JPH06211200A - 宇宙用液体容器 - Google Patents
宇宙用液体容器Info
- Publication number
- JPH06211200A JPH06211200A JP5004860A JP486093A JPH06211200A JP H06211200 A JPH06211200 A JP H06211200A JP 5004860 A JP5004860 A JP 5004860A JP 486093 A JP486093 A JP 486093A JP H06211200 A JPH06211200 A JP H06211200A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- container
- gas
- space
- surface tension
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 微小重力のもとで気液界面を維持させて液体
を保管し出し入れできる宇宙用液体容器を提供する。 【構成】 容器本体1の内部に上下方向に伸びる板2を
或る一定の値以下の間隔で横に並べて配設している。こ
の板2は容器本体1内に入れられる液体に対し濡れ性の
悪い材質で形成され、表面張力に比べ重力の影響が無視
できる状態で表面張力と濡れ性によって気液界面が安定
に維持される。
を保管し出し入れできる宇宙用液体容器を提供する。 【構成】 容器本体1の内部に上下方向に伸びる板2を
或る一定の値以下の間隔で横に並べて配設している。こ
の板2は容器本体1内に入れられる液体に対し濡れ性の
悪い材質で形成され、表面張力に比べ重力の影響が無視
できる状態で表面張力と濡れ性によって気液界面が安定
に維持される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微小重力環境で液体を保
管する容器に関する。
管する容器に関する。
【0002】
【従来の技術】微小重力環境下において、液体を保管す
る場合、従来は気液が混在して混じり合う問題を回避す
るため、容器を液体で充満させて、密閉した状態で保管
している。また、容器内より液体を出し入れする場合も
図4に示すように容器本体11内の液体3の量に応じて
ピストン8を出し入れすることにより容器本体11の容
積を変える型式の容器、及び図5に示すようにベローズ
9を伸縮させて容器本体11の容積を変える型式の容器
とすることによって容器本体11内に液体を充満させた
状態を保つようにしていた。
る場合、従来は気液が混在して混じり合う問題を回避す
るため、容器を液体で充満させて、密閉した状態で保管
している。また、容器内より液体を出し入れする場合も
図4に示すように容器本体11内の液体3の量に応じて
ピストン8を出し入れすることにより容器本体11の容
積を変える型式の容器、及び図5に示すようにベローズ
9を伸縮させて容器本体11の容積を変える型式の容器
とすることによって容器本体11内に液体を充満させた
状態を保つようにしていた。
【0003】このように、従来の宇宙用液体容器は可動
部分を有し構造と操作が複雑であり、地上と同様の感覚
で液体を容器から出し入れするというわけにはいかなか
った。
部分を有し構造と操作が複雑であり、地上と同様の感覚
で液体を容器から出し入れするというわけにはいかなか
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、微小重力下
の宇宙で液体を保管するとともに、地上と同様の操作感
覚で液体を出し入れすることができる宇宙用液体容器を
提供することを課題としている。また、本発明は、簡単
な構造でありながら容器から出し入れした液体量に相当
する気体を容器内部に出し入れしても気液界面が安定な
状態を保つ宇宙用液体容器を提供することも課題として
いる。
の宇宙で液体を保管するとともに、地上と同様の操作感
覚で液体を出し入れすることができる宇宙用液体容器を
提供することを課題としている。また、本発明は、簡単
な構造でありながら容器から出し入れした液体量に相当
する気体を容器内部に出し入れしても気液界面が安定な
状態を保つ宇宙用液体容器を提供することも課題として
いる。
【0005】更にまた、本発明は、容器内の液体量が少
ない状態でも微小重力状態で気液界面を維持できる宇宙
用液体容器を提供することを課題としている。
