JPH06188835A - 赤外線リモートセンサ - Google Patents

赤外線リモートセンサ

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JPH06188835A
JPH06188835A JP4356496A JP35649692A JPH06188835A JP H06188835 A JPH06188835 A JP H06188835A JP 4356496 A JP4356496 A JP 4356496A JP 35649692 A JP35649692 A JP 35649692A JP H06188835 A JPH06188835 A JP H06188835A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 赤外線リモートセンサにおいて、フォトダイ
オードの発生するショットノイズの大きさを外乱光の大
きさによらずほぼ一定とすることにより、受光感度を低
下させることなくノイズの影響を抑制すること。 【構成】 送信された赤外光を受光するフォトダイオー
ドの光電流のほぼ平方根の関数の入出力特性を持つ入力
マッチング回路を介してフォトダイオードを増幅器に接
続することによって、フォトダイオードの発生するショ
ットノイズの大きさを外乱光の大きさによらずほぼ一定
とし、増幅回路に後続する復調回路の波形整形動作時に
ショットノイズ等を拾わないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外光を用いて遠隔制
御等を行う赤外線リモート装置において、赤外光の受光
装置として用いられる赤外線リモートセンサに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、リモート装置としては電波を用い
たリモート装置、超音波を用いたリモート装置や赤外光
を用いたリモート装置等が知られている。このうち、電
波を用いたリモート装置は都市雑音の影響が大きいこと
や指向性を持たせるのが困難であること、さらに秘匿性
を保つことが困難であると共に電波法の規正を受けてそ
の取り扱いが困難である等の欠点を有していた。又、超
音波を用いたリモート装置も都市雑音の影響が大きいこ
とや風によって指向性が変化してしまう等の欠点を有し
ていた。
【0003】このため、一般的なリモート装置としては
都市雑音の影響を受けにくく、簡易な構成で所定の指向
性を持たせることが出来ると共に、安価で取り扱いの容
易な赤外光を用いた赤外線リモート装置が専ら採用され
ている。
【0004】従来の一般的な赤外線リモート装置のブロ
ック図を図10に示す。図10において、赤外線リモー
ト装置は赤外線を送出する送信装置200と送出された
赤外線を受光する受光装置300からなり、101は制
御回路110を制御する制御信号を発生する制御信号発
生器、102は制御信号をパルス信号にコード化するコ
ード化回路、103はパルス信号を振幅変調する変調器
(MOD)、104はMOD103に印加するキャリア
を発生する発振器(OSC)、105は変調出力に応じ
て赤外光を送出するLEDであり、前記制御信号発生器
101、コード化回路102、MOD103及びOSC
104で赤外線の送信装置200が形成されている。
【0005】次に、106はLED105から送出され
た赤外光を受光するフォトダイオード、107はフォト
ダイオード106の出力電流を増幅する増幅器(AM
P)、108は変調信号を復調すると共に波形整形を行
う復調回路(DEMOD)、109はコード化信号をデ
コードするデコーダ、110は前記制御信号で制御され
る制御回路であり、点線で囲った120はフォトダイオ
ード106、AMP107及びDEMOD108からな
る赤外線リモートセンサ、300は赤外線リモートセン
サ120、デコーダ109及び制御回路110からなる
受光装置を示している。
【0006】図10に示す赤外線リモート装置は、例え
ば受光装置300が設けられているテレビジョンやVT
R等を操作者が操作する時に、送信装置200例えばリ
モコンに設けられているボタン等を操作すると、制御信
号発生器101は操作されたボタンに応じた制御信号を
発生し、この制御信号はコード化回路102で所定のコ
ード信号のパルスとされる。
【0007】コード化されたパルス信号はOSC104
で発生されたキャリアによりMOD103で振幅変調さ
