JPH06192409A - ポリ(2−オキセタノン)の製造方法 - Google Patents
ポリ(2−オキセタノン)の製造方法Info
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- JPH06192409A JPH06192409A JP34694892A JP34694892A JPH06192409A JP H06192409 A JPH06192409 A JP H06192409A JP 34694892 A JP34694892 A JP 34694892A JP 34694892 A JP34694892 A JP 34694892A JP H06192409 A JPH06192409 A JP H06192409A
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- oxetanone
- polymer
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 2−オキセタノンを、プロパン、ブタン、ヘ
キサンなどの脂肪族炭化水素中で、第四級アンモニウム
カルボキシレート、アルカリおよびアルカリ土類金属カ
ルボキシレートのクラウンエーテル錯体などの安定カチ
オンとカルボキシレートアニオンからなる重合開始剤を
用いて重合を行うことを特徴とするポリ(2−オキセタ
ノン)の製造方法。 【効果】 重合の分子量の低下および重合収率の低下を
防ぎ、さらに重合体を容易に分離取得できるという有用
な2−オキセタノンの重合方法を与える。各種プラスチ
ック製品、たとえば、紙おむつ、女性用の衛生用品、生
ゴミ用のゴミ袋、釣り糸、漁網、農業用マルチフィル
ム、結束テープ、林業用資材、土木用資材など多種多様
の製品の工業的生産方法として大きな効果を発揮する。
キサンなどの脂肪族炭化水素中で、第四級アンモニウム
カルボキシレート、アルカリおよびアルカリ土類金属カ
ルボキシレートのクラウンエーテル錯体などの安定カチ
オンとカルボキシレートアニオンからなる重合開始剤を
用いて重合を行うことを特徴とするポリ(2−オキセタ
ノン)の製造方法。 【効果】 重合の分子量の低下および重合収率の低下を
防ぎ、さらに重合体を容易に分離取得できるという有用
な2−オキセタノンの重合方法を与える。各種プラスチ
ック製品、たとえば、紙おむつ、女性用の衛生用品、生
ゴミ用のゴミ袋、釣り糸、漁網、農業用マルチフィル
ム、結束テープ、林業用資材、土木用資材など多種多様
の製品の工業的生産方法として大きな効果を発揮する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、環境中で微生物の作用
により分解するポリ(2−オキセタノン)の製造方法に
関するものである。
により分解するポリ(2−オキセタノン)の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】2−オキセタノンから合成されるポリエ
ステルであるポリ(2−オキセタノン)は、微生物の作
用により環境中で分解されることが知られている。近年
の深刻な廃棄物問題の対策の一つとして、環境中で分解
するプラスチックが望まれており、ポリ(2−オキセタ
ノン)は、まさにその要望されているプラスチック材料
である。
ステルであるポリ(2−オキセタノン)は、微生物の作
用により環境中で分解されることが知られている。近年
の深刻な廃棄物問題の対策の一つとして、環境中で分解
するプラスチックが望まれており、ポリ(2−オキセタ
ノン)は、まさにその要望されているプラスチック材料
である。
【0003】2−オキセタノンからポリ(2−オキセタ
ノン)への重合反応式は、下式の通りである。
ノン)への重合反応式は、下式の通りである。
【0004】
【化1】
【0005】ポリ(2−オキセタノン)を得るための2
−オキセタノンの重合については、多くの検討が為され
おり、アニオン、配位アニオンおよびカチオン重合のみ
ならず、γ線による放射線重合でも重合が進行する。
−オキセタノンの重合については、多くの検討が為され
おり、アニオン、配位アニオンおよびカチオン重合のみ
ならず、γ線による放射線重合でも重合が進行する。
【0006】しかし、2−オキセタノンの重合において
は、高重合体を短時間で得るのが難しいという問題点が
ある。非常に多くの重合結果が報告されているが、その
内の大部分が低い絶対粘度を示す重合度の低い重合体で
ある。一般にプラスチック製品として充分な物性を発現
するには、分子量が10万程度であることが要求され
る。この10万という分子量を有するポリ(2−オキセ
タノン)を合成するためには、低温で長時間という合成
条件を必要とする。例えば、マチスンら(T.Mathisen a
nd A.-C.Albertsson, Journal of Applied Polymer Sci
ence, Vol. 39, 591-601(1990))は、ピリジンを開始剤
として高分子量のポリ(2−オキセタノン)を合成して
いるが、5℃という低温で10日以上の重合時間を要し
ている。また鍵谷ら(鍵谷、左納、福井、工業化学雑
誌、第67巻、第6号、951ー956(1964)、
第68巻、第6号、1141−1144(1965))
は、金属リン酸開始剤を用いて、室温で高分子量ポリ
(2−オキセタノン)を合成しているが、重合時間が1
5日から230日という長期間に及んでいる。また、ピ
リジン類開始剤を用いて高重合体を合成しているが、こ
の場合も0℃という低温で150時間以上を要してい
る。
は、高重合体を短時間で得るのが難しいという問題点が
ある。非常に多くの重合結果が報告されているが、その
内の大部分が低い絶対粘度を示す重合度の低い重合体で
ある。一般にプラスチック製品として充分な物性を発現
するには、分子量が10万程度であることが要求され
る。この10万という分子量を有するポリ(2−オキセ
タノン)を合成するためには、低温で長時間という合成
条件を必要とする。例えば、マチスンら(T.Mathisen a
