JPH06196974A - 発振回路および発振周波数調整方法 - Google Patents
発振回路および発振周波数調整方法Info
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- JPH06196974A JPH06196974A JP43A JP34478992A JPH06196974A JP H06196974 A JPH06196974 A JP H06196974A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 34478992 A JP34478992 A JP 34478992A JP H06196974 A JPH06196974 A JP H06196974A
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Landscapes
- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】発振周波数を安定的に調整することができ、小
型化の可能な発振回路を提供する。 【構成】コンデンサCの充電および放電によって発振周
波数が決定されるマルチバイブレータ1において、コン
デンサCに発振周波数調整用の可変抵抗VRを並列に接
続した。 【効果】コンデンサCの充放電に要する時間を制御でき
るので、発振周波数を調整することができる。
型化の可能な発振回路を提供する。 【構成】コンデンサCの充電および放電によって発振周
波数が決定されるマルチバイブレータ1において、コン
デンサCに発振周波数調整用の可変抵抗VRを並列に接
続した。 【効果】コンデンサCの充放電に要する時間を制御でき
るので、発振周波数を調整することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサの充電およ
び放電に要する時間によって発振周波数が決定される発
振回路に関し、さらにこのような発振回路の発振周波数
を調整する発振周波数調整方法に関するものである。
び放電に要する時間によって発振周波数が決定される発
振回路に関し、さらにこのような発振回路の発振周波数
を調整する発振周波数調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、たとえばSignetics 19
87 Linear Data Manual vol.1:Communicationsには、N
E564という形式の半導体集積回路(以下、「半導体
IC」という。)101を用いた発振器が示されてい
る。この発振器は、図6のような構成になっており、半
導体IC101に発振周波数を決定するコンデンサC1
が接続され、そのコンデンサC1に並列に可変コンデン
サVCが接続されている。この構成では、可変コンデン
サVCの容量を調整することにより、発振周波数を調整
することができる。
87 Linear Data Manual vol.1:Communicationsには、N
E564という形式の半導体集積回路(以下、「半導体
IC」という。)101を用いた発振器が示されてい
る。この発振器は、図6のような構成になっており、半
導体IC101に発振周波数を決定するコンデンサC1
が接続され、そのコンデンサC1に並列に可変コンデン
サVCが接続されている。この構成では、可変コンデン
サVCの容量を調整することにより、発振周波数を調整
することができる。
【0003】図7は従来の発振回路の他の構成例を示す
電気回路図である(稲葉 保著「発振回路完全マスタ
ー」日本放送出版協会参照)。この発振回路は3つのC
−MOSインバータ102,103,104と、発振周
波数を決定するコンデンサCとを有しており、コンデン
サCには直列に抵抗Rおよび可変抵抗VRが接続されて
いる。この構成では、コンデンサCに流入する電流を抵
抗Rおよび可変抵抗VRで調整して、発振周波数が調整
される。
電気回路図である(稲葉 保著「発振回路完全マスタ
ー」日本放送出版協会参照)。この発振回路は3つのC
−MOSインバータ102,103,104と、発振周
波数を決定するコンデンサCとを有しており、コンデン
サCには直列に抵抗Rおよび可変抵抗VRが接続されて
