JPH06184893A - 鮮明な模様を有する不織布及びその製造方法 - Google Patents
鮮明な模様を有する不織布及びその製造方法Info
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- JPH06184893A JPH06184893A JP43A JP35180592A JPH06184893A JP H06184893 A JPH06184893 A JP H06184893A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 35180592 A JP35180592 A JP 35180592A JP H06184893 A JPH06184893 A JP H06184893A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 短繊維を含有する3次元的に交絡された不織
布であって、緻密に一体化された不織布の中に、伸長圧
縮変形された模様部を有する不織布。 【効果】 柔軟性があり、実用的な強力を持ち、かつ模
様が極めて鮮明に付与されており、消費者に興味を与え
て商品の価値を高めることが可能であり、衣料素材、雑
素材、医療衛生材用素材として好適な不織布が提供され
る。
布であって、緻密に一体化された不織布の中に、伸長圧
縮変形された模様部を有する不織布。 【効果】 柔軟性があり、実用的な強力を持ち、かつ模
様が極めて鮮明に付与されており、消費者に興味を与え
て商品の価値を高めることが可能であり、衣料素材、雑
素材、医療衛生材用素材として好適な不織布が提供され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速液体柱状流により
交絡させた不織布いわゆるスパンレース不織布に、鮮明
な模様を付与した不織布及びその製造方法に関するもの
である。
交絡させた不織布いわゆるスパンレース不織布に、鮮明
な模様を付与した不織布及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】不織布に模様を付与する方法としては、
印刷方式やロールに模様が彫刻された彫刻ロールを用い
て加圧、加熱条件下で模様を付与する方法が一般的に知
られている。しかしながら、印刷方式では、不織布に一
定以上の硬さが要求されるため柔軟性のある不織布には
適用できず、また、彫刻ロールによる方法では、加圧、
加熱条件下で熱融着されるため不織布が硬くなるという
欠点があった。
印刷方式やロールに模様が彫刻された彫刻ロールを用い
て加圧、加熱条件下で模様を付与する方法が一般的に知
られている。しかしながら、印刷方式では、不織布に一
定以上の硬さが要求されるため柔軟性のある不織布には
適用できず、また、彫刻ロールによる方法では、加圧、
加熱条件下で熱融着されるため不織布が硬くなるという
欠点があった。
【0003】一方、スパンレース不織布に模様を付与す
る方法としては、繊維ウェブを模様部のみ開孔率を変更
した多孔支持板と模様部のない多孔支持板との間に挟
み、模様部を有する多孔支持板側から液体柱状流を噴射
し、交絡させることによって、模様を付与する方法が知
られている。しかしながら、この方法は、開孔率を大き
く変更した多孔支持板を用いても、ぼやけた模様状の跡
が残るだけで傷跡と見られることがしばしばあり、さら
に、模様部の強力が低いという欠点を有し、多種類の模
様に対応しにくいという問題もあった。
る方法としては、繊維ウェブを模様部のみ開孔率を変更
した多孔支持板と模様部のない多孔支持板との間に挟
み、模様部を有する多孔支持板側から液体柱状流を噴射
し、交絡させることによって、模様を付与する方法が知
られている。しかしながら、この方法は、開孔率を大き
く変更した多孔支持板を用いても、ぼやけた模様状の跡
が残るだけで傷跡と見られることがしばしばあり、さら
に、模様部の強力が低いという欠点を有し、多種類の模
様に対応しにくいという問題もあった。
【0004】また、特開平3-19950 号公報には、スパン
レース法を適用して得た開孔不織布を凹凸もしくは開孔
を有する透水性の部材の上の載置し、高圧の水流を衝突
させることによって、予め作成した開孔不織布の孔の大
きさを変更して模様を付与する方法が開示されている。
この方法は不織布の強力は維持できるが、単に模様部の
開孔面積を変更させるものであるので、ぼやけた状態の
模様しか発現せず、特に文字、記号等の判別がつきにく
いものしか得られないという欠点を有していた。
レース法を適用して得た開孔不織布を凹凸もしくは開孔
を有する透水性の部材の上の載置し、高圧の水流を衝突
させることによって、予め作成した開孔不織布の孔の大
きさを変更して模様を付与する方法が開示されている。
この方法は不織布の強力は維持できるが、単に模様部の
開孔面積を変更させるものであるので、ぼやけた状態の
模様しか発現せず、特に文字、記号等の判別がつきにく
いものしか得られないという欠点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決し、スパンレース不織布が持つ本来の柔軟性
と強力を損なうことなく、鮮明な模様を有する不織布
と、この不織布を容易に、かつ安定して製造する方法を
提供することを技術的な課題とするものである。
題点を解決し、スパンレース不織布が持つ本来の柔軟性
と強力を損なうことなく、鮮明な模様を有する不織布
と、この不織布を容易に、かつ安定して製造する方法を
提供することを技術的な課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するために鋭意検討した結果、スパンレース不織
布に鮮明な模様を付与するためには、模様部と地部との
