JPH06190245A - 排気ガス浄化用触媒構造 - Google Patents
排気ガス浄化用触媒構造Info
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- JPH06190245A JPH06190245A JP4347473A JP34747392A JPH06190245A JP H06190245 A JPH06190245 A JP H06190245A JP 4347473 A JP4347473 A JP 4347473A JP 34747392 A JP34747392 A JP 34747392A JP H06190245 A JPH06190245 A JP H06190245A
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- JP
- Japan
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- catalyst
- exhaust gas
- nox
- cracking
- cracking body
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- Catalysts (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 活性種として、例えば貴金属が金属含有シリ
ケートに担持されてなる排気ガス浄化用触媒における触
媒性能を高活性化し得る排気ガス浄化用触媒構造。 【構成】 排気系に設けられる触媒装置Cは、クラッキ
ング体AとNOx浄化用の触媒Bとを有しており、排気
ガスは先ず上記クラッキング体Aと接触し、HCは脱水
素反応によってHC中のパラフィン系炭化水素がオレフ
ィン系炭化水素に変えられた状態で上記触媒Bへ送られ
る構成となっている。これにより、反応性に富むオレフ
ィン系炭化水素の存在下にてNOxはN2 とO2 とに分
解され、HCとNOxとは共に効率よく除去される。
ケートに担持されてなる排気ガス浄化用触媒における触
媒性能を高活性化し得る排気ガス浄化用触媒構造。 【構成】 排気系に設けられる触媒装置Cは、クラッキ
ング体AとNOx浄化用の触媒Bとを有しており、排気
ガスは先ず上記クラッキング体Aと接触し、HCは脱水
素反応によってHC中のパラフィン系炭化水素がオレフ
ィン系炭化水素に変えられた状態で上記触媒Bへ送られ
る構成となっている。これにより、反応性に富むオレフ
ィン系炭化水素の存在下にてNOxはN2 とO2 とに分
解され、HCとNOxとは共に効率よく除去される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス浄化用触媒構
造に関する。
造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの排気ガス浄化用触媒として、
CO(一酸化炭素)及びHC(炭化水素)の酸化と、N
Ox(窒素酸化物)の還元とを同時に行う三元触媒が知
られている。三元触媒は、γ−アルミナにPt(白
金)、Pd(パラジウム)、Rh(ロジウム)を担持さ
せてなるものが知られており、エンジンの空燃比(A/
F)が理論空燃比である14.7付近である場合に高い
浄化効率が得られる。
CO(一酸化炭素)及びHC(炭化水素)の酸化と、N
Ox(窒素酸化物)の還元とを同時に行う三元触媒が知
られている。三元触媒は、γ−アルミナにPt(白
金)、Pd(パラジウム)、Rh(ロジウム)を担持さ
せてなるものが知られており、エンジンの空燃比(A/
F)が理論空燃比である14.7付近である場合に高い
浄化効率が得られる。
【0003】上記エンジンの排気ガスの中でもNOx
は、人体及び生態系に悪影響を及ぼす懸念が大きいため
大気中へ排出されることは極力防止されなければならな
い。その排出防止対策にはいくつかの方法があるが、移
動式エンジンの場合エンジン排気系に設置した触媒によ
って浄化することが現実的である。
は、人体及び生態系に悪影響を及ぼす懸念が大きいため
大気中へ排出されることは極力防止されなければならな
い。その排出防止対策にはいくつかの方法があるが、移
動式エンジンの場合エンジン排気系に設置した触媒によ
って浄化することが現実的である。
【0004】一方、自動車の分野ではエンジンに関して
の燃料規制に対応するため、希薄燃焼エンジン、いわゆ
るリーンバーンエンジンが実用化されている。しかし、
上記希薄燃焼エンジンの場合には空燃比が高いことによ
り排気ガスは酸素高濃度雰囲気となっているため、上記
したような三元触媒ではCO及びHCは酸化浄化するこ
とができても、NOxの還元浄化はできない。
の燃料規制に対応するため、希薄燃焼エンジン、いわゆ
るリーンバーンエンジンが実用化されている。しかし、
上記希薄燃焼エンジンの場合には空燃比が高いことによ
り排気ガスは酸素高濃度雰囲気となっているため、上記
したような三元触媒ではCO及びHCは酸化浄化するこ
とができても、NOxの還元浄化はできない。
【0005】そこで、排気ガスの酸素高濃度雰囲気下に
おいても、NOxを直接、或いは還元剤(例えば、C
O,HC等)の存在によってN2 とO2 とに接触分解さ
せることができる触媒として、遷移金属であるCuを例
えばイオン交換によって担持させたゼオライトよりなる
触媒が有望視されている。
おいても、NOxを直接、或いは還元剤(例えば、C
O,HC等)の存在によってN2 とO2 とに接触分解さ
せることができる触媒として、遷移金属であるCuを例
えばイオン交換によって担持させたゼオライトよりなる
触媒が有望視されている。
【0006】同時に、上記Cuイオン交換ゼオライト触
媒については、排気ガスの多様な状態に対応した優れた
NOx浄化特性を有する触媒とするために、ゼオライト
並びに当該ゼオライトに担持される活性種について種々
の対策が検討されている。
媒については、排気ガスの多様な状態に対応した優れた
NOx浄化特性を有する触媒とするために、ゼオライト
並びに当該ゼオライトに担持される活性種について種々
の対策が検討されている。
【0007】例えば、特開平3−89942号公報に
は、Cuと共に希土類元素をゼオライトに担持させるこ
とにより、上記ゼオライト中にマイルドな酸点を形成さ
せようとする技術が記載されている。この技術は、上記
酸点の存在によりHC中の反応性の低いパラフィン系の
炭化水素を反応性の高いオレフィン系の炭化水素に転化
させ、これによりNOxの分解活性を向上させようとす
るものである。
は、Cuと共に希土類元素をゼオライトに担持させるこ
とにより、上記ゼオライト中にマイルドな酸点を形成さ
せようとする技術が記載されている。この技術は、上記
酸点の存在によりHC中の反応性の低いパラフィン系の
炭化水素を反応性の高いオレフィン系の炭化水素に転化
させ、これによりNOxの分解活性を向上させようとす
るものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、NOx
を効果的に除去するのに有用な触媒とされているCuイ
オン交換ゼオライト触媒は、一般に実験室レベルでは8
0%を越えるようなNOx浄化率を示すことがあるにも
拘らず、リーンバーンエンジンの実機運転による酸素高
濃度雰囲気下でのNOx浄化においては、実機排気ガス
の性状に変動があることに起因してNOx浄化率は低下
することが避けられない。
を効果的に除去するのに有用な触媒とされているCuイ
オン交換ゼオライト触媒は、一般に実験室レベルでは8
0%を越えるようなNOx浄化率を示すことがあるにも
拘らず、リーンバーンエンジンの実機運転による酸素高
濃度雰囲気下でのNOx浄化においては、実機排気ガス
の性状に変動があることに起因してNOx浄化率は低下
することが避けられない。
【0009】本発明者は、低温域におけるNOx浄化特
性の向上が期待できる排気ガス浄化用触媒について研究
を進め、例えば金属含有シリケートに活性種としてPt
とIrとが担持されてなる触媒は、Ptに比べてIr自
体はNOx浄化活性が乏しいにも拘らず、PtとIrと
の相乗効果によって低温域における高活性がもたらされ
ることを確認した。同時に、活性種としてのPt及びI
rに加えてRhを担持させるときには上記高活性が得ら
