JPH0620639B2 - 炭素繊維強化マグネシウム合金製部材 - Google Patents
炭素繊維強化マグネシウム合金製部材Info
- Publication number
- JPH0620639B2 JPH0620639B2 JP14624085A JP14624085A JPH0620639B2 JP H0620639 B2 JPH0620639 B2 JP H0620639B2 JP 14624085 A JP14624085 A JP 14624085A JP 14624085 A JP14624085 A JP 14624085A JP H0620639 B2 JPH0620639 B2 JP H0620639B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon fiber
- magnesium alloy
- fiber reinforced
- weight
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、強化繊維として炭素繊維を用い、またマトリ
ックスをマグネシウム合金より構成した炭素繊維強化マ
グネシウム合金製部材に関する。
ックスをマグネシウム合金より構成した炭素繊維強化マ
グネシウム合金製部材に関する。
(2) 従来の技術 従来、この種部材は高圧凝固鋳造法を適用して製造され
ており、したがって前記マグネシウム合金としては鋳造
品用合金が用いられている。
ており、したがって前記マグネシウム合金としては鋳造
品用合金が用いられている。
(3) 発明が解決しようとする問題点 しかしながら前記鋳造品用合金はアルミニウムを5〜1
0重量%と多量に含有しているので、そのアルミニウム
が炭素繊維と容易に反応して多量の脆化層を形成し、炭
素繊維の引張強さを著しく低下させるという問題があ
る。
0重量%と多量に含有しているので、そのアルミニウム
が炭素繊維と容易に反応して多量の脆化層を形成し、炭
素繊維の引張強さを著しく低下させるという問題があ
る。
またアルミニウムの含有量が増加するに従い、マトリッ
クスにおけるAl12Mg17等の金属間化合物相の形成量
が多くなり、この相は引張強さが8〜12Kg/mm2で、
伸びが0.3〜0.5%と非常に脆く、その上炭素繊維
表面、またはその近傍に偏析する傾向があるため、この
相の初期破断によるノッチの形成およびその進行に伴い
部材の引張強さが著しく低下するといる問題もある。
クスにおけるAl12Mg17等の金属間化合物相の形成量
が多くなり、この相は引張強さが8〜12Kg/mm2で、
伸びが0.3〜0.5%と非常に脆く、その上炭素繊維
表面、またはその近傍に偏析する傾向があるため、この
相の初期破断によるノッチの形成およびその進行に伴い
部材の引張強さが著しく低下するといる問題もある。
本発明は前記問題を解決し得るようにした前記部材を提
供することを目的とする。
供することを目的とする。
B.発明の構成 (1) 問題点を解決するための手段 本発明は、強化繊維として炭素繊維を用い、またマトリ
ックスをマグネシウム合金より構成した炭素繊維強化マ
グネシウム合金製部材において、前記マグネシウム合金
のアルミニウム含有量を0.3重量%以上5.0重量%
以下に設定したことを特徴とする。
ックスをマグネシウム合金より構成した炭素繊維強化マ
グネシウム合金製部材において、前記マグネシウム合金
のアルミニウム含有量を0.3重量%以上5.0重量%
以下に設定したことを特徴とする。
(2) 作 用 前記のようにアルミニウム含有量を0.3重量%以上
5.0重量%以下に設定すると、炭素繊維とアルミニウ
ムの反応による脆化層の形成量が少なくなり、またマト
リックスにおけるAl12Mg17等の脆い金属間化合物相
の形成量が少なくなるので、実用上十分な引張強さを有
する前記部材を提供することができる。ただし、アルミ
ニウム含有量が5.0重量%を上回ると、部材の引張強
さが急激に低下して到底実用に供し得ない。また前記含
有量が0.3重量%を下回ると、鋳造性が著しく損なわ
れるため量産性の低下を来たす。
5.0重量%以下に設定すると、炭素繊維とアルミニウ
ムの反応による脆化層の形成量が少なくなり、またマト
リックスにおけるAl12Mg17等の脆い金属間化合物相
の形成量が少なくなるので、実用上十分な引張強さを有
する前記部材を提供することができる。ただし、アルミ
ニウム含有量が5.0重量%を上回ると、部材の引張強
さが急激に低下して到底実用に供し得ない。また前記含
有量が0.3重量%を下回ると、鋳造性が著しく損なわ
れるため量産性の低下を来たす。
