JPH06199622A - 硬化性材料用粉材 - Google Patents
硬化性材料用粉材Info
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- JPH06199622A JPH06199622A JP4361046A JP36104692A JPH06199622A JP H06199622 A JPH06199622 A JP H06199622A JP 4361046 A JP4361046 A JP 4361046A JP 36104692 A JP36104692 A JP 36104692A JP H06199622 A JPH06199622 A JP H06199622A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 長時間空気中の水分と接触しても変質しにく
く、セメントとした場合に品質が安定な、保存安定性に
優れた硬化性材料用粉材を提供する。 【構成】 自己硬化型リン酸カルシウム粉体を基材とし
所定量の多糖類及び/又は糖アルコールを含有させてな
る硬化性材料用粉材。
く、セメントとした場合に品質が安定な、保存安定性に
優れた硬化性材料用粉材を提供する。 【構成】 自己硬化型リン酸カルシウム粉体を基材とし
所定量の多糖類及び/又は糖アルコールを含有させてな
る硬化性材料用粉材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は硬化性材料用粉材に関す
る。更に詳しくは、リン酸カルシウム粉体と多糖類及び
/又は糖アルコールとを混合した硬化性材料用で、保存
安定性が優れた粉材に関する。
る。更に詳しくは、リン酸カルシウム粉体と多糖類及び
/又は糖アルコールとを混合した硬化性材料用で、保存
安定性が優れた粉材に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自己硬
化型リン酸カルシウムは水と反応して硬化するものをい
う。このうち特に硬化した後ヒドロキシアパタイト(以
下、HAPと略する)を生じるものは該HAPが生体内
の歯、骨の主成分に近似することにより、歯、骨補填剤
等の医療用セメントとして近年注目されている。自己硬
化型リン酸カルシウムは水等の液剤と練和してセメント
とするが、その際の操作性を向上させるためボールミル
等で粉砕したものが用いられる。自己硬化型リン酸カル
シウムは水に反応して硬化することから分かるように水
に対して活性であるため、空気中の水分の吸着により経
時変化を起こすことがある。例えば自己硬化型リン酸カ
ルシウムとして注目されているα型リン酸三カルシウム
では、高温多湿下に保存した場合、短時間にα型リン酸
三カルシウムの一部が次第に塊状のHAPへと変化す
る。そのため、使用時に液剤と練和してペースト状にす
るのに時間が掛かり、適用部位に挿入、充填もしくは流
し込むにしても操作が行い難くなる。また、練和しても
バラツキがなくならず良好なペースト状にならない等の
現象が起きる場合があった。
化型リン酸カルシウムは水と反応して硬化するものをい
う。このうち特に硬化した後ヒドロキシアパタイト(以
下、HAPと略する)を生じるものは該HAPが生体内
の歯、骨の主成分に近似することにより、歯、骨補填剤
等の医療用セメントとして近年注目されている。自己硬
化型リン酸カルシウムは水等の液剤と練和してセメント
とするが、その際の操作性を向上させるためボールミル
等で粉砕したものが用いられる。自己硬化型リン酸カル
シウムは水に反応して硬化することから分かるように水
に対して活性であるため、空気中の水分の吸着により経
時変化を起こすことがある。例えば自己硬化型リン酸カ
ルシウムとして注目されているα型リン酸三カルシウム
では、高温多湿下に保存した場合、短時間にα型リン酸
三カルシウムの一部が次第に塊状のHAPへと変化す
る。そのため、使用時に液剤と練和してペースト状にす