間の交絡状態を異ならせればよいことを見出して本発明
に到達した。すなわち、本発明は、次の構成を有するも
のである。 (1)短繊維を含有する3次元的に交絡された不織布で
あって、緻密に一体化された不織布の中に、伸長圧縮変
形された模様部を有することを特徴とする鮮明な模様を
有する不織布。 (2)短繊維を含有する繊維ウェブを高速液体柱状流に
よって、絡合処理させて不織ウェブを形成した後、前記
不織ウェブの厚みに対する厚み比が 0.5以上 2.0以下で
ある模様板を不織ウェブと多孔性支持部材の間に載置
し、不織ウェブ方向から、不織ウェブを形成する際の高
速液体柱状流の圧力以下の高速液体柱状流によって絡合
処理を行うことを特徴とする鮮明な模様を有する不織布
の製造方法。
を解決するために鋭意検討した結果、スパンレース不織
布に鮮明な模様を付与するためには、模様部と地部との
間の交絡状態を異ならせればよいことを見出して本発明
に到達した。すなわち、本発明は、次の構成を有するも
のである。 (1)短繊維を含有する3次元的に交絡された不織布で
あって、緻密に一体化された不織布の中に、伸長圧縮変
形された模様部を有することを特徴とする鮮明な模様を
有する不織布。 (2)短繊維を含有する繊維ウェブを高速液体柱状流に
よって、絡合処理させて不織ウェブを形成した後、前記
不織ウェブの厚みに対する厚み比が 0.5以上 2.0以下で
ある模様板を不織ウェブと多孔性支持部材の間に載置
し、不織ウェブ方向から、不織ウェブを形成する際の高
速液体柱状流の圧力以下の高速液体柱状流によって絡合
処理を行うことを特徴とする鮮明な模様を有する不織布
の製造方法。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
鮮明な模様を有する不織布は、短繊維を含有し、3次元
的に交絡されたものであり、短繊維が交絡成分となって
不織布の厚み方向の繊維の交絡を主体に、縦、横方向に
も繊維が3次元的に交絡しているので、大きな強力を有
するものである。短繊維を含有することなく、長繊維だ
けで構成されるウェブは、特にスパンレースでの絡合性
が劣り、得られる不織布の強力が低下するので短繊維の
含有率は大きい方が好ましく、短繊維だけで構成されて
いてもよい。本発明に適用できる短繊維としては、天然
繊維、合成繊維、半合成繊維、再生繊維及びパルプが挙
げられる。天然繊維としては、コットン、羊毛、麻等
が、合成繊維としては、ポリエステル類、ポリアミド
類、ポリアクリルニトリル類、ポリオレフィン類、ポリ
ビニールアルコール類及びそれらを主成分とした共重合
体からなる繊維及びそれらのポリマーを組み合わせた複
合繊維等が、再生繊維としては、ビスコースレーヨンや
キュプラが、半合成繊維としては、酢酸セルロース繊維
等が挙げられる。
鮮明な模様を有する不織布は、短繊維を含有し、3次元
的に交絡されたものであり、短繊維が交絡成分となって
不織布の厚み方向の繊維の交絡を主体に、縦、横方向に
も繊維が3次元的に交絡しているので、大きな強力を有
するものである。短繊維を含有することなく、長繊維だ
けで構成されるウェブは、特にスパンレースでの絡合性
が劣り、得られる不織布の強力が低下するので短繊維の
含有率は大きい方が好ましく、短繊維だけで構成されて
いてもよい。本発明に適用できる短繊維としては、天然
繊維、合成繊維、半合成繊維、再生繊維及びパルプが挙
げられる。天然繊維としては、コットン、羊毛、麻等
が、合成繊維としては、ポリエステル類、ポリアミド
類、ポリアクリルニトリル類、ポリオレフィン類、ポリ
ビニールアルコール類及びそれらを主成分とした共重合
体からなる繊維及びそれらのポリマーを組み合わせた複
合繊維等が、再生繊維としては、ビスコースレーヨンや
キュプラが、半合成繊維としては、酢酸セルロース繊維
等が挙げられる。
【0008】本発明では、不織布を前記した短繊維の単
体以外に、これらを混繊したものや積層したもので構成
してもよい。また、剛性(ヤング率)の高い繊維素材ほ
ど交絡性が上がり、かつ模様部が鮮明となるので好まし
い。
体以外に、これらを混繊したものや積層したもので構成
してもよい。また、剛性(ヤング率)の高い繊維素材ほ
ど交絡性が上がり、かつ模様部が鮮明となるので好まし
い。
【0009】本発明の不織布は、緻密に一体化された不
織布の中に、伸長圧縮変形された模様部を形成してい
る。緻密に一体化された構造とは、短繊維を含有するこ
とによって3次元的な交絡が付与され、繊維ウェブより
も嵩密度が大きくなった状態で布帛として一体化された
交絡構造であり、嵩密度としてはおおむね0.05g/cm
3 以上であることが好ましい。上記した緻密に一体化さ
れた構造部分の嵩密度は、必ずしも均一である必要はな
く、部分的に嵩密度が変化していても模様部と区別され
ればよく、有孔の状態であってもよい。また、本発明で
いう伸長圧縮変形された模様部とは、繊維が伸ばされた
部分と圧縮された部分が存在し、見かけ上繊維が平滑な
表面に再配列された部分のことをいう。したがって、緻
密に一体化された不織布中に、繊維が伸長圧縮変形され
た部分が存在するため鮮明な模様となって発現する。
織布の中に、伸長圧縮変形された模様部を形成してい
る。緻密に一体化された構造とは、短繊維を含有するこ
とによって3次元的な交絡が付与され、繊維ウェブより
も嵩密度が大きくなった状態で布帛として一体化された
交絡構造であり、嵩密度としてはおおむね0.05g/cm
3 以上であることが好ましい。上記した緻密に一体化さ
れた構造部分の嵩密度は、必ずしも均一である必要はな
く、部分的に嵩密度が変化していても模様部と区別され
ればよく、有孔の状態であってもよい。また、本発明で
いう伸長圧縮変形された模様部とは、繊維が伸ばされた
部分と圧縮された部分が存在し、見かけ上繊維が平滑な
