JPH0618569B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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JPH0618569B2
JPH0618569B2 JP62317344A JP31734487A JPH0618569B2 JP H0618569 B2 JPH0618569 B2 JP H0618569B2 JP 62317344 A JP62317344 A JP 62317344A JP 31734487 A JP31734487 A JP 31734487A JP H0618569 B2 JPH0618569 B2 JP H0618569B2
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和彦 福田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気共鳴現象を用いて被検体中に存在する特
定原子核のスピン密度、及び緩和時定数等の反映された
画像を得る磁気共鳴イメージング装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
磁気共鳴は、ある原子核(水素原子核など)を一様な静
磁場中においたとき、原子核のスピンが静磁場の強度に
比例した周波数で磁場のまわりを歳差運動し、この状態
で物体に歳差運動の周波数と同一の周波数をもつ高周波
パルス(RFパルス)を印加すると、磁気共鳴現象を生
ずる性質を利用したものである。このとき、特定の方向
に沿つて強さが変化する傾斜磁場を前記静磁場に重畳さ
せると、物体の中の各原子核は、磁場強度の変化に応じ
て異なつた周波数で共鳴及び緩和の運動を行うことにな
り、その結果、周波数の分析により物体の各原子核のマ
ツピング(画像)を得ることができる。測定の方法とし
ては一般に、前記高周波パルスのうち90°や180°
パルスの一連のシーケンスの組み合わせにより、物体の
原子核のスピンの共鳴から緩和へ至る自由誘導減衰信号
を観測し、これをフーリエ変換することにより、画像化
する手法が用いられている(フーリエ変換法)。
磁気共鳴イメージング装置のブロツク図を第12図に示
し、前記フーリエ変換法で用いられる典型的なパルスシ
ーケンスを第13図に示す。第13図のシーケンスにお
いて、同図(イ)に示す90°パルスと同図(ロ)に示
す傾斜磁場GはZ軸に垂直な断層面(スライス)を選
択的に励起するために用いる。また、同図(イ)に示す
180°パルスと同図(ハ)に示す断層面内のX方向の
傾斜磁場Gは、励起されたスピンからの信号をエコー
(Echo)の形で集めるためのもので、このときのエコーの
周波数成分は断層面内のX方向に対するスピンの分布に
依存する。エコー信号は、マグネツトボアの中に配置さ
れたRF受信コイルで検出された後、90°位相の異な
る参照波で直交2相検波され、2チヤンネル(Real Imag
inary)の検波信号となる。さらに、上記2つの傾斜磁場
と互いに直交する勾配磁場(第13図(ニ)参照)G
の振幅を、各90°,180°パルスの印加毎に正から
負(又は負から正)へ順以変化させて、Y方向の位相エ
ンコーデイングを行う。なお、第12図の説明は第1図
(実施例)と重複するので、こゝでは省略する。
このようにして収集された2チヤンネルの検波信号は、
一般に以下のような式で表現できる。
S(t,G)=k∫∫M(x,y)exp〔ir(G・y・ty +Gx・x・t)〕dxdy……(1) ただし、M(x,y):断層面内のスピン密度分布 G:x方向傾斜磁場勾配(定数) G:y方向傾斜磁場勾配(変数) t:x方向傾斜磁場印加時間(変数) t:y方向傾斜磁場印加時間(定数) k:比例定数,r:核磁気回転比, である。したがつて、2チヤンネルの検波信号全体S
(t,G)を2次元フーリエ変換すれば、スピン密度分布M
(x,y)が求められる。しかし、実際には検波信号の位相
ずれ、x方向傾斜磁場の動特性の影響によるx方向の位
置に比例した位相ひずみ、または静磁場の空間的不均一
性による位相ひずみなどにより、信号の位相すれが生じ