れると共に耐熱性を向上させることが可能となることも
確認した。
性の向上が期待できる排気ガス浄化用触媒について研究
を進め、例えば金属含有シリケートに活性種としてPt
とIrとが担持されてなる触媒は、Ptに比べてIr自
体はNOx浄化活性が乏しいにも拘らず、PtとIrと
の相乗効果によって低温域における高活性がもたらされ
ることを確認した。同時に、活性種としてのPt及びI
rに加えてRhを担持させるときには上記高活性が得ら
れると共に耐熱性を向上させることが可能となることも
確認した。
【0010】しかし、上記したような活性種としてのP
tとIrとが互いに相乗効果を及ぼし合う場合において
も、NOx浄化用の触媒は、HC自体が不飽和結合を有
するオレフィン系炭化水素及び飽和結合によって構成さ
れるパラフィン系炭化水素とが混在するものであるた
め、単にHCの濃度が高いというだけではNOx浄化率
は向上しないという問題点がある。
tとIrとが互いに相乗効果を及ぼし合う場合において
も、NOx浄化用の触媒は、HC自体が不飽和結合を有
するオレフィン系炭化水素及び飽和結合によって構成さ
れるパラフィン系炭化水素とが混在するものであるた
め、単にHCの濃度が高いというだけではNOx浄化率
は向上しないという問題点がある。
【0011】そこで、本発明者は、Pt−Ir−Rh系
活性種をNa型アルミノシリケート(ケイバン比=3
0)に担持させてなる触媒により、SV=55000h
-1にてA/F=22のリーンバーン条件に相当するモデ
ルガスを浄化するのに、モデルガス中のHCが炭素数ベ
ースで同一濃度となる条件下でパラフィン系炭化水素と
オレフィン系炭化水素とが混在する比率によって、NO
x浄化率がどのように変化するかの実験を行った。さら
に、三元触媒についても、上記Pt−Ir−Rh系活性
種担持Na型アルミノシリケート触媒と同様の実験を行
った。
活性種をNa型アルミノシリケート(ケイバン比=3
0)に担持させてなる触媒により、SV=55000h
-1にてA/F=22のリーンバーン条件に相当するモデ
ルガスを浄化するのに、モデルガス中のHCが炭素数ベ
ースで同一濃度となる条件下でパラフィン系炭化水素と
オレフィン系炭化水素とが混在する比率によって、NO
x浄化率がどのように変化するかの実験を行った。さら
に、三元触媒についても、上記Pt−Ir−Rh系活性
種担持Na型アルミノシリケート触媒と同様の実験を行
った。
【0012】上記実験によって、例えば上記Pt−Ir
−Rh系活性種担持Na型アルミノシリケート触媒で
は、上記HCがパラフィン系炭化水素のみである場合に
はフレッシュ状態時でのNOx浄化率は平均40%以下
であるのに対し、オレフィン系炭化水素の含有率が増す
と共にNOx浄化率は向上し、オレフィン系炭化水素の
みである場合には50%程度の当該NOx浄化率が得ら
れ、また、三元触媒では、上記HCがパラフィン系炭化
水素のみである場合にはフレッシュ状態時でのNOx浄
化率は平均15%程度に留まるのに対し、オレフィン系
炭化水素のみである場合には40%程度の当該NOx浄
化率に達し、いずれの場合にもHCはオレフィン系炭化
水素の形でNOxと共存することがNOx浄化に有利で
あることが分かった。
−Rh系活性種担持Na型アルミノシリケート触媒で
は、上記HCがパラフィン系炭化水素のみである場合に
はフレッシュ状態時でのNOx浄化率は平均40%以下
であるのに対し、オレフィン系炭化水素の含有率が増す
と共にNOx浄化率は向上し、オレフィン系炭化水素の
みである場合には50%程度の当該NOx浄化率が得ら
れ、また、三元触媒では、上記HCがパラフィン系炭化
水素のみである場合にはフレッシュ状態時でのNOx浄
化率は平均15%程度に留まるのに対し、オレフィン系
炭化水素のみである場合には40%程度の当該NOx浄
化率に達し、いずれの場合にもHCはオレフィン系炭化
水素の形でNOxと共存することがNOx浄化に有利で
あることが分かった。
【0013】その結果、NOx浄化時にNOxと共存し
NOxの分解に関与するHCをオレフィン系炭化水素に
することが、NOx浄化特性を向上させる上での大きな
課題となることが認められたのである。
NOxの分解に関与するHCをオレフィン系炭化水素に
することが、NOx浄化特性を向上させる上での大きな
課題となることが認められたのである。
【0014】さらに、排気ガス中のHCの性状は、エン
ジンの燃焼室の構造及びアイドリング、クルージング、
加速等の運転状況等によって、パラフィン系炭化水素と
オレフィン系炭化水素とが混在する比率の変動したもの
となっているので、上記した諸問題を解消するために
は、不可避的に混在するHC中のパラフィン系炭化水素
を、何等かの手段によってNOx浄化に有利なオレフィ
ン系炭化水素に変えることができる排気ガス浄化用触媒
構造とすることが急務となるのである。
ジンの燃焼室の構造及びアイドリング、クルージング、
加速等の運転状況等によって、パラフィン系炭化水素と
オレフィン系炭化水素とが混在する比率の変動したもの
となっているので、上記した諸問題を解消するために
は、不可避的に混在するHC中のパラフィン系炭化水素
を、何等かの手段によってNOx浄化に有利なオレフィ
ン系炭化水素に変えることができる排気ガス浄化用触媒
構造とすることが急務となるのである。
【0015】さりとて、上記特開平3−89942号公
報に開示されている技術では、触媒活性の発現が高温域
となりマイルドな酸点も高温域で強くなりやすくなるの
で、低温域ではパラフィン系の炭化水素をオレフィン系
の炭化水素に転化させるクラッキングが触媒上において
スムーズに行われないという難点がある。さらに、希土
類元素の添加によりCuイオン交換ゼオライト触媒の熱
劣化は改善されるが、その反面、初期活性は低下するの
で低温域での活性の向上を意図する触媒としては不利を
免れない。
報に開示されている技術では、触媒活性の発現が高温域
となりマイルドな酸点も高温域で強くなりやすくなるの
で、低温域ではパラフィン系の炭化水素をオレフィン系
の炭化水素に転化させるクラッキングが触媒上において
スムーズに行われないという難点がある。さらに、希土
類元素の添加によりCuイオン交換ゼオライト触媒の熱
劣化は改善されるが、その反面、初期活性は低下するの
で低温域での活性の向上を意図する触媒としては不利を
免れない。
【0016】上記に鑑みて、本発明は、活性種担持母材
に活性種として例えば貴金属が担持されてなるNOx浄
化用の触媒に、オレフィン系炭化水素の形でHCを導入
することによって、当該触媒を高活性化する構造の排気
ガス浄化用触媒とすることを課題とするものである。
に活性種として例えば貴金属が担持されてなるNOx浄
化用の触媒に、オレフィン系炭化水素の形でHCを導入
することによって、当該触媒を高活性化する構造の排気
ガス浄化用触媒とすることを課題とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段及び作用】ここにおいて、
本発明者は、NOx浄化用の触媒に、NOxを含有した
排気ガスが接触するのに先立って上記排気ガスが接触
し、しかも当該排気ガス中に存在するHCのうち特にパ
ラフィン系炭化水素をクラッキングする能力を有する材
料からなるクラッキング体を、上記NOx浄化用の触媒
に併設してなる触媒構造に想到し、かかる触媒構造に有
用なクラッキング体につき研究を進めた。
本発明者は、NOx浄化用の触媒に、NOxを含有した
排気ガスが接触するのに先立って上記排気ガスが接触
し、しかも当該排気ガス中に存在するHCのうち特にパ
ラフィン系炭化水素をクラッキングする能力を有する材
料からなるクラッキング体を、上記NOx浄化用の触媒
に併設してなる触媒構造に想到し、かかる触媒構造に有
用なクラッキング体につき研究を進めた。
【0018】その結果、クラッキング体を構成する材料
として、以下の条件を満足するものを使用することが、
パラフィン系炭化水素をオレフィン系炭化水素に変える
脱水素反応に有利であることを確認した。
として、以下の条件を満足するものを使用することが、
パラフィン系炭化水素をオレフィン系炭化水素に変える
脱水素反応に有利であることを確認した。
【0019】(1) 材料が150〜170m2 /g以
上の高比表面積を有する多孔質体であること。