いる。この構成では、コンデンサCに流入する電流を抵
抗Rおよび可変抵抗VRで調整して、発振周波数が調整
される。
【0004】一方、発振周波数の調整を可変抵抗を用い
ることなく行うために、トリミングという技術がある。
これは、半導体集積回路や混成厚膜集積回路などにすで
に実装または構成されている抵抗体を研磨粉やレーザを
用いて削り、所定の抵抗値を得るものである。前者の研
磨粉を用いるトリミングをサンドブラスト法、後者のレ
ーザを用いるトリミングをレーザトリミングという。抵
抗体の抵抗値は抵抗体の長さに比例し、その幅と膜厚と
に反比例する。すでに実装または構成されている抵抗体
の膜厚を変えることは困難なため、上記のトリミング技
術では、幅を狭くしたり長さを長くしたりして、所定の
抵抗値を得ている。これらトリミング技術は方法によっ
て差異はあるが、一般的に高精度で所定の抵抗値が得ら
れる。そして、その結果、発振回路の発振周波数を調整
できる。
ることなく行うために、トリミングという技術がある。
これは、半導体集積回路や混成厚膜集積回路などにすで
に実装または構成されている抵抗体を研磨粉やレーザを
用いて削り、所定の抵抗値を得るものである。前者の研
磨粉を用いるトリミングをサンドブラスト法、後者のレ
ーザを用いるトリミングをレーザトリミングという。抵
抗体の抵抗値は抵抗体の長さに比例し、その幅と膜厚と
に反比例する。すでに実装または構成されている抵抗体
の膜厚を変えることは困難なため、上記のトリミング技
術では、幅を狭くしたり長さを長くしたりして、所定の
抵抗値を得ている。これらトリミング技術は方法によっ
て差異はあるが、一般的に高精度で所定の抵抗値が得ら
れる。そして、その結果、発振回路の発振周波数を調整
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の図6の構成で
は、発振周波数の調整のために、可変コンデンサを用い
ている。ところが、この可変コンデンサは部品コストが
高く、しかも実装形態が大型化するという欠点があっ
た。さらに、可変コンデンサを用いた場合は、発振周波
数の安定度が悪化するという欠点もあった。
は、発振周波数の調整のために、可変コンデンサを用い
ている。ところが、この可変コンデンサは部品コストが
高く、しかも実装形態が大型化するという欠点があっ
た。さらに、可変コンデンサを用いた場合は、発振周波
数の安定度が悪化するという欠点もあった。
【0006】また、上述の図7の構成では、発振周波数
決定用のコンデンサに直列に抵抗を接続し、抵抗により
コンデンサへの充放電電流を加減することにより発振周
波数の調整を行っている。ところが、この回路では、I
C化により抵抗がIC内に組み込まれていると調整がで
きなくなるという欠点がある。特に、コンデンサに直列
に接続される抵抗はIC化になじみやすく、IC内部に
設けられることが多い。なお、IC化された抵抗体をト
リミングして発振周波数の調整を行うことは非常に困難
である。
決定用のコンデンサに直列に抵抗を接続し、抵抗により
コンデンサへの充放電電流を加減することにより発振周
波数の調整を行っている。ところが、この回路では、I
C化により抵抗がIC内に組み込まれていると調整がで
きなくなるという欠点がある。特に、コンデンサに直列
に接続される抵抗はIC化になじみやすく、IC内部に
設けられることが多い。なお、IC化された抵抗体をト
リミングして発振周波数の調整を行うことは非常に困難
である。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、発振周波数を安定性よく所望の値に調整す
ることができ、しかも小型化を図りやすい発振回路およ
び発振周波数調整方法を提供することである。
題を解決し、発振周波数を安定性よく所望の値に調整す
ることができ、しかも小型化を図りやすい発振回路およ
び発振周波数調整方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の発振回路は、コンデンサを備え、上記
コンデンサの充電および放電に要する時間で発振周波数
が決定される発振回路であって、上記コンデンサに並列
に接続された発振周波数調整用の抵抗を含むことを特徴
とするものである。
の請求項1記載の発振回路は、コンデンサを備え、上記
