JPH06220475A - ギヤ油組成物 - Google Patents
ギヤ油組成物Info
- Publication number
- JPH06220475A JPH06220475A JP5034399A JP3439993A JPH06220475A JP H06220475 A JPH06220475 A JP H06220475A JP 5034399 A JP5034399 A JP 5034399A JP 3439993 A JP3439993 A JP 3439993A JP H06220475 A JPH06220475 A JP H06220475A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- extreme pressure
- gear oil
- component
- oils
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Lubricants (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来のS−P系極圧剤が配合されたギヤ油と
同等以上の高い極圧性および耐摩耗性に加え、優れた酸
化安定性と省燃費性を持つギヤ油を提供する。 【構成】 鉱油、合成油の中から選ばれる1種以上を基
油とし、(A)アルカリ金属ホウ酸塩水和物をホウ素分
で0.07〜1.5重量%(以下、%)、(B)化1の
式で表される有機モリブデン化合物の少なくとも1種を
0.1〜10%含有する。 【化1】 また、上記(A),(B)成分とともに、(C)成分と
して、(1)リン酸エステル、亜リン酸エステル、これ
らのアミン塩、(2)化2の式で表される炭化水素硫化
物、(3)油脂と硫黄の反応生成物である硫化油脂、の
中から選ばれる1種以上を1.0〜10%含有する。 【化2】
同等以上の高い極圧性および耐摩耗性に加え、優れた酸
化安定性と省燃費性を持つギヤ油を提供する。 【構成】 鉱油、合成油の中から選ばれる1種以上を基
油とし、(A)アルカリ金属ホウ酸塩水和物をホウ素分
で0.07〜1.5重量%(以下、%)、(B)化1の
式で表される有機モリブデン化合物の少なくとも1種を
0.1〜10%含有する。 【化1】 また、上記(A),(B)成分とともに、(C)成分と
して、(1)リン酸エステル、亜リン酸エステル、これ
らのアミン塩、(2)化2の式で表される炭化水素硫化
物、(3)油脂と硫黄の反応生成物である硫化油脂、の
中から選ばれる1種以上を1.0〜10%含有する。 【化2】
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車あるいは産業機
械などに用いられる自動車用あるいは工業用ギヤ油組成
物に関し、詳しくは、極圧性、耐摩耗性、酸化安定性、
省燃費性を向上させた、経済的で、かつロングドレン
な、モリブデン含有ギヤ油組成物に関する。
械などに用いられる自動車用あるいは工業用ギヤ油組成
物に関し、詳しくは、極圧性、耐摩耗性、酸化安定性、
省燃費性を向上させた、経済的で、かつロングドレン
な、モリブデン含有ギヤ油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用ギヤは、高速回転、高負荷の使
用環境におかれるため、これらに用いられるギヤ油は、
極圧性や耐摩耗性に優れていることが要求される。とこ
ろで、自動車用ギヤ油の品質グレードには、APIサー
ビス分類が適用される。例えば、手動変速機において
は、GL−3やGL−4クラスのギヤ油が用いられ、手
動変速機に比べて高負荷となる終減速機においては、G
L−5クラスのギヤ油が用いられている。
用環境におかれるため、これらに用いられるギヤ油は、
極圧性や耐摩耗性に優れていることが要求される。とこ
ろで、自動車用ギヤ油の品質グレードには、APIサー
ビス分類が適用される。例えば、手動変速機において
は、GL−3やGL−4クラスのギヤ油が用いられ、手
動変速機に比べて高負荷となる終減速機においては、G
L−5クラスのギヤ油が用いられている。
【0003】また、産業機械の軸受や歯車に用いられて
いる工業用ギヤ油には、比較的軽荷重用の第1種と、比
較的中・高荷重用の第2種とがあり、この第2種の工業
用ギヤ油の極圧性は、自動車用ギヤ油のAPIサービス
分類でGL−3程度に相当する。これら産業機械の軸受
や歯車に使用されるギヤ油においても、近年の産業機械
の大型化あるいは高速高負荷運転により、耐摩耗性や極
圧性の向上が求められている。さらに、省エネルギーを
目的として、摩擦調整剤の配合により摩擦損失の低減が
図られるようになってきている。
いる工業用ギヤ油には、比較的軽荷重用の第1種と、比
較的中・高荷重用の第2種とがあり、この第2種の工業
用ギヤ油の極圧性は、自動車用ギヤ油のAPIサービス
分類でGL−3程度に相当する。これら産業機械の軸受
や歯車に使用されるギヤ油においても、近年の産業機械
の大型化あるいは高速高負荷運転により、耐摩耗性や極