上の高比表面積を有する多孔質体であること。
【0020】(2) 材料が固体酸点を持っているこ
と。
と。
【0021】(3) 多孔質体の細孔径(材料がゼオラ
イト構造を持っている場合にはそのゼオライト細孔径)
が4〜5×10-10 m(以下、10-10 mをオングスト
ロームと称する)以上であること。
イト構造を持っている場合にはそのゼオライト細孔径)
が4〜5×10-10 m(以下、10-10 mをオングスト
ロームと称する)以上であること。
【0022】すなわち、(1)については、パラフィン
系炭化水素のクラッキングにおいて、低温域では吸着剤
としての機能を有し、高温域ではオレフィン系炭化水素
を放出する機能を発揮させるために、高比表面積を有す
る材料であることが望ましい。 (2)については、金
属含有シリケート等では、その固体酸点が脱水素反応に
よるクラッキングが発生するサイトになっていると考え
られる。固体酸点には、その酸強度から強酸点と弱酸点
との二種類の酸点があり、例えば、金属含有シリケート
では、上記強酸点はH型金属含有シリケートに、又上記
弱酸点はNa型金属含有シリケートに存在することが知
られているが、強酸点における方が良好なクラッキング
性能が得られる。また、上記酸点数は、金属含有シリケ
ートであればそのケイバン比に依存し、ケイバン比が大
きくなると酸点数は減少する。
系炭化水素のクラッキングにおいて、低温域では吸着剤
としての機能を有し、高温域ではオレフィン系炭化水素
を放出する機能を発揮させるために、高比表面積を有す
る材料であることが望ましい。 (2)については、金
属含有シリケート等では、その固体酸点が脱水素反応に
よるクラッキングが発生するサイトになっていると考え
られる。固体酸点には、その酸強度から強酸点と弱酸点
との二種類の酸点があり、例えば、金属含有シリケート
では、上記強酸点はH型金属含有シリケートに、又上記
弱酸点はNa型金属含有シリケートに存在することが知
られているが、強酸点における方が良好なクラッキング
性能が得られる。また、上記酸点数は、金属含有シリケ
ートであればそのケイバン比に依存し、ケイバン比が大
きくなると酸点数は減少する。
【0023】(3)については、金属含有シリケート内
部に占位しクラッキングが発生するサイトには、その対
象となる飽和結合を持つ直鎖状のパラフィン系炭化水素
が存在する必要があり、パラフィン系炭化水素分子は金
属含有シリケートの細孔をパスしなければならない。一
般に金属含有シリケートは分子篩と呼ばれるようにその
細孔径はオングストロームオーダーであり、上記細孔径
によっては大きな分子を受け入れないものがある。例え
ば、パラフィン系炭化水素のうちイソブタン等は、5オ
ングストローム以上の細孔径のものでなければ金属含有
シリケート内に入り込むことはできない。したがって、
具体例を挙げると細孔径が約3〜4.5オングストロー
ム程度のA型ゼオライトは不適当で、5オングストロー
ム以上で8.5オングストロームに達するような細孔径
を有するZSM−5,ZSM−11,ZSM−12,モ
ルデナイト,Y型等のゼオライトが好ましく用いられる
ことになる。
部に占位しクラッキングが発生するサイトには、その対
象となる飽和結合を持つ直鎖状のパラフィン系炭化水素
が存在する必要があり、パラフィン系炭化水素分子は金
属含有シリケートの細孔をパスしなければならない。一
般に金属含有シリケートは分子篩と呼ばれるようにその
細孔径はオングストロームオーダーであり、上記細孔径
によっては大きな分子を受け入れないものがある。例え
ば、パラフィン系炭化水素のうちイソブタン等は、5オ
ングストローム以上の細孔径のものでなければ金属含有
シリケート内に入り込むことはできない。したがって、
具体例を挙げると細孔径が約3〜4.5オングストロー
ム程度のA型ゼオライトは不適当で、5オングストロー
ム以上で8.5オングストロームに達するような細孔径
を有するZSM−5,ZSM−11,ZSM−12,モ
ルデナイト,Y型等のゼオライトが好ましく用いられる
ことになる。
【0024】したがって、上記したような課題を解決す
るため、請求項1の発明は、排気ガスを、先ず例えばエ
ンジンの排気系に設けられる触媒におけるクラッキング
体と接触させてHC中のパラフィン系炭化水素をオレフ
ィン系炭化水素に変え、しかる後当該排気ガスをNOx
浄化用の触媒に接触させることによって反応性に富むオ
レフィン系炭化水素の共存下でNOxを効率よく分解し
ようとするものである。
るため、請求項1の発明は、排気ガスを、先ず例えばエ
ンジンの排気系に設けられる触媒におけるクラッキング
体と接触させてHC中のパラフィン系炭化水素をオレフ
ィン系炭化水素に変え、しかる後当該排気ガスをNOx
浄化用の触媒に接触させることによって反応性に富むオ
レフィン系炭化水素の共存下でNOxを効率よく分解し
ようとするものである。
【0025】具体的に請求項1の発明の講じた解決手段
は、排気ガスのHC中のパラフィン系炭化水素をオレフ
ィン系炭化水素に変えるクラッキング体とHCの存在下
でNOxを分解するNOx浄化用の触媒とが排気系に設
けられており、上記NOx浄化用の触媒は上記クラッキ
ング体に接触した排気ガスが流入する部位に配設されて
いる構成とするものである。
は、排気ガスのHC中のパラフィン系炭化水素をオレフ
ィン系炭化水素に変えるクラッキング体とHCの存在下
でNOxを分解するNOx浄化用の触媒とが排気系に設
けられており、上記NOx浄化用の触媒は上記クラッキ
ング体に接触した排気ガスが流入する部位に配設されて
いる構成とするものである。
【0026】また、請求項2の発明は、強い固体酸点を
有することによって、当該固体酸点をサイトとするクラ
ッキングを高活性で行わせようとするものであって、具
体的には、請求項1の構成において、上記クラッキング
体はH型金属含有シリケートからなるものであるという
構成とするものである。
有することによって、当該固体酸点をサイトとするクラ
ッキングを高活性で行わせようとするものであって、具
体的には、請求項1の構成において、上記クラッキング
体はH型金属含有シリケートからなるものであるという
構成とするものである。
【0027】また、請求項3の発明は、そのもの自体が
有する固体酸性は弱くても当該固体酸性と吸着性とによ
って、パラフィン系炭化水素に対する接触脱水素反応を
生起させようとするものであって、具体的には、請求項
1の構成において、上記クラッキング体は比表面積が2
00m2 /g以上のγ−アルミナからなるものであると
いう構成とするものである。
有する固体酸性は弱くても当該固体酸性と吸着性とによ
って、パラフィン系炭化水素に対する接触脱水素反応を
生起させようとするものであって、具体的には、請求項
1の構成において、上記クラッキング体は比表面積が2
00m2 /g以上のγ−アルミナからなるものであると
いう構成とするものである。
【0028】また、請求項4の発明は、炭素数の多いパ
ラフィン系炭化水素であってもクラッキング体の内部に
存在可能とすることによって接触脱水素反応を促進する
と共に、低温時にはガス吸着性を示し高温時にはガス放
出性を示す両面機能を得ようとするものであって、具体
的には、請求項2又は3の構成において、上記クラッキ
ング体は、5×10-10 m以上の細孔径を有する多孔質
体であるという構成とするものである。
ラフィン系炭化水素であってもクラッキング体の内部に
存在可能とすることによって接触脱水素反応を促進する
と共に、低温時にはガス吸着性を示し高温時にはガス放
出性を示す両面機能を得ようとするものであって、具体
的には、請求項2又は3の構成において、上記クラッキ
ング体は、5×10-10 m以上の細孔径を有する多孔質
体であるという構成とするものである。
【0029】また、請求項5の発明は、低温域において
優れたNOx浄化特性を得ようとするものであって、具
体的には、請求項1の構成において、上記NOx浄化用
の触媒は、貴金属を担持した金属含有シリケートからな
るものであるという構成とするものである。
優れたNOx浄化特性を得ようとするものであって、具
体的には、請求項1の構成において、上記NOx浄化用
の触媒は、貴金属を担持した金属含有シリケートからな
るものであるという構成とするものである。
【0030】また、請求項6の発明は、低温域における