コンデンサの充電および放電に要する時間で発振周波数
が決定される発振回路であって、上記コンデンサに並列
に接続された発振周波数調整用の抵抗を含むことを特徴
とするものである。
【0009】また、請求項2記載の発振周波数調整方法
は、コンデンサの充電および放電に要する時間で発振周
波数が決定される発振回路の発振周波数を調整する方法
において、上記コンデンサに並列に抵抗を接続し、上記
抵抗の抵抗値を変化させることを特徴とするものであ
る。
は、コンデンサの充電および放電に要する時間で発振周
波数が決定される発振回路の発振周波数を調整する方法
において、上記コンデンサに並列に抵抗を接続し、上記
抵抗の抵抗値を変化させることを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、発振周波数を決定するコ
ンデンサに発振周波数調整用の抵抗が並列に接続され
る。そうすると、電流の一部が抵抗に流れることになる
ので、コンデンサの充電電流および放電電流は抵抗の抵
抗値に対応して変化する。すなわち、充電および放電に
要する時間が変化する。このため、発振周波数を調整す
ることができる。また、抵抗の抵抗値を適当に変化させ
れば、所望の値に発振周波数を調整することができる。
ンデンサに発振周波数調整用の抵抗が並列に接続され
る。そうすると、電流の一部が抵抗に流れることになる
ので、コンデンサの充電電流および放電電流は抵抗の抵
抗値に対応して変化する。すなわち、充電および放電に
要する時間が変化する。このため、発振周波数を調整す
ることができる。また、抵抗の抵抗値を適当に変化させ
れば、所望の値に発振周波数を調整することができる。
【0011】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例の無
安定マルチバイブレータの電気回路図を示す。図1の無
安定マルチバイブレータ1の特徴は、発振周波数を決め
るコンデンサCに並列に可変抵抗VRが接続されている
ことである。この並列接続された可変抵抗VRによって
発振周波数を調整することができる。
照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例の無
安定マルチバイブレータの電気回路図を示す。図1の無
安定マルチバイブレータ1の特徴は、発振周波数を決め
るコンデンサCに並列に可変抵抗VRが接続されている
ことである。この並列接続された可変抵抗VRによって
発振周波数を調整することができる。
【0012】より詳しく構成を説明すると、2つのトラ
ンジスタTr1,Tr2が対称に接続されており、トラ
ンジスタTr1,Tr2のコレクタにはそれぞれ抵抗R
L が接続されている。そして、抵抗RL を介してトラン
ジスタTr1,Tr2には電源電圧+Vccが印加され
ている。トランジスタTr1,Tr2のエミッタにはそ
れぞれ抵抗RC が接続されている。トランジスタTr1
のベースはトランジスタTr2のコレクタに接続されて
おり、トランジスタTr2のベースはトランジスタTr
1のコレクタに接続されている。また、トランジスタT
r1,Tr2のエミッタ間はコンデンサCで接続されて
おり、このコンデンサCには可変抵抗VRが並列に接続
されている。
ンジスタTr1,Tr2が対称に接続されており、トラ
ンジスタTr1,Tr2のコレクタにはそれぞれ抵抗R
L が接続されている。そして、抵抗RL を介してトラン
ジスタTr1,Tr2には電源電圧+Vccが印加され
ている。トランジスタTr1,Tr2のエミッタにはそ
れぞれ抵抗RC が接続されている。トランジスタTr1
のベースはトランジスタTr2のコレクタに接続されて
おり、トランジスタTr2のベースはトランジスタTr
1のコレクタに接続されている。また、トランジスタT
r1,Tr2のエミッタ間はコンデンサCで接続されて
おり、このコンデンサCには可変抵抗VRが並列に接続
されている。
【0013】図2は、図1に示す無安定マルチバイブレ
ータの各部の電圧波形を示す波形図である。図2(a) は
トランジスタTr1のエミッタ電圧Ve1の波形、図2
(b)はトランジスタTr2のエミッタ電圧Ve2の波
形、図2(c) はトランジスタTr1のコレクタ電圧Vc