(3) 実施例 まず、炭素繊維よりなる繊維成形体の製造について説明
する。
する。
第1図(a)に示すように、手回し式巻取り機1を用い
て、直径7μmの炭素繊維(東レ社製トレカT300)
fの長繊維を細長いループ上に巻取り、これを長径側の
一端部Aにおいて切断し、また長径側の他端部Bにおい
て束ね、90万本の繊維よりなる繊維束を得る。このよ
うに繊維本数を設定した理由は、後述する成形用ガラス
管の内径との関係で繊維成形体の体積含有率(Vf)を
30%にするためである。
て、直径7μmの炭素繊維(東レ社製トレカT300)
fの長繊維を細長いループ上に巻取り、これを長径側の
一端部Aにおいて切断し、また長径側の他端部Bにおい
て束ね、90万本の繊維よりなる繊維束を得る。このよ
うに繊維本数を設定した理由は、後述する成形用ガラス
管の内径との関係で繊維成形体の体積含有率(Vf)を
30%にするためである。
アクリル樹脂系溶液(東洋インキ社製 オリバイン(BP
S4668))と、溶媒としてのアセトンを1:1の割合で
混合し、これにアクリル樹脂系溶液の4%に相当する硬
化剤(ポリイソシアネート)を加えて結合剤溶液を調製
し、この結合剤溶液に粒度325メッシュ以下の繊維凝
着防止用Ti粉末を100g/の割合で添加する。
S4668))と、溶媒としてのアセトンを1:1の割合で
混合し、これにアクリル樹脂系溶液の4%に相当する硬
化剤(ポリイソシアネート)を加えて結合剤溶液を調製
し、この結合剤溶液に粒度325メッシュ以下の繊維凝
着防止用Ti粉末を100g/の割合で添加する。
第1図(b)に示すように、結合剤溶液L中に繊維束Fを
浸し、その繊維束Fを振りながら結合剤溶液Lを撹拌し
つつそのTiを含む結合剤溶液Lを繊維束Fの繊維間に
十分に浸透させる。
浸し、その繊維束Fを振りながら結合剤溶液Lを撹拌し
つつそのTiを含む結合剤溶液Lを繊維束Fの繊維間に
十分に浸透させる。
第1図(c)に示すように、結合剤溶液Lから引出された
繊維束Fを内径12mmのガラス管T内を通過させて余分
な結合剤溶液Lを絞り、また両端部を切断して直径12
mm、長さ20mmの予備成形体を得る。
繊維束Fを内径12mmのガラス管T内を通過させて余分
な結合剤溶液Lを絞り、また両端部を切断して直径12
mm、長さ20mmの予備成形体を得る。
第1図(d)に示すように、乾燥し硬化した予備成形体P
を電気炉E内に設置し、予備成形体Pにアルゴンガス雰
囲気中にて400℃、1時間の焼成処理を施し棒状繊維
成形体を得る。前記焼成処理により有機成分は分解除去
され、繊維成形体の残留有機成分は、焼成前の5%とな
る。
を電気炉E内に設置し、予備成形体Pにアルゴンガス雰
囲気中にて400℃、1時間の焼成処理を施し棒状繊維
成形体を得る。前記焼成処理により有機成分は分解除去
され、繊維成形体の残留有機成分は、焼成前の5%とな
る。
下表はマトリックスであるマグネシウム合金(I)〜
(VIII)の化学成分を示す。
(VIII)の化学成分を示す。
前記繊維成形体をアルゴンガス雰囲気中にて400℃で
数分間加熱した後、繊維成形体を金型のキャビテイに設
置し、直ちに730℃の前記マグネシウム合金(I)〜
(VIII)の溶湯をキャビテイに注入して1000Kg/cm
2の圧力を60秒間作用させ、直径12mm、長さ120m
mの8種類の棒状炭素繊維強化部材を得る。
数分間加熱した後、繊維成形体を金型のキャビテイに設
置し、直ちに730℃の前記マグネシウム合金(I)〜
(VIII)の溶湯をキャビテイに注入して1000Kg/cm
2の圧力を60秒間作用させ、直径12mm、長さ120m
mの8種類の棒状炭素繊維強化部材を得る。
第2図は各部材のアルミニウム合金量と引張強さの関係
を示す。第2図において(I)〜(VIII)は前記マグネ
シウム合金(I)〜(VIII)をマトリックスとした部材
にそれぞれ対応する。
を示す。第2図において(I)〜(VIII)は前記マグネ
シウム合金(I)〜(VIII)をマトリックスとした部材
にそれぞれ対応する。
第2図から明らかなように、マトリックスのアルミニウ
ム含有量が増すに従い引張強さが低下するが、アルミウ
ム含有量が5.0重量%以下であれば、実用上十分な引
張強さを確保することができる。
ム含有量が増すに従い引張強さが低下するが、アルミウ
ム含有量が5.0重量%以下であれば、実用上十分な引
張強さを確保することができる。
前記含有量が5.0重量%を上回ると引張強さが急激に
低下するので、到底実用に供し得なくなる。その理由
は、アルミニウム含有量が5.0重量%を上回ると、ア
ルミニウムと炭素繊維との反応による脆化層の形成量が
多くなり、またAl12Mg17等の脆い金属間化合物相の