るのに時間が掛かり、適用部位に挿入、充填もしくは流
し込むにしても操作が行い難くなる。また、練和しても
バラツキがなくならず良好なペースト状にならない等の
現象が起きる場合があった。
【0003】このように、液剤と練和してセメントとす
る場合に、硬化時間にバラツキを生じたり、練和性が悪
くなる等の問題が生じ、品質(操作性)が安定しないと
いう問題があった。従って、自己硬化型リン酸カルシウ
ムの経時変化を防止するために、包装は水分を通さない
ガラス製等の容器に充填すればよいが、その場合でも、
一度開封すると自己硬化型リン酸カルシウム粉体は使用
毎に空気中の水分を吸着して経時変化を起こし、徐々に
操作性が悪くなる等、保存安定性に問題があった。ま
た、X線造影剤である塩基性炭酸ビスマスを添加する
と、自己硬化型リン酸カルシウムの経時変化が加速され
やすくなることを本発明者等は確認している。このた
め、長時間空気中の水分と接触しても変質しにくく、セ
メントとした場合に品質が安定な、保存安定性に優れた
硬化性材料用粉材の開発が強く望まれていた。
る場合に、硬化時間にバラツキを生じたり、練和性が悪
くなる等の問題が生じ、品質(操作性)が安定しないと
いう問題があった。従って、自己硬化型リン酸カルシウ
ムの経時変化を防止するために、包装は水分を通さない
ガラス製等の容器に充填すればよいが、その場合でも、
一度開封すると自己硬化型リン酸カルシウム粉体は使用
毎に空気中の水分を吸着して経時変化を起こし、徐々に
操作性が悪くなる等、保存安定性に問題があった。ま
た、X線造影剤である塩基性炭酸ビスマスを添加する
と、自己硬化型リン酸カルシウムの経時変化が加速され
やすくなることを本発明者等は確認している。このた
め、長時間空気中の水分と接触しても変質しにくく、セ
メントとした場合に品質が安定な、保存安定性に優れた
硬化性材料用粉材の開発が強く望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等はかかる状況
に鑑み、経時的に空気中の水分の吸着により変質しにく
く保存安定性に優れたリン酸カルシウムについて鋭意検
討を重ねた結果、多糖類及び/又は糖アルコールを特定
の割合で混合すれば保存安定性に優れ、セメントとした
場合の品質が安定な硬化性材料用粉材が得られることを
見出し、本発明を完成するに至ったものである。即ち本
発明は、自己硬化型リン酸カルシウム粉体を基材とし多
糖類及び/又は糖アルコールを0.1〜30重量%含有
させてなることを特徴とする硬化性材料用粉材を提供す
るものである。
に鑑み、経時的に空気中の水分の吸着により変質しにく
く保存安定性に優れたリン酸カルシウムについて鋭意検
討を重ねた結果、多糖類及び/又は糖アルコールを特定
の割合で混合すれば保存安定性に優れ、セメントとした
場合の品質が安定な硬化性材料用粉材が得られることを
見出し、本発明を完成するに至ったものである。即ち本
発明は、自己硬化型リン酸カルシウム粉体を基材とし多
糖類及び/又は糖アルコールを0.1〜30重量%含有
させてなることを特徴とする硬化性材料用粉材を提供す
るものである。
【0005】以下、更に本発明を詳細に説明する。本発
明でいう自己硬化型リン酸カルシウムとは、水もしくは
酸等の硬化促進剤を添加した水で練ったとき、水和によ
って硬化性を示すものであって、例示するとα型リン酸
三カルシウム、リン酸四カルシウム等の自己硬化型リン
酸カルシウムもしくはα型リン酸三カルシウムとリン酸
四カルシウムの混合物もしくはこれらとリン酸八カルシ
ウム、β型リン酸三カルシウム、リン酸水素カルシウム
等の非自己硬化型リン酸カルシウムとの混合物である。
カルシウムとリンの原子比はCa/P=1.3〜2.0
の範囲が好ましく、更に好ましくはCa/P=1.4〜
1.8の範囲である。この範囲外のCa/P比の組成の
ものはHAPの理論組成のCa/P比との差が大きすぎ
るため、リン酸カルシウムを酸等の硬化促進剤を含んだ
水と練和しても硬化してHAP構造に転化しにくく、良