NOx浄化性能をさらに高活性化すると共に、活性種と
してPt及びIrを用いることによる触媒性能の改善を
可能とするものであって、具体的には、請求項5の構成
において、上記貴金属は、Pt及びIrを含む貴金属で
あるという構成とするものである。
NOx浄化性能をさらに高活性化すると共に、活性種と
してPt及びIrを用いることによる触媒性能の改善を
可能とするものであって、具体的には、請求項5の構成
において、上記貴金属は、Pt及びIrを含む貴金属で
あるという構成とするものである。
【0031】本発明に係る排気ガス浄化用触媒構造で
は、NOx浄化用の触媒として、金属含有シリケートに
貴金属活性種が担持されてなるものが好ましく使用され
る。
は、NOx浄化用の触媒として、金属含有シリケートに
貴金属活性種が担持されてなるものが好ましく使用され
る。
【0032】上記触媒における金属含有シリケートは、
結晶の骨格を形成する金属としてAlを用いたアルミノ
シリケート(ゼオライト)が好適であり、必要に応じて
上記Alに代えて或いはAlと共にGa,Ce,Mn,
Tb等の金属を骨格形成材料として用いた金属含有シリ
ケートも適用することができる。金属含有シリケートと
してはA型,X型,Y型,ZSM−5,モルデナイト等
が好ましく用いられる。また、ゼオライトにおけるケイ
バン比のようなシリカと他の金属酸化物とのモル比は限
定されることなく、種々の金属含有シリケートを任意使
用することができる。
結晶の骨格を形成する金属としてAlを用いたアルミノ
シリケート(ゼオライト)が好適であり、必要に応じて
上記Alに代えて或いはAlと共にGa,Ce,Mn,
Tb等の金属を骨格形成材料として用いた金属含有シリ
ケートも適用することができる。金属含有シリケートと
してはA型,X型,Y型,ZSM−5,モルデナイト等
が好ましく用いられる。また、ゼオライトにおけるケイ
バン比のようなシリカと他の金属酸化物とのモル比は限
定されることなく、種々の金属含有シリケートを任意使
用することができる。
【0033】また、上記金属含有シリケートは、そのカ
チオン種がNaとなされたNa型並びにカチオン種がH
+ となされたH型のものが適用される。
チオン種がNaとなされたNa型並びにカチオン種がH
+ となされたH型のものが適用される。
【0034】上記金属含有シリケートに担持される活性
種は貴金属及び遷移金属等を使用することができ、特に
Pt−Ir系及びPt−Ir−Rh系活性種が好ましく
用いられる。
種は貴金属及び遷移金属等を使用することができ、特に
Pt−Ir系及びPt−Ir−Rh系活性種が好ましく
用いられる。
【0035】さらに、上記のような各触媒に、バインダ
ーとして約20重量%のアルミナゾル等が添加され例え
ばコージェライト製ハニカム担体にウオッシュコートさ
れることによってモノリスタイプの触媒が形成される。
ーとして約20重量%のアルミナゾル等が添加され例え
ばコージェライト製ハニカム担体にウオッシュコートさ
れることによってモノリスタイプの触媒が形成される。
【0036】本発明に係る排気ガス浄化用触媒構造は、
クラッキング体とNOx浄化用の触媒とが、新規な構成
のもとに互いに関連し合うようにそれぞれ設けられてい
るので、以下のような作用によってNOx浄化用の触媒
が高活性化されるのである。請求項1の発明の構成によ
り、先ず、排気ガスはクラッキング体と接触し、HC中
のパラフィン系炭化水素がオレフィン系炭化水素にクラ
ッキング(脱水素)されてからNOx浄化用の触媒に送
られるため、反応性に富むオレフィン系炭化水素の共存
下で排気ガス中のNOxの浄化反応が行なわれることに
なる。これにより、オレフィン系炭化水素はその分子構
造に基づく特性によってNOx浄化反応を活発に行い、
NOx浄化用の触媒の活性は高められる。
クラッキング体とNOx浄化用の触媒とが、新規な構成
のもとに互いに関連し合うようにそれぞれ設けられてい
るので、以下のような作用によってNOx浄化用の触媒
が高活性化されるのである。請求項1の発明の構成によ
り、先ず、排気ガスはクラッキング体と接触し、HC中
のパラフィン系炭化水素がオレフィン系炭化水素にクラ
ッキング(脱水素)されてからNOx浄化用の触媒に送
られるため、反応性に富むオレフィン系炭化水素の共存
下で排気ガス中のNOxの浄化反応が行なわれることに
なる。これにより、オレフィン系炭化水素はその分子構
造に基づく特性によってNOx浄化反応を活発に行い、
NOx浄化用の触媒の活性は高められる。
【0037】特に、上記オレフィン系炭化水素が活発な
NOx浄化反応を行う理由は、オレフィン系炭化水素は
不飽和結合を有しているためラジカル化し易く、さらに
オレフィン系炭化水素がラジカル化したものはその燃焼
によりNOxを還元浄化し易いこと、並びにオレフィン
系炭化水素は付加反応が可能なため、NOx分子と直接
反応する径路をとり得ること等が考えられる。
NOx浄化反応を行う理由は、オレフィン系炭化水素は
不飽和結合を有しているためラジカル化し易く、さらに
オレフィン系炭化水素がラジカル化したものはその燃焼
によりNOxを還元浄化し易いこと、並びにオレフィン
系炭化水素は付加反応が可能なため、NOx分子と直接
反応する径路をとり得ること等が考えられる。
【0038】したがって、本発明におけるクラッキング
体による排気ガスのクラッキング作用は上記のように脱
水素反応が行われるものであり、HCがこの段階で燃焼
するに至るような、いわゆる狭義の酸化反応が進むよう
なものでないことはいうまでもない。そのため、上記ク
ラッキング体は脱水素反応のみが行われるクラッキング
材からなるクラッキング体となされている。
体による排気ガスのクラッキング作用は上記のように脱
水素反応が行われるものであり、HCがこの段階で燃焼
するに至るような、いわゆる狭義の酸化反応が進むよう
なものでないことはいうまでもない。そのため、上記ク
ラッキング体は脱水素反応のみが行われるクラッキング
材からなるクラッキング体となされている。
【0039】また、請求項2の発明の構成により、クラ
ッキング体はH型金属含有シリケートがクラッキング材
として使用されるため、当該金属含有シリケートはプロ
トンでイオン交換されていることによって分解活性が高
くなっており、排気ガス中のHCは強い固体酸点をサイ
トとして接触脱水素反応を生起し、パラフィン系炭化水
素は効率よくオレフィン系炭化水素に変わるので、NO
x浄化用の触媒の活性は向上する。
ッキング体はH型金属含有シリケートがクラッキング材
として使用されるため、当該金属含有シリケートはプロ
トンでイオン交換されていることによって分解活性が高
くなっており、排気ガス中のHCは強い固体酸点をサイ
トとして接触脱水素反応を生起し、パラフィン系炭化水
素は効率よくオレフィン系炭化水素に変わるので、NO
x浄化用の触媒の活性は向上する。
【0040】また、請求項3の発明の構成により、クラ
ッキング体は高比表面積のγ−アルミナがクラッキング
材として使用されるため、アルミナの有する固体酸性と
吸着性とによってパラフィン系炭化水素は脱水素反応を
受けオレフィン系炭化水素に変わるので、NOx浄化用
の触媒の活性は向上する。
ッキング体は高比表面積のγ−アルミナがクラッキング
材として使用されるため、アルミナの有する固体酸性と
吸着性とによってパラフィン系炭化水素は脱水素反応を
受けオレフィン系炭化水素に変わるので、NOx浄化用
の触媒の活性は向上する。
【0041】また、請求項4の発明の構成により、クラ
ッキング体は5オングストローム以上の細孔径を有する
多孔質体とされるため、炭素数の多いパラフィン系炭化
水素であってもノルマル体又は異性体を問わずクラッキ
ング体の内部に存在可能となってオレフィン系炭化水素
に変わり且つ温度域によって選択的なガス吸着性及びガ
ス放出性が発揮されるので、NOx浄化用の触媒の活性
は向上する。
ッキング体は5オングストローム以上の細孔径を有する
多孔質体とされるため、炭素数の多いパラフィン系炭化
水素であってもノルマル体又は異性体を問わずクラッキ
ング体の内部に存在可能となってオレフィン系炭化水素
に変わり且つ温度域によって選択的なガス吸着性及びガ
ス放出性が発揮されるので、NOx浄化用の触媒の活性
は向上する。
【0042】また、請求項5の発明の構成により、NO
