー
ル8bに設けた他方のトラバース手段10については、
図中同一の構成要素に同一の符号を付して詳細な説明を
省略する。
【0022】トラバース手段10は、噴射ノズル11、
エアシリンダ12、位置検出スイッチS1 、S2 及びコ
ントローラC1 、C2 等を備えている。噴射ノズル11
は、中空ロッド13の先端に取付けられた状態でホット
ロール8aの側部に配置され、ホットロール8aの表面
に例えば、圧空、炭酸ガス、窒素ガス等の圧縮性ガスを
噴射媒体として上記ブラスト材を噴射させるようになっ
ている。なお、噴射ノズル11は、糸条Tがホットロー
ル8a、8bに巻回されて製糸作業が行われている間は
図1の実線で示す位置に待機している。噴射ノズル11
は、図1及び図2に示すように、エアシリンダ12を貫
通してハウジング1内へ出没自在な中空ロッド13に接
続した可とう管21により高圧配管22を介してブラス
ト材の原料貯槽23a、粒子製造機23b、混合機23
cからなるブラスト材製造手段23と接続されており、
圧縮性ガスと共にブラスト材が供給される。この場合、
ブラスト材の粒子径は、ホットロール表面を傷付けない
ようにするため、粒子製造機23bに設けられた選択機
23b2が、固化機23b1で製造されたブラスト材の中か
ら、最適の粒子径の物のみを選択し、ノズルに供給され
るようになっている。なお、選択されなかった粒子は、
炭酸ガスとして装置外に排気される。
【0023】一方、制御盤30は、位置検出スイッチS
1 、S2 コントローラC1 、C2 、圧縮性ガスのコンプ
レッサ20、電磁弁Vと電気的に接続され、位置検出ス
イッチS1 、S2 からの信号によりコンプレッサ20、
電磁弁Vの作動を制御するコントローラが内蔵されてい
る。
【0024】エアシリンダ12は、中空ロッド13を、
図1に二点鎖線で示すようにハウジング2内へ出没作動
させるもので、図2に示すように、加圧空気の配管PA
と切替弁14及びコントローラC1 、C2 を介して接続
され、切替弁14は位置検出スイッチS1 、S2 からの
信号により作動が正・逆に切り替わる。位置検出スイッ
チS1 、S2 は、エアシリンダ12によって出没作動さ
れる中空ロッド13のトラバース位置を検出し、図1に
示すように、噴射ノズル11によるホットロール8a表
面を洗浄すべき洗浄ストロークLA 及びブラスト材の噴
射タイミングを決定するスイッチで、配置間隔LB を洗
浄ストロークLA と等しく設定できるように位置調整可
能にされている。コントローラC1 、C2 は、エアシリ
ンダ12によって駆動される中空ロッド13の出没速
度、即ち、噴射ノズル11の移動速度を調節するもの
で、エアシリンダ12の近傍に設けた速度検出機SV か
ら制御盤30に出力される信号に基づいて、制御盤30
から出力される制御信号により噴射ノズル11のトラバ
ース速度を調節するようになっている。粒子製造手段2
3に設けられた混合機23cは、噴射ノズル11から噴
射されるブラスト材の噴射速度をブラスト材の供給量を
増減することにより調節するためのものであり、制御盤
30から出力される信号にもとずき供給量を調節できる
ようになっている。減圧弁15は、上記と同じく噴射ノ
ズル11から噴射されるブラスト材の噴射速度を調節す
るためのものであり、圧縮性ガスの噴射圧力を増減する
ことにより調節できるようになっている。カップリング
K1 、K2は、も図4に示すように、2点鎖線で囲む部
分の移動可能な可般手段MMと、複数系列ある機台Bを
接続する継手で着脱可能な構成となっている。
【0025】次に、本実施例装置の作用を説明する。
【0026】先ず、作業者は、あらかじめ調査してある
洗浄条件のデータを制御盤30の入力機30bより入力
する。そしてそのデータにもとずく制御盤30からの指
令により、選択機23b2、混合機23c、減圧弁15が
作動し、噴射ノズル11に供給するブラスト材の粒子径
を2〜5mmの範囲に、ブラスト材の噴射速度を200
〜400m/秒の範囲となるように調節する。この場
合、粒子径が2mm未満であると、管内での粒子の昇華
により粒径が小さくなり洗浄が困難となって好ましくな
く、逆に5mmを越えると、ブラスト剤の衝突エネルギ
ーによりロール表面に傷が付くので好ましくない。さら
に、噴射速度が200m/秒未満であると、衝突エネル
ギーが小さいため洗浄が困難となって好ましくなく、逆
