JPH06188008A - 燃料電池 - Google Patents
燃料電池Info
- Publication number
- JPH06188008A JPH06188008A JP5054274A JP5427493A JPH06188008A JP H06188008 A JPH06188008 A JP H06188008A JP 5054274 A JP5054274 A JP 5054274A JP 5427493 A JP5427493 A JP 5427493A JP H06188008 A JPH06188008 A JP H06188008A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- electrode
- fuel cell
- liquid fuel
- liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 液体燃料と酸化剤ガスの供給システムを簡易
化し、構造を簡素化し、高効率を維持し、小形化する。 【構成】 燃料極2、酸化剤極3およびこれら両電極
2,3に挟持された電解質層を有する起電部4を複数個
積層したスタック6を備え、燃料として液体燃料を用い
た燃料電池において、スタック6の外周面のうち、燃料
極の端面を含み、かつ垂直方向に流す酸化剤ガスの流れ
と平行に配置された少なくとも一つの面に沿って、酸化
剤ガスの流れと直交するような方向に、起電部4構成部
品の端面に液体燃料が直接接する液体燃料導入路を設
け、液体燃料導入路内の液体燃料は毛管力により燃料極
に供給される燃料電池。
化し、構造を簡素化し、高効率を維持し、小形化する。 【構成】 燃料極2、酸化剤極3およびこれら両電極
2,3に挟持された電解質層を有する起電部4を複数個
積層したスタック6を備え、燃料として液体燃料を用い
た燃料電池において、スタック6の外周面のうち、燃料
極の端面を含み、かつ垂直方向に流す酸化剤ガスの流れ
と平行に配置された少なくとも一つの面に沿って、酸化
剤ガスの流れと直交するような方向に、起電部4構成部
品の端面に液体燃料が直接接する液体燃料導入路を設
け、液体燃料導入路内の液体燃料は毛管力により燃料極
に供給される燃料電池。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、燃料電池、特に小型化に
適した燃料電池に関する。
適した燃料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、単独の発電装置としては効
率がいいことから最近注目されている。燃料電池は、燃
料としてガスを使用するリン酸型燃料電池、溶融炭酸塩
型燃料電池、固体電解質型燃料電池、アルカリ性電解液
型燃料電池等と、燃料として液体を使用するメタノ−ル
燃料電池、ヒドラジン燃料電池等とに大別される。これ
らの燃料電池は、主に電力用発電機や大型機器を動かす
ための動力源を対象にしているため、ガスや液体の燃
料、あるいは酸化剤ガスを電池内に導入するためのコン
プレッサやポンプ等が必要であり、システムとして複雑
であるばかりでなく、これらの導入のために電力を消費
する。
率がいいことから最近注目されている。燃料電池は、燃
料としてガスを使用するリン酸型燃料電池、溶融炭酸塩
型燃料電池、固体電解質型燃料電池、アルカリ性電解液
型燃料電池等と、燃料として液体を使用するメタノ−ル
燃料電池、ヒドラジン燃料電池等とに大別される。これ
らの燃料電池は、主に電力用発電機や大型機器を動かす
ための動力源を対象にしているため、ガスや液体の燃
料、あるいは酸化剤ガスを電池内に導入するためのコン
プレッサやポンプ等が必要であり、システムとして複雑
であるばかりでなく、これらの導入のために電力を消費
する。
【0003】液体燃料としてメタノールを用いたメタノ
ール燃料電池を例として説明すると、メタノール燃料電
池のシステムでは、燃料はメタノールタンクからポンプ
で電池本体に送られ、また酸化剤である空気はブロワに
より電池本体に送られる。特にこの電池では、溶解燃料
として、燃料となるメタノールと電解質である例えば希
硫酸との混合液体を、メタノール制御器や酸制御器を介
してポンプで電池本体に圧送するため、そのシステムは
一層複雑になっている。このような複雑さは他の燃料電
池についても同様で、いずれのシステムでも燃料や酸化
剤ガスを送るためにブロワやポンプが必要となる。この
ようなシステムの複雑さは、現在の燃料電池が電力用や
大型機器の動力源等として、大容量の電力を対象にして
いるためであり、これを達成するために大量の燃料や酸
化剤ガスを流さなければならず、よってポンプやブロワ
等が必要となる。
ール燃料電池を例として説明すると、メタノール燃料電
池のシステムでは、燃料はメタノールタンクからポンプ
で電池本体に送られ、また酸化剤である空気はブロワに
より電池本体に送られる。特にこの電池では、溶解燃料
として、燃料となるメタノールと電解質である例えば希
硫酸との混合液体を、メタノール制御器や酸制御器を介
してポンプで電池本体に圧送するため、そのシステムは
一層複雑になっている。このような複雑さは他の燃料電
池についても同様で、いずれのシステムでも燃料や酸化
剤ガスを送るためにブロワやポンプが必要となる。この
ようなシステムの複雑さは、現在の燃料電池が電力用や
大型機器の動力源等として、大容量の電力を対象にして
いるためであり、これを達成するために大量の燃料や酸
化剤ガスを流さなければならず、よってポンプやブロワ
等が必要となる。
【0004】一方、社会的な動向として、OA機器、オ
−ディオ機器、無線機器等の各種機器は、半導体技術の
発達と共に小形化され、さらにポータブル性が要求され
ている。このような要求を満足するための発電源として
は、手軽な一次電池や二次電池等が使用されている。し
かし、一次電池や二次電池は、機能上使用時間に制限が
あり、このような電池を用いたOA機器等では当然使用
時間が限定される。これらの電池を使用した場合、電池
の放電が終った後に、電池を交換してOA機器等を動か
すことはできるものの、一次電池ではその重量に対して
使用時間が短く、ポ−タブルな機器には不向きである。
また、二次電池では放電が終ると充電できる半面、充電
のために電源が必要で使用場所が制限されるのみなら
ず、充電に時間がかかるという欠点がある。特に、二次
電池を組み込んだOA機器等では、電池の放電が終って
も電池を交換することが困難なため、機器の使用時間の
制限はまぬがれない。このように、各種小型機器を長時
間作動させるには、従来の一次電池や二次電池の延長で
は対応が難しく、より長時間の作動に向いた電池が要求
されている。
−ディオ機器、無線機器等の各種機器は、半導体技術の
発達と共に小形化され、さらにポータブル性が要求され
ている。このような要求を満足するための発電源として
は、手軽な一次電池や二次電池等が使用されている。し
かし、一次電池や二次電池は、機能上使用時間に制限が
あり、このような電池を用いたOA機器等では当然使用
時間が限定される。これらの電池を使用した場合、電池
の放電が終った後に、電池を交換してOA機器等を動か
すことはできるものの、一次電池ではその重量に対して
使用時間が短く、ポ−タブルな機器には不向きである。
また、二次電池では放電が終ると充電できる半面、充電
のために電源が必要で使用場所が制限されるのみなら
ず、充電に時間がかかるという欠点がある。特に、二次
電池を組み込んだOA機器等では、電池の放電が終って
も電池を交換することが困難なため、機器の使用時間の
制限はまぬがれない。このように、各種小型機器を長時
間作動させるには、従来の一次電池や二次電池の延長で
は対応が難しく、より長時間の作動に向いた電池が要求
されている。
【0005】このような問題の一つの解決策として、上
述したような燃料電池がある。燃料電池は、燃料と酸化
剤を供給するだけで発電することができるという利点を
有するだけでなく、燃料を交換すれば連続して発電でき
るという利点を有しているため、小形化ができれば消費
電力が小さいOA機器等の小形機器の作動に極めて有利
なシステムといえる。
述したような燃料電池がある。燃料電池は、燃料と酸化
剤を供給するだけで発電することができるという利点を
有するだけでなく、燃料を交換すれば連続して発電でき
るという利点を有しているため、小形化ができれば消費
電力が小さいOA機器等の小形機器の作動に極めて有利
なシステムといえる。
【0006】燃料電池は、酸化剤として空気が使用でき
るため、酸化剤の観点からは使用場所や使用時間等に制
限を受けることはないが、燃料としてガスを使用する場
合は、OA機器等の消費電力が小さいとはいえ、ガスの
密度を考えると発電に要するガス量は大きく、電池の小
形化には不向きである。これに対して、液体燃料はガス
に比べると密度が高く、小形機器用燃料電池の燃料とし
ては圧倒的に有利である。従って、液体燃料を用いた燃
料電池が小形化できれば、従来にない長時間作動が可能
な小形装置用の電源が実現できる。このような小形装置
用電源を実現する上での障害は、前述したように、従来
の液体燃料を用いたシステムでは、液体燃料を電池本体
に送り込むためにポンプが、また酸化剤ガスを送り込む
ためにブロワ等が必要であるため、システムとしては複
雑で、このままの構造では小形化することが困難なこと
にある。
るため、酸化剤の観点からは使用場所や使用時間等に制
限を受けることはないが、燃料としてガスを使用する場
合は、OA機器等の消費電力が小さいとはいえ、ガスの
密度を考えると発電に要するガス量は大きく、電池の小
形化には不向きである。これに対して、液体燃料はガス
に比べると密度が高く、小形機器用燃料電池の燃料とし
ては圧倒的に有利である。従って、液体燃料を用いた燃
料電池が小形化できれば、従来にない長時間作動が可能
な小形装置用の電源が実現できる。このような小形装置
用電源を実現する上での障害は、前述したように、従来
の液体燃料を用いたシステムでは、液体燃料を電池本体
に送り込むためにポンプが、また酸化剤ガスを送り込む
ためにブロワ等が必要であるため、システムとしては複
雑で、このままの構造では小形化することが困難なこと
にある。
【0007】さらに、リン酸型燃料電池や溶融炭酸塩型
燃料電池、さらに固体電解質型燃料電池等の従来の燃料
電池においては、ポンプやブロワで電池に供給されたガ
スは、酸化剤極と燃料極に隣接して設けられたガスチャ
ンネルを通して各電極に導入される。この場合、大量の
燃料ガスと酸化剤ガスをポンプやブロワに負荷を与えな
いように流すという観点から、ガスチャンネルのガス流
路はできるだけ圧損が生じないように大きな溝形状にし
てある。例えば、溶融炭酸塩型燃料電池のガスチャンネ
ルでは、通常 2mmを超えるような深さの溝が形成され
る。このことは、メタノール燃料電池のような液体燃料
を用いる燃料電池でも同じであり、特にメタノール燃料
電池では、上述したリン酸型燃料電池等とは異なり、電
解質層および燃料極に電解質である例えば硫酸と燃料に
なるメタノールとの混合体を流すため、圧損に関しては
ガスを燃料とする場合よりさらに大きな値となる。この
ように、従来の燃料電池は、ポンプやブロワでガスや液
体を送り込むために、ガスチャンネルの溝形状を大きく
せざるを得ず、逆に溝形状を小さくするとポンプやブロ
ワが大きくなる等、これまでの技術の延長では小形化は
達成できないという問題がある。
燃料電池、さらに固体電解質型燃料電池等の従来の燃料
電池においては、ポンプやブロワで電池に供給されたガ
スは、酸化剤極と燃料極に隣接して設けられたガスチャ
ンネルを通して各電極に導入される。この場合、大量の
燃料ガスと酸化剤ガスをポンプやブロワに負荷を与えな
いように流すという観点から、ガスチャンネルのガス流
路はできるだけ圧損が生じないように大きな溝形状にし
てある。例えば、溶融炭酸塩型燃料電池のガスチャンネ
ルでは、通常 2mmを超えるような深さの溝が形成され
る。このことは、メタノール燃料電池のような液体燃料
を用いる燃料電池でも同じであり、特にメタノール燃料
電池では、上述したリン酸型燃料電池等とは異なり、電
解質層および燃料極に電解質である例えば硫酸と燃料に
なるメタノールとの混合体を流すため、圧損に関しては
ガスを燃料とする場合よりさらに大きな値となる。この
ように、従来の燃料電池は、ポンプやブロワでガスや液
体を送り込むために、ガスチャンネルの溝形状を大きく
せざるを得ず、逆に溝形状を小さくするとポンプやブロ
ワが大きくなる等、これまでの技術の延長では小形化は
達成できないという問題がある。
【0008】上述したような点に対処し、小形化への対
応を図った燃料電池として、液体燃料の供給に毛管力を
利用した液体燃料電池(特開昭59-66066号公報参照)が
提案されている。この液体燃料電池は、紙、木綿、アス
ベスト、ガラス等の有機あるいは無機繊維材料や、アク
リル、ナイロン等の合成繊維を基材とした毛細管材料の
毛管力で、液体燃料を下部に設けた燃料貯蔵室から上部
に向って一方向に吸い上げてアノードに供給し、かつ酸
化剤ガスを燃料の供給方向と同じ方向に流す平行流方式
の電池である。この電池では、燃料貯蔵室を下部に設け
ると共に、酸化剤ガスを垂直方向に流すために電池の下
部にはガスの取入れ口が必要であり、従って燃料貯蔵室
とスタック底面との間に隙間を設けた構造となってい
る。またこの方式では、毛細管材料の一部を機械的に絞
り込んで燃料の供給を制御できるように、その構成材料
は上述したような柔軟性を有する繊維で構成されてい
る。さらにこの電池は、上述したような電気的に絶縁性
の材料で構成した毛細管材料がアノード側集電体の一部
に、集電体と密着するように埋め込まれた構造となって
いる。
応を図った燃料電池として、液体燃料の供給に毛管力を
利用した液体燃料電池(特開昭59-66066号公報参照)が
提案されている。この液体燃料電池は、紙、木綿、アス
ベスト、ガラス等の有機あるいは無機繊維材料や、アク
リル、ナイロン等の合成繊維を基材とした毛細管材料の
毛管力で、液体燃料を下部に設けた燃料貯蔵室から上部
に向って一方向に吸い上げてアノードに供給し、かつ酸
化剤ガスを燃料の供給方向と同じ方向に流す平行流方式
の電池である。この電池では、燃料貯蔵室を下部に設け
ると共に、酸化剤ガスを垂直方向に流すために電池の下
部にはガスの取入れ口が必要であり、従って燃料貯蔵室
とスタック底面との間に隙間を設けた構造となってい
る。またこの方式では、毛細管材料の一部を機械的に絞
り込んで燃料の供給を制御できるように、その構成材料
は上述したような柔軟性を有する繊維で構成されてい
る。さらにこの電池は、上述したような電気的に絶縁性
の材料で構成した毛細管材料がアノード側集電体の一部
に、集電体と密着するように埋め込まれた構造となって
いる。
【0009】上記した液体燃料電池は、毛管力で液体燃
料を燃料極に供給するため、従来の燃料電池よりは小形
化に適するものの、複数の問題を含んでおり、それらの
改善が求められている。例えば、上記公報に記載されて
いるように、液体燃料はアノード(燃料極)中では水平
方向に透過あるいは浸透するものの、上向き方向には毛
細管作用を示さないという構造上の制約を有している。
また上述したように、この方式の電池では、スタック底
面と燃料貯蔵室の間に隙間が必要で、かつ繊維状の毛細
管材料を燃料貯蔵部に挿入する構造であるため、毛細管
材料と燃料貯蔵室とのシ−ルが難しくなると共に、スタ
ックと燃料貯蔵室を一体化して固定する構造にしなけれ
ばならない。しかも、一体化に際しては燃料貯蔵室上部
に、毛細管材料を導入するための複数の入り口を設けな
ければならず、構造が複雑になるばかりでなく、その製
造は極めて困難であるという欠点がある。さらに言うな
らば、この固定構造体においては、酸化剤を流すために
少なくともスタック底面の酸化剤極部分にスリットを開
ける必要があることも構造を複雑にしている。
料を燃料極に供給するため、従来の燃料電池よりは小形
化に適するものの、複数の問題を含んでおり、それらの
改善が求められている。例えば、上記公報に記載されて
いるように、液体燃料はアノード(燃料極)中では水平
方向に透過あるいは浸透するものの、上向き方向には毛
細管作用を示さないという構造上の制約を有している。
また上述したように、この方式の電池では、スタック底
面と燃料貯蔵室の間に隙間が必要で、かつ繊維状の毛細
管材料を燃料貯蔵部に挿入する構造であるため、毛細管
材料と燃料貯蔵室とのシ−ルが難しくなると共に、スタ
ックと燃料貯蔵室を一体化して固定する構造にしなけれ
ばならない。しかも、一体化に際しては燃料貯蔵室上部
に、毛細管材料を導入するための複数の入り口を設けな
ければならず、構造が複雑になるばかりでなく、その製
造は極めて困難であるという欠点がある。さらに言うな
らば、この固定構造体においては、酸化剤を流すために
少なくともスタック底面の酸化剤極部分にスリットを開
ける必要があることも構造を複雑にしている。
【0010】また液体燃料は、前述したように、下部か
ら上部へ一方向の毛細管作用で供給されるため、燃料極
の上部まで燃料が供給されるのに時間がかかる上に、電
池の形状に制約を受けることになる。すなわち電流を大
きくするには、電極や電解質板等の起電部品の面積を大
きくする必要があるが、この方式のように高さに制限が
存在する場合は、起電部品の幅を大きくせざるを得ず、
電池形状に制約が生じる。さらに、この電池では絶縁性
の毛細管材料が燃料極側の集電体中の一部に埋め込まれ
ているため、電池反応の結果得られた電子は集電体を流
れざるを得ず、電気が集中するばかりでなく、電気の流
れる経路が長くなって電気的なロスを生ずるという欠点
がある。
ら上部へ一方向の毛細管作用で供給されるため、燃料極
の上部まで燃料が供給されるのに時間がかかる上に、電
池の形状に制約を受けることになる。すなわち電流を大
きくするには、電極や電解質板等の起電部品の面積を大
きくする必要があるが、この方式のように高さに制限が
存在する場合は、起電部品の幅を大きくせざるを得ず、
電池形状に制約が生じる。さらに、この電池では絶縁性
の毛細管材料が燃料極側の集電体中の一部に埋め込まれ
ているため、電池反応の結果得られた電子は集電体を流
れざるを得ず、電気が集中するばかりでなく、電気の流
れる経路が長くなって電気的なロスを生ずるという欠点
がある。
【0011】一方、電池の締め付けに関しては、従来の
大出力、大面積の燃料電池では電池部品間の接触をよく
して性能の向上を図るために、均一に力が加わる大型の
締め付け装置を用いていた。例えば、商用のリン酸型燃
料電池や溶融炭酸塩型燃料電池の電池面積は、おおよそ
5000〜10000cm2 で、これを部品間の接触がよ
くなるように締め付けるためには、概ね15〜30ton
の締め付け荷重を有する装置で締め付けなければならな
い。よって、従来の燃料電池に用いられてきた締め付け
装置は、いずれも複雑で大掛かりな装置であり、小形化
を図ろうとする燃料電池には適さない。
大出力、大面積の燃料電池では電池部品間の接触をよく
して性能の向上を図るために、均一に力が加わる大型の
締め付け装置を用いていた。例えば、商用のリン酸型燃
料電池や溶融炭酸塩型燃料電池の電池面積は、おおよそ
5000〜10000cm2 で、これを部品間の接触がよ
くなるように締め付けるためには、概ね15〜30ton
の締め付け荷重を有する装置で締め付けなければならな
い。よって、従来の燃料電池に用いられてきた締め付け
装置は、いずれも複雑で大掛かりな装置であり、小形化
を図ろうとする燃料電池には適さない。
【0012】一方、従来の燃料電池のシステムを複雑に
する要因の一つとして電極表面で反応生成物として生成
する水の除去の問題がある。燃料電池においては一方の
電極で、電極反応の生成物として水が生じるが、この水
を電極表面から除去する必要がある。生成物である電極
表面に滞留していることは、補給されるべき物質の供給
を妨げ、結果として反応効率を低下させる。
する要因の一つとして電極表面で反応生成物として生成
する水の除去の問題がある。燃料電池においては一方の
電極で、電極反応の生成物として水が生じるが、この水
を電極表面から除去する必要がある。生成物である電極
表面に滞留していることは、補給されるべき物質の供給
を妨げ、結果として反応効率を低下させる。
【0013】特に、パーフルオロカーボンスルホン酸
(商品名:Nafion:Du Pont社製)などのプロトン導電性
膜を電解質として用いた固体高分子電解質型燃料電池
は、比較的低温(室温〜100℃)で作動するため、小
形機器用の電源として期待できるが、このような100
℃以下の低温で作動する燃料電池においては、酸化剤極
で生じる水は液体の状態で生成するため、揮散し難く電
極表面での水の滞留の問題は一層深刻なものとなる。
(商品名:Nafion:Du Pont社製)などのプロトン導電性
膜を電解質として用いた固体高分子電解質型燃料電池
は、比較的低温(室温〜100℃)で作動するため、小
形機器用の電源として期待できるが、このような100
℃以下の低温で作動する燃料電池においては、酸化剤極
で生じる水は液体の状態で生成するため、揮散し難く電
極表面での水の滞留の問題は一層深刻なものとなる。
【0014】従来の燃料電池では、電池本体の側面に空
気供給ダクトを設け、その反対面に空気排気ダクトを配
置し、この空気排気ダクトの壁面に生成水を結露させて
生成水の回収を行っていた。図42に従来の燃料電池の
概略図を示す。
気供給ダクトを設け、その反対面に空気排気ダクトを配
置し、この空気排気ダクトの壁面に生成水を結露させて
生成水の回収を行っていた。図42に従来の燃料電池の
概略図を示す。
【0015】すなわち図42に示すように、燃料電池本
体81の側面に、ブロアー82を取り付けた空気供給ダ
クト83と、その反対側に空気排出ダクト84を設置
し、この空気排出ダクト84の下に生成水回収ダクト5
4を設け、これらを空気入り口86と空気出口87の開
いた電池ケース57内に収納する。空気の供給は、ブロ
アー82にて行ない、生成水を含んだ空気は空気排出ダ
クト84内に送られ、この空気排出ダクト84の内壁面
に生成水が結露し、結露した生成水は下部の生成水回収
タンク85に回収され、排出空気は空気出口87を通っ
て外部に排出される。
体81の側面に、ブロアー82を取り付けた空気供給ダ
クト83と、その反対側に空気排出ダクト84を設置
し、この空気排出ダクト84の下に生成水回収ダクト5
4を設け、これらを空気入り口86と空気出口87の開
いた電池ケース57内に収納する。空気の供給は、ブロ
アー82にて行ない、生成水を含んだ空気は空気排出ダ
クト84内に送られ、この空気排出ダクト84の内壁面
に生成水が結露し、結露した生成水は下部の生成水回収
タンク85に回収され、排出空気は空気出口87を通っ
て外部に排出される。
【0016】上記のような生成水の回収方法を、期待さ
れるような小形の燃料電池に適用すると、ブロアー自体
の駆動電力やブロアーの体積が無視できなくなり、高い
充電効率や小型であることなどの長所が失われてしま
う。他にも生成水の回収方法は提案されているが、生成
水をいったん気化させる方法では気化熱に相当するエネ
ルギーを供給する必要があり、原理的にエネルギー効率
は良くならない。
れるような小形の燃料電池に適用すると、ブロアー自体
の駆動電力やブロアーの体積が無視できなくなり、高い
充電効率や小型であることなどの長所が失われてしま
う。他にも生成水の回収方法は提案されているが、生成
水をいったん気化させる方法では気化熱に相当するエネ
ルギーを供給する必要があり、原理的にエネルギー効率
は良くならない。
【0017】したがって小形の燃料電池を実現するため
には、特別な動力やエネルギーを用いることなく、酸化
剤極から生成する水を除去する機構が必要となる。
には、特別な動力やエネルギーを用いることなく、酸化
剤極から生成する水を除去する機構が必要となる。
【0018】一方、燃料電池のシステムを複雑にする別
の要因としてその構造上の問題がある。
の要因としてその構造上の問題がある。
【0019】図43にリン酸型燃料電池を例としてその
一般的な積層構造を示す。この場合、酸化剤極38、電
解質層36、燃料極37からなる起電部の相互間にセパ
レータもしくはインターコネクタと呼ばれる導電板39
を置き、これによって各起電部を直列に接続し、必要な
電圧を確保している。この構造はリン酸型燃料電池に限
らず、溶融炭酸塩型燃料電池、さらに固体高分子電解質
型燃料電池などにも応用されている。このような構造の
燃料電池においては、ポンプやブロワなどを用いて電池
に供給された燃料もしくは酸化剤としての空気は、酸化
剤極板と燃料極板に隣接して設けられたセパレータを通
して各電極に導入される。この場合、大量の燃料と酸化
剤ガス等の反応物質をポンプやブロワに負荷を与えない
ように流すという観点から、セパレータまたは電極板の
ガス流路はできるだけ圧損が生じないようにある程度の
深さを有する溝形状にしてある。特にメタノール等の液
体燃料を用いた場合には、上述したリン酸型燃料電池と
は異なり液体状の燃料を流すため、圧損に関しては、ガ
スを燃料とする場合よりさらに大きな値となる。
一般的な積層構造を示す。この場合、酸化剤極38、電
解質層36、燃料極37からなる起電部の相互間にセパ
レータもしくはインターコネクタと呼ばれる導電板39
を置き、これによって各起電部を直列に接続し、必要な
電圧を確保している。この構造はリン酸型燃料電池に限
らず、溶融炭酸塩型燃料電池、さらに固体高分子電解質
型燃料電池などにも応用されている。このような構造の
燃料電池においては、ポンプやブロワなどを用いて電池
に供給された燃料もしくは酸化剤としての空気は、酸化
剤極板と燃料極板に隣接して設けられたセパレータを通
して各電極に導入される。この場合、大量の燃料と酸化
剤ガス等の反応物質をポンプやブロワに負荷を与えない
ように流すという観点から、セパレータまたは電極板の
ガス流路はできるだけ圧損が生じないようにある程度の
深さを有する溝形状にしてある。特にメタノール等の液
体燃料を用いた場合には、上述したリン酸型燃料電池と
は異なり液体状の燃料を流すため、圧損に関しては、ガ
スを燃料とする場合よりさらに大きな値となる。
【0020】このように従来の構造の燃料電池では、こ
の反応物質の流路としてセパレータなどに溝等を形成す
る必要があるためある程度の厚さを要し、本来の発電部
である電解質層と燃料および酸化剤極の反応触媒および
集電体以外の占める体積を大きくせざるを得ない。仮
に、流路として作用する電極板ないしセパレータを薄く
小さくしたとしてもこの場合には狭い流路を通して反応
物質を供給するためにポンプ、ブロワなどに負担がかか
り、それらの機構を大きくせざるを得ない。
の反応物質の流路としてセパレータなどに溝等を形成す
る必要があるためある程度の厚さを要し、本来の発電部
である電解質層と燃料および酸化剤極の反応触媒および
集電体以外の占める体積を大きくせざるを得ない。仮
に、流路として作用する電極板ないしセパレータを薄く
小さくしたとしてもこの場合には狭い流路を通して反応
物質を供給するためにポンプ、ブロワなどに負担がかか
り、それらの機構を大きくせざるを得ない。
【0021】このようなことから、本来の起電部である
電解質層と燃料極および酸化剤極の反応触媒および集電
体以外の占める体積をできるだけ小さく抑え、燃料電池
全体の小形化を図る方策として例えば複数の起電部を厚
さ方向に垂直に、すなわち横並べに並べて、その端部で
互いに直列になるように接続する方法が考えられる。こ
の場合には複数の起電部に対し、1つの空間から反応物
質の供給、生成物の回収が行え、またセパレータが不要
になるばかりでなく、電極板にも流路としての機能を持
たせる必要がないため省略ないし薄くすることができ
る。このような考え方はすでに特開昭63−14126
6号公報、特開昭63−141270号公報などに開示
されている。
電解質層と燃料極および酸化剤極の反応触媒および集電
体以外の占める体積をできるだけ小さく抑え、燃料電池
全体の小形化を図る方策として例えば複数の起電部を厚
さ方向に垂直に、すなわち横並べに並べて、その端部で
互いに直列になるように接続する方法が考えられる。こ
の場合には複数の起電部に対し、1つの空間から反応物
質の供給、生成物の回収が行え、またセパレータが不要
になるばかりでなく、電極板にも流路としての機能を持
たせる必要がないため省略ないし薄くすることができ
る。このような考え方はすでに特開昭63−14126
6号公報、特開昭63−141270号公報などに開示
されている。
【0022】しかしながらこのような構成の燃料電池で
は以下に示されるような問題が生じる。
は以下に示されるような問題が生じる。
【0023】通常の燃料電池では電解質層からの電解質
中の成分の流出・蒸発を補い、あるいは乾燥を防止する
ために供給する反応物質に電解質層中に含有される物と
同種の電解質や水蒸気が混入されている。
中の成分の流出・蒸発を補い、あるいは乾燥を防止する
ために供給する反応物質に電解質層中に含有される物と
同種の電解質や水蒸気が混入されている。
【0024】中でも、前述のパーフルオロカーボンスル
ホン酸(商品名:Nafion Du Pont社製)などのプロトン
導電性膜等を電解質として用いた固体高分子電解質型燃
料電池は、稼働時に、燃料極から酸化剤極へ、イオンと
共に水が流れるので、次第に燃料極側の水分が不足し、
効率が低下する。したがって燃料極に供給する燃料中に
は、メタノール等の液体の場合は液体の電解質を、水素
ガスの場合は、水蒸気を混入させて供給していた。
ホン酸(商品名:Nafion Du Pont社製)などのプロトン
導電性膜等を電解質として用いた固体高分子電解質型燃
料電池は、稼働時に、燃料極から酸化剤極へ、イオンと
共に水が流れるので、次第に燃料極側の水分が不足し、
効率が低下する。したがって燃料極に供給する燃料中に
は、メタノール等の液体の場合は液体の電解質を、水素
ガスの場合は、水蒸気を混入させて供給していた。
【0025】一方、他方の電極においては水の生成が起
こる。前述の固体高分子型燃料電池においては、酸化剤
極側は、電極反応により生成する水の他、燃料極から流
れてくる水が存在するので水分が過剰になる。
こる。前述の固体高分子型燃料電池においては、酸化剤
極側は、電極反応により生成する水の他、燃料極から流
れてくる水が存在するので水分が過剰になる。
【0026】この様な反応物質に混入して供給した水や
電解質、あるいは生成した水は、複数の発電素子間をイ
オン的に結合・短絡させ、電池電圧の低下を引き起こす
原因となる。特に、上記水や電解質が液体の状態で存在
すると、その問題は顕著である。
電解質、あるいは生成した水は、複数の発電素子間をイ
オン的に結合・短絡させ、電池電圧の低下を引き起こす
原因となる。特に、上記水や電解質が液体の状態で存在
すると、その問題は顕著である。
【0027】前述の如く、複数の発電素子を横並びに並
べ、その端部を直列に接続した構成の燃料電池は、燃料
の供給空間、生成物の回収空間を共有し、かつ電極間の
距離が短いためこのような電圧ロスの問題は一層深刻で
ある。
べ、その端部を直列に接続した構成の燃料電池は、燃料
の供給空間、生成物の回収空間を共有し、かつ電極間の
距離が短いためこのような電圧ロスの問題は一層深刻で
ある。
【0028】図28に、2個の発電部を横並びに並べか
つ直列に接続した場合の概略図を示す。図28において
37は燃料極、60は電解質層、38は酸化剤極であ
り、2つの起電部55はリード57によって電気的に直
列に接続されている。二つの発電部の燃料極37a、3
7b及び酸化剤極同志は、隣り合っている。燃料の供給
及び生成物の排出は、両発電部とも一つの空間から行う
ことができる。図28においては燃料の供給は燃料流路
58から、酸化剤ガスの供給は酸化剤流路59にて行っ
ている。
つ直列に接続した場合の概略図を示す。図28において
37は燃料極、60は電解質層、38は酸化剤極であ
り、2つの起電部55はリード57によって電気的に直
列に接続されている。二つの発電部の燃料極37a、3
7b及び酸化剤極同志は、隣り合っている。燃料の供給
及び生成物の排出は、両発電部とも一つの空間から行う
ことができる。図28においては燃料の供給は燃料流路
58から、酸化剤ガスの供給は酸化剤流路59にて行っ
ている。
【0029】この場合、一つの発電部の燃料極37a
と、この発電部の酸化剤極38aと同電位の燃料極37
bとの間には、電位勾配が生じている。また酸化剤極3
8aと酸化剤極38bとの間にも同様に電位の勾配が生
じている。
