JPH06201721A - 圧電型振動センサ - Google Patents

圧電型振動センサ

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JPH06201721A
JPH06201721A JP5002133A JP213393A JPH06201721A JP H06201721 A JPH06201721 A JP H06201721A JP 5002133 A JP5002133 A JP 5002133A JP 213393 A JP213393 A JP 213393A JP H06201721 A JPH06201721 A JP H06201721A
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JP
Japan
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axis
electrode
piezoelectric body
piezoelectric
electrodes
Prior art date
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JP5002133A
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English (en)
Inventor
Wataru Abo
渉 阿保
Satoshi Kunimura
智 國村
Katsuhiko Takahashi
克彦 高橋
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 z軸方向における検出精度を向上させる。 【構成】 台座21上に膜状圧電体26および荷重体2
5を積層した構造を有する。圧電体26と、該圧電体2
6の一方の面全体にわたって配された第一の電極29
と、該第一の電極29に対する電位差を検出するととも
に、圧電体26の他方の面に配された第二の電極31と
を有する。該第二の電極31は、x軸上に一対配され、
互いに点対称に配された一対のx軸用分割電極33と、
該x軸用分割電極と同一面積に形成され、y軸上に互い
に点対称に配された一対のy軸用分割電極34と、その
中心が圧電体26の中心に位置されたz軸用電極35と
から構成する。該z軸用電極35の面積を、各分割電極
33、34の一つに対して、1〜10倍の面積に形成す
る。 【効果】 クロストークを低い値に抑さえ、z軸方向の
検出精度を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電型振動センサにか
かり、特に、一つのセンサによってx軸方向、y軸方
向、z軸方向、これら三次元方向の振動を検出できる圧
電型振動センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧電型振動センサは、一方向の
振動のみを検出するようになっており、その他の方向の
振動は検出できない構造となっている。振動は方向と大
きさとを持つものであり、振動センサとしてはその両方
を評価できることが望ましい。そこで、従来の振動セン
サは、すべての振動を評価するため、図4に示すよう
に、少なくとも三つのセンサ1、2、3をその主感度軸
が互いに直交するように組み合わせた構造とするか、検
知部を三つ互いに直交するように組み込む必要があっ
た。このような振動センサによると、きわめて複雑な構
造となり、コスト的に高くなるとともに、大きなスペー
スが必要になり、また、汎用性に欠ける欠点がある。
【0003】そこで提案された振動センサは、図5に示
すように、台座上に取り付けられた一枚の圧電体5と、
この圧電体5の上面に固定された荷重体(図示略)と、
圧電体5の裏面に設けられた第一の電極6と、圧電体5
の表面に設けられた第二の電極4とを有する構成に考え
られている。第一の電極6は、圧電体6の裏面全面にわ
たって設けられている。第二の電極4は、圧電体5の表