1の波形、図2(d) はトランジスタTr2のコレクタ電
圧Vc2の波形、図2(e) は出力電圧Voの波形を表し
ている。以下では、図1および図2を参照しつつ、無安
定マルチバイブレータの動作を説明する。
ータの各部の電圧波形を示す波形図である。図2(a) は
トランジスタTr1のエミッタ電圧Ve1の波形、図2
(b)はトランジスタTr2のエミッタ電圧Ve2の波
形、図2(c) はトランジスタTr1のコレクタ電圧Vc
1の波形、図2(d) はトランジスタTr2のコレクタ電
圧Vc2の波形、図2(e) は出力電圧Voの波形を表し
ている。以下では、図1および図2を参照しつつ、無安
定マルチバイブレータの動作を説明する。
【0014】通電初期において、回路が不安定な状態に
あるとき、仮にトランジスタTr1がONであるとする
と(図2のイ)、トランジスタTr1のエミッタ電圧V
e1は、Ve1=Vcc−RL IONで表される。ただ
し、IONはトランジスタTr1がONのときのコレクタ
電流である。このエミッタ電圧Ve1は、トランジスタ
Tr1がON状態の間、一定に保たれている。
あるとき、仮にトランジスタTr1がONであるとする
と(図2のイ)、トランジスタTr1のエミッタ電圧V
e1は、Ve1=Vcc−RL IONで表される。ただ
し、IONはトランジスタTr1がONのときのコレクタ
電流である。このエミッタ電圧Ve1は、トランジスタ
Tr1がON状態の間、一定に保たれている。
【0015】トランジスタTr1がONであるとトラン
ジスタTr1の内部抵抗はほぼ零なので、トランジスタ
Tr1のコレクタ電圧Vc1はほぼエミッタ電圧Ve1
に等しい。したがって、トランジスタTr1のコレクタ
電圧Vc1は、Vc1≒Ve1=Vcc−RL IONで表
される。トランジスタTr2のベースはトランジスタT
r1のコレクタと接続されているので、トランジスタT
r2のベース電圧Vb2はトランジスタTr1のコレク
タ電圧Vc1と等しい。したがって、トランジスタTr
2のベース電圧Vb2は、Vb2=Vc1≒Vcc−R
L IONで表される。
ジスタTr1の内部抵抗はほぼ零なので、トランジスタ
Tr1のコレクタ電圧Vc1はほぼエミッタ電圧Ve1
に等しい。したがって、トランジスタTr1のコレクタ
電圧Vc1は、Vc1≒Ve1=Vcc−RL IONで表
される。トランジスタTr2のベースはトランジスタT
r1のコレクタと接続されているので、トランジスタT
r2のベース電圧Vb2はトランジスタTr1のコレク
タ電圧Vc1と等しい。したがって、トランジスタTr
2のベース電圧Vb2は、Vb2=Vc1≒Vcc−R
L IONで表される。
【0016】また、トランジスタTr2のエミッタ電圧
Ve2は、トランジスタTr1のエミッタ電圧Ve1
に、コンデンサCの両極間の電位差Vcap を加えた電圧
となる。すなわち、Ve2=Ve1+Vcap =Vcc−
RL ION+Vcap で表される。したがって、Vb2≒V
cc−RL IONおよびVe2=Vcc−RL ION+Vca
p からトランジスタTr2のベース・エミッタ間の電位
差Vbe2は、Vbe2=Vb2−Ve2≒−Vcap と
表される。この式から、トランジスタTr2のベース・
エミッタ間の電位差Vbe2は負であるので、トランジ
スタTr2はOFF状態にあることがわかる。
Ve2は、トランジスタTr1のエミッタ電圧Ve1
に、コンデンサCの両極間の電位差Vcap を加えた電圧
となる。すなわち、Ve2=Ve1+Vcap =Vcc−
RL ION+Vcap で表される。したがって、Vb2≒V
cc−RL IONおよびVe2=Vcc−RL ION+Vca
p からトランジスタTr2のベース・エミッタ間の電位
差Vbe2は、Vbe2=Vb2−Ve2≒−Vcap と
表される。この式から、トランジスタTr2のベース・
エミッタ間の電位差Vbe2は負であるので、トランジ
スタTr2はOFF状態にあることがわかる。
【0017】このようにトランジスタTr1がONでト
ランジスタTr2がOFFのとき、コンデンサCは矢印
A方向から充電される。このため、図2のイからロまで
の間、トランジスタTr2のエミッタ電圧Ve2は除々
に低下する。これにより、トランジスタTr2のベース
・エミッタ間の電位差Vbe2は増大し、やがてベース