と、この発電部の酸化剤極38aと同電位の燃料極37
bとの間には、電位勾配が生じている。また酸化剤極3
8aと酸化剤極38bとの間にも同様に電位の勾配が生
じている。
【0030】このとき両起電部表面つまり、燃料流路5
8、酸化剤流路39に電解質として作用する物質が存在
していると前述の電位勾配にしたがってイオンの移動が
起こり、これが漏洩電流として作用して電圧ロスが生じ
る。
8、酸化剤流路39に電解質として作用する物質が存在
していると前述の電位勾配にしたがってイオンの移動が
起こり、これが漏洩電流として作用して電圧ロスが生じ
る。
【0031】したがって、上記の如く、複数の発電部を
横並びにして直列に接続し、燃料供給空間、生成物の回
収空間を共通とする構造によって、燃料電池の小形化を
図る場合には、各発電部間に生じる電圧ロスにより電池
の効率が低下してしまうため、このような電圧ロスを低
減する必要がある。
横並びにして直列に接続し、燃料供給空間、生成物の回
収空間を共通とする構造によって、燃料電池の小形化を
図る場合には、各発電部間に生じる電圧ロスにより電池
の効率が低下してしまうため、このような電圧ロスを低
減する必要がある。
【0032】一方、一般に燃料電池に供給する燃料とし
ては、水素ガス等の気体かメタノール、ヒドラジン等の
液体がある。燃料としてガスを使用する場合は、OA機
器等の消費電力が小さいとはいえ、ガスの密度を考える
と発電に要するガス量は大きく、電池の小型化には不向
きである。これに対して液体燃料はガスに比べると、密
度が高く、小形機器用の燃料電池の燃料としては、圧倒
的に有利である。従って液体燃料を用いた燃料電池が小
形化できれば、従来にない長時間作動が可能な小形装置
用の電源が実現できる。
ては、水素ガス等の気体かメタノール、ヒドラジン等の
液体がある。燃料としてガスを使用する場合は、OA機
器等の消費電力が小さいとはいえ、ガスの密度を考える
と発電に要するガス量は大きく、電池の小型化には不向
きである。これに対して液体燃料はガスに比べると、密
度が高く、小形機器用の燃料電池の燃料としては、圧倒
的に有利である。従って液体燃料を用いた燃料電池が小
形化できれば、従来にない長時間作動が可能な小形装置
用の電源が実現できる。
【0033】液体燃料の中でも、メタノール、エタノー
ルなどのC1〜C2化合物は安価であり、沸点も適度に
高いので、安全面から手軽に用いることができる。しか
し、そのような電池における技術的難点として、電極触
媒の開発がある。すなわち、メタノールのような炭素を
含む燃料のアノード酸化においては、触媒活性の高い白
金でも、時間の経過と共に反応の中間生成物が電極表面
に強固に吸着する被毒現象が現れ、大幅な触媒能の低下
をもたらすため、実用上重大な問題点となっている。
ルなどのC1〜C2化合物は安価であり、沸点も適度に
高いので、安全面から手軽に用いることができる。しか
し、そのような電池における技術的難点として、電極触
媒の開発がある。すなわち、メタノールのような炭素を
含む燃料のアノード酸化においては、触媒活性の高い白
金でも、時間の経過と共に反応の中間生成物が電極表面
に強固に吸着する被毒現象が現れ、大幅な触媒能の低下
をもたらすため、実用上重大な問題点となっている。
【0034】そのため耐被毒性に優れた電極触媒が検討
されているが、いまだ十分な特性を得るには至っていな
い。そのため、長時間、安定して高出力が得られる燃料
電池は今のところ得られていない。したがってメタノー
ル等の有機燃料を用いた燃料電池の場合、電極表面の被
毒現象を抑制する必要がある。
されているが、いまだ十分な特性を得るには至っていな
い。そのため、長時間、安定して高出力が得られる燃料
電池は今のところ得られていない。したがってメタノー
ル等の有機燃料を用いた燃料電池の場合、電極表面の被
毒現象を抑制する必要がある。
【0035】上述したように、一般的な従来型の燃料電
池はシステムが複雑で、そのままの構成では小形化が困
難であるという問題を有している。一方、毛管力を利用
した従来の液体燃料電池は、構成上は小形化に適するも
のの、構造が複雑でかつ構造上の制約も多いために、例
えば小形機器用の電源等に適するような小形化は達成さ
れていない。また、電池部品の締め付け方法、生成した
水の排出、および起電部間の接続等についても、燃料電
池の小形化への対応が求められている。さらに液体燃料
を用いた場合に電極表面の被毒についても対応が求めら
れている。
池はシステムが複雑で、そのままの構成では小形化が困
難であるという問題を有している。一方、毛管力を利用
した従来の液体燃料電池は、構成上は小形化に適するも
のの、構造が複雑でかつ構造上の制約も多いために、例
えば小形機器用の電源等に適するような小形化は達成さ
れていない。また、電池部品の締め付け方法、生成した
水の排出、および起電部間の接続等についても、燃料電
池の小形化への対応が求められている。さらに液体燃料
を用いた場合に電極表面の被毒についても対応が求めら
れている。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来の
燃料電池における上記課題を解決し、小形機器の電源と
して有用な小形燃料電池を提供するために行われたもの
で、本発明の目的の第1は、液体燃料および酸化剤ガス
の供給システムを簡易化すると共に、構造を簡素化する
ことによって、高効率を維持した上で小形化することを
可能にした燃料電池を提供することにある。
燃料電池における上記課題を解決し、小形機器の電源と
して有用な小形燃料電池を提供するために行われたもの
で、本発明の目的の第1は、液体燃料および酸化剤ガス
の供給システムを簡易化すると共に、構造を簡素化する
ことによって、高効率を維持した上で小形化することを
可能にした燃料電池を提供することにある。
【0037】目的の第2は、燃料電池の動作に伴って生
成する水の排出を、特別な動力やエネルギーを用いるこ
となく行い小形化に適した燃料電池を提供することにあ
る。さらに、目的の第3は、起電部間のイオン伝導を最
小限に抑え、燃料電池の小型化に適した起電部間の接続
を行っても電圧ロスが少なく十分実用に適した燃料電池
を提供することにある。さらに、目的の第4は、小形の
燃料電池に用いる燃料として適したメタノール等の液体
有機燃料を用いた場合に、電極表面に生じる被毒現象を
抑え、長時間安定した出力が得られる燃料電池を提供す
ることにある。
成する水の排出を、特別な動力やエネルギーを用いるこ
となく行い小形化に適した燃料電池を提供することにあ
る。さらに、目的の第3は、起電部間のイオン伝導を最
小限に抑え、燃料電池の小型化に適した起電部間の接続
を行っても電圧ロスが少なく十分実用に適した燃料電池
を提供することにある。さらに、目的の第4は、小形の
燃料電池に用いる燃料として適したメタノール等の液体
有機燃料を用いた場合に、電極表面に生じる被毒現象を
抑え、長時間安定した出力が得られる燃料電池を提供す
ることにある。
【0038】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は上述
の目的を達成するために行われたもので、目的の第1で
ある原料供給システムの簡易化にする第1の燃料電池
は、燃料極、酸化剤極およびこれら両電極に挟持された
電解質板を有する起電部を複数積層したスタックを具備
し、燃料として液体燃料を用いると共に、酸化剤ガスを
前記スタックの積層面に沿って垂直方向に流すよう構成
した燃料電池において、前記スタックの外周面のうち、
前記燃料極の端面を含み、かつ前記酸化剤ガスの流れと
平行に配置された少なくとも 1つの面に沿って、前記酸
化剤ガスの流れと直交するような方向に、前記燃料極の
端面に前記液体燃料が直接接する液体燃料導入路を設
け、該液体燃料を毛管力で前記燃料極に供給するよう構
成したことを特徴としている。
の目的を達成するために行われたもので、目的の第1で
ある原料供給システムの簡易化にする第1の燃料電池
は、燃料極、酸化剤極およびこれら両電極に挟持された
電解質板を有する起電部を複数積層したスタックを具備
し、燃料として液体燃料を用いると共に、酸化剤ガスを
前記スタックの積層面に沿って垂直方向に流すよう構成
した燃料電池において、前記スタックの外周面のうち、
前記燃料極の端面を含み、かつ前記酸化剤ガスの流れと
平行に配置された少なくとも 1つの面に沿って、前記酸
化剤ガスの流れと直交するような方向に、前記燃料極の
端面に前記液体燃料が直接接する液体燃料導入路を設
け、該液体燃料を毛管力で前記燃料極に供給するよう構
成したことを特徴としている。
【0039】第2の燃料電池は、燃料極、酸化剤極およ
び両電極に挟持された電解質板を有する起電部をセパレ
ータを介して複数積層したスタックを具備し、燃料とし
て液体燃料を用いると共に、酸化剤ガスを前記スタック
の積層面に沿って垂直方向に流すよう構成した燃料電池
において、前記セパレータの前記酸化剤極と接する面
に、前記酸化剤ガスを垂直方向に流す酸化剤ガス供給溝
を設け、かつ、前記スタックの外周面のうち、前記燃料
極の端面を含み、かつ前記酸化剤ガスの流れと平行に配
置された少なくとも 1つの面に沿って、前記酸化剤ガス
の流れと直交するような方向に、前記燃料極の端面に前
記液体燃料が直接接する液体燃料導入路を設け、前記酸
化剤ガスを前記酸化剤ガス供給溝を介して供給すると共
に、前記液体燃料を前記燃料極となる多孔質体の毛管力
で、該燃料極に供給するよう構成したことを特徴として
いる。
び両電極に挟持された電解質板を有する起電部をセパレ
ータを介して複数積層したスタックを具備し、燃料とし
て液体燃料を用いると共に、酸化剤ガスを前記スタック
の積層面に沿って垂直方向に流すよう構成した燃料電池
において、前記セパレータの前記酸化剤極と接する面
に、前記酸化剤ガスを垂直方向に流す酸化剤ガス供給溝
を設け、かつ、前記スタックの外周面のうち、前記燃料
極の端面を含み、かつ前記酸化剤ガスの流れと平行に配
置された少なくとも 1つの面に沿って、前記酸化剤ガス
の流れと直交するような方向に、前記燃料極の端面に前
記液体燃料が直接接する液体燃料導入路を設け、前記酸
化剤ガスを前記酸化剤ガス供給溝を介して供給すると共
に、前記液体燃料を前記燃料極となる多孔質体の毛管力
で、該燃料極に供給するよう構成したことを特徴として
いる。
【0040】さらに、第3の燃料電池は、燃料極、酸化
剤極および両電極に挟持された電解質板を有する起電部
をセパレータを介して複数積層したスタックを具備し、
燃料として液体燃料を用いると共に、酸化剤ガスを前記
スタックの積層面に沿って垂直方向に流すよう構成した
燃料電池において、前記セパレータの前記酸化剤極と接
する面に、前記酸化剤ガスを垂直方向に流す酸化剤ガス
供給溝を設け、かつ、前記スタックの外周面のうち、前
記燃料極の端面を含み、かつ前記酸化剤ガスの流れと平
行に配置された少なくとも 1つの面に沿って、前記酸化
剤ガスの流れと直交するような方向に液体燃料導入路を
設けると共に、前記セパレータの前記燃料極と接する面
に、前記液体燃料導入路に向けて一端が開口された液体
燃料供給溝を設け、前記酸化剤ガスを前記酸化剤ガス供
給溝を介して供給すると共に、前記液体燃料を少なくと
も前記液体燃料供給溝の毛管力で、該燃料極に供給する
よう構成したことを特徴としている。
剤極および両電極に挟持された電解質板を有する起電部
をセパレータを介して複数積層したスタックを具備し、
燃料として液体燃料を用いると共に、酸化剤ガスを前記
スタックの積層面に沿って垂直方向に流すよう構成した
燃料電池において、前記セパレータの前記酸化剤極と接
する面に、前記酸化剤ガスを垂直方向に流す酸化剤ガス
供給溝を設け、かつ、前記スタックの外周面のうち、前
記燃料極の端面を含み、かつ前記酸化剤ガスの流れと平
行に配置された少なくとも 1つの面に沿って、前記酸化
剤ガスの流れと直交するような方向に液体燃料導入路を
設けると共に、前記セパレータの前記燃料極と接する面
に、前記液体燃料導入路に向けて一端が開口された液体
燃料供給溝を設け、前記酸化剤ガスを前記酸化剤ガス供
給溝を介して供給すると共に、前記液体燃料を少なくと
も前記液体燃料供給溝の毛管力で、該燃料極に供給する
よう構成したことを特徴としている。
【0041】またさらに、第4の燃料電池は、燃料極、
酸化剤極およびこれら両電極に挟持された電解質板を有
する起電部を複数積層したスタックを具備し、燃料とし
て液体燃料を用いると共に、酸化剤ガスを前記スタック
の積層面に沿って垂直方向に流すよう構成した燃料電池
において、前記燃料極の前記酸化剤極と接する面に、前
記酸化剤ガスを垂直方向に流す酸化剤ガス供給溝を設
け、かつ、前記スタックの外周面のうち、前記燃料極の
端面を含み、かつ前記酸化剤ガスの流れと平行に配置さ
れた少なくとも 1つの面に沿って、前記酸化剤ガスの流
れと直交するような方向に、前記燃料極の端面に前記液
体燃料が直接接する液体燃料導入路を設け、前記酸化剤
ガスを前記酸化剤ガス供給溝を介して供給すると共に、
前記液体燃料を前記燃料極となる多孔質体の毛管力で、
該燃料極に供給するよう構成したことを特徴としてい
る。
酸化剤極およびこれら両電極に挟持された電解質板を有
する起電部を複数積層したスタックを具備し、燃料とし
て液体燃料を用いると共に、酸化剤ガスを前記スタック
の積層面に沿って垂直方向に流すよう構成した燃料電池
において、前記燃料極の前記酸化剤極と接する面に、前
記酸化剤ガスを垂直方向に流す酸化剤ガス供給溝を設
け、かつ、前記スタックの外周面のうち、前記燃料極の
端面を含み、かつ前記酸化剤ガスの流れと平行に配置さ
れた少なくとも 1つの面に沿って、前記酸化剤ガスの流
れと直交するような方向に、前記燃料極の端面に前記液
体燃料が直接接する液体燃料導入路を設け、前記酸化剤
ガスを前記酸化剤ガス供給溝を介して供給すると共に、
前記液体燃料を前記燃料極となる多孔質体の毛管力で、
該燃料極に供給するよう構成したことを特徴としてい
る。
【0042】またさらに、第5の燃料電池は、燃料極、
酸化剤極およびこれら両電極に挟持された電解質板を有
する起電部を複数積層したスタックを具備し、燃料とし
て液体燃料を用いると共に、酸化剤ガスを前記スタック
の積層面に沿って垂直方向に流すよう構成した燃料電池
において、前記酸化剤極に、前記酸化剤ガスを垂直方向
に流す酸化剤ガス供給溝を設け、かつ、前記スタックの
外周面のうち、前記燃料極の端面を含み、かつ前記酸化
剤ガスの流れと平行に配置された少なくとも 1つの面に
沿って、前記酸化剤ガスの流れと直交するような方向
に、前記燃料極の端面に前記液体燃料が直接接する液体
燃料導入路を設け、前記酸化剤ガスを前記酸化剤ガス供
給溝を介して供給すると共に、前記液体燃料を前記燃料
極となる多孔質体の毛管力で、該燃料極に供給するよう
構成したことを特徴としている。
酸化剤極およびこれら両電極に挟持された電解質板を有
する起電部を複数積層したスタックを具備し、燃料とし
て液体燃料を用いると共に、酸化剤ガスを前記スタック
の積層面に沿って垂直方向に流すよう構成した燃料電池
において、前記酸化剤極に、前記酸化剤ガスを垂直方向
に流す酸化剤ガス供給溝を設け、かつ、前記スタックの
外周面のうち、前記燃料極の端面を含み、かつ前記酸化
剤ガスの流れと平行に配置された少なくとも 1つの面に
沿って、前記酸化剤ガスの流れと直交するような方向
に、前記燃料極の端面に前記液体燃料が直接接する液体
燃料導入路を設け、前記酸化剤ガスを前記酸化剤ガス供
給溝を介して供給すると共に、前記液体燃料を前記燃料
極となる多孔質体の毛管力で、該燃料極に供給するよう
構成したことを特徴としている。
【0043】またさらに、第6の燃料電池は、燃料極、
酸化剤極およびこれら両電極に挟持された電解質板を有
する起電部を複数積層したスタックを具備する燃料電池
において、前記スタックは、その少なくとも積層方向が
ゴム弾性を示す材料で締め付けられていることを特徴と
している。
酸化剤極およびこれら両電極に挟持された電解質板を有
する起電部を複数積層したスタックを具備する燃料電池
において、前記スタックは、その少なくとも積層方向が
ゴム弾性を示す材料で締め付けられていることを特徴と
している。
【0044】本発明の以上の燃料電池においては、まず
酸化剤ガスをスタックに対して垂直方向に流すよう構成
しているため、酸化剤ガスを効果的に流すことができ
る。また、液体燃料導入路を、酸化剤ガスの流れと平行
に配置されたスタック外周面に沿って、酸化剤ガスの流
れと直交するような方向に設け、この液体燃料導入路内
に導入された液体燃料を毛管力で燃料極に供給するよう
構成しているため、酸化剤ガスの流れを阻害することな
く、液体燃料の毛管力による確実な供給が可能となる。
また、構造を簡素化することができると共に、構成上の
制約も少ない。これらにより、ポンプやブロワ等の補助
部品を特に用いることなく、酸化剤ガスおよび液体燃料
を円滑に供給することができ、よって小形化を図ること
が可能となる。
酸化剤ガスをスタックに対して垂直方向に流すよう構成
しているため、酸化剤ガスを効果的に流すことができ
る。また、液体燃料導入路を、酸化剤ガスの流れと平行
に配置されたスタック外周面に沿って、酸化剤ガスの流
れと直交するような方向に設け、この液体燃料導入路内
に導入された液体燃料を毛管力で燃料極に供給するよう
構成しているため、酸化剤ガスの流れを阻害することな
く、液体燃料の毛管力による確実な供給が可能となる。
また、構造を簡素化することができると共に、構成上の
制約も少ない。これらにより、ポンプやブロワ等の補助
部品を特に用いることなく、酸化剤ガスおよび液体燃料
を円滑に供給することができ、よって小形化を図ること
が可能となる。
【0045】本願の第2の目的である生成水の排出方法
の改善された燃料電池は、下記の構成を有するものであ
る。
の改善された燃料電池は、下記の構成を有するものであ
る。
【0046】即ち、燃料極と、酸化剤極と及びこれらの
両電極に挟持された電解質層を有する発電部と、酸化剤
極に接して設けられ酸化剤極から生じる水を吸収する第
1の多孔体と、第1の多孔体に接して設けられ第1の多
孔体が保持する水を吸収する第2の多孔体は水の流れる
方向に沿って平均細孔径が小さくなるように構成されて
いることを特徴とする燃料電池である。
両電極に挟持された電解質層を有する発電部と、酸化剤
極に接して設けられ酸化剤極から生じる水を吸収する第
1の多孔体と、第1の多孔体に接して設けられ第1の多
孔体が保持する水を吸収する第2の多孔体は水の流れる
方向に沿って平均細孔径が小さくなるように構成されて
いることを特徴とする燃料電池である。
【0047】例えば、メタノール等の液体燃料を用いた
燃料電池においては、以下に示す機構で燃料電池として
作動する。
燃料電池においては、以下に示す機構で燃料電池として
作動する。
【0048】メタノール等の燃料は燃料極に供給され、
酸化剤極には酸素が供給される。メタノールを例とした
場合次のような反応が起こる。
酸化剤極には酸素が供給される。メタノールを例とした
場合次のような反応が起こる。
【0049】燃料極(アノード):CH3 OH+H2 O
→ CO2 +6 H+ +6 e 酸化剤極(カソード): 3/2O2 +6 H+ +6 e →
3 H2 O 全反応:CH3 OH+ 3/2O2 → CO2 +2 H2 O すなわち、燃料極ではメタノールが水と等モル反応し、
炭酸ガスとプロトンを生じ、プロトンは固体高分子電解
質膜を通って燃料極で酸素と反応して3モルの水を生成
する。合計では、メタノールと酸素が反応して2モルの
水を生成する。このような反応をスムースに行わせるに
は少なくとも生成する水をすみやかに除去する必要があ
る。
→ CO2 +6 H+ +6 e 酸化剤極(カソード): 3/2O2 +6 H+ +6 e →
3 H2 O 全反応:CH3 OH+ 3/2O2 → CO2 +2 H2 O すなわち、燃料極ではメタノールが水と等モル反応し、
炭酸ガスとプロトンを生じ、プロトンは固体高分子電解
質膜を通って燃料極で酸素と反応して3モルの水を生成
する。合計では、メタノールと酸素が反応して2モルの
水を生成する。このような反応をスムースに行わせるに
は少なくとも生成する水をすみやかに除去する必要があ
る。
【0050】また、小形機器用の電源を想定した場合、
特別な動力なしにこれを行う必要がある。
特別な動力なしにこれを行う必要がある。
【0051】そのために本願発明における、酸化剤極の
構造は多孔体を酸化剤極表面に接するよう設けるか、あ
るいは酸化剤極自体を多孔体とし、多孔体の毛細管現象
の作用で酸化剤極に生じた水を吸収する。さらに水の回
収は、酸化剤極表面に接するよう設けられた多孔体ある
いは多孔体からなる酸化剤極自体よりも毛細管力の強い
多孔体、すなわち平均細孔径が前記多孔体より小さい多
孔体を酸化剤極表面に接するよう設けられた多孔体ある
いは多孔体よりなる酸化剤に接触させる。それにより水
がスムースに酸化剤極表面より除去されるものである。
構造は多孔体を酸化剤極表面に接するよう設けるか、あ
るいは酸化剤極自体を多孔体とし、多孔体の毛細管現象
の作用で酸化剤極に生じた水を吸収する。さらに水の回
収は、酸化剤極表面に接するよう設けられた多孔体ある
いは多孔体からなる酸化剤極自体よりも毛細管力の強い
多孔体、すなわち平均細孔径が前記多孔体より小さい多
孔体を酸化剤極表面に接するよう設けられた多孔体ある
いは多孔体よりなる酸化剤に接触させる。それにより水
がスムースに酸化剤極表面より除去されるものである。
【0052】本発明は、特に酸化剤極で生成する水が液
体である温度、すなわち約100℃以下の温度で作動す
る燃料電池に適用すると有効である。すなわち、多孔体
の毛細管現象による水の吸収は、水が液体の場合に有効
に作用するためである。
体である温度、すなわち約100℃以下の温度で作動す
る燃料電池に適用すると有効である。すなわち、多孔体
の毛細管現象による水の吸収は、水が液体の場合に有効
に作用するためである。
【0053】作動温度が約100℃以下の燃料電池とし
ては、アルカリ型燃料電池、特殊な運転条件下における
リン酸型燃料電池、固体高分子電解質型燃料電池などが
ある。特に固体高分子電解質型燃料電池に使用される固
体高分子電解質はイオン交換能を有する高分子化合物か
らなり、これを膜状に形成したものは電解液の流失が無
く、アノードとカソードの反応物質の混合を防止され、
燃料電池系を小型化、単純化する上で適している。現状
ではプロトン電導性の固体高分子膜が実用化している
が、アニオン電導膜を使用してもよい。
ては、アルカリ型燃料電池、特殊な運転条件下における
リン酸型燃料電池、固体高分子電解質型燃料電池などが
ある。特に固体高分子電解質型燃料電池に使用される固
体高分子電解質はイオン交換能を有する高分子化合物か
らなり、これを膜状に形成したものは電解液の流失が無
く、アノードとカソードの反応物質の混合を防止され、
燃料電池系を小型化、単純化する上で適している。現状
ではプロトン電導性の固体高分子膜が実用化している
が、アニオン電導膜を使用してもよい。
【0054】また、燃料電池の小型化を考慮した場合、
燃料としては水素ガス等の使用が可能である。例えば水
素吸蔵合金に吸蔵された水素ガスを用いてもよい。しか
し常温で液体であるメタノール、エタノールのようなア
ルコール類あるいはヒドラジンあるいはアミン酸のよう
な燃料を使用することが実用上好ましい。
燃料としては水素ガス等の使用が可能である。例えば水
素吸蔵合金に吸蔵された水素ガスを用いてもよい。しか
し常温で液体であるメタノール、エタノールのようなア
ルコール類あるいはヒドラジンあるいはアミン酸のよう
な燃料を使用することが実用上好ましい。
【0055】本願の目的の第3である起電部間の電圧ロ
スの少ない燃料電池は下記のような構成を有している。
即ち、燃料極と酸化剤極およびこれらの電極に挟持され
た電解質層を有する起電部を備え、複数の起電部が直列
に接続され、各起電部の燃料極が共通の燃料流路から燃
料が供給され、かつ各起電部の燃料極の電極面が前記燃
料流路に面しているか、または各起電部の酸化剤極が共
通の酸化剤流路から酸化剤が供給され、かつ各起電部の
酸化剤極の電極面が前記酸化剤流路に面している構造の
燃料電池において、前記の電解質層が吸水性もしくは保
水性物を含有していることを特徴とするものである。
スの少ない燃料電池は下記のような構成を有している。
即ち、燃料極と酸化剤極およびこれらの電極に挟持され
た電解質層を有する起電部を備え、複数の起電部が直列
に接続され、各起電部の燃料極が共通の燃料流路から燃
料が供給され、かつ各起電部の燃料極の電極面が前記燃
料流路に面しているか、または各起電部の酸化剤極が共
通の酸化剤流路から酸化剤が供給され、かつ各起電部の
酸化剤極の電極面が前記酸化剤流路に面している構造の
燃料電池において、前記の電解質層が吸水性もしくは保
水性物を含有していることを特徴とするものである。
【0056】すなわち、以上の燃料電池においては、起
電部の電解質層として通常の電解質の主要構成物質であ
るイオン交換能力を有する化合物の他に、膜内部に水分
を供給・保持し、あるいは濃度勾配にしたがって水分を
通過させることが可能な吸水性もしくは保水性物質を並
存させたものが用いられる。
電部の電解質層として通常の電解質の主要構成物質であ
るイオン交換能力を有する化合物の他に、膜内部に水分
を供給・保持し、あるいは濃度勾配にしたがって水分を
通過させることが可能な吸水性もしくは保水性物質を並
存させたものが用いられる。
【0057】以上のように本発明に係る電解質層は自ら
吸水性ないし保水性を示すため一方の電極触媒表面で生
成した水を速やかに吸収して触媒表面を常に反応性物質
と接触できる状態に保つと共に、吸収した水は電解質中
を濃度勾配にしたがって拡散し、他方の電極表面の乾燥
を防止する働きも示す。さらにこの過程において電解質
自体も外部からの水分の添加無しに常に有効なイオン解
離、イオン伝導特性を維持できるという優れた性質を示
す。
吸水性ないし保水性を示すため一方の電極触媒表面で生
成した水を速やかに吸収して触媒表面を常に反応性物質
と接触できる状態に保つと共に、吸収した水は電解質中
を濃度勾配にしたがって拡散し、他方の電極表面の乾燥
を防止する働きも示す。さらにこの過程において電解質
自体も外部からの水分の添加無しに常に有効なイオン解
離、イオン伝導特性を維持できるという優れた性質を示
す。
【0058】したがって、この電解質層を用いた燃料層
では、供給する反応物質中には水を混入させずに電解質
中に水を供給出来、また、酸化剤極において生じた水は
すみやかに吸収されるため、電解質層以外でのイオン伝
導を小さく抑えることができる。
では、供給する反応物質中には水を混入させずに電解質
中に水を供給出来、また、酸化剤極において生じた水は
すみやかに吸収されるため、電解質層以外でのイオン伝
導を小さく抑えることができる。
【0059】本発明に係る吸水性もしくは保水性物質と
しては、澱粉、アクリロニトリル共重合体、架橋アクリ
ル酸塩、架橋ポリエチレンオキサイド等の吸水性高分子
化合物、シリカヒドロゲル、変成蛋白質(ゼラチン)等
のゲル状化合物などが利用できる。
しては、澱粉、アクリロニトリル共重合体、架橋アクリ
ル酸塩、架橋ポリエチレンオキサイド等の吸水性高分子
化合物、シリカヒドロゲル、変成蛋白質(ゼラチン)等
のゲル状化合物などが利用できる。
【0060】また、電解質としては、固体高分子電解質
の場合に本願発明の顕著な効果が得られる。固体高分子
電解質としては、プロトン導電性固体高分子電解質とし
て、パーフルオロカーボンスルホン酸ポリマー(商品
名:Nafion( 米国Du Pont 社製)スルホン酸基を有する
ポリスチレン系の陽イオン交換膜が挙げられる。
の場合に本願発明の顕著な効果が得られる。固体高分子
電解質としては、プロトン導電性固体高分子電解質とし
て、パーフルオロカーボンスルホン酸ポリマー(商品
名:Nafion( 米国Du Pont 社製)スルホン酸基を有する
ポリスチレン系の陽イオン交換膜が挙げられる。
【0061】このような起電部を用いることにより、本
発明の骨子である酸化剤極および燃料極に供給する反応
物質のいずれの中にも電解質として作用する物質を不可
避混入粒以上は含まず、かつ複数の起電部の端部を互い
に直列に接続した構成である燃料電池を実現することが
できる。
発明の骨子である酸化剤極および燃料極に供給する反応
物質のいずれの中にも電解質として作用する物質を不可
避混入粒以上は含まず、かつ複数の起電部の端部を互い
に直列に接続した構成である燃料電池を実現することが
できる。
【0062】次に、複数の発電素子の端部を互いに直列
に接続する方法としては各発電素子の集電体を溶接・導
電性接着剤などにより直接接続する方法、反応物質の混
合・漏れ電流を防止するために導電板などを介して接続
する方法、あるいは発電部を作製する際に複数の発電部
を予め直列接続されるように一体化させて作製する方法
などが採用できる。
に接続する方法としては各発電素子の集電体を溶接・導
電性接着剤などにより直接接続する方法、反応物質の混
合・漏れ電流を防止するために導電板などを介して接続
する方法、あるいは発電部を作製する際に複数の発電部
を予め直列接続されるように一体化させて作製する方法
などが採用できる。
【0063】さらに、これらの方法において電解質の漏
れを抑えるために複数の起電部の接続部分を撥水処理す
ることも有効である。
れを抑えるために複数の起電部の接続部分を撥水処理す
ることも有効である。
【0064】次に本願の目的の第4である電極表面に生
じる被毒現象を抑えるための燃料電池は、燃料極と酸化
剤極及びこれら両電極に挟持された電解質層を備えた燃
料電池において、燃料極をアノーディックに分極させる
機構を備えたことを特徴とするものである。
じる被毒現象を抑えるための燃料電池は、燃料極と酸化
剤極及びこれら両電極に挟持された電解質層を備えた燃
料電池において、燃料極をアノーディックに分極させる
機構を備えたことを特徴とするものである。
【0065】即ち、本発明においては、燃料電池の運転
時に燃料極表面の被毒生成物が生じた場合に、燃料極に
対極を接続しアノーディックに分極させ、前記被毒生成
物を酸化除去するものである。それにより、長時間安定
した出力の得られる燃料電池が得られる。
時に燃料極表面の被毒生成物が生じた場合に、燃料極に
対極を接続しアノーディックに分極させ、前記被毒生成
物を酸化除去するものである。それにより、長時間安定
した出力の得られる燃料電池が得られる。
【0066】さらに通常燃料電池においては、燃料極、
酸化剤極および電解質からなる起電部を複数個直列に接
続して用いている。この場合には、前記分極操作を各起
電部ごとにローテーションとして行うことが好ましい。
これにより運転を中断することなく、被毒生成物の除去
を行うことができる。
酸化剤極および電解質からなる起電部を複数個直列に接
続して用いている。この場合には、前記分極操作を各起
電部ごとにローテーションとして行うことが好ましい。
これにより運転を中断することなく、被毒生成物の除去
を行うことができる。
【0067】
【実施例】以下、本発明の実施態様について説明する。
まず、本願の目的の第1である、液体燃料および酸化剤
ガスの供給システムの簡素化、ならびに構造の簡素化に
より、高効率維持した上で小型化された燃料電池につい
て説明する。
まず、本願の目的の第1である、液体燃料および酸化剤
ガスの供給システムの簡素化、ならびに構造の簡素化に
より、高効率維持した上で小型化された燃料電池につい
て説明する。
【0068】図1は、一実施例の燃料電池の要部構成を
示す一部切り欠き斜視図である。同図において、1は燃
料極(アノード)2と酸化剤極(カソード)3とにより
挟持された電解質板であり、これら電解質板1、燃料極
2および酸化剤極3によって起電部4が構成されてい
る。ここで、燃料極2および酸化剤極3は、燃料や酸化
剤ガスを流通させると共に電子を通すように、導電性の
多孔質体で形成されている。
示す一部切り欠き斜視図である。同図において、1は燃
料極(アノード)2と酸化剤極(カソード)3とにより
挟持された電解質板であり、これら電解質板1、燃料極
2および酸化剤極3によって起電部4が構成されてい
る。ここで、燃料極2および酸化剤極3は、燃料や酸化
剤ガスを流通させると共に電子を通すように、導電性の
多孔質体で形成されている。
【0069】そして、上記したような起電部4をセパレ
ータ5を介して複数積層することにより、電池本体とな
るスタック6が構成されている。このスタック6は、基