面に分割形成されており、圧電体5の表面に直交し、該
圧電体5のほぼ中心を通る直線をz軸とし、該z軸に垂
直な互いに直交する二本の直線をそれぞれx軸、y軸と
したとき、z軸方向の変位を検知するz軸用電極7と、
x軸方向の変位を検知するx軸用電極8、9と、y軸方
向の変位を検知するy軸用電極10、11とから構成に
されている。
【0004】z軸用電極7は、z軸を中心とするほぼ点
対称な形状に形成されている。x軸用電極8、9は、z
軸用電極7の周囲に形成され、y軸に関して互いに線対
称な位置に、かつ同一形状に一対形成されている。y軸
用電極10、11は、z軸用電極7の周囲に形成され、
x軸に関して互いに線対称な位置に、かつ同一形状に一
対形成されている。この振動センサは、その重心が圧電
体5の表面の中心を通る軸線上に位置された構成にされ
ている。
【0005】このような振動センサでは、図6に示すよ
うに、振動のz軸方向の成分は第一の電極6とz軸用電
極7との間に生じる電位差Vzに基づいて測定される。
振動のx軸方向の成分は、一方のx軸用電極8及び第一
の電極6の間に生じる電位差と、他方のx軸用電極9及
び第一の電極6の間に生じる電位差との電位差Vxに基
づいて測定される。振動のy軸方向の成分は、一方のy
軸用電極10及び第一の電極6の間に生じる電位差と、
他方のy軸用電極11及び第一の電極6の間に生じる電
位差との差Vyに基づいて測定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、z軸用
電極7、x軸用電極8、9、y軸用電極10、11は圧
電体5の表面を正方形状に九等分した面積にそれぞれ形
成され、この圧電体5の中心にz軸用電極7が配され、
このz軸用電極7を挟む位置にx軸用電極8、9とy軸
用電極10、11とを配する構成に考えられている。こ
のため、荷重体の位置がずれ、図7に示すように、振動
センサの重心が圧電体5の中心からずれる場合、正方形
状のz軸用電極7の一辺の長さに対する振動センサの重
心の位置ずれの長さの割合が大きくなり、z軸用電極7
と第一の電極6とに挟まれた圧電体5の圧力分布が変わ
る。
【0007】すなわち、振動センサの重心の位置が該振
動センサの中心から少しずれても、スパンの小さいz軸
用電極7にあっては、z軸方向における圧電体5に応力
の不均衡が生じる。このため、x軸方向、又はy軸方向
に加振されたときに、加振方向におけるz軸用電極7の
スパンが小さいため、z軸用電極7のスパンに対する振
動センサの位置ずれの長さの割合が大きくなり、z軸方
向の成分が出力され、振動センサはz軸方向の成分を検
出するから、z軸方向における振動センサの検出精度が
低下する。
【0008】本発明は前記課題を有効に解決するもの
で、z軸方向における検出精度を向上させた圧電型振動
センサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の圧電型振
動センサは、台座上に膜状圧電体および荷重体を積層し
た構造を有する圧電型振動センサであって、前記圧電体
と、該圧電体の一方の面全体にわたって配された第一の
電極と、前記圧電体の他方の面に配され、前記第一の電
極に対する電位差を検出する第二の電極とを有する構成
にされ、該第二の電極は、前記圧電体の他方の面の中心
を交点として直交する二本の直線をx軸、y軸としたと
き、x軸上に一対配され、前記交点に対して点対称に配
された一対のx軸用分割電極と、y軸上に一対配され、
前記交点に対して点対称に配された一対のy軸用分割電
極と、その中心が前記交点に位置されたz軸用電極とか
ら構成され、前記x軸用分割電極とy軸用分割電極と
は、同一面積に形成されるとともに、前記交点から等間
隔をあけてz軸用電極の周囲に配置され、該z軸用電極
は、前記x軸用又はy軸用分割電極の一つに対して、1
〜10倍の面積に形成されていることを特徴とするもの
である。
【0010】請求項2記載の圧電型振動センサは、台座
上に膜状圧電体および荷重体を積層した構造を有する圧
電型振動センサであって、前記圧電体と、該圧電体の一
方の面全体にわたって配された第一の電極と、前記圧電
体の他方の面に配され、前記第一の電極に対する電位差
を検出する第二の電極とを有する構成にされ、該第二の
電極は、前記圧電体の他方の面の中心を交点として直交
する二本の直線をx軸、y軸としたとき、x軸上に一対
配され、前記交点に対して点対称に配された一対のx軸
用分割電極と、y軸上に一対配され、前記交点に対して
点対称に配された一対のy軸用分割電極と、これらx軸
用分割電極とy軸用分割電極との周囲に配設されたz軸
用電極とから構成され、前記x軸用分割電極とy軸用分
割電極とは、同一面積に形成されるとともに、前記交点
の周囲に配置され、前記z軸用電極は、前記x軸用又は
y軸用分割電極の一つに対して、0.125〜2.5倍
の面積に形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】請求項1記載の圧電型振動センサでは、振動が
膜状圧電体に伝達されたときに、この圧電体に電荷が生
ずる。この圧電体の電荷は第一の電極と第二の電極との
電位差を検出することにより、x軸、y軸、z軸の三次
元方向の振動がそれぞれ検出される。このときに、圧電
体の一方の面全体にわたって第一の電極が設けられてい
るから、一対のx軸用分割電極に生じた電位差によりx
軸方向の振動が検出され、一対のy軸用分割電極に生じ
た電位差によりy軸方向の振動が検出され、第一の電極
とz軸用電極との電位差によりz軸方向の振動が検出さ
れる。
【0012】なお、z軸用電極は、該z軸用電極の周囲
に配置されたx軸用又はy軸用分割電極の一つに対して
1倍以下の面積であると、圧電型振動センサの重心の位
置が圧電体の中心の位置からずれたときに、z軸用電極
のスパンに対する圧電型振動センサの重心の位置ずれの
長さの割合が大きくなり、x軸又はy軸方向の振動に対
して電位差を検出するので好ましくない。一方、z軸用
電極の面積をx軸用又はy軸用分割電極の一つに対して
10倍より大きく形成すると、x軸用又はy軸用分割電
極の面積が小さく形成され、x軸用又はy軸用分割電極
のスパンに対する圧電型振動センサの重心の位置ずれの
長さの割合が大きくなり、圧電型振動センサの重心の位
置が圧電体の中心の位置からずれたときに、x軸用分割
電極はy軸方向の振動を相殺できず、y軸用分割電極は
x軸方向の振動を相殺できないので好ましくない。
【0013】請求項2記載の圧電型振動センサでは、振
動が膜状圧電体に伝達されたときに、この圧電体に生ず
る電荷を第一の電極と第二の電極とで検出することによ
り、x軸、y軸、z軸の三次元方向の振動がそれぞれ検
出される。このときに、x軸方向の振動は一対のx軸用
分割電極で検出され、y軸方向の振動は一対のy軸用分
割電極で検出され、z軸方向の振動はz軸用電極で検出
される。x軸用分割電極とy軸用分割電極とは、同一面
積に形成されるとともに、交点の周囲に配置され、z軸
用電極は、x軸用分割電極とy軸用分割電極との周囲に
配設されているから、第二の電極は圧電体の他方の面全
体にわたって配される。
【0014】なお、z軸用電極の面積をx軸用又はy軸
用分割電極の一つに対して0.125倍以下に形成する
と、z軸用電極のスパンに対する圧電型振動センサの重
心の位置ずれの長さの割合が大きくなり、圧電型振動セ
ンサの重心の位置が圧電体の中心の位置からずれたとき
に、x軸又はy軸方向の振動に対してz軸用電極は電位
差を検出するので好ましくない。一方、z軸用電極の面
積をx軸用又はy軸用分割電極の一つに対して2.5倍
より大きく形成すると、x軸用又はy軸用分割電極の面
積が小さく形成され、x軸用又はy軸用分割電極のスパ
ンに対する圧電型振動センサの重心の位置ずれの長さの
割合が大きくなり、圧電型振動センサの重心の位置が圧
電体の中心の位置からずれたときに、x軸用分割電極は
y軸方向の振動を相殺できず、y軸用分割電極はx軸方
向の振動を相殺できないので好ましくない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の圧電型振動センサの第一実施