nd A.-C.Albertsson, Journal of Applied Polymer Sci
ence, Vol. 39, 591-601(1990))は、ピリジンを開始剤
として高分子量のポリ(2−オキセタノン)を合成して
いるが、5℃という低温で10日以上の重合時間を要し
ている。また鍵谷ら(鍵谷、左納、福井、工業化学雑
誌、第67巻、第6号、951ー956(1964)、
第68巻、第6号、1141−1144(1965))
は、金属リン酸開始剤を用いて、室温で高分子量ポリ
(2−オキセタノン)を合成しているが、重合時間が1
5日から230日という長期間に及んでいる。また、ピ
リジン類開始剤を用いて高重合体を合成しているが、こ
の場合も0℃という低温で150時間以上を要してい
る。
【0007】高分子量のポリ(2−オキセタノン)を合
成するのが難しい原因として、いくつかの要因が考えら
れている。その要因の一つが連鎖移動反応の進行であ
る。前出の鍵谷ら、および山下ら(山下、石川、津田、
三浦、 工業化学雑誌、第66巻、第1号、104−1
09(1963))も、モノマーである2−オキセタノ
ンへの連鎖移動を報告している。このモノマーへの連鎖
移動反応は温度の上昇とともに促進されるため、重合温
度の上昇と共に重合速度は上昇するが、生成する重合体
の分子量は逆に低下する。このような関係から、従来、
低温で長時間の重合条件を必要としていたのである。
成するのが難しい原因として、いくつかの要因が考えら
れている。その要因の一つが連鎖移動反応の進行であ
る。前出の鍵谷ら、および山下ら(山下、石川、津田、
三浦、 工業化学雑誌、第66巻、第1号、104−1
09(1963))も、モノマーである2−オキセタノ
ンへの連鎖移動を報告している。このモノマーへの連鎖
移動反応は温度の上昇とともに促進されるため、重合温
度の上昇と共に重合速度は上昇するが、生成する重合体
の分子量は逆に低下する。このような関係から、従来、
低温で長時間の重合条件を必要としていたのである。
【0008】近年、イェドリンスキーら(Z. Jedlinsk
i, P. Kurcok and M. Kowalczuk, Macromolecules, Vo
l.18, 2679-2683(1985) )は、金属カリウムと18−ク
ラウン−6との錯体のテトラヒドロフラン溶液を用い
て、25℃、10時間という条件下で、数平均分子量1
1万のポリ(2−オキセタノン)を収率90%で得てい
る。しかしながら、この方法は、開始剤の原料となる金
属カリウムミラーを得るために、極度の雰囲気管理を必
要としており、工業的生産には不適である。
i, P. Kurcok and M. Kowalczuk, Macromolecules, Vo
l.18, 2679-2683(1985) )は、金属カリウムと18−ク
ラウン−6との錯体のテトラヒドロフラン溶液を用い
て、25℃、10時間という条件下で、数平均分子量1
1万のポリ(2−オキセタノン)を収率90%で得てい
る。しかしながら、この方法は、開始剤の原料となる金
属カリウムミラーを得るために、極度の雰囲気管理を必
要としており、工業的生産には不適である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来公
知の重合条件ではポリ(2−オキセタノン)を工業的に
生産することは不可能である。しかし、廃棄物問題が深
刻化する中、自然界の微生物によって分解されるプラス
チック材料の必要性はますます高まって行く方向にあ
り、このポリ(2−オキセタノン)の高重合体を、より
短時間で常温に近い温度で、安定的に得ることのできる
重合方法の開発が望まれている。
知の重合条件ではポリ(2−オキセタノン)を工業的に
生産することは不可能である。しかし、廃棄物問題が深
刻化する中、自然界の微生物によって分解されるプラス
チック材料の必要性はますます高まって行く方向にあ
り、このポリ(2−オキセタノン)の高重合体を、より
短時間で常温に近い温度で、安定的に得ることのできる
重合方法の開発が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、重合温度の上昇
は、重合系の外部からの加熱ばかりでなく、重合系内部
での重合反応に伴う熱によっても引き起こされることを
見いだした。即ち、重合開始活性の大きい開始剤を使用
した時、重合開始直後に激しい発熱が起こり、次いで、
この熱によってモノマーへの連鎖移動が起こり、低分子
量化しやすいことを確認したのである。このような知見
に基づいて、更に検討を重ねた結果、ある特定の開始剤
を用いることにより常温に近い温度で急速に重合反応が
進行すること、および、この時発生する重合熱を効率的
に除去することによって、低分子量体を生成させず、高
分子量体を短時間で安定的に得ることができるというこ
とを見いだし、本発明を完成するに到った。
を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、重合温度の上昇
は、重合系の外部からの加熱ばかりでなく、重合系内部
での重合反応に伴う熱によっても引き起こされることを
見いだした。即ち、重合開始活性の大きい開始剤を使用
した時、重合開始直後に激しい発熱が起こり、次いで、
この熱によってモノマーへの連鎖移動が起こり、低分子
量化しやすいことを確認したのである。このような知見
に基づいて、更に検討を重ねた結果、ある特定の開始剤
を用いることにより常温に近い温度で急速に重合反応が
進行すること、および、この時発生する重合熱を効率的
に除去することによって、低分子量体を生成させず、高
分子量体を短時間で安定的に得ることができるというこ
とを見いだし、本発明を完成するに到った。
【0011】即ち、本発明は、2−オキセタノンを脂肪
族炭化水素中で安定カチオンとカルボキシレートアニオ
ンからなる重合開始剤を用いて重合することを特徴とす
るポリ(2−オキセタノン)の製造方法である。
族炭化水素中で安定カチオンとカルボキシレートアニオ