x浄化用の触媒は貴金属を担持した金属含有シリケート
からなるため、低温域における優れたNOx浄化特性が
得られる。
x浄化用の触媒は貴金属を担持した金属含有シリケート
からなるため、低温域における優れたNOx浄化特性が
得られる。
【0043】また、請求項6の発明の構成により、NO
x浄化用の触媒は、Pt及びIrを含む貴金属が活性種
として担持されるため、低温域におけるNOx浄化性能
はさらに高活性化する。また、Rhが添加されたPt−
Ir−Rh系活性種となされたものでは耐熱性の向上が
図れる。
x浄化用の触媒は、Pt及びIrを含む貴金属が活性種
として担持されるため、低温域におけるNOx浄化性能
はさらに高活性化する。また、Rhが添加されたPt−
Ir−Rh系活性種となされたものでは耐熱性の向上が
図れる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0045】本発明に係る排気ガス浄化用触媒構造に適
用されるクラッキング体及びNOx浄化用の触媒をそれ
ぞれ以下のようにして調製し、これらにより構成される
触媒装置を得た。
用されるクラッキング体及びNOx浄化用の触媒をそれ
ぞれ以下のようにして調製し、これらにより構成される
触媒装置を得た。
【0046】−クラッキング体の調製− クラッキング材としてH型アルミノシリケート(ケイバ
ン比30のZSM−5)の粉末を用いた。当該粉末に2
0重量%に相当する量のバインダーとしての水和アルミ
ナを加え、水を添加してスラリーとした。このスラリー
をコージェライト製ハニカム担体(1平方インチ当り4
00セル)にウオッシュコート(ウオッシュコート量が
約30%)し乾燥、焼成を行って、ゼオライト系クラッ
キング体を調製した。尚、クラッキング材として用いら
れる金属含有シリケートは、上記調製法の変形例として
上記H型アルミノシリケート以外のNa型を始めとする
他のイオン交換された金属含有シリケート、並びにこれ
らにH型イオン交換を行ったものを材料として用いるこ
とができる。
ン比30のZSM−5)の粉末を用いた。当該粉末に2
0重量%に相当する量のバインダーとしての水和アルミ
ナを加え、水を添加してスラリーとした。このスラリー
をコージェライト製ハニカム担体(1平方インチ当り4
00セル)にウオッシュコート(ウオッシュコート量が
約30%)し乾燥、焼成を行って、ゼオライト系クラッ
キング体を調製した。尚、クラッキング材として用いら
れる金属含有シリケートは、上記調製法の変形例として
上記H型アルミノシリケート以外のNa型を始めとする
他のイオン交換された金属含有シリケート、並びにこれ
らにH型イオン交換を行ったものを材料として用いるこ
とができる。
【0047】また、ゾルーゲル法によりγ−アルミナを
得て乾燥した後、500〜600℃の活性又は不活性ガ
ス雰囲気下で約3時間焼成し、200m2 /g以上の高
比表面積を有するγ−アルミナ系クラッキング体を調整
した。
得て乾燥した後、500〜600℃の活性又は不活性ガ
ス雰囲気下で約3時間焼成し、200m2 /g以上の高
比表面積を有するγ−アルミナ系クラッキング体を調整
した。
【0048】−NOx浄化用の触媒の調製− Pt材料としての二価アンミン酸白金(57.7重量%
濃度)の0.3235gと、Ir材料としての三塩化イ
リジウムの0.0928gとをそれぞれ秤量した。各秤
量体を、イオン交換水とエタノールとが1:1の割合で
混合されてなる溶液を用いて充分に混合し分散せしめた
後、10gのNa型アルミノシリケート(ケイバン比3
0のZSM−5)粉末を加え、約60℃に保って撹拌を
続け、さらに蒸発乾固した。
濃度)の0.3235gと、Ir材料としての三塩化イ
リジウムの0.0928gとをそれぞれ秤量した。各秤
量体を、イオン交換水とエタノールとが1:1の割合で
混合されてなる溶液を用いて充分に混合し分散せしめた
後、10gのNa型アルミノシリケート(ケイバン比3
0のZSM−5)粉末を加え、約60℃に保って撹拌を
続け、さらに蒸発乾固した。
【0049】これにより、活性種としてのPt−Irが
Pt:Ir=3:1の担持比率となり、当該活性種が触
媒1リットル当り3gの割合で担持されてなるPt−I
r担持Na型アルミノシリケート触媒粉末を得た。
Pt:Ir=3:1の担持比率となり、当該活性種が触
媒1リットル当り3gの割合で担持されてなるPt−I
r担持Na型アルミノシリケート触媒粉末を得た。
【0050】さらに、この触媒粉末を大気中にて150
℃で数時間乾燥した後、20重量%に相当する量のバイ
ンダーとしての水和アルミナを加え、水を添加してスラ
リーとした。このスラリーをコージェライト製ハニカム
担体(1平方インチ当り400セル)にウオッシュコー
ト(ウオッシュコート量が約30%)し乾燥、焼成を行
ってNOx浄化用の触媒を調製した。
℃で数時間乾燥した後、20重量%に相当する量のバイ
ンダーとしての水和アルミナを加え、水を添加してスラ
リーとした。このスラリーをコージェライト製ハニカム
担体(1平方インチ当り400セル)にウオッシュコー
ト(ウオッシュコート量が約30%)し乾燥、焼成を行
ってNOx浄化用の触媒を調製した。
【0051】−排気ガス浄化用触媒装置の製造− 上記ゼオライト系クラッキング体及びγ−アルミナ系ク
ラッキング体等からなるクラッキング体と上記NOx浄
化用の触媒とを用いて触媒装置を構成し、本発明に係る
多様な実施例の構造のものを製造した。図1に示す基本
的な構造のものは、矢印Eで示される排気ガス流の上流
側にクラッキング体Aが設けられ、その下流側にNOx
浄化用の触媒Bが設けられてなる触媒装置Cとなってい
る。
ラッキング体等からなるクラッキング体と上記NOx浄
化用の触媒とを用いて触媒装置を構成し、本発明に係る
多様な実施例の構造のものを製造した。図1に示す基本
的な構造のものは、矢印Eで示される排気ガス流の上流
側にクラッキング体Aが設けられ、その下流側にNOx
浄化用の触媒Bが設けられてなる触媒装置Cとなってい
る。
【0052】本発明に係る排気ガス浄化用触媒構造にお
ける触媒装置Cでは、図1に例示されるように、NOx
浄化用の触媒Bは、クラッキング体Aに接触した排気ガ
スが流入する部位に配設される構造を有している。これ
により、例えばエンジンの排気系に設けられる触媒装置
Cに導入される排気ガスは、先ずクラッキング体Aに接
触し、その間にクラッキング体Aにおいて上記排気ガス
のHC中のパラフィン系炭化水素がクラッキングされて
オレフィン系炭化水素に変わり、HCがオレフィン系炭
化水素の状態となった排気ガスがNOx浄化用の触媒体
Bへ流入することが可能となっている。
ける触媒装置Cでは、図1に例示されるように、NOx
浄化用の触媒Bは、クラッキング体Aに接触した排気ガ
スが流入する部位に配設される構造を有している。これ
により、例えばエンジンの排気系に設けられる触媒装置
Cに導入される排気ガスは、先ずクラッキング体Aに接
触し、その間にクラッキング体Aにおいて上記排気ガス
のHC中のパラフィン系炭化水素がクラッキングされて
オレフィン系炭化水素に変わり、HCがオレフィン系炭
化水素の状態となった排気ガスがNOx浄化用の触媒体
Bへ流入することが可能となっている。
【0053】<実施例1>この実施例1の触媒装置C1
は、排気ガス流の上流側にクラッキング体A1として上
記のようにして調製されたH型ZSM−5(ケイバン比
=30)からなるゼオライト系クラッキング体(容量
8.3cc)を配設し、その下流側に上記のようにして
調製されたPt−Ir担持Na型アルミナシリケートか
らなるNOx浄化用の触媒B1(容量25cc)を配設
したものである。したがって、クラッキング体A1とN
Ox浄化用の触媒B1との容量比は1:3である。
は、排気ガス流の上流側にクラッキング体A1として上
記のようにして調製されたH型ZSM−5(ケイバン比
=30)からなるゼオライト系クラッキング体(容量
8.3cc)を配設し、その下流側に上記のようにして
調製されたPt−Ir担持Na型アルミナシリケートか
らなるNOx浄化用の触媒B1(容量25cc)を配設
したものである。したがって、クラッキング体A1とN
Ox浄化用の触媒B1との容量比は1:3である。
【0054】<実施例2>上記実施例1における、ゼオ
ライト系クラッキング体A1を6.2ccに縮減し、N