例について、図1ないし図2を参照しながら説明する。
図1に示すように、符号20は圧電型振動センサであ
り、この圧電型振動センサ20は、被測定物に剛に取り
付けられる台座21と、この台座21上に積み重ねられ
たセンサ本体22と、このセンサ本体22の上部に積み
重ねられたスペーサ23と、このスペーサ23の上面に
積み重ねられた荷重体25とを有する構成にされてい
る。前記センサ本体22は、台座21の振動を検知する
膜状圧電体26と、この圧電体26の表裏面にそれぞれ
配され、該圧電体26を挟持する第一の基板27、第二
の基板28とを有し、これら第一の基板27、圧電体2
6、第二の基板28から三層構造に構成されている。
【0016】第一の基板27は、エポキシ樹脂にガラス
繊維を含浸させたガラス繊維強化エポキシ樹脂等の繊維
強化樹脂(FRP)からなる基板本体と、この基板本体
の表裏面全体にわたって銅メッキ等により設けられた第
一の電極29とを有する構成にされている。なお、第一
の電極29を基板本体の表裏面全体にわたって形成した
が、少なくとも圧電体26の表面(一方の面)に対向す
る面全体にわたって設けてあればよい。
【0017】第二の基板28は、繊維強化樹脂(FR
P)からなる基板本体30と、この基板本体30の表面
に設けられ、圧電体26の裏面(他方の面)に対向する
面全体にわたって設けられた第二の電極31とを有する
構成にされている。この第二の電極31は、図2に示す
ように、圧電体26の裏面の中心を交点として、この圧
電体26の裏面に直交し、前記交点を通る直線をz軸と
し、該z軸に垂直な互いに直交する二本の直線をそれぞ
れx軸、y軸としたとき、x軸上に一対配され、前記z
軸上の一点(略交点)に対して点対称に配された一対の
x軸用分割電極33と、y軸上に一対配され、前記z軸
上の一点(略交点)に対して点対称に配された一対のy
軸用分割電極34と、その中心が前記交点に位置された
z軸用電極35とから構成されている。
【0018】すなわち、z軸用電極35は圧電体26の
裏面の中央部に正方形状に配され、このz軸用電極35
をまたぐx軸上にx軸用分割電極33が配され、z軸用
電極35をまたぐy軸上にy軸用分割電極34が配され
ている。これらx軸用分割電極33とy軸用分割電極3
4とは、略同一の長方形状に形成されているとともに、
交点から均等間隔をあけてz軸用電極35の周囲に配置
されている。x軸用分割電極33は、交点を対称点とし
て互いに点対称となるx軸上に一対配置されている。y
軸用分割電極34は、交点を対称点として互いに点対称
となるy軸上に一対配置されている。z軸用電極35
は、x軸用分割電極33又はy軸用分割電極34の一つ
に対して、4倍の面積に形成されている。これらx軸用
分割電極33、y軸用分割電極34、z軸用電極35
は、外部に接続される電線(図示略)にそれぞれ接続さ
れている。
【0019】台座21としては、繊維強化樹脂(FR
P)等の充分な剛性を有する材料からなるものが好まし
い。膜状圧電体26としては、ポリフッ化ビニリデン、
ポリフッ化ビニル、テトラフルオロエチレンとトリフル
オロエチレンとの共重合体等の合成樹脂製圧電材料や、
チタン酸金属塩、ジルコン酸金属塩等のペロブスカイト
構造をもつセラミックス製圧電材料を使用することがで
きる。
【0020】スペーサ23は、繊維強化樹脂(FRP)
等の充分な剛性を有する材料からなり、圧電体26上の
荷重の重心を圧電体26の対称点から離すことにより、
圧電体26の平面内に規定されるx軸方向及びy軸方向
の振動成分を高いS/N比とともに得ることができる。
すなわち、繊維強化樹脂等の比重の小さな材料からなる
スペーサ23が荷重体25の一部を構成させ、圧電体2
6に遠い方の荷重体25を真ちゅう等の比重の大きな材
料で構成することが好ましい。
【0021】荷重体25は、その重心が圧電体26の交
点を通るz軸線上に配置され、スペーサ23の上面に接
着剤等で固定されている。この荷重体25に、タングス
テン、真ちゅう等の比重の大きな材料を使用することに
より、荷重体25を小型化できる。
