JPH06206935A - 硫酸化糖含有ポリマー - Google Patents

硫酸化糖含有ポリマー

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JPH06206935A
JPH06206935A JP4239834A JP23983492A JPH06206935A JP H06206935 A JPH06206935 A JP H06206935A JP 4239834 A JP4239834 A JP 4239834A JP 23983492 A JP23983492 A JP 23983492A JP H06206935 A JPH06206935 A JP H06206935A
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polymer
sugar
anticoagulant
mol
containing polymer
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JP4239834A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Akashi
満 明石
Akio Kishida
晶夫 岸田
Kazuya Suzuki
和哉 鈴木
Keisuke Kinomura
圭右 木野村
Masakazu Okumura
昌和 奥村
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Nippon Fine Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Fine Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】下記一般式(I): 【化1】 〔式中、Aは、−O−、−NH−または−NCH3 −を
示し、Bは−CH2 −、−CH2 CH2 −、−CH(C
3 )CH2 −、−CH2 CH(CH3 )−又は−(C
2 3 −を示し、R1 およびR2 は同一または異なっ
て、水素原子またはメチル基を示し、Gは硫酸エステル
基またはその塩を有する糖残基を示す。〕で表わされる
重合性構成単位100〜1モル%と、共重合可能な繰り
返し単位0〜99モル%とのホモポリマーまたは共重合
体である硫酸化糖含有ポリマーまたはその塩及びその
塩、該ポリマーを含む抗血液凝固剤および抗血液凝固性
材料。 【効果】抗血液凝固剤および抗血液凝固性材料として有
用な硫酸化糖含有ポリマーを提供できるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硫酸化糖含有ポリマー
またはその塩、その製造方法、硫酸化糖含有ポリマーま
たはその塩に関する。
【0002】
【発明の開示】生体内の細胞や組織の表面にある糖鎖
は、細胞間認識や特異な生理機能の発現に重要な役割を
果たしており、糖鎖を応用した機能材料が注目を集めて
いる。
【0003】例えば、糖鎖を有する物質の抗血液凝固剤
及び抗血液凝固材料への応用が行われている。この抗血
液凝固材料とは、材料表面にゲル状の水和層を持つもの
や、ミクロ層分離構造を持つ材料で、血球成分が付着し
た場合に血栓形成につながる血小板の活性化状態への移
行を抑制する材料である。しかしながら、従来知られて
いる抗血液凝固剤及び抗血液凝固材料は、以下のような
問題点を有している。
【0004】(1)糖鎖を有する抗血液凝固剤は、ヘパ
リンで代表される硫酸化多糖が知られており、デキスト
ランその他の多糖類を硫酸化することによりヘパリン様
の活性物質を得ようとする試みも多い。
【0005】しかしながら、多糖類の硫酸化反応の際
に、酸性条件となり、酸に弱い多糖類のエーテル結合が
切断され、分子量が低下することがあり、分子量を広範
囲に変化させた硫酸化多糖を化学合成するのは容易では
なかった。
【0006】(2)一方、抗血液凝固材料としては、例
えば(メタ)アクリル酸と他の重合性基との共重合体か
らなる骨格に、スペーサーを介して糖残基を結合させた
化合物が知られている(例えば、特開平2−27589
2号及び特開平3−188870号公報参照)。しかし
ながら、この化合物の抗血液凝固材料としての活性は必
ずしも十分ではなかった。
【0007】本発明者は、アクリル酸、メタクリル酸ま
たはその誘導体と他の共重合可能な繰り返し単位との共
重合体を骨格とし、該骨格の側鎖に硫酸化糖を有する新
規硫酸化糖含有ポリマーを合成し、該ポリマーが優れた
抗血液凝固活性を有することを見出した。