ンからなる重合開始剤を用いて重合することを特徴とす
るポリ(2−オキセタノン)の製造方法である。
【0012】本発明において、脂肪族炭化水素中で重合
を行うということと、安定カチオンとカルボキシレート
アニオンからなる重合開始剤を用いて重合を行うという
ことは、いずれも単独では必要条件に過ぎず、十分条件
ではない。従って、脂肪族炭化水素中で、且つ安定カチ
オンとカルボキシレートアニオンからなる重合開始剤を
用いて重合を行うということが、本発明の必須の要件で
ある。
を行うということと、安定カチオンとカルボキシレート
アニオンからなる重合開始剤を用いて重合を行うという
ことは、いずれも単独では必要条件に過ぎず、十分条件
ではない。従って、脂肪族炭化水素中で、且つ安定カチ
オンとカルボキシレートアニオンからなる重合開始剤を
用いて重合を行うということが、本発明の必須の要件で
ある。
【0013】脂肪族炭化水素中で重合を行うということ
については、例えば、特公昭40ー29032号におい
て、2−オキセタノンを重合する際の無極性溶媒の一つ
として示されている。しかしながら、この中には、本発
明において安定カチオンとカルボキシレートアニオンか
らなる重合開始剤との組み合せにおいて発現する脂肪族
炭化水素の溶媒効果を何等明示していない。本発明にお
いて開示する脂肪族炭化水素の溶媒効果とは、まず第一
に重合熱の除去であり、第二に希釈効果による重合速度
低下を起こさないということである。これは、モノマー
である2−オキセタノンを溶解しないため、モノマー相
が重合終了時に到るまで存在するからであろう。更に、
第三に重合後のポリマーとの分離が容易であるというこ
とである。これは、生成したポリ(2−オキセタノン)
を溶解しないためである。第四に、モノマーの気化に伴
う反応容器の上部での液滴付着および気相重合を抑制
し、重合収率の向上、装置付属ラインの閉塞防止という
ことである。以上の四つの効果である。
については、例えば、特公昭40ー29032号におい
て、2−オキセタノンを重合する際の無極性溶媒の一つ
として示されている。しかしながら、この中には、本発
明において安定カチオンとカルボキシレートアニオンか
らなる重合開始剤との組み合せにおいて発現する脂肪族
炭化水素の溶媒効果を何等明示していない。本発明にお
いて開示する脂肪族炭化水素の溶媒効果とは、まず第一
に重合熱の除去であり、第二に希釈効果による重合速度
低下を起こさないということである。これは、モノマー
である2−オキセタノンを溶解しないため、モノマー相
が重合終了時に到るまで存在するからであろう。更に、
第三に重合後のポリマーとの分離が容易であるというこ
とである。これは、生成したポリ(2−オキセタノン)
を溶解しないためである。第四に、モノマーの気化に伴
う反応容器の上部での液滴付着および気相重合を抑制
し、重合収率の向上、装置付属ラインの閉塞防止という
ことである。以上の四つの効果である。
【0014】安定カチオンとカルボキシレートアニオン
からなる重合開始剤を脂肪族炭化水素以外の溶媒と組み
合わせて2−オキセタノンを重合すると、例えば、モノ
マーおよびポリマーの双方を溶解するクロロフォルムを
用いた場合、重合の進行に伴い重合系の粘度が上昇し、
最終的に重合後のポリマーの分離が非常に難しくなる。
また、トルエンのようにモノマーを溶解し、ポリマーを
膨潤する溶剤を用いた場合も重合後のポリマーの分離が
困難となる。ジエチルエーテルの用にモノマーを溶解
し、ポリマーを溶解しない溶剤を用いた場合、重合が進
行するにつれてポリマーが沈澱析出し、重合成長末端の
重合活性が低下するにも係わらず、モノマーは溶剤中に
均一に溶解しているため、重合成長末端近傍のモノマー
濃度が低く、したがって、重合速度低下が顕著となって
くる。
からなる重合開始剤を脂肪族炭化水素以外の溶媒と組み
合わせて2−オキセタノンを重合すると、例えば、モノ
マーおよびポリマーの双方を溶解するクロロフォルムを
用いた場合、重合の進行に伴い重合系の粘度が上昇し、
最終的に重合後のポリマーの分離が非常に難しくなる。
また、トルエンのようにモノマーを溶解し、ポリマーを
膨潤する溶剤を用いた場合も重合後のポリマーの分離が
困難となる。ジエチルエーテルの用にモノマーを溶解
し、ポリマーを溶解しない溶剤を用いた場合、重合が進
行するにつれてポリマーが沈澱析出し、重合成長末端の
重合活性が低下するにも係わらず、モノマーは溶剤中に
均一に溶解しているため、重合成長末端近傍のモノマー
濃度が低く、したがって、重合速度低下が顕著となって
くる。
【0015】また、脂肪族炭化水素を溶剤として使用し
ても、本発明の重合開始剤以外の、例えば、金属リン酸
開始剤やピリジンを用いた場合、重合そのものが非常に
遅かったり、基本的に低温でしか重合が不可能なため、
脂肪族炭化水素の溶媒効果が発揮される状況に到らな
い。
ても、本発明の重合開始剤以外の、例えば、金属リン酸
開始剤やピリジンを用いた場合、重合そのものが非常に
遅かったり、基本的に低温でしか重合が不可能なため、
脂肪族炭化水素の溶媒効果が発揮される状況に到らな
い。
【0016】安定カチオンとカルボキシレートアニオン
からなる重合開始剤とは、安定カチオンとカルボキシレ
ートアニオンが基本的には塩を形成していることを意味
している。但し、場合により、溶剤あるいはモノマーな
どの溶媒和などの作用によって、安定カチオンとカルボ
キシレートアニオンが、それぞれ独立して存在する場合
も含んでいる。
からなる重合開始剤とは、安定カチオンとカルボキシレ
ートアニオンが基本的には塩を形成していることを意味
している。但し、場合により、溶剤あるいはモノマーな
どの溶媒和などの作用によって、安定カチオンとカルボ
キシレートアニオンが、それぞれ独立して存在する場合
も含んでいる。
【0017】ここで言う安定カチオンとは、一つには、
カチオンとして存在する窒素、リン、硫黄などの原子に
アルキル基の様な電子供与基、あるいはフェニル基のよ
うな共鳴安定基が結合したものであり、且つ水素のよう
なカチオン化して脱離しやすい基が結合していないもの