圧性の向上が求められている。さらに、省エネルギーを
目的として、摩擦調整剤の配合により摩擦損失の低減が
図られるようになってきている。
【0004】これらの自動車用あるいは工業用ギヤ油
は、現在のところ、極圧性を高めるための硫黄系の添加
剤と、耐摩耗性を高めるためのリン系の添加剤と(すな
わち、硫黄−リン系極圧剤、以下、“SP系極圧剤”と
いう)を使用したもの(すなわち、SP系ギヤ油)が主
流を占めている。この硫黄系添加剤として代表的には、
硫化オレフィン、サルファイド、硫化油脂などが、リン
系の添加剤として代表的には、リン酸エステル、そのア
ミン塩などが用いられている。
は、現在のところ、極圧性を高めるための硫黄系の添加
剤と、耐摩耗性を高めるためのリン系の添加剤と(すな
わち、硫黄−リン系極圧剤、以下、“SP系極圧剤”と
いう)を使用したもの(すなわち、SP系ギヤ油)が主
流を占めている。この硫黄系添加剤として代表的には、
硫化オレフィン、サルファイド、硫化油脂などが、リン
系の添加剤として代表的には、リン酸エステル、そのア
ミン塩などが用いられている。
【0005】一般に、高い極圧性を得るには、このSP
系極圧剤の配合量を増やすことによって対応しているた
め、GL−4クラス以上の高い極圧性が要求されるギヤ
油には、SP系極圧剤の配合が不可欠となっている。一
方、終減速機に比べて負荷が低い手動変速機では、SP
系極圧剤に代わり、耐熱性に優れているジアルキルジチ
オリン酸亜鉛(以下、ジアルキルジチオリン酸を“DT
P”と記し、この金属塩を該当する金属の元素記号Mを
使用して“M−DTP”と記す)と金属清浄剤とを配合
したギヤ油も使用されている。
系極圧剤の配合量を増やすことによって対応しているた
め、GL−4クラス以上の高い極圧性が要求されるギヤ
油には、SP系極圧剤の配合が不可欠となっている。一
方、終減速機に比べて負荷が低い手動変速機では、SP
系極圧剤に代わり、耐熱性に優れているジアルキルジチ
オリン酸亜鉛(以下、ジアルキルジチオリン酸を“DT
P”と記し、この金属塩を該当する金属の元素記号Mを
使用して“M−DTP”と記す)と金属清浄剤とを配合
したギヤ油も使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、ユーザーニーズ
の多様化と高速交通網の発達とにより、自動車の高性能
・高速化への要求が急速に高まっている。この要求に応
えるべく、エンジンの高出力化が進み、空力特性の改善
からギヤ部が遮蔽化され、しかも軽量化のためにギヤ部
ユニットの小型化が図られている。このような状況にお
いて、自動車用ギヤへの負荷は増大する傾向にあり、こ
れに伴い攪拌抵抗や摩擦による発熱量も増加して、ギヤ
油の高温化が引き起こされている。
の多様化と高速交通網の発達とにより、自動車の高性能
・高速化への要求が急速に高まっている。この要求に応
えるべく、エンジンの高出力化が進み、空力特性の改善
からギヤ部が遮蔽化され、しかも軽量化のためにギヤ部
ユニットの小型化が図られている。このような状況にお
いて、自動車用ギヤへの負荷は増大する傾向にあり、こ
れに伴い攪拌抵抗や摩擦による発熱量も増加して、ギヤ
油の高温化が引き起こされている。
【0007】そこで、ギヤ油には、極圧性や耐摩耗性の
向上とともに、耐熱性を持たせることが重要な課題とな
ってきている。前述のSP系極圧剤を使用したギヤ油
は、極圧性や耐摩耗性に優れる反面、高温条件下におい
ては酸化劣化し易く、スラッジが発生し、このスラッジ
が、焼付や摩耗の増大を招くのみならず、金属表面の腐
食摩耗の原因ともなるなどの問題を有している。したが
って、SP系ギヤ油の使用限界温度は、せいぜい120
〜130℃とされている。
向上とともに、耐熱性を持たせることが重要な課題とな
ってきている。前述のSP系極圧剤を使用したギヤ油
は、極圧性や耐摩耗性に優れる反面、高温条件下におい
ては酸化劣化し易く、スラッジが発生し、このスラッジ
が、焼付や摩耗の増大を招くのみならず、金属表面の腐
食摩耗の原因ともなるなどの問題を有している。したが
って、SP系ギヤ油の使用限界温度は、せいぜい120
〜130℃とされている。
【0008】また、Zn−DTPは、耐摩耗性と酸化防
止性とを合わせ持つ反面、耐摩耗性が高いものほど極圧
性は低く、逆に極圧性が高いものほど腐食摩耗を促進し
易いといった問題を有している。しかも、高温下で使用
する場合、スラッジが生成し易いといった欠点もある。
止性とを合わせ持つ反面、耐摩耗性が高いものほど極圧
性は低く、逆に極圧性が高いものほど腐食摩耗を促進し
易いといった問題を有している。しかも、高温下で使用
する場合、スラッジが生成し易いといった欠点もある。
【0009】このように、従来のギヤ油では、極圧性
と、耐摩耗性・酸化安定性とは相反する性能であり、こ
れら性能の両立は非常に困難なものとされている。さら
に、省エネルギーや省資源の観点より、省燃費性の向上
が強く求められており、これに対してギヤ油としては、
低粘度化による攪拌抵抗の低減や、摩擦調整剤の添加に