好な硬化体が得られにくい。これらの製造方法は特に制
限しないが、例えばα型リン酸三カルシウムの場合、リ
ン酸第二カルシウムを約550℃で約2時間加熱して得
られたγ型ピロリン酸カルシウムを炭酸カルシウムと混
合して約1200℃で焼成、粉砕したものが特に好まし
く、粒径は100μm以下、好ましくは20μm以下の
ものが好適に使用できる。
明でいう自己硬化型リン酸カルシウムとは、水もしくは
酸等の硬化促進剤を添加した水で練ったとき、水和によ
って硬化性を示すものであって、例示するとα型リン酸
三カルシウム、リン酸四カルシウム等の自己硬化型リン
酸カルシウムもしくはα型リン酸三カルシウムとリン酸
四カルシウムの混合物もしくはこれらとリン酸八カルシ
ウム、β型リン酸三カルシウム、リン酸水素カルシウム
等の非自己硬化型リン酸カルシウムとの混合物である。
カルシウムとリンの原子比はCa/P=1.3〜2.0
の範囲が好ましく、更に好ましくはCa/P=1.4〜
1.8の範囲である。この範囲外のCa/P比の組成の
ものはHAPの理論組成のCa/P比との差が大きすぎ
るため、リン酸カルシウムを酸等の硬化促進剤を含んだ
水と練和しても硬化してHAP構造に転化しにくく、良
好な硬化体が得られにくい。これらの製造方法は特に制
限しないが、例えばα型リン酸三カルシウムの場合、リ
ン酸第二カルシウムを約550℃で約2時間加熱して得
られたγ型ピロリン酸カルシウムを炭酸カルシウムと混
合して約1200℃で焼成、粉砕したものが特に好まし
く、粒径は100μm以下、好ましくは20μm以下の
ものが好適に使用できる。
【0006】本発明はリン酸カルシウム粉体中に、多糖
類及び/又は糖アルコールを0.1〜30重量%(以
下、重量%は特記しない限り%で表わす)、好ましくは
1〜10%混合した硬化性材料用粉材である。多糖類及
び/又は糖アルコールの混合量が少なすぎると粉剤の保
存安定性が向上せず、また多すぎると、保存安定性は向
上するが、溶剤を混ぜてペースト状にした場合に粘度が
高くなりすぎ、流動性が低下し使用上、操作性、作業性
が悪化するので好ましくない。本発明で使用する多糖類
の具体的な例としてはナトリウムカルボキシメチルセル
ロース等のセルロース類、グリコーゲン、ペントサン、
ヘキソサン、デンプン等が挙げられ、糖アルコールの具
体的な例としてはソルビット、マンニット、キシリット
等があげられる。
類及び/又は糖アルコールを0.1〜30重量%(以
下、重量%は特記しない限り%で表わす)、好ましくは
1〜10%混合した硬化性材料用粉材である。多糖類及
び/又は糖アルコールの混合量が少なすぎると粉剤の保
存安定性が向上せず、また多すぎると、保存安定性は向
上するが、溶剤を混ぜてペースト状にした場合に粘度が
高くなりすぎ、流動性が低下し使用上、操作性、作業性
が悪化するので好ましくない。本発明で使用する多糖類
の具体的な例としてはナトリウムカルボキシメチルセル
ロース等のセルロース類、グリコーゲン、ペントサン、
ヘキソサン、デンプン等が挙げられ、糖アルコールの具
体的な例としてはソルビット、マンニット、キシリット
等があげられる。
【0007】また本発明のリン酸カルシウム系組成物で
は、更に必要に応じて、難溶性フッ化物を含有させるこ
とができる。リン酸カルシウムに難溶性フッ化物を添加
するとセメントとした場合にフッ化アパタイトになるこ
とが確認されている。このフッ化アパタイトはアパタイ
トの中でも特に安定な形態として知られ、このセメント
は生体内または口腔内で優れた安定性を示すことが容易
に理解できる。難溶性フッ化物の量は、フッ素がアパタ
イトに取り込まれるにはCa/F(グラムアトム比)=
少なくとも4.2以上であり、硬化時間が数時間以内で
あるためには実際上約Ca/F=60以下が好ましい。
は、更に必要に応じて、難溶性フッ化物を含有させるこ
とができる。リン酸カルシウムに難溶性フッ化物を添加
するとセメントとした場合にフッ化アパタイトになるこ