・エミッタ間のスイッチング電圧Vswを越える。この
結果、トランジスタTr2はONに転じる(この動作
は、図2のロでの状態に相当する。)。
ランジスタTr2がOFFのとき、コンデンサCは矢印
A方向から充電される。このため、図2のイからロまで
の間、トランジスタTr2のエミッタ電圧Ve2は除々
に低下する。これにより、トランジスタTr2のベース
・エミッタ間の電位差Vbe2は増大し、やがてベース
・エミッタ間のスイッチング電圧Vswを越える。この
結果、トランジスタTr2はONに転じる(この動作
は、図2のロでの状態に相当する。)。
【0018】トランジスタTr2がONに転じるとトラ
ンジスタTr2に電流が流れこむので、コレクタ電圧V
c2は低下し、Vc2≒Vcc−RL IONとなる。但
し、I ONはトランジスタTr2がONのときのコレクタ
電流である。また、トランジスタTr1のベース・エミ
ッタ間の電位差Vbe1は、Vbe1=Vc1−Ve1
≒−Vcap となるから、負になる。このため、トランジ
スタTr1がOFFに転じる。このとき、コンデンサC
は矢印Bの方向から充電され始める。そして、出力電圧
Voは、図2(e) のように負側の一定値である。
ンジスタTr2に電流が流れこむので、コレクタ電圧V
c2は低下し、Vc2≒Vcc−RL IONとなる。但
し、I ONはトランジスタTr2がONのときのコレクタ
電流である。また、トランジスタTr1のベース・エミ
ッタ間の電位差Vbe1は、Vbe1=Vc1−Ve1
≒−Vcap となるから、負になる。このため、トランジ
スタTr1がOFFに転じる。このとき、コンデンサC
は矢印Bの方向から充電され始める。そして、出力電圧
Voは、図2(e) のように負側の一定値である。
【0019】トランジスタTr1がOFF、トランジス
タTr2がONのときは、図2のロ〜ハに表されるよう
に、各部の電圧波形が変化する。すなわち、トランジス
タTr1のエミッタ電圧Ve1はスイッチング電圧Vs
wを越えるまで下降し、コレクタ電圧Vc1は一定に推
移する。また、トランジスタTr2のエミッタ電圧Ve
2およびコレクタ電圧Vc2は、一定に推移する。この
ときの出力電圧Voは、正側の一定値である。
タTr2がONのときは、図2のロ〜ハに表されるよう
に、各部の電圧波形が変化する。すなわち、トランジス
タTr1のエミッタ電圧Ve1はスイッチング電圧Vs
wを越えるまで下降し、コレクタ電圧Vc1は一定に推
移する。また、トランジスタTr2のエミッタ電圧Ve
2およびコレクタ電圧Vc2は、一定に推移する。この
ときの出力電圧Voは、正側の一定値である。
【0020】その後、これらの動作がそれぞれ繰り返さ
れる。すなわち、無安定マルチバイブレータ1において
は、トランジスタTr1,Tr2が交互にON/OFF
しながら、出力が正/負に反転を繰り返す発振動作が行
われる。以上説明したように、本実施例の無安定マルチ
バイブレータは、一対のトランジスタTr1,Tr2に
よってコンデンサCの充電方向を交互に切り換えること
で動作している。
れる。すなわち、無安定マルチバイブレータ1において
は、トランジスタTr1,Tr2が交互にON/OFF
しながら、出力が正/負に反転を繰り返す発振動作が行
われる。以上説明したように、本実施例の無安定マルチ
バイブレータは、一対のトランジスタTr1,Tr2に
よってコンデンサCの充電方向を交互に切り換えること
で動作している。
【0021】次に、理論的な面からの考察をする。コン
デンサCの両電極電圧、すなわちトランジスタTr1,
Tr2のエミッタ電圧Ve1,Ve2は、図2(a) ,
(b) のように変化している。すなわち、コンデンサCの
電極が接続されている側のトランジスタがON状態のと
き、電極電圧は一定電圧Veon であり、トランジスタが
OFFに転ずると、このときコンデンサが有している電
荷分の電位差Vst分上昇する。そして、接続されている
トランジスタがOFFに転じるまで、すなわちコンデン
サの電位差Vstがベース・エミッタ間のスイッチング電
圧Vstを越えるまで漸減する。この漸減過程を式で表す
と、OFF状態のトランジスタ側のコンデンサの電極電
位v(t) は、次式(1) で表される。
デンサCの両電極電圧、すなわちトランジスタTr1,