【0008】即ち、本発明は下記一般式(I):
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、Aは、−O−、−NH−または−
NCH3 −を示し、Bは−CH2 −、−CH2 CH
2 −、−CH(CH3 )CH2 −、−CH2 CH(CH
3 )−又は−(CH2 3 −を示し、R1 およびR2
同一または異なって、水素原子または炭素数1〜4の低
級アルキル基を示し、Gは硫酸エステル基またはその塩
を有する糖残基を示す。〕で表わされる重合性構成単位
100〜1モル%と、共重合可能な繰り返し単位0〜9
9モル%とのホモポリマーまたは共重合体である硫酸化
糖含有ポリマーまたはその塩を提供するものである。
【0011】なお、以下において硫酸化糖含有ポリマー
の硫酸残基を有しない化合物を“ベースポリマー”と称
する。
【0012】本発明の一般式(I)のポリマーにおい
て、硫酸残基の含有割合は、糖残基1分子当たり0.1
〜4個である。硫酸残基(−OSO3 Naの場合として
例示)のポリマー全体に対する重量比率は、1〜50重
量%程度、好ましくは5〜50重量%程度、より好まし
くは10〜50重量%程度である。本発明の一般式
(I)のポリマーの平均分子量は、1×103 〜1×1
7 程度、好ましくは2×103 〜5×106 程度であ
る。硫酸化糖の割合及び全体の分子量がこの範囲に入っ
ていると、抗血液凝固作用を有しているため好ましい。
なお、分子量は、DMFを溶媒とし、ポリエチレンオキ
サイドを標準物質として使用するGPC法により測定し
たときの値である。
【0013】本発明において、Aは、−O−、−NH−
または−NCH3 −を示し、好ましくは−O−を示す。
Bは−CH2 −、−CH2 CH2 −、−CH(CH3
CH2 −、−CH2 CH(CH3 )−または−(C
2 3 −を示し、好ましくは−CH2 CH2 −を示
す。R1 およびR2 は、同一または異なって水素原子ま
たは炭素数1〜4の低級アルキル基を示す。なお、炭素
数1〜4の低級アルキル基とは、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基、t−ブチル基などの直鎖又は分枝を有する炭
素数1〜4の低級アルキル基である。G´で表わされる
糖残基は、グルコース、マンノース、ガラクトース、グ
ルコサミン、マンノサミン、ガラクトサミン、アラビノ
ース、キシロース、リボース等の5炭糖または6炭糖か
らなる単糖類、マルトース、イソマルトース、ラクトー
ス、トレハロース、セロビオース、キトビオ−ス、マン
ノビオース等の2糖類、マルトトリオース、イソマルト
トリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオー
ス、マルトヘキサオース、マルトヘプタオース、マルト
オクタオース等の糖の数が3〜8のオリゴ糖類の単独ま
たは混合物であり、Gで表わされる硫酸化糖は、G´で
表わされる糖残基の水酸基の一部または全部を硫酸エス
テルとした化合物である。
【0014】本発明の硫酸化糖含有ポリマーは、一般式
(I)の構成単位:共重合可能な繰り返し単位=100
〜1モル%:0〜99モル%、好ましくは抗血液凝固剤
の場合には100〜20モル%:0〜80モル%、抗血
液凝固性材料の場合には90〜10モル%:10〜90
モル%である。一般式(I)の重合性構成単位が1モル
%未満になると血液凝固活性が低下するため好ましくな
い。なお、抗血液凝固剤の場合には、共重合可能な繰り
返し単位として水溶性のものを選び、硫酸化糖含有ポリ
マーが水溶性となるのが好ましく、一方、抗血液凝固性
材料では、硫酸化糖含有ポリマーが少なくとも血液中に
溶出しないよう共重合可能な繰り返し単位として疎水性
のものを選ぶのが好ましい。
【0015】本発明において、共重合可能な繰り返し単
位は、特に限定されるものではないが、例えば水溶性の
ものとしては、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アク
リル酸及びその塩、2−ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、N−ビニルピロリドン、N−ビニルピリジン、N
−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド、ポリ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、ビニルカル
バゾールなどが挙げられ、非水溶性のものとしては、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)
アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート類、
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロペンチル
(メタ)アクリレート等のシクロアルキル(メタ)アク
リレート類、スチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリル
等があげられる。
【0016】本発明の硫酸化糖含有ポリマーは、例えば
以下の合成スキームに従い合成できる。
【0017】<合成スキーム>
【0018】
【化4】
【0019】〔式中、A、B、R1 、R2 及びG´は前
記に同じ。Rは、G´のアノマー炭素と結合した炭素数
1〜4のアルキル基を示す。〕上記合成スキームにおい
て、糖残基を有する上記化合物(II)は、アクリル酸誘
導体(1)とアルキルグリコシド(2)を溶媒中、ヘテ
ロポリ酸及び重合禁止剤の存在下に反応させることによ
り得られる。なお、Rは前記R1 およびR2 と同じ炭素
数1〜4のアルキル基を示す。反応は、アルキルグリコ
シド(2)1モルに対し、アクリル酸誘導体(1)を1
〜6モル、ヘテロポリ酸0.005〜0.1モル及び重
合禁止剤0.005〜0.05モルを使用し、反応時間
0.5〜5時間程度、反応温度60〜130℃程度で行
なう。溶媒としては、ジクロロエタン、クロロホルム等
のハロゲン系炭化水素類、ベンゼン、トルエン、クロロ
ベンゼンなどの芳香族炭化水素類、エチルエーテル、ジ
エチレングリコールジエチルエーテル、ジオキサンなど
のエーテル類などが挙げられる。重合禁止剤としては、
ハイドロキノンモノメチルエーテル、ハイドロキノンモ
ノエチルエーテル、ハイドロキノン、ベンゾキノン、ブ
チルカテコールなどが挙げられる。
【0020】糖残基を有する“ベースポリマー”は、糖
残基を有する化合物(II)100〜1モル%と糖残基を
有しない重合可能な繰り返し単位(3)0〜99モル%
とを溶媒中、紫外線または過硫酸アンモニウム、過酸化
ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)
などのラジカル重合開始剤の存在下に反応させて得るこ
とができる。反応時間は1〜20時間程度、反応温度は
20〜100℃程度である。溶媒としては、得られる重
合体を溶解し得るものであれば特に制限はなく、例えば
水、DMF、DMSOなどが使用できる。ラジカル重合
開始剤は、化合物(II)と化合物(3)の合計1モルに
対し、0.001〜0.05モル程度使用される。
【0021】次いで、“ベースポリマー”を硫酸化剤の
存在下に反応させることにより本発明の硫酸化糖含有ポ
リマーを得る。反応は、無溶媒で十分進行するが、もし
溶媒を使用する場合には、溶媒としてピリジン、ジメチ
ルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、N−メチルピ
ロリドンなどが例示される。ジメチルホルムアミドまた
はピリジンを使用した場合、これらは硫酸化の触媒とし
ても機能する。硫酸化剤としてはクロルスルホン酸、ピ
ペリジン−N−スルホン酸、SO3 などが例示される。
硫酸化剤の量は、目的とする硫酸化度により変動する
が、“ベースポリマー”に含まれる糖残基の単糖残基1
モルに対し1〜20モル程度使用し、反応時間0.5〜
5時間程度、反応温度10〜80℃程度である。
【0022】本発明は、硫酸化糖含有ポリマーの塩も包
含する。このような塩としては、ナトリウム、カリウ
ム、リチウムなどのアルカリ金属塩、マグネシウム、カ
ルシウムなどのアルカリ土類金属塩等が挙げられる。こ
れらの塩は、常法に従い製造することができ、具体的に
は本発明の硫酸化糖含有ポリマーと等モルのアルカリ金
属またはアルカリ土類金属塩またはこれらの水酸化物を
混合することにより得ることができる。なお、本発明の
化合物は、再沈殿などの高分子の通常の精製手段を用い
て精製できる。
【0023】本発明の硫酸化糖含有ポリマーは、血液凝
固阻害作用を有しており、抗血液凝固剤または抗血液凝
固性材料として有用である。本発明の硫酸化糖含有ポリ
マーを抗血液凝固剤として用いる場合、該ポリマーは水
溶性であるのが好ましく、抗血液凝固性材料として用い
る場合、該ポリマーは非水溶性で、血液中へ溶出しない
ものが好ましい。
【0024】本発明の化合物は、抗血液凝固剤としてヒ
ト成人1日当たり有効成分として100〜500mg程
度製剤の形態で投与する。製剤としては、注射剤、経口
剤、坐剤などの形態で投与することができ、好ましく