とが確認されている。このフッ化アパタイトはアパタイ
トの中でも特に安定な形態として知られ、このセメント
は生体内または口腔内で優れた安定性を示すことが容易
に理解できる。難溶性フッ化物の量は、フッ素がアパタ
イトに取り込まれるにはCa/F(グラムアトム比)=
少なくとも4.2以上であり、硬化時間が数時間以内で
あるためには実際上約Ca/F=60以下が好ましい。
【0008】難溶性フッ化物の具体的な例としてはフッ
化カルシウム、フッ化マグネシウム、フッ化ストロンチ
ウム、フッ化バリウムなどのアルカリ土類金属フッ化
物、フッ化リチウム、フッ化クロム、フッ化鉛、フッ化
ニッケル、フッ化鉄、フッ化アルミニウムなどの金属フ
ッ化物、ケイフッ化ナトリウム、ケイフッ化カリウム、
ケイフッ化カルシウム、ケイフッ化バリウム等があげら
れ、単独でも複数の混合物として用いてもよい。また本
発明のリン酸カルシウム系組成物では、更に必要に応じ
て、X線造影剤を任意に含有させることができる。X線
造影剤としては、硫酸バリウム、塩基性炭酸バリウム及
びヨードホルムから成る群より1種以上選択することが
できる。X線造影剤の添加量は特に限定されないが、粉
材中0〜30%であるのが好ましい。
化カルシウム、フッ化マグネシウム、フッ化ストロンチ
ウム、フッ化バリウムなどのアルカリ土類金属フッ化
物、フッ化リチウム、フッ化クロム、フッ化鉛、フッ化
ニッケル、フッ化鉄、フッ化アルミニウムなどの金属フ
ッ化物、ケイフッ化ナトリウム、ケイフッ化カリウム、
ケイフッ化カルシウム、ケイフッ化バリウム等があげら
れ、単独でも複数の混合物として用いてもよい。また本
発明のリン酸カルシウム系組成物では、更に必要に応じ
て、X線造影剤を任意に含有させることができる。X線
造影剤としては、硫酸バリウム、塩基性炭酸バリウム及
びヨードホルムから成る群より1種以上選択することが
できる。X線造影剤の添加量は特に限定されないが、粉
材中0〜30%であるのが好ましい。
【0009】リン酸カルシウム粉体と多糖類及び/又は
糖アルコールとの混合は、均一に行うことが好ましい。
混合する方法は、湿式混合と乾式混合がある。湿式混合
は多糖類及び/又は糖アルコールを水に溶解後リン酸カ
ルシウム粉体と混合する方法であるが、リン酸カルシウ
ム粉体が水と接触して変質することが考えられるので乾
式混合が望ましい。乾式混合としては、均一に混合でき
れば特に混合方法、混合時間等の制限はない。リン酸カ
ルシウム系組成物が難溶性フッ化物及び/またはX線造
影剤を含有する場合は、湿式混合あるいは乾式混合のど
ちらでも良い。湿式混合としては、難溶性フッ化物及び
/またはX線造影剤と水に溶解した多糖類及び/又は糖
アルコールを混合して乾燥後、リン酸カルシウム粉体と
混合する方法等が考えられるが特に混合方法、混合時間
等の制限はない。また乾式混合としては、均一に混合で
きれば特に混合方法、混合時間等の制限はない。尚、多
糖類及び/又は糖アルコールは、湿式混合では水に溶解
しやすいものが作業性が良いこと及び乾式混合では塊状
より粉状のものがリン酸カルシウム粉体と均一に混合し
やすいことから、粉状のものが好ましい。本発明のリン
酸カルシウム系組成物は、長期間空気中の水分と接触し
ても変質しにくく、セメントとした場合に品質が安定
な、保存安定性に優れた硬化性材料用粉材を容易に得る
ことができるのである。
糖アルコールとの混合は、均一に行うことが好ましい。
混合する方法は、湿式混合と乾式混合がある。湿式混合
は多糖類及び/又は糖アルコールを水に溶解後リン酸カ
ルシウム粉体と混合する方法であるが、リン酸カルシウ
ム粉体が水と接触して変質することが考えられるので乾
式混合が望ましい。乾式混合としては、均一に混合でき
れば特に混合方法、混合時間等の制限はない。リン酸カ
ルシウム系組成物が難溶性フッ化物及び/またはX線造
影剤を含有する場合は、湿式混合あるいは乾式混合のど
ちらでも良い。湿式混合としては、難溶性フッ化物及び
/またはX線造影剤と水に溶解した多糖類及び/又は糖