る。この位相ずれ量をΔθとすると、(1)式は次式の如
く表わされる。
S′(t,G)=k∫∫M(x,y)exp〔ir(G・y・ty +Gx・x・t+Δθ)〕dxdy……(2) (2)式は、フーリエ変換の位相シフト定理より、 M′(x,y)=M(x,y)eiΔθ……(3) となり、位相ずれによる画像の誤差が生じることにな
る。
一般に、現在用いられている磁気共鳴イメージング装置
(以下、MRIと記す)では、再構成された画像M(x,
y)の画素値は、絶対値で表現する方式が用いられてお
り、したがつて、 |M′(x,y)|=|M(x,y)eiΔθ|=|M(x,y)|……
(4) となり、位相ずれの影響を消すことができる。すなわ
ち、フーリエ変換により求められたスピン密度分布M
(x,y)のReal(実軸)成分とImaginary(虚軸)成分の2
乗和の平方根をとればよいわけである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、そのためには計算機で各画素毎に2乗和の平方
根計算をしなければならず、これがスキヤンが終了して
からデイスプレイに画像が出てくるまでの時間の短縮の
ための障害になつていた。
また、スピンエコー法のように、正の画素値をとるスキ
ヤン方式は絶対値画像で問題はないが、インバージヨン
リカバリー(反転回復)法のように最初に180°パル
スでスピンを反転してから信号を収集する方式では、負
の値をもつ画像も生ずるため、前記のような絶対値処理
では画像の正確な表現ができないという問題点があつ
た。
このような状況に対応するため、例えばインバージヨン
リカバリーの画像については、Real成分の画像をそのま
ま用いる方法もあるが、本質的な解決策ではない。ま
た、収集された検波信号のRealパートとImaginaryパー
トを用いて、計算処理により位相角を求め、位相補正を
行う手法がいくつか考えられているが、この場合に問題
になるのは、RealとImaginaryの位相差を検出するため
に、各信号の絶対値の最大値を見つける必要があること
である。つまり、MRIの信号はノイズ成分が多く、単
純な最大値検出方式では、かえつて誤差を大きくする可
能性があると云うわけである。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたものであり、
磁気共鳴イメージングにおいて、コイルで検出され検波
された磁気共鳴信号のノイズ成分およびひずみ成分を除
去し、安定した画像化が可能なようにするとゝもに、不
要な位相差(Δθ)を除去して反転回復法等、負の画像
値をもつシーケンスに対しても正確な画像化を可能にす
ること、さらには大きなノイズ等による補正不能な信号
波形に対しても、再度スキヤンすることなく残りの正常
信号波形から、画像化することができるようにすること
を目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
磁気共鳴イメージングにおいて、一連のパルスシーケン
スにより励起されたスピンが放出する信号をコイルで検
知し、増幅して位相敏感検波した後生成される検波信号
に対し、突出ノイズ(スパイク状信号)を検知するスパ
イク検出、及び信号のクリツプ(あるいは飽和)状態を
検知するクリツプ検出、ならびに信号を移動平均等によ
り平滑化するスムージング手段と、信号の直流レベルを
検出し,補正するDC補正手段と、信号の不要な位相差
成分を算出し全体の位相量から該算出した位相差を除去
する位相補正手段とを設ける。
〔作用〕
スムージング手段,DC補正手段および位相補正手段を
設けてノイズ,直流レベルずれおよびタイミングずれを
除去することにより、安定かつ正確な画像化を可能にす
る。
〔発明の実施例〕
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図である。1
は一様な静磁場Hを発生する静磁場コイルであり、2
は各種傾斜磁場(Gx,Gy,Gz)の発生系である。3は送受信
用の高周波コイル系、4は高周波送信回路系、5は高周
波受信回路系、6は直交2相検波(QD:Quadrature Det