は、注射剤として投与される。注射剤の投与経路として
は、静脈注射、皮下注射、筋肉内注射等が例示される。
これらの製剤に添加する添加剤としては、注射用蒸留
水、生理食塩水、pH調節剤、保存剤、賦形剤、滑沢
剤、崩壊剤、溶解補助剤等が挙げられる。上記製剤は、
1日2〜6回に分けて投与することができる。
【0025】本発明の化合物は、抗血液凝固性材料とし
て、血液または血液成分と接触する実質的にすべての医
療器具または部材に適用できる。具体的には、例えば血
液浄化用材料、血液バイパスチューブ、血液の細胞分離
カラムチューブ、血液バッグ、人工肺、人工心臓、人工
血管など種々の人工臓器、薬物除放担体、カテーテル等
を挙げることができる。本発明の材料は、所望の形状の
医療器具または部材に成型できる。成型方法は特に制限
されず、通常のプラスチック成型と同様に行うことがで
きる。また、本発明材料を例えばナイロン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリスチレン、ガラス等の既存の成型品の表面に
コーティングして用いても良い。コーティングは、本発
明材料を適当な溶媒に溶解し、この溶液をハケ塗り、浸
漬、スプレーによる噴霧等の通常の方法に従って既存の
成形品に塗布し、乾燥させることにより行われる。本発
明材料の塗布量は、特に限定されるものではないが、乾
燥膜厚が通常0.1〜100μm程度になるように塗布
すれば良い。乾燥は通常50〜150℃程度の温度下に
行われ、さらに必要に応じて真空乾燥を行っても良い。
【0026】
【発明の効果】本発明の硫酸化糖含有ポリマーは、(メ
タ)アクリル酸誘導体を含むのポリマーを基本骨格と
し、この骨格に硫酸基を有する糖残基を有するという全
く新しい構造を有し、抗血液凝固剤及び抗血液凝固性材
料として有用である。また、従来の抗血液凝固剤及び抗
血液凝固性材料よりも優れた活性スペクトルを有してい
る。
【0027】従来の硫酸化糖含有ポリマーは、ヘパリン
のように糖部分が連結したポリマーであり、本願のよう
にオレフィン系の骨格の側鎖に硫酸化糖が結合した硫酸
化糖含有ポリマーは知られていなかった。本願は、硫酸
化糖が側鎖に結合していても抗血液凝固活性があること
を初めて見出したものであり、これにより、新たに種々
の抗血液凝固剤及び抗血液凝固材料の研究が可能になっ
た。また、重合可能な繰り返し単位の比率及び種類を変
えることにより容易に異なる性質を有する誘導体を合成
できるなど、極めて価値の高いものである。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例を用いてさ
らに詳しく説明するが、本発明がこれら実施例に限定さ
れないことはいうまでもない。なお、元素分析は、いず
れも透析により無機塩を除去した後の重合体について行
った。
【0029】
【実施例1】硫酸化糖含有ホモポリマーの合成−1 特開平3−188870号の記載に従って、グリコシド
を有するホモポリマーを合成した。即ち、2−メタクリ
ロイルオキシエチル−D−グルコシド10gを蒸留水7
0mlに溶解した。この溶液に過硫酸アンモニウム40
mgを添加し、窒素ガス気流中撹拌下に50℃で12時
間反応させた。反応終了後、反応液を1Lのアセトン中
に投入し、析出した白色沈殿を濾取し、アセトンで洗浄
後減圧乾燥した。得られた白色沈殿を100mlの蒸留
水に溶解し、これを1Lのアセトン中に投入した。析出
した沈殿を濾取し、減圧乾燥することによりポリ(2−
メタクリロイルオキシエチル−D−グルコシド)9.5
gを白色粉末として得た(以下、重合体−1と略す)。
【0030】得られた重合体−1の白色粉末1.0gを
DMF10gに溶解させ、0℃に保ちながら該溶液にD
MF1.8gとSO3 0.94gの混合物(固体)を加
え、窒素気流下に25℃で1時間撹拌した。次いで、こ
の反応混合物を水酸化ナトリウム−メタノール−水
(1:90:9、重量比)の混合溶媒1L中に滴下し、
さらにこの溶液を中和するために微量の硫酸を加えた。
その後、メタノール及び水を留去し、3日間蒸留水中で
透析し、凍結乾燥して目的とする本発明の化合物の淡黄
色粉末1.1gを得た(以下、重合体−2と略す)。
【0031】重合体−1及び重合体−2のIRスペクト
ルのデータを図1に示し、重合体−2の元素分析の結果
を以下に示す。
【0032】元素分析 実測値 C:36.0%、H:6.0%、S:9.8
%、O:43.2%、灰分:4.9%。
【0033】図1のIRスペクトルのデータにおいて、
重合体−2では800cm-1に(C−O−S)のピーク
と1260cm-1に(S=O)のピークが新たに認めら
