JPH06212039A - 樹脂フイルム及び樹脂積層金属 - Google Patents

樹脂フイルム及び樹脂積層金属

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JPH06212039A
JPH06212039A JP4166748A JP16674892A JPH06212039A JP H06212039 A JPH06212039 A JP H06212039A JP 4166748 A JP4166748 A JP 4166748A JP 16674892 A JP16674892 A JP 16674892A JP H06212039 A JPH06212039 A JP H06212039A
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JP
Japan
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film
fluororesin
metal
resin
pigment
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JP4166748A
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English (en)
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Masao Sawara
昌夫 佐原
Ikuo Mimura
育夫 三村
Yasuharu Habasaki
康晴 幅崎
Naotake Osaki
直武 大崎
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Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は耐熱変色性、フイルム加工適性、金
属積層適性及び機械加工適性等の優れたフッ素樹脂フイ
ルム及び耐熱変色性、耐候性、加工適性等の優れたフッ
素系樹脂積層金属を得ることである。 【構成】 着色顔料、体質顔料を含有するフッ素系樹脂
フイルムにおいて体質顔料がフッ素系樹脂に対し0.5
〜30重量%含有することを特徴とするフッ素系樹脂フ
イルム及びこれを利用したフッ素系樹脂積層金属。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は外装材、建築材等に好適
な新規なフッ素樹脂フイルム及びそれを利用したフッ素
系樹脂積層金属に関し、
【0002】更に詳しくは耐熱変色性、フイルム 加工
適性、金属積層適性及び機械加工適性等の優れたフッ素
樹脂フイルム及び耐熱変色性、耐候性、加工適性等の優
れたフッ素系樹脂積層金属に関する。
【0003】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
有色顔料含有フッ素樹脂フイルム、を製膜する際にフッ
素樹脂及び有色顔料が高温下にさらされる為に、フイル
ムの発泡、ピンホ−ル発生、黄変、やけなどの不具合が
生じやすく、また、製造時に発煙が生じ作業環境の低下
を来すなどの不具合があった。これらの不具合は有色顔
料に酸化チタンを採用した時に顕著であり、また、フッ
素樹脂フイルムに四フッ化系樹脂を採用した場合、製膜
加工温度が高いために上記不具合を生じやすかった。
【0004】また、これらの有色顔料含有フッ素樹脂フ
イルムを金属に熱融着してフッ素樹脂被覆金属を製造す
る際も、樹脂の融点以上の条件下で行なわれる為、黄
変、やけの発生などの不具合を生じやすく、これを回避
するために融着温度を低下する事は密着の低下を生じさ
せるなど、満足な製品を得る事が困難であった。
【0005】さらに、上記フッ素樹脂フイルム被覆金属
板を曲げ、絞りなどの機械加工を行なう際、フイルムの