表面に再配列された部分のことをいう。したがって、緻
密に一体化された不織布中に、繊維が伸長圧縮変形され
た部分が存在するため鮮明な模様となって発現する。
【0010】さらに、緻密に一体化された不織布部分と
伸長圧縮変形された模様部との境界が縁取りされている
と、模様部分が一層鮮明になるので好ましい。この縁取
り構造とは、不織布の厚み差、繊維の交絡差、繊維の配
列差等である。例えば、ポスターの文字を縁取りする
と、その文字が浮だって見えることからも分かるよう
に、縁取り構造を持つことによって、極めて鮮明な模様
が表われる。
伸長圧縮変形された模様部との境界が縁取りされている
と、模様部分が一層鮮明になるので好ましい。この縁取
り構造とは、不織布の厚み差、繊維の交絡差、繊維の配
列差等である。例えば、ポスターの文字を縁取りする
と、その文字が浮だって見えることからも分かるよう
に、縁取り構造を持つことによって、極めて鮮明な模様
が表われる。
【0011】本発明でいう模様とは、不織布の表面に見
られる図柄、文字及び装飾として施された絵や形をい
う。模様として、実用的には商標、商品名、記号、文
字、デザイン、社章等があり、一般的な図形や特殊な図
形であってもよい。このような模様を表現できることは
商品展開上、非常に消費者に興味を与えるだけでなく、
商品の価値が上がるものである。
られる図柄、文字及び装飾として施された絵や形をい
う。模様として、実用的には商標、商品名、記号、文
字、デザイン、社章等があり、一般的な図形や特殊な図
形であってもよい。このような模様を表現できることは
商品展開上、非常に消費者に興味を与えるだけでなく、
商品の価値が上がるものである。
【0012】本発明の不織布の目付は、特に限定される
ものではないが、鮮明な模様を得るためには、200 g/
m2 以下、特に150 g/m2 以下が好ましい。
ものではないが、鮮明な模様を得るためには、200 g/
m2 以下、特に150 g/m2 以下が好ましい。
【0013】次に、鮮明な模様を有する不織布の製造方
法について説明する。まず、短繊維を含有する繊維ウェ
ブを高速液体柱状流によって絡合処理させて不織ウェブ
を形成し、次に、模様板を不織ウェブと多孔性支持部材
の間に載置し、不織ウェブ方向から、高速液体柱状流を
噴射させて流体処理を行い不織布に鮮明な模様を付与す
る。
法について説明する。まず、短繊維を含有する繊維ウェ
ブを高速液体柱状流によって絡合処理させて不織ウェブ
を形成し、次に、模様板を不織ウェブと多孔性支持部材
の間に載置し、不織ウェブ方向から、高速液体柱状流を
噴射させて流体処理を行い不織布に鮮明な模様を付与す
る。
【0014】繊維ウェブを作成するには、前記した短繊
維を単独で、あるいは混綿してカード機によりカーディ
ングする。この繊維ウェブは、構成繊維の配列度合いに
よって、カード機の進行方向に配列したパラレルウェ
ブ、ランダムに配列したランダムウェブ、あるいは両者
の中程度に配列したセミランダムウェブのいずれであっ
てもよい。なお、前記の短繊維を含有したカードウェブ
と長繊維からなるカードウェブを重ねた積層ウェブとし
てもよく、また、繊維の種類の異なる短繊維を含有した
カードウェブをそれぞれ重ねた積層ウェブとしてもよ
い。
維を単独で、あるいは混綿してカード機によりカーディ
ングする。この繊維ウェブは、構成繊維の配列度合いに
よって、カード機の進行方向に配列したパラレルウェ
ブ、ランダムに配列したランダムウェブ、あるいは両者
の中程度に配列したセミランダムウェブのいずれであっ
てもよい。なお、前記の短繊維を含有したカードウェブ
と長繊維からなるカードウェブを重ねた積層ウェブとし
てもよく、また、繊維の種類の異なる短繊維を含有した
カードウェブをそれぞれ重ねた積層ウェブとしてもよ
い。
【0015】得られた繊維ウェブに高速液体柱状流を噴
射させて絡合処理を施すが、本発明で用いる高速液体柱
状流は、液体を噴射孔を通して高圧で噴射することによ
り得ることができる。噴射孔としては、孔径が0.05〜1.
0 mmのオリフィスをオリフィス間距離0.5 〜10mmで
1列又は複数列に複数個配設したものが好ましい。
射させて絡合処理を施すが、本発明で用いる高速液体柱
状流は、液体を噴射孔を通して高圧で噴射することによ
り得ることができる。噴射孔としては、孔径が0.05〜1.
0 mmのオリフィスをオリフィス間距離0.5 〜10mmで
1列又は複数列に複数個配設したものが好ましい。
【0016】高速液体柱状流を繊維ウェブに噴射させる
に際しては、オリフィスが1列又は複数列に複数個配設
されたオリフィスヘッドを、多孔性支持部材上に載置さ
れた繊維ウェブの進行方向と直角の方向に、オリフィス
間距離と同一距離の振幅で往復運動させながら高速液体
柱状流を均一に噴射させることが好ましい。また、使用
する液体は、特に限定されるものではないが、取扱いの
容易な水あるいは熱水が好ましい。液体として添加剤を
混入した水を使用することもできるが、添加剤として
は、例えば界面活性剤、流動性を上げるためのシリコー
ン、不織布の洗濯性向上のための熱硬化性の液体樹脂等
が挙げられる。
に際しては、オリフィスが1列又は複数列に複数個配設
されたオリフィスヘッドを、多孔性支持部材上に載置さ
れた繊維ウェブの進行方向と直角の方向に、オリフィス
間距離と同一距離の振幅で往復運動させながら高速液体
柱状流を均一に噴射させることが好ましい。また、使用
する液体は、特に限定されるものではないが、取扱いの
容易な水あるいは熱水が好ましい。液体として添加剤を
混入した水を使用することもできるが、添加剤として
は、例えば界面活性剤、流動性を上げるためのシリコー
ン、不織布の洗濯性向上のための熱硬化性の液体樹脂等
が挙げられる。
【0017】高速液体柱状流による絡合処理は1回の処