【0022】このような圧電型振動センサでは、台座2
1に振動が伝達されたときに、圧電体26が変位し、こ
の圧電体26に応力が生じ、この圧電体26の表面に電
荷が生じる。この圧電体26の電荷を第二の電極31で
検出することにより、x軸、y軸、z軸の三次元方向の
振動が検出される。このときに、一対のx軸用分割電極
33の電位差を検出することにより、x軸方向の振動が
検出され、一対のy軸用分割電極34の電位差を検出す
ることにより、y軸方向の振動が検出され、第一の電極
とz軸用電極35との電位差を検出することにより、z
軸方向の振動が検出される。
【0023】このような圧電型振動センサによれば、第
一の基板27と第二の基板28とで挟持された圧電体2
6と、第一の基板27の表裏面全体にわたって設けられ
た第一の電極29と、圧電体26の裏面に対向する第二
の基板28の表面に設けられた第二の電極31とを有す
るから、圧電体26の表裏面に第一の電極29と第二の
電極31とが配される。このため、第一の電極29と第
二の電極31との電位差を検出することにより、振動が
検出される。ここで、第二の電極31は、x軸上に配さ
れた一対のx軸用分割電極33と、y軸上に配された一
対のy軸用分割電極34と、その中心が圧電体26の中
心に位置されたz軸用電極35とから構成したから、第
一の電極29とz軸用電極35との間の電位差を検出す
ることにより、z軸方向の振動が検出される。そして、
圧電体26の表面全体にわたって第一の電極29が対向
配設されているから、一対のx軸用分割電極33の電位
差を検出することにより、x軸方向の振動が検出され、
一対のy軸用分割電極34の電位差を検出することによ
り、y軸方向の振動が検出される。
【0024】x軸用分割電極33とy軸用分割電極34
とは、同一面積に形成されるとともに、圧電体26の中
心から等間隔をあけてz軸用電極35の周囲に配置さ
れ、このz軸用電極35は、x軸用分割電極33又はy
軸用分割電極34の一つに対して4倍の面積に形成され
ているから、x軸又はy軸方向に振動したときに、z軸
用電極35のスパンに対する圧電型振動センサの重心の
位置ずれの長さの割合が小さくなり、z軸用電極35に
検出される出力の割合が低くなり、z軸方向における振
動検出精度を向上できる。このため、z軸方向における
荷重体25の重心の位置が圧電型振動センサの重心の位
置から多少ずれ、x軸方向又はy軸方向に振動した場合
にあっても、z軸方向の振動検出成分が少なくなる。し
たがって、荷重体25の重心の位置が多少ずれた場合に
あっても、z軸方向の検出出力を小さくできることか
ら、荷重体25を圧電体26に固定するときに、荷重体
25に高い位置決め精度が不要になり、圧電型振動セン
サの製造作業性を向上できる。
【0025】すなわち、圧電型振動センサの製造におい
て、z軸を主軸感度としたとき、x・y軸に加振したと
きにz軸に現われる出力の割合(以下、クロストークと
いう。)が5%以内になる圧電型振動センサを合格品と
すると、九等分された分割電極が設けられた従来の振動
センサと、本実施例の圧電型振動センサとをそれぞれ3
0個製造した結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】従来の合格率(比較例1)は40%(12
/30)であるのに対して、本実施例(実施例1)の合
格率は90%(27/30)であった。以上の結果から
明らかなように、圧電型振動センサの歩留まりが向上し
た。表1に示すように、比較例2では、x軸用分割電極
33又はy軸用分割電極34の一つに対して、z軸用電
極35の11倍の面積に形成したときに、合格率は20
%(2/10)であった。
【0028】なお、前記実施例では、圧電体26を正方
形状に形成したが、本願はこれに限定するものでなく、
正多角形若しくは円形でもよい。これら正多角形又は円
形の圧電体26の中心を通る軸線上に荷重体25の重心
の位置を配置するのが好ましい。そして、第一の基板2
7に第一の電極29を設け、第二の基板28に第二の電
極31を設けたが、圧電体26に直接第一の電極29と