Tr2のエミッタ電圧Ve1,Ve2は、図2(a) ,
(b) のように変化している。すなわち、コンデンサCの
電極が接続されている側のトランジスタがON状態のと
き、電極電圧は一定電圧Veon であり、トランジスタが
OFFに転ずると、このときコンデンサが有している電
荷分の電位差Vst分上昇する。そして、接続されている
トランジスタがOFFに転じるまで、すなわちコンデン
サの電位差Vstがベース・エミッタ間のスイッチング電
圧Vstを越えるまで漸減する。この漸減過程を式で表す
と、OFF状態のトランジスタ側のコンデンサの電極電
位v(t) は、次式(1) で表される。
【0022】
【数1】
【0023】これを解き、初期条件t=0、v(t) =V
eon +Vstを考慮すると、
eon +Vstを考慮すると、
【0024】
【数2】
【0025】と表せる。また、発振周期Tとすると、t
=T/2のときv(t) =Veon −Vstであるから、発振
周波数f=1/Tの関係から、
=T/2のときv(t) =Veon −Vstであるから、発振
周波数f=1/Tの関係から、
【0026】
【数3】
【0027】と表せる。次に、本発明を適用し、コンデ
ンサCに可変抵抗RVを並列接続した回路では、同様に
して以下の関係が成り立つ。ただし、Rv は可変抵抗R
Vの抵抗値を表す。
ンサCに可変抵抗RVを並列接続した回路では、同様に
して以下の関係が成り立つ。ただし、Rv は可変抵抗R
Vの抵抗値を表す。
【0028】
【数4】
【0029】これを解き、t=0のとき、v(t) =Veo
n +Vstという初期条件より、
n +Vstという初期条件より、
【0030】
【数5】
【0031】となる。また、t=T/2のときには、v
(t) =Veon −Vstであるから、
(t) =Veon −Vstであるから、
【0032】
【数6】
【0033】という式を得る。この式から発振周波数は
可変抵抗RVの抵抗値Rv の関数で表され、抵抗によっ
ても発振周波数は調整可能であることがわかる。図3
は、上記無安定マルチバイブレータ1の可変抵抗VRの
抵抗値Rv と発振周波数fとの対応関係を示すグラフで
ある。横軸は可変抵抗VRの抵抗値の自然対数を採り、
縦軸は発振周波数f[kHz] を採っている。また、「+」
点は本件出願人が実際に測定したサンプル値を表し、実
線は上で求めた式(6) で求められた計算値を表してい
る。
可変抵抗RVの抵抗値Rv の関数で表され、抵抗によっ
ても発振周波数は調整可能であることがわかる。図3
は、上記無安定マルチバイブレータ1の可変抵抗VRの
抵抗値Rv と発振周波数fとの対応関係を示すグラフで
ある。横軸は可変抵抗VRの抵抗値の自然対数を採り、
縦軸は発振周波数f[kHz] を採っている。また、「+」
点は本件出願人が実際に測定したサンプル値を表し、実
線は上で求めた式(6) で求められた計算値を表してい
る。
【0034】この図より、実測値と理論値とが一致して
いることがわかる。ところで、抵抗値が比較的低い場合
(対数抵抗値が約2.2〜3.0)、発振周波数fは急
激に変化する。ところが、抵抗値が高い領域では(対数
抵抗値が約3.0以上)、発振周波数fの変化が少な
い。したがって、図において抵抗値の変化に対して発振
周波数fの変化が少ない範囲Q1で発振周波数fの調整
を行えば、発振周波数fの微調整が行える。
いることがわかる。ところで、抵抗値が比較的低い場合
(対数抵抗値が約2.2〜3.0)、発振周波数fは急
激に変化する。ところが、抵抗値が高い領域では(対数
抵抗値が約3.0以上)、発振周波数fの変化が少な
い。したがって、図において抵抗値の変化に対して発振
周波数fの変化が少ない範囲Q1で発振周波数fの調整
を行えば、発振周波数fの微調整が行える。
【0035】図4は、本発明の他の実施例の発振回路の
電気回路図である。この発振回路100は従来技術の項
で説明したNE564という形式の半導体IC101を
用いたもので、図1の実施例で説明した発振回路と基本
的に同じ回路を有している。なお、図1の抵抗RL ,R
C に対応する抵抗は半導体IC101に内蔵されてい
る。
電気回路図である。この発振回路100は従来技術の項
で説明したNE564という形式の半導体IC101を
用いたもので、図1の実施例で説明した発振回路と基本