である。もう一つは、クラウンエーテルやクリプタンド
などの包接化合物によって包接され安定化されたアルカ
リおよびアルカリ土類金属イオンである。
カチオンとして存在する窒素、リン、硫黄などの原子に
アルキル基の様な電子供与基、あるいはフェニル基のよ
うな共鳴安定基が結合したものであり、且つ水素のよう
なカチオン化して脱離しやすい基が結合していないもの
である。もう一つは、クラウンエーテルやクリプタンド
などの包接化合物によって包接され安定化されたアルカ
リおよびアルカリ土類金属イオンである。
【0018】具体的には、第4級アンモニウムカルボキ
シレート、カルボキシベタイン、ホスフォニウムカルボ
キシレート、スルフォニウムカルボキシレート、スルフ
ォキソニウムカルボキシレート、ピリジニウムカルボキ
シレート、および、アルカリおよびアルカリ土類金属カ
ルボキシレートのクラウンエーテル錯体である。
シレート、カルボキシベタイン、ホスフォニウムカルボ
キシレート、スルフォニウムカルボキシレート、スルフ
ォキソニウムカルボキシレート、ピリジニウムカルボキ
シレート、および、アルカリおよびアルカリ土類金属カ
ルボキシレートのクラウンエーテル錯体である。
【0019】第4級アンモニウムカルボキシレートは、
特公昭38−26596号において、第4級アンモニウ
ム塩も2−オキセタノンの重合開始剤として使用可能と
記述されている。しかしながら、重合開始活性および高
分子量体の合成に関する明確な開示はない。また、ホー
ル(H. K. Hall, Jr., Macromolecules, Vol.2, No.5,
488-497 (1969))は、アセトニトリル溶媒中で、テトラ
エチルアンモニウムピバレートの重合開始活性を開示し
ているが、得られた重合体の分子量や収率について何等
明示していない。更に、坪川ら(N. Tsubokawa, A. Fun
aki, and Y. Sone, Journal of Applied Polymer Scien
ce, Vol.28, 2381-2387 (1983))は、カーボンブラック
上のカルボキシレートアニオンと結合した第4級アンモ
ニウムカチオンによる2−オキセタノンの重合を開示し
ているが、高分子量体の生成については、一切示してい
ない。
特公昭38−26596号において、第4級アンモニウ
ム塩も2−オキセタノンの重合開始剤として使用可能と
記述されている。しかしながら、重合開始活性および高
分子量体の合成に関する明確な開示はない。また、ホー
ル(H. K. Hall, Jr., Macromolecules, Vol.2, No.5,
488-497 (1969))は、アセトニトリル溶媒中で、テトラ
エチルアンモニウムピバレートの重合開始活性を開示し
ているが、得られた重合体の分子量や収率について何等
明示していない。更に、坪川ら(N. Tsubokawa, A. Fun
aki, and Y. Sone, Journal of Applied Polymer Scien
ce, Vol.28, 2381-2387 (1983))は、カーボンブラック
上のカルボキシレートアニオンと結合した第4級アンモ
ニウムカチオンによる2−オキセタノンの重合を開示し
ているが、高分子量体の生成については、一切示してい
ない。
【0020】アルカリおよびアルカリ土類金属カルボキ
シレートのクラウンエーテル錯体については、スロモコ
ウスキーら(S. Slomkowski and S. Penczek, Macromol
ecules, Vol.9. No.2, 367-369 (1976) および Vol.13,
No.2, 229-233 (1980) )が、塩化メチレン中で、酢酸
ナトリウム、および酢酸カリウムとジベンゾ−18−ク
ラウン−6−エーテルを用いて2−オキセタノンの重合
を行い、その重合開始活性を開示しているが、数平均分
子量10万以上の高分子量体の形成については何等明示
していない。本発明において開示する安定カチオンとカ
ルボキシレートアニオンからなる重合開始剤の効果と
は、高分子量のポリ(2−オキセタノン)を、常温で短
時間で、かつ安定的に高収率で得ることができるという
ことであり、そのためには、脂肪族炭化水素を使用する
ことを必須とする。
シレートのクラウンエーテル錯体については、スロモコ
ウスキーら(S. Slomkowski and S. Penczek, Macromol
ecules, Vol.9. No.2, 367-369 (1976) および Vol.13,
No.2, 229-233 (1980) )が、塩化メチレン中で、酢酸
ナトリウム、および酢酸カリウムとジベンゾ−18−ク
ラウン−6−エーテルを用いて2−オキセタノンの重合
を行い、その重合開始活性を開示しているが、数平均分
子量10万以上の高分子量体の形成については何等明示
していない。本発明において開示する安定カチオンとカ
ルボキシレートアニオンからなる重合開始剤の効果と
は、高分子量のポリ(2−オキセタノン)を、常温で短
時間で、かつ安定的に高収率で得ることができるという
ことであり、そのためには、脂肪族炭化水素を使用する
ことを必須とする。
【0021】本発明において、脂肪族炭化水素とは、炭
素および水素よりなり、融点が0℃以下の常温で液状あ
るいは、ガス状の有機化合物である。
素および水素よりなり、融点が0℃以下の常温で液状あ
るいは、ガス状の有機化合物である。
【0022】具体的には、エタン、プロパン、ブタン、
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デ
カン、ウンデカン、ドデカン、トリデカンなどの直鎖状
飽和脂肪族炭化水素類;イソブタン、イソペンタン、ネ
オペンタン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタ
ン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブタ
ン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、3−エ