よる摩擦抵抗の低減によって対処している。しかしなが
ら、低粘度化や摩擦調整剤の添加は、極圧性、耐摩耗
性、酸化安定性に悪影響を与えるといったデメリットが
あるため、ギヤ油の諸性能と省燃費性もまた両立が難し
いのが現状である。
と、耐摩耗性・酸化安定性とは相反する性能であり、こ
れら性能の両立は非常に困難なものとされている。さら
に、省エネルギーや省資源の観点より、省燃費性の向上
が強く求められており、これに対してギヤ油としては、
低粘度化による攪拌抵抗の低減や、摩擦調整剤の添加に
よる摩擦抵抗の低減によって対処している。しかしなが
ら、低粘度化や摩擦調整剤の添加は、極圧性、耐摩耗
性、酸化安定性に悪影響を与えるといったデメリットが
あるため、ギヤ油の諸性能と省燃費性もまた両立が難し
いのが現状である。
【0010】本発明は、以上のような従来の対応策が有
している諸問題を解決し、SP系ギヤ油と同等以上の高
い極圧性や耐摩耗性に加え、優れた酸化安定性、省燃費
性を有するギヤ油組成物を提供することを目的とする。
している諸問題を解決し、SP系ギヤ油と同等以上の高
い極圧性や耐摩耗性に加え、優れた酸化安定性、省燃費
性を有するギヤ油組成物を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために検討を重ねた結果、(1)基材であ
る鉱油あるいは合成油系潤滑油に、アルカリ金属ホウ酸
塩水和物と、有機モリブデン化合物の少なくとも1種と
を配合した組成物が、これらの相互作用により、極圧
性、耐摩耗性、酸化安定性のいずれをも向上させること
ができ、しかも摩擦抵抗をも低く抑えることができるた
め省燃費性にも有効であること、(2)この組成物に、
さらに従来から用いられてきたSP系極圧剤を加えるこ
とにより、一層高い極圧性および耐熱性を得ることがで
き、より高い極圧性と耐熱性とが要求される自動車用の
ギヤ油として好適であること、を見出し、本発明を完成
するに至った。
的を達成するために検討を重ねた結果、(1)基材であ
る鉱油あるいは合成油系潤滑油に、アルカリ金属ホウ酸
塩水和物と、有機モリブデン化合物の少なくとも1種と
を配合した組成物が、これらの相互作用により、極圧
性、耐摩耗性、酸化安定性のいずれをも向上させること
ができ、しかも摩擦抵抗をも低く抑えることができるた
め省燃費性にも有効であること、(2)この組成物に、
さらに従来から用いられてきたSP系極圧剤を加えるこ
とにより、一層高い極圧性および耐熱性を得ることがで
き、より高い極圧性と耐熱性とが要求される自動車用の
ギヤ油として好適であること、を見出し、本発明を完成
するに至った。
【0012】すなわち、本発明のギヤ油組成物は、鉱油
および合成油の中から選ばれる1種以上を基油とし、こ
れに、(A)成分として、アルカリ金属ホウ酸塩水和物
をホウ素分で0.07〜1.5重量%、(B)成分とし
て、化3の一般式で表される有機モリブデン化合物の少
なくとも1種を0.1〜10重量%含有してなることを
特徴とする。
および合成油の中から選ばれる1種以上を基油とし、こ
れに、(A)成分として、アルカリ金属ホウ酸塩水和物
をホウ素分で0.07〜1.5重量%、(B)成分とし
て、化3の一般式で表される有機モリブデン化合物の少
なくとも1種を0.1〜10重量%含有してなることを
特徴とする。
【0013】
【化3】
【0014】また、本発明のギヤ油組成物は、上記の
(A)成分および(B)成分に加えて、(C)成分とし
て、(1)リン酸エステル、亜リン酸エステル、これら
のアミン塩、(2)化4の一般式で表される炭化水素硫
化物、
(A)成分および(B)成分に加えて、(C)成分とし
て、(1)リン酸エステル、亜リン酸エステル、これら
のアミン塩、(2)化4の一般式で表される炭化水素硫
化物、
【化4】 (3)油脂と硫黄の反応生成物である硫化油脂、よりな
る群から選ばれる1種以上を1.0〜10重量%含有し
てなることをも特徴とする。
る群から選ばれる1種以上を1.0〜10重量%含有し
てなることをも特徴とする。
【0015】本発明のギヤ油組成物を詳述すると、その
一つの好ましい実施態様は、100℃における粘度が約
1〜50cStの鉱油あるいはその精製品(これらをま
とめて“鉱油”と言う)と100℃における粘度が約1
〜50cStの合成油とからなる群から選ばれる1種以
上の基材に対し、(A)成分を、ホウ素分で0.07〜
1.5重量%、好ましくは約0.3〜0.8重量%、
(B)成分を、0.1〜10重量%、好ましくは約0.
5〜3重量%の割合で混合したものである。また、これ
ら(A),(B)成分に加えて、(C)成分を、1.0
〜10重量%の割合で混合したものである。
一つの好ましい実施態様は、100℃における粘度が約
1〜50cStの鉱油あるいはその精製品(これらをま
とめて“鉱油”と言う)と100℃における粘度が約1
〜50cStの合成油とからなる群から選ばれる1種以
上の基材に対し、(A)成分を、ホウ素分で0.07〜
1.5重量%、好ましくは約0.3〜0.8重量%、
(B)成分を、0.1〜10重量%、好ましくは約0.