理でもよいが、少なくとも2回に分けて施すことが好ま
しい。まず、第1回目の絡合処理として、繊維ウェブを
多孔性支持部材上に載置し、高速液体柱状流を繊維ウェ
ブに噴射させることにより、繊維ウェブの構成繊維を予
備絡合させる。このときに用いる高速液体柱状流の圧力
は、30kg/cm2 未満とすることが好ましい。高速液
体柱状流の圧力が30kg/cm2 以上であると、繊維ウ
ェブの構成繊維相互が交絡されにくく、しかも構成繊維
が水流により乱れてしまい、繊維ウェブに目付斑が生じ
るので好ましくない。
理でもよいが、少なくとも2回に分けて施すことが好ま
しい。まず、第1回目の絡合処理として、繊維ウェブを
多孔性支持部材上に載置し、高速液体柱状流を繊維ウェ
ブに噴射させることにより、繊維ウェブの構成繊維を予
備絡合させる。このときに用いる高速液体柱状流の圧力
は、30kg/cm2 未満とすることが好ましい。高速液
体柱状流の圧力が30kg/cm2 以上であると、繊維ウ
ェブの構成繊維相互が交絡されにくく、しかも構成繊維
が水流により乱れてしまい、繊維ウェブに目付斑が生じ
るので好ましくない。
【0018】次に、第2回目の絡合処理を施して、繊維
ウェブを3次元的に交絡させる。このときに用いる高速
液体柱状流の圧力は、50kg/cm2 以上とすることが
好ましく、高速液体柱状流の圧力が50kg/cm2 未満
であると、構成繊維同士の絡合がより強固なものになり
にくく、不織布として使用するに際し十分な強力を得に
くくなる。
ウェブを3次元的に交絡させる。このときに用いる高速
液体柱状流の圧力は、50kg/cm2 以上とすることが
好ましく、高速液体柱状流の圧力が50kg/cm2 未満
であると、構成繊維同士の絡合がより強固なものになり
にくく、不織布として使用するに際し十分な強力を得に
くくなる。
【0019】繊維ウェブが載置される多孔性支持部材と
しては、繊維ウェブを通過した高速液体柱状流が抵抗な
く除去されるものであれば特に限定されるものではない
が、金網や合成繊維織物等からなる部材が好ましい。多
孔性支持部材のメッシュ数を小さくすると、有孔不織布
を得やすくなるが、メッシュ数が小さすぎると、得られ
る不織布の強力が低下するので、10〜200 メッシュの多
孔性支持部材とすることが好ましい。
しては、繊維ウェブを通過した高速液体柱状流が抵抗な
く除去されるものであれば特に限定されるものではない
が、金網や合成繊維織物等からなる部材が好ましい。多
孔性支持部材のメッシュ数を小さくすると、有孔不織布
を得やすくなるが、メッシュ数が小さすぎると、得られ
る不織布の強力が低下するので、10〜200 メッシュの多
孔性支持部材とすることが好ましい。
【0020】本発明では、上記で得られた不織ウェブと
前記の多孔性支持部材の間に模様板を載置し、不織ウェ
ブ方向から高速液体柱状流を噴射させて流体処理を行
い、緻密に一体化された不織布の中に、伸長圧縮変形さ
れた模様部を形成させる。流体処理を施す高速液体柱状
流は、繊維ウェブに絡合処理を施すのに用いた高速液体
柱状流と同様にして得ることができるが、複数のオリフ
ィスを用いて絡合処理を行うと, 模様板の位置が微妙に
ずれて鮮明な模様が付与されなかったり,模様部の強力
が低下する場合があるため, オリフィスが一列に複数個
配設されたオリフィスヘッドを用いて噴射させることが
好ましい。
前記の多孔性支持部材の間に模様板を載置し、不織ウェ
ブ方向から高速液体柱状流を噴射させて流体処理を行
い、緻密に一体化された不織布の中に、伸長圧縮変形さ
れた模様部を形成させる。流体処理を施す高速液体柱状
流は、繊維ウェブに絡合処理を施すのに用いた高速液体
柱状流と同様にして得ることができるが、複数のオリフ
ィスを用いて絡合処理を行うと, 模様板の位置が微妙に
ずれて鮮明な模様が付与されなかったり,模様部の強力
が低下する場合があるため, オリフィスが一列に複数個
配設されたオリフィスヘッドを用いて噴射させることが
好ましい。
【0021】前記した高速液体柱状流の圧力は、不織ウ
ェブを形成した時の圧力以下とすることが必要であり、
好ましくは不織ウェブを形成した時の高速液体柱状流の
圧力の40%以上で、90%以下とするのがよい。なお、不
織ウェブを形成した時の高速液体柱状流の圧力とは、複
数回に分けて絡合処理を施した場合は、その際に用いた
高速液体柱状流の最高圧力をいう。前記の不織ウェブを
形成した時の高速液体柱状流の圧力の90%を超えた圧力
で処理を行うと、緻密な不織布部分と模様となる部分と
の境界部の繊維が引きちぎれ、亀裂が大きくなり、その
結果不織布の地合いが乱れたり、強力も低下しやすくな
るので好ましくない。一方、不織ウェブを形成した時の
高速液体柱状流の圧力の40%未満の圧力で処理を行う
と、鮮明な模様が付与されにくくなるので好ましくな
い。
ェブを形成した時の圧力以下とすることが必要であり、
好ましくは不織ウェブを形成した時の高速液体柱状流の
圧力の40%以上で、90%以下とするのがよい。なお、不
織ウェブを形成した時の高速液体柱状流の圧力とは、複
数回に分けて絡合処理を施した場合は、その際に用いた
高速液体柱状流の最高圧力をいう。前記の不織ウェブを
形成した時の高速液体柱状流の圧力の90%を超えた圧力
で処理を行うと、緻密な不織布部分と模様となる部分と
の境界部の繊維が引きちぎれ、亀裂が大きくなり、その
結果不織布の地合いが乱れたり、強力も低下しやすくな
るので好ましくない。一方、不織ウェブを形成した時の
高速液体柱状流の圧力の40%未満の圧力で処理を行う
と、鮮明な模様が付与されにくくなるので好ましくな
い。
【0022】上記で使用する模様板の厚み比は、不織ウ
ェブの厚みに対し0.5 以上2.0 以下のものが好ましい。
模様板の厚み比が0.5 未満では、緻密な不織布主体部分
と模様部との厚み差が現れにくくなり、それらの境界が