脆化、伸張率の低下などの原因により機械加工部のフイ
ルムクラックが発生するなどの不具合を生じやすかっ
た。
【0006】上記不具合を改善すべくポリブテンの添加
(特開昭51−37104)、ステアリン酸などの金属
塩の添加(特開昭51−37105)、亜リン酸エステ
ルと多価アルコ−ルの添加(特開昭53−4495
3)、ランタニド系金属酸化物の添加(特開昭64−1
1226)など種々の試みがなされているが、いずれ
も、上記不具合を解決するには至っていない。
【0007】本発明の目的は、従来技術が有していた、
前述の問題点を解決しようとするもので、従来まったく
知られていなかったフッ素系樹脂フイルム及びフッ素系
樹脂積層金属に関し、すぐれたフイルム加工適性、耐熱
変色製、金属被覆適性、及び機械加工適性のすぐれた新
規なフイルム並びに樹脂積層金属を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の問題点を
解決するべくなされたものであり、着色顔料、体質顔料
を含有するフッ素系樹脂フイルムにおいて体質顔料がフ
ッ素系樹脂に対し0.5〜30重量%含有することを特
徴とするフッ素系樹脂フイルム、
【0009】及び着色顔料、体質顔料を含有するフッ素
系樹脂フイルムにおいて体質顔料がフッ素系樹脂に対し
0.5〜30重量%含有するフッ素系樹脂フイルムを金
属板に積層してなることを特徴とするフッ素系樹脂積層
金属を提供するものであり、
【0010】好ましくは、前記積層がフッ素系樹脂フイ
ルムを金属板に熱融着する積層であるフッ素系樹脂積層
金属であり、好ましくは前記フッ素系樹脂フイルムが四
フッ化樹脂フイルムであるフッ素系樹脂積層金属であ
り、好ましくは前記金属板がアルミニウム系金属板であ
るフッ素系樹脂積層金属であり、
【0011】好ましくは前記着色顔料が二酸化チタンで
あるフッ素系樹脂積層金属であり、好ましくは前記体質
顔料が硫酸バリウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水
酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、酸化マグネシウムの
少なくとも1種の体質顔料であるフッ素系樹脂積層金属
を提供するものである。
【0012】本発明における体質顔料とは、それ自体は
色調や彩度の変化を生じせしめず、隠ぺい性の小さな、
透明性の良好な顔料が好ましい。さらにくわしくは、隠
ぺい性の評価として、本発明における体質顔料をエチレ
ン・四フッ化エチレン共重合樹脂中にて30重量部加え
た後50μmのフイルムを作成し、このフイルムを黒色
紙(マンセル N−1.0色)上に重ねて、色調を観察
した際に、マンセル表色系におけるN−8.0以下の灰
色ないし黒色の色調に観察される程度の物が好ましい。
【0013】N−8.0を超える白さを所有する体質顔
料においては、他の有色顔料を加えて濃色、高彩色を作
成しようとする際、大量の有色顔料を加える必要が有り
好ましくない。また本発明における体質顔料とは、硫酸
バリウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミ
ニウム、二酸化ケイ素、酸化マグネシウムを例示でき
る。
【0014】中でも硫酸バリウム、酸化アルミニウム、
水酸化アルミニウムが好ましく、特に硫酸バリウムが好
ましい。また、用いる体質顔料の粒度としては5μm以
下が好ましい。さらに上記体質顔料の表面はそのままで
も用いることができるが、シリカ、アルミナ、シリコン
カップリング剤、チタネ−ト剤などの表面処理を行なっ
た後、使用することもできる。
【0015】上記体質顔料はおのおの単独で用いること
もできるが2種以上の無機充填材を組合せて用いること
も可能である。上記体質顔料をフッ素樹脂へ添加する方
法としては特に制限されるものではないが、好ましくは
用いる着色顔料と同じ方法で添加しるのが良い。
【0016】添加方法としては用いる体質顔料及び着色
顔料を必要に応じてステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マ
グネシウムなどの金属石けん、コロイダルシリカなどで
表面処理した後に、フッ素樹脂とともにヘンシェルミキ
サ−、ス−パ−ミキサ−、レデイゲミキサ−、オムニミ
キサ−、ナウタ−ミキサ−、ボ−ルミルVブレンダ−、
などの混合器により攪拌混合し、さらに一軸押出機や二
軸押出機で押出混練後水冷粉砕する事により体質顔料を
添加したフッ素樹脂ペレットを得ることができる。
【0017】また本発明における体質顔料の含有量はフ
ッ素系樹脂に対して0.5〜30重量%、好ましくは1
〜20重量%、特に好ましくは1.5〜10重量%、更
に好ましくは1.5〜5重量%であり、0.5重量%未満
では耐熱変色性、機械加工適性などに欠点を有し、30
重量%を超えるとフイルム加工適性金属積層適性等が悪
くなる。
【0018】また、本発明で使用される着色顔料とは、
前記フッ素系樹脂フイルム中に添加配合される着色剤で
あり、特に限定するものではないが、例えば、白色系、
赤色系、朱色系、黄色系、緑色系、青色系、紫色系及び
黒色系着色剤がある。さらに具体的には、白色系着色剤
としては、例えば、酸化チタン(TiO2)、硫化亜鉛(ZnS)、
赤色系着色剤としては、例えば、カドミウムレッド(CdS
+CdSe)、アンチモンレッド(2Sb2S3・Sb2O3)、イルガジ
ンレッド、ペリレンレッド、
【0019】朱色系着色剤としては、例えば、酸化鉄系
〔Fe2O3+(FeO)〕、クロムバ−ミリオン(PbCrO4・PbMoO
4・PbSO4)、アンバ−系(Fe2O3+MnO2+Mn3O4)、
【0020】黄色系着色剤としては、例えば、クロムイ
エロ−系(PbCrO4)、亜鉛黄系(ZnCrO4)、クロム酸バリウ
ム系(BaCrO4)、カドミウムイエロ−系(CdS)、チタンイ
エロ−系 (TiO2・NiO・Sb2O3)、オ−カ−系(Fe2O3・SiO
2・Al2O3)、
【0021】緑色系着色剤としては、例えば、フタロシ
アニン系、クロムグリ−ン系(紺青+黄鉛)、コバルト
グリ−ン系(CoO・ZnO・MgO)、セルリアンブル−(CoO・n
SnO2・mMgO)、青色系着色剤としては、例えば、郡青(3N
aAl・SiO4・Na2S2)、紺青〔Fe4〔Fe(CN)63・nH2O〕、
コバルトブル−(CoO・nAl2O3)、シアニンブル−系、
【0022】紫色系着色剤としては、例えば、コバルト
紫〔CO3(PO4)2〕、ジオキサジンバイオレット及び黒色
系着色剤としては、例えば、カ−ボンブラック、鉄黒、
アニリンブラック、シアニンブラック等がある。
【0023】これら着色顔料のフッ素系樹脂への添加量
は、特に規制されるべきものではないが、一般的には、
0.001〜50PHR、好ましくは0.01〜30PH
R、特に好ましくは0.003〜20PHRである。
【0024】本発明において、上記着色剤に明色系顔料
を用いたとき、明色系顔料をシリコン樹脂と共に用いる
ことも重要である。ここで明色系顔料とは、無機或いは
有機の顔料でもよいが明度が高く、黄変が生じる顔料を
意味し、特に好ましくは酸化チタン、チタンイエロ−、
コバルトブル−等が挙げられる。これらの顔料の存在下
にフッ素系樹脂を高温条件で押出し加工等の熱処理を行
なうと黄変焼けを生じ易く、パステルカラ−調のフイル
ムを得ることが難しくなる。
【0025】本発明において「フッ素系樹脂」とは、樹
脂の分子構造式中にフッ素を含む熱可塑性樹脂であれば
特に制限されるものではないが、具体的には、例えば、
樹脂の分子構造中に4個のフッ素原子を有する四フッ化
エチレン系樹脂、さらに三フッ化エチレン系樹脂、二フ
ッ化エチレン系樹脂、一フッ化エチレン系樹脂およびこ
れら樹脂の複合物等であり、中でも四フッ化エチレン系
樹脂および二フッ化エチレン系樹脂が好ましく、さらに
四フッ化エチレン系樹脂が好ましい。
【0026】ここで、四フッ化エチレン系樹脂とは、具
体的には、例えば四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フ
ッ化エチレン・パーフロロアルコキシエチレン共重合体
(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン・パー
フロロアルコキシエチレン共重合体(EPE)及び四フッ
化エチレン・エチレン共重合体(ETFE)等があり、中で
もPFA、ETFEおよびEPEが好ましく、特にETFEが好まし
い。
【0027】ETFEを具体的に説明すると、エチレンおよ
び四フッ化エチレンを主体とし(エチレン/四フッ化エ
チレンのモル比は一般に40/60〜60/40にある)、そし
て必要により、これに少量(通常10モル%以下)の第3
のコモノマー成分を共重合させたものであり、本発明で
は、殊にエチレン/四フッ化エチレンの含有モル比が40
/60〜60/40、好ましくは45/55〜55/45の範囲内にあ
り、且つ式CH2=CH−CnF2n+1(ここでは、nは2〜10の整
数である)で示されるパーフルオロアルビニルモノマー
単位(例えば、CH2=CH−C4H9またはCH2=CH−C6H13
ら誘導される単位)の含有量が0.3〜10モル%、好まし
くは0.3〜5モル%の範から誘導されるが好適に使用され
る。
【0028】このETFEはそれ自体該知のものであり、例
えば特公昭59-50163号公報に記載の方法で製造すること
ができ、また、市販品として旭硝子(株)より「アフロンR
COP」なる商品名で市販されているものを使用すること
もできる。
【0029】また、上記三フッ化エチレン系樹脂とは、
具体的には、例えば、三フッ化塩化エチレン樹脂(CTF
E)および三フッ化塩化エチレン・エチレン共重合体(E
CTFE)等であり、中でも、PCTFEが好ましい。前記二フッ
化エチレン系および一フッ化エチレン系樹脂とは、具体
的には、例えば、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)および
フッ化ビニル樹脂(PVC)等である。
【0030】またフッ素系樹脂フイルムの製造方法は、
特に制限されるものではなく、従来採用されているいづ
れかの方法が使用できる。例えば、熱溶融法及び溶液流
延法等であり、本発明複合金属板の用途及び使用する樹
脂等により適宜選択される。熱溶融法としては例えば、
押出法、カレンダー法及びプレス法等であり、溶液流延
法としては、例えば、溶剤流延法、オルガノゾル流延法
及びプレスチゾル流延法等がある。
【0031】これらフッ素系樹脂フイルムの膜厚は特に
規制されるものではなく、いづれの膜厚でも良いが、一
般的には、5〜500μ、好ましくは10〜200μさらに好ま
しくは20〜100μである。
【0032】また、本発明「金属」とは、特に限定され
るものではなく、いづれの金属板でも使用できるが、一
般的には、例えば、鉄系、アルミニウム系、銅系、チタ
ン系及びニッケル系等の金属板であり、中でも、鉄系、
アルミニウム系及び銅系金属板が好ましく、特に鉄系及
びアルミニウム系金属板が好ましい。前記鉄系金属板と
は、組成的に主に鉄が含有されている金属板であればい
づれの金属板でも良く、具体的には、例えば、冷延鋼
板、亜鉛メッキ鋼板、亜鉛合金メッキ鋼板、アルミニウ
ムメッキ鋼板、銅メッキ鋼板、ステンレス鋼板、リン酸
処理鋼板及びアルミニウム−亜鉛合金メッキ鋼板等があ
り、中でも、亜鉛メッキ鋼板、亜鉛合金メッキ鋼板、ア
ルミニウムメッキ鋼板及びアルミニウム−亜鉛合金メッ
キ鋼板が好ましい。
【0033】また、前記アルミニウム系金属としては、
組成的に主にアルミニウム金属が含有されている金属で
あればいづれの金属でも良いが、一般的には、例えば、
昭和57年9月30日、(社)軽金属協会発行「アルミニウム
ハンドブック(第2版)」第13〜22頁記載のアルミニウム
であり、具体的には、純アルミニウム、(Al−Cu)系、
(Al−Mn)系、(Al−Si)系、(Al−Mg)系、(Al−Mg−S
i)系及び(Al−Zn−Mg)系等があり、中でも純アルミ
ニウム系、(Al−Mn)系及び(Al−Mg)系が好ましい。
このように、上述の如く、種々の金属を採用することが
でき、中でもアルミニウム単独またはジュラルミンの如
き各種アルミニウム合金、更にはマンガン、マグネシウ
ム等を少量含有するアルミニウム金属等のアルミニウム
系金属が好ましい。その他、鉄系金属、銅系金属、チタ
ン系金属等も好ましく用いることができる。
【0034】本発明における金属板の板厚は、特に規定
すべきものではないが、一般的には、例えば、0.15〜4m
m、好ましくは0.2〜2.2mmである。金属は、フッ素系樹
脂フイルムとの密着力を向上させるために、その表面に
洗浄処理(脱脂洗浄等)や粗面化処理(サンドプラス
ト、化学エッチング等)等の表面処理を予め行っておく
ことが一般に好ましい。
【0035】次に本発明による金属板にフッ素系樹脂フ
イルムを接合被覆する工程について説明するが、フッ素
系樹脂フイルムを加熱溶融接着するには従来行われてい
る方法により接合することができる。
【0036】以下、工程例について具体的に説明する
が、一般的には例えば、前処理工程、加熱工程、含フッ
素樹脂系フイルムの積層、加圧工程、再加熱工程及び冷
却工程等の工程により、得ることができる。
【0037】(1)前処理工程 本工程は、金属板と含フッ素樹脂系フイルムとを、より
強力に被覆するために、必要に応じ行う工程である。
【0038】 金属板の前処理工程 金属板の前処理工程の目的は、表面に付着している油状
物、異物、酸化被膜などを洗浄除去すること、また研磨
等により地金を表面に露出せしめること、また、表面メ
ッキ、酸処理等の表面処理を施すこと、さらに必要に応
じて、表面に粗度をつけること等を行う。
【0039】a.表面洗浄 特に限定されるものではなく、従来、特定金属で行われ
ている洗浄方法が使用され、例えば脱脂方法としては、
有機溶剤、アルカリ性水溶液、界面活性剤等により脱
脂、洗浄する。
【0040】b.表面研磨 例えば機械的及び科学的研磨等により、表面研磨し、地
金を表面に露出させることができる。
【0041】c.表面処理 必要に応じ、フイルムを被覆する表面にメッキ処理、金
属酸化物膜層を設置する被膜処理、防錆処理の化成処理
を行うことができる。例えば、鉄系金属の化成処理の具
体例としては、例えば、リン酸亜鉛、リン酸カルシウム
等のリン酸塩処理及び反応型クロメートや塗布型クロメ
ート等によるクロメート処理がある。
【0042】d.表面粗化 ブラッシング、サンドプラスト及びショットプラスト等
の物理的手段による表面粗化方法、あるいは化学的電気
化学的エッチング方法及びこれらの組み合わせによる表
面粗化方法により表面を粗化することができる。
【0043】 フイルムの前処理工程 フイルム面に付着している油状物、異物等を除去するこ
と、また、コロナ放電処理、薬材処理等により、酸化被
膜等を付与すること、さらに、種々の表面処理剤、例え
ば、アミノシラン、ビニルシラン、メルカプトシラン等
を塗布すること等の処理を行うことができる。
【0044】(2)加熱工程 前処理を行った金属板を大気中もしくは実質的に酸素の
存在しない雰囲気下で加熱処理する工程であり、本発明
においては後者が好ましく、また必要に応じ、フイルム
をも同時に加熱処理する工程てある。
【0045】 加熱雰囲気 上記でいう「実質的に酸素の存在しない雰囲気」とは、
前記前処理工程を受けた金属板及びフイルムの表面状態
を、実質的に保持しつつ加熱できる雰囲気であれば、特
に制限するものではないが、具体的には、酸素含有量1
%以下、好ましくは0.5%以下、さらに好ましくは0.2%
以下、特に好ましくは0.01%以下にある雰囲気である。
この加熱雰囲気にするために、不活性ガスで充満する
か、もしくは真空状態にして加熱することができる。不
活性ガスの種類は、いづれでも良いが、一般的には、窒
素ガス、アルゴンガス、が好ましい。
【0046】また、真空状態とは、5Torr以下、好まし
くは1Torr以下、さらに好ましくは0.1Torr以下である。
【0047】 加熱温度 加熱温度は、被覆する複合樹脂フイルム及び金属板の種
類によって、適宜最適温度が決定されるが、一般的に
は、直接接合する第2層の樹脂フイルムの軟化点温度
(mp)以上、好ましくは(mp+30)℃以上、さらに好ま
しくは(mp+50)℃以上、熱分解温度以下とすることが
望ましく、具体的には、含フッ素樹脂系フイルムが、例
えばETFEでは一般的に260〜370℃、好ましくは280〜330
℃、PFAでは一般的に280〜400℃、CTFEでは一般的に220
〜350℃、及びPVDFでは250〜300℃等である。
【0048】 加熱時間 加熱時間は、特に規定するものではなく、少なくとも金
属板の表面が、加熱温度に到達するまでの時間であるこ
とが必要で、金属板の種類及び板厚等によって適宜決定
されるが、一般的に1〜20分、好ましくは3〜15分、さら
に好ましくは5〜10分程度である。
【0049】(3)積層工程 本工程は、加熱された金属板上に複合樹脂フイルムを、
積層・プレスにより被覆する工程である。
【0050】 積層雰囲気 積層雰囲気は、特別に制限されるものではないが、少な
くとも加熱金属板上にフイルムが積層・載置されるまで
は、実質的に酸素の存在しない雰囲気であることが望ま
しく、その雰囲気は前工程(2)、*に準ずることが好ま
しい。
【0051】 プレス 加熱金属板上に積層・載置されたフイルムを、例えば2
本のロール等により連続的にプレスして、強力に被覆す
る工程である。ここで、フイルムに接するロールは、ゴ
ムロールもしくは金属ロール等フイルムと粘着しないロ
ールが好ましく、加圧力は5〜30kg/cm2、好ましくは10
〜20kg/cm2である。
【0052】(4)再加熱工程 本工程は、前工場で得られたフイルム被覆金属板の金属
板とフイルムとの融着力をさらに強力なものとするため
に、必要に応じて行う再加熱工程である。この工程にお
ける*加熱雰囲気は前項(2)加熱工程に準じて行うこと
ができる。
【0053】 加熱温度 加熱温度は、被覆する被覆する含フッ素樹脂系フイルム
及び金属板の種類によって適宜最適温度が決定される
が、一般的には、含フッ素樹脂系フイルの軟化点温度
(mp)以上、好ましくは(mp+30)℃以上、さらに好ま
しくは(mp+50)℃以上、熱分解温度以下とすることが
望ましく、具体的には、前記着色剤を含有していない含
フッ素樹脂系フイルの場合、例えばETFEでは260〜370
℃、好ましくは280〜330℃、PFAでは一般的に280〜400
℃、CTFEでは一般的に220〜350℃、及びPVDFでは250〜3
00℃等である。
【0054】また、前記着色剤を含有するフイルムの場
合、上記温度より、さらに高温にする必要があり、添加
する着色剤によりさらに高温とすることが望ましく、例
えば、有機系着色剤では20〜30℃、無機系着色剤では20
〜50℃さらに高温とすることが望ましい。
【0055】 加熱時間 加熱時間は、特に規定すべきものではなく、少なくとも
金属板の表面が、加熱温度に到達するまでの時間である
ことが必要で、金属板の種類及び板厚等によって適宜決
定され、また、第2層に着色材を含有していない場合に
は、一般的に1〜20分、好ましくは3〜15分、さらに好ま
しくは5〜10分であるが着色材を含有する場合には、さ
らに少なくとも2分以上延長することが肝要である。
【0056】(5)冷却工程 本工程は、再加熱されたフイルム複合金属板を室温まで
に冷却する工程であり、例えば、風冷ファン、水等によ
り冷却することができる。ここで不均一な冷却を行うと
板に歪や変形が生じが生じるので、均一に冷却すること
が望ましい。
【0057】
【実施例】以下、実施例により、さらに詳細に説明する
が、本発明は実施例にのみ限定されるべきものではない
ことは言うまでもない。
【0058】実施例A フイルムの作成
【実施例1】フッ素樹脂、有色顔料、及び体質顔料等を
下記配合で、ヘンシェルミキサ−を用いて回転数100
rpm混合時間10分間の条件で混合した後、2軸同方向
回転押出機を用いて押出混練して着色ペレットを作製し
た。
【0059】 フッ素樹脂 エチレン四フッ化エチレン共重合樹脂 (旭硝子製 アフロンCOP) 91.8 着色顔料 酸化チタン (石原産業製 タイペ−クCR90) 6 体質顔料 硫酸バリウム (堺化学製 硫酸バリウムB30) 2 シリコン樹脂 東芝シリコ−ン TSR−127B 0.2
【0060】この着色ペレットを一軸Tダイ押出機を用
いて、温度条件300℃回転数20rpmの条件で厚さ5
0μmの白色フッ素樹脂フイルムを得た。得られた樹脂
フイルムの諸物性を表1に記す。
【0061】
【実施例2】実施例1において着色顔料として6重量%
のコバルトブル−を用いた以外は同じ方法で厚さ50μ
mの青色フッ素樹脂フイルムを得た。得られた樹脂フイ
ルムの諸物性を表1に記す。
【0062】
【実施例3】実施例1においてフッ素樹脂のエチレン四
フッ化エチレン共重合樹脂をエチレン四フッ化エチレン
・パ−フロロアルコキシエチレン共重合体(PFA)に
替えて用いた以外は実施例1と全く同様に白色フッ素樹
脂フイルムを得た。得られた樹脂フイルムの諸物性を表
1に記す。
【0063】
【表1】
【0064】実施例B 樹脂積層金属の作成
【実施例4】先ず、アルミニウム基材として、JIS H40
00に規定するA5052P(厚さ2.5mm)のアルミニウム板を
用い、該アルミニウム板の表面を、サンドブラスト処理
(還元鉄粉80メッシュ使用、ニュ−マ圧力3kg/1cm2)に
より、Ra(中心線平均粗さ)を1.8μmに荒した後、4%
塩化ナトリウム水溶液中で電流密度3.3A/dm2の条件で
電解エッチングしてRaが3.5μmの粗面を形成した。
【0065】このアルミニウム板を温度350℃に加熱
し、形成した上記粗面に厚さ50μmの実施例1で作成
した白色のエチレンテトラフルオロエチレン共重合体フ
イルムとを熱融着し、フッ素樹脂アルミニウム板を得
た。上記熱融着は、加熱された上記金属板と上記フイル
ムを直径10cmのシリコンロ−ルを用いて加圧力15kg
/cmの条件で行った。
【0066】このフッ素樹脂積層アルミニウム板をさら
に300℃・10分間再加熱して本発明の白色フッ素樹
脂積層アルミニウム板を得た。得られた樹脂積層金属の
諸物性を表2に記す。
【0067】
【実施例5】フッ素フイルムとして実施例2で作成した
青色フイルムを用いた以外は実施例4と同じ方法で青色
フイルムを用いた以外は、実施例4と同じ方法で青色フ
ッ素樹脂積層アルミニウム板を得た。作られた樹脂積層
金属の諸物性を表2に記す。
【0068】
【表2】
【0069】
【実施例6】前記実施例3で作成した白色フイルムを用
いた以外は実施例4と同じ方法で白色フッ素樹脂積層ア
ルミニウム板を得た。得られた樹脂積層金属の諸物性は
実施例4と同様に非常に優れた物性を有するものであっ
た。
【0070】評価方法 1.フイルム加工適性 フイルム製造時及びフイルム外観より以下の通り判定。 × 製造時に発煙がいちぢるしい。あるいはフイルムに
ピンホ−ルやふくれを生じる。 △ 製造時に発煙を生じる。あるいは、フイルムに光沢
むら、かすれ、色ムラなどを生じる。 ○ 製造時に発煙が生じなく、フイルムの外観に異常が
見られない。
【0071】2.耐熱変色性 作製したフイルムを厚さ2mmのアルミニウム板上に広げ
樹脂の融点+40℃の温度条件で20分間加熱した後の
色調変化△E*(CIE表色系に基づく)により以下の
通り判定する。 × △E*が5以上。あるいは、加熱後にふくれ、ピン
ホ−ルの発生などの変化を生じる。 △ △E*が3以上〜5未満 ○ △E*が3未満である。
【0072】3.金属被覆適性 実施例 と同じ方法で電解エッチングして粗面を形成し
たアルミニウム板を用いて融着温度をフッ素樹脂の融点
+40℃の条件でフイルムと熱融着した後さらに、融点
+30℃の条件で10分間再加熱処理して得られた樹脂
被膜アルミニウム板を以下の通り判定する。
【0073】× 黄変ややけなどが著るしい。あるい
は、ふくれやピンホ−ルを生じる。 △ 黄変ややけなどがわずかに見られる。あるいは、表
面の光沢低下、肌あれ、が生じる。 ○ 変色がなく、表面も均一で異常が見られない。
【0074】4.機械加工適性 JiS Z2248 金属材料曲げ試験方法に従い、長さ
100mm、幅50mmの試験片を巻付け法により、IT−
180°曲げ試験を行なう。(図−1)
【0075】判定基準 ◎ フイルム・被膜のクラックがなく、10%塩酸中に
浸漬しても(耐酸テスト)ガスの発生がない。また、基
材のクラック発生もない。 ○ 基材金属のクラックによるしわが発生するが耐酸テ
スト合格し、フイルムのクラックがない。 △ 目視判定ではフイルム・被膜のクラックはないが耐
酸テストによりガスの発生が見られる。 × 目視により、フイルム・被膜のクラックが明白であ
る。
【0076】
【発明の効果】本発明は外装材、建築材等に好適な新規
なフッ素樹脂フイルム及びそれを利用したフッ素樹脂積
層金属が得られ、更に詳しくは耐熱変色性、フイルム加
工適性、金属積層適性及び機械加工適性等の優れたフッ
素樹脂フイルム及び耐熱変色性、耐候性、加工適性等の
優れたフッ素樹脂積層金属が得られる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色顔料、体質顔料を含有するフッ素系
    樹脂フイルムにおいて体質顔料がフッ素系樹脂に対し
    0.5〜30重量%含有することを特徴とするフッ素系
    樹脂フイルム。
  2. 【請求項2】 着色顔料、体質顔料を含有するフッ素系
    樹脂フイルムにおいて体質顔料がフッ素系樹脂に対し
    0.5〜30重量%含有するフッ素系樹脂フイルムを金
    属板に積層してなることを特徴とするフッ素系樹脂積層
    金属。
  3. 【請求項3】 該積層がフッ素系樹脂フイルムを金属板
    に熱融着する積層である請求項2記載のフッ素系樹脂積
    層金属。
  4. 【請求項4】 該フッ素系樹脂フイルムが四フッ化樹脂
    フイルムである請求項2記載のフッ素系樹脂積層金属。
  5. 【請求項5】 該金属板がアルミニウム系金属板である
    請求項2記載のフッ素系樹脂積層金属。
  6. 【請求項6】 該着色顔料が二酸化チタンである請求項
    2記載のフッ素系樹脂積層金属。
  7. 【請求項7】 該体質顔料が硫酸バリウム、酸化亜鉛、
    酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、二酸化ケイ
    素、酸化マグネシウムの少なくとも1種の体質顔料であ
    る請求項2記載のフッ素系樹脂積層金属。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5991080A (en) * 1996-03-14 1999-11-23 Kimoto Co., Ltd. Light reflecting material

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5991080A (en) * 1996-03-14 1999-11-23 Kimoto Co., Ltd. Light reflecting material

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