第二の電極とを設けてもよい。
【0029】〈第二実施例〉本発明の圧電型振動センサ
の第二実施例について、図3を参照しながら説明する。
ここで、前記実施例と同一のもについては、同一符号を
用いて説明を簡略化し、各軸方向も同一とする。第二実
施例と第一実施例とは、図3に示すように、第二電極4
0の各電極の配置と、各電極の面積比とを異なる構成に
されている。すなわち、第二の電極40は、x軸上に一
対配され、前記交点に対して点対称に配された一対のx
軸用分割電極41と、y軸上に一対配され、交点に対し
て点対称に配された一対のy軸用分割電極42と、これ
らx軸用分割電極41とy軸用分割電極42との周囲に
配設されたz軸用電極43とから構成されている。
【0030】x軸用分割電極41とy軸用分割電極42
とは、同一面積の正方形状に形成されるとともに、これ
らの隅部をそれぞれ前記交点に位置させ、この交点の周
囲を四等分した位置に配置されている。z軸用電極43
は、x軸用分割電極41とy軸用分割電極42とを囲む
位置に配設され、x軸用分割電極41又はy軸用分割電
極42の一つに対して、略同一の面積に形成されてい
る。
【0031】このような圧電型振動センサによれば、第
二の電極40は、x軸上に一対配され、前記交点に対し
て点対称に配された一対の正方形状x軸用分割電極41
と、y軸上に一対配され、交点に対して点対称に配され
た一対の正方形状y軸用分割電極42と、これらx軸用
分割電極41とy軸用分割電極42との周囲に配設され
たz軸用電極43とから構成したから、一対のx軸用分
割電極41の電位差を検知することにより、x軸方向の
振動が検知され、一対のy軸用分割電極42の電位差を
検知することにより、y軸方向の振動が検知され、第一
の電極29とz軸用電極43との電位差とを検知するこ
とにより、z軸方向の振動が検出される。
【0032】x軸用分割電極41とy軸用分割電極42
とは、同一面積に形成されるとともに、前記交点の周囲
に配置され、前記z軸用電極43は、x軸用分割電極4
1又はy軸用分割電極42の一つに対して、一倍の面積
に形成したから、x軸又はy軸方向に振動したときに、
大きな長さを有するz軸用電極43に対する圧電型振動
センサの重心の位置ずれの長さの割合が小さくなり、x
軸用分割電極41又はy軸用分割電極42のスパンに対
する圧電型振動センサの重心の位置ずれの長さの割合が
小さくなり、z軸用電極43に検出される出力の割合が
低くなり、z軸方向における振動検出精度を向上でき
る。このため、z軸方向における荷重体25の重心の位
置が圧電型振動センサの重心の位置から多少ずれ、x軸
方向又はy軸方向に振動した場合にあっても、z軸方向
の検出成分が少なくなる。したがって、荷重体25の重
心の位置が多少ずれた場合にあっても、z軸方向の振動
検出出力を小さくできることから、荷重体25を圧電体
26に固定するときに、荷重体25に高い位置決め精度
が不要になる。よって、圧電型振動センサの振動検出精
度を向上させることができるとともに、圧電型振動セン
サの製造作業性を向上でき、圧電型振動センサの製造に
おける歩留まりを向上させることができる。
【0033】すなわち、圧電型振動センサの製造におい
て、クロストークが5%以内になる圧電型振動センサを
合格品とすると、第二実施例の圧電型振動センサを10
個製造した結果を表2に示す。
【0034】
【表2】
【0035】従来の合格率(比較例1)は40%(12
/30)であるのに対して、第二実施例(実施例2)の
合格率は80%(8/10)であった。以上の結果から
明らかなように、圧電型振動センサの歩留まりが向上し
た。表2に示すように、比較例3では、x軸用分割電極
41又はy軸用分割電極42の一つに対してz軸用電極
43の面積を2.6倍に形成したときに、合格率は30
%(3/10)であった。比較例4では、x軸用分割電
極41又はy軸用分割電極42の一つに対してz軸用電
極43の面積を0.125倍に形成したときに、合格率
は30%(3/10)であった。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧電型振
動センサによれば、以下の効果を奏することができる。
請求項1記載の圧電型振動センサによれば、台座上に膜
状圧電体および荷重体を積層した構造を有する圧電型振
動センサであって、前記圧電体と、該圧電体の一方の面
全体にわたって配された第一の電極と、該前記圧電体の
他方の面に配され、前記第一の電極に対する電位差を検
出する第二の電極とを有する構成にしたから、第一の電
極と第二の電極との間の電位差を検出することにより、
振動が検出される。
【0037】第二の電極は、前記圧電体の他方の面の中
心を交点として直交する二本の直線をx軸、y軸とした
とき、x軸上に一対配され、前記交点に対して点対称に
配された一対のx軸用分割電極と、y軸上に一対配さ
れ、前記交点に対して点対称に配された一対のy軸用分
割電極と、その中心が前記交点に位置されたz軸用電極
とから構成したから、第一の電極とz軸用電極との間の
電位差を検出することにより、z軸方向の振動が検出さ
れる。そして、圧電体の一方の面全体にわたって第一の
電極が設けられているから、一対のx軸用分割電極の電
位差を検出することにより、x軸方向の振動が検出さ
れ、一対のy軸用分割電極の電位差を検出することによ
り、y軸方向の振動が検出される。
【0038】前記x軸用分割電極とy軸用分割電極と
は、同一面積に形成されるとともに、前記交点から等間
隔をあけてz軸用電極の周囲に配置され、該z軸用電極
は、前記x軸用又はy軸用分割電極の一つに対して、1
〜10倍の面積に形成されている構成にしたから、x軸
又はy軸方向に振動したときに、z軸用電極のスパンに
対する圧電型振動センサの重心の位置ずれの長さの割合
が小さくなり、z軸用電極に検出される出力の割合が低
くなり、z軸方向における振動検出精度を向上できる。
このため、z軸方向における荷重体の重心の位置が圧電
型振動センサの重心の位置から多少ずれ、x軸方向又は
y軸方向に振動した場合にあっても、z軸方向の検出成
分が少なくなる。したがって、圧電型振動センサにおけ
るz軸方向の検出精度を向上させることができ、圧電型
振動センサにおける振動検出精度を向上させることがで
きる。
【0039】このうえ、荷重体の重心の位置が多少ずれ
た場合にあっても、z軸方向の振動検出出力を小さくで
きることから、荷重体を圧電体に固定するときに、荷重
体に高い位置決め精度が不要になる。このため、圧電型
振動センサの製造作業性を向上でき、圧電型振動センサ
の製造における歩留まりを向上させることができる。
【0040】請求項2記載の圧電型振動センサによれ
ば、台座上に膜状圧電体および荷重体を積層した構造を
有する圧電型振動センサであって、前記圧電体と、該圧
電体の一方の面全体にわたって配された第一の電極と、
前記圧電体の他方の面に配され、前記第一の電極に対す
る電位差を検出する第二の電極とを有する構成にしたか
ら、第一の電極と第二の電極との間の電位差を検出する
ことにより、振動が検出される。第二の電極は、前記圧
電体の他方の面の中心を交点として直交する二本の直線
をx軸、y軸としたとき、x軸上に一対配され、前記交
点に対して点対称に配された一対のx軸用分割電極と、
y軸上に一対配され、前記交点に対して点対称に配され
た一対のy軸用分割電極と、これらx軸用分割電極とy
軸用分割電極との周囲に配設されたz軸用電極とから構
成したから、一対のx軸用分割電極の電位差と、一対の
y軸用分割電極の電位差と、第一の電極とz軸用電極と
の電位差とを検知することにより、三次元方向の振動が
検出される。
【0041】x軸用分割電極とy軸用分割電極とは、同
一面積に形成されるとともに、前記交点の周囲に配置さ
れ、前記z軸用電極は、前記x軸用又はy軸用分割電極
の一つに対して、0.125〜2.5倍の面積に形成さ
れた構成にしたから、x軸又はy軸方向に振動したとき
に、x軸用又はy軸用分割電極のスパンに対する圧電型
振動センサの重心の位置ずれの長さの割合が小さくな
り、z軸用電極に検出される出力の割合が低くなり、z
軸方向における振動検出精度を向上できる。このため、
z軸方向における荷重体の重心の位置が圧電型振動セン
サの重心の位置から多少ずれ、x軸方向又はy軸方向に
振動した場合にあっても、z軸方向の検出成分が少なく
なる。したがって、荷重体の重心の位置が多少ずれた場
合にあっても、z軸方向の振動検出出力を小さくできる
ことから、荷重体を圧電体に固定するときに、荷重体に
高い位置決め精度が不要になる。よって、圧電型振動セ
ンサの振動検出精度を向上させることができるととも
に、圧電型振動センサの製造作業性を向上でき、圧電型
振動センサの製造における歩留まりを向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧電型振動センサを展開した状態を
示す斜視図である。
【図2】 図1の第二の電極を示す正面図である。
【図3】 図1の第二実施例を示す正面図である。
【図4】 従来の圧電型振動センサを示す斜視図であ
る。
【図5】 従来の圧電型振動センサの第二の例を示す図
であり、(a)は圧電体の振動の検知軸を示し、(b)
は圧電体の斜視図である。
【図6】 図5の各電極間の出力電圧を示す回路図であ
る。
【図7】 荷重体の重心の位置がずれたときの圧電体を
示す正面図である。
【符号の説明】
21…台座、25…荷重体、26…圧電体、29…第一
の電極、31・40…第二の電極、33・41…x軸用
分割電極、34・42…y軸用分割電極、35・43…
z軸用電極。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 台座上に膜状圧電体および荷重体を積層
    した構造を有する圧電型振動センサであって、前記圧電
    体と、該圧電体の一方の面全体にわたって配された第一
    の電極と、前記圧電体の他方の面に配され、前記第一の
    電極に対する電位差を検出する第二の電極とを有する構
    成にされ、該第二の電極は、前記圧電体の他方の面の中
    心を交点として直交する二本の直線をx軸、y軸とした
    とき、x軸上に一対配され、前記交点に対して点対称に
    配された一対のx軸用分割電極と、y軸上に一対配さ
    れ、前記交点に対して点対称に配された一対のy軸用分
    割電極と、その中心が前記交点に位置されたz軸用電極
    とから構成され、前記x軸用分割電極とy軸用分割電極
    とは、同一面積に形成されるとともに、前記交点から等
    間隔をあけてz軸用電極の周囲に配置され、該z軸用電
    極は、前記x軸用又はy軸用分割電極の一つに対して、
    1〜10倍の面積に形成されていることを特徴とする圧
    電型振動センサ。
  2. 【請求項2】 台座上に膜状圧電体および荷重体を積層
    した構造を有する圧電型振動センサであって、前記圧電
    体と、該圧電体の一方の面全体にわたって配された第一
    の電極と、前記圧電体の他方の面に配され、前記第一の
    電極に対する電位差を検出する第二の電極とを有する構
    成にされ、該第二の電極は、前記圧電体の他方の面の中
    心を交点として直交する二本の直線をx軸、y軸とした
    とき、x軸上に一対配され、前記交点に対して点対称に
    配された一対のx軸用分割電極と、y軸上に一対配さ
    れ、前記交点に対して点対称に配された一対のy軸用分
    割電極と、これらx軸用分割電極とy軸用分割電極との
    周囲に配設されたz軸用電極とから構成され、前記x軸
    用分割電極とy軸用分割電極とは、同一面積に形成され
    るとともに、前記交点の周囲に配置され、前記z軸用電
    極は、前記x軸用又はy軸用分割電極の一つに対して、
    0.125〜2.5倍の面積に形成されていることを特
    徴とする圧電型振動センサ。
JP5002133A 1993-01-08 1993-01-08 圧電型振動センサ Pending JPH06201721A (ja)

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