に400m/秒を越えると、ブラスト材の衝突エネルギ
ーが増大しロール表面に傷が付くので好ましくない。ブ
ラスト材の好ましい粒子径は、厳密に言うと使用するブ
ラスト材の材質によって変更する必要があるのである
が、上記噴射速度の範囲ではその衝突エネルギーに大差
がないので、上記値を共通なものとして採用できる。
【0027】次に、図示しない駆動モータを作動させて
ホットロール8a、8bを回転させ、制御盤30のスイ
ッチ30aをオンにし、コントローラC1 、C2 によっ
て設定された速度でエアシリンダ12、12が中空ロッ
ド13、13を前進させる。先ず位置検出スイッチS2
が作動し、次に位置検出スイッチS1 が作動するまで、
噴射ノズル11、11は、図1に示す待機位置からホッ
トロール8a、8bに沿って2点鎖線で示す位置まで洗
浄ストロークLA だけ前進する。
【0028】そして、位置検出スイッチS1 が作動する
と、制御盤30に信号が出力され、制御盤30はエアシ
リンダ12、12により中空ロッド13、13を後退さ
せると共に、電磁弁Vを開いて、コンプレッサ20を作
動させる。これにより、ブラスト材貯蔵タンク23から
高圧配管22、可撓管21及び中空ロッド13を経て噴
射ノズル11にブラスト材が圧縮性ガスと共に圧送さ
れ、噴射ノズル11、11は、ホットロール8a、8b
の表面にブラスト材を噴射しながら後退する。ホットロ
ール8a、8bの表面に噴射されたブラスト材は衝突
後、昇華して消滅する。
【0029】このようにして噴射ノズル11からブラス
ト材をホットロール8a、8bに噴射しながら中空ロッ
ド13、13が位置検出スイッチS2 の位置まで後退す
ると、制御盤30は、上記と同様にして、エアシリンダ
12、12により中空ロッド13、13を前進させて、
洗浄操作を繰り返す。この繰り返しの回数は予め制御盤
30に入力しておくことができ、また、洗浄時間も任意
に設定できる。
【0030】そして、洗浄が完了し、エアシリンダ1
2、12が、中空ロッド13、13を後退させて噴射ノ
ズル11、11が待機位置まで後退すると、位置検出ス
イッチS2 からの信号により、制御盤30はコンプレッ
サ20の作動を停止させてブラスト材の供給を停止させ
ると同時に、電磁弁Vを閉じる。
【0031】かかるホットロール8a、8bの洗浄にお
いては、ホットロール8a、8bを所定速度で回転させ
ながら洗浄を行ってもよいし、回転駆動させる前記駆動
モータへの電力供給を停止したときの惰性回転を利用し
て洗浄を行ってもよい。
【0032】また、図4に示す様に洗浄すべき系列が複
数系列ある場合は、2点鎖線で囲む部分を可搬手段MM
上に設置し、取付カップリングK1 、K2で脱着可能な
構成とすることもできる。
【0033】このように、糸条Tを移送するホットロー
ル8a、8bにおいて、噴射ノズル11をロール8a、
8bの表面に沿ってトラバースさせつつロール表面にブ
ラスト材を噴射すると、ブラスト材の噴射エネルギーに
よりロール表面が速かに清掃され、清掃された後のブラ
スト材は昇華してしまうので、ロール表面に付着した油
汚れやゴミ等が容易に何ら周囲を汚染させずに洗浄で
き、しかもブラスト材のロール表面への衝突エネルギー
は、粒子径選択手段である選択機23b2と、噴射速度調
節手段である混合機23c及び、減圧弁15とにより、
適正な値に調節される。さらに、可般手段MM、取付カ
ップリングK1 、K2により、配管長さが短くなり、ブ
ラスト材の昇華を最低限に押さえることができ、粒子径
を落とすこと無くロールを確実に洗浄することができ
る。
【0034】上記図1乃至図3の装置において、長さ3
50mm、外径220mmの梨地ロールを、トラバース
速度を100mm/秒に設定してホットローラを300
0rpmで回転させた。そして圧力10kg/cm2 ・Gの
高圧空気を噴射媒体とし、粒子製造手段の選択機23b2
で調節して平均2〜3mmの粒子状としたドライアイス
を噴射ノズルから、混合機23c、減圧弁15の噴射速
度調節手段で調節して250m/秒の噴射速度で噴射し
て洗浄処理を行った。
【0035】その結果、水酸化ナトリウム水溶液を含ま
せた綿布で洗浄した場合の洗浄時間が30分であったの
に対し、10分の極めて短時間の洗浄時間で清掃するこ
とができ、しかもローラ表面は何ら傷のない美しいもの
であった。