れ、図9に示されるような振幅変調されたパルス信号P
となる。このパルス信号PはLED105に印加され赤
外光となってLED105から送出される。
【0008】LED105から送出された赤外光は受光
装置300のフォトダイオード106で受光され、光電
効果により受光量に応じた光電流がフォトダイオード1
06に誘起される。フォトダイオードに誘起された光電
流はAMP107で増幅された後、DEMOD108に
印加され、復調されると共に波形整形される。
【0009】波形整形された復調信号はデコーダ109
でデコードされて制御回路110に印加され、制御回路
110によりテレビジョンやVTR等の所望の操作が行
われる。なお、OSC104の発振周波数は低周波であ
り、例えばその発振周波数は30〜40kHzの周波数
から選択されているのが一般的である。
【0010】このような、赤外線リモート装置の受光装
置300の一部として用いられる赤外線リモートセンサ
120のブロック図を図5に示す。図5において、1は
赤外光を受光して受光量に応じた電流に変換するフォト
ダイオード、2は増幅器4、バンドパスフィルタ5及び
復調回路6からなりフォトダイオード1の出力信号を増
幅整形してパルス波形の出力とする信号処理回路で、4
はフォトダイオード1出力を増幅する増幅器(AM
P)、5は増幅されたフォトダイオード1出力から所望
の帯域の信号成分を取り出すバンドパスフィルタ(BP
F)、6はバンドパスフィルタ5の出力信号を包絡線検
波すると共に所定の基準レベルVrefを用いて波形整
形することによりパルス波形の出力信号を得るようにす
る復調回路である。
【0011】図5に示される赤外線リモートセンサに入
射する赤外光は、図10に示されているような送信装置
200から送出された赤外光である。送信装置200は
前記した図9に示すパルス信号Pを赤外光として送信し
ており、送信装置200から送出された図9に示される
ようなパルス状の赤外光はフォトダイオード1で受光さ
れ、フォトダイオード1は光電効果により入射光量に応
じた光電流を出力する。
【0012】フォトダイオード1から得られる光電流信
号は増幅器4で増幅されバンドパスフィルタ5に印加さ
れて、光電流信号中から前記パルスを振幅変調している
キャリア周波数成分を持つ信号が取り出される。このバ
ンドパスフィルタ5はバンドパスフィルタ5に印加され
た光電流信号中から前記キャリア周波数成分を持たない
ノイズ成分を除去することになるが、バンドパスフィル
タ5の通過帯域中に含まれるノイズ成分は取り除くこと
はできない。
【0013】このようなノイズは、例えばフォトダイオ
ードから発生されるショットノイズや使用される素子か
ら発生されるノイズ等から成っている。又、伝送空間の
周波数特性や受光装置に使用されている素子の周波数特
性によって光電流信号は多少立ち上がりや立ち下がりが
なまった波形となるので、結局バンドパスフィルタ5の
出力は図6aに示すように立ち上がりや立ち下がりが緩
く傾斜していると共にノイズの重畳した波形となってし
まう。
【0014】このような、立ち上がりや立ち下がりがな
まりさらにノイズの重畳された光電流信号は、復調回路
6によって立ち上がりや立ち下がりが急峻となるよう整
形されると共にノイズも取り除かれたパルス波形とされ
る。すなわち、復調回路6はバンドパスフィルタ5の出
力を包絡線検波し、包絡線検波された光電流信号と所定
の基準レベルVrefとを比較して波形整形を行う回路
である。したがって、復調回路6にバンドパスフィルタ
5から取りだされた光電流信号が印加されると、この光
電流信号は包絡線検波されて、図6aに示されるような
包絡線の光電流信号となり、この包絡線検波された光電
流信号は所定の基準レベルVrefと比較されて図6b
に示されるように光電流信号のレベルと基準レベルVr
efとが一致した時点で急峻に立ち上がりあるいは立ち
下がる波形整形されたパルス波形の出力信号となる。
【0015】ところで、復調回路6の基準レベルVre
fの大きさは低ければ低いほど受光感度を高くすること
ができるものの、低ければ低いほどノイズを拾いやすく
なるので、赤外線フォトセンサを使用する環境や赤外線
フォトセンサ自身が発生するノイズ量等を勘案しながら
基準レベルVrefを所定の値に設定している。そし
て、この出力信号は復調された信号として図10に示さ