5〜3重量%の割合で混合したものである。また、これ
ら(A),(B)成分に加えて、(C)成分を、1.0
〜10重量%の割合で混合したものである。
【0016】上記(A)成分であるアルカリ金属ホウ酸
塩水和物は、例えば、特公昭53−9763号公報や米
国特許第3,929,650号明細書などに開示されて
いる方法により製造することができる。
塩水和物は、例えば、特公昭53−9763号公報や米
国特許第3,929,650号明細書などに開示されて
いる方法により製造することができる。
【0017】すなわち、ホウ素/カリウムが原子比で
2.5〜4.5になるように水酸化カリウムとホウ酸と
を溶解させた水溶液を、中性のアルカリ土類金属スルフ
ォネートあるいはコハク酸イミド系無灰型分散剤を含む
油溶液に加え、激しく攪拌して油中水型エマルジョンを
作り、それを脱水して得たホウ酸カリウム水和物の微粒
子分散体を用いることができる。
2.5〜4.5になるように水酸化カリウムとホウ酸と
を溶解させた水溶液を、中性のアルカリ土類金属スルフ
ォネートあるいはコハク酸イミド系無灰型分散剤を含む
油溶液に加え、激しく攪拌して油中水型エマルジョンを
作り、それを脱水して得たホウ酸カリウム水和物の微粒
子分散体を用いることができる。
【0018】さらに、別の製法として、アルカリ金属あ
るいはアルカリ土類金属中性スルフォネートを、アルカ
リ金属水酸化物の存在下において、炭酸化して超塩基性
スルフォネートを得、これにホウ酸を反応させて得られ
るアルカリ金属ホウ酸塩の微粒子分散体を用いることも
できる。この場合の炭酸化反応は、コハク酸イミドのよ
うな無灰型分散剤の存在下で行うこともある。
るいはアルカリ土類金属中性スルフォネートを、アルカ
リ金属水酸化物の存在下において、炭酸化して超塩基性
スルフォネートを得、これにホウ酸を反応させて得られ
るアルカリ金属ホウ酸塩の微粒子分散体を用いることも
できる。この場合の炭酸化反応は、コハク酸イミドのよ
うな無灰型分散剤の存在下で行うこともある。
【0019】本発明のギヤ油組成物におけるアルカリ金
属ホウ酸塩水和物として、より好ましくは、前者の製法
による中性カルシウムスルフォネートやコハク酸イミド
などの無灰型分散剤を出発原料として製造されるホウ酸
カリウムやホウ酸ナトリウム分散体を挙げることができ
る。これらの方法で得られるアルカリ金属ホウ酸塩水和
物は、例えば、化5の式で示すことができる。
属ホウ酸塩水和物として、より好ましくは、前者の製法
による中性カルシウムスルフォネートやコハク酸イミド
などの無灰型分散剤を出発原料として製造されるホウ酸
カリウムやホウ酸ナトリウム分散体を挙げることができ
る。これらの方法で得られるアルカリ金属ホウ酸塩水和
物は、例えば、化5の式で示すことができる。
【0020】
【化5】K2O・3B2O3・3.2H2O Na2O・B2O3・2.0H2O
【0021】本発明で使用されるアルカリ金属ホウ酸塩
水和物は、上記の通り、無灰型分散剤などに懸濁した状
態で得られるので、懸濁液としての配合量は、その懸濁
濃度によって変化する。例えば、ホウ素として7.6重
量%の濃度でアルカリ金属ホウ酸塩水和物を含有する懸
濁液を用いる場合には、基油に対し、懸濁液約1〜20
重量%を配合することとなる。
水和物は、上記の通り、無灰型分散剤などに懸濁した状
態で得られるので、懸濁液としての配合量は、その懸濁
濃度によって変化する。例えば、ホウ素として7.6重
量%の濃度でアルカリ金属ホウ酸塩水和物を含有する懸
濁液を用いる場合には、基油に対し、懸濁液約1〜20
重量%を配合することとなる。
【0022】また、(B)成分である有機モリブデン化
合物は、従来より使用されてきている公知のものが充当
できる。化3に示す構造式において、R1〜R4のアル
キル基は、飽和でも不飽和でもよく、また直鎖でも分岐
があってもよく、好ましくは、プロピル、ブチル、ペン
チル、イソペンチル、ヘキシル、2−エチルヘキシル、
ノニル、ラウリルなどの炭素数3〜12のMo−DTP
が、上記(A)成分のアルカリ金属ホウ酸塩水和物との
相互作用が最も大きく、好適に用いられる。
合物は、従来より使用されてきている公知のものが充当
できる。化3に示す構造式において、R1〜R4のアル
キル基は、飽和でも不飽和でもよく、また直鎖でも分岐
があってもよく、好ましくは、プロピル、ブチル、ペン
チル、イソペンチル、ヘキシル、2−エチルヘキシル、
ノニル、ラウリルなどの炭素数3〜12のMo−DTP
が、上記(A)成分のアルカリ金属ホウ酸塩水和物との
相互作用が最も大きく、好適に用いられる。
【0023】なお、ジアルキルジチオカルボン酸のモリ
ブデン塩(以下、“Mo−DTC”と記す)も、エンジ
ン油の添加剤として摩擦低減効果があることは知られて
いる(特開平3−269094号公報参照)が、このM
o−DTCを(B)成分として、上記の(A)成分とと
もに基材に配合したギヤ油においては、上記のMo−D
TPを(B)成分とする場合程の(A)成分との相乗効
果が生じず、極圧性、耐摩耗性、酸化安定性を向上させ
ると同時に摩擦抵抗を低く抑えるという効果を得ること
はできない。
ブデン塩(以下、“Mo−DTC”と記す)も、エンジ
ン油の添加剤として摩擦低減効果があることは知られて
いる(特開平3−269094号公報参照)が、このM
o−DTCを(B)成分として、上記の(A)成分とと
もに基材に配合したギヤ油においては、上記のMo−D
TPを(B)成分とする場合程の(A)成分との相乗効
果が生じず、極圧性、耐摩耗性、酸化安定性を向上させ
ると同時に摩擦抵抗を低く抑えるという効果を得ること
はできない。
【0024】化3の構造式を有する有機モリブデン化合
物には、例えば、化6に示すような構造式を有するもの
も含まれる。
物には、例えば、化6に示すような構造式を有するもの
も含まれる。
【0025】
【化6】
【0026】また、化3の構造式を有する有機モリブデ
ン化合物の具体例として、硫化モリブデンジエチルジチ
オホスフェート、硫化モリブデンジプロピルジチオホス
フェート、硫化モリブデンジブチルジチオホスフェー
ト、硫化モリブデンジベンジルジチオホスフェート、硫
化モリブデンジヘキシルジチオホスフェート、硫化モリ