Ox浄化用の触媒B1も18.8ccに縮減したもので
ある。したがって、触媒装置C2におけるクラッキング
体A2とNOx浄化用の触媒B2との容量比は、上記実
施例1と同様の1:3である。
ライト系クラッキング体A1を6.2ccに縮減し、N
Ox浄化用の触媒B1も18.8ccに縮減したもので
ある。したがって、触媒装置C2におけるクラッキング
体A2とNOx浄化用の触媒B2との容量比は、上記実
施例1と同様の1:3である。
【0055】<実施例3>この実施例3は、排気ガス流
に関してNOx浄化用の触媒B3に前置されるクラッキ
ング体A3を上記実施例1よりも増加したものである。
上記実施例1における、ゼオライト系クラッキング体A
1の容量を16.6ccに倍増し、NOx浄化用の触媒
B3は上記実施例1と同一のものを同量(容量25c
c)用いた。したがって、触媒装置C3におけるクラッ
キング体A3とNOx浄化用の触媒B3との容量比は
2:3となるものである。
に関してNOx浄化用の触媒B3に前置されるクラッキ
ング体A3を上記実施例1よりも増加したものである。
上記実施例1における、ゼオライト系クラッキング体A
1の容量を16.6ccに倍増し、NOx浄化用の触媒
B3は上記実施例1と同一のものを同量(容量25c
c)用いた。したがって、触媒装置C3におけるクラッ
キング体A3とNOx浄化用の触媒B3との容量比は
2:3となるものである。
【0056】<実施例4>この実施例4は、排気ガス流
に関してNOx浄化用の触媒B4に前置されるクラッキ
ング体A4の材料を変更したものである。上記実施例1
におけるケイバン比30のH型ZSM−5からなるゼオ
ライト系クラッキング体に代えて、ケイバン比200の
H型ZSM−5からなるゼオライト系クラッキング体
(容量8.3cc)とし、NOx浄化用の触媒B4は上
記実施例1と同一のものを同量(容量25cc)用い
た。したがって、触媒装置C4におけるクラッキング体
A4とNOx浄化用の触媒B4との容量比は1:3とな
るものである。
に関してNOx浄化用の触媒B4に前置されるクラッキ
ング体A4の材料を変更したものである。上記実施例1
におけるケイバン比30のH型ZSM−5からなるゼオ
ライト系クラッキング体に代えて、ケイバン比200の
H型ZSM−5からなるゼオライト系クラッキング体
(容量8.3cc)とし、NOx浄化用の触媒B4は上
記実施例1と同一のものを同量(容量25cc)用い
た。したがって、触媒装置C4におけるクラッキング体
A4とNOx浄化用の触媒B4との容量比は1:3とな
るものである。
【0057】<実施例5>この実施例5も、排気ガス流
に関してNOx浄化用の触媒B5に前置されるクラッキ
ング体A5の材料を変更したものである。上記実施例1
におけるケイバン比30のH型ZSM−5からなるゼオ
ライト系クラッキング体に代えて、ケイバン比30のN
a型ZSM−5からなるゼオライト系クラッキング体
(容量8.3cc)とし、NOx浄化用の触媒B5は上
記実施例1と同一のものを同量(容量25cc)用い
た。したがって、触媒装置C5におけるクラッキング体
A5とNOx浄化用の触媒B5との容量比は1:3とな
るものである。
に関してNOx浄化用の触媒B5に前置されるクラッキ
ング体A5の材料を変更したものである。上記実施例1
におけるケイバン比30のH型ZSM−5からなるゼオ
ライト系クラッキング体に代えて、ケイバン比30のN
a型ZSM−5からなるゼオライト系クラッキング体
(容量8.3cc)とし、NOx浄化用の触媒B5は上
記実施例1と同一のものを同量(容量25cc)用い
た。したがって、触媒装置C5におけるクラッキング体
A5とNOx浄化用の触媒B5との容量比は1:3とな
るものである。
【0058】<実施例6>この実施例6も、排気ガス流
に関してNOx浄化用の触媒B6に前置されるクラッキ
ング体A6の材料を変更したものである。上記実施例1
におけるケイバン比30のH型ZSM−5からなるゼオ
ライト系クラッキング体に代えて、200m2 /g以上
の高比表面積を有するγ−アルミナからなるγ−アルミ
ナ系クラッキング体(容量8.3cc)とし、NOx浄
化用の触媒B6は上記実施例1と同一のものを同量(容
量25cc)用いた。したがって、触媒装置C6におけ
るクラッキング体A6とNOx浄化用の触媒B6との容
量比は1:3となるものである。
に関してNOx浄化用の触媒B6に前置されるクラッキ
ング体A6の材料を変更したものである。上記実施例1
におけるケイバン比30のH型ZSM−5からなるゼオ
ライト系クラッキング体に代えて、200m2 /g以上
の高比表面積を有するγ−アルミナからなるγ−アルミ
ナ系クラッキング体(容量8.3cc)とし、NOx浄
化用の触媒B6は上記実施例1と同一のものを同量(容
量25cc)用いた。したがって、触媒装置C6におけ
るクラッキング体A6とNOx浄化用の触媒B6との容
量比は1:3となるものである。
【0059】<実施例7>この実施例7も、排気ガス流
に関してNOx浄化用の触媒B7に前置されるクラッキ
ング体A7の材料を変更したものである。上記実施例1
におけるケイバン比30のH型ZSM−5からなるゼオ
ライト系クラッキング体に代えて、ケイバン比30のH
型モルデナイトからなるゼオライト系クラッキング体
(容量8.3cc)とし、NOx浄化用の触媒B7は上
記実施例1と同一のものを同量(容量25cc)用い
た。したがって、触媒装置C7におけるクラッキング体
A7とNOx浄化用の触媒B7との容量比は1:3とな
るものである。
に関してNOx浄化用の触媒B7に前置されるクラッキ
ング体A7の材料を変更したものである。上記実施例1
におけるケイバン比30のH型ZSM−5からなるゼオ
ライト系クラッキング体に代えて、ケイバン比30のH
型モルデナイトからなるゼオライト系クラッキング体
(容量8.3cc)とし、NOx浄化用の触媒B7は上
記実施例1と同一のものを同量(容量25cc)用い
た。したがって、触媒装置C7におけるクラッキング体
A7とNOx浄化用の触媒B7との容量比は1:3とな
るものである。
【0060】<実施例8>この実施例8も、排気ガス流
に関してNOx浄化用の触媒B8に前置されるクラッキ
ング体A8の材料を変更したものである。上記実施例1
におけるケイバン比30のH型ZSM−5からなるゼオ
ライト系クラッキング体に代えて、γ−アルミナ(比表
面積=40〜130程度の一般材料用品)をウオッシュ
コートしたコージェライト製ハニカム担体からなるクラ
ッキング体(容量8.3cc)とし、NOx浄化用の触
媒B8は上記実施例1と同一のものを同量(容量25c
c)用いた。したがって、触媒装置C8におけるクラッ
キング体A8とNOx浄化用の触媒B8との容量比は
1:3となるものである。
に関してNOx浄化用の触媒B8に前置されるクラッキ
ング体A8の材料を変更したものである。上記実施例1
におけるケイバン比30のH型ZSM−5からなるゼオ
ライト系クラッキング体に代えて、γ−アルミナ(比表
面積=40〜130程度の一般材料用品)をウオッシュ
コートしたコージェライト製ハニカム担体からなるクラ
ッキング体(容量8.3cc)とし、NOx浄化用の触
媒B8は上記実施例1と同一のものを同量(容量25c
c)用いた。したがって、触媒装置C8におけるクラッ
キング体A8とNOx浄化用の触媒B8との容量比は
1:3となるものである。
【0061】<実施例9>この実施例9の触媒装置C9
は、排気ガス流の上流側にクラッキング体A9として上
記H型ZSM−5(ケイバン比30)からなるゼオライ
ト系クラッキング体(容量8.3cc)を配設し、その
下流側にPt−Ir担持γ−アルミナからなるNOx浄
化用の触媒B9(容量25cc)を配設したものであ
る。尚、このPt−Ir担持γ−アルミナからなる触媒
は、上記したようにしてNOx浄化用の触媒が調製され
るに際して、活性種担持母材であるNa型アルミノシリ
ケート(ケイバン比30)に代えてγ−アルミナを用い
ることによって得られるものである。したがって、クラ
ッキング体A9とNOx浄化用の触媒B9との容量比は
1:3となるものである。
は、排気ガス流の上流側にクラッキング体A9として上
記H型ZSM−5(ケイバン比30)からなるゼオライ
ト系クラッキング体(容量8.3cc)を配設し、その