ection)を行う検波回路系、7は(アナログ/デイジタ
ル)A/D変換系、8はスパイク検出及びクリツプ検出
及び平滑化を行う前処理系、9はDC補正処理系、10
は位相補正処理系、11は画像再構成系、12は上記処
理全体を管理・制御するコンピユータ系、13は画像を
表示するデイスプレイ系である。
次に、上記処理装置の動作を説明する。
いま、一様な静磁場Hを被検体Pにかけた状態で、送
信回路系4から送受信コイル3を経由して高周波(R
F)パルスを印加すると、被検体の特定原子核と高周波
との相互作用による磁気共鳴信号が送受信コイル3に誘
起されるが、このときスライス選択のための傾斜磁場
GZ,位相エンコーデイングのための傾斜磁場GY,エコー
信号読み出しのための傾斜磁場GXを、傾斜磁場発生系2
により必要なタイミングで発生させる。誘起された磁気
共鳴信号は、送信回路系4からの信号ωを用いて検波
回路系6で検波された後、A/D変換系7でデイジタル
信号化される。このデイジタル信号は各種のノイズを含
んだ不安定なものであるため、以下に述べるような各種
の検出,補正を行つたのち、画像再構成系11により画
像化されてデイスプレイ系13に画像として表示され
る。
次に、本発明の本質的な部分である、ノイズを含んだ磁
気共鳴信号のノイズ検出及び補正処理について説明す
る。まず、始めに磁気共鳴信号の突出ノイズ(スパイク
状信号)の検出、及び信号のクリツプ(あるいは飽和)
状態の検知、ならびに平滑化を行う前処理系8の動作に
ついてのべる。
一般に、磁気共鳴信号は第2図に示すように、理想的に
は一定の周波数成分を含み、なだらかな包絡線Eをもつ
ている。しかし、システムの各部分から混入するノイズ
やシステムそのものの不安定性により、現実の磁気共鳴
信号は、第3A図に示すような単発的に突出した電圧と
してあらわれるスパイク状ノイズSPが時々発生し、ま
た、被検体の動きやシステムの動的変動により、第3B
図に示すような信号のクリツピング(又は飽和状態)C
Lが発生する。また、スパイクやクリツピングが無くて
も、一般に現実の磁気共鳴信号は、第3C図に示すよう
になめらかな波形にならず、小さいノイズ成分を含んだ
波形になり、以後の位相補正やDC補正等の際の障害に
なり、また究極的には画像のノイズ又はアーチフアクト
(擬像)としてあらわれる。そこで、前処理系8でこれ
らの検出及び除去を行う。
前処理系8では、まずA/D変換系7において、画像の
再構成に必要なデータサンプリング間隔よりも短いサン
プリング間隔でA/D変換を行う。たとえば、画像の作
成に必要なサンプリング間隔がt0〔μs〕であるとする
と、本方式においては、実際のA/D変換のサンプリン
グを(t0/n)μs間隔で行う。この場合、必要なデー
タサンプリング点数よりn倍多いデータがサンプリング
されるわけで、このデータを前処理系8でn点を1点に
変換する処理を行う。このとき、前記の如きスパイクや
クリツピングの検出、及びデータの平滑化を行う。以
下、このための手法を記す。
第4A図はn=4の場合、すなわち4倍多いサンプリン
グを行つた後、4点から1点に縮退させるときの例であ
る。こゝでは、例えば点P1を基準にして次の点P2、その
次の点P3、その次の点P4の各点との差分の値Δiを求め
る。すなわち、各点Piの信号の値をf(Pi)とすると、 Δi=f(Pi+1)-f(P1)……(5) である。つぎに各Δiの平均をとり、これを改めてP
の値f(P1)に加えることにより、平滑化されたPの値
を得ることができる。つぎの対象点はピツチを4つずら
した点P5,P6,P7,P8であり、これらについても前記と同
様の処理を行う。なお、本方式においては、平滑化の対
象点(P1など)に対して補正点(P2,P3,P4など)が時間
軸で前にくるような例を示したが、これは任意である。
すなわち、平滑化対象点をP3とし、補正点をP1,P2,P4
どの如くしてもよい。
以上のようにして平滑化処理が実現できるが、このとき
各点間の差分値Δiを監視することにより、スパイク検
出及びクリツピング検出を行う。すなわち、スパイク検
出については、システムの特性を考慮して、一定の閾値