本的には起電部4の積層面が垂直方向に対して平行とな
るように設置される。なお、上記セパレータ5は、発生
した電子を伝導する集電板の機能も果たすため、導電性
材料により形成される。さらに必要に応じて、燃料極2
や酸化剤極3と電解質板1との間に、層状、島状、ある
いは粒状等の触媒層を形成することもあるが、本発明は
このような触媒層の有無に制約を受けるものではない。
また、燃料極2や酸化剤極3自体を触媒電極としてもよ
い。
ータ5を介して複数積層することにより、電池本体とな
るスタック6が構成されている。このスタック6は、基
本的には起電部4の積層面が垂直方向に対して平行とな
るように設置される。なお、上記セパレータ5は、発生
した電子を伝導する集電板の機能も果たすため、導電性
材料により形成される。さらに必要に応じて、燃料極2
や酸化剤極3と電解質板1との間に、層状、島状、ある
いは粒状等の触媒層を形成することもあるが、本発明は
このような触媒層の有無に制約を受けるものではない。
また、燃料極2や酸化剤極3自体を触媒電極としてもよ
い。
【0070】ここで、本発明の燃料電池において、動力
を必要とせずに酸化剤ガス例えば空気を効果的に流すた
めには、酸化剤ガスがスタック6に対して垂直方向に流
れるような構造とする必要がある。特に、スタック6の
下部から上部に向かって酸化剤ガスを流すことにより、
電池反応を生じた結果発生する熱で、酸化剤ガスは極め
て円滑に流れることになる。そこで、この実施例では、
セパレータ5の酸化剤極3と接する面に、酸化剤ガスを
垂直方向(図中、z方向)に流す酸化剤ガス供給溝7を
連続溝として設けている。
を必要とせずに酸化剤ガス例えば空気を効果的に流すた
めには、酸化剤ガスがスタック6に対して垂直方向に流
れるような構造とする必要がある。特に、スタック6の
下部から上部に向かって酸化剤ガスを流すことにより、
電池反応を生じた結果発生する熱で、酸化剤ガスは極め
て円滑に流れることになる。そこで、この実施例では、
セパレータ5の酸化剤極3と接する面に、酸化剤ガスを
垂直方向(図中、z方向)に流す酸化剤ガス供給溝7を
連続溝として設けている。
【0071】また、ガスの密度は液体に比べると著しく
小さいため、電池反応に必要な液体燃料と酸化剤ガスの
バランスを考えると、液体燃料の供給より酸化剤ガスの
供給を増す構造にすることが効率、性能、ひいては電池
の小形化のために有利である。この観点からは、酸化剤
ガス供給溝7の断面積を大きくするほど有利になるが、
溝断面積を大きくするために溝幅を大きくし過ぎると、
電気的な接触面積が小さくなってロスが生じ、また深さ
を深くし過ぎると、電極厚さもしくはセパレータ5の厚
さが厚くなって小型化には不利となる。また、溝の断面
積を小さくして溝数を多くすると、ガス供給溝7内での
酸化剤ガスの圧力損失が大きくなり、酸化剤ガスを円滑
に流すことが困難となる。従って、溝7の幅としては
0.5〜20mm程度が、また溝7の深さとしては0.2
〜2mm程度が好ましい。なお、これら酸化剤ガス供給溝
7の形状は、後述する燃料ガスの供給方法等を考慮して
決定するものとする。
小さいため、電池反応に必要な液体燃料と酸化剤ガスの
バランスを考えると、液体燃料の供給より酸化剤ガスの
供給を増す構造にすることが効率、性能、ひいては電池
の小形化のために有利である。この観点からは、酸化剤
ガス供給溝7の断面積を大きくするほど有利になるが、
溝断面積を大きくするために溝幅を大きくし過ぎると、
電気的な接触面積が小さくなってロスが生じ、また深さ
を深くし過ぎると、電極厚さもしくはセパレータ5の厚
さが厚くなって小型化には不利となる。また、溝の断面
積を小さくして溝数を多くすると、ガス供給溝7内での
酸化剤ガスの圧力損失が大きくなり、酸化剤ガスを円滑
に流すことが困難となる。従って、溝7の幅としては
0.5〜20mm程度が、また溝7の深さとしては0.2
〜2mm程度が好ましい。なお、これら酸化剤ガス供給溝
7の形状は、後述する燃料ガスの供給方法等を考慮して
決定するものとする。
【0072】上述したように、この実施例におけるセパ
レータ5は、酸化剤ガスを流すチャンネルとしての機能
を併せ持つものである。このように、セパレータとチャ
ンネルの両方の機能を有する部品5(以下、チャンネル
兼用セパレータと記す)を用いることにより、より部品
点数を削減することができ、小形化をより一層図ること
が可能となる。なお、上記セパレータ5に代えて通常の
チャンネルを用いることも可能である。
レータ5は、酸化剤ガスを流すチャンネルとしての機能
を併せ持つものである。このように、セパレータとチャ
ンネルの両方の機能を有する部品5(以下、チャンネル
兼用セパレータと記す)を用いることにより、より部品
点数を削減することができ、小形化をより一層図ること
が可能となる。なお、上記セパレータ5に代えて通常の
チャンネルを用いることも可能である。
【0073】上記したようなチャンネル兼用セパレータ
5は、孔のない金属板で形成してもよいし、また多孔質
体であってもよく、液体燃料と酸化剤ガスとを分離し得
るものであればよい。なお、多孔質体を用いる場合に
は、液体燃料が酸化剤極3に侵入しないように、チャン
ネル兼用セパレータ5の燃料極側の面および酸化剤極側
の面の少なくとも一方の孔を塞ぐことが好ましい。さら
に、酸化剤ガスの流れをよくするために、多孔質体から
なるチャンネル兼用セパレータ5の孔径は、酸化剤極3
となる多孔質体の孔径より大きく設定することが好まし
い。
5は、孔のない金属板で形成してもよいし、また多孔質
体であってもよく、液体燃料と酸化剤ガスとを分離し得
るものであればよい。なお、多孔質体を用いる場合に
は、液体燃料が酸化剤極3に侵入しないように、チャン
ネル兼用セパレータ5の燃料極側の面および酸化剤極側
の面の少なくとも一方の孔を塞ぐことが好ましい。さら
に、酸化剤ガスの流れをよくするために、多孔質体から
なるチャンネル兼用セパレータ5の孔径は、酸化剤極3
となる多孔質体の孔径より大きく設定することが好まし
い。
【0074】さらに、酸化剤ガス供給溝7の形は、上述
したような条件を満足するものであれば特に制約を受け
るものではなく、例えば図2に示すように、金属薄板を
プレスや圧延等で折り曲げ加工したチャンネル兼用セパ
レータ8を用いることも可能である。このようなセパレ
ータ8は、酸化剤極3側に酸化剤ガス供給溝7が設けら
れると共に、燃料極2側にも連続溝9を設けることがで
きる。また、チャンネル兼用セパレータ5(8)に酸化
剤ガス供給溝7を設けると共に、酸化剤極3にも酸化剤
ガスを垂直方向に流す溝を設けることも可能である。
したような条件を満足するものであれば特に制約を受け
るものではなく、例えば図2に示すように、金属薄板を
プレスや圧延等で折り曲げ加工したチャンネル兼用セパ
レータ8を用いることも可能である。このようなセパレ
ータ8は、酸化剤極3側に酸化剤ガス供給溝7が設けら
れると共に、燃料極2側にも連続溝9を設けることがで
きる。また、チャンネル兼用セパレータ5(8)に酸化
剤ガス供給溝7を設けると共に、酸化剤極3にも酸化剤
ガスを垂直方向に流す溝を設けることも可能である。
【0075】上記したスタック6の少なくとも1つの側
面には、この面に沿って液体燃料導入路10が形成され
るように、燃料導入路構成部材11が設置されている。
そして、上記液体燃料導入路10内に導入された液体燃
料(通常、電解質である例えば希硫酸と燃料となるメタ
ノールとの混合液体)は、スタック6の側面から毛管力
で燃料極2に供給される。ここで、酸化剤ガスを下部か
ら上部に向って流す際に、液体燃料導入路10をスタッ
ク6の上部もしくは下部に設けると、スタック6の構造
が極めて複雑となる。よって、液体燃料導入路10は、
スタック6の外周面のうち、上下面を除いた4つの面の
いずれかに沿って設けると共に、酸化剤ガスの流れと直
交するような方向(図中、x方向)に設けることが重要
である。また、液体燃料導入路10中の液体燃料を毛管
力でスタック6の側面から燃料極2に供給するために
は、上記した4つのスタック側面のうち、起電部4の端
面で構成される2つの側面の少なくとも一方(例えば側
面4a)に沿って、液体燃料導入路10を設ける。すな
わち、上記液体燃料導入路10は、スタック6の外周面
のうち、起電部4の端面で構成される面、換言すると燃
料極2の端面を含む面で、かつ酸化剤ガスの流れと平行
に配置された少なくとも1つの面4aに沿って、酸化剤
ガスの流れと直交するような方向に設けられている。ま
た、毛管力で液体燃料を燃料極2に供給するために、液
体燃料導入路10内に導入された液体燃料が、上記起電
部端面4aに直接接触するような構成とされている。
面には、この面に沿って液体燃料導入路10が形成され
るように、燃料導入路構成部材11が設置されている。
そして、上記液体燃料導入路10内に導入された液体燃
料(通常、電解質である例えば希硫酸と燃料となるメタ
ノールとの混合液体)は、スタック6の側面から毛管力
で燃料極2に供給される。ここで、酸化剤ガスを下部か
ら上部に向って流す際に、液体燃料導入路10をスタッ
ク6の上部もしくは下部に設けると、スタック6の構造
が極めて複雑となる。よって、液体燃料導入路10は、
スタック6の外周面のうち、上下面を除いた4つの面の
いずれかに沿って設けると共に、酸化剤ガスの流れと直
交するような方向(図中、x方向)に設けることが重要
である。また、液体燃料導入路10中の液体燃料を毛管
力でスタック6の側面から燃料極2に供給するために
は、上記した4つのスタック側面のうち、起電部4の端
面で構成される2つの側面の少なくとも一方(例えば側
面4a)に沿って、液体燃料導入路10を設ける。すな
わち、上記液体燃料導入路10は、スタック6の外周面
のうち、起電部4の端面で構成される面、換言すると燃
料極2の端面を含む面で、かつ酸化剤ガスの流れと平行
に配置された少なくとも1つの面4aに沿って、酸化剤
ガスの流れと直交するような方向に設けられている。ま
た、毛管力で液体燃料を燃料極2に供給するために、液
体燃料導入路10内に導入された液体燃料が、上記起電
部端面4aに直接接触するような構成とされている。
【0076】これらによって、酸化剤ガスの流れを阻害
することなく、燃料極2の端部全面を液体燃料と接する
構造とすることができ、液体燃料導入路10中の液体燃
料を毛管力で円滑に燃料極2に供給することが可能とな
る。そして、この実施例の燃料電池は、酸化剤ガスの供
給方向(z方向)と液体燃料のスタック6端面への導入
方向とを基本的には直交させているために、構造を簡素
化することができると共に、構造上の制約が少なく、よ
って小形化することが可能となる。
することなく、燃料極2の端部全面を液体燃料と接する
構造とすることができ、液体燃料導入路10中の液体燃
料を毛管力で円滑に燃料極2に供給することが可能とな
る。そして、この実施例の燃料電池は、酸化剤ガスの供
給方向(z方向)と液体燃料のスタック6端面への導入
方向とを基本的には直交させているために、構造を簡素
化することができると共に、構造上の制約が少なく、よ
って小形化することが可能となる。
【0077】なお、上記燃料導入路構成部材11は、ス
タック6の締め付け部材と共通としてもよいし、また別
途設けることも可能である等、その構成や材料は特に限
定されるものではない。ただし、燃料導入路構成部材1
1のスタック6側面と接する部分は、電池間の短絡を防
ぐために、絶縁されていなければならない。これは、例
えば燃料導入路構成部材11自体を絶縁材料で構成した
り、あるいは燃料導入路構成部材11とスタック6との
間に絶縁材料を介在させることにより行う。
タック6の締め付け部材と共通としてもよいし、また別
途設けることも可能である等、その構成や材料は特に限
定されるものではない。ただし、燃料導入路構成部材1
1のスタック6側面と接する部分は、電池間の短絡を防
ぐために、絶縁されていなければならない。これは、例
えば燃料導入路構成部材11自体を絶縁材料で構成した
り、あるいは燃料導入路構成部材11とスタック6との
間に絶縁材料を介在させることにより行う。
【0078】上述した液体燃料導入路10の形状は、基
本的には図示を省略した燃料貯蔵タンクから液体燃料が
導入され、この導入された液体燃料が燃料極2に毛管力
で供給されるものであればよい。燃料貯蔵タンクから液
体燃料導入路10に液体燃料を供給する方法の一つに、
燃料貯蔵タンクの液体燃料を自然落下させて、液体燃料
導入路10に導入する方法がある。この方法は、スタッ
ク6の上面より高い位置に燃料貯蔵タンクを設けなけれ
ばならないという構造上の制約を除けば、液体燃料導入
路10に確実に液体燃料を導入することができる。他の
方法としては、液体燃料導入路10の毛管力で、燃料貯
蔵タンクから液体燃料を引き込む方法が挙げられる。こ
の方法によれば、燃料貯蔵タンクと液体燃料導入路10
との接続点、つまり液体燃料導入路10に設けられた燃
料入口の位置を、スタック6の上面より高くする必要が
なくなり、例えば上記自然落下法と組み合せると、燃料
タンクの設置場所を自在に設定することができるという
利点がある。
本的には図示を省略した燃料貯蔵タンクから液体燃料が
導入され、この導入された液体燃料が燃料極2に毛管力
で供給されるものであればよい。燃料貯蔵タンクから液
体燃料導入路10に液体燃料を供給する方法の一つに、
燃料貯蔵タンクの液体燃料を自然落下させて、液体燃料
導入路10に導入する方法がある。この方法は、スタッ
ク6の上面より高い位置に燃料貯蔵タンクを設けなけれ
ばならないという構造上の制約を除けば、液体燃料導入
路10に確実に液体燃料を導入することができる。他の
方法としては、液体燃料導入路10の毛管力で、燃料貯
蔵タンクから液体燃料を引き込む方法が挙げられる。こ
の方法によれば、燃料貯蔵タンクと液体燃料導入路10
との接続点、つまり液体燃料導入路10に設けられた燃
料入口の位置を、スタック6の上面より高くする必要が
なくなり、例えば上記自然落下法と組み合せると、燃料
タンクの設置場所を自在に設定することができるという
利点がある。
【0079】液体燃料導入路10に毛管力を付与するに
は、液体燃料の種類や燃料導入路構成部材11の材質に
よって異なるものの、液体燃料導入路10の隙間(図
中、tで示す)を0.2〜5mm程度とすることが好まし
い。液体燃料導入路10の隙間tが0.2mm未満となる
と、液体燃料の供給不足を生じるおそれがあり、また 5
mmを超えると、十分な毛管力が得られないおそれが生じ
る。さらに、電池の作動を長期間止めた際に、液体燃料
導入路10内の液体燃料は揮散して無駄になることや、
揮散に伴う臭気等を考慮すると、液体燃料導入路10の
体積は小さい方が有利である。また、毛管力を向上させ
ることも考慮して、液体燃料導入路10の隙間tは3mm
以下とすることがより好ましい。
は、液体燃料の種類や燃料導入路構成部材11の材質に
よって異なるものの、液体燃料導入路10の隙間(図
中、tで示す)を0.2〜5mm程度とすることが好まし
い。液体燃料導入路10の隙間tが0.2mm未満となる
と、液体燃料の供給不足を生じるおそれがあり、また 5
mmを超えると、十分な毛管力が得られないおそれが生じ
る。さらに、電池の作動を長期間止めた際に、液体燃料
導入路10内の液体燃料は揮散して無駄になることや、
揮散に伴う臭気等を考慮すると、液体燃料導入路10の
体積は小さい方が有利である。また、毛管力を向上させ
ることも考慮して、液体燃料導入路10の隙間tは3mm
以下とすることがより好ましい。
【0080】ただし、毛管力で液体燃料導入路10に導
入された液体燃料を、引き続き円滑に毛管力で燃料極2
に供給するためには、液体燃料導入路10の毛管力より
燃料極2への毛管力のほうが大きくなるように設定する
ことが重要である。さらに、液体燃料導入路10の毛管
力を向上させるために、その内部に絶縁性の多孔質体や
繊維を配置してもよい。この場合、上記液体燃料導入路
10の隙間tは5mmを超えてもよい。なお、液体燃料導
入路10の数は、スタック6の側面に沿って1つに限定
されるものではなく、他方のスタック側面にも液体燃料
導入路10を形成することも可能である。
入された液体燃料を、引き続き円滑に毛管力で燃料極2
に供給するためには、液体燃料導入路10の毛管力より
燃料極2への毛管力のほうが大きくなるように設定する
ことが重要である。さらに、液体燃料導入路10の毛管
力を向上させるために、その内部に絶縁性の多孔質体や
繊維を配置してもよい。この場合、上記液体燃料導入路
10の隙間tは5mmを超えてもよい。なお、液体燃料導
入路10の数は、スタック6の側面に沿って1つに限定
されるものではなく、他方のスタック側面にも液体燃料
導入路10を形成することも可能である。
【0081】また、上述したような燃料貯蔵タンクは、
電池本体から着脱可能とすることができる。これによ
り、燃料貯蔵タンクを交換することで、電池の作動を継
続して長時間行うことが可能となる。この場合、電池交
換時にも装置を継続して作動させるために、燃料貯蔵タ
ンクを切り離した際に、電池内に燃料が残っている必要
がある。このような燃料貯蔵部は、液体燃料導入路10
と燃料極2への供給部、あるいは燃料極2自体であり、
燃料貯蔵タンクの交換時間を考えると、残存する燃料の
量は少なくとも1分以上は装置を作動できる量とするこ
とが望ましい。また、燃料貯蔵タンクから液体燃料導入
路10への液体燃料の供給は、上述したような自然落下
や、タンク内の内圧等で液体燃料を押し出すような構成
としてもよいし、また液体燃料導入路10の毛管力で燃
料を引き出すような構成とすることもできる。この場
合、自然落下やタンク内の内圧による場合には、燃料貯
蔵タンクの出口隙間は液体燃料導入路10の隙間に制約
されないが、毛管力による場合は液体燃料導入路10の
隙間より燃料貯蔵タンクの出口隙間を大きくすることが
望ましい。
電池本体から着脱可能とすることができる。これによ
り、燃料貯蔵タンクを交換することで、電池の作動を継
続して長時間行うことが可能となる。この場合、電池交
換時にも装置を継続して作動させるために、燃料貯蔵タ
ンクを切り離した際に、電池内に燃料が残っている必要
がある。このような燃料貯蔵部は、液体燃料導入路10
と燃料極2への供給部、あるいは燃料極2自体であり、
燃料貯蔵タンクの交換時間を考えると、残存する燃料の
量は少なくとも1分以上は装置を作動できる量とするこ
とが望ましい。また、燃料貯蔵タンクから液体燃料導入
路10への液体燃料の供給は、上述したような自然落下
や、タンク内の内圧等で液体燃料を押し出すような構成
としてもよいし、また液体燃料導入路10の毛管力で燃
料を引き出すような構成とすることもできる。この場
合、自然落下やタンク内の内圧による場合には、燃料貯
蔵タンクの出口隙間は液体燃料導入路10の隙間に制約
されないが、毛管力による場合は液体燃料導入路10の
隙間より燃料貯蔵タンクの出口隙間を大きくすることが
望ましい。
【0082】上述したような方法によって、液体燃料導
入路10内に導入された液体燃料は、毛管力により燃料
極2に供給される。この液体燃料を燃料極2側に引き込
むための毛管力としては、まず燃料極2となる多孔質体
自体の毛管力が挙げられる。このような毛管力を利用す
る場合、多孔質体である燃料極2の孔を連結させた、い
わゆる連続孔とし、その孔径を制御すると共に、液体燃
料導入路10側の燃料極2側面から少なくとも他の一面
まで連続した連通孔とすることにより、液体燃料を横方
向でも円滑に毛管力で供給することが可能となる。ま
た、電池面積が大きくなると、液体燃料の供給速度が遅
くなるばかりでなく、液体燃料の入り口側で集中的に電
池反応が進行するため、液体燃料導入路10から遠くな
るほど燃料の供給量が減少するおそれがある。このよう
な場合には、前述した条件を満足する他方のスタック面
にも液体燃料導入路10を設けることが有効である。
入路10内に導入された液体燃料は、毛管力により燃料
極2に供給される。この液体燃料を燃料極2側に引き込
むための毛管力としては、まず燃料極2となる多孔質体
自体の毛管力が挙げられる。このような毛管力を利用す
る場合、多孔質体である燃料極2の孔を連結させた、い
わゆる連続孔とし、その孔径を制御すると共に、液体燃
料導入路10側の燃料極2側面から少なくとも他の一面
まで連続した連通孔とすることにより、液体燃料を横方
向でも円滑に毛管力で供給することが可能となる。ま
た、電池面積が大きくなると、液体燃料の供給速度が遅
くなるばかりでなく、液体燃料の入り口側で集中的に電
池反応が進行するため、液体燃料導入路10から遠くな
るほど燃料の供給量が減少するおそれがある。このよう
な場合には、前述した条件を満足する他方のスタック面
にも液体燃料導入路10を設けることが有効である。
【0083】燃料極2となる多孔質体の孔径等は、液体
燃料導入路10内の液体燃料を引き込み得るものであれ
ばよく、特に限定されるものではないが、液体燃料導入
路10の隙間を考慮した上で、0.2〜300μm 程度
とすることが好ましい。また、多孔質体における孔の連
続性の指標となる孔の体積は、35〜80%程度とする
ことが好ましい。孔径を0.2μm より小さくすると、
燃料極2の製造が困難となり、また300μm を超える
と毛管力が低下してしまう。また、孔の体積が35 %未
満となると連続孔の量が減り、閉鎖された孔が増えるた
め、毛管力を十分に得ることができなくなる。逆に、孔
の体積が80%を超えると、連続孔の量は増加するもの
の、強度的に弱くなると共に製造が困難となる。実用的
には、孔径は0.5〜100μm の範囲、また孔の体積
は45〜75%の範囲とすることが望ましい。
燃料導入路10内の液体燃料を引き込み得るものであれ
ばよく、特に限定されるものではないが、液体燃料導入
路10の隙間を考慮した上で、0.2〜300μm 程度
とすることが好ましい。また、多孔質体における孔の連
続性の指標となる孔の体積は、35〜80%程度とする
ことが好ましい。孔径を0.2μm より小さくすると、
燃料極2の製造が困難となり、また300μm を超える
と毛管力が低下してしまう。また、孔の体積が35 %未
満となると連続孔の量が減り、閉鎖された孔が増えるた
め、毛管力を十分に得ることができなくなる。逆に、孔
の体積が80%を超えると、連続孔の量は増加するもの
の、強度的に弱くなると共に製造が困難となる。実用的
には、孔径は0.5〜100μm の範囲、また孔の体積
は45〜75%の範囲とすることが望ましい。
【0084】また、液体燃料を毛管力で燃料極2内に引
き込むためには、燃料極2中の空気が引き込まれた液体
燃料で追い出されるように、液体燃料導入路10側の側
面以外の側面の少なくとも一つを開放することが好まし
い。ただし、燃料極2の上記した面以外の側面は、液体
燃料の揮発を抑制する上で塞ぐことが好ましい。
き込むためには、燃料極2中の空気が引き込まれた液体
燃料で追い出されるように、液体燃料導入路10側の側
面以外の側面の少なくとも一つを開放することが好まし
い。ただし、燃料極2の上記した面以外の側面は、液体
燃料の揮発を抑制する上で塞ぐことが好ましい。
【0085】液体燃料を燃料極2側に引き込むための毛
管力としては、上述した燃料極2となる多孔質体自体の
毛管力に限らず、例えば図3に示すように、チャンネル
兼用セパレータ5の燃料極2と接する面に、液体燃料供
給溝12を連続溝として水平方向(図中、y方向)に設
け、この液体燃料供給溝12の毛管力を利用して液体燃
料を燃料極2側に引き込むよう構成することも可能であ
る。この場合、液体燃料導入路10は、少なくとも液体
燃料供給溝12の開放端部と液体燃料が直接接するよう
に設けるものとする。また、液体燃料供給溝12の毛管
力と燃料極2となる多孔質体自体の毛管力とを併用する
ことも可能である。
管力としては、上述した燃料極2となる多孔質体自体の
毛管力に限らず、例えば図3に示すように、チャンネル
兼用セパレータ5の燃料極2と接する面に、液体燃料供
給溝12を連続溝として水平方向(図中、y方向)に設
け、この液体燃料供給溝12の毛管力を利用して液体燃
料を燃料極2側に引き込むよう構成することも可能であ
る。この場合、液体燃料導入路10は、少なくとも液体
燃料供給溝12の開放端部と液体燃料が直接接するよう
に設けるものとする。また、液体燃料供給溝12の毛管
力と燃料極2となる多孔質体自体の毛管力とを併用する
ことも可能である。
【0086】上記液体燃料供給溝12の形状は、毛管力
が発揮できれば特に制約を受けるものではないが、少な
くとも溝12による毛管力を燃料極2の毛管力より小さ
くする必要がある。もし溝12の毛管力が燃料極2のそ
れより大きいと、液体燃料導入路10中の液体燃料は、
液体燃料供給溝12内には供給されるものの、燃料極2
には供給することができなくなる。液体燃料供給溝12
の形状は、チャンネル兼用セパレータ5の構成材料と液
体燃料との濡れ性によって異なるものの、その幅は0.
2〜10mmの範囲とすることが好ましい。
が発揮できれば特に制約を受けるものではないが、少な
くとも溝12による毛管力を燃料極2の毛管力より小さ
くする必要がある。もし溝12の毛管力が燃料極2のそ
れより大きいと、液体燃料導入路10中の液体燃料は、
液体燃料供給溝12内には供給されるものの、燃料極2
には供給することができなくなる。液体燃料供給溝12
の形状は、チャンネル兼用セパレータ5の構成材料と液
体燃料との濡れ性によって異なるものの、その幅は0.
2〜10mmの範囲とすることが好ましい。
【0087】液体燃料供給溝12の幅が10mmを超える
と、毛管力が小さくなり、結局燃料極2の毛管力が主体
となって、液体燃料供給溝12を形成した意味がなくな
る。逆に、溝12の幅が0.2mm未満となると、毛管力
は向上するものの、液体燃料の供給が電池反応に追い付
かなくなる上に、通常の製法では溝を切るのが難しく、
特殊な製法が必要になる。溝の深さについても同様で、
溝の深さとしては0.1〜2mmの範囲とすることが好ま
しい。特に、溝12の深さを深くしすぎると、チャンネ
ル兼用セパレータ5の肉厚を厚くせざるを得ず、その結
果小型化を阻害することとなる。さらに、燃料の供給を
止めて発電を中止した際に、多量の液体燃料が残存して
いると、揮散して無駄になるばかりでなく、揮散に伴っ
て臭気を発するおそれがあるため、溝の深さは1mm以下
とすることがより好ましい。また溝の幅は、同様な理由
に加えて電気的な接触を多くするため、5mm以下とする
ことがより好ましく、望ましくは3mm以下である。
と、毛管力が小さくなり、結局燃料極2の毛管力が主体
となって、液体燃料供給溝12を形成した意味がなくな
る。逆に、溝12の幅が0.2mm未満となると、毛管力
は向上するものの、液体燃料の供給が電池反応に追い付
かなくなる上に、通常の製法では溝を切るのが難しく、
特殊な製法が必要になる。溝の深さについても同様で、
溝の深さとしては0.1〜2mmの範囲とすることが好ま
しい。特に、溝12の深さを深くしすぎると、チャンネ
ル兼用セパレータ5の肉厚を厚くせざるを得ず、その結
果小型化を阻害することとなる。さらに、燃料の供給を
止めて発電を中止した際に、多量の液体燃料が残存して
いると、揮散して無駄になるばかりでなく、揮散に伴っ
て臭気を発するおそれがあるため、溝の深さは1mm以下
とすることがより好ましい。また溝の幅は、同様な理由
に加えて電気的な接触を多くするため、5mm以下とする
ことがより好ましく、望ましくは3mm以下である。
【0088】また、上記液体燃料供給溝12は、液体燃
料導入路10からその毛管力で液体燃料を引き込むもの
であるため、前述したように、燃料貯蔵タンクから液体
燃料導入路10にその毛管力で液体燃料を導入する場合
には、液体燃料導入路10の毛管力より液体燃料供給溝
12の毛管力のほうが大きくなるように設定する。この
ような毛管力の差は、基本的には液体燃料導入路10と
液体燃料供給溝12の断面積、およびセパレータ5の構
成材料と燃料導入路構成部材11の材料で決まるもので
あるが、望ましくは液体燃料導入路10の隙間tより液
体燃料供給溝12の幅および深さの少なくとも一方を小
さくすることが好ましい。このように、液体燃料供給溝
12の形状は、燃料極2となる多孔質体や液体燃料導入
路10の形状を考慮した上で設定するものとする。ま
た、液体燃料供給溝12の形状は、酸化剤ガス供給溝7
の形状をも考慮する必要があり、例えば酸化剤ガス供給
溝7の幅および深さが液体燃料供給溝12のそれより
1.1〜20倍程度となるように設定することが好まし
い。さらに望ましくは1.2〜10倍程度である。
料導入路10からその毛管力で液体燃料を引き込むもの
であるため、前述したように、燃料貯蔵タンクから液体
燃料導入路10にその毛管力で液体燃料を導入する場合
には、液体燃料導入路10の毛管力より液体燃料供給溝
12の毛管力のほうが大きくなるように設定する。この
ような毛管力の差は、基本的には液体燃料導入路10と
液体燃料供給溝12の断面積、およびセパレータ5の構
成材料と燃料導入路構成部材11の材料で決まるもので
あるが、望ましくは液体燃料導入路10の隙間tより液
体燃料供給溝12の幅および深さの少なくとも一方を小
さくすることが好ましい。このように、液体燃料供給溝
12の形状は、燃料極2となる多孔質体や液体燃料導入
路10の形状を考慮した上で設定するものとする。ま
た、液体燃料供給溝12の形状は、酸化剤ガス供給溝7
の形状をも考慮する必要があり、例えば酸化剤ガス供給
溝7の幅および深さが液体燃料供給溝12のそれより
1.1〜20倍程度となるように設定することが好まし
い。さらに望ましくは1.2〜10倍程度である。
【0089】上記液体燃料供給溝12は、必ずしも水平
に設けなければならないものではなく、垂直方向(z方
向)に向かって45度〜90度の範囲で傾けて形成してもよ
い。ただし、傾きが大きくなると、液体燃料供給溝12
の形成領域が狭くなり、それだけ有効な燃料供給路は減
少することになるため、傾きとしては30度以下にするこ
とが望ましい。なお、液体燃料導入路10をスタック6
の両面に設ける場合はこの限りでない。
に設けなければならないものではなく、垂直方向(z方
向)に向かって45度〜90度の範囲で傾けて形成してもよ
い。ただし、傾きが大きくなると、液体燃料供給溝12
の形成領域が狭くなり、それだけ有効な燃料供給路は減
少することになるため、傾きとしては30度以下にするこ
とが望ましい。なお、液体燃料導入路10をスタック6
の両面に設ける場合はこの限りでない。
【0090】このように、チャンネル兼用セパレータ5
に例えば水平方向に延びる液体燃料供給溝12を設ける
ことによって、燃料極2の端部全面から液体燃料が燃料
極2に供給されると共に、溝12を通して燃料極2の横
方向にも同時に燃料を供給できるため、液体燃料導入路
10内の液体燃料を、より一層円滑に燃料極2に供給す
ることが可能となる。これにより、起電部4全面で均一
に電池反応を進行させることが可能となり、高効率を達
成することができる。なお、上記した実施例では、チャ
ンネル兼用セパレータ5に酸化剤ガス供給溝7と液体燃
料供給溝12の両方を形成したものについて説明した
が、燃料極2および酸化剤極3に対して個々にチャンネ
ルを設置してもよい。このような場合には、両チャンネ
ル間にガスを透過させない導電性板を設置したり、少な
くとも一方のチャンネルの面の孔を塞ぐ等によって、液
体燃料と酸化剤ガスとの分離を図るようにする。ただ
し、部品点数の削減、ひいてはより一層の小形化を可能
とするためには、チャンネルを兼用することが好まし
い。
に例えば水平方向に延びる液体燃料供給溝12を設ける
ことによって、燃料極2の端部全面から液体燃料が燃料
極2に供給されると共に、溝12を通して燃料極2の横
方向にも同時に燃料を供給できるため、液体燃料導入路
10内の液体燃料を、より一層円滑に燃料極2に供給す
ることが可能となる。これにより、起電部4全面で均一
に電池反応を進行させることが可能となり、高効率を達
成することができる。なお、上記した実施例では、チャ
ンネル兼用セパレータ5に酸化剤ガス供給溝7と液体燃
料供給溝12の両方を形成したものについて説明した
が、燃料極2および酸化剤極3に対して個々にチャンネ
ルを設置してもよい。このような場合には、両チャンネ
ル間にガスを透過させない導電性板を設置したり、少な
くとも一方のチャンネルの面の孔を塞ぐ等によって、液
体燃料と酸化剤ガスとの分離を図るようにする。ただ
し、部品点数の削減、ひいてはより一層の小形化を可能
とするためには、チャンネルを兼用することが好まし
い。
【0091】また、液体燃料導入路10から燃料極2に