下流側にPt−Ir担持γ−アルミナからなるNOx浄
化用の触媒B9(容量25cc)を配設したものであ
る。尚、このPt−Ir担持γ−アルミナからなる触媒
は、上記したようにしてNOx浄化用の触媒が調製され
るに際して、活性種担持母材であるNa型アルミノシリ
ケート(ケイバン比30)に代えてγ−アルミナを用い
ることによって得られるものである。したがって、クラ
ッキング体A9とNOx浄化用の触媒B9との容量比は
1:3となるものである。
【0062】<比較例1>この比較例1の触媒装置C1
1は、上記実施例1のものと同一のものとしたNOx浄
化用の触媒B11(容量25cc)のみを配設したもの
である。
1は、上記実施例1のものと同一のものとしたNOx浄
化用の触媒B11(容量25cc)のみを配設したもの
である。
【0063】<比較例2>この比較例2の触媒装置C1
2は、排気ガス流の上流側に活性種成分及び活性種担持
母材をウオッシュコートしていないコージェライト製ハ
ニカム担体(容量8.3cc)を配設し、その下流側に
上記実施例1と同一のものとしたNOx浄化用の触媒B
12(容量25cc)を配設したものである。
2は、排気ガス流の上流側に活性種成分及び活性種担持
母材をウオッシュコートしていないコージェライト製ハ
ニカム担体(容量8.3cc)を配設し、その下流側に
上記実施例1と同一のものとしたNOx浄化用の触媒B
12(容量25cc)を配設したものである。
【0064】<比較例3>この比較例3の触媒装置13
は、上記比較例2における活性種及び活性種担持母材を
ウオッシュコートしていないコージェライト製ハニカム
担体に代えて、シリカをウオッシュコートしたコージェ
ライト製ハニカム担体(容量8.3cc)を配設し、N
Ox浄化用の触媒B13は上記実施例1と同一のものを
同量(容量25cc)用いた。
は、上記比較例2における活性種及び活性種担持母材を
ウオッシュコートしていないコージェライト製ハニカム
担体に代えて、シリカをウオッシュコートしたコージェ
ライト製ハニカム担体(容量8.3cc)を配設し、N
Ox浄化用の触媒B13は上記実施例1と同一のものを
同量(容量25cc)用いた。
【0065】<比較例4>この比較例4の触媒装置C1
4は、上記実施例9におけるものと同一のPt−Ir担
持γ−アルミナからなるNOx浄化用の触媒B14(容
量25cc)のみを配設したものである。
4は、上記実施例9におけるものと同一のPt−Ir担
持γ−アルミナからなるNOx浄化用の触媒B14(容
量25cc)のみを配設したものである。
【0066】−実施例1〜9の評価− 次に、本発明に係る触媒構造における上記実施例1〜9
の各触媒装置について、フレッシュ状態時及び大気中で
800℃×8時間加熱した加熱後の各NOx浄化率を測
定し、当該各NOx浄化率の最高NOx浄化率を表1に
示した。また、加熱後の最高NOx浄化率のフレッシュ
状態時の最高NOx浄化率に対する劣化率も表1に示し
た。
の各触媒装置について、フレッシュ状態時及び大気中で
800℃×8時間加熱した加熱後の各NOx浄化率を測
定し、当該各NOx浄化率の最高NOx浄化率を表1に
示した。また、加熱後の最高NOx浄化率のフレッシュ
状態時の最高NOx浄化率に対する劣化率も表1に示し
た。
【0067】また、同様の測定を上記比較例の各触媒装
置についても行い、フレッシュ状態時及び加熱後の各最
高NOx浄化率並びに上記両最高NOx浄化率間の劣化
率を表1に併せ示した。
置についても行い、フレッシュ状態時及び加熱後の各最
高NOx浄化率並びに上記両最高NOx浄化率間の劣化
率を表1に併せ示した。
【0068】上記NOx浄化率は固定床流通装置により
測定した。この測定では、A/F=22のリーンバーン
条件にほぼ相当するモデルガスを用い、実施例1〜9,
比較例1〜4の各触媒装置についてNOx浄化用の触媒
体におけるガス流量が23リットル/分となるように上
記モデルガスを送るようにし、これにより、画一的なS
V値としたときに触媒容量の差によって生ずる上記ガス
流量の変動を回避するようにした。
測定した。この測定では、A/F=22のリーンバーン
条件にほぼ相当するモデルガスを用い、実施例1〜9,
比較例1〜4の各触媒装置についてNOx浄化用の触媒
体におけるガス流量が23リットル/分となるように上
記モデルガスを送るようにし、これにより、画一的なS
V値としたときに触媒容量の差によって生ずる上記ガス
流量の変動を回避するようにした。
【0069】上記モデルガスの組成の一例は、HC:5
500ppmC,CO:0.15%,NOx:2000
ppm,O2 :7.5%,CO2 :8〜9%,H2 :1
50ppm,N2 :Bl.であり、HCはパラフィン系
炭化水素が主体となっているものであった。
500ppmC,CO:0.15%,NOx:2000
ppm,O2 :7.5%,CO2 :8〜9%,H2 :1
50ppm,N2 :Bl.であり、HCはパラフィン系
炭化水素が主体となっているものであった。
【0070】
【表1】
【0071】表1に示される結果によれば、H型のもの
を主とする金属含有シリケート及び高比表面積のものを
主とするγ−アルミナをクラッキング材とするクラッキ
ング体と、Pt−Ir系活性種担持金属含有シリケート
及びPt−Ir担持γ−アルミナからなるようなNOx
浄化用の触媒とから構成され、排気ガスが、先ず上記ク
ラッキング体に接触した後、上記NOx浄化用の触媒に
送られる構造となされた実施例1〜9のものは、クラッ
キング体を持たない比較例1及び4並びにクラッキング
性の乏しい前置体を持つ比較例2及び3のものに対比し
て、フレッシュ状態時及び加熱後の最高NOx浄化率が
平衡していて実用性に富むものとなっている。
を主とする金属含有シリケート及び高比表面積のものを
主とするγ−アルミナをクラッキング材とするクラッキ
ング体と、Pt−Ir系活性種担持金属含有シリケート
及びPt−Ir担持γ−アルミナからなるようなNOx
浄化用の触媒とから構成され、排気ガスが、先ず上記ク
ラッキング体に接触した後、上記NOx浄化用の触媒に
送られる構造となされた実施例1〜9のものは、クラッ
キング体を持たない比較例1及び4並びにクラッキング
性の乏しい前置体を持つ比較例2及び3のものに対比し
て、フレッシュ状態時及び加熱後の最高NOx浄化率が
平衡していて実用性に富むものとなっている。
【0072】これにより、上記実施例1〜9のような構
造となされた触媒においては、排気ガスのHC中のパラ
フィン系炭化水素は上記クラッキング体との接触によっ
て効率よくクラッキングされてオレフィン系炭化水素に
変わっており、HCはオレフィン系炭化水素になってN
Ox浄化用の触媒に送られることによって、当該触媒は
高活性化していることが明らかである。
造となされた触媒においては、排気ガスのHC中のパラ
フィン系炭化水素は上記クラッキング体との接触によっ
て効率よくクラッキングされてオレフィン系炭化水素に
変わっており、HCはオレフィン系炭化水素になってN
Ox浄化用の触媒に送られることによって、当該触媒は
高活性化していることが明らかである。
【0073】また、NOx浄化用の触媒の活性種担持母
材をγ−アルミナとした実施例9のものは、触媒が三元
触媒に類似したものとなるため、HCがパラフィン系炭
化水素であるか或いはクラッキング体によって変えられ
たオレフィン系炭化水素であるかに拘らず酸素高濃度雰
囲気下におけるNOx浄化率は低く、リーンバーン条件
下の酸素高濃度雰囲気下でのNOx浄化には有利なもの
でないことが分かる。
材をγ−アルミナとした実施例9のものは、触媒が三元
触媒に類似したものとなるため、HCがパラフィン系炭
化水素であるか或いはクラッキング体によって変えられ
たオレフィン系炭化水素であるかに拘らず酸素高濃度雰
囲気下におけるNOx浄化率は低く、リーンバーン条件
下の酸素高濃度雰囲気下でのNOx浄化には有利なもの
でないことが分かる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る排気ガス浄化用触媒構造によると、排気ガスは、先
ずクラッキング体と接触し、HC中のパラフィン系炭化
水素がオレフィン系炭化水素にクラッキング(脱水素)
されてからNOx浄化用の触媒に送られるため、上記N
