JPH0619055B2 - 樹脂成形品用充填剤 - Google Patents

樹脂成形品用充填剤

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JPH0619055B2
JPH0619055B2 JP61201824A JP20182486A JPH0619055B2 JP H0619055 B2 JPH0619055 B2 JP H0619055B2 JP 61201824 A JP61201824 A JP 61201824A JP 20182486 A JP20182486 A JP 20182486A JP H0619055 B2 JPH0619055 B2 JP H0619055B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、樹脂フイルム等の成形品に配合するシリカ−
アルミナ系充填剤の改良に関するもので、より詳細には
樹脂中への優れた分散性を有し、樹脂への配合時におけ
る摩耗の問題が解消されたシリカ−アルミナ系充填剤に
関する。
(従来の技術) フィルム等の樹脂成形品は、これらを積み重ねた状態に
おくと互いにブロッキングする傾向があり、これを防止
するために、樹脂中に種々の無機配合剤を配合すること
が古くから行われている。
ゼオライトがこのような特性に優れていることも既に知
られており、例えば特公昭52-16134号公報には、ポリプ
ロピレンに対し平均粒子径20ミクロン以下のゼオライ
ト粉末を0.01乃至5重量%添加することにより、二軸延
伸ポリプロピレンフィルムの耐ブロッキング性を向上さ
せることが示されている。また、特開昭54−3435
6号公報には、イオン交換性を有するゼオライト結晶の
アルミノケイ酸塩を塩素含有重合体に0.01乃至10重量
%の量で配合することによって熱安定性を改善するこ
と、及びこの際付加的利点として外部滑性が著しく改善
されることが開示されている。
上述した如く、ゼオライト粒子は樹脂成形品にスリップ
性(外部滑性)やアンチブロッキング性を付与するとい
う作用には優れたものであるが、ゼオライト中には、ア
ルミノケイ酸塩の形で、ナトリウム分、カリウム分、カ
ルシウム分、マグネシウム分等の塩基性成分がかなり含
有されており、これらの塩基性成分の存在によって、ゼ
オライ粒子を配合した樹脂成形品が経時的に着色すると
いう問題がある。また、ゼオライトは、一般に沸石水と
呼ばれる結晶水を含有しており、この結晶水が樹脂の加
工乃至成形条件下に離脱して、所謂発泡の問題を生じ
る。
この問題を解決するものとして、特開昭58−2130
31号公報には、Al2O3 :SiO2のモル比が1:1.8乃至
1:5の範囲にある組成を有する一辺の長さが5ミクロ
ン以下の立方体一次粒子から成り、該粒子はX−線回折
学的に実質上非晶質で且つ100m2/g以下のBET比
表面積を有することを特徴とするアルミナ−シリカ系樹
脂配合剤が記載されている。
(発明が解決しようとする問題点) この非晶質シリカ−アルミナ系配合剤は、粒子形状及び
粒子径が一定しており、配合したフィルム成形品に良好
なスリップ特性及びアンチブロッキング性を付与するも
のであるが、樹脂への配合及び分散に関しては、未だ解
決すべき問題点を有している。
即ち、このシリカ−アルミナ糸配合剤は、多くのケイ酸
塩化合物と同様に研摩剤、琢摩剤としての特性を有して
いる。かくして、この配合剤と樹脂類とをヘンシエルミ
キサー等で乾式混合し、或いはニーダー、ロール、或い
は押出機等で溶融混練する際、混合装置や混練装置の器
壁や、撹拌翼やスクリュー等の部剤を摩耗する傾向が認
められる。
前述した非晶質シリカ−アルミナ系配合剤は、通常の充
填剤が微細な一次粒子が凝集して機械的に破壊の容易な
二次粒子を形成しているのとは全く異なり、一次粒子そ
のものが最終粒子(二次粒子)であり、しかもその形状
も立方体のような明確なものであるために、混合乃至混
練装置における摩耗傾向が顕著に表われるものと思われ
る。
更に、一般に樹脂中における無機配合剤の分散状態と成
形品の物性との関係では、配合剤の分散状態が均一且つ
一様である程、伸びや耐衝撃性等の機械的性質が良好と
なり、またスリップ性、アンチブロッキング性等の特性
も良好となることが知られており、かかる見地から用い