れているようにデコーダ109に印加される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図5に示される赤外線
リモートセンサにおいて、外乱光の光量の大きくなった
ときを考えてみる。フォトダイオード1は入射される光
量に応じて発生するノイズ電流の大きさが変化する。こ
のノイズ電流はショットノイズと呼ばれるノイズ電流i
pnであり、次式に示されるようにフォトダイオード1に
流れる光電流ioの平方根に比例する。
【数1】 ただし、q:素電荷、B:帯域幅、k1 は定数である。
上記数1で表される特性を図8のグラフで示す。図8を
見れば理解できるようにショットノイズ(ノイズ電流i
pn)は光電流ioの大きさに応じて次第に増加してい
る。
【0017】上述したように、一般的なフォトダイオー
ド1はこのような特性を持っているので、外乱光の光量
が大きくなるとショットノイズもその光量に応じて大き
くなってしまう。外乱光の光量が大きくなって、発生す
るショットノイズが大きくなると、図7aに示すように
ノイズ電流のレベルが復調回路6の基準レベルVref
を超えてしまうことになる。ノイズ電流のレベルが復調
回路6の基準レベルVrefを超えると復調回路6の出
力は立ち下がり、逆に基準レベルVrefより下がると
復調回路6の出力は立ち上がるため、図7aに示される
ような外乱光の大きい時の光電流信号が復調回路6に印
加されると、図7bに示されるようなチャタリングの生
じた出力信号が復調回路6から出力されることになる。
【0018】図7bに示されるチャタリングの生じた出
力信号は本来図6bに示されるような出力信号となるべ
きであるから、図7bに示される出力信号を使用する
と、この信号が印加される例えば図10に示されるよう
なデコーダ回路109は誤まったデコード出力を出力し
てしまうこととなってしまう。
【0019】そこで、外乱光の光量が大きくなったとき
の誤動作を防ぐには、外乱光によるノイズ電流のレベル
が基準レベルVrefを超えなければよいわけであるか
ら、ノイズ電流のレベルを増幅器4の増幅度を下げるこ
とにより下げて、ノイズ電流が基準レベルVrefを超
えないようにすればよいことになる。
【0020】しかしながら、増幅器4の増幅度を下げる
と外乱光の光量が大きくなった時に誤ったデータを出力
することはなくなるものの、今度はフォトダイオード1
に入射する赤外光の信号成分の光量が大きくないと光電
流信号が基準レベルVrefを超えることができないた
め、赤外線リモートセンサの受光感度が低下することに
なる。
【0021】そこで、本発明の赤外線リモートセンサに
おいては、外乱光の光量に応じて増幅度を制御すること
により、外乱光の光量によらず復調回路に印加される光
電流信号中のノイズ電流の大きさを一定の大きさとなる
ようにして受光感度を低下させることなくノイズ電流の
影響を抑制することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の赤外線リモートセンサにおいては光電流の
平方根に比例する関数を持つ入力マッチング回路をフォ
トダイオードに後続させるようにして、復調回路に印加
される光電流信号に含まれるショットノイズ等のノイズ
電流の大きさを外乱光の光量によらずほぼ一定としたも
のである。
【0023】
【作用】フォトダイオードに光電流の平方根に比例する
関数を持つ入力マッチング回路を後続させることによ
り、光電流の平方根に比例するショットノイズの大きさ
を外乱光の光量によらず一定とした出力を入力マッチン
グ回路から得ることができるので、受光感度を低下させ
ることなくノイズ電流の影響を抑制することができる。
【0024】
【実施例】本発明の赤外線リモートセンサのブロック図
を図1に示し、図2に本発明の赤外線リモートセンサに
使用される入力マッチング回路の詳細な回路図を示す。
図1において、図5と同一符号のブロックは同一のブロ
ックを示し詳細な説明は省略する。この図において、3
はフォトダイオード1の光電流の平方根に比例する関数
を持つ入力マッチング回路である。
【0025】図1に示す赤外光リモートセンサにおい
て、フォトダイオード(PD)1に入射する赤外光は例
えば図10に示される送信装置200から送出された、
前記図9に示されるような30〜40kHzのキャリア
で振幅変調されたパルス信号である。
【0026】このパルス信号の赤外光はフォトダイオー
ド1で受光され、フォトダイオード1は入射光量に応じ