れ、硫酸化されていることが確認できる。
【0034】また、上記元素分析の結果から、硫酸化度
は1.23と計算された。なお、硫酸化度とは、単糖1
分子当たりの硫酸化された水酸基の平均値を示す。
【0035】重合体−2は、水、DMF、DMSOに可
溶、メタノール、アセトンに不溶、GPC(DMFを溶
媒とし、ポリエチレンオキサイドを分子量既知の標準物
質とする測定法)測定による分子量は1.55×105
であった。
【0036】
【実施例2】用いるSO3 の量を2.0gに変更した以
外は実施例1と同様の操作を行い、淡黄色粉末1.2g
を得た(以下、重合体−3と略す)。
【0037】重合体−3の元素分析の結果を以下に示
す。なお、重合体−3のIRスペクトルは重合体−2の
ものと同様であり、硫酸化されていることを確認した。
【0038】元素分析 実測値 C:31.2%、H:3.9%、S:13.3
%、O:49.4% 灰分:5.9%。
【0039】上記結果から、硫酸化度は1.80であ
り、GPCにより測定した分子量は、1.60×105
であった。
【0040】
【実施例3】硫酸化糖含有ヘテロポリマーの合成−2 特開平3−188870号の記載に従って、共重合体を
合成した。即ち、2−メタクリロイルオキシエチル−D
−グルコシド7.0g及びメタクリル酸メチル13gを
ジメチルスルホキシド70mlに溶解した。この溶液に
AIBN 25mgを添加し、窒素ガス気流中撹拌下6
5℃で10時間反応させた。反応終了後、高粘度の反応
液をジメチルスルホキシド70mlで希釈した後、2L
のアセトン中に投入して共重合体を沈殿させ、さらに再
沈殿精製の後、共重合体18.8gを白色粉末として得
た(以下、重合体−4と略す)。
【0041】重合体−4 1.0gをジメチルスルホキ
シド30mlに溶解した。次いでピリジン30mlを添
加した後、氷冷下にクロルスルホン酸1.0gを徐々に
滴下した。85℃で3時間撹拌し、反応終了後、反応液
を1Lのアセトンに投入し、生成物を析出させた。上澄
みのpHが8になるまで撹拌下に6N−水酸化ナトリウ
ムを徐々に加え、沈殿を濾取した。得られた沈殿をジメ
チルスルホキシドに溶解し、アセトンで再沈する精製操
作を2回繰り返した後、真空乾燥し、淡黄色粉末1.1
gを得た(以下、重合体−5と略す)。
【0042】得られた重合体−5のIRスペクトルは、
上記重合体−3と同様であり、硫酸化されていることを
確認した。
【0043】GPCにより測定した分子量は、5.8×
104 であった。
【0044】重合体−5の元素分析の結果を以下に示
す。
【0045】元素分析 実測値 C:53.8%、H:6.0%、S:4.0
%、O:35.0% 灰分:1.2%。
【0046】上記元素分析の結果から、硫酸化度は1.
18であることが判った。
【0047】重合体−5は、DMF、DMSO、ジオキ
サン/水=8/2に可溶、水、メタノール、アセトンに
不溶であった。
【0048】
【実施例4】硫酸化糖含有ポリマーの合成−3 特開平3−188870号の記載に従って、マルトシド
を含有する共重合体を合成した。即ち、2−メタクリロ
イルオキシエチル−マルトシド12.0g、スチレン
8.0g、エチルセロソルブ40ml、イソプロパノー
ル16mlおよび水14mlを混合して均一溶液とし、
AIBN 25mgを添加して窒素ガス気流中撹拌下に
65℃で10時間反応させた。反応終了後、反応液を2
Lのアセトン中に投入して共重合体を沈殿させ、さらに
DMSOにより再沈殿して精製した後、共重合体19.
2gを白色粉末として得た(以下、重合体−6と略
す)。
【0049】得られた重合体−6 1.0gについて、
クロロスルホン酸の量を2.0gに増量した以外は実施
例3と同様の条件で処理し、淡黄色粉末1.2gを得た
(以下、重合体−7と略す)。
【0050】得られた重合体−7のIRスペクトルは、
上記重合体−3と同様であり、硫酸化されていることを
確認した。
【0051】GPCにより測定した分子量は、3.2×
104 であった。
【0052】重合体−7の元素分析の結果を以下に示
す。
【0053】元素分析 実測値 C:54.5%、H:4.6%、S:7.4
%、O:30.6% 灰分:3.0%。
【0054】上記元素分析の結果から、硫酸化度は1.
32であることが判った。
【0055】重合体−7は、DMF、DMSO、ジオキ
サン/水=7/3に可溶、水、メタノール、アセトンに
不溶であった。
【0056】
【実施例5】 *抗血液凝固活性の測定 抗血液凝固活性は、Lee−White法により全血凝
固時間を測定することにより評価した。重合体−1、重
合体−2および重合体−3の各試料0.55mgを0.