ない状態でも微小重力状態で気液界面を維持できる宇宙
用液体容器を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による宇宙用液体
容器は前記した課題を解決するため容器内部に上下方向
に伸びる複数枚の板を横に並べて配設した構成を採用す
る。
容器は前記した課題を解決するため容器内部に上下方向
に伸びる複数枚の板を横に並べて配設した構成を採用す
る。
【0007】また本発明による宇宙用容器では、上記し
た構成に加え、底部を傾斜させて横断面積を下方に向け
て減少させた構成を採用する。
た構成に加え、底部を傾斜させて横断面積を下方に向け
て減少させた構成を採用する。
【0008】この場合、容器内部に上下方向に伸びる複
数枚の板と板の間の間隔及び板の材質は、その板に対す
る容器内液体の濡れ性と微小重力及び表面張力を考慮し
て決める。微小重力下で液体を容器に入れる場合、液体
の運動及び気液界面の安定性に関しては、重力に代わっ
て表面張力が支配因子となり、壁面付近の気液界面の安
定性には濡れ性も関与する。すなわち、向かい合った容
器の壁の間隔が広いと、液面に対する表面張力の影響が
弱くなり、微小な重力変動で気液界面が波打ち不安定と
なる。
数枚の板と板の間の間隔及び板の材質は、その板に対す
る容器内液体の濡れ性と微小重力及び表面張力を考慮し
て決める。微小重力下で液体を容器に入れる場合、液体
の運動及び気液界面の安定性に関しては、重力に代わっ
て表面張力が支配因子となり、壁面付近の気液界面の安
定性には濡れ性も関与する。すなわち、向かい合った容
器の壁の間隔が広いと、液面に対する表面張力の影響が
弱くなり、微小な重力変動で気液界面が波打ち不安定と
なる。
【0009】しかし、壁の間隔を表面張力に対応した適
当な広さ以下にすれば、気液界面を安定に維持すること
ができる。このことは、地上において内径2〜5mmのガ
ラス管に水を入れ静かにひっくり返しても水がこぼれな
い現象から容易に推察できる。
当な広さ以下にすれば、気液界面を安定に維持すること
ができる。このことは、地上において内径2〜5mmのガ
ラス管に水を入れ静かにひっくり返しても水がこぼれな
い現象から容易に推察できる。
【0010】本発明では表面張力及び濡れ性により気液
界面の安定化を図るため容器内部に液体の濡れ性と微小
重力環境及び表面張力を考慮して、或る一定の値以下の
間隔で板を横に並べることにより、毛細管力を利用して
気液界面を維持させ液体を保管するとともに、地上と同
じような感覚で液体を容器より出し入れすることを可能
とするのである。
界面の安定化を図るため容器内部に液体の濡れ性と微小
重力環境及び表面張力を考慮して、或る一定の値以下の
間隔で板を横に並べることにより、毛細管力を利用して
気液界面を維持させ液体を保管するとともに、地上と同
じような感覚で液体を容器より出し入れすることを可能
とするのである。
【0011】
【作用】液体と気体の体系の運動を示す無次元パラメー
タにボンド数がある。これは表面張力と重力の関係を示
すもので次式で表される。
タにボンド数がある。これは表面張力と重力の関係を示
すもので次式で表される。
【0012】
【数1】
【0013】ボンド数BO <1の時、重量の影響が小さ
くなり毛細管力の影響が支配的となることを示す。液体
を入れた互いに平行な壁面を持つ容器で壁面間隔を狭く
すると表面張力が支配し、壁面間隔を広げると重力が支
配してくる。これはボンド数の影響としてとらえること
ができる。
くなり毛細管力の影響が支配的となることを示す。液体
を入れた互いに平行な壁面を持つ容器で壁面間隔を狭く
すると表面張力が支配し、壁面間隔を広げると重力が支
配してくる。これはボンド数の影響としてとらえること
ができる。
【0014】また、濡れ性に関して、管径が小さいと重
力の変動による液面の変動が抑制されてくる傾向が見ら
れる。重力が減少すると液が管に沿って上昇する現象が
知られており、液の到達高さは、濡れ性を示す接触角θ
を用いて、次式で表される。
力の変動による液面の変動が抑制されてくる傾向が見ら
れる。重力が減少すると液が管に沿って上昇する現象が
知られており、液の到達高さは、濡れ性を示す接触角θ
を用いて、次式で表される。
【0015】
【数2】
【0016】すなわち、接触角θを90度とすると、重
力加速度の変化に対しては液は全く上昇せず、安定する
ことが示されている。
力加速度の変化に対しては液は全く上昇せず、安定する