Ox浄化用の触媒は高活性化されると共にエンジン燃焼
室の構造、自動車の運転状況等による排気ガス中のHC
の性状変化の影響を受けることがなくなるので、コンス
タントに優れたNOx浄化特性を得ることが可能とな
り、NOxとHCとが共に効率よく除去される。
係る排気ガス浄化用触媒構造によると、排気ガスは、先
ずクラッキング体と接触し、HC中のパラフィン系炭化
水素がオレフィン系炭化水素にクラッキング(脱水素)
されてからNOx浄化用の触媒に送られるため、上記N
Ox浄化用の触媒は高活性化されると共にエンジン燃焼
室の構造、自動車の運転状況等による排気ガス中のHC
の性状変化の影響を受けることがなくなるので、コンス
タントに優れたNOx浄化特性を得ることが可能とな
り、NOxとHCとが共に効率よく除去される。
【0075】また、請求項2〜4の発明により、排気ガ
ス中のHCは強い固定酸点をサイトとして接触脱水素反
応を生起(請求項2の発明による効果)し、又は弱い固
体酸性と吸着性とによって脱水素反応が行われ(請求項
3の発明による効果)、これらの効果はパラフィン系炭
化水素の炭素数及びノルマル体であるか異性体であるか
の影響を余り受けずに一層円滑に行われるように介助さ
れる(請求項4の発明による効果)ため、コンスタント
に優れたNOx浄化特性を得ることが確実に達成でき
る。
ス中のHCは強い固定酸点をサイトとして接触脱水素反
応を生起(請求項2の発明による効果)し、又は弱い固
体酸性と吸着性とによって脱水素反応が行われ(請求項
3の発明による効果)、これらの効果はパラフィン系炭
化水素の炭素数及びノルマル体であるか異性体であるか
の影響を余り受けずに一層円滑に行われるように介助さ
れる(請求項4の発明による効果)ため、コンスタント
に優れたNOx浄化特性を得ることが確実に達成でき
る。
【0076】また、請求項5及び6の発明により、クラ
ッキング体と接触してオレフィン系炭化水素に変ったH
Cの共存でNOxを分解する触媒体は、金属含有シリケ
ートに活性種としてPt及びIrを含む貴金属が担持さ
れるため、低温域におけるNOx浄化特性が向上するの
で、広い温度域にわたって優れた排気ガス浄化性能が得
られる。
ッキング体と接触してオレフィン系炭化水素に変ったH
Cの共存でNOxを分解する触媒体は、金属含有シリケ
ートに活性種としてPt及びIrを含む貴金属が担持さ
れるため、低温域におけるNOx浄化特性が向上するの
で、広い温度域にわたって優れた排気ガス浄化性能が得
られる。
【図1】本発明に係る実施例の構造を説明する断面図で
ある。
ある。
A クラッキング体 B NOx浄化用触媒 C 触媒装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹本 崇 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 排気ガスのHC中のパラフィン系炭化水
素をオレフィン系炭化水素に変えるクラッキング体とH
Cの存在下でNOxを分解するNOx浄化用の触媒とが
排気系に設けられており、上記NOx浄化用の触媒は上
記クラッキング体に接触した排気ガスが流入する部位に
配設されていることを特徴とする排気ガス浄化用触媒構
造。 - 【請求項2】 上記クラッキング体はH型金属含有シリ
ケートからなるものである請求項1に記載の排気ガス浄
化用触媒構造。 - 【請求項3】 上記クラッキング体は比表面積が200
m2 /g以上のγ−アルミナからなるものである請求項
1に記載の排気ガス浄化用触媒構造。 - 【請求項4】 上記クラッキング体は、5×10-10 m
以上の細孔径を有する多孔質体である請求項2又は3に
記載の排気ガス浄化用触媒構造。 - 【請求項5】 上記NOx浄化用の触媒は、貴金属を担
持した金属含有シリケートからなるものである請求項1
に記載の排気ガス浄化用触媒構造。 - 【請求項6】 上記貴金属は、Pt及びIrを含む貴金
属である請求項5に記載の排気ガス浄化用触媒構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4347473A JPH06190245A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 排気ガス浄化用触媒構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4347473A JPH06190245A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 排気ガス浄化用触媒構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06190245A true JPH06190245A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=18390464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4347473A Withdrawn JPH06190245A (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 排気ガス浄化用触媒構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06190245A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001525241A (ja) * | 1997-12-10 | 2001-12-11 | アーベー ボルボ | 排気ガスの触媒変換のための多孔質材料、方法および装置 |
| WO2010018807A1 (ja) * | 2008-08-11 | 2010-02-18 | 日産自動車株式会社 | 排ガス浄化システム及びこれを用いた排ガス浄化方法 |
| US9494097B2 (en) | 2012-08-28 | 2016-11-15 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust purification system of spark ignition type internal combustion engine |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP4347473A patent/JPH06190245A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001525241A (ja) * | 1997-12-10 | 2001-12-11 | アーベー ボルボ | 排気ガスの触媒変換のための多孔質材料、方法および装置 |
| WO2010018807A1 (ja) * | 2008-08-11 | 2010-02-18 | 日産自動車株式会社 | 排ガス浄化システム及びこれを用いた排ガス浄化方法 |
| JP2010043569A (ja) * | 2008-08-11 | 2010-02-25 | Nissan Motor Co Ltd | 排ガス浄化システム及びこれを用いた排ガス浄化方法 |
| CN102119265A (zh) * | 2008-08-11 | 2011-07-06 | 日产自动车株式会社 | 废气净化系统及使用其的废气净化方法 |
| US8671662B2 (en) | 2008-08-11 | 2014-03-18 | Nissan Motor Co., Ltd. | Exhaust gas purifying system and exhaust gas purifying method using the same |
| US9494097B2 (en) | 2012-08-28 | 2016-11-15 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust purification system of spark ignition type internal combustion engine |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000307 |