た光電流ioを出力する。この光電流ioは入力マッチ
ング回路2に印加され、光電流ioの平方根に比例する
数2に示されるような出力電流im とされる。
【数2】 ただし、k2 は定数である。
【0027】入力マッチング回路2の出力電流im は増
幅器(AMP)4で増幅された後バンドパスフィルタ
(BPF)5に印加される。このバンドパスフィルタ5
で増幅器4出力から前記パルスを振幅変調しているキャ
リア周波数成分を持つパルス信号のみが取りだされる。
【0028】このバンドパスフィルタ5の出力であるキ
ャリア周波数成分を持つパルス信号は復調回路6に印加
されまず包絡線検波される。次に、包絡線検波されたキ
ャリアの取り除かれたパルス信号は、前記図6aに示さ
れるように所定の基準レベルVrefと比較されて、図
6bに示されるような波形整形されたパルス信号とされ
る。復調回路6で波形整形されたベースバンドのパルス
信号は例えば図10に示されているようなデコーダ等に
印加される。
【0029】次に、図1に示される赤外線リモートセン
サにおいてノイズがいかようになるかに注目して説明を
行う。赤外光を受光するフォトダイオード1が発生する
ショットノイズのノイズ電流ipnは前記数1に示される
ように、フォトダイオード1に流れる光電流ioの平方
根に比例する。
【0030】このノイズ電流ipnは交流信号であるた
め、入力マッチング回路3に入力されたノイズ電流ipn
は、入力マッチング回路3の動特性により操作される。
入力マッチング回路3の動特性は前記数2に示される関
数を微分することにより求められるから、動特性Gは次
の数3に示されるようになる。
【数3】
【0031】そして、入力マッチング回路3の出力に現
れるノイズ電流imnは、入力マッチング回路に入力する
ノイズ電流ipnと上記数3の動特性Gとの積で表わされ
るから、数4に示されるようになる。
【数4】 ただし、k3 =k1 ・k2 /2である。
【0032】すなわち、入力マッチング回路3の出力に
現れるノイズ成分は上記数4に示されるように、光電流
ioの大きさにかかわらず一定の大きさとなる。従っ
て、外乱光が大きくなって光電流ioが増加しても入力
マッチング回路3から出力されるノイズ電流imnは一定
となるので、入力マッチング回路3に後続する増幅回路
4の増幅度を下げなくともノイズ電流が図7に示される
ように基準レベルを越える現象がなくなり、復調回路6
はチャタリングの生じた出力を出力することがなくな
る。
【0033】次に、図2に示される入力マッチング回路
3の詳細な回路図について説明する。図2において、フ
ォトダイオード1のカソードはNPN形の第1のトラン
ジスタT1のエミッタに接続され、そのアノードはアー
スに接続されており、第1のトランジスタT1のコレク
タは第1のダイオードD1のカソードに接続され、その
ベースはNPN形の第4のトランジスタT4のコレクタ
に接続されている。第4のトランジスタT4のエミッタ
はアースに接続され、そのコレクタは抵抗R1を介して
電源Vccに接続されており、第1のダイオードD1の
アノードも電源Vccに接続されている。
【0034】第1のトランジスタT1のコレクタと第1
のダイオードD1のカソードとの接続点にはPNP形の
第2のトランジスタT2のベースが接続されており、第
2のトランジスタT2のエミッタは抵抗R2を介して電
源Vccに接続され、そのコレクタは第2のダイオード
D2のカソードに接続されることにより、第2のダイオ
ードD2と抵抗R3の直列回路を介してアースに接続さ
れている。
【0035】第2のトランジスタT2のコレクタと第2
のダイオードD2の接続点にはNPN形の第3のトラン
ジスタT3のベースが接続されており、第3のトランジ
スタT3のエミッタは抵抗R5を介してアースに接続さ
れ、そのコレクタは抵抗R4を介して電源Vccに接続
されている。
【0036】第3のトランジスタT3のコレクタと抵抗
R4との接続点は出力端子として、後続する増幅器4に
接続される。
【0037】図2に示す入力マッチング回路3の動作は
次に述べるとおりである。フォトダイオード1に入射さ
れた赤外光により、フォトダイオード1に光電流が誘起
されるが、この光電流は第1のトランジスタT1のエミ
ッタを介して流れ出すため、第1のトランジスタT1の
コレクタにはフォトダイオード1に誘起された光電流と
ほぼ等しい電流i1 が流れることとなる。
【0038】この電流i1 が第1のダイオードD1に流