る配合剤は樹脂中に比較的単時間の内に均一且つ一様に
分散するものであることが望ましい。
従って、本発明は従来の非晶質シリカ−アルミナ系配合
剤における上記欠点を解消し、樹脂との混合乃至混練時
における摩耗傾向を解消し、しかも樹脂中へ比較的短時
間の内に均一且つ一様に分散する特性を付与した非晶質
シリカ−アルミナ系配合剤を提供することを課題とす
る。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、Al2O3:Sio2のモル比が1:1.8乃至
1:5の範囲にある化学組成と、明確な立方体乃至球状
の一次粒子形状と、1ミクロン以下の電子顕微鏡法一次
粒子直径と、100m2/g以下のBET比表面積とを有
するX−線回折学的に実質上非晶質のシリカ−アルミナ
系粒子(以下単に定形非晶質シリカ−アルミナ系粒子と
呼ぶことがある)の表面に、限定された量の高級脂肪酸
アミド系滑剤、即ち前記粒子当り0.01乃至30重量%の
高級脂肪酸アミド系滑剤を施こすことにより、上記課題
を達成することができる。
(作 用) 本発明は特定の大きさの定形−非晶質シリカ−アルミナ
系粒子と該粒子の表面に施された限定された量の高級脂
肪酸アミド系滑剤とからなる充填剤であり、混練時にお
ける樹脂中への食込みを良好に維持しながら、しかも樹
脂との混合時に使用する混合装置或いは混練時における
混練装置の摩耗傾向を顕著に減少させるように作用する
との知見に基づくものであり、特にモース硬度が1.5
以下の金属の場合に優れた効果が発揮される。
一般に、滑剤とは、熱可塑性樹脂の加熱成形を行うとき
に、その流動性を良好にして、加工を容易にするため、
或いは成形品を金型から抜き取ること(型離れ)を容易
にするために添加する薬剤として定義される。しかしな
がら、本発明では、定形−非晶質シリカ−アルミナ系粒
子の表面に施された滑剤は、この粒子による混合装置或
いは混練装置の摩耗を顕著に低減させるように作用する
のであって、この事実は後述する例を参照することによ
って直ちに明白となろう。
また、一般に充填剤粒子の表面を滑剤で処理した場合、
樹脂と充填剤との混練に際して、樹脂による充填剤の食
込みが悪くなる傾向がある。この食込みの程度は、例え
ば変化ビニル樹脂と充填剤との組成物を、プラストグラ
フ試験機に供給し、混練開始からトルク上昇が始まる迄
の時かを測定することにより評価することができる。食
込みの良好な充填剤ではこの立上り迄の時間が短かく、
食込みの不良な充填剤ではこの時間が長い。これは、粒
子表面の滑剤が混合機や混練機の摩耗防止に有効に作用
する一方で、樹脂との混練では、粒子形状の影響の方が
大きいことによるものと推定される。
しかも、粒子表面に存在する滑剤は、樹脂中への配合剤
粒子の均一且つ一様な分散を助長するように作用する。
この配合剤の分散が粒子個々の単位で均一且つ一様に行
われている事実は、得られる配合樹脂フィルムを電子顕
微鏡で観察することにより確認される。
表面に施こす滑剤の量を0.01乃至30重量%、特に1.0
乃至10重量%の範囲とすることも臨界的であり、この
範囲よりも少ない場合には摩耗防止の効果がなく、また
上記範囲よりも多いと樹脂への食込みが不良となる傾向
が著しい。
(発明の好適態様) シリカ−アルミナ系粒子 本発明に用いるアルミナ−シリカ系樹脂配合剤は、Al2O
3:SiO2のモル比が1:1.8 乃至1:5、特に1:2乃
至1:4の範囲にある組成を有する。Al2O3:SiO2のモ
ル比が上記範囲外では、このアルミナ−シリカを明確で
しかも粒度の一定の立方体乃至球状粒子とすることが困
難であり、更にスリップ性等の特性も本発明範囲内のも
のに比して劣ったものとなる。
このアルミナ−シリカ系粒子においては、850℃で3
0分間での灼熱減量として定義される水分含有量が一般
に30%以下、特に10%以下の範囲にある。この水分
含有量は、アルミナ−シリカ系粒子の製造条件によって
も相違し、後に詳述する方法で製造されたままの粒子で
は、水分含有量が1乃至30%の範囲にあるが、乾燥乃
至は焼成の温度が高くなるにつれて水分含有量は次第に
減少する。本発明の目的には、一般に含有量の少ないア
ルミナ−シリカ系粒子が好適である。
本発明に用いるアルミナ−シリカ系配合剤は、アルミナ
分及びシリカ分の必須成分以外に、若干の塩基性成分、