チルペンタン、2,2−ジメチルペンタン、2,3−ジ
メチルペンタン、2,4−ジメチルペンタン、3,3−
ジメチルペンタン、2,2,3−トリメチルブタン、2
−メチルヘプタン、3−メチルヘプタン、2,2−ジメ
チルヘキサン、2,3−ジメチルヘキサン、2,5−ジ
メチルヘキサン、3,4−ジメチルヘキサン、2,2,
3−トリメチルペンタン、2,2,4−トリメチルペン
タン、2,3,3−トリメチルペンタン、2,3,4−
トリメチルペンタン、2−メチルオクタン、2−メチル
ノナンなどの分岐状飽和脂肪族炭化水素類;シクロブタ
ン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン
などの環状飽和脂肪族炭化水素類;プロピレン、1−ブ
テン、2−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、2−
ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−
ブテン、2−メチル2−ブテン、1−ヘキセン、2,3
−ジメチル−2−ブテンなどの鎖状不飽和脂肪族炭化水
素類;シクロペンテン、シクロヘキセンなどの環状不飽
和脂肪族炭化水素類である。
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デ
カン、ウンデカン、ドデカン、トリデカンなどの直鎖状
飽和脂肪族炭化水素類;イソブタン、イソペンタン、ネ
オペンタン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタ
ン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブタ
ン、2−メチルヘキサン、3−メチルヘキサン、3−エ
チルペンタン、2,2−ジメチルペンタン、2,3−ジ
メチルペンタン、2,4−ジメチルペンタン、3,3−
ジメチルペンタン、2,2,3−トリメチルブタン、2
−メチルヘプタン、3−メチルヘプタン、2,2−ジメ
チルヘキサン、2,3−ジメチルヘキサン、2,5−ジ
メチルヘキサン、3,4−ジメチルヘキサン、2,2,
3−トリメチルペンタン、2,2,4−トリメチルペン
タン、2,3,3−トリメチルペンタン、2,3,4−
トリメチルペンタン、2−メチルオクタン、2−メチル
ノナンなどの分岐状飽和脂肪族炭化水素類;シクロブタ
ン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン
などの環状飽和脂肪族炭化水素類;プロピレン、1−ブ
テン、2−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、2−
ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−
ブテン、2−メチル2−ブテン、1−ヘキセン、2,3
−ジメチル−2−ブテンなどの鎖状不飽和脂肪族炭化水
素類;シクロペンテン、シクロヘキセンなどの環状不飽
和脂肪族炭化水素類である。
【0023】これらの脂肪族炭化水素の中でも、炭素数
が3〜8の飽和脂肪族炭化水素が、ポリマーとの分離、
取り扱い易さ、安定性などの点から、より好適に用いら
れる。
が3〜8の飽和脂肪族炭化水素が、ポリマーとの分離、
取り扱い易さ、安定性などの点から、より好適に用いら
れる。
【0024】上記脂肪族炭化水素は、一般に比重が軽
く、モノマーである2−オキセタノンは、相分離して下
部に沈澱しやすい。そのため、脂肪族炭化水素に、比重
の大きい溶剤を一部加え、モノマーとの比重を近付けた
混合溶剤も使用可能である。このような比重の調節溶剤
として、例えば、四塩化炭素、クロロフォルム、塩化メ
チレン、1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエ
タン、1,2−ジクロロエチレン、1,1,1−トリク
ロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,
1,2−テトラクロロエタン、1,1,2,2−テトラ
クロロエタンなどのハロゲン系溶剤が好適に使用され
る。これらのハロゲン系溶剤は、モノマーを溶解するた
め、その使用量は、上記脂肪族炭化水素に対して、30
容量%以下、好ましくは、15容量%以下であることが
好ましい。
く、モノマーである2−オキセタノンは、相分離して下
部に沈澱しやすい。そのため、脂肪族炭化水素に、比重
の大きい溶剤を一部加え、モノマーとの比重を近付けた
混合溶剤も使用可能である。このような比重の調節溶剤
として、例えば、四塩化炭素、クロロフォルム、塩化メ
チレン、1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエ
タン、1,2−ジクロロエチレン、1,1,1−トリク
ロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,
1,2−テトラクロロエタン、1,1,2,2−テトラ
クロロエタンなどのハロゲン系溶剤が好適に使用され
る。これらのハロゲン系溶剤は、モノマーを溶解するた
め、その使用量は、上記脂肪族炭化水素に対して、30
容量%以下、好ましくは、15容量%以下であることが
好ましい。
【0025】本発明における脂肪族炭化水素の使用量
は、重合熱を十分に除去しうる量が必要であり、重合開
始剤の量や重合温度によって最適量が異なるが、一般的
に、モノマーに対して、20〜1000容量%、好まし
くは、50〜500容量%である。20容量%より少な
いと、重合熱の除去効果が十分でなく、場合によって
は、低分子量のポリマーが生成する可能性がある。一
方、1000容量%を超える量では、重合熱の除去効果
は変わらない。
は、重合熱を十分に除去しうる量が必要であり、重合開
始剤の量や重合温度によって最適量が異なるが、一般的
に、モノマーに対して、20〜1000容量%、好まし
くは、50〜500容量%である。20容量%より少な
いと、重合熱の除去効果が十分でなく、場合によって
は、低分子量のポリマーが生成する可能性がある。一
方、1000容量%を超える量では、重合熱の除去効果
は変わらない。
【0026】本発明における安定カチオンとカルボキシ
レートアニオンからなる重合開始剤とは、具体的には、
テトラメチルアンモニウムアセテート、テトラエチルア
ンモニウムアセテート、テトラブチルアンモニウムアセ
テート、テトラメチルアンモニウムピバレート、テトラ
エチルアンモニウムピバレート、テトラブチルアンモニ
ウムピバレート、テトラメチルアンモニウムプロピオネ
ート、テトラエチルアンモニウムプロピオネート、テト
ラブチルアンモニウムプロピオネートなどの第4級アン
モニウムカルボキシレート類;オクチルベタイン、デシ
ルベタイン、ウンデシルベタイン、ドデシルベタイン、
テトラデシルベタイン、ヘキサデシルベタインなどのベ
タインカルボキシレート類;テトラエチルホスフォニウ
ムアセテートなどのホスフォニウムカルボキシレート
類;トリメチルスルフォニウムアセテートなどのスルフ
ォニウムカルボキシレート類;トリメチルスルフォキソ
ニウムアセテートなどのスルフォキソニウムカルボキシ
レート類;N−メチルピリジニウムアセテート、N−セ
チルピリジニウムアセテートなどのピリジニウムカルボ
キシレート類;および、酢酸カリウム/18−クラウン
−6−エーテル、酢酸ナトリウム/15−クラウン−5
−エーテル錯体などのアルカリおよびアルカリ土類金属
カルボキシレートのクラウンエーテル錯体類である。
レートアニオンからなる重合開始剤とは、具体的には、
テトラメチルアンモニウムアセテート、テトラエチルア
ンモニウムアセテート、テトラブチルアンモニウムアセ
テート、テトラメチルアンモニウムピバレート、テトラ
エチルアンモニウムピバレート、テトラブチルアンモニ
ウムピバレート、テトラメチルアンモニウムプロピオネ
ート、テトラエチルアンモニウムプロピオネート、テト
ラブチルアンモニウムプロピオネートなどの第4級アン
モニウムカルボキシレート類;オクチルベタイン、デシ
ルベタイン、ウンデシルベタイン、ドデシルベタイン、
テトラデシルベタイン、ヘキサデシルベタインなどのベ
タインカルボキシレート類;テトラエチルホスフォニウ
ムアセテートなどのホスフォニウムカルボキシレート
類;トリメチルスルフォニウムアセテートなどのスルフ
ォニウムカルボキシレート類;トリメチルスルフォキソ
ニウムアセテートなどのスルフォキソニウムカルボキシ
レート類;N−メチルピリジニウムアセテート、N−セ
チルピリジニウムアセテートなどのピリジニウムカルボ
キシレート類;および、酢酸カリウム/18−クラウン
−6−エーテル、酢酸ナトリウム/15−クラウン−5
−エーテル錯体などのアルカリおよびアルカリ土類金属
カルボキシレートのクラウンエーテル錯体類である。
【0027】これらの開始剤の中でも、第4級アンモニ
ウムカルボキシレート類、ベタインカルボキシレート
類、およびアルカリおよびアルカリ土類金属カルボキシ
レートのクラウンエーテル錯体類が、重合開始活性や合
成の容易さなどから特に好適に使用される。
ウムカルボキシレート類、ベタインカルボキシレート
類、およびアルカリおよびアルカリ土類金属カルボキシ
レートのクラウンエーテル錯体類が、重合開始活性や合
成の容易さなどから特に好適に使用される。
【0028】重合開始剤の量は、その開始剤の種類によ
っても幾分異なるが、通常、モノマーの2−オキセタノ
ンに対し、好ましくは0.2等量%以下、さらに好まし
くは、0.05〜0.0001等量%の範囲で用いられ
る。
っても幾分異なるが、通常、モノマーの2−オキセタノ
ンに対し、好ましくは0.2等量%以下、さらに好まし
くは、0.05〜0.0001等量%の範囲で用いられ
る。
【0029】重合温度は、0℃〜70℃の範囲で好適に
行われるが、重合熱によるモノマーへの連鎖移動に伴う
低分子量化を更に回避するためには、重合の前段階をよ
り低い温度で行い、その後、昇温して重合をより完結に
近付ける重合方法も、より好適に実施され得る。
行われるが、重合熱によるモノマーへの連鎖移動に伴う
低分子量化を更に回避するためには、重合の前段階をよ
り低い温度で行い、その後、昇温して重合をより完結に
近付ける重合方法も、より好適に実施され得る。
【0030】重合時間は、重合開始剤の量や重合温度に
よって異なるが、一般的には3〜48時間、工業的生産
を考慮したとき、3〜20時間で完結するよう制御され
る。
よって異なるが、一般的には3〜48時間、工業的生産
を考慮したとき、3〜20時間で完結するよう制御され
る。
【0031】重合の終点は、重合系内の液相および気相
の一部を取り出し、ガスクロマトグラフや液体クロマト
グラフを用いて、2−オキセタノンの残量を分析するこ
とにより確認できる。一般的にモノマーが10%以下、
好ましくは5%以下に減少した時点で重合を終了する。
の一部を取り出し、ガスクロマトグラフや液体クロマト
グラフを用いて、2−オキセタノンの残量を分析するこ
とにより確認できる。一般的にモノマーが10%以下、
好ましくは5%以下に減少した時点で重合を終了する。
【0032】重合後、生成したポリマーは、一般公知の
方法で、溶剤などの共存物質と分離し取得すればよい。
分離手段としては、スプレードライヤーによる溶剤およ
び未反応モノマーとの分離、濾過による溶剤との分離、
ポリマーが溶解しない溶剤、例えば、水、メタノールへ
の注入攪拌によるモノマーや溶剤との分離、減圧、加熱
および乾燥空気の流通による溶剤およびモノマーとの分
離などが、単独あるいは組み合わせて行うことができ
る。
方法で、溶剤などの共存物質と分離し取得すればよい。
分離手段としては、スプレードライヤーによる溶剤およ
び未反応モノマーとの分離、濾過による溶剤との分離、
ポリマーが溶解しない溶剤、例えば、水、メタノールへ
の注入攪拌によるモノマーや溶剤との分離、減圧、加熱
および乾燥空気の流通による溶剤およびモノマーとの分