れることによって第1のダイオードD1の両端に電圧降
下が発生する。第1のダイオードD1の両端に発生した
電圧は第2のトランジスタT2のベースエミッタ間と抵
抗R2とに印加される。 そして、この電圧は第2のト
ランジスタT2のベースバイアス電圧となるので、第2
のトランジスタT2のコレクタには上記第1のダイオー
ドD1の両端に発生した電圧に応じた電流i2 が流れ
る。
【0039】トランジスタT2のコレクタ電流i2 は第
2のダイオードD2と抵抗R3の直列回路を介してアー
スに流れ、第2のダイオードと抵抗R3の直列回路に生
じた電圧は第3のトランジスタT3のベースエミッタ間
と抵抗R5とに印加される。この第2のダイオードと抵
抗R3との直列回路に生じた電圧は第3のトランジスタ
T3のベースバイアス電圧となり、このベースバイアス
電圧に応じた電流i3 が第3のトランジスタT3のコレ
クタに流れる。
【0040】第3のトランジスタT3のコレクタ電流は
抵抗R4に流れ、抵抗R4の両端に発生した電圧i3 ・
R4は入力マッチング回路3の出力電圧として出力端子
から出力される。上記交流電流i1 とi2 及び交流電流
i2 とi3 との関係を、簡単のため交流電流i1 、i2
及びi3 を直流電流I1 、I2 及びI3 として考える
と、次の数5、数6に示すようになる。
【数5】
【数6】 ただし、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、IS はP
NPトランジスタの逆方向飽和電流、IS ’はNPNト
ランジスタの逆方向飽和電流、xはPNPトランジスタ
のエミッタ面積に比例する電流の係数、yはNPNトラ
ンジスタのエミッタ面積に比例する電流の係数である。
上記数5、数6に示される電流I1 とI2 との関係及び
電流I2 とI3 との関係をグラフで近似的に表すと、図
3に示すようになる。
【0041】図3において、横軸を電流I1 とすると縦
軸は電流I2 となり電流I1 が大きくなると電流I2 は
飽和する特性となる。この飽和する特性の曲率は第2の
トランジスタT2のエミッタ面積に比例する電流の係数
xや抵抗R2により変化させることができる。
【0042】又、図3において、横軸を電流I2 とする
と縦軸は電流I3 となり電流I3 は電流I2 が大きくな
るにつれて飽和する特性となる。この飽和する特性の曲
率は第3のトランジスタT3のエミッタ面積に比例する
電流の係数yや抵抗R3、R5により変化させることが
できる。そこで、入力マッチング回路の入力電流I1
と、出力電流I3 との関係を求めると、図3に示される
ようなグラフの特性を示す回路が2段縦続接続されてい
ることから、電流I1 とI3 との関係は図3に示す飽和
特性のグラフより一層飽和する特性のグラフとなり、結
局のところ電流I1 と電流I3 との関係を示すグラフは
平方根のグラフに近似してくることになる。
【0043】また、上記係数x、y及び抵抗R2、R
3、R5により図3に示される飽和特性の曲率を変化さ
せることができることから、上記係数x、y及び抵抗R
2、R3、R5を適当に変化させることにより飽和特性
の曲率が調整されて、電流I3を電流I1 のほぼ平方根
として近似的に表せられるようになる。
【0044】この結果、入力マッチング回路3の特性は
ほぼ数2に示すとおりとなるのでフォトダイオード1で
発生するショットノイズは外乱光の大きさに係わらず前
記説明したとおり一定の大きさとなって増幅器4、バン
ドパスフィルタ5を介して復調回路6に印加されるよう
になり、復調回路6はショットノイズの影響を受けるこ
となく整形出力を出力できるようになる。しかも、外乱
光の小さいときは入力マッチング回路3のゲインは高い
ため受光感度を高く保てることができるようになる。
【0045】なお、図2に示す回路においてNPN形の
第4のトランジスタT4は負帰還用のトランジスタであ
り、周波数特性を改善するためのものである。この第4
のトランジスタT4の動作は次の通りである。フォトダ
イオード1に入射される赤外光の光量が増加し、フォト
ダイオード1に誘導される光電流が増加したとすると、
第4のトランジスタT4のベース電流が増加し、従って
そのエミッタ電流が増加することにより第4のトランジ
スタT4のコレクタ−エミッタ間電圧が低下して第1の
トランジスタT1のベースバイアスが上昇しないように
なる。
【0046】すなわち、第4のトランジスタT4は第1