アルコールを混合して乾燥後、リン酸カルシウム粉体と
混合する方法等が考えられるが特に混合方法、混合時間
等の制限はない。また乾式混合としては、均一に混合で
きれば特に混合方法、混合時間等の制限はない。尚、多
糖類及び/又は糖アルコールは、湿式混合では水に溶解
しやすいものが作業性が良いこと及び乾式混合では塊状
より粉状のものがリン酸カルシウム粉体と均一に混合し
やすいことから、粉状のものが好ましい。本発明のリン
酸カルシウム系組成物は、長期間空気中の水分と接触し
ても変質しにくく、セメントとした場合に品質が安定
な、保存安定性に優れた硬化性材料用粉材を容易に得る
ことができるのである。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。 実施例1 α型リン酸三カルシウム(α−TCP)粉体20gとナ
トリウムカルボキシメチルセルロース2gをミキサーを
用いて10分間乾式混合した。このようにして製造した
リン酸カルシウム系組成物を温度60℃、相対湿度70
%の恒温恒湿器内で2週間加速試験を行った。加速試験
後、α−TCPの水和率を測定した。尚、α−TCPの
水和率の測定は粉末X線回析計により行った。水和試験
前及び水和試験後のリン酸カルシウム系組成物にTiO
2 (ルチル型)を内部標準として20%添加して、α−
TCPの主ピークである30.8°とTiO2 (ルチル
型)の主ピークである27.5°のピーク高とから、次
式でα−TCPの水和率を求めた。
明する。 実施例1 α型リン酸三カルシウム(α−TCP)粉体20gとナ
トリウムカルボキシメチルセルロース2gをミキサーを
用いて10分間乾式混合した。このようにして製造した
リン酸カルシウム系組成物を温度60℃、相対湿度70
%の恒温恒湿器内で2週間加速試験を行った。加速試験
後、α−TCPの水和率を測定した。尚、α−TCPの
水和率の測定は粉末X線回析計により行った。水和試験
前及び水和試験後のリン酸カルシウム系組成物にTiO
2 (ルチル型)を内部標準として20%添加して、α−
TCPの主ピークである30.8°とTiO2 (ルチル
型)の主ピークである27.5°のピーク高とから、次
式でα−TCPの水和率を求めた。
【0011】
【数1】
【0012】加速試験を行ったリン酸カルシウム系組成
物からなる粉剤2gとクエン酸0.75モル、水酸化カ
リウム1.0モル、酸性フッ化ナトリウム0.63モル
からなる液剤0.5mlをJIS T 6604に準じ
練和した際のセメントの練和性、破砕抗力用型枠への充
填性から操作性を総合評価した。測定の結果、α−TC
Pの水和率は低く、またセメントの練和性及び破砕抗力
用型枠への充填性も良好であった。 実施例2 ナトリウムカルボキシメチルセルロースをマンニットに
変更した以外は、実施例1と同一条件で行った。測定の
結果、α−TCPの水和率は低く、またセメントの練和
性及び破砕抗力用型枠への充填性も良好であった。 実施例3 α−TCP粉体20g、ナトリウムカルボキシメチルセ
ルロース1g及びマンニット1gをミキサーで10分間
乾式混合した以外は、実施例1と同一条件で行った。測
定の結果、α−TCPの水和率は低く、またセメントの
練和性及び破砕抗力用型枠への充填性も良好であった。 実施例4 α−TCP粉体20g、ナトリウムカルボキシメチルセ
ルロース2g及び難溶性フッ化物であるフッ化カルシウ
ム0.05gをミキサーで10分間乾式混合した以外
は、実施例1と同一条件で行った。測定の結果、α−T
CPの水和率は低く、またセメントの練和性及び破砕抗
力用型枠への充填性も良好であった。
物からなる粉剤2gとクエン酸0.75モル、水酸化カ
リウム1.0モル、酸性フッ化ナトリウム0.63モル
からなる液剤0.5mlをJIS T 6604に準じ
練和した際のセメントの練和性、破砕抗力用型枠への充
填性から操作性を総合評価した。測定の結果、α−TC
Pの水和率は低く、またセメントの練和性及び破砕抗力
用型枠への充填性も良好であった。 実施例2 ナトリウムカルボキシメチルセルロースをマンニットに
変更した以外は、実施例1と同一条件で行った。測定の
結果、α−TCPの水和率は低く、またセメントの練和
性及び破砕抗力用型枠への充填性も良好であった。 実施例3 α−TCP粉体20g、ナトリウムカルボキシメチルセ
ルロース1g及びマンニット1gをミキサーで10分間
乾式混合した以外は、実施例1と同一条件で行った。測
定の結果、α−TCPの水和率は低く、またセメントの
練和性及び破砕抗力用型枠への充填性も良好であった。 実施例4 α−TCP粉体20g、ナトリウムカルボキシメチルセ
ルロース2g及び難溶性フッ化物であるフッ化カルシウ
ム0.05gをミキサーで10分間乾式混合した以外
は、実施例1と同一条件で行った。測定の結果、α−T
CPの水和率は低く、またセメントの練和性及び破砕抗
力用型枠への充填性も良好であった。
【0013】実施例5 90℃で加熱撹拌している難溶性フッ化物であるフッ化
カルシウム0.5g及びX線造影剤である塩基性炭酸ビ
スマス2gに、ナトリウムカルボキシメチルセルロース
2g溶解した水100ccを徐々に噴霧して混合乾燥
後、α−TCP粉体20gとミキサーで10分間混合し
た以外は、実施例1と同一条件で行った。測定の結果、
α−TCPの水和率は低く、またセメントの練和性及び
破砕抗力用型枠への充填性も良好であった。 実施例6 90℃で加熱撹拌しているX線造影剤である塩基性炭酸
ビスマス2gに、ナトリウムカルボキシメチルセルロー
ス2g溶解した水100ccを徐々に噴霧して混合乾燥
後、α−TCP粉体20gとミキサーで10分間混合し
た以外は、実施例1と同一条件で行った。測定の結果、
α−TCPの水和率は低く、またセメントの練和性及び
破砕抗力用型枠への充填性も良好であった。
カルシウム0.5g及びX線造影剤である塩基性炭酸ビ
スマス2gに、ナトリウムカルボキシメチルセルロース
2g溶解した水100ccを徐々に噴霧して混合乾燥
後、α−TCP粉体20gとミキサーで10分間混合し
た以外は、実施例1と同一条件で行った。測定の結果、
α−TCPの水和率は低く、またセメントの練和性及び
破砕抗力用型枠への充填性も良好であった。 実施例6 90℃で加熱撹拌しているX線造影剤である塩基性炭酸
ビスマス2gに、ナトリウムカルボキシメチルセルロー
ス2g溶解した水100ccを徐々に噴霧して混合乾燥
後、α−TCP粉体20gとミキサーで10分間混合し
た以外は、実施例1と同一条件で行った。測定の結果、
α−TCPの水和率は低く、またセメントの練和性及び
破砕抗力用型枠への充填性も良好であった。
【0014】比較例1 ナトリウムカルボキシメチルセルロース量を0.01g
に変更した以外は、実施例1と同一条件で行った。測定
の結果、α−TCPの水和率は高く、更にセメントの練
和性及び破砕坑力用型枠への充填性も不良であった。 比較例2 α−TCP粉体20gと難溶性フッ化物であるフッ化カ
ルシウム0.5g及びX線造影剤である塩基性炭酸ビス
マス2gとナトリウムカルボキシメチルセルロース0.
01gをミキサーを用いて10分間混合した以外は、実
施例1と同一条件で行った。測定の結果、α−TCPの
水和率は高く、更にセメントの練和性及び破砕抗力用型
枠への充填性も不良であった。 比較例3 ナトリウムカルボキシメチルセルロース量を10gに変
更した以外は、実施例1と同一条件で行った。測定の結
果、α−TCPの水和率は低かったが、セメントの粘度
が高すぎて流動性が低下し、セメントの練和性及び破砕
坑力用型枠への充填性は不良であった。
に変更した以外は、実施例1と同一条件で行った。測定
の結果、α−TCPの水和率は高く、更にセメントの練
和性及び破砕坑力用型枠への充填性も不良であった。 比較例2 α−TCP粉体20gと難溶性フッ化物であるフッ化カ
ルシウム0.5g及びX線造影剤である塩基性炭酸ビス
マス2gとナトリウムカルボキシメチルセルロース0.
01gをミキサーを用いて10分間混合した以外は、実
施例1と同一条件で行った。測定の結果、α−TCPの
水和率は高く、更にセメントの練和性及び破砕抗力用型
枠への充填性も不良であった。 比較例3 ナトリウムカルボキシメチルセルロース量を10gに変
更した以外は、実施例1と同一条件で行った。測定の結
果、α−TCPの水和率は低かったが、セメントの粘度
が高すぎて流動性が低下し、セメントの練和性及び破砕
坑力用型枠への充填性は不良であった。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術では達成され
なかったリン酸カルシウム系組成物の保存時の変質を抑
えることができるのである。即ち、本発明の範囲外であ
る比較例では、自己硬化性材料の保存時の変質防止が困
難であり、セメントとした場合に操作性が悪かった。こ
れに対し、本発明の範囲内である実施例は水分による変
質が少なく、操作性を損なうこともなく良好である。ま
た、従来水分による変質を加速していたX線造影剤を混
合しても、長期保存することが可能であり、且つセメン
トとした場合の操作性も良好であった。
なかったリン酸カルシウム系組成物の保存時の変質を抑
えることができるのである。即ち、本発明の範囲外であ
る比較例では、自己硬化性材料の保存時の変質防止が困
難であり、セメントとした場合に操作性が悪かった。こ
れに対し、本発明の範囲内である実施例は水分による変
質が少なく、操作性を損なうこともなく良好である。ま
た、従来水分による変質を加速していたX線造影剤を混
合しても、長期保存することが可能であり、且つセメン
トとした場合の操作性も良好であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉川 明男 山口県下関市彦島迫町七丁目1番1号 三 井東圧化学株式会社内 (72)発明者 落合 良仁 神奈川県藤沢市本藤沢3−3−7 (72)発明者 斉藤 浩一 神奈川県中郡二宮町山西457 ライオン株 式会社二宮寮 (72)発明者 大里 文夫 神奈川県中郡二宮町山西457 ライオン株 式会社二宮寮
Claims (5)
- 【請求項1】 自己硬化型リン酸カルシウム粉体を基材
とし多糖類及び/又は糖アルコールを0.1〜30重量
%含有させてなることを特徴とする硬化性材料用粉材。 - 【請求項2】 自己硬化型リン酸カルシウム粉体と難溶
性フッ化物を含有する基材に多糖類及び/又は糖アルコ
ールを0.1〜30重量%含有させてなることを特徴と
する硬化性材料用粉材。 - 【請求項3】 前記リン酸カルシウム粉体がα型リン酸
三カルシウムである請求項1または2記載の硬化性材料
用粉材。 - 【請求項4】 難溶性フッ化物がアルカリ土類金属であ
る請求項2記載の硬化性材料用粉材。 - 【請求項5】 前記硬化性材料用粉材がX線造影剤とし
て硫酸バリウム、塩基性炭酸ビスマス及びヨードホルム
から成る群より選択される1種以上の化合物を含有する
請求項1、2または3に記載の硬化性材料用粉材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4361046A JPH06199622A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 硬化性材料用粉材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4361046A JPH06199622A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 硬化性材料用粉材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06199622A true JPH06199622A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=18471963
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4361046A Pending JPH06199622A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 硬化性材料用粉材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06199622A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0899247A1 (en) * | 1997-08-28 | 1999-03-03 | Ngk Spark Plug Co., Ltd | Calcium phosphate cement and calcium phosphate cement composition |
| US6051061A (en) * | 1998-03-23 | 2000-04-18 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Calcium phosphate cements and calcium phosphate cement compositions |
| JP2010501235A (ja) * | 2006-08-24 | 2010-01-21 | グラフティ | 有マクロ孔性および高い吸収性を有するアパタイト型リン酸カルシウムセメント |
| WO2010068359A1 (en) * | 2008-12-11 | 2010-06-17 | 3M Innovative Properties Company | Surface-treated calcium phosphate particles suitable for oral care and dental compositions |
| US10137061B2 (en) | 2004-11-16 | 2018-11-27 | 3M Innovative Properties Company | Dental fillers and compositions including phosphate salts |
| CN121489794A (zh) * | 2026-01-14 | 2026-02-10 | 苏州大学 | 一种具有抗菌-矿化协同功能的仿生矿化牙科水泥及其制备方法和应用 |
-
1992
- 1992-12-29 JP JP4361046A patent/JPH06199622A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2010501235A (ja) * | 2006-08-24 | 2010-01-21 | グラフティ | 有マクロ孔性および高い吸収性を有するアパタイト型リン酸カルシウムセメント |
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| CN121489794A (zh) * | 2026-01-14 | 2026-02-10 | 苏州大学 | 一种具有抗菌-矿化协同功能的仿生矿化牙科水泥及其制备方法和应用 |
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