特にアルカリ金属成分を含有することが許容される。
只、このアルカリ金属分の含有量は、Al2O3:SiO2のモ
ル比が同じ範囲内にあるゼオライトのアルカリ金属分含
有量の50%以下、特に30%以下であり、ゼオライト
に比して塩基性成分の含有量が著しく少ない点に注目さ
れるべきである。
本発明の目的に特に望ましいアルミナ−シリカ系配合剤
の組成重量基準の数例を以下に示す。
第I型 Al2O3 27〜45% SiO2 32〜55% Na2O 0.1〜20% H2O 25%以下 第II型 Al2O3 38〜54% SiO2 32〜64% Na2O 0.1〜20% H2O 30%以下 第III型 Al2O3 47〜64% SiO2 38〜78% Na2O 0.1〜20% H2O 30%以下 従来、非晶質ゼオライトと呼ばれるものが知られてい
る。この非晶質ゼオライトは、アルミナ分、シリカ分、
アルカリ金属分及び水分がゼオライト形成範囲にある組
成物を、熟成次いで反応させ、ゼオライトの結晶が晶出
し始める前に反応を停止するものであって、アルミナ
分、シリカ分及びアルカリ金属分が結晶ゼオライトのそ
れとほぼ同じ割合いで含有されるものである。これに対
して、本発明で用いる配合剤では、アルカリ金属分の含
有量が非晶質ゼオライトのそれよりも著しく少ないもの
であって、この点で明確に区別し得るものである。
本発明に用いるアルミナ−シリカ系樹脂配合剤はまた、
X−線回折学的に実質上非晶質でありながら、しかも寸
法及び形態の一定した立方体乃至球状粒子として存在す
る。添付図面において、第1−A図はゼオライトAのX
−線回折図(Cu−kα)であり、第1−B図は本発明
に用いるアルミナ−シリカ配合剤のX−線回折図であ
る。更に、第2−B−1図及び第2−B−3図はゼオラ
イトAの電子顕微鏡写真(倍率10,000倍)であり、第2
−B−2図及び第2−B−4図はこのアルミナ−シリカ
配合剤の電子顕微鏡写真(倍率10,000倍)である。
従来、非晶質のアルミナ−シリカは、例えばアルミナ−
シリカゲルのように一次粒子の形態が不定形のものが多
く、本発明のように明確な立方体乃至球体の形状をとる
ものは前述した公知例以外に知られていない。
本発明の配合剤においては、この立方体一次粒子は、電
子顕微鏡写真により測定した一辺の長さが1ミクロン以
下になる一次粒子を有する。配合剤粒子の凝集を防止す
るという見地からは、この一次粒度は、0.1ミクロン以
上であることが望ましい。
更に、本発明に使用する非晶質アルミナ−シリカ粒子
は、前述した粒子形態及び粒度特性を有することに関連
して、100m2/g、以下、特に50m2/g以下のBE
T比表面積を有する。即ち普通の非晶質アルミナ−シリ
カは100m2/gよりもかなり大きい比表面積を有する
のに対して本発明のアルミナ−シリカ立方体乃至球体粒
子は、比表面積が著しく小であり、樹脂との混練が容易
であると共に、フィルム、シート等への成形に際して溶
融粘度を高める傾向も少なく、成形作業性に優れてい
る。
更にまた、本発明に用いる配合剤粒子は、立方体乃至球
体でしかも比較的大きい一次粒径を有することにも関連
して、嵩密度が0.3乃至0.7g/ccの比較的大きい範囲にあ
り、例えば公知のシリカ系アンチブロッキング剤のそれ
に比して嵩密度が1.5倍以上であり、樹脂への配合が著
しく容易である。
本発明に用いる非晶質アルミナ−シリカ粒子は、立方体
乃至球体の粒子形態を有する結晶性ゼオライトを、その
結晶構造が実質的に破壊されるが、その粒子形態が実質
上損われない条件下に酸で中和して、該ゼオライト中の
アルカリ金属分を除去することにより製造される。
原料の結晶性ゼオライトとしては、合成及び入手の容易
さ、並びに処理の容易さの点から、重要な順に、ゼオラ
イトA、ゼオライトX、ゼオライトY等が使用される。
用いる酸は、無機酸でも有機酸でも格別の制限なしに使
用されるが、経済的には、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等
の酸が使用される。これらの酸は、稀釈水溶液の形で結
晶性ゼオライトとの中和反応に用いる。
結晶ゼオライトの水性スラリーに酸を添加すると、酸の
添加につれてpHは当然酸性側に移行するが、添加終了
後、液のpHは再びアルカリ側に移行し、一定のpH値に飽
和する傾向がある。この飽和するpH、即ち安定時pHが7.