的に同じ回路を有している。なお、図1の抵抗RL ,R
C に対応する抵抗は半導体IC101に内蔵されてい
る。
【0036】図4の発振回路の特徴は、発振周波数fを
決定するコンデンサC1に可変抵抗VRが並列に接続さ
れている点である。この可変抵抗VRの抵抗値を変化さ
せることで、発振周波数fの調整ができる。図5は、上
記発振回路100の可変抵抗VRの抵抗値Rv と発振周
波数fとの対応関係を示すグラフである。横軸は可変抵
抗VRの抵抗値Rv の自然対数を採り、縦軸は発振周波
数f[MHz] を採っている。また、「+」点は本件出願人
が実際に測定したサンプル値を表し、実線は回路シミュ
レーションの結果を表している。この図でも、実測値と
シミュレーション結果とがほぼ同じような形で変化して
おり、コンデンサC1に並列接続した可変抵抗VRによ
り発振周波数fを調整できることがわかる。
決定するコンデンサC1に可変抵抗VRが並列に接続さ
れている点である。この可変抵抗VRの抵抗値を変化さ
せることで、発振周波数fの調整ができる。図5は、上
記発振回路100の可変抵抗VRの抵抗値Rv と発振周
波数fとの対応関係を示すグラフである。横軸は可変抵
抗VRの抵抗値Rv の自然対数を採り、縦軸は発振周波
数f[MHz] を採っている。また、「+」点は本件出願人
が実際に測定したサンプル値を表し、実線は回路シミュ
レーションの結果を表している。この図でも、実測値と
シミュレーション結果とがほぼ同じような形で変化して
おり、コンデンサC1に並列接続した可変抵抗VRによ
り発振周波数fを調整できることがわかる。
【0037】本発明に係る実施例の説明は以上のとおり
であるが、本発明は上述の実施例に限定されるものでは
ない。上述の実施例では、発振回路として無安定マルチ
バイブレータ1を例にとって説明したが、本発明は、発
振周波数がコンデンサの充電および放電によって決定さ
れるようなすべての発振回路に広く適用することができ
る。
であるが、本発明は上述の実施例に限定されるものでは
ない。上述の実施例では、発振回路として無安定マルチ
バイブレータ1を例にとって説明したが、本発明は、発
振周波数がコンデンサの充電および放電によって決定さ
れるようなすべての発振回路に広く適用することができ
る。
【0038】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことは可能である。
種々の設計変更を施すことは可能である。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、発振周波
数を決定するコンデンサに発振周波数調整用の抵抗が並
列に接続されているので、コンデンサの充電電流および
放電電流を制御できる。このため、コンデンサの充電お
よび放電に要する時間を制御することができるので、発
振周波数を調整することができる。
数を決定するコンデンサに発振周波数調整用の抵抗が並
列に接続されているので、コンデンサの充電電流および
放電電流を制御できる。このため、コンデンサの充電お
よび放電に要する時間を制御することができるので、発
振周波数を調整することができる。
【0040】また、本発明では抵抗を用いているので、
従来技術と比べて回路の構成を小型化することができ、
回路の設計の自由度を増やすことができる。さらに、本
発明では、発振周波数調整用に抵抗を用いているので、
たとえば厚膜抵抗をトリミングする方法を用いることが
でき、発振周波数を高精度に調整することができる。
従来技術と比べて回路の構成を小型化することができ、
回路の設計の自由度を増やすことができる。さらに、本
発明では、発振周波数調整用に抵抗を用いているので、
たとえば厚膜抵抗をトリミングする方法を用いることが
でき、発振周波数を高精度に調整することができる。
【図1】本発明の一実施例の無安定マルチバイブレータ
の構成を示す電気回路図である。
の構成を示す電気回路図である。
【図2】上記無安定マルチバイブレータの各部の電圧波
形を示す波形図である。
形を示す波形図である。
【図3】上記無安定マルチバイブレータの発振周波数と
抵抗との関係に関し、サンプル値と計算値とを示したグ
ラフである。
抵抗との関係に関し、サンプル値と計算値とを示したグ
ラフである。