離などが、単独あるいは組み合わせて行うことができ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明は、従来公知の重合方法では効率
的な工業的生産が不可能であったポリ(2−オキセタノ
ン)を、常温で短時間で、かつ安定的に高分子量体とし
て得るための2−オキセタノンの重合方法を開示したも
のである。
的な工業的生産が不可能であったポリ(2−オキセタノ
ン)を、常温で短時間で、かつ安定的に高分子量体とし
て得るための2−オキセタノンの重合方法を開示したも
のである。
【0034】具体的には、安定カチオンとカルボキシレ
ートアニオンからなる重合開始剤によって高い重合活性
を発現させ、そして脂肪族炭化水素を共存させることに
よって、重合の分子量の低下および重合収率の低下を防
ぎ、さらに重合体を容易に分離取得できるという有用な
2−オキセタノンの重合方法を与えるものである。
ートアニオンからなる重合開始剤によって高い重合活性
を発現させ、そして脂肪族炭化水素を共存させることに
よって、重合の分子量の低下および重合収率の低下を防
ぎ、さらに重合体を容易に分離取得できるという有用な
2−オキセタノンの重合方法を与えるものである。
【0035】廃棄物問題が深刻化する中、自然界の微生
物によって分解され、自然の生態系の中に戻って行くプ
ラスチック材料への要望はますます高まって行く方向に
あり、ポリ(2−オキセタノン)を原材料とする各種プ
ラスチック製品、たとえば、紙おむつ、女性用の衛生用
品、生ゴミ用のゴミ袋、釣り糸、漁網、農業用マルチフ
ィルム、結束テープ、林業用資材、土木用資材など多種
多様の製品の開発が、強く望まれてきている。本発明の
重合方法は、このポリ(2−オキセタノン)を提供する
ための工業的生産方法として大きな効果を発揮するもの
である。
物によって分解され、自然の生態系の中に戻って行くプ
ラスチック材料への要望はますます高まって行く方向に
あり、ポリ(2−オキセタノン)を原材料とする各種プ
ラスチック製品、たとえば、紙おむつ、女性用の衛生用
品、生ゴミ用のゴミ袋、釣り糸、漁網、農業用マルチフ
ィルム、結束テープ、林業用資材、土木用資材など多種
多様の製品の開発が、強く望まれてきている。本発明の
重合方法は、このポリ(2−オキセタノン)を提供する
ための工業的生産方法として大きな効果を発揮するもの
である。
【0036】
【実施例】本発明を、実施例により、さらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0037】本発明において、重合収率とは、最終的に
取得された重合体の収率である。重合時に連鎖移動など
によって生成する液状もしくは半液状の極めて低分子量
のポリマーは、重合後の後処理の際、高分子量体と分離
され回収されない。従って、以下の実施例に示す「収
率」とは、重合の後処理後、回収されたポリマーの収率
を意味する。
取得された重合体の収率である。重合時に連鎖移動など
によって生成する液状もしくは半液状の極めて低分子量
のポリマーは、重合後の後処理の際、高分子量体と分離
され回収されない。従って、以下の実施例に示す「収
率」とは、重合の後処理後、回収されたポリマーの収率
を意味する。
【0038】実施例1 30ml容量のナス型フラスコ中に、2−オキセタノン
3.08g(42.8mmol)とヘキサン3g(17
0容量%対2−オキセタノン)、およびテトラメチルア
ンモニウムアセテートを548μg(4.12μmo
l)添加した。これを窒素雰囲気下磁気攪拌により激し
く攪拌しながら、恒温槽中30℃で1時間、次ぎに50
℃で5時間重合を行った。重合終了後、クロロフォルム
300mlを加えてポリマーを含む重合系をそのまま溶
解した。重合系のクロロフォルム溶液をゲルパーミエー
ションクロマトグラフィーを用いて、分子量を測定した
結果、数平均分子量は127500であった。ポリマー
は、クロロフォルム溶液を、大量のメタノールに沈澱す
ることによって精製分離した。重合体の重量から求めた
重合率は96.4%であった。得られたポリ(2−オキ
セタノン)をクロロフォルムに溶解し、キャスト法によ
ってフィルムを作成した。得られたフィルムは、冷延伸
可能な強靱なフィルムであった。
3.08g(42.8mmol)とヘキサン3g(17
0容量%対2−オキセタノン)、およびテトラメチルア
ンモニウムアセテートを548μg(4.12μmo
l)添加した。これを窒素雰囲気下磁気攪拌により激し
く攪拌しながら、恒温槽中30℃で1時間、次ぎに50
℃で5時間重合を行った。重合終了後、クロロフォルム
300mlを加えてポリマーを含む重合系をそのまま溶
解した。重合系のクロロフォルム溶液をゲルパーミエー
ションクロマトグラフィーを用いて、分子量を測定した
結果、数平均分子量は127500であった。ポリマー
は、クロロフォルム溶液を、大量のメタノールに沈澱す
ることによって精製分離した。重合体の重量から求めた
重合率は96.4%であった。得られたポリ(2−オキ
セタノン)をクロロフォルムに溶解し、キャスト法によ
ってフィルムを作成した。得られたフィルムは、冷延伸
可能な強靱なフィルムであった。
【0039】比較例1 30ml容量のナス型フラスコ中に、2−オキセタノン
を3.02g(41.9mmol)およびテトラメチル
アンモニウムアセテート548μg(4.12μmo
l)添加した。これを実施例1と同様に重合を行った。
重合初期に著しい発熱が起こり、モノマー相は急速に白
色固化した。重合後、後処理および分子量分析を行った
結果、数平均分子量が3680、重合体の収率は61.
0%であった。得られたポリ(2−オキセタノン)をク
ロロフォルムに溶解し、キャスト法によりフィルムを作
製したが、得られたフィルムは、脆いフィルムであっ
た。
を3.02g(41.9mmol)およびテトラメチル
アンモニウムアセテート548μg(4.12μmo
l)添加した。これを実施例1と同様に重合を行った。
重合初期に著しい発熱が起こり、モノマー相は急速に白
色固化した。重合後、後処理および分子量分析を行った
結果、数平均分子量が3680、重合体の収率は61.