【0036】また、外径220mm、長さ250mmの
表面を鏡面仕上げした別のロールに上記と同様の条件で
洗浄処理を施したところ、同様の洗浄効果が得られた。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の糸条移
送ロールの洗浄方法によれば、製糸工程のロール表面に
付着した油剤等の汚れに対し、粒子径が2〜5mmの昇
華性を有する固体粒子を圧縮性ガスを噴射媒体として2
00〜400m/秒の噴射速度の最適条件で噴射するの
で、何ら周囲を汚染させずに清掃できることは勿論、ロ
ール表面を何ら傷付けることなく、速やかに洗浄するこ
とができる。
【0038】また、本発明の糸条移送ロールの洗浄装置
によれば、噴射ノズルの噴射系に、ブラスト材の粒子径
を所定の粒子径のものを製造する粒子製造手段と、ブラ
スト材の噴射速度を所定の噴射速度に調節する噴射速度
調節手段とを設けたので、製糸工程のロール表面に付着
した油剤等の汚れに対し、適性粒径のブラスト材を適性
速度に調節して噴射することができる。したがって、何
らロール表面を傷付けることなく、速やかに洗浄するこ
とができる。
【0039】さらに、上記装置には、機台間に移動可能
に設けられた可般手段と、前記機台に、ブラスト材を取
り込む離脱が自在な取り込み継手を有するブラスト材供
給配管とを設けたので、ブラスト材の供給配管長さが短
くなると共にブラスト材の昇華を最低限に押さえること
ができ、粒子径を落とすこと無く糸条移送ロールを確実
に洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る糸条移送ロールの洗浄装置の一実
施例を示す概略平面図である。
【図2】図1の装置の配管系統及び電気接続系統図であ
る。
【図3】図1の装置のA−A線に沿った側面図である。
【図4】図2とは異なる態様の配管系統及び電気接続系
統図である。
【図5】従来の糸条移送ロールの洗浄装置が適用される
糸条移送ロールの模式図である。
【符号の説明】
1……………ハウジング 2、3………扉 8……………円筒体 8a、8b…ホットロール 10…………トラバース手段 11…………噴射ノズル 12…………エアシリンダ 13…………中空ロッド 14…………切替弁 15…………減圧弁 20…………コンプレッサ 21…………可とう管 22…………高圧配管 23…………ブラスト材供給手段(粒子製造手段) 30…………制御盤 S1 、S2 …位置検出スイッチ C1 、C2 …コントローラ V…………電磁弁 PA …………配管(加圧空気) MM…………可搬手段 M…………洗浄装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸条移送ロールの表面に対し、粒子径が
    2〜5mmの昇華性を有する固体粒子を、圧縮性ガスを
    噴射媒体として200〜400m/秒の噴射速度で噴射
    して洗浄することを特徴とする糸条移送ロールの洗浄方
    法。
  2. 【請求項2】 糸条移送ロールの表面にブラスト材を圧
    縮性ガスと共に噴射させる噴射ノズルと、前記噴射ノズ
    ルを前記糸条移送ロールの軸方向にトラバースさせるト
    ラバース手段とを備え、前記噴射ノズルを前記糸条移送
    ロールの軸方向にトラバースさせつつ、前記噴射ノズル
    からブラスト材を噴射させて前記ロール表面を洗浄する
    糸条移送ロールの洗浄装置であって、前記噴射ノズルの
    噴射系に、前記ブラスト材の粒子径を所定の粒子径にす
    る粒子製造手段と、前記ブラスト材の噴射速度を所定の
    噴射速度に調節する噴射速度調節手段とを設けたことを
    特徴とする糸条移送ロールの洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記糸条移送ロールが組み込まれた装置
    の機台が複数配列され、前記機台間に移動可能に設けら
    れ前記粒子製造手段を備えた可般手段と、前記機台に、
    ブラスト材を取り込み、かつ離脱が自在な取り込み継手
    を有するブラスト材供給配管とを設けたことを特徴とす
    る請求項2の糸条移送ロールの洗浄装置。
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