0乃至3.0、特に6.5乃至4.0の範囲となるように中和
を行うことが、本発明の目的に望ましい。即ち、このpH
が上記範囲よりも高いときには、ゼオライト中のアルカ
リ分を有効に除去して非晶質化することが困難となる。
一方pHが上記範囲よりも低いときには、ゼオライト中の
アルミナ分も溶出されて、立方体の粒子形態を残すこと
が困難となる傾向がある。使用する酸量は、ゼオライト
中のアルカリ分の50%以上、特に70%以上を除去す
るに足るものでなければならない。
酸処理によりアルカリ分を溶出除去されることにより得
られる非晶質アルミナ−シリカ立方体粒子は、過し、
必要により水洗し、乾燥し、或いは更に所望により焼成
して、樹脂配合剤とする。
滑 剤 本発明においては、上記粒子の表面を高級脂肪酸アミド
系滑剤で処理する。高級脂肪酸アミド系滑剤としては、
それ自体公知のものを使用し得るが、その適当な次の通
りである。
高級脂肪酸アミド オレイルパルミトアミド ステアリルエルカアミド 2ステアロミドエチルステアレート エチレンビス脂肪酸アミド N,N′ビス(2−ビトロキシエチル)アルキル(C
12〜C18)アミド N,N′ビス(2−ビトロキシエチル)ラウロアミド Nアルキル(C10〜C18)トリメチルジアミンと反
応したオレイン酸 本発明においては、滑剤1グラム当り、極性基である脂
肪酸アミドを0.5乃至20ミリモル、特に1乃至10ミ
リモルの濃度で含有し、且つ炭素数10以上、特に炭素
数12乃至18の少くとも1個の長鎖アルキル基を分子
内に含む滑剤を用いることが望ましい。このような滑剤
は、脂肪酸誘導体として容易に入手し得る。
更に、この滑剤は、表面処理の取扱いの容易さ、即ち粉
体としての流動性や耐ケーキング性の点で、30℃以
上、特に50℃乃至150℃の融点を有することが望ま
しい。この要求に合致する滑剤は、エチレンビス脂肪酸
アミド、例えばエチレンビスステアリン酸アミドであ
る。
表面処理 定形非晶質シリカ−アルミナ系粒子と0.01乃至30重量
%、特に1乃至10重量%の滑剤とを混和することによ
り、該粒子の表面に滑剤を施こす。滑剤は、単独の形で
も、或いは溶液乃至分散液の形でも施こすことができ
る。混和は、ヘンシエルミキサー、スーパーミキサー等
の摩砕型混合機を用いて行うことが望ましく、これによ
り各粒子に対して滑剤による一様な表面処理を施こすこ
とが可能となる。
用 途 本発明の表面処理アルミナ−シリカ系樹脂配合剤は、種
々の樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、結
晶性プロピレン−エチレン共重合体、イオン架橋オレフ
ィン共重合体等のオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート等の熱可塑性
ポリエステル;6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,
8−ナイロン等のポリアミド:塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニリデン樹脂等の塩素含有樹脂類;ポリカーボネート;
ポリスルホン類;ポリアセタール等の熱可塑性樹脂に配
合して、形成されるフィルム等の樹脂成形品に、スリッ
プ性乃至はアンチブロッキング性を与えるために使用で
きる。勿論、重合後の樹脂に配合する代りに、重合前の
単量体中に予じめ配合して、重合後の樹脂中に配合剤が
含有されるようにしてもよい。
このような用途に対して、本発明の非晶質アルミナ−シ
リカ立方体粒子は、樹脂100重量部当り0.001乃至1
0重量部、特に0.01乃至3重量部の量で用いられる。
(発明の作用効果) 本発明によれば、スリップ性乃至アンチブロッキング性
を付与するための配合剤粒子を、樹脂との混合乃至混練
装置内での摩耗を防止しながら、能率よく且つ均一且つ