ブデンジオクチルジチオホスフェート、硫化モリブデン
ジデシルジチオホスフェート、硫化モリブデンジドデシ
ルジチオホスフェート、硫化モリブデンジ(ブチルフェ
ニル)ジチオホスフェート、硫化モリブデンジ(ノニル
フェニル)ジチオホスフェート、硫化オキシモリブデン
ジエチルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジ
プロピルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジ
ブチルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジベ
ンジルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジヘ
キシルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジオ
クチルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジデ
シルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジドデ
シルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジ(ブ
チルフェニル)ジチオホスフェート、硫化オキシモリブ
デンジ(ノニルフェニル)ジチオホスフェートなどが挙
げられる。
ン化合物の具体例として、硫化モリブデンジエチルジチ
オホスフェート、硫化モリブデンジプロピルジチオホス
フェート、硫化モリブデンジブチルジチオホスフェー
ト、硫化モリブデンジベンジルジチオホスフェート、硫
化モリブデンジヘキシルジチオホスフェート、硫化モリ
ブデンジオクチルジチオホスフェート、硫化モリブデン
ジデシルジチオホスフェート、硫化モリブデンジドデシ
ルジチオホスフェート、硫化モリブデンジ(ブチルフェ
ニル)ジチオホスフェート、硫化モリブデンジ(ノニル
フェニル)ジチオホスフェート、硫化オキシモリブデン
ジエチルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジ
プロピルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジ
ブチルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジベ
ンジルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジヘ
キシルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジオ
クチルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジデ
シルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジドデ
シルジチオホスフェート、硫化オキシモリブデンジ(ブ
チルフェニル)ジチオホスフェート、硫化オキシモリブ
デンジ(ノニルフェニル)ジチオホスフェートなどが挙
げられる。
【0027】さらに、上記(C)成分のうちの(1)の
リン酸エステル、亜リン酸エステルは、モノ、ジ、トリ
エステルのいずれでもよく、そのアルコール残基として
は、炭素数4〜30のアルキル基、例えば、ブチル、オ
クチル、ラウリル、ステアリル、オレイル基など、炭素
数6〜30のアリール基、例えば、フェニル基など、炭
素数7〜30のアルキル置換アリール基、例えば、メチ
ルフェニル、オクチルフェニル基などが挙げられる。具
体的化合物の例としては、リン酸トリブチル、リン酸モ
ノオレイル、リン酸ジオクチル、亜リン酸ジオレイル、
亜リン酸ジフェニル、リン酸トリクレジルなどが挙げら
れる。これらのアミン塩としては、ステアリルアミン
塩、オレイルアミン塩、ココナッツアミン塩などが挙げ
られる。
リン酸エステル、亜リン酸エステルは、モノ、ジ、トリ
エステルのいずれでもよく、そのアルコール残基として
は、炭素数4〜30のアルキル基、例えば、ブチル、オ
クチル、ラウリル、ステアリル、オレイル基など、炭素
数6〜30のアリール基、例えば、フェニル基など、炭
素数7〜30のアルキル置換アリール基、例えば、メチ
ルフェニル、オクチルフェニル基などが挙げられる。具
体的化合物の例としては、リン酸トリブチル、リン酸モ
ノオレイル、リン酸ジオクチル、亜リン酸ジオレイル、
亜リン酸ジフェニル、リン酸トリクレジルなどが挙げら
れる。これらのアミン塩としては、ステアリルアミン
塩、オレイルアミン塩、ココナッツアミン塩などが挙げ
られる。
【0028】また、(C)成分のうちの(2)の化4の
一般式で表される炭化水素硫化物としては、R5が1価
の炭化水素基、例えば、アルキル基やアルケニル基のよ
うな炭素数2〜20個の直鎖もしくは分岐の飽和もしく
は不飽和の脂肪族炭化水素基、あるいは炭素数6〜26
の芳香族炭化水素基で表され、R6が2価の炭化水素
基、例えば、炭素数2〜20の直鎖もしくは分岐の飽和
もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基、あるいは炭素数6
〜26の芳香族炭化水素基で表されるものが挙げられ
る。
一般式で表される炭化水素硫化物としては、R5が1価
の炭化水素基、例えば、アルキル基やアルケニル基のよ
うな炭素数2〜20個の直鎖もしくは分岐の飽和もしく
は不飽和の脂肪族炭化水素基、あるいは炭素数6〜26
の芳香族炭化水素基で表され、R6が2価の炭化水素
基、例えば、炭素数2〜20の直鎖もしくは分岐の飽和
もしくは不飽和の脂肪族炭化水素基、あるいは炭素数6
〜26の芳香族炭化水素基で表されるものが挙げられ
る。
【0029】R5で表される1価の炭化水素基の具体例
としては、エチル基、プロピル基、ブチル基、ノニル
基、ドデシル基、プロペニル基、ブテニル基、フェニル
基、トリル基、ヘキシルフェニル基、ベンジル基などが
挙げられる。R6で表される1価の炭化水素基の具体例
としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、フ
ェニレン基などが挙げられる。
としては、エチル基、プロピル基、ブチル基、ノニル
基、ドデシル基、プロペニル基、ブテニル基、フェニル
基、トリル基、ヘキシルフェニル基、ベンジル基などが
挙げられる。R6で表される1価の炭化水素基の具体例
としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、フ
ェニレン基などが挙げられる。
【0030】化4の一般式で表される炭化水素硫化物の
代表的な化合物例は、硫化オレフィン、およびxが2以
上でnが0の場合のR5−Sx−R5で表されるポリサ
ルファイド化合物である。
代表的な化合物例は、硫化オレフィン、およびxが2以
上でnが0の場合のR5−Sx−R5で表されるポリサ
ルファイド化合物である。
【0031】これら炭化水素硫化物の具体的な化合物例
としては、ジイソブチルジサルファイド、ジオクチルポ
リサルファイド、ジターシャリーノニルポリサルファイ
ド、ジターシャリーブチルポリサルファイド、ジベンジ
ルポリサルファイドなど;およびポリイソブチレン、テ
ルペン類などのオレフィン類を、硫黄などの硫化物で硫
化した硫化オレフィン類;イソブチレンと硫黄との反応
生成物で、化7の化学式を有するものと推測される化合
物などが挙げられる。
としては、ジイソブチルジサルファイド、ジオクチルポ
リサルファイド、ジターシャリーノニルポリサルファイ
ド、ジターシャリーブチルポリサルファイド、ジベンジ
ルポリサルファイドなど;およびポリイソブチレン、テ
ルペン類などのオレフィン類を、硫黄などの硫化物で硫
化した硫化オレフィン類;イソブチレンと硫黄との反応
生成物で、化7の化学式を有するものと推測される化合
物などが挙げられる。
【0032】
【化7】
【0033】さらに、(C)成分のうちの(3)の硫化
油脂は、油脂と硫黄の反応生成物であって、油脂として
は、ラード、牛脂、鯨油、パーム油、ヤシ油、ナタネ油
などの動植物油脂が挙げられる。なお、この反応生成物
は、化学構造が単一ではなく、種々の混合物であり、化
学構造そのものは明確ではない。
油脂は、油脂と硫黄の反応生成物であって、油脂として
は、ラード、牛脂、鯨油、パーム油、ヤシ油、ナタネ油
などの動植物油脂が挙げられる。なお、この反応生成物
は、化学構造が単一ではなく、種々の混合物であり、化
学構造そのものは明確ではない。
【0034】上記の(A)成分、(B)成分のいずれ
も、配合量が少なすぎると、これら(A),(B)成分
の相乗効果が十分に現れず、また多すぎても、それに見
合う相乗効果の向上は期待できず、かえってコスト高と
なって不利である。
も、配合量が少なすぎると、これら(A),(B)成分
の相乗効果が十分に現れず、また多すぎても、それに見
合う相乗効果の向上は期待できず、かえってコスト高と
なって不利である。
【0035】また、これらに加えられる(C)成分の配
合量は、目的とする極圧性に応じて前述した範囲内
(1.0〜10重量%)で適宜選択できる。すなわち、
工業用ギヤ油などに用いられるギヤ油であって、ある程
度の極圧性があればよい場合は、(C)成分の配合は不
要であり、自動車のディファレンシャルギヤなどに用い
られるギヤ油であって、かなり高い極圧性が要求される
場合には、(C)成分の配合が必要となり、その配合程
度は、使用条件に応じて、極めて高い極圧性を必要とす
る場合は多くし、それほど高い極圧性を必要としない場
合は、少なくすればよい。
合量は、目的とする極圧性に応じて前述した範囲内
(1.0〜10重量%)で適宜選択できる。すなわち、
工業用ギヤ油などに用いられるギヤ油であって、ある程
度の極圧性があればよい場合は、(C)成分の配合は不
要であり、自動車のディファレンシャルギヤなどに用い
られるギヤ油であって、かなり高い極圧性が要求される
場合には、(C)成分の配合が必要となり、その配合程
度は、使用条件に応じて、極めて高い極圧性を必要とす
る場合は多くし、それほど高い極圧性を必要としない場
合は、少なくすればよい。
【0037】本発明のギヤ油組成物には、上記(A)成
分、(B)成分、(C)成分の他に、目的に応じて、通
常使用されている公知の添加剤、例えば、金属型清浄
剤、無灰型分散剤、摩耗防止剤、摩擦調整剤、酸化防止
剤、腐食防止剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、消泡
剤などが配合される。
分、(B)成分、(C)成分の他に、目的に応じて、通
常使用されている公知の添加剤、例えば、金属型清浄
剤、無灰型分散剤、摩耗防止剤、摩擦調整剤、酸化防止
剤、腐食防止剤、粘度指数向上剤、流動点降下剤、消泡
剤などが配合される。
【0038】上記の金属型清浄剤としては、アルカリ土
類金属スルフォネート、アルカリ土類金属フェネートな
どが、無灰型分散剤としては、アルケニルコハク酸イミ
ド、アルケニルコハク酸エステル、長鎖脂肪酸とポリア
ミンとのアミド(アミノアミド型)などが、摩耗防止剤
としては、Zn−DTPなどが、摩擦調整剤としては、
脂肪酸、上記(B)成分以外の有機モリブデン化合物な
どが、酸化防止剤としては、Zn−DTP、アミン系酸
化防止剤、フェノール系酸化防止剤などが、腐食防止剤
としては、ベンゾトリアゾール、アルケニルコハク酸エ
ステルなどが、粘度指数向上剤としては、ポリメタクリ
レート、オレフィンコポリマーなどが、流動点降下剤と
しては、ポリメタクリレートなどが、消泡剤としては、
シリコン化合物、エステル系消泡剤などが、それぞれ挙
げられる。
類金属スルフォネート、アルカリ土類金属フェネートな
どが、無灰型分散剤としては、アルケニルコハク酸イミ
ド、アルケニルコハク酸エステル、長鎖脂肪酸とポリア
ミンとのアミド(アミノアミド型)などが、摩耗防止剤
としては、Zn−DTPなどが、摩擦調整剤としては、
脂肪酸、上記(B)成分以外の有機モリブデン化合物な
どが、酸化防止剤としては、Zn−DTP、アミン系酸
化防止剤、フェノール系酸化防止剤などが、腐食防止剤
としては、ベンゾトリアゾール、アルケニルコハク酸エ
ステルなどが、粘度指数向上剤としては、ポリメタクリ