不明瞭となって鮮明な模様を得ることができない。ま
た、模様板の厚み比が2.0 を超えると、高速液体柱状流
で処理する際に緻密な不織布主体部分と模様部との境界
の繊維が引きちぎられ、亀裂が大きくなって不織布の地
合いが乱れ、強力も著しく低下する。
ェブの厚みに対し0.5 以上2.0 以下のものが好ましい。
模様板の厚み比が0.5 未満では、緻密な不織布主体部分
と模様部との厚み差が現れにくくなり、それらの境界が
不明瞭となって鮮明な模様を得ることができない。ま
た、模様板の厚み比が2.0 を超えると、高速液体柱状流
で処理する際に緻密な不織布主体部分と模様部との境界
の繊維が引きちぎられ、亀裂が大きくなって不織布の地
合いが乱れ、強力も著しく低下する。
【0023】模様板の材質は、高速液体柱状流によって
変形、溶解されないものであれば特に限定されるもので
はないが、形状としては、平板状のものが好適である。
また、模様板の外縁又は内縁の形状は、丸く縁取ったも
の、垂直方向に縁取ったもの等を適宜適用することがで
き、模様板の幅は10〜30mmのものを適用することが好
ましい。
変形、溶解されないものであれば特に限定されるもので
はないが、形状としては、平板状のものが好適である。
また、模様板の外縁又は内縁の形状は、丸く縁取ったも
の、垂直方向に縁取ったもの等を適宜適用することがで
き、模様板の幅は10〜30mmのものを適用することが好
ましい。
【0024】模様板を用いた高速液体柱状流による流体
処理に引き続き、不織布に残存する水分を乾燥除去して
本発明の鮮明な模様のある不織布が得られる。
処理に引き続き、不織布に残存する水分を乾燥除去して
本発明の鮮明な模様のある不織布が得られる。
【0025】さらに、図1を用いて模様部の縁取り構造
を説明する。図1は本発明の不織布の断面を示す模式図
である。本発明の不織布は、厚みのある比較的平坦な緻
密に一体化された不織布主体部分1と模様部2で構成さ
れている。模様部2には、厚みが中程度の比較的平坦な
緻密構造を有する模様部本体3と縁取り部4があり、縁
取り部4は、不織布主体部分1より厚みのある突起部5
と厚みが最もない凹部6で構成されている。模様部本体
3は、不織布を形成するときの模様板の位置にあたり、
模様部本体3では、最終の高速液体柱状流の衝撃力は模
様板を通して不織布ウェブに付与されるが、高速液体柱
状流は不織ウェブを透過しない。したがって、高速液体
柱状流は模様板の側壁に集中して凹部6が形成され、こ
の高速液体柱状流の集中に反動して突起部5が形成され
る。このように、不織布主体部分1と模様部本体3との
境界に、厚みが不織布主体部分1より厚い部分と模様部
本体3より薄い部分からなる縁取り部4が存在し、しか
もこれらの部分は、繊維の交絡や配列の状態等が異なる
ため、不織布主体部分1の中に、模様部2が鮮明な模様
として見えるものである。
を説明する。図1は本発明の不織布の断面を示す模式図
である。本発明の不織布は、厚みのある比較的平坦な緻
密に一体化された不織布主体部分1と模様部2で構成さ
れている。模様部2には、厚みが中程度の比較的平坦な
緻密構造を有する模様部本体3と縁取り部4があり、縁
取り部4は、不織布主体部分1より厚みのある突起部5
と厚みが最もない凹部6で構成されている。模様部本体
3は、不織布を形成するときの模様板の位置にあたり、
模様部本体3では、最終の高速液体柱状流の衝撃力は模
様板を通して不織布ウェブに付与されるが、高速液体柱
状流は不織ウェブを透過しない。したがって、高速液体
柱状流は模様板の側壁に集中して凹部6が形成され、こ
の高速液体柱状流の集中に反動して突起部5が形成され
る。このように、不織布主体部分1と模様部本体3との
境界に、厚みが不織布主体部分1より厚い部分と模様部
本体3より薄い部分からなる縁取り部4が存在し、しか
もこれらの部分は、繊維の交絡や配列の状態等が異なる
ため、不織布主体部分1の中に、模様部2が鮮明な模様
として見えるものである。
【0026】
【作用】次に、模様板を用いて高速液体柱状流で処理す
ることによって、不織ウェブに鮮明な模様が付与される
機構について説明する。不織ウェブの模様板がない部分
は、高速液体柱状流の衝撃が多孔性支持部材の方まで到
達あるいは貫通するため、緻密に一体化された不織布部
分となる。模様板が載置されている部分では、高速液体
柱状流の衝撃が多孔性支持板の方まで到達せず、模様板
上又は不織ウェブ上で飛散するため、繊維が伸長圧縮変
形されて再配列される。また、模様板の外縁及び内縁付
近にある不織ウェブは、高速液体柱状流の衝撃が模様板
の縁に沿って集中することにより、更に大きく伸長圧縮
され、不織布の厚みの低下、繊維の再配列等が生じる。
一方、高速液体柱状流の衝撃が模様板の縁に沿って集中
する周辺は、その反動により、見かけ上不織布の厚みの
増加、繊維の再配列等によって盛り上がる。これらの理
由によって、緻密に一体化された不織布部分と模様部と
の境界に縁取り構造が形成される。
ることによって、不織ウェブに鮮明な模様が付与される
機構について説明する。不織ウェブの模様板がない部分
は、高速液体柱状流の衝撃が多孔性支持部材の方まで到
達あるいは貫通するため、緻密に一体化された不織布部
分となる。模様板が載置されている部分では、高速液体
柱状流の衝撃が多孔性支持板の方まで到達せず、模様板
上又は不織ウェブ上で飛散するため、繊維が伸長圧縮変
形されて再配列される。また、模様板の外縁及び内縁付
近にある不織ウェブは、高速液体柱状流の衝撃が模様板
の縁に沿って集中することにより、更に大きく伸長圧縮
され、不織布の厚みの低下、繊維の再配列等が生じる。
一方、高速液体柱状流の衝撃が模様板の縁に沿って集中
する周辺は、その反動により、見かけ上不織布の厚みの
増加、繊維の再配列等によって盛り上がる。これらの理
由によって、緻密に一体化された不織布部分と模様部と
の境界に縁取り構造が形成される。
【0027】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。なお、実施例における各種特性の測定及び評価
は、次の方法により実施した。 不織布の引張強伸度:東洋ボールドウイン社製テンシロ
ン UTM−4−1−100 を用い、JIS L−1096A
に記載のストリップ法に従い、 幅5cm、長さ20cmの
試料片を10個準備し、掴み間隔10cm、引張速度10cm
/分で測定して、その平均値を不織布の引張強伸度とし
た。 不織布の厚み:幅10cm、長さ10cmの試料片を5個準
備し、各試料片ごとに、大栄科学精機製作所製厚さ測定
器を用いて、4.5 g/cm2 の荷重を付加し、10秒放置
した後の厚さを各試料片ごとに測定して、その平均値を
不織布の厚みとした。 模様の鮮明度:10名のパネラーにより目視判定した結果
を総合点により次の5段階に評価した。 極めて鮮明である。 : ◎ 鮮明である。 : ○ やや鮮明である。 : △ 不鮮明である。 : × 極めて不鮮明である。: ××
明する。なお、実施例における各種特性の測定及び評価
は、次の方法により実施した。 不織布の引張強伸度:東洋ボールドウイン社製テンシロ
ン UTM−4−1−100 を用い、JIS L−1096A
に記載のストリップ法に従い、 幅5cm、長さ20cmの
試料片を10個準備し、掴み間隔10cm、引張速度10cm
/分で測定して、その平均値を不織布の引張強伸度とし
た。 不織布の厚み:幅10cm、長さ10cmの試料片を5個準
備し、各試料片ごとに、大栄科学精機製作所製厚さ測定
器を用いて、4.5 g/cm2 の荷重を付加し、10秒放置
した後の厚さを各試料片ごとに測定して、その平均値を
不織布の厚みとした。 模様の鮮明度:10名のパネラーにより目視判定した結果
を総合点により次の5段階に評価した。 極めて鮮明である。 : ◎ 鮮明である。 : ○ やや鮮明である。 : △ 不鮮明である。 : × 極めて不鮮明である。: ××
【0028】実施例1〜4 コットン晒し綿(平均繊度1.4 d、平均繊維長28mm)
とポリエステル短繊維(PET)(繊度2d×繊維長51
mm)の原綿を表1のように混綿し、フラットカード機
に供給して目付90g/m2 のカードウェブを製造した。
次いで、このカードウェブを50メッシュのエンドレス金
網からなり、かつ5m/分で移動するコンベア上に移
し、第1回目の高速液体柱状流による絡合処理を施し
た。第1回目の絡合処理に用いた高速液体柱状流は、流
体に水を用い、この水を孔径が0.12mm、オリフィス間
距離が0.6 mmのオリフィスを横1列に配設したオリフ
ィスヘッドを使用し、オリフィス面とウェブ間の距離を
5cm、オリフィスヘッドの移動振幅を横方向に1m
m、周期を10往復/秒、水圧を20kg/cm2 として噴
射させた。第1回目の絡合処理に引き続き、繊維ウェブ
に第2回目の絡合処理を施した。第2回目の絡合処理に
用いた高速液体柱状流は、流体に水を用い、孔径が0.12
mm、オリフィス間距離が1mmのオリフィスを横2列
に配設したオリフィスヘッドを使用し、オリフィス面と
ウェブ間の距離を5cm、オリフィスヘッドの移動振幅
を横方向に1mm、周期を10往復/秒、水圧を60kg/
cm2 として噴射させた。なお、前記オリフィスヘッド
において、2列目のオリフィスは、1列目の隣接する各
オリフィス間の中点から縦方向に延長した各線上に存在
し、1列目と2列目は幾何学的に平行に配設されるよう
にした。このようにして交絡処理された不織ウェブは、
目付80g/m2 、厚み0.96mmであった。次に、厚み1.
0 mmのポリエステル製平板に15mm幅で社名を打ち抜
いた模様板(模様に相当する文字が残されたように打ち
抜いた文字板)を50メッシュの金網上に載置し、その上
に前記の不織ウェブを載置した。この不織ウェブの上方
から、繊維ウェブに第1回目の絡合処理を施した高速液
体柱状流と同様の条件で水圧のみ48kg/cm2 に変更
した高速液体柱状流を噴射して流体処理を行った。引き
続き脱水工程を通し、さらに乾燥して不織布を得た。得
られた不織布の性状を表1に示す。
とポリエステル短繊維(PET)(繊度2d×繊維長51
mm)の原綿を表1のように混綿し、フラットカード機
に供給して目付90g/m2 のカードウェブを製造した。
次いで、このカードウェブを50メッシュのエンドレス金
網からなり、かつ5m/分で移動するコンベア上に移
し、第1回目の高速液体柱状流による絡合処理を施し
た。第1回目の絡合処理に用いた高速液体柱状流は、流
体に水を用い、この水を孔径が0.12mm、オリフィス間
距離が0.6 mmのオリフィスを横1列に配設したオリフ
ィスヘッドを使用し、オリフィス面とウェブ間の距離を
5cm、オリフィスヘッドの移動振幅を横方向に1m
m、周期を10往復/秒、水圧を20kg/cm2 として噴
射させた。第1回目の絡合処理に引き続き、繊維ウェブ
に第2回目の絡合処理を施した。第2回目の絡合処理に
用いた高速液体柱状流は、流体に水を用い、孔径が0.12
mm、オリフィス間距離が1mmのオリフィスを横2列
に配設したオリフィスヘッドを使用し、オリフィス面と
ウェブ間の距離を5cm、オリフィスヘッドの移動振幅
を横方向に1mm、周期を10往復/秒、水圧を60kg/
cm2 として噴射させた。なお、前記オリフィスヘッド
において、2列目のオリフィスは、1列目の隣接する各
オリフィス間の中点から縦方向に延長した各線上に存在
し、1列目と2列目は幾何学的に平行に配設されるよう
にした。このようにして交絡処理された不織ウェブは、
目付80g/m2 、厚み0.96mmであった。次に、厚み1.
0 mmのポリエステル製平板に15mm幅で社名を打ち抜
いた模様板(模様に相当する文字が残されたように打ち
抜いた文字板)を50メッシュの金網上に載置し、その上
に前記の不織ウェブを載置した。この不織ウェブの上方
から、繊維ウェブに第1回目の絡合処理を施した高速液
体柱状流と同様の条件で水圧のみ48kg/cm2 に変更
した高速液体柱状流を噴射して流体処理を行った。引き
続き脱水工程を通し、さらに乾燥して不織布を得た。得
られた不織布の性状を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1から明らかなように、実施例1〜4で
得られた不織布は、第2回目の絡合処理で3次元的に交
絡が形成された緻密な不織布となり、模様板の上部のみ
伸長と圧縮作用によって厚みが薄くなり、繊維が再配列
して模様部を形成していた。また、模様部の境界は外側
が緻密な不織布主体部分よりも厚みがあり、かつ内側が
模様部よりも薄くなった縁取り構造を有しているため、
極めて鮮明な模様を有する不織布であった。
得られた不織布は、第2回目の絡合処理で3次元的に交
絡が形成された緻密な不織布となり、模様板の上部のみ
伸長と圧縮作用によって厚みが薄くなり、繊維が再配列
して模様部を形成していた。また、模様部の境界は外側
が緻密な不織布主体部分よりも厚みがあり、かつ内側が
模様部よりも薄くなった縁取り構造を有しているため、
極めて鮮明な模様を有する不織布であった。
【0031】実施例5〜8、比較例1〜2 厚みを変更した種々の銅製平板に15mm幅で商標名を打
ち抜いた模様板(模様に相当する文字が残されたように
打ち抜いた文字板)を50メッシュの金網上に載置し、そ
の上に実施例1で得られた不織ウェブを載置した。次い
で、高速液体柱状流の水圧を40kg/cm2 に変更した
以外は実施例1と同様に処理して不織布を得た。得られ
た不織布の性状を表2に示す。
ち抜いた模様板(模様に相当する文字が残されたように
打ち抜いた文字板)を50メッシュの金網上に載置し、そ
の上に実施例1で得られた不織ウェブを載置した。次い
で、高速液体柱状流の水圧を40kg/cm2 に変更した
以外は実施例1と同様に処理して不織布を得た。得られ
た不織布の性状を表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】表2から明らかなように、実施例5〜8で
得られた不織布は、第2回目の絡合処理で3次元的に交
絡が形成された緻密な不織布となり、模様板の上部のみ
伸長と圧縮作用によって厚みが異なり、繊維が再配列し
て模様部を形成していた。また、模様部の境界は緻密な
不織布主体部分よりも厚みがあり、かつ内側が模様部よ
りも薄くなった縁取り構造を有しているため、極めて鮮
明な模様を有する不織布であった。一方、比較例1で
は、模様板の厚みが小さいため、模様部の厚みと模様部
以外の不織布主体部分の厚みとに差がつかず、しかも繊
維が再配列しなかったため、不鮮明な模様のある不織布
しか得られなかった。また、比較例2では、模様板の厚
みが大きいため、緻密に一体化された不織布主体部分と
伸長圧縮変形された模様部との境界に亀裂が多数入り、
強力や品位に問題がある不織布しか得られなかった。
得られた不織布は、第2回目の絡合処理で3次元的に交
絡が形成された緻密な不織布となり、模様板の上部のみ
伸長と圧縮作用によって厚みが異なり、繊維が再配列し
て模様部を形成していた。また、模様部の境界は緻密な
不織布主体部分よりも厚みがあり、かつ内側が模様部よ
りも薄くなった縁取り構造を有しているため、極めて鮮
明な模様を有する不織布であった。一方、比較例1で
は、模様板の厚みが小さいため、模様部の厚みと模様部
以外の不織布主体部分の厚みとに差がつかず、しかも繊
維が再配列しなかったため、不鮮明な模様のある不織布
しか得られなかった。また、比較例2では、模様板の厚
みが大きいため、緻密に一体化された不織布主体部分と
伸長圧縮変形された模様部との境界に亀裂が多数入り、
強力や品位に問題がある不織布しか得られなかった。
【0034】比較例3 コットン晒し綿(平均繊度1.4 d、平均繊維長28mm)
を用い、フラットカード機に供給して目付90g/m2 の
カードウェブを作成した。また、80メッシュの金網上
に、200 メッシュの金網に15mm幅で商標名を打ち抜い
た模様板(模様に相当する文字が残されたように打ち抜
いた文字板)を溶接した模様板を準備した。カードウェ
ブの上にこの模様板を載せた状態で、50メッシュのエン
ドレス金網からなり、かつ5m/分で移動するコンベア
上に移し、この模様板の上からウェブに絡合処理を施し
た。この絡合処理に用いた高速液体柱状流は、流体に水
を用い、この水を孔径が0.12mm、オリフィス間距離が
0.6 mmのオリフィスを横2列に配設したオリフィスヘ
ッドを使用し、オリフィス面とウェブ間の距離を5c
m、オリフィスヘッドの移動振幅を横方向に1mm、10
往復/秒、水圧を60kg/cm2 として噴射させた。引
き続き脱水工程を通し、さらに乾燥して不織布を得た。
得られた不織布は、見かけ上、緻密に一体化された不織
布であったが、模様部に相当する不織布は殆ど交絡され
ずに、しかもぼやけた模様があるだけで文字が読めない
状態であった。また、不織布の強力は弱く、実用性に欠
けるものであった。
を用い、フラットカード機に供給して目付90g/m2 の
カードウェブを作成した。また、80メッシュの金網上
に、200 メッシュの金網に15mm幅で商標名を打ち抜い
た模様板(模様に相当する文字が残されたように打ち抜
いた文字板)を溶接した模様板を準備した。カードウェ
ブの上にこの模様板を載せた状態で、50メッシュのエン
ドレス金網からなり、かつ5m/分で移動するコンベア
上に移し、この模様板の上からウェブに絡合処理を施し
た。この絡合処理に用いた高速液体柱状流は、流体に水
を用い、この水を孔径が0.12mm、オリフィス間距離が
0.6 mmのオリフィスを横2列に配設したオリフィスヘ
ッドを使用し、オリフィス面とウェブ間の距離を5c
m、オリフィスヘッドの移動振幅を横方向に1mm、10
往復/秒、水圧を60kg/cm2 として噴射させた。引
き続き脱水工程を通し、さらに乾燥して不織布を得た。