【図4】本発明の他の実施例の発振回路の構成を示す電
気回路図である。
気回路図である。
【図5】上記他の実施例の発振回路における発振周波数
と抵抗との関係のサンプル値とシミュレーション結果と
を示したグラフである。
と抵抗との関係のサンプル値とシミュレーション結果と
を示したグラフである。
【図6】従来の発振回路の構成例を示す電気回路図であ
る。
る。
【図7】従来の発振回路の他の構成例を示す電気回路図
である。
である。
C コンデンサ VR 可変抵抗器
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
Claims (2)
- 【請求項1】コンデンサを備え、上記コンデンサの充電
および放電に要する時間で発振周波数が決定される発振
回路において、 上記コンデンサに並列に接続された発振周波数調整用の
抵抗を含むことを特徴とする発振回路。 - 【請求項2】コンデンサの充電および放電に要する時間
で発振周波数が決定される発振回路の発振周波数を調整
する方法において、 上記コンデンサに並列に抵抗を接続し、上記抵抗の抵抗
値を変化させることを特徴とする発振周波数調整方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP43A JPH06196974A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 発振回路および発振周波数調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP43A JPH06196974A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 発振回路および発振周波数調整方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06196974A true JPH06196974A (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=18372003
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP43A Pending JPH06196974A (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 発振回路および発振周波数調整方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06196974A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008047692A1 (en) * | 2006-10-18 | 2008-04-24 | Niigata Seimitsu Co., Ltd. | Voltage control oscillation circuit |
| CN114301394A (zh) * | 2021-12-28 | 2022-04-08 | 努比亚技术有限公司 | 一种双发射极时钟振荡器及移动终端 |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP43A patent/JPH06196974A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008047692A1 (en) * | 2006-10-18 | 2008-04-24 | Niigata Seimitsu Co., Ltd. | Voltage control oscillation circuit |
| JP2008103888A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-01 | Niigata Seimitsu Kk | 電圧制御発振回路 |
| CN114301394A (zh) * | 2021-12-28 | 2022-04-08 | 努比亚技术有限公司 | 一种双发射极时钟振荡器及移动终端 |
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