αを設けて差分値Δiの絶対値|Δi|を監視し、 |Δi|>α……(6) の場合にスパイクが発生したと見なし、このときのΔi
を前記平滑化演算の対象から除くようにする。
また、クリツピング検出は、上記と同様にΔiを監視す
ることにより実行できる。すなわち、すべてのiについ
て |Δi−Δi+1|=0……(7) のとき、信号はクリツピング状態であると判断する。
第4B図にスパイク状ノイズ検出方法の例、及び第4C
図にデータクリツピング検出方法の例を示す。データク
リツピングの場合の信号の処理については、その部分の
信号を除去するケース、また再度スキヤンして信号をと
り直すケースなどいろいろ考えられる。
次に、上記した前処理系8により平滑化された信号に対
する、DC補正系9によるDC補正の処理について説明
する。
第5A図に示すように、直交2相検波回路系6により検
波され、A/D変換系7を通つてデイジタル化されたRe
al及びImaginary信号は送受信コイル3や受信回路5,
検波回路6,A/D変換系7の回路特性や伝送特性など
により、直流レベルがシフトしていることが多い。した
がつて、測定された信号のうち、直流レベルと見なされ
る部分を検出して、この部分のレベルをもとに信号全体
から差し引くことにより、直流成分が実効的にゼロであ
る信号を得ることができる。
直流レベルの検出は次のように行う。例えば、収集した
信号のうち時間軸で最も右寄りの部分は、共鳴信号がほ
とんど減衰しきつた状態であり、直流レベルと見なして
もよいことになる。この様子を第5B図に示す。同図の
Aの部分が直流レベルと見なされる部分であり、この部
分のサンプリング点数をnとし、DCレベルをSdcとす
ると、 となり、DC補正後の信号 は、 として、Real,Imaginaryの各信号のDC補正をおこな
う。
次に、以上のべてきた前処理及びDC補正された信号 に対して、位相補正系10により位相補正を行う処理に
ついて、以下に説明する。
まず、第一に位相エンコード量がゼロのとき(G=0)
の検波信号を用いて、システムに固有の、不要な位相差
Δθを算出する。
前記(2)式においてG=0とすると、 S′(t,0)=k∫∫M(x,y)exp〔ir(Gx・x・t +Δθ)〕dxdy……(10) となり、t=0のとき、Δθは上式より、 となる。したがつて、実際の検波信号S′(t,0)からt
=0の点を見つけることができれば、(11)式より不要な
位相量Δθを求めることができる。
(10)式より信号の絶対値は、 |S′(t,0)| =|k∫∫M(x,y)exp(irGx・x・t)dxdy・exp(irΔθ)| =|k∫∫M(x,y)exp(irGx・x・t)dxdy| =|S′(t,0)|……(12) となり、位相量に依存しないことがわかる。ここで、信
号S′(t,0)は前述したように、一般には多くのノイズ
を含んでいるので、t=0の点を確実に求めることはで
きない。しかし、前処理系8及びDC補正系9により平
滑化,補正された信号 はノイズがカツトされ、直流のシフト分も補正されてい
るので、 はt=0のときに最大値をとると見なしてよいことにな
る。したがつて、 が最大値をとる点がt=0であり、したがつて、 の値が求められる。
次に、(11)式より求められたΔθを用いて、G≠0(位
相エンコーデイング時)のときの信号からΔθを除去す
る。信号を実部,虚部にわけ、位相補正後の信号、すな
わち(1)式であらわされる信号の実部,虚部をRe〔S(t,
G)〕,Im〔S(t,G)〕とする。また、前処理・DC補正後
で位相補正前の信号を とし、その実部,虚部をそれぞれ とすると、 Re〔S(t,G)〕 =k∫∫M(x,y)cos〔r(Gx・x・t+G・y・ty)〕dxdyIm〔S(t,
G)〕 =k∫∫M(x,y)sin〔r(Gx・x・t+G・y・ty)〕dxdy……(14) したがつて、 このようにして、測定された磁気共鳴信号のReal,Imagi
naryの各信号から不要なΔθを除くことができる。
さらに、スピンの密度分布M(x,y)は実数であるから、
(1)式より、 S(-t,-G) =k∫∫M(x,y)exp〔-ir(G・y・ty+Gx・x・t)〕dxdy =〔S(t・G)〕(*は複素共役)……(16) となり、信号S(t・G)において、Gの負の部分の信号と