形成量が多くなることにある。
低下するので、到底実用に供し得なくなる。その理由
は、アルミニウム含有量が5.0重量%を上回ると、ア
ルミニウムと炭素繊維との反応による脆化層の形成量が
多くなり、またAl12Mg17等の脆い金属間化合物相の
形成量が多くなることにある。
なおマトリックスをマグネシウム単体とした部材におい
ては、マグネシウム単体の熱容量が小さく、溶湯の流動
性も悪いため十分な複合化を行うことができない。
ては、マグネシウム単体の熱容量が小さく、溶湯の流動
性も悪いため十分な複合化を行うことができない。
前記部材としては、例えば第3図に示すように、桿部1
を、軸方向に配設された棒状炭素繊維成形体2により強
化された内燃機関用コンロッド3が該当する。
を、軸方向に配設された棒状炭素繊維成形体2により強
化された内燃機関用コンロッド3が該当する。
C.発明の効果 本発明によれば、マグネシウム合金のアルミニウム含有
量を0.3重量%以上5.0重量%以下に設定するの
で、炭素繊維とアルミニウムとの反応による脆化層の形
成量およびマトリックスにおけるAl12Mg17等の脆い
金属間化合物相の形成量をそれぞれ少なくし、実用上十
分な引張強さを有する前記部材を提供することができ
る。
量を0.3重量%以上5.0重量%以下に設定するの
で、炭素繊維とアルミニウムとの反応による脆化層の形
成量およびマトリックスにおけるAl12Mg17等の脆い
金属間化合物相の形成量をそれぞれ少なくし、実用上十
分な引張強さを有する前記部材を提供することができ
る。
第1図は繊維成形体の製造工程説明図、第2図は各種部
材のアルミニウム含有量と引張強さの関係を示すグラ
フ、第3図は内燃機関用コンロッドの縦断正面図であ
る。
材のアルミニウム含有量と引張強さの関係を示すグラ
フ、第3図は内燃機関用コンロッドの縦断正面図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】強化繊維として炭素繊維を用い、またマト
リックスをマグネシウム合金より構成した炭素繊維強化
マグネシウム合金製部材において、前記マグネシウム合
金のアルミニウム含有量を0.3重量%以上5.0重量
%以下に設定したことを特徴とする炭素繊維強化マグネ
シウム合金製部材。 - 【請求項2】前記部材は内燃機関コンロッドであり、そ
れの桿部が、軸方向に配設された前記炭素繊維によって
強化されている、特許請求の範囲第(1)項記載の炭素繊
維強化マグネシウム合金製部材。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14624085A JPH0620639B2 (ja) | 1985-07-03 | 1985-07-03 | 炭素繊維強化マグネシウム合金製部材 |
| US06/870,050 US4889774A (en) | 1985-06-03 | 1986-06-03 | Carbon-fiber-reinforced metallic material and method of producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14624085A JPH0620639B2 (ja) | 1985-07-03 | 1985-07-03 | 炭素繊維強化マグネシウム合金製部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS626758A JPS626758A (ja) | 1987-01-13 |
| JPH0620639B2 true JPH0620639B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=15403268
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14624085A Expired - Lifetime JPH0620639B2 (ja) | 1985-06-03 | 1985-07-03 | 炭素繊維強化マグネシウム合金製部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0620639B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61270398A (ja) * | 1985-05-25 | 1986-11-29 | Kawasaki Steel Corp | 高耐食性複合めっき鋼板およびその製造方法 |