レート、オレフィンコポリマーなどが、流動点降下剤と
しては、ポリメタクリレートなどが、消泡剤としては、
シリコン化合物、エステル系消泡剤などが、それぞれ挙
げられる。
【0039】
実施例1〜5、比較例1〜4 表1〜2に示す組成の本発明のギヤ油組成物(実施例1
〜5)と、表3に示す組成の比較のギヤ油組成物(比較
例1〜2)および市販のSP系ギヤ油(比較例3〜4)
について次の試験を行った。酸化安定性の評価は、内燃
機関用潤滑油酸化安定度試験法(JIS K 251
4)に準拠し、150℃、48時間の条件で行った。耐
摩耗性試験は、シェル四球摩耗試験機を用い、回転数1
800rpm、荷重40kgの条件下で、30分間試験
し、試験用鋼球の摩耗痕の直径で評価した。極圧性試験
は、IAEギヤ試験機により、油温110℃、回転数6
000rpmで評価した。摩擦低減効果は、ファレック
スBlock−on−Ring摩擦&摩耗試験機を用
い、ASTM D−2981に準拠して、油温80℃、
回転数1000rpm、荷重100ポンドの条件で、摩
擦係数(μ)を測定した。以上の結果を表4〜6に示し
た。
〜5)と、表3に示す組成の比較のギヤ油組成物(比較
例1〜2)および市販のSP系ギヤ油(比較例3〜4)
について次の試験を行った。酸化安定性の評価は、内燃
機関用潤滑油酸化安定度試験法(JIS K 251
4)に準拠し、150℃、48時間の条件で行った。耐
摩耗性試験は、シェル四球摩耗試験機を用い、回転数1
800rpm、荷重40kgの条件下で、30分間試験
し、試験用鋼球の摩耗痕の直径で評価した。極圧性試験
は、IAEギヤ試験機により、油温110℃、回転数6
000rpmで評価した。摩擦低減効果は、ファレック
スBlock−on−Ring摩擦&摩耗試験機を用
い、ASTM D−2981に準拠して、油温80℃、
回転数1000rpm、荷重100ポンドの条件で、摩
擦係数(μ)を測定した。以上の結果を表4〜6に示し
た。
【0040】表4〜6から明らかなように、本発明のギ
ヤ油組成物(実施例1〜5)は、比較のギヤ油組成物
(比較例1〜2)および市販のSP系ギヤ油(比較例3
〜4)に比べ、同等以上の極圧性、耐摩耗性を維持しつ
つ、酸化安定性が極めて良好なものであることが判る。
また、本発明のギヤ油組成物(実施例1〜5)は、低粘
度化しても極圧性、耐摩耗性の低下がみられないことが
判る。
ヤ油組成物(実施例1〜5)は、比較のギヤ油組成物
(比較例1〜2)および市販のSP系ギヤ油(比較例3
〜4)に比べ、同等以上の極圧性、耐摩耗性を維持しつ
つ、酸化安定性が極めて良好なものであることが判る。
また、本発明のギヤ油組成物(実施例1〜5)は、低粘
度化しても極圧性、耐摩耗性の低下がみられないことが
判る。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のギヤ油組
成物によれば、(A)成分としてのアルカリ金属ホウ酸
塩水和物と、(B)成分としての有機モリブデン化合物
との相互作用(相乗効果)により、従来困難とされてき
た極圧性と、耐摩耗性および酸化安定性との両性能をバ
ランス良く向上させることができる。これにより、長期
に渡ってギヤトラブルを防止することができるともに、
ロングドレン化によりメンテナンスの省力化に寄与する
ことができる。さらに、低粘度化した場合は、高温で境
界潤滑領域が増加するが、上記の(A)、(B)成分に
よる相乗効果と、(B)成分の有機モリブデン化合物に
よる摩耗低減効果とにより、焼き付き、摩耗、摩擦を抑
えることができ、攪拌抵抗の低減と摩擦抵抗の低減との
両面において燃費改善に寄与することができる。また、
上記(A),(B)成分に加えて(C)成分を配合する
ことにより、さらに高い極圧性を得ることができ、同時
に耐摩耗性および酸化安定性をも向上させることができ
る。
成物によれば、(A)成分としてのアルカリ金属ホウ酸
塩水和物と、(B)成分としての有機モリブデン化合物
との相互作用(相乗効果)により、従来困難とされてき
た極圧性と、耐摩耗性および酸化安定性との両性能をバ
ランス良く向上させることができる。これにより、長期
に渡ってギヤトラブルを防止することができるともに、
ロングドレン化によりメンテナンスの省力化に寄与する
ことができる。さらに、低粘度化した場合は、高温で境
界潤滑領域が増加するが、上記の(A)、(B)成分に
よる相乗効果と、(B)成分の有機モリブデン化合物に
よる摩耗低減効果とにより、焼き付き、摩耗、摩擦を抑
えることができ、攪拌抵抗の低減と摩擦抵抗の低減との
両面において燃費改善に寄与することができる。また、
上記(A),(B)成分に加えて(C)成分を配合する
ことにより、さらに高い極圧性を得ることができ、同時
に耐摩耗性および酸化安定性をも向上させることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 137:04 137:08 137:06) C10N 10:12 30:06 30:10 40:04 40:25
Claims (2)
- 【請求項1】 鉱油および合成油の中から選ばれる1種
以上を基油とし、これに、 (A)成分として、アルカリ金属ホウ酸塩水和物をホウ
素分で0.07〜1.5重量%、 (B)成分として、化1の一般式で表される有機モリブ
デン化合物の少なくとも1種を0.1〜10重量%含有
してなることを特徴とするギヤ油組成物。 【化1】 - 【請求項2】 請求項1のギヤ油組成物に、(C)成分
として、 (1)リン酸エステル、亜リン酸エステル、これらのア
ミン塩、 (2)化2の一般式で表される炭化水素硫化物、 【化2】 (3)油脂と硫黄の反応生成物である硫化油脂、よりな
る群から選ばれる1種以上を1.0〜10重量%含有し