Gの正の部分の信号とは複素共役の関係になつており、
第6図に示すように、複素平面において点対称である。
したがつて、この性質を用いると前記スパイク及びクリ
ツプ検出系において、異常なスパイク又はクリツプが検
出されて、補正不能と見られる信号(Bad Viewと呼
ぶ。)については、そのViewを再度スキヤンすることな
く、複素共役な関係にある信号で置きかえることにより
信号全体を補償することができ、スキヤン時間の延長を
防ぐことができる。
次に、本発明の主要な部分である前処理系8、DC補正
系9、位相補正系10に関し、今まで述べてきたことを
実現するための具体的なブロツク図又はフローチヤート
について説明する。
第7図に前処理系8のハードウエアブロツク図を示す。
こゝでも、前記の説明と同様に、必要なサンプリング点
数の4倍のデータから、平滑化処理を施して1点に縮退
させる場合で記述する。すなわち、Pi〜Pi+3までの共鳴
信号をデータバツフア81に格納し、そのうち差分のた
めの基準データとなるものを基準データバツフア82へ
格納する(例えば、Piとする)。次に、差分器83へ
Pi,Pi+1,Pi+2,Pi+3を入力して差分値Δi〜Δi+2を求
め、このデータをクリツピング検出系84及びスパイク
検出系85へ転送する。クリツピング検出系84では、
差分値Δi〜Δi+2間のさらに差分をとる差分器84Aに
より差分値を監視し、差分値の差分がゼロの場合はカウ
ンタ84Bをインクリメントし、ゼロでない場合はカウ
ンタをリセツトする。カウンタの値が一定値以上になる
ということは差分値の差分がゼロ、すなわち、信号のレ
ベルが一定の状態がつづくことであり、したがつて、カ
ウンタにプリセツトされた値を越えた場合はクリツプ検
出として、アラームを発生するようにする。一方、スパ
イク検出系85は、前記差分値Δiの絶対値そのものを
一定の基準値と比較し、基準値より大きい場合はアラー
ム信号を発生し、そのときの差分値Δiは棄却し、以後
の平滑化処理には用いないようにする。なお、クリツプ
検出系84及びスパイク検出系85においてアラームが
発生しない場合は、差分値Δi〜Δi+2を加算器86へ転
送し、次の割算器(ビツトシフトによる)87により平
均化処理を施した後、その値を基準データバツフア(こ
の場合Pi)の値に加算することにより、平滑化された
後のPi′を得る。
次に、DC補正系9の処理のブロツク図を第8A図に示
す。こゝでは、磁気共鳴信号の変化分から直流部分を検
出するために、前処理系8で平滑化された信号Pi′を用
いる。
すなわち、信号Pi′と次の平滑化信号Pi+1′から差分
器91でその差分値Δi′を求め、この絶対値|Δi′|
をコンパレータ92で基準値Cと比較し、Cより小さい
場合はDC成分データバツフア93へ、Pi′のデータを
格納する。Cより大きい場合は、DC成分データバツフ
アの内容をすべてクリアする。DC成分データバツフア
は、例えば16点分のデータがそろつたところで直流部
分が検出されたものと見なし、次の加算器94及び割算
器(ビツトシフト)95で上記16点分の信号の平均値
を求め、1ViewのReal又はImaginary信号の直流レベルSd
cとする。直流レベルSdcが求まつた後は、第8B図に示
すような1View分のReal又はImaginaryのデータメモリか
ら直流レベルSdcを引くことにより、DC補正を行う。
次に、位相補正に関し、第9図及び第10図にそのフロ
ーチヤートを示す。第9図は位相差Δθを求めるフロー
であり、第10図はΔθを用いて位相補正を行うフロー
である。これらは、この手順に従つてハードウエアで実
現することも可能であるが、ここでフローを示すだけに
とどめておく。
次に、第11図に本発明の最後のポイントであるBad Vi
ewデータの置きかえを示す。
前述したように、前処理系においてデータのクリツピン
グやスパイクが検出された場合、これをそのまま再構成
演算に用いるとノイズやアーチフアクト(擬像)の原因
になるため、前処理系にてアラームが発生した場合は、
このViewのデータをそれと複素共役なデータのViewで置
きかえる処理を行う。
〔発明の効果〕
本発明によれば、磁気共鳴イメージング装置において、
システムの各種の要因からくる共鳴信号のノイズを除去
し、さらに信号を平滑化し、DC補正,位相補正を行う
ようにしたので、生成される画像のノイズやアーチフア
クトが低減し、また突発的に生ずるBad Viewによる画像
のアーチフアクトについても再スキヤンすることなく、
既に収集したViewのデータで置きかえることにより、シ
ステムの安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示すブロツク図、第2図は理
想的な磁気共鳴信号の例を示す波形図、第3A図は信号
に重畳したスパイク状ノイズの例を示す波形図、第3B
図は信号のクリツピングの例を示す波形図、第3C図は
小さいノイズを含む磁気共鳴信号の例を示す波形図、第
4A図は本発明における信号のスムージング方法を説明
するための説明図、第4B図は本発明におけるスパイク
状ノイズの検出方法を説明するための説明図、第4C図
は本発明における信号クリツピングの検出方法を説明す
るための説明図、第5A図は検波信号の直流分を説明す
るための波形図、第5B図は本発明における直流レベル
の検出方法を説明するための説明図、第6図は磁気共鳴
信号の対称性を説明するための説明図、第7図は本発明
による前処理系を示すブロツク図、第8A図は本発明に
よるDC補正系を示すブロツク図、第8B図は本発明に
よるDC補正方法を説明するための説明図、第9図は位
相ずれの算出過程を示すフローチヤート、第10図は位
相補正方法を示すフローチヤート、第11図はBad View
の置き換え処理を説明するための説明図、第12図は磁
気共鳴イメージング装置の従来例を示すブロツク図、第
13図はパルスシーケンスの例を示すタイムチヤートで
ある。 符号説明 1……静磁場コイル、2……傾斜磁場発生系、3……高
周波送受信コイル、4……高周波送信回路系、5……高
周波受信回路系、6……検波回路系、7……A/D変換
系、8……前処理系、9……DC補正処理系、10……
位相補正処理系、11……画像再構成系、12……制御
コンピユータ系、13……デイスプレイ系、81……バ
ツフア、82……基準データバツフア、83,91……
差分器、84……クリツピング検出系、84A……差分
値差分回路、84B……カウンタ、85……スパイク検
出系、86,94……加算器、87,95……割算器、
92……コンパレータ、93……DC成分データバツフ
ア。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体に対し、一様な静磁場と線形の勾配
    をもつ静磁場と一定周期の高周波磁場パルスとを印加し
    て得られる実部,虚部の2成分からなる磁気共鳴信号を
    受信コイルを介して検出し、2相検波した後アナログ−
    デイジタル変換することにより、少なくとも特定の原子
    核のスピン密度および緩和時定数の分布を映像化する磁
    気共鳴イメージング装置において、 前記デイジタル化された磁気共鳴信号をデイジタル的に
    平滑化する平滑化手段と、 該磁気共鳴信号の実部,虚部の各直流分を検出しその各
    々の補正を行う直流分補正手段と、 磁気共鳴信号の実部と虚部の位相差を求めてその補正を
    行う位相補正手段と、 を設け、ノイズ,直流レベルずれおよびタイミングずれ
    を除去して画像化することを特徴とする磁気共鳴イメー
    ジング装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の磁気共鳴イ
    メージング装置において、前記平滑化の段階で補正不能
    な信号成分については、他の信号との置き換え処理にて
    補完を図ることを特徴とする磁気共鳴イメージング装
    置。
JP62317344A 1987-12-17 1987-12-17 磁気共鳴イメージング装置 Expired - Lifetime JPH0618569B2 (ja)

Priority Applications (1)

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