ことが示されている。
【0017】これらのことから、容器内部を適切な間隔
で仕切り、仕切板として液体との濡れ性の悪い材質のも
のを使用すれば、表面張力と濡れ性により液面を安定化
させる効果がある。
で仕切り、仕切板として液体との濡れ性の悪い材質のも
のを使用すれば、表面張力と濡れ性により液面を安定化
させる効果がある。
【0018】本発明による宇宙用液体容器では容器内部
に上下方向に伸びる複数枚の板を横に並べて配設してお
り、この板の材質及び板と板の間隔を前記した観点から
適宜選択することによって容器内には微小重力状態の宇
宙でも液体の気液界面を安定して維持させる。
に上下方向に伸びる複数枚の板を横に並べて配設してお
り、この板の材質及び板と板の間隔を前記した観点から
適宜選択することによって容器内には微小重力状態の宇
宙でも液体の気液界面を安定して維持させる。
【0019】
【実施例】航空機を用いた微小重力実験(9.8×10
-2m/s2)において40mm角のアクリル製容器に、アクリ
ルに対する接触角が85度の純水を入れて気液界面の挙
動を観察した結果、重力変化に伴う気液界面形状の変化
はなかった。これは、接触角を約90度にコントロール
することによって、微小重力下でも気液界面の大変形が
抑止できること、及び実験的に(2)式が適用可能であ
ることを実証できたことになる。
-2m/s2)において40mm角のアクリル製容器に、アクリ
ルに対する接触角が85度の純水を入れて気液界面の挙
動を観察した結果、重力変化に伴う気液界面形状の変化
はなかった。これは、接触角を約90度にコントロール
することによって、微小重力下でも気液界面の大変形が
抑止できること、及び実験的に(2)式が適用可能であ
ることを実証できたことになる。
【0020】この式から、現在宇宙ステーションにおい
て予想される重力加速度9.8×10-4m/s2)レベルの
微小重力環境下においても、接触角をコントロールすれ
ば、幅40mm以下の気液界面は維持できると言える。ま
た、重力加速度9.8×10-4m/s2)において(1)式
よりボンド数を算出すると約0.02となり、表面張力
に比べて重力が無視できるほど小さく、気液界面の安定
性は表面張力に支配されることを示唆している。したが
って、濡れ性の悪い材質でできた壁面となる容器内部の
板の間隔を40mm以内とすることで、表面張力と濡れ性
により気液界面が安定化される。
て予想される重力加速度9.8×10-4m/s2)レベルの
微小重力環境下においても、接触角をコントロールすれ
ば、幅40mm以下の気液界面は維持できると言える。ま
た、重力加速度9.8×10-4m/s2)において(1)式
よりボンド数を算出すると約0.02となり、表面張力
に比べて重力が無視できるほど小さく、気液界面の安定
性は表面張力に支配されることを示唆している。したが
って、濡れ性の悪い材質でできた壁面となる容器内部の
板の間隔を40mm以内とすることで、表面張力と濡れ性
により気液界面が安定化される。
【0021】図1は本発明による最も基本的な容器を示
している。容器本体1の内部に板2を或る一定の値(4
0mm)以下の間隔で設置しているので、微小重力である
宇宙でも液体3の気液界面が維持できる。
している。容器本体1の内部に板2を或る一定の値(4
0mm)以下の間隔で設置しているので、微小重力である
宇宙でも液体3の気液界面が維持できる。
【0022】図2に示す容器では、図1に示す容器本体
1が水平な底部をもつのに対し、その底部4に傾きをつ
け容器の横断面積を下方に向けて減少させているので液
量が少ない状態でも微小重力である宇宙で気液界面を維
持できる。
1が水平な底部をもつのに対し、その底部4に傾きをつ
け容器の横断面積を下方に向けて減少させているので液
量が少ない状態でも微小重力である宇宙で気液界面を維
持できる。
【0023】また、図3では、図2に示した容器1の底
部先端5に弁6を取り付け、底部の反対側に空気抜き口
7を取り付けている。弁6を介して液体3を吸引・注入
すれば容器内部の液体3を気液界面を維持した状態で出
し入れできる。また、弁6を開けて空気抜き口7から気
体を送入・排出しても容器1内部の液体3を気液界面を
維持した状態で出し入れすることができる。
部先端5に弁6を取り付け、底部の反対側に空気抜き口
7を取り付けている。弁6を介して液体3を吸引・注入
すれば容器内部の液体3を気液界面を維持した状態で出
し入れできる。また、弁6を開けて空気抜き口7から気