毛管力で液体燃料を引き込むにあたって、毛管力の向上
は重要である。毛管力は、前述したように毛管通路の隙
間が小さく、かつ毛管通路の液体燃料に対する濡れ性が
大きいほど大きくなる。毛管通路の液体燃料に対する濡
れ性を大きくする観点からは、毛管力を起こす毛管部表
面の改良が有効で、特に該表面に酸化被膜を設けること
が有効である。すなわち、燃料極2の多孔質体内表面や
チヤンネル兼用セパレータ5に設けた液体燃料供給溝1
2の内面に酸化被膜を設けることによって、毛管力は著
しく大きくなり、液体燃料を電池内に引き込む速度が速
くなるばかりでなく、液体燃料の到達距離を延ばすこと
ができる。これにより、燃料電池の面積が大きくても対
応できるようになるばかりでなく、電池を立ち上げる際
の所要時間を短くすることができる。ただし、上記酸化
被膜は、多孔質体の空孔率を低下させないように形成す
ることが好ましい。特に、液体燃料導入路10と接する
燃料極2の端面では、酸化被膜の形成により液体燃料の
入口を塞がないようにすることが重要である。
毛管力で液体燃料を引き込むにあたって、毛管力の向上
は重要である。毛管力は、前述したように毛管通路の隙
間が小さく、かつ毛管通路の液体燃料に対する濡れ性が
大きいほど大きくなる。毛管通路の液体燃料に対する濡
れ性を大きくする観点からは、毛管力を起こす毛管部表
面の改良が有効で、特に該表面に酸化被膜を設けること
が有効である。すなわち、燃料極2の多孔質体内表面や
チヤンネル兼用セパレータ5に設けた液体燃料供給溝1
2の内面に酸化被膜を設けることによって、毛管力は著
しく大きくなり、液体燃料を電池内に引き込む速度が速
くなるばかりでなく、液体燃料の到達距離を延ばすこと
ができる。これにより、燃料電池の面積が大きくても対
応できるようになるばかりでなく、電池を立ち上げる際
の所要時間を短くすることができる。ただし、上記酸化
被膜は、多孔質体の空孔率を低下させないように形成す
ることが好ましい。特に、液体燃料導入路10と接する
燃料極2の端面では、酸化被膜の形成により液体燃料の
入口を塞がないようにすることが重要である。
【0092】ところで、燃料極2は、電池反応の結果発
生した電子を伝導しなければならない。従って、燃料極
2表面に設けられる酸化被膜は、上記電子伝導を阻害し
てはならない。燃料極2に設ける酸化被膜が絶縁性であ
るならば、燃料極2のセパレータ5やチャンネル等と接
触する面の表面を除いて酸化被膜を形成する。また、液
体燃料供給溝12内に酸化被膜を設ける場合において
も、その内表面に限定して酸化被膜を形成する。
生した電子を伝導しなければならない。従って、燃料極
2表面に設けられる酸化被膜は、上記電子伝導を阻害し
てはならない。燃料極2に設ける酸化被膜が絶縁性であ
るならば、燃料極2のセパレータ5やチャンネル等と接
触する面の表面を除いて酸化被膜を形成する。また、液
体燃料供給溝12内に酸化被膜を設ける場合において
も、その内表面に限定して酸化被膜を形成する。
【0093】また、液体燃料導入路10への液体燃料の
導入を毛管力で行う場合には、液体燃料導入路10の内
表面についても酸化被膜の形成が有効である。
導入を毛管力で行う場合には、液体燃料導入路10の内
表面についても酸化被膜の形成が有効である。
【0094】このような酸化被膜の形成方法としては、
酸化雰囲気中や水蒸気雰囲気中で温度を上げて金属の表
面を酸化させる方法や、アルカリ等の薬品で処理する方
法等が挙げられる。また、酸化被膜の除去は、その部分
を機械的方法、例えば研摩や切削等により行うことがで
きる。
酸化雰囲気中や水蒸気雰囲気中で温度を上げて金属の表
面を酸化させる方法や、アルカリ等の薬品で処理する方
法等が挙げられる。また、酸化被膜の除去は、その部分
を機械的方法、例えば研摩や切削等により行うことがで
きる。
【0095】上記した各実施例においては、チヤンネル
兼用セパレータ5を介して起電部4を積層したスタック
6を有する燃料電池について説明したが、本発明の燃料
電池においてセパレータやチャンネルは必ずしも必要な
ものではない。例えば、図4に示すように、電解質板1
を燃料極2と酸化剤極3とで挟持した起電部4を、直接
複数積層してスタック13を構成することも可能であ
る。この際、酸化剤ガス供給溝7は、例えば図4に示し
たように、燃料極2の酸化剤極3と接する面に垂直方向
に連続溝として形成したり、また図5に示すように、酸
化剤極3の燃料極2と接する面に垂直方向に形成する。
また、図6に示すように、酸化剤極3の電解質板1と接
する面に酸化剤ガス供給溝7を設けてもよい。さらに
は、酸化剤ガス供給溝7は電解質板1や燃料極2に接し
ていなくともよい。このように、燃料極2や酸化剤極3
に直接、酸化剤ガス供給溝7を形成することによって
も、酸化剤ガスを円滑に流すことができる。なお、これ
ら以外の構成、すなわち液体燃料導入路10等は、前述
した実施例の燃料電池と同様な構成とされている。そし
て、上記構成とすることにより、部品点数をより削減す
ることができるため、より一層小形化を図ることができ
る。
兼用セパレータ5を介して起電部4を積層したスタック
6を有する燃料電池について説明したが、本発明の燃料
電池においてセパレータやチャンネルは必ずしも必要な
ものではない。例えば、図4に示すように、電解質板1
を燃料極2と酸化剤極3とで挟持した起電部4を、直接
複数積層してスタック13を構成することも可能であ
る。この際、酸化剤ガス供給溝7は、例えば図4に示し
たように、燃料極2の酸化剤極3と接する面に垂直方向
に連続溝として形成したり、また図5に示すように、酸
化剤極3の燃料極2と接する面に垂直方向に形成する。
また、図6に示すように、酸化剤極3の電解質板1と接
する面に酸化剤ガス供給溝7を設けてもよい。さらに
は、酸化剤ガス供給溝7は電解質板1や燃料極2に接し
ていなくともよい。このように、燃料極2や酸化剤極3
に直接、酸化剤ガス供給溝7を形成することによって
も、酸化剤ガスを円滑に流すことができる。なお、これ
ら以外の構成、すなわち液体燃料導入路10等は、前述
した実施例の燃料電池と同様な構成とされている。そし
て、上記構成とすることにより、部品点数をより削減す
ることができるため、より一層小形化を図ることができ
る。
【0096】また、上記したように燃料極2と酸化剤極
3とが直接接するような構成とする場合には、燃料極2
から酸化剤極3に液体燃料が引き込まれることを防止す
る必要がある。酸化剤極3に液体燃料が引き込まれる
と、酸化剤ガスが流れにくくなり、電池反応を阻害する
ことになるためである。上記した酸化剤極3への液体燃
料の侵入を防止する方法としては、基本的には酸化剤極
3となる多孔質体の孔径を、液体燃料を毛管現象で引き
込まないような大きさに制御すればよい。ただし、適用
する機器によっては、上記孔径を毛管現象で液体燃料を
引き込むような大きさにしなければならない場合があ
る。そのような場合には、酸化剤ガス供給溝7が燃料極
2または酸化剤極3のいずれに形成されているかにかか
わらず、燃料極2となる多孔質体の酸化剤極3側の面の
孔を塞げばよい。ただし、酸化剤極3に酸化剤ガス供給
溝7を設ける場合、酸化剤極3の溝7を除く燃料極2側
の面の孔を塞いでもよいが、液体燃料が酸化剤ガス供給
溝7の側面を通して酸化剤極3に侵入するおそれがあ
り、この場合は酸化剤極3の燃料極2との接触面および
酸化剤ガス供給溝7の側面の孔を塞ぐことが好ましい。
3とが直接接するような構成とする場合には、燃料極2
から酸化剤極3に液体燃料が引き込まれることを防止す
る必要がある。酸化剤極3に液体燃料が引き込まれる
と、酸化剤ガスが流れにくくなり、電池反応を阻害する
ことになるためである。上記した酸化剤極3への液体燃
料の侵入を防止する方法としては、基本的には酸化剤極
3となる多孔質体の孔径を、液体燃料を毛管現象で引き
込まないような大きさに制御すればよい。ただし、適用
する機器によっては、上記孔径を毛管現象で液体燃料を
引き込むような大きさにしなければならない場合があ
る。そのような場合には、酸化剤ガス供給溝7が燃料極
2または酸化剤極3のいずれに形成されているかにかか
わらず、燃料極2となる多孔質体の酸化剤極3側の面の
孔を塞げばよい。ただし、酸化剤極3に酸化剤ガス供給
溝7を設ける場合、酸化剤極3の溝7を除く燃料極2側
の面の孔を塞いでもよいが、液体燃料が酸化剤ガス供給
溝7の側面を通して酸化剤極3に侵入するおそれがあ
り、この場合は酸化剤極3の燃料極2との接触面および
酸化剤ガス供給溝7の側面の孔を塞ぐことが好ましい。
【0097】上記孔を塞ぐ方法としては、燃料極2と酸
化剤極3との導通を阻害しない材料をスラリー状にして
塗布したり、当該面に研摩や研削等の加工を施し、その
際に多孔質体に生ずる塑性変形で孔を塞ぐ方法や、さら
には電子ビームやレーザにより当該面を溶融、凝固させ
る方法等が挙げられる。また、酸化剤ガス供給溝7を酸
化剤極3に形成する場合には、燃料極2と酸化剤極3と
の界面に、液体燃料を通さない例えば金属板等の導電性
材料を挟むことによっても、酸化剤極3に液体燃料が侵
入することを防止することができる。
化剤極3との導通を阻害しない材料をスラリー状にして
塗布したり、当該面に研摩や研削等の加工を施し、その
際に多孔質体に生ずる塑性変形で孔を塞ぐ方法や、さら
には電子ビームやレーザにより当該面を溶融、凝固させ
る方法等が挙げられる。また、酸化剤ガス供給溝7を酸
化剤極3に形成する場合には、燃料極2と酸化剤極3と
の界面に、液体燃料を通さない例えば金属板等の導電性
材料を挟むことによっても、酸化剤極3に液体燃料が侵
入することを防止することができる。
【0098】ところで、上記した各実施例の燃料電池
は、いずれも液体燃料導入路10中の液体燃料が多孔質
体である酸化剤極3の端部や電解質板1の端部に直接接
する構造となっている。特に、酸化剤極3は、多孔質体
でなければガスを電解質板1に供給できないため、その
端部で液体燃料と接する場合には、液体燃料が酸化剤極
3に毛管力で引き込まれ、引き込まれた液体燃料は酸化
剤ガスの通路を閉塞させることとなる。従って、液体燃
料が酸化剤極3の端部から入り込むのを防ぐ必要があ
る。
は、いずれも液体燃料導入路10中の液体燃料が多孔質
体である酸化剤極3の端部や電解質板1の端部に直接接
する構造となっている。特に、酸化剤極3は、多孔質体
でなければガスを電解質板1に供給できないため、その
端部で液体燃料と接する場合には、液体燃料が酸化剤極
3に毛管力で引き込まれ、引き込まれた液体燃料は酸化
剤ガスの通路を閉塞させることとなる。従って、液体燃
料が酸化剤極3の端部から入り込むのを防ぐ必要があ
る。
【0099】酸化剤極3への液体燃料の侵入の防止は、
基本的には酸化剤極3となる多孔質体の孔径を、液体燃
料を毛管力で引き込まないような大きさに制御すればよ
い。ただし、適用する機器によっては、上記孔径を毛管
力で液体燃料を引き込むような大きさとしなければなら
ない場合がある。このような場合の液体燃料の侵入防止
は、例えば酸化剤極3の液体燃料導入路10側の面の孔
を塞いだり、あるいは酸化剤極3の液体燃料導入路10
と接する面をシ−ル部材で覆う等の方法により行う。こ
れらの具体的な方法としては、例えば金属、無機物、セ
ラミックス、有機物等の板、箔、膜等で側面を被覆した
り、これらの単独もしくは複合粉末等をスラリ−状に塗
布する方法等が例示される。また、前述した塑性変形を
利用する方法や溶融、凝固させる方法を適用することも
可能である。
基本的には酸化剤極3となる多孔質体の孔径を、液体燃
料を毛管力で引き込まないような大きさに制御すればよ
い。ただし、適用する機器によっては、上記孔径を毛管
力で液体燃料を引き込むような大きさとしなければなら
ない場合がある。このような場合の液体燃料の侵入防止
は、例えば酸化剤極3の液体燃料導入路10側の面の孔
を塞いだり、あるいは酸化剤極3の液体燃料導入路10
と接する面をシ−ル部材で覆う等の方法により行う。こ
れらの具体的な方法としては、例えば金属、無機物、セ
ラミックス、有機物等の板、箔、膜等で側面を被覆した
り、これらの単独もしくは複合粉末等をスラリ−状に塗
布する方法等が例示される。また、前述した塑性変形を
利用する方法や溶融、凝固させる方法を適用することも
可能である。
【0100】また、後者の酸化剤極3の側面をシ−ル部
材で覆う方法としては、セパレータ5やチャンネル等を
用いる場合には、例えば図7に示すように、酸化剤極3
および電解質板1の側面に位置するように、燃料極2と
チャンネル兼用セパレータ5とでシ−ル部材14を挟む
方法が挙げられる。この場合、シ−ル部材14が電子伝
導性を持っていると、燃料極2間の短絡が起って出力が
得られなくなるため、シ−ル部材14は絶縁性材料で形
成する。なお、シ−ル部材14は、必ずしも燃料極2と
チャンネル兼用セパレータ5との間に挟まなければなら
ないものではなく、例えば燃料極2間に挟んだり、ある
いは酸化剤極3の側面のみに挟むこともできる。
材で覆う方法としては、セパレータ5やチャンネル等を
用いる場合には、例えば図7に示すように、酸化剤極3
および電解質板1の側面に位置するように、燃料極2と
チャンネル兼用セパレータ5とでシ−ル部材14を挟む
方法が挙げられる。この場合、シ−ル部材14が電子伝
導性を持っていると、燃料極2間の短絡が起って出力が
得られなくなるため、シ−ル部材14は絶縁性材料で形
成する。なお、シ−ル部材14は、必ずしも燃料極2と
チャンネル兼用セパレータ5との間に挟まなければなら
ないものではなく、例えば燃料極2間に挟んだり、ある
いは酸化剤極3の側面のみに挟むこともできる。
【0101】また、セパレータやチャンネル等を用いな
い場合には、例えば図8に示すように、燃料極2間に同
様なシール部材14を挟むことにより、酸化剤極3の側
面をシ−ル部材で覆うことができる。この際、シール部
材14を酸化剤極3の側面のみに挟むこともできる。
い場合には、例えば図8に示すように、燃料極2間に同
様なシール部材14を挟むことにより、酸化剤極3の側
面をシ−ル部材で覆うことができる。この際、シール部
材14を酸化剤極3の側面のみに挟むこともできる。
【0102】ところで、起電部4を積層したスタック6
(13)では、起電部4間の電気的な接触を確保するた
め、スタック6(13)を締め付けなければならない。
この場合、上記シール部材14をゴム弾性を有する材料
で構成することにより、換言すれば起電部4を締め付け
た際に、起電部4部品やチャンネル兼用セパレータ5
(以下、スタック構成部品と記す)間に挟んだシール部
材14がゴム弾性的に変形することにより、上記した電
気的な接触を確実に得ることができると共に、液体燃料
のシール効果を得ることができる。
(13)では、起電部4間の電気的な接触を確保するた
め、スタック6(13)を締め付けなければならない。
この場合、上記シール部材14をゴム弾性を有する材料
で構成することにより、換言すれば起電部4を締め付け
た際に、起電部4部品やチャンネル兼用セパレータ5
(以下、スタック構成部品と記す)間に挟んだシール部
材14がゴム弾性的に変形することにより、上記した電
気的な接触を確実に得ることができると共に、液体燃料
のシール効果を得ることができる。
【0103】すなわち、スタック構成部品間に挟む材料
が変形しない剛体材料の場合、この剛体材料の厚さがそ
れにより覆われるスタック構成部品の厚さより薄けれ
ば、スタック構成部品と剛体材料との間に隙間ができる
ため、液体燃料のシールはできない。逆に、剛体材料の
厚さがそれにより覆われるスタック構成部品の厚さより
厚ければ、スタック6(13)を締め付けても、酸化剤
極3や電解質板1等の間に隙間ができて、電気的な接触
が確保できなくなる。原理的には、上記した厚さが同じ
であれば、電気的な接触と液体燃料のシールの両立は可
能であるが、実際には起電部4部品の厚さを厳密に一定
にすることは困難である。
が変形しない剛体材料の場合、この剛体材料の厚さがそ
れにより覆われるスタック構成部品の厚さより薄けれ
ば、スタック構成部品と剛体材料との間に隙間ができる
ため、液体燃料のシールはできない。逆に、剛体材料の
厚さがそれにより覆われるスタック構成部品の厚さより
厚ければ、スタック6(13)を締め付けても、酸化剤
極3や電解質板1等の間に隙間ができて、電気的な接触
が確保できなくなる。原理的には、上記した厚さが同じ
であれば、電気的な接触と液体燃料のシールの両立は可
能であるが、実際には起電部4部品の厚さを厳密に一定
にすることは困難である。
【0104】これに対して、スタック構成部品間に挟む
シール部材14にゴム弾性を持たせることにより、スタ
ック6(13)を締め付けた際にシール部材14の変形
で、スタック構成部品の厚さとシール部材14の厚さの
差を吸収させることができる。これにより、電気的な接
触と液体燃料のシール性を確実に得ることとが可能とな
る。ゴム弾性材料としては、例えば生ゴムやテフロン製
のゴム等、ゴム弾性を発揮するものであれば種々の材料
を使用することができる。
シール部材14にゴム弾性を持たせることにより、スタ
ック6(13)を締め付けた際にシール部材14の変形
で、スタック構成部品の厚さとシール部材14の厚さの
差を吸収させることができる。これにより、電気的な接
触と液体燃料のシール性を確実に得ることとが可能とな
る。ゴム弾性材料としては、例えば生ゴムやテフロン製
のゴム等、ゴム弾性を発揮するものであれば種々の材料
を使用することができる。
【0105】また、上述したようにスタック構成部品間
にシール部材14を挟む場合、酸化剤極3への液体燃料
の侵入をさらに確実に防止するためには、図9に示すよ
うに、酸化剤極3とシール部材14との間に隙間15を
形成し、シール部材14と酸化剤極3とが直接接しない
ような構成とすることが効果的である。これにより、万
一シールの不具合部から液体燃料が洩れた際にも、液体
燃料が直接酸化剤極3に引き込まれるのを避けることが
できる。さらに、液体燃料の酸化剤極3への混入防止を
確実にするには、酸化剤極3の側面の孔を塞ぐことであ
る。
にシール部材14を挟む場合、酸化剤極3への液体燃料
の侵入をさらに確実に防止するためには、図9に示すよ
うに、酸化剤極3とシール部材14との間に隙間15を
形成し、シール部材14と酸化剤極3とが直接接しない
ような構成とすることが効果的である。これにより、万
一シールの不具合部から液体燃料が洩れた際にも、液体
燃料が直接酸化剤極3に引き込まれるのを避けることが
できる。さらに、液体燃料の酸化剤極3への混入防止を
確実にするには、酸化剤極3の側面の孔を塞ぐことであ
る。
【0106】なお、酸化剤極3の液体燃料導入路10と
反対側の側面は、ゴム弾性を有するシール部材を必ずし
も設ける必要はなく、絶縁性の電池収納部材の一部をシ
ール材として兼用してもよい。この場合、酸化剤極3へ
の液体燃料の侵入を防ぐ観点から、少なくとも酸化剤極
3の端部と電池収納部材との間に隙間を設けることが好
ましい。
反対側の側面は、ゴム弾性を有するシール部材を必ずし
も設ける必要はなく、絶縁性の電池収納部材の一部をシ
ール材として兼用してもよい。この場合、酸化剤極3へ
の液体燃料の侵入を防ぐ観点から、少なくとも酸化剤極
3の端部と電池収納部材との間に隙間を設けることが好
ましい。
【0107】ところで、図1ないし図9においては、燃
料極2、電解質板1および酸化剤極3が平面で接してい
る場合を示したが、電池面積を大きくするために、それ
ぞれの接触面を曲線状としてもよい。図10には、燃料
極2と電解質板1との接触面が波状である場合を示す。
波状面は、燃料極2と電解質板1との接触面、もしくは
酸化剤極3と電解質板1との接触面の少なくとも一方に
形成されていればよいが、電池反応の観点からは燃料極
2と電解質板1との接触面が波形をしていることがより
好ましい。
料極2、電解質板1および酸化剤極3が平面で接してい
る場合を示したが、電池面積を大きくするために、それ
ぞれの接触面を曲線状としてもよい。図10には、燃料
極2と電解質板1との接触面が波状である場合を示す。
波状面は、燃料極2と電解質板1との接触面、もしくは
酸化剤極3と電解質板1との接触面の少なくとも一方に
形成されていればよいが、電池反応の観点からは燃料極
2と電解質板1との接触面が波形をしていることがより
好ましい。
【0108】また、本発明の燃料電池においては、さら
に燃料極の電解質板と接する面に、垂直方向の溝を設け
ることにより、燃料極での液体燃料の分解反応により生
じた二酸化炭素を効率よく排出させることができる。
に燃料極の電解質板と接する面に、垂直方向の溝を設け
ることにより、燃料極での液体燃料の分解反応により生
じた二酸化炭素を効率よく排出させることができる。
【0109】本発明の燃料電池においては、前述したよ
うに、スタック6(13)は起電部4間の電気的な接触
を確保するために締め付けなければならない。この締め
付けには、従来の燃料電池と同様な方法を適用すること
も可能であるが、図11に示すようにスタック16を、
絶縁性を示しかつゴム弾性を有する材料で形成した電池
締め付け部材17で締め付けるような構成とすることも
可能である。このような電池締め付け部材17を用いる
ことにより、スタック16の締め付けを容易にかつ確実
に行うことが可能となる。
うに、スタック6(13)は起電部4間の電気的な接触
を確保するために締め付けなければならない。この締め
付けには、従来の燃料電池と同様な方法を適用すること
も可能であるが、図11に示すようにスタック16を、
絶縁性を示しかつゴム弾性を有する材料で形成した電池
締め付け部材17で締め付けるような構成とすることも
可能である。このような電池締め付け部材17を用いる
ことにより、スタック16の締め付けを容易にかつ確実
に行うことが可能となる。
【0110】上記したように電池締め付け部材17を用
いる際、その内寸法はスタック16を締め付けるため
に、スタック16の外寸法より小さくする。そして、電
池締め付け部材17を広げ、その中にスタック16を挿
入した後、電池締め付け部材17を広げている力を解放
し、ゴム弾性材料の復元力でスタック16を締め付け
る。この場合、液体燃料導入路10は、図11に示すよ
うに、電池締め付け部材17に設けてもよいし、電池締
め付け部材17とは別部品として形成することも可能で
ある。
いる際、その内寸法はスタック16を締め付けるため
に、スタック16の外寸法より小さくする。そして、電
池締め付け部材17を広げ、その中にスタック16を挿
入した後、電池締め付け部材17を広げている力を解放
し、ゴム弾性材料の復元力でスタック16を締め付け
る。この場合、液体燃料導入路10は、図11に示すよ
うに、電池締め付け部材17に設けてもよいし、電池締
め付け部材17とは別部品として形成することも可能で
ある。
【0111】ところで、上記したゴム弾性を示す材料で
形成した電池締め付け部材17は、前述の各実施例で示
したメタノール燃料電池に限らず、各種の燃料電池に使
用することができる。ただし、ゴム弾性材料の耐熱温度
が燃料電池の運転温度以上であることが適用条件とな
る。このようなことから、一般的な耐熱性ゴム材料を使
用する場合には、上述したメタノール燃料電池をはじめ
として、例えばリン酸型燃料電池、固体高分子電解質型
燃料電池、アルカリ性電解液型燃料電池、ヒドラジン燃
料電池等に適用することが可能である。また、ゴム弾性
を示す材料としては各種のゴムに限らず、金属製スプリ
ング等を用いることも可能である。このような場合に
は、溶融炭酸塩型燃料電池や固体電解質型燃料電池等に
も適用することができる。
形成した電池締め付け部材17は、前述の各実施例で示
したメタノール燃料電池に限らず、各種の燃料電池に使
用することができる。ただし、ゴム弾性材料の耐熱温度
が燃料電池の運転温度以上であることが適用条件とな
る。このようなことから、一般的な耐熱性ゴム材料を使
用する場合には、上述したメタノール燃料電池をはじめ
として、例えばリン酸型燃料電池、固体高分子電解質型
燃料電池、アルカリ性電解液型燃料電池、ヒドラジン燃
料電池等に適用することが可能である。また、ゴム弾性
を示す材料としては各種のゴムに限らず、金属製スプリ
ング等を用いることも可能である。このような場合に
は、溶融炭酸塩型燃料電池や固体電解質型燃料電池等に
も適用することができる。
【0112】上述したゴム弾性を示す材料で形成した電
池締め付け部材を、一般的な燃料電池に適用する場合に
は、例えば図12に示すように、燃料極、酸化剤極およ
びこれら両電極に挟持された電解質板、さらに必要に応
じてガスチャンネルを有する起電部(セル)を、必要に
応じてセパレータを介して複数積層したスタック18の
周囲を、上述した実施例と同様に、ゴム弾性を示す材料
で形成した電池締め付け部品19で締め付ける。
池締め付け部材を、一般的な燃料電池に適用する場合に
は、例えば図12に示すように、燃料極、酸化剤極およ
びこれら両電極に挟持された電解質板、さらに必要に応
じてガスチャンネルを有する起電部(セル)を、必要に
応じてセパレータを介して複数積層したスタック18の
周囲を、上述した実施例と同様に、ゴム弾性を示す材料
で形成した電池締め付け部品19で締め付ける。
【0113】図12では、スタック18の4周囲から電
池締め付け部品19で均一に締め付けた例を示したが、
締め付け力は少なくともスタック18の積層方向に加わ
るような構成であればよい。すなわち、スタック18を
締め付ける本来の目的は、各電池部品間の接触をよく
し、部品間の接触抵抗に起因する電気抵抗を極力小さく
することにあるため、その締め付け力は少なくともスタ
ック18の積層方向に加わっていればよい。そこで、図
13に示すように、スタック18の積層方向にゴム弾性
部品20aを設けた電池締め付け部品20等を用いるこ
とも可能である。
池締め付け部品19で均一に締め付けた例を示したが、
締め付け力は少なくともスタック18の積層方向に加わ
るような構成であればよい。すなわち、スタック18を
締め付ける本来の目的は、各電池部品間の接触をよく
し、部品間の接触抵抗に起因する電気抵抗を極力小さく
することにあるため、その締め付け力は少なくともスタ
ック18の積層方向に加わっていればよい。そこで、図
13に示すように、スタック18の積層方向にゴム弾性
部品20aを設けた電池締め付け部品20等を用いるこ
とも可能である。
【0114】図12に示したように、スタック18の外
周面全てをゴム弾性材料で覆う場合には、電池締め付け
部品19は断熱材としても機能する。また、図13に示
したように、スタック18の側面の一部を開放するよう
な電池締め付け部品20の場合には、その開放部20b
から電池反応で生じた熱を外部に逃がすことができる。
これらは、燃料電池の使用形態に応じて選択することが
でき、例えば初期の稼働性の向上を図る場合や、燃料電
池からの放熱が周囲の部品等に対して悪影響を及ぼすよ
うな場合には、図12に示したような電池締め付け部品
19が好適である。また、過度の蓄熱が燃料電池に悪影
響を及ぼすような場合には、図13に示したような電池
締め付け部品20が好適である。なお、図12に示した
ような電池締め付け部品19を用いる場合には、別途燃
料電池の冷却機構を設けて使用することもできる。
周面全てをゴム弾性材料で覆う場合には、電池締め付け
部品19は断熱材としても機能する。また、図13に示
したように、スタック18の側面の一部を開放するよう
な電池締め付け部品20の場合には、その開放部20b
から電池反応で生じた熱を外部に逃がすことができる。
これらは、燃料電池の使用形態に応じて選択することが
でき、例えば初期の稼働性の向上を図る場合や、燃料電
池からの放熱が周囲の部品等に対して悪影響を及ぼすよ
うな場合には、図12に示したような電池締め付け部品
19が好適である。また、過度の蓄熱が燃料電池に悪影
響を及ぼすような場合には、図13に示したような電池
締め付け部品20が好適である。なお、図12に示した
ような電池締め付け部品19を用いる場合には、別途燃
料電池の冷却機構を設けて使用することもできる。
【0115】また、図12や図13に示した電池締め付
け部品19、20を用いる場合に、スタック18の面方
向の締め付け力が大きすぎると、スタック18の角部に
過度の力が加わり、角部が損傷を受ける可能性がある。
このため、基本的にはスタック18の面方向への力で、
角部が損傷しない範囲に締め付け力を調整する必要があ
るが、スタック18の角部を剛性材料で覆った後、電池
締め付け部品19、20で締め付けることが好ましい。
特に、図14に示すように、スタック18より大面積の
剛性部材21を、スタック18の積層方向の両端面に設
置し、その上からゴム弾性材料からなる電池締め付け部
品19(20)で締め付けることによって、スッタク1
8の各角部18aにかかる力をほとんど無視できる程度
にまで低減することができる。なお、剛性材料がセル間
を短絡させるような構造の場合、例えば剛性材料がスタ
ック18の角部を囲むように折り込んだ構造の場合に
は、スッタク18との間で絶縁を図る必要がある。ただ
し、剛性材料を電気の取り出し板と兼用する場合には、
導電性の1枚板であることが好ましい。
け部品19、20を用いる場合に、スタック18の面方
向の締め付け力が大きすぎると、スタック18の角部に
過度の力が加わり、角部が損傷を受ける可能性がある。
このため、基本的にはスタック18の面方向への力で、
角部が損傷しない範囲に締め付け力を調整する必要があ
るが、スタック18の角部を剛性材料で覆った後、電池
締め付け部品19、20で締め付けることが好ましい。
特に、図14に示すように、スタック18より大面積の
剛性部材21を、スタック18の積層方向の両端面に設
置し、その上からゴム弾性材料からなる電池締め付け部
品19(20)で締め付けることによって、スッタク1
8の各角部18aにかかる力をほとんど無視できる程度
にまで低減することができる。なお、剛性材料がセル間
を短絡させるような構造の場合、例えば剛性材料がスタ
ック18の角部を囲むように折り込んだ構造の場合に
は、スッタク18との間で絶縁を図る必要がある。ただ
し、剛性材料を電気の取り出し板と兼用する場合には、
導電性の1枚板であることが好ましい。
【0116】電池締め付け部品の構造としては、図12
や図13に示したものに限らず、上述したように、少な
くともスタックの積層方向をゴム弾性で締め付けられる
構造であればよく、例えば図15や図16に示すよう
に、ゴム弾性材料と剛性材料とを組み合わせて電池締め
付け部品を構成することも可能である。
や図13に示したものに限らず、上述したように、少な
くともスタックの積層方向をゴム弾性で締め付けられる
構造であればよく、例えば図15や図16に示すよう
に、ゴム弾性材料と剛性材料とを組み合わせて電池締め
付け部品を構成することも可能である。
【0117】図15は、スタック18の積層方向の両端
面にそれぞれ剛性部材22を配置し、これら剛性部材2
2間を、スタック18の側面を覆うようなゴム弾性部品
23で接続すると共に、スタック18を積層方向に締め
付けた構造を示している。また、図16は、スタック1
8の積層方向の両端面にそれぞれ剛性部材22を配置
し、これら剛性部材22を含めた周囲を帯状のゴム弾性
部品24で締め付けた構造を示している。このように、
ゴム弾性材料と剛性材料との組み合わせは、少なくとも
スタックの積層方向がゴム弾性で締め付けられていれば
よく、各種の組み合わせを使用することができる。
面にそれぞれ剛性部材22を配置し、これら剛性部材2
2間を、スタック18の側面を覆うようなゴム弾性部品
23で接続すると共に、スタック18を積層方向に締め
付けた構造を示している。また、図16は、スタック1
8の積層方向の両端面にそれぞれ剛性部材22を配置
し、これら剛性部材22を含めた周囲を帯状のゴム弾性
部品24で締め付けた構造を示している。このように、
ゴム弾性材料と剛性材料との組み合わせは、少なくとも
スタックの積層方向がゴム弾性で締め付けられていれば
よく、各種の組み合わせを使用することができる。
【0118】上述したような各種の電池締め付け部品
は、スタック18が外部マニホールド方式であればマニ
ホールドの上から締め付けてもよい。この場合、図11
に示したように、電池締め付け部品の一部をマニホール
ドと兼用することもできる。
は、スタック18が外部マニホールド方式であればマニ
ホールドの上から締め付けてもよい。この場合、図11
に示したように、電池締め付け部品の一部をマニホール
ドと兼用することもできる。
【0119】また、上述した各種の電池締め付け部品
は、スタックを締め付けるために、少なくともスタック
の積層方向に対応する内寸法を、スタックの積層方向外