一様に分散させ、樹脂成形品の樹脂的特性や透明性等の
損うことなしに、前記アンチブロッキング性を向上させ
得るという利点が得られる。
(実施例) 参考例 1 特開昭54−36356に記載された参考例2に従って
合成した4A型ゼオライト粉末(図2−B−1参照)1
50kgを2.0m3の水に分散させ撹拌下希硫酸約400
をゆっくり注加した。この時の硫酸量はゼオライト中の
全Na2O量の約0.8モルに相当する。硫酸注加終了後、吸
引過し、十分に水洗した。
次いで110℃大型棚式電気乾燥機で48時間乾燥後、
焼成炉で約1時間焼成し、以下常法により粉砕、分級を
行ない無定形球状アルミノシリケート粉末を得た。
このものの電子顕微鏡写真について第2−B−2図に示
した。
又その粉末の物性値について表1に示した。
本参考例における試験法は以下に依った。
(1)充填密度 JIS・K−6220に依った。
(2)比表面積 BET法により測定した。
(3)吸油量 JIS・K−5101に依った。
(4)白色度 JIS・K−8123に依った。
(5)電子顕微鏡による粒径 試料微粉末の適量を金属試料板上にとり、十分分散させ
メタルコーティング装置(日立製E−101形イオンス
パッター)で金属コートし撮影試料とする。次いで常法
により走査形顕微鏡(日立製S−570)で視野を変え
て4枚の一次粒子測定に適した10000倍の電子写真
像を得る。視野中の立方体粒子像の中から代表的な粒子
6個を選んで、スケールを用い各立方体状粒子像の一辺
の長さを測定し、本明細書参考例の一次粒子径として表
示した。
(6) X線による結晶形 理学電機(株)製X線回折装置により以下の条件で測定
した。
(装置) 理学電機(株)製 X−線回折装置 ゴニオメーターPMG−S2 (測定条件) ターゲット Cu フィルター Ni 電 圧 35kV 電 流 20mA カウントフルスケール 4×10C/S 時定数 1sec チャート速度 1cm/min スキャニング速度 1゜/min 放射角 1゜ スリット巾 0.15mm 測定範囲 20θ=20゜〜32゜ (7)粒度分布 セイシン企業製ミクロフォートサイザーSKN−100
0型を用いて測定を行った。分散媒体として0.2%ピロ
リン酸ソーダ水溶液を用いる。測定のはじめに分散媒体
のみで記録計の零点調整及び振り巾調整を行なう。ブラ
ンクの光透過量は記録紙のLog 1.95にあわせる。
試料分散液の調製は次のようにして行なった。200ml
ビーカーに分散媒体100mlをとり、試料約15mgを加
え、SK Disperser(超音波分散器)で2分間分散さ
せる。この際、撹拌で時間撹拌する。分散終了後、液温
が所定の温度になるまで冷却あるいは加温する。この分
散液を均一な分散状態を保ったままガラスセルの標線ま
で入れる。セルをセルホルダーにセットして光源ランプ
を点灯させた時、記録計のペンがLog1.3〜Log1.4の間に
くるようであれば分散液濃度は適当である。Log1.3以下
であれば濃過ぎ、Log1.4以上であれば薄過ぎるので再調
整を行なう。測定は最大粒径30μとなる条件で行な
う。
参考例2 水澤化学製ミズカシーブス4AP(図2−B−3参照)
を使用して参考例1と同様の処理をし無定形アルミノシ
リケートを得た。
このものの電子顕微鏡写真を第2−B−4図に示し、そ
の粉末の物性値を表−1に示した。
実施例 1 参考例1で得られた非晶質アルミノシリケート2kgを表
2に示す如くエチレンビスステアリン酸アミド(KAO
−WAX EB−F)を所定量添加しスーパーミキサー
(NIHON SPINDLE MFGCo:LTD Type VNM 5AL)で30〜4
0分表面処理し摩耗性について測定した。
摩耗性の測定はモース硬度の異なる鉛板、銅板、鉄板、
ステンレス板で厚さ1〜1.5m/m、直径5〜6cm(重量2
0〜35g)の丸型羽根(同一形状)を作成し特殊機化