0%であった。得られたポリ(2−オキセタノン)をク
ロロフォルムに溶解し、キャスト法によりフィルムを作
製したが、得られたフィルムは、脆いフィルムであっ
た。
【0040】実施例2〜11 100ml容量のステンレスオートクレーブ中に、2−
オキセタノン3.0g(41.7mmol)、テトラメ
チルアンモニウムアセテート533μg(4.0μmo
l)および表1に示した量の各種脂肪族炭化水素を加え
た。これを窒素雰囲気下磁気攪拌により激しく攪拌しな
がら、恒温槽中30℃で1時間、次ぎに50℃で5時間
重合を行った。重合終了後、脂肪族炭化水素を気化ある
いはデカンテーションによって除去した後、クロロフォ
ルム200mlを加えてポリマーを含む重合系をそのま
ま溶解した。重合系のクロロフォルム溶液をゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーを用いて、分子量を測定
した。得られたポリマーの数平均分子量は、表1に併記
した。ポリマーは、クロロフォルム溶液を、大量のメタ
ノールに沈澱することによって精製分離した。重合体の
重量から求めた重合収率も表1に併記した。得られたポ
リ(2−オキセタノン)をクロロフォルムに溶解し、キ
ャスト法によってフィルムを作成した。得られたフィル
ムは、いずれも冷延伸可能な強靱なフィルムであった。
オキセタノン3.0g(41.7mmol)、テトラメ
チルアンモニウムアセテート533μg(4.0μmo
l)および表1に示した量の各種脂肪族炭化水素を加え
た。これを窒素雰囲気下磁気攪拌により激しく攪拌しな
がら、恒温槽中30℃で1時間、次ぎに50℃で5時間
重合を行った。重合終了後、脂肪族炭化水素を気化ある
いはデカンテーションによって除去した後、クロロフォ
ルム200mlを加えてポリマーを含む重合系をそのま
ま溶解した。重合系のクロロフォルム溶液をゲルパーミ
エーションクロマトグラフィーを用いて、分子量を測定
した。得られたポリマーの数平均分子量は、表1に併記
した。ポリマーは、クロロフォルム溶液を、大量のメタ
ノールに沈澱することによって精製分離した。重合体の
重量から求めた重合収率も表1に併記した。得られたポ
リ(2−オキセタノン)をクロロフォルムに溶解し、キ
ャスト法によってフィルムを作成した。得られたフィル
ムは、いずれも冷延伸可能な強靱なフィルムであった。
【0041】比較例2〜5 実施例2〜11の脂肪族炭化水素のかわりに、なにも使
用しないか、表1に併記した他の有機溶剤を用いること
によって、2−オキセタノンの重合を実施例2〜11と
同様にして行った。重合後の後処理および分析も同様に
して行い、得られたポリマーの数平均分子量および重合
収率の結果は、表1に併記した。
用しないか、表1に併記した他の有機溶剤を用いること
によって、2−オキセタノンの重合を実施例2〜11と
同様にして行った。重合後の後処理および分析も同様に
して行い、得られたポリマーの数平均分子量および重合
収率の結果は、表1に併記した。
【0042】
【表1】
【0043】実施例12〜16、比較例6 30ml容量のナス型フラスコ中に、2−オキセタノン
2.0g(27.8mmol)と表2に示した量のヘキ
サンおよびテトラメチルアンモニウムアセテートを27
4μg(2.06μmol)添加した。これを、窒素雰
囲気下、40℃の恒温槽中で、磁気攪拌により激しく攪
拌しながら重合を行った。15時間後、クロロフォルム
100mlを加えてポリマーを含む重合系をそのまま溶
解した。重合系のクロロフォルム溶液をゲルパーミエー
ションクロマトグラフィーを用いて、分子量を測定し
た。ポリマーは、クロロフォルム溶液を、大量のメタノ
ールに沈澱することによって精製分離した。得られたポ
リマーの数平均分子量および重合収率は表2に併記し
た。
2.0g(27.8mmol)と表2に示した量のヘキ
サンおよびテトラメチルアンモニウムアセテートを27
4μg(2.06μmol)添加した。これを、窒素雰
囲気下、40℃の恒温槽中で、磁気攪拌により激しく攪
拌しながら重合を行った。15時間後、クロロフォルム
100mlを加えてポリマーを含む重合系をそのまま溶
解した。重合系のクロロフォルム溶液をゲルパーミエー
ションクロマトグラフィーを用いて、分子量を測定し
た。ポリマーは、クロロフォルム溶液を、大量のメタノ
ールに沈澱することによって精製分離した。得られたポ
リマーの数平均分子量および重合収率は表2に併記し
た。
【0044】
【表2】
【0045】実施例17〜20、比較例7、8 30ml容量のナス型フラスコ中に、2−オキセタノン
2.0g(27.8mmol)とヘキサン3.44g
(300容量%対2−オキセタノン)および表3に示し
た重合開始剤を添加した。これを、窒素雰囲気下、40
℃の恒温槽中で、磁気攪拌により激しく攪拌しながら重
合を行った。20時間後、クロロフォルム100mlを
加えてポリマーを含む重合系をそのまま溶解した。重合
系のクロロフォルム溶液をゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーを用いて、分子量を測定した。ポリマー
は、クロロフォルム溶液を、大量のメタノールに沈澱す
ることによって精製分離した。得られたポリマーの数平
均分子量および重合収率は表3に併記した。
2.0g(27.8mmol)とヘキサン3.44g
(300容量%対2−オキセタノン)および表3に示し
た重合開始剤を添加した。これを、窒素雰囲気下、40
℃の恒温槽中で、磁気攪拌により激しく攪拌しながら重
合を行った。20時間後、クロロフォルム100mlを
加えてポリマーを含む重合系をそのまま溶解した。重合
系のクロロフォルム溶液をゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーを用いて、分子量を測定した。ポリマー
は、クロロフォルム溶液を、大量のメタノールに沈澱す
ることによって精製分離した。得られたポリマーの数平
均分子量および重合収率は表3に併記した。
【0046】
【表3】
Claims (1)
- 【請求項1】 2−オキセタノンを脂肪族炭化水素中で
安定カチオンとカルボキシレートアニオンからなる重合
開始剤を用いて重合することを特徴とするポリ(2−オ
キセタノン)の製造方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34694892A JPH06192409A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | ポリ(2−オキセタノン)の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34694892A JPH06192409A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | ポリ(2−オキセタノン)の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06192409A true JPH06192409A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=18386906
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34694892A Pending JPH06192409A (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | ポリ(2−オキセタノン)の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06192409A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0702044A1 (en) * | 1994-07-27 | 1996-03-20 | General Electric Company | Polycarbonate redistribution method |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP34694892A patent/JPH06192409A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0702044A1 (en) * | 1994-07-27 | 1996-03-20 | General Electric Company | Polycarbonate redistribution method |
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