てなることを特徴とするギヤ油組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5034399A JPH06220475A (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | ギヤ油組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5034399A JPH06220475A (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | ギヤ油組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06220475A true JPH06220475A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=12413113
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5034399A Pending JPH06220475A (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | ギヤ油組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06220475A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10259393A (ja) * | 1997-03-19 | 1998-09-29 | Cosmo Sogo Kenkyusho:Kk | ギヤ油組成物 |
| JPH11100589A (ja) * | 1997-09-26 | 1999-04-13 | Nissan Diesel Motor Co Ltd | 潤滑油の補強剤 |
| JP2007126552A (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-24 | Cosmo Sekiyu Lubricants Kk | ギヤ油組成物 |
| JP2012512308A (ja) * | 2008-12-17 | 2012-05-31 | シェブロン・オロナイト・カンパニー・エルエルシー | 潤滑油組成物 |
-
1993
- 1993-01-28 JP JP5034399A patent/JPH06220475A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10259393A (ja) * | 1997-03-19 | 1998-09-29 | Cosmo Sogo Kenkyusho:Kk | ギヤ油組成物 |
| JPH11100589A (ja) * | 1997-09-26 | 1999-04-13 | Nissan Diesel Motor Co Ltd | 潤滑油の補強剤 |
| JP2007126552A (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-24 | Cosmo Sekiyu Lubricants Kk | ギヤ油組成物 |
| JP2012512308A (ja) * | 2008-12-17 | 2012-05-31 | シェブロン・オロナイト・カンパニー・エルエルシー | 潤滑油組成物 |
| JP2015071789A (ja) * | 2008-12-17 | 2015-04-16 | シェブロン・オロナイト・カンパニー・エルエルシー | 潤滑油組成物 |
| US9523061B2 (en) | 2008-12-17 | 2016-12-20 | Chevron Oronite Company Llc | Lubricating oil compositons |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4201902B2 (ja) | 潤滑性組成物 | |
| CA2302933C (en) | Lubricating composition | |
| EP0700425B1 (en) | Lubricating oil composition | |
| JP6896384B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
| CN109415646A (zh) | 润滑添加剂组合物、含有该润滑添加剂组合物的润滑性组合物及包含该润滑性组合物的机油组合物 | |
| JP6803344B2 (ja) | 多機能性モリブデン含有化合物、製造方法および使用方法、ならびにそれを含む潤滑油組成物 | |
| JPH05279686A (ja) | 内燃機関用潤滑油組成物 | |
| JPH09132790A (ja) | ギヤ油組成物 | |
| JP4363701B2 (ja) | ギヤ潤滑油組成物 | |
| WO1999038939A1 (en) | Novel additive compositions | |
| EP0707623B1 (en) | Lubricating oil composition | |
| JP3497952B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
| JPH06200274A (ja) | 終減速機用潤滑油組成物 | |
| JP4140791B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
| JP2016506996A (ja) | アミン化合物をベースとする潤滑剤組成物 | |
| JPH06200270A (ja) | 終減速機用潤滑油組成物 | |
| JPH10130680A (ja) | 潤滑油組成物 | |
| JP2021031577A (ja) | 潤滑油組成物 | |
| JPH07150170A (ja) | 潤滑油組成物 | |
| JP3554087B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
| JPH1150079A (ja) | 潤滑油組成物 | |
| JPH05209184A (ja) | 自動車用ギヤ油組成物 | |
| JPH0959662A (ja) | 潤滑油組成物 | |
| WO2014156325A1 (ja) | 潤滑油組成物 | |
| JP2007126552A (ja) | ギヤ油組成物 |