9%の塩化ナトリウム水溶液0.25mlに溶かし、そ
れぞれ2本のガラス試験管に入れ、静脈より採血した直
後に2本の試験管に血液を1mlずつ入れ、直ちに時計
をスタートさせて37℃の恒温槽に入れ、3分後に一方
の試験管を傾けて凝固の有無を確認する。これを30秒
ごとに繰り返し、血液が凝固したら2本目の試験管を同
様に30秒ごとに傾け、2本目の凝固した時間を凝固時
間とした。重合体を添加しなかったものをブランクとし
た。結果を以下の表1に示す。
【0057】 表 1 試 料 重合体−1 重合体−2 重合体−3 ブランク 凝固時間 9分30秒 43分30秒 52分00秒 10分00秒 表1の結果から、糖残基が硫酸化された本発明の化合物
は、血液凝固時間を顕著に延長することが明らかになっ
た。
【0058】*抗血液凝固性材料としての評価−1 重合体4〜7の2重量%ジオキサン−水混合コーティン
グ溶液(ジオキサンと水の混合比は重合体の溶解性に応
じて変化させた。)に、ポリスチレンビーズ(直径15
0μm)を浸漬した後、余分な溶液を濾別し、100℃
で乾燥させ、次いで80℃で10時間乾燥させて各重合
体で被覆したポリスチレンビーズを調製した。重合体−
4〜7の膜厚は、2〜3μmであった。
【0059】うさぎのクエン酸血を遠心分離して採取し
た多血小板血漿を最終濃度10万細胞/μlになるよう
に調整した。各種重合体を被覆したポリスチレンビーズ
を封入したテフロンカラムで、該多血小板血漿をロード
し、ロード前後の血小板数を計測することにより、血小
板のビーズへの粘着率(血小板粘着率%)を算出した。
結果を表2に示す。
【0060】 本発明材料の表面への血小板の粘着が極めて少ないこと
が明らかとなった。
【0061】*抗血液凝固性材料としての評価−2 Ca2+結合性蛍光色素Furo2−AMを予めロードし
たうさぎ血小板の懸濁液(3×108 個/ml)を、重
合体−4〜7を各々被覆した上記のポリスチレンビーズ
を封入したテフロンカラムに流し、流出した血小板中の
Ca2+濃度をカルシウム測定器によって測定した。カラ
ム処理前後のCa2+濃度の増加量を下記表3に示す。
【0062】 表3の結果から、本発明の材料と接触した血小板は活性
化されることが少なく、本発明の材料は、極めて高い抗
血液凝固性材料としての活性を有していることが明らか
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】重合体−1及び重合体−2のIRスペクトルの
データを示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 和哉 鹿児島市下荒田1丁目10−18北マンション 401 (72)発明者 木野村 圭右 高砂市梅井5丁目1番1号 日本精化株式 会社研究所内 (72)発明者 奥村 昌和 高砂市梅井5丁目1番1号 日本精化株式 会社研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I): 【化1】 〔式中、Aは、−O−、−NH−または−NCH3 −を
    示し、Bは−CH2 −、−CH2 CH2 −、−CH(C
    3 )CH2 −、−CH2 CH(CH3 )−又は−(C
    2 3 −を示し、R1 およびR2 は同一または異なっ
    て、水素原子または炭素数1〜4の低級アルキル基を示
    し、Gは硫酸エステル基またはその塩を有する糖残基を
    示す。〕で表わされる重合性構成単位100〜1モル%
    と、共重合可能な繰り返し単位0〜99モル%とのホモ
    ポリマーまたは共重合体である硫酸化糖含有ポリマーま
    たはその塩。
  2. 【請求項2】請求項1の硫酸化糖含有ポリマーまたはそ
    の塩を有効成分とする抗血液凝固剤。
  3. 【請求項3】請求項1の硫酸化糖含有ポリマーまたはそ
    の塩からなる抗血液凝固性材料。
  4. 【請求項4】下記一般式(II): 【化2】 〔式中、Aは、−O−、−NH−または−NCH3 −を
    示し、Bは−CH2 −、−CH2 CH2 −、−CH(C
    3 )CH2 −、−CH2 CH(CH3 )−又は−(C
    2 3 −を示し、R1 およびR2 は同一または異なっ
    て、水素原子または炭素数1〜4の低級アルキル基を示
    し、G´は糖残基を示す。〕で表わされる100〜1モ
    ル%の重合性構成単位と、共重合可能な繰り返し単位0
    〜99モル%とからなるポリマーを溶媒中硫酸化剤と反
    応させることを特徴とする請求項1に記載の硫酸化糖含
    有ポリマーの製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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