寸法より小さくする必要があり、実際に締め付けを行う
場合には、電池締め付け部品を一旦広げ、その中にスタ
ックを挿入した後、電池締め付け部品を広げている力を
解放しなければならない。この際、電池締め付け部品を
広げ、かつスタック挿入後に力を解放することを容易に
するために、図17に示すように、電池締め付け部品2
5の内側4隅に広げるための切り欠き25aを設けてお
くことが好ましい。上記した4隅の切り欠き25aに電
池締め付け部品25を広げるための棒を差し込み、力を
解放した後に棒を引き抜くことによって、容易にスタッ
クを締め付けることが可能となる。また、図14に示し
たように、スタック18より大面積の剛性部材21を両
端面に設置し、電池締め付け部品19とスタック18と
の間に形成される空間を利用して、電池締め付け部品1
9を広げると共に、力の解放を容易にすることもでき
る。
は、スタックを締め付けるために、少なくともスタック
の積層方向に対応する内寸法を、スタックの積層方向外
寸法より小さくする必要があり、実際に締め付けを行う
場合には、電池締め付け部品を一旦広げ、その中にスタ
ックを挿入した後、電池締め付け部品を広げている力を
解放しなければならない。この際、電池締め付け部品を
広げ、かつスタック挿入後に力を解放することを容易に
するために、図17に示すように、電池締め付け部品2
5の内側4隅に広げるための切り欠き25aを設けてお
くことが好ましい。上記した4隅の切り欠き25aに電
池締め付け部品25を広げるための棒を差し込み、力を
解放した後に棒を引き抜くことによって、容易にスタッ
クを締め付けることが可能となる。また、図14に示し
たように、スタック18より大面積の剛性部材21を両
端面に設置し、電池締め付け部品19とスタック18と
の間に形成される空間を利用して、電池締め付け部品1
9を広げると共に、力の解放を容易にすることもでき
る。
【0120】なお、上述した電池締め付け部品に用いる
ゴム弾性材料としては、絶縁性を有すると共に、スタッ
クの積層方向に必要な締め付け力が得られるものであれ
ば、種々のゴム材料を用いることができ、例えば生ゴム
やテフロン製ゴムが例示される。また、燃料電池の種類
によって、耐熱性、耐酸性や耐アルカリ性を有するゴム
材料を使用する。
ゴム弾性材料としては、絶縁性を有すると共に、スタッ
クの積層方向に必要な締め付け力が得られるものであれ
ば、種々のゴム材料を用いることができ、例えば生ゴム
やテフロン製ゴムが例示される。また、燃料電池の種類
によって、耐熱性、耐酸性や耐アルカリ性を有するゴム
材料を使用する。
【0121】上述したようなゴム弾性でスタックの少な
くとも積層方向を締め付ける電池締め付け部品を用いる
ことによって、従来のボルト締め方式等に比べて、締め
付け作業が容易になり、かつ締め付け部品自体の小形、
軽量化を図ることができるため、燃料電池の小形化に大
きく寄与する。また、締め付け力を容易に調整すること
ができるため、各種の燃料電池に対する対応が容易であ
る。
くとも積層方向を締め付ける電池締め付け部品を用いる
ことによって、従来のボルト締め方式等に比べて、締め
付け作業が容易になり、かつ締め付け部品自体の小形、
軽量化を図ることができるため、燃料電池の小形化に大
きく寄与する。また、締め付け力を容易に調整すること
ができるため、各種の燃料電池に対する対応が容易であ
る。
【0122】また、本発明の燃料電池は、前述したよう
に燃料極2および酸化剤極3における触媒層の有無等に
限定されるものではないが、毛管力で燃料極2に液体燃
料を供給する構成であるため、燃料極2側の酸化反応の
効率を高めると共に、生成するプロトンの移動性を高め
ることが好ましい。このような要求を満たす方法として
は、例えば燃料極2を、耐熱耐酸性の担持体上に概ね互
いに重ならないで島状に燃料酸化触媒を存在させ、少な
くとも燃料酸化触媒の表面に耐熱耐酸性のプロトン伝導
性物質を存在させた燃料酸化触媒粒子で構成する方法が
挙げられる。
に燃料極2および酸化剤極3における触媒層の有無等に
限定されるものではないが、毛管力で燃料極2に液体燃
料を供給する構成であるため、燃料極2側の酸化反応の
効率を高めると共に、生成するプロトンの移動性を高め
ることが好ましい。このような要求を満たす方法として
は、例えば燃料極2を、耐熱耐酸性の担持体上に概ね互
いに重ならないで島状に燃料酸化触媒を存在させ、少な
くとも燃料酸化触媒の表面に耐熱耐酸性のプロトン伝導
性物質を存在させた燃料酸化触媒粒子で構成する方法が
挙げられる。
【0123】上述したような燃料酸化触媒粒子の具体例
としては、 (a) 耐熱耐酸性の担持体上に、概ね互いに重ならない
で島状に燃料酸化触媒を存在させ、少なくとも該燃料酸
化触媒の表面を耐熱耐酸性のプロトン伝導性薄膜で覆っ
た燃料酸化触媒粒子。
としては、 (a) 耐熱耐酸性の担持体上に、概ね互いに重ならない
で島状に燃料酸化触媒を存在させ、少なくとも該燃料酸
化触媒の表面を耐熱耐酸性のプロトン伝導性薄膜で覆っ
た燃料酸化触媒粒子。
【0124】(b) 耐熱耐酸性の担持体上に、概ね互い
に重ならないで島状に燃料酸化触媒を存在させ、少なく
とも該燃料酸化触媒の表面を耐熱耐酸性を有する高分子
ネットワークでプロトン伝導性物質を保持させた薄膜で
覆った燃料酸化触媒粒子等が例示される。
に重ならないで島状に燃料酸化触媒を存在させ、少なく
とも該燃料酸化触媒の表面を耐熱耐酸性を有する高分子
ネットワークでプロトン伝導性物質を保持させた薄膜で
覆った燃料酸化触媒粒子等が例示される。
【0125】上記 (a)および (b)のいずれにおいても、
燃料極2は基本的には、燃料酸化触媒を担持したカーボ
ン粒子やTiカーバイド等からなる担持体の多孔質体によ
って構成される。具体的には、上記燃料酸化触媒を担持
した担持体からなる燃料酸化触媒粒子を、ポリテトラフ
ルオロエチレンのような疎水性樹脂結合剤により保持し
た多孔質体によって構成する。そして、上記燃料酸化触
媒粒子が上記 (a)および (b)のいずれかの薄膜で覆われ
ているものである。上記燃料酸化触媒としては貴金属触
媒、例えばPt、Pd等の白金族金属と共に、Pt−R
u合金、Pt−Au合金、Pt−Sn合金、Pt−Re
合金、Pt−Mo合金、Pt−Ti合金等を用いること
ができる。
燃料極2は基本的には、燃料酸化触媒を担持したカーボ
ン粒子やTiカーバイド等からなる担持体の多孔質体によ
って構成される。具体的には、上記燃料酸化触媒を担持
した担持体からなる燃料酸化触媒粒子を、ポリテトラフ
ルオロエチレンのような疎水性樹脂結合剤により保持し
た多孔質体によって構成する。そして、上記燃料酸化触
媒粒子が上記 (a)および (b)のいずれかの薄膜で覆われ
ているものである。上記燃料酸化触媒としては貴金属触
媒、例えばPt、Pd等の白金族金属と共に、Pt−R
u合金、Pt−Au合金、Pt−Sn合金、Pt−Re
合金、Pt−Mo合金、Pt−Ti合金等を用いること
ができる。
【0126】上記 (a)の燃料酸化触媒粒子は、図18に
示すように、カーボン粒子やTiカーバイド等の耐熱耐
酸性を有する導電性粒子からなる担持体粒子26の表面
に、上記したような燃料酸化触媒27を島状に存在さ
せ、この燃料酸化触媒27および担持体粒子26の表面
を耐熱耐酸性のプロトン伝導性薄膜28で覆ったもので
ある。プロトン伝導性薄膜28は、少なくとも燃料酸化
触媒27の表面を覆っていれば効果は得られるが、図1
8に示すように、担持体粒子26の表面を含めて全体を
プロトン伝導性薄膜28で覆うことによって、担持体粒
子26の腐食をも防止することができ、長寿命化を図る
ことが可能となる。
示すように、カーボン粒子やTiカーバイド等の耐熱耐
酸性を有する導電性粒子からなる担持体粒子26の表面
に、上記したような燃料酸化触媒27を島状に存在さ
せ、この燃料酸化触媒27および担持体粒子26の表面
を耐熱耐酸性のプロトン伝導性薄膜28で覆ったもので
ある。プロトン伝導性薄膜28は、少なくとも燃料酸化
触媒27の表面を覆っていれば効果は得られるが、図1
8に示すように、担持体粒子26の表面を含めて全体を
プロトン伝導性薄膜28で覆うことによって、担持体粒
子26の腐食をも防止することができ、長寿命化を図る
ことが可能となる。
【0127】上記したプロトン伝導性薄膜28は、耐熱
耐酸性の材料であれば有機材料、無機材料を問わない。
その中でも、有機系の含フッ素高分子を骨格とするイオ
ン交換樹脂、例えばパーフルオロカーボンスルフォン酸
樹脂が好適である。また、プロトン伝導性薄膜28の膜
厚は、1μm 以下とすることが好ましい。膜厚があまり
厚いと、逆に反応を阻害する可能性がある。燃料酸化触
媒の表面をプロトン伝導性薄膜で覆う方法としては、上
記したようなイオン交換樹脂を溶液化し、これを被覆す
る方法が一般的であり、かつ簡便である。中でも厚さ1
μm 以下の極めて薄く、かつ均一な薄膜を形成する方法
として、溶液化したイオン交換樹脂を用いた電解被覆法
が優れている。
耐酸性の材料であれば有機材料、無機材料を問わない。
その中でも、有機系の含フッ素高分子を骨格とするイオ
ン交換樹脂、例えばパーフルオロカーボンスルフォン酸
樹脂が好適である。また、プロトン伝導性薄膜28の膜
厚は、1μm 以下とすることが好ましい。膜厚があまり
厚いと、逆に反応を阻害する可能性がある。燃料酸化触
媒の表面をプロトン伝導性薄膜で覆う方法としては、上
記したようなイオン交換樹脂を溶液化し、これを被覆す
る方法が一般的であり、かつ簡便である。中でも厚さ1
μm 以下の極めて薄く、かつ均一な薄膜を形成する方法
として、溶液化したイオン交換樹脂を用いた電解被覆法
が優れている。
【0128】また、上記 (b)の燃料酸化触媒粒子は、図
19に示すように、上記 (a)と同様な担持体粒子26の
表面に島状に存在させた燃料酸化触媒27および担持体
粒子26の表面を、耐熱耐酸性を有する高分子ネットワ
ーク29内にプロトン伝導性物質30を保持させた薄膜
31で覆ったものである。
19に示すように、上記 (a)と同様な担持体粒子26の
表面に島状に存在させた燃料酸化触媒27および担持体
粒子26の表面を、耐熱耐酸性を有する高分子ネットワ
ーク29内にプロトン伝導性物質30を保持させた薄膜
31で覆ったものである。
【0129】上記した高分子ネットワーク29として
は、耐熱耐酸性を有すると共に、担持体や燃料酸化触媒
との結合力に優れるものであれば種々の高分子材料を用
いることができる。担持体や燃料酸化触媒との結合力を
考慮すると、特に電解重合によるポリアニリン、ポリピ
ロール、ポリフェニレンサルファイド等が好適である。
また、この高分子ネットワーク29中に保持されるプロ
トン伝導性物質30は、耐熱耐酸性の材料であれば種々
の材料を用いることができ、例えばプロトン伝導性を有
するモノマーやポリマーが用いられる。プロトン伝導性
モノマーとしては、例えばトリフルオロメタンスルホン
酸、テトラフルオロエタンジスルホン酸等のフッ素化ス
ルホン酸の誘導体、(HO)2 OP (CF2 ) PO(OH)2 、(HO)2
OP (CF2)2 PO(OH)2 等のフッ素化二リン酸の誘導体、
(CF3 SO2 CH2 SO2 CF2 CF2 )2、CF3 SO2 NHSO2 C4 F
9 等のフッ素化スルホニル酸の誘導体が例示される。ま
た、同様な性質を有するプロトン伝導性ポリマーとして
は、有機系の含フッ素高分子を骨格とするイオン交換樹
脂、例えばパーフルオロカーボンスルフォン酸樹脂等が
例示される。実際上は、ナフィオン117(商品名、デュポ
ン社製)やDOW膜(商品名、ダウ・ケミカル社製)等
を溶液化し、これに含まれるポリマー分子を高分子ネッ
トワークに保持させることによって用いる。
は、耐熱耐酸性を有すると共に、担持体や燃料酸化触媒
との結合力に優れるものであれば種々の高分子材料を用
いることができる。担持体や燃料酸化触媒との結合力を
考慮すると、特に電解重合によるポリアニリン、ポリピ
ロール、ポリフェニレンサルファイド等が好適である。
また、この高分子ネットワーク29中に保持されるプロ
トン伝導性物質30は、耐熱耐酸性の材料であれば種々
の材料を用いることができ、例えばプロトン伝導性を有
するモノマーやポリマーが用いられる。プロトン伝導性
モノマーとしては、例えばトリフルオロメタンスルホン
酸、テトラフルオロエタンジスルホン酸等のフッ素化ス
ルホン酸の誘導体、(HO)2 OP (CF2 ) PO(OH)2 、(HO)2
OP (CF2)2 PO(OH)2 等のフッ素化二リン酸の誘導体、
(CF3 SO2 CH2 SO2 CF2 CF2 )2、CF3 SO2 NHSO2 C4 F
9 等のフッ素化スルホニル酸の誘導体が例示される。ま
た、同様な性質を有するプロトン伝導性ポリマーとして
は、有機系の含フッ素高分子を骨格とするイオン交換樹
脂、例えばパーフルオロカーボンスルフォン酸樹脂等が
例示される。実際上は、ナフィオン117(商品名、デュポ
ン社製)やDOW膜(商品名、ダウ・ケミカル社製)等
を溶液化し、これに含まれるポリマー分子を高分子ネッ
トワークに保持させることによって用いる。
【0130】このような高分子ネットワーク29でプロ
トン伝導性物質30を保持した薄膜31の形成方法とし
ては、上述したように電解重合を用いることが好まし
い。例えば、燃料酸化触媒を担持する担持体により、多
孔質状の電極基体を作製し、これを電解重合の一方の電
極として、高分子ネットワーク材料およびプロトン伝導
性物質を含む電解浴中に投入し、上記電極と対極間に通
電して電解重合を行う。これにより、プロトン伝導性物
質を内部に取り込みつつ高分子ネットワークが形成さ
れ、かつそのような物質が電極基体内に取り込まれる。
このような電解重合によって、担持体上の燃料酸化触媒
表面は、高分子ネットワークでプロトン伝導性物質を保
持する薄膜によって覆われる。この際、電解重合はパル
ス状の電流を流して行うことが好ましい。これにより、
電極基体のμm オーダーの微細孔内に、効率よくプロト
ン伝導性物質を保持する高分子ネットワークを取り込ま
せることができる。なお、プロトン伝導性物質は、燃料
電池の電解質中に予め添加しておき、電池反応時に高分
子ネットワーク中に取り込ませることもできる。また、
膜厚は流す電気量で制御可能であり、上記 (a)における
プロトン伝導性薄膜28と同程度とすることが好まし
い。上述したような燃料極を用いた燃料電池では、図2
0に示すように、燃料極中の燃料酸化触媒27の表面を
覆う耐熱耐酸性のプロトン伝導性薄膜28や耐熱耐酸性
を有する高分子ネットワーク内にプロトン伝導性物質を
保持させた薄膜31が、液体燃料の酸化反応により生成
したプロトン(H+ )の移動通路として機能するため、
毛管現象で燃料極に引き込んだ液体燃料を高効率で反応
させることができ、燃料極の高性能化を図ることが可能
となる。さらに、プロトン伝導性を有する薄膜28、3
1中のプロトンの存在によって、燃料を例えばメタノー
ル+水系とすることが可能となる。よって、燃料電池構
成材料の耐酸性を考慮する必要がなくなりコスト低減に
寄与する。また、構成材料の寿命特性も向上する。ま
た、さらにプロトン伝導性を有する薄膜28、31が、
ナフィオン117で代表されるような含水性膜の場合に
は、燃料(例えばメタノール+水または希硫酸)を気体
として供給しても膜の吸水性により、燃料酸化触媒能を
発揮することができる。
トン伝導性物質30を保持した薄膜31の形成方法とし
ては、上述したように電解重合を用いることが好まし
い。例えば、燃料酸化触媒を担持する担持体により、多
孔質状の電極基体を作製し、これを電解重合の一方の電
極として、高分子ネットワーク材料およびプロトン伝導
性物質を含む電解浴中に投入し、上記電極と対極間に通
電して電解重合を行う。これにより、プロトン伝導性物
質を内部に取り込みつつ高分子ネットワークが形成さ
れ、かつそのような物質が電極基体内に取り込まれる。
このような電解重合によって、担持体上の燃料酸化触媒
表面は、高分子ネットワークでプロトン伝導性物質を保
持する薄膜によって覆われる。この際、電解重合はパル
ス状の電流を流して行うことが好ましい。これにより、
電極基体のμm オーダーの微細孔内に、効率よくプロト
ン伝導性物質を保持する高分子ネットワークを取り込ま
せることができる。なお、プロトン伝導性物質は、燃料
電池の電解質中に予め添加しておき、電池反応時に高分
子ネットワーク中に取り込ませることもできる。また、
膜厚は流す電気量で制御可能であり、上記 (a)における
プロトン伝導性薄膜28と同程度とすることが好まし
い。上述したような燃料極を用いた燃料電池では、図2
0に示すように、燃料極中の燃料酸化触媒27の表面を
覆う耐熱耐酸性のプロトン伝導性薄膜28や耐熱耐酸性
を有する高分子ネットワーク内にプロトン伝導性物質を
保持させた薄膜31が、液体燃料の酸化反応により生成
したプロトン(H+ )の移動通路として機能するため、
毛管現象で燃料極に引き込んだ液体燃料を高効率で反応
させることができ、燃料極の高性能化を図ることが可能
となる。さらに、プロトン伝導性を有する薄膜28、3
1中のプロトンの存在によって、燃料を例えばメタノー
ル+水系とすることが可能となる。よって、燃料電池構
成材料の耐酸性を考慮する必要がなくなりコスト低減に
寄与する。また、構成材料の寿命特性も向上する。ま
た、さらにプロトン伝導性を有する薄膜28、31が、
ナフィオン117で代表されるような含水性膜の場合に
は、燃料(例えばメタノール+水または希硫酸)を気体
として供給しても膜の吸水性により、燃料酸化触媒能を
発揮することができる。
【0131】次に、本発明の目的の第一である簡素化か
つ小形化された燃料電池の具体例およびその評価結果に
ついて述べる。
つ小形化された燃料電池の具体例およびその評価結果に
ついて述べる。
【0132】実施例1 図1に示した構成を有する液体燃料電池を、以下に示す
要領で作製した。まず、平均孔径が20μm の60mm×
50mmの多孔質体を燃料極2として用いると共に、平均
孔径が30μm の同形状の多孔質体を酸化剤極3として
用い、これらで電解質板1を挟持した。これらを、酸化
剤ガス供給溝7の形状が深さ0.7mm、幅10mmである
金属板製のチャンネル兼用セパレータ5を介して、積層
数が10となるように積層してスタック6を作製した。
なお、酸化剤極3の液体燃料導入路10と接する面の孔
は、研摩紙で研摩して塞いだ。また、液体燃料導入路1
0の形状は隙間1mmとした。
要領で作製した。まず、平均孔径が20μm の60mm×
50mmの多孔質体を燃料極2として用いると共に、平均
孔径が30μm の同形状の多孔質体を酸化剤極3として
用い、これらで電解質板1を挟持した。これらを、酸化
剤ガス供給溝7の形状が深さ0.7mm、幅10mmである
金属板製のチャンネル兼用セパレータ5を介して、積層
数が10となるように積層してスタック6を作製した。
なお、酸化剤極3の液体燃料導入路10と接する面の孔
は、研摩紙で研摩して塞いだ。また、液体燃料導入路1
0の形状は隙間1mmとした。
【0133】このようにして得た液体燃料電池に、液体
燃料としてメタノールと希硫酸との混合液を導入したと
ころ、燃料極2全面に液体燃料が供給され、また空気も
円滑に流れ、良好に電池反応を進行させることができ
た。
燃料としてメタノールと希硫酸との混合液を導入したと
ころ、燃料極2全面に液体燃料が供給され、また空気も
円滑に流れ、良好に電池反応を進行させることができ
た。
【0134】また、燃料極2となる多孔質体の内表面に
酸化被膜を設けて、同様に燃料電池を作製したところ、
より液体燃料の供給を円滑に行うことができ、さらに良
好に電池反応を進行させることができた。
酸化被膜を設けて、同様に燃料電池を作製したところ、
より液体燃料の供給を円滑に行うことができ、さらに良
好に電池反応を進行させることができた。
【0135】酸化被膜の形成による毛管力の向上を測定
するために、以下の試験を行った。表面に酸化被膜を形
成した2枚の銅板を、両板の隙間が1mmとなるようにし
て模擬燃料導入路を作製し、これをメタノール中に浸漬
し、酸化被膜のない銅板の場合と比較した。その結果、
酸化被膜を有する銅板では、メタノールの上昇高さが酸
化被膜がない銅板の上昇高さの約5倍となった。また、
同じ距離までメタノールが上昇するまでの時間を測定し
たところ、酸化被膜を有する銅板は酸化被膜がない銅板
の約1/8であった。次に、平均孔径が20μm のニッ
ケル多孔質体の内表面に酸化被膜を形成した後、側面以
外の表面の酸化被膜を研摩で除去し、これをメタノール
中に浸漬して、メタノールの上昇高さが10mmの高さま
でメタノールが上昇するまでの時間とを測定した。その
結果、酸化被膜を有するNi多孔質体では、酸化被膜のな
いNi多孔質体に比べて、上昇高さは約3倍、時間は約1
/5であった。以上の試験結果から、毛管力の向上に酸
化被膜の形成が有効であることが分かる。
するために、以下の試験を行った。表面に酸化被膜を形
成した2枚の銅板を、両板の隙間が1mmとなるようにし
て模擬燃料導入路を作製し、これをメタノール中に浸漬
し、酸化被膜のない銅板の場合と比較した。その結果、
酸化被膜を有する銅板では、メタノールの上昇高さが酸
化被膜がない銅板の上昇高さの約5倍となった。また、
同じ距離までメタノールが上昇するまでの時間を測定し
たところ、酸化被膜を有する銅板は酸化被膜がない銅板
の約1/8であった。次に、平均孔径が20μm のニッ
ケル多孔質体の内表面に酸化被膜を形成した後、側面以
外の表面の酸化被膜を研摩で除去し、これをメタノール
中に浸漬して、メタノールの上昇高さが10mmの高さま
でメタノールが上昇するまでの時間とを測定した。その
結果、酸化被膜を有するNi多孔質体では、酸化被膜のな
いNi多孔質体に比べて、上昇高さは約3倍、時間は約1
/5であった。以上の試験結果から、毛管力の向上に酸
化被膜の形成が有効であることが分かる。
【0136】さらに、上記液体燃料電池において、図9
に示すごとく燃料極2間に厚さ5mmのテフロンゴム製シ
ール部材14を配置すると共に、図11に示すごとくゴ
ム製の電池締め付け部材17でスタック6(16)を締
め付ける以外は、同様にして液体燃料電池を作製した。
この液体燃料電池に対しても、同様に液体燃料の供給を
行ったところ、酸化剤極3には液体燃料は侵入せず、シ
ール部材14の効果を確認することができた。また、ス
タック構成部品間には緩みもなく、電池締め付け部材1
7の有用性が確認できた。
に示すごとく燃料極2間に厚さ5mmのテフロンゴム製シ
ール部材14を配置すると共に、図11に示すごとくゴ
ム製の電池締め付け部材17でスタック6(16)を締
め付ける以外は、同様にして液体燃料電池を作製した。
この液体燃料電池に対しても、同様に液体燃料の供給を
行ったところ、酸化剤極3には液体燃料は侵入せず、シ
ール部材14の効果を確認することができた。また、ス
タック構成部品間には緩みもなく、電池締め付け部材1
7の有用性が確認できた。
【0137】実施例2 上記実施例1においては、チャンネル兼用セパレータ5
の燃料極側の面に、深さ0.5mm、幅0.5mmの液体燃
料供給溝12を設ける以外は、同様の液体燃料電池(図
3に示した燃料電池)を作製した。この液体燃料電池に
対しても、同様に液体燃料の導入を行ったところ、燃料
極2全面に液体燃料がスムーズに供給され、良好に電池
反応を進行させることができた。
の燃料極側の面に、深さ0.5mm、幅0.5mmの液体燃
料供給溝12を設ける以外は、同様の液体燃料電池(図
3に示した燃料電池)を作製した。この液体燃料電池に
対しても、同様に液体燃料の導入を行ったところ、燃料
極2全面に液体燃料がスムーズに供給され、良好に電池
反応を進行させることができた。
【0138】実施例3 図4に示した構成を有する液体燃料電池を、以下に示す
要領で作製した。まず、平均孔径が20μm の60mm×
50mmの多孔質体に、深さ0.7mm、幅10mmの酸化剤
ガス供給溝7を形成すると共に、溝形成面の孔を研摩紙
で研摩して塞いで燃料極2とした。また、平均孔径が3
0μm の同形状の多孔質体の一側面の孔を研摩紙で研摩
して塞いで酸化剤極3とした。これらで電解質板1を挟
持し、積層数が10となるように積層してスタック13を
作製した。なお、液体燃料導入路10の形状は、隙間
1.5mmとした。
要領で作製した。まず、平均孔径が20μm の60mm×
50mmの多孔質体に、深さ0.7mm、幅10mmの酸化剤
ガス供給溝7を形成すると共に、溝形成面の孔を研摩紙
で研摩して塞いで燃料極2とした。また、平均孔径が3
0μm の同形状の多孔質体の一側面の孔を研摩紙で研摩
して塞いで酸化剤極3とした。これらで電解質板1を挟
持し、積層数が10となるように積層してスタック13を
作製した。なお、液体燃料導入路10の形状は、隙間
1.5mmとした。
【0139】このようにして得た液体燃料電池に、液体
燃料としてメタノールと希硫酸との混合液を導入したと
ころ、燃料極2全面に液体燃料が供給され、また空気も
円滑に流れ、良好に電池反応を進行させることができ
た。
燃料としてメタノールと希硫酸との混合液を導入したと
ころ、燃料極2全面に液体燃料が供給され、また空気も
円滑に流れ、良好に電池反応を進行させることができ
た。
【0140】また、実施例1と同様にして、酸化被膜の
効果およびシール部材14の効果を確認したところ、実
施例1と同様に良好な結果が得られた。さらに、酸化剤
極3に酸化剤ガス供給溝7を形成して、同様な液体燃料
電池(図5に示した燃料電池)を作製したところ、同様
な結果が得られた。
効果およびシール部材14の効果を確認したところ、実
施例1と同様に良好な結果が得られた。さらに、酸化剤
極3に酸化剤ガス供給溝7を形成して、同様な液体燃料
電池(図5に示した燃料電池)を作製したところ、同様
な結果が得られた。
【0141】次に、本発明における燃料酸化触媒の具体
例およびその評価結果について説明する。
例およびその評価結果について説明する。
【0142】実施例4 燃料酸化触媒の原材料として、100 m2 /gの比表面積
を有する熱処理済み導電性カーボンブラックVulcan XC-
72R(商品名、キャボット社製)に白金触媒を20重量%
担持させたものを用意した。この燃料酸化触媒原料の表
面に、パーフルオロカーボンスルフォン酸樹脂の一つで
あるナフィオン117(商品名、デュポン社製)を溶液
状にしたナフィオン溶液(ナフィオン117を低級アル
コールと水の混合溶媒に溶かしたもの、濃度約5重量
%)を透析することにより得られた希釈ナフィオン溶液
(濃度約0.01重量%)を用いて、膜厚約1μm のプ
ロトン伝導性薄膜を形成した(以下、修飾触媒と呼
ぶ)。
を有する熱処理済み導電性カーボンブラックVulcan XC-
72R(商品名、キャボット社製)に白金触媒を20重量%
担持させたものを用意した。この燃料酸化触媒原料の表
面に、パーフルオロカーボンスルフォン酸樹脂の一つで
あるナフィオン117(商品名、デュポン社製)を溶液
状にしたナフィオン溶液(ナフィオン117を低級アル
コールと水の混合溶媒に溶かしたもの、濃度約5重量
%)を透析することにより得られた希釈ナフィオン溶液
(濃度約0.01重量%)を用いて、膜厚約1μm のプ
ロトン伝導性薄膜を形成した(以下、修飾触媒と呼
ぶ)。
【0143】上記した修飾触媒を、ポリテトラフルオロ
エチレン水系懸濁液TFE−30(商品名、デュポン社
製)中に超音波によって分散させた。次に、この混合懸
濁液に三塩化アルミニウムを添加して、綿状の塊を凝集
析出させた。この修飾触媒(乾燥重量基準で70%)と
ポリテトラフルオロエチレンとを含む綿状の混合塊を、
カーボンペーパー上に担持させ、プレス後乾燥させ、窒
素中300℃で20分間焼成して電極とした。得られた
電極は、電極単位面積(1cm2 )当たり1.5mgの白金
を含むように調整した。
エチレン水系懸濁液TFE−30(商品名、デュポン社
製)中に超音波によって分散させた。次に、この混合懸
濁液に三塩化アルミニウムを添加して、綿状の塊を凝集
析出させた。この修飾触媒(乾燥重量基準で70%)と
ポリテトラフルオロエチレンとを含む綿状の混合塊を、
カーボンペーパー上に担持させ、プレス後乾燥させ、窒
素中300℃で20分間焼成して電極とした。得られた
電極は、電極単位面積(1cm2 )当たり1.5mgの白金
を含むように調整した。
【0144】このようにして得た燃料極を用い、かつ1
モル硫酸に1モルメタノールを加えた水溶液を液体燃料
として、60℃にて燃料極ハーフセル特性を測定した。
その結果、燃料極の限界電流密度は100 mA/cm2 と、
分極特性に優れ、高性能であることが確認できた。
モル硫酸に1モルメタノールを加えた水溶液を液体燃料
として、60℃にて燃料極ハーフセル特性を測定した。
その結果、燃料極の限界電流密度は100 mA/cm2 と、
分極特性に優れ、高性能であることが確認できた。
【0145】比較例1 実施例4と同様の燃料酸化触媒の原材料をプロトン伝導
性膜で覆うことなく、それ以外は実施例4と同様にして
燃料極を得た。得られた燃料極のハーフセル特性を実施
例4と同様にして測定したところ、燃料極の限界電流密
度は60 mA/cm2 であった。
性膜で覆うことなく、それ以外は実施例4と同様にして
燃料極を得た。得られた燃料極のハーフセル特性を実施
例4と同様にして測定したところ、燃料極の限界電流密
度は60 mA/cm2 であった。
【0146】実施例5 実施例4と同一の燃料酸化触媒を用意し、この燃料酸化
触媒原料をポリテトラフルオロエチレン水系懸濁液TF
E−30(商品名、デュポン社製)中に超音波によって
分散させた。次に、この混合懸濁液に三塩化アルミニウ
ムを添加して、綿状の塊を凝集析出させた。この触媒原
料(乾燥重量基準で70%)とポリテトラフルオロエチ
レンとを含む綿状の混合塊を、カーボンペーパー上に担
持させ、プレス後乾燥させ、窒素中300℃で20分間
焼成して電極基体とした。
触媒原料をポリテトラフルオロエチレン水系懸濁液TF
E−30(商品名、デュポン社製)中に超音波によって
分散させた。次に、この混合懸濁液に三塩化アルミニウ
ムを添加して、綿状の塊を凝集析出させた。この触媒原
料(乾燥重量基準で70%)とポリテトラフルオロエチ
レンとを含む綿状の混合塊を、カーボンペーパー上に担
持させ、プレス後乾燥させ、窒素中300℃で20分間
焼成して電極基体とした。
【0147】次に、上記電極基体を用いて、以下に示す
手順にしたがって電解重合を行い、高分子ネットワーク
内にプロトン伝導性モノマーが保持された薄膜を、触媒
の表面に形成した。なお、高分子ネットワークとしては
ポリアニリンを用い、またプロトン伝導性モノマーとし
てはトリフルオロメタンスルホン酸を用いた。まず、ア
ニリン1モル/1とトリフルオロメタンスルホン酸2モ
ル/1との混合液からなる電解重合液を収容した電解槽
内に、対極と上記電極基体を動作電極として投入した。
電解重合液の温度を0℃に保ちながら、2 mA/cm2 の定
電流で5分間通電した後、さらに20 mA/cm2 の定電流
で10分間通電して電解重合を行った。このようにして、
ポリアニリンネットワーク中にトリフルオロメタンスル
ホン酸が保持された薄膜を触媒の表面に形成し、燃料極
用電極を得た。
手順にしたがって電解重合を行い、高分子ネットワーク
内にプロトン伝導性モノマーが保持された薄膜を、触媒
の表面に形成した。なお、高分子ネットワークとしては
ポリアニリンを用い、またプロトン伝導性モノマーとし
てはトリフルオロメタンスルホン酸を用いた。まず、ア
ニリン1モル/1とトリフルオロメタンスルホン酸2モ
ル/1との混合液からなる電解重合液を収容した電解槽
内に、対極と上記電極基体を動作電極として投入した。
電解重合液の温度を0℃に保ちながら、2 mA/cm2 の定
電流で5分間通電した後、さらに20 mA/cm2 の定電流
で10分間通電して電解重合を行った。このようにして、
ポリアニリンネットワーク中にトリフルオロメタンスル
ホン酸が保持された薄膜を触媒の表面に形成し、燃料極
用電極を得た。
【0148】実施例6 実施例5と同様にして作製した電極基体を用いると共
に、高分子ネットワーク内に実施例5のプロトン伝導性
モノマーに代えてプロトン伝導性ポリマーが保持された
薄膜を、実施例5と同様な電解重合によって触媒の表面
に形成した。なお、高分子ネットワークとしてはポリア
ニリンを用い、またプロトン伝導性ポリマーとしてはナ
フィオン117(商品名、デュポン社製)を用いた。電
解重合の条件は、トリフルオロメタンスルホン酸をナフ
ィオン117に変更する以外は同一とした。このように
して、ポリアニリンネットワーク中にナフィオン117
が保持された薄膜を触媒の表面に形成し、燃料極用電極
を得た。
に、高分子ネットワーク内に実施例5のプロトン伝導性
モノマーに代えてプロトン伝導性ポリマーが保持された
薄膜を、実施例5と同様な電解重合によって触媒の表面
に形成した。なお、高分子ネットワークとしてはポリア
ニリンを用い、またプロトン伝導性ポリマーとしてはナ
フィオン117(商品名、デュポン社製)を用いた。電
解重合の条件は、トリフルオロメタンスルホン酸をナフ
ィオン117に変更する以外は同一とした。このように
して、ポリアニリンネットワーク中にナフィオン117
が保持された薄膜を触媒の表面に形成し、燃料極用電極
を得た。
【0149】上記により得た実施例5および実施例6の
電極の燃料極ハーフセル特性を、実施例4と同様にして
それぞれ測定した。その結果、実施例5の燃料極の限界
電流密度は102 mA/cm2 、実施例6の燃料極の限界電
流密度は95 mA/cm2 と、いずれも分極特性に優れ、高
性能であることが確認できた。
電極の燃料極ハーフセル特性を、実施例4と同様にして
それぞれ測定した。その結果、実施例5の燃料極の限界
電流密度は102 mA/cm2 、実施例6の燃料極の限界電
流密度は95 mA/cm2 と、いずれも分極特性に優れ、高
性能であることが確認できた。
【0150】実施例7 実施例5と同様にして作製した電極基体を用いて、以下
に示す手順にしたがって電解重合を行った。なお、高分
子ネットワークおよびプロトン伝導性モノマーは、実施
例5と同材質とした。まず、アニリン1モル/1とホウ
フッ化水素酸 2モル/lとの混合液からなる電解重合液を
収容した電解槽内に、対極と上記電極基体を動作電極と
して投入し、実施例5と同一条件で電解重合を行った。
このようにして、ポリアニリンネットワーク膜を触媒の
表面に形成した。
に示す手順にしたがって電解重合を行った。なお、高分
子ネットワークおよびプロトン伝導性モノマーは、実施
例5と同材質とした。まず、アニリン1モル/1とホウ
フッ化水素酸 2モル/lとの混合液からなる電解重合液を
収容した電解槽内に、対極と上記電極基体を動作電極と
して投入し、実施例5と同一条件で電解重合を行った。
このようにして、ポリアニリンネットワーク膜を触媒の
表面に形成した。
【0151】このようにして得た燃料極を用い、かつ1
モル硫酸に1モルメタノールを加えた水溶液にトリフル
オロメタンスルホン酸を1 vol%添加したものを液体燃
料として、60℃にて燃料極ハーフセル特性を測定し
た。
モル硫酸に1モルメタノールを加えた水溶液にトリフル
オロメタンスルホン酸を1 vol%添加したものを液体燃
料として、60℃にて燃料極ハーフセル特性を測定し
た。
【0152】実施例8 実施例7と同様にして作製した電極を用いると共に、1
モル硫酸に1モルメタノールを加えた水溶液にナフィオ
ン117を1 vol%添加したものを液体燃料として、6
0℃にて燃料極ハーフセル特性を測定した。
モル硫酸に1モルメタノールを加えた水溶液にナフィオ
ン117を1 vol%添加したものを液体燃料として、6
0℃にて燃料極ハーフセル特性を測定した。
【0153】実施例7および実施例8の限界電流密度
は、それぞ98 mA/cm2 、93 mA/cm2 であり、いずれ
も分極特性に優れ、高性能であることが確認できた。
は、それぞ98 mA/cm2 、93 mA/cm2 であり、いずれ
も分極特性に優れ、高性能であることが確認できた。
【0154】実施例9 実施例5と同様に作製した電極基体を用いて、以下に示
す手順にしたがって、実施例5とは若干異なり矩形パル
ス電流を印加しながら電解重合を行い、高分子ネットワ
ーク内にプロトン伝導性モノマーが保持された薄膜を、
触媒の表面に形成した。なお、高分子ネットワークとし
てはポリアニリンを用い、またプロトン伝導性モノマー
としてはトリフルオロメタンスルホン酸を用いた。ま
ず、アニリン1モル/1とトリフルオロメタンスルホン
酸2モル/1との混合液からなる電解重合液を収容した
電解槽内に、対極と上記電極基体を動作電極として投入
した。電解重合液の温度を0℃に保ちながら、矩形パル
ス電流を用いて通電電気量5m クーロン/cm2 でパルス
電解重合を行った。この時の条件としては、電流密度5
mA/cm2 、パルスオンタイム5msec、パルスオフタイム
20msec(duty cycle: 0.2)である。このようにし
て、ポリアニリンネットワーク中にトリフルオロメタン
スルホン酸が保持された薄膜を触媒の表面に形成して、
燃料極用電極を得た。
す手順にしたがって、実施例5とは若干異なり矩形パル
ス電流を印加しながら電解重合を行い、高分子ネットワ
ーク内にプロトン伝導性モノマーが保持された薄膜を、
触媒の表面に形成した。なお、高分子ネットワークとし
てはポリアニリンを用い、またプロトン伝導性モノマー
としてはトリフルオロメタンスルホン酸を用いた。ま
ず、アニリン1モル/1とトリフルオロメタンスルホン
酸2モル/1との混合液からなる電解重合液を収容した
電解槽内に、対極と上記電極基体を動作電極として投入
した。電解重合液の温度を0℃に保ちながら、矩形パル
ス電流を用いて通電電気量5m クーロン/cm2 でパルス
電解重合を行った。この時の条件としては、電流密度5
mA/cm2 、パルスオンタイム5msec、パルスオフタイム
20msec(duty cycle: 0.2)である。このようにし
て、ポリアニリンネットワーク中にトリフルオロメタン
スルホン酸が保持された薄膜を触媒の表面に形成して、
燃料極用電極を得た。
【0155】実施例10 実施例9と同様にして作製した電極基体を用いると共
に、高分子ネットワーク内に実施例9のプロトン伝導性
モノマーに代えてプロトン伝導性ポリマーが保持された
薄膜を、実施例9と同様な電解重合によって触媒の表面
に形成した。なお、高分子ネットワークとしてはポリア
ニリンを用い、またプロトン伝導性ポリマーとしてはナ
フィオン117(商品名、デュポン社製)を用いた。電
解重合の条件は、トリフルオロメタンスルホン酸をナフ
ィオン117に変更する以外は同一とした。このように
して、ポリアニリンネットワーク中にナフィオン117
が保持された薄膜を触媒の表面に形成し、燃料極用電極
を得た。
に、高分子ネットワーク内に実施例9のプロトン伝導性
モノマーに代えてプロトン伝導性ポリマーが保持された
薄膜を、実施例9と同様な電解重合によって触媒の表面
に形成した。なお、高分子ネットワークとしてはポリア
ニリンを用い、またプロトン伝導性ポリマーとしてはナ
フィオン117(商品名、デュポン社製)を用いた。電
解重合の条件は、トリフルオロメタンスルホン酸をナフ
ィオン117に変更する以外は同一とした。このように
して、ポリアニリンネットワーク中にナフィオン117
が保持された薄膜を触媒の表面に形成し、燃料極用電極
を得た。
【0156】上記により得た実施例9および実施例10
の電極の燃料極ハーフセル特性を、実施例4と同様にし
てそれぞれ測定したところ、これらの燃料極の限界電流
密度は、それぞ105 mA/cm2 、103 mA/cm2 であ
り、いずれも分極特性に優れ、高性能であることが確認
できた。
の電極の燃料極ハーフセル特性を、実施例4と同様にし
てそれぞれ測定したところ、これらの燃料極の限界電流
密度は、それぞ105 mA/cm2 、103 mA/cm2 であ
り、いずれも分極特性に優れ、高性能であることが確認
できた。
【0157】実施例11 実施例5と同様にして作製した電極基体を用いて、以下
に示す手順にしたがって電解重合を行った。なお、高分
子ネットワークおよびプロトン伝導性モノマーは、実施
例9と同材質とした。まず、アニリン1モル/1とホウ
フッ化水素酸2モル/1との混合液からなる電解重合液
を収容した電解槽内に、対極と上記電極基体を動作電極
として投入し、実施例9と同一条件で電解重合を行っ
た。このようにして、ポリアニリンネットワーク膜を触
媒の表面に形成した。
に示す手順にしたがって電解重合を行った。なお、高分
子ネットワークおよびプロトン伝導性モノマーは、実施
例9と同材質とした。まず、アニリン1モル/1とホウ
フッ化水素酸2モル/1との混合液からなる電解重合液
を収容した電解槽内に、対極と上記電極基体を動作電極
として投入し、実施例9と同一条件で電解重合を行っ
た。このようにして、ポリアニリンネットワーク膜を触
媒の表面に形成した。
【0158】このようにして得た電極を用い、かつ1モ
ル硫酸に1モルメタノールを加えた水溶液にトリフルオ
ロメタンスルホン酸を1 vol%添加したものを液体燃料
として、60℃にて燃料極ハーフセル特性を測定した。
このハーフセル特性は、実施例7とほぼ同等の特性が得
られた。
ル硫酸に1モルメタノールを加えた水溶液にトリフルオ
ロメタンスルホン酸を1 vol%添加したものを液体燃料
として、60℃にて燃料極ハーフセル特性を測定した。
このハーフセル特性は、実施例7とほぼ同等の特性が得
られた。
【0159】実施例12 実施例11と同様にして作製した電極を用いると共に、
1モル硫酸に1モルメタノールを加えた水溶液にナフィ
オン117を1 vol%添加したものを液体燃料として、
60℃にて燃料極ハーフセル特性を測定した。このハー
フセル特性は、実施例8とほぼ同等の特性が得られた。
1モル硫酸に1モルメタノールを加えた水溶液にナフィ
オン117を1 vol%添加したものを液体燃料として、
60℃にて燃料極ハーフセル特性を測定した。このハー
フセル特性は、実施例8とほぼ同等の特性が得られた。
【0160】以上説明したように、本発明の燃料電池に
よれば、ポンプやブロア等を用いることなく、液体燃料
および酸化剤ガスを円滑に供給することができる。これ
により、システムの簡易化と構造の簡素化が達成でき、
よって従来困難とされていた小形の燃料電池を提供する
ことが可能となる。
よれば、ポンプやブロア等を用いることなく、液体燃料
および酸化剤ガスを円滑に供給することができる。これ
により、システムの簡易化と構造の簡素化が達成でき、
よって従来困難とされていた小形の燃料電池を提供する
ことが可能となる。
【0161】次ぎに、本発明の目的の第二の、即ち燃料
電池の動作に伴って生成する水の排出に関する本発明の
実施態様を以下に述べる。
電池の動作に伴って生成する水の排出に関する本発明の
実施態様を以下に述べる。
【0162】図面を用いて本願発明に適した小形燃料電
池の一例を示す。
池の一例を示す。
【0163】小形燃料電池の構造の一例を示す斜視図を
図21に示す。基本的には燃料電池本体32と、燃料カ
ートリッジと33、燃料拡散室34および発生する水の
回収及び拡散を容易にするための水回収室35とからな
っている。以下、これらの構成内容を詳細に説明する。
図21に示す。基本的には燃料電池本体32と、燃料カ
ートリッジと33、燃料拡散室34および発生する水の
回収及び拡散を容易にするための水回収室35とからな
っている。以下、これらの構成内容を詳細に説明する。
【0164】図22に燃料電池本体32の斜視図を示
す。燃料電池本体32は図22に示すような燃料電池の
発電部が積層された積層された構造となっている。図2
2に示すように燃料電池本体32は電解質36、燃料極
37、酸化剤極38、からなる起電部が積層され、各起
電部はセパレータ39で分離されている構成となってい
る。
す。燃料電池本体32は図22に示すような燃料電池の
発電部が積層された積層された構造となっている。図2
2に示すように燃料電池本体32は電解質36、燃料極
37、酸化剤極38、からなる起電部が積層され、各起
電部はセパレータ39で分離されている構成となってい
る。
【0165】酸化剤極38は、生成した水を吸収するた
め多孔体より成っている。また燃料極37も特別な動力
なしに燃料の供給を行うために、多孔体構造とし毛細管
現象を利用してメタノール等の液体燃料供給を行うこと
が燃料電池の小形化を行う上で好ましい。
め多孔体より成っている。また燃料極37も特別な動力
なしに燃料の供給を行うために、多孔体構造とし毛細管
現象を利用してメタノール等の液体燃料供給を行うこと
が燃料電池の小形化を行う上で好ましい。
【0166】また、図21において35は水回収室で、
発生する水の回収を容易にするがための部所であり、こ
の中に多孔体(水回収ウィック)を配置する。
発生する水の回収を容易にするがための部所であり、こ
の中に多孔体(水回収ウィック)を配置する。
【0167】水回収ウィックは、酸化剤極38に接する
様設けられている。また水回収ウィックは、酸化剤極よ
りも平均細孔径が小さい多孔体が用いられている。
様設けられている。また水回収ウィックは、酸化剤極よ
りも平均細孔径が小さい多孔体が用いられている。
【0168】燃料供給は燃料カートリッジ33を用いて
行う。図23に図21に示した燃料電池の断面図を示
す。カートリッジ33は燃料収納スペース40と水収納
スペース41の2室に分離し、それぞれ燃料(水を同時
に必要分だけ含む)と燃料電池本体から生成する水を入
れることができる。水収納スペースの内部41には無機
または有機繊維等からなる多孔体を予め入れておく。前
記水回収室内35のウィックは、燃料カートリッジを装
置した際には燃料カートリッジ内の水収納スペース41
0の水保持ウィックと接するようにする。このとき水保
持ウィックは前記水回収ウィックよりも平均細孔径が小
さい多孔質体を用いる。
行う。図23に図21に示した燃料電池の断面図を示
す。カートリッジ33は燃料収納スペース40と水収納
スペース41の2室に分離し、それぞれ燃料(水を同時
に必要分だけ含む)と燃料電池本体から生成する水を入
れることができる。水収納スペースの内部41には無機
または有機繊維等からなる多孔体を予め入れておく。前
記水回収室内35のウィックは、燃料カートリッジを装
置した際には燃料カートリッジ内の水収納スペース41
0の水保持ウィックと接するようにする。このとき水保
持ウィックは前記水回収ウィックよりも平均細孔径が小
さい多孔質体を用いる。
【0169】このような構造をとることで、生成した水
は最終的に燃料カートリッジ33へ回収される。水回収
室35は独立に存在しなくてもよく、燃料電池本体の構
造中に形成することもできるが、この場合でも水回収ウ
ィックはその中に配置しておくことが必要である。
は最終的に燃料カートリッジ33へ回収される。水回収
室35は独立に存在しなくてもよく、燃料電池本体の構
造中に形成することもできるが、この場合でも水回収ウ
ィックはその中に配置しておくことが必要である。
【0170】一方、燃料の供給についても毛細管現象を
利用して行う場合には以下に示す構造にすることが好ま
しい。燃料電池本体の燃料導入側面には燃料拡散室34
を設け、この中に無機あるいは有機繊維等からなるウィ
ックを入れておく。ウィックは燃料極の燃料導入面と接
しており、燃料カートリッジから供給される燃料は一度
この燃料拡散室34のウィックに供給されてから、毛細
管の作用で燃料極へ分配される。なお、燃料拡散室34
は必ずしも燃料電池本体と別個に存在する必要はなく、
燃料電池本体の構造中に形成しておいてもよい。また、
燃料拡散ウィックは必ずしも配置しなくてもよく、液体
状態の燃料が燃料電池本体の燃料導入面に直接送られて
もよい。
利用して行う場合には以下に示す構造にすることが好ま
しい。燃料電池本体の燃料導入側面には燃料拡散室34
を設け、この中に無機あるいは有機繊維等からなるウィ
ックを入れておく。ウィックは燃料極の燃料導入面と接
しており、燃料カートリッジから供給される燃料は一度
この燃料拡散室34のウィックに供給されてから、毛細
管の作用で燃料極へ分配される。なお、燃料拡散室34
は必ずしも燃料電池本体と別個に存在する必要はなく、
燃料電池本体の構造中に形成しておいてもよい。また、
燃料拡散ウィックは必ずしも配置しなくてもよく、液体
状態の燃料が燃料電池本体の燃料導入面に直接送られて
もよい。
【0171】上述したような燃料カートリッジは燃料本
体に装着・脱着自在な構造とすることが好ましい。装着
したときには燃料収納スペースと燃料拡散室の燃料拡散
ウィックが接触して燃料が供給され、同時に水回収室の
水回収ウィックと水収納スペースの水保持ウィックとが
接触できるような構造とする。逆に、脱着した場合は、
それらの接触がたたれ、燃料カートリッジ側と燃料分散
室および水回収室側とが遮断され、それぞれが外界と遮
断できるような構造とする。
体に装着・脱着自在な構造とすることが好ましい。装着
したときには燃料収納スペースと燃料拡散室の燃料拡散
ウィックが接触して燃料が供給され、同時に水回収室の
水回収ウィックと水収納スペースの水保持ウィックとが
接触できるような構造とする。逆に、脱着した場合は、
それらの接触がたたれ、燃料カートリッジ側と燃料分散
室および水回収室側とが遮断され、それぞれが外界と遮
断できるような構造とする。
【0172】以上のような形で燃料の供給又は水の回収
に使用される多孔体(ウィック)は、毛細管の作用、す
なわち表面張力の作用で液体を吸引する構造となってお
り、このとき、それぞれの多孔体を、その平均細孔径の
値が液体の流れ方向に向かって、徐々に小さくなるよう
に配置することで、液体の流れをスムースにできる。平
均細孔径が小さくなることはそれだけ表面張力によって
液体を引っ張る力が大きくなる。したがって、多孔体を
連続的に配置し、それぞれの多孔体の平均細孔径が徐々
に小さくなるようにすれば、その方向に向かって流体は
スムースに流れることになる。
に使用される多孔体(ウィック)は、毛細管の作用、す
なわち表面張力の作用で液体を吸引する構造となってお
り、このとき、それぞれの多孔体を、その平均細孔径の
値が液体の流れ方向に向かって、徐々に小さくなるよう
に配置することで、液体の流れをスムースにできる。平
均細孔径が小さくなることはそれだけ表面張力によって
液体を引っ張る力が大きくなる。したがって、多孔体を
連続的に配置し、それぞれの多孔体の平均細孔径が徐々
に小さくなるようにすれば、その方向に向かって流体は
スムースに流れることになる。
【0173】この場合、たとえば、燃料供給経路に関し
ては、燃料拡散ウィック(無機・有機繊維など)の平均
細孔径を100μm 程度、燃料極(ニッケル等の金属多
孔体)を30μm 程度とする。一方、水の回収経路に関
しては、酸化剤極(ニッケル等の金属多孔体)の平均細
孔径を50μm 程度とし、水回収ウィック(無機・有機
繊維など)は30μm 程度としておくことで、それぞれ
の流体に関してその必要な方向への流動をスムースに行
える。これらのウィックの平均細孔径は保持させるべき
燃料電池の性能に合わせて適宜、変えることができる。
ては、燃料拡散ウィック(無機・有機繊維など)の平均
細孔径を100μm 程度、燃料極(ニッケル等の金属多
孔体)を30μm 程度とする。一方、水の回収経路に関
しては、酸化剤極(ニッケル等の金属多孔体)の平均細
孔径を50μm 程度とし、水回収ウィック(無機・有機
繊維など)は30μm 程度としておくことで、それぞれ
の流体に関してその必要な方向への流動をスムースに行
える。これらのウィックの平均細孔径は保持させるべき
燃料電池の性能に合わせて適宜、変えることができる。
【0174】また、このとき、多孔体の多孔度は、流体
の流れ方向に向かって徐々に大きくなるように配置する
ことが好ましい。多孔度が大きくなると、多孔度中に保
持可能な流体の体積が多くなり、流体の移動速度を速や
かにすることができる。ただし多孔体に関しては、平均
細孔径(D)、比表面積(Sp)、多孔度(E)は、 D=(1/Sp)・(4E/(1−E)) の関係にあり、上記の関係式を満たす様、多孔体の比表
面積及び多孔度を選定する必要がある。
の流れ方向に向かって徐々に大きくなるように配置する
ことが好ましい。多孔度が大きくなると、多孔度中に保
持可能な流体の体積が多くなり、流体の移動速度を速や
かにすることができる。ただし多孔体に関しては、平均
細孔径(D)、比表面積(Sp)、多孔度(E)は、 D=(1/Sp)・(4E/(1−E)) の関係にあり、上記の関係式を満たす様、多孔体の比表
面積及び多孔度を選定する必要がある。
【0175】上記の前述の燃料電池の構成例には回収し
た酸化剤極からの水を、燃料カートリッジ中の水収納ス
ペース中に回収する小型燃料電池について示したが、場
合によっては、回収した水を、燃料電池の外部に散逸さ
せることもあり得る。
た酸化剤極からの水を、燃料カートリッジ中の水収納ス
ペース中に回収する小型燃料電池について示したが、場
合によっては、回収した水を、燃料電池の外部に散逸さ
せることもあり得る。
【0176】図24に酸化剤極より回収した水を外部に
散逸させる場合の小型燃料電池の構成の一例を示す斜視
図を示す。
散逸させる場合の小型燃料電池の構成の一例を示す斜視
図を示す。
【0177】具体的には、燃料電池本体32と、燃料カ
ートリッジ33と水散逸機構43と動力器44水回収室
35(図示せず)より成る。また、一対の正極及び負極
の端子42を適当な位置に配置している。燃料電池本体
32は、図22に示される燃料極、酸化剤極、電解質層
からなるg起電部が積層されている。
ートリッジ33と水散逸機構43と動力器44水回収室
35(図示せず)より成る。また、一対の正極及び負極
の端子42を適当な位置に配置している。燃料電池本体
32は、図22に示される燃料極、酸化剤極、電解質層
からなるg起電部が積層されている。
【0178】水散逸機構43は、酸化剤極で生成した水
を散逸させるための機構を収納している。動力器44
は、水散逸機構を作動させるための動力器、あるいは電
子回路を収納している。図25は、図21を燃料カート
リッジ33の方向から見た燃料電池を、燃料電池本体1
が存在する場所で切断した場合の断面を示す。
を散逸させるための機構を収納している。動力器44
は、水散逸機構を作動させるための動力器、あるいは電
子回路を収納している。図25は、図21を燃料カート
リッジ33の方向から見た燃料電池を、燃料電池本体1
が存在する場所で切断した場合の断面を示す。
【0179】4は水回収室であり、酸化剤極で発生する
水の回収及び拡散を容易にするための部所で、この中に
多孔体(ウィック)を配置する。水回収ウィックは酸化
剤極よりも平均細孔径が小さく燃料電池本体32中の酸
化剤極に接する様設けられている。
水の回収及び拡散を容易にするための部所で、この中に
多孔体(ウィック)を配置する。水回収ウィックは酸化
剤極よりも平均細孔径が小さく燃料電池本体32中の酸
化剤極に接する様設けられている。
【0180】図25に示した水回収室35へ送られる水
は、水蒸気と水の両者が含まれ、燃料電池の運転条件に
よってその存在量比が異なる。水蒸気についてはそのま
ま散逸するので問題はなく、いま問題としているのは水
の形態で生成するものである。水回収室35内に存在さ
せた多孔体(水回収ウィック)は、多孔度が50%以上
になるようにし、水拡散機構によって多孔の間に捕獲さ
れた水が散逸しやすい状況にしておく。
は、水蒸気と水の両者が含まれ、燃料電池の運転条件に
よってその存在量比が異なる。水蒸気についてはそのま
ま散逸するので問題はなく、いま問題としているのは水
の形態で生成するものである。水回収室35内に存在さ
せた多孔体(水回収ウィック)は、多孔度が50%以上
になるようにし、水拡散機構によって多孔の間に捕獲さ
れた水が散逸しやすい状況にしておく。
【0181】水の散逸機構43としては、小型の横流フ
ァンを備え、これを作動させて水の散逸を行う方法が適
用できる。
ァンを備え、これを作動させて水の散逸を行う方法が適
用できる。
【0182】また小形の横流ファンのかわりに圧電体か
らなる振動素子を備えその振動によって生成水を霧散さ
せてもよい。
らなる振動素子を備えその振動によって生成水を霧散さ
せてもよい。
【0183】またヒータ機能を設けて生成水の一部を加
熱させて体積膨脹させ、これにより、排水弁を作動させ
残りの生成水を強制的に排出させてもよい。
熱させて体積膨脹させ、これにより、排水弁を作動させ
残りの生成水を強制的に排出させてもよい。
【0184】圧電体からなる振動素子は生成水を霧散さ
せるが、気化させないので気化熱は必要としない。圧電
体からなる振動素子自体は極めて小型薄型に伴うことが
できる。したがって小型高効率という特徴を損なうこと
がない。
せるが、気化させないので気化熱は必要としない。圧電
体からなる振動素子自体は極めて小型薄型に伴うことが
できる。したがって小型高効率という特徴を損なうこと
がない。
【0185】生成水の一部だけを気化させる方法では、
全部気化させるのに比較して格段に少ないエネルギーで
すむ。
全部気化させるのに比較して格段に少ないエネルギーで
すむ。
【0186】次にこれまでに述べてきた構成の燃料電池
の作動をスムースに行われるようにするために好ましい
燃料極、電解質層、酸化剤極の詳細な構造を図26に示
す。
の作動をスムースに行われるようにするために好ましい
燃料極、電解質層、酸化剤極の詳細な構造を図26に示
す。
【0187】燃料極37に関しては、燃料の導入面45
はスタックする方向を除いた4側面のうち1側面だけと
し、この面から対向する面の方向に向け、電解質層36
と接する燃料極37平面上の途中から炭酸ガスを逃がす
ための複数個の溝46を形成する。燃料は多孔体の中を
毛細管によってスムースに運ばれて全面に拡散し、反応
によって生じた炭酸ガスは溝46を通して外部に運ばれ
る。この場合、燃料が外部へ漏洩することを防止するた
めに、燃料供給を行わない他の3側面47、48、49
の表面孔を閉塞しておく。
はスタックする方向を除いた4側面のうち1側面だけと
し、この面から対向する面の方向に向け、電解質層36
と接する燃料極37平面上の途中から炭酸ガスを逃がす
ための複数個の溝46を形成する。燃料は多孔体の中を
毛細管によってスムースに運ばれて全面に拡散し、反応
によって生じた炭酸ガスは溝46を通して外部に運ばれ
る。この場合、燃料が外部へ漏洩することを防止するた
めに、燃料供給を行わない他の3側面47、48、49
の表面孔を閉塞しておく。
【0188】一方、酸化剤極38も同様な多孔体で構成
するが、この場合は、燃料極の燃料が導入される方向と
同一側面50の表面の孔は完全に閉塞しておき、この面
からの燃料の進入を防ぐ。そして、電解質層36と接す
る側の酸化剤極面には直行する方向に複数の溝51を形
成し、この溝の切込みは孔を閉塞した側面以外の3側面
52、53、54まで届くように形成しておく。この3
側面は空気を取り込むためのものであり、少なくともそ
のうち2側面以上から実際に空気を取り込むようにす
る。ここで酸化剤極で生成する水は多孔体の孔を閉塞し
た面と隣合う一つの側面(この場合、54)から逃がす
ようにする。空気を3側面から取り入れる構造は、酸素
の濃度を高めて燃料極反応よりも遅い酸化剤極反応速度
を上げるためである。
するが、この場合は、燃料極の燃料が導入される方向と
同一側面50の表面の孔は完全に閉塞しておき、この面
からの燃料の進入を防ぐ。そして、電解質層36と接す
る側の酸化剤極面には直行する方向に複数の溝51を形
成し、この溝の切込みは孔を閉塞した側面以外の3側面
52、53、54まで届くように形成しておく。この3
側面は空気を取り込むためのものであり、少なくともそ
のうち2側面以上から実際に空気を取り込むようにす
る。ここで酸化剤極で生成する水は多孔体の孔を閉塞し
た面と隣合う一つの側面(この場合、54)から逃がす
ようにする。空気を3側面から取り入れる構造は、酸素
の濃度を高めて燃料極反応よりも遅い酸化剤極反応速度
を上げるためである。
【0189】以上、本願発明の酸化剤極に生ずる水の回
収、排出を含めた小形燃料電池の例について述べてき
た。上記の例においては、いづれも燃料電池本体への燃
料の供給に燃料カートリッジを用いて小型、携帯機器に
適した構造となっている。
収、排出を含めた小形燃料電池の例について述べてき
た。上記の例においては、いづれも燃料電池本体への燃
料の供給に燃料カートリッジを用いて小型、携帯機器に
適した構造となっている。
【0190】機器によって必要とする電圧が異なる場合
があり、高い電圧を要する場合は、積層する燃料電池の
起電部の数を増加させる必要がある。または、機器によ
っては発電体の形状に対する要求から、燃料電池を一例
の配置のみでは済まされないことがある。その場合は、
図27に示すように、燃料カートリッジ33の収納位置
の周囲に燃料電池本体32の燃料供給面が集合する構造
とし、そこの燃料拡散室34が設置されるようにする。
このことにより、燃料供給の通路が短くなると同時に、
水回収室35からの距離も近くなり、信頼性の高い発電
体が得られる。
があり、高い電圧を要する場合は、積層する燃料電池の
起電部の数を増加させる必要がある。または、機器によ
っては発電体の形状に対する要求から、燃料電池を一例
の配置のみでは済まされないことがある。その場合は、
図27に示すように、燃料カートリッジ33の収納位置
の周囲に燃料電池本体32の燃料供給面が集合する構造
とし、そこの燃料拡散室34が設置されるようにする。
このことにより、燃料供給の通路が短くなると同時に、
水回収室35からの距離も近くなり、信頼性の高い発電
体が得られる。
【0191】本願発明によれば特別な動力を用いること
なく酸化剤極上に生成した水はすみやかに除去され、効
率良く燃料電池の運転を持続させることができる。
なく酸化剤極上に生成した水はすみやかに除去され、効
率良く燃料電池の運転を持続させることができる。
【0192】特に固体高分子膜を電解質として用いた場
合には、作動温度が100℃以下であり、生成する水は
ほとんど液体状であるが本発明によれば、液体状態の水
分は特にすみやかに除去することができる。また、燃料
電池を傾ける、逆さにする等動かした場合にも一旦回収
した水の飛散・逆流は防止でき、小型、携帯用機器の電
源として適した燃料電池となる。
合には、作動温度が100℃以下であり、生成する水は
ほとんど液体状であるが本発明によれば、液体状態の水
分は特にすみやかに除去することができる。また、燃料
電池を傾ける、逆さにする等動かした場合にも一旦回収
した水の飛散・逆流は防止でき、小型、携帯用機器の電
源として適した燃料電池となる。
【0193】また前述したように、燃料の供給にも多孔
質体による毛細管現象を利用した燃料供給法を用いた燃
料電池は、燃料の供給、水の排出にも特別な動力を必要
としていないため、いっそう小形化が可能となる。
質体による毛細管現象を利用した燃料供給法を用いた燃
料電池は、燃料の供給、水の排出にも特別な動力を必要
としていないため、いっそう小形化が可能となる。
【0194】本発明の第3の目的を達成するための発明
は、燃料極と酸化剤極およびこれら両電極に挟持された
電解質層を有する起電部を備え、複数の起電部が直列に
接続され、各起電部の燃料極が共通の燃料流路から燃料
が供給されかつ各起電部の燃料極の電極面が前記燃料流
路に面しているか、または、各起電部の酸化剤極が共通
の酸化剤流路から酸化剤が供給されかつ各起電部の酸化
剤極の電極面が前記酸化剤流路に面している構造の燃料
電池であって、前記電解質層が吸水性もしくは保水性物
質を含有していることを特徴とする燃料電池である。
は、燃料極と酸化剤極およびこれら両電極に挟持された
電解質層を有する起電部を備え、複数の起電部が直列に
接続され、各起電部の燃料極が共通の燃料流路から燃料
が供給されかつ各起電部の燃料極の電極面が前記燃料流
路に面しているか、または、各起電部の酸化剤極が共通
の酸化剤流路から酸化剤が供給されかつ各起電部の酸化
剤極の電極面が前記酸化剤流路に面している構造の燃料
電池であって、前記電解質層が吸水性もしくは保水性物
質を含有していることを特徴とする燃料電池である。
【0195】図28に図示した燃料電池の構成図によ
り、以下に説明する。
り、以下に説明する。
【0196】本発明に係る燃料極と酸化剤極およびこれ
ら両電極に挟持された電解質層を有する起電部を備え、
複数の起電部が直列に接続され、各起電部の燃料極が共
通の燃料流路から燃料が供給されかつ各起電部の燃料極
の電極面が前記燃料流路に面しているか、または、各起
電部の酸化剤極が共通の酸化剤流路から酸化剤が供給さ
れかつ各起電部の酸化剤極の電極面が前記酸化剤流路に
面している構造の燃料電池とは、例えば、図28に示さ
れる様に酸化剤極38、燃料極37、及び電解質層60
から構成される起電部55を、燃料極が同一面上にある
様に横並びに並べ、隣り合った起電部55の燃料極37
と酸化剤極38を、接続用導電体57で接続することに
より直列に接続した構造が挙げられる。このような構造
の電池においては、燃料は両起電部共、共通の燃料流路
58から燃料極37の電極面に供給される。また、酸化
剤である空気は、両起電部共通の酸化剤流路59から酸
化剤極38の電極面に供給される。
ら両電極に挟持された電解質層を有する起電部を備え、
複数の起電部が直列に接続され、各起電部の燃料極が共
通の燃料流路から燃料が供給されかつ各起電部の燃料極
の電極面が前記燃料流路に面しているか、または、各起
電部の酸化剤極が共通の酸化剤流路から酸化剤が供給さ
れかつ各起電部の酸化剤極の電極面が前記酸化剤流路に
面している構造の燃料電池とは、例えば、図28に示さ
れる様に酸化剤極38、燃料極37、及び電解質層60
から構成される起電部55を、燃料極が同一面上にある
様に横並びに並べ、隣り合った起電部55の燃料極37
と酸化剤極38を、接続用導電体57で接続することに
より直列に接続した構造が挙げられる。このような構造
の電池においては、燃料は両起電部共、共通の燃料流路
58から燃料極37の電極面に供給される。また、酸化
剤である空気は、両起電部共通の酸化剤流路59から酸
化剤極38の電極面に供給される。
【0197】またこの他にも、円筒型の起電部を直列に
接続した構造の燃料電池が挙げられる。図29に本発明
に係る別の燃料電池の断面構成図を示す。起電部55は
円筒状であり円筒の内側から燃料極37電解質層36、
酸化剤極38が形成されている。
接続した構造の燃料電池が挙げられる。図29に本発明
に係る別の燃料電池の断面構成図を示す。起電部55は
円筒状であり円筒の内側から燃料極37電解質層36、
酸化剤極38が形成されている。
【0198】1つの起電部55は外側の酸化剤極38が
別の起電部の内側にある燃料極37と接する様、重ねら
れて構成されている。このような構造の燃料電池におい
て燃料は円筒の内側に形成される燃料流路58に供給さ
れ燃料極37の電極面に供給される。酸化剤である空気
は、円筒の外側から酸化剤極38に供給される。また燃
料極を円筒の外側とし、酸化剤極を円筒の外側にし、円
筒の外側から燃料を供給する構造もある。
別の起電部の内側にある燃料極37と接する様、重ねら
れて構成されている。このような構造の燃料電池におい
て燃料は円筒の内側に形成される燃料流路58に供給さ
れ燃料極37の電極面に供給される。酸化剤である空気
は、円筒の外側から酸化剤極38に供給される。また燃
料極を円筒の外側とし、酸化剤極を円筒の外側にし、円
筒の外側から燃料を供給する構造もある。
【0199】図44に本発明に係る別の燃料電池の斜視
図を示す。
図を示す。
【0200】1つの起電部55は円筒状であり円筒の内
側から燃料極37、電解質層36、酸化剤極38が形成
されている。このような円筒状の起電部55が複数個、
接続用導電体57により直列に接続されている。このよ
うな構造の燃料電池において、燃料は円筒状の各起電部
の内側に形成される燃料流路58に供給され、燃料極3
7の電極面に供給される。酸化剤である空気は、円筒の
外側の、各起電部共通の酸化剤流路59から酸化剤極3
8表面に供給される。また、このように円筒状の起電部
を並べた構造の燃料電池において、燃料極を同筒の外側
とし、酸化剤極を円筒の外側となる様に構成し、円筒の
外側の各起電部共通の燃料流路から燃料を供給する構造
もある。
側から燃料極37、電解質層36、酸化剤極38が形成
されている。このような円筒状の起電部55が複数個、
接続用導電体57により直列に接続されている。このよ
うな構造の燃料電池において、燃料は円筒状の各起電部
の内側に形成される燃料流路58に供給され、燃料極3
7の電極面に供給される。酸化剤である空気は、円筒の
外側の、各起電部共通の酸化剤流路59から酸化剤極3
8表面に供給される。また、このように円筒状の起電部
を並べた構造の燃料電池において、燃料極を同筒の外側
とし、酸化剤極を円筒の外側となる様に構成し、円筒の
外側の各起電部共通の燃料流路から燃料を供給する構造
もある。
【0201】従来燃料極に供給する燃料、又は酸化剤極
に供給する酸化剤等の反応物質に水や電解質を混入させ
ることは不可避であり、これらがイオン伝導担体となる
電解質として作用するため、通常上記のような構成の燃
料電池では複数の起電部間の電圧ロスも除去不可能なも
のとされてきた。
に供給する酸化剤等の反応物質に水や電解質を混入させ
ることは不可避であり、これらがイオン伝導担体となる
電解質として作用するため、通常上記のような構成の燃
料電池では複数の起電部間の電圧ロスも除去不可能なも
のとされてきた。
【0202】この問題を解決する手段として、本願発明
においては、起電部の電解質層として通常の電解質の主
構成物質であるイオン交換能を有する化合物の他に膜内
に水分を供給・保持し、あるいは濃度勾配にしたがって
水分を通過させ得る吸水性もしくは保水性物質を並存さ
せたものを用いていることを特徴としている。
においては、起電部の電解質層として通常の電解質の主
構成物質であるイオン交換能を有する化合物の他に膜内
に水分を供給・保持し、あるいは濃度勾配にしたがって
水分を通過させ得る吸水性もしくは保水性物質を並存さ
せたものを用いていることを特徴としている。
【0203】本発明の燃料電池に用いる電解質層の構成
及び機構を模式図によって説明する。図30にプロトン
導電性の固体高分子を用いた電解質層の構造模式図を示
す。図30において、電解質層60は、固体高分子電解
質61内に吸水性もしくは、保水性物質62が保持され
ている。
及び機構を模式図によって説明する。図30にプロトン
導電性の固体高分子を用いた電解質層の構造模式図を示
す。図30において、電解質層60は、固体高分子電解
質61内に吸水性もしくは、保水性物質62が保持され
ている。
【0204】図31にこの電解質内での物質移動の模式
図を示す。図31で明らかなように本発明に係る電解質
層は高分子固体電解質本来のイオン(プロトン)導電性
を示すと共に、吸水性もしくは保水性物質の働きにより
自ら吸水性ないし保水性を示すため酸化剤表面で生成し
た水を速やかに吸収して電極に常に反応物質と接触でき
る状態に保ち、同時に膜内および燃料極表面の乾燥を防
止する働きも示す。
図を示す。図31で明らかなように本発明に係る電解質
層は高分子固体電解質本来のイオン(プロトン)導電性
を示すと共に、吸水性もしくは保水性物質の働きにより
自ら吸水性ないし保水性を示すため酸化剤表面で生成し
た水を速やかに吸収して電極に常に反応物質と接触でき
る状態に保ち、同時に膜内および燃料極表面の乾燥を防
止する働きも示す。
【0205】つまり、燃料極側で生成したプロトンは、
固体高分子電解質のプロトン導電性により参加剤極側
(矢印63の方向)に輸送される。また、酸化剤極側で
生成した水は、吸水性もしくは保水性物質の働きによ
り、矢印64のごとく、燃料極表面及び電解質内に送ら
れ水分が保持される。
固体高分子電解質のプロトン導電性により参加剤極側
(矢印63の方向)に輸送される。また、酸化剤極側で
生成した水は、吸水性もしくは保水性物質の働きによ
り、矢印64のごとく、燃料極表面及び電解質内に送ら
れ水分が保持される。
【0206】以上のように本発明に係る電解質層は自ら
吸水性ないし保水性を示すため一方の電極触媒表面で生
成した水を速やかに吸収して触媒表面を常に反応性物質
と接触できる状態に保つ共に、吸収した水は電解質中を
濃度勾配にしたがって拡散し、他方の電極表面の乾燥を
防止する働きも示す。さらにこの過程において電解質自
体も外部からの水分の添加無しに常に有効なイオン解
離、イオン伝導特性を維持できるという優れた性質を示
す。
吸水性ないし保水性を示すため一方の電極触媒表面で生
成した水を速やかに吸収して触媒表面を常に反応性物質
と接触できる状態に保つ共に、吸収した水は電解質中を
濃度勾配にしたがって拡散し、他方の電極表面の乾燥を
防止する働きも示す。さらにこの過程において電解質自
体も外部からの水分の添加無しに常に有効なイオン解
離、イオン伝導特性を維持できるという優れた性質を示
す。
【0207】したがって、この電解質層を用いた燃料極
では、供給する反応物質中には水を混入させずに電解質
中に水を供給出来、また、酸化剤極において生じた水は
すみやかに吸収されるため、電解質層以外でのイオン伝
導を小さく抑えることができる。
では、供給する反応物質中には水を混入させずに電解質
中に水を供給出来、また、酸化剤極において生じた水は
すみやかに吸収されるため、電解質層以外でのイオン伝
導を小さく抑えることができる。
【0208】本発明に係る吸水性もしくは保水性物質と
しては、澱粉、アクリロニトリル共重合体、架橋アクリ
ル酸塩、架橋ポリエチレンオキサイド等の吸水性高分子
化合物、シリカヒドロゲル、変成蛋白質(ゼラチン)等
のゲル状化合物などが利用できる。
しては、澱粉、アクリロニトリル共重合体、架橋アクリ
ル酸塩、架橋ポリエチレンオキサイド等の吸水性高分子
化合物、シリカヒドロゲル、変成蛋白質(ゼラチン)等
のゲル状化合物などが利用できる。
【0209】また、電解質としては、固体高分子電解質
の場合に本願発明の顕著な効果が得られる。
の場合に本願発明の顕著な効果が得られる。
【0210】固体高分子電解質としては、プロトン導電
性固体高分子電解質として、パーフルオロカーボンスル
ホン酸ポリマー(商品名:Nafion( 米国Du Pont 社製)
スルホン酸基を有するポリスチレン系の陽イオン交換膜
が挙げられる。このような起電部を用いることにより、
本発明の骨子である酸化剤極および燃料極に供給する反
応物質のいずれの中にも電解質として作用する物質を不
可避混入量以上は含まず、かつ複数の起電部の端部を互
いに直列に接続した構成である燃料電池を実現すること
ができる。
性固体高分子電解質として、パーフルオロカーボンスル
ホン酸ポリマー(商品名:Nafion( 米国Du Pont 社製)
スルホン酸基を有するポリスチレン系の陽イオン交換膜
が挙げられる。このような起電部を用いることにより、
本発明の骨子である酸化剤極および燃料極に供給する反
応物質のいずれの中にも電解質として作用する物質を不
可避混入量以上は含まず、かつ複数の起電部の端部を互
いに直列に接続した構成である燃料電池を実現すること
ができる。
【0211】次に、複数の発電素子の端部を互いに直列
に接続する方法としては各発電素子の集電体を溶接・導
電性接着剤などにより直接接続する方法、反応物質の混
合や漏れ電流を防止するために導電板などを介して接続
する方法、あるいは起電部を作製する際に複数の起電部
を予め直列接続されるように一体化させて作製する方法
などが採用できる。
に接続する方法としては各発電素子の集電体を溶接・導
電性接着剤などにより直接接続する方法、反応物質の混
合や漏れ電流を防止するために導電板などを介して接続
する方法、あるいは起電部を作製する際に複数の起電部
を予め直列接続されるように一体化させて作製する方法
などが採用できる。
【0212】さらに、これらの方法において電解質の漏
れを抑えるために複数の起電部の接続部分を撥水処理す
ることも有効である。
れを抑えるために複数の起電部の接続部分を撥水処理す
ることも有効である。
【0213】次に本願の目的の第4に関する発明につい
て以下に説明する。本発明はメタノールなどの炭素含有
燃料を燃料極に直接供給する。例えばメタノール燃料電
池に係り、燃料極に前記炭素含有燃料供給した際に生じ
る燃料極表面の被毒を抑制するためのものである。
て以下に説明する。本発明はメタノールなどの炭素含有
燃料を燃料極に直接供給する。例えばメタノール燃料電
池に係り、燃料極に前記炭素含有燃料供給した際に生じ
る燃料極表面の被毒を抑制するためのものである。
【0214】本願の第4の目的に関する発明は、燃料極
と酸化剤極及びこれら両電極に挟持された電解質層を備
えた燃料電池において、燃料極をアノーディックに分極
させる機構を備えたことを特徴とする燃料電池である。
と酸化剤極及びこれら両電極に挟持された電解質層を備
えた燃料電池において、燃料極をアノーディックに分極
させる機構を備えたことを特徴とする燃料電池である。
【0215】すなわち本発明においては、燃料電池の運
転時に燃料極表面の被毒生成物を生じた場合に、燃料極
に対極を接続し、アノーディックに分極させ前記被毒生
成物を酸化除去するものである。それにより、長時間安
定した出力の得られる燃料電池となる。
転時に燃料極表面の被毒生成物を生じた場合に、燃料極
に対極を接続し、アノーディックに分極させ前記被毒生
成物を酸化除去するものである。それにより、長時間安
定した出力の得られる燃料電池となる。
【0216】さらに通常燃料電池においては、燃料極、
酸化剤極電解質極からなる起電部を複数個直列に接続し
て用いている。この場合は、前記分極操作を各発電部ご
とにローテーションして行うことが好ましい。運転を中
断することなく、被毒生成物の除去が行える。
酸化剤極電解質極からなる起電部を複数個直列に接続し
て用いている。この場合は、前記分極操作を各発電部ご
とにローテーションして行うことが好ましい。運転を中
断することなく、被毒生成物の除去が行える。
【0217】以下に本発明の第2、第3および第4の目
的を達成する本発明の燃料電池に関して、実施例を説明
する。
的を達成する本発明の燃料電池に関して、実施例を説明
する。
【0218】実施例13 図24に示すような燃料電池よる発電体を構成した。定
格としては作動電圧3V6Wで10hの容量(60W
h)とした。燃料電池本体中に積層された起電部の数は
8個である。各起電部の構造は図22に示す通りであ
る。
格としては作動電圧3V6Wで10hの容量(60W
h)とした。燃料電池本体中に積層された起電部の数は
8個である。各起電部の構造は図22に示す通りであ
る。
【0219】固体高分子電解質36は厚さ100μm の
商品名ナフィオンを使用し、その両側の表面に白金触媒
を無電解メッキ法により付着させ、PTFE(テフロ
ン)の分散液をスプレイにて適量付与した。その両側か
ら図22に示す構造の燃料極37および酸化剤極38を
配置して、ニッケル板からなるセパレータ39を用い
た、燃料極37、酸化剤極38とも板状Niの多孔体を
使用し、燃料極は細孔径分布が40〜60μm での範囲
にあり、中央値で50μm の程度の平均細孔径を持って
いる。カソードは同様に50μm 程度の平均細孔径をも
っている。なお、固体高分子電解質層と接する燃料極と
酸化剤極の表面には、やはり白金の触媒と適量のPTF
Eを付与した。燃料極37の燃料を含浸させる面と同一
面にある酸化剤極と固体高分子電解質膜36およびセパ
レータ39の側面は、(酸化剤極についてはその面の孔
を閉塞した後)耐アルコール性の保護膜を塗布して、そ
こからはアルコールが侵入しないようにした。図25に
図21に示した燃料電池の断面図を示す。
商品名ナフィオンを使用し、その両側の表面に白金触媒
を無電解メッキ法により付着させ、PTFE(テフロ
ン)の分散液をスプレイにて適量付与した。その両側か
ら図22に示す構造の燃料極37および酸化剤極38を
配置して、ニッケル板からなるセパレータ39を用い
た、燃料極37、酸化剤極38とも板状Niの多孔体を
使用し、燃料極は細孔径分布が40〜60μm での範囲
にあり、中央値で50μm の程度の平均細孔径を持って
いる。カソードは同様に50μm 程度の平均細孔径をも
っている。なお、固体高分子電解質層と接する燃料極と
酸化剤極の表面には、やはり白金の触媒と適量のPTF
Eを付与した。燃料極37の燃料を含浸させる面と同一
面にある酸化剤極と固体高分子電解質膜36およびセパ
レータ39の側面は、(酸化剤極についてはその面の孔
を閉塞した後)耐アルコール性の保護膜を塗布して、そ
こからはアルコールが侵入しないようにした。図25に
図21に示した燃料電池の断面図を示す。
【0220】燃料拡散室34は樹脂製で、この内部に樹
脂性繊維多孔体(材質フェノール樹脂の微粒子とポリエ
ステル布織布の複合材料で、平均細孔径100μm 程
度)からなる燃料拡散ウィックを入れておく。一方、水
回収室35はやはり同一材料の樹脂性多孔体(平均細孔
径40μm 程度、多孔度50%程度)の水回収ウィック
を挿入しておく。水散逸機構43としては横流ファンを
使用した。
脂性繊維多孔体(材質フェノール樹脂の微粒子とポリエ
ステル布織布の複合材料で、平均細孔径100μm 程
度)からなる燃料拡散ウィックを入れておく。一方、水
回収室35はやはり同一材料の樹脂性多孔体(平均細孔
径40μm 程度、多孔度50%程度)の水回収ウィック
を挿入しておく。水散逸機構43としては横流ファンを
使用した。
【0221】燃料カートリッジにはモル数比で、メタノ
ール:水=1:2を入れた(理論的には1:1であるが
固体高分子電解質をウェットに保持するために水を倍量
とした)。
ール:水=1:2を入れた(理論的には1:1であるが
固体高分子電解質をウェットに保持するために水を倍量
とした)。
【0222】比較例2 比較例2として、次のような発電体を構成した。すなわ
ち、実施例13と同様の構成の発電体であるが、酸化剤
極38、水回収ウィックの平均細孔径がやはり50μm
を用いた構造の燃料電池を構成した。
ち、実施例13と同様の構成の発電体であるが、酸化剤
極38、水回収ウィックの平均細孔径がやはり50μm
を用いた構造の燃料電池を構成した。
【0223】比較例3 比較例3として、次のような発電体を構成した。すなわ
ち、実施例13と同様の構成の発電体であるが、水回収
ウィックを取り付けなかった点が異なった燃料電池を構
成した。
ち、実施例13と同様の構成の発電体であるが、水回収
ウィックを取り付けなかった点が異なった燃料電池を構
成した。
【0224】以上の電池を常温で、2A放電にて作動さ
せた結果を図32に示す。比較例2、比較例3では放電
が短時間で終了し、定格どおりの特性が出なかった。こ
れは生成した水が十分に速く燃料電池本体から取り除か
れないために、水が滞留し後続の反応を阻止したためと
考えられる。
せた結果を図32に示す。比較例2、比較例3では放電
が短時間で終了し、定格どおりの特性が出なかった。こ
れは生成した水が十分に速く燃料電池本体から取り除か
れないために、水が滞留し後続の反応を阻止したためと
考えられる。
【0225】これらに対して実施例13では定格どうり
の放電が可能であった。放電中に電圧が少しづつ低下し
たが、全く問題のないほどであった。さらに、燃料がす
べて使用し尽くした。
の放電が可能であった。放電中に電圧が少しづつ低下し
たが、全く問題のないほどであった。さらに、燃料がす
べて使用し尽くした。
【0226】なお、上記実施例で述べた材料は、それだ
けで留まらず、多くの材料が使用可能である。例えば、
燃料極や酸化剤極に使用する材料は、ニッケル金属に限
らず、耐酸性のある材料、例えば、ステンレス系材料、
アルミニウムないしは銅をベースにした合金、あるいは
タングステン、チタン等のバルブメタル材料でもよく、
さらには炭素材料、あるいはSiC等の複合材料からな
る多孔体であればよい。あるいは樹脂多孔体の表面を適
当な耐酸性の金属等で被覆した材料でもよい。その場
合、多孔度としては30〜80%程度、平均細孔径とし
ては1μmから100μm 程度が適当である。これらの
下限値以下になると実質十分な多孔を実現できなくな
り、液体が含浸して行かないようになる。また上限値を
越えると材料の機械的強度が低下し、また多孔そのもの
が大きくなりすぎて液体保持材料としての意味がなくな
る。
けで留まらず、多くの材料が使用可能である。例えば、
燃料極や酸化剤極に使用する材料は、ニッケル金属に限
らず、耐酸性のある材料、例えば、ステンレス系材料、
アルミニウムないしは銅をベースにした合金、あるいは
タングステン、チタン等のバルブメタル材料でもよく、
さらには炭素材料、あるいはSiC等の複合材料からな
る多孔体であればよい。あるいは樹脂多孔体の表面を適
当な耐酸性の金属等で被覆した材料でもよい。その場
合、多孔度としては30〜80%程度、平均細孔径とし
ては1μmから100μm 程度が適当である。これらの
下限値以下になると実質十分な多孔を実現できなくな
り、液体が含浸して行かないようになる。また上限値を
越えると材料の機械的強度が低下し、また多孔そのもの
が大きくなりすぎて液体保持材料としての意味がなくな
る。
【0227】また、ウィックについても、材質は種々の
ものが使用可能であり、概ね親水性の材質が液体を運ぶ
ためには好ましい。但しこの場合、ショート液絡や短絡
の原因になるので、材質には導電性はあってはならな
い。樹脂では、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、天
然セルロース等のフェルト、不織布、織布などが好まし
い。多孔度としてはやはり、下限は30%程度、上限は
95%程度が好ましい。
ものが使用可能であり、概ね親水性の材質が液体を運ぶ
ためには好ましい。但しこの場合、ショート液絡や短絡
の原因になるので、材質には導電性はあってはならな
い。樹脂では、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、天
然セルロース等のフェルト、不織布、織布などが好まし
い。多孔度としてはやはり、下限は30%程度、上限は
95%程度が好ましい。
【0228】この場合は下限値以下では実質上の液体保
持量が低下し、上限値以上では液体保持力が低下してウ
ィックの役割を果たさなくなる。
持量が低下し、上限値以上では液体保持力が低下してウ
ィックの役割を果たさなくなる。
【0229】実施例14 市販のパーフルオロカーボンスルホン酸ポリマーからな
る固体高分子電解質膜(商品名:Nafion: 米国Du Pont
社製)の溶液(Aldrich 社製)と吸水性ポリマーである
澱粉、ポリアクリル酸ナトリウム重合体の低分子量オリ
ゴマー水溶液とから製膜した。製膜は高分子電解質と吸
水性ポリマーが固形分比率9:1になるように両溶液を
ガラス板上で混合・展開した後、加熱処理して重合の完
結と乾燥を行った。この膜の両面に白金担持カーボン粉
末とフッ化炭素の混合体からなる触媒層と集電体として
ニッケルメッシュを熱圧着し、起電部とした。
る固体高分子電解質膜(商品名:Nafion: 米国Du Pont
社製)の溶液(Aldrich 社製)と吸水性ポリマーである
澱粉、ポリアクリル酸ナトリウム重合体の低分子量オリ
ゴマー水溶液とから製膜した。製膜は高分子電解質と吸
水性ポリマーが固形分比率9:1になるように両溶液を
ガラス板上で混合・展開した後、加熱処理して重合の完
結と乾燥を行った。この膜の両面に白金担持カーボン粉
末とフッ化炭素の混合体からなる触媒層と集電体として
ニッケルメッシュを熱圧着し、起電部とした。
【0230】実施例14では10cm、3cmの寸法にこの
起電部を4個作製し、各々の長端辺をニッケルリボンを
介して接続し、平面4直列の発電体を作製した。図33
にこの発電体の概形を示す。図33において、37は燃
料極、38は酸化剤極、60は固体高分子電解質と吸水
性ポリマーからなる電解質層、57はニッケルリボンか
らなる接続用導電体である。図34は上記起電部間の接
続部を示す断面図である。図34において37は燃料
極、38は酸化剤極、60は電解質層、56は集電体、
57は接続用導電体である。集電体56と、接続用導電
体57との接続部分はテフロンディスパージョン65を
塗布、焼付して撥水処理をほどこした。この発電体を用
いて模擬燃料電池を製造した。その模式図を図35に示
す。まず、上記発電体66を模擬セル容器67に収納
し、電極両面に空気および燃料を供給するための空気室
38、空気入口69、空気出口70及び燃料室71、燃
料入口72、燃料出口73を設け、模擬燃料電池を作成
した。電極両面に空気および燃料を供給して発電特性を
試験した。
起電部を4個作製し、各々の長端辺をニッケルリボンを
介して接続し、平面4直列の発電体を作製した。図33
にこの発電体の概形を示す。図33において、37は燃
料極、38は酸化剤極、60は固体高分子電解質と吸水
性ポリマーからなる電解質層、57はニッケルリボンか
らなる接続用導電体である。図34は上記起電部間の接
続部を示す断面図である。図34において37は燃料
極、38は酸化剤極、60は電解質層、56は集電体、
57は接続用導電体である。集電体56と、接続用導電
体57との接続部分はテフロンディスパージョン65を
塗布、焼付して撥水処理をほどこした。この発電体を用
いて模擬燃料電池を製造した。その模式図を図35に示
す。まず、上記発電体66を模擬セル容器67に収納
し、電極両面に空気および燃料を供給するための空気室
38、空気入口69、空気出口70及び燃料室71、燃
料入口72、燃料出口73を設け、模擬燃料電池を作成
した。電極両面に空気および燃料を供給して発電特性を
試験した。
【0231】実施例15 実施例15では実施例13と同様に作製した発電体の起
電部間の接続部分の全面にテフロンディスパージョン6
5を塗布・焼き付けして撥水処理を行ない、模擬燃料電
池を作製した。この場合の接続部分の模式図を図36に
示す。
電部間の接続部分の全面にテフロンディスパージョン6
5を塗布・焼き付けして撥水処理を行ない、模擬燃料電
池を作製した。この場合の接続部分の模式図を図36に
示す。
【0232】実施例16 また、図37に示すようにニッケルメッシュを二つの起
電部間で共通に使用するようにしたほかは実施例13と
同様にして発電体を作りこれを実施例16とした。
電部間で共通に使用するようにしたほかは実施例13と
同様にして発電体を作りこれを実施例16とした。
【0233】以上実施例14〜16の模擬燃料電池の燃
料室に水素ガスを空気に空気を供給した場合の開放電圧
と0.2A/cm2 通電時の電圧を表1に示す。
料室に水素ガスを空気に空気を供給した場合の開放電圧
と0.2A/cm2 通電時の電圧を表1に示す。
【0234】比較例4 固体高分子電解質中に吸水性ポリマーを含まない以外
は、実施例8と同じ模擬燃料電池を用い、その燃料室に
80℃の温水中に通過させた水素ガスを供給した他は実
施例13と同様の方法で電圧を測定した結果を表1に併
記する。
は、実施例8と同じ模擬燃料電池を用い、その燃料室に
80℃の温水中に通過させた水素ガスを供給した他は実
施例13と同様の方法で電圧を測定した結果を表1に併
記する。
【0235】比較例5 実施例12〜14に用いたのと同じ発電素子を5cm・5
cmの寸法に切断し、正負両極室となる2枚のニッケル粉
末の多孔性焼結板で挟んだ。これを4組作製し、各々の
間にニッケル板を挟んで積層して模擬燃料電池を作製し
た。この模擬燃料電池についても燃料極側に水素ガスを
酸化剤極側に空気を供給した場合の電圧を測定し、表1
に示す。
cmの寸法に切断し、正負両極室となる2枚のニッケル粉
末の多孔性焼結板で挟んだ。これを4組作製し、各々の
間にニッケル板を挟んで積層して模擬燃料電池を作製し
た。この模擬燃料電池についても燃料極側に水素ガスを
酸化剤極側に空気を供給した場合の電圧を測定し、表1
に示す。
【0236】
【表1】 また、実施例14と比較例4の模擬燃料電池についての
およその寸法比較を行い、結果を表2に示す。
およその寸法比較を行い、結果を表2に示す。
【0237】
【表2】 以上のように、本発明の燃料電池は同数の発電部を積層
しても比較例のような従来型の積層方法もしくは従来行
われてきたようなイオン源となり得る湿潤反応物質を供
給する場合より高電圧で、かつ体積的にも小さく有利で
あることが分かる。
しても比較例のような従来型の積層方法もしくは従来行
われてきたようなイオン源となり得る湿潤反応物質を供
給する場合より高電圧で、かつ体積的にも小さく有利で
あることが分かる。
【0238】さらに、実施例14の模擬燃料電池の燃料
室に60℃に加熱したメタノールを供給して直接発電を
行った場合と、メタノールに同体積の水を加えて同様の
発電を行った場合の電圧を表3に示す。
室に60℃に加熱したメタノールを供給して直接発電を
行った場合と、メタノールに同体積の水を加えて同様の
発電を行った場合の電圧を表3に示す。
【0239】
【表3】 表3に示されるように、燃料極メタノールを供給した場
合でも燃料電池が作動することがわかる。したがって、
本発明の燃料電池は、各電極部間の電圧をロスの原因と
なる水を燃料と共に供給する必要がなく、電圧ロスを低
減することができることは明らかである。
合でも燃料電池が作動することがわかる。したがって、
本発明の燃料電池は、各電極部間の電圧をロスの原因と
なる水を燃料と共に供給する必要がなく、電圧ロスを低
減することができることは明らかである。
【0240】実施例17 まず図38に示す燃料電池を試作した。起電部74は固
体高分子電解質75を挟んで燃料極76と酸化剤極77
を配した構造となっており、さらにその外側にはそれぞ
れ燃料室71および空気室68を設けてある。また燃料
室71内には、燃料極をアノーディックに分極させると
きの対極78が設置してある。ここで、燃料極、酸化剤
極および対極にはすべて白金を、固体高分子電解質には
市販のパーフルオロカーボンスルホン酸ポリマー(商品
名:Nafion: 米国Du pont 社製)を用いた。アノライト
としてはメタノール1mol /1、硫酸1mol /1の水溶
液を用いた。
体高分子電解質75を挟んで燃料極76と酸化剤極77
を配した構造となっており、さらにその外側にはそれぞ
れ燃料室71および空気室68を設けてある。また燃料
室71内には、燃料極をアノーディックに分極させると
きの対極78が設置してある。ここで、燃料極、酸化剤
極および対極にはすべて白金を、固体高分子電解質には
市販のパーフルオロカーボンスルホン酸ポリマー(商品
名:Nafion: 米国Du pont 社製)を用いた。アノライト
としてはメタノール1mol /1、硫酸1mol /1の水溶
液を用いた。
【0241】このセルを用いて20 mA/cm2 の電流密度
で放電特性を調べた。このとき100分ごとに放電を中
断して、2Vの外部直流電源79に燃料極76と対極7
8をつなぎ、3分間分極操作を行い、電極をリフレッシ
ュさせた。
で放電特性を調べた。このとき100分ごとに放電を中
断して、2Vの外部直流電源79に燃料極76と対極7
8をつなぎ、3分間分極操作を行い、電極をリフレッシ
ュさせた。
【0242】比較例6 比較として、この分極操作を行わないものについても放
電特性を調べた。
電特性を調べた。
【0243】結果を図39に示す。連続して放電を行っ
た比較例6では、時間の経過と共に出力電圧が低下して
行くのに対し、途中に分極操作を行った実施例5の場合
は1000分経っても高い出力電圧を維持している。
た比較例6では、時間の経過と共に出力電圧が低下して
行くのに対し、途中に分極操作を行った実施例5の場合
は1000分経っても高い出力電圧を維持している。
【0244】実施例18 比較例7 実施例17の起電部を10セル積層した電池を試作し
た。この積層セルについて、実施例17と同条件で放電
特性を調べた。ただしこの場合、リフレッシュ操作は、
放電中の各セルのうちから、セルを1つだけ放電回路か
ら外して分極させ残りのセルは放電を続けられるように
し、この動作を各セルでローテーションさせ、出力が中
断しないようにした。また分極のための電源は、積層し
ているセルから取り、外部の電源を用いていないでも良
いようにした。システムの概要と回路を図40に示す。
この図では、No. 3セルをリフレッシュしている例を示
した。すなわち、放電回路からNo.3セルをはずすため、
スイッチ(A)を切り換え、さらにセルの燃料極を分極
するため、スイッチ(B)を切り換え、放電中にNo.
4,No.5,No.6のセルから並列に電源を取り一
定時間分極させた。そしてこのスイッチング操作を積層
した各セルでローテションさせた。分極は、実施例11
と同様100分間ごとに5分間行った。なお図中破線ワ
ク内のスイッチング回路は、集積回路にまとめ小型化す
ることができる。
た。この積層セルについて、実施例17と同条件で放電
特性を調べた。ただしこの場合、リフレッシュ操作は、
放電中の各セルのうちから、セルを1つだけ放電回路か
ら外して分極させ残りのセルは放電を続けられるように
し、この動作を各セルでローテーションさせ、出力が中
断しないようにした。また分極のための電源は、積層し
ているセルから取り、外部の電源を用いていないでも良
いようにした。システムの概要と回路を図40に示す。
この図では、No. 3セルをリフレッシュしている例を示
した。すなわち、放電回路からNo.3セルをはずすため、
スイッチ(A)を切り換え、さらにセルの燃料極を分極
するため、スイッチ(B)を切り換え、放電中にNo.
4,No.5,No.6のセルから並列に電源を取り一
定時間分極させた。そしてこのスイッチング操作を積層
した各セルでローテションさせた。分極は、実施例11
と同様100分間ごとに5分間行った。なお図中破線ワ
ク内のスイッチング回路は、集積回路にまとめ小型化す
ることができる。
【0245】このように構成した電池と、比較として
(比較例7)、全く分極操作を行わないものについてそ
の放電特性を図41に示す。
(比較例7)、全く分極操作を行わないものについてそ
の放電特性を図41に示す。
【0246】実施例17と同様に、実施例18の場合
も、1000分経っても高い出力電圧を連続して維持し
ている。
も、1000分経っても高い出力電圧を連続して維持し
ている。
【0247】
【発明の効果】以上詳述した如く、本願発明によれば、
小型化に適した高効率な燃料電池を提供することができ
る。
小型化に適した高効率な燃料電池を提供することができ
る。
【0248】すなわち、本願の目的の第2に関する発明
によれば、特別な動力を用いることなく、酸化剤極表面
に生じた水をすみやかに回収することができる。しか
も、多孔体を用いて吸収するため、可動式の電源として
使用しても、回収した水の逆流、飛散などが生じないた
め、小形機器用の電源として適した構造である。
によれば、特別な動力を用いることなく、酸化剤極表面
に生じた水をすみやかに回収することができる。しか
も、多孔体を用いて吸収するため、可動式の電源として
使用しても、回収した水の逆流、飛散などが生じないた
め、小形機器用の電源として適した構造である。
【0249】また、本願の目的の第3に関する発明によ
れば、小型化に適した横並び型、円筒型等の構造の燃料
電池において、発明部間の電圧のロスが減少し高効率の
電源を得ることができる。
れば、小型化に適した横並び型、円筒型等の構造の燃料
電池において、発明部間の電圧のロスが減少し高効率の
電源を得ることができる。
【0250】また、本願の目的の第4に関する発明によ
れば、小型燃料電池の燃料として適したメタノール燃料
を用いた場合に、燃料表面の被毒現象を抑え、長時間安
定した出力の得られる燃料電池が実現できる。
れば、小型燃料電池の燃料として適したメタノール燃料
を用いた場合に、燃料表面の被毒現象を抑え、長時間安
定した出力の得られる燃料電池が実現できる。
【図1】本発明の一実施例によるセパレータを有する燃
料電池の要部構成を示す一部切り欠き斜視図。
料電池の要部構成を示す一部切り欠き斜視図。
【図2】図1に示すチャンネル兼用セパレータの変形例
を説明するための図。
を説明するための図。
【図3】本発明のセパレータを有する燃料電池の他の実
施例の要部構成を示す一部切り欠き斜視図。
施例の要部構成を示す一部切り欠き斜視図。
【図4】本発明の一実施例によるセパレータを省いた燃
料電池の要部構成を示す一部切り欠き斜視図。
料電池の要部構成を示す一部切り欠き斜視図。
【図5】本発明のセパレータを省いた燃料電池の他の実
施例の要部構成を示す一部切り欠き斜視図。
施例の要部構成を示す一部切り欠き斜視図。
【図6】本発明のセパレータを省いた燃料電池のさらに
他の実施例の要部構成を示す一部切り欠き斜視図。
他の実施例の要部構成を示す一部切り欠き斜視図。
【図7】図3に示す燃料電池の変形例の要部構成を示す
一部切り欠き斜視図。
一部切り欠き斜視図。
【図8】図4に示す燃料電池の変形例の要部構成を示す
一部切り欠き斜視図。
一部切り欠き斜視図。
【図9】図7に示す燃料電池をさらに変形させた例の要
部構成を示す断面図。
部構成を示す断面図。
【図10】本発明の燃料電池の変形例の要部構成を示す
一部切り欠き斜視図。
一部切り欠き斜視図。
【図11】本発明の燃料電池の締め付け構造を示す一部
切り欠き斜視図。
切り欠き斜視図。
【図12】本発明の締め付け構造を有する燃料電池の構
成を模式的に示す図。
成を模式的に示す図。
【図13】本発明による燃料電池の締め付け構造の他の
例を模式的に示す図。
例を模式的に示す図。
【図14】図12および図13に示す燃料電池の締め付
け構造の変形例を示す図。
け構造の変形例を示す図。
【図15】本発明による燃料電池の締め付け構造のさら
に他の例を示す図。
に他の例を示す図。
【図16】本発明による燃料電池の締め付け構造のさら
に他の例を示す図。
に他の例を示す図。
【図17】電池締め付け部品の変形例を示す図。
【図18】本発明の燃料電池における燃料酸化触媒粒子
の一例の要部構成を示す断面図。
の一例の要部構成を示す断面図。
【図19】本発明の燃料電池における燃料酸化触媒粒子
の他の例の要部構成を示す断面図。
の他の例の要部構成を示す断面図。
【図20】本発明の燃料電池に用いられる燃料酸化触媒
での電極反応を説明するための断面図。
での電極反応を説明するための断面図。
【図21】本発明の水回収機構を含む小形燃料電池の構
造を示す斜視図。
造を示す斜視図。
【図22】図21の小形燃料電池に使用される燃料電池
本体の斜視図。
本体の斜視図。
【図23】図21の小形燃料電池の構成を示す断面図。
【図24】本発明の回収水散逸機構を含む小形燃料電池
の構成を示す斜視図。
の構成を示す斜視図。
【図25】図21の小形燃料電池の構成別の方向からみ
た断面図。
た断面図。
【図26】本発明の水回収機構を含む小形燃料電池の燃
料極、電解質層、酸化剤極の構成を示す斜視図。
料極、電解質層、酸化剤極の構成を示す斜視図。
【図27】本発明の回収水散逸機構を含む小形燃料電池
の構成を示す斜視図。
の構成を示す斜視図。
【図28】本発明の燃料電池の起電部の配列構成の一例
を示す構成図。
を示す構成図。
【図29】本発明の燃料電池の起電部の配列構成の一例
を示す構成図。
を示す構成図。
【図30】電解質層の構造模式図。
【図31】電解質層中の物質移動を示す模式図。
【図32】本発明の実施例13及び比較例3および4に
係る燃料電池の時間−電圧特性図。
係る燃料電池の時間−電圧特性図。
【図33】実施例14に係る発電体の概略図。
【図34】実施例14に係る発電体の接続部分の概略
図。
図。
【図35】実施例14に係る模擬燃料電池の断面図。
【図36】実施例15に係る発電体の接続部分の概略
図。
図。
【図37】実施例16に係る発電体の接続部分の概略
図。
図。
【図38】実施例17に係る燃料電池の構成を示す回路
図。
図。
【図39】実施例17に係る燃料電池の時間−電圧特性
図。
図。
【図40】実施例18に係る燃料電池の構成を示す回路
図。
図。
【図41】実施例18に係る燃料電池の時間−電圧特性
図。
図。
【図42】従来の燃料電池の概略図。
【図43】燃料電池の積層構造を示す斜視図。
【図44】本発明の燃料電池の起電部の配列構成の一例
を示す構成図。
を示す構成図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 信和 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 金澤 良子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 本宮 明典 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 近藤 雄 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 内田 健 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 橋本 幸二 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 仁木 博一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 佐々木 邦彦 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 鶴田 慎司 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内
Claims (15)
- 【請求項1】 燃料極、酸化剤極およびこれら両電極に
挟持された電解質板を有する起電部を複数積層したスタ
ックを具備し、燃料として液体燃料を用いると共に、酸
化剤ガスを前記スタックの積層面に沿って垂直方向に流
すよう構成した燃料電池において、 前記スタックの外周面のうち、前記燃料極の端面を含
み、かつ前記酸化剤ガスの流れと平行に配置された少な
くとも1つの面に沿って、前記酸化剤ガスの流れと直交
するような方向に、前記燃料極の端面に前記液体燃料が
直接接する液体燃料導入路を設け、前記液体燃料を前記
燃料極となる多孔質体の毛管力で前記燃料極に供給する
よう構成したことを特徴とする燃料電池。 - 【請求項2】 前記燃料極の前記酸化剤極と接する面
に、前記酸化剤ガスを垂直方向に流す酸化剤ガス供給溝
を設けられていることを特徴とする請求項1記載の燃料
電池。 - 【請求項3】 前記酸化剤極に、前記酸化剤ガスを垂直
方向に流す酸化剤ガス供給溝を設けられていることを特
徴とする請求項1記載の燃料電池。 - 【請求項4】 前記液体燃料は、前記液体燃料導入路の
毛管力で燃料貯蔵タンクから導入されることを特徴とす
る請求項1記載の燃料電池。 - 【請求項5】 前記液体燃料を前記燃料極に毛管力で供
給する毛管部の表面には、酸化被膜が形成されているこ
とを特徴とする請求項1記載の燃料電池。 - 【請求項6】 前記燃料極は、耐熱耐酸性の担持体上に
概ね互いに重ならないで島状に燃料酸化触媒を存在さ
せ、少なくとも前記燃料酸化触媒の表面に耐熱耐酸性の
プロトン伝導性物質を存在させた燃料酸化触媒粒子によ
り構成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料
電池。 - 【請求項7】 燃料極、酸化剤極および両電極に挟持さ
れた電解質板を有する起電部をセパレータを介して複数
積層したスタックを具備し、燃料として液体燃料を用い
ると共に、酸化剤ガスを前記スタックの積層面に沿って
垂直方向に流すよう構成した燃料電池において、 前記セパレータの前記酸化剤極と接する面に、前記酸化
剤ガスを垂直方向に流す酸化剤ガス供給溝を設け、 かつ、前記スタックの外周面のうち、前記燃料極の端面
を含み、かつ前記酸化剤ガスの流れと平行に配置された
少なくとも1つの面に沿って、前記酸化剤ガスの流れと
直交するような方向に、前記燃料極の端面に前記液体燃
料が直接接する液体燃料導入路を設け、 前記酸化剤ガスを前記酸化剤ガス供給溝を介して供給す
ると共に、前記液体燃料を前記燃料極となる多孔質体の
毛管力で、該燃料極に供給するよう構成したことを特徴
とする燃料電池。 - 【請求項8】 前記セパレータの前記燃料極と接する面
に、前記液体燃料導入路に向けて一端が開口された液体
燃料供給溝を設けられていることを特徴とする請求項7
記載の燃料電池、。 - 【請求項9】 前記液体燃料は、前記液体燃料導入路
の毛管力で燃料貯蔵タンクから導入されることを特徴と
する請求項7記載の燃料電池。 - 【請求項10】 前記液体燃料を前記燃料極に毛管力で
供給する毛管部の表面には、酸化被膜が形成されている
ことを特徴とする請求項7記載の燃料電池。 - 【請求項11】 前記燃料極は、耐熱耐酸性の担持体上
に概ね互いに重ならないで島状に燃料酸化触媒を存在さ
せ、少なくとも前記燃料酸化触媒の表面に耐熱耐酸性の
プロトン伝導性物質を存在させた燃料酸化触媒粒子によ
り構成されていることを特徴とする請求項7記載の燃料
電池。 - 【請求項12】 燃料極、酸化剤極およびこれら両電極
に挟持された電解質板を有する起電部を複数積層したス
タックを具備する燃料電池において、前記スタックは、
その少なくとも積層方向がゴム弾性を示す材料で締め付
けられていることを特徴とする燃料電池。 - 【請求項13】 燃料電池が、主として燃料極と酸化剤
極およびこれら両電極に挟持された電解質層からなる起
電部、燃料を前記起電部に供給する燃料供給手段および
前記起電部の酸化剤極において発生した水の回収手段か
ら構成されおり、前記水回収手段は酸化剤極に接して設
けられた酸化剤極から生じる水を吸収する第1の水吸収
手段と、前記第1の水吸収手段に接して設けられた第1
の水吸収手段が吸収保持する水を吸収する第2の水吸収
手段からなり、前記第2の水吸収手段は前記第1の水吸
収手段よりも水吸収能力が大となるように設定されてい
ることを特徴とする燃料電池。 - 【請求項14】 小型燃料電池、燃料極と酸化剤極およ
びこれら両電極に挟持された電解質層からなる起電部が
複数個、接続導体により直列に接続され、各起電部の燃
料極に共通の燃料通路から燃料が供給され、かつ各発電
部の燃料極の電極面が前記燃料通路に面している構造を
有しており、前記電解質層が吸水性物質または保水性物
質を含有していることを特徴とする燃料電池。 - 【請求項15】 燃料極と酸化剤極およびこれら両電極
に挟持された電解質層からなる燃料電池において、前記
燃料電池は燃料極をアノーディックに分極させる機構を
備えていることを特徴とする燃料電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5054274A JPH06188008A (ja) | 1992-04-01 | 1993-03-15 | 燃料電池 |
Applications Claiming Priority (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8000992 | 1992-04-01 | ||
| JP4-80009 | 1992-04-01 | ||
| JP24321892 | 1992-09-11 | ||
| JP4-243218 | 1992-09-11 | ||
| JP27907592 | 1992-10-19 | ||
| JP4-279075 | 1992-10-19 | ||
| JP5054274A JPH06188008A (ja) | 1992-04-01 | 1993-03-15 | 燃料電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06188008A true JPH06188008A (ja) | 1994-07-08 |
Family
ID=27463032
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5054274A Pending JPH06188008A (ja) | 1992-04-01 | 1993-03-15 | 燃料電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06188008A (ja) |
Cited By (70)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998052242A1 (fr) * | 1997-05-14 | 1998-11-19 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Cellule electrochimique a polymere solide permettant de fournir de maniere constante d'excellentes caracteristiques de production d'energie |
| EP0755576A4 (en) * | 1994-10-18 | 1999-11-03 | Univ Southern California | ORGANIC FUEL CELL, METHOD FOR OPERATING THE CELL AND PRODUCING AN ELECTRODE THEREFOR |
| US6248460B1 (en) | 1993-10-12 | 2001-06-19 | California Institute Of Technology | Organic fuel cell methods and apparatus |
| JP2002500421A (ja) * | 1997-12-23 | 2002-01-08 | バラード パワー システムズ インコーポレイティド | アノードでの周期的な燃料欠乏と共に電気化学的燃料電池を動作させるための方法及び装置 |
| JP2002063917A (ja) * | 2000-08-18 | 2002-02-28 | Sony Corp | 電気化学デバイス及びその使用方法 |
| JP2002526900A (ja) * | 1998-09-30 | 2002-08-20 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | 高分子電解質膜燃料電池における反応水の排出方法 |
| JP2002260685A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-13 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 小型燃料電池 |
| JP2002298874A (ja) * | 2001-04-02 | 2002-10-11 | Kemitsukusu:Kk | 平面型燃料電池用セパレータ及び平面型燃料電池 |
| JP2003077512A (ja) * | 2001-09-05 | 2003-03-14 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | メタノール直接型燃料電池の運転方法 |
| WO2003056649A1 (en) * | 2001-12-27 | 2003-07-10 | Daihatsu Motor Co., Ltd. | Fuel cell |
| JP2003317790A (ja) * | 2002-04-26 | 2003-11-07 | Nec Corp | 燃料電池セル、燃料電池システムおよびその製造方法 |
| JP2004504700A (ja) * | 2000-07-18 | 2004-02-12 | モトローラ・インコーポレイテッド | 直接メタノール燃料電池システム |
| WO2004064183A1 (ja) * | 2003-01-08 | 2004-07-29 | Sony Corporation | 燃料電池用セパレータ、燃料電池装置及び電子応用装置 |
| JP2004227865A (ja) * | 2003-01-21 | 2004-08-12 | Nec Corp | 燃料電池用液体燃料、燃料電池の使用方法、および燃料電池 |
| JP2004525479A (ja) * | 2000-07-18 | 2004-08-19 | モトローラ・インコーポレイテッド | 燃料電池アレイ装置 |
| JP2004342412A (ja) * | 2003-05-14 | 2004-12-02 | Ebara Corp | 有機性物質を利用する発電方法及び装置 |
| KR100478858B1 (ko) * | 2002-09-06 | 2005-03-24 | 주식회사 협진아이엔씨 | 직접 메탄올 연료전지 |
| JP2005116185A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-28 | Nec Corp | 燃料電池および燃料電池の運転方法 |
| WO2005045972A1 (ja) * | 2003-11-06 | 2005-05-19 | Nec Corporation | 燃料電池および燃料電池の運転方法 |
| JP2005197188A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-07-21 | Univ Waseda | 燃料電池及びその製造方法 |
| JP2005251635A (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池スタック |
| JP2005251715A (ja) * | 2004-02-04 | 2005-09-15 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 燃料電池 |
| JP2005259409A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Ricoh Co Ltd | 燃料電池及び電気機器 |
| JP2005302519A (ja) * | 2004-04-12 | 2005-10-27 | Seiko Epson Corp | 燃料電池システムおよび機器 |
| WO2006001419A1 (ja) | 2004-06-25 | 2006-01-05 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | 燃料電池 |
| WO2006013752A1 (ja) * | 2004-08-02 | 2006-02-09 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 燃料電池用燃料供給機構 |
| JP2006079955A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Casio Comput Co Ltd | 燃料電池システム及び発電用燃料容器 |
| WO2006033253A1 (ja) * | 2004-09-21 | 2006-03-30 | Sharp Kabushiki Kaisha | 膜電極複合体およびその製造方法、ならびに燃料電池、電子機器 |
| US7042695B2 (en) | 2002-04-23 | 2006-05-09 | Mauser-Werke Gmbh & Co. Kg | Plastic container with electric dissipation capability |
| JP2006164901A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-22 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池スタック、燃料電池スタックの製造方法、および燃料電池スタックの製造装置 |
| JP2006173127A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Samsung Sdi Co Ltd | 直接液体燃料電池用の燃料供給装置 |
| JP2006210357A (ja) * | 2006-03-24 | 2006-08-10 | Sanyo Electric Co Ltd | 液体燃料直接供給型燃料電池 |
| JP2006313756A (ja) * | 2006-07-07 | 2006-11-16 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 直接メタノール型燃料電池 |
| US7147950B2 (en) | 1999-09-21 | 2006-12-12 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Liquid fuel-housing tank for fuel cell and fuel cell |
| JP2007048757A (ja) * | 2006-09-25 | 2007-02-22 | Toyota Motor Corp | 燃料電池 |
| JP2007506253A (ja) * | 2003-09-16 | 2007-03-15 | ザ ジレット カンパニー | 直接メタノール型燃料電池用の強化燃料供給 |
| KR100708693B1 (ko) * | 2005-06-24 | 2007-04-18 | 삼성에스디아이 주식회사 | 직접액체 연료전지 스택 |
| JP2007305376A (ja) * | 2006-05-10 | 2007-11-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 |
| WO2008018451A1 (en) * | 2006-08-11 | 2008-02-14 | Sony Corporation | Fuel battery, electronic device, and fuel supply method |
| WO2008018394A1 (en) * | 2006-08-08 | 2008-02-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Tube-type fuel cell |
| WO2008035423A1 (fr) * | 2006-09-21 | 2008-03-27 | Fujitsu Limited | Cellule à combustible |
| US7351485B2 (en) | 2002-02-28 | 2008-04-01 | Casio Computer Co Ltd | Power supply with power generation module and electronic device |
| US7425384B2 (en) | 1993-10-12 | 2008-09-16 | California Institute Of Technology | Direct methanol feed fuel cell and system |
| JP2009009952A (ja) * | 2003-07-29 | 2009-01-15 | Ind Technol Res Inst | 平面燃料電池アセンブリとその製造方法 |
| DE112007000759T5 (de) | 2006-03-27 | 2009-01-29 | Mitsubishi Pencil Co. Limited | Brennstoffzelle |
| JP2009087770A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 円筒型固体アルカリ形燃料電池用セル |
| JP2009087771A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 円筒型固体アルカリ形燃料電池用セル |
| WO2009072564A1 (ja) * | 2007-12-07 | 2009-06-11 | Sony Corporation | 燃料電池およびその製造方法ならびに電子機器ならびに酵素固定化電極およびその製造方法ならびに撥水剤ならびに酵素固定化材 |
| US7556877B2 (en) | 2002-07-26 | 2009-07-07 | Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha | Direct methanol fuel cell |
| US7579096B2 (en) | 2004-05-27 | 2009-08-25 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Fuel reservoir for fuel cell |
| US7615305B2 (en) | 2004-06-08 | 2009-11-10 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Fuel reservoir for fuel cell |
| WO2010007833A1 (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-21 | ソニー株式会社 | 燃料電池およびその製造方法ならびに電子機器ならびに酵素固定化電極およびその製造方法ならびに撥水剤ならびに酵素固定化材 |
| US7727657B2 (en) | 2004-06-25 | 2010-06-01 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Fuel reservoir for fuel cell |
| US7736789B2 (en) | 2006-01-13 | 2010-06-15 | Sharp Kabushiki Kaisha | Fuel cell having unit cells arranged to merge gases generated in the unit cells |
| JP2010146994A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Sharp Corp | 燃料電池システムおよびそれを備えた電子機器 |
| JP2010153394A (ja) * | 2010-03-26 | 2010-07-08 | Casio Computer Co Ltd | 電源システム |
| WO2010084799A1 (ja) * | 2009-01-20 | 2010-07-29 | 株式会社 東芝 | 燃料電池 |
| JP2010212084A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Panasonic Corp | 燃料電池スタックおよびその製造方法 |
| US7851106B2 (en) | 2005-02-04 | 2010-12-14 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Fuel cartridge |
| US7951504B2 (en) | 2006-06-05 | 2011-05-31 | Mitsubishi Pencil Company, Limited | Fuel cartridge |
| JP2011210604A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Panasonic Corp | 燃料電池スタック |
| US8114553B2 (en) | 2006-12-27 | 2012-02-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel cell |
| JP2013058500A (ja) * | 2012-12-27 | 2013-03-28 | Sanyo Electric Co Ltd | 燃料電池 |
| US8703359B2 (en) | 2007-07-06 | 2014-04-22 | Sony Corporation | Fuel cell and electronic device |
| US8741500B2 (en) | 2007-08-02 | 2014-06-03 | Sharp Kabushiki Kaisha | Fuel cell stack and fuel cell system |
| US9059443B2 (en) | 2006-06-06 | 2015-06-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Fuel cell, fuel cell system and electronic device |
| US9142853B2 (en) | 2009-04-01 | 2015-09-22 | Sharp Kabushiki Kaisha | Fuel cell stack and electronic device provided with the same |
| WO2017043365A1 (ja) * | 2015-09-10 | 2017-03-16 | 住友電気工業株式会社 | 金属多孔体、燃料電池、及び金属多孔体の製造方法 |
| JP2017054797A (ja) * | 2015-09-10 | 2017-03-16 | 住友電気工業株式会社 | 金属多孔体、燃料電池、及び金属多孔体の製造方法 |
| WO2023096207A1 (ko) * | 2021-11-26 | 2023-06-01 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 이온전도체 조성물, 이를 포함하는 고분자 전해질 막, 막-전극 어셈블리 및 연료전지 |
Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58150271A (ja) * | 1982-03-03 | 1983-09-06 | Hitachi Ltd | 燃料電池 |
| JPS5966066A (ja) * | 1982-10-06 | 1984-04-14 | Hitachi Ltd | 液体燃料電池 |
| JPS6062064A (ja) * | 1983-09-14 | 1985-04-10 | Hitachi Ltd | 液体燃料電池 |
| JPS643965A (en) * | 1987-06-26 | 1989-01-09 | Hitachi Ltd | Methanol fuel cell |
| JPH02168565A (ja) * | 1988-12-21 | 1990-06-28 | Nippon Soken Inc | 燃料電池 |
| JPH03184266A (ja) * | 1989-12-13 | 1991-08-12 | Toshiba Corp | 固体電解質型燃料電池 |
| JPH0492373A (ja) * | 1990-08-08 | 1992-03-25 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 気体燃料電池 |
-
1993
- 1993-03-15 JP JP5054274A patent/JPH06188008A/ja active Pending
Patent Citations (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58150271A (ja) * | 1982-03-03 | 1983-09-06 | Hitachi Ltd | 燃料電池 |
| JPS5966066A (ja) * | 1982-10-06 | 1984-04-14 | Hitachi Ltd | 液体燃料電池 |
| JPS6062064A (ja) * | 1983-09-14 | 1985-04-10 | Hitachi Ltd | 液体燃料電池 |
| JPS643965A (en) * | 1987-06-26 | 1989-01-09 | Hitachi Ltd | Methanol fuel cell |
| JPH02168565A (ja) * | 1988-12-21 | 1990-06-28 | Nippon Soken Inc | 燃料電池 |
| JPH03184266A (ja) * | 1989-12-13 | 1991-08-12 | Toshiba Corp | 固体電解質型燃料電池 |
| JPH0492373A (ja) * | 1990-08-08 | 1992-03-25 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 気体燃料電池 |
Cited By (93)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6740434B2 (en) | 1993-10-12 | 2004-05-25 | California Institute Of Technology | Organic fuel cell methods and apparatus |
| US6248460B1 (en) | 1993-10-12 | 2001-06-19 | California Institute Of Technology | Organic fuel cell methods and apparatus |
| US7488548B2 (en) | 1993-10-12 | 2009-02-10 | California Institute Of Technology | Direct methanol feed fuel cell and system |
| US7470478B2 (en) | 1993-10-12 | 2008-12-30 | California Institute Of Technology | Direct methanol feed fuel cell and system |
| US7445859B2 (en) | 1993-10-12 | 2008-11-04 | California Institute Of Technology | Organic fuel cell methods and apparatus |
| US6821659B2 (en) | 1993-10-12 | 2004-11-23 | California Institute Of Technology | Organic fuel cell methods and apparatus |
| US7425384B2 (en) | 1993-10-12 | 2008-09-16 | California Institute Of Technology | Direct methanol feed fuel cell and system |
| EP0755576A4 (en) * | 1994-10-18 | 1999-11-03 | Univ Southern California | ORGANIC FUEL CELL, METHOD FOR OPERATING THE CELL AND PRODUCING AN ELECTRODE THEREFOR |
| EP1519432A3 (en) * | 1994-10-18 | 2005-07-13 | The University Of Southern California | Electrode |
| US6329094B1 (en) | 1997-05-14 | 2001-12-11 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Polymer electrolyte fuel cell showing stable and outstanding electric-power generating characteristics |
| WO1998052242A1 (fr) * | 1997-05-14 | 1998-11-19 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Cellule electrochimique a polymere solide permettant de fournir de maniere constante d'excellentes caracteristiques de production d'energie |
| JP2002500421A (ja) * | 1997-12-23 | 2002-01-08 | バラード パワー システムズ インコーポレイティド | アノードでの周期的な燃料欠乏と共に電気化学的燃料電池を動作させるための方法及び装置 |
| JP2002526900A (ja) * | 1998-09-30 | 2002-08-20 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | 高分子電解質膜燃料電池における反応水の排出方法 |
| US7147950B2 (en) | 1999-09-21 | 2006-12-12 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Liquid fuel-housing tank for fuel cell and fuel cell |
| JP2004504700A (ja) * | 2000-07-18 | 2004-02-12 | モトローラ・インコーポレイテッド | 直接メタノール燃料電池システム |
| JP2004525479A (ja) * | 2000-07-18 | 2004-08-19 | モトローラ・インコーポレイテッド | 燃料電池アレイ装置 |
| JP2002063917A (ja) * | 2000-08-18 | 2002-02-28 | Sony Corp | 電気化学デバイス及びその使用方法 |
| JP2002260685A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-13 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 小型燃料電池 |
| JP2002298874A (ja) * | 2001-04-02 | 2002-10-11 | Kemitsukusu:Kk | 平面型燃料電池用セパレータ及び平面型燃料電池 |
| JP2003077512A (ja) * | 2001-09-05 | 2003-03-14 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | メタノール直接型燃料電池の運転方法 |
| WO2003056649A1 (en) * | 2001-12-27 | 2003-07-10 | Daihatsu Motor Co., Ltd. | Fuel cell |
| US7351485B2 (en) | 2002-02-28 | 2008-04-01 | Casio Computer Co Ltd | Power supply with power generation module and electronic device |
| US7042695B2 (en) | 2002-04-23 | 2006-05-09 | Mauser-Werke Gmbh & Co. Kg | Plastic container with electric dissipation capability |
| JP2003317790A (ja) * | 2002-04-26 | 2003-11-07 | Nec Corp | 燃料電池セル、燃料電池システムおよびその製造方法 |
| US7625656B2 (en) | 2002-07-26 | 2009-12-01 | Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha | Direct methanol fuel cell |
| US7556877B2 (en) | 2002-07-26 | 2009-07-07 | Mitsubishi Pencil Kabushiki Kaisha | Direct methanol fuel cell |
| KR100478858B1 (ko) * | 2002-09-06 | 2005-03-24 | 주식회사 협진아이엔씨 | 직접 메탄올 연료전지 |
| US8043761B2 (en) | 2003-01-08 | 2011-10-25 | Sony Corporation | Compact fuel cell separator incorporating fluid oxidant supply means, a fuel cell device and an electronic applied device incorporating the compact fuel cell separator |
| JP2004214128A (ja) * | 2003-01-08 | 2004-07-29 | Sony Corp | 燃料電池用セパレータ、燃料電池装置及び電子応用装置 |
| WO2004064183A1 (ja) * | 2003-01-08 | 2004-07-29 | Sony Corporation | 燃料電池用セパレータ、燃料電池装置及び電子応用装置 |
| JP2004227865A (ja) * | 2003-01-21 | 2004-08-12 | Nec Corp | 燃料電池用液体燃料、燃料電池の使用方法、および燃料電池 |
| JP2004342412A (ja) * | 2003-05-14 | 2004-12-02 | Ebara Corp | 有機性物質を利用する発電方法及び装置 |
| JP2009009952A (ja) * | 2003-07-29 | 2009-01-15 | Ind Technol Res Inst | 平面燃料電池アセンブリとその製造方法 |
| JP2007506253A (ja) * | 2003-09-16 | 2007-03-15 | ザ ジレット カンパニー | 直接メタノール型燃料電池用の強化燃料供給 |
| JP2005116185A (ja) * | 2003-10-02 | 2005-04-28 | Nec Corp | 燃料電池および燃料電池の運転方法 |
| WO2005045972A1 (ja) * | 2003-11-06 | 2005-05-19 | Nec Corporation | 燃料電池および燃料電池の運転方法 |
| JP4867344B2 (ja) * | 2003-11-06 | 2012-02-01 | 日本電気株式会社 | 固体高分子型燃料電池および固体高分子型燃料電池の運転方法 |
| US8003266B2 (en) | 2003-11-06 | 2011-08-23 | Nec Corporation | Fuel cell and method of operating same |
| CN100459255C (zh) * | 2003-11-06 | 2009-02-04 | 日本电气株式会社 | 燃料电池以及燃料电池的运行方法 |
| JP2005197188A (ja) * | 2004-01-09 | 2005-07-21 | Univ Waseda | 燃料電池及びその製造方法 |
| JP2005251715A (ja) * | 2004-02-04 | 2005-09-15 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 燃料電池 |
| JP2005251635A (ja) * | 2004-03-05 | 2005-09-15 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池スタック |
| JP2005259409A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Ricoh Co Ltd | 燃料電池及び電気機器 |
| JP2005302519A (ja) * | 2004-04-12 | 2005-10-27 | Seiko Epson Corp | 燃料電池システムおよび機器 |
| US8173318B2 (en) | 2004-05-27 | 2012-05-08 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Fuel reservoir for fuel cell |
| US7771890B2 (en) | 2004-05-27 | 2010-08-10 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Method of preventing leak of liquid fuel |
| US7579096B2 (en) | 2004-05-27 | 2009-08-25 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Fuel reservoir for fuel cell |
| US7615305B2 (en) | 2004-06-08 | 2009-11-10 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Fuel reservoir for fuel cell |
| WO2006001419A1 (ja) | 2004-06-25 | 2006-01-05 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | 燃料電池 |
| US7727657B2 (en) | 2004-06-25 | 2010-06-01 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Fuel reservoir for fuel cell |
| US7883815B2 (en) | 2004-06-25 | 2011-02-08 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Fuel-storing tank for fuel cell |
| WO2006013752A1 (ja) * | 2004-08-02 | 2006-02-09 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 燃料電池用燃料供給機構 |
| JP2006079955A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-03-23 | Casio Comput Co Ltd | 燃料電池システム及び発電用燃料容器 |
| WO2006033253A1 (ja) * | 2004-09-21 | 2006-03-30 | Sharp Kabushiki Kaisha | 膜電極複合体およびその製造方法、ならびに燃料電池、電子機器 |
| JP2006164901A (ja) * | 2004-12-10 | 2006-06-22 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池スタック、燃料電池スタックの製造方法、および燃料電池スタックの製造装置 |
| JP2006173127A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Samsung Sdi Co Ltd | 直接液体燃料電池用の燃料供給装置 |
| US7759013B2 (en) | 2004-12-15 | 2010-07-20 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Fuel delivery apparatus of direct liquid feed fuel cell |
| US7851106B2 (en) | 2005-02-04 | 2010-12-14 | Mitsubishi Pencil Co., Ltd. | Fuel cartridge |
| KR100708693B1 (ko) * | 2005-06-24 | 2007-04-18 | 삼성에스디아이 주식회사 | 직접액체 연료전지 스택 |
| US7488552B2 (en) | 2005-06-24 | 2009-02-10 | Samsung Sdi Co., Ltd. | Direct liquid feed fuel cell stack |
| US7736789B2 (en) | 2006-01-13 | 2010-06-15 | Sharp Kabushiki Kaisha | Fuel cell having unit cells arranged to merge gases generated in the unit cells |
| JP2006210357A (ja) * | 2006-03-24 | 2006-08-10 | Sanyo Electric Co Ltd | 液体燃料直接供給型燃料電池 |
| US9373851B2 (en) | 2006-03-27 | 2016-06-21 | Mitsubishi Pencil Company, Limited | Fuel cell |
| DE112007000759T5 (de) | 2006-03-27 | 2009-01-29 | Mitsubishi Pencil Co. Limited | Brennstoffzelle |
| JP2007305376A (ja) * | 2006-05-10 | 2007-11-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法 |
| US7951504B2 (en) | 2006-06-05 | 2011-05-31 | Mitsubishi Pencil Company, Limited | Fuel cartridge |
| US9059443B2 (en) | 2006-06-06 | 2015-06-16 | Sharp Kabushiki Kaisha | Fuel cell, fuel cell system and electronic device |
| JP2006313756A (ja) * | 2006-07-07 | 2006-11-16 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 直接メタノール型燃料電池 |
| WO2008018394A1 (en) * | 2006-08-08 | 2008-02-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Tube-type fuel cell |
| WO2008018451A1 (en) * | 2006-08-11 | 2008-02-14 | Sony Corporation | Fuel battery, electronic device, and fuel supply method |
| WO2008035423A1 (fr) * | 2006-09-21 | 2008-03-27 | Fujitsu Limited | Cellule à combustible |
| JP2007048757A (ja) * | 2006-09-25 | 2007-02-22 | Toyota Motor Corp | 燃料電池 |
| US8114553B2 (en) | 2006-12-27 | 2012-02-14 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel cell |
| US8703359B2 (en) | 2007-07-06 | 2014-04-22 | Sony Corporation | Fuel cell and electronic device |
| US8741500B2 (en) | 2007-08-02 | 2014-06-03 | Sharp Kabushiki Kaisha | Fuel cell stack and fuel cell system |
| JP2009087770A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 円筒型固体アルカリ形燃料電池用セル |
| JP2009087771A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 円筒型固体アルカリ形燃料電池用セル |
| US9912000B2 (en) | 2007-12-07 | 2018-03-06 | Sony Corporation | Fuel cell, manufacturing method thereof, electronic apparatus, enzyme-immobilized electrode, manufacturing method thereof, water-repellent agent, and enzyme immobilizing material |
| JP2009158466A (ja) * | 2007-12-07 | 2009-07-16 | Sony Corp | 燃料電池およびその製造方法ならびに電子機器ならびに酵素固定化電極およびその製造方法ならびに撥水剤ならびに酵素固定化材 |
| WO2009072564A1 (ja) * | 2007-12-07 | 2009-06-11 | Sony Corporation | 燃料電池およびその製造方法ならびに電子機器ならびに酵素固定化電極およびその製造方法ならびに撥水剤ならびに酵素固定化材 |
| US9620804B2 (en) | 2007-12-07 | 2017-04-11 | Sony Corporation | Fuel cell and method for manufacturing the same, electronic apparatus, enzyme-immobilized electrode and method for manufacturing the same, water-repellent agent, and enzyme-immobilizing material |
| WO2010007833A1 (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-21 | ソニー株式会社 | 燃料電池およびその製造方法ならびに電子機器ならびに酵素固定化電極およびその製造方法ならびに撥水剤ならびに酵素固定化材 |
| JP2010146994A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | Sharp Corp | 燃料電池システムおよびそれを備えた電子機器 |
| WO2010073849A1 (ja) * | 2008-12-22 | 2010-07-01 | シャープ株式会社 | 吸水部材を加熱する発熱源を含む燃料電池システムおよびそれを備えた電子機器 |
| WO2010084799A1 (ja) * | 2009-01-20 | 2010-07-29 | 株式会社 東芝 | 燃料電池 |
| JP2010212084A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Panasonic Corp | 燃料電池スタックおよびその製造方法 |
| US9142853B2 (en) | 2009-04-01 | 2015-09-22 | Sharp Kabushiki Kaisha | Fuel cell stack and electronic device provided with the same |
| JP2010153394A (ja) * | 2010-03-26 | 2010-07-08 | Casio Computer Co Ltd | 電源システム |
| JP2011210604A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Panasonic Corp | 燃料電池スタック |
| JP2013058500A (ja) * | 2012-12-27 | 2013-03-28 | Sanyo Electric Co Ltd | 燃料電池 |
| WO2017043365A1 (ja) * | 2015-09-10 | 2017-03-16 | 住友電気工業株式会社 | 金属多孔体、燃料電池、及び金属多孔体の製造方法 |
| JP2017054797A (ja) * | 2015-09-10 | 2017-03-16 | 住友電気工業株式会社 | 金属多孔体、燃料電池、及び金属多孔体の製造方法 |
| WO2023096207A1 (ko) * | 2021-11-26 | 2023-06-01 | 코오롱인더스트리 주식회사 | 이온전도체 조성물, 이를 포함하는 고분자 전해질 막, 막-전극 어셈블리 및 연료전지 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5364711A (en) | Fuel cell | |
| CN1185741C (zh) | 带有基于直接注入液态水的冷却系统的燃料电池 | |
| JP3882735B2 (ja) | 燃料電池 | |
| JP3841347B2 (ja) | 高分子電解質型燃料電池 | |
| EP1339120A2 (en) | Fuel cell electrode for low pressure operation | |
| JPH05283094A (ja) | 燃料電池 | |
| JP2003100315A (ja) | 燃料電池発電装置とそれを用いた装置 | |
| JPS6356675B2 (ja) | ||
| JP2004536419A (ja) | 燃料電池膜および一体化されたガス分離を有するシステム | |
| JPH08250130A (ja) | 固体高分子型燃料電池 | |
| JP2001110432A (ja) | 高分子電解質型燃料電池 | |
| JP2002367655A (ja) | 燃料電池 | |
| JP3442688B2 (ja) | 燃料電池 | |
| Sakaue | Micromachining/nanotechnology in direct methanol fuel cell | |
| JP2006508494A (ja) | 高性能燃料電池 | |
| KR100877273B1 (ko) | 연료 전지 | |
| JPH07130381A (ja) | 燃料電池 | |
| JP2009009715A (ja) | 燃料電池 | |
| JP3425405B2 (ja) | イオン導電性膜、その製造方法及びそれを用いた燃料電池 | |
| JP2007506246A (ja) | Mea触媒層の重なり合いを制御することによる一つのmea故障モードに取り組む方法 | |
| JP2004522257A (ja) | 空気呼吸するメタノール燃料電池 | |
| JP2005129518A (ja) | 燃料電池システムとそれを用いた電子機器及び燃料電池の運転方法並びにビジネス方法 | |
| JPH03184266A (ja) | 固体電解質型燃料電池 | |
| JP2002289200A (ja) | 燃料電池 | |
| CN113889637B (zh) | 一种具有内分水/内增湿结构的燃料电池双极板 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020903 |