工業製 T.K.Homo Mixerに取り付けて測定粉末を全容積
の70%満した1の固定された軟膏ビン中に沈め4,00
0r.p.mで2時間回転させた時の重量減少率で摩耗性を比
較した。
比較例1 参考例1で得られた非晶質アルミノシリケート粉末につ
いて、カルシウムステアレート(日本油脂SC)、ポリエ
チレングリコール(日本油脂PEG4,000)を実施例1と同
様に処理したものについて、その摩耗性を表2に記し
た。
比較例2 参考例2で得られた非晶質アルミノシリケート粉末につ
いて、比較例1と同様に処理したもの、およびエチレン
ビスステアリン酸アミドで処理したものについて、その
摩耗性を表3に記した。
応用例 1 メルトフローインデックス2.0g/10min及び密度が0.9
25g/ccの低密度のポリエチレンに実施例、比較例1及
び比較例2で表面処理した試料を表4に示す配合で、押
出機で温度190℃で溶融混練後ペレタイズした。別に
無機添加物として合成シリカ及び無機添加物を添加しな
いものを同様にして造った。
次にこのペレットを押出機に供給し180℃にてダイか
ら管状に押出し、厚み30μのフィルムを作成し、この
ものについてヘイズ、ブロッキング性、滑り性、傷つき
性、について測定した。
結果は表5に示す通りである。
(1) ヘイズ ASTM−D−1003に依った (2) ブロッキング性 フィルム2枚を重ね20kgの荷重をかけ40℃のオーブ
ンで24時間放置後、2枚引きはがすのに必要な力を測
定し、ブロッキング性とする。
(3) 滑り性 ASTM−D−1894に依った (4) 傷つき性 フィルム2枚を重ね指でこすった時の傷つきの程度につ
いて比較する。評価法、 ◎ 傷がつかない ○ わずかに傷がつく △ 少し傷がつく × 傷がつく 表4の結果から判る通り、非晶質のシリカ−アルミナ粒
子の表面をエチレンビスステアリン酸アミドで処理した
ものは、ベイズ、ブロッキング性、滑り性のいずれにも
優れていることが理解される。
さらに、傷つき性(スクラッチ性)は顕著に改良されて
いることが分る。
【図面の簡単な説明】
第1−A図は、ゼオライトAのX−線回折図(Cu−K
α)、 第1−B図は、本発明に用いるアルミナ−シリカ配合剤
のX−線回折図、 第2−B−1図及び第2−B−3図は、それぞれゼオラ
イトAの粒子構造の電子顕微鏡写真(倍率10,000倍)、 第2−B−2図及び第2−B−4図は、それぞれアルミ
ナ−シリカ配合剤の粒子構造の電子顕微鏡写真(倍率1
0,000倍)である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−213031(JP,A) 特開 昭58−65762(JP,A) 特開 昭58−185405(JP,A) 特開 昭52−119482(JP,A) 特開 昭54−80332(JP,A) 特開 昭57−207652(JP,A) 特開 昭56−129260(JP,A) 特開 昭50−34625(JP,A) 特開 昭59−81362(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Al2O3 : SiO2のモル比が1:1.8 乃至
    1:5の範囲にある化学組成と、明確な立方体乃至球状
    の一次粒子形状と、1ミクロン以下の電子顕微鏡法一次
    粒子直径と、100m2/g以下のBET比表面積とを有す
    るX−線回折学的に実質上非晶質のシリカ−アルミナ系
    粒子と、該粒子の表面に施された該粒子当り0.01乃至3
    0重量%の高級脂肪酸アミド系滑剤とから成ることを特
    徴とする耐摩耗性に優れた樹脂成形品用充填剤。
  2. 【請求項2】高級脂肪酸アミド系滑剤がエチレンビス脂
    肪酸アミドである特許請求の範囲第1項記載の充填剤。
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