体を送入・排出しても容器1内部の液体3を気液界面を
維持した状態で出し入れすることができる。
【0024】以上、本発明による宇宙用液体容器を図示
した実施例を基にして具体的に説明したが、本発明がこ
れら実施例に限定されず、特許請求の範囲に示す本発明
の範囲内で種々変形を加えてよいことはいうまでもな
い。
した実施例を基にして具体的に説明したが、本発明がこ
れら実施例に限定されず、特許請求の範囲に示す本発明
の範囲内で種々変形を加えてよいことはいうまでもな
い。
【0025】
【発明の効果】以上具体的に説明したように、本発明に
よる宇宙用液体容器では容器内部に上下方向に伸びる複
数枚の板を横に並べて配設したという比較的単純な構造
で液体を微小重力である宇宙で保管することが容易にな
った。さらに、可動機構などを用いずに気液界面を利用
した容器なので、地上と同様の感覚で操作することで可
能である。
よる宇宙用液体容器では容器内部に上下方向に伸びる複
数枚の板を横に並べて配設したという比較的単純な構造
で液体を微小重力である宇宙で保管することが容易にな
った。さらに、可動機構などを用いずに気液界面を利用
した容器なので、地上と同様の感覚で操作することで可
能である。
【0026】また、本発明による宇宙用液体容器におい
て前記した構成に加え底部を傾斜させて横断面積を下方
に向けて減少させた構成を採用したものでは容器内の液
体量が少ない状態でも微小重力状態で容器内に気液界面
を維持可能な宇宙用液体容器を提供することができる。
て前記した構成に加え底部を傾斜させて横断面積を下方
に向けて減少させた構成を採用したものでは容器内の液
体量が少ない状態でも微小重力状態で容器内に気液界面
を維持可能な宇宙用液体容器を提供することができる。
【図1】本発明の第1実施例に係る宇宙用液体容器の縦
断面図。
断面図。
【図2】本発明の第2実施例に係る容器の縦断面図。
【図3】本発明の第3実施例に係る容器の縦断面図。
【図4】従来のピストン式容器の断面図で(a)は液体
を注入した状態、(b)は液体を排出した状態での断面
図である。
を注入した状態、(b)は液体を排出した状態での断面
図である。
【図5】従来のベローズ式容器の断面図で(a)は液体
を排出した状態、(b)は液体を注入した状態での断面
図である。
を排出した状態、(b)は液体を注入した状態での断面
図である。
1 容器本体 2 板 3 液体 4 容器底部 5 容器底部先端 6 弁 7 空気抜き口
Claims (2)
- 【請求項1】 容器内部に上下方向に伸びる複数枚の板
を横に並べて配設したことを特徴とする宇宙用液体容器 - 【請求項2】 底部を傾斜させて横断面積を下方に向け
て減少させたことを特徴とする請求項1記載の宇宙用液
体容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5004860A JPH06211200A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 宇宙用液体容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5004860A JPH06211200A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 宇宙用液体容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06211200A true JPH06211200A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11595435
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5004860A Withdrawn JPH06211200A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 宇宙用液体容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06211200A (ja) |
-
1993
- 1993-01-14 JP JP5004860A patent/JPH06211200A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000404 |