| JPS63203778A (ja) * | 1987-02-19 | 1988-08-23 | Nippon Steel Corp | 高耐食性複層分散めつき鋼板 |
| JPH0635673B2 (ja) * | 1987-08-26 | 1994-05-11 | 新日本製鐵株式会社 | 表面品位および耐食性に優れた亜鉛−クロム系電気めっき鋼板の製造方法 |
| JPH01290796A (ja) * | 1988-05-17 | 1989-11-22 | Nippon Steel Corp | 高耐食性複層電気めっき鋼板 |
| JPH0280597A (ja) * | 1988-09-19 | 1990-03-20 | Nippon Steel Corp | 高耐食性複合電気めっき鋼板 |
| FR2698582B1 (fr) * | 1992-11-30 | 1995-02-24 | Aerospatiale | Matériau composite à fibres de renfort et à matrice métallique. |
| JP4518676B2 (ja) * | 1999-05-14 | 2010-08-04 | 裕 松田 | マグネシウム合金部材の製造方法 |
| JP2006011333A (ja) * | 2004-03-24 | 2006-01-12 | ▲吉▼良 雅貴 | 立体模型 |
-
1985
- 1985-07-03 JP JP14624085A patent/JPH0620639B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS626758A (ja) | 1987-01-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS5996236A (ja) | 複合材料の製造方法 | |
| US5791397A (en) | Processes for producing Mg-based composite materials | |
| JP4568410B2 (ja) | マグネシウム金属基複合材料のためのプリフォームの製造方法、および、金属基複合材料の製造方法、および、複合材料 | |
| FI91724C (fi) | Menetelmä metallimatriisikomposiitin valmistamiseksi negatiivista seosmuottia käyttäen | |
| US4889774A (en) | Carbon-fiber-reinforced metallic material and method of producing the same | |
| US3431970A (en) | Process for producing structures containing shaped voids | |
| JPS626758A (ja) | 炭素繊維強化マグネシウム合金製部材 | |
| EP0380973B1 (en) | Reinforced materials | |
| US4681151A (en) | Method for production of fiber-reinforced metal composite material | |
| JPH0142340B2 (ja) | ||
| JP4352472B2 (ja) | マグネシウム基複合材料 | |
| JPH0672029B2 (ja) | 繊維強化金属 | |
| JP3182939B2 (ja) | 複合材の製造方法 | |
| JPS61257440A (ja) | 繊維強化金属複合材料 | |
| JPS6151618B2 (ja) | ||
| JPS59101271A (ja) | 予備成形体の作製方法 | |
| JPH09184031A (ja) | 金属基複合材料の製造方法 | |
| JP2788448B2 (ja) | 繊維複合部材の製造方法 | |
| JPS61279648A (ja) | 炭素繊維強化金属部材の製造方法 | |
| JPS62174340A (ja) | プリフオ−ム材 | |
| JPS6140740B2 (ja) | ||
| JPH01213472A (ja) | 繊維成型体の製造方法 | |
| JPS61166932A (ja) | 繊維予備成形体の製造方法 | |
| JPS61249660A (ja) | プリフオ−ム材 | |
| JP2792192B2 (ja) | チタニアウイスカ強化Al系複合材料の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |