JPH06218609A - 電動工具における変速装置 - Google Patents

電動工具における変速装置

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JPH06218609A
JPH06218609A JP5236864A JP23686493A JPH06218609A JP H06218609 A JPH06218609 A JP H06218609A JP 5236864 A JP5236864 A JP 5236864A JP 23686493 A JP23686493 A JP 23686493A JP H06218609 A JPH06218609 A JP H06218609A
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gear
internal gear
internal
planetary gear
planetary
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Tetsuhisa Kaneko
哲久 金子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速装置において高速回転数と低速回転数の
設定を容易にする。 【構成】 それぞれサンギヤ、インターナルギヤ、遊星
ギヤを有する2つの伝動ギヤ系を有する変速機構におい
て、切換機構の係止ピン24を第1および第2のインタ
ーナルギヤ13B,13Cに係脱させると、第1のイン
ターナルギヤ13Bの回転動作が規制されて第1の遊星
ギヤ16Bの公転動作が許容され、第2のインターナル
ギヤ15Bの回転動作が規制された状態で第2の遊星ギ
ヤ17Bが公転する状態と、第1のインターナルギヤ1
3Bの回転動作が許容されて第1の遊星ギヤ16Bの公
転動作が規制され、第2のインターナルギヤ17Bの回
転動作が許容された状態で第2の遊星ギヤ17Bが差動
回転する状態とに切換えられ、第2の遊星ギヤ17Bの
公転数および出力回転数が切換えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電動ドリル等の電動工
具における変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては例えば特開昭59−
232773号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は変速機
構をコンパクト化しうるとともに、高速側および低速側
の回転数の設定を簡易化し、かつ設定範囲を拡張しうる
電動工具における変速装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はそれぞれサンギ
ヤ,インターナルギヤおよび遊星ギヤを備えた2系列の
伝動ギヤ系を並設し、第2伝動ギヤ系の遊星ギヤを、こ
の遊星ギヤの公転数が出力回転数となるように出力軸に
連係し、入力回転が第2伝動ギヤ系のサンギヤに伝達さ
れるように入力軸と第2伝動ギヤ系とを連係するととも
に、第1伝動ギヤ系の遊星ギヤの公転動作、若しくは、
第1伝動ギヤ系のインターナルギヤの回転動作の一方が
規制されたときに第2伝動ギヤ系のインターナルギヤの
回転動作が規制、若しくは、規制解除されるように第1
伝動ギヤ系と第2伝動ギヤ系とを連係し、さらに、第1
伝動ギヤ系の遊星ギヤの公転動作、若しくは、第1伝動
ギヤ系のインターナルギヤの回転動作を選択的に規制す
るための切換手段を設けて、出力軸が第2伝動ギヤ系の
インターナルギヤの回転動作を規制したときの第2伝動
ギヤ系の遊星ギヤの公転数、若しくは、第2伝動ギヤ系
のインターナルギヤの回転規制を解除したときの第2伝
動ギヤ系の遊星ギヤの公転数で選択的に回転駆動される
ように構成した変速装置を要旨とするものである。
【0005】
【作用】本発明装置はそれぞれサンギヤ,インターナル
ギヤ,遊星ギヤを備えた2系列の伝動ギヤ系において、
入力回転を第2伝動ギヤ系のサンギヤに伝達するととも
に、第1伝動ギヤ系の遊星ギヤの公転動作、若しくは、
第1伝動ギヤ系のインターナルギヤの回転動作の一方を
規制することにより、第2伝動ギヤ系のインターナルギ
ヤの回転動作を規制および規制解除して第2伝動ギヤ系
の遊星ギヤの公転数を変速し、第2伝動ギヤ系の遊星ギ
ヤに連繋された出力軸の回転数を2段に変速するように
構成したものである。
【0006】
【実施例】続いて、電動ドリルに適用された本発明の第
1実施例を図1〜図4にしたがって説明する。電動ドリ
ルのハウジング1内の図示上部に収納されたモータ2は
ハウジング1内の下部に収納されたバッテリ3で正逆に
回転駆動され、モータ2の回転方向は正逆スイッチ4で
切換え操作される。
【0007】3系列の伝動ギヤ系G1,G2,G3が配
列された変速機構において、第1伝動ギヤ系G1の第1
サンギヤ5は入力軸となるモータ2のモータ軸2aに嵌
着される一方、ハウジング1内の前端付近に嵌装された
ギヤケース7の後端に対し第1サンギヤ5に対向して内
嵌された第1インターナルギヤ6はその後端面に凹設さ
れた係合凹部6aがモータ2の前端面に取着されたギヤ
ケースカバー8に凸設した係合凸部8aに噛合ってギヤ
ケースカバー8に対し遊転不能に固定されている。
【0008】第1サンギヤ5および第1インターナルギ
ヤ6に噛合された第1遊星ギヤ9〜9は、この第1遊星
ギヤ9の公転動作を出力するために第1サンギヤ5の前
方に対し同心状に対設されて遊星状に配列された支軸1
0aをもつキャリヤ10に対し支軸10aを介して自転
動作および公転動作可能に支持され、第1遊星ギヤ9の
公転動作でキャリヤ10が減速回転される。
【0009】第2伝動ギヤ系G2の第2サンギヤ11は
キャリヤ10に対し同心状で一体状に固定され、また、
第3伝動ギヤ系G3の第3サンギヤ12は第2サンギヤ
11と同歯数で第2サンギヤ11の前方に対し一体状に
連設されている。第2伝動ギヤ系G2の第2インターナ
ルギヤ13はギヤケース7内の中央部付近に対し第2サ
ンギヤ11に対向して遊転可能に嵌装されて第1インタ
ーナルギヤ6の前方にリング14を介して並設され、そ
の外周面前部には周方向に沿って凹設された後係合溝1
3a〜13aが等間隔で配列されている。
【0010】第3伝動ギヤ系G3の第3インターナルギ
ヤ15はギヤケース7内の前端付近に対し第3サンギヤ
12に対向して遊転可能に嵌装されて第2インターナル
ギヤ13の前方に隣接して並設され、その外周面の中央
部付近には第2インターナルギヤ13の後係合溝13a
と等長で等間隔に配列された前係合溝15aが凹設され
るとともに、その外周面の後部には前後係合溝15a,
13aの間に介在させるために全周にわたって凹設され
た逃げ部15bが平坦状に形成されている。
【0011】第2サンギヤ11と第2インターナルギヤ
13とに対し自転動作および公転動作可能に噛合された
第2伝動ギヤ系G2の第2遊星ギヤ16〜16は第3イ
ンターナルギヤ15の後端面に突設されて遊星状に配列
された支軸15cにそれぞれ嵌装されて第3インターナ
ルギヤ15に連繋され、第2インターナルギヤ13の回
転動作を規制したときに第2サンギヤ11の回転で公転
して第3インターナルギヤ15が回転駆動される。
【0012】第3サンギヤ12と第3インターナルギヤ
15とに対し自転動作および公転動作可能に噛合された
第3伝動ギヤ系G3の第3遊星ギヤ17〜17は出力軸
となるスピンドル25の後端面に突設された遊星状に配
列された支軸25aにそれぞれ嵌装されてスピンドル2
5に連繋され、第3インターナルギヤ15の回転動作お
よび第2遊星ギヤ16の公転動作を規制し、かつ、第2
インターナルギヤ13の回転規制を解除したときには第
3遊星ギヤ17が第3サンギヤ12の回転で公転してス
ピンドル25が第3遊星ギヤ17の公転数で減速回転
し、また、第2インターナルギヤ13の回転を規制しか
つ第3インターナルギヤ15の回転規制および第2遊星
ギヤ16の公転規制を解除したときには第2遊星ギヤ1
6が第2サンギヤ11の回転で公転するとともに、第3
遊星ギヤ17には第3インターナルギヤ15の回転と第
3サンギヤ12の回転とがそれぞれ伝達されて第3遊星
ギヤ17が第2遊星ギヤ16の公転規制時の公転数より
増速された回転数で差動状に公転し、この第3遊星ギヤ
17の公転数でスピンドル25が変速回転される。
【0013】第2インターナルギヤ13の回転動作、若
しくは、第3インターナルギヤ15の回転動作を一方的
に規制するために設けた切換レバー18はハウジング1
の前部下端付近に対し前後方向へのスライド操作可能に
内装され、その上面の前後端付近にそれぞれ突設された
前後1対の突片18a,18a間にはコイルスプリング
19が挟装される一方、その一側に突設された側片18
bの外壁面にはこの側片18bとハウジング1との間に
介装された平面ほぼヘ型状のリーフスプリング20の曲
折部を弾性係入して切換レバー18を前進端若しくは後
退端で係止するためにそれぞれ凹設された係止部21,
21が前後に離隔して並設され、さらに、その下面には
切換レバー18をスライド操作するためにハウジング1
外へ一部露出されたつまみ18cが突設されている。
【0014】切換レバー18上に並装されたスライダ2
2はその下端中央部に対し前後方向に沿って凹設された
スライド溝22aに切換レバー18の両突片18aが嵌
挿されて切換レバー18に対し前後方向へのスライド可
能に連繋され、スライド溝22aの中央部には両突片1
8a間のコイルスプリング19を嵌入するために幅が若
干拡張されたスプリング溝23が形成される一方、スラ
イダ22の上面には第2インターナルギヤ13の後係合
溝13aと、第3インターナルギヤ15の前係合溝15
aとに対し中立位置となる逃げ部15bを通過して選択
的に係合し、第2インターナルギヤ13の回転、若しく
は、第3インターナルギヤ15の回転動作を一方的に規
制するためにギヤケース7の下端に貫設された長孔状の
通し孔7aに貫挿された係止ピン24が突設されてい
て、切換レバー18を前方若しくは後方へ押動操作した
ときにはスライダ22がコイルスプリング19に押圧さ
れて係止ピン24が中立位置を通過して前係合溝15
a、若しくは後係合溝13aに係合し、第3インターナ
ルギヤ15の回転動作、若しくは、第2インターナルギ
ヤ13の回転動作が一方的に規制されてスピンドル25
が低速回転、若しくは、高速回転してスピンドル25の
先端に固定されたチャック26、および、このチャック
26に挿着されるドリルビットの回転数を2段に変速す
ることができる。
【0015】次に、上記した構成をもつ実施例の作用と
効果を説明する。まず、第1伝動ギヤ系G1では第1サ
ンギヤ5の回転数、すなわち、入力軸の回転数をN0 と
し、第1サンギヤ5と第1インターナルギヤ6との歯数
比T6/T5をR1 としたときに第1遊星ギヤ9の公転
数N1 はN0 /(R1 +1)となり、ギヤホルダ10,
第2サンギヤ11および第3サンギヤ12はN1 で減速
回転する。
【0016】そして、切換レバー18を操作して第3イ
ンターナルギヤ15の回転動作、すなわち、第2遊星ギ
ヤ16の公転動作を規制し、かつ、第2インターナルギ
ヤ13の回転規制を解除したときには第2遊星ギヤ16
が定位置で自転して第2インターナルギヤ13が空転す
る一方、第3遊星ギヤ17は第3インターナルギヤ15
が固定されているため、第3サンギヤ12の回転で自転
および公転してスピンドル25がこの第3遊星ギヤ17
の公転数で減速回転される。したがって、第2サンギヤ
11と第2インターナルギヤ13との歯数比T13/T11
をR2 、第3サンギヤ12と第3インターナルギヤ15
との歯数比T15/T12をR3 としたときに第3遊星ギヤ
17の公転数、すなわち、スピンドル25の回転数Nは N=N1 /(R3 +1)=N0 /(R1 +1)(R3 +1) …(A) となる。
【0017】一方、第2インターナルギヤ13の回転動
作を規制し、かつ、第3インターナルギヤ15の回転規
制を解除したときには第2遊星ギヤ16が第2サンギヤ
11の回転で自転および公転し、第3インターナルギヤ
15は第2遊星ギヤ16の公転数で回転する。この第3
インターナルギヤ15の回転数、すなわち、第2遊星ギ
ヤ16の公転数N2 は N2 =N1 /(R2 +1)=N0 /(R1 +1)(R2
+1)となり、さらに、第3遊星ギヤ17の公転数、す
なわち、スピンドル25の出力回転数N´は となる。上記(A) ,(B) 二式においてN<N´であるた
め、第3インターナルギヤ15の回転を規制した場合の
方が減速比は大となり、このときのスピンドル25の出
力回転数Nは第2伝動ギヤ系G2の歯数比R2 とは無関
係で、第1および第3伝動ギヤ系G1,G3の歯数比R
1 ,R3 によって増減するため、R1 ,R3 をそれぞれ
適宜選定して所望の出力回転数Nを設定することができ
る。また、(B) 式における出力回転数N´はR1 ,R3
を設定してからR2 を適宜選定することにより設定する
ことができる。したがって、低速側減速回転数および高
速側減速回転数の設定が容易となり、かつそれぞれの設
定範囲を拡張しうるとともに、変速機構全体をコンパク
ト化することができる。
【0018】次に、本発明の第2実施例を図5にしたが
って説明すると、本例では第2伝動ギヤ系G2と第3伝
動ギヤ系G3の配置が第1実施例とは逆で、第3伝動ギ
ヤ系G3が第1伝動ギヤ系G1と第2伝動ギヤ系G2と
の間に介在され、また、第2サンギヤ11Aがスピンド
ル25Aの後部に連設され、かつ、第3遊星ギヤ17A
がスピンドル25Aの後端に嵌着したキャリヤ27に対
し自転動作および公転動作可能に軸支されている外は第
1実施例とほぼ同様に構成してある。
【0019】そして、切換レバー18Aを操作して係止
ピン24Aを後退させ、第3インターナルギヤ15Aの
回転動作を規制して第2遊星ギヤ16Aの公転動作を規
制すると、スピンドル25Aの出力回転数Nは第2サン
ギヤ11Aの回転数,第3遊星ギヤ17Aの公転数と同
じで N=N1 /(R3 +1)=N0 /(R1 +1)(R3 +
1) となり、この時、第2インターナルギヤ13Aは第2遊
星ギヤ16Aの自転動作で空転する。
【0020】一方、係止ピン24Aを前進させて第2イ
ンターナルギヤ13Aの回転動作を規制すると、第2遊
星ギヤ16Aの公転数、すなわち、第3インターナルギ
ヤ15Aの回転数N2 はスピンドル25Aの回転数をN
´とすると、 N2 =N´/(R2 +1) また、第3サンギヤ12A,第3インターナルギヤ15
A,キャリヤ27がそれぞれ回転しているので第3サン
ギヤ12Aの回転数をN3 とすると N3 −N´=R3 (N´−N2 )となり、 N2 =N´/(R2 +1),N3 =N0 /(R1 +1)
であるから N´=N0 (R2 +1)/(R1 +1)(R2 R3 +R
2 +1) となり、N<N´であるから第3インターナルギヤ15
Aの回転動作を規制した場合にスピンドル25Aがより
低速で減速回転する。
【0021】次に、第3実施例を図6にしたがって説明
すると、本例では各伝動ギヤ系G1〜G3の配列は第2
実施例と同様で、第2インターナルギヤ13Bと第3イ
ンターナルギヤ15Bとが一体状に連設され、第2遊星
ギヤ16Bが円盤状のキャリヤ28に軸支され、また、
切換レバー18Bの移動操作でキャリヤ28の回転動
作、若しくは、第2インターナルギヤ13Bおよび第3
インターナルギヤ15Bの回転動作が一方的に規制され
る外は第2実施例とほぼ同様に構成してある。
【0022】そして、第2インターナルギヤ13Bおよ
び第3インターナルギヤ15Bの回転動作を規制したと
きの出力回転数Nは N=N1 /(R3 +1)=N0 /(R1 +1)(R3 +
1) となり、キャリヤ28の回転動作を規制して第2遊星ギ
ヤ16Bの公転動作を規制した時の出力回転数N´は N´=N1 R2 /(R2 R3 +R2 +R3 ) =N0 R2 /(R1 +1)(R2 R3 +R2 +R3 ) となり、N´が低速側回転数となる。
【0023】次に、第4実施例を図7にしたがって説明
すると、本例では各伝動ギヤ系G1〜G3の配列は第1
実施例と同様で、第2遊星ギヤ16Cがキャリヤ29に
軸支され、第2インターナルギヤ13Cと第3インター
ナルギヤ15Cとが一体状に連設され、また、切換レバ
ー18Cでキャリヤ29若しくは第2インターナルギヤ
13Cおよび第3インターナルギヤ15Cの回転が規制
される外は第1実施例とほぼ同様に構成してある。
【0024】そして、第2インターナルギヤ13Cおよ
び第3インターナルギヤ15Cの回転動作を規制したと
きの出力回転数Nは N=N1 /(R3 +1)=N0 /(R1 +1)(R3 +
1) 一方、キャリヤ29の回転動作および第2遊星ギヤ16
Cの公転動作を規制したときの出力回転数N´は N´=N1 (R2 −R3)/R2 (R3 +1) =N0 (R2 −R3 )/(R1 +1)R2 (R3 +1) となり、N´が低速側回転数となる。
【0025】
【発明の効果】すなわち、本発明はそれぞれサンギヤ,
インターナルギヤおよび遊星ギヤを備えた2系列の伝動
ギヤ系を並設し、第2伝動ギヤ系の遊星ギヤを、この遊
星ギヤの公転数が出力回転数となるように出力軸に連係
し、入力回転が第2伝動ギヤ系のサンギヤに伝達される
ように入力軸と第2伝動ギヤ系とを連係するとともに、
第1伝動ギヤ系の遊星ギヤの公転動作、若しくは、第1
伝動ギヤ系のインターナルギヤの回転動作の一方が規制
されたときに第2伝動ギヤ系のインターナルギヤの回転
動作が規制、若しくは、規制解除されるように第1伝動
ギヤ系と第2伝動ギヤ系とを連係し、さらに、第1伝動
ギヤ系の遊星ギヤの公転動作、若しくは、第1伝動ギヤ
系のインターナルギヤの回転動作を選択的に規制するた
めの切換手段を設けて、出力軸が第2伝動ギヤ系のイン
ターナルギヤの回転動作を規制したときの第2伝動ギヤ
系の遊星ギヤの公転数、若しくは、第2伝動ギヤ系のイ
ンターナルギヤの回転規制を解除したときの第2伝動ギ
ヤ系の遊星ギヤの公転数で選択的に回転駆動されるよう
に構成したことにより高低2段の減速回転数の設定が容
易となり、かつ、減速回転数の設定範囲を拡張しうると
ともに、変速機構全体をコンパクト化しうる効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部の縦断面図であ
る。
【図2】本発明の第2実施例を示す要部の縦断面図であ
る。
【図3】切換機構の縦断面図である。
【符号の説明】
G1 …第1伝動ギヤ系 5B,5C…第1サンギヤ 6B,6C…第1インターナルギヤ 9B,9C…第1遊星ギヤ G2 …第2伝動ギヤ系 11B,11C…第2サンギヤ 13B,13C…第2インターナルギヤ 16B,16C…第2遊星ギヤ G3 …第3伝動ギヤ系 12B,12C…第3サンギヤ 15B,15C…第3インターナルギヤ 17B,17C…第3遊星ギヤ 18…切換レバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電動工具における変速装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電動ドリル等の電動工
具における変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては例えば特開昭59−
232773号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は変速機
構をコンパクト化しうるとともに、高速側および低速側
の回転数の設定を簡易化し、かつ設定範囲を拡張しうる
電動工具における変速装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の電動工具におけ
る変速装置は、第1のサンギヤと、第1の遊星ギヤと、
第1のインターナルギヤとを有する第1の伝動ギヤ系
と、第2のサンギヤと、第2の遊星ギヤと、第2のイン
ターナルギヤとを有する第2の伝動ギヤ系とを入力軸及
び出力軸の軸方向へ配列し、入力回転が第2のサンギヤ
を介して第2の遊星ギヤに伝達されるように第2のサン
ギヤと入力軸とを連係し、出力軸が第2の遊星ギヤの公
転数で回転するように第2の遊星ギヤと出力軸とを連係
し、第1のインターナルギヤの回転動作を規制して第1
の遊星ギヤの公転動作を許容したときに第2のインター
ナルギヤの回転動作が規制された状態で第2の遊星ギヤ
が公転し、第1のインターナルギヤの回転動作を許容し
て第1の遊星ギヤが軸支されたキャリヤの回転動作を規
制したときに第2のインターナルギヤの回転動作が許容
された状態で第2の遊星ギヤが差動回転するように前記
両伝動ギヤ系を連係し、第2のインターナルギヤの回転
動作が規制された状態及び前記キャリヤの回転動作が規
制された状態に切換える切換機構を設けた構成を有す
る。
【0005】
【作用】上記した構成を有する変速装置において、切換
機構を切換操作すると、第1のインターナルギヤの回転
動作が規制されてキャリヤの回転動作が許容され、第2
のインターナルギヤの回転動作が規制された状態で第2
の遊星ギヤが公転する状態と、第1のインターナルギヤ
の回転動作が許容されてキャリヤの回転動作が規制さ
れ、第2のインターナルギヤの回転動作が許容された状
態で第2の遊星ギヤが差動回転する状態とに切換えら
れ、第2の遊星ギヤの公転数および出力回転数が切換え
られる。
【0006】
【実施例】続いて、電動ドリルに適用された本発明の第
1実施例を図1、図2にしたがって説明する。電動ドリ
ルのハウジング1内の上部に収納されたモータ2はハウ
ジング1内の下部に収納されたバッテリで正逆に回転駆
動され、モータ2の回転方向は正逆スイッチで切換え操
作される。
【0007】3系列の伝動ギヤ系G1,G2,G3が配
列された変速機構において、第1伝動ギヤ系G1の第1
サンギヤ5は入力軸となるモータ2のモータ軸2aに
嵌着される一方、ハウジング1内の前端付近に嵌装され
たギヤケース7の後端に第1サンギヤ5に対向して内
嵌された第1インターナルギヤ6はモータ2の前端面
に取着されたギヤケースカバー8に遊転不能に固定され
ている。
【0008】第1サンギヤ5および第1インターナル
ギヤ6に噛合された第1遊星ギヤ9は、この第1遊
星ギヤ9の公転動作を出力するために第1サンギヤ5
の前方に同心状に対設されて遊星状に配列された支軸
10aをもつキャリヤ10に支軸10aを介して自転動
作および公転動作可能に支持され、第1遊星ギヤ9
公転でキャリヤ10が減速回転される。
【0009】第2伝動ギヤ系G2の第2サンギヤ11
はキャリヤ10に同心状で一体状に固定され、また、第
3伝動ギヤ系G3の第3サンギヤ12は第2サンギヤ
11Cに同心状で一体状に結合されている。第2伝動ギ
ヤ系G2の第2インターナルギヤ13はギヤケース7
内の中央部付近に第2サンギヤ11に対向して遊転可
能に嵌装され、第インターナルギヤ13Cの外周面に
は周方向に沿って凹設された係合溝13aが等間隔で配
列されている。
【0010】第3伝動ギヤ系G3の第3インターナルギ
ヤ15はギヤケース7内の前端付近に設置されて第2
インターナルギヤ13Cに一体状で共転可能に結合され
ている。
【0011】第2サンギヤ11と第2インターナルギ
ヤ13とに自転動作および公転動作可能に噛合された
第2伝動ギヤ系G2の第2遊星ギヤ16キャリヤ2
結合されて遊星状に配列された支軸29bにそれぞ
れ嵌装されている。キャリヤ29の外周面には周方向に
配列された複数個の係合溝29aが凹設され、第2イン
ターナルギヤ13の回転動作を規制したときに第2遊
星ギヤ16が第2サンギヤ11の回転で公転して
ャリヤ29が回転駆動される。
【0012】第3サンギヤ12と第3インターナルギ
ヤ15とに対し自転動作および公転動作可能に噛合さ
れた第3伝動ギヤ系G3の第3遊星ギヤ17は出力軸
となるスピンドル25の後端に結合されて遊星状に配列
された支軸25aにそれぞれ嵌装されてスピンドル25
に連繋され、第3インターナルギヤ15の回転動作を
規制し、かつ、キャリヤ29の回転動作(第2遊星ギヤ
16Cの公転動作)を許容したときには第3遊星ギヤ1
が第3サンギヤ12の回転で公転してスピンドル
25が第3遊星ギヤ17の公転数で減速回転し、ま
た、第2インターナルギヤ13の回転動作許容しか
キャリヤ29の回転動作および第2遊星ギヤ16
公転動作を規制したときには第3遊星ギヤ17には第
3インターナルギヤ15の回転動作と第3サンギヤ1
の回転動作とがそれぞれ伝達されて第3遊星ギヤ1
が第3インターンルギヤ15の回転動作規制時の
回転数より減速された回転数で差動転し、この第3遊
星ギヤ17の公転数でスピンドル25が変速回転され
る。
【0013】キャリヤ29の回転動作、若しくは、第
2、第3インターナルギヤ13C,15の回転動作を
一方的に規制するために設けた切換レバー18はハウジ
ング1の前部下端付近に対し前後方向へのスライド操作
可能に内装され、その上面の前後端付近にそれぞれ突設
された前後1対の突片18a,18a間にはコイルスプ
リング19が挟装される一方、切換レバー18の外壁面
には切換レバー18をリーフスプリングとの係合によっ
前進端若しくは後退端で係止する係止部が前後に離隔
して並設され、さらに、切換レバー18の下面には切換
レバー18をスライド操作するためにハウジング1外へ
一部露出されたつまみ18cが突設されている。
【0014】切換レバー18上に設置されたスライダ2
2はその下端中央部に対し前後方向に沿って凹設された
スライド溝22aに切換レバー18の両突片18aが嵌
挿されて切換レバー18に前後方向へのスライド可能に
連繋され、スライド溝22aの中央部には両突片18a
間のコイルスプリング19を嵌入するために幅が若干拡
張されたスプリング溝23が形成される一方、スライダ
22の上面には第2インターナルギヤ13の係合溝1
3aと、キャリヤ29の係合溝29aとに対し中立位置
を通過して選択的に係合して第2、第3インターナルギ
13C,15の回転動作若しくは、キャリヤ29
回転動作のどちらか一方を規制する係止ピン24が突設
されていて、切換レバー18を前方若しくは後方へ押動
操作したときにはスライダ22がコイルスプリング19
に押圧されて係止ピン24が中立位置を通過して係合溝
15a、若しくは係合溝13aに係合し、第3インター
ナルギヤ15の回転動作、若しくは、キャリヤ29
回転動作が一方的に規制されてスピンドル25が低速回
転、若しくは、高速回転してスピンドル25の先端に固
定されたチャック、および、このチャックに挿着される
ドリルビットの回転数を2段に変速することができる。
【0015】次に、上記した構成をもつ実施例の作用と
効果を説明する。まず、第1伝動ギヤ系G1では第1サ
ンギヤ5の回転数、すなわち、入力軸の回転数をN0
とし、第1サンギヤ5と第1インターナルギヤ6
の歯数比をR1 としたときに第1遊星ギヤ9の公転数
N1 はN0 /(R1 +1)となり、キャリヤ10,第2
サンギヤ11および第3サンギヤ12は回転数N1
で減速回転する。
【0016】そして、切換レバー18を操作して第2、
第3インターナルギヤ13C,15Cの回転動作を規制
し、かつ、キャリヤ29の回転動作および第2遊星ギヤ
16Cの公転動作を許容したときには第3遊星ギヤ17
は第3インターナルギヤ15が固定されているた
め、第3サンギヤ12の回転動作で自転および公転し
てスピンドル25がこの第3遊星ギヤ17の公転数で
減速回転される。したがって、第2サンギヤ11と第
2インターナルギヤ13との歯数比をR2 、第3サン
ギヤ12と第3インターナルギヤ15との歯数比を
R3 としたときに第3遊星ギヤ17の公転数、すなわ
ち、スピンドル25の回転数Nは N=N1 /(R3 +1)=N0 /(R1 +1)(R3 +1) …(A) となる。
【0017】一方、キャリヤ29の回転動作および第2
遊星ギヤ16Cの公転動作を規制し、かつ、第2、第3
インターナルギヤ13C,15の回転動作許容した
ときには第3インターナルギヤ15は第2遊星ギヤ1
6の転動作によって回転する。この第3インターナル
ギヤ15回転したときの第3遊星ギヤ17の公転
数、すなわち、スピンドル25の出力回転数N´は N´=N1 (R2 −R3 )/R2 (R3 +1) N=N0 /(R1 +1)であるから N´=N0 (R2 −R3 )/(R1 +1)R2 (R3 +1) … (B) となり、(A)>(B)となってN´が低速側回転数と
なり、第3インターナルギヤ15の回転動作許容
た場合の方が減速比は大となる。第3インターナルギヤ
15Cの回転動作を規制したときのスピンドル25の出
力回転数Nは第2伝動ギヤ系G2の歯数比R2 とは無関
係で、第1および第3伝動ギヤ系G1,G3の歯数比R
1 ,R3 によって増減するため、R1 ,R3 をそれぞれ
適宜選定して所望の出力回転数Nを設定することができ
る。また、(B) 式における出力回転数N´はR1 ,R3
を設定してからR2 を適宜選定することにより設定する
ことができる。したがって、低速側減速回転数および高
速側減速回転数の設定が容易となり、かつそれぞれの設
定範囲を拡張しうるとともに、変速機構全体をコンパク
ト化することができる。
【0018】次に、本発明の第2実施例を図にしたが
って説明すると、本例では第2伝動ギヤ系G2と第3伝
動ギヤ系G3の配置が第1実施例とは逆で、第3伝動ギ
ヤ系G3が第1伝動ギヤ系G1と第2伝動ギヤ系G2と
の間に介在され、また、第2サンギヤ11がスピンド
ル25の後部に連設され、かつ、第3遊星ギヤ17Bが
スピンドル25の後端に嵌着したキャリヤ28に自転動
作および公転動作可能に軸支されている。
【0019】そして、切換レバー18を操作して係止ピ
ン24を後退させ、第2、第3インターナルギヤ13
B,15の回転動作を規制してキャリヤ28の回転動
作および第2遊星ギヤ16の公転動作を許容すると、
スピンドル25の出力回転数Nは第2サンギヤ11
回転数,第3遊星ギヤ17の公転数と同じで N=N1 /(R3 +1)=N0 /(R1 +1)(R3 +
1) となる。
【0020】一方、係止ピン24を前進させてキャリヤ
28の回転動作および第2遊星ギヤ16Bの公転動作を
規制し、第2、第3インターナルギヤ13B,15Bの
回転動作を許容すると、第3遊星ギヤ17Bが自転およ
び公転して差動回転するので N´=N1 R2 /(R2 R3 +R2 +R3 ) =N0 R2 /(R1 +1)(R2 R3 +R2 +R3 ) となり、N´が低速側回転数となって第3インターナル
ギヤ15Bの回転動作を許容した場合にスピンドル25
がより低速で減速回転する。
【0021】
【発明の効果】本発明は前記したように構成したことに
より、高低2段の減速回転数の設定が容易となり、か
つ、減速回転数の設定範囲を拡張しうるとともに、変速
機構全体をコンパクト化しうる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す要部の縦断面図で
ある。
【図2】 本発明の第2実施例を示す要部の縦断面図で
ある。
【図3】 切換機構の縦断面図である。
【符号の説明】 G1 …第1伝動ギヤ系 5B,5C…第1サンギヤ 6B,6C…第1インターナルギヤ 9B,9C…第1遊星ギヤ G2 …第2伝動ギヤ系(第1の伝動ギヤ系) 11B,11C…第2サンギヤ(第1のサンギヤ) 13B,13C…第2インターナルギヤ(第1のインタ
ーナルギヤ) 16B,16C…第2遊星ギヤ(第1の遊星ギヤ) G3 …第3伝動ギヤ系(第2の伝動ギヤ系) 12B,12C…第3サンギヤ(第2のサンギヤ) 15B,15C…第3インターナルギヤ(第2のインタ
ーナルギヤ) 17B,17C…第3遊星ギヤ(第2の遊星ギヤ) 18…切換レバー 24…係止ピン
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のサンギヤと、第1の遊星ギヤと、
    第1のインターナルギヤとを有する第1の伝動ギヤ系
    と、第2のサンギヤと、第2の遊星ギヤと、第2のイン
    ターナルギヤとを有する第2の伝動ギヤ系とを入力軸及
    び出力軸の軸方向へ配列し、入力回転が第2のサンギヤ
    を介して第2の遊星ギヤに伝達されるように第2のサン
    ギヤと入力軸とを連係し、出力軸が第2の遊星ギヤの公
    転数で回転するように第2の遊星ギヤと出力軸とを連係
    し、第1のインターナルギヤの回転動作を規制して第1
    の遊星ギヤの公転動作を許容したときに第2のインター
    ナルギヤの回転動作が規制された状態で第2の遊星ギヤ
    が公転し、第1のインターナルギヤの回転動作を許容し
    て第1の遊星ギヤの公転動作を規制したときに第2のイ
    ンターナルギヤの回転動作が許容された状態で第2の遊
    星ギヤが差動回転するように前記両伝動ギヤ系を連係
    し、第2のインターナルギヤの回転動作が規制された状
    態及び第2のインターナルギヤの回転動作が許容された
    状態に切換えて第2の遊星ギヤの公転数を切換える切換
    機構には第1および第2のインターナルギヤに係脱する
    係止ピンを設けたことを特徴とする電動工具における変
    速装置。
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