のトランジスタT1に負帰還がかかるように作用してい
る。そして、負帰還をかけるとゲインが下がることにな
ると共にGB積(ゲインと周波数帯域の積)が一定なこ
とから、その回路の動作周波数帯域が広くなって周波数
特性は改善されることとなる。
【0047】又、上記説明した赤外線リモートセンサの
フォトダイオードと信号処理回路とを図4に示すように
1チップ上に集積化することができる。図4において、
1はフォトダイオード、2は例えば図1に示されるよう
な信号処理回路である。このように赤外線リモートセン
サを1チップとして集積化すると、マイコンに直接接続
できる、電磁ノイズやで電源ノイズに強くなる、小型で
高信頼性で低コストになる等の作用効果をさらに奏する
ことができる。
【0048】
【発明の効果】本発明の赤外線リモートセンサは以上の
ように構成されているので、赤外線リモートセンサに入
射される外乱光の光量が大きくても、赤外線リモートセ
ンサの受光感度を犠牲にすることなくフォトダイオード
の発生するショットノイズ等の影響を抑制することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の赤外線リモートセンサのブロック図を
示す図である。
【図2】本発明の赤外線リモートセンサに使用する入力
マッチング回路の回路図である。
【図3】入力マッチング回路内の電流回路の入力−出力
電流特性を示す図である。
【図4】赤外線リモートセンサを集積化した概略図を示
す図である。
【図5】従来の赤外線リモートセンサのブロック図を示
す図である。
【図6】復調回路の波形整形動作を示す図である。
【図7】従来の復調回路の波形整形動作を示す図であ
る。
【図8】フォトダイオードの光電流−ショットノイズ特
性を示す図である。
【図9】変調されたパルス波形を示す図である。
【図10】一般的な赤外線リモート装置のブロック図を
示す図である。
【符号の説明】
1,106 フォトダイオード 2 信号処理回路 3 入力マッチング回路 4,107 増幅器 5 バンドパスフィルタ 6 復調回路 101 制御信号発生器 102 コード化回路 103 変調器 104 発振器 105 LED 108 復調回路 109 デコーダ 110 制御回路 200 送信装置 300 受光装置 T1,T2,T3,T4 トランジスタ D1,D2 ダイオード R1,R2,R3,R4,R5 抵抗 Vcc 電源
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H01L 31/10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトダイオードと、 該フォトダイオードの出力を増幅する増幅器と、 増幅器出力を所定の基準レベルで波形整形する復調回路
    とからなり、 前記フォトダイオードの光電流のほぼ平方根の関数の入
    出力特性をもつマッチング回路を介して、前記フォトダ
    イオードを前記増幅器に接続したことを特徴とする赤外
    線リモートセンサ。
  2. 【請求項2】 ベースに所定のバイアスがかけられてい
    る第1のタイプの第1のトランジスタのエミッタをフォ
    トダイオードを介して第1の電源に接続し、第1のトラ
    ンジスタのコレクタを第1のダイオードを介して第2の
    電源に接続すると共に、第1のタイプと逆の第2のタイ
    プの第2のトランジスタのベースに接続し、第2のトラ
    ンジスタのエミッタを抵抗を介して第2の電源に接続
    し、第2のトランジスタのコレクタを第2のダイオード
    と抵抗の直列回路を介して第1の電源に接続すると共
    に、第1のタイプの第3のトランジスタのベースに接続
    し、第3のトランジスタのエミッタを抵抗を介して第1
    の電源に接続し、第3のトランジスタのコレクタを抵抗
    を介して第2の電源に接続すると共に、該コレクタから
    前記フォトダイオードの出力を取り出すことを特徴とす
    る赤外線リモートセンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2006035754A1 (ja) * 2004-09-28 2008-05-15 ローム株式会社 受信装置およびそれを用いた電子機器
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