得られた不織布は、見かけ上、緻密に一体化された不織
布であったが、模様部に相当する不織布は殆ど交絡され
ずに、しかもぼやけた模様があるだけで文字が読めない
状態であった。また、不織布の強力は弱く、実用性に欠
けるものであった。
【0035】
【発明の効果】本発明の不織布は、柔軟性があり、実用
的な不織布強力を持ち、かつ模様が極めて鮮明に付与さ
れているため、消費者に興味を与えるだけでなく、商品
の価値を高めることが可能であり、衣料素材、雑素材、
医療衛生材用素材として好適なものである。また、本発
明の不織布の製造方法によれば、上記の特徴を有する不
織布を生産性を落とすことなく、容易に、かつ安定して
製造することが可能となる。
的な不織布強力を持ち、かつ模様が極めて鮮明に付与さ
れているため、消費者に興味を与えるだけでなく、商品
の価値を高めることが可能であり、衣料素材、雑素材、
医療衛生材用素材として好適なものである。また、本発
明の不織布の製造方法によれば、上記の特徴を有する不
織布を生産性を落とすことなく、容易に、かつ安定して
製造することが可能となる。
【図1】本発明の不織布の一実施態様を示す断面模式図
である。
である。
1 不織布主体部分 2 模様部 3 模様部本体 4 縁取り部 5 突起部 6 凹部
Claims (5)
- 【請求項1】 短繊維を含有する3次元的に交絡された
不織布であって、緻密に一体化された不織布の中に、伸
長圧縮変形された模様部を有することを特徴とする鮮明
な模様を有する不織布。 - 【請求項2】 緻密に一体化された不織布主体部分と模
様部との境界が縁取りされている請求項1記載の鮮明な
模様を有する不織布。 - 【請求項3】 模様部が商標、商品名、会社名、記号、
図形あるいは社章を示す模様である請求項1又は請求項
2記載の鮮明な模様を有する不織布。 - 【請求項4】 短繊維を含有する繊維ウェブを高速液体
柱状流によって、絡合処理させて不織ウェブを形成した
後、前記不織ウェブの厚みに対する厚み比が0.5以上 2.
0以下である模様板を不織ウェブと多孔性支持部材の間
に載置し、不織ウェブ方向から、不織ウェブを形成する
際の高速液体柱状流の圧力以下の高速液体柱状流によっ
て絡合処理を行うことを特徴とする鮮明な模様を有する
不織布の製造方法。 - 【請求項5】 模様板を不織ウェブと多孔性支持部材の
間に載置し、不織ウェブ方向から、高速液体柱状流によ
って絡合処理を行うに際して、高速液体柱状流の圧力
を、不織ウェブを形成する際の高速液体柱状流の圧力の
40%以上、90%以下とする請求項4記載の鮮明な模様を
有する不織布の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP43A JPH06184893A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 鮮明な模様を有する不織布及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP43A JPH06184893A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 鮮明な模様を有する不織布及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06184893A true JPH06184893A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18419726
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP43A Pending JPH06184893A (ja) | 1992-12-07 | 1992-12-07 | 鮮明な模様を有する不織布及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06184893A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001003528A1 (en) * | 1999-07-12 | 2001-01-18 | Uni-Charm Co., Ltd. | Disposable wearing article |
| JP2006525440A (ja) * | 2003-05-01 | 2006-11-09 | ジョンソン・アンド・ジョンソン・ゲーエムベーハー | パターンシート製品 |
| JP2008202153A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Kao Corp | ウエットシート用シート基材 |
| JP2015193955A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | ユニチカ株式会社 | 浮き出し模様を持つ三層構造不織布及びその製造方法 |
-
1992
- 1992-12-07 JP JP43A patent/JPH06184893A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001003528A1 (en) * | 1999-07-12 | 2001-01-18 | Uni-Charm Co., Ltd. | Disposable wearing article |
| JP2006525440A (ja) * | 2003-05-01 | 2006-11-09 | ジョンソン・アンド・ジョンソン・ゲーエムベーハー | パターンシート製品 |
| JP2008202153A (ja) * | 2007-02-19 | 2008-09-04 | Kao Corp | ウエットシート用シート基材 |
| JP2015193955A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | ユニチカ株式会社 | 浮き出し模様を持つ三層構